JPH09216816A - 高水溶性固形医薬用速溶錠 - Google Patents

高水溶性固形医薬用速溶錠

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JPH09216816A
JPH09216816A JP2253696A JP2253696A JPH09216816A JP H09216816 A JPH09216816 A JP H09216816A JP 2253696 A JP2253696 A JP 2253696A JP 2253696 A JP2253696 A JP 2253696A JP H09216816 A JPH09216816 A JP H09216816A
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JP
Japan
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water
tablet
fast
dissolving tablet
highly water
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Application number
JP2253696A
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English (en)
Inventor
Koichi Nakamichi
孝一 中道
Shiyougo Izumi
正悟 泉
Masaaki Oka
雅章 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高水溶性固形医薬について、優れた速溶錠を
提供することにある。 【解決手段】 少なくとも一種の高水溶性医薬(例え
ば、ラクチトール)のみから実質的に構成されているこ
とを特徴とする速溶錠である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一種の
高水溶性固形医薬のみから実質的に構成されている製剤
であって、口腔内で速やかに溶解する速溶錠に関するも
のである。当該速溶錠は、水を飲用することなしに通常
口腔内で唾液中に15秒〜3分以内に溶解する製剤の一種
である。
【0002】
【従来の技術】錠剤の持つ、定容量性、物理化学的安定
性等の利点を保持しつつ、幼児や高齢者等の錠剤を飲み
込むことが困難な者でも容易に服用することができる速
溶錠のような固形製剤が種々検討されている(例、特開
平3-86837 号公報、PCT WO93/12769号公報、PCT WO93/1
5724号公報)。しかしながら、上記いずれの固形製剤に
係る技術も実質的に医薬そのものからなる製剤に関する
ものではない。
【0003】一方、高水溶性固形医薬、特に経口用量が
多い当該医薬を実用化されている製錠技術によって錠剤
を成形しようとすれば、当該錠剤の品質(硬度、崩壊度
等)及び生産性を確保するためにどうしても適当量の流
動化剤、滑沢剤、崩壊剤、賦形剤、結合剤等を添加しな
ければならず、また高い成形圧を加えなければならな
い。そうすると得られた錠剤は、必然的に溶出速度の遅
い低溶出性の大型錠剤となってしまう。溶出特性を高め
るために、上記従前の速溶錠等の技術を応用しても、不
必要な大型化は避けられず、製品の包装、保管、運送、
提供等に関する問題を少なからず惹起する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高水
溶性固形医薬について、優れた速溶錠を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、PCT WO93/15724号公報に開示された速溶錠に係
る技術を改良することにより、上記目的を達成しうるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、少なくとも一種の高水溶性固形
医薬のみから実質的に構成されていることを特徴とする
速溶錠である。以下、本発明を詳述する。
【0007】「高水溶性固形医薬」は、当業者であれば
容易に理解しうる医薬であるが、具体的には、20℃にお
ける水に対する溶解度が0.1g/ml 以上であって、少なく
とも30℃において固体の医薬を挙げることができる。
【0008】本発明においては、下記〜の条件を満
足する高水溶性固形医薬が好ましい。 20℃における水に対する溶解度:0.1 〜3g/ml(好ま
しくは0.2 〜2g/ml)、 50℃で固体(好ましくは100 ℃で固体)、 経口用量:成人1回当たり100mg 〜50g(好ましくは
成人1回当たり1〜10g)。
【0009】本発明において更に好ましい高水溶性固形
医薬としては、下記〜の条件を満足する、糖類系又
は糖アルコール系の医薬を挙げることができる。 20℃における水に対する溶解度:0.2 〜2g/ml(好ま
しくは0.5 〜1g/ml)、 100 ℃で固体(好ましくは200 ℃で固体)、 経口用量:成人1回当たり1〜10g(好ましくは3〜
6g)。
【0010】「糖類系の医薬」とは、糖類そのものが医
薬であるものをいう。「糖アルコール系の医薬」とは、
糖アルコールそのものが医薬であるものをいう。ここで
「糖アルコール」とは、当該糖の化学構造の少なくとも
一部が還元(2H付加)されているものをいう。
【0011】具体的な高水溶性固形医薬としては、例え
ば、経口投与によって高アンモニア血症の治療に用い得
るラクチトール、同治療に用い得るラクツロース、経口
投与によって糖尿病の治療・予防に用い得るモラノリ
ン、それらいずれかの無水物又は水和物などを挙げるこ
とができる。
【0012】経口用量の少ない(例えば、経口用量が成
人1回当たり100mg 未満)高水溶性固形医薬であって
も、本発明に係る速溶錠を製造することができる。かか
る速溶錠そのものを医薬品として供給するときは、場合
により細粒化等を施す必要がある。
【0013】「のみから実質的に構成されている」と
は、基本的に高水溶性固形医薬のみで本発明に係る速溶
錠が形成されていることをいうが、他の医薬品添加物の
配合を全く排除するものではない。本発明に係る速溶錠
の効果を補強するため、見栄え等の改良、形態補強、
味、臭いなどの改良のために任意に結合剤や賦形剤、崩
壊剤、着香剤、甘味剤等の医薬品添加物が配合される場
合でも本発明に含まれる。高水溶性固形医薬がラクチト
ールの場合には、医薬品添加物を一切配合しなくても有
用な速溶錠を得ることができる。
【0014】任意に配合しうる結合剤としては、医薬品
添加物として用い得るものであって、速溶錠の硬度を増
加させたり形態を保持したりすることができる結合剤で
あれば特に制限はなく、例えば、ポリビニルピロリドン
(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPM
C)、アラビアゴム末、ポリビニルアルコール、メチル
セルロース、ゼラチンを挙げることができる。これらの
2種以上であってもよい。本発明は、速溶錠に関するも
のであることから、水に対する溶解度の高い(20℃にお
ける水に対する溶解度が0.1 g/ml以上)結合剤であるこ
とが好ましい。当該結合剤は、0.05〜3重量%を配合す
ることができる。好ましくは0.1 〜1重量%である。
【0015】任意に配合しうる賦形剤としては、医薬品
添加物として用い得るものであって、水に対する溶解度
の高い(20℃における水に対する溶解度が0.1g/ml 以
上)賦形剤であれば特に制限はない。具体的には、例え
ば、白糖、乳糖、ブドウ糖、果糖等の糖類、キシリッ
ト、ソルビット、マンニット、エリスリトール等の糖ア
ルコールを挙げることができる。これらの2種以上であ
ってもよい。好ましい当該賦形剤としては、キシリッ
ト、マンニット、エリスリトールを挙げることができ
る。当該賦形剤は、0.5 〜45重量%を配合することがで
き、好ましくは1〜10重量%である。
【0016】任意に配合しうる崩壊剤としては、医薬品
添加物として用い得るものであれば特に制限はない。具
体的には、例えば、結晶セルロース、ヒドロキシプロピ
ルスターチ、カルメロース、バレイショデンプン、トウ
モロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、クロスポピドンを挙げることができる。これらの
2種以上であってもよい。好ましい当該崩壊剤として
は、結晶セルロース、バレイショデンプン、トウモロコ
シデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを
挙げることができる。当該崩壊剤は、0.5 〜10重量%を
配合することができ、好ましくは1〜5重量%である。
【0017】任意に配合しうる着香剤、甘味剤として
は、医薬品添加物として用い得るものであれば特に制限
はない。具体的には、例えば、着香剤としてオレンジエ
キス、オレンジ油、スペアミント油、ハッカ油、バニラ
フレーバー、レモン油、l-メントールを、甘味剤として
アスパルテーム、サッカリンナトリウム、甘茶末、カン
ゾウ末、グリセリン、蜂蜜、水飴を挙げることができ
る。これらの2種以上であってもよい。当該着香剤及び
/又は甘味剤は、0.005 〜0.5 重量%を配合することが
でき、好ましくは0.01〜0.1 重量%である。
【0018】その他、製造方法や保存方法に由来する水
やエタノール等を含有していてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る速溶錠は、PCT WO93
/15724号公報に係る速溶錠と同様に製造することができ
る。即ち、基本的には少なくとも一種の高水溶性固形医
薬及び水又は水−エタノール 混液(例えば、エタノール が50重量
%以下)のみを実質的に含有する練合物を圧縮成形し、
その後乾燥することによって製造することができる。
【0020】上記練合物には、任意に配合しうる医薬品
添加物を含ませることができる。水等の添加量は、高水
溶性固形医薬の種類等によって異なるが、1〜50重量%
が適当であり、5〜40重量%が好ましい。水の添加量が
50重量%より多いと、高水溶性固形医薬が溶解したり、
最終生産物(速溶錠)の硬度が低下したり、圧縮成形に
問題が生じたり、更には乾燥が困難となったり、口腔内
溶解時間が長くなったりするおそれがある。1重量%よ
り少ないと、圧縮成形時にキシミや成形不良などの打錠
障害が生じたり、最終生産物(速溶錠)の硬度が低下し
たり、乾燥時に錠剤表面の崩れを生じたりするおそれが
ある。添加する水としては、例えば、精製水、蒸留水を
挙げることができる。高水溶性固形医薬がラクチトール
であって、医薬品添加物を配合しない場合には、1〜10
重量%が適当であり、3〜6重量%が好ましい。
【0021】圧縮成形は、湿った状態の練合物に対して
行えばよく、粒状、顆粒状、軟塊状等いずれの状態にお
いても行うことができる。圧縮成形を行うための圧縮成
形機としては、一般の医薬用打錠機、和菓子自動打物成
形機、角砂糖製造装置などを挙げることができる。圧縮
成形圧は、通常の医薬用錠剤を成形する場合に加えられ
る圧力(400 〜2,500kg/cm2 程度)よりも低い圧力が好
ましい。具体的には、例えば5〜1,500kg/cm2 の圧縮成
形圧が適当である。好ましくは10〜700 kg/cm2である。
5kg/cm2より低い圧力の場合には、最終生産物(速溶
錠)の硬度が低下するおそれがあり、1,500kg/cm2 より
高い圧力の場合には、杵の磨耗が早まるおそれがあると
共に、最終生産物(速溶錠)の硬度が高くなり過ぎ、口
腔内溶解時間が長くなるおそれがある。しかしながら、
適当な結合剤や賦形剤等を配合することによって、5kg
/cm2より低い圧力であっても有用な速溶錠を得ることが
できる。高水溶性固形医薬がラクチトールであって、医
薬品添加物を配合しない場合には、5〜150kg/cm2 の圧
縮成形圧が適当であり、10〜100kg/cm2 の圧縮成形圧が
好ましい。
【0022】一般に、引張強度が3kg/cm2以上の速溶錠
であれば、十分に実用に供することができる。但し、包
装形態の工夫等によって、引張強度が3kg/cm2未満の速
溶錠であっても実用に供することができる場合がある。
【0023】速溶錠の形態は、真上から見た場合に円形
に限定されるものではない。円形以外の楕円形、菱形、
星形、花形、ドーナツ形、矩形等であってもよい。大き
さは、高水溶性固形医薬の種類や任意に配合しうる医薬
品添加物の有無、その量、適用者等によって異なるが、
長径5〜50mmが適当であり、好ましくは長径10〜30mmで
ある。50mmより大きな長径であってもチュアブル錠とし
て対応することができる。
【0024】乾燥は、一般の棚型式通風乾燥機、高周波
乾燥機等を用いて、例えば、25〜80℃で10〜360 分間行
うことができる。自然乾燥によることもできる。
【0025】乾燥後の速溶錠に、蒸気を1〜5秒当てて
グレージング処理することができ、そうすることによっ
て錠剤表面を滑らかにして見栄えを良くすると共に、錠
剤表面の磨耗を防ぐことができる。さらに、乾燥後又は
グレージング処理後、見栄えや苦みの低減等を目的とし
て、任意にマイクロカプセル化、フィルムコーティン
グ、糖衣などを行うことができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例、比較例、試験例を挙げて本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明がこれらによって
何ら限定されるものではない。
【0027】実施例1 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール1Kgに精製水3
0mlを加えてニーダー(KM-1.5型:菊水製作所製)で10
分間練合した。かかる練合物を打物・押物自動成形機
(S1010N:葉山精機社製)を用い、成形圧22kg/cm2で、
錠径17mmφ、1錠1.5gに圧縮成形した。その後、ホット
エアーサーキュレーシュンオーブン(GT-100型:アルプ
社製)に投入し、50℃で5時間乾燥操作を加え本発明速
溶錠を得た。
【0028】実施例2 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール1Kgに精製水5
0mlを加えてニーダー(KM-1.5型:菊水製作所製)で10
分間練合した。かかる練合物を打物・押物自動成形機
(S1010N:葉山精機社製)を用い、成形圧22kg/cm2で、
錠径17mmφ、1錠1.5gに圧縮成形した。その後、ホット
エアーサーキュレーシュンオーブン(GT-100型:アルプ
社製)に投入し、50℃で5時間乾燥操作を加え本発明速
溶錠を得た。
【0029】実施例3 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール25Kgに精製水1
000mlを加えて混練機(60JM-01R型:品川工業社製)で1
0分間練合した。かかる練合物を角砂糖自動成形機(森
製作所製)を用い、成形圧10kg/cm2で、錠径25mmφ、1
錠3.4gに圧縮成形した。その後、台車式乾燥機(TD-8
型:クメタ製作所製)に投入し、90℃で1時間乾燥操作
を加え本発明速溶錠を得た。
【0030】実施例4 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均子粒径30μm)したラクチトール25Kgに精製水1
000mlを加えて混練機(60JM-01R型:品川工業社製)で2
0分間練合した。かかる練合物を角砂糖自動成形機(森
製作所製)を用い、成形圧10kg/cm2で、錠径28mmφ、1
錠6gに圧縮成形した。その後、台車式乾燥機(TD-8型:
クメタ製作所製)に投入し、90℃で1時間乾燥操作を加
え本発明速溶錠を得た。
【0031】実施例5 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール1Kgをニーダ
ー(KM-1.5型:菊水製作所製)に投入し、その後、0.01
%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液40mlを加えて10
分間混合した。かかる練合物を打物・押物自動成形機
(S1010N:葉山精機製)を用い、成形圧22kg/cm2で、錠
径17mmφ、1錠1.5gに圧縮成形した。その後、ホットエ
アーサーキュレーシュンオーブン(GT-100型:アルプ社
製)に投入し、50℃で5時間乾燥操作を加え本発明速溶
錠を得た。
【0032】実施例6 ラクツロース(平均粒子径80μm )50g に精製水1.5ml
加え乳鉢で練合した。かかる練合物1gをとり、オートグ
ラフ材料試験機(AG-5000 型:島津製作所製)にて成形
圧80kg/cm2、圧縮スピード20mm/分で、錠径13mmφ、1
錠1gに圧縮成形した。その後、ホットエアーサーキュ
レーシュンオーブン(GT-100型:アルプ社製)に投入
し、50℃で5時間乾燥操作を加え本発明速溶錠を得た。
【0033】実施例7 実施例1で得た錠剤に蒸気を3秒間当てグレージング処
理を行った後、ホットエアーサーキュレーシュンオーブ
ン(GT-100型:アルプ社製)に投入し、50℃で2時間乾
燥操作を加え本発明速溶錠を得た。
【0034】実施例8 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール0.9Kg 及びト
ウモロコシデンプン0.1kg をニーダー(KM-1.5型:菊水
製作所製)に投入し、10分間混合した。その後、精製水
30mlを加えて10分間練合した。かかる練合物を打物・押
物自動成形機(S1010N:葉山精機製)を用い、成形圧22
kg/cm2で、錠径17mmφ、1錠1.5gに圧縮成形した。その
後、ホットエアーサーキュレーシュンオーブン(GT-100
型:アルプ社製)に投入し、50℃で5時間乾燥操作を加
え本発明速溶錠を得た。
【0035】実施例9 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均粒子径30μm)したラクチトール0.9Kg 及びマ
ンニット0.1kg をニーダー(KM-1.5型:菊水製作所製)
に投入し、10分間混合した。その後、精製水30mlを加え
て10分間練合した。かかる練合物を打物・押物自動成形
機(S1010N:葉山精機製)を用い、成形圧22kg/cm2で、
錠径17mmφ、1錠1.5gに圧縮成形した。その後、ホット
エアーサーキュレーシュンオーブン(GT-100型:アルプ
社製)に投入し、50℃で5時間乾燥操作を加え本発明速
溶錠を得た。
【0036】比較例1 サンプルミル粉砕機(AP-S型:ホソカワミクロン (株)製)で粉
砕(平均子粒径30μm)したラクチトール500g、エロジ
ール(登録商標)1g、アビセル(登録商標)10g 、ステ
アリン酸マグネシウム1gをミクロ型透視式混合機(W8−
型:筒井理化学機器社製)に投入し15分間混合した。こ
の混合物をロータリー打錠機(RT-F-9型:菊水製作所
製)を用い、成形圧500kg/cm2 で、錠径25mmφ、1錠5,
120mg に圧縮成形し、比較試験用錠剤を得た。
【0037】試験例1 実施例1、実施例2、実施例5〜9の本発明速溶錠の各
々について引張強度、口腔内崩壊時間、口腔内溶解時間
を測定し、実施例1及び実施例7については摩損度も測
定した。引張強度は、100KGFのロドセルを装着したオー
トグラフ材料試験機(AG-5000 型:島津製作所製)を用
いて、圧縮スピード20mm/分、フルスケール10〜20KGF
、1秒間における荷重低下率がフルスケールの50%を
低下した点を破断点とし、この破断点から下記に示した
計算式に従って、7錠の平均値で求めた。
【0038】
【数1】
【0039】崩壊時間は、第12局日本薬局方に定める崩
壊試験法(試験液:水)に準拠し、当該装置中の試験器
の部分は、図1のものを用い、6回の平均をとった。口
腔内溶解時間は、各錠剤を口の中に含み、噛まずに放置
して、形態が崩れるまでの時間を測定し、5人の平均を
とった。摩損度は、エルウェカ(Erweka)形式の摩損度試
験装置(萱垣医理科工業(株)製)を用いて、3分間の
摩損率(%)として1錠のみを測定した。この結果を表
1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなように、本発明速溶錠
は、引張強度が3kg/cm2以上であり、また口腔内溶解時
間が45秒以内であり、速溶錠として優れた特性を有し
た。また、グレージング処理(実施例7)による口腔内
溶解時間の延長はほとんど認められず、逆に引張強度の
増加、摩損度の防止効果が認められた。
【0042】試験例2 実施例4の本発明速溶錠及び比較例1の錠剤の崩壊試験
並びにそれらと原末との溶出試験を行った。
【0043】崩壊時間は、試験例1と同様にして求め
た。この結果を表2に示す。溶出試験は、第12局日本薬
局方に定める方法(試験液:水、試験液量500ml 、パド
ル法、回転数100rpm)で行い、経時的にその一定量をと
り、トリメチルけい素化剤(東京化成社製)を加えたも
のにつき、ガスクロマトグラフ法により測定し、その3
回の平均をとった。この結果を図2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2及び図2から明らかなように、本発明
速溶錠は、崩壊時間が0.08分(±0.05分)と崩壊性に優
れ、また、原末と同等の溶出特性を有した。一方、直接
打錠法による比較例1の錠剤は、崩壊時間が196 分 (±
21分) 、3時間後の溶出率が71%と崩壊性及び溶出性と
も遅いものであった。
【0046】本発明速溶錠は、崩壊性、溶出性に優れ、
例えば、投与量が多く、大きな錠剤となる場合において
も、噛み砕き(チュアブル)錠としても応用可能であ
る。また、水に溶解して投与する形態としても応用可能
である。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る速溶錠は、速溶錠そのもの
が有する効果、例えば、高齢者、幼児、小児、又は錠剤
の飲み込みが困難な患者若しくは水分を制限された患者
等に対して容易に服用させ得るという効果、服用時の窒
息等がないという安全面からの効果などを有する他、本
発明に係る速溶錠が高水溶性固形医薬のみから実質的に
構成されていることから、品質面、服用面、製造面等に
おいて、例えば以下の効果をも有する。
【0048】編析現象(含量の不均一性)が無いか、
又は少ない。 医薬品添加物の添加に由来する不純物や細菌等の混入
が無いか、又は少ない。 剤形を比較的小さくすることができる。それに伴う包
装材料の削減、輸送量の増大を図ることができる。ま
た、保管庫の縮小、保管量の増大を図ることができる。 製造工程を短くすることができる。 品質試験等の各種試験を簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例2に係る崩壊試験に用いる装置の中の試
験器の部分を示す。
【図2】試験例2に係る溶出試験の結果を示す。 縦軸は溶出率(%)を、横軸は溶出時間(分)を、それ
ぞれ表し、−○−は実施例4、−△−は原末、−□−は
比較例1、のそれぞれの溶出試験結果を表す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一種の高水溶性固形医薬のみか
    ら実質的に構成されていることを特徴とする速溶錠。
  2. 【請求項2】高水溶性固形医薬が下記〜の条件を満
    足する医薬である請求項1記載の速溶錠。 20℃における水に対する溶解度:0.1 〜3g/ml、 50℃で固体、 経口用量:成人1回当たり100mg 〜50g。
  3. 【請求項3】高水溶性固形医薬が下記〜の条件を満
    足する、糖類系又は糖アルコール系の医薬である請求項
    1記載の速溶錠。 20℃における水に対する溶解度:0.2 〜2 g/ml 、 100 ℃で固体、 経口用量:成人1回当たり1〜10g。
  4. 【請求項4】高水溶性固形医薬が、ラクチトール、ラク
    ツロース、モラノリン、及びそれらいずれかの無水物又
    は水和物から選択される請求項1記載の速溶錠。
  5. 【請求項5】少なくとも一種の高水溶性固形医薬及び水
    又は水−エタノール 混液のみを実質的に含有する練合物を圧
    縮成形し、その後乾燥することを特徴として製造される
    速溶錠。
  6. 【請求項6】高水溶性固形医薬が下記〜の条件を満
    足する医薬である請求項5記載の速溶錠。 20℃における水に対する溶解度:0.1 〜3g/ml、 50℃で固体、 経口用量:成人1回当たり100mg 〜50g。
  7. 【請求項7】高水溶性固形医薬が下記〜の条件を満
    足する、糖類系又は糖アルコール系の医薬である請求項
    5記載の速溶錠。 20℃における水に対する溶解度:0.2 〜2 g/ml 、 100 ℃で固体、 経口用量:成人1回当たり1〜10g。
  8. 【請求項8】高水溶性固形医薬が、ラクチトール、ラク
    ツロース、モラノリン、及びそれらいずれかの無水物又
    は水和物から選択される請求項5記載の速溶錠。
  9. 【請求項9】圧縮成形圧が5〜1,500kg/cm2 で製造され
    る請求項5乃至8記載の速溶錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003525852A (ja) * 1998-03-18 2003-09-02 キシロフィン オイ ラクチトールの結晶化、結晶性ラクチトールおよびその使用

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