JPH09217227A - 分繊用弾性糸 - Google Patents

分繊用弾性糸

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JPH09217227A
JPH09217227A JP2232496A JP2232496A JPH09217227A JP H09217227 A JPH09217227 A JP H09217227A JP 2232496 A JP2232496 A JP 2232496A JP 2232496 A JP2232496 A JP 2232496A JP H09217227 A JPH09217227 A JP H09217227A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細デニール糸であっても糸長方向の繊度斑の少
ない高品位の分繊用弾性糸を提供する。 【解決手段】複数本の接合マルチフィラメントあるいは
モノフィラメントが1個のボビンに引き揃えて巻かれた
ポリウレタン弾性糸であって、ハイドロタルサイト化合
物を0.1〜0.8重量%、金属石鹸を0.05〜0.
5重量%、変性シリコン化合物を0.05〜0.5重量
%含有すること、かつ引き揃えて巻かれた接合マルチフ
ィラメントあるいはモノフィラメントの相互の分離応力
が10mg以下であることを特徴とする分繊用弾性糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整経機、カバリン
グ機、合撚機、コアースパン精紡機、編機などにおいて
分繊しながら使用できるポリウレタン弾性糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機ジイソシアネートと高分子量
ジオールで調整されたイソシアナート末端のプレポリマ
ーを鎖長伸長させて得られるポリウレタン弾性糸は公知
であり、ポリアミド繊維やポリエステル繊維と交編され
ファンデーション、ソックス、パンティストッキング、
スポーツウェア等、多分野に伸縮機能素材として使用さ
れている。通常使用されるポリウレタン弾性糸は、マル
チフィラメントの場合、紡糸段階で粘着性のある状態で
フィラメント相互を接合させ相互の分離応力を100m
g以上に設定して巻き取られるが、1ボビンに1本の接
合マルチフィラメントを巻き付けたものである。モノフ
ィラメントの場合には、接合させる必要はないが、やは
り1ボビンに1本のモノフィラメントを巻き付けたもの
である。
【0003】このような背景下、本出願人は、生産性を
高め、分離性能の優れたポリウレタン弾性糸を提供する
目的で、特開平3−59112号公報で、複数本の接合
マルチフィラメントあるいはモノフィラメントが1個の
ボビンに引き揃えて巻かれたポリウレタン弾性糸であっ
て、金属石鹸を0.01〜0.5重量%含有すること、
かつ引き揃えて巻かれた接合マルチフィラメントあるい
はモノフィラメントの相互の分離応力が15mg以下で
あることを特徴とする分繊用弾性糸を提案した。しかし
ながら、この分繊用弾性糸は生産性がよく、また分離性
能もよいものの、糸長方向の繊度斑が生じやすいという
欠点を有していた。かかる繊度斑は、特に、細デニール
の糸にとって、深刻なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を克服し、細デニール糸であっても糸長方向の繊
度斑の少ない高品位の分繊用弾性糸を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明は、複数本の接合マルチフィラ
メントあるいはモノフィラメントが1個のボビンに引き
揃えて巻かれたポリウレタン弾性糸であって、ハイドロ
タルサイト化合物を0.1〜0.8重量%、金属石鹸を
0.05〜0.5重量%、変性シリコン化合物を0.0
5〜0.5重量%含有すること、かつ引き揃えて巻かれ
た接合マルチフィラメントあるいはモノフィラメントの
相互の分離応力が10mg以下であることを特徴とする
分繊用弾性糸であり、特に繊度斑が2.5%以下である
分繊用弾性糸である。以下、本発明について説明する。
【0006】本発明において、ポリウレタン弾性糸と
は、ウレタン結合のみからなるポリウレタン弾性糸、ポ
リウレタン結合及びウレア結合とからなるポリウレタン
ウレア弾性糸をいう。本発明において、接合マルチフィ
ラメントとは、フィラメント相互が簡単に分離しない状
態に接着せれたマルチフィラメントであり、好ましくは
分離応力が20mg以上、更に好ましくは100mg以
上であるマルチフィラメントである。20mg未満で
は、マルチフィラメント同士が分離し易く、単糸割れに
よって加工工程での糸切れとなり、好ましくない。
【0007】本発明のポリウレタン弾性糸は、複数本の
接合マルチフィラメントあるいはモノフィラメントが1
個のボビンに引き揃えて巻かれたポリウレタン弾性糸で
ある。1ボビンに1本の接合マルチフィラメントあるい
はモノフィラメントを巻き付けた場合と異なり、生産性
等の点で優れている。例えば、モノフィラメントの場
合、30d/3fを紡糸することで、10d/1fの糸
を一挙に3本紡糸した事となり、生産性は高まるのであ
る。本数は2本以上であれば特に限定されないが、分繊
作業の円滑さの点から2〜5本、更には2〜3本である
ことが好ましい。
【0008】ポリウレタン弾性糸は、分繊作業の円滑さ
の点から、ガイド等により引き揃えて巻かれていること
が肝要である。特に接合マルチフィラメントについて
は、ガイド等により引き揃えて巻かれていない場合、例
えば仮撚機による場合には、接合マルチフィラメント同
士の分離応力が10mg以下であっても、仮撚によって
お互いが絡み合っているために分繊時に糸が切れる等の
問題がある。
【0009】本発明のポリウレタン弾性糸は、ハイドロ
タルサイト化合物を0.1〜0.8重量%、金属石鹸を
0.05〜0.5重量%、変性シリコン化合物を0.0
5〜0.5重量%含有することが肝要である。これによ
って、本発明の弾性糸は、複数本の接合マルチフィラメ
ントあるいはモノフィラメントが1個のボビンに引き揃
えて巻かれたポリウレタン弾性糸であっても、糸長方向
の繊度斑の少ない高品位の分繊用弾性糸となる。
【0010】本発明において、ハイドロタルサイト化合
物の添加量はポリウレタン系重合体の重量に基いて0.
1〜0.8重量%が好ましく、より好ましくは0.2〜
0.6重量%である。0.1重量%未満では繊度斑の解
消の効果が無く、0.8重量%を越えて添加しても紡糸
の安定性及び弾性機能に悪影響を及ぼす恐れがあり、不
経済である。
【0011】本発明で使用する金属石鹸としては、リチ
ウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム
等の金属とラウリン酸、ステアリン酸等の脂肪酸との組
み合わせが挙げられる。金属石鹸の添加量はポリウレタ
ン系重合体の重量に基いて0.05〜0.5重量%が好
ましく、より好ましくは0.15〜0.35重量%であ
る。0.05重量%未満では分繊時に接合マルチフィラ
メントあるいはモノフィラメントの相互の分離応力を1
0mg以下とする事が難しく分繊作業の円滑さを欠く事に
なり、0.5重量%を越えて添加すると、マルチフィラ
メントの場合、紡糸段階で粘着性のある状態でフィラメ
ント相互を接合させ相互の分離応力を100mg以上に
設定して巻き取る事が出来ない。
【0012】本発明に使用する変性シリコン化合物とし
ては、直鎖状ポリエーテル変性シリコン、分岐状ポリエ
ーテル変性シリコン、アルキル変性シリコン、アミノ変
性シリコン等が挙げられる。変性シリコン化合物の添加
量はポリウレタンウレア重合体の重量に基いて0.05
〜0.5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜
0.3重量%である。0.05重量%未満では分繊時に
接合マルチフィラメントあるいはモノフィラメントの相
互の分離応力を10mg以下とする事が難しく分繊作業の
円滑さを欠く事になり、0.5重量%を越えて添加する
と、マルチフィラメントの場合、紡糸段階で粘着性のあ
る状態でフィラメント相互を接合させ相互の分離応力を
100mg以上に設定して巻き取る事が出来ない。
【0013】本発明の弾性糸は、引き揃えて巻かれた接
合マルチフィラメントあるいはモノフィラメントの相互
の分離応力が10mg以下であることが肝要である。1
0mgを超える場合には分繊時の円滑さを欠く事とな
り、本発明の効果が生じない。本発明の弾性糸は一般に
太さが5〜100デニールであるが、特に繊度斑が品質
上深刻な問題となる5〜70デニール、更には5〜30
デニールの細デニ−ルの場合に、本発明の効果が有利に
発揮できる。
【0014】本発明の弾性糸は、後述の方法により測定
される繊度斑が2.5%以下、更には2.3%以下であ
る。次に、本発明の弾性糸の製造方法について説明す
る。本発明において、ポリウレタン弾性糸は、基本的に
は有機ジイソシアナートと実質的に線状の高分子ジオー
ルとで調整されたイソシアナート末端のプレポリマーに
多官能性活性水素原子を有する鎖伸長剤および単官能性
活性水素原子を有する末端封鎖剤を1段または多段階に
反応せしめて得られる分子内にウレタン基を有する弾性
高分子重合体を溶融紡糸、乾式紡糸、湿式紡糸して得ら
れるものである。
【0015】ポリウレタン弾性糸を構成するポリウレタ
ン基体の別の調製の仕方としては、上述の両端にヒドロ
キシル基をもち分子量400〜5,000である実質的
に線状の重合体と有機ジイソシアネ−トとからなるイソ
シアネート末端のプレポリマ−に多官能性活性水素原子
を有する鎖伸長剤と単官能性活性水素原子を有する末端
停止剤とを反応させながら紡糸して得られるものであ
る。
【0016】本発明のポリウレタン基材の製造原料の一
つである高分子ジオールとしては、両末端にヒドロキシ
ル基を持つ数平均分子量400〜5,000の実質的に
線状の高分子体であり、例えばポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシ
テトラメチレングリコール、ポリオキシペンタメチレン
グリコール、炭素数1〜8の直鎖状またはランダム状に
エーテル結合している共重合ポリアルキレンエーテルジ
オール等のポリエーテルジオール;アジピン酸、セバチ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸、アゼライン酸、マロン
酸等の二塩基酸の一種または二種以上とエチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,10−デカンジオール、1,3−ジメチロー
ルシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサ
ン等のグリコールの一種または二種以上とから得られた
ポリエステルジオール;又はポリエステルアミドジオー
ル、ポリエーテルエステルジオール、ポリ−ε−カプロ
ラクトンジオール、ポリバレロラクトンジオール等のポ
リラクトンジオール、ポリカーボネートジオール等を挙
げることができる。
【0017】本発明のポリウレタン基材の製造原料の一
つである有機ジイソシアナートとしては、例えば脂肪
族、脂環族、芳香族のジイソシアナートの中で、反応条
件下で溶解または液状を示すものすべてを適用できる。
例えば、メチレン−ビス(4−フェニルイソシアナー
ト)、メチレン−ビス(3−メチル−4−フェニルイソ
シアナート)、2,4−トリレンジイソシアナート、
2,6−トリレンジイソシアナート、m−及びp−キシ
リレンジイソシアナート、α,α,α’,α’−テトラ
メチル−p−キシリレンジイソシアナート、m−及びp
−フェニレンジイソシアナート、4,4’−ジメチル−
1,3−キシリレンジイソシアナート、1−アルキルフ
ェニレン−2,4及び2,6−ジイソシアナート、3−
(α−イソシアナートエチル)フェニルイソシアナー
ト、2,6−ジエチルフェニレン−1,4−ジイソシア
ナート、ジフェニル−ジメチルメタン−4,4−ジイソ
シアナート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシ
アナート、ナフチレン−1,5−ジイソシアナート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、メチレン−
ビス(4−シクロヘキシルイソシアナート)、1,3−
及び1,4−シクロヘキシレンジイソシアナート、トリ
メチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシア
ナート、ペンタメチレンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、3,3,5−トリメチル−5−
メチレンシクロヘキシルジイソシアネート等が例示され
る。好ましくは、メチレン−ビス(4−フェニルイソシ
アナート)である。
【0018】本発明のポリウレタンウレア基材の製造原
料の一つである、多官能性活性水素原子を有する鎖伸長
剤としては、例えばヒドラジン、ポリヒドラジド、ポリ
オ−ル、エチレンジアミン,プロピレンジアミン,ビス
−(4−アミノシクロヘキシル)メタン,m−キシリレ
ンジアミン,p−キシリレンジアミン等のポリアミン、
ヒドロキシルアミン、水、1,4ブタンジオール等のポ
リオールを用いることができる。
【0019】また、本発明のポリウレタン基材の製造原
料の一つである、単官能性活性水素原子を有する末端停
止剤としては、例えば、ジエチルアミンのようなジアル
キルアミン等が用いられる。これらの鎖伸長剤、末端停
止剤は1種単独でまたは2種以上混合して用いてもよ
い。本発明のハイドロタルサイト化合物、金属石鹸、変
性シリコン化合物のポリウレタンウレアへの配合はポリ
ウレタン重合体製造の任意の段階で可能であるがポリウ
レタン重合体の重合終了後が好ましい。
【0020】また、上記ポリウレタン重合体組成物に
は、所望により、公知のポリウレタン重合体組成物に有
用である特定の化学構造を有する有機または無機の配合
剤、例えば、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾ
ール系化合物、ヒンダードアミン系化合物等の紫外線吸
収剤、ヒンダードフェノール系化合物等の酸化防止剤、
防黴剤;硫酸バリウム、酸化マグネシウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸カルシウム、酸化亜鉛等のような無機微粒
子;ポリテトラフルオロエチレン等の粘着防止剤を適宜
配合することもできる。
【0021】複数本の接合マルチフィラメントを引き揃
えて巻き取るに際しては、図1に示す様に紡糸室下部に
設けたエアージェット撚糸機14で所定単位毎に束ねて
撚りをかけた後に、静止ガイド6によって引き揃えた
後、1個のボビン11に巻き取る。すなわち、ハイドロ
タルサイト化合物、金属石鹸、変性シリコン化合物のポ
リウレタンウレアへを含むポリウレタン重合体の溶液は
紡糸室1に取り付けられた紡糸アセンブリ−2へ圧入す
る。紡糸口金のオリフィス3から溶液が押し出され、こ
れに熱風入口4を通って紡糸室に導入される高温燃焼ガ
スを並流に当てる。これによって、ポリウレタン重合体
の溶媒は蒸発し、連続フィラメント13が形成される。
【0022】連続フィラメントは13は紡糸室出口に取
り付けられた撚糸機16により撚りがかけられ、紡糸室
内に撚り点がくるよう調整され接合マルチフィラメント
15が形成される。蒸発した溶媒は高温燃焼ガスととも
に熱風出口5より排出されるが、紡糸室1の下部の穴よ
り溶媒が出ないよう通常導入した高温燃焼ガスと蒸発し
た溶媒の総量より多く排出し、紡糸室下部より空気が向
流に流れるようにしている。
【0023】接合マルチフィラメントの糸条温度は紡糸
室下部からの向流空気量で調整される、静止ガイド6で
引き揃えられ、第1ゴデッドロ−ル7と第2ゴデッドロ
−ル9の中間に設けられた油剤ロ−ル8により油剤を付
与し、フリクションロ−ル10により分繊用糸11とし
て巻き取られる。なお、接合マルチフィラメントは、特
開平59112号公報のように、紡糸室から出た後、静
止ガイド6で引き揃えられる前に冷却装置により冷却す
ることも可能であるが、本発明の弾性糸は上記ハイドロ
タルサイト化合物、金属石鹸、変性シリコン化合物を特
定の重量比で含むため、接合マルチフィラメントの糸条
温度を敢えて調整しなくとも、本発明の狙いとする糸条
間の分離応力が得られる。
【0024】また、複数本のモノフィラメントを引き揃
えて巻き取るに際しても同様に、図2に示す様に、静止
ガイド6によって引き揃えた後、1個のボビン11に巻
き取るとよい。なお、モノフィラメントの場合にはエア
ージェット撚糸機は不要である。本発明によれば、通常
の紡糸速度で細デニール糸を一挙に生産できるために、
生産効率が高まる。そして、この傾向は細デニールにな
るほど顕著となっている。
【0025】本発明のポリウレタン弾性糸を製造する際
には、接合マルチフィラメントの場合でも、モノフィラ
メントの場合でも、ガイド等によって引き揃えて巻き取
ることが肝要である。ここで、ガイドを用いた場合に
は、ガイドの素材は摩擦抵抗による糸切れ防止の点から
アルミナ、チタン等のセラミックガイドが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明を実施例で更に詳しく説明
するが、これに限定されるものではない。また、実施例
中の特性値の測定法を以下に示す。 (破断強伸度)引張試験機(オリエンテック(株)製U
TM−III−100型)により20℃、65%RH雰
囲気下で 試料長5cmの弾性糸を把持長5cmで、
1,000%/分の歪速度で破断させ破断時の強力と伸
度を測定する。
【0027】(分離応力)引張試験機(オリエンテック
(株)製UTM−III−100型)により20℃、6
5%RH雰囲気下で行う。 複数本の接合マルチフィラメントまたは複数本のモノ
フィラメントの分離応力の測定は、長さ方向に先ず1本
の接合マルチフィラメントまたはモノフィラメントを分
離して引張試験機のクランプに把持し50cm/分の速
度で、分繊しその分繊に要した応力を測定する。
【0028】一本の接合マルチフィラメント内の分離
応力は糸の切断部をよく揉んで単糸を取り出し単糸と他
の残りの部分とを引張試験機のクランプに把持し50c
m/分の速度で、分繊しその分繊に要した応力を測定す
る。 (分繊糸の走行時の分離性)送り出しロール上に分繊用
弾性糸を接し、これより糸を引き出して分繊し巻き取り
ロール上に接したボビンへ分繊した糸条を巻き返す。
【0029】途中、スネルガイドを設け分繊した糸と糸
とのなす角度(θ)を10°に設定し、150m/分で
送り出し、225m/分で巻き取り10分間走行させた
時の糸切れ回数を測定し分繊作業の円滑さを調べる。 (繊度斑;U%)計測器工業(株)製のU%EVENN
ESS TESTER Type Cで測定する。
【0030】
【実施例1〜3及び比較例1〜5】 <ポリウレタン溶液の調整例>数平均分子量1,200
のポリテトラメチレングリコール1,000g(重量
部、以下同じ)およびメチレン−ビス(4−フェニルイ
ソシアナ−ト)312gを、窒素ガス気流中95℃にお
いて90分間攪拌しつつ反応させて、イソシアネート基
残基のプレポリマーを得た。次いで、これを室温まで冷
却した後、乾燥ジメチルホルムアミド2,360gを加
え、溶解してプレポリマー溶液とした。
【0031】一方、エチレンジアミン23.4gおよび
ジエチルアミン3.7gを乾燥ジメチルホルムアミド
1,570gに溶解し、これに前記プレポリマー溶液を
室温で添加して、粘度1,200ポイズ(30℃)のポ
リウレタン溶液を得た。こうして得られた粘稠な重合体
溶液に、(対ポリマー固形分重量%、以下同じ)、4,
4´−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)2%、2−(2´−ヒドロキシ−3´−t
−ブチル−5´−メチルフェニル)−5−クロロ−ベン
ゾトリアゾール0.7%を添加したものを、紡糸原液
とする。
【0032】この紡糸原液に表1に示す添加剤を配合
し真空脱泡後、口径0.2mm孔数6ホールのノズルか
ら260℃燃焼ガスを流した紡糸室に押し出し紡糸室下
部のエアージェット撚糸機で2本づつ束ねて撚をかけ3
本の20デニール/2フィラメントの接合マルチフィラ
メントを形成し500m/分の速度で巻き取った。表1
内の記号は以下の様であり、DHT:ハイドロタルサイ
ト化合物,StMg:ステアリン酸マグネシウム,S−
E−Si:分岐状ポリエーテル変性シリコン,L−E−
Si:分子両末端ポリエーテル変性シリコン,A−S
i:アミノ変性シリコンを表す。
【0033】得られた20d糸の強力,伸度,接合マル
チフィラメント20d同士の分離応力,接合マルチフィ
ラメント内の単糸同士の分離応力,分繊糸の走行時の分
離性について表1に示す。表1に示すように、ハイドロ
タルサイト化合物の添加で糸長方向の繊度斑が解消さ
れ、金属石鹸と変性シリコンの併用によって接合マルチ
フィラメント内の単糸間の分離応力は低下させずに引き
揃えて巻き取られた接合マルチフィラメント同士の分離
応力を低下させて分繊を容易にできる事が分かる。
【0034】
【実施例4及び比較例6】紡糸原液に表2に示す添加
剤を配合し真空脱泡後、口径0.2mm孔数4ホールの
ノズルから260℃燃焼ガスを流した紡糸室に押し出し
10デニールの糸を4本形成し、静止ガイドでモノフィ
ラメントを2本づつ引き揃えて500m/分の速度で2
個のボビンに巻き取った。
【0035】得られた繊維の強力,伸度,引き揃えられ
たモノフィラメント同士の分離応力,分繊糸の走行時の
分離性について表2に示す。表2に示すように、経時後
も優れた円滑な分繊性を示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明のポリウレタンウレア弾性糸は、
ハイドロタルサイト化合物、金属石鹸、変性シリコン化
合物を含有せしめる事によって、1個のボビンに引き揃
えて巻かれた接合マルチフィラメントあるいはモノフィ
ラメントの相互の分離応力が10mg以下である分繊用弾
性糸を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合マルチフィラメントの分繊用弾性
糸の製造装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明のモノフィラメントの分繊用弾性糸の製
造装置の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の分離試験装置の概略図である。
【符号の説明】
1 紡糸室 2 紡糸アセンブリー 3 オリフィス 4 熱風入口 5 熱風出口 6 静止ガイド 7 第一ゴデットロール 8 油剤ロール 9 第二ゴデットロール 10 フリクションロール 11 分繊用弾性糸 12 連続フィラメント 13 接合マルチフィラメント 14 撚糸機 15 送り出しロール 16 ボビン 17 巻取りロール 18 スネルガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の接合マルチフィラメントあるいは
    モノフィラメントが1個のボビンに引き揃えて巻かれた
    ポリウレタン弾性糸であって、ハイドロタルサイト化合
    物を0.1〜0.8重量%、金属石鹸を0.05〜0.
    5重量%、変性シリコン化合物を0.05〜0.5重量
    %含有すること、かつ引き揃えて巻かれた接合マルチフ
    ィラメントあるいはモノフィラメントの相互の分離応力
    が10mg以下であることを特徴とする分繊用弾性糸。
  2. 【請求項2】繊度斑が2.5%以下である請求項1記載
    の分繊用弾性糸。
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