JPH09216044A - 密閉式給湯装置 - Google Patents

密閉式給湯装置

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Publication number
JPH09216044A
JPH09216044A JP2374396A JP2374396A JPH09216044A JP H09216044 A JPH09216044 A JP H09216044A JP 2374396 A JP2374396 A JP 2374396A JP 2374396 A JP2374396 A JP 2374396A JP H09216044 A JPH09216044 A JP H09216044A
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JP
Japan
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ladle
molten metal
partition wall
hot water
conduit
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Pending
Application number
JP2374396A
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English (en)
Inventor
Yasuo Mizunaga
康雄 水永
Hiroaki Mitsuyoshi
博晃 三吉
Kunio Takeya
国男 武谷
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構造が簡単で給湯量が容易に変更出来、給湯
精度が向上するとともに、ラドル移送中の滴下や酸化物
の混入がなく、かつ、注湯時の空気巻き込みも防止され
る密閉式給湯装置を提供する。 【解決手段】 アルミニウム合金等の溶湯を射出スリー
ブ内へ給湯する装置であって、溶解保持炉内に浸漬され
吸入口と弁棒と弁棒シリンダとからなる開閉装置40を
備えたラドルと、ラドル懸垂支持昇降手段60と、ラド
ルから底部射出スリーブ内へ連通する導管28と、ガス
の注入手段とを備えるとともに、ラドル本体外筒20A
中間部に隔壁20eを設け、隔壁を貫通して内筒20B
を隔壁の中心部上下方向に摺動自在に配設して、隔壁上
部に容量一定の上部室20Uと隔壁下部容量可変な下部
室20Lとを形成し、両部室にガスの注入孔を設けてガ
ス注入手段と接続し、かつ、内筒の昇降手段を備え、導
管の吐出側は、下方に向かって導管と平行に傾斜させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
またはマグネシウム合金などの溶湯をダイカストマシン
などの成形装置の射出スリーブへ給湯する密閉式給湯装
置に係り、特に給湯精度の向上と溶湯に溶湯酸化物が混
入しないようにする酸化物混入防止対策に配慮した密閉
式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストマシンの射出スリーブ
へアルミニウム合金やマグネシウム合金などの溶湯を給
湯するには、従来、図6に示すように、溶解保持炉10
内の溶湯を酌み取ったラドル20を機械的機構を使用し
て上昇、または円弧状軌跡を描きながら横移動して傾斜
した射出スリーブ200の位置まで移動し、しかる後、
ラドル20内の溶湯を射出スリーブ内へ注湯するラドル
反転方式が採用されていた。また、図7に示すような上
部に蓋20aを有し底部に開口部(吸入口20c)を備
え、蓋20aに空気抜き20dを有する密閉式でないラ
ドル20を溶解保持炉10内へ浸漬し、底部の開口部2
0cよりラドル20内へ溶湯を侵入させた後に開口部2
0cを閉塞した後、傾斜した射出スリーブ200の位置
までラドル20を移動し、射出スリーブ200の軸線に
合わせてラドル20を傾斜しつつラドル底部を射出スリ
ーブ200内へ装入してから、底部の開口部20cを閉
塞状態から開放状態にしてラドル内部の溶湯を自然落下
させて射出スリーブ200内へ供給する(給湯する)方
法も採用されていた。この方式は底抜きラドル方式と呼
ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ラドル反転方式や底抜きラドル方式のいずれにおいて
も、射出スリーブへの注湯口(ラドルの吐出口)は、溶
湯をラドル内へ入れる場合にラドル本体を溶解保持炉内
へ浸漬するため、ラドル内部に溶湯が入るだけでなくラ
ドルの外周に溶湯が付着し、ラドルを射出スリーブの位
置まで移動し、その後の注湯動作中にラドル外周に付着
した溶湯と空気中の酸素とが反応して酸化物を生成し、
かつ、これが注湯中に滴下してラドル内部の溶湯ととも
に射出スリーブ内へ落下することとなる。したがって、
ダイカスト成形後の鋳造品にこの酸化物が混入して、品
質の低下を招くという問題があった。また、上述の底抜
きラドル方式では、開口部(吸入口20c)が底部中央
に下側に向かって開口しており、ラドル内への溶湯の取
り込み後の開閉装置のシールが不完全であるとき、射出
スリーブまでのラドルの移送時に溶湯の滴下が起こり、
危険であるばかりでなく作業環境を著しく汚染するとい
う問題があった。また溶解保持炉の溶湯液面が毎回の給
湯時に異なるとラドル20内へ取り込まれる溶湯量が微
妙に異なり、毎回の注湯量にばらつきが生じることとな
り、その結果、射出スリーブへの給湯量にもばらつきが
生じるので給湯精度が低く、鋳造品品質を均一に保つこ
とができないという難点があった。さらに、上述のラド
ル(図6のラドル20や図7のラドル20)では、給湯
の初期に射出スリーブ内に落下する溶湯の落下高さが大
きく、大きな落下高さの際に周囲の空気の巻き込みを誘
発して鋳造品にブローホールなどの鋳造欠陥を生じる惧
れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明(第1の発明)においては、アルミニウム
合金またはマグネシウム合金の溶湯をダイカストマシン
などの射出スリーブ内へ給湯する密閉式給湯装置であっ
て、溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され中間部側
方に突出して設けた連通遮断自在な溶湯の吸入口を備え
るとともに該吸入口を連通遮断する弁棒と弁棒昇降用の
弁棒シリンダとからなる開閉装置をラドル本体の外部に
備えたラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手段と、一端が
該ラドルの本体外筒底部に接続されたのち上部に向かっ
て湾曲し他端の溶湯吐出側が前記射出スリーブ内へ挿入
され該ラドル内の溶湯を前記射出スリーブへ注湯する導
管と、該ラドル内の溶湯液面を加圧する加圧ガスの注入
手段とを備えるとともに、該ラドル本体外筒の内部中間
部に水平板状の隔壁を設けるとともに、該隔壁の中心部
を貫通して該外筒の直径よりも小さな直径を有する内筒
を該隔壁の中心部上下方向に摺動自在に配設して、該隔
壁上部に区画された容量一定の溶湯上部室と該隔壁下部
に区画された容量可変自在な溶湯下部室とを形成し、該
溶湯上部室ならびに該溶湯下部室のそれぞれに加圧ガス
の注入孔を設けて前記加圧ガス注入手段と接続し、か
つ、該内筒の上下方向昇降手段を備え、前記導管の溶湯
吐出側は、下方に向かって傾斜させるとともに、前記ラ
ドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜した導管と平行
に傾斜させた構成とした。また、第2の発明では、アル
ミニウム合金またはマグネシウム合金の溶湯をダイカス
トマシンなどの射出スリーブ内へ給湯する密閉式給湯装
置であって、溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され
中間部側方に突出して設けた連通遮断自在な溶湯の吸入
口を備えるとともに該吸入口を連通遮断する弁棒と弁棒
昇降用の弁棒シリンダとからなる開閉装置をラドル本体
の外部に備えたラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手段
と、一端が該ラドルの本体外筒底部に接続されたのち上
部に向かって湾曲し他端の溶湯吐出側が前記射出スリー
ブ内へ挿入され該ラドル内の溶湯を前記射出スリーブへ
注湯する導管と、該ラドル内の溶湯液面を加圧する加圧
ガスの注入手段とを備えるとともに、該ラドル本体外筒
の内部中間部に水平板状の隔壁を設けるとともに、該隔
壁の中心部透孔に嵌装され下方に突出した円筒管を有し
上部に水平フランジを備えた排出ノズルを該隔壁に着脱
自在に固着して、該隔壁上部に区画された容量一定の溶
湯上部室と該隔壁下部に区画された容量一定の溶湯下部
室とを形成し、該溶湯上部室ならびに該溶湯下部室のそ
れぞれに前記加圧ガス注入手段により注入される加圧ガ
スの注入孔を接続し、かつ、該内筒の上下方向昇降手段
を備え、前記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜
させるとともに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方
向を傾斜した導管と平行に傾斜させた構成とした。さら
に、第3の発明では、第1や第2の発明の密閉式給湯装
置において、ラドルの溶湯の吸入口を上方に開口した構
成とした。
【0005】
【発明の実施の態様】本発明の密閉式給湯装置において
は、アルミニウム合金またはマグネシウム合金の溶湯を
ダイカストマシンなどの射出スリーブ内へ給湯する密閉
式給湯装置であって、溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて
懸架され中間部側方に突出して設けた連通遮断自在な溶
湯の吸入口を備えるとともに該吸入口を連通遮断する弁
棒と弁棒昇降用の弁棒シリンダとからなる開閉装置をラ
ドル本体の外部に備えたラドルと、該ラドル懸垂支持昇
降手段と、一端が該ラドルの本体外筒底部に接続された
のち上部に向かって湾曲し他端の溶湯吐出側が前記射出
スリーブ内へ挿入され該ラドル内の溶湯を前記射出スリ
ーブへ注湯する導管と、該ラドル内の溶湯液面を加圧す
る加圧ガスの注入手段とを備えるとともに、該ラドル本
体外筒の内部中間部に水平板状の隔壁を設けるととも
に、該隔壁の中心部を貫通して該外筒の直径よりも小さ
な直径を有する内筒を該隔壁の中心部上下方向に摺動自
在に配設して、該隔壁上部に区画された容量一定の溶湯
上部室と該隔壁下部に区画された容量一定の溶湯下部室
とを形成し、該溶湯上部室ならびに該溶湯下部室のそれ
ぞれに加圧ガスの注入孔を設けて前記加圧ガス注入手段
と接続し、かつ、該内筒の上下方向昇降手段を備え、前
記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させるとと
もに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜し
た導管と平行に傾斜させた構成としてある。
【0006】すなわち、第1の発明では、外筒内部中間
部に水平板状の隔壁を設けこの隔壁の中央部透孔に、円
筒状の内筒を上下方向摺動自在に配設して、ラドル内を
溶湯容量一定の溶湯上部室と溶湯容量可変自在な溶湯下
部室に区画形成し、あらかじめ両室に不活性ガスを注入
した後、不活性ガスを封入し、ラドルを溶解保持炉に静
かに浸漬するととともに溶湯上部室の不活性ガスのみ大
気開放し、ラドル中間部側方に突出して設けた溶湯吸入
口より溶湯をラドル内に吸入して取り込む。ラドル内に
入った溶湯は最初溶湯下部室に入り、溶湯液面が上昇し
て内筒の管通路下端に達すると溶湯下部室に封入された
不活性ガスのために溶湯下部室の液面レベルを停止し、
その後溶湯液面は排出ノズルを上昇した後溶湯上部室を
充満することになる。また、第2の発明では、下方に突
出した円筒管を有し上部に水平フランジを備えた排出ノ
ズルをこの隔壁に取り付けることにより、第1の発明と
同様に、ラドル内を溶湯容量一定の溶湯上部室と溶湯容
量一定の溶湯下部室に区画形成し、ラドル内溶湯量を変
更するときには、必要に応じて長さの異なる排出ノズル
に取り替えることによって溶湯下部室の容量を変更す
る。このように、両発明とも、ラドル内に溶湯を取り込
む際には、ラドル本体を通過することなく、ラドル本体
の側方を上下方向に昇降自在な弁棒と弁棒昇降用の弁棒
シリンダとからなる開閉装置で吸入口を開閉するので、
従来の底抜きラドル方式であってラドルを密閉蓋で密閉
する底抜きラドル方式では、弁棒が密閉蓋を貫通するの
で弁棒と密閉蓋とのガスシールを考慮する必要がある
が、本発明においては弁棒が密閉蓋を貫通する構造にな
っていないので、ガスシールの必要がなく、簡便であ
る。
【0007】ラドル内への溶湯の取り込みがすべて完了
した後、溶湯上部室のガス通路も溶湯下部室と同様に閉
じたあと、ラドル懸垂支持昇降手段を操作してラドルを
移送しラドルに連結された導管吐出側先端を射出スリー
ブ底部のプランジャチップ上面近くまで挿入し、加圧し
た不活性ガスをラドル内の溶湯下部室や、あるいは溶湯
下部室と溶湯上部室の両方に吹き込んで、ラドル内溶湯
液面を加圧してラドル内の溶湯の全量を導管を経由して
射出スリーブ内へ給湯する。このようにして、射出スリ
ーブ内へ供給する給湯量を毎回一定の値に保持し、給湯
量のばらつきを出来るだけ少なくして給湯精度を高める
ようにした。さらに、第3の発明では、ラドルの溶湯吸
入口を上方に開口した構成としたので、たとえ経年変化
による開閉装置の閉塞時のシールが少々不完全であって
も、開口部が上向きであるから溶湯が漏れにくくラドル
の射出スリーブへの移動中におけるラドル内溶湯の滴下
を最小限に食い止めることが出来る。また、ラドルから
射出スリーブへの溶湯の給湯に際しては、導管の吐出側
先端を射出スリーブ内底面まで挿入して静止した後、給
湯を開始し、給湯の進行に伴なう該射出スリーブ内の溶
湯液面上昇により該導管吐出側先端部の溶湯浸漬深さが
所定の値に達したとき該所定の溶湯浸漬深さを一定に維
持するように溶湯液面の上昇と同一速度で該導管と一体
的にラドルを上昇させつつ給湯するようにすれば、溶湯
の落下に伴なう飛び撥ねや飛沫の発生が防止できるので
空気の溶湯内巻き込みを防止し、かつ、射出スリーブ内
の導管溶湯浸漬深さが一定の状態で給湯が進行するた
め、導管外側に付着する溶湯量が毎回一定しており、溶
湯の酸化物皮膜の生成状況を均一化できる。したがっ
て、本発明の密閉式給湯装置では、従来技術に比べて、
毎回の給湯条件が均一化されるので給湯精度が高く、ラ
ドル移送中の溶湯の滴下が少なく、かつ溶湯酸化物の混
入も少ないので鋳造品品質が良好に維持できる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図5はいずれも本発明の実施例
に係り、図1は密閉式給湯装置の全体構成図、図2は密
閉式給湯装置(給湯中)の要部拡大縦断面図、図3は他
の実施例を示す密閉式給湯装置(酸化物除去清掃中)の
要部拡大縦断面図、図4は図2のA−A視を示す非作業
中の酸化物除去装置の正面図、図5は図3のB−B視の
作業中の酸化物除去装置の位置状態を示す密閉式給湯装
置の要部拡大縦断面図である。
【0009】図1や図2に示すように、第1の発明であ
る密閉式給湯装置1は、直立円筒状のラドル20を建屋
(または構造物)50に傾斜して固設されたラドル懸垂
支持昇降シリンダ60のピストンロッド60aの先端に
接続されて懸架され、溶解保持炉10内にその大部分が
浸漬されるように保持したもので、ラドル20は上端部
を天蓋20aと密閉蓋20bとでそれぞれボルトナット
を介して接合されて密閉されるとともに、ラドル20の
中間部側方に突出して設けられ、溶解保持炉10のるつ
ぼ10a内の溶湯Mがラドル20内へ吸入するための上
方に開口した開口部(吸入口20c)を備えるととも
に、吸入口20cと溶解保持炉10とを連通遮断するた
めの弁棒22と、天蓋20aに取り付けられたサポート
24aに載置固設された弁棒22の昇降手段である弁棒
シリンダ24とからなる開閉装置40を備えている。そ
して、ラドル20内に取り込まれる溶湯量が可変自在と
なるようにラドル20は構成される。
【0010】上述のように、第1の発明では、ラドル内
容量が可変自在とするために、ラドル20は、図2に示
すように、有底円筒状の外筒20Aの内部中央部に水平
円盤状の隔壁20eを設け、この隔壁20eの中央に設
けた透孔に、上下方向摺動自在に内筒20Bを嵌装して
配設する。内筒20Bと前記した外筒中間部側方に設け
た吸入口20cとは、内筒20Bの中間部側方に設けた
長穴20eを介して連通されている。外筒20Aの頂部
は密閉蓋20bと天蓋20aで被覆され、この密閉蓋2
0bはその上部の天蓋20aとボルト締結されて一体と
され、この両者を内筒20Bは貫通し、内筒20Bの頂
部フランジと天蓋20aの頂部フランジとの間に内筒昇
降シリンダ21が介装され内筒20Bを昇降できるよう
に構成され外筒20Aと内筒20Bとの相対高さ位置を
調節出来るようになっている。このようにして、ラドル
20の内部は、隔壁20eによって溶湯上部室(上部
室)20Uと溶湯下部室(下部室)20Lとに区画形成
される。さらに、下部室20Aに不活性ガス注入用の透
孔が設けられ、バルブ30aを経由して不活性ガス配管
30に接続される。一方、上部室20Uも、密閉蓋20
bと天蓋20aにそれぞれ透孔を設けて、バルブ30
b、バルブ30cや大気開放用のバルブ30dを備える
不活性ガス配管30に接続される。また、内筒20Bの
頂部フランジにも透孔が設けられ、バルブ30eを経由
して同じく不活性ガス配管30に接続される。このよう
にして、ラドル20は、外筒20A上部で形成された上
部室20Uと、隔壁20e以下の外筒20Aで囲まれた
下部室20Lとに区画され、内筒20Bの中間部に設け
られた長穴20fで連通される。外筒20Aの最下端中
央部の排出口20dの下には、前記した導管28が接続
される。導管28は、外筒最下端から上方に湾曲し、内
筒頂部フランジとほぼ同じ高さ位置で、下方に反転し、
図2のように、射出スリーブ200の軸線方向と平行に
下向きに傾斜される。
【0011】加圧ガスとしては、不活性ガスのほか、工
場内の廃棄ガスや燃焼ガスや通常の空気を使用すること
も出来るが、溶湯の酸化を防止するためには、酸素を含
まない不活性ガス(N2 ガス、Arガス、CO2 ガスな
ど)が望ましい。一方、不活性ガス配管30は、N2
スやArガス、CO2 ガスなどの不活性ガス供給装置7
0から供給される不活性ガスをラドル20内へ注入する
設けられる。密閉蓋20aの上部に取り付けられたラド
ルサポート26は前記したようにラドル懸垂支持昇降シ
リンダ60のピストンロッド60aの先端に連結され、
ラドル懸垂支持昇降シリンダ60の操作によりラドル2
0や導管28は一体的に傾斜した軸線X−Xに沿って昇
降自在になっている。
【0012】不活性配管30を流れる不活性ガスは、不
活性ガス供給装置70を出た後、温度調節装置90を通
過して所望の温度に昇温されるよう構成され、不活性ガ
ス供給装置70と温度調節装置90との間にある不活性
ガス供給制御装置80により昇温温度や供給時間を任意
に制御できるよう構成される。また、3つの液圧シリン
ダである、ラドル懸垂支持昇降シリンダ60と弁棒シリ
ンダ24と内筒昇降シリンダ21や、後述する酸化物除
去装置100の掃除具昇降シリンダ110の油圧配管
は、各々独立して図示しない油圧ユニットに接続される
とともに、該油圧ユニットは、図示しないプログラマブ
ルコントローラと接続され、動作指令をプログラマブル
コントローラから受信して作動する。
【0013】また、図2〜図5に示すように、導管28
の吐出部先端外周に付着した溶湯や溶湯酸化物を除去清
掃する酸化物除去装置100が、サポート26の導管吐
出側にサポート102を介して配設される。酸化物除去
装置100は、図4〜図5に示すような、導管28の外
周を把持して導管軸方向に摺動する左右一対の掃除具1
22を備えた掃除具開閉シリンダ120と掃除具開閉シ
リンダ120を導管軸方向に昇降させる掃除具昇降シリ
ンダ110とより構成され、溶湯の給湯中は掃除具開閉
シリンダ120は図2に示すように上方に後退させて置
き、必要に応じて図3に示すように導管28の吐出下端
部に掃除具122を上下に摺動させて、導管外周に付着
した溶湯や溶湯酸化物を剥離除去する。なお、掃除具昇
降シリンダ110と掃除具開閉シリンダ120やその他
のシリンダは油圧シリンダでなく、エアシリンダとして
もよい。また、ラドル20内には、原則的には不要であ
るが、安全上、ラドル内に取り込まれる溶湯量を把握す
るため、湯面検知棒やレーザ光センサまたは超音波セン
サなどの溶湯液面レベル検出センサを配設してもよい。
【0014】一方、図3は他の実施例を示す密閉式給湯
装置1Aであり、図1や図2と異なる点のみ説明する
と、外筒内部中央部に設けた隔壁20eに、内筒20B
に代えて、上部が水平円板状のフランジで下方に円筒状
に突出した排出ノズル20Cを嵌装しボルトナット等で
着脱自在に取り付けたものである。下部室20Lに入る
溶湯は、前述したように、排出ノズル20C下端以下で
あるから、下部室20Lの溶湯量を変更したいときに
は、排出ノズル20Cの軸方向長さを所望の溶湯量とな
る長さのものに変更することによって目的を達成でき
る。この方式は排出ノズル20Cの昇降機構がないこと
や摺動部分のシールが不要である点から、構造が簡単で
設備費が安価であり、第1の発明に比較してさらに設備
費が低減化されるので、同一成形品を多数成形し、比較
的溶湯量の変更頻度の少ない機種に最適である。
【0015】以上のように構成された本発明の密閉式給
湯装置1の作動について説明する。まず、上部室20U
と下部室20Lへあらかじめ大気圧の不活性ガスを充満
した後、バルブ30aおよびバルブ30bを閉じてお
く。そのあと、ラドル20を溶解保持炉10のるつぼ1
0a内に静かに浸漬する。そして、図1のような高さ位
置状態(密閉蓋20bの下面と溶解保持炉内溶湯レベル
とが一致する状態)に保持されたラドル20において、
バルブ30aを閉じたままバルブ30cを閉じバルブ3
0b、バルブ30d、バルブ30eを開けて、上部室2
0Uと内筒20B内のみ大気開放し、そのあと、弁棒シ
リンダ24を操作して弁棒22を上昇して吸入口20c
を開状態にして上部室20U内の気体を排出しつつ溶解
保持炉10の溶湯Mをラドル20内に自然吸入させる。
【0016】ラドル20内に吸入された溶湯は、まず下
部室20Lへ流れ込み、下部室20L内の溶湯液面レベ
ルは次第に上昇するが、下部室20Lの溶湯液面レベル
が内筒下端の排出ノズル下部先端に達すると下部室20
L内の気体の逃げ場がなくなるので下部室溶湯液面はそ
れ以上上昇せず、その後の溶湯液面は排出ノズル20d
を上昇し、やがて上部室20Uに溜まってゆき上部室2
0Uや内筒内部は溶湯で充満される(図1の状態とな
る)。このようにして、射出スリーブ200へ供給する
1回の給湯量をラドル内に取り込むが、この1回の給湯
量は、上述のように溶解保持炉10内に埋没させるラド
ル20の高さで調節するが、他の方法として、ラドル2
0の外側に配設した図示しない湯面検知棒やレーザ光セ
ンサまたは超音波センサなどの溶湯液面レベル検出セン
サで調整してもよい。
【0017】上述のいずれの場合にも、ラドル20内の
溶湯液面は、図1に示すように、密閉蓋20bの下面と
接するか、もしくは、下面とすれすれの状態に保持し、
ラドル20内に封入される不活性ガス量を出来るだけ少
なくするのが望ましい。この後、不活性供給制御装置8
0を介して不活性ガス供給装置70により不活性ガスを
不活性ガス配管30を通じてラドル内に供給する。ま
た、不活性ガスは、温度調節装置90により溶湯温度に
近接した、たとえば、250〜700℃の範囲の中の一
定の温度状態に加熱して供給することが望ましい。
【0018】次に、ラドル20内への溶湯の規定量の吸
入が終了した後、吸入口20cを閉じるとともに、バル
ブ30bも閉じ(バルブ30aはもともと閉じたま
ま)、ラドル20を射出スリーブ200の位置まで図示
しない移送設備にて移送した後、ラドル懸垂支持昇降シ
リンダ60を操作して導管28の吐出部先端28aを下
降させ、射出スリーブ200内のプランジャチップ20
0aの上面に導管28の吐出部先端28aを近接するよ
う調節したうえ、あらかじめ、たとえば1.1〜1.2
kg/cm2 程度の大気圧より僅かに大きい低圧に加圧
された不活性ガスをラドル20内の下部室20Lか、下
部室20Lと上部室20Uへ注入すると、ラドル20内
の溶湯液面は加圧され導管28を流れ導管28の吐出部
先端28aより落下して射出スリーブ200内へ注湯さ
れ始める(図2の状態)。
【0019】給湯量を変更したい場合には、第1の発明
では、内筒昇降シリンダ21を操作して外筒20A内の
内筒20Bを上下方向に摺動して両者の相対位置を変化
させる。すなわち、内筒昇降シリンダ21のピストンロ
ッドを前進させて内筒20Bを上昇させることにより、
下部室20Lの容量を増加させることができる(上部室
20Uの容量は常時不変)。つまり、1回の給湯量は、
上部室20Uと下部室20Lに入った溶湯の和となる。
一方、第2の発明では、前述したように、異なる長さを
もつ排出ノズルに変更することによって、下部室20L
の溶湯量を変更する(この場合も上部室20Aの溶湯量
は不変)。
【0020】注湯作業が開始されるとともに射出スリー
ブ200内に入った溶湯液面が次第に上昇し始めるので
導管28の吐出部先端28aがこの溶湯液面に約20m
m程浸漬された後、溶湯液面の上昇速度と同一速度で導
管28が上昇するようにラドル20を上昇させる。こう
することにより、吐出部先端28aの溶湯浸漬深さを前
述の約20mmの一定値に保持しながら射出スリーブ2
00内へ給湯することになる。射出スリーブ200へ供
給する給湯量は、たとえばラドル内の溶湯液面が下降し
てラドル内に一定の深さで浸漬している湯面検知棒15
0aの下端以下になり、湯面検知棒150aに流れてい
た電流が非通電状態になった時点で不活性ガスの供給を
ストップし、所定の溶湯量になるようにしている。この
ようにして、規定時間、不活性ガスを供給することによ
り規定量の溶湯をラドル20内から射出スリーブ200
内へ給湯する。
【0021】以上述べた一連の作業手順(溶解保持炉へ
のラドル20の浸漬、弁棒22の上昇による吸入作業、
弁棒下降による吸入口20c閉止、導管吐出部先端の射
出スリーブ内挿入、不活性ガスのラドル内注入、給湯中
の導管上昇など)の順序起動停止プログラムをあらかじ
めプログラマブルコントローラに入力して、このプログ
ラムに則り作業を自動的に継続させることもできる。
【0022】さらに、射出スリーブ200内への給湯時
に、導管28の吐出部先端28aの浸漬深さをほぼ一定
に保って注湯するので、溶湯の射出スリーブ200内へ
の落下による撥ね飛びや飛沫がなく、空気巻き込みが少
ない。また、吐出部先端28aの外側に付着する溶湯の
状況が毎回一定するとともに、その付着量も少なくなる
から溶湯酸化物の成形品への混入が最小限に止められ
る。そして、たとえば、図2〜図5に示した酸化物除去
装置100を使用して必要に応じて適性な頻度で導管下
端部外側を清掃することにより、溶湯酸化物の製品への
混入が防止される。また、従来4〜5回分に相当する給
湯量を入れて溶解保持炉10と射出スリーブ200のあ
る場所まで往復していたラドルが、本発明では1回分の
み入れて往復するようになるので、ラドルの小型化によ
るラドル20や昇降シリンダ60の設備費や輸送費が軽
減される。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の密閉式給湯
装置においては、給湯量の変更が簡便容易に行なうこと
が出来、給湯精度が向上するとともに、ラドル移送中の
滴下がほとんど無く、ラドル軽量化による製作費、設備
費の低減化が図られ、輸送費の低減による省エネルギ効
果が高く、不活性ガスの吹き込みによる押圧力で給湯す
るため酸化物の混入がほとんどなく、かつ、注湯時の空
気巻き込みも極力防止されるので、鋳造欠陥のない高品
質の鋳造品を連続安定的に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る密閉式給湯装置の全体構
成図である。
【図2】本発明の実施例に係る密閉式給湯装置(給湯
中)の要部拡大縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る密閉式給湯装置(酸
化物除去清掃中)の要部拡大縦断面図である。
【図4】図2のA−A視を示す非作業中の酸化物除去装
置の正面図である。
【図5】図3のB−B視の作業中の酸化物除去装置の位
置状態を示す密閉式給湯装置の要部拡大縦断面図であ
る。
【図6】従来の給湯装置の説明図である。
【図7】従来の給湯装置の説明図である。
【符号の説明】
1 密閉式給湯装置 1A 密閉式給湯装置 10 溶解保持炉 10a るつぼ 20 ラドル 20A 外筒 20B 内筒 20C 排出ノズル 20L 溶湯下部室(下部室) 20U 溶湯上部室(上部室) 20a 天蓋 20b 密閉蓋 20c 吸入口 20d 排出口 20e 隔壁 20f 長穴 21 内筒昇降シリンダ 22 弁棒 24 弁棒シリンダ 24a サポート 26 ラドルサポート 28 導管 28a 吐出部先端(吐出側先端部) 30 不活性ガス配管 30a、30b、30c、30d バルブ 40 開閉装置 50 建屋(または構造物) 60 ラドル懸垂支持昇降シリンダ 60a ピストンロッド 70 不活性ガス供給装置 80 不活性ガス供給制御装置 90 温度調節装置 100 酸化物除去装置 102 サポート 110 掃除具昇降シリンダ 120 掃除具開閉シリンダ 122 掃除具 150a 湯面検知棒 160 レーザ光センサ 170 超音波センサ 200 射出スリーブ 200a プランジャチップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金またはマグネシウム合
    金の溶湯をダイカストマシンなどの射出スリーブ内へ給
    湯する密閉式給湯装置であって、 溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され中間部側方に
    突出して設けた連通遮断自在な溶湯の吸入口を備えると
    ともに該吸入口を連通遮断する弁棒と弁棒昇降用の弁棒
    シリンダとからなる開閉装置をラドル本体の外部に備え
    たラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手段と、一端が該ラ
    ドルの本体外筒底部に接続されたのち上部に向かって湾
    曲し他端の溶湯吐出側が前記射出スリーブ内へ挿入され
    該ラドル内の溶湯を前記射出スリーブへ注湯する導管
    と、該ラドル内の溶湯液面を加圧する加圧ガスの注入手
    段とを備えるとともに、 該ラドル本体外筒の内部中間部に水平板状の隔壁を設け
    るとともに、該隔壁の中心部を貫通して該外筒の直径よ
    りも小さな直径を有する内筒を該隔壁の中心部上下方向
    に摺動自在に配設して、該隔壁上部に区画された容量一
    定の溶湯上部室と該隔壁下部に区画された容量可変自在
    な溶湯下部室とを形成し、該溶湯上部室ならびに該溶湯
    下部室のそれぞれに不活性ガスの注入孔を設けて前記加
    圧注入手段と接続し、かつ、該内筒の上下方向昇降手段
    を備え、 前記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させると
    ともに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜
    した導管と平行に傾斜させたことを特徴とする密閉式給
    湯装置。
  2. 【請求項2】 アルミニウム合金またはマグネシウム合
    金の溶湯をダイカストマシンなどの射出スリーブ内へ給
    湯する密閉式給湯装置であって、 溶湯の溶解保持炉内に浸漬されて懸架され中間部側方に
    突出して設けた連通遮断自在な溶湯の吸入口を備えると
    ともに該吸入口を連通遮断する弁棒と弁棒昇降用の弁棒
    シリンダとからなる開閉装置をラドル本体の外部に備え
    たラドルと、該ラドル懸垂支持昇降手段と、一端が該ラ
    ドルの本体外筒底部に接続されたのち上部に向かって湾
    曲し他端の溶湯吐出側が前記射出スリーブ内へ挿入され
    該ラドル内の溶湯を前記射出スリーブへ注湯する導管
    と、該ラドル内の溶湯液面を加圧する加圧ガスの注入手
    段とを備えるとともに、 該ラドル本体外筒の内部中間部に水平板状の隔壁を設け
    るとともに、該隔壁の中心部透孔に嵌装され下方に突出
    した円筒管を有し上部に水平フランジを備えた排出ノズ
    ルを該隔壁に着脱自在に固着して、該隔壁上部に区画さ
    れた容量一定の溶湯上部室と該隔壁下部に区画された容
    量一定の溶湯下部室とを形成し、該溶湯上部室ならびに
    該溶湯下部室のそれぞれに前記加圧ガス注入手段により
    注入される加圧ガスの注入孔を接続し、かつ、該内筒の
    上下方向昇降手段を備え、 前記導管の溶湯吐出側は、下方に向かって傾斜させると
    ともに、前記ラドル懸垂支持昇降手段の昇降方向を傾斜
    した導管と平行に傾斜させたことを特徴とする密閉式給
    湯装置。
  3. 【請求項3】 ラドルの溶湯の吸入口が上方に開口した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の密閉式
    給湯装置。
JP2374396A 1996-02-09 1996-02-09 密閉式給湯装置 Pending JPH09216044A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108115121A (zh) * 2018-01-23 2018-06-05 无锡市明骥智能机械有限公司 多斗式舀汤勺

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CN108115121A (zh) * 2018-01-23 2018-06-05 无锡市明骥智能机械有限公司 多斗式舀汤勺

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