JPH09218307A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH09218307A JPH09218307A JP8025167A JP2516796A JPH09218307A JP H09218307 A JPH09218307 A JP H09218307A JP 8025167 A JP8025167 A JP 8025167A JP 2516796 A JP2516796 A JP 2516796A JP H09218307 A JPH09218307 A JP H09218307A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retardation
- stretching
- phase difference
- film
- section length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工程内で得られる位相差のデータを測定し、
該測定データを応答速度早く延伸工程にフィードバック
することによって、レターデーション値のばらつきを制
御し、レターデーション値が均一な高品質の位相差フィ
ルムを製造する方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムを送りロールと引
張ロールの間の延伸区間で縦一軸延伸する手段と、上記
引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の
複数点の位相差を測定する手段と、上記複数点の位相差
の測定データを上記延伸区間長と対応して設けられた位
相差の設定データと比較し、該比較情報に基づき修正延
伸区間長を演算する手段と、該修正延伸区間長を実現す
るための送りロールと引張ロールの位置関係を変更する
手段とを有することを特徴とする位相差フィルムの製造
方法。
該測定データを応答速度早く延伸工程にフィードバック
することによって、レターデーション値のばらつきを制
御し、レターデーション値が均一な高品質の位相差フィ
ルムを製造する方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムを送りロールと引
張ロールの間の延伸区間で縦一軸延伸する手段と、上記
引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の
複数点の位相差を測定する手段と、上記複数点の位相差
の測定データを上記延伸区間長と対応して設けられた位
相差の設定データと比較し、該比較情報に基づき修正延
伸区間長を演算する手段と、該修正延伸区間長を実現す
るための送りロールと引張ロールの位置関係を変更する
手段とを有することを特徴とする位相差フィルムの製造
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相差フィルムの
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光透過性及び複屈折性を有する熱可塑性
樹脂フィルムまたはシートによる位相差フィルムは、防
眩材料として、またF−STN方式の液晶表示装置にお
ける位相差補償板としてその応用が広がっている。熱可
塑性樹脂フィルム製の位相差板は、高分子フィルムの延
伸による分子配向によって延伸方向とそれと直交する方
向とで屈折率が異なるために生ずる複屈折性を利用する
ものである。
樹脂フィルムまたはシートによる位相差フィルムは、防
眩材料として、またF−STN方式の液晶表示装置にお
ける位相差補償板としてその応用が広がっている。熱可
塑性樹脂フィルム製の位相差板は、高分子フィルムの延
伸による分子配向によって延伸方向とそれと直交する方
向とで屈折率が異なるために生ずる複屈折性を利用する
ものである。
【0003】この種の位相差フィルムの製造方法とし
て、セルローズ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを
一軸延伸によって製造する方法は既に知られており、固
有複屈折性の高い素材にあっては一軸延伸によって複屈
折性を付与できることが解っている。
て、セルローズ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを
一軸延伸によって製造する方法は既に知られており、固
有複屈折性の高い素材にあっては一軸延伸によって複屈
折性を付与できることが解っている。
【0004】位相差フィルムは、F−STN方式の液晶
表示装置では、液晶表示セルの位相差を補償することに
使用される。この光学的特性の一つである位相差補償性
能はレターデーション値と呼ばれ、複屈折値とフィルム
の厚みの積で表され、その要求値は目的によって異な
る。位相差フィルムの製造方法に関する先行技術とし
て、特開平2−89007号公報には、比較的配向の少
ない溶媒キャスト法により、配向パラメータが0.01
以下の高分子フィルムを用い、テンター延伸によりガラ
ス転移温度Tg〜Tg+30℃の範囲から選ばれる条件
の均一温度下で一軸延伸することによってレターデーシ
ョン値のばらつきが標準偏差1.0%以内の位相差板を
製造することが開示されている。
表示装置では、液晶表示セルの位相差を補償することに
使用される。この光学的特性の一つである位相差補償性
能はレターデーション値と呼ばれ、複屈折値とフィルム
の厚みの積で表され、その要求値は目的によって異な
る。位相差フィルムの製造方法に関する先行技術とし
て、特開平2−89007号公報には、比較的配向の少
ない溶媒キャスト法により、配向パラメータが0.01
以下の高分子フィルムを用い、テンター延伸によりガラ
ス転移温度Tg〜Tg+30℃の範囲から選ばれる条件
の均一温度下で一軸延伸することによってレターデーシ
ョン値のばらつきが標準偏差1.0%以内の位相差板を
製造することが開示されている。
【0005】位相差補償板としての位相差フィルムは、
液晶表示装置の用途拡大に伴い種々の改善が望まれてお
り、白黒液晶表示の着色の除去、コントラストの向上を
目的とする利用が期待されている。しかし、一般に入手
できる熱可塑性樹脂フィルムをテンター法による横一軸
延伸やロール間の周速差で行う縦一軸延伸等の公知の方
法で延伸した場合、着色むらやコントラストムラの問題
が残り、まだ十分満足できる性能に至っていない。
液晶表示装置の用途拡大に伴い種々の改善が望まれてお
り、白黒液晶表示の着色の除去、コントラストの向上を
目的とする利用が期待されている。しかし、一般に入手
できる熱可塑性樹脂フィルムをテンター法による横一軸
延伸やロール間の周速差で行う縦一軸延伸等の公知の方
法で延伸した場合、着色むらやコントラストムラの問題
が残り、まだ十分満足できる性能に至っていない。
【0006】上記従来の縦一軸延伸は、送りロールと引
張ロールの延伸区間で行われるが、これらの両ロールは
平行に固定して設けられている。従って、延伸前の熱可
塑性樹脂フィルムの幅方向の厚さの偏りや、延伸時の設
備固有の温度の偏りにより、得られる位相差フィルムに
位相差むらが生じることが避けられず、規格外品の発生
により生産効率を低下させるものであった。又、延伸前
の熱可塑性樹脂フィルムの長さ方向の厚さの偏りや、延
伸時の熱可塑性樹脂フィルムの温度の変動も、上記得ら
れる位相差フィルムの位相差むら発生を助長する。
張ロールの延伸区間で行われるが、これらの両ロールは
平行に固定して設けられている。従って、延伸前の熱可
塑性樹脂フィルムの幅方向の厚さの偏りや、延伸時の設
備固有の温度の偏りにより、得られる位相差フィルムに
位相差むらが生じることが避けられず、規格外品の発生
により生産効率を低下させるものであった。又、延伸前
の熱可塑性樹脂フィルムの長さ方向の厚さの偏りや、延
伸時の熱可塑性樹脂フィルムの温度の変動も、上記得ら
れる位相差フィルムの位相差むら発生を助長する。
【0007】従来これらの位相差むらの要因に対し、主
として延伸温度によって調整してきたが、例えば、温度
勾配の設定やスポット調整等による延伸温度の調整が行
われても、延伸される熱可塑性樹脂フィルムの厚さの偏
りと調整される延伸温度を個々に細かく対応させること
は極めて難しく、且つ、応答速度も甚だ遅いものであっ
た。本発明者は、上述の問題点を鋭意検討した結果、従
来、固定されていた送りロールと引張ロールの延伸区間
長を可変とし、工程内で測定される位相差データに基づ
きその位置を変更することによって、応答速度も極めて
早く、得られる熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の位相差
を均質に制御し得ることを知見し本発明を完成するに至
ったものである。
として延伸温度によって調整してきたが、例えば、温度
勾配の設定やスポット調整等による延伸温度の調整が行
われても、延伸される熱可塑性樹脂フィルムの厚さの偏
りと調整される延伸温度を個々に細かく対応させること
は極めて難しく、且つ、応答速度も甚だ遅いものであっ
た。本発明者は、上述の問題点を鋭意検討した結果、従
来、固定されていた送りロールと引張ロールの延伸区間
長を可変とし、工程内で測定される位相差データに基づ
きその位置を変更することによって、応答速度も極めて
早く、得られる熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の位相差
を均質に制御し得ることを知見し本発明を完成するに至
ったものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の事実に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
工程内で得られる位相差のデータを測定し、該測定デー
タを応答速度早く延伸工程にフィードバックすることに
よって、レターデーション値のばらつきを制御し、レタ
ーデーション値が均一な高品質の位相差フィルムを製造
する方法を提供することにある。
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
工程内で得られる位相差のデータを測定し、該測定デー
タを応答速度早く延伸工程にフィードバックすることに
よって、レターデーション値のばらつきを制御し、レタ
ーデーション値が均一な高品質の位相差フィルムを製造
する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
フィルムを送りロールと引張ロールの間の延伸区間で縦
一軸延伸する手段と、上記引張ロールを通過した熱可塑
性樹脂フィルムの幅方向の複数点の位相差を測定する手
段と、上記複数点の位相差の測定データを上記延伸区間
長と対応して設けられた位相差の設定データと比較し、
該比較情報に基づき修正延伸区間長を演算する手段と、
該修正延伸区間長を実現するための送りロールと引張ロ
ールの位置関係を変更する手段とを有することを特徴と
する位相差フィルムの製造方法をその要旨とするもので
ある。
フィルムを送りロールと引張ロールの間の延伸区間で縦
一軸延伸する手段と、上記引張ロールを通過した熱可塑
性樹脂フィルムの幅方向の複数点の位相差を測定する手
段と、上記複数点の位相差の測定データを上記延伸区間
長と対応して設けられた位相差の設定データと比較し、
該比較情報に基づき修正延伸区間長を演算する手段と、
該修正延伸区間長を実現するための送りロールと引張ロ
ールの位置関係を変更する手段とを有することを特徴と
する位相差フィルムの製造方法をその要旨とするもので
ある。
【0010】本発明における製造方法にて使用される熱
可塑性樹脂フィルムは、光線透過性が70%以上の実質
的に透明フィルムであれば特に限定されるものではない
が、例えば、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリ
アリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニール
サルファイド、ポリフォニレンオキサイド、ポリアリル
スルフォン、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリスチ
レン、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、セルロ
ーズ等が挙げられる。
可塑性樹脂フィルムは、光線透過性が70%以上の実質
的に透明フィルムであれば特に限定されるものではない
が、例えば、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリ
アリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニール
サルファイド、ポリフォニレンオキサイド、ポリアリル
スルフォン、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリスチ
レン、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、セルロ
ーズ等が挙げられる。
【0011】上記位相差は、590nmのレターデーシ
ョン値が用いられる。又、上記複数点の位相差の測定手
段は、上記引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フィルム
の幅方向に590nmのレターデーション値を、迅速、
且つ、正確に測定し得るものであれば特に限定されるも
のではない。又、幅方向に測定される測定点数は、当該
製造方法の有する工程能力によって適宜設定される。
ョン値が用いられる。又、上記複数点の位相差の測定手
段は、上記引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フィルム
の幅方向に590nmのレターデーション値を、迅速、
且つ、正確に測定し得るものであれば特に限定されるも
のではない。又、幅方向に測定される測定点数は、当該
製造方法の有する工程能力によって適宜設定される。
【0012】上記位相差の測定は、工程のスタート時並
びに定期及び不定期に行われるが、上記590nmのレ
ターデーション値が予め設定されている規格値を外れた
場合のみ、以降の演算が行われる。上記位相差の測定デ
ータを上記延伸区間長と対応して設けられた位相差の設
定データと比較し、該比較情報に基づき修正延伸区間長
を演算する手段は、特に限定されるものではないが、上
記演算を迅速、且つ、正確に行うためには同工程管理用
マイクロコンピュータが好適に使用される。
びに定期及び不定期に行われるが、上記590nmのレ
ターデーション値が予め設定されている規格値を外れた
場合のみ、以降の演算が行われる。上記位相差の測定デ
ータを上記延伸区間長と対応して設けられた位相差の設
定データと比較し、該比較情報に基づき修正延伸区間長
を演算する手段は、特に限定されるものではないが、上
記演算を迅速、且つ、正確に行うためには同工程管理用
マイクロコンピュータが好適に使用される。
【0013】上記位相差の測定データを用いて修正延伸
区間長を演算する方法は、延伸された熱可塑性樹脂フィ
ルムの全幅にわたる上記位相差の測定データが迅速に規
格値内に入る方法であれば特に限定されるものではない
が、例えば、上記複数点の590nmのレターデーショ
ン値を最小2乗法により、直線近似して、上記送りロー
ルに対する引張ロールの上記両ロールの軸線を含む平面
における基準直線(同条件で延伸される590nmのレ
ターデーション値の基準値が作る直線であって、必ずし
も上記送りロール及び引張ロールが平行して存在するこ
とを示すものではない。)との傾きを算出し、該590
nmのレターデーション値の作る傾きを予め設定されて
いる590nmのレターデーション値/延伸区間長換算
式に従って上記送りロール及び引張ロールの修正角度を
演算する方法する方法が、迅速性、且つ、正確性の観点
から好適に用いられる。
区間長を演算する方法は、延伸された熱可塑性樹脂フィ
ルムの全幅にわたる上記位相差の測定データが迅速に規
格値内に入る方法であれば特に限定されるものではない
が、例えば、上記複数点の590nmのレターデーショ
ン値を最小2乗法により、直線近似して、上記送りロー
ルに対する引張ロールの上記両ロールの軸線を含む平面
における基準直線(同条件で延伸される590nmのレ
ターデーション値の基準値が作る直線であって、必ずし
も上記送りロール及び引張ロールが平行して存在するこ
とを示すものではない。)との傾きを算出し、該590
nmのレターデーション値の作る傾きを予め設定されて
いる590nmのレターデーション値/延伸区間長換算
式に従って上記送りロール及び引張ロールの修正角度を
演算する方法する方法が、迅速性、且つ、正確性の観点
から好適に用いられる。
【0014】上記位相差の測定データを用いて修正延伸
区間長及び修正角度を演算する方法は、既に、経験的に
得られた、延伸される熱可塑性樹脂フィルムに製膜時に
残存する若干の溶剤量によって異なる変換計数によって
演算され、上記修正延伸区間長が得られる。更に、上記
修正延伸区間長から上記送りロール及び引張ロールの修
正角度が演算される。
区間長及び修正角度を演算する方法は、既に、経験的に
得られた、延伸される熱可塑性樹脂フィルムに製膜時に
残存する若干の溶剤量によって異なる変換計数によって
演算され、上記修正延伸区間長が得られる。更に、上記
修正延伸区間長から上記送りロール及び引張ロールの修
正角度が演算される。
【0015】上記修正延伸区間長を実現するための送り
ロールと引張ロールの位置関係を変更する方法は、上記
送りロールの位置を変更するものであってもよく、又、
引張ロールの位置を変更するものであってもよい。又、
上記ロールの位置を変更する手段は、特に限定されるも
のではないが、例えば、油圧もしくはエア等のニューマ
チックシリンダー、サーボモーター等を用いた位置変更
装置が挙げられる。
ロールと引張ロールの位置関係を変更する方法は、上記
送りロールの位置を変更するものであってもよく、又、
引張ロールの位置を変更するものであってもよい。又、
上記ロールの位置を変更する手段は、特に限定されるも
のではないが、例えば、油圧もしくはエア等のニューマ
チックシリンダー、サーボモーター等を用いた位置変更
装置が挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例にて本発明を詳細に
説明する。 〔実施例1〕幅800mm、厚さ80μmのポリカーボ
ネートフィルムを、延伸区間長500mm、延伸温度1
60℃で1.3倍に延伸し、引張ロールを通過した直
後、延伸されたポリカーボネートフィルムの590nm
のレターデーション値を幅方向に160点計測し、上記
レターデーション値は、工程管理用マイクロコンピュー
タに送信され、該測定値を最小2乗法で直線近似したと
ころ、上記レターデーション値で10nm/mの基準設
定からの傾きがあった。次いで、上記基準設定からの傾
きをもった上記レターデーション値10nm/mに対応
する延伸区間長の基準設定からの傾きが演算され、上記
送りロールに対する引張ロールの上記両ロールの軸線を
含む平面における傾き1.2度が算出され、該算出デー
タに基づく信号が上記引張ロール位置変更手段に伝達さ
れ、上記傾き1.2度だけ位置変更され、修正された延
伸区間長で延伸された。修正された延伸区間長で得られ
た一軸延伸ポリカーボネートフィルムについて測定され
た幅方向の160点の上記レターデーション値の基準設
定からの傾きは、10nm/mから3nm/mに低減さ
れており、規格値を外れる製品はなく、この延伸フィル
ムを液晶デバイス用位相差板として使用したところ、着
色むら、コントラストむらはなく、目的の鮮明な液晶画
像が得られた。
説明する。 〔実施例1〕幅800mm、厚さ80μmのポリカーボ
ネートフィルムを、延伸区間長500mm、延伸温度1
60℃で1.3倍に延伸し、引張ロールを通過した直
後、延伸されたポリカーボネートフィルムの590nm
のレターデーション値を幅方向に160点計測し、上記
レターデーション値は、工程管理用マイクロコンピュー
タに送信され、該測定値を最小2乗法で直線近似したと
ころ、上記レターデーション値で10nm/mの基準設
定からの傾きがあった。次いで、上記基準設定からの傾
きをもった上記レターデーション値10nm/mに対応
する延伸区間長の基準設定からの傾きが演算され、上記
送りロールに対する引張ロールの上記両ロールの軸線を
含む平面における傾き1.2度が算出され、該算出デー
タに基づく信号が上記引張ロール位置変更手段に伝達さ
れ、上記傾き1.2度だけ位置変更され、修正された延
伸区間長で延伸された。修正された延伸区間長で得られ
た一軸延伸ポリカーボネートフィルムについて測定され
た幅方向の160点の上記レターデーション値の基準設
定からの傾きは、10nm/mから3nm/mに低減さ
れており、規格値を外れる製品はなく、この延伸フィル
ムを液晶デバイス用位相差板として使用したところ、着
色むら、コントラストむらはなく、目的の鮮明な液晶画
像が得られた。
【0017】(実施例2)実施例1と同条件で一軸延伸
ポリカーボネートフィルムを作製した。スタートした時
点での引張ロールを通過直後の上記一軸延伸ポリカーボ
ネートフィルムの590nmのレターデーション値を幅
方向に160点計測したデータから得られたレターデー
ション値の傾きは、8nm/mであり、これに対応する
延伸区間長の基準設定からの傾きが、1.0度と算出さ
れ、該算出データに基づき上記引張ロールの位置を変更
し、修正された延伸区間長で一軸延伸ポリカーボネート
フィルムを作製した。得られた一軸延伸ポリカーボネー
トフィルムの上記レターデーション値の傾きは、8nm
/mから4nm/mに低減されており、規格値を外れる
製品はなかった。
ポリカーボネートフィルムを作製した。スタートした時
点での引張ロールを通過直後の上記一軸延伸ポリカーボ
ネートフィルムの590nmのレターデーション値を幅
方向に160点計測したデータから得られたレターデー
ション値の傾きは、8nm/mであり、これに対応する
延伸区間長の基準設定からの傾きが、1.0度と算出さ
れ、該算出データに基づき上記引張ロールの位置を変更
し、修正された延伸区間長で一軸延伸ポリカーボネート
フィルムを作製した。得られた一軸延伸ポリカーボネー
トフィルムの上記レターデーション値の傾きは、8nm
/mから4nm/mに低減されており、規格値を外れる
製品はなかった。
【0018】〔比較例1〕実施例1のポリカーボネート
フィルムを、実施例1と同様に、延伸区間長500m
m、延伸温度160℃で1.3倍に延伸し、引張ロール
を通過した直後、引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フ
ィルムの幅方向の位相差を測定し、該測定データに基づ
き、スポット加熱を含む延伸温度調整を行う通常の手段
によって一軸延伸ポリカーボネートフィルムを作製し
た。得られた一軸延伸ポリカーボネートフィルムのの5
90nmに於けるレターデーション値をフィルム幅方向
に160点で測定した。その結果得られたレターデーシ
ョン値は、425nm±16nmであった。この延伸フ
ィルムを液晶デバイス用位相差板として使用したとこ
ろ、着色むら、コントラストムがあり、鮮明な液晶画像
が得られなかった。
フィルムを、実施例1と同様に、延伸区間長500m
m、延伸温度160℃で1.3倍に延伸し、引張ロール
を通過した直後、引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フ
ィルムの幅方向の位相差を測定し、該測定データに基づ
き、スポット加熱を含む延伸温度調整を行う通常の手段
によって一軸延伸ポリカーボネートフィルムを作製し
た。得られた一軸延伸ポリカーボネートフィルムのの5
90nmに於けるレターデーション値をフィルム幅方向
に160点で測定した。その結果得られたレターデーシ
ョン値は、425nm±16nmであった。この延伸フ
ィルムを液晶デバイス用位相差板として使用したとこ
ろ、着色むら、コントラストムがあり、鮮明な液晶画像
が得られなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の位相差フィルムの製造方法は、
叙上の如く、送りロールと引張ロールの延伸区間長を可
変とし、工程内で測定される位相差データに基づきその
位置を変更することによって、応答速度も極めて早く、
得られる熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の位相差を均質
に制御し得るものであるので、レターデーション値のば
らつきを制御し、レターデーション値が均一な高品質の
位相差フィルムを製造するものである。
叙上の如く、送りロールと引張ロールの延伸区間長を可
変とし、工程内で測定される位相差データに基づきその
位置を変更することによって、応答速度も極めて早く、
得られる熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の位相差を均質
に制御し得るものであるので、レターデーション値のば
らつきを制御し、レターデーション値が均一な高品質の
位相差フィルムを製造するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 11:00
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムを送りロールと引
張ロールの間の延伸区間で縦一軸延伸する手段と、上記
引張ロールを通過した熱可塑性樹脂フィルムの幅方向の
複数点の位相差を測定する手段と、上記複数点の位相差
の測定データを上記延伸区間長と対応して設けられた位
相差の設定データと比較し、該比較情報に基づき修正延
伸区間長を演算する手段と、該修正延伸区間長を実現す
るための送りロールと引張ロールの位置関係を変更する
手段とを有することを特徴とする位相差フィルムの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8025167A JPH09218307A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 位相差フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8025167A JPH09218307A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 位相差フィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09218307A true JPH09218307A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12158456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8025167A Pending JPH09218307A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 位相差フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09218307A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1110728A (ja) * | 1997-05-01 | 1999-01-19 | Mitsui Chem Inc | 延伸フィルム製造設備と複屈折測定方法 |
| JP2006256064A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Konica Minolta Opto Inc | 光学フィルム、及びその製造方法 |
| JP2009181056A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Fujifilm Corp | 位相差フィルムの製造方法、位相差フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
| KR101029620B1 (ko) * | 2006-12-06 | 2011-04-15 | 주식회사 엘지화학 | 위상차가 균일한 광학필름의 제조방법 |
| US8120729B2 (en) | 2006-11-20 | 2012-02-21 | Lg Chem, Ltd. | Optical film and method of manufacturing the same |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP8025167A patent/JPH09218307A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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