JPH0921125A - 堤体を嵩上げし.また拡大出来るフィルダム - Google Patents

堤体を嵩上げし.また拡大出来るフィルダム

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JPH0921125A JP21091295A JP21091295A JPH0921125A JP H0921125 A JPH0921125 A JP H0921125A JP 21091295 A JP21091295 A JP 21091295A JP 21091295 A JP21091295 A JP 21091295A JP H0921125 A JPH0921125 A JP H0921125A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルダムの堤体内に透水管を配設し.堤体
内に浸透した水を透水管より排水して堤体を保持するフ
ィルダムである。 【構成】 谷川底に基管2を敷設し.この途中に桝4を
複数個配設し.これに接続した支管3上面の接続孔5よ
り透水管6を立ち上がらせ.これを土砂石で保持して構
成された堤体のフィルダムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は.谷間にフィルダムを設
け.ここに堆積した土砂をフィルダム堰堤の嵩上げに利
用し.そのような工事を繰り返し行って谷間に大量の土
砂を堆積して谷間に地下ダムを創設し.水資源として活
用する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来のダムは.堰堤をコンクリートで構
成するか.内部に遮水壁を設けたロツクフィルダムで川
水を堰き止め.これを貯水して利用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のダムでは.これ
より上流域の降水を全量受け貯めるので.流水中の土砂
や流木等の浮遊物もダム域内に留めるため.ダムの貯水
容量を減少させ.又取水口からの浮遊物の拝徐等の作業
でダムの維持管理に困難をきたしている。
【0004】また.上流域へ長時間にわたつて大雨が降
ると.ダム貯水容量をオーバするので恵みの雨水を海へ
洪水となって流出し.それにつれて河川施設を強化しな
ければならず。また.渇水期が長期にわたると水不足で
社会問題になつている。
【0005】上記のような問題がおこるのは.本川へ注
ぐ支川へは.砂防ダム程度の施設で土石流を制御し,本
格的な貯水ダムを建設するには.よほどのよい地形でな
いと建設できず.日本の地形からして投資に見合う効果
が得られないために貴重な水資源を海に流出している。
【0006】
【課題を解決するための手段】貯水ダムを無数に作れば
上記の問題は解決するが.莫大な費用が掛るために見送
られているものである。そこで本発明はダム建設現場近
くの材料を利用して工費を安くし.さらにこのダムに堆
積した土砂を利用した長期の工事でダム全体を大きくし
て.ダムの貯水容量を増やすダムの提案である。
【0007】上記目的を達成するために.谷川底のダム
の堤体の下流部位置から上流に向けて基管を敷き並べ.
この基管の途中に.左右の山腹に向けて配列した複数列
の支管を接続する桝を配設し.配列した支管上面には接
続孔を適宜の間隔で設け.この接続孔より透水管を立ち
上がらせ.ダムの堤体を構成する土砂石で透水管を保持
し.透水管の上端は透水管を継ぎ重ねてその位置の堤体
の高さに合わせておく。
【0008】つぎにこの堤体の上流側法面には.上流域
から流入したときの最高水位の位置付近に越流防止管の
取水口を設け.越流防止管は基管の途中へ接続してお
く。
【0009】
【作用】上記のように構成されたダムの堤体は土砂石で
構成しているから.ダム内に貯水した水は堤体内に浸透
するが.堤体内には土砂石で保持されて規則正しく林立
配設した透水管の上流側透水管より堤体内の浸透水を排
水し.支管より基管を流れて下流へ放流する。
【0010】また.堤体内の浸透水は水圧によって下流
側に移動するが.上流側透水管からそれぞれの透水管で
排水するので.堤体内の浸透水の水位は下流側に向かっ
て漸次に低くなり.下流側堤体内まで浸透水が届かない
ので.下流側堤体法面には湧水現象は起こらず.ダム堤
体内に遮水壁を設けなくても水圧によるダム堤体の崩壊
は起こらない。
【0011】また.ダム上流域での山肌の崩壊でダムの
水位が急上昇しても.越流防止管より放水するので.堤
体の天端を越流して破堤しダムが決壊することはない。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると.
図1において.谷川を横断して築造する堤体1の下流部
位置から.上流に向けて基管2を敷き並べ.この基管2
の途中に.山腹に向けて配列した複数列の支管3とを接
続する桝4を配設し.配列した支管3上面には接続孔5
を適宜の間隔で設け.この接続孔5より透水管6を立ち
上がらせ.ダムの堤体1を構成する土砂石で透水管6を
保持し.透水管6の上端7は透水管6を継ぎ重ねて図2
に示すようにその位置の堤体1の高さに合わせておく。
【0013】つぎに図2の堤体1の上流側法面8には.
貯水したときの最高水位の位置付近に越流防止管9の取
水口10を設け.越流防止管9は基管2の途中へ配設し
た桝4へ接続しておく。
【0014】図2に示される実施例では.ダム内に堆積
した土砂12を利用して.図3に示すように従来の堤体
1の上に更に土砂を嵩上げして拡大した堤体11は.堤
体11の敷幅も延びるため.最初の堤体1を建設する時
に基管2と桝4を更に上流に向けて敷設し.また地形に
よっては支管3と透水管6も敷設しておき.堆積土砂1
2で透水管6の上端7を見失わないように標識棒17を
透水管6の上端7へ付設しておく。
【0015】また.本発明の堤体1は土砂石で構成して
いるため.長い年月の降雨水で堤体1の法面が流出損傷
する懸念があるため.堤体1の法面から水が堤体内1に
浸透するように遮水シート13を複数の階段状に敷設
し.堤体内1に浸透した水は堤体1の法面近くの透水管
6より排水し.堤体1法面を保持する。
【0016】図3に示される実施例では.基管2の途中
を上流側と下流側とに仕分けるように基管2の途中に仕
切り弁14を設け.地表のハンドル15と仕切り弁14
とを連結しておき.図4に示すように.長い年月に堆積
した土砂12で堤体を含めて地下ダム16の状態になる
と.伏流水となって土砂石内を移動する水はこの土砂石
の抵抗を受けるので.仕切り弁14の操作で基管2から
の放流水量を制御できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は.以上説明したように構成され
ているので.以下に記載されるような効果を奏する。
【0018】従来のフィルダムは.遮水機能を設けるた
め設計の通りに堤体の各部を仕切りそれぞれの材料で盛
り立てて造るため工事が煩雑であるが。本発明のダムの
遮水機能は堤体内の透水管の排水作用で浸透水圧をかわ
すため.堤体を構成する土砂石は透水管を保持するよう
に敷き固める単純な工事作業でよく.建設工費を安く抑
えられる。
【0019】また.遮水機能となる堤体内の透水管は均
一に堤体内に配設しているため.ダムの貯水容量を大き
くするため.堤体を嵩上げするとそれに見合うだけ.そ
の位置の透水管を継ぎ足し.また敷幅も拡大するので.
上流側に予め敷設しておいた標識棒を付設した支管に透
水管を接続して拡大した堤体内に透水管を増設できるの
で.従来のフィルダムのように遮水機能による制約がな
く.ダム内に堆積した土砂を利用して容易に堤体を大き
くでき.貯水容量の大きいダムに変えることができる。
【0020】そして.長い年月をかけてダムより上流側
を嵩上げしながら大量の土砂石を堆積すると.ここまで
の表流水はこれより伏流水となって堆積した土砂石内に
貯留され堤体を含めて地下ダムの様相となる。そこで上
流域が異常降雨で大量の濁水がこのダム内に流入して
も.ここで伏流水となつて平準化された速度で下流側へ
移動し.土砂石で濾過された清浄な水は降雨水量には関
係なく下流へ平準的に放流し.下流域への洪水を防ぎ.
河川施設の負担も軽減できる。
【0021】さらに.上流域での異常降雨による土砂流
や流木等を含む浮遊物を.本発明のダムより下流へは流
出せづ.これより下流域で既存のダムがあれば.そのダ
ムへは清浄にされた水を流出してダム機能を喪失する負
担を軽くする。そして本発明のダムに流入した浮遊物を
混じえた土砂石は.この堆積した表面近くには空気が存
在するため浮遊物を腐敗して土砂石は肥沃な土壌にし.
峡谷を埋めつくした土砂石で広くなった谷間は植生され
やがては美しい森となり.この下は水資源の地下ダムと
なり.地表は国土保全の森林となる。
【0022】そして.本発明のダムでは地下ダムの状態
になつてこれに貯留された伏流水の取水は透水管からの
取り入れであるから.この透水管から流入する基管の途
中へ設けた仕切り弁を操作すると下流への放流水量を制
御できる。また下流域での掃流作用による流砂から河川
施設を維持するためにこのダムからの土砂流水の必要が
あれば.越流防止管より流砂させることができる。
【0023】また.堤体法面に降雨した水は遮水シート
で堤体の内部へ浸透させ.この法面ちかくの透水管より
排水するので.法面ちかくには雨水は止まらず.堤体法
面は長期間にわたり流失損傷することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルダムの堤体内の主要部を示す斜視図であ
る。
【図2】フイルダム実施例での堤体内の主要部を示す側
面図である。
【図3】フィルダム実施例でのダム内に堆積した土砂石
で堤体を嵩上げ拡大した堤体内の主要部を示す側面図で
ある。
【図4】フィルダム内への碓積が更に進み.地下ダムの
様相になつたときの主要部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 堤体 2 基管 3 支管 4 桝 6 透水管 9 越流防止管 12堆積土砂 13遮水シート 14仕切り弁 15ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷川を横断して築造する堤体1の下流部
    位置から.上流に向けて基管2を敷き並べ.この基管2
    の途中に.山腹に向けて配列した複数列の支管3とを接
    続する桝4を配設し.配列した支管3上面には接続孔5
    を適宜の間隔で設け.この接続孔5より透水管6を立ち
    上がらせ.ダムの堤体1を構成する土砂石で透水管6を
    保持し.透水管6の上端7は透水管6を継ぎ重ねてその
    位置の堤体1の高さに合わせておく堤体を嵩上げし.ま
    た拡大出来るフィルダム。
  2. 【請求項2】 最初の堤体1を建設する時に.基管2と
    桝4を更に上流に向けて敷設し.また地形によっては支
    管3と透水管6おも敷設しておき.透水管6の上端7に
    は標識棒17を付設した請求項1記載の堤体を嵩上げ
    し.また拡大出来るフィルダム。
  3. 【請求項3】 堤体1の上流側法面8に越流防止管9の
    取水口10を設け.越流防止管9は基管2の途中へ配設
    した桝4へ接続した請求項1記載の堤体を嵩上げし.ま
    た拡大出来るフィルダム。
  4. 【請求項4】 基管2の途中を上流側と下流側とに仕分
    けた基管2に仕切り弁14を設け.地表のハンドル15
    と仕切り弁14を連結した請求項1記載の堤体を嵩上げ
    し.また拡大出来るフィルダム。
  5. 【請求項5】 堤体1の法面ちかくの透水管6から.法
    面の雨水を浸透排水できるように.堤体1の法面に遮水
    シート13を複数の階段状に敷設した請求項1記載の堤
    体を嵩上げし.また拡大出来るフィルダム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104652371A (zh) * 2015-01-29 2015-05-27 河海大学 以旧坝为基础建立的过水胶凝堆石坝及其施工方法
CN118774090A (zh) * 2024-08-19 2024-10-15 山东电力工程咨询院有限公司 一种应用于发电厂山谷灰场的复合型排洪排渗系统及方法
CN119686318A (zh) * 2024-12-28 2025-03-25 中国安能集团第二工程局有限公司 一种坝面施工用堆石料自动加水装置

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