JPH09217171A - Ito透明導電膜の作製方法 - Google Patents
Ito透明導電膜の作製方法Info
- Publication number
- JPH09217171A JPH09217171A JP8052255A JP5225596A JPH09217171A JP H09217171 A JPH09217171 A JP H09217171A JP 8052255 A JP8052255 A JP 8052255A JP 5225596 A JP5225596 A JP 5225596A JP H09217171 A JPH09217171 A JP H09217171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- high frequency
- frequency power
- transparent conductive
- conductive film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/34—Sputtering
- C23C14/35—Sputtering by application of a magnetic field, e.g. magnetron sputtering
- C23C14/354—Introduction of auxiliary energy into the plasma
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/06—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
- C23C14/08—Oxides
- C23C14/086—Oxides of zinc, germanium, cadmium, indium, tin, thallium or bismuth
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/54—Controlling or regulating the coating process
- C23C14/548—Controlling the composition
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波マグネトロンスパッタリング法による
ITO透明導電膜の作製で、トラッキングアーク等の異
常放電の発生を防止し安定な成膜を行う。 【解決手段】 InおよびSnの酸化物をターゲットと
して用い、ターゲット背面にマグネットを設け、希ガス
のみあるいは希ガスと酸素を導入した雰囲気中で、ター
ゲットに高周波電力を供給し、ターゲット表面近傍にプ
ラズマを収束させ、スパッタリング現象を利用して基板
上にIn、Sn、OからなるITO透明導電膜を形成す
る高周波マグネトロンスパッタリング法で、上記高周波
電力の供給を周期的に停止して、供給期間と供給停止期
間を交互に作り、かつ供給期間の時間を異常放電発生に
要する時間よりも短かくした。すなわち高周波電力は間
欠的に供給される。
ITO透明導電膜の作製で、トラッキングアーク等の異
常放電の発生を防止し安定な成膜を行う。 【解決手段】 InおよびSnの酸化物をターゲットと
して用い、ターゲット背面にマグネットを設け、希ガス
のみあるいは希ガスと酸素を導入した雰囲気中で、ター
ゲットに高周波電力を供給し、ターゲット表面近傍にプ
ラズマを収束させ、スパッタリング現象を利用して基板
上にIn、Sn、OからなるITO透明導電膜を形成す
る高周波マグネトロンスパッタリング法で、上記高周波
電力の供給を周期的に停止して、供給期間と供給停止期
間を交互に作り、かつ供給期間の時間を異常放電発生に
要する時間よりも短かくした。すなわち高周波電力は間
欠的に供給される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はITO透明導電膜の
作製方法に関し、特に、高周波マグネトロンスパッタリ
ング法を利用してITO透明導電膜を作製する工程で高
周波電力供給法を改善し、トラッキングアーク等の異常
放電の発生を防止する方法に関する。
作製方法に関し、特に、高周波マグネトロンスパッタリ
ング法を利用してITO透明導電膜を作製する工程で高
周波電力供給法を改善し、トラッキングアーク等の異常
放電の発生を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波マグネトロンスパッタリング法
は、ターゲット表面近傍にプラズマを収束させ成膜速度
を向上させるべくターゲットの背面に磁石を配置し、か
つ当該ターゲットに高周波電力を供給するように構成さ
れたスパッタリング法である。またスパッタリング法は
良く知られた薄膜形成方法であり、真空室において、ア
ルゴン等の希ガスあるいは希ガスに反応性ガス(例えば
酸素や窒素)を混合したガスを導入しかつターゲットに
電力を供給してプラズマを発生させ、スパッタリング現
象を利用してターゲット構成元素を基本構成元素とする
薄膜を基板上に形成する。
は、ターゲット表面近傍にプラズマを収束させ成膜速度
を向上させるべくターゲットの背面に磁石を配置し、か
つ当該ターゲットに高周波電力を供給するように構成さ
れたスパッタリング法である。またスパッタリング法は
良く知られた薄膜形成方法であり、真空室において、ア
ルゴン等の希ガスあるいは希ガスに反応性ガス(例えば
酸素や窒素)を混合したガスを導入しかつターゲットに
電力を供給してプラズマを発生させ、スパッタリング現
象を利用してターゲット構成元素を基本構成元素とする
薄膜を基板上に形成する。
【0003】スパッタリング法によってインジウム(I
n)と錫(Sn)と酸素(O)からなるITO透明導電
膜を作製するときには、InおよびSnの酸化物からな
るターゲットが用いられ、このターゲットは導電性であ
るので、現在のところ、コストが低い、および制御性が
良いという理由で直流マグネトロンスパッタリング法が
用いられている。しかし、ITO透明導電膜の主要用途
である液晶表示装置用の透明電極では、液晶表示装置の
性能向上に伴い、直流マグネトロンスパッタリング法に
より得られる膜よりもさらに低い比抵抗を持つ膜が要求
される。
n)と錫(Sn)と酸素(O)からなるITO透明導電
膜を作製するときには、InおよびSnの酸化物からな
るターゲットが用いられ、このターゲットは導電性であ
るので、現在のところ、コストが低い、および制御性が
良いという理由で直流マグネトロンスパッタリング法が
用いられている。しかし、ITO透明導電膜の主要用途
である液晶表示装置用の透明電極では、液晶表示装置の
性能向上に伴い、直流マグネトロンスパッタリング法に
より得られる膜よりもさらに低い比抵抗を持つ膜が要求
される。
【0004】そこで本発明者等は、InとSnの酸化物
をターゲットとして用いるITO透明導電膜の作製で、
直流マグネトロンスパッタリング法よりも上記高周波マ
グネトロンスパッタリング法を用いた方が、低比抵抗、
高透過率の良好な膜が形成できることを見出した(例え
ば、第41回応用物理学関連連合講演会予稿集, 370 ペー
ジ, 講演番号28p-ME-14,(1994))。
をターゲットとして用いるITO透明導電膜の作製で、
直流マグネトロンスパッタリング法よりも上記高周波マ
グネトロンスパッタリング法を用いた方が、低比抵抗、
高透過率の良好な膜が形成できることを見出した(例え
ば、第41回応用物理学関連連合講演会予稿集, 370 ペー
ジ, 講演番号28p-ME-14,(1994))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高周波マグネトロンス
パッタリング法では、ターゲット上およびその他の真空
室内の部材の表面での異常放電(アーク)の発生が問題
となる。特に、InおよびSnの酸化物をターゲットと
して使用し、高周波マグネトロンスパッタリング法でI
TO透明導電膜を形成する場合、ターゲット上でターゲ
ット面に垂直な磁場成分がゼロとなる部分(ターゲット
が最も食刻される部分)でアークが回転するという独特
の異常放電が発生する。この異常放電はトラッキングア
ークと呼ばれている。
パッタリング法では、ターゲット上およびその他の真空
室内の部材の表面での異常放電(アーク)の発生が問題
となる。特に、InおよびSnの酸化物をターゲットと
して使用し、高周波マグネトロンスパッタリング法でI
TO透明導電膜を形成する場合、ターゲット上でターゲ
ット面に垂直な磁場成分がゼロとなる部分(ターゲット
が最も食刻される部分)でアークが回転するという独特
の異常放電が発生する。この異常放電はトラッキングア
ークと呼ばれている。
【0006】異常放電が発生すると、放電のインピーダ
ンスが変化し、電力が効率良くターゲットに供給され
ず、成膜速度が低下したり、全く成膜されなくなる不具
合が生じる。場合によっては、異常放電の発生により特
性の全く異なった膜が形成されることもある。特に、ト
ラッキングアークが発生すると、ターゲットの電位が正
になり、ターゲットがスパッタリングされず、他の部材
がスパッタリングされる。このため、反対にターゲット
上に膜が形成され、また基板上に膜が形成されたとして
も、高比抵抗で不透明な膜が形成されるという不具合が
起きる。
ンスが変化し、電力が効率良くターゲットに供給され
ず、成膜速度が低下したり、全く成膜されなくなる不具
合が生じる。場合によっては、異常放電の発生により特
性の全く異なった膜が形成されることもある。特に、ト
ラッキングアークが発生すると、ターゲットの電位が正
になり、ターゲットがスパッタリングされず、他の部材
がスパッタリングされる。このため、反対にターゲット
上に膜が形成され、また基板上に膜が形成されたとして
も、高比抵抗で不透明な膜が形成されるという不具合が
起きる。
【0007】さらに、異常放電が基板上で発生した場合
には、その部分が欠陥となり、直接製品不良の原因とな
る。
には、その部分が欠陥となり、直接製品不良の原因とな
る。
【0008】また異常放電の発生は、パーティクル発生
の原因にもなり、発生したパーティクルが基板上に付着
すると欠陥となり、製品の不良となる。
の原因にもなり、発生したパーティクルが基板上に付着
すると欠陥となり、製品の不良となる。
【0009】上記トラッキングアークは、ターゲット表
面での磁場強度を弱めること、スパッタリング圧力を高
くすること、および供給電力を低くすることにより発生
しにくくなる。また、スパッタリング圧力を高くした
り、供給電力を低くすることで、トラッキングアーク以
外の他のアークも発生しにくくなる。しかし、これらの
方法では、完全に異常放電の発生を抑制することはでき
ない。さらにこれらの方法では、成膜速度が低下してし
まい、生産性の面で問題を提起する。
面での磁場強度を弱めること、スパッタリング圧力を高
くすること、および供給電力を低くすることにより発生
しにくくなる。また、スパッタリング圧力を高くした
り、供給電力を低くすることで、トラッキングアーク以
外の他のアークも発生しにくくなる。しかし、これらの
方法では、完全に異常放電の発生を抑制することはでき
ない。さらにこれらの方法では、成膜速度が低下してし
まい、生産性の面で問題を提起する。
【0010】なお高周波マグネトロンスパッタリング法
での異常放電の抑制に関する技術については例えば特開
平7−258845公報に開示される技術がある。この
公報に示されるスパッタ方法は、電力供給用電源の構成
が複雑で、制御が難しいという不具合があり、またトラ
ッキングアークについての記述がなく、トラッキングア
ークを抑制するという課題を解決していない。
での異常放電の抑制に関する技術については例えば特開
平7−258845公報に開示される技術がある。この
公報に示されるスパッタ方法は、電力供給用電源の構成
が複雑で、制御が難しいという不具合があり、またトラ
ッキングアークについての記述がなく、トラッキングア
ークを抑制するという課題を解決していない。
【0011】本発明の目的は、InおよびSnの酸化物
をターゲットとして用いた高周波マグネトロンスパッタ
リング法によるITO透明導電膜の作製において、トラ
ッキングアーク等の異常放電の発生を防止し、安定な成
膜を行えるITO透明導電膜の作製方法を提供すること
にある。
をターゲットとして用いた高周波マグネトロンスパッタ
リング法によるITO透明導電膜の作製において、トラ
ッキングアーク等の異常放電の発生を防止し、安定な成
膜を行えるITO透明導電膜の作製方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】まず最初に、
上記目的に達成する解決手段としての本発明の構成に到
った知見を述べる。
上記目的に達成する解決手段としての本発明の構成に到
った知見を述べる。
【0013】トラッキングアークの発生の原因と機構
は、現在のところ解明されていない。トラッキングアー
ク以外の異常放電の発生原因は、パーティクルおよびタ
ーゲット上の再付着膜やノジュール(突起物)の他、浮
遊電位の部材や基板に付着した導電性あるいは絶縁性の
膜、および接地電位の部材や基板上に形成された高抵抗
或は絶縁性の膜が原因であると考えられている。いずれ
にしても、それらがカソードや接地された部材と電気的
に導通していない場合、チャージアップしてしまいカソ
ード電位(セルフバイアス)あるいは接地電位との電位
差を生じ、その電位差によって異常放電が発生すると予
想される。
は、現在のところ解明されていない。トラッキングアー
ク以外の異常放電の発生原因は、パーティクルおよびタ
ーゲット上の再付着膜やノジュール(突起物)の他、浮
遊電位の部材や基板に付着した導電性あるいは絶縁性の
膜、および接地電位の部材や基板上に形成された高抵抗
或は絶縁性の膜が原因であると考えられている。いずれ
にしても、それらがカソードや接地された部材と電気的
に導通していない場合、チャージアップしてしまいカソ
ード電位(セルフバイアス)あるいは接地電位との電位
差を生じ、その電位差によって異常放電が発生すると予
想される。
【0014】本発明者等は、InおよびSnの酸化物を
ターゲットとして用いた高周波マグネトロンスパッタリ
ング法によるITO透明導電膜の作製における異常放
電、特にトラッキングアークの問題を解決すべく鋭意研
究した。その結果、トラッキングアーク発生の原因と機
構について、次のような2つの考えに到った。
ターゲットとして用いた高周波マグネトロンスパッタリ
ング法によるITO透明導電膜の作製における異常放
電、特にトラッキングアークの問題を解決すべく鋭意研
究した。その結果、トラッキングアーク発生の原因と機
構について、次のような2つの考えに到った。
【0015】第1の考えは、ターゲット上に付着したパ
ーティクルや再付着した膜が原因であるという考えであ
る。パーティクルや膜は、絶縁物または高抵抗であり、
また導電性のものでも、付着力が弱いため、ターゲット
との間に高い接触抵抗を持つ場合がある。このような場
合、これらはチャージアップし、カソード電位(セルフ
バイアス)との電位差を生じ、この電位差によってアー
クが発生する。アークが発生すると、ターゲットに付着
していたチャージアップしたものが動けるようになる。
動けるようになったチャージアップしたものは、それの
持つチャージによって、ターゲット背面に配置したマグ
ネットの磁場にトラップされ、ターゲットが最も食刻さ
れる部分をドリフトする。このドリフトに伴って、アー
クもドリフトする。
ーティクルや再付着した膜が原因であるという考えであ
る。パーティクルや膜は、絶縁物または高抵抗であり、
また導電性のものでも、付着力が弱いため、ターゲット
との間に高い接触抵抗を持つ場合がある。このような場
合、これらはチャージアップし、カソード電位(セルフ
バイアス)との電位差を生じ、この電位差によってアー
クが発生する。アークが発生すると、ターゲットに付着
していたチャージアップしたものが動けるようになる。
動けるようになったチャージアップしたものは、それの
持つチャージによって、ターゲット背面に配置したマグ
ネットの磁場にトラップされ、ターゲットが最も食刻さ
れる部分をドリフトする。このドリフトに伴って、アー
クもドリフトする。
【0016】第2の考えは、放電空間を浮遊するパーテ
ィクルやスパッタ粒子が、放電時間と共にプラズマ中の
カソードシースとの界面に集まり、クラスタを形成しか
つ負にチャージする(このことに関しては、S.J.Choi等
が報告している。例えば、AMERICAN VACUUM SOCIETY, 3
8th National Symposium, Final Program, p77, 講演番
号PS-MoM6, (1991))ことが原因であるという考えであ
る。このクラスタはチャージしているため、ターゲット
背面に配置したマグネットの磁場にトラップされ、ター
ゲットが最も食刻される部分に集中し、この部分をドリ
フトする。そして、クラスタはドリフトしながら成長
し、さらにチャージングするので、或るところでカソー
ドとの電位差によりアークが発生する。チャージしたク
ラスタがドリフトしているので、このアークもドリフト
する。
ィクルやスパッタ粒子が、放電時間と共にプラズマ中の
カソードシースとの界面に集まり、クラスタを形成しか
つ負にチャージする(このことに関しては、S.J.Choi等
が報告している。例えば、AMERICAN VACUUM SOCIETY, 3
8th National Symposium, Final Program, p77, 講演番
号PS-MoM6, (1991))ことが原因であるという考えであ
る。このクラスタはチャージしているため、ターゲット
背面に配置したマグネットの磁場にトラップされ、ター
ゲットが最も食刻される部分に集中し、この部分をドリ
フトする。そして、クラスタはドリフトしながら成長
し、さらにチャージングするので、或るところでカソー
ドとの電位差によりアークが発生する。チャージしたク
ラスタがドリフトしているので、このアークもドリフト
する。
【0017】トラッキングアークの発生までには、トラ
ッキングアーク以外の他の異常放電と同様に、チャージ
ングのための時間が必要である。このことは、研究の際
トラッキングアークが高周波電力の供給開始(すなわち
放電開始)と同時には発生しなかったことから明らかで
ある。
ッキングアーク以外の他の異常放電と同様に、チャージ
ングのための時間が必要である。このことは、研究の際
トラッキングアークが高周波電力の供給開始(すなわち
放電開始)と同時には発生しなかったことから明らかで
ある。
【0018】そこで、本発明では、トラッキングアーク
等の異常放電が発生する前の段階で、チャージングを緩
和する時間を設け、これによって問題を解決しようとす
るものである。
等の異常放電が発生する前の段階で、チャージングを緩
和する時間を設け、これによって問題を解決しようとす
るものである。
【0019】チャージングを緩和するには望ましくは放
電を停止すればよい。またチャージングを緩和するにあ
たって、必ずしも完全に放電を停止してしまう必要はな
い。本発明者等は研究の中で、トラッキングアークが発
生している場合でも、高周波電力をある程度低下させる
と、持続していたトラッキングアークを停止できること
を見出した。さらに、高周波電力をある程度低下させて
持続していたトラッキングアークを停止させた後、再び
元の高周波電力に増加しても、すぐにはトラッキングア
ークは発生せず、しばらく安定に放電できることも見出
した。これらは、放電を完全に停止しなくても、ある程
度プラズマ密度を低下させれば、持続していたトラッキ
ングアークを停止することができ、しかもチャージング
を緩和できるということを意味するものである。つま
り、トラッキングアークが発生してしまう前に、ある程
度プラズマ密度を低下すれば、トラッキングアークが発
生するほどチャージングしていてもそのチャージングを
緩和でき、トラッキングアークの発生を抑制できるので
ある。
電を停止すればよい。またチャージングを緩和するにあ
たって、必ずしも完全に放電を停止してしまう必要はな
い。本発明者等は研究の中で、トラッキングアークが発
生している場合でも、高周波電力をある程度低下させる
と、持続していたトラッキングアークを停止できること
を見出した。さらに、高周波電力をある程度低下させて
持続していたトラッキングアークを停止させた後、再び
元の高周波電力に増加しても、すぐにはトラッキングア
ークは発生せず、しばらく安定に放電できることも見出
した。これらは、放電を完全に停止しなくても、ある程
度プラズマ密度を低下させれば、持続していたトラッキ
ングアークを停止することができ、しかもチャージング
を緩和できるということを意味するものである。つま
り、トラッキングアークが発生してしまう前に、ある程
度プラズマ密度を低下すれば、トラッキングアークが発
生するほどチャージングしていてもそのチャージングを
緩和でき、トラッキングアークの発生を抑制できるので
ある。
【0020】上記知見に基づき本発明は、次のように構
成される。
成される。
【0021】第1の本発明(請求項1に対応)に係るI
TO透明導電膜の作製方法は、インジウムInおよび錫
Snの酸化物をターゲットとして用い、このターゲット
の背面にマグネットを設置し、希ガスのみあるいは希ガ
スと酸素(O2 )を導入した雰囲気中で、ターゲットに
高周波電力を供給し、ターゲットの表面近傍にプラズマ
を収束させ、スパッタリング現象を利用して基板上にI
n、Sn、OからなるITO透明導電膜を形成する方法
であり、上記高周波電力の供給を周期的に停止して、高
周波電力の供給期間と供給停止期間を交互に作り、かつ
高周波電力の供給期間の時間を異常放電発生に要する時
間よりも短かくするようにした。すなわち、高周波電力
は間欠的にターゲットに供給される。
TO透明導電膜の作製方法は、インジウムInおよび錫
Snの酸化物をターゲットとして用い、このターゲット
の背面にマグネットを設置し、希ガスのみあるいは希ガ
スと酸素(O2 )を導入した雰囲気中で、ターゲットに
高周波電力を供給し、ターゲットの表面近傍にプラズマ
を収束させ、スパッタリング現象を利用して基板上にI
n、Sn、OからなるITO透明導電膜を形成する方法
であり、上記高周波電力の供給を周期的に停止して、高
周波電力の供給期間と供給停止期間を交互に作り、かつ
高周波電力の供給期間の時間を異常放電発生に要する時
間よりも短かくするようにした。すなわち、高周波電力
は間欠的にターゲットに供給される。
【0022】上記第1の本発明では、ターゲットに対し
て高周波電力を供給する期間と、高周波電力の供給を停
止してチャージングを緩和する期間を繰り返し、かつこ
のとき、高周波電力の供給時間を異常放電発生までの時
間よりも短かくして、異常放電の発生を防止する。
て高周波電力を供給する期間と、高周波電力の供給を停
止してチャージングを緩和する期間を繰り返し、かつこ
のとき、高周波電力の供給時間を異常放電発生までの時
間よりも短かくして、異常放電の発生を防止する。
【0023】ここで、スパッタリングによる薄膜形成
は、一般的に数mTorr(10-1Pa台)の成膜圧力で行わ
れる。放電開始圧力が当該成膜圧力よりも低い場合に
は、上記の間欠的な高周波電力の供給において、高周波
電力の供給停止時間が長く、放電が完全に止まっても、
次の供給時に放電が可能である。しかし、装置によって
は、例えばカソード(ターゲット)のサイズが小さい場
合では、放電開始圧力が成膜圧力よりも高くなってしま
う場合がある。このような場合、高周波電力の供給停止
時間が長く、放電が完全に止まってしまうと、次に高周
波電力が供給されても、成膜圧力では放電が開始できな
くなる。従って、このような放電開始圧力が成膜圧力よ
りも高い場合には、高周波電力の供給停止時に、放電が
完全に止まらないようにすることが望ましい。
は、一般的に数mTorr(10-1Pa台)の成膜圧力で行わ
れる。放電開始圧力が当該成膜圧力よりも低い場合に
は、上記の間欠的な高周波電力の供給において、高周波
電力の供給停止時間が長く、放電が完全に止まっても、
次の供給時に放電が可能である。しかし、装置によって
は、例えばカソード(ターゲット)のサイズが小さい場
合では、放電開始圧力が成膜圧力よりも高くなってしま
う場合がある。このような場合、高周波電力の供給停止
時間が長く、放電が完全に止まってしまうと、次に高周
波電力が供給されても、成膜圧力では放電が開始できな
くなる。従って、このような放電開始圧力が成膜圧力よ
りも高い場合には、高周波電力の供給停止時に、放電が
完全に止まらないようにすることが望ましい。
【0024】第2の本発明(請求項2に対応)に係るI
TO透明導電膜の作製方法は、第1の発明において、好
ましくは、高周波電力の供給停止時間をプラズマの寿命
よりも短くするようにした。
TO透明導電膜の作製方法は、第1の発明において、好
ましくは、高周波電力の供給停止時間をプラズマの寿命
よりも短くするようにした。
【0025】プラズマには寿命があり、高周波電力の供
給を停止した瞬間に消えることはない。この寿命はプラ
ズマ中のガス種および圧力等によって異なるが、スパッ
タリング成膜に一般的に使用されるアルゴン(Ar)の
場合、前に述べた成膜圧力程度では1msec前後である。
第2の本発明では、高周波電力の供給停止時間をこのよ
うなプラズマの寿命よりも短くするので、放電開始圧力
が成膜圧力よりも高い場合でも、成膜圧力にて放電が維
持できる。また本発明者等の研究の中で、高周波電力の
供給停止時間が1msecよりも短かい場合でも、チャージ
ングが緩和されるのには充分な時間であることがわかっ
た。従って高周波電力の供給時間を異常放電発生までの
時間よりも短かくすれば、異常放電の発生を防止でき
る。
給を停止した瞬間に消えることはない。この寿命はプラ
ズマ中のガス種および圧力等によって異なるが、スパッ
タリング成膜に一般的に使用されるアルゴン(Ar)の
場合、前に述べた成膜圧力程度では1msec前後である。
第2の本発明では、高周波電力の供給停止時間をこのよ
うなプラズマの寿命よりも短くするので、放電開始圧力
が成膜圧力よりも高い場合でも、成膜圧力にて放電が維
持できる。また本発明者等の研究の中で、高周波電力の
供給停止時間が1msecよりも短かい場合でも、チャージ
ングが緩和されるのには充分な時間であることがわかっ
た。従って高周波電力の供給時間を異常放電発生までの
時間よりも短かくすれば、異常放電の発生を防止でき
る。
【0026】第3の本発明(請求項3に対応)に係るI
TO透明導電膜の作製方法は、第1または第2の発明に
おいて、好ましくはスパッタリングガスにヘリウムガス
を添加するようにした。
TO透明導電膜の作製方法は、第1または第2の発明に
おいて、好ましくはスパッタリングガスにヘリウムガス
を添加するようにした。
【0027】高周波電源によっては真空管を使用するも
のがある。特に、高い成膜速度を得ようとする場合、大
きな高周波電力が必要となるが、5kWを越えるような
大きな電力を出力できる電源は、現在のところ真空管が
使用される。このような真空管を使用する高周波電源で
は、高周波電力の供給停止時間をプラズマの寿命よりも
短くすることが難しい。第3の本発明では、この問題に
対処できる。Heの準安定励起原子He* は高い励起エ
ネルギを持ち、ペニング電離によってプラズマ中の多く
の粒子をイオン化することが知られている。また準安定
励起原子He*は寿命が長く、大気圧でグロー放電を起
こすことが知られている。従って、スパッタリングガス
にHeガスを添加すると、プラズマの寿命が長くなるの
で、真空管を使用した電源においても、第2の発明の特
徴が実現できる。
のがある。特に、高い成膜速度を得ようとする場合、大
きな高周波電力が必要となるが、5kWを越えるような
大きな電力を出力できる電源は、現在のところ真空管が
使用される。このような真空管を使用する高周波電源で
は、高周波電力の供給停止時間をプラズマの寿命よりも
短くすることが難しい。第3の本発明では、この問題に
対処できる。Heの準安定励起原子He* は高い励起エ
ネルギを持ち、ペニング電離によってプラズマ中の多く
の粒子をイオン化することが知られている。また準安定
励起原子He*は寿命が長く、大気圧でグロー放電を起
こすことが知られている。従って、スパッタリングガス
にHeガスを添加すると、プラズマの寿命が長くなるの
で、真空管を使用した電源においても、第2の発明の特
徴が実現できる。
【0028】第4の本発明(請求項4に対応)に係るI
TO透明導電膜の作製方法は、第1の発明と同様な前提
の下で、ターゲットに供給する高周波電力を周期的に低
下させるようにした。
TO透明導電膜の作製方法は、第1の発明と同様な前提
の下で、ターゲットに供給する高周波電力を周期的に低
下させるようにした。
【0029】第4の本発明では、第1の発明のごとく高
周波電力の供給を完全に停止する期間を設けるのではな
く、低下させるだけであり、従って放電が止まることは
なく、放電開始圧力が成膜圧力よりも高い場合でも、成
膜圧力にて放電が維持できる。先に述べた本発明に到る
研究の結果から明らかなように、高周波電力を低下させ
ることでプラズマ密度の低下を図り、これによりチャー
ジングを緩和できるので、本方法によっても異常放電の
発生を防止できる。
周波電力の供給を完全に停止する期間を設けるのではな
く、低下させるだけであり、従って放電が止まることは
なく、放電開始圧力が成膜圧力よりも高い場合でも、成
膜圧力にて放電が維持できる。先に述べた本発明に到る
研究の結果から明らかなように、高周波電力を低下させ
ることでプラズマ密度の低下を図り、これによりチャー
ジングを緩和できるので、本方法によっても異常放電の
発生を防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
を添付図面に基づいて説明する。
【0031】まず第1実施形態を説明する。この実施形
態は、InおよびSnの酸化物の混合体をターゲットと
して使用してITO透明導電膜を成膜する例を示す。
態は、InおよびSnの酸化物の混合体をターゲットと
して使用してITO透明導電膜を成膜する例を示す。
【0032】図1は、高周波マグネトロンスパッタリン
グ装置におけるカソード(すなわちターゲット)への高
周波電力供給系のみの構成を示す。図1中、真空処理チ
ャンバ用の真空容器、処理対象である基板、基板搬送機
構、ターゲット背面に配置されるマグネット、真空排気
装置、ガス導入機構等の図示は、便宜上省略している。
ターゲット11は裏板12上に配置される。このターゲ
ット11に対し、高周波電源14からインピーダンス整
合器13を通して高周波電力が供給される。高周波マグ
ネトロンスパッタリング法では一般に13.56MHz
の高周波が用いられる。高周波電源14は13.56M
Hzの高周波電力を出力する。
グ装置におけるカソード(すなわちターゲット)への高
周波電力供給系のみの構成を示す。図1中、真空処理チ
ャンバ用の真空容器、処理対象である基板、基板搬送機
構、ターゲット背面に配置されるマグネット、真空排気
装置、ガス導入機構等の図示は、便宜上省略している。
ターゲット11は裏板12上に配置される。このターゲ
ット11に対し、高周波電源14からインピーダンス整
合器13を通して高周波電力が供給される。高周波マグ
ネトロンスパッタリング法では一般に13.56MHz
の高周波が用いられる。高周波電源14は13.56M
Hzの高周波電力を出力する。
【0033】使用された高周波マグネトロンスパッタリ
ング装置の構成および成膜条件は、従来装置の場合と同
じである。すなわち本装置では、例えば直径8インチの
円盤状ターゲット11を使用し、当該ターゲット11に
はIn2 O3 に対しSnO2を10wt%添加した焼結体
ターゲット(例えば密度95%)を使用している。ター
ゲット11における上記マグネットの影響について、タ
ーゲット面(図1中、ターゲット11の上面)に垂直な
磁場成分がゼロとなる位置で、ターゲット面に平行な磁
場強度は例えば約300 Gaussである。基板はターゲッ
ト面に対向するように配置され、それらの間の間隔は膜
厚分布が最も均一となる例えば60mmに設定される。以
上の装置構成において放電開始圧力は20 mTorrであ
る。従って、先ずこの圧力まで真空処理チャンバにスパ
ッタリングガスとしてアルゴンガス(Arガス)を導入
して維持し、高周波電源14から、波形が制御された所
望の電圧波形を持つ高周波電力をターゲット11に供給
して放電を発生させる。
ング装置の構成および成膜条件は、従来装置の場合と同
じである。すなわち本装置では、例えば直径8インチの
円盤状ターゲット11を使用し、当該ターゲット11に
はIn2 O3 に対しSnO2を10wt%添加した焼結体
ターゲット(例えば密度95%)を使用している。ター
ゲット11における上記マグネットの影響について、タ
ーゲット面(図1中、ターゲット11の上面)に垂直な
磁場成分がゼロとなる位置で、ターゲット面に平行な磁
場強度は例えば約300 Gaussである。基板はターゲッ
ト面に対向するように配置され、それらの間の間隔は膜
厚分布が最も均一となる例えば60mmに設定される。以
上の装置構成において放電開始圧力は20 mTorrであ
る。従って、先ずこの圧力まで真空処理チャンバにスパ
ッタリングガスとしてアルゴンガス(Arガス)を導入
して維持し、高周波電源14から、波形が制御された所
望の電圧波形を持つ高周波電力をターゲット11に供給
して放電を発生させる。
【0034】ところで従来の装置では、図2に示す連続
的な電圧波形を持つ高周波電力をターゲットに供給して
放電を発生していた。このような連続的電圧波形の高周
波電力を使用する従来装置の場合では、高周波電力を6
00Wとしたとき、短い場合には3分程度、長くても5
分程度で異常放電が発生した。他方、高周波電力を同じ
600Wとして圧力20 mTorrで放電を開始した後に、
Arガス導入流量を絞って圧力を10 mTorrに維持した
場合には、短い場合には1分程度、長くても3分程度で
異常放電が発生した。従来装置で発生した異常放電は、
トラッキングアークあるいはターゲット以外の部材表面
でのアークなど様々であった。
的な電圧波形を持つ高周波電力をターゲットに供給して
放電を発生していた。このような連続的電圧波形の高周
波電力を使用する従来装置の場合では、高周波電力を6
00Wとしたとき、短い場合には3分程度、長くても5
分程度で異常放電が発生した。他方、高周波電力を同じ
600Wとして圧力20 mTorrで放電を開始した後に、
Arガス導入流量を絞って圧力を10 mTorrに維持した
場合には、短い場合には1分程度、長くても3分程度で
異常放電が発生した。従来装置で発生した異常放電は、
トラッキングアークあるいはターゲット以外の部材表面
でのアークなど様々であった。
【0035】上記の従来の場合に対して、本実施形態に
よる高周波電源14からは、図示しない出力コントロー
ラに基づいて、図3に示される電圧波形が出力される。
図3で明らかなように、本実施形態では、例えば600
Wの高周波電力の供給を周期的に所要時間だけ停止し、
もってターゲット11に対して高周波電力を間欠的に供
給するようにした。図3で、aは13.56MHzの高
周波電力を供給する期間、bは高周波電力の供給停止期
間である。供給期間aの時間は例えば5msec、停止期間
bの時間は例えば1msecに設定される。なお図3では、
期間aが交流波形の状態であることを視覚的にわかるよ
うに示したものであり、波数と時間の直接的な関係はな
い。
よる高周波電源14からは、図示しない出力コントロー
ラに基づいて、図3に示される電圧波形が出力される。
図3で明らかなように、本実施形態では、例えば600
Wの高周波電力の供給を周期的に所要時間だけ停止し、
もってターゲット11に対して高周波電力を間欠的に供
給するようにした。図3で、aは13.56MHzの高
周波電力を供給する期間、bは高周波電力の供給停止期
間である。供給期間aの時間は例えば5msec、停止期間
bの時間は例えば1msecに設定される。なお図3では、
期間aが交流波形の状態であることを視覚的にわかるよ
うに示したものであり、波数と時間の直接的な関係はな
い。
【0036】高周波電源14からターゲット11への高
周波電力の供給を上記条件に設定すると、放電開始圧力
が20 mTorrであっても、Arガス導入流量を絞った1
0 mTorrであっても、長時間の間、異常放電は全く発生
せず、安定に放電を発生させることができた。その結
果、再現性良くITO透明導電膜の形成を行うことがで
きた。
周波電力の供給を上記条件に設定すると、放電開始圧力
が20 mTorrであっても、Arガス導入流量を絞った1
0 mTorrであっても、長時間の間、異常放電は全く発生
せず、安定に放電を発生させることができた。その結
果、再現性良くITO透明導電膜の形成を行うことがで
きた。
【0037】上記実施形態において、異常放電が発生せ
ず長時間安定に放電できたのは、前述した従来装置の結
果と比較すると、電力供給期間aの時間5msecが、異常
放電の発生までの時間に対して充分に短く、また停止期
間bの時間1msecが、電力供給期間aの時間内に生じる
チャージングを緩和するのに充分であったからである。
また本実施形態において、放電開始圧力よりも低い10
mTorrでも放電が維持できたのは、プラズマの寿命が、
高周波電力の供給を停止する期間bの時間1msecよりも
長かったからである。
ず長時間安定に放電できたのは、前述した従来装置の結
果と比較すると、電力供給期間aの時間5msecが、異常
放電の発生までの時間に対して充分に短く、また停止期
間bの時間1msecが、電力供給期間aの時間内に生じる
チャージングを緩和するのに充分であったからである。
また本実施形態において、放電開始圧力よりも低い10
mTorrでも放電が維持できたのは、プラズマの寿命が、
高周波電力の供給を停止する期間bの時間1msecよりも
長かったからである。
【0038】上記実施形態では、高周波電力を供給する
期間aの時間を5msecに設定したが、この供給時間は異
常放電が発生するまでの時間よりも短ければよく、本実
施形態の数値に限定されるものではない。高周波電力の
供給時間は、比較のため行った従来装置の結果から考察
すると、供給電力600Wでは、圧力20 mTorrの場
合、最大3分程度、圧力10 mTorrの場合、最大1分程
度の設定が可能である。ただし、供給電力が高くなると
異常放電発生までの時間が短くなるので、供給電力が高
い場合には供給期間aの時間を短くする必要がある。
期間aの時間を5msecに設定したが、この供給時間は異
常放電が発生するまでの時間よりも短ければよく、本実
施形態の数値に限定されるものではない。高周波電力の
供給時間は、比較のため行った従来装置の結果から考察
すると、供給電力600Wでは、圧力20 mTorrの場
合、最大3分程度、圧力10 mTorrの場合、最大1分程
度の設定が可能である。ただし、供給電力が高くなると
異常放電発生までの時間が短くなるので、供給電力が高
い場合には供給期間aの時間を短くする必要がある。
【0039】また高周波電力の供給停止期間bの時間
も、上記実施形態の1msecに限られない。この供給停止
時間は、供給期間aの時間内に生じるチャージングが緩
和されればよく、1msecより長くても短くても構わな
い。本実施形態において、放電維持できる最小の圧力は
7mTorr であった。これは、圧力を低下させるとプラズ
マの寿命が短くなるためで、この圧力よりも低い圧力で
成膜したい場合には、供給を停止する期間bの時間をプ
ラズマの寿命よりも短く、すなわち1msecよりも短くす
ればよい。ただし短くし過ぎると、供給期間aの時間内
に生じるチャージングを緩和しきれず、異常放電が発生
してしまうので、供給停止期間bの時間は、成膜圧力が
放電開始圧力よりも低い場合でも放電を維持できる、プ
ラズマの寿命ぎりぎりに設定するのが望ましい。
も、上記実施形態の1msecに限られない。この供給停止
時間は、供給期間aの時間内に生じるチャージングが緩
和されればよく、1msecより長くても短くても構わな
い。本実施形態において、放電維持できる最小の圧力は
7mTorr であった。これは、圧力を低下させるとプラズ
マの寿命が短くなるためで、この圧力よりも低い圧力で
成膜したい場合には、供給を停止する期間bの時間をプ
ラズマの寿命よりも短く、すなわち1msecよりも短くす
ればよい。ただし短くし過ぎると、供給期間aの時間内
に生じるチャージングを緩和しきれず、異常放電が発生
してしまうので、供給停止期間bの時間は、成膜圧力が
放電開始圧力よりも低い場合でも放電を維持できる、プ
ラズマの寿命ぎりぎりに設定するのが望ましい。
【0040】ここで、高周波電力を高くしたり、高周波
電力供給期間aの時間が長くなると、チャージングを緩
和するために必要な供給停止期間bの時間も長くなる。
従って、供給期間aの時間と供給停止期間bの時間を調
整することが必要である。さらに、ターゲット表面での
磁場強度が強くなったり、圧力が低い条件、あるいはタ
ーゲット表面のノジュールが増加した状況では、トラッ
キングアークが発生しやすく、発生までの時間が短くな
る。またパーティクルが発生しやすい装置では、ターゲ
ット以外の部材上でのアークも発生しやすくなる。この
ように、装置やターゲット表面の状況およびプロセス条
件によっては、異常放電が発生しやすく、数秒で発生す
る場合がある。従って、高周波電力供給期間aの時間
は、実質的には本実施形態のように、msec(ミリ秒)オ
ーダ、長くても100msecオーダに設定するのが望まし
い。
電力供給期間aの時間が長くなると、チャージングを緩
和するために必要な供給停止期間bの時間も長くなる。
従って、供給期間aの時間と供給停止期間bの時間を調
整することが必要である。さらに、ターゲット表面での
磁場強度が強くなったり、圧力が低い条件、あるいはタ
ーゲット表面のノジュールが増加した状況では、トラッ
キングアークが発生しやすく、発生までの時間が短くな
る。またパーティクルが発生しやすい装置では、ターゲ
ット以外の部材上でのアークも発生しやすくなる。この
ように、装置やターゲット表面の状況およびプロセス条
件によっては、異常放電が発生しやすく、数秒で発生す
る場合がある。従って、高周波電力供給期間aの時間
は、実質的には本実施形態のように、msec(ミリ秒)オ
ーダ、長くても100msecオーダに設定するのが望まし
い。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。この実施形態では、第1実施形態におけるスパッタ
リングガスであるArガスに対してHeガスを5%添加
するものである。上記第1実施形態では、高周波電力の
供給を停止する期間bの時間を1msecに設定していたた
めに、7 mTorr以下での放電維持ができなかった。しか
し、本実施形態では、スパッタリングガスにHeガスを
添加したことにより、プラズマの寿命が延び、停止期間
bを1msecにしても圧力2 mTorrまで、異常放電の発生
なく、安定に放電を維持できた。
る。この実施形態では、第1実施形態におけるスパッタ
リングガスであるArガスに対してHeガスを5%添加
するものである。上記第1実施形態では、高周波電力の
供給を停止する期間bの時間を1msecに設定していたた
めに、7 mTorr以下での放電維持ができなかった。しか
し、本実施形態では、スパッタリングガスにHeガスを
添加したことにより、プラズマの寿命が延び、停止期間
bを1msecにしても圧力2 mTorrまで、異常放電の発生
なく、安定に放電を維持できた。
【0042】ここで、スパッタリングガスへHeガスを
添加する場合、その添加量やスパッタリングガスの圧力
を増加し、Heガスの分圧を増すことによって、プラズ
マの寿命を長くすることができる。従って、スパッタリ
ングガスにHeガスを添加する方法は、真空管を使用し
た電源等で、高周波電力の供給を停止する期間bの時間
を短く設定できない場合に有効である。
添加する場合、その添加量やスパッタリングガスの圧力
を増加し、Heガスの分圧を増すことによって、プラズ
マの寿命を長くすることができる。従って、スパッタリ
ングガスにHeガスを添加する方法は、真空管を使用し
た電源等で、高周波電力の供給を停止する期間bの時間
を短く設定できない場合に有効である。
【0043】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。この実施形態では、高周波電力の供給の仕方以外、
第1実施形態で述べた条件と同じである。本実施形態で
は、ターゲットに供給する高周波電力を周期的に停止す
る代わりに、周期的に低下させるようにした。図4は、
本実施形態による高周波電源14から出力される電圧波
形を示す。図4中のcは通常の高周波電力供給期間、d
は高周波電力が周期的に低下する期間である。期間cで
の電力は例えば600W、時間は例えば5msec、期間d
での電力は例えば250W、時間は例えば2msecに設定
される。ここで図4は、期間c,dが交流波形であるこ
とを視覚的にわかるように示したもので、各々の波数と
時間との直接的な関係はない。本実施形態においても、
長時間、異常放電は全く発生せず、安定に放電でき、再
現性良くITO透明導電膜の形成を行えた。さらに、本
実施形態における高周波電力の供給の仕方では、電力供
給を完全に止めてしまわないので、放電が停止せず、圧
力2mTorr まで異常放電がなく、安定に放電を維持でき
た。
る。この実施形態では、高周波電力の供給の仕方以外、
第1実施形態で述べた条件と同じである。本実施形態で
は、ターゲットに供給する高周波電力を周期的に停止す
る代わりに、周期的に低下させるようにした。図4は、
本実施形態による高周波電源14から出力される電圧波
形を示す。図4中のcは通常の高周波電力供給期間、d
は高周波電力が周期的に低下する期間である。期間cで
の電力は例えば600W、時間は例えば5msec、期間d
での電力は例えば250W、時間は例えば2msecに設定
される。ここで図4は、期間c,dが交流波形であるこ
とを視覚的にわかるように示したもので、各々の波数と
時間との直接的な関係はない。本実施形態においても、
長時間、異常放電は全く発生せず、安定に放電でき、再
現性良くITO透明導電膜の形成を行えた。さらに、本
実施形態における高周波電力の供給の仕方では、電力供
給を完全に止めてしまわないので、放電が停止せず、圧
力2mTorr まで異常放電がなく、安定に放電を維持でき
た。
【0044】本実施形態において異常放電がなく、長時
間安定に放電できた理由は、1つには、第1実施形態で
説明したことと同様に、高周波電力600Wの供給を行
う期間cの時間5msecが、異常放電の発生までの時間に
対して充分に短かったからである。そして他の1つに
は、期間dにおける供給電力250Wが、異常放電を引
き起こすほどのチャージングを生じず、逆に600Wの
電力供給を行った期間cの時間内に生じたチャージング
を緩和できたからである。また期間dの時間が、2msec
でも、充分であったからである。
間安定に放電できた理由は、1つには、第1実施形態で
説明したことと同様に、高周波電力600Wの供給を行
う期間cの時間5msecが、異常放電の発生までの時間に
対して充分に短かったからである。そして他の1つに
は、期間dにおける供給電力250Wが、異常放電を引
き起こすほどのチャージングを生じず、逆に600Wの
電力供給を行った期間cの時間内に生じたチャージング
を緩和できたからである。また期間dの時間が、2msec
でも、充分であったからである。
【0045】本実施形態では、600Wの高周波電力を
供給した期間cの時間を5msecに設定したが、この供給
期間cの時間は異常放電が発生するまでの時間よりも短
ければよく、本実施形態に限定されるものではない。こ
の高周波電力を供給する期間cの時間は、第1実施形態
で述べた場合と同様に、圧力20mTorr の場合、最大3
分程度、圧力10mTorr の場合、最大1分程度の設定が
可能である。ただし、供給電力が高くなると、異常放電
発生までに時間が短くなるので、この場合には、供給を
行う期間cの時間を短くしなければならない。
供給した期間cの時間を5msecに設定したが、この供給
期間cの時間は異常放電が発生するまでの時間よりも短
ければよく、本実施形態に限定されるものではない。こ
の高周波電力を供給する期間cの時間は、第1実施形態
で述べた場合と同様に、圧力20mTorr の場合、最大3
分程度、圧力10mTorr の場合、最大1分程度の設定が
可能である。ただし、供給電力が高くなると、異常放電
発生までに時間が短くなるので、この場合には、供給を
行う期間cの時間を短くしなければならない。
【0046】さらに、本実施形態では、高周波電力を周
期的に低下する期間dにおいて、電力を250W、時間
を2msecに設定したが、これらはその数値に限定される
ものではない。この高周波電力の供給を周期的に低下す
る期間dでは、通常の電力を供給する期間cの時間内に
生じるチャージングが緩和されればよく、250Wより
も高く、2msecより短くても構わない。ただし期間dに
おける電力は、高くなるとチャージング緩和に時間がか
かってしまったり、また高くなり過ぎると、チャージン
グ緩和どころか逆にチャージングし、異常放電が発生す
る。従って、実質的には放電維持できる最低の電力程度
に設定するのが望ましい。また、本実施形態では、第1
実施形態のように、電力供給を完全に停止しないので、
供給電力を周期的に低下する期間dの時間は、電力供給
を完全に停止する場合よりも長く設定することが望まし
い。
期的に低下する期間dにおいて、電力を250W、時間
を2msecに設定したが、これらはその数値に限定される
ものではない。この高周波電力の供給を周期的に低下す
る期間dでは、通常の電力を供給する期間cの時間内に
生じるチャージングが緩和されればよく、250Wより
も高く、2msecより短くても構わない。ただし期間dに
おける電力は、高くなるとチャージング緩和に時間がか
かってしまったり、また高くなり過ぎると、チャージン
グ緩和どころか逆にチャージングし、異常放電が発生す
る。従って、実質的には放電維持できる最低の電力程度
に設定するのが望ましい。また、本実施形態では、第1
実施形態のように、電力供給を完全に停止しないので、
供給電力を周期的に低下する期間dの時間は、電力供給
を完全に停止する場合よりも長く設定することが望まし
い。
【0047】ここで、通常の高周波電力を供給する期間
cでの電力を高くしたり、この時間を長くすると、チャ
ージングを緩和するために必要な供給電力を低下させる
期間dの時間も長くなる。また前に述べたように、チャ
ージングを緩和する期間dでは、電力によってチャージ
ング緩和に要する時間も変わる。従って、これら通常の
高周波電力を供給する期間cの時間と、供給電力を低下
する期間dの電力および時間は調整が必要である。さら
に、前に述べたように、装置やターゲット表面の状況お
よびプロセス条件によっては、異常放電が発生しやす
く、数秒で発生してしまう場合がある。従って、通常の
高周波電力を供給する期間cの時間は、実質的には本実
施形態のようにmsecオーダ、長くても100msecオーダ
に設定するのが望ましい。
cでの電力を高くしたり、この時間を長くすると、チャ
ージングを緩和するために必要な供給電力を低下させる
期間dの時間も長くなる。また前に述べたように、チャ
ージングを緩和する期間dでは、電力によってチャージ
ング緩和に要する時間も変わる。従って、これら通常の
高周波電力を供給する期間cの時間と、供給電力を低下
する期間dの電力および時間は調整が必要である。さら
に、前に述べたように、装置やターゲット表面の状況お
よびプロセス条件によっては、異常放電が発生しやす
く、数秒で発生してしまう場合がある。従って、通常の
高周波電力を供給する期間cの時間は、実質的には本実
施形態のようにmsecオーダ、長くても100msecオーダ
に設定するのが望ましい。
【0048】上記実施形態では、In2 O3 に対しSn
O2 を10wt%添加した焼結体(密度95%)であっ
て、直径8インチの円盤状ターゲットを用いた高周波マ
グネトロンスパッタリング法によるITO透明導電膜形
成の例について述べたが、ターゲットの材質、形状、大
きさ等については上記実施形態のものに限られるもので
はない。同じITO透明導電膜を形成するためのターゲ
ットでも、SnO2 の添加量が異なるもの、または形状
が矩形や楕円形のもの、焼結体ではなくプレスしただけ
のもの、密度が異なるもの等に対しても本発明によるI
TO透明導電膜の作製方法を適用できる。さらに、ター
ゲットと基板の位置関係についても本実施形態に限られ
るものではなく、例えば、ターゲットの前を移動しなが
ら成膜を行うインライン成膜法でも本発明のITO透明
導電膜の作製方法を適用できる。また、ターゲットの背
面に配置した単一または複数のマグネットを揺動させ
る、あるいは偏心回転させ、ターゲット全面をスパッタ
リングするようにした方式の成膜法においても、本発明
のITO透明導電膜の作製方法を適用できる。
O2 を10wt%添加した焼結体(密度95%)であっ
て、直径8インチの円盤状ターゲットを用いた高周波マ
グネトロンスパッタリング法によるITO透明導電膜形
成の例について述べたが、ターゲットの材質、形状、大
きさ等については上記実施形態のものに限られるもので
はない。同じITO透明導電膜を形成するためのターゲ
ットでも、SnO2 の添加量が異なるもの、または形状
が矩形や楕円形のもの、焼結体ではなくプレスしただけ
のもの、密度が異なるもの等に対しても本発明によるI
TO透明導電膜の作製方法を適用できる。さらに、ター
ゲットと基板の位置関係についても本実施形態に限られ
るものではなく、例えば、ターゲットの前を移動しなが
ら成膜を行うインライン成膜法でも本発明のITO透明
導電膜の作製方法を適用できる。また、ターゲットの背
面に配置した単一または複数のマグネットを揺動させ
る、あるいは偏心回転させ、ターゲット全面をスパッタ
リングするようにした方式の成膜法においても、本発明
のITO透明導電膜の作製方法を適用できる。
【0049】上記実施形態での高周波電力の周波数は、
一般に用いられる13.56MHzであったが、当該周
波数はこの値に限定されるものでなく、他の周波数の高
周波においても本発明のITO透明導電膜の作製方法を
適用できる。例えば40.68MHzの周波数でも従来
の方法では異常放電が発生するが、本発明の方法を適用
すれば、異常放電が防止され、安定したITO透明導電
膜を作製できる。
一般に用いられる13.56MHzであったが、当該周
波数はこの値に限定されるものでなく、他の周波数の高
周波においても本発明のITO透明導電膜の作製方法を
適用できる。例えば40.68MHzの周波数でも従来
の方法では異常放電が発生するが、本発明の方法を適用
すれば、異常放電が防止され、安定したITO透明導電
膜を作製できる。
【0050】上記実施形態では、Arガス、またはAr
ガスにHeガスを添加したスパッタリングガスを用いた
場合について述べたが、スパッタリングガスはこれに限
らず、他の希ガスを用いた場合でも、酸素や窒素等の反
応性のガスを添加した場合でも本発明によるITO透明
導電膜の作製方法を適用できる。
ガスにHeガスを添加したスパッタリングガスを用いた
場合について述べたが、スパッタリングガスはこれに限
らず、他の希ガスを用いた場合でも、酸素や窒素等の反
応性のガスを添加した場合でも本発明によるITO透明
導電膜の作製方法を適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、高周波マグネトロンスパッタリング法を用いたI
TO透明導電膜の作製方法において、高周波電力の供給
で、異常放電が発生する前に高周波電力の供給を停止
し、供給時に生じたチャージングを緩和し、かつこれを
周期的に繰り返すようにしたため、異常放電の発生のな
い安定な放電を発生できる。これにより再現性の良いI
TO透明導電膜を作製できる。
れば、高周波マグネトロンスパッタリング法を用いたI
TO透明導電膜の作製方法において、高周波電力の供給
で、異常放電が発生する前に高周波電力の供給を停止
し、供給時に生じたチャージングを緩和し、かつこれを
周期的に繰り返すようにしたため、異常放電の発生のな
い安定な放電を発生できる。これにより再現性の良いI
TO透明導電膜を作製できる。
【0052】また、高周波電力供給で生じたチャージン
グを緩和する供給停止期間の時間をプラズマ寿命よりも
短くしたため、放電開始圧力よりも低い圧力でも異常放
電のない安定な放電を維持できる。
グを緩和する供給停止期間の時間をプラズマ寿命よりも
短くしたため、放電開始圧力よりも低い圧力でも異常放
電のない安定な放電を維持できる。
【0053】さらに、スパッタリングガスにHeガスを
添加したので、プラズマ寿命が長くなり、高周波電力の
供給停止時間を短く設定できない場合でも、放電開始圧
力よりも低い圧力にて、異常放電のない安定な放電を維
持できる。
添加したので、プラズマ寿命が長くなり、高周波電力の
供給停止時間を短く設定できない場合でも、放電開始圧
力よりも低い圧力にて、異常放電のない安定な放電を維
持できる。
【0054】また高周波電力の供給を周期的に停止させ
る代わりに、高周波電力を周期的に低下させることによ
って、低下前に生じたチャージングを緩和するようにし
ても、異常放電の発生のない安定な放電を発生できる。
また、放電が停止しないので、放電開始圧力よりも低い
圧力でも異常放電のない安定な放電を維持できる。これ
によっても、再現性の良いITO透明導電膜を作製でき
る。
る代わりに、高周波電力を周期的に低下させることによ
って、低下前に生じたチャージングを緩和するようにし
ても、異常放電の発生のない安定な放電を発生できる。
また、放電が停止しないので、放電開始圧力よりも低い
圧力でも異常放電のない安定な放電を維持できる。これ
によっても、再現性の良いITO透明導電膜を作製でき
る。
【図1】高周波マグネトロンスパッタリング装置におけ
るカソードへの高周波電力供給系の構成図である。
るカソードへの高周波電力供給系の構成図である。
【図2】従来の高周波マグネトロンスパッタリング法に
おける高周波電源の出力電圧の波形図である。
おける高周波電源の出力電圧の波形図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るITO透明導電
膜の作製方法における高周波電源の出力電圧の波形図で
ある。
膜の作製方法における高周波電源の出力電圧の波形図で
ある。
【図4】本発明の他の実施形態に係るITO透明導電膜
の作製方法における高周波電源の出力電圧の波形図であ
る。
の作製方法における高周波電源の出力電圧の波形図であ
る。
11 ターゲット 12 裏板 13 インピーダンス整合器 14 高周波電源
Claims (4)
- 【請求項1】 インジウムと錫の酸化物をターゲットと
して用い、前記ターゲットの背面にマグネットを設置
し、スパッタリングガスとして、希ガスのみあるいは希
ガスと酸素を導入した雰囲気中で前記ターゲットに高周
波電力を供給し、前記ターゲットの表面近傍にプラズマ
を収束させ、スパッタリング現象を利用して基板上にI
TO透明導電膜を形成した高周波マグネトロンスパッタ
リング法を用いたITO透明導電膜の作製方法におい
て、 前記高周波電力の供給を周期的に停止し、前記高周波電
力の供給時間を異常放電発生に要する時間よりも短かく
したことを特徴とするITO透明導電膜の作製方法。 - 【請求項2】 前記高周波電力の供給停止時間をプラズ
マの寿命よりも短くしたことを特徴とする請求項1記載
のITO透明導電膜の作製方法。 - 【請求項3】 前記スパッタリングガスにヘリウムガス
を添加したことを特徴とする請求項2に記載のITO透
明導電膜の作製方法。 - 【請求項4】 インジウムと錫の酸化物をターゲットと
して用い、前記ターゲットの背面にマグネットを設置
し、スパッタリングガスとして、希ガスのみあるいは希
ガスと酸素を導入した雰囲気中で前記ターゲットに高周
波電力を供給し、前記ターゲットの表面近傍にプラズマ
を収束させ、スパッタリング現象を利用して基板上にI
TO透明導電膜を形成した高周波マグネトロンスパッタ
リング法を用いたITO透明導電膜の作製方法におい
て、 前記高周波電力を周期的に低下させることを特徴とする
ITO透明導電膜の作製方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8052255A JPH09217171A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | Ito透明導電膜の作製方法 |
| TW085112849A TW438997B (en) | 1996-02-15 | 1996-10-21 | Method of fabricating ITO transparent conducting films |
| KR1019960054186A KR100200009B1 (ko) | 1996-02-15 | 1996-11-15 | Ito 투명도전막의 제작방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8052255A JPH09217171A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | Ito透明導電膜の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217171A true JPH09217171A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12909647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8052255A Pending JPH09217171A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | Ito透明導電膜の作製方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09217171A (ja) |
| KR (1) | KR100200009B1 (ja) |
| TW (1) | TW438997B (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001027970A1 (de) * | 1999-10-13 | 2001-04-19 | Unaxis Deutschland Gmbh | Elektrische versorgungseinheit und verfahren zur reduktion der funkenbildung beim sputtern |
| US6365009B1 (en) * | 1997-06-17 | 2002-04-02 | Anelva Corporation | Combined RF-DC magnetron sputtering method |
| KR20020039089A (ko) * | 2000-11-20 | 2002-05-25 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 박막트랜지스터의 화소전극형성방법 |
| WO2003037047A1 (en) * | 2001-10-22 | 2003-05-01 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method for judging arc of glow discharger and high-frequency arc discharge suppressor |
| WO2009025258A1 (ja) * | 2007-08-20 | 2009-02-26 | Ulvac, Inc. | スパッタリング方法及びスパッタリング装置 |
| JP2011094164A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波プラズマ処理方法及び高周波プラズマ処理装置 |
| JP2012255197A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Tohoku Univ | ナノ金属ガラス粒子集合体の製造方法 |
| JP5322235B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2013-10-23 | 株式会社アルバック | スパッタリング方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101020767B1 (ko) | 2010-08-13 | 2011-03-09 | (주)유시스텍 | 투명성 전도박막 제조방법 |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP8052255A patent/JPH09217171A/ja active Pending
- 1996-10-21 TW TW085112849A patent/TW438997B/zh not_active IP Right Cessation
- 1996-11-15 KR KR1019960054186A patent/KR100200009B1/ko not_active Expired - Fee Related
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6365009B1 (en) * | 1997-06-17 | 2002-04-02 | Anelva Corporation | Combined RF-DC magnetron sputtering method |
| KR100797736B1 (ko) * | 1999-10-13 | 2008-01-24 | 오를리콘 도이치란드 홀딩 게엠베하 | 급전 유닛 및 스퍼터링 중의 스파크 발생을 감소시키는 방법 |
| JP2003511846A (ja) * | 1999-10-13 | 2003-03-25 | ユナキス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 電気供給ユニット、およびスパッタ時の火花形成を制限する方法 |
| JP4949584B2 (ja) * | 1999-10-13 | 2012-06-13 | エリコン・ドイチュラント・ホールディング・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 給電ユニット、スパッタプラント、スパッタプロセスにおける火花形成の低減方法および部材製造方法 |
| US6740207B2 (en) | 1999-10-13 | 2004-05-25 | Unaxis Deutschland Gmbh | Electric supply unit and method for reducing arcing during sputtering |
| WO2001027970A1 (de) * | 1999-10-13 | 2001-04-19 | Unaxis Deutschland Gmbh | Elektrische versorgungseinheit und verfahren zur reduktion der funkenbildung beim sputtern |
| KR20020039089A (ko) * | 2000-11-20 | 2002-05-25 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 박막트랜지스터의 화소전극형성방법 |
| US7492105B2 (en) | 2001-10-22 | 2009-02-17 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method of detecting an arc in a glow-discharge device and apparatus for controlling a high-frequency arc discharge |
| US7301286B2 (en) | 2001-10-22 | 2007-11-27 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method of detecting an arc in a glow-discharge device and apparatus for controlling a high-frequency arc discharge |
| US7633242B2 (en) | 2001-10-22 | 2009-12-15 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method of detecting an arc in a glow-discharge device and apparatus for controlling a high-frequency arc discharge |
| US7880403B2 (en) | 2001-10-22 | 2011-02-01 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method of detecting an arc in a glow-discharge device and apparatus for controlling a high-frequency arc discharge |
| WO2003037047A1 (en) * | 2001-10-22 | 2003-05-01 | Shibaura Mechatronics Corporation | Method for judging arc of glow discharger and high-frequency arc discharge suppressor |
| WO2009025258A1 (ja) * | 2007-08-20 | 2009-02-26 | Ulvac, Inc. | スパッタリング方法及びスパッタリング装置 |
| JP5322235B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2013-10-23 | 株式会社アルバック | スパッタリング方法 |
| JP5322234B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2013-10-23 | 株式会社アルバック | スパッタリング方法及びスパッタリング装置 |
| JP2011094164A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波プラズマ処理方法及び高周波プラズマ処理装置 |
| JP2012255197A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Tohoku Univ | ナノ金属ガラス粒子集合体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR100200009B1 (ko) | 1999-06-15 |
| KR970062065A (ko) | 1997-09-12 |
| TW438997B (en) | 2001-06-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4120974B2 (ja) | 薄膜作製方法および薄膜作製装置 | |
| KR100887820B1 (ko) | 변조 전력 신호를 이용한 이온 밀도 및 에너지 제어 시스템및 방법 | |
| US11255012B2 (en) | Electrically and magnetically enhanced ionized physical vapor deposition unbalanced sputtering source | |
| JP2007046152A (ja) | 電力信号を変調してスパッタリングを制御するためのシステムおよび方法 | |
| JPH08181125A (ja) | プラズマ処理方法及びその装置 | |
| JP3269834B2 (ja) | スパッタリング装置とスパッタリング方法 | |
| JPH09217171A (ja) | Ito透明導電膜の作製方法 | |
| JP3339597B2 (ja) | プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 | |
| JPH1143766A (ja) | 薄膜形成方法及び装置 | |
| JPH07243039A (ja) | 直流マグネトロン型反応性スパッタ法 | |
| JPH10140332A (ja) | 非晶質ito膜の作製方法 | |
| JP2836072B2 (ja) | スパッタリング装置 | |
| WO2012053174A1 (ja) | マグネトロンスパッタリング装置、マグネトロンスパッタリング装置の制御方法、及び成膜方法 | |
| JP3887494B2 (ja) | 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 | |
| JP2732281B2 (ja) | 薄膜形成方法 | |
| JPH06145973A (ja) | スパッタリング装置 | |
| JPH05331634A (ja) | スパッタリング装置 | |
| JPH1192928A (ja) | スパッタ方法 | |
| EP2422352B1 (en) | Rf-plasma glow discharge sputtering | |
| JP3492933B2 (ja) | 水晶体のエッチング加工法 | |
| JPH11117066A (ja) | スパッタリング装置及び方法 | |
| JP2001244098A (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 | |
| JP2732294B2 (ja) | 薄膜形成方法 | |
| JP3392490B2 (ja) | スパッタリング方法及びその装置 | |
| JPH0557356B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050516 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050524 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050725 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060411 |