JPH09212963A - テープレコーダのテープカセット位置決め構造 - Google Patents

テープレコーダのテープカセット位置決め構造

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JPH09212963A
JPH09212963A JP8023595A JP2359596A JPH09212963A JP H09212963 A JPH09212963 A JP H09212963A JP 8023595 A JP8023595 A JP 8023595A JP 2359596 A JP2359596 A JP 2359596A JP H09212963 A JPH09212963 A JP H09212963A
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JP
Japan
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operation member
tape cassette
tape
partition wall
gear
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JP8023595A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sasano
裕昭 笹野
Kazuo Takashima
一生 高島
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09212963A publication Critical patent/JPH09212963A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープレコーダ内の所定位置に正しくテープ
カセットを設定するための位置決め案内部材の突出寸法
を短縮することである。 【解決手段】 樹脂製中央フレーム10が外周フレーム
11と内部隔壁19から成る一体成形品である。内部隔
壁は駆動機構支持シャーシとして使用される、テープカ
セットの位置基準穴に嵌挿される1対の位置決め基準棒
が概ね直角姿勢で内部隔壁と一体に突出形成され、また
装填されるテープカセットの側辺を誘導して位置基準穴
を正しく位置決め基準棒に嵌合させるように導く1対の
案内突片が中央フレームに一体に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面側箱体、中央
フレーム、および正面側テープカセット保持蓋を含む主
要外装体(キャビネット)を有するテープレコーダのテ
ープカセット位置決め構造に係わり、とりわけテープカ
セット保持蓋に収容されたテープカセットが該保持蓋の
閉成によってテープレコーダ本体に装填される際のテー
プカセット位置決め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この形式のテープレコーダでは、外装体
とは別体の駆動機構支持シャーシにテープ駆動機構部品
が搭載され、この駆動機構支持シャーシが中央フレーム
に取着されている。テープ駆動機構は多数の部品から成
り、駆動機構支持シャーシと一体の単一組立体(ブロッ
ク)として取り扱われる。また、かかるテープレコーダ
は、動作モード選択操作部材として、押し込み操作され
る記録再生操作部材、早送り操作部材、巻戻し操作部材
および停止操作部材を有する。これらの動作モード選択
操作部材は、他の駆動機構部品と共に駆動機構支持シャ
ーシに滑動変位可能に組付けられる。記録再生操作部材
は磁気ヘッドを担持し、また駆動機構支持シャーシに支
持されて、同じく駆動機構支持シャーシに支持された、
ピンチロールを担持する揺動式ピンチレバーを動作させ
る。斯かるテープレコーダにテープカセットを装填する
際、テープカセットをテープレコーダ内の所定位置に正
しく設定するために以下の2方式がある。 テープカセットに設けられた1対の位置基準穴と、駆
動機構支持シャーシに突出形成された1対の位置決め基
準棒との嵌挿係合関係で4方向の位置決めが行われる。
この方式は小型機種に採用されている。 駆動機構支持シャーシに突出形成された1対の案内突
片によって、図13に示されるように、テープカセット01
の側辺02における2箇所(矢印03参照)が案内位置決め
され、更に1つの位置決め基準棒とテープカセットの位
置基準穴04との嵌挿係合関係でテープカセットの長手方
向の位置決めが行われる。この方式は大型機種に採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】テープカセットを駆動
機構支持シャーシに装填する場合、該駆動機構支持シャ
ーシに配設されたキャプスタンおよび一対のリール台
(リール駆動部片)を、テープカセットの対応する穴に
それぞれ挿通する必要がある。したがって、テープカセ
ットの装填に当たっては、位置決め基準棒、または案内
突片と位置決め基準棒によって、テープカセットを位置
規制しながら移動させるが、キャプスタンおよび一対の
リール台を各穴に挿通させるためには、位置決め基準棒
および案内突片の長さが、キャプスタンおよびリール台
の長さよりも大きくなければならない。このことによっ
て、駆動機構組立体のサイズが大きくなる、駆動機構支
持シャーシに対する動作モード選択操作部材の組み付け
に支障をきたす、大きく突出した位置決め基準棒および
案内突片は破損が多い等の問題が生じる。後者の問題
は、長尺部材は強度上不利であり、また部材(部品)間
衝突の機会が増すことによって生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、テープ
レコーダにテープカセットを装填する際にテープカセッ
トをテープレコーダ内の所定位置に正しく設定するため
の位置決め案内部材の突出寸法を短縮することである。
この目的は、以下の構成を採用することによって達成さ
れる。背面側箱体、中央フレーム、および正面側テープ
カセット保持蓋を含む主要外装体を有するテープレコー
ダにおいて、中央フレームが樹脂製であって、外周フレ
ームと、該外周フレームと一体に形成された内部隔壁と
から成り、該内部隔壁が駆動機構支持シャーシとして使
用されてテープ駆動機構部品を支持し、テープカセット
に設けられた1対の位置基準穴に嵌挿される1対の位置
決め基準棒が概ね直角姿勢で中央フレームの内部隔壁と
一体に突出形成され、また装填されるテープカセットの
側辺を誘導して位置基準穴を正しく位置決め基準棒に嵌
合させるように導く1対の案内突片が、中央フレームに
一体に形成されており、これらの位置決め基準棒と案内
突片によってテープカセットが正しく位置決め設定され
るように構成されたテープレコーダのテープカセット位
置決め構造。このように、1対の案内突片を中央フレー
ムに一体に形成することにより、テープカセットの装填
時に、案内突片に沿ってテープカセットを誘導してテー
プカセットの位置基準穴を正しく1対の位置決め基準棒
に位置合わせすることができる。斯かる構造では、位置
決め基準棒を十分短尺にすることができる。位置決め基
準棒が短い場合、駆動機構支持シャーシとしての内部隔
壁に対するテープ駆動機構部品の組み付け作業が簡単に
なり、また強度上および部材(部品)間衝突の機会に関
連して、組み付け作業時における位置決め基準棒の破損
が少なくなる。1対の案内突片を、中央フレームにおけ
る外周フレームと内部隔壁との間の段差部に沿って形成
すれば、案内突片を単独で内部隔壁に立設する必要がな
く、駆動機構支持シャーシの形状を従来品に比して単純
化できる、成形容易、破損の虞れがない形状にすること
ができ強度上有利である、段差部の大きさに応じて十分
長尺にすることができる等の利点が得られる。また、位
置決め基準棒に特殊な形状を与えることは有効であり、
これは、1対の案内突片の位置する側とは反対側に面す
る前記位置決め基準棒の側面において、該位置決め基準
棒の基部と先端との間を膨出形状になし、先端と中間膨
出部との間をテープカセット誘導傾斜面とし、中間膨出
部から基部に亙って傾斜後退させ、もって装填完了後の
テープカセットの浮き上がりを防止できる。通常の場
合、装填されたテープカセットは反テープ走行側の側辺
でばね付勢されており、この付勢力によりテープカセッ
トを前記傾斜後退した位置決め基準棒の基部に押し付け
ておけば、前記の浮き上がり防止効果が得られる。さら
にまた、中央フレームは、強度が高く金型表面の転写率
が良好なABS樹脂またはAS樹脂でこれを形成するの
が好適である。以下、本発明の一実施形態について説明
する。なお、本明細書において、巻取りリール、供給リ
ールという用語が使用されているが、これは記録再生運
転時あるいは早送り運転時を基準にした便宜的呼称であ
り、巻戻し運転時には、巻取りリール、供給リールが、
それぞれテープ供給側、テープ巻取り側として働く。ま
た、本実施例テープレコーダは、記録再生、早送り、巻
戻しの各機能を有するが、録音機能を有しない。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、テープレコーダの駆動機
構部品をテープカセット装着側(本明細書では、これを
表側と称する)から見た概略図である。図1には、外装
体(キャビネット)の全体が示されておらず、その一部
である中央フレーム10のみが示されている。図1にお
いて、中央フレーム10の手前側には図示されないテー
プカセット保持蓋が、周知のようにヒンジ方式で開閉可
能に装着され、背面側には図示されない背面側箱体が装
着される。中央フレーム10は、外周フレーム11と内
部隔壁19とを主体とする一体樹脂成形品(例、ABS
樹脂、AS樹脂、ABSおよびASの混合樹脂等で形
成)である。内部隔壁19は、駆動機構支持シャーシと
して使用され、動作モード選択操作部材としての記録再
生操作部材30(図1)、早送り操作部材40(図
3)、巻戻し操作部材50(図3)、停止操作部材60
(図3)、およびその他のテープ駆動機構部品を支持し
ている。これらのテープ駆動機構部品は、内部隔壁19
の表裏両側に配設され、記録再生操作部材30は表側
に、早送り操作部材40、巻戻し操作部材50、停止操
作部材60を含む他の大部分のテープ駆動機構部品は、
図3に示される内部隔壁19の裏側すなわち背面側に配
設されている。動作モード選択操作部材である記録再生
操作部材30、早送り操作部材40、巻戻し操作部材5
0、停止操作部材60はいずれも非動作待機位置で図
1、図3に示されている。これらの部材は、いずれも概
略偏平形状体であって、内部隔壁19に適宜突設された
複数の案内突片によって摺動変位可能に支持され、それ
ぞれ、後記各付勢ばねS1、S2、S3の付勢力に逆ら
って矢印A方向に押し込み前進せしめられ、また押し込
み動作位置から付勢ばねS1、S2、S3の各付勢力に
従って矢印B方向に動き、待機位置に復帰する。
【0006】また、記録再生操作部材30、早送り操作
部材40、および巻戻し操作部材50をそれらの前進動
作位置で保持する部材である操作部材保持板70が、内
部隔壁19に適宜突設された複数の案内突片によって摺
動変位可能に支持されている(図3)。操作部材保持板
70は、各動作モード選択操作部材および停止操作部材
60の移動方向に対して横断方向に動く部材である。こ
の操作部材保持板70は、各動作モード選択操作部材お
よび停止操作部材60と連動し、後記付勢ばねS2の付
勢力に抗して矢印C方向に動かされ、その前進位置で各
動作モード選択操作部材を押し込み動作位置に保持する
とともに自身も前進位置で保持される。この保持状態
は、停止操作部材60の動きによって解消され、前進位
置から付勢ばねS2の付勢力に従って矢印D方向に動
き、待機位置に復帰する。操作部材保持板70は、磁気
テープ駆動用モータのスイッチ80を開閉するスイッチ
・アクチュエータである。モータ・スイッチ80は、背
面側において内部隔壁19に配設されており、矢印C方
向(図3)への操作部材保持板70の動きによって閉成
(ON)され、矢印D方向(図3)への操作部材保持板
70の動きによって開成(OFF)される。後で説明す
るが、モータ・スイッチ80は停止操作部材60によっ
ても開成される。
【0007】内部隔壁19(駆動機構支持シャーシ)の
背面側には、早送り操作部材40、および巻戻し操作部
材50と共に、テープ駆動機構部品が配設されている
(図7参照。各駆動機構部品は動作モード選択操作部材
および停止操作部材と共に内部隔壁の背面側に配設され
ているが、これら駆動機構部品を図3、図5、図6に示
すと多数の線が錯綜して図面を読み難くするため、駆動
機構部品のみを図7に示した)。テープ駆動機構部品の
支持軸等と、動作モード選択操作部材、停止操作部材と
が互いに干渉し合う位置にある箇所では、部材に適宜開
口(窓)が形成されているが、図面においてそれらの開
口は概ね省略されている。テープ駆動機構部品は、磁気
テープ駆動用モータ90、該モータ90の回転子軸に固
設された駆動プーリ91、キャプスタン93、該キャプ
スタン93と同一部材であって内部隔壁19を貫通して
反対側(背面側)に伸長するキャプスタン軸94に固設
された従動プーリ95、従動プーリ95と一体のキャプ
スタン・ギヤ96、前記両プーリ91、95に張架され
た駆動ベルト92、キャプスタン・ギヤ96と噛合する
第1中間ギヤ部材97、該第1中間ギヤ部材97と噛合
する巻取りリール駆動ギヤ100、選択的に第1中間ギ
ヤ部材97と噛合する第2中間ギヤ部材101、および
該第2中間ギヤ部材101と噛合する供給リール駆動ギ
ヤ104を包含する。第1中間ギヤと前取りリールの
間、および第2中間ギヤと供給リール駆動ギヤの間に他
の中継ギヤがあってもよい。巻取りリール駆動ギヤ10
0を一体に支持する巻取りリール軸は、内部隔壁19を
貫通して巻取りリール駆動ギヤ100とは反対側(表
側)に伸長し、テープカセットのリールハブと係合する
巻取りリール駆動部片106を相対回転不能に担持す
る。また、テープカセットのリールハブと係合する供給
リール駆動部片105は六角形になされ、これと一体の
基部が円管状になされるとともに、供給リール駆動ギヤ
104と一体の樹脂成形品として形成されている。一体
品である供給リール駆動ギヤ104と供給リール駆動部
片105は、内部隔壁19の表側から背面側に向かって
後退形成された円形凹所20の底壁に突設されて表側に
伸長する支軸に回転自在に支持され、供給リール駆動ギ
ヤ104は、形成された凹所20の底壁および側壁に欠
截状に形成された窓20bを通じて内部隔壁19の背面
側に臨み、供給リール駆動部片105は、巻取りリール
駆動部片106と同様に内部隔壁19の表側に突出して
いる。
【0008】次に、中央フレーム、各動作モード選択操
作部材、磁気テープ駆動用モータのスイッチ、および磁
気テープ駆動機構の各々について個別に説明する。中央フレーム10 中央フレーム10は、樹脂製一体成形品であり、外周
フレーム11および内部隔壁19を有する(図1)。外
周フレーム11のうち、各動作モード選択操作部材の手
操作用頭頂部(ヘッド)が位置する側の頂壁12に連な
る表側領域が、内部隔壁19の表側表面から隆起した隆
起壁14として形成されている。 テープカセット案内突条17: 隆起壁14と内部隔
壁19との間の段差部15に形成された欠截状窓部分1
6の両側に位置して段差部15に一対のテープカセット
案内突条17が突出形成されている。 位置決め基準棒18: 段差部15の窓部分16に対
応して一対の位置決め基準棒18が内部隔壁19の表側
に突設されている。位置決め基準棒18は、テープカセ
ットに設けられた1対の位置基準穴に嵌入係合すること
により案内突条17と協働して、テープレコーダに装着
されるテープカセットを正しい位置に誘導する。位置決
め基準棒18の形状は、図2に示されるように、案内突
条17の位置する側とは反対側に面する側面において、
該位置決め基準棒18の基部と先端との間が膨出形状1
8bになされ、先端と中間膨出部18bとの間がテープ
カセット誘導傾斜面18aになっており、中間膨出部1
8bから基部に亙って傾斜後退(18c)し、もって装
填完了後のテープカセットの浮き上がりが防止される。 軸受保持スリーブ21およびキャプスタン支持用軸受
ブシュ22: 一対の位置決め基準棒18のうちの一方
に近い位置にキャプスタン支持用樹脂製(ポリアセター
ル樹脂が好適である)軸受ブシュ22を受容して保持す
る軸受保持スリーブ21が内部隔壁19と一体に、該内
部隔壁19の表側および背面側に突出して形成されてい
る(軸受支持開口の両端部分がスリーブ状に伸長してい
る)(図10、図11、図12)。軸受ブシュ22は、
その両端部分において軸受保持スリーブ21に対する圧
入嵌合関係で確実に保持されているが、両端部分を除く
中間部分では、軸受保持スリーブ21の内壁面との間に
空隙が存在する。また、軸受ブシュ22の両端部分は軸
受保持スリーブ21に対する圧入密嵌関係で縮径変形
し、それによって中間胴部分の内径が相対的に大きくな
っており、この中間大径部分が、キャプスタン軸94と
の関係で好適な潤滑剤溜りになっている。さらに、軸受
ブシュ22は軸受保持スリーブ21の軸線に対して僅か
に傾斜する姿勢で圧入固定されており、その傾斜は、軸
受ブシュ22で支持されるキャプスタン93の基部から
先端に向かって後記ピンチローラ39側に僅かな角度で
次第に接近するような傾斜である。これは、キャプスタ
ン93とピンチローラ39との間で、走行する磁気テー
プを確実に挟んで安定した走行を保証するためである。
また、軸受保持スリーブ21内に圧入嵌合せしめられた
軸受ブシュ22は、内部隔壁19を貫通して表側に伸長
した端部に、相対向する一対の係止片(2股形状部片)
23を有する。各係止片23は、その先端屈曲顎部(隆
起)23aが、キャプスタン93の対応位置に形成され
た外周環状溝にスナップオン式(弾性変形によって一旦
押し拡げられた後、元の形状に戻って突起と凹所との係
合がなされ、通常、係合時にカチッと音がする)に係合
することによってキャプスタン93の軸線方向移動を阻
止する。
【0009】動作モード選択操作部材および操作部材保
持板70 記録再生操作部材30: 記録再生操作部材30は、
磁気ヘッド38およびピンチローラ39を支えるその基
体が樹脂製一体成形品である(図1)。樹脂材としては
ポリアセタールが好適である。操作部材30は、他の動
作モード選択操作部材および磁気テープ駆動機構部品と
は異なって内部隔壁19の表側表面に摺動変位可能に配
設され、その基体の一部である手動操作ヘッド31が、
外周フレーム11の頂壁12に形成された欠截部分(開
口部)13を通じて外部に突出している。操作部材30
の摺動変位は、内部隔壁19に突設された複数の案内突
片によって保証される。操作部材30は、内部隔壁19
の表側表面に突出した供給リール駆動部片105および
巻取りリール駆動部片106の存在する側に対して初期
待機位置から前進し(矢印A方向)、また前進位置から
待機位置(矢印B方向)に復帰できるようになってい
る。この前進は捩りコイルばねS1の付勢力に抗して行
われ、復帰は捩りコイルばねS1の弾性復元力によって
行われる。すなわち、操作部材30は、内部隔壁19の
背面側表面に沿って配設された捩りコイルばねS1との
係合関係で外部への突出方向(図1における矢印B方
向)に常時付勢され、内部隔壁19に突設された複数の
突片との係合関係で初期待機位置に維持される。捩りコ
イルばねS1との係合は、操作部材30の背面側に突出
形成された突片36が、内部隔壁19に形成された開口を
通じて該内部隔壁19の背面側に突出することによって
行われる。この突片36は、操作部材30の一方の側辺
(図1における右側)に近い位置にある。一方、突片36
とは反対側における操作部材30の他方の側辺(図1に
おける左側)に近い位置にピンチローラ39が配設され
ている。また、操作部材30は、ゴム製ピンチローラ3
9を回転自在に支える支持ブラケット(突片)32の他
に、該操作部材30の背面側表面の概略中央位置に突設
された係止突片33、および1対の磁気テープ案内片3
4a、34bを有する。この磁気テープ案内片34a、
34bのうち、一方の案内片34aは支持ブラケット3
2から分岐した部材である。係止突片33は、手動操作
ヘッド31に対して反対側(矢印A側)の側面の一部が
傾斜面33aとして形成されており、操作部材30が押
し込まれて前進する時に、該傾斜面33aが操作部材保
持板70の一部に接触してこれを押し、もって操作部材
30の前進方向に対して横断方向に操作部材保持板70
を変位させ、終には操作部材保持板70の一部と係合し
て互いに拘束し合い、両部材30、70の変位位置を維
持するようになっている。操作部材30が前進した時に
キャプスタン93に押し付けられるピンチローラ39
は、内部隔壁19および操作部材30の各表側表面に対
して概ね直角をなす軸線の周囲で自由に回転するように
支持ブラケット32によって支持されている。磁気ヘッ
ド38は、操作部材30の表側表面にねじ止め固定され
ており、その取付け位置は、操作部材30の背面側にあ
る係止突片33の位置に概ね対応する(概略背中合せ位
置)。さらに、突片36が位置する側における側辺部位
において、操作部材30が前進側(矢印A方向)に最も
長く伸長しており、その伸長先端部にばね性押圧部片で
ある開脚形状の2股形状体35が延出形成されている。
この2股形状体35は、比較的小径の屈曲形状の条片と
して形成されており、操作部材30が待機位置にある
時、6角形の外周面を有する供給リール駆動部片105
の円筒形基部から離隔し、操作部材30が前進位置にあ
る時、供給リール駆動部片105の円筒形基部に押し付
けられて該円筒形基部を挟む態様で拡開弾性変形する
(図4)。また、操作部材30は2股形状体35の近傍
に開口37を有する。この開口37は、2股形状体35
の位置する側の端部が幅狭であり、手動操作ヘッド31
の位置する側の端部が幅広になっている。内部隔壁19
の表側に突出形成された鈎形係止突片19aが開口37
を貫通し、もって操作部材30の位置決めと姿勢維持と
が行われる。係止突片19aと開口37との係止関係
は、操作部材30が待機位置にある時に、開口37の幅
狭端部に係止突片19aが位置し、操作部材30が前進
位置にある時に、該幅狭端部と前記幅広端部との中間の
相対的に幅広い箇所に係止突片19aが位置する。
【0010】早送り操作部材40: 早送り操作部材
40は樹脂製一体成形品である。樹脂材としてはポリア
セタールが好適である。早送り操作部材40は、巻戻し
操作部材50、停止操作部材60および操作部材保持板
70と共に内部隔壁19の背面側において、互いに並列
関係をなし、内部隔壁19の背面側表面に沿って摺動変
位可能に配設されている(図3)。この摺動変位は、記
録再生操作部材30の移動方向と平行方向で行われ、内
部隔壁19に突設された複数の案内突片によって保証さ
れる。なお、内部隔壁19を背面側から見て最も右側に
早送り操作部材40が配置され、最も左側に停止操作部
材60が配置され、両部材40、60の間に巻戻し操作
部材50が配置されている。操作部材40は、その基体
の一部である手動操作ヘッド41が外周フレーム11の
頂壁12に形成された欠截部分(開口部)13を通じて
外部に突出している。また、操作部材40は押し込み前
進側で2股に分岐しており、その第1の分岐脚42の端
縁が傾斜面42aになされ、さらには該傾斜面42aの
一部を形作る突出部42bと、該突出部42bの先端縁
から後退した凹所42cとが該第1の分岐脚42に設け
られ、傾斜面42aが操作部材保持板70の突片73と
の係合接触関係でこれを押して、操作部材40の前進、
後退方向に対する横断方向である矢印C方向に操作部材
保持板70を変位させるようになっている。第2の分岐
脚43は、内部隔壁19に対面しない側の表面に突片4
3aを有し、該突片43aに付勢用捩りコイルばねS2
の一端部が係合している。この捩りコイルばねS2は、
内部隔壁19の背面側表面に突設された支持片にそのコ
イル中心を支持され、他端部が操作部材保持板70の一
端に突設された突片71に係合している。捩りコイルば
ねS2は、操作部材40を常に初期待機位置側(矢印B
方向)に付勢している。
【0011】巻戻し操作部材50: 巻戻し操作部材
50は樹脂製一体成形品である。樹脂材としてはポリア
セタールが好適である。操作部材50は、早送り操作部
材40、および停止操作部材60と共に内部隔壁19の
背面側において、互いに並列関係をなし、内部隔壁19
の背面側表面に沿って摺動変位可能に配設されている
(図3)。この摺動変位は内部隔壁19に突設された複
数の案内突片によって保証され、記録再生操作部材30
の移動方向と平行方向で行われる。操作部材50は、そ
の基体の一部である手動操作ヘッド51が外周フレーム1
1の頂壁12に形成された欠截部分(開口部)13を通
じて外部に突出している。また、操作部材50は押し込
み前進側(矢印A方向)に向かって十分長く伸長してい
るが、その伸長部分が横断方向で停止操作部材60の位
置する側(矢印D方向)に偏向する形状になされてい
る。この偏向した最先端部位で、操作部材50は2股形
状になっている。この2股形状は第1分岐片52、第2
分岐片53から成り、第2分岐片53が操作部材50の
最先端を形成し、第1分岐片52は第2分岐片53に対
して手動操作ヘッド51側に位置するとともに、横断方
向で停止操作部材60側に偏位している。これら第1分
岐片52、第2分岐片53は、後で説明するように第1
中間ギヤ部材97を変位させるための部材である。ま
た、第1分岐片52に近い側辺において、該第1分岐片
52と手動操作ヘッド51との間で、内部隔壁19に対
面する側の操作部材50の表面に鉤形係止突片54が突
設されている。係止突片54は、操作部材50が押し込
まれて前進する時に、操作部材保持板70の一部に接触
してこれを押し、もって操作部材50の前進方向に対し
て横断方向に操作部材保持板70を変位させ、終には操
作部材保持板70の一部と係合して互いに拘束し合い、
両部材50、70の変位位置を維持するようになってい
る。さらに、操作部材50は、手動操作ヘッド51領域
と、第1分岐片52および第2分岐片53領域との中間
位置において、内部隔壁19に対面しない側の表面に突
片55を有し、該突片55に付勢用捩りコイルばねS3
の一端部が係合している。この捩りコイルばねS3は、
内部隔壁19の背面側表面に突設された支持片にそのコ
イル中心を支持され、他端部が停止操作部材60の突片
62に係合している。捩りコイルばねS3は、操作部材
50および停止操作部材60を常に初期待機位置側(矢
印B方向)に付勢している。
【0012】停止操作部材60: 停止操作部材60
は樹脂製一体成形品である。樹脂材としてはポリアセタ
ールが好適である。操作部材60は、他の動作モード選
択操作部材30、40、50によって選択されたテープ
レコーダの動作を解消させるための部材であり、押し込
み操作されたそれらの操作部材30、40、50を待機
位置に復帰させる機能を有する。操作部材60は、前記
各操作部材40、50と共に内部隔壁19の背面側にお
いて、互いに並列関係をなし、内部隔壁19の背面側表
面に沿って摺動変位可能に配設されている(図3)。こ
の摺動変位は内部隔壁19に突設された複数の突片によ
って保証され、記録再生操作部材30と平行方向で行わ
れる。操作部材60は、その基体の一部である手動操作
ヘッド61が外周フレーム11の頂壁12に形成された
欠截部分(開口部)13を通じて外部に突出している。
また、操作部材60は、押し込み前進側(矢印A方向)
に向かって十分長く伸長する脚62を有する。この脚6
2の先端63がモータ・スイッチ80の開成手段として
機能する。さらに、先端63よりも脚62の基部に近い
位置で段差状側辺部に、内部隔壁19側に突出する突起
64が設けられている。この突起64が、操作部材保持
板70に働きかけてそれを横断方向に動かすための手段
である。留意すべきは、動作モード選択操作部材30、
40、50のいずれかによって、既に横断方向(矢印D
方向:図5)に変位せしめられている操作部材保持板7
0を突起64が押すと、捩りコイルばねS2の付勢力に
逆らって操作部材保持板70が前記変位した方向(矢印
D方向)に更に動き、該操作部材保持板70と、前進位
置にあるいずれかの動作モード選択操作部材との拘束関
係が断たれ、該当する動作モード選択操作部材が待機位
置に復帰することである。さらに、操作部材60は内部
隔壁19に対面しない側の表面に突片65を有し、該突
片65に前記付勢用捩りコイルばねS3の一端部が係合
している。捩りコイルばねS3は、前記のように停止操
作部材60および巻戻し操作部材50を常に初期待機位
置側(矢印B方向)に付勢している。
【0013】操作部材保持板70: 操作部材保持板
70は樹脂製一体成形品である。樹脂材としてはポリア
セタールが好適である。操作部材保持板70は、早送り
操作部材40、巻戻し操作部材50および停止操作部材
60と、内部隔壁19との間に位置づけられている(図
3)。また、操作部材保持板70は、動作モード選択操
作部材30、40、50の移動方向に対して横断する方
向で、内部隔壁19の背面側表面に沿って摺動変位す
る。この摺動変位は内部隔壁19に突設された複数の案
内突片によって保証される。操作部材保持板70は、記
録再生操作部材30、早送り操作部材40、巻戻し操作
部材50を拘束保持する機能を有する他、停止操作部材
60との協働作用で該拘束保持関係を解消し、また磁気
テープ駆動用モータのモータ・スイッチ80を開閉する
機能を有する。先ず、記録再生操作部材30の係止突片
33との関係では、操作部材保持板70の長手方向(操
作部材保持板70の移動変位方向)における長さの概略
中間位置において、中央フレーム10の頂壁12寄りの
側辺部に形成された傾斜面72aと、該傾斜面72aの
一部を形作る突出部72bと、該突出部72bの先端縁
から後退した凹所72cとが操作部材保持板70に形成
されている。記録再生操作部材30の係止突片33は、
その傾斜面33aで傾斜面72aを押した後、突出部7
2bを乗り越え、鉤形部分33bが凹所72cに係合し
て両部材30、70が互いに拘束し合って、その状態が
維持される。早送り操作部材40との関係では、第1の
分岐脚42の傾斜面42a、突出部42bおよび該突出
部42bの先端縁から後退した凹所42cと接触係合す
る係止突片73が、中央フレーム10の頂壁12寄り
の、操作部材保持板70の側辺部に突設されている。係
止突片73の突出方向は、内部隔壁19の背面側表面か
ら離れる方向である。さらに、巻戻し操作部材50との
関係では、鉤形係止突片54に対応する位置において、
比較的大きな開口74が中央フレーム10の頂壁12寄
りの、操作部材保持板70の側辺部に形成され、該開口
74の内周縁の一部に、係止突片54と接触係合する傾
斜面74a、突出部74bおよび該突出部74bの先端
縁から後退した凹所74cが形成されている。巻戻し操
作部材50の係止突片54は、傾斜面74aを押した
後、突出部74bを乗り越え、係止突片54の鉤形部分
が凹所74cに係合して両部材50、70が互いに拘束
し合って、その状態が維持される。そして、モータ・ス
イッチ80との関係で、操作部材保持板70は、開口7
4の領域から、捩りばねS2と係合する突片71が存在
する端部と反対側(矢印D方向)および矢印A方向に向
かって更に伸長する屈曲形状の脚75を有する。この脚
75は、停止操作部材60と内部隔壁19との間を経て
モータ・スイッチ80の領域に伸長している。内部隔壁
19に対面しない側における脚75の表面には、矢印D
側の先端部に位置するスイッチ起動突起75a、該スイ
ッチ起動突起75aよりも開口74寄りに位置する小突
片75bおよび細長突片75cが突出形成されている。
小突片75bと細長突片75cは、停止操作部材60の
突起64と接触係合する部材であり、突起64が前者に
接触した後、後者に接触するような位置関係で配列され
ている。いずれかの動作モード選択操作部材30、4
0、50が押し込まれた前進位置にある状態で、停止操
作部材60が押し込まれて突起64が前進すると、小突
片75bの傾斜面(図3における右肩上がりの傾斜)に
当接して操作部材保持板70を矢印C方向に僅かに押
し、小突片75bを乗り越えた後、直ちに細長突片75
cの傾斜面(図3における右肩上がりの傾斜)に当接
し、次いで停止操作部材60が捩りコイルばねS3の付
勢力で押し戻される時、突起64は細長突片75cの傾
斜面に沿い小突片75bと細長突片75cとの間を通っ
て初期位置に戻る。
【0014】磁気テープ駆動用モータのスイッチ80 脚75が往復変位する範囲に一部重複する関係で、内部
隔壁19の背面側表面にモータ・スイッチ80が配設さ
れている(図3)。スイッチ80は、内部隔壁19に突
設された絶縁材料製スイッチ基部81と、該スイッチ基
部81の内部から伸長する1対の導電材料製ばね性リー
ド板(接点支持部材)82、83と、該リード板82、
83の対向面にそれぞれ付設され互いに接離可能な接点
82a、83aと、接点82aよりもスイッチ基部81
寄りの位置でリード板82に付設された絶縁材料製スイ
ッチ従動部片82bとから成る。リード板82、83は
スイッチ基部81内を経て図示されない電源側配線に接
続されている。また、リード板82、83は小間隔を置
いて互いに平行関係をなして脚75の上(図3におい
て、紙面に対して直角方向上位)を通過して傾斜姿勢で
伸長している。リード板82、83の長さは互いに異な
っていて、リード板83はその接点83a位置を越えて
伸長し、停止操作部材60が前進した時に、該停止操作
部材60の先端で押されて撓むようになっている。ま
た、スイッチ従動部片82bは、操作部材保持板70の
スイッチ起動突起75aとの接触関係で押されて動き、
リード板82が撓んで接点82a、83aが互いに当接
し、もってスイッチ80が閉成されるようになってい
る。
【0015】磁気テープ駆動機構 駆動機構を構成する各部品については先に簡単に説明し
ている。したがって、ここでは、各部品の配設態様およ
び相互の関係について説明する(図7、図8、図9)。 キャプスタン93: 内部隔壁19の表側に突出する
キャプスタン93は金属棒材であり、該金属棒材が、内
部隔壁19の軸受保持スリーブ21内に圧入固定された
樹脂製軸受ブシュ22を貫通して内部隔壁19の背面側
に突出する部分がキャプスタン軸94である。キャプス
タン軸94は軸受ブシュ22によって回転自在に支えら
れている。キャプスタン軸94は、内部隔壁19の背面
側に突出し、係止突片73の近傍で操作部材保持板70
に形成された開口(図示せず)を貫通しており、操作部
材保持板70の横断方向の動きに支障はない。キャプス
タン93には、記録再生操作部材30の押し込み操作に
よって、磁気テープを介してピンチローラ39が押圧せ
しめられる。
【0016】キャプスタン・ギヤ96、従動プーリ9
5: 内部隔壁19の背面側に突出するキャプスタン軸
94に、樹脂製一体成形品としての従動プーリ95とキ
ャプスタン・ギヤ96が相対回転不能に支持されてい
る。この樹脂材としてはポリアセタールが好適である。
キャプスタン・ギヤ96は、はす歯ギヤであり、従動プ
ーリ95よりも内部隔壁19の背面側表面に近く位置す
る。中央フレーム10の頂壁12に対して、キャプスタ
ン軸94よりも更に離れた位置で、内部隔壁19の背面
側表面に磁気テープ駆動用モータ90が配設されてお
り、該モータ90の回転子軸に相対回転不能に支持され
た駆動プーリ91と従動プーリ95に駆動ベルト92が
巻掛けられている。
【0017】第1中間ギヤ部材97:内部隔壁19の
背面側表面に直角姿勢で一体に突設された支軸97A
に、回転自在かつ軸線方向変位自在に第1中間ギヤ部材
97が支持されている。第1中間ギヤ部材97は、樹脂
製一体成形品(ポリアセタールが好適である)としての
2段ギヤであり、はす歯大径ギヤ98と、内部隔壁19
側の小径ギヤ99とから成る。はす歯大径ギヤ98は、
これよりも小径のはす歯キャプスタン・ギヤ96に対し
て軸線方向変位自在に常時噛合する。大径ギヤ98のギ
ヤ歯は、小径ギヤ99とは反対側の表面から小径ギヤ9
9側に向かって回転前方側(図7、図8における回転方
向を示す矢印参照)に傾斜している。これに対応して、
キャプスタン・ギヤ96のギヤ歯は、従動プーリ95側
から内部隔壁19の背面側表面に面する側に向かって回
転前方側(図7における回転方向を示す矢印参照)に傾
斜している。
【0018】第1中間ギヤ部材97を軸線方向で変位
させる手段:第1中間ギヤ部材97は、巻戻し操作部材
50と揺動腕108の協働作用によって支軸97Aに沿
って往復変位せしめられる。揺動腕108は、一体樹脂
成形品(ポリアセタールが好適である)であり、巻戻し
操作部材50の先端部(手動操作ヘッド51部分から、
操作部材保持板70を越えて最も伸長した部分)と係合
できる位置にあり、操作部材保持板70に対し、長さ方
向を基準として全体として概略平行に配置されている。
揺動腕108は、内部隔壁19の背面側表面に対して若
干の距離を置いて配設され、その両側辺に突設されたブ
ラッケト108a、108b部位にて、内部隔壁19に
突設された1対の支持突起19bに付された支軸107
A、107Bによって支持されており、該支軸107
A、107Bを揺動中心として内部隔壁19に対して離
隔および接近する方向で揺動できる。巻戻し操作部材5
0の先端部と係合できる部分は、揺動腕108のブラケ
ット108a、108bに近い基部領域108cであ
る。巻戻し操作部材50は、前記したようにその先端部
に2股形状をなす第1分岐片52および第2分岐片53
を有する。巻戻し操作部材50が、押し込み操作によっ
て前進すると、第1分岐片52が揺動腕108の基部領
域108cの上面(内部隔壁19の背面側表面に対面し
ない側)に乗り上げる。第1分岐片52の下面(内部隔
壁19の背面側表面に対面する側)は傾斜面になってお
り、第1分岐片52が前進して揺動腕108の基部領域
108c上に乗り上げる動きに伴なって該基部領域10
8cが内部隔壁19側に接近し、支軸107A、107
Bを揺動中心として揺動腕108が揺動して、基部領域
108cとは反対側の先端部分が揚動する(図9)。ま
た、第2分岐片53は、揺動腕108の基部領域108
cと内部隔壁19との間で進退するようなっており、巻
戻し操作部材50が後退して待機位置にある時に基部領
域108cの下面(内部隔壁19の背面側表面に対面す
る側)に接して、揺動腕108を前記平行姿勢に保つよ
うになっている(図8)。第2分岐片53は、巻戻し操
作部材50が前進した状態で、基部領域108cを越え
た位置にあり、巻戻し操作部材50が後退する時に、第
2分岐片53の上面の一部に形成されている傾斜面で揺
動腕108の下面を押し、傾斜姿勢になっている揺動腕
108を次第に平行姿勢に戻すようになっている。揺動
腕108の先端部分は、第1中間ギヤ部材97の支軸9
7Aを避ける2股形状になされ、屈曲形状の第1腕10
8dと第2腕108eから成る。第1腕108dの内部
隔壁19に対面する側(下面側)には、突片108fが
突設され、揺動腕108が内部隔壁19に対して平行姿
勢になった状態で突片108fが内部隔壁19に当接す
るようになっている。また、突片108fとブラッケト
108a、108bとの概略中間位置で、揺動腕108
の同じく下面側に鉤形係止片108gが突設されてい
る。この鉤形係止片108gに関連して、内部隔壁19
の背面側表面に鉤形ストッパー突片19cが突設され、
前記平行姿勢から揺動腕108が揺動して先端の第1腕
108d、第2腕108eにより第1中間ギヤ部材97
が揚動せしめられる時に、鉤形ストッパー突片19cの
鉤形部分に鉤形係止片108gが係合して揺動腕108
の揺動上限位置が規定される。それによって、所定揚動
位置で第1中間ギヤ部材97が停止し、そのはす歯大径
ギヤ98が第2中間ギヤ部材101のはす歯大径ギヤ1
02に噛合する。
【0019】巻取りリール駆動ギヤ100: 巻取り
リール駆動ギヤ100は樹脂成形品(ポリアセタールが
好適である)であり、内部隔壁19を貫通して回転自在
に該内部隔壁19に支承された巻取りリール軸に軸線方
向変位不能かつ相対回転不能に支持され、軸線方向で変
位可能である第1中間ギヤ部材97の小径ギヤ99と係
脱可能に噛合する。内部隔壁19の表側に延在する巻取
りリール軸には、テープカセットのリールハブと係合す
る巻取りリール駆動部片106が相対回転不能に支持さ
れている。
【0020】第2中間ギヤ部材101: 内部隔壁1
9の背面側表面に直角姿勢で一体に突設された支軸10
1Aに、軸線方向変位不能であって回転自在に第2中間
ギヤ部材101が支持されている。第2中間ギヤ部材1
01は、樹脂製一体成形品(ポリアセタールが好適であ
る)としての2段ギヤであり、はす歯大径ギヤ102
と、内部隔壁19側の小径ギヤ103とから成る。第1
中間ギヤ部材97のはす歯大径ギヤ98よりも小径であ
るはす歯大径ギヤ102は、軸線方向で変位可能である
はす歯大径ギヤ98と係脱可能に噛合する。大径ギヤ1
02のギヤ歯は、小ギヤ103とは反対側の表面から小
径ギヤ103側に向かって回転前方側(図9における回
転方向を示す矢印参照)に傾斜している(図8)。
【0021】供給リール駆動ギヤ104: 第2中間
ギヤ部材101の小径ギヤ103と常時噛合する供給リ
ール駆動ギヤ104は、テープカセットのリールハブと
係合する供給リール駆動部片105と一体の樹脂成形品
として形成されている。この樹脂材としてはポリアセタ
ールが好適である。前に説明したとおり、一体品である
供給リール駆動ギヤ104と供給リール駆動部片105
は、内部隔壁19の表側から背面側に向かって後退形成
された凹所20の底壁20aに突設されて表側に伸長す
る支軸に回転自在に支持され、供給リール駆動ギヤ10
4は、欠截状に窓20bを形成された凹所20の側壁を
通じて内部隔壁19の背面側に臨み、供給リール駆動部
片105は、巻取りリール駆動部片106と同様に内部
隔壁19の表側に突出している。
【0022】以下、本実施例の動作について説明する。 記録再生動作について:図示されないテープカセット
保持蓋に対して装着されたテープカセットは、キャビネ
ット本体(中央フレーム10)に対してテープカセット
保持蓋を閉成することによって所定位置に設定される。
その際、テープカセットの対応する側辺が誘導傾斜面を
有する1対の案内突条17に誘導され、テープカセット
の1対の基準穴が内部隔壁19に立設された1対の案内
棒18にそれぞれ係合(嵌合)する。それらの係合関係
によって中央フレーム10の正しい位置にテープカセッ
トが位置決め設定される。この設定状態では、前記基準
穴の内周縁の一部が案内棒18の傾斜後退部18cに位
置し、その上位にある中間膨出部18bによって、矢印
A、B方向、および案内棒18の伸長方向(すなわち、
テープカセットの装着方向)でのテープカセットのがた
つきが効果的に抑制される。なお、設定状態において、
テープカセットの対応する側辺と1対の案内突条17と
は接触しない構成になっている。この時、テープカセッ
トに収納されている磁気テープは、前記基準穴に隣接し
てテープカセットに形成されたキャプスタン受容穴内に
進入したキャプスタン93とピンチローラ39の間に延
在するとともに磁気ヘッド38に沿う。次に、内部隔壁
19の表側に配置されている記録再生操作部材30を、
付勢用捩りコイルばねS1の弾発力に抗して矢印A方向
に押し込むと、内部隔壁19の背面側に突出している係
止突片33の傾斜面33aが操作部材保持板70の長手
方向ほぼ中央に位置する該操作部材保持板70の傾斜面
72aを押す(図1、図3)。この当接関係で、係止突
片33による矢印A方向の前進力が傾斜面72aで矢印
C方向の力として変換され、操作部材保持板70が付勢
用捩りコイルばねS2の弾発力に逆らって矢印C方向に
動かされる。係止突片33は傾斜面72aに沿って動
き、操作部材保持板70の最前進位置において、係止突
片33は操作部材保持板70の突出部72bを乗り越え
て凹所74cに係合する(図4)。この状態で、捩りコ
イルばねS1、S2の弾性復元力により係止突片33と
突出部72bとが互いに拘束し合うため、記録再生操作
部材30および操作部材保持板70は、いずれも変位位
置で保持される。また、記録再生操作部材30が押し込
み位置に前進すると、該記録再生操作部材30の支持ブ
ラケット32に支持されたピンチローラ39が磁気テー
プを介してキャプスタン93に押し付けられる。この状
態で、磁気テープは、磁気テープ案内片34a、34b
の案内部分内に位置づけられるとともに、磁気ヘッド3
8の表面に接触している。一方、操作部材保持板70が
矢印C方向に動く時、その脚75に突設されたスイッチ
起動突起75aが、モータ・スイッチ80のリード板8
2に付されているスイッチ従動部片82bの傾斜面を押
し、これを矢印A方向に押す。スイッチ従動部片82b
が押されると、リード板82の先端側が対向するリード
板83側に撓み、両リード板82、83に付された接点
82a、83aが接触してモータ・スイッチ80が閉成
される。このスイッチ閉成状態は、記録再生操作部材3
0と操作部材保持板70とが互いに拘束関係にある間、
維持される(図5:操作部材保持板70とスイッチ80
の関係のみ参照)。モータ・スイッチ80が閉成される
と、モータ90が回転を始め、駆動プーリ91を介して
従動プーリ95およびこれと一体のキャプスタン・ギヤ
96が回転し、これを相対回転不能に支えるキャプスタ
ン93も回転する。キャプスタン・ギヤ96の回転は、
これと噛合する第1中間ギヤ部材97の大径ギヤ98に
伝達される。この時、第1中間ギヤ部材97は、軸線方
向で変位していない第1位置(内部隔壁19に近い位
置)にある。したがって、大径ギヤ98と一体に回転す
る小径ギヤ99の回転は、これと噛合する巻取りリール
駆動ギヤ100に伝達され、巻取りリール駆動ギヤ10
0と同一軸に支持された巻取りリール駆動部片106が
回転する。この回転によって、装填されたテープカセッ
ト内の磁気テープが供給リールから引き出されて巻取り
リールに巻き取られる。この間、キャプスタン93も回
転しており、磁気ヘッド38の上流側に位置する該キャ
プスタン93と、従動回転するピンチローラ39との間
に挟まれた磁気テープは、磁気テープ案内片34a、3
4bに案内され、磁気ヘッド38に沿って円滑に走行す
る。他方、記録再生操作部材30が前進すると、ピンチ
ローラ39とは反対側の側辺部で、手動操作ヘッド31
に対して最先端部分に位置するばね性の2股形状体35
が供給リール駆動部片105の円筒形基部の外周面に押
し付けられる。その結果、2股形状体35が開脚形状に
拡開され、その弾性復元力によって該円筒形基部および
これと一体の供給リール駆動部片105に摩擦制動力が
作用し、もって供給リール駆動部片105から引き出さ
れる磁気テープに後方張力が付与される。この後方張力
が与えられた緩みのない状態で、供給リールから巻取り
リールに至る磁気テープの安定走行が保証される。ま
た、留意すべきは、ピンチローラ39とは反対側位置に
おける側辺部において、記録再生操作部材30に、捩り
コイルばねS1の付勢力と、前記2股形状体35の弾性
復元力とが作用している点である。前記のように係止突
片33と突出部72bとが互いに拘束し合った状態で、
前記2種類の力が作用した記録再生操作部材30は、こ
れらの力を受けて、全体として係止突片33と突出部7
2bの係合部を支点として内部隔壁19の表側表面に沿
う反時計回り(図4)の僅かな揺動運動をする。この揺
動運動を首尾よく許容するために、開口37が幅狭部分
と幅広部分を有する。すなわち、記録再生操作部材30
が待機位置にある時には、開口37の幅狭部分が内部隔
壁19の鈎形係止突片19aに係合して、記録再生操作
部材30のC、D方向へのがたつきが防止されるととも
に待機位置が規定される。しかるに、押し込み操作によ
って記録再生操作部材30が前進すると、開口37の幅
広部分に鈎形係止突片19aが位置し、記録再生操作部
材30の前記揺動運動が許容される。この揺動運動が行
われると、係止突片33と突出部72bの係合部を基準
として2股形状体35とは反対側に位置するピンチロー
ラ39が磁気テープを挟んでキャプスタン93に対して
十分大きな圧力で押し付けられ、磁気テープに対する必
要な把持力が確保される。さらに留意すべきは、磁気ヘ
ッド38と係止突片33とが、記録再生操作部材30の
表裏両面の概ね対応する位置に配設されているため、記
録再生操作部材30の前記揺動運動の有無にかかわら
ず、記録再生操作部材30が前進した状態での磁気ヘッ
ド38の位置はほぼ一定である。
【0023】記録再生動作の停止について:記録再生
操作部材30が押し込み操作された状態で、手動操作ヘ
ッド61を押し、捩りコイルばねS3の付勢力に逆らっ
て停止操作部材60を前進させると、操作部材保持板7
0と記録再生操作部材30の前記拘束関係が断たれ、記
録再生操作部材30が待機位置に復帰するとともに、モ
ータ・スイッチ80が開成され、モータ90の回転が停
止する。詳細は以下のとおりである。記録再生操作部材
30が押し込み操作された状態では、操作部材保持板7
0と待機位置にある停止操作部材60とが図5に示され
る関係になっている(図5は巻戻し操作部材50の前進
状態を示すが、操作部材保持板70と停止操作部材60
との関係は、記録再生操作部材30が前進した状態と同
じである)。停止操作部材60が前進すると、該停止操
作部材60の突起64が、操作部材保持板70の脚75
に突設された小突片75bの傾斜面を押し、操作部材保
持板70が矢印C方向へ僅かに動く。この動きによっ
て、係止突片33が操作部材保持板70の凹所74cか
ら離脱し突出部72bを越えて係止突片33と突出部7
2bとの拘束関係が外れる。その結果、付勢用捩りコイ
ルばねS1の弾性復元力によって記録再生操作部材30
がその待機位置に復帰する。一方、操作部材保持板70
も矢印D方向へ動いて非作動位置に復帰しようとする
が、この復帰動作は、前進移行過程にある停止操作部材
60の突起64と、脚75に突設された細長突片75c
との干渉によって阻止され、図6に示されるように、モ
ータ・スイッチ80のスイッチ従動部片82bがスイッ
チ起動突起75aによって押された状態が維持される。
この状態では、リード板82が撓んだままである。とこ
ろが、停止操作部材60が前進すると、図6に示すよう
に、その先端63がリード板83を押してこれを撓ませ
るためリード板82が撓んでいるにもかかわらず、接点
83aが接点82aから離れてモータ・スイッチ80は
開成状態になる。このことによって、記録再生状態で停
止操作部材60が押し込み操作されると、直ちにモータ
・スイッチ80が閉成され、従来の同種装置のように、
操作者が停止操作部材60から手を放して停止操作部材
60が待機位置に復帰するまでモータ・スイッチが遮断
されないという欠点が効果的に解消される。この後、操
作者が停止操作部材60から手を放すと、捩りコイルば
ねS3の弾性復元力により停止操作部材60が待機位置
に押し戻され、また捩りコイルばねS2の弾性復元力に
より操作部材保持板70が非作動待機位置に押し戻され
る。この間、突起64は細長突片75cの傾斜面に沿
い、小突片75bと細長突片75cとの間を通過して矢
印B方向へ移行する。停止操作部材60および操作部材
保持板70が待機位置に戻った状態は図3に示されると
おりである。
【0024】磁気テープ早送り動作について:手動操
作ヘッド41を押し、捩りコイルばねS2の付勢力に抗
して早送り操作部材40を前進させると、第1の分岐脚
42の傾斜面42aが操作部材保持板70の係止突片7
3を押し、同じく捩りコイルばねS2の付勢力に抗して
操作部材保持板70が矢印C方向に動き、終には係止突
片73が突出部42bを乗り越えて凹所42cに係合す
る。この係合関係および捩りコイルばねS2の付勢力に
より、早送り操作部材40と操作部材保持板70が互い
に拘束し合って、両部材40、70が変位位置に保持さ
れる。一方、操作部材保持板70が矢印C方向に動くこ
とによって、モータ・スイッチ80が閉成されること
は、記録再生操作部材30を操作した場合と同じであ
る。モータ・スイッチ80の閉成によってモータ90が
起動し、キャプスタン・ギヤ96、第1中間ギヤ部材9
7、巻取りリール駆動ギヤ100、および巻取りリール
駆動部片106が回転して巻取りリールに磁気テープが
巻取られる。この動作は記録再生動作時と同じである
が、記録再生操作部材30を前進させた場合と違ってピ
ンチローラ39が磁気テープを挟んでキャプスタン93
に対して押し付けられず、また磁気テープと磁気ヘッド
38の摺接もないため、記録再生動作時に比して駆動系
への負荷が小さく、その分だけ各回転部材が高速回転
し、磁気テープの早送り動作が行われる。
【0025】磁気テープ早送り動作の停止について:
早送り操作部材40が押し込み操作された状態で、手動
操作ヘッド61を押し、捩りコイルばねS3の付勢力に
逆らって停止操作部材60を前進させると、矢印C方向
への操作部材保持板70の僅かな移動によって操作部材
保持板70と早送り操作部材40の前記拘束関係が断た
れ、早送り操作部材40が待機位置に復帰するととも
に、モータ・スイッチ80が開成され、モータ90およ
び各回転部材の回転が停止する。この停止に至る停止操
作部材60と操作部材保持板70のスイッチ開閉機構と
の相互作用は、前記記録再生動作を停止させる場合と同
じである。そこで、早送り操作部材40と操作部材保持
板70の拘束関係が断たれる態様について説明する。前
記のように、押し込み操作によって前進する停止操作部
材60の突起64が、操作部材保持板70の脚75に突
設された小突片75bの傾斜面を押し、操作部材保持板
70が矢印C方向へ僅かに動くと、捩りコイルばねS2
の付勢力によって矢印B方向へ戻ろうとする早送り操作
部材40の動きとも相俟って、係止突片73が凹所42
cから離脱し突出部42bを乗り越える。これによって
早送り操作部材40と操作部材保持板70の拘束関係が
断たれ、早送り操作部材40は直ちに待機位置に復帰す
る。
【0026】巻戻し動作について:手動操作ヘッド5
1を押し、捩りコイルばねS3の付勢力に抗して巻戻し
操作部材50を前進させると、停止操作部材60側の角
形肩部分に突設された鉤形係止突片54が操作部材保持
板70の傾斜面74aを押し、捩りコイルばねS2の付
勢力に抗して操作部材保持板70が矢印C方向へ動かさ
れる(図5)。この動きに伴って、係止突片54が突出
部74bを乗り越えて凹所74cに係合する。この係合
関係および捩りコイルばねS2、S3の付勢力により、
巻戻し操作部材50と操作部材保持板70が互いに拘束
し合って、両部材50、70が変位位置に保持される。
操作部材保持板70が矢印C方向に移動したこの状態で
モータ・スイッチ80が閉成されることは、記録再生操
作部材30または早送り操作部材40を操作した場合と
同じである。モータ・スイッチ80の閉成によって駆動
系の各関連回転部材が回転するが、その回転の態様は、
記録再生動作および早送り動作の場合と異なる。この相
違は第1中間ギヤ部材97の揚動変位によって生じる。
以下は、その詳細である。巻戻し操作部材50が押し込
み操作される前の状態で、第1中間ギヤ部材97は内部
隔壁19の背面側表面に近い第1位置にあり、第1中間
ギヤ部材97を軸線方向で変位させる手段である揺動腕
108は、内部隔壁19に対して概ね平行姿勢になって
いる(図8)。この時、巻戻し操作部材50の第1分岐
片52は揺動腕108に対して矢印B方向に離れた位置
にあり、第2分岐片53は内部隔壁19と揺動腕108
の間に位置する。巻戻し操作部材50が前進すると、第
1分岐片52が揺動腕108の基部領域108cの上面
に乗り上げ、揺動腕108の基部領域108cを押し下
げ、支軸107A、107Bを揺動中心として揺動腕1
08が揺動して基部領域108cとは反対側先端部分で
ある屈曲形状の第1腕108dと第2腕108eが上昇
する。これによって第1中間ギヤ部材97が、前記第1
位置から変位した第2位置に揚動する(図9)。この
時、内部隔壁19の背面側に突設された鉤形ストッパー
突片19cの鉤形部分に、揺動腕108の鉤形係止片1
08gが係合して揺動腕108の揺動上限位置が規定さ
れ、もって第2位置に正しく位置づけられた第1中間ギ
ヤ部材97の大径ギヤ98が第2中間ギヤ部材101の
大径ギヤ102に噛合する。また、同時に第1中間ギヤ
部材97の小径ギヤ99が巻取りリール駆動ギヤ100
から離脱する。一方、巻戻し操作部材50の前進によっ
てモータ・スイッチ80が閉成されると、モータ90が
起動し、駆動プーリ91→駆動ベルト92→従動プーリ
95→キャプスタン・ギヤ96→第1中間ギヤ部材97
の大径ギヤ98→第2中間ギヤ部材101の大径ギヤ1
02の順でモータ90の駆動力が伝達される。大径ギヤ
102が回転すると、これと一体の小径ギヤ103を経
て供給リール駆動ギヤ104に駆動力が伝達され、供給
リール駆動部片105が駆動回転せしめられる。これに
よって供給リール駆動部片105に嵌合するテープカセ
ットの供給リールが駆動側として回転し、巻取りリール
から引き出された磁気テープが供給リールに巻き取られ
る。
【0027】巻戻し動作の停止について:巻戻し操作
部材50が押し込み操作された状態で、手動操作ヘッド
61を押し、捩りコイルばねS3の付勢力に逆らって停
止操作部材60を前進させると、矢印C方向への操作部
材保持板70の僅かな移動によって操作部材保持板70
と巻戻し操作部材50の前記拘束関係が断たれ、巻戻し
操作部材50が待機位置に復帰するとともに、モータ・
スイッチ80が開成され、モータ90および各回転部材
の回転が停止する。この停止に至る停止操作部材60と
巻戻し操作部材50のスイッチ開閉機構との相互作用
は、前記記録再生動作および早送り動作を停止させる場
合と同じである。そこで、巻戻し操作部材50と操作部
材保持板70の拘束関係が断たれる態様について説明す
る。前記のように、押し込み操作によって前進する停止
操作部材60の突起64が、操作部材保持板70の脚7
5に突設された小突片75bの傾斜面を押し、操作部材
保持板70が矢印C方向へ僅かに動くと、捩りコイルば
ねS3の付勢力によって矢印B方向へ戻ろうとする巻戻
し操作部材50の動きとも相俟って、係止突片54が凹
所74cから離脱し突出部74bを乗り越える。これに
よって巻戻し操作部材50と操作部材保持板70の拘束
関係が断たれ、巻戻し操作部材50は直ちに待機位置に
復帰する(図6)。この復帰の際、巻戻し操作部材50
の第1分岐片52が揺動腕108の上面から離れ、第2
分岐片53が揺動腕108と内部隔壁19との間に戻
る。揺動腕108の基部領域108cに下側から接触す
る第2分岐片53の上面は進退方向に延在する隆起条形
状になされており、しかも第2分岐片53の基部側にお
ける該隆起条の端部が、巻戻し操作部材50の本体平面
に連なる傾斜面になっている関係で、第2分岐片53が
後退する際に、該隆起条の傾斜面が次第に基部領域10
8cを持ち上げる。かくして、揺動腕108は支軸10
7A、107Bを揺動中心として揺動し、内部隔壁19
に平行な初めの姿勢に復帰する。この揺動腕108の復
帰運動によって、第1中間ギヤ部材97が、上昇した第
2位置から当初の第1位置に戻り、第1中間ギヤ部材9
7の大径ギヤ98が第2中間ギヤ部材101の大径ギヤ
102から離脱し、第1中間ギヤ部材97の小径ギヤ9
9が巻取りリール駆動ギヤ100に噛合する。ところ
で、キャプスタン・ギヤ96、第1中間ギヤ部材97の
大径ギヤ98、および第2中間ギヤ部材101の大径ギ
ヤ102は、いずれもはす歯ギヤであるが、前述したよ
うに、それらのギヤ歯は各ギヤの反内部隔壁19側から
内部隔壁19に面する側に向かって回転前方側に傾斜し
ている。したがって、それらが互いに噛合して回転して
いる間、第1中間ギヤ部材97の大径ギヤ98は、第2
中間ギヤ部材101の大径ギヤ102から離脱する方向
の力を受けている。故に、巻戻し動作の停止による揺動
腕108の復帰運動に伴って第1中間ギヤ部材97が第
2位置から当初の第1位置に戻る時、同時に各ギヤが回
転停止するものの、前記離脱方向の力の作用とも相俟っ
て、第1中間ギヤ部材97は揺動腕108による支持力
を失い、大径ギヤ98が容易に第2中間ギヤ部材101
の大径ギヤ102から離脱する。一方、磁気テープの巻
戻し動作が完了するまで停止操作部材60を操作しなか
った場合には、巻戻しの完了と同時に供給リール駆動ギ
ヤ104およびこれに噛合する小径ギヤ103も停止す
る(したがって、第2中間ギヤ部材101も停止する)
が、本実施例テープレコーダはフルオートストップ機構
を備えていないため、モータ90は依然として回転を続
けようとする。そのため、通常であれば、停止した第2
中間ギヤ部材101の大径ギヤ102との噛合部分を支
点として第1中間ギヤ部材97の大径ギヤ98が回転運
動をして、大径ギヤ102とキャプスタン・ギヤ96と
の間に喰い込もうとする傾向になるはずである。しかし
ながら、前記のように、回転する第1中間ギヤ部材97
のはす歯大径ギヤ98は、常に第2中間ギヤ部材101
のはす歯大径ギヤ102から離脱する方向の力を受けて
おり、第2中間ギヤ部材101の大径ギヤ102が停止
した後、駆動側から回転力を受ける大径ギヤ98は、そ
れが樹脂製であることとも相俟って、離脱側すなわち内
部隔壁19側に僅かに撓み、前記喰い込み力が緩和され
る。したがって、停止操作部材60の操作によって巻戻
し操作部材50が待機位置に復帰し、揺動腕108が復
帰位置に戻る時、支持力を失った第1中間ギヤ部材97
の大径ギヤ98が容易に大径ギヤ102から離脱する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、以下の利点が得られ
る。 外周フレームと内部隔壁から成る中央フレームを一体
樹脂成形品として形成して内部隔壁を駆動機構支持シャ
ーシとして使用し、1対の案内突片および1対の位置決
め基準棒を中央フレームと一体に形成することにより、
部品点数の削減と、製作経費の節減を企図し得る。 1対の案内突片を樹脂製中央フレームに一体に形成す
ることにより、テープカセットの装填時に、案内突片に
沿ってテープカセットを誘導してテープカセットの位置
基準穴を正しく1対の位置決め基準棒に位置合わせする
ことができる。斯かる構造では、位置決め基準棒を十分
短尺にすることができる。位置決め基準棒が短い場合、
駆動機構支持シャーシとしての内部隔壁に対するテープ
駆動機構部品の組み付け作業が簡単になり、また強度上
および部材(部品)間衝突の機会に関連して、組み付け
作業時における位置決め基準棒の破損が少なくなる。 1対の案内突片を、樹脂製中央フレームにおける外周
フレームと内部隔壁との間の段差部に沿って形成すれ
ば、案内突片を単独で内部隔壁に立設する必要がなく、
駆動機構支持シャーシの形状を従来品に比して単純化で
きる、成形容易、破損の虞れがない形状にすることがで
き強度上有利である、段差部の大きさに応じて十分長尺
にすることができる等の利点が得られる。 位置決め基準棒に特殊な形状を与えることは有効であ
り、これは、1対の案内突片の位置する側とは反対側に
面する前記位置決め基準棒の側面において、該位置決め
基準棒の基部と先端との間を膨出形状になし、先端と中
間膨出部との間をテープカセット誘導傾斜面とし、中間
膨出部から基部に亙って傾斜後退させ、もって装填完了
後のテープカセットの浮き上がりを防止できる。通常の
場合、装填されたテープカセットは反テープ走行側の側
辺でばね付勢されており、この付勢力によりテープカセ
ットを前記傾斜後退した位置決め基準棒の基部に押し付
けておけば、前記の浮き上がり防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる中央フレームをそ
の表側から見た概略図。
【図2】図1におけるII−II線矢視図。
【図3】図1における中央フレームをその背面側から見
た概略図。
【図4】主として記録再生操作部材と操作部材保持板を
示す図1に対応する概略図。
【図5】図1における中央フレームをその背面側から見
た概略図であり、巻戻し操作部材が前進位置にある状態
を示す。
【図6】図1における中央フレームをその背面側から見
た概略図であり、停止操作部材が押し込まれて前進位置
にある状態を示す。
【図7】図1における中央フレームの背面側に配設され
た駆動系のみを示す図。
【図8】図7における駆動系のうち第1中間ギヤ部材と
第2中間ギヤ部材の関係を側面図として示しており、第
1中間ギヤ部材が第1位置にある。
【図9】図7における駆動系のうち第1中間ギヤ部材と
第2中間ギヤ部材の関係を側面図として示しており、第
1中間ギヤ部材が変位した第2位置にある。
【図10】図1における中央フレームの内部隔壁に配設
された樹脂製軸受を示す縦断面図。
【図11】図10におけるXI−XI線矢視図。
【図12】図11におけるXII −XII 線断面図。
【図13】テープカセットをテープレコーダに装着する
際のテープカセットの従来技術に係わる誘導、位置決め
手法を示す。
【符号の説明】
10 中央フレーム 11 外周フレーム 12 頂壁 13 欠截部分 14 隆起壁 15 段差部 16 窓部分 17 案内突条 18 案内棒 18a テープカセット誘導傾斜面 18b 中間膨出部 18c 傾斜後退部 19 内部隔壁 19a 鈎形係止突片 19b 支持突起 19c 鉤形ストッパー突片 20 凹所 20a 底壁 20b 窓 21 軸受保持スリーブ 22 軸受 23 係止片 30 記録再生操作部材 31 手動操作ヘッド 32 支持ブラケット(突片) 33 係止突片 33a 傾斜面 33b 鉤形部分 34a、34b 磁気テープ案内片 35 2股形状体 36 突片 37 開口 38 磁気ヘッド 39 ピンチローラ S1 付勢用捩りコイルばね 40 早送り操作部材 41 手動操作ヘッド 42 第1の分岐脚 42a 傾斜面 42b 突出部 42c 凹所 43 第2の分岐脚 43a 突片 S2 付勢用捩りコイルばね 50 巻戻し操作部材 51 手動操作ヘッド 52 第1分岐片 53 第2分岐片 54 係止突片 55 突片 S3 付勢用捩りコイルばね 60 停止操作部材 61 手動操作ヘッド 62 脚 63 先端 64 突起 65 突片 70 操作部材保持板 71 突片 72a 傾斜面 72b 突出部 72c 凹所 73 係止突片 74 開口 74a 傾斜面 74b 突出部 74c 凹所 75 脚 75a スイッチ起動突起 75b 小突片 75c 細長突片 80 モータ・スイッチ 81 スイッチ基部 82 リード板 82a 接点 82b スイッチ従動部片 83 リード板 83a 接点 90 モータ 91 駆動プーリ 92 駆動ベルト 93 キャプスタン 94 キャプスタン軸 95 従動プーリ 96 キャプスタン・ギヤ 97 第1中間ギヤ部材 97A 支軸 98 大径ギヤ 99 小径ギヤ 100 巻取りリール駆動ギヤ 101 第2中間ギヤ部材 101A 支軸 102 大径ギヤ 103 小径ギヤ 104 供給リール駆動ギヤ 105 供給リール駆動部片 106 巻取りリール駆動部片 107A、107B 支軸 108 揺動腕 108a、108b ブラッケト 108c 基部領域 108d 第1腕 108e 第2腕 108g 鉤形係止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面側箱体、中央フレーム、および正面
    側テープカセット保持蓋を含む主要外装体を有するテー
    プレコーダにおいて、 前記中央フレームが樹脂製であって、外周フレームと、
    該外周フレームと一体に形成された内部隔壁とから成
    り、該内部隔壁が駆動機構支持シャーシとして使用され
    てテープ駆動機構部品を支持し、 テープカセットに設けられた1対の位置基準穴に嵌挿さ
    れる1対の位置決め基準棒が概ね直角姿勢で前記中央フ
    レームの前記内部隔壁と一体に突出形成され、また装填
    される前記テープカセットの側辺を誘導して前記位置基
    準穴を正しく前記基準棒に嵌合させるように導く1対の
    案内突片が、前記中央フレームに一体に形成されてお
    り、これらの位置決め基準棒と案内突片によってテープ
    カセットが正しく位置決め設定されるように構成されて
    いることを特徴とするテープレコーダのテープカセット
    位置決め構造。
  2. 【請求項2】 前記1対の案内突片が、前記中央フレー
    ムにおける前記外周フレームと前記内部隔壁との間の段
    差部に沿って形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載されたテープレコーダのテープカセット位置決め
    構造。
  3. 【請求項3】 前記1対の案内突片の位置する側とは反
    対側に面する前記位置決め基準棒の側面において、該位
    置決め基準棒の基部と先端との間が膨出形状になされ、
    先端と中間膨出部との間はテープカセット誘導傾斜面に
    なっており、中間膨出部から基部に亙って傾斜後退し、
    もって装填完了後のテープカセットの浮き上がりが防止
    されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    されたテープレコーダのテープカセット位置決め構造。
  4. 【請求項4】 前記中央フレームがABS 樹脂またはAS樹
    脂で形成されていることを特徴とする請求項1から請求
    項3までに記載されたテープレコーダのテープカセット
    位置決め構造。
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