JPH09217701A - 構造物の制振制御方法 - Google Patents
構造物の制振制御方法Info
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- JPH09217701A JPH09217701A JP4792896A JP4792896A JPH09217701A JP H09217701 A JPH09217701 A JP H09217701A JP 4792896 A JP4792896 A JP 4792896A JP 4792896 A JP4792896 A JP 4792896A JP H09217701 A JPH09217701 A JP H09217701A
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- JP
- Japan
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- cycle
- actuator
- detection
- state quantity
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Servomotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オブザーバを用いて近似的に状態フィードバ
ックを実現する方法やH∞制御理論等の動的補償器の設
計理論では、構造物の制振制御が実現困難であるため、
その解決が望まれていた。 【解決手段】 アクチュエータ6の一操作周期を複数に
分割してなる小周期を構造物1の状態量検出周期とし、
これらの検出周期による検出時刻ごとに定めたフィード
バック係数を各状態量検出値に乗じてそれらの線形和を
アクチュエータ6に対する操作量指令値とする。また
は、前記状態量の一検出周期を複数に分割してなる小周
期をアクチュエータ6の操作周期とし、これらの操作周
期による操作時刻ごとに定めたフィードバック係数を一
検出周期内の状態量検出値に乗じて各操作時刻における
アクチュエータ6に対する操作量指令値とする。
ックを実現する方法やH∞制御理論等の動的補償器の設
計理論では、構造物の制振制御が実現困難であるため、
その解決が望まれていた。 【解決手段】 アクチュエータ6の一操作周期を複数に
分割してなる小周期を構造物1の状態量検出周期とし、
これらの検出周期による検出時刻ごとに定めたフィード
バック係数を各状態量検出値に乗じてそれらの線形和を
アクチュエータ6に対する操作量指令値とする。また
は、前記状態量の一検出周期を複数に分割してなる小周
期をアクチュエータ6の操作周期とし、これらの操作周
期による操作時刻ごとに定めたフィードバック係数を一
検出周期内の状態量検出値に乗じて各操作時刻における
アクチュエータ6に対する操作量指令値とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築物等の構
造物に設置したアクチュエータにより構造物に制振力を
加え、これによって構造物の振動を抑制するようにした
制振制御方法に関する。
造物に設置したアクチュエータにより構造物に制振力を
加え、これによって構造物の振動を抑制するようにした
制振制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物の制振制御システムでは、
オブザーバを構成し、これを利用して最適レギュレータ
理論等に基づいて求めたフィードバック係数による状態
フィードバック制御系を近似的に実現して制御を行う
か、H∞制御理論等を利用して求めた動的補償器による
出力フィードバック系を構成して制振制御を実現してい
る。
オブザーバを構成し、これを利用して最適レギュレータ
理論等に基づいて求めたフィードバック係数による状態
フィードバック制御系を近似的に実現して制御を行う
か、H∞制御理論等を利用して求めた動的補償器による
出力フィードバック系を構成して制振制御を実現してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オブザーバを使用して
近似的に状態フィードバック制御系を実現する方法で
は、ロバスト性(制御対象の特性変化に対する制御系の
頑健性)が不十分となり、また、オブザーバの設計や調
整が必要であって実現が容易ではない。更に、H∞制御
理論に代表される動的補償器の設計理論では、求まる補
償器が複雑(高次の動的システム)になって極めて高ゲ
インであったり、極めて高い周波数のモードの実現が必
要になる傾向が強く、やはり実現が容易でないという問
題があった。
近似的に状態フィードバック制御系を実現する方法で
は、ロバスト性(制御対象の特性変化に対する制御系の
頑健性)が不十分となり、また、オブザーバの設計や調
整が必要であって実現が容易ではない。更に、H∞制御
理論に代表される動的補償器の設計理論では、求まる補
償器が複雑(高次の動的システム)になって極めて高ゲ
インであったり、極めて高い周波数のモードの実現が必
要になる傾向が強く、やはり実現が容易でないという問
題があった。
【0004】そこで本発明は、上記課題に鑑み、限られ
た数の変数についての状態量検出値と、簡単な演算処理
を行う演算装置とを用いてフィードバック制御系を構成
し、構造物の振動を効果的に抑制しようとするものであ
る。
た数の変数についての状態量検出値と、簡単な演算処理
を行う演算装置とを用いてフィードバック制御系を構成
し、構造物の振動を効果的に抑制しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、制振対象としての構造物の
状態量を検出し、この構造物に設置されたアクチュエー
タの操作量をフィードバック制御系により演算してアク
チュエータから構造物に制振力を加えることにより構造
物の振動を抑制する構造物の制振制御方法において、前
記アクチュエータの一操作周期を複数に分割してなる小
周期を前記構造物の状態量検出周期とし、これらの検出
周期による検出時刻ごとに定めたフィードバック係数を
構造物の変位や速度、加速度などの状態量検出値に乗じ
てそれらの線形和(総和)をアクチュエータに対する操
作量指令値とするものである。
め、請求項1記載の発明は、制振対象としての構造物の
状態量を検出し、この構造物に設置されたアクチュエー
タの操作量をフィードバック制御系により演算してアク
チュエータから構造物に制振力を加えることにより構造
物の振動を抑制する構造物の制振制御方法において、前
記アクチュエータの一操作周期を複数に分割してなる小
周期を前記構造物の状態量検出周期とし、これらの検出
周期による検出時刻ごとに定めたフィードバック係数を
構造物の変位や速度、加速度などの状態量検出値に乗じ
てそれらの線形和(総和)をアクチュエータに対する操
作量指令値とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明とは逆に、前記状態量の一検出周期を複数に分割して
なる小周期をアクチュエータの操作周期とし、これらの
操作周期による操作時刻ごとに定めたフィードバック係
数を一検出周期内の状態量検出値に乗じて各操作時刻に
おけるアクチュエータに対する操作量指令値とするもの
である。つまりこの発明では、一検出周期内の各操作時
刻で操作量指令値を切り替えることとした。
明とは逆に、前記状態量の一検出周期を複数に分割して
なる小周期をアクチュエータの操作周期とし、これらの
操作周期による操作時刻ごとに定めたフィードバック係
数を一検出周期内の状態量検出値に乗じて各操作時刻に
おけるアクチュエータに対する操作量指令値とするもの
である。つまりこの発明では、一検出周期内の各操作時
刻で操作量指令値を切り替えることとした。
【0007】まず、請求項1記載の発明の作用を説明す
る。制振対象である構造物の動特性は、数式1の状態方
程式により表され、可制御かつ可観測であるとする。こ
の数式1において、X(t)は時刻tにおける状態量ベ
クトル、U(t)は時刻tにおける操作量ベクトル、Y
(t)は時刻tにおける制御量ベクトル、A,B,Cは
定数行列である。
る。制振対象である構造物の動特性は、数式1の状態方
程式により表され、可制御かつ可観測であるとする。こ
の数式1において、X(t)は時刻tにおける状態量ベ
クトル、U(t)は時刻tにおける操作量ベクトル、Y
(t)は時刻tにおける制御量ベクトル、A,B,Cは
定数行列である。
【0008】
【数1】
【0009】これに対し、数式2で示される制御則によ
る操作を行うものとする。なお、数式2において、kは
状態量のサンプリングステップを表す番号(整数)、n
はアクチュエータの一操作周期T内の状態量検出回数、
Uk+1はk+1ステップ目のサンプリング時刻から一操
作周期の間((k+1)T≦t<(k+2)T)、保持
される操作量ベクトルである。
る操作を行うものとする。なお、数式2において、kは
状態量のサンプリングステップを表す番号(整数)、n
はアクチュエータの一操作周期T内の状態量検出回数、
Uk+1はk+1ステップ目のサンプリング時刻から一操
作周期の間((k+1)T≦t<(k+2)T)、保持
される操作量ベクトルである。
【0010】
【数2】Uk+1=[G1 G2・・・Gn]・[Y(kT)T
Y(kT+T/n)T・・・Y{kT+(n−1)T/n}T]T
Y(kT+T/n)T・・・Y{kT+(n−1)T/n}T]T
【0011】ここで、次の数式3を導入すると数式4を
得ることができ、前記数式2は数式5のように表すこと
ができる。但し、数式6を条件とする。
得ることができ、前記数式2は数式5のように表すこと
ができる。但し、数式6を条件とする。
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】
【数5】
【0015】
【数6】
【0016】一方、サンプリング周期Tによる離散時間
系の状態フィードバックの制御則は数式7により表さ
れ、更に、この数式7から数式8が得られる。
系の状態フィードバックの制御則は数式7により表さ
れ、更に、この数式7から数式8が得られる。
【0017】
【数7】Uk=F・X(kT)
【0018】
【数8】 Uk+1=F・X{(k+1)T} =F{A* nX(kT)} +F(CB*+CA*B*+CA* 2B*+・・・CA* n-1)Uk
【0019】そこで、以下に示す数式9が成立するよう
に[G1 G2 …… Gn]を求めれば、数式2及び数式5
と数式8とは等価になる。nを適当に選べば、数式6は
列フルランクとなり、数式10により[G1 G2…… G
n]を求めることができる。ただし、数式10の右辺最終
項は、数式6の一般逆行列を示す。
に[G1 G2 …… Gn]を求めれば、数式2及び数式5
と数式8とは等価になる。nを適当に選べば、数式6は
列フルランクとなり、数式10により[G1 G2…… G
n]を求めることができる。ただし、数式10の右辺最終
項は、数式6の一般逆行列を示す。
【0020】
【数9】
【0021】
【数10】
【0022】以上のことから、まず、最適レギュレータ
理論や極配置理論により振動抑制のための状態フィード
バック係数を通常の考え方で求め、更に、数式10によ
り[G1 G2 …… Gn]を求めて数式2の制御則による
フィードバック制御を実行することにより、サンプリン
グ周期をTとする状態フィードバック制御による制振制
御系と等価なシステムを実現することができる。
理論や極配置理論により振動抑制のための状態フィード
バック係数を通常の考え方で求め、更に、数式10によ
り[G1 G2 …… Gn]を求めて数式2の制御則による
フィードバック制御を実行することにより、サンプリン
グ周期をTとする状態フィードバック制御による制振制
御系と等価なシステムを実現することができる。
【0023】次に、請求項2記載の発明の作用につき説
明する。この発明では、数式1により表される制御対象
に対し、数式11の制御則を適用するものとする。但
し、数式12を条件とし、数式11及び数式12におい
て、tは時刻、Tは状態量の一検出周期、mは一検出周
期T内の操作回数(操作量切替回数)、U(t)は時刻
tにおける操作量ベクトル、Y(kt)は時刻kt(つ
まり状態量検出時刻)における制御量ベクトル、E
(t)は時刻tにおける操作量を定めるフィードバック
係数である。
明する。この発明では、数式1により表される制御対象
に対し、数式11の制御則を適用するものとする。但
し、数式12を条件とし、数式11及び数式12におい
て、tは時刻、Tは状態量の一検出周期、mは一検出周
期T内の操作回数(操作量切替回数)、U(t)は時刻
tにおける操作量ベクトル、Y(kt)は時刻kt(つ
まり状態量検出時刻)における制御量ベクトル、E
(t)は時刻tにおける操作量を定めるフィードバック
係数である。
【0024】
【数11】U(t)=E(t)・Y(kT)
【0025】
【数12】
【0026】Y(kt)=C・X(kt)であるから、
上記フィードバック制御系の状態量検出周期ごとの状態
遷移は数式13により表される。この数式13は、数式
14により数式15に変換することができる。
上記フィードバック制御系の状態量検出周期ごとの状態
遷移は数式13により表される。この数式13は、数式
14により数式15に変換することができる。
【0027】
【数13】
【0028】
【数14】
【0029】
【数15】 X(kT+T)=[exp(A・T)+K・C]・X(kT)
【0030】数式15による周期Tごとの離散時間的挙
動の安定性は、[exp(A・T)+K・C]の固有値
によって定まるが、{exp(A・T),C}が可観測
ならば、Kを適当に選ぶことによってこれらを任意の値
にすることができる。
動の安定性は、[exp(A・T)+K・C]の固有値
によって定まるが、{exp(A・T),C}が可観測
ならば、Kを適当に選ぶことによってこれらを任意の値
にすることができる。
【0031】E(t)は操作時刻(操作量切替時刻)の
間(一操作周期)では定数であるので、数式14の左辺
の積分区間を操作時刻で区切ってE(t)を定数E1,E
2,……,Emとして被積分関数の外に出し、残ったもの
の積分結果を整理してB*と表すと、数式16のように
なる。
間(一操作周期)では定数であるので、数式14の左辺
の積分区間を操作時刻で区切ってE(t)を定数E1,E
2,……,Emとして被積分関数の外に出し、残ったもの
の積分結果を整理してB*と表すと、数式16のように
なる。
【0032】
【数16】B*・[E1 T E2 T・・・Em T]T=K
【0033】数式16におけるmを適当に選ぶことによ
り、ほとんどのTにおいてB*は行フルランクとなるの
で、与えられたKに対し、数式16つまり数式14が成
り立つように[E1 T E2 T …… Em T]を求めることが
できる。従って、まず、数式15による状態遷移が、十
分振動が抑制されたものとなるように、[exp(A・
T)+K・C]の固有値を指定してKを求め、次に、数
式16が成り立つように[E1 T E2 T …… Em T]を算
出し、これに基づいて数式11及び数式12のフィード
バック制御を実行することにより、構造物の振動を抑制
することができる。
り、ほとんどのTにおいてB*は行フルランクとなるの
で、与えられたKに対し、数式16つまり数式14が成
り立つように[E1 T E2 T …… Em T]を求めることが
できる。従って、まず、数式15による状態遷移が、十
分振動が抑制されたものとなるように、[exp(A・
T)+K・C]の固有値を指定してKを求め、次に、数
式16が成り立つように[E1 T E2 T …… Em T]を算
出し、これに基づいて数式11及び数式12のフィード
バック制御を実行することにより、構造物の振動を抑制
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は請求項1に記載した発明の実施形
態を示すものである。図において、1は制振対象となる
構造物であり、この構造物1は、近似的に点2,3,
4,5の状態量である位置X1,X2,X3,X4及び
速度V1,V2,V3,V4を状態変数として構成され
る状態方程式によりモデル化することができる。また、
制振のための操作は、点4に取り付けられたアクチュエ
ータ6により水平方向の制振力を発生させて与えるもの
とし、サンプラー7によって検出可能な量Yは位置X2
とする。
態を説明する。図1は請求項1に記載した発明の実施形
態を示すものである。図において、1は制振対象となる
構造物であり、この構造物1は、近似的に点2,3,
4,5の状態量である位置X1,X2,X3,X4及び
速度V1,V2,V3,V4を状態変数として構成され
る状態方程式によりモデル化することができる。また、
制振のための操作は、点4に取り付けられたアクチュエ
ータ6により水平方向の制振力を発生させて与えるもの
とし、サンプラー7によって検出可能な量Yは位置X2
とする。
【0035】上記構造物1を制御対象として、次のよう
な方法でフィードバック制御を行う。アクチュエータ6
の一操作周期Tを例えば8等分し、その間隔で操作時刻
を含めて8回、サンプラー7によりYを検出してその検
出値を順にY1,Y2,……,Y 8とする。
な方法でフィードバック制御を行う。アクチュエータ6
の一操作周期Tを例えば8等分し、その間隔で操作時刻
を含めて8回、サンプラー7によりYを検出してその検
出値を順にY1,Y2,……,Y 8とする。
【0036】演算装置8では、一操作周期Tごとに数式
17で示される演算を行い、その結果をホールダー9に
より次の操作時刻からその次の操作時刻まで(つまり次
の操作周期の間)保持して、アクチュエータ6に対する
操作量指令値とする。この処理を操作周期Tごとに繰り
返す。
17で示される演算を行い、その結果をホールダー9に
より次の操作時刻からその次の操作時刻まで(つまり次
の操作周期の間)保持して、アクチュエータ6に対する
操作量指令値とする。この処理を操作周期Tごとに繰り
返す。
【0037】
【数17】 U=[G1 G2・・・G8]・[Y1 Y2・・・Y8]T =G・[Y1 Y2・・・Y8]T
【0038】数式17におけるフィードバック係数G
(=[G1 G2 …… G8])は、まず制御対象の状態方
程式モデルに基づいて、状態フィードバックによる制御
則(数式18参照)のフィードバック係数Fを最適レギ
ュレータ理論から求め、これと状態方程式の係数行列を
数式10に代入して予め求めておく。
(=[G1 G2 …… G8])は、まず制御対象の状態方
程式モデルに基づいて、状態フィードバックによる制御
則(数式18参照)のフィードバック係数Fを最適レギ
ュレータ理論から求め、これと状態方程式の係数行列を
数式10に代入して予め求めておく。
【0039】
【数18】U=F・[X1 X2 X3 X4 V1
V2 V3 V4]T
V2 V3 V4]T
【0040】こうしてY(=X2)のみの検出値によ
り、全状態量(X1,X2,X3,X4,V1,V2,
V3,V4)の検出値によるフィードバック制御と等価
なフィードバック系が構成され、状態フィードバック制
御によるものと同等の振動抑制が実現されるものであ
る。
り、全状態量(X1,X2,X3,X4,V1,V2,
V3,V4)の検出値によるフィードバック制御と等価
なフィードバック系が構成され、状態フィードバック制
御によるものと同等の振動抑制が実現されるものであ
る。
【0041】次に、請求項2記載の発明の実施形態につ
き説明する。この実施形態において、制振対象となる構
造物1は図1と同様であり、操作量及び検出される状態
量も図1と同様である。量Y(=X2)は、サンプラー
10により検出周期Tごとにサンプリングされ、演算装
置11では、この検出量Yに基づき一検出周期Tを例え
ば8等分した時間間隔(操作周期)ごとの時刻(操作時
刻)に対応する操作量U1,U2,………,U8を数式19
により求める。
き説明する。この実施形態において、制振対象となる構
造物1は図1と同様であり、操作量及び検出される状態
量も図1と同様である。量Y(=X2)は、サンプラー
10により検出周期Tごとにサンプリングされ、演算装
置11では、この検出量Yに基づき一検出周期Tを例え
ば8等分した時間間隔(操作周期)ごとの時刻(操作時
刻)に対応する操作量U1,U2,………,U8を数式19
により求める。
【0042】
【数19】 [U1 U2・・・U8]T=[E1 E2・・・E8]T・Y
【0043】これらの値U1,U2,……,U8を、各時間
間隔に対応したホールダー12〜19によりそれぞれT
/8の時間だけ保持して、アクチュエータ6に対する操
作量指令値とする。ホールダーの保持開始時刻は、ホー
ルダー12から順にT/8ずつずらして設定し、これら
の和をUとすることにより、その値はU1,U2,……,U
8と切り替わる。これを検出周期Tごとに繰り返す。
間隔に対応したホールダー12〜19によりそれぞれT
/8の時間だけ保持して、アクチュエータ6に対する操
作量指令値とする。ホールダーの保持開始時刻は、ホー
ルダー12から順にT/8ずつずらして設定し、これら
の和をUとすることにより、その値はU1,U2,……,U
8と切り替わる。これを検出周期Tごとに繰り返す。
【0044】数式19における[E1 E2 …… E8]T
は[exp(A・T)+K・C]の固有値を指定して極
配置理論により求めた係数Kと数式16との関係から予
め求めておく。こうして、図2のフィードバック系を周
期Tによる離散時間系と見なしたときの固有値を望まし
い値に配置することにより、構造物1の振動が抑制され
る。
は[exp(A・T)+K・C]の固有値を指定して極
配置理論により求めた係数Kと数式16との関係から予
め求めておく。こうして、図2のフィードバック系を周
期Tによる離散時間系と見なしたときの固有値を望まし
い値に配置することにより、構造物1の振動が抑制され
る。
【0045】なお、上記各実施形態において、アクチュ
エータ6の一操作周期の分割数、及び状態量の一検出周
期の分割数は、いずれも“8”に限定されるものではな
い。
エータ6の一操作周期の分割数、及び状態量の一検出周
期の分割数は、いずれも“8”に限定されるものではな
い。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明におい
ては、構造物の振動に関する全状態量を検出するのでは
なく、変位などの比較的容易に検出可能な状態量のみを
アクチュエータの一操作周期を細分した短い周期で検出
し、これらの状態量検出値に予め定めたフィードバック
係数を乗じたものの線形和を操作周期ごとのアクチュエ
ータへの操作量指令値とするものである。これにより、
限られた数の検出信号を用いて簡単な演算処理により状
態フィードバック制御と等価な制御を容易に実現するこ
とができ、状態量検出手段の構造や設備費用を節約しな
がら構造物の振動を効果的に抑制することができる。
ては、構造物の振動に関する全状態量を検出するのでは
なく、変位などの比較的容易に検出可能な状態量のみを
アクチュエータの一操作周期を細分した短い周期で検出
し、これらの状態量検出値に予め定めたフィードバック
係数を乗じたものの線形和を操作周期ごとのアクチュエ
ータへの操作量指令値とするものである。これにより、
限られた数の検出信号を用いて簡単な演算処理により状
態フィードバック制御と等価な制御を容易に実現するこ
とができ、状態量検出手段の構造や設備費用を節約しな
がら構造物の振動を効果的に抑制することができる。
【0047】更に請求項2記載の発明においては、状態
量の一検出周期を細分して短い操作周期を設定し、これ
に基づく操作時刻ごとに定めたフィードバック係数を状
態量検出値に乗じて各操作時刻の操作量指令値を得るも
のである。これにより、限られた数の検出信号を用いて
簡単な演算処理によりシステムの固有値を所望の値にす
ることができ、効果的な振動抑制を行うことができる。
量の一検出周期を細分して短い操作周期を設定し、これ
に基づく操作時刻ごとに定めたフィードバック係数を状
態量検出値に乗じて各操作時刻の操作量指令値を得るも
のである。これにより、限られた数の検出信号を用いて
簡単な演算処理によりシステムの固有値を所望の値にす
ることができ、効果的な振動抑制を行うことができる。
【図1】請求項1記載の発明の実施形態を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】請求項2記載の発明の実施形態を示す構成図で
ある。
ある。
1 構造物 2〜5 点 6 アクチュエータ 7,10 サンプラー 8,11 演算装置 9,12〜19 ホールダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G05B 21/02 G05B 21/02 A
Claims (2)
- 【請求項1】 制振対象としての構造物の状態量を検出
し、この構造物に設置されたアクチュエータの操作量を
フィードバック制御系により演算してアクチュエータか
ら構造物に制振力を加えることにより構造物の振動を抑
制する構造物の制振制御方法において、 前記アクチュエータの一操作周期を複数に分割してなる
小周期を前記構造物の状態量検出周期とし、これらの検
出周期による検出時刻ごとに定めたフィードバック係数
を各状態量検出値に乗じてそれらの線形和をアクチュエ
ータに対する操作量指令値とすることを特徴とする構造
物の制振制御方法。 - 【請求項2】 制振対象としての構造物の状態量を検出
し、この構造物に設置されたアクチュエータの操作量を
フィードバック制御系により演算してアクチュエータか
ら構造物に制振力を加えることにより構造物の振動を抑
制する構造物の制振制御方法において、 前記状態量の一検出周期を複数に分割してなる小周期を
アクチュエータの操作周期とし、これらの操作周期によ
る操作時刻ごとに定めたフィードバック係数を一検出周
期内の状態量検出値に乗じて各操作時刻におけるアクチ
ュエータに対する操作量指令値とすることを特徴とする
構造物の制振制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4792896A JPH09217701A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 構造物の制振制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4792896A JPH09217701A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 構造物の制振制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217701A true JPH09217701A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12789039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4792896A Withdrawn JPH09217701A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 構造物の制振制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09217701A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001041606A1 (en) * | 1999-12-13 | 2001-06-14 | Mi Ryong Song | Pillow the cervical for health |
| JP2002161649A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Shimizu Corp | アクティブ免震の制御方法及び制御装置 |
| CN104763169A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-07-08 | 青岛挚临达实业有限公司 | 一种移动房屋的综合控制系统 |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP4792896A patent/JPH09217701A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001041606A1 (en) * | 1999-12-13 | 2001-06-14 | Mi Ryong Song | Pillow the cervical for health |
| JP2002161649A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-04 | Shimizu Corp | アクティブ免震の制御方法及び制御装置 |
| CN104763169A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-07-08 | 青岛挚临达实业有限公司 | 一种移动房屋的综合控制系统 |
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