JPH0921157A - 衛生洗浄装置及びその開閉弁 - Google Patents

衛生洗浄装置及びその開閉弁

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JPH0921157A
JPH0921157A JP21015495A JP21015495A JPH0921157A JP H0921157 A JPH0921157 A JP H0921157A JP 21015495 A JP21015495 A JP 21015495A JP 21015495 A JP21015495 A JP 21015495A JP H0921157 A JPH0921157 A JP H0921157A
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JP
Japan
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valve
water
chamber
opening
diaphragm valve
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JP21015495A
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English (en)
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Hironori Yamazaki
洋式 山崎
Bungetsu Tanaka
文月 田中
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 局部に洗浄水を噴射する装置において、多少
異物による止水不良を防止することが可能な開閉弁を提
供する。 【解決手段】 コイル135に通電されず、パイロット
穴139が閉塞されているときは、ブリード穴141に
より一次室111の圧力と圧力室125の圧力とは等し
くなる。また、圧力室側からダイアフラム弁131に加
わる圧力の方が一次室側からダイアフラム弁に加わる圧
力よりも大きくなるので、ダイアフラム弁は主弁115
に圧接され、一次室と二次室113とは遮断される。一
方、コイルへの通電によりパイロット穴が開くと、圧力
室内の水がパイロット穴及び円形空間145を通じて二
次室113側に流入すると共に、一次室内の圧力は圧力
室内の圧力よりも大となる。このとき、ダイアフラム弁
にスプリング153の付勢力が加算され、少なくとも異
物が引掛かることのない最低リフト量以上のリフト量で
ダイアフラム弁はリフトし、一次室から二次室への流路
が開かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器使用者の局部を洗
浄するための衛生洗浄装置、及び該装置に備えられた、
洗浄水を該装置の噴射ノズルに供給するための開閉弁の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉弁には、図1に示す
ようなパイロット方式開閉弁と称されるものが知られて
いる。上記開閉弁は、給水源と噴射ノズル(いずれも図
示しない)とを接続するための給水回路に介在する、底
蓋1とボディ3とにより構成された弁機構部5と、その
上部に設けられた略円筒形状のフレーム7からなる、弁
機構部5を駆動するための駆動部9とを備える。
【0003】弁機構部5は、給水源側に連通する一次室
11、噴射ノズル側に連通する二次室13、一次室1
1、二次室13の間に介在する主弁15を有した下側弁
箱17を備える。弁機構部5は、また、上下動するプラ
ンジャ19と、それを下方に付勢するスプリング21と
を収容すべく駆動部9内に突出した円筒部23、圧力室
(背圧室とも言う。以下同じ)25を有し、圧力室25
内に円筒部23の下端寄りの部位が突出するように円筒
部23と同心状に一体成形された上側弁箱27をも備え
る。弁機構部5は、更に、上側弁箱27内壁と下側弁箱
17内壁とにより形成される円環状溝部29に端部が嵌
合され、主弁15に対し密着/離間すべく上下動し、一
次室11及び二次室13と圧力室25とを仕切るダイア
フラム弁31をも備える。駆動部9は、円筒部23を収
容するチューブ33と、チューブ33の外側に巻回さ
れ、通電されることによりプランジャ19を上動させ、
後述するようなダイアフラム弁31の上動を可能にする
ためのコイル35とを備える。
【0004】チューブ33の圧力室25内に突出してい
る下端部は、ダイアフラム弁31の上動を規制するスト
ッパとして機能する。プランジャ19の下端面には、円
形状の切欠き37が同心状に形成されている。この切欠
き37は、プランジャ19の下端面が、図示のようにダ
イアフラム弁31の上端面と離間しているときに、ダイ
アフラム弁31のパイロット穴39を通じて圧力室25
と二次室13とを連通させるべく機能する。
【0005】ダイアフラム弁31は、一次室11側の流
体圧を圧力室25側に導くためのブリード穴41が形成
されたディスク本体43、このディスク本体43の中心
部を貫通し、小径のパイロット穴39とこれに連通する
大径の円形空間45とが形成された軸部47を有したデ
ィスク49を備える。ダイアフラム弁31は、また、外
周部が前記円環状溝部29に嵌合された状態でディスク
49の下面側に取付けられ、プランジャ19の下端面
が、図示のようにダイアフラム弁31の上端面と離間し
ているときに、圧力室25と二次室13との間の圧力差
に応じて上下方向に変位するダイアフラム本体51をも
備える。
【0006】上記構成において、コイル35に通電され
ず、パイロット穴39がプランジャ19により閉塞され
ている止水状態では、ブリード穴41により一次室11
の圧力Aと圧力室25の圧力Bとは等しくなる。ここ
で、ダイアフラム弁31における圧力室25側の面積
は、一次室11側の面積よりも大きいために、全体とし
て圧力室25側からダイアフラム弁31に加わる圧力の
方が一次室11側からダイアフラム弁31に加わる圧力
よりも大きくなり、ダイアフラム弁31は主弁15に圧
接される。よって、一次室11側の水は、二次室13側
には流れない。一方、コイル35への通電によりプラン
ジャ19が軸部47から離間してパイロット穴39が開
くと、圧力室25内の水がパイロット穴39及び円形空
間45を通じて二次室13側に流入すると共に、ブリー
ド穴41における圧損及び流体が流れるによる圧力の低
下により一次室11内の圧力Aは、圧力室25内の圧力
Bよりも大となる。そのため、これらの差圧(A−B)
の大きさに応じてダイアフラム弁31は上動(リフト)
して主弁15から離間し、一次室11から二次室13へ
の流路が開かれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記開閉弁
においては、パイロット穴39の径や、ブリード穴41
の径は、通常0.5mm〜1.0mm程度と比較的小さ
く設定されているので、給水中に上記径よりも小さなゴ
ミ等の異物が混入していると、これらが詰り易いという
問題がある。
【0008】また、上記開閉弁においては、図2に示す
ように、ダイアフラム弁31は一次室11内に流入する
水量が増加するにつれて主弁15からのリフト量が増大
することが知られているが、主弁15の口径が10mm
程度の開閉弁では、該開閉弁への流水量が400ml/
分(0.05MPa)程度と少量の場合には、上記リフ
ト量、即ち、両者の隙間は僅か0.1mm程度でしかな
いことが本願出願人において確認されている。そのた
め、このような場合にも、ゴミ等の異物が給水中に混入
していると、それらが上記隙間に引掛かり、ダイアフラ
ム弁31による主弁15のシール効果が損なわれる虞も
あった(なお、図2については、後で詳述する)。
【0009】そこで、このような不具合が生ずるのを防
止するための対策として、給水回路における上記開閉弁
の上流側部位に、網目の大きさが一定値以下のストレー
ナを設け、このストレーナにより給水中の異物が開閉弁
に流入するのを阻止する方法が採用された。
【0010】しかし、上記方法では、ストレーナから上
記開閉弁に至る給水回路の部位に、供給される水の水質
によっては腐食が生ずる虞もある金属接水部品が使用さ
れた場合には、一次室11からダイアフラム弁31に向
って流入する異物を無くすことはできず、そのため、こ
の異物がパイロット穴39やブリード穴41に詰るのを
防止することはできない。
【0011】また、ユーザの中には上述した400ml
/分(0.05MPa)程度と比較的弱い水勢での洗浄
水の噴射を好む者もいるので、この状態で、万一ゴミ等
の異物が開閉弁に流入してきて上記隙間に引掛かった場
合には、ダイアフラム弁31による主弁15のシールが
行えず、一次室11側と二次室13側との間が遮断され
ないこととなり、止水不良が発生するという問題があっ
た。
【0012】従って本発明の第1の目的は、洗浄水噴射
ノズルから便器使用者局部に洗浄水を噴射する衛生洗浄
装置において、ノズルへの給水量の多少に拘らず、ダイ
アフラム弁の主弁からのリフト量をゴミ等の異物が引掛
からない最低リフト量以上に設定することができ、もっ
てゴミ等の異物による止水不良を防止することが可能な
開閉弁を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、開閉弁の下
流側で洗浄水噴射ノズルに通ずる流路とバイパス流路と
が分岐する構成の衛生洗浄装置において、ノズルからの
洗浄水噴射量の多少に応じて、バイパス流路を流れる水
量を調整することにより、ダイアフラム弁の主弁からの
リフト量をゴミ等の異物が引掛からない最低リフト量以
上に設定することができ、もってゴミ等の異物による止
水不良を防止することが可能な衛生洗浄装置を提供する
ことにある。
【0014】更に、本発明の第3の目的は、開閉弁の下
流側で洗浄水噴射ノズルに通ずる流路とバイパス流路と
が分岐する構成の衛生洗浄装置において、開閉弁を通る
水量の多少に応じて、バイパス流路を流れる水量を調整
することにより、ダイアフラム弁の主弁からのリフト量
をゴミ等の異物が引掛からない最低リフト量以上に設定
することができ、もってゴミ等の異物による止水不良を
防止することが可能な衛生洗浄装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
水源側から洗浄水排出側への給水を断/続するための開
閉弁において、前記水源側と連通する一次室、前記洗浄
水排出側と連通する二次室、ブリード穴を介して一次室
に連通し、且つ、パイロット穴を介して二次室に連通す
る背圧室を有したケーシングと、前記パイロット穴を開
閉するプランジャと、前記一次室及び背圧室に挟まれる
ように設けられ、パイロット穴が開かれたとき、一次室
から背圧室を通じて二次室へ流れる水流により生じる背
圧室と一次室との間の圧力差により一次室と二次室とを
直接連通するように開き、パイロット穴が閉じられたと
き、水流がなくなることにより背圧室に生じる一次室よ
りも大きな圧力によって一次室と二次室とを隔離するよ
うに閉じるダイアフラム弁と、前記ダイアフラム弁を開
く方向に付勢するための付勢手段と、を備えることを特
徴とする。
【0016】本発明の第1の側面の好適な実施例は、前
記付勢手段が前記ダイアフラム弁を開く方向に付勢する
力は、前記パイロット穴が閉じられているときは前記ダ
イアフラム弁が一次室と二次室とを完全に閉じる程度に
弱く設定されていることを特徴とする。
【0017】本発明の第2の側面は、便器使用者の局部
に、ノズルを通じて洗浄水を噴射する衛生洗浄装置にお
いて、水源側に連通する一次室と洗浄水排出側に連通す
る二次室との間をダイアフラム弁によって開/閉するこ
とにより、水源側から洗浄水排出側への給水を断/続す
る開閉弁と、前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給さ
れる流水量を調整して前記ノズルに供給する流量調整手
段と、前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給される水
を前記流量調整手段からバイパスさせるためのバイパス
流路に設けられたバイパス弁と、前記流量調整手段から
前記ノズルに供給される流水量の検知に基づき、前記ダ
イアフラム弁の開度が所定開度以上になるように、前記
バイパス弁の開/閉を制御するバイパス弁開/閉制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0018】本発明の第2の側面の好適な実施例は、前
記バイパス弁は、開度調整可能に構成されており、前記
バイパス弁の開度を調整するためのバイパス弁開度調整
手段と、前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給される
流水量を検出する流水量検出手段とを備え、前記バイパ
ス弁開度調整手段は、前記流水量検出手段から出力され
る流水量検出値に基づいて前記ノズルへの流水量が前記
ダイアフラム弁の開度を所定開度以上にすることができ
ない大きさであると判断したときに、前記ダイアフラム
弁の開度を所定開度以上にすべく、前記バイパス弁の開
度を調整することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の第1の側面によれば、一次室から背圧
室を通じて二次室へ流れる水流により生じる背圧室と一
次室との間の圧力差により一次室と二次室とを直接連通
するように開くダイアフラム弁を、付勢手段により開く
方向に付勢することとしたので、ダイアフラム弁の主弁
からのリフト量は、ダイヤフラムと主弁の間に異物が挟
まれない程度にまで大きくすることができる。
【0020】本発明の第1の側面の好適な実施例によれ
ば、付勢手段の、ダイアフラム弁を開く方向に付勢する
力は、パイロット穴が閉じられているときはダイアフラ
ム弁が一次室と二次室とを完全に閉じる程度に弱く設定
されているので、一次室と二次室との間が完全に閉じら
れないような、止水不良を生じることはない。
【0021】本発明の第2の側面によれば、流量調整弁
から洗浄水を噴射するためのノズルに供給される流水量
の検知に基づき、ダイアフラム弁の開度が所定開度以上
になるように、バイパス弁の開/閉を制御することとし
たので、ダイアフラム弁の主弁からのリフト量は、ダイ
ヤフラムと主弁の間に異物が挟まれない程度にまで大き
くすることができる。
【0022】本発明の第2の側面の好適な実施例によれ
ば、流水量検出手段から出力される流水量検出値に基づ
いてノズルへの流水量がダイアフラム弁の開度を所定開
度以上にすることができない大きさであると判断したと
きに、ダイアフラム弁の開度を所定開度以上にすべく、
バイパス弁の開度を調整することとしたので、必要以上
の捨て水を行わなくて済む。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0024】図3は、本発明の一実施例の、パイロット
方式と称される開閉弁を示す。
【0025】上記開閉弁は、図1に示した開閉弁と略同
様の構成となっている。即ち、上記開閉弁は、給水源と
噴射ノズル(いずれも図示しない)とを接続するための
給水回路に介在する、底蓋101とボディ103とによ
り構成された弁機構部105と、その上部に設けられた
略円筒形状のフレーム107からなる、弁機構部105
を駆動するための駆動部109とを備える。
【0026】弁機構部105は、給水源側に連通する一
次室111、噴射ノズル側に連通する二次室113、一
次室111、二次室113の間に介在する主弁115を
有した下側弁箱117を備える。弁機構部105は、ま
た、上下動するプランジャ119と、それを下方に付勢
するスプリング121とを収容すべく駆動部109内に
突出した円筒部123、圧力室125を有し、圧力室1
25内に円筒部123の下端寄りの部位が突出するよう
に円筒部123と同心状に一体成形された上側弁箱12
7をも備える。
【0027】弁機構部105は、更に、上側弁箱127
内壁と下側弁箱117内壁とにより形成される円環状溝
部129に端部が嵌合され、主弁115に対し密着/離
間すべく上下動し、一次室111及び二次室113と圧
力室125とを仕切るダイアフラム弁131をも備え
る。
【0028】駆動部109は、円筒部123を収容する
チューブ133と、チューブ133の外側に巻回され、
通電されることによりプランジャ119を上動させ、ダ
イアフラム弁131の後述するような上動を可能にする
ためのコイル135とを備える。
【0029】チューブ133の圧力室125内に突出し
ている下端部は、ダイアフラム弁131の上動を規制す
るストッパとして機能する。
【0030】プランジャ119の下端面には、円形状の
切欠き137が同心状に形成されている。この切欠き1
37は、プランジャ119の下端面が、図示のようにダ
イアフラム弁131の上端面と離間しているときに、ダ
イアフラム弁131のパイロット穴139を通じて圧力
室125と二次室113とを連通させるべく機能する。
【0031】ダイアフラム弁131は、一次室111側
の流体圧を圧力室125側に導くためのブリード穴14
1が形成されたディスク本体143、このディスク本体
143の中心部を貫通し、小径のパイロット穴139と
これに連通する大径の円形空間145とが形成された軸
部147を有したディスク149を備える。ダイアフラ
ム弁131は、また、外周部が前記円環状溝部129に
嵌合された状態でディスク149の下面側に取付けら
れ、プランジャ119の下端面が、図示のようにダイア
フラム弁131の上端面と離間しているときに、圧力室
125と二次室113との間の圧力差に応じて上下方向
に変位するダイアフラム本体151をも備える。
【0032】本実施例では、更に、二次室113内にお
いて、一端部が底蓋101に固定され、また、他端部が
ダイアフラム弁139の軸部147に取付けられた、ダ
イアフラム弁139をリフトさせる方向に付勢するため
のスプリング153が設けられている。
【0033】ここで、スプリング153の付勢力につい
て、図4を参照して説明する。
【0034】図4において、上記付勢力は、スプリング
153があるときの差圧(A−B)変化を示す線分MN
と、スプリング153が無いときの差圧(A−B)変化
を示す線分MPとの間の差分として表わすことができ
る。上記付勢力は、差圧(A−B)が図4の横軸上にお
いて符号Rで示す最小値のときには、線分MN上の符号
Tで示す値δ1(即ち、ゴミ等の異物が引掛かることの
ないダイアフラム弁139の最低リフト量)と線分MP
上の符号Vで示す値(即ち、スプリング153が無いと
きの差圧の最小値)との間の差分で表わせる。一方、差
圧(A−B)が図4の横軸上において符号Sで示す最大
値のときには、線分MN上の符号Wで示す値と線分MP
上の符号Xで示す値との間の差分で表わせる。
【0035】この付勢力の大きさは、コイル135への
通電が遮断されているときに、前述したスプリング12
1の付勢力によりダイアフラム弁139が主弁115を
完全にシールすることができるように、スプリング12
1の付勢力よりも小さな値となっている。
【0036】上記構成において、コイル135に通電さ
れず、パイロット穴139がプランジャ119により閉
塞されている止水状態では、ブリード穴141により一
次室111の圧力Aと圧力室125の圧力Bとは等しく
なる。また、スプリング153の付勢力がコイル121
のそれよりも小さいために、圧力室125側からダイア
フラム弁131に加わる圧力の方が一次室111側から
ダイアフラム弁131に加わる圧力よりも大きくなり、
ダイアフラム弁131は主弁115に圧接される。よっ
て、一次室111側の水は、二次室113側には流れな
い。
【0037】一方、コイル135への通電によりプラン
ジャ119が軸部147から離間してパイロット穴13
9が開くと、圧力室125内の水がパイロット穴139
及び円形空間145を通じて二次室113側に流入する
と共に、ブリード穴141における圧損により一次室1
11内の圧力Aは、圧力室125内の圧力Bよりも大と
なる。このとき、ダイアフラム弁131のリフト量は、
図4の線分MNで示すように変化するが、差圧(A−
B)が符号Xで示す最小値を取ったときでも、これにス
プリング153の付勢力が加算されているためにダイア
フラム弁131のリフト量はδ1に達している。
【0038】従って、ダイアフラム弁131は、線分M
P上の符号Vで示されるようなスプリング153の無い
ときのリフト量とは異なり、少なくともゴミ等の異物が
引掛かることのない最低リフト量以上のリフト量で、一
次室111から二次室113への流路が開かれることと
なる。
【0039】以上説明したように、本発明の一実施例に
よれば、一次室111内の圧力Aと圧力室125内の圧
力Bとの差圧(A−B)が最小値のときにも、ゴミ等の
異物が引掛かることのない最低リフト量でダイアフラム
弁131をリフトさせるように付勢するためのスプリン
グ153を設けることとしたので、洗浄水噴射ノズル
(図示しない)への給水量の多少に拘らず、ダイアフラ
ム弁131の主弁115からのリフト量をゴミ等の異物
が引掛からない最低リフト量以上に設定することがで
き、もってゴミ等の異物による止水不良を防止すること
が可能である。
【0040】図5は、本発明の他の実施例に係る衛生洗
浄装置のブロック図である。
【0041】上記装置は、給水回路171の給水源寄り
に位置する、給水圧調整のための調圧弁173、給水を
断/続するための開閉弁175、供給された水を加熱す
るための熱交換器177、給水回路171から分岐し
た、給水回路171中の冷えた水を便器(図示しない)
に所謂捨水するためのバイパス流路179を備える。上
記装置は、また、バイパス流路179を開閉するための
バイパス弁181、尻洗浄用ノズル、ビデ洗浄用ノズル
への洗浄水流量を調整するための流量調整弁183、流
量調整弁183の開度を調整するためのステッピングモ
ータ185を備える。
【0042】上記装置は、更に、開閉弁175、バイパ
ス弁181、ステッピングモータ185を制御するため
の制御部187、尻洗浄/ビデ洗浄駆動スイッチ、流量
調整スイッチ等を有し、装置各部を駆動/停止するため
に制御部187に指令を出力する操作部189をも備え
る。なお、本実施例では上述した実施例と異なって、開
閉弁175には、図1で示したような構成のもの(即
ち、ダイアフラム弁のリフトを付勢するためのスプリン
グを備えていない開閉弁)が採用されている。また、バ
イパス流路179は、給水回路171の、開閉弁175
と熱交換器177との間の部位から分岐させることとし
ても差支えない。
【0043】上記構成において、例えば、給水源から
0.74MPa(7.5kgf/cm2)程度の水圧で
供給された水は、調圧弁173において0.1MPa
(1.0kgf/cm2)程度に調圧され、次いで、開
いている開閉弁175、熱交換器177、及び開度が調
整された流量調整弁183を通じて尻洗浄用ノズル又は
ビデ洗浄用ノズルに供給され、これら各ノズルから吐出
される。
【0044】この場合、弱い水勢での洗浄水噴射を好む
ユーザであれば、該ユーザによる操作部189のスイッ
チ操作によって制御部187により流量調整弁183が
流量調整され、開閉弁175を通る流水量は、400m
l/分程度にしか達しないこともある。
【0045】ここで、開閉弁175の特性は、図2にお
いて実線で示すように0.2MPa以上ではダイアフラ
ム弁のリフト量δが上昇しないように思料されるが、こ
れは開閉弁175の二次室側の圧力が、流量調整弁18
3により調整されて各ノズルからの洗浄水の吐出量が制
限されているためである。
【0046】従って、その制限を取り除いた実際の開閉
弁175の特性は、図2において破線で示すように、給
水圧の上昇に応じて洗浄水の吐出量とダイアフラム弁の
リフト量δが上昇する。
【0047】ここで、従来より、給水回路171内の冷
えた洗浄水が各ノズルから吐出されないように、局部洗
浄開始時にバイパス弁181を開いて捨てる捨て水方法
が知られている。
【0048】図6において、横軸に、上記各ノズルへ連
通する給水回路171の断面積Sを設定し、縦軸に、上
記各ノズルからの洗浄水の吐出量αを設定すると、曲線
191で示すように、給水回路171の断面積Sが大き
くなるにつれて吐出量αも増加することが分かる。ま
た、バイパス弁181を開いて便器に捨てられる水量
は、曲線193で示すように、給水回路171の断面積
Sに関係なく一定であるので、従来の捨て水方法による
全吐出量α(即ち、開閉弁175を通る流水量)は、曲
線195で示すように、α=A+Bとなる。
【0049】そこで本実施例では、以下の態様でバイパ
ス弁181の開/閉制御を行うこととした。
【0050】即ち、制御部187からステッピングモー
タ185に出力される流量調整用パルス数に基づき、ゴ
ミ詰まりを起こさない最低吐出量であるα1未満の吐出
量で洗浄水の吐出が各ノズルから行われることを認識し
たときには(図6の区間E―Fで示される領域)、バイ
パス弁181を開くことにより衛生洗浄装置から排出さ
れる洗浄水の全量を、曲線195で示される(α=A+
B)に設定する。
【0051】これに対して、α1以上の吐出量で洗浄水
の吐出が各ノズルから行われることを検出したときには
(図6の区間Fより右側の領域)、バイパス弁181を
閉じてダイアフラム弁のリフト量を曲線191で示され
る(α=A)に設定することとした。
【0052】上記制御を行うことにより、ダイアフラム
弁のリフトを付勢するためのスプリングを有しない従来
型の開閉弁を使用した衛生洗浄装置においても、ダイア
フラム弁のリフト時に、必要以上の捨て水を行うことな
くゴミ等の異物が詰まらない程度のリフト量を得ること
ができる。
【0053】図7は、本発明の他の実施例の変形例に係
る衛生洗浄装置のブロック図である。
【0054】本変形例では、バイパス流路179を給水
回路171の、開閉弁175と熱交換器177との間の
部位から分岐させた点、及びバイパス流路179のバイ
パス弁181の開度を調整するために、制御部187の
制御下で駆動するステッピングモータ201を設けた点
において上記他の実施例と相違する。また、給水回路1
71の、開閉弁175とバイパス流路179の分岐部位
との間に給水回路171を流れる水量を検出して制御部
187に出力するための水量センサ203を設けた点に
ついても上記他の実施例と相違する。
【0055】上記構成において、制御部187は、水量
センサ203からの水量検出値に基づき、ゴミ詰まりを
起こさない最低吐出量α1未満(図8の曲線205の符
号S1より左側の領域)で洗浄水の吐出が行われると判
断すると、洗浄水の吐出量が曲線205で示す値をとる
ように、ステッピングモータ185を制御して流量調整
弁183の開度を調整する。そして、この開度調整と並
行して、バイパス流路179からの捨て水量が図8の曲
線209で示す値をとるように、ステッピングモータ2
01を制御してバイパス弁181の開度をも調整する。
【0056】これにより、開閉弁175の二次側の流水
量は、図8の区間0〜Sにおいて曲線211で示すよう
に一定(α=α1)となる。なお、図8の上記区間以外
では、バイパス弁181は全閉され、洗浄水の吐出量が
曲線205で示す値をとるように、ステッピングモータ
185が制御され流量調整弁183の開度のみが調整さ
れることとなる。
【0057】上記他の実施例では、図6に示すように、
ゴミ詰まりを起こさない最低吐出量α1未満で洗浄水の
吐出が行われる領域では、バイパス弁181を全開する
ので余分な吐出(α=A+B)が行われるが、本変形例
では一定の吐出(α=α1)が行われるので必要以上の
捨て水を行わなくて済むという利点がある。
【0058】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
実施例に関するものであって、本発明が、上記内容のみ
に限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。例えば、ポンプを使用して各ノズルから洗浄水を吐
水する方式の衛生洗浄装置においても適用できる。この
場合、ポンプの回転数によって吐水量を制限しているた
め、ポンプが流量調整手段に相当する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄水噴射ノズルから便器使用者局部に洗浄水を噴射す
る衛生洗浄装置において、ノズルへの給水量の多少に拘
らず、ダイアフラム弁の主弁からのリフト量をゴミ等の
異物が引掛からない最低リフト量以上に設定することが
でき、もってゴミ等の異物による止水不良を防止するこ
とが可能な開閉弁を提供することができる。
【0060】また、本発明によれば、開閉弁の下流側で
洗浄水噴射ノズルに通ずる流路とバイパス流路とが分岐
する構成の衛生洗浄装置において、ノズルからの洗浄水
噴射量の多少に応じて、バイパス流路を流れる水量を調
整することにより、ダイアフラム弁の主弁からのリフト
量をゴミ等の異物が引掛からない最低リフト量以上に設
定することができ、もってゴミ等の異物による止水不良
を防止することが可能な衛生洗浄装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の開閉弁を示す断面図。
【図2】開閉弁一般の給水圧−ダイアフラム弁のリフト
量特性図。
【図3】一実施例の開閉弁を示す断面図。
【図4】一実施例のダイアフラム弁のリフト量と従来の
ダイアフラム弁のリフト量との比較図。
【図5】他の実施例の衛生洗浄装置を示すブロック図。
【図6】他の実施例の捨て水方法と従来の捨て水方法と
を比較した流路断面積−洗浄水吐出量特性図。
【図7】他の実施例の変形例の衛生洗浄装置を示すブロ
ック図。
【図8】図7の衛生洗浄装置における流路断面積−洗浄
水吐出量特性図。
【符号の説明】
111 一次室 113 二次室 115 主弁 119 プランジャ 121、153 スプリング 125 圧力室 131 ダイアフラム弁 135 コイル 141 ブリード穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源側から洗浄水排出側への給水を断/
    続するための開閉弁において、 前記水源側と連通する一次室、前記洗浄水排出側と連通
    する二次室、ブリード穴を介して一次室に連通し、且
    つ、パイロット穴を介して二次室に連通する背圧室を有
    したケーシングと、 前記パイロット穴を開閉するプランジャと、 前記一次室及び背圧室に挟まれるように設けられ、パイ
    ロット穴が開かれたとき、一次室から背圧室を通じて二
    次室へ流れる水流により生じる背圧室と一次室との間の
    圧力差により一次室と二次室とを直接連通するように開
    き、パイロット穴が閉じられたとき、水流がなくなるこ
    とにより背圧室に生じる一次室よりも大きな圧力によっ
    て一次室と二次室とを隔離するように閉じるダイアフラ
    ム弁と、 前記ダイアフラム弁を開く方向に付勢するための付勢手
    段と、 を備えることを特徴とする開閉弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開閉弁において、 前記付勢手段が前記ダイアフラム弁を開く方向に付勢す
    る力は、前記パイロット穴が閉じられているときは前記
    ダイアフラム弁が一次室と二次室とを完全に閉じる程度
    に弱く設定されていることを特徴とする開閉弁。
  3. 【請求項3】 便器使用者の局部に、ノズルを通じて洗
    浄水を噴射する衛生洗浄装置において、 水源側に連通する一次室と洗浄水排出側に連通する二次
    室との間をダイアフラム弁によって開/閉することによ
    り、水源側から洗浄水排出側への給水を断/続する開閉
    弁と、 前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給される流水量を
    調整して前記ノズルに供給する流量調整手段と、 前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給される水を前記
    流量調整手段からバイパスさせるためのバイパス流路に
    設けられたバイパス弁と、 前記流量調整手段から前記ノズルに供給される流水量の
    検知に基づき、前記ダイアフラム弁の開度が所定開度以
    上になるように、前記バイパス弁の開/閉を制御するバ
    イパス弁開/閉制御手段と、 を備えることを特徴とする衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の衛生洗浄装置において、 前記バイパス弁は、開度調整可能に構成されており、 前記バイパス弁の開度を調整するためのバイパス弁開度
    調整手段と、 前記開閉弁を通じて洗浄水排出側へ供給される流水量を
    検出する流水量検出手段と、 を備え、 前記バイパス弁開度調整手段は、前記流水量検出手段か
    ら出力される流水量検出値に基づいて前記ノズルへの流
    水量が前記ダイアフラム弁の開度を所定開度以上にする
    ことができない大きさであると判断したときに、前記ダ
    イアフラム弁の開度を所定開度以上にすべく、前記バイ
    パス弁の開度を調整することを特徴とする衛生洗浄装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002061256A (ja) * 2000-08-11 2002-02-28 Toto Ltd 衛生洗浄便座の給水制御装置および電磁弁
WO2009124470A1 (zh) * 2008-04-09 2009-10-15 Li Feiyu 冲洗机构

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