JPH09211832A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH09211832A
JPH09211832A JP8044053A JP4405396A JPH09211832A JP H09211832 A JPH09211832 A JP H09211832A JP 8044053 A JP8044053 A JP 8044053A JP 4405396 A JP4405396 A JP 4405396A JP H09211832 A JPH09211832 A JP H09211832A
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JP
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water
image
photosensitive
photosensitive material
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JP8044053A
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Yoshiki Uehara
麗樹 上原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱現像感光材料にジェット水塗布方式で水を供
給し、加熱現像する画像形成方法において、濃度むらの
少ない画像形成方法を提供する。 【解決手段】支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化
銀、バインダー及びハロゲン化銀が銀に還元される反応
に対応または逆対応して拡散性の色素を形成または放出
する色素供与性化合物を有してなる熱現像感光材料を画
像露光した後、水を供給し、熱現像して拡散性の色素像
を形成し、これを色素固定要素に転写する画像形成方法
において、前記水供給が、0.01mm3 以下の水滴の噴
射により供給される工程からなり、かつ、前記感光材料
の、水滴着弾から0.5秒後の接触角が50度以下であ
ることを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像感光材料を
用いた画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱現像で色画像(カラー画像)を得る方
法については、多くの方法が提案されている。例えば、
ハロゲン化銀の還元により生成する現像薬の酸化体とカ
プラーとの結合により色画像を形成する方法について
は、米国特許第3、531、286号、同3,761,
270号、同4,021,240号、ベルギー特許第8
02,519号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以
下RDと略記する)13742等に記載されている。ま
た、ハロゲン化銀を用いた銀色素漂白法によりポジの色
素画像を熱現像で形成する方法が米国特許第4,23
5,957号、RD14433、RD15227等に記
載されている。更にハロゲン化銀の熱現像に伴って色素
供与性化合物から画像状に拡散性の色素を形成あるいは
放出させ、この拡散性の色素を、水などの溶媒によって
媒染剤を有する色素固定要素に転写する方法、高沸点有
機溶剤により色素固定要素に転写する方法、色素固定要
素に内蔵させた親水性熱溶剤により色素固定要素に転写
する方法、可動性の色素が熱拡散性または昇華性であ
り、支持体等の色素受容要素に転写する方法が提案され
ている。
【0003】この方法においては、使用する色素供与性
化合物の種類を変えたり、ハロゲン化銀乳剤の種類を変
えることによってオリジナルに対してネガの色素画像も
ポジの色素画像も得ることができる(米国特許第4,4
63,079号、同4,474,867号、同4,47
8,927号、同4,507,380号、同4,50
0,626号、同4,483,2914号、特開昭58
−149046号、同58−149047号、同59−
152440号、同59−154445号、同59−1
65054号、同59−180548号、同59−16
8439号、同59−174832号、同59−174
833号、同59−174834号、同59−1748
35号、同62−65038号、同61−23245
号、欧州特許公開210,660A2号、同220,7
46A2号など)。
【0004】(従来技術の問題点)従来の水塗布方式
(例えば、特願平6−51727号に記載の水塗布方
式)には感光材料を水に所定時間浸漬させるため、感光
材料に内蔵されている種々の薬品が水中に溶出してしま
う水の汚染の問題があった。この問題は、水塗布方式
を、感光材料を水に浸漬させず、微小な水滴の噴射によ
る供給方式(以下、ジェット水塗布方式とする)に変更
することで解決できた。ところが、一方で、このジェッ
ト水塗布方式により処理した場合には、水塗布が不均一
となり、最終画像に濃度むらが生じるという新たな問題
が発生した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
ジェット水塗布方式において、濃度むらの少ない画像形
成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、支持体
上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー及び
ハロゲン化銀が銀に還元される反応に対応または逆対応
して拡散性の色素を形成または放出する色素供与性化合
物を有してなる熱現像感光材料を画像露光した後、水を
供給し、熱現像して拡散性の色素像を形成し、これを色
素固定要素に転写する画像形成方法において、前記水供
給が、0.01mm3 以下の水滴の噴射により供給される
工程からなり、かつ、前記感光材料の、水滴着弾から
0.5秒後の接触角が50度以下であることを特徴とす
る画像形成方法及び上記水供給が(A)像露光された熱
元素を感光材料の搬送経路に対向して配置され且つ、水
を貯留したタンクと、(B)熱現像感光材料の搬送経路
と対向する前記タンクの壁面の一部として前記タンクに
設置され且つ、水を噴射する複数のノズル孔が一定の間
隔で熱現像感光材料の搬送方向と交差する方向に沿って
直線状に並べられて配置されたノズルと、(C)前記ノ
ズルを搬送経路上の熱現像感光材料に向かって変位させ
るアクチュエータとを有する水塗布装置により行なわれ
ることを特徴とする画像形成方法によって達成された。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水供給工程は、0.01
mm3 以下の水滴を噴射できる方式であればいかなる装置
を用いてもよい。まず、本発明における水塗布装置の作
用を以下に説明する。
【0008】タンクに設置されたノズルに、タンク内に
貯留された水を噴射する複数のノズル孔が配置されてい
る。そして、アクチュエータがノズルを搬送経路上の熱
現像感光材料に向かって変位させる。
【0009】従って、このノズルの変位に伴って複数の
ノズル孔よりそれぞれ水が飛び出して熱現像感光材料上
に付着する。
【0010】この際、水を噴射する複数のノズル孔を、
一定の間隔で熱現像感光材料の搬送方向と交差する方向
に沿って直線状に並べて配置しているので、一度のアク
チュエータによる変位により、搬送される熱現像感光材
料上に広範囲に水を付着させることが可能となる。
【0011】以上より、ノズル孔により粒径が決まり、
また気体を液体と混合することが無いので、粒径のばら
つきが無くなり、さらに、ノズル孔が一定の間隔で直線
状に並べられて配置されるので、飛着位置のばらつきが
無くなる。この為、これらのばらつきにより塗布面上の
水の均一性を阻害することがない。
【0012】また、複数のノズル孔が一定の間隔で熱現
像感光材料の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に
並べて配置されているので、二次元平面上でノズルを走
査する必要が無くなり、短時間で大面積の塗布が可能と
なる。
【0013】さらに、熱現像感光材料にノズル孔を有し
たノズルが接触することがなく、目詰まりや汚染等がな
くなり、耐久性が向上すると共に、アラメントの要求精
度も低くて良いことになる。一方、ノズルには、単にノ
ズル孔を複数形成するだけでよいので、集積化技術が不
要となり、低コストで塗布装置の製造が可能となる。
【0014】また、複数のノズル孔を一定の間隔で熱現
像感光材料の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に
並べたノズル列が、ノズルに千鳥掛状に複数列配置され
ていると、少ない変位回数で熱現像感光材料上に多数の
液滴を付着して、最密充填または複数回塗布することが
でき、塗布量増大、均一性の向上が図れる。
【0015】図1には、本発明の第1実施例に係る画像
記録装置10の概略全体構成図が示されている。また図
2には、この画像記録装置10の外観図が示されてい
る。
【0016】これらの図に示される画像記録装置10の
機台12内には、感材マガジン14が配置されており、
この感材マガジン14内に幅方向寸法が例えば224mm
とされる感光材料16がロール状に巻取られて収納され
ている。そして、この熱現像感光材料16は、支持体上
に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性物質を
有するものであり、その感光(露光)面が装置の下方へ
向いて巻き取られている。
【0017】感材マガジン14の感光材料取出し口の近
傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置され
ており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ20は、
例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッ
タとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移
動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断するこ
とができる。カッタ20の作動後にはニップローラ18
が逆転し、このニップローラ18に感光材料16の先端
部が僅かにニップされる程度まで巻き戻されるようにな
っている。
【0018】カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ
19、21、23、24、26、及びガイド板27が配
置されており、所定長さに切断された感光材料16を露
光部22へ搬送することができる。
【0019】露光部22は、ぞれぞれ一対の搬送ローラ
である上流側の搬送ローラ23と下流側の搬送ローラ2
4との間に位置しており、これらの搬送ローラ23、2
4間に露光点を有し、露光点上を感光材料16が搬送ロ
ーラ23、24にそれぞれ挟まれて通過するようになっ
ている。そして、搬送ローラ23、24による感光材料
16の搬送速度(露光部22の通過速度)は、例えば1
2mm/sec となっている。
【0020】また、露光部22の直上には露光装置38
が設けられている。露光装置38には、3種のLD、レ
ンズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置
されている(何れも、図示省略)。
【0021】さらに、露光部22の側方にはスイッチバ
ック部40が設けられており、露光部22の下方には画
像形成用溶媒の塗布装置310が設けられている。尚、
本実施例においては水が用いられる。感材マガジン14
の側方を上昇し露光部22にて露光された感光材料16
は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬
送ローラ26の逆回転によって、露光部22の下方に設
けられた搬送経路を経て塗布装置310の水塗布部62
へ送り込まれる構成となっている。
【0022】一方、図3に示す如く、水塗布部62の感
光材料16の搬送経路Aと対向する位置には、噴射タン
ク312が配置されている。噴射タンク312に対して
感光材料16の搬送方向上流側には一対の搬送ローラ6
6が配置されており、さらに、噴射タンク312に対し
て感光材料16の搬送方向下流側には二対の搬送ローラ
68、69が配置されている。
【0023】また、この噴射タンク312の上方には、
画像形成用溶媒である水が満たされるプール槽314が
配置されており、途中にこの噴射タンク312が配置さ
れたパイプ316が、このプール槽314の下側にルー
プ状に繋がれている。
【0024】この噴射タンク312に対して上下のパイ
プ316の位置には、それぞれ上部バルブ318及び下
部バルブ320が配置されており、これら一対のバルブ
318、320でパイプ316内の流路を開閉し得るこ
とになる。そして、パイプ316を介して、この噴射タ
ンク312内にプール槽314より重力で送られた水が
貯留されている。
【0025】さらに、この噴射タンク312を拡大して
表す図4に示すように、この噴射タンク312の壁面の
一部であって感光材料16の搬送経路Aに対向した部分
には、弾性変形可能を薄板で形成されるノズルであるヘ
ッド板322が設置されている。
【0026】そして、図5に示すように、このヘッド板
322には、噴射タンク312内に貯留された水を噴射
するための複数のノズル孔324(例えば直径数十μm
)が、一定の間隔で感光材料16の搬送方向と交差す
る方向に沿って直線状に並べて配置されている。この
為、これらノズル孔324よりそれぞれ噴射タンク31
2内の水が放出可能とされている。
【0027】さらに、このヘッド板322上には、アク
チュエータとなるモノモルフあるいはバイモルフの圧電
素子326が接着されており、この圧電素子326に図
示しない電源が接続されている。
【0028】従って、圧電素子326に電源から通電さ
れると、この圧電素子326がヘッド板322を撓ませ
て、ヘッド板322の中央部を搬送経路A上の感光材料
16に向かって変位(つまり、ヘッド板322の法線方
向である矢印B方向に沿っての変位)させることにな
る。そして、このヘッド板322の感光材料16側への
変位に伴って、この噴射タンク312を簡略化して表す
図6に示すように、これら複数のノズル孔324から水
滴Lが飛び出すことになる。
【0029】他方、図4に示すように、この噴射タンク
312のノズル孔324よりやや下側の位置にはタンク
バルブ328が設置されていて、タンクバルブ328の
開閉動により、噴射タンク312内を外気に対して連通
及び閉鎖し得るようになっている。そして、これら上部
バルブ318、下部カルブ320及びタンクバルブ32
8は、図3に示すように、それぞれコントローラ332
に接続されていて、コントローラ332によりそれぞれ
のバルブ318、320、328の開閉部が制御され
る。
【0030】尚、噴射タンク312内の上部側の内壁面
には、筒状のリブ331により周囲を囲われた空気溜部
330が形成されている。
【0031】一方、図1に示すように、感材マガジン1
4の側方の機台12には受材マガジン106が配置され
ており、受像材料108がロール状に巻取られて収納さ
れている。この受像材料108の画像形成面には媒染剤
を有する色素固定材料が塗布されており、この画像形成
面が装置の上方へ向いて巻き取られている。
【0032】受材マガジン106の受像材料取出し口の
近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材
マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそ
のニップを解除することができる。
【0033】ニップローラ110の側方にはカッカ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせる
ことにより、受材マガジン106から引き出された受像
材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
【0034】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置する受像材料搬送部180の導入端部が
設けられている。この受像材料搬送部180には、搬送
ローラ186、190、114及びガイド板182が配
置されており、所定長さに切断された受像材料108を
熱現像転写部104へ搬送できる。
【0035】図7に示す如く、熱現像転写部104は加
熱ドラム116と無端圧接ベルト118とによって構成
されており、さらに、水塗布部62側の加熱ドラム11
6外周には貼り合わせローラ120が配置されている。
【0036】この貼り合わせローラ120と水塗布部6
2の搬送ローラ69との間の感光材料16の搬送経路上
であって、搬送ローラ69から送られる感光材料16の
裏面(画像形成面と反対側)に対向した位置には、ガイ
ド板122が配置されており、感光材料16を貼り合わ
せローラ120へ案内している。
【0037】この貼り合わせローラ120は、図示を省
略した駆動系を介してドラムモータ200に連結されて
おり、ドラムモータ200の駆動力が伝達されて回転さ
れるようになっている。
【0038】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれる。また、受像材料108は感光材料
16の搬送に同期して搬送され、感光材料16が所定長
さ(本実施例においては20mm)先行した状態で貼り合
わせローラ120と加熱ドラム116との間に送り込ま
れて、重ね合わせられる。この場合、受像材料108は
感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法がい
ずれも小さい寸法となっているため、感光材料16の周
辺部は四辺とも受像材料108の周辺部から突出した状
態で重ね合わせられることになる。
【0039】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロ
ゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400
Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の
表面を昇温して所定の温度(例えば、約82℃)に加熱
できるようになっている。この場合、昇温開始時には二
つのハロゲンランプ132A、132Bが共に用いら
れ、その後の通常運転時には一方のハロゲンランプ13
2Aのみが用いられるようになっている。
【0040】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、135、136、138、140に
巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛け
ローラ140との間の外周面側が加熱ドラム116の外
周に圧接されている。
【0041】一方、巻き掛けローラ140は、図示を省
略した駆動系を介してドラムモータ200に連結されて
おり、ドラムモータ200の駆動力を伝達されて巻き掛
けローラ140が回転されるようになっている。この巻
き掛けローラ140が回転されると、この巻き掛けロー
ラ140に巻き掛けられた無端圧接ベルト118が回転
され、これに伴って、この無端圧接ベルト118の回転
力が加熱ドラム116との間の摩擦力によって加熱ドラ
ム116へ伝達されて、加熱ドラム116が従動的に回
転される。
【0042】なお、ドラムモータ200は、複数の駆動
部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせロー
ラ120、搬送ローラ68、69、及び、後述する屈曲
案内ローラ142、感材排出ローラ158、160、受
材排出ローラ172、173、175、を共に駆動して
いる。
【0043】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16及び受像材料108は、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛け
ローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟
持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされ
た感光材料16と受像材料108が、加熱ドラム116
と無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点
で、加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5
〜15秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108
を加熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時
において加熱されると、可動性の色素を放出し、同時に
この色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画
像が得られることになる。
【0044】無端圧接ベルト118に対して材料供給方
向下流側の加熱ドラム116の下部には、屈曲案内ロー
ラ142が配置されている。屈曲案内ローラ142は、
シリコンゴム製のゴムローラとされており、ドラムモー
タ200の駆動力が伝達されて回転する。また、屈曲案
内ローラ142は加熱ドラム116の外周に所定の圧力
で圧接されており、加熱ドラム116と無端圧接ベルト
118とによって搬送された感光材料16及び受像材料
108をさらに挟持搬送できる。
【0045】屈曲案内ローラ142に対して材料供給方
向下流側の加熱ドラム116の下部には、剥離爪(図示
せず)が配置されており、この剥離爪が無端圧接ベルト
118と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光
材料16と受像材料108のうち、感光材料16の先端
部のみに係合し、この先端部を加熱ドラム116の外周
から剥離させることができる。
【0046】屈折案内ローラ142及び剥離爪の下方に
は感材排出ローラ158、160および複数のガイドロ
ーラ162が配置されており、屈曲案内ローラ142に
巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料16を、
更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積できるよ
うになっている。この感材排出ローラ158、160
は、前述の如く熱現像転写部104の駆動用のドラムモ
ータ200の駆動力が伝達されて回転することになる。
【0047】また、ガイドローラ162の近傍には乾燥
ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を
促進している。
【0048】図1上、加熱ドラム116の下方であって
屈曲案内ローラ142の右側には受材ガイド170が配
置されると共に、受材排出ローラ172、173、17
5が配置されており、前述とは別の剥離爪(図示せず)
によって加熱ドラム116から剥離された受像材料10
8を案内搬送することができる。
【0049】加熱ドラム116の下方には、ドラムファ
ン168が配置されている。このため、加熱ドラム11
6に沿って移動する受像材料108は、加熱ドラム11
6の熱によって乾燥されるみのならず、このドラムファ
ン168によっても乾燥を促進される。さらに、受材ガ
イド170には、セラミックヒータ210が配置されて
おり、搬送される受像材料108の乾燥を更に促進して
いる。
【0050】ドラムファン168によって乾燥を促進さ
れながら剥離爪によって加熱ドラム116の外周から剥
された受像材料108は、これらの受材ガイド170及
び受材排出ローラ172、173、175によって搬送
されてトレイ177へ排出される。
【0051】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットさ
れた後には、ニップローラ18が作動され、感光材料1
6がニップローラ18によって引き出される。感光材料
16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、
感光材料16が所定長さに切断される。
【0052】カッタ20の作動後、切断された感光材料
16は搬送ローラ19、21、23、24、26によっ
て搬送され、反転されてその感光(露光)面を上方へ向
けた状態で露光部22へ搬送される。感光材料16が搬
送ローラ23にニップされた時点で搬送ローラ23の駆
動が一旦停止され、感光材料16は露光部22の直前で
待機状態となる。
【0053】次いで、搬送ローラ23、24の駆動が開
始され、感光材料16は露光部22を所定速度で通過す
る。この感光材料16の搬送(露光部22の通過)と同
時に露光装置38が作動し、露光部22に位置する感光
材料16へ画像が走査露光される。
【0054】露光が終了すると、露光後の感光材料16
は、水塗布部62に送られる。水塗布部62では、搬送
された感光材料16が、搬送ローラ66の駆動によって
噴射タンク312側へ送り込まれ、さらに、搬送ローラ
68、69によって挟持搬送される。
【0055】そして、搬送経路Aに沿って搬送される感
光材料16は、噴射タンク312よりの噴射により水が
付着されるが、この際の動作、作用を以下に説明する。
【0056】まず、コントローラ332によって、上部
バルブ318及び下部バルブ320を開放すると共に、
タンクバルブ328を閉じた状態として、パイプ316
を介して噴射タンク312に重力によりプール槽314
より水が供給されて、噴射タンク312内に水が貯留さ
れる。
【0057】従って、このように水に貯留された状態
で、電源よりの通電により圧電素子326が変形して噴
射タンク312のヘッド板322が変位し、この変位に
伴って複数のノズル孔324よりそれぞれ水が矢印B方
向に飛び出して、搬送中の感光材料16上に付着する。
そして、連続してノズル孔324より水を噴射すること
により感光材料16の全面にわたって水が塗布される。
【0058】この際、図5に示すように、水を噴射する
複数のノズル孔324を、一定の間隔で感光材料16の
搬送方向と交差する方向に沿って直線状に並べて配置し
ているので、圧電素子326によるヘッド板322の一
度の変位により、感光材料16上に広範囲に水を付着さ
せることが可能となる。
【0059】以上より、ノズル孔324により粒径が決
まり、また気体を液体と混合することが無いので、粒径
のばらつきが無く、さらに、ノズル孔324が一定の間
隔で直線状に並べられて配置されるので、飛着位置のば
らつきが無くなる。この為、これらのばらつきにより塗
布面である感光材料16の表面上の液体の均一性を阻害
することがない。
【0060】また、複数のノズル孔324を、一定の間
隔で感光材料16の搬送方向と交差する方向に沿って直
線状に並べて配置しているので、ヘッド板322を二次
元平面上で走査する必要が無くなり、短時間で大面積の
塗布が可能となる。さらに、感光材料16にノズル孔3
24を有したヘッド板322が接触することがない為、
目詰まりや汚染等がなくなり、塗布装置310の耐久性
が向上すると共に、アラメントの要求精度も低くて良い
ことになる。
【0061】一方、ヘッド板322には、単にノズル孔
324を複数形成するだけでよいので、集積化技術が不
要となり、低コストで塗布装置310の製造が可能とな
る。
【0062】尚、ノズル孔324よりの水の噴射時に
は、コントローラ332によって、上部バルブ318及
び下記バルブ320を閉じると共に、タンクバルブ32
8を開放した状態としておくことで、噴射タンク312
内のノズル孔324近傍の部分が負圧となる。これに伴
って、ノズル孔324からの液漏れをも防止できる。
【0063】この後、水塗布部62において画像形成用
溶媒としての水が塗布された感光材料16は、搬送ロー
ラ68、69によって熱現像転写部104へ送り込まれ
る。
【0064】他方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニップローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0065】カッタ112の作動後は、切断後の受像材
料108が受像材料搬送部180のガイド板182によ
って案内されながら搬送ローラ190、186、114
によって搬送される。受像材料108の先端部が搬送ロ
ーラ114によって挟持されると、受像材料108は熱
現像転写部104の直前で待機状態となる。
【0066】熱現像転写部104では、感光材料16が
搬送ローラ68、69によって加熱ドラム116の外周
と貼り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが
検出されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り
合わせローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム
116が作動される。
【0067】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪が作動して、受像材料108よりも所定長さ先行し
て搬送される感光材料16の先端部にこの剥離爪が係合
し、感光材料16の先端部を加熱ドラム116の外周か
ら剥離させ、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられる。
屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ感光材料16は、
さらにガイドローラ162に案内されながら感材排出ロ
ーラ158、160によって搬送され、この際に乾燥フ
ァン165によって乾燥されて廃棄感光材料収容箱17
8内に集積される。
【0068】一方、感光材料16と分離された受像材料
108は、受材ガイド170に案内されながら受材排出
ローラ172、173、175によって搬送され、この
際、ドラムファン168及びセラミックヒータ210に
よって乾燥されながらトレイ177へ排出される。
【0069】複数枚の画像記録処理を実施する場合に
は、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0070】このように、加熱ドラム116に巻き付け
られて熱現像転写処理されて所定の画像が形成(記録)
された受像材料108は、加熱ドラム116から剥離さ
れた後に、ドラムファン168及びセラミックヒータ2
10等の乾燥手段によって乾燥が促進され、さらに、複
数の受材排出ローラ172、173、175によって挟
持搬送されて装置外へ取り出される。
【0071】次に、本発明の第1実施例に係る画像記録
装置10の塗布装置310の変形例を図8から図11に
示し、以下に説明する。
【0072】図8に示すように、第1の変形例の塗布装
置310は、ノズルであるヘッド板342を剛性の高い
板で構成し、このヘッド板342の周囲に水を逃がさな
い為のシール材350を配置すると共に、積層された圧
電素子346で噴射タンク312の壁面とこのヘッド板
342を繋ぐ構造とする。
【0073】図9に示すように、第2の変形例の塗布装
置310は、ノズルであるヘッド板342を同じく剛性
の高い板で構成し、パッキン等の緩衝材352を介し
て、1層或いは2層の圧電素子356で噴射タンク31
2の壁面とこのヘッド板342を繋ぐ構造とする。
【0074】図10に示すように、第3の変形例の塗布
装置310は、ノズルであるヘッド板342に磁性を帯
びる鋼板358を張り付けておき、この鋼板358と対
向して電磁石360を配置する構造とする。尚、本変形
例において、鋼板358を張り付ける替わりにヘッド板
342自身を鋼板で形成するようにしてもよい。
【0075】以上のような構造とすることにより、電磁
石360による吸引力あるいは反発力でヘッド板342
を変位させることが可能となる。尚、本図は、他の変形
例と異なって噴射タンク312の上方から見た断面図で
ある。
【0076】図11に示すように、第4の変形例の塗布
装置310は、ノズルであるヘッド板342を剛性の高
い板で構成し、また、このヘッド板342と噴射タンク
312の壁面とを剛性の高い可動板364で変形可能に
繋ぐ構造とする。そして、ヘッド板342と可動板36
4との間及び、噴射タンク312の壁面と可動板364
との間をそれぞれヒンジ状に繋ぐ形とする。また、図示
しないモノモルフ、バイモルフ及び積層等の圧電素子、
或いは、第3の変形例と同様の電磁石360をアクチュ
エータとして採用する。そして、図上の実線で示す位置
と二点鎖線で示す位置とをそれぞれ安定点とし、アクチ
ュエータによりこれらの安定点間でヘッド板342を変
位させる。
【0077】以上のような各変形例の構造により、前述
と同様にヘッド板342が変位することになる。従っ
て、各変形例の複数のノズル孔324よりそれぞれ水が
飛び出して、前述の第1実施例の作用と同様に、感光材
料16上に水が付着することになる。
【0078】次に、本発明の第2実施例に係る画像記録
装置10の塗布装置310のヘッド板を図12(A)に
示し、以下に説明する。尚、第1実施例で説明した部材
と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省
略する。
【0079】図12(A)に示すように、本実施例に係
る塗布装置310のノズルであるヘッド板372は、水
を噴射する複数のノズル孔324を一定の間隔で感光材
料16の搬送経路Aの方向と交差する方向に沿って直線
状に並べたノズル列374が、千鳥掛状に2列配置され
ている。
【0080】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
も第1実施例と同様な作用を奏するが、複数のノズル孔
324を一定の間隔で感光材料16の搬送方向と交差す
る方向に沿って直線状に並べたノズル列374が、ヘッ
ド板372に千鳥掛状に複数列配置されているので、少
ない変位回数で感光材料16上に多数の水滴を付着し
て、最密充填または複数回塗布することができ、塗布量
増大、均一性の向上が図れることになる。
【0081】次に、本発明の第2実施例に係る塗布装置
310の変形例を図12(B)及び図12(C)に示
し、以下に説明する。
【0082】図12(B)に示すように、第1の変形例
に係る塗布装置310のノズルであるヘッド板372に
は、水を噴射する複数のノズル孔324を一定の間隔で
感光材料16の搬送方向と交差する方向に沿って直線状
に並べたノズル列374が、千鳥掛状に3列配置されて
いる。
【0083】図12(C)に示すように、第2の変形例
に係る塗布装置310のノズルであるヘッド板372上
には、水を噴射する複数のノズル孔324を一定の間隔
で感光材料16の搬送方向と交差する方向に沿って直線
状に並べたノズル列374を千鳥掛状に2列配置された
パターンが、連続して繰り返されている。
【0084】このような第1及び第2の変形例の構造に
よれば、前述と同様にヘッド板372を変位させること
により、複数のノズル列374を構成するノズル孔32
4からそれぞれ水が飛び出して、感光材料16上に水が
最密充填または複数回塗布することができ、塗布量増
大、均一性の向上が図れることになる。
【0085】なお、本実施例においては、画像記録材料
として感光材料16と受像材料108とを用い、露光
後、感光材料16を受像材料108の外側に位置するよ
うにして搬送させる構成としたが、これに限らず、感光
材料16が内側に位置して搬送される場合であっても適
用可能であり、さらに、これらの材料に限らず他のシー
ト状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可
能である。
【0086】以上説明した如く本発明で用いる水塗布装
置は、塗布面上の水の均一性の向上等が図れるという優
れた効果を有している。
【0087】本発明における水滴の体積とは、各ノズル
より噴射する一滴あたりの平均の体積をいう。
【0088】本発明における水滴の体積は、0.01mm
3 以下であるが、好ましくは0.005mm3 以下であ
り、さらに好ましくは、0.001mm3 以下である。下
限値には制限はないが10-8mm3 程度である。水滴の体
積が、0.01mm3 以上になると均一に水塗布できなく
なり、濃度むらが悪化する。本発明における水滴の体積
は、図6におけるノズル孔324の大きさ、ヘッド板3
22の変位量及び振動数等を適当に選ぶことにより調節
できる。
【0089】本発明における水滴の体積の測定は、水滴
を数m/秒の速度でノズルより噴射させ、そのときの様
子を高速カメラ(200コマ/秒程度、またはそれ以
上)で撮影し、形状及びサイズを観察することにより算
出することができる。
【0090】本発明における水滴の噴射速度は、いかな
る速度でもよいが、好ましくは、0.1〜50m/秒で
ある。
【0091】本発明の前記ジェット水塗布方式において
は、必要水量のみを供給する方式、必要水量以上の水量
を供給しその後除去する(例えばスクイズロールでスク
イズする等)方式のいずれでもよい。
【0092】上記必要水量とは、水の存在下で熱現像し
て拡散性の色素像を色素固定要素に転写するために必要
とする水量であり、熱現像カラー感光材料のゼラチン塗
布量、色素固定要素のゼラチン塗布量などによって決定
されるが、本発明の必要水量は、1〜40g/m2の範囲
内にあり、好ましくは3〜30g/m2、特に好ましくは
6〜25g/m2の範囲内にある。
【0093】本発明の接触角測定はぬれ性の尺度と定義
されている(高分子学会編、「高分子材料の試験法と評
価 P325」)。すなわち接触角が小さいとぬれやす
く、大きいとぬれにくい。
【0094】本発明における接触角の測定は、0.01
mm3 以下の水滴を数m/秒の速度で噴射させ、ある一つ
の水滴に着目し、感光材料表面に水滴が着弾してから
0.5秒後の様子を高速カメラ(200コマ/秒程度、
またはそれ以上)で撮影することにより行うことができ
る。
【0095】本発明の接触角は、好ましくは40度以下
であり、またさらに好ましくは30度以下である。
【0096】本発明の接触角は種々の処方要因によって
調節することができる。例えば後述する種々の界面活性
剤、バインダー、硬膜剤のなどであり、特に最上層に添
加することが好ましい。これらの中で特に界面活性剤を
用いることが有効であり、具体例としては特開昭62−
173463号、同62−183457号等に記載され
ている。また、フッ素系界面活性剤を用いることは特に
好ましく、具体例としては、特公昭57−9053号第
8〜17欄、特開昭61−20944号、同62−13
5826号等に記載されている化合物や、パーフルオロ
アルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキルア
ミノカルボン酸塩等が有効である。これらの界面活性剤
は単独で用いることもできるし、種々併用して用いるこ
ともできる。フッ素系界面活性剤を用いる場合の添加量
は0.1〜100mg/m2 が好ましく、特に好ましく
は1〜10mg/m2 である。
【0097】本発明の接触角は、これらの化合物の添加
量あるいは2つ以上の化合物の併用の度合いによって調
整することが可能である。また、処方要因以外でも、噴
射する水の方に、種々の界面活性剤またはその他の添加
剤を加えて、接触角を調節することもできる。
【0098】本発明の熱現像カラー感光材料に用いる画
像形成層を有する感光要素および色素固定層を有する色
素固定要素について詳細に述べる。色素固定要素は感光
要素とは別々の支持体上に別個に塗設される形態であっ
ても、感光要素と同一の支持体上に塗設される形態であ
ってもよい。感光要素と色素固定要素の相互の関係、支
持体との関係、白地反射層との関係については米国特許
第4,500,626号の第57欄に記載の関係が本発
明にも適用できる。本発明では特に感光材料とは別個の
支持体上に色素固定層と上記の上層部を持つ形態が好ま
しい。さらに本発明では感光要素に水を付与する実施形
態が好ましい。
【0099】色素固定層に用いる媒染剤は写真分野で公
知のものを用いることができる。具体例としては、米国
特許第4,500,626号の第58〜59欄、特開昭
61−88256号の第(32)〜(41)頁、特開昭62−2
44043号、同62−244036号に記載された媒
染剤を挙げることができる。
【0100】本発明に用いる感光要素は、基本的には支
持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素供与性
化合物(後述するように還元剤が兼ねる場合がある)を
有するものであり、さらに必要に応じて有機金属塩酸化
剤などを含有させることができる。これらの成分は同一
の層に添加することが多いが、反応可能な状態であれば
別層に分割して添加することもできる。例えば着色して
いる色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤の下層に存在
させると感度の低下を防げる。還元剤は感光要素に内蔵
するのが好ましいが、例えば後述する色素固定要素から
拡散させるなどの方法で、外部から供給するようにして
もよい。
【0101】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図内の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば青感
層、緑感層、赤感層の3層の組み合わせ、緑感層、赤感
層、赤外感光層の組み合わせなどがある。各感光層は通
常型のカラー感光材料で知られている種々の配列順序を
採ることができる。また、これらの各感光層は必要に応
じて2層以上に分割してもよい。感光要素には、保護
層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレ
ーション層、バック層等の種々の補助層を設けることが
できる。
【0102】本発明に使用し得るハロゲン化銀は、塩化
銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよい。本発明で使用するハロゲン化銀乳
剤は、表面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であ
ってもよい。内部潜像型乳剤は造核剤や光カブラセとを
組合わせて直接反転乳剤として使用される。また、粒子
内部と粒子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル
乳剤であってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多
分散でもよく、単分散乳剤を混合して用いてもよい。粒
子サイズは0.1〜2μm 、特に0.2〜1.5μm が
好ましい。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、
14面体、高アスペクト比の平板状、その他のいずれで
もよい。具体的には、米国特許第4,500,626号
第50欄、同4,628,021号、リサーチ・ディス
クロージャー誌(以下RDと略記する)17029(1
978年)、特開昭62−253159号等に記載され
ているハロゲン化銀乳剤のいずれもが使用できる。
【0103】ハロゲン化銀乳剤は未後熟のまま使用して
もよいが通常は化学増感して使用する。通常感光感光材
料乳剤で公知の硫黄増感法、還元増感法、貴金属増感法
およびセレン増感法などを単独または組合わせて用いる
ことができる。これらの化学増感を含窒素複素環化合物
の存在下で行うこともできる(特開昭62−25315
9号)。本発明において使用される感光性ハロゲン化銀
の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲であ
る。
【0104】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好ま
しく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに
使用し得る有機化合物としては、米国特許第4、50
0、626号第52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾ
ール類、脂肪酸その他の化合物がある。また特開昭60
−113235号記載のフェニルプロピオール酸銀など
のアルキニル基を有するカルボン酸の銀塩や、特開昭6
1−249044号記載のアセチレン銀も有用である。
有機銀塩は2種以上を併用してもよい。以上の有機銀塩
は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01ないし
10モル、好ましくは0.01ないし1モルを併用する
ことができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗布量
合計は銀換算で50mgないし10g/m2が適当である。
【0105】本発明においては種々のカブリ防止剤また
は写真安定剤を使用することができる。その例として
は、RD17643(1978年)24〜25頁に記載
のアゾール類やアザインデン類、特開昭59−1684
42号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、
あるいは特開昭59−111636号記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号に
記載されているアセチレン化合物類などが用いられる。
【0106】本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチ
ン色素類その他によって分光増感されてもよい。用いら
れる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合
シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシ
アニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘ
ミオキソノール色素が包含される。具体的には、米国特
許第4,617,257号、特開昭59−180550
号、同60−140335号、RD17029(197
8年)12〜13頁等に記載の増感色素が挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特に、強
色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素ととも
に、それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは可視
光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示
す化合物を乳剤中に含んでもよい(例えば米国特許第
3,615,641号、特開昭63−23145号等に
記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加する時
期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国特許
第4,183,756号、同4,225,666号に従
ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でもよい。添加量は
一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10-2モル
程度である。
【0107】感光要素や色素固定要素の構成層のバイン
ダーには親水性のものが好ましく用いられる。その例と
しては特開昭62−253159号の(26)頁〜(28)頁に
記載されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透
明の親水性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼ
ラチン誘導体等のタンパク質またはセルロース誘導体、
デンプン、アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の
多糖類のような天然化合物と、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重量体、その他
の合成高分子化合物が挙げられる。また、特開昭62−
245260号等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち
-COOM または-SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)
を有するビニルモノマーの単独重合体またはこのビニル
モノマー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体
(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモ
ニウム、住友化学(株)製のスミカゲルL−5H)も使
用される。これらのバインダーは2種以上組み合わせて
用いることもできる。
【0108】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。ま
た、高吸水性ポリマーを色素固定層やその保護層に使用
すると、転写後に色素が色素固定要素から他のものに再
転写するのを防止することができる。本発明において、
バインダーの塗布量は1m2当たり20g以下が好まし
く、特に10g以下、更には7g以下にするのが適当で
ある。
【0109】感光要素または色素固定要素の構成層(バ
ック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号、同
62−136648号、同62−110066号等に記
載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。特に、
ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックス
を媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止することが
でき、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバ
ック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0110】本発明に用いる還元剤としては、感光要素
の分野で知られているものを用いることがてきる。ま
た、後述する還元性を有する色素供与性化合物も含まれ
る(この場合、その他の還元剤を併用することもでき
る)。また、それ自身は還元性を持たないが現像過程で
求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤プレ
カーサーも用いることができる。本発明に用いられる還
元剤の例としては、米国特許第4,500,626号の
第49〜50欄、同4,483,914号の第30〜3
1欄、同4,330,617号、同4,590,152
号、特開昭60−140335号の第(17)〜(18)頁、同
57−40245号、同56−138736号、同59
−178458号、同59−53831号、同59−1
82449号、同59−182450号、同60−11
9555号、同60−128436号から同60−12
8439号まで、同60−198540号、同60−1
81742号、同61−259253号、同62−24
4044号、同62−131253号から同62−13
1256号まで、欧州特許第220,746A2号の第
78〜96頁等に記載の還元剤や還元剤プレカーサーが
ある。米国特許第3、039、869号に開示されてい
るもののような種々の還元剤の組合せも用いることがで
きる。
【0111】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前記し
た還元剤またはそのプレカーサーの中から選ぶことがで
きる。電子伝達剤またはそのプレカーサーはその移動性
が耐拡散性の還元剤(電子供与体)より大きいことが望
ましい。特に有用な電子伝達剤は1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類又はアミノフェノール類である。電子伝達
剤と組合せて用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)と
しては、前記した還元剤の中で感光要素の層中で実質的
に移動しないものであればよく、好ましくはハイドロキ
ノン類、スルホンアミドフェノール類、スルホンアミド
ナフトール類、特開昭53−110827号に電子供与
体として記載されている化合物および後述する耐拡散性
で還元性を有する色素供与性化合物等が挙げられる。本
発明に於いては還元剤の添加量は銀1モルに対して0.
001〜20モル、特に好ましくは0.01〜10モル
である。
【0112】本発明においては、画像形成物質として銀
を用いることができる。また高温状態下で銀イオンが銀
に還元される際、この反応に対応して、あるいは逆対応
して可動性色素を生成するか、あるいは放出する化合
物、すなわち色素供与性化合物を含有することもでき
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の例としては
まず、酸化カップリング反応によって色素を形成する化
合物(カプラー)を挙げることができる。このカプラー
は4当量カプラーでも、2当量カプラーでもよい。ま
た、耐拡散性基を脱離基に持ち、酸化カップリング反応
により拡散性色素を形成する2当量カプラーも好まし
い。この耐拡散性基はポリマー鎖をなしていてもよい。
カラー現像薬およびカプラーの具体例は T.H.James著
"The Theory of the Photographic Process" 第4版2
91〜334頁および354〜361頁、特開昭58−
123533号、同58−149046号、同58−1
49047号、同59−111148号、同59−12
4399号、同59−174835号、同59−231
539号、同59−231540号、同60−2950
号、同60−2951号、同60−14242号、同6
0−23474号、同60−66249号等に詳しく記
載されている。
【0113】また、別の色素供与性化合物の例として、
画像状に拡散性色素を放出しない拡散する機能を持つ化
合物を挙げることができる。この型の化合物は、次の一
般式〔LI〕で表わすことができる (Dye−Y)n −Z 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Yは単なる結合又は連結基を表わ
し、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は逆
対応して(Dye−Y)n −Zで表わされる化合物の拡
散性に差を生じさせるか、または、Dyeを放出し、放
出されたDyeと(Dye−Y)n −Zとの間に拡散性
において差を生じさせるような性質を有する基を表わ
し、nは1または2を表わし、nが2の時、2つのDy
e−Yは同一でも異なっていてもよい。一般式〔LI〕
で表わされる色素供与性化合物の具体例としては下記の
〜の化合物を挙げることができる。尚、下記の〜
はハロゲン化銀の現像に逆対応して拡散性の色素像
(ポジ色素像)を形成するものであり、とはハロゲ
ン化銀の現像に対応して拡散性の色素像(ネガ色素像)
を形成するものである。
【0114】米国特許第3,134,764号、同
3,362,819号、同3,597,200号、同
3,544,545号、同3,482,972号等に記
載されている、ハイドロキノン系現像薬と色素成分を連
結した色素現像薬。この色素現像薬はアルカリ性の環境
下で拡散性であるが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散
性になるものである。 米国特許第4,503,137号等に記されている通
り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
も使用できる。その例としては、米国特許第3,98
0,479号等に記載された分子内求核置換反応により
拡散性色素を放出する化合物、米国特許第4,199,
354号等に記載されたイソオキサゾロン環の分子内巻
き換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げら
れる。
【0115】米国特許第4,559,290号、欧州
特許第220,746A2号、米国特許第4,783,
396号、公開技報87−6199号等に記されている
通り、現像によって酸化されずに残った還元剤と反応し
て拡散性色素を放出する非拡散性の化合物も使用でき
る。その例としては、米国特許第4,139,389
号、同4,139,379号、特開昭59−18533
3号、同57−84453号等に記載されている還元さ
れた後に分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放
出する化合物、米国特許第4,232,107号、特開
昭59−101649号、同61−88257号、RD
24025(1984年)等に記載された還元された後
に分子内の電子移動反応により拡散性の色素を放出する
化合物、西独特許第3,008,588A号、特開昭5
6−142530号、米国特許第4,343,893
号、同4,619,884号等に記載されている還元後
に一重結合が開裂して拡散性の色素を放出する化合物、
米国特許第4,450,223号等に記載されている電
子受容後に拡散性色素を放出するニトロ化合物、米国特
許第4,609,610号等に記載されている電子受容
後に拡散性色素を放出する化合物等が挙げられる。
【0116】また、より好ましいものとして、欧州特許
第220,746A2号、公開技報87−6199号、
米国特許第4,783,396号、特開昭63−201
653号、同63−201654号等に記載された一分
子内にN−X結合(Xは酸素、硫黄または窒素原子を表
す)と電子吸引性基を有する化合物、特開平1−268
42号に記載された一分子内にSO2-X (Xは上記と同
義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−27
1344号に記載された一分子内にPO-X結合(Xは上記
と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−
271341号に記載された一分子内に C-X′結合
(X′はXと同義か又は-SO2- を表す)と電子吸引性基
を有する化合物が挙げられる。また、特開平1−161
237号、同1−161342号に記載されている電子
受容性基と共役するπ結合により還元後に一重結合が開
裂し拡散性色素を放出ず化合物も利用できる。この中で
も特に一分子内にN−X結合と電子吸引性基を有する化
合物が好ましい。その具体例は欧州特許第220,74
6A2号または米国特許第4,783,396号に記載
された化合物(1) 〜(3) 、(7) 〜(10)、(12)、(13)、(1
5)、(23)〜(26)、(31)、(32)、(35)、(36)、(40)、(4
1)、(44)、(53)〜(59)、(64)、(70)、公開技報87−6
199号に記載された化合物(11)〜(23)などである。
【0117】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体例には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39165号、米
国特許第3,443,940号、同4,474,867
号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物(DR
R化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよ
いのが、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問
題がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65839号、同59−69839号、同53−381
9号、同51−104343号、RD17465号、米
国特許第3,725,062号、同3,728,113
号、同3,443,939号、特開昭58−11653
7号、同57−179840号、米国特許第4,50
0,626号等に記載されている。DRR化合物の具体
例としては前述の米国特許第4,500,626号の第
22欄〜第44欄に記載の化合物を空けることができる
が、なかでも前記米国特許に記載の化合物(1) 〜(3) 、
(10)〜(13)、(16)〜(19)、(28)〜(30)、(33)〜(35)、(3
8)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。また米国特許第4,
639,408号第37〜39欄に記載の化合物も有用
である。その他、上記に述べたカプラーや一般式〔L
I〕以外の色素供与性化合物として、有機銀塩と色素を
結合した色素銀化合物(リサーチ・ディスクロージャー
誌1978年5月号、54〜58頁等)、熱現像銀色素
漂白法に用いられるアゾ色素(米国特許第4,235,
957号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1976
年4月号、30〜32頁等)、ロイコ色素(米国特許第
3,985,565号、同4,022,617号等)な
ども使用できる。
【0118】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2、322、027号記載の
方法などの公知の方法により感光要素の層中に導入する
ことができる。この場合には、特開昭59−83154
号、同59−178451号、同59−178452
号、同59−178453号、同59−178454
号、同59−178455号、同59−178457号
などに記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸
点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用い
ることができる。高沸点有機溶媒の量は用いられる色素
供与性化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g
以下である。また、バインダー1gに対して1cc以下、
更には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
特公昭51−39853号、特開昭51−59943号
に記載されている重合物による分散法も使用できる。水
に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外にバ
インダー中に微粒子にして分散含有させることができ
る。疏水性化合物を親水性コロイドに分散する際には、
種々の界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭
59−157636号の第(37)〜(38)頁に界面活性剤と
して挙げたものを使うことができる。本発明においては
感光要素に現像の活性化と同時に画像の安定化を図る化
合物を用いることができる。好ましく用いられる具体的
化合物については米国特許第4、500、626号の第
51〜52欄に記載されている。
【0119】感光要素および色素固定要素の構成層に
は、可塑剤、スベリ剤、あるいは感光要素と色素固定要
素の剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いることが
できる。具体例には特開昭62−253159号の(25)
頁、同62−245253号などに記載されたものがあ
る。更に、上記の目的のために、各種のシリコーンオイ
ル(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシロキサン
に各種の有機基を導入した変性シリコーンオイルまでの
総てのシリコーンオイル)を使用できる。その例として
は、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコーンオイ
ル」技術資料p.6−18Bに記載の各種変性シリコーン
オイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品名X−2
2−3710)などが有効である。また特開昭62−2
15953号、同63−46449号に記載のシリコー
ンオイルも有効である。
【0120】感光要素や色素固定要素には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。紫
外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米
国特許第3、533、794号など)、4−チアゾリド
ン系化合物(米国特許第3、352、681号など)、
ベンゾフェノン系化合物(特開昭46−2784号な
ど)、その他特開昭54−48535号、同62−13
6641号、同61−88256号等に記載の化合物が
ある。また、特開昭62−260152号記載の紫外線
吸収性ポリマーも有効である。金属錯体としては、米国
特許第4,241,155号、同4,245,018号
第3〜36欄、同4,254,195号第3〜8欄、特
開昭62−174741号、同61−88256号(27)
〜(29)頁、同63−199248号、特開平1−755
68号、同1−74272号等に記載されている化合物
がある。
【0121】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125) 〜(137) 頁に記載されている。色素固
定要素に転写された色素の退色を防止するための退色防
止剤は予め色素固定要素に含有させておいてもよいし、
感光要素などの外部から色素固定要素に供給するように
してもよい。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯
体はこれら同士を組み合わせて使用してもよい。感光要
素や色素固定要素には蛍光増白剤を用いてもよい。特に
色素固定要素に蛍光増白剤を内蔵させるか、感光要素な
どの外部から供給させるのが好ましい。その例として
は、K.Veenkataraman 編「The Chemistry of Synthetic
Dyes 」第V巻第8章、特開昭61−143752号な
どに記載されている化合物を挙げることができる。より
具体例には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、
ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナ
フタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボス
チリル系化合物などが挙げられる。蛍光増白剤は退色防
止剤と組み合わせて用いることができる。
【0122】感光要素や色素固定要素の構成層に用いる
硬膜剤としては、米国特許第4,678,739号第4
1欄、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が挙げ
られる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルム
アルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬
膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N、N′−エチレン−
ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N
−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ある
いは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに
記載の化合物)が挙げられる。
【0123】感光要素や色素固定要素の構成層には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は特開昭62−173463
号、同62−183457号等に記載されている。感光
要素や色素固定要素の構成層には、スベリ性改良、帯電
防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ま
せてもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特
公昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−20
944号、同62−135826号等に記載されている
フッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フ
ッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体
状フッ素化合物樹脂などの疏水性フッ素化合物が挙げら
れる。
【0124】感光要素や色素固定要素にはマット剤を用
いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭6
1−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグ
アナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、A
S樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同6
3−274952号記載の化合物がある。その他、感光
要素および色素固定要素の構成層には、熱溶剤、消泡
剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を含ませてもよ
い。これらの添加剤の具体例は特開昭61−88256
号第(26)〜(32)頁に記載されている。
【0125】本発明において感光要素及び/又は色素固
定要素には画像形成促進剤を用いることができる。画像
形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応の
促進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の分
解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進および、感
光要素層から色素固定層への色素の移動の促進等の機能
があり、物理化学的な機能からは塩基または塩基プレカ
ーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイル)、熱
溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ
化合物等に分類される。ただし、これらの物質群は一般
に複合機能を有しており、上記の促進効果のいくつかを
合せ持つのが常である。これらの詳細については米国特
許4,678,739号第38〜40欄に記載されてい
る。塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭酸する有
機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位ま
たはベックマン転位によりアミン類を放出する化合物な
どがある。その具体例は米国特許第4,511,493
号、特開昭62−65038号等に記載されている。
【0126】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーは色素固定要素に含有させるのが感光要素の
保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、欧州特許
公開210,660号、米国特許第4,740,445
号に記載されている難溶性金属化合物およびこの難溶性
金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反応しうる化
合物(錯形成化合物という)の組合せや、特開昭61−
232451号に記載されている電解により塩基を発生
する化合物なども塩基プレカーサーとして使用できる。
特に前者の方法は効果的である。この難溶性金属化合物
と錯形成化合物は、感光要素と色素固定要素に別々に添
加するのが有利である。
【0127】本発明において感光要素及び/又は色素固
定要素には、現像時の処理温度および処理時間の変動に
対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を
用いることができる。ここでいう現像停止剤とは、適性
現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中
の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または銀および
銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である。具体
的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱
により共存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、ま
たは含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及びその
前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭62−25
3159号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0128】本発明において感光要素や色素固定要素の
支持体としては、処理温度に耐えることのできるものが
用いられる。一般的には、紙、合成高分子(フィルム)
が挙げられる。具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。この他
に、特開昭62−253159号(29)〜(31)頁に記載の
支持体を用いることができる。これらの支持体の表面に
親水性バインダーとアルミナゾルや酸化スズのような半
導性金属酸化物、カーボンブラックその他の帯電防止剤
を塗布してもよい。
【0129】感光要素に画像を露光し記録する方法とし
ては、例えばカメラなどを用いて風景や人物などを直接
撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いてリバー
サルフィルムやネガフィルムを通して露光する方法、複
写機の露光装置などを用いて、原画をスリットなどを通
して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経由して
発光ダイオード、各種レーザーなどを発光させ露光する
方法、画像情報をCRT、液晶ディスプレイ、エレクト
ロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ
などの画像表示装置に出力し、直接または光学系を介し
て露光する方法などがある。
【0130】感光要素へ画像を記録する光源としては、
上記のうよに、自然光、タングステンランプ、発光ダイ
オード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第
4,500,626号第56欄記載の光源を用いること
ができる。また、非線形光学材料とレーザー光等のコヒ
ーレントな光源を組み合わせた波長変換素子を用いて画
像露光することもできる。ここで非線形光学材料とは、
レーザー光のような強い光電界をあたえたときに現れる
分極と電界との間の非線形性を発現可能な材料であり、
ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム(KDP)、
沃素酸リチウム、BaB2O4などに代表される無機化合物
や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例えば3−メ
チル−4−ニトロピリジン−N−オキシド(POM)の
ようなニトロピリジン−N−オキシド誘導体、特開昭6
1−53462号、同62−210432号に記載の化
合物が好ましく用いられる。波長変換素子の形態として
は、単結晶光導波路型、ファイバー型等が知られており
そのいずれもが有用である。また、前記の画像情報は、
ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得られる画像信
号、日本テレビジョン信号規格(NTSC)に代表され
るテレビ信号、原画をスキャナーなど多数の画素に分割
して得た画像信号、CG、CADで代表されるコンピュ
ーターを用いて作成された画像信号を利用できる。
【0131】感光要素及び/又は色素固定要素は、加熱
現像もしくは色素の拡散転写のための加熱手段としての
導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。この場
合の透明または不透明の発熱要素には、特開昭61−1
45544号等に記載のものを利用できる。なおこれら
の導電層は帯電防止層としても機能する。熱現像工程で
の加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可能である
が、特に約80℃〜約180℃が有用である。色素の拡
散転写工程は熱現像と同時に行ってもよいし、熱現像工
程終了後に行ってもよい。後者の場合、転写工程での加
熱温度は、熱現像工程における温度から室温の範囲で転
写可能であるが、特に50℃以上で熱現像工程における
温度よりも約10℃低い温度までがより好ましい。
【0132】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
特開昭59−218443号、同61−238056号
等に詳述されるように、少量の溶媒(特に水)の存在下
で加熱して現像と転写を同時または連続して行う方法も
有用である。この方式においては、加熱温度は50℃以
上で溶媒の沸点以下が好ましい、例えば溶媒が水の場合
は50℃以上100℃以下が望ましい。現像の促進およ
び/または拡散性色素の色素固定層への移動のために用
いる溶媒の例としては、水または無機のアルカリ金属塩
や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基とし
ては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられる)
を挙げることができる。また、低沸点溶媒、または低沸
点溶媒と水もしくは塩基性の水溶液との混合溶液なども
使用することができる。また界面活性剤、カブリ防止
剤、難溶性金属塩と錯形成化合物を溶媒中に含ませても
よい。
【0133】これらの溶媒は、色素固定要素、感光要素
またはその両者に付与する方法で用いることができる。
その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の
重量以下(特に全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒
の重量から全塗布膜の重量を差引いた量以下)という少
量でよい。感光層または色素固定層に溶媒を付与する方
法としては、例えば、特開昭61−147244号(26)
頁に記載の方法がある。また、溶媒をマイクロカプセル
に閉じ込めるなどの形で予め感光要素もしくは色素固定
要素またはその両者に内蔵させて用いることもできる。
【0134】また色素移動を促進するために、常温では
固体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光要素ま
たは色素固定要素に内蔵させる方式も採用できる。親水
性熱溶剤は感光要素、色素固定要素のいずれに内蔵させ
てもよく、両方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層
も乳剤層、中間層、保護層、色素固定層いずれでもよい
が、色素固定層および/またはその隣接層に内蔵させる
のが好ましい。親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピ
リジン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、ア
ルコール類、オキシム類その他の複素環類がある。ま
た、色素移動を促進するために、高沸点有機溶媒を感光
要素及び/又は色素固定要素に含有させておいてもよ
い。
【0135】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、ハロゲ
ンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプヒーターな
どに接触させたり、高温の雰囲気中を通過させるなどが
ある。感光要素と色素固定要素とを重ね合わせ、密着さ
せる時の圧力条件や圧力を加える方法は特開昭61−1
47244号27頁に記載の方法が適用できる。
【0136】本発明の写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5247号、同59−177547号、同59−181
353号、同60−18951号、実開昭62−259
44号等に記載されている装置などが好ましく使用され
る。市販の熱現像装置としてピクトロスタット200、
ピクトログラフィー3000(富士フイルム製)が好ま
しく使用される。
【0137】
【実施例】以下実施例をもって本発明の説明を行うが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0138】実施例1 感光性ハロゲン化銀乳剤の作り方について述べる。
【0139】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔第5層用
乳剤〕 良く攪拌している表1に示す組成の水溶液に表2に示す
組成の(I)液と(II)液を13分間かけて同時に添加
し、又、その10分後に、表2に示す組成の(III)液と
(IV)液を33分間かけて添加した。
【0140】
【表1】
【0141】
【表2】
【0142】
【化1】
【0143】又、III 液の添加開始13分後から27分
間かけて増感色素の0.35%水溶液150ccを添加
した。
【0144】
【化2】
【0145】常法により水洗、脱塩(沈降剤(a)を用
いてpHを4.1で行った)後、石灰処理オセインゼラ
チン22gを加えて、pHを6.0、pAgを7.9に
調節した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた
化合物は、表3に示す通りである。得られた乳剤の収量
は630gで変動係数10.2%の単分散立方体塩臭化
銀乳剤で、平均粒子サイズは0.20μm であった。
【0146】
【化3】
【0147】
【表3】
【0148】
【化4】
【0149】
【化5】
【0150】
【化6】
【0151】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔第3層用
乳剤〕 良く攪拌している表4に示す組成の水溶液に表5に示す
組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に添加
し、又、その10分後表5に示す組成の(II1)液と(I
V)液を24分間かけて添加した。
【0152】
【表4】
【0153】
【表5】
【0154】常法により水洗、脱塩(沈降剤(b)を用
いてpHを3.9で行った)後、脱カルシウム処理した
石灰処理オセインゼラチン(カルシウム含有率150P
PM以下)22gを加えて、40℃で再分散し、4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデンを0.39g加えて、pHを5.9、pAgを
7.8に調節した。その後、表6に示す薬品を用いて7
0℃で化学増感した。又、化学増感の最後に増感色素
、をメタノール溶液として(表7に示す組成の溶
液)添加した。さらに、化学増感後40℃に降温して後
に述べる安定剤のゼラチン分散物200gを添加し、
良く攪拌した後収納した。得られた乳剤の収量は938
gで変動係数12.6%の単分散立方体塩臭化銀乳剤
で、平均粒子サイズは0.25μm であった。
【0155】
【表6】
【0156】
【化7】
【0157】
【表7】
【0158】
【化8】
【0159】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔第1層用
乳剤〕 良く攪拌している表8に示す組成の水溶液に表9に示す
組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に添加
し、又、その10分後表9に示す組成の(III)液と(I
V)液を24分間かけて添加した。
【0160】
【表8】
【0161】
【表9】
【0162】常法により水洗、脱塩(沈降剤(a)を用
いてpHを3.8で行った)後、石灰処理オセインゼラ
チン22gを加えて、pHを7.4、pAgを7.8に
調節した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた
化合物は、表10に示す通りである。得られた乳剤の収
量は680gで変動係数9.7%の単分散立方体塩臭化
銀乳剤で、平均粒子サイズは0.32μm であった。
【0163】
【表10】
【0164】コロイド銀のゼラチン分散物の調整法につ
いて述べる。
【0165】良く攪拌している表11に示す組成の水溶
液に、表12に示す組成の液を24分間かけて添加し
た。その後沈降剤(a)を用いて、水洗した後、石灰処
理オセインゼラチン43gを加えて、pHを6.3に合
わせた。平均粒子サイズは0.02μm で収量は512
gであった。(銀2%、ゼラチン6.8%を含有する分
散物)
【0166】
【表11】
【0167】
【表12】
【0168】次に疎水性添加剤のゼラチン分散物の調製
法について述べる。
【0169】イエロー色素供与性化合物、マゼンタ色素
供与性化合物、シアン色素供与性化合物のゼラチン分散
物をそれぞれ表13の処方どおり調製した。即ち各油相
成分を、約70℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この
溶液に約60℃に加温した水相成分を加え攪拌混合した
後ホモジナイザーで10分間、10000rpm にて分散
した。これに加水し、攪拌して均一な分散物を得た。さ
らにシアン色素供与性化合物のゼラチン分散物を限外ロ
カモジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV−
3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返して
表13の酢酸エチルの量の17.6分の1になるように
酢酸エチルを減量した。
【0170】
【表13】
【0171】還元剤のゼラチン分散物を、表14の処
方どおり調製した。即ち各油相成分を、約60℃に加熱
溶解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加
え、攪拌混合した後ホモジナイザーで10分間、100
00rpm にて分散し、均一な分散物を得た。さらに得ら
れた分散物から減圧脱有機溶剤装置を用いて酢酸エチル
を除去した。
【0172】
【表14】
【0173】安定剤のゼラチン分散物を、表15の処
方どおり調製した。即ち各油相成分を、室温で溶解さ
せ、この溶液に約40℃に加温した水相成分を加え、攪
拌混合した後ホモジナイザーで10分間、10000rp
m にて分散した。これに加水し、攪拌して均一な分散物
を得た。
【0174】
【表15】
【0175】水酸化亜鉛のゼラチン分散物を、表16の
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30分
間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一な
分散物を得た。(水酸化亜鉛は平均粒子サイズが0.2
5μm のものを使用した。)
【0176】
【表16】
【0177】次に、保護層に添加しているマット剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤ととにもゼラ
チン中に添加し、高速攪拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μm の均一な分散物を得た。
【0178】
【化9】
【0179】
【化10】
【0180】
【化11】
【0181】
【化12】
【0182】
【化13】
【0183】
【化14】
【0184】
【化15】
【0185】
【化16】
【0186】
【化17】
【0187】
【化18】
【0188】
【化19】
【0189】
【化20】
【0190】以上のものを用いて表17に示す熱現像感
光材料101を作った。
【0191】
【表17】
【0192】
【表18】
【0193】
【化21】
【0194】
【化22】
【0195】
【化23】
【0196】
【化24】
【0197】
【化25】
【0198】感光材料102〜105の作り方 第7層を表19に示すように調製する以外は、感光材料
101の場合と同様にして感光材料102〜105を作
った。
【0199】
【表19】
【0200】
【化26】
【0201】次に上記の感光材料101〜105を以下
の露光と処理を行った。色素固定材料としては富士写真
フイルム株式会社製のフジックスピクトログラフィー3
000用ペーパーPGSGを用いた。また、特願昭63
−281418号、同63−204805号に記載のレ
ーザー露光装置を用い、表20に示す条件でグレーの均
一露光をした。
【0202】
【表20】
【0203】露光済の感光材料を後述する2種類の方法
で水塗布を行い、色素固定材料と重ね合わせ、83℃、
35秒の熱現像後、感光材料と色素固定材料を剥離し、
色素固定材料上にグレーの色像を得た。 〔水塗布について〕 皿状の容器内に40℃に温めた水中を滞在時間3.5
秒になるように搬送し硬度40°のシリコンゴムローラ
ーを用いてスクイズする。(スクイズ後の水量は約10
g/m2) 明細書中に記載の水塗布装置(図3、310)を使用
し、水量が約10g/m2となるように水塗布する。その
際、図5のノズル孔324の直径を数十〜数百μ、ヘッ
ド板322の変位量を数十μ、振動数を数KHzのオー
ダーで調節し、表21に示すような体積の水滴を噴射さ
せ水塗布をおこなった。 接触角及び水滴の体積の測定は、(株)ナック製、高速
ビデオカメラ(200コマ/秒)を用い、室温25℃で
上記の水塗布時の様子を撮影し観察することによって
行った。また、濃度むらについては、得られたグレー画
像を自動記録式濃度計で測定し、水塗布方式の時の感
光材料101のマゼンタの最高濃度と最低濃度の差を1
00として表した。
【0204】
【表21】
【0205】表21から、本発明の画像形成方法により
得られたサンプルは濃度むらがすくなく非常に優れてい
ることがわかる。また、第7層を表22に示すように2
分割して調製する以外は、感光材料101の場合と同様
にして感光材料106を作った。この感光材料106
は、水滴着弾から0.5秒後の接触角が28度であり、
0.01mm3 以下の水滴を噴射させ水塗布した場合には
前記と同様に濃度むらが少ないという優れた結果が得ら
れた。
【0206】
【表22】
【0207】また、表21において、水塗布方法の代
わりに、以下の水塗布方法を用いても、同様の効果が
得られた。 明細書中に記載の水塗布装置(図3、310)に、搬
送ローラー68の搬送ローラー69と反対側に、硬度4
0°のシリコンゴムローラー(スクイズローラー)を取
り付け、水量約30g/m2となるように水塗布し、スク
イズローラーで水量約10g/m2となるようにスクイズ
する。さらに、特願平6−51727号の実施例に記載
の感光材料を用いても同様の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像記録装置の概略
全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る画像記録装置の外観
図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る画像形成用溶媒塗布
装置の概略全体構成図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る噴射タンクの拡大部
分断面図である。
【図5】図4の5−5矢視線図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る噴射タンクを簡略化
して表す説明図である。
【図7】熱現像転写部の加熱ドラムの斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る噴射タンクの第1の
変形例を簡略化して表す説明図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る噴射タンクの第2の
変形例を簡略化して表す説明図である。
【図10】本発明の第1実施例に係る噴射タンクの第3
の変形例を簡略化して表す説明図である。
【図11】本発明の第1実施例に係る噴射タンクの第4
の変形例を簡略化して表す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る画像形成用溶媒塗
布装置のヘッド板の正面図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料(画像記録材料) 62 水塗布部 310 塗布装置 312 噴射タンク 322 ヘッド板 324 ノズル孔 326 圧電素子 342 ヘッド板 372 ヘッド板 374 ノズル列

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン
    化銀、バインダー及びハロゲン化銀が銀に還元される反
    応に対応または逆対応して拡散性の色素を形成または放
    出する色素供与性化合物を有してなる熱現像感光材料を
    画像露光した後、水を供給し、熱現像して拡散性の色素
    像を形成し、これを色素固定要素に転写する画像形成方
    法において、前記水供給が、0.01mm3 以下の水滴の
    噴射により供給される工程からなり、かつ、前記感光材
    料の、水滴着弾から0.5秒後の接触角が50度以下で
    あることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、水供給が、(A)像
    露光された熱現像感光材料の搬送経路に対向して配置さ
    れ且つ、水を貯留したタンクと、(B)熱現像感光材料
    の搬送経路と対向する前記タンクの壁面の一部として前
    記タンクに設置され且つ、水を噴射する複数のノズル孔
    が一定の間隔で熱現像感光材料の搬送方向と交差する方
    向に沿って直線状に並べられて配置されたノズルと、
    (C)前記ノズルを搬送経路上の熱現像感光材料に向か
    って変位させるアクチュエータとを有する水塗布装置に
    より行なわれることを特徴とする画像形成方法。
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