JPH09209928A - 斜板式圧縮機 - Google Patents
斜板式圧縮機Info
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- JPH09209928A JPH09209928A JP8013890A JP1389096A JPH09209928A JP H09209928 A JPH09209928 A JP H09209928A JP 8013890 A JP8013890 A JP 8013890A JP 1389096 A JP1389096 A JP 1389096A JP H09209928 A JPH09209928 A JP H09209928A
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】回転系軸受部の潤滑を確保する。
【解決手段】シリンダブロック1、2とハウジング5、
6に挟持された弁板3、4に、吸入弁22、23の開弁
に同調して、当該ボア11とラジアル軸受70、71を
嵌装した中心軸孔1b、2bとを連通する導溝30を配
設したことにより、斜板室8内の帰還冷媒ガスは差圧に
よって積極的に中心軸孔1b、2b内へ引込まれ、流動
する冷媒ガス中の混在油成分により回転系軸受部の潤滑
は良好に確保される。
6に挟持された弁板3、4に、吸入弁22、23の開弁
に同調して、当該ボア11とラジアル軸受70、71を
嵌装した中心軸孔1b、2bとを連通する導溝30を配
設したことにより、斜板室8内の帰還冷媒ガスは差圧に
よって積極的に中心軸孔1b、2b内へ引込まれ、流動
する冷媒ガス中の混在油成分により回転系軸受部の潤滑
は良好に確保される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な斜板式圧縮機の改良に関する。
適な斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般には両頭型の斜板式圧縮機は、対の
シリンダブロックの外端を閉塞するハウジング内に吸入
室及び吐出室が画設されているが、両室の配置に関して
は外方域を吸入室、内方域を吐出室としたものと、その
全く逆な配置を採用したものとが知られており、例えば
実公平3−7581号公報に開示されているように、ハ
ウジングの内方域に吐出室が形成されたものでは、吐出
弁構造が頗る簡単化されるといった利点を有している。
シリンダブロックの外端を閉塞するハウジング内に吸入
室及び吐出室が画設されているが、両室の配置に関して
は外方域を吸入室、内方域を吐出室としたものと、その
全く逆な配置を採用したものとが知られており、例えば
実公平3−7581号公報に開示されているように、ハ
ウジングの内方域に吐出室が形成されたものでは、吐出
弁構造が頗る簡単化されるといった利点を有している。
【0003】そしてこのような方式の圧縮機では、通常
吸入ポートから斜板室に還流された冷媒ガスが、圧縮機
を共締めする通しボルトの周域に設けられた環状の吸入
通路を経由してハウジング内の吸入室へ導かれる。した
がって斜板を挟持するスラスト軸受は斜板室内を流動す
る冷媒ガス中のオイルミストによって潤滑され、一方、
シリンダブロックの中心軸孔内にあって駆動軸を支承す
るラジアル軸受は、斜板室と該中心軸孔とを積極的に連
通する通孔を介して同様に潤滑される構成となされてい
る。また、吐出冷媒ガス中にミスト状に混在されている
油成分を分離回収して、摺動各部の潤滑に供すると同時
に冷凍回路における熱交換効率の低下を防止するといっ
た着想もまた知られており、圧縮機に直接油分離機構を
内蔵させた構成の提案も少なくない。
吸入ポートから斜板室に還流された冷媒ガスが、圧縮機
を共締めする通しボルトの周域に設けられた環状の吸入
通路を経由してハウジング内の吸入室へ導かれる。した
がって斜板を挟持するスラスト軸受は斜板室内を流動す
る冷媒ガス中のオイルミストによって潤滑され、一方、
シリンダブロックの中心軸孔内にあって駆動軸を支承す
るラジアル軸受は、斜板室と該中心軸孔とを積極的に連
通する通孔を介して同様に潤滑される構成となされてい
る。また、吐出冷媒ガス中にミスト状に混在されている
油成分を分離回収して、摺動各部の潤滑に供すると同時
に冷凍回路における熱交換効率の低下を防止するといっ
た着想もまた知られており、圧縮機に直接油分離機構を
内蔵させた構成の提案も少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した油分離
機構内蔵型の圧縮機では、機内の高圧領域で分離された
分離油を回収する油溜室と、該分離油を還元する低圧領
域(例えば斜板室)とは通常還油孔によって連通せしめ
られており、適正な還油量の保持や貯溜油枯渇時、該還
油孔を経由して生じる高圧冷媒ガスの逆流抑制といった
点を考慮して、浮子弁など各種の弁装置が配設されてい
るが、還油孔の通路断面積が小さいだけに作動不良を生
じやすいといった問題がある。
機構内蔵型の圧縮機では、機内の高圧領域で分離された
分離油を回収する油溜室と、該分離油を還元する低圧領
域(例えば斜板室)とは通常還油孔によって連通せしめ
られており、適正な還油量の保持や貯溜油枯渇時、該還
油孔を経由して生じる高圧冷媒ガスの逆流抑制といった
点を考慮して、浮子弁など各種の弁装置が配設されてい
るが、還油孔の通路断面積が小さいだけに作動不良を生
じやすいといった問題がある。
【0005】また、このような分離油が斜板室へ還元さ
れたとしても、吸入ポートから斜板室内に流入した冷媒
ガスは構造上の必然性から斜板室の周壁に沿って流動す
るため、とかく中心近傍の領域では冷媒ガスが希薄化さ
れるといった傾向がある。その結果、とくに駆動軸を支
承するラジアル軸受に潤滑不足が生じやすく、さらに合
理化対策の一環として斜板を挟持するスラスト軸受に複
合型の滑り軸受の採用を試みたものでは、ころがり軸受
にみられるような大きな遊隙として存在しえない滑り面
への給油が極端に悪化することとなって、上記ラジアル
軸受ともども早期摩耗が避けられないといった問題もあ
る。
れたとしても、吸入ポートから斜板室内に流入した冷媒
ガスは構造上の必然性から斜板室の周壁に沿って流動す
るため、とかく中心近傍の領域では冷媒ガスが希薄化さ
れるといった傾向がある。その結果、とくに駆動軸を支
承するラジアル軸受に潤滑不足が生じやすく、さらに合
理化対策の一環として斜板を挟持するスラスト軸受に複
合型の滑り軸受の採用を試みたものでは、ころがり軸受
にみられるような大きな遊隙として存在しえない滑り面
への給油が極端に悪化することとなって、上記ラジアル
軸受ともども早期摩耗が避けられないといった問題もあ
る。
【0006】本発明の第1の解決課題は、油分離機構を
内蔵しないか又は内蔵された油分離機構が正常に機能し
ない場合であっても、回転系軸受部の潤滑を良好に確保
することであり、第2の解決課題は、機内に効率的な油
溜部を設けて回路の循環油量(オイルレート)を極力低
減することである。
内蔵しないか又は内蔵された油分離機構が正常に機能し
ない場合であっても、回転系軸受部の潤滑を良好に確保
することであり、第2の解決課題は、機内に効率的な油
溜部を設けて回路の循環油量(オイルレート)を極力低
減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧縮機
は、前後に複数のボアを並設して結合部分に吸入ポート
と連なる斜板室を形成した対のシリンダブロックと、両
シリンダブロックの中心軸孔にラジアル軸受を介して嵌
挿支承された駆動軸と、斜板室内の該駆動軸に装着さ
れ、かつスラスト軸受を介して両シリンダブロックに挟
持された斜板と、該斜板にシューを介して係留し前後の
ボア内を直動するピストンと、各ボアに対応する吸入孔
及び吐出孔を貫設した弁板と、外方域に吸入室、内方域
に吐出室を画設し、かつ吸入弁及び吐出弁を装備した該
弁板を挟持して通しボルトによりシリンダブロックの両
外端を閉塞するハウジングとを備え、上記通しボルトの
周域に上記斜板室と上記吸入室とを連通する吸入通路を
開設した斜板式圧縮機において、上記弁板には上記吸入
弁の開弁に同調して当該ボアと上記中心軸孔とを連通す
る導溝が配設されていることを特徴としている。
は、前後に複数のボアを並設して結合部分に吸入ポート
と連なる斜板室を形成した対のシリンダブロックと、両
シリンダブロックの中心軸孔にラジアル軸受を介して嵌
挿支承された駆動軸と、斜板室内の該駆動軸に装着さ
れ、かつスラスト軸受を介して両シリンダブロックに挟
持された斜板と、該斜板にシューを介して係留し前後の
ボア内を直動するピストンと、各ボアに対応する吸入孔
及び吐出孔を貫設した弁板と、外方域に吸入室、内方域
に吐出室を画設し、かつ吸入弁及び吐出弁を装備した該
弁板を挟持して通しボルトによりシリンダブロックの両
外端を閉塞するハウジングとを備え、上記通しボルトの
周域に上記斜板室と上記吸入室とを連通する吸入通路を
開設した斜板式圧縮機において、上記弁板には上記吸入
弁の開弁に同調して当該ボアと上記中心軸孔とを連通す
る導溝が配設されていることを特徴としている。
【0008】したがって、吸入弁の開弁中、弁板に設け
れた導溝が当該ボアと中心軸孔とを連通して該中心軸孔
を積極的に減圧するので、斜板室内の冷媒ガスは差圧に
より高い確率で中心軸孔内に引込まれ、その流動過程に
おける混在油成分によりスラスト軸受やジアル軸受等回
転系軸受部は有効に潤滑される。なお、請求項2記載の
圧縮機は、上記導溝が相互に隣接しない複数のボアと上
記中心軸孔とを連通すべく配設されているので、より高
い確率で冷媒混在油成分を引込むことができる。
れた導溝が当該ボアと中心軸孔とを連通して該中心軸孔
を積極的に減圧するので、斜板室内の冷媒ガスは差圧に
より高い確率で中心軸孔内に引込まれ、その流動過程に
おける混在油成分によりスラスト軸受やジアル軸受等回
転系軸受部は有効に潤滑される。なお、請求項2記載の
圧縮機は、上記導溝が相互に隣接しない複数のボアと上
記中心軸孔とを連通すべく配設されているので、より高
い確率で冷媒混在油成分を引込むことができる。
【0009】請求項3記載の圧縮機は、上記シリンダブ
ロックの上部に両吐出室と連通し、かつ油分離機構を内
装した鎮制室を設け、該鎮制室をシリンダブロックの外
端閉鎖域に設けた絞り通路を含む還油通路を介して上記
斜板室と連通せしめたことを特徴としている。したがっ
て、各ボアから吐出された高圧の吐出ガスは、両吐出室
からそれぞれ独立したガス通路を経て鎮制室へと導入さ
れ、該鎮制室のもつ膨張形のマフラ機能によって圧力脈
動成分が減衰せしめられ、同時に油分離機構によって混
在油成分が物理的に分離されたのち、吐出フランジ(吐
出ポート)を経てこれに接続された外部冷凍回路へと送
出されることになるが、とくに請求項4記載の圧縮機で
は、合せ面を封止するガスケットから一体的に拡延され
て鎮制室を局部的に仕切る油分離スクリーンが両ガス通
路の開口と対向する形態で設けられており、ガス通路か
ら放出される吐出ガスは直接油分離スクリーンに衝突せ
しめられる。
ロックの上部に両吐出室と連通し、かつ油分離機構を内
装した鎮制室を設け、該鎮制室をシリンダブロックの外
端閉鎖域に設けた絞り通路を含む還油通路を介して上記
斜板室と連通せしめたことを特徴としている。したがっ
て、各ボアから吐出された高圧の吐出ガスは、両吐出室
からそれぞれ独立したガス通路を経て鎮制室へと導入さ
れ、該鎮制室のもつ膨張形のマフラ機能によって圧力脈
動成分が減衰せしめられ、同時に油分離機構によって混
在油成分が物理的に分離されたのち、吐出フランジ(吐
出ポート)を経てこれに接続された外部冷凍回路へと送
出されることになるが、とくに請求項4記載の圧縮機で
は、合せ面を封止するガスケットから一体的に拡延され
て鎮制室を局部的に仕切る油分離スクリーンが両ガス通
路の開口と対向する形態で設けられており、ガス通路か
ら放出される吐出ガスは直接油分離スクリーンに衝突せ
しめられる。
【0010】このため、吐出ガス中に混在する油成分は
慣性や比重差などにより良好に分離されて該スクリーン
面上を流下し、該鎮制室の底部に開口する還油孔から吸
入系とは絶縁されたボルト挿通孔及びシリンダブロック
の外端閉鎖域に設けられた絞り通路を含む還油通路を経
て斜板室へと還元される。この場合、該絞り通路は貯溜
油枯渇時に還油通路を介した高圧冷媒ガスの逆流を抑止
する実質的な弁機能を果している。
慣性や比重差などにより良好に分離されて該スクリーン
面上を流下し、該鎮制室の底部に開口する還油孔から吸
入系とは絶縁されたボルト挿通孔及びシリンダブロック
の外端閉鎖域に設けられた絞り通路を含む還油通路を経
て斜板室へと還元される。この場合、該絞り通路は貯溜
油枯渇時に還油通路を介した高圧冷媒ガスの逆流を抑止
する実質的な弁機能を果している。
【0011】請求項5記載の圧縮機は、上記還油通路の
一部を構成する吸入系とは絶縁されたボルト挿通孔が、
油溜部としての実効容積を備えており、かかるボルト挿
通孔の利用によって圧縮機の体格に全く影響なく機内の
貯油能力を高めることができる。請求項6記載の圧縮機
は、上記シリンダブロックの上部合せ面をまたいで空洞
状に形成され、かつ両吐出室とそれぞれ独立したガス通
路によって連通された鎮制室を設けるとともに、上記シ
リンダブロックの下部に上記斜板室と絞り油路によって
連通された油溜室を設け、上記鎮制室を上記合せ面の封
止域に形成された戻し溝を介して該油溜室と接続せしめ
たことを特徴としている。
一部を構成する吸入系とは絶縁されたボルト挿通孔が、
油溜部としての実効容積を備えており、かかるボルト挿
通孔の利用によって圧縮機の体格に全く影響なく機内の
貯油能力を高めることができる。請求項6記載の圧縮機
は、上記シリンダブロックの上部合せ面をまたいで空洞
状に形成され、かつ両吐出室とそれぞれ独立したガス通
路によって連通された鎮制室を設けるとともに、上記シ
リンダブロックの下部に上記斜板室と絞り油路によって
連通された油溜室を設け、上記鎮制室を上記合せ面の封
止域に形成された戻し溝を介して該油溜室と接続せしめ
たことを特徴としている。
【0012】したがって、油分離機構によって分離され
た油成分は、許容される体格の範囲内で設けられた油溜
室に導入貯溜されたのち、差圧により絞り油路を経由し
て逐次斜板室へと供給されるが、機内に一層多量の貯溜
油を確保することが可能となるので、オイルレートの低
減に加えて長期にわたり油切れを有効に防止することが
できる。
た油成分は、許容される体格の範囲内で設けられた油溜
室に導入貯溜されたのち、差圧により絞り油路を経由し
て逐次斜板室へと供給されるが、機内に一層多量の貯溜
油を確保することが可能となるので、オイルレートの低
減に加えて長期にわたり油切れを有効に防止することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の第1
の実施形態を具体的に説明する。図1、図2は片側5気
筒の両頭斜板式圧縮機を示すもので、前後に対設された
シリンダブロック1、2の両端部は前後の弁板3、4を
介してフロント及びリヤのハウジング5、6により閉塞
され、これらはボルト挿通孔1a、2aに挿通された複
数本の通しボルト7によって結合されている。シリンダ
ブロック1、2の結合部分には斜板室8が形成され、そ
こには両シリンダブロック1、2の中心軸孔1b、2b
を貫通する駆動軸9に固定された斜板10が収容されて
いる。上記シリンダブロック1、2には、5対のボア1
1が、駆動軸9と平行に、かつ駆動軸9を中心とする放
射位置に形成され、各ボア11には両頭形のピストン1
2が嵌挿されて、各ピストン12は半球状のシュー13
を介して斜板10に係留されている。
の実施形態を具体的に説明する。図1、図2は片側5気
筒の両頭斜板式圧縮機を示すもので、前後に対設された
シリンダブロック1、2の両端部は前後の弁板3、4を
介してフロント及びリヤのハウジング5、6により閉塞
され、これらはボルト挿通孔1a、2aに挿通された複
数本の通しボルト7によって結合されている。シリンダ
ブロック1、2の結合部分には斜板室8が形成され、そ
こには両シリンダブロック1、2の中心軸孔1b、2b
を貫通する駆動軸9に固定された斜板10が収容されて
いる。上記シリンダブロック1、2には、5対のボア1
1が、駆動軸9と平行に、かつ駆動軸9を中心とする放
射位置に形成され、各ボア11には両頭形のピストン1
2が嵌挿されて、各ピストン12は半球状のシュー13
を介して斜板10に係留されている。
【0014】上記フロント及びリヤのハウジング5、6
にはそれぞれ外方域に吸入室14、15が形成され、内
方域に吐出室16、17が形成されている。また、前後
の弁板3、4にはそれぞれ吸入室14、15から各ボア
11内に低圧の冷媒ガスを吸入するための吸入孔18、
19と、各ボア11から吐出室16、17内に圧縮され
た高圧の冷媒ガスを吐出するための吐出孔20、21と
が形成されている。さらに、弁板3、4のシリンダブロ
ック1、2側には吸入弁22、23が設けられ、弁板
3、4のハウジング5、6側には吐出弁24、25が設
けられている。
にはそれぞれ外方域に吸入室14、15が形成され、内
方域に吐出室16、17が形成されている。また、前後
の弁板3、4にはそれぞれ吸入室14、15から各ボア
11内に低圧の冷媒ガスを吸入するための吸入孔18、
19と、各ボア11から吐出室16、17内に圧縮され
た高圧の冷媒ガスを吐出するための吐出孔20、21と
が形成されている。さらに、弁板3、4のシリンダブロ
ック1、2側には吸入弁22、23が設けられ、弁板
3、4のハウジング5、6側には吐出弁24、25が設
けられている。
【0015】図1の実施形態は後述する油分離機構内蔵
型として示されているが、油分離機構を有しない圧縮機
では、例えば上記リヤ側シリンダブロック2の上部にフ
ランジと結合された台座部が設けられ、この台座部には
斜板室8に開口する吸入ポートが配設されている。両シ
リンダブロック1、2から弁板3、4を通して穿設され
た上記ボルト挿通孔1a、2aの一部は、通しボルト7
との間の拡大遊隙によって実質的に斜板室8と吸入室1
4、15とを連通する複数の吸入通路として形成されて
おり、上記吸入ポートから斜板室8に吸入された冷媒ガ
スがこの吸入通路1a、2aを通って吸入室14、15
内に導入される。また、上記台座部に穿設された吐出ポ
ートは両シリンダブロック1、2のボア11挟間に設け
られた吐出通路を介して、フロント側の吐出室16及び
リヤ側の吐出室17に連通されている。なお、27は軸
封装置である。
型として示されているが、油分離機構を有しない圧縮機
では、例えば上記リヤ側シリンダブロック2の上部にフ
ランジと結合された台座部が設けられ、この台座部には
斜板室8に開口する吸入ポートが配設されている。両シ
リンダブロック1、2から弁板3、4を通して穿設され
た上記ボルト挿通孔1a、2aの一部は、通しボルト7
との間の拡大遊隙によって実質的に斜板室8と吸入室1
4、15とを連通する複数の吸入通路として形成されて
おり、上記吸入ポートから斜板室8に吸入された冷媒ガ
スがこの吸入通路1a、2aを通って吸入室14、15
内に導入される。また、上記台座部に穿設された吐出ポ
ートは両シリンダブロック1、2のボア11挟間に設け
られた吐出通路を介して、フロント側の吐出室16及び
リヤ側の吐出室17に連通されている。なお、27は軸
封装置である。
【0016】シリンダブロック1、2と斜板10との間
に挟装されるスラスト軸受40、41はいずれも複合型
の滑り軸受で構成され、前部のスラスト軸受40を挟持
する斜板10の前部ボス並びに前部シリンダブロック1
の支承部には、互いに対向するフラットな受圧座が形成
され、図8に示す内輪40a、外輪40bが両受圧座と
密合することにより、該スラスト軸受は安定、かつリジ
ッドに挟持されている。
に挟装されるスラスト軸受40、41はいずれも複合型
の滑り軸受で構成され、前部のスラスト軸受40を挟持
する斜板10の前部ボス並びに前部シリンダブロック1
の支承部には、互いに対向するフラットな受圧座が形成
され、図8に示す内輪40a、外輪40bが両受圧座と
密合することにより、該スラスト軸受は安定、かつリジ
ッドに挟持されている。
【0017】これに対し挟持手段を異にする後部のスラ
スト軸受41には、アキシャル荷重を吸収する緩衝機能
が付与されている。すなわち斜板10の後部ボスには比
較的大径の環状受圧座10aが形成されて、内輪41a
はその外径近傍で該環状受圧座10aと衝接し、一方、
後部シリンダ2の支承部には比較的小径の環状受圧座2
cが形成されて、外輪41bはその内径近傍で該環状受
圧座2cと衝接せしめられている。
スト軸受41には、アキシャル荷重を吸収する緩衝機能
が付与されている。すなわち斜板10の後部ボスには比
較的大径の環状受圧座10aが形成されて、内輪41a
はその外径近傍で該環状受圧座10aと衝接し、一方、
後部シリンダ2の支承部には比較的小径の環状受圧座2
cが形成されて、外輪41bはその内径近傍で該環状受
圧座2cと衝接せしめられている。
【0018】そして両スラスト軸受40、41は互いに
対向する滑り面によって内輪40a、41aと外輪40
b、41bとが密合されており、内輪40a、41aの
滑り面には例えばフッソ樹脂などの低摩擦樹脂皮膜45
が形成されている。また、外輪40b、41bの滑り面
には内周縁から外周縁に向う適数条の潤滑溝46が刻設
され、該潤滑溝46は内周面を軸方向に延びる通溝47
と連接されている。なお、本実施形態は合理化の一環と
して駆動軸9を支承するラジアル軸受50、51も滑り
軸受で構成され、その滑り面(内周面)には軸方向に通
貫する図示しない潤滑溝が刻設されている。
対向する滑り面によって内輪40a、41aと外輪40
b、41bとが密合されており、内輪40a、41aの
滑り面には例えばフッソ樹脂などの低摩擦樹脂皮膜45
が形成されている。また、外輪40b、41bの滑り面
には内周縁から外周縁に向う適数条の潤滑溝46が刻設
され、該潤滑溝46は内周面を軸方向に延びる通溝47
と連接されている。なお、本実施形態は合理化の一環と
して駆動軸9を支承するラジアル軸受50、51も滑り
軸受で構成され、その滑り面(内周面)には軸方向に通
貫する図示しない潤滑溝が刻設されている。
【0019】図2、図3は本実施形態の特徴的構成を示
すものであって、上記弁板3、4には吸入弁22、23
の開弁(リード部)に同調して相互に隣接しない複数の
ボア11と上記中心軸孔1b、2bとを連通する導溝3
0が配設されており、ボア11との連通による中心軸孔
1b、2bの積極的な減圧によって、斜板室8内の冷媒
ガスは高い確率で該中心軸孔1b、2b内へ引込まれる
ようになされている。
すものであって、上記弁板3、4には吸入弁22、23
の開弁(リード部)に同調して相互に隣接しない複数の
ボア11と上記中心軸孔1b、2bとを連通する導溝3
0が配設されており、ボア11との連通による中心軸孔
1b、2bの積極的な減圧によって、斜板室8内の冷媒
ガスは高い確率で該中心軸孔1b、2b内へ引込まれる
ようになされている。
【0020】したがって、外部冷媒回路から斜板室8へ
と還流された冷媒ガスは、通しボルト7の周域に形成さ
れた吸入通路1a、2aを経由して吸入室14、15に
流入することになるが、斜板室8内を流動する冷媒ガス
の一部は、上記導溝30を介したボア11との連通によ
って減圧されている中心軸孔1b、2b内へ効果的に引
込まれ、その流動過程における混在油成分によりスラス
ト軸受40、41並びにラジアル軸受70、71の滑り
面は勿論、フロント側の軸封装置27も十分潤滑され
る。
と還流された冷媒ガスは、通しボルト7の周域に形成さ
れた吸入通路1a、2aを経由して吸入室14、15に
流入することになるが、斜板室8内を流動する冷媒ガス
の一部は、上記導溝30を介したボア11との連通によ
って減圧されている中心軸孔1b、2b内へ効果的に引
込まれ、その流動過程における混在油成分によりスラス
ト軸受40、41並びにラジアル軸受70、71の滑り
面は勿論、フロント側の軸封装置27も十分潤滑され
る。
【0021】図1〜図7は油分離機構を内蔵した本発明
の第2の実施形態を示すもので、本実施形態の特徴的構
成である鎮制室50は、両シリンダブロック1、2の上
部合せ面をまたいで空洞状に形成され、両吐出室16、
17からそれぞれ独立して延びるガス通路31、32が
該鎮制室50に連通されるとともに(図6、図7)、シ
リンダブロック2側の鎮制室50bに配設されたフラン
ジ孔(吐出ポート)33は、これに嵌合される図示しな
いホースジョイントを介して外部冷凍回路に接続されて
いる。
の第2の実施形態を示すもので、本実施形態の特徴的構
成である鎮制室50は、両シリンダブロック1、2の上
部合せ面をまたいで空洞状に形成され、両吐出室16、
17からそれぞれ独立して延びるガス通路31、32が
該鎮制室50に連通されるとともに(図6、図7)、シ
リンダブロック2側の鎮制室50bに配設されたフラン
ジ孔(吐出ポート)33は、これに嵌合される図示しな
いホースジョイントを介して外部冷凍回路に接続されて
いる。
【0022】シリンダブロック1、2側の各鎮制室50
a、50bのほぼ中央に位置する上記合せ面には、封止
用のガスケット60が挟装されており、該ガスケット6
0には、前後のガス通路31、32の開口と対向する約
半面部分を仕切る油分離スクリーン60aが延設され、
残余の半面部分には適宜形状の通孔61(図4は6個の
円孔を示す)が形成されて、鎮制室50a、50bは相
互に導通されている。
a、50bのほぼ中央に位置する上記合せ面には、封止
用のガスケット60が挟装されており、該ガスケット6
0には、前後のガス通路31、32の開口と対向する約
半面部分を仕切る油分離スクリーン60aが延設され、
残余の半面部分には適宜形状の通孔61(図4は6個の
円孔を示す)が形成されて、鎮制室50a、50bは相
互に導通されている。
【0023】そして図4に示すように、湾曲状をなす鎮
制室50a、50bの下底部合せ面に穿設された還油孔
36が、斜板室8及び吸入室14、15と絶縁されたボ
ルト挿通孔1a’、2a’のうち、両シリンダブロック
1、2の上部位置を占める一つと結ばれており、該ボル
ト挿通孔1a’、2a’は下部位置を占める他の一つと
共に油溜室としての実効容積を備えている。
制室50a、50bの下底部合せ面に穿設された還油孔
36が、斜板室8及び吸入室14、15と絶縁されたボ
ルト挿通孔1a’、2a’のうち、両シリンダブロック
1、2の上部位置を占める一つと結ばれており、該ボル
ト挿通孔1a’、2a’は下部位置を占める他の一つと
共に油溜室としての実効容積を備えている。
【0024】そして上部及び下部位置を占める両ボルト
挿通孔1a’、2a’の外端開口は、同外端面又はガス
ケットに配設された狭隘な絞り通路38により結ばれて
一連の還油通路を形成しており、下部位置を占めるボル
ト挿通孔1a’、2a’は共に斜板室8に開口されてい
る(図7)。この場合、該絞り通路38は貯溜油枯渇時
における高圧冷媒ガスの逆流を抑止する実質的な弁機能
と油量調整機能を果している。
挿通孔1a’、2a’の外端開口は、同外端面又はガス
ケットに配設された狭隘な絞り通路38により結ばれて
一連の還油通路を形成しており、下部位置を占めるボル
ト挿通孔1a’、2a’は共に斜板室8に開口されてい
る(図7)。この場合、該絞り通路38は貯溜油枯渇時
における高圧冷媒ガスの逆流を抑止する実質的な弁機能
と油量調整機能を果している。
【0025】本実施形態は上述のように構成されてお
り、駆動軸9の回転により斜板10が回転されると、各
ピストン12がボア11内で往復動され、それによって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が行われる。圧縮された
高圧の冷媒ガスは吐出室16、17から各ガス通路3
1、32を介して鎮制室50に導入される。このとき鎮
制室50内にはガスケット60から拡延されて鎮制室5
0を局部的に仕切る油分離スクリーン60aが、両ガス
通路31、32の開口からほぼ等距離で、しかも両開口
と対向する形態で設けられており、ガス通路31、32
から鎮制室50内に放出される吐出ガスは先行的に該油
分離スクリーン60aに衝突せしめられる。
り、駆動軸9の回転により斜板10が回転されると、各
ピストン12がボア11内で往復動され、それによって
冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が行われる。圧縮された
高圧の冷媒ガスは吐出室16、17から各ガス通路3
1、32を介して鎮制室50に導入される。このとき鎮
制室50内にはガスケット60から拡延されて鎮制室5
0を局部的に仕切る油分離スクリーン60aが、両ガス
通路31、32の開口からほぼ等距離で、しかも両開口
と対向する形態で設けられており、ガス通路31、32
から鎮制室50内に放出される吐出ガスは先行的に該油
分離スクリーン60aに衝突せしめられる。
【0026】このため、吐出ガス中に混在する油成分は
慣性や比重差などにより有効、かつ均等に分離されて該
スクリーン面上を流下し、一方、後部のガス通路32か
ら鎮制室50b内に放出される吐出ガスは衝突後反転し
て直接に、また、前部のガス通路31から鎮制室50a
内に放出される吐出ガスは、衝突後再反転とガスケット
60に形成された通孔61を通過することにより、共に
吐出ポート33に向って流動する(図6)。そしてこの
間、鎮制室50のもつ膨張形のマフラ機能によって圧力
脈動成分を減衰せしめられた吐出ガスは、該吐出ポート
33から図示しないホースジョイントを介して外部冷凍
回路へと送出される。
慣性や比重差などにより有効、かつ均等に分離されて該
スクリーン面上を流下し、一方、後部のガス通路32か
ら鎮制室50b内に放出される吐出ガスは衝突後反転し
て直接に、また、前部のガス通路31から鎮制室50a
内に放出される吐出ガスは、衝突後再反転とガスケット
60に形成された通孔61を通過することにより、共に
吐出ポート33に向って流動する(図6)。そしてこの
間、鎮制室50のもつ膨張形のマフラ機能によって圧力
脈動成分を減衰せしめられた吐出ガスは、該吐出ポート
33から図示しないホースジョイントを介して外部冷凍
回路へと送出される。
【0027】図5に示す実施形態は、ガスケット60か
ら拡延された油分離スクリーン60a上に、図のような
多数の小孔62若しくはスリットを貫設したものであっ
て、このような構成によれば、ガス通路31、32から
鎮制室50内に放出される双方の吐出ガスの衝突と、一
部の吐出ガスが該小孔62群を潜通する際の抵抗とによ
って、混在油成分は一層効果的に分離される。
ら拡延された油分離スクリーン60a上に、図のような
多数の小孔62若しくはスリットを貫設したものであっ
て、このような構成によれば、ガス通路31、32から
鎮制室50内に放出される双方の吐出ガスの衝突と、一
部の吐出ガスが該小孔62群を潜通する際の抵抗とによ
って、混在油成分は一層効果的に分離される。
【0028】しかして、上述のようにスクリーン面上を
流下した油成分は湾曲状をなす鎮制室50の下底壁に案
内されて、各還油孔36から還油通路を形成する上部の
ボルト挿通孔1a’、2a’に一時貯溜され、さらに絞
り通路38から下部のボルト挿通孔1a’、2a’を経
由して斜板室8へ還元される。このように斜板室8へ還
元された油成分は、攪拌流動する帰還冷媒ガス中に取込
まれ、前実施形態と同様、差圧によって中心軸孔1b、
2b内へ積極的に引込まれるので、潤沢な油成分の供給
により回転系軸受部はきわめて良好に潤滑される。この
場合、油溜部としての実効容積を有するボルト挿通孔1
a’、2a’内の貯油量がオイルレートを増加させるこ
となく当該潤滑に大きく貢献する。
流下した油成分は湾曲状をなす鎮制室50の下底壁に案
内されて、各還油孔36から還油通路を形成する上部の
ボルト挿通孔1a’、2a’に一時貯溜され、さらに絞
り通路38から下部のボルト挿通孔1a’、2a’を経
由して斜板室8へ還元される。このように斜板室8へ還
元された油成分は、攪拌流動する帰還冷媒ガス中に取込
まれ、前実施形態と同様、差圧によって中心軸孔1b、
2b内へ積極的に引込まれるので、潤沢な油成分の供給
により回転系軸受部はきわめて良好に潤滑される。この
場合、油溜部としての実効容積を有するボルト挿通孔1
a’、2a’内の貯油量がオイルレートを増加させるこ
となく当該潤滑に大きく貢献する。
【0029】図1、図9は油分離機構の内蔵に加えてさ
らに油溜室を付設した本発明の第3の実施形態を示すも
ので、本実施形態の特徴的構成である油溜室80はシリ
ンダブロック1、2の下部、つまり斜板室8の下方域に
設けられている。一方、シリンダブロック1、2の合せ
面を封止するガスケット60には、図4及び図6に示す
鎮制室50a、50bの両下底部を結ぶ図示しない通孔
が開設され、該合せ面に沿ってさらに下方へ延在するガ
スケット60には、該通孔と結ばれた戻し溝81が形成
され、その端末は油溜室80に開口されている(図
9)。そして該油溜室80と斜板室8とは該ガスケット
60に設けた絞り油路82によって連通されている。
らに油溜室を付設した本発明の第3の実施形態を示すも
ので、本実施形態の特徴的構成である油溜室80はシリ
ンダブロック1、2の下部、つまり斜板室8の下方域に
設けられている。一方、シリンダブロック1、2の合せ
面を封止するガスケット60には、図4及び図6に示す
鎮制室50a、50bの両下底部を結ぶ図示しない通孔
が開設され、該合せ面に沿ってさらに下方へ延在するガ
スケット60には、該通孔と結ばれた戻し溝81が形成
され、その端末は油溜室80に開口されている(図
9)。そして該油溜室80と斜板室8とは該ガスケット
60に設けた絞り油路82によって連通されている。
【0030】したがって、油分離機構によって分離され
鎮制室50a、50bの下底壁に案内された油成分は、
上記通孔からガスケット60に形成された戻し溝81を
経由して油溜室80に導入され、許容される体格の範囲
内で可能な限り簡潔に形成された該油溜室80に一旦貯
溜される。そして貯溜された油成分は斜板室8との間に
生じる差圧と絞り油路82の絞り作用とにより逐次斜板
室8へと供給され、前実施形態と同様、攪拌流動する帰
還冷媒ガス中に取込まれて潤滑に供されるが、かかる油
溜室80の存在により機内に一層多量の貯溜油を確保し
うるので、オイルレートの低減に加えて長期にわたり油
切れを有効に防止することができる。
鎮制室50a、50bの下底壁に案内された油成分は、
上記通孔からガスケット60に形成された戻し溝81を
経由して油溜室80に導入され、許容される体格の範囲
内で可能な限り簡潔に形成された該油溜室80に一旦貯
溜される。そして貯溜された油成分は斜板室8との間に
生じる差圧と絞り油路82の絞り作用とにより逐次斜板
室8へと供給され、前実施形態と同様、攪拌流動する帰
還冷媒ガス中に取込まれて潤滑に供されるが、かかる油
溜室80の存在により機内に一層多量の貯溜油を確保し
うるので、オイルレートの低減に加えて長期にわたり油
切れを有効に防止することができる。
【0031】なお、本実施形態では、鎮制室50内で分
離された油成分をシリンダブロック1、2の合せ面封止
域、とくにガスケット60に形成した戻し溝81を経由
して油溜室80へ導入する態様について説明したが、上
記第2の実施形態のように、上部のボルト挿通孔1a、
2aからシリンダブロック1、2の外端閉鎖域に形成し
た通路、さらには下部のボルト挿通孔1a、2aを経由
して油溜室80に導入させることも可能であり、また、
本発明が実施形態で示した斜板に限らず、例えばウェー
ブプレート(カムプレート)等も包含する広義の斜板式
圧縮機に適用可能であることは勿論である。
離された油成分をシリンダブロック1、2の合せ面封止
域、とくにガスケット60に形成した戻し溝81を経由
して油溜室80へ導入する態様について説明したが、上
記第2の実施形態のように、上部のボルト挿通孔1a、
2aからシリンダブロック1、2の外端閉鎖域に形成し
た通路、さらには下部のボルト挿通孔1a、2aを経由
して油溜室80に導入させることも可能であり、また、
本発明が実施形態で示した斜板に限らず、例えばウェー
ブプレート(カムプレート)等も包含する広義の斜板式
圧縮機に適用可能であることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、特許請
求の範囲に記載した構成を有するものであるから、以下
に掲記する優れた効果を奏する。 (1)吸入行程にあるボアとの連通によって中心軸孔は
積極的に減圧されるので、斜板室に流入した帰還冷媒ガ
スは高い確率で中心軸孔内に引込まれ、その流動過程に
おける混在油成分によりとかく不足がちな回転系軸受部
の潤滑に大きく寄与するので、油分離機構の存否にかか
わらず圧縮機の信頼性を格段と向上させることができ
る。 (2)請求項3記載の圧縮機では、内蔵された油分離機
構によって分離された油成分が、シリンダブロックの外
端閉鎖域に形成された絞り通路を含む還油通路を介して
斜板室へ還元されるが、この絞り通路が貯溜油枯渇時に
おける高圧冷媒ガスの逆流を抑止する弁機能と油量調整
機能を果すので、弁手段等の使用を完全に省去すること
ができる。また、請求項5記載の圧縮機のように、還油
通路の一部を構成するボルト挿通孔が油溜部としての実
効容積を備えるものでは、圧縮機の体格に影響なく機内
の貯油能力を高めることができる。 (3)請求項4〜5記載の圧縮機では、両シリンダブロ
ックの上部合せ面をまたいで形成された鎮制室と、合せ
面封止用のガスケットから拡延された油分離スクリーン
の採用により、きわめて簡素、かつ安価な構成によっ
て、吐出圧力脈動の緩和と吐出ガスの油分離とを同時に
達成しうる。 (4)請求項6記載の圧縮機では、油溜室の付設により
機内に一層多量の貯溜油を確保しうるので、オイルレー
トの低減に加えて長期にわたり油切れを有効に防止する
ことができる。
求の範囲に記載した構成を有するものであるから、以下
に掲記する優れた効果を奏する。 (1)吸入行程にあるボアとの連通によって中心軸孔は
積極的に減圧されるので、斜板室に流入した帰還冷媒ガ
スは高い確率で中心軸孔内に引込まれ、その流動過程に
おける混在油成分によりとかく不足がちな回転系軸受部
の潤滑に大きく寄与するので、油分離機構の存否にかか
わらず圧縮機の信頼性を格段と向上させることができ
る。 (2)請求項3記載の圧縮機では、内蔵された油分離機
構によって分離された油成分が、シリンダブロックの外
端閉鎖域に形成された絞り通路を含む還油通路を介して
斜板室へ還元されるが、この絞り通路が貯溜油枯渇時に
おける高圧冷媒ガスの逆流を抑止する弁機能と油量調整
機能を果すので、弁手段等の使用を完全に省去すること
ができる。また、請求項5記載の圧縮機のように、還油
通路の一部を構成するボルト挿通孔が油溜部としての実
効容積を備えるものでは、圧縮機の体格に影響なく機内
の貯油能力を高めることができる。 (3)請求項4〜5記載の圧縮機では、両シリンダブロ
ックの上部合せ面をまたいで形成された鎮制室と、合せ
面封止用のガスケットから拡延された油分離スクリーン
の採用により、きわめて簡素、かつ安価な構成によっ
て、吐出圧力脈動の緩和と吐出ガスの油分離とを同時に
達成しうる。 (4)請求項6記載の圧縮機では、油溜室の付設により
機内に一層多量の貯溜油を確保しうるので、オイルレー
トの低減に加えて長期にわたり油切れを有効に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る斜板式圧縮機を示す断
面図。
面図。
【図2】ボアと中心軸孔との連通状態を示すシリンダブ
ロックの外端側面図。
ロックの外端側面図。
【図3】同様の状態を示すシリンダブロックの部分断面
図。
図。
【図4】鎮制室と油分離スクリーンを示すシリンダブロ
ックの上部合せ面近傍の断面図。
ックの上部合せ面近傍の断面図。
【図5】油分離スクリーンの他の形態を示す側面図。
【図6】鎮制室と油分離スクリーンを示す断面平面図。
【図7】絞り通路を示すシリンダブロックの外端側面
図。
図。
【図8】スラスト軸受の実施形態を示し、(a)は断面
正面図、(b)は滑り面の側面図。
正面図、(b)は滑り面の側面図。
【図9】油溜室を示すシリンダブロックの下部合せ面の
側面図。
側面図。
1は前部シリンダブロック、2は後部シリンダブロッ
ク、1a、2aはボルト挿通孔、1a’、2a’は吸入
系と絶縁されたボルト挿通孔、1b、2bは中心軸孔、
3、4は弁板、5はフロントハウジング、6はリヤハウ
ジング、7は通しボルト、8は斜板室、9は駆動軸、1
0は斜板、16、17は吐出室、30は導溝、31、3
2はガス通路、36は還油孔、38は絞り通路、50は
鎮制室、60はガスケット、60aは油分離スクリー
ン、80は油溜室、81は戻し溝、82は絞り油路。
ク、1a、2aはボルト挿通孔、1a’、2a’は吸入
系と絶縁されたボルト挿通孔、1b、2bは中心軸孔、
3、4は弁板、5はフロントハウジング、6はリヤハウ
ジング、7は通しボルト、8は斜板室、9は駆動軸、1
0は斜板、16、17は吐出室、30は導溝、31、3
2はガス通路、36は還油孔、38は絞り通路、50は
鎮制室、60はガスケット、60aは油分離スクリー
ン、80は油溜室、81は戻し溝、82は絞り油路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横井 雅宣 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (6)
- 【請求項1】前後に複数のボアを並設して結合部分に吸
入ポートと連なる斜板室を形成した対のシリンダブロッ
クと、両シリンダブロックの中心軸孔にラジアル軸受を
介して嵌挿支承された駆動軸と、斜板室内の該駆動軸に
装着され、かつスラスト軸受を介して両シリンダブロッ
クに挟持された斜板と、該斜板にシューを介して係留し
前後のボア内を直動するピストンと、各ボアに対応する
吸入孔及び吐出孔を貫設した弁板と、外方域に吸入室、
内方域に吐出室を画設し、かつ吸入弁及び吐出弁を装備
した該弁板を挟持して通しボルトによりシリンダブロッ
クの両外端を閉塞するハウジングとを備え、上記通しボ
ルトの周域に上記斜板室と上記吸入室とを連通する吸入
通路を開設した斜板式圧縮機において、上記弁板には上
記吸入弁の開弁に同調して当該ボアと上記中心軸孔とを
連通する導溝が配設されていることを特徴とする斜板式
圧縮機。 - 【請求項2】上記導溝が相互に隣接しない複数のボアと
上記中心軸孔とを連通すべく配設されていることを特徴
とする請求項1記載の圧縮機。 - 【請求項3】上記シリンダブロックの上部に両吐出室と
連通し、かつ油分離機構を内装した鎮制室を設け、該鎮
制室をシリンダブロックの外端閉鎖域に設けた絞り通路
を含む還油通路を介して上記斜板室と連通せしめたこと
を特徴とする請求項1又は2記載の圧縮機。 - 【請求項4】上記鎮制室が両シリンダブロックの上部合
せ面をまたいで空洞状に形成され、かつ両吐出室とそれ
ぞれ独立したガス通路によって連通されるとともに、上
記合せ面封止用のガスケットに該鎮制室を局部的に仕切
る油分離スクリーンを延設して両ガス通路と対向せしめ
たことを特徴とする請求項3記載の圧縮機。 - 【請求項5】上記還油通路の一部を構成する吸入系とは
絶縁されたボルト挿通孔が油溜部としての実効容積を備
えていることを特徴とする請求項3又は4記載の圧縮
機。 - 【請求項6】上記両シリンダブロックの上部合せ面をま
たいで空洞状に形成され、かつ両吐出室とそれぞれ独立
したガス通路によって連通された鎮制室を設けるととも
に、上記シリンダブロックの下部に上記斜板室と絞り油
路によって連通された油溜室を設け、上記鎮制室を上記
合せ面の封止域に形成された戻し溝を介して該油溜室と
接続せしめたことを特徴とする請求項1又は2記載の圧
縮機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013890A JPH09209928A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 斜板式圧縮機 |
| US08/615,104 US5795139A (en) | 1995-03-17 | 1996-03-14 | Swash plate type refrigerant compressor with improved internal lubricating system |
| CN96103609.5A CN1137097A (zh) | 1995-03-17 | 1996-03-15 | 改进了内部润滑系统的旋转斜盘型制冷压缩机 |
| DE19610437A DE19610437A1 (de) | 1995-03-17 | 1996-03-16 | Taumelscheiben-Kältemittelkompressor mit verbessertem internem Schmiersystem |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8013890A JPH09209928A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 斜板式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209928A true JPH09209928A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11845791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8013890A Pending JPH09209928A (ja) | 1995-03-17 | 1996-01-30 | 斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209928A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1857676A2 (en) | 2006-05-19 | 2007-11-21 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Refrigerant gas compressor |
| KR20200093888A (ko) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 한온시스템 주식회사 | 사판식 압축기 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP8013890A patent/JPH09209928A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1857676A2 (en) | 2006-05-19 | 2007-11-21 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Refrigerant gas compressor |
| JP2007332949A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-12-27 | Toyota Industries Corp | 圧縮機 |
| US7976288B2 (en) | 2006-05-19 | 2011-07-12 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Refrigerant gas compressor |
| KR20200093888A (ko) * | 2019-01-29 | 2020-08-06 | 한온시스템 주식회사 | 사판식 압축기 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041110 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041119 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050415 |