JPH09219013A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH09219013A JPH09219013A JP2511996A JP2511996A JPH09219013A JP H09219013 A JPH09219013 A JP H09219013A JP 2511996 A JP2511996 A JP 2511996A JP 2511996 A JP2511996 A JP 2511996A JP H09219013 A JPH09219013 A JP H09219013A
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Abstract
つドロップアウトの少ない磁気記録媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 非磁性支持体2と、該非磁性支持体2上
に設けられた磁性層とを具備する本発明の磁気記録媒体
1は、上記磁性層が二層以上の複合磁性層3からなり、
最上層に設けられた第一磁性層31に含有される強磁性
粉末の吸着水分量が0.5〜2.0重量%であり、上記
第一磁性層31に隣接して設けられた第二磁性層32に
含有される強磁性粉末の吸着水分量が0.5〜2.0重
量%であり、且つ上記第二磁性層32に含有される強磁
性粉末の吸着水分量が上記第一磁性層31に含有される
強磁性粉末の吸着水分量以上であることを特徴とする。
Description
するものであり、更に詳しくは、耐久性に優れると共に
ドロップアウトの少ない磁気記録媒体に関する。
り、磁気記録媒体は、テープ、ディスク、ドラム或いは
シート等の形態で汎用されている。このような磁気記録
媒体は、通常、ポリエステルフィルムのような非磁性支
持体上に、磁性粉及び結合剤を主成分とする磁性塗料を
塗布することにより製造されている。
体に対し、その小型化と共に記録の高密度化が要求され
るようになり、斯る要求に応えるために、例えば、保磁
力や飽和磁化を向上させる試みや磁性層の厚さを薄くす
る提案がなされている。また、上記の要求に加えて、高
品質の磁気記録媒体の要求に応えるために、特に耐久性
に優れ、且つドロップアウトの少ない磁気記録媒体が強
く望まれている。
能で、特に耐久性に優れ、且つドロップアウトの少ない
磁気記録媒体を提供することにある。
録媒体における磁性層として複合磁性層を用い、該複合
磁性層中の各層に含有される強磁性粉末の吸着水分量を
特定の範囲にすることにより、上記目的が達成され得る
ことを知見した。
のであり、非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けら
れた磁性層とを具備する磁気記録媒体において、上記磁
性層が二層以上の複合磁性層からなり、最上層に設けら
れた第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が
0.5〜2.0重量%であり、上記第一磁性層に隣接し
て設けられた第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着
水分量が0.5〜2.0重量%であり、且つ上記第二磁
性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が上記第一磁
性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量以上であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体を提供するものである。
面を参照して詳細に説明する。ここで、〔図1〕は、本
発明の磁気記録媒体の好ましい一実施形態の要部の断面
を拡大して示す模式図である。
記録媒体1は、非磁性支持体2と、該非磁性支持体2上
に設けられた複合磁性層3と、上記非磁性支持体2の裏
面に設けられたバックコート層4とを具備している。更
に、上記複合磁性層3は、最上層に設けられた第一磁性
層31と、該第一磁性層31に隣接して設けられた第二
磁性層32とからなる。
層についてそれぞれ説明する。まず、上記非磁性支持体
2について説明すると、上記非磁性支持体2は、通常公
知のものを特に制限されることなく用いることができ、
具体的には、高分子合成樹脂からなる可撓性フィルムや
ディスク;Cu,Al,Zn等の非磁性金属、ガラス、
磁器、陶器等のセラミック等からなるフィルム、ディス
ク、カード等を用いることができる。
する上記高分子合成樹脂としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート、ポリエチレンビスフェノキシカルボキシレー
ト等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン類、セルロースアセテートブチレー
ト、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロー
ス誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビ
ニル系樹脂、或いはポリアミド、ポリイミド、ポリカー
ボネート、ポリスルフォン、ポリエーテル・エーテルケ
トン、ポリウレタン等が挙げられ使用に際しては、単独
若しくは2種以上併用して用いることができる。
上記複合磁性層3について説明すると、該複合磁性層3
は二層以上の複合磁性層であり、〔図1〕に示す如く、
最上層に設けられた第一磁性層31と、該第一磁性層3
1に隣接して設けられた第二磁性層32との2層からな
る。
される強磁性粉末の吸着水分量は0.5〜2.0重量%
であり、好ましくは0.6〜1.4重量%である。吸着
水分量が0.5重量%未満であると、磁性塗料中の強磁
性粉末の分散性が不十分となり、得られる磁気記録媒体
の表面性、電磁変換特性及び耐久性が悪化すると共にド
ロップアウトが増加する。吸着水分量が2.0重量%を
超えると、磁性塗料中に含有されるイソシアネート系硬
化剤と強磁性粉末の吸着水分とが反応し、得られる磁気
記録媒体の耐久性が悪化する。また、上記第二磁性層3
2に含有される強磁性粉末の吸着水分量は0.5〜2.
0重量%であり、好ましくは0.4〜1.6重量%であ
る。吸着水分量が0.5重量%未満であると、磁性塗料
中の強磁性粉末の分散が不十分となり、得られる磁気記
録媒体の表面性、電磁変換特性及び耐久性が悪化すると
共にドロップアウトが増加する。吸着水分量が2.0重
量%を超えると、磁性塗料中に含有されるイソシアネー
ト系硬化剤と強磁性粉末の吸着水分とが反応し、得られ
る磁気記録媒体の耐久性が悪化する。
磁性粉末の吸着水分量が上記第第一性層31に含有され
る強磁性粉末の吸着水分量以上である。上記第二磁性層
32に含有される強磁性粉末の吸着水分量が上記第一磁
性層31に含有される強磁性粉末の吸着水分量より少な
いと、第一磁性層31及び第二磁性層32の形成に用い
られる磁性塗料中の強磁性粉末の分散性が劣り、磁性塗
料の塗布性が悪化するため、得られる磁気記録媒体のド
ロップアウトが増加する。
末の吸着水分量、及び上記第二磁性層32に含有される
強磁性粉末の吸着水分量の調整は、例えば、強磁性粉末
の製造工程での添加水分量を調整することにより行うこ
とができ、上記強磁性粉末の吸着水分量は、例えば、カ
ールフィッシャー滴定法(水分気化方式)等の方法によ
って測定した値である。
設けられる第一磁性層31について詳述すると、該第一
磁性層31は、吸着水分量が上記特定の範囲の強磁性粉
末、バインダ及び溶剤を主成分とする磁性塗料を用いて
形成される。
ては、例えば、鉄を主体とする強磁性金属粉末及び六方
晶系フェライト粉末等が挙げられる。
0重量%以上であり、該金属分の60重量%以上が鉄で
ある強磁性金属粉末が挙げられる。該強磁性金属粉末の
具体例としては、例えば、Fe−Co、Fe−Ni、F
e−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Co−Ni、Fe
−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Si等が挙げられ
る。また、該強磁性金属粉末の形状は、針状又は紡錘状
で、その長軸長は好ましくは0.05〜0.25μm、
更に好ましくは0.05〜0.2μmであり、好ましい
針状比は3〜20、好ましいX線粒径は130〜250
Åである。また、上記強磁性金属粉末の比表面積は、5
0〜70m2 /gであることが好ましく、55〜65m
2 /gであることが更に好ましい。強磁性金属粉末の比
表面積が70m2 /gを超えると粒子的に小さく、該強
磁性金属粉末を分散させることが困難となり、50m2
/g未満であると粒子的に大きく、磁気記録媒体の高密
度記録に不利となる。
は、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチウ
ムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi、C
o、Ni、Zn、V等の原子で置換された磁性粉末等が
挙げられる。また、該六方晶系フェライト粉末は、好ま
しい板径が0.02〜0.09μmであり、好ましい板
状比が2〜7である。また、上記六方晶系フェライト粉
末の比表面積は、25〜45m2 /gであることが好ま
しく、30〜40m2 /gであることが更に好ましい。
強六方晶系フェライト粉末の比表面積が45m2 /gを
超えると粒子的に小さく、該六方晶系フェライト粉末を
分散させることが困難となり、結局表面性を悪化させ
る。25m2 /g未満であると粒子的に大きく、そのた
め第1磁性層の表面性を悪化させる。
〜2500Oeであるのが好ましく、1600〜240
0Oeであるのが更に好ましい。また、上記六方晶系フ
ェライト粉末の保磁力は、1500〜2500Oeであ
るのが好ましく、1600〜2400Oeであるのが更
に好ましい。上記強磁性金属粉末及び六方晶系フェライ
トの上記保磁力が、それぞれ、上記の下限未満である
と、減磁しやすいため短波長RF出力が低下し、また、
上記の上限を超えると、ヘッド磁界が不充分となり書き
込み能力が不足し、更にはオーバーライト特性が低下す
るので、上記範囲内とするのが好ましい。また、上記強
磁性金属粉末の飽和磁化は、100〜180emu/gであ
るのが好ましく、110〜160emu/gであるのが更に
好ましい。また、上記六方晶系フェライト粉末の飽和磁
化は、30〜70emu/gであるのが好ましく、45〜7
0emu/gであるのが更に好ましい。上記強磁性金属粉末
及び上記六方晶系フェライト粉末の上記飽和磁化が、そ
れぞれ、上記の下限未満であると、磁性粉末の充填率が
低くなり、出力が低下し、また、上記の上限を超える
と、結合剤を減少させる必要が生じ、各磁性粉末間の相
互作用が大きくなり、結果的に、磁性粉末が凝集状態と
なって、所望の出力を得るのが困難となるので、上記範
囲内とするのが好ましい。
一磁性層31の保磁力は、好ましくは1500〜250
0Oe、更に好ましくは1600〜2400Oeであ
り、上記六方晶系フェライト粉末を含有する第一磁性層
31の保磁力は、好ましくは1500〜2500Oeで
ある。また、上記強磁性金属粉末を含有する第一磁性層
31の飽和磁束密度は、好ましくは3000〜4500
ガウス、更に好ましくは3200〜4000ガウスであ
り、上記六方晶系フェライト粉末を含有する第一磁性層
31の飽和磁束密度は、好ましくは1500〜2500
ガウス、更に好ましくは1600〜2500ガウスであ
る。
れる磁性塗料に含有される強磁性粉末には、必要に応じ
て、稀土類元素や遷移金属元素を含有せしめることもで
きる。なお、本発明においては、上記強磁性粉末の分散
性等を向上させるために、該強磁性粉末に表面処理を施
してもよい。上記表面処理は、「Characterization of
Powder Surfaces 」;Academic Pressに記載されている
方法等と同様の方法により行うことができ、例えば上記
強磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げ
られる。この際、用いることができる無機質酸化物とし
ては、Al2 O3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、S
nO2 、Sb2 O3 、ZnO等が挙げられ、使用に際し
ては、これらを単独で用いても2種以上を混合して用い
てもよい。上記表面処理は、上記の方法以外に、シラン
カップリング処理、チタンカップリング処理及びアルミ
ニウムカップリング処理等の有機処理により行うことも
できる。
性塗料に含有される強磁性粉末としては、高密度記録に
おいては、再生出力を確保する意味から、飽和磁束密度
及び保磁力の大きな強磁性粉末である、鉄を主体とする
強磁性金属粉末を用いるのが好ましい。
性塗料に含有されるバインダとしては、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂及び反応型樹脂等が挙げられ、使用に際し
ては、これら樹脂を単独で用いても2種以上を混合して
用いてもよい。上記バインダの具体例としては、塩化ビ
ニル系の樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセ
ルロース及びエポキシ樹脂等が挙げられ、その他にも、
特開昭57−162128号公報の第2頁右上欄19行
〜第2頁右下欄19行等に記載されている樹脂等が挙げ
られる。更に、上記バインダは、分散性等向上のために
極性基を含有してもよい。上記バインダの使用量は、上
記強磁性粉末100重量部に対して約5〜100重量部
とすることが好ましく、5〜70重量部とすることが更
に好ましい。
性塗料に含有される溶剤としては、ケトン系の溶剤、エ
ステル系の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系
の溶剤、及び塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げられ、具
体的には、特開昭57−162128号公報の第3頁右
下欄17行〜第4頁左下欄10行等に記載されている溶
剤を用いることができる。上記溶剤の使用量は、上記強
磁性粉末100重量部に対して、80〜500重量部と
することが好ましく、100〜350重量部とすること
が更に好ましい。
れる磁性塗料には、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止
剤、防錆剤、防黴剤、及び硬化剤等の通常磁気記録媒体
に用いられている添加剤を、必要に応じて添加すること
ができる。上記添加剤としては、具体的には、特開昭5
7−162128号公報の第2頁左上欄6行〜第2頁右
上欄10行及び第3頁左上欄6行〜第3頁右上欄18行
等に記載されている種々の添加剤を挙げることができ
る。また、上記研磨剤としては、例えば、中心粒径が
0.05〜0.5μmのアルミナ等を挙げることができ
る。
性塗料を調整するには、例えば、上記強磁性粉末及び上
記バインダを溶剤の一部と共にナウターミキサー等に投
入し予備混合して混合物を得、得られた混合物を連続式
加圧ニーダー等により混練し、次いで、溶剤の一部で希
釈し、サンドミル等を用いて分散処理した後、潤滑剤等
の添加剤を混合して、濾過し、更に残りの溶剤及び硬化
剤等を混合する方法等を挙げることができる。また、上
記第一磁性層31は、上記第二磁性層32の湿潤時に塗
設・形成されていることが好ましい。
1.0μmであることが好ましく、0.1〜0.5μm
であることが更に好ましい。第一磁性層31の厚みが
0.05μm未満であると、ドロップアウトが増加し、
耐久性が悪化する。1.0μmを超えると、電磁変換特
性(出力)が低下するので上記範囲内とするのが好まし
い。
31に隣接して設けられる第二磁性層32について詳述
すると、該第二磁性層32は、吸着水分量が上記特定の
範囲の強磁性粉末、バインダ及び溶剤を主成分とする磁
性塗料を用いて形成される。
性塗料に含有される強磁性粉末としては、軟磁性粉末及
び硬磁性粉末のいずれも好ましく用いられる。上記軟磁
性粉末としては、その種類等は特に制限されないが、特
に磁気ヘッドや電子回路等のいわゆる弱電機器に用いら
れるものが好ましく、例えば近角聡信著「強磁性粉末の
物理(下)磁気特性と応用」(裳華房,1984年)3
68〜376頁に記載されているソフト磁性材料が使用
でき、具体的には、酸化物軟磁性粉末が挙げられる。上
記酸化物軟磁性粉末としては、スピネル型フェライト粉
末が好ましく用いられ、該スピネル型フェライト粉末と
しては、MnFe2 O4 、Fe3 O4 、CoFe
2 O4 、NiFe2 O4 、MgFe2 O4 、Li0.5 F
e2.5 O4 や、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系
フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−Zn系フ
ェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Zn系フェ
ライト、Zn系フェライト、Mn系フェライト等を挙げ
ることができる。これら酸化物軟磁性粉末は単独で用い
ても、又は2種以上を混合して用いてもよい。
性粉末等を用いることもできる。上記金属軟磁性粉末と
しては、Fe−Si合金、Fe−Al合金(Alperm, Alf
enol ,Alfer)、パーマロイ(Ni−Fe系二元合金、及
びこれにMo、Cu、Crなどを添加した多元系合
金)、センダスト(Fe−Si−Al〔9.6重量%の
Si、5.4重量%のAl、残りがFeである組
成〕)、Fe−Co合金等を挙げることができる。これ
ら金属軟磁性粉末は単独で用いても、又は2種以上を混
合して用いてもよい。
0.1〜150Oeであり、飽和磁化は、通常30〜9
0emu/gである。また、金属軟磁性粉末の保磁力は、通
常0.02〜100Oeであり、飽和磁化は、通常50
〜500emu/gである。
て製造することができる。即ち、金属軟磁性粉末におい
ては、気相法により得ることができる。また、酸化物軟
磁性粉末においては、ガラス結晶化法、共沈焼成法、カ
焼法、水熱合成法、ゾルゲル法等により製造することが
できる。
されないが、具体的には、球状、板状、無定形であるの
が好ましい。また、その大きさは、5〜800nmであ
ることが好ましい。
とする強磁性金属粉末、六方晶系フェライト粉末等が挙
げられる。上記の鉄を主体とする強磁性金属粉末及び六
方晶系フェライト粉末としては、上記第一磁性層31の
形成に用いられる磁性塗料に含有される、強磁性金属粉
末及び六方晶系フェライト粉末と同様のものが用いられ
る。該強磁性金属粉末及び六方晶系フェライト粉末の保
磁力、飽和磁化、形状、比表面積等の物性も、上記第一
磁性層31の形成に用いられる強磁性金属粉末及び六方
晶系フェライト粉末の物性と同様である。
性塗料に含有される強磁性粉末としては、低域での出力
及び高域での出力を確保するために第1磁性層表面を平
滑にする観点から、六方晶系フェライト粉末を用いるの
が好ましい。
れる磁性塗料に含有される強磁性粉末には、必要に応じ
て、稀土類元素や遷移金属元素を含有せしめることもで
きる。なお、本発明においては、上記強磁性粉末の分散
性等を向上させるために、該強磁性粉末に、上述の第一
磁性層31の形成に用いられる塗料に含有される強磁性
粉末に施した表面処理と同様の表面処理を施すことがで
きる。
性層31の形成に用いられる磁性塗料に含有されるバイ
ンダと同様のものが用いられる。上記バインダの使用量
は、上記強磁性粉末100重量部に対して約5〜100
重量部とすることが好ましく、5〜70重量部とするこ
とが更に好ましい。
形成に用いられる磁性塗料に含有される溶剤と同様のも
のが用いられる。上記溶剤の使用量は、上記強磁性粉末
100重量部に対して、80〜500重量部とすること
が好ましく、100〜350重量部とすることが更に好
ましい。
性塗料には、必要に応じて非磁性粉末を添加することが
できる。該非磁性粉末としては、特に制限されないが、
例えば、カーボンブラック、グラファイト、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、硫化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシ
ウム、二硫化タングステン、二硫化モリブデン、窒化ホ
ウ素、二酸化錫、二酸化珪素、非磁性の酸化クロム、ア
ルミナ、炭化珪素、酸化セリウム、コランダム、人造ダ
イヤモンド、非磁性の酸化鉄、ザクロ石、ガーネット、
ケイ石、窒化珪素、炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化
タングステン、炭化チタン、ケイソウ土、ドロマイト、
樹脂性の粉末等が挙げられ、中でも酸化鉄(ベンガラ)
が好ましく用いられる。これら非磁性粉末は単独で用い
ても、又は2種以上を混合して用いてもよい。また、上
記非磁性粉末には、該非磁性粉末の分散性等を向上させ
るために、該非磁性粉末に、上述の強磁性粉末に施した
表面処理と同様の表面処理を施すことができる。
れる磁性塗料に上記非磁性粉末を添加する場合、該非磁
性粉末の長軸径は、好ましくは0.05〜0.25μ
m、更に好ましくは0.05〜0.2μmである。ま
た、上記非磁性粉末は、上記第二磁性層32の形成に用
いられる磁性塗料中に添加する場合、上記強磁性粉末1
00重量部に対して、好ましくは10〜1000重量
部、更に好ましくは50〜200重量部添加することが
できる。
れる磁性塗料には、必要に応じて、上記第一磁性層31
の形成に用いられる磁性塗料に添加される添加剤を添加
することができる。
3.0μmであることが好ましく、1.5〜2.5μm
であることが更に好ましい。第二磁性層32の厚みが
1.0μm未満であると、ドロップアウトが増加し、耐
久性が悪化する。3.0μmを超えると、電磁変換特性
(出力)が低下するので上記範囲内とするのが好まし
い。
性支持体2の裏面に設けられる上記バックコート層4
は、公知のバックコート塗料を特に制限なく用いて形成
することができる。
ついて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に制限
されるものではなく種々の変更形態が可能である。例え
ば、〔図1〕に示す磁気記録媒体1においては、複合磁
性層は2層からなるものであるが、本発明の磁気記録媒
体においては、複合磁性層は2層からなるものに制限さ
れず、3層以上の層からなるものでもよい。また、本発
明の磁気記録媒体においては、非磁性支持体と複合磁性
層との間に中間層を形成してもよく、非磁性支持体と中
間層又はバックコート層との間にプライマー層を形成し
てもよい。更に、長波長信号を使用するハードシステム
に対応してサーボ信号等を記録するために設けられる他
の磁性層や、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜、
別の層も介在可能である。
ープ、DATテープ等の磁気テープとして好適である
が、フロッピーディスク等の他の磁気記録媒体としても
適用することができる。
示す、非磁性支持体と第二磁性層と第一磁性層とバック
コート層とからなる磁気記録媒体)を製造する方法の一
例につき、その概略を述べる。まず、上記非磁性支持体
上に、上記第二磁性層を形成する磁性塗料と、上記第一
磁性層を形成する磁性塗料とを、第二磁性層及び第一磁
性層の乾燥厚みが前記の厚みとなるようにウエット・オ
ン・ウエット方式により同時重層塗布を行い、第一磁性
層及び第二磁性層からなる複合磁性層の塗膜を形成す
る。即ち、上記第一磁性層は、上記第二磁性層の湿潤時
に塗設・形成されているのが好ましい。次いで、該塗膜
に対して、磁場配向処理を行った後、乾燥し、カレンダ
ー処理を行った後、更に上記非磁性支持体の裏面に上記
バックコート塗料を塗布して、バックコート層を形成
し、乾燥処理を行う。次いで、必要に応じて、例えば、
磁気テープを得る場合には、40〜70℃下にて、6〜
72時間エージング処理し、所望の幅にスリットする。
883号公報の第42欄31行〜第43欄31行等に記
載されており、上記第二磁性層を形成する磁性塗料が乾
燥する前に上記第一磁性層を形成する磁性塗料を塗布す
る方法であって、上記第二磁性層と上記第一磁性層との
境界面が滑らかになると共に上記第一磁性層の表面性も
良好になるため、ドロップアウトが少なく、高密度記録
に対応でき且つ塗膜(複合磁性層)の耐久性にも優れた
磁気記録媒体が得られる。
層を形成する磁性塗料及び上記第一磁性層を形成する磁
性塗料が乾燥する前に行われ、例えば、本発明の磁気記
録媒体が磁気テープの場合には、上記第二磁性層を形成
する磁性塗料及び上記第一磁性層を形成する磁性塗料の
塗布面に対して平行方向に約500Oe以上、好ましく
は約1000〜10000Oeの磁界を印加する方法
や、上記第二磁性層を形成する磁性塗料及び上記第一磁
性層を形成する磁性塗料が湿潤状態のうちに1000〜
10000Oeのソレノイド等の中を通過させる方法等
により行うことができる。
ル及びコットンロール若しくは合成樹脂ロール、メタル
ロール及びメタルロール等の2本のロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行うことができる。また、
上記カレンダー処理の条件は、ロール表面温度60〜1
40℃、ロール線圧100〜500kg/cmとするこ
とができる。
に加熱された気体の供給により行うことができ、この
際、気体の温度とその供給量とを制御することにより塗
膜の乾燥程度を制御することができる。
コート層は、上記非磁性支持体の裏側(上記複合磁性層
が設けられていない側の面)に設けられるものであり、
通常バックコート層の形成に用いられているバックコー
ト塗料を上記非磁性支持体上に塗布することにより得ら
れるものである。
は、必要に応じ、複合磁性層表面の研磨やクリーニング
工程等の仕上げ工程を施すこともできる。また、上記の
第二磁性層を形成する磁性塗料及び上記の第一磁性層を
形成する磁性塗料の塗布は、通常公知の逐次重層塗布方
法により行うこともできる。
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
する磁性塗料、下記配合の第一磁性層を形成する磁性塗
料及び下記配合のバックコート塗料を用い、下記〔磁気
記録媒体の製造方法〕に準じて磁気テープを製造した。
尚、下記配合の第二磁性層を形成する磁性塗料に含有さ
れる六方晶系フェライト粉末及び下記配合の第一磁性層
を形成する磁性塗料に含有される強磁性金属粉末の吸着
水分量を後述の〔強磁性粉末の吸着水分量の測定法〕に
準じて測定したところ、第二磁性層を形成する磁性塗料
に含有される六方晶系フェライト粉末及び第一磁性層を
形成する磁性塗料に含有される強磁性金属粉末の吸着水
分量は、何れも1.0重量%であった。
二磁性層を形成する磁性塗料中の六方晶系フェライト粉
末、ベンガラ、アルミナ、カーボンブラック、ハードバ
インダー及びソフトバインダーを、メチルエチルケトン
とトルエンとシクロヘキサノンとの混合溶剤で固形分濃
度が80%となるようにプラネタリーミキサーで混練し
た。次いで、上記溶剤で固形分濃度が40%となるよう
に希釈し、縦型のサンドミルで分散処理を行った。更
に、固形分濃度が35%となるように上記溶剤で希釈を
行った後、ミリスチン酸及びブチルステアレートを添加
し、絶対ろ過精度1μmのフィルターでろ過し、イソシ
アネート系硬化剤を添加し、第二磁性層を形成する磁性
塗料とした。また、上記組成の第一磁性層を形成する磁
性塗料中のメタル粉、アルミナ、カーボンブラック、ハ
ードバインダー及びソフトバインダーをを、メチルエチ
ルケトンとトルエンとシクロヘキサノンとの混合溶剤で
固形分濃度が80%となるようにプラネタリーミキサー
で混練した。次いで、上記溶剤で固形分濃度が40%と
なるように希釈し、縦型のサンドミルで分散処理を行っ
た。更に、固形分濃度が35%となるように上記溶剤で
希釈を行った後、ミリスチン酸及びブチルステアレート
を添加し、絶対ろ過精度1μmのフィルターでろ過し、
イソシアネート系硬化剤を添加し、第一磁性層を形成す
る磁性塗料とした。次いで、厚さ6μmのPETフィル
ムの表面上に、上記の如く形成した第二磁性層を形成す
る磁性塗料及び第一磁性層を形成する磁性塗料を、該第
二磁性層の乾燥厚みが2.0μm、第一磁性層の乾燥厚
みが0.2μmとなるように塗布し、第二磁性層及び第
一磁性層からなる複合磁性層の塗膜を形成した。次い
で、塗膜が湿潤状態のうちに5000Oeのソレノイド
マグネット中を通過させて磁場配向処理を行い、80℃
にて乾燥処理を行った後巻き取った。次いで、表面温度
85℃、線圧350kg/cmの条件でカレンダーで表
面平滑化処理を行い第一磁性層及び第二磁性層からなる
複合磁性層を形成した後、上記非磁性支持体の裏面上に
バックコート塗料を乾燥厚さが0.5μmになるよう塗
布し、90℃にて乾燥処理を行った後、巻き取った。そ
の後、50℃下にて、16時間エージング処理した後、
1/2インチ幅のテープ状に裁断し、磁気テープを得、
得られた磁気テープを1/2インチ型データバックアッ
プ装置に装填した。
について、下記〔磁気記録媒体の評価基準〕に従って評
価を行った。その結果を〔表1〕に示す。
い、得られた磁気テープに2.8MHzの信号を記録
し、常温常湿でエラーを測定した。エラーが発生し、装
置が停止するまでの時間を測定した。測定は250時間
まで行った。
ロップアウトの測定) DLT4ドロップアウトテスター〔カンタム社製〕を用
い、ドロップアウトの個数を測定した。なお、測定条件
を以下に示す。 ・測定条件 ・記録周波数;2.8MHz ・Threshold ;45%
産業(株)製、AQ−5、EV−6を用い、カールフィ
ッシャー滴定法(水分気化方式)により、次の条件で測
定した。 ・試料の量;350mg ・水分気化温度;100℃ ・窒素流量;0.3L/分 なお、電解電流がブランク電流と等しくなり、10秒間
保持された時を終点とした。
磁性層を形成する磁性塗料中の六方晶系フェライト粉末
の吸着水分量、及び第一磁性層を形成する磁性塗料中の
強磁性金属粉末の吸着水分量を、それぞれ〔表1〕に示
す量とした以外は実施例1と同様に操作を行い、磁気テ
ープを得た。得られた磁気テープの評価を実施例1と同
様に行った。その結果を〔表1〕に示す。
第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が該強
磁性粉末の重量に対して0.5〜2.0重量%であり、
第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が該強
磁性粉末の重量に対して0.5〜2.0重量%であり、
且つ上記第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分
量が上記第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分
量以上である本発明の磁気テープ(実施例1〜9)は、
耐久性に優れ、且つドロップアウトの少ないものである
ことがわかる。これに対して、第一磁性層又は第二磁性
層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が0.5重量%
未満である比較例1、2、5及び6の磁気テープは耐久
性に劣り、ドロップアウトの多いものであり、第一磁性
層又は第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量
が2.0重量%より多い比較例12及び13の磁気テー
プは耐久性に劣るものであることがわかる。また、第二
磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が第一磁性
層に含有される強磁性粉末の吸着水分量より少ない比較
例3、4及び比較例7〜11の磁気テープはドロップア
ウトの多いものであることがわかる。
体は、最上層に設けられた第一磁性層に含有される強磁
性粉末の吸着水分量を0.5〜2.0重量%とし、上記
第一磁性層に隣接して設けられた第二磁性層に含有され
る強磁性粉末の吸着水分量を0.5〜2.0重量%と
し、且つ上記第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着
水分量を上記第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着
水分量以上とすることにより、耐久性に優れると共に、
ドロップアウトの少ないものとなる。
要部の断面を拡大して示す模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた磁性層とを具備する磁気記録媒体において、 上記磁性層が二層以上の複合磁性層からなり、最上層に
設けられた第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水
分量が0.5〜2.0重量%であり、上記第一磁性層に
隣接して設けられた第二磁性層に含有される強磁性粉末
の吸着水分量が0.5〜2.0重量%であり、且つ上記
第二磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量が上記
第一磁性層に含有される強磁性粉末の吸着水分量以上で
あることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 上記第一磁性層に含有される強磁性粉末
が、鉄を主体とする強磁性金属粉末である、請求項1記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記第二磁性層に含有される強磁性粉末
が、六方晶系フェライト粉末である、請求項1又は2記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 上記第一磁性層の厚みが0.05〜1.
0μmであり、且つ上記第二磁性層の厚みが1.0〜
3.0μmである、請求項1〜3の何れかに記載の磁気
記録媒体。 - 【請求項5】 上記第一磁性層が、上記第二磁性層の湿
潤時に塗設・形成されている、請求項1〜4の何れかに
記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 上記第一磁性層に含有される強磁性粉末
の比表面積が50〜70m2 /gであり、且つ上記第二
磁性層に含有される強磁性粉末の比表面積が25〜45
m2 /gである、請求項1〜5の何れかに記載の磁気記
録媒体。 - 【請求項7】上記第一磁性層又は上記第二磁性層に、研
磨剤として中心粒径が0.05〜0.5μmのアルミナ
をを含有する請求項1〜6の何れかに記載の磁気記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2511996A JP2971023B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2511996A JP2971023B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09219013A true JPH09219013A (ja) | 1997-08-19 |
| JP2971023B2 JP2971023B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=12157053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2511996A Expired - Fee Related JP2971023B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2971023B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP2511996A patent/JP2971023B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2971023B2 (ja) | 1999-11-02 |
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