JPH0921908A - レンズシート - Google Patents

レンズシート

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JPH0921908A
JPH0921908A JP7194149A JP19414995A JPH0921908A JP H0921908 A JPH0921908 A JP H0921908A JP 7194149 A JP7194149 A JP 7194149A JP 19414995 A JP19414995 A JP 19414995A JP H0921908 A JPH0921908 A JP H0921908A
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JP
Japan
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lens sheet
prism
lens
thermoplastic polyester
sheet
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Withdrawn
Application number
JP7194149A
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English (en)
Inventor
Tomo Tsuyama
友 津山
Kenji Kawashima
健司 川島
Tetsuro Tabuchi
哲朗 田縁
Osamu Kawaguchi
修 川口
Takumi Kosugi
巧 小杉
Shuzo Ohara
柊三 大原
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Goyo Paper Working Co Ltd
Original Assignee
Goyo Paper Working Co Ltd
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 屈折率1.60以上、ガラス転移温度100
℃以上150℃以下の非晶質熱可塑性ポリエステルから
なり、少なくとも一方の面に実質的に3角柱からなるプ
リズム形状の単位のレンズ部を長軸方向が互いにほぼ平
行になるよう面状に多数配置したことを特徴とするレン
ズシート。 【効果】 優れた輝度を示し、耐熱性、成型性も良好
で、液晶表示装置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶テレビ、コンピュ
ーターやワードプロセッサー等の液晶表示装置に関する
ものであり、更に詳しくは、表示装置の輝度を向上する
ことのできる特定のポリエステル重合体から形成される
レンズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の高性能化や軽量化の要
望に従って、OA機器、パーソナルコンピューター、ワ
ードプロセッサー等の表示装置に多用されている液晶表
示装置にも軽量化、薄型化、高精彩化、省電力化の要求
が強くなっている。液晶表示機構そのものの改善ととも
に、発光機能を持たない液晶表示装置を見やすくするた
めのバックライトの薄型化と高輝度化の要望も強く、明
るさを向上させる試みが種々なされている。投入電力の
増大によりバックライトの明るさを向上させる方法では
消費電力の増加、発熱量の増大等、また、携帯用にあっ
てはバッテリ容量の増加、寿命の短命化等の不利益に連
なることが避けられない。このために冷陰極線管やイン
バターの改善とともに、バックライトの光の効率化が求
められている。液晶表示装置では観察者正面の明るさが
重要である。薄型化に有利な1灯式では一端から発光し
た光を表示面全体に均一に発光させるため、光拡散層を
経た光は無指向性の光線となり液晶相を通過した場合の
明るさは正面の観察者には不利となるので、再び指向性
を与えて輝度の向上を図る方法が登場してきた。このた
めに各種のレンズシートが工夫されている。
【0003】輝度向上のためのレンズシートの第一の例
はプリズムを利用する方法であり、同一面に微細な間隔
で直線状頂稜を持つプリズムを頂稜がほぼ平行となる状
態に多数有する透光性材料からなるシートを頂稜面が外
側になるように出射面側に配置する方法(特開昭5−1
27159)や、その配置方向がパネルの左右方向で平
行となるように1枚以上配置する方法(特開昭5−32
3319)が提案されている。そして、そのプリズムの
頂角が70度から110度で液晶表示素子と相対するよ
うに設置した装置(特開平6−67178)や、頂角が
95度以上110度以下のもの(特開平6−1870
7)、更に、70度から150度のもの(特開平6−1
60639)もある。
【0004】第2の例は、多数のプリズムを平行に配置
したものに類似した構造のものである。これには、拡散
枚とその表面を半球面連続体、あるいは断面を半円曲線
の連続線もしくは山形多角形の連続線とした平行凸条面
からなる集光板を設ける方法(特開平4−32888)
や、頂部が横断面凸弧状に丸められた多数の凸条と谷部
横断面凹弧状に丸められた多数の凹条とが交互にかつ略
平行に配列する方法(特開平5−313004)があ
る。
【0005】第3の例は、プリズムまたはレンズのシー
トの裏面に対する工夫である。通常、裏面は光学的な平
滑面が用いられる(特開昭62−144102)が、場
合によっては光学的非平滑面にされる方法(特開平5−
313004)や積極的に裏面にプリズム面を配する方
法(特開平6−67004)及びレンズシートの裏面に
凹凸の高さが光源光の波長以上の微小突起群を形成する
方法(特開平6−324205)が提案されている。更
にプリズムを有する第1表面と拡散透過を行う光学的凹
凸構造を有する第2表面とを有する光学的フィルム(特
開平6−109925)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの工夫におい
て、第1の例にあっては発光面の液晶面への方向の輝度
向上には有効な方法である。しかし、往々にして、レン
ズシートの取扱い時にプリズム頂部を傷つけることが多
く、これが光むらとして観察される欠点がある。その上
に、レンズシートと拡散板との関連で、または複数枚の
レンズシートを重ねる場合にはそれらとの間で、干渉縞
または密着によってレンズ効果が減少し、これらにより
光の均一性が失われやすい。第2の例では、プリズム頂
部の傷に対しては防護しやすいが、輝度向上の効果が少
ない。第3の例では、干渉縞や密着による光むらの発生
の防止には有効であるが一般的に輝度の向上を阻害しや
すい。そこで、充分に輝度を向上せしめるとともに光の
均一性を高めることのできる第4の工夫が必要である。
【0007】その一つは材料の選択である。一般的には
透光性を有する熱可塑性材料としてポリメタクリル酸エ
ステルやポリカーボネートが光学材料として多用されて
いる。更に近年では非晶性ポリオレフィンも光学材料と
して用いられる様になって来た(特開平4−36331
2、平4−11201)。一方、微細なプリズム形状を
精度よく形づくるために活性エネルギー線硬化型樹脂を
用いる方法(特開平6−67004、同平6−6717
8)が提案されている。この場合には樹脂塗布工程と透
明基材を重ねる積層工程と活性エネルギー線照射硬化工
程及び離型工程の4工程を必要とする。従って輝度を充
分に高め得る材料を選択するとともに、通常の高分子材
料の加工方法で取扱い時に傷の発生が起こり難く、シー
ト間の密着や干渉縞の起こり難い形状を忠実に形成する
ことが要求される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために完成されたもので、屈折率1.60以上、ガ
ラス転移温度100℃以上150℃以下の非晶質熱可塑
性ポリエステルからなり、少なくとも一方の面に実質的
に3角柱からなるプリズム形状の単位のレンズ部を長軸
方向が互いにほぼ平行になるよう面状に多数配置したこ
とを特徴とするレンズシートを提供するものである。
【0009】レンズシート用材料には透明性に優れ、微
細な形状を精度よく成形できる成形性と、液晶表示装置
に組み込まれたバックライトの使用環境条件中で性能が
変化しない耐環境性、特に耐熱性が要求される。ポリカ
ーボネートは本用途にも有用な材料であり多用される
が、通常の熱可塑性合成樹脂の成形方法では微細な形状
を精度よく成形することは困難で、この方法で得られる
プリズムシートは輝度の向上は充分でない。
【0010】非晶質熱可塑性ポリエステル重合体または
共重合体も光学用途の材料として提案されている(特開
平2−38428、特開平2−98845)。しかし、
これらの樹脂は光記録基板材料としての試みが多く、耐
熱性が不足していたり、光学的特性が不十分であったり
して必ずしも満足できるものではなく、特にレンズシー
ト用として開示されたものはない。
【0011】本発明者等は非晶質熱可塑性ポリエステル
が微細な形状を精度よく成形できることに着目して、レ
ンズシートの輝度向上を初めとする性能向上を目指して
きたところ、屈折率が1.60以上の材料であること、
使用する環境条件に適合するためにガラス転位温度が1
00℃以上有すること、微細な形状を精度よく形づくる
に必要な成形性を得るためには耐熱性に上限がありガラ
ス転位温度としては150℃以下であることが必要なこ
とを見出した。一方、特開平3−168211では9,
9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとテレフ
タル酸、イソフタル酸からなるポリエステルが種々提案
されている。ガラス転移点は充分に高いが、レンズシー
ト用としては屈折率と成形加工性とを両立させる範囲が
やや狭い。更に、この種のポリエステルの機械的性質の
改善(特公平4−22931)及びフィルム特性の改善
(特開平3−73902)の提案であるが、特に特開平
6−49186では9,9−ビス(4−ヒドロキシエト
キシフェニル)フルオレン、エチレングリコール、テレ
フタル酸からなるポリエステルが透明で耐熱性があり光
学的異方性が小さく、成形性、寸法安定性に優れてお
り、光ディスク基板に適していると提案されている。こ
の種の共重合体を多面的に検討した結果、レンズシート
としては微細な形状を成形する成形性も充分にあり、屈
折率も高く、その結果として充分にレンズシートの輝度
を向上せしめるのに好ましいことがわかった。
【0012】以下本発明を詳しく説明する。本発明のレ
ンズシートは屈折率1.60以上、ガラス転移温度10
0℃以上150℃以下の非晶質熱可塑性ポリエステルか
らなる。屈折率1.60未満では得られるレンズシート
の輝度向上が充分でなく、ガラス転移点100℃未満で
は使用する環境条件下では耐え難く、150℃以上の高
い耐熱性を有するポリエステル共重合体では微細なレン
ズ形状を形成し難く性能が劣る。これらの要件をともに
満たすことが必須である。本発明の非晶質ポリエステル
共重合体の例としては各種のものが挙げられる。ジカル
ボン酸としては芳香族ジカルボン酸または一部脂肪族カ
ルボン酸と併用して使用することもできる。芳香族ジカ
ルボン酸の例としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フェニルインダンジカルボン酸、ナフタレンジ
カルボン酸、テトラヒドロナフタレンジカルボン酸等が
挙げられるが、組み合わされるグリコールの種類を勘案
して適切に選ぶ必要がある。特に後述するジヒドロキシ
化合物の広範囲な選択のためにはテレフタル酸が最も好
ましい。
【0013】ジヒドロキシ化合物は炭素原子数2から4
の脂肪族グリコールが使用されるが、この内の一部を芳
香族環を分子中に含むジヒドロキシ化合物に置き代えて
用いるのが良い。非晶質でありながら耐熱性を保つため
には、脂肪族グリコールを9,9−ビス−(4−ヒドロ
キシエトキシフェニル)−フルオレン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−フルオレン等
に置き代えると都合が良い。特に、樹脂中の全グリコー
ル成分の10モル%以上を、9,9−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−フルオレンに置き代えるのが好まし
い。10モル%未満では屈折率が高くなり難く、耐熱性
も不充分である。この時、グリコール成分にはエチレン
グリコールと組み合わせるのが好ましい。
【0014】ジカルボン酸とジヒドロキシ化合物からな
る非晶質熱可塑性ポリエステル共重合体はエステル交換
法、直接重合法等の溶融重合法、溶液重合法、界面重合
法等の公知の方法から選択して製造できる。光学材料と
して製造する場合には不純物の入り難いエステル交換法
が適している。また各工程で塵埃が入り込まない様に留
意が望まれる。
【0015】レンズシートの作成は、少なくとも一方の
面に実質的に三角柱からなるプリズム形状の単位のレン
ズ部を長軸方向が互いにほぼ平行になるよう面状に多数
に配置した形状が輝度向上に効果がある。三角柱の頂角
は70度から110度が好ましい。70度未満及び11
0度を越えると輝度の向上の効果が少ない。この頂角は
実質的な角度であって若干の曲率を生じても大きく輝度
を低下させない限り問題はなく、レンズシートの取り扱
い時に生じやすい傷の防止方法として、若干頂部に曲率
を設けることも好ましい一つの方法である。また頂点か
らそれぞれの斜辺までの長さが実質的に等しいものを用
いるとプリズム底面の法線方向、即ち観察者の正面に光
が集中しやすく好ましい。更に、レンズシートを通して
出射された光による直線状のプリズムの縞模様を見分け
難くするためには、プリズム単位の間隔は10〜100
0μmであることが好ましく、更には10から500μ
mであることが一層好ましい。そして、プリズム単位の
高さはプリズム単位の間隔で決まる。また、シートの厚
みは50から1000μmの厚さが好ましい。50μm
未満の厚さでは機械的強度に不足し、1000μmを越
える厚さでは光の透過性や軽量化及び薄型化に不利であ
る。
【0016】他の一方の面は、通常、光学的に平滑面の
ままで用いられるが、レンズシートの置かれる拡散板と
の間で密着して空気層を排除することによる光むらの発
生を防いだり、またはレンズシートを複数枚重ねること
によって更に輝度を高めたい場合に、レンズシート間の
密着により空気層を排除することによって起こる光むら
を防ぐために微細な凹凸面を持った光沢の少ない面とす
ることも好ましい。また裏面の表面反射を防いで入射光
量を増す無反射処理した面とするのも好ましい。
【0017】本発明に用いられるレンズシートを成形す
る方法は特に限定されるものではなく、例えば熱プレス
による金型成形加工、シートからのエンボス加工、立体
模様を有する離型性シートから転写する方法、射出成形
加工等の方法が可能である。この場合、成形加工時に於
いて、頂角や頂稜及びプリズム平面、底面に若干の変形
が生じても本発明の効果が認められる範囲であれば差支
えない。
【0018】本発明のレンズシートの使用の方法は各種
の方法が考えられるが、液晶表示装置のバックライトの
光拡散板上にプリズムの配備されたレンズ面を光が出射
する側に置いて使用するのが一般的である。プリズムの
長軸の方向は自由であるが、冷陰極線管のエッヂライト
の方向に一致させてもよく、これに垂直に配置してもよ
い。更に、輝度の向上を図りたい場合には、同一のまた
は同類のレンズシートを重ねて使用される。この場合、
最初の一枚目の方向と直交するように配置すると効果が
高まる。一方、これに対して逆にプリズムの配備された
レンズ面を光が入射する側にして配置する方法にも使用
される。この方法は、光拡散板の拡散効果を抑えぎみに
した場合に有効な方法である。
【0019】本発明に用いられるバックライトの発光装
置は直下型でもエッジライト型でもどちらでもよいが、
近年エッジライト型が薄型化しやすく多用されている。
エッジライト型では光線透過率の良い透明材料の導光体
の端面に、細径の冷陰極線管が配置される。この場合、
相対する両端面に配置した2灯型でも一端のみの1灯型
でもよい。導光面の表面には拡散板が、裏面及びその周
辺には反射材が設置されるのが一般的である。レンズシ
ートはこの拡散板上またはその下部に置いて使用される
のが通常である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下の記載において、「部」は特に断ら
ない限り「重量部」を意味する。
【0021】実施例1 (1)非晶質熱可塑性ポリエステルの合成 9,9−ビス−(4−ヒドロキシエトキシフェニル)−
フルオレン35部、エチレングリコール27部、テレフ
タル酸ジメチル38部を触媒として酢酸カルシウム0.
042部とともに反応槽に投入し、攪拌しながら190
℃から230℃に徐々に加熱してエステル交換反応を行
った。所定のメタノールを系外に抜き出した後、重合触
媒である酸化ゲルマニウム0.012部と着色を防止す
るためリン酸トリメチル0.033とを投入して、減圧
にしながら昇温を除々に行い発生するエチレングリコー
ルを抜き加熱槽の温度を280℃、真空度を1トール以
下に保った。この状態を保ち粘度の上昇を確認した後
ち、反応を終了し、反応物を水中に押し出してペレット
を得た。この共重合体の極限粘度はフェノール60重量
%、1,1,2,2,テトラクロロエタン40重量%の
混合溶液中20℃で測定し0.35を示した。DSCに
よるガラス転移温度は118.4℃であり、23℃に於
けるアッベの屈折計による屈折率は1.62であった。
流出したメタノール及びエチレングリコール及び仕込み
組成から計算してグリコールの置換量は40.8モル%
であった。
【0022】(2)レンズシートの成形A 頂角90度、山の高さ25μm、底辺50μmの2等辺
3角形の頂稜が互いに平行になるように直線状のプリズ
ムが多数連なる一面の金型と他の一面に平均の窪みが
0.8μmの僅かに無光沢に処理した金型の二枚の間隔
を200μmになるように一組の金型を準備した。これ
に上記(1)で得た非晶質熱可塑性ポリエステルの23
0μmの厚みのシートを装着し、金型温度270℃、圧
力100kg/cm2 を熱プレスにより15分保持し、その
後常温になるまで冷却してレンズシート1Aを作製し
た。
【0023】(3)レンズシートの成形B レンズシートの成形Aと同一のプリズム形状を形成させ
た直径250mmの金属ロールを115℃に加熱した。ス
クリューを備えた押出機にて樹脂温度280℃に加熱し
て溶融した、上記(1)で得た非晶質熱可塑性樹脂ポリ
エステルをTダイよりシート状に押出し、直後に前記加
熱ロールにシュアー硬度90、直径180mmのゴムロー
ルで線圧31.4kg/cmで押しつけた。運転速度5m/
分で金属ロールの半周した後に剥ぎ取り、更に冷却ロー
ルで冷却した後、レンズシート1Bを巻き取った。
【0024】(4)レンズシートの性能評価 輝度の測定 液晶表示用のバックライトである166mm×129mm
(8インチ相当)の長辺方向の1端に1灯設置した冷陰
極線管に電圧5ボルト、電流0.6アンペアーをインバ
ーターを通して供給した。この発光面装置には裏面に反
射板と表面に拡散板が具備されており、この発光面装置
の拡散板表面の法線方向に700mmの距離の場所からL
UMINANCE COLORIMETER(TOPC
ON社製BM5A)により輝度を測定した。発光面の中
央部で1335cd/m2、短辺方向に上下それぞれ35mm
の位置で1173cd/m2、1199cd/m2の輝度を示し
た。そして3点の平均値1236cd/m2を代表値として
得た。次に、レンズシートの成形Aで得たレンズシート
1Aをプリズム面を光の射出の方向にして、プリズムの
長軸方向を冷陰極線管の方向である長辺に平行に拡散板
の上に置いて、発光面の中央部と短辺方向に上下35mm
の位置の3点の輝度を測定したところ、それぞれ176
5cd/m2、1550cd/m2、1568cd/m2を示し、平
均値1634cd/m2の輝度を示した。更に、この上に、
もう1枚のレンズシートをプリズムの長軸方向が一枚目
とは直交する方向に重ね合わせて前記と同様の測定を行
ったところ、それぞれ2149cd/m2、1917cd/
m2、1895cd/m2を示し、平均値1987cd/m2の輝
度を示した。
【0025】上記結果から明らかなように、屈折率1.
62、ガラス転移温度124℃の非晶質熱可塑性ポリエ
ステルからなるレンズシートの1枚を設置することによ
って輝度を約1.32倍に増加することができた。更
に、2枚を使用することによって輝度を約1.61倍向
上させることができた。この場合に、拡散板及びレンズ
シート同志の密着または干渉縞はほとんど観測されず均
一な発光面を実現した。
【0026】続いて、レンズシートの成形Bで得たレン
ズシート1Bを前記シート1Aと同様の方法で観測し
て、1枚の使用の場合の輝度平均値は1583cd/m2
2枚を重ねて使用した場合は1930cd/m2となり、レ
ンズシート設置による輝度の向上率は1枚で1.28
倍、2枚で1.56倍となり、充分に実用に供する効果
が認められた。
【0027】プリズム形状の確認 プリズム長軸方向とは垂直の方向に断面が確認できるよ
うにレンズシートを5mmを幅方向とした短冊状に試料採
取し、これを立て包埋剤(BUEHLER社製エポキシ
樹脂)によって周辺を固める。固化した試料を断面が明
確に観察されるよう研き光学顕微鏡にて500倍に拡大
した写真を撮影した。この写真より観察したところ、レ
ンズシート1Aは金型設計通りの寸法が確認できた。一
方、レンズシート1Bはプリズムの高さが金型設計寸法
よりも2μm低く頂部が曲率を示しており、底辺及び底
部はほぼ設計通りであった。2枚のレンズシートをプリ
ズム面とその裏面が接するように重ねて引き合ったとこ
ろ傷の発生は殆ど観察されなかった。
【0028】実施例2 テレフタル酸ジメチル26部、9,9−ビス−(4−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)−フルオレン54部、エチ
レングリコール20部を原料組成として、酢酸カルシウ
ム0.028部、酸化ゲルマニウム0.009部、リン
酸トリメチル0.022部に変えた以外は実施例1と同
様の方法でペレットを得た。この非晶質熱可塑性ポリエ
ステルの極限粘度は0.43でガラス転移温度は145
℃、屈折率1.63であった。全グリコール成分の内9
1.9モル%が9,9−ビス−(4−ヒドロキシエトキ
シフェニル)−フルオレンに置換されたことになる。こ
のポリエステルを用い、金型温度を280°に変更する
以外はレンズシートの成形Aの方法でレンズシート2A
を得た。更にレンズシート成形Bの方法で金属ロールの
温度を135℃に変更し、押出樹脂温度を290℃に変
更する以外は同一の方法でレンズシート2Bを得た。こ
れら2種のシートを実施例1と同一の方法で輝度の測定
とプリズム形状の確認を行った。結果を表1に示す。
尚、実施例1の結果も表1にまとめて示す。表1から明
らかなように、ガラス転移温度の高いポリエステル(実
施例2)はシート成形法A、シート成形法Bともに成形
性が低下し、プリズムが金型設計寸法とは少しずれを生
じやすい。特に頂部が低下して曲率を生じやすい。しか
し、輝度の向上効果は比較的に高く保たれ、傷つきやす
い頂部を防護する利点が得られている。
【0029】比較例1 屈折率1.59、ガラス転移温度58℃の市販の非晶質
熱可塑性ポリエステル(三井石油化学株式会社製ポリエ
チレンテレフタレートPT−36)を原料として実施例
1のレンズシート成形A及びBの方法でレンズシートを
製造した。この場合、プレス金型温度を270℃にし、
押出し樹脂温度を280℃とし、この時の金属ロール温
度45℃で実施した。得られたレンズシートを実施例1
と同一の方法で性能評価した結果を表1に示す。表1か
ら明らかなように、ガラス転移温度が低いので実用には
問題があるとともに、輝度の向上効果も少ない。
【0030】比較例2 屈折率1.59、ガラス転移温度148℃の市販のポリ
カーボネート(帝人株式会社製AD5503)を使用し
て実施例1のレンズシート成形A及びBの方法により表
1に記した温度条件でレンズシートを製造し得られたレ
ンズシートを実施例1と同一の方法で性能評価した。結
果を表1に示す。表1から明かなように、ポリカーボネ
ートのレンズシート成形性は悪く、金型設計寸法とはか
なり異なったレンズシートになりやすい。このために輝
度向上の効果も悪い。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明のレンズシートは
優れた輝度を示すとともに、耐熱性、成型性も良好で、
液晶表示装置に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 修 大阪府大阪市住之江区安立4丁目13番18号 五洋紙工株式会社内 (72)発明者 小杉 巧 大阪府大阪市住之江区安立4丁目13番18号 五洋紙工株式会社内 (72)発明者 大原 柊三 大阪府大阪市住之江区安立4丁目13番18号 五洋紙工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率1.60以上、ガラス転移温度1
    00℃以上150℃以下の非晶質熱可塑性ポリエステル
    からなり、少なくとも一方の面に実質的に3角柱からな
    るプリズム形状の単位のレンズ部を長軸方向が互いにほ
    ぼ平行になるよう面状に多数配置したことを特徴とする
    レンズシート。
  2. 【請求項2】 非晶質熱可塑性ポリエステルが、芳香族
    ジカルボン酸またはそのジエステル誘導体と、一般式
    (1) 【化1】 (R1 は炭素数2から4のアルキル基、R2 3 4
    びR5 は独立に水素または炭素数1から4のアルキル
    基)で示されるジヒドロキシ化合物と炭素原子数が2か
    ら4の脂肪族グリコールからなり、一般式(1)で示さ
    れるジヒドロキシ化合物が樹脂中の全グリコール成分の
    10モル%以上であるポリエステル重合体からなる請求
    項1記載のレンズシート。
  3. 【請求項3】 芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸であ
    り、一般式(1)で示されるジヒドロキシ化合物が9,
    9−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)−フルオ
    レンであり、脂肪族グリコールがエチレングリコールで
    ある請求項2記載のレンズシート。
  4. 【請求項4】 3角柱の頂角が70度から110度の範
    囲である請求項1記載のレンズシート。
  5. 【請求項5】 プリズム形状の単位の間隔が10μmか
    ら1000μmの範囲である請求項1記載のレンズシー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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