JPH092190A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

車両用エアバッグ装置

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JPH092190A
JPH092190A JP7156171A JP15617195A JPH092190A JP H092190 A JPH092190 A JP H092190A JP 7156171 A JP7156171 A JP 7156171A JP 15617195 A JP15617195 A JP 15617195A JP H092190 A JPH092190 A JP H092190A
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bag
bag body
seat
occupant
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Makoto Hamada
真 浜田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インストルメントパネル等と乗員との距離が
長い場合にも、バッグの膨張速度を低下させることを可
能とする。 【構成】 エアバッグ装置本体24は、アーム26を介
して車両前後方向に沿って回転可能とされている。エア
バッグ装置本体24は二点鎖線図示位置では作動せず、
実線図示位置では作動可能とされている。このため、バ
ッグ22と乗員との距離を短くすることができ、これに
よりバッグ22の膨張速度を低下させることができる。
従って、インストルメントパネル12と乗員との距離が
長い場合にも、遅い膨張速度で確実にバッグ22を所定
位置に到達させることができる。さらに、バッグ22か
ら乗員が受ける荷重(反力)を低減させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に所定の高荷重が
作用した時に噴出するガスによって膨張する袋体を折り
畳み状態で収納する袋体収納手段を含んで構成される車
両用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用エアバッグ装置、例えば助手席用
のエアバッグ装置では、インストルメントパネルの上面
又は縦面にエアバッグドア展開用の開口部が設けられ、
その内方に車両急減速時にバッグを膨張させるインフレ
ータ等が収容されている。この種の構成の一例が特開平
2−60858号公報に開示されており、以下に簡単に
説明する。
【0003】図14に示されるように、インストルメン
トパネル150の縦面には略矩形の開口部が形成されて
おり、この開口部にエアバッグドア152が展開可能に
配設されている。車両急減速時になると、このエアバッ
グドア152が展開して、助手席用のシート154に着
座する乗員側へバッグ156が膨出されるようになって
いる。
【0004】図15には、上述したエアバッグ展開シス
テムが表されている。この図に示されるように、車両の
所定部位には車両急減速状態を感知するための衝突セン
サ158が配設されている。また、シート154には、
助手席用のシート154に乗員が着座しているか否かを
検出するためのシートスイッチ160が配設されてい
る。さらに、インストルメントパネル150には、イン
ストルメントパネル150から所定距離内に物体(例え
ば、乗員が持っている荷物等)が存在するか否かを検出
するための近接センサ162が配設されている。これら
の衝突センサ158、シートスイッチ160、及び近接
センサ162は制御手段164に接続されており、それ
ぞれが検出信号を制御手段164に出力している。この
制御手段164には、ガス発生器166及びバルブ16
8が接続されている。
【0005】上記構成によれば、衝突センサ158、シ
ートスイッチ160及び近接センサ162から入力され
た信号に基づいて制御手段164がエアバッグ作動と判
断すると、ガス発生器166に作動信号が出力される。
この際、制御手段164からバルブ168に開度信号が
出力されてバルブ168の開度が所定値に設定される。
この結果、ガス発生器166から大量のガスが発生して
バッグ156を膨張させると共に、バッグ156の内部
から外部へのガスの抜け量が調整されてバッグ156の
膨張力が乗員の着座状態等の状況に応じて調整・制御さ
れる。より具体的には、シートスイッチ160及び近接
センサ162が共にONの場合にはバッグ156は比較
的柔らかい状態で膨張され、シートスイッチ160がO
Nで近接センサ162がOFFの場合にはバッグ156
は比較的硬い状態で膨張される。すなわち、いずれのモ
ードに対しても膨張速度を速くした上で、後者の場合以
外のモードに対してはバルブ168の開度を大きくして
ガス抜きを行うというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成による場合、乗員とインストルメン
トパネル150との距離が長くなるシートスイッチ16
0がONで近接センサ162がOFFの場合を基準にし
てバッグ156の膨張速度を設定しているため、バッグ
156の膨張速度を速くしなければならず、そのために
はガス発生器166の容量を大きくしなければならない
等の不利がある。さらに、乗員とインストルメントパネ
ル150との距離が長くなる場合に、バッグ156の膨
張速度を速くすると、乗員がバッグ156から受ける荷
重(反力)が大きくなるという不利もある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、インストルメ
ントパネル等と乗員との距離が長い場合にも、バッグの
膨張速度を低下させることができる車両用エアバッグ装
置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、所定の高荷重作用時に噴出するガスによって膨張す
る袋体を折り畳み状態で収納する袋体収納手段を含んで
構成される車両用エアバッグ装置であって、前記袋体収
納手段を、車両のインストルメントパネル或いは車両用
フロントシートに近い位置である不使用位置と、インス
トルメントパネルと車両用フロントシートとの略中間位
置である使用位置と、の間を移動可能に設けた、ことを
特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明は、所定の高荷重作
用時に噴出するガスによって膨張する袋体を折り畳み状
態で収納する袋体収納手段を含んで構成される車両用エ
アバッグ装置であって、前記袋体収納手段を、車両用フ
ロントシート或いは車両用リヤシートに近い位置である
不使用位置と、車両用フロントシートと車両用リヤシー
トとの略中間位置である使用位置と、の間を移動可能に
設けた、ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記不使用位置は前記袋
体を膨張させないエアバッグ非作動位置であり、前記使
用位置は前記袋体を膨張させ得るエアバッグ作動可能位
置である、ことを特徴としている。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記袋体収納
手段は、車体フロア側又はインストルメントパネル側に
回転中心を有しかつ車両前後方向に回転可能に設けられ
たアームの端部に設けられ、周囲に袋体が折り畳み状態
で配置されかつガス噴出孔を有するガス噴出手段と、こ
のガス噴出手段及び袋体を包囲し、袋体の膨張圧によっ
て破断されるカバーと、を含んで構成される、ことを特
徴としている。
【0012】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記袋体収納
手段は、車両用フロントシート側又は車両用リヤシート
側に回転中心を有しかつ車両前後方向に回転可能に設け
られたアームの端部に設けられ、周囲に袋体が折り畳み
状態で配置されかつガス噴出孔を有するガス噴出手段
と、このガス噴出手段及び袋体を包囲し、袋体の膨張圧
によって破断されるカバーと、を含んで構成される、こ
とを特徴としている。
【0013】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記袋体の膨
張方向を、車両用フロントシート用にあっては主として
インストルメントパネル側に向かう方向に、車両用リヤ
シート用にあっては主として車両用フロントシート側に
向かう方向に設定した、ことを特徴としている。
【0014】請求項7記載の本発明は、請求項4又は請
求項5に記載の発明において、前記ガス噴出手段に、前
記使用位置にて乗員に対向する側の前記ガス噴出孔を閉
止する弁体を設けた、ことを特徴としている。
【0015】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記袋体を、
膨張状態で上部室と下部室とに区画すると共に当該上部
室よりも当該下部室の方の内圧を高く設定した、ことを
特徴としている。
【0016】請求項9記載の本発明は、請求項1乃至請
求項8のいずれかに記載の発明において、サイドドアの
開閉を検出するドア開閉検出手段と、このドア開閉検出
手段の検出結果に基づいて前記袋体収納手段を車両前後
方向に移動させるアクチュエータと、を設けた、ことを
特徴としている。
【0017】請求項10記載の本発明は、請求項9に記
載の発明において、前記アクチュエータの作動を阻止す
る作動禁止状態と前記アクチュエータの作動を許容する
作動許容状態とに切替えが可能な手動式の切替手段を設
けた、ことを特徴している。
【0018】請求項11記載の本発明は、所定の高荷重
作用時に噴出するガスによって膨張する袋体を折り畳み
状態で収納する袋体収納手段を含んで構成される車両用
エアバッグ装置であって、前記袋体収納手段を、乗降性
を阻害しない不使用位置と、車体側構成部材と乗員との
略中間位置である使用位置と、の間を移動可能に設け、
さらに、所定の高荷重作用時に乗員からの荷重を膨張し
た袋体を介して車体側構成部材で受けるように構成し
た、ことを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、車両に所定の
高荷重が作用するとガスが噴出して袋体収納手段内に折
り畳み状態で収納された袋体が膨張される。
【0020】ここで、本発明では、車両のインストルメ
ントパネル或いは車両用フロントシートに近い位置であ
る不使用位置と、インストルメントパネルと車両用フロ
ントシートとの略中間位置である使用位置と、の間を移
動可能に袋体収納手段を設けたので、不使用位置では袋
体収納手段と車両用フロントシートに着座する乗員との
距離が長くなるが、使用位置では袋体収納手段と車両用
フロントシートに着座する乗員との距離が短くなる。
【0021】請求項2記載の本発明によれば、車両に所
定の高荷重が作用するとガスが噴出して袋体収納手段内
に折り畳み状態で収納された袋体が膨張される。
【0022】ここで、本発明では、車両用フロントシー
ト或いは車両用リヤシートに近い位置である不使用位置
と、車両用フロントシートと車両用リヤシートとの略中
間位置である使用位置と、の間を移動可能に袋体収納手
段を設けたので、不使用位置では袋体格納手段と車両用
リヤシートに着座する乗員との距離が長くなるが、使用
位置では袋体収納手段と車両用リヤシートに着座する乗
員との距離が短くなる。
【0023】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、不使用位置が袋体
を膨張させないエアバッグ非作動位置とされ、使用位置
が袋体を膨張させ得るエアバッグ作動可能位置とされて
いるため、チャイルドシート等の子供用シートとの関係
で以下の作用が得られる。
【0024】すなわち、通常、子供用シートは車両用フ
ロントシート或いは車両用リヤシートに固定されるが、
例えば車両用フロントシート或いは車両用リヤシートに
子供用シートが後ろ向きで固定された場合、袋体収納手
段が使用位置にあると互いに干渉するおそれがある。従
って、この場合には、袋体収納手段を不使用位置に位置
させておく。このとき、本発明では、前述した不使用位
置がエアバッグ非作動位置とされていることから、袋体
が膨張することはない。
【0025】請求項4記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、アーム
の端部に設けられ周囲に袋体が折り畳み状態で配置され
るガス噴出手段と、このガス噴出手段及び袋体を包囲し
袋体の膨張圧によって破断されるカバーと、を含んで袋
体収納手段が構成されるので、袋体収納手段がコンパク
トになる。
【0026】請求項5記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、ガス噴
出手段が設けられるアームの回転中心が車両用フロント
シート側又は車両用リヤシート側にあるため、前者の場
合にはシートスライドによる車両用フロントシートの位
置がずれても、膨張される袋体と車両用フロントシート
に着座する乗員との距離が略一定に保たれ、又後者の場
合にはシートスライドによる車両用フロントシートの位
置がずれても、膨張される袋体と車両用リヤシートに着
座する乗員との距離が略一定に保たれる。
【0027】請求項6記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、袋体の
膨張方向を車両用フロントシート用にあっては主として
インストルメントパネル側に向かう方向に、車両用リヤ
シート用にあっては主として車両用フロントシート側に
向かう方向に設定したので、袋体は袋体収納手段よりも
前方及び上方へ向けて膨張し、後方へはあまり膨張しな
い。
【0028】請求項7記載の本発明によれば、請求項4
又は請求項5に記載の発明において、前記使用位置にて
乗員に対向する側のガス噴出孔を閉止する弁体を設けた
ので、ガスは乗員に対向する側のガス噴出孔からは噴出
されず、乗員に対向しない側のガス噴出孔から噴出され
る。従って、請求項6記載の本発明と同様に、袋体は袋
体収納手段よりも前方及び上方へ向けて膨張し、後方へ
はあまり膨張しない。
【0029】請求項8記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項7のいずれかに記載の発明において、袋体を
その膨張状態で上部室と下部室とに区画すると共に当該
上部室よりも当該下部室の方の内圧を高く設定したの
で、内圧の高い方の下部室によって乗員の腹部及び胸部
の前方移動速度がより減速される。
【0030】請求項9記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、サイド
ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段と、袋体収納手
段を車両前後方向に回転させるアクチュエータと、を設
けたので、手動で袋体収納手段を移動させなくても、サ
イドドアを閉止すればアクチュエータによって自動的に
袋体収納手段を使用位置へ移動させることが可能とな
る。逆に、サイドドアを開放すれば、アクチュエータに
よって自動的に袋体収納手段を不使用位置へ移動させる
ことが可能となる。
【0031】請求項10記載の本発明によれば、請求項
9に記載の発明において、手動式の切替手段を設け、ア
クチュエータの作動を阻止する作動禁止状態とアクチュ
エータの作動を許容する作動許容状態との切替を可能と
したので、子供用シートが後ろ向きで装着された場合に
は、サイドドアが開放された際の袋体収納手段の使用位
置への移動が乗員の意思で阻止される。
【0032】請求項11記載の本発明によれば、車両に
所定の高荷重が作用するとガスが噴出して袋体収納手段
内に折り畳み状態で収納された袋体が膨張する。
【0033】ここで、本発明では、乗降性を阻害しない
不使用位置と、インストルメントパネルや車両用フロン
トシートのシートバック等の車体側構成部材と乗員との
略中間位置である使用位置と、の間を移動可能に袋体収
納手段を設けたので、不使用位置では袋体収納手段とシ
ートに着座した乗員との距離が長くなるが、使用位置で
は袋体収納手段とシートに着座した乗員との距離が短く
なる。
【0034】また、車両に所定の高荷重が作用した場合
に乗員からの荷重を膨張した袋体を介して車体側構成部
材で受けるように構成したので、袋体収納手段を使用位
置にて強固に保持する必要がない。それ故、袋体収納手
段を使用位置から前後に若干移動移動できるようにする
ことも可能である。
【0035】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1〜図5を用いて、第1実施例
について説明する。なお、この第1実施例が請求項1、
請求項3、請求項4、及び請求項11の一実施例に相当
する。
【0036】図1には本実施例に係る助手席用のエアバ
ッグ装置10を備えた車両の室内前部が斜視図にて示さ
れており、又図2にはその縦断面構造が側面視にて示さ
れている。これら図に示されるように、車両の室内前端
部にはインストルメントパネル12が配設されている。
このインストルメントパネル12に対向する位置には、
運転席用のフロントシート14及び助手席用のフロント
シート16が配設されている。なお、運転席用のフロン
トシート14と助手席用のフロントシート16との間に
は、コンソールボックス18が配設されている。
【0037】運転席用のフロントシート14は、乗員が
着座するシートクッション14Aと、乗員の背もたれと
なるシートバック14Bと、シートバック14Bの上端
部に設けられるヘッドレスト14Cと、によって構成さ
れている。同様に、助手席用のフロントシート16は、
乗員が着座するシートクッション16Aと、乗員の背も
たれとなるシートバック16Bと、シートバック16B
の上端部に設けられるヘッドレスト16Cと、によって
構成されている。なお、いずれのフロントシート14、
16にあっても、図示しないシートスライド装置によっ
て車両前後方向へスライド可能とされている。
【0038】上述したインストルメントパネル12付近
に、本実施例に係る助手席用のエアバッグ装置10が配
設されている。エアバッグ装置10は、コンソールボッ
クス18の前部内方に配置された(ガス発生手段であ
る)インフレータ20と、バッグ22を折り畳み状態で
内部に格納しているエアバッグ装置本体24と、インフ
レータ20とエアバッグ装置本体24とを連結するアー
ム26と、を含んで構成されている。
【0039】インフレータ20は略円柱形かつ周面無孔
とされており、内部には点火装置、伝火剤、ガス発生剤
等が収納されている。インフレータ20の点火装置に
は、リード線を介して制御装置28が接続されている。
また、制御装置28は、車両の所定部位(前輪付近、コ
ンソールボックス18付近等)に配設されたエアバッグ
センサ30とも接続されている。エアバッグセンサ30
は車両に所定の高荷重が作用した場合(車両急減速時)
になると、この状態を検出して制御装置28に出力する
ようになっている。制御装置28では、エアバッグセン
サ30から入力された信号に基づいて或いは他の入力信
号をも加味した上で、エアバッグ装置10を作動すべき
か否かを判断し、作動すべきと判断した場合にはインフ
レータ20の点火装置に所定の電流を通電するようにな
っている。なお、上述した構成は、電気着火式の場合で
あるが、機械着火式によっても差し支えない。この場
合、インフレータ20の端部等に機械着火式のエアバッ
グセンサが一体的に取り付けられることになる。また、
点火装置としては、一例として雷管が使用される。
【0040】上述したインフレータ20はその軸線が車
両前後方向となるように配設されており、その後端部に
は円筒管32が接続されている。さらに、円筒管32の
後端部には、接続管34が溶接等により固着されてい
る。この接続管34の側面には、前述したアーム26の
下端部が回転自在に連結されている。アーム26は内部
中空とされており、この為インフレータ20内のガス発
生剤が燃焼して大量のガスが発生すると、このガスは円
筒管32及び接続管34内へ導入された後、アーム26
内を下端部から上端部側へ案内される。その意味では、
アーム26は、ガス導入手段ともいえる。
【0041】アーム26の上端部には、図3に示される
ように、円柱形のエアバッグ装置本体24が連結されて
いる。エアバッグ装置本体24は、軸心部に配置されか
つ周面前側及び周面後側にそれぞれガス噴出孔36が形
成されたガス噴出管38と、このガス噴出管38の周囲
に折り畳み状態で配置されたバッグ22と、これらのガ
ス噴出管38及びバッグ22を覆い円柱形に形成された
カバー40と、によって構成されている。ガス噴出管3
8は内部中空とされており、その一方の端部はカバー4
0から突出してアーム26の上端部に接続されている。
また、カバー40には、予め破断ラインが設定されてい
る。さらに、カバー40は、バッグ22の膨張時に乗員
側へ飛散することがないように、予めバッグ22の所定
部位に縫合されている。なお、図3に図示されたバッグ
22は、ガス噴出孔36を見せるべく途中で切断した状
態のものである。
【0042】また、図4に示されるように、上述したア
ーム26の中空部以外の部分(エアバッグ装置本体24
の反対側となる側面部分)の下端部側には、アーム26
の動きを規制するカムプレート90が配置されている。
このカムプレート90には所定形状のカム溝91、94
が形成されており、これらの溝をなぞるようにリターン
スプリング93によって押圧付勢されたローラ44がア
ーム26の下端部に軸支されている。
【0043】また、アーム26の回転軌跡上には、二点
鎖線図示位置(なお、この位置が、請求項1記載の「不
使用位置」及び請求項3記載の「エアバッグ非作動位
置」に相当する)にアーム26が位置した場合にOFF
されるスイッチ42が配設されている。この位置におい
ては、ローラ44はカムプレート90の一方のカム溝9
1に係合してロック状態となる。この二点鎖線図示位置
(スイッチ42がOFFとされる位置)では、インフレ
ータ20は非作動状態とされる。
【0044】一方、アーム26の上端部には、先端部に
テーパ面を備えかつリターンスプリング96によって押
圧付勢された解除ボタン46が配設されている。この解
除ボタン46の移動軌跡上には別のローラ95が配置さ
れており、このローラ95と前述したローラ44とがリ
ンク92によって連結されている。従って、二点鎖線図
示位置から実線図示位置(なお、この位置が、請求項1
記載の「使用位置」及び請求項3記載の「エアバッグ作
動可能位置」に相当する)にアーム26を移動させるた
めには、解除ボタン46を押してローラ95を介してリ
ンク92を引上げ、リンク92の下端に軸支されたロー
ラ44をカム溝91から離脱させてロック状態を解除
し、アーム26を車両後方へ引けばよい。アーム26を
車両後方に引くと、リターンスプリング93によって下
方に付勢されたローラ44が他方のカム溝94に係合し
てその位置でロック状態となる。
【0045】このロック位置でのロック状態は軽く、解
除ボタン46を押すことなく若干の前後移動が可能とさ
れている。すなわち、アーム26の上端に取り付けられ
た円柱形のエアバッグ装置本体24は乗員の近くに位置
しており、乗員がアーム26に触れる可能性があるが、
その際にアーム26が前後に動くことで乗員の接触衝撃
を緩和して乗員の居住性を妨げないようにしている。な
お、車両に所定の高荷重が作用した時に乗員によってバ
ッグ22に加わる荷重は、インストルメントパネル12
等の車体側構成部材で受けるため、上記のようにアイド
ル部分を設けてもその効果に影響を及ぼすものではな
い。
【0046】なお、上記においては機械的構成について
述べたが、ローラ44をロック状態から離脱させるため
の手段として、ソレノイドでローラ44を上下させ、解
除ボタン46をその作動スイッチとした電気的構成を採
ることも可能である。
【0047】次に、本実施例の作用並びに効果を説明す
る。助手席用のフロントシート16に乗員が着座してい
ない場合には、アーム26が二点鎖線図示位置に位置さ
れている。この状態では、ローラ44がカムプレート9
0のカム溝91に係合され、かつスイッチ42がOFF
にされているため、アーム26の前後方向への回転移動
が阻止されると共に、インフレータ20は非作動状態と
される。従って、この状態では、エアバッグ装置10が
作動することはない。
【0048】なお、上述した場合の他、図5に示される
如く、助手席用のフロントシート16に子供用シート4
8が後ろ向きの状態でシートベルト装置50によって固
定されている場合にも、同様に、アーム26は二点鎖線
図示位置に位置される。従って、この場合にも、エアバ
ッグ装置10は作動しない。このため、バッグ22の膨
張力が子供用シート48に作用することはない。
【0049】一方、助手席用のフロントシート16に乗
員が着座している場合には、まず乗員によって解除ボタ
ン46が押される。これにより、ロック状態が解除され
る。次いで、乗員によってアーム26が二点鎖線図示位
置から実線図示位置まで車両後方側へ回転される。これ
により、エアバッグ装置本体24も二点鎖線図示位置か
ら実線図示位置まで移動し、この位置に達するとリター
ンスプリング93によって下方へ付勢されたローラ44
がカム溝94に係合されるので、再びロック状態とな
る。エアバッグ装置本体24が実線図示位置まで移動し
た状態では、エアバッグ装置本体24はインストルメン
トパネル12と乗員との略中間位置に位置され、エアバ
ッグ装置本体24と乗員との距離は短くなる。
【0050】この状態で車両に所定の高荷重が作用する
と(車両急減速時になると)、エアバッグセンサ30に
よってこの状態が検出されて制御装置28に検出信号が
出力される。制御装置28では、この検出信号に基づい
てエアバッグ装置10のインフレータ20の点火装置に
所定の電流を通電させる。このため、点火装置が作動し
て伝火剤、ガス発生剤を介して大量のガスが発生する。
このガスは円筒管32及び接続管34を経てアーム26
の下端部から内部へ流入される。アーム26内へ流入さ
れたガスはアーム26の上端部からガス噴出管38内へ
導入される。ガス噴出管38内へ導入されたガスは、ガ
ス噴出管38のガス噴出孔36からバッグ22内へ噴出
される。このため、バッグ22が膨張して所定の内圧に
達すると、カバー40が所定の破断ラインに沿って破断
してバッグ22が膨出される。この結果、バッグ22に
よって乗員は保護される。
【0051】ここで、本実施例では、アーム26を介し
てエアバッグ装置本体24が車両前後方向に沿って回転
できるように構成し、エアバッグ装置本体24を図1の
実線図示位置に位置させた状態でバッグ22を膨張させ
るようにしたので、バッグ22と乗員との距離を短くす
ることができ、これによりバッグ22の膨張速度を低下
させることができる。このため、インストルメントパネ
ル12と乗員との距離が長い場合にも、遅い膨張速度で
確実にバッグ22を所定位置に到達させることができ
る。さらに、バッグ22から乗員が受ける荷重(反力)
を低減させることができる。
【0052】また、本実施例によれば、バッグ22と乗
員との距離を短くすることができ、更にバッグ22は乗
員とインストルメントパネル12との両方に向かって同
時に膨張するので、乗員の車両前方への移動速度を早い
段階で減速させることができる。
【0053】さらに、本実施例によれば、インストルメ
ントパネル12にエアバッグ装置10を配設する構成で
はないので、インストルメントパネル12に開口部や破
断ラインを形成する必要がなく、インストルメントパネ
ル12の外観品質を向上させることができる。すなわ
ち、インストルメントパネル12の意匠上の制約を無く
すことができる。
【0054】さらに、本実施例では、前述したように子
供用シート48を後ろ向きで助手席用のフロントシート
16に固定する場合には、エアバッグ装置本体24を図
1の二点鎖線図示位置に位置させ、この状態ではエアバ
ッグ装置10は作動しないように構成したので、バッグ
22の膨張力が子供用シート48に作用するのを防止す
ることができる。また、これにより、シートベルト装置
50による子供用シート48の固定部分(タングプレー
ト52及びバックル装置54等)に損傷を与えるのを防
止することができる。
【0055】また、本実施例では、アーム26の上端部
に連結されたガス噴出管38と、その周囲に折り畳み状
態で配置されたバッグ22と、これらを覆うカバー40
と、によってエアバッグ装置本体24を構成したので、
エアバッグ装置本体24の構造の簡素化(コンパクト
化)を図ることができる。
【0056】なお、本実施例では、車体フロア側に回転
中心を有するアーム26を用いたが、これに限らず、図
6に示されるように、インストルメントパネル12の下
部に回転中心を有するアーム56を用いてもよい。この
場合には、以下のメリットがある。すなわち、図6に示
されるアーム56は、平面視で略コ字形とされ側面視で
略「へ」の字形とされている。従って、エアバッグ装置
本体24は前述したアーム26を用いると片持ち支持さ
れるのに対し、このアーム56を用いると両持ち支持さ
れる。従って、強度上有利に働くと共に、乗員がシート
ベルト装置50を装着していない場合において、所定の
高荷重作用時となった場合における乗員の車両上方への
移動をある程度拘束することができる。
【0057】また、本実施例では、インストルメントパ
ネル12に近い位置に不使用位置が設定されているが、
これに限らず、助手席用のフロントシート16のシート
バック16Bに沿って不使用位置を設定し、車両前方へ
回転させることにより使用位置に到達する構成を採って
もよい。
【0058】さらに、本実施例では、アーム26を回転
させる構成を採ったが、これに限らず、車両前後方向に
沿ってスライド可能なスライド方式にしてもよい。この
場合、インフレータ20をアーム26と共にスライドさ
せるようにしてもよいが、インフレータ20は固定して
インフレータ20とアーム26の下端部とをフレキシブ
ルパイプ等で接続する構成を採ることも可能である。 〔第2実施例〕次に、図7を用いて、第2実施例につい
て説明する。なお、第1実施例と実質的に同一である構
成部分については、同一番号を付してその説明を省略す
る。また、この第2実施例が請求項2記載の本発明の一
実施例に相当する。
【0059】図7に示されるように、この実施例では、
インフレータ20がフロントシート16のシートクッシ
ョン16Aに配設されており、リヤシート60に着座す
る乗員に対してこれを保護すべくエアバッグ装置10が
配設されている点に特徴がある。より具体的には、フロ
ントシート16のシートクッション16Aに配設された
インフレータ20の接続管34回りにアーム26が回転
可能に設けられており、このアーム26の先端部にエア
バッグ装置本体24が配設されている。エアバッグ装置
本体24は、フロントシート16に近い位置である二点
鎖線図示位置が不使用位置とされ、フロントシート16
とリヤシート60との略中間位置である実線図示位置が
使用位置とされている。
【0060】上記構成によれば、エアバッグ装置本体2
4とリヤシート60に着座する乗員との距離が短くなる
ので、前述した第1実施例と同様に、バッグ22の膨張
速度を低下させることができる。このため、フロントシ
ート16とリヤシート60に着座する乗員との距離が長
い場合にも、遅い膨張速度で確実にバッグ22を所定位
置に到達させることができる。さらに、バッグ22から
乗員が受ける荷重(反力)を低減させることができる。
【0061】また、本実施例によれば、バッグ22と乗
員との距離を短くすることができ、更にバッグ22は乗
員とインストルメントパネル12との両方に向かって同
時に膨張するので、乗員の車両前方への移動速度を早い
段階で減速させることができる。
【0062】なお、本実施例では、フロントシート16
のシートバック16Aに沿って不使用位置が設定されて
いるが、これに限らず、リヤシート60のシートクッシ
ョン60A又はシートバック60Aに沿って不使用位置
を設定してもよい。 〔第3実施例〕次に、図8を用いて、第3実施例につい
て説明する。なお、第1実施例と実質的に同一である構
成部分については、同一番号を付してその説明を省略す
る。また、この第3実施例が、請求項5記載の本発明の
一実施例に相当する。
【0063】図8に示されるように、この実施例では、
インフレータ20がフロントシート16のシートクッシ
ョン16Aの前部に配設されており、フロントシート1
6に着座する乗員に対してこれを保護すべくエアバッグ
装置10が配設されている点に特徴がある。
【0064】上記構成によれば、フロントシート16が
シートスライドによって車両前後方向へ移動された場合
においても、エアバッグ装置10全体が同方向へ同距離
だけ移動する。このため、フロントシート16のシート
スライドの影響を受けることなく、エアバッグ装置本体
24とフロントシート16に着座する乗員との距離を常
に略一定に保つことができる。従って、バッグ22の膨
張制御の最適化を図ることができると共に、バッグ22
の形状設計が容易になる。
【0065】なお、本実施例では、フロントシート16
のシートクッション16Aにアーム26の回転中心が設
定されているが、これに限らず、リヤシート60のシー
トクッション60Aにアーム26の回転中心を設定し、
アーム26を車両前方へ回転させることによりエアバッ
グ装置本体24をフロントシート16のシートバック1
6Bとリヤシート60に着座する乗員との略中間位置に
位置させるようにしてもよい。この場合にも、同様の効
果が得られる。 〔第4実施例〕次に、図9及び図10を用いて、第4実
施例について説明する。なお、第1実施例と実質的に同
一である構成部分については、同一番号を付してその説
明を省略する。また、この第4実施例が、請求項6及び
請求項7記載の本発明の一実施例に相当する。
【0066】図9に示されるように、この実施例では、
ガス噴出管38における車両後方側に形成されたガス噴
出孔36に薄肉の金属板で製作された弁64がリベット
66によって構成されている点に特徴がある。
【0067】このため、本実施例によれば、図10に示
される如く、衝突前のブレーキングによって乗員が二点
鎖線図示位置から実線図示位置まで移動してエアバッグ
装置本体24に接触すると、乗員の体重で弁64がガス
噴出管38の表面に押し付けられる。このため、弁64
によってガス噴出管38の車両後方側のガス噴出孔36
が閉止される。従って、このガス噴出孔36からはガス
が噴出されず、車両前方側に形成されたガス噴出孔36
からガスが噴出される。なお、弁64によってガス噴出
孔36が閉止されるまでは、ガスは車両後方側のガス噴
出孔36からも噴出される。この結果、バッグ22はイ
ンストルメントパネル12側かつ車両上方側へ膨張す
る。従って、本実施例によれば、乗員に対するバッグ2
2の車両後方への膨張力の作用荷重を低減させることが
できる。 〔第5実施例〕次に、図11を用いて、第5実施例につ
いて説明する。なお、第1実施例と実質的に同一である
構成部分については、同一番号を付してその説明を省略
する。また、この第5実施例が、請求項8記載の本発明
の一実施例に相当する。
【0068】この図に示されるように、この実施例で
は、バッグ70の内部に、インストルメントパネル12
側及びフロントシート16のシートバック16B側へそ
れぞれ延出された隔壁布72が設けられている。このた
め、バッグ70の内部は、隔壁布72の下側に設けられ
る下部室74と、隔壁布72の上側に設けられる上部室
76とに区画されている。さらに、(下部室74及び上
部室76の各容量によっても異なるが、仮に双方の容量
が同程度であるならば、)隔壁布72の略中央に位置さ
れるガス噴出管38のガス噴出孔36の数は、上部室7
6側よりも下部室74側の方が多く設定されている。
【0069】上記構成によれば、所定の高荷重作用時に
なると、下部室74の方が上部室76よりもガス流入量
が多いため、前者の内圧の方が後者の内圧よりも高くな
る。このため、内圧の高い下部室74によって、乗員の
腹部及び胸部の前方移動速度をより一層減速させること
ができる。また、これにより、一層早い段階から乗員の
前方移動を阻止することができる。
【0070】なお、本実施例では、バッグ70の内部に
隔壁布72を設けることで、バッグ70の内部を下部室
74と上部室76とに区画したが、これに限らず、図1
2に示されるように、バッグ70を上部バッグ78及び
下部バッグ80の二個のバッグで構成してもよい。この
場合にも、同様の効果が得られる。 〔第6実施例〕次に、図13を用いて、第6実施例につ
いて説明する。なお、第1実施例と実質的に同一である
構成部分については、同一番号を付してその説明を省略
する。また、この第6実施例が、請求項9及び請求項1
0記載の本発明の一実施例に相当する。
【0071】この図に示されるように、この実施例で
は、サイドドア84(図1参照)の開閉に連動して自動
的にアーム26を車両前後方向に回転させる点に特徴が
ある。
【0072】すなわち、アーム26の下端部には、モー
タ86の出力軸であるウォームシャフト88が噛み合う
ギヤ90が形成されている。従って、モータ86が駆動
されると、ウォームシャフト88及びギヤ90を介して
アーム26が車両前後方向へ回転する。また、アーム2
6の回転軌跡上には、一対のリミットスイッチ92、9
4が配設されている。リミットスイッチ92は不使用位
置に対応する位置に配置されており、又リミットスイッ
チ94は使用位置に対応する位置に配置されている。こ
れらのリミットスイッチ92、94は、通常はON状態
とされるが、アーム26によって押圧されることにより
OFFとなる。つまり、この図においてアーム26が実
線図示位置にある場合には、前方に配置されたリミット
スイッチ92がONとなり、後方に配置されたリミット
スイッチ94がOFFとなる。
【0073】また、これらのリミットスイッチ92、9
4間には、サイドドア84の開閉を検出するドアスイッ
チ96が配設されている。ドアスイッチ96は、サイド
ドア84が閉止状態になると、図13図示状態となる。
さらに、リミットスイッチ92、94間には、一対のリ
レー98、100が配置されている。これらのリレー9
8、100は、サイドドア84の開閉に連動して切り替
えられ、モータ86に正転又は逆転用の駆動電流が流れ
るようになっている。また、これらのリレー98、10
0間には、アーム26の上端部に設けられたメインスイ
ッチ102が接続されている。このメインスイッチ10
2を押すことにより、強制的に回路がOFFされてサイ
ドドア84の開閉に拘らず、アーム26の移動が阻止さ
れるようになっている。すなわち、メインスイッチ10
2のOFF状態が請求項10記載の「作動禁止状態」に
相当し、メインスイッチ102のON状態が請求項10
記載の「作動許容状態」に相当する。
【0074】上記構成によれば、図13図示状態からサ
イドドア84が開放されると、ドアスイッチ96が切り
替わり、リレー100が切り替えられる。このため、モ
ータ86が正転駆動し、ウォームシャフト88を介して
ギヤ90が回転される。従って、アーム26は実線図示
位置から二点鎖線図示位置へ向けて回転し、アーム26
がリミットスイッチ92と接触することで回路がOFF
にされてアーム26は停止する。このため、乗員が降車
する場合にアーム26がこれを阻害することはない。従
って、乗降性及び利便性を向上させることができる。
【0075】また、フロントシート16又はリヤシート
60に後ろ向きで子供用シート48を装着させる場合に
は、メインスイッチ102をOFFにさせることで回路
が強制的に遮断される。従って、サイドドア84の開閉
に拘らず、アーム26の二点鎖線図示位置から実線図示
位置への移動を乗員の意思によって確実に阻止すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る車両用エアバッグ装置は、車両のインストル
メントパネル或いは車両用フロントシートに近い位置で
ある不使用位置と、インストルメントパネルと車両用フ
ロントシートとの略中間位置である使用位置と、の間を
移動可能に袋体収納手段を設けたので、インストルメン
トパネルと乗員との距離が長い場合にも、バッグの膨張
速度を低下させることができるという優れた効果を有す
る。
【0077】また、本発明によれば、同様の理由によ
り、早い段階から乗員の前方移動を阻止することができ
るという優れた効果も得られる。
【0078】請求項2記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、車両用フロントシート或いは車両用リヤシ
ートに近い位置である不使用位置と、車両用フロントシ
ートと車両用リヤシートとの略中間位置である使用位置
と、の間を移動可能に袋体収納手段を設けたので、車両
用フロントシートと乗員との距離が長い場合にも、バッ
グの膨張速度を低下させることができるという優れた効
果を有する。
【0079】また、本発明によれば、同様の理由によ
り、早い段階から乗員の前方移動を阻止することができ
るという優れた効果も得られる。
【0080】請求項3記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、不使用位置が袋体を膨張させないエアバッグ非作動
位置とされ、使用位置が袋体を膨張させ得るエアバッグ
作動可能位置とされているため、子供用シートの装着時
には車両用エアバッグ装置の作動を確実に阻止すること
ができるという優れた効果を有する。
【0081】請求項4記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
発明において、アームの端部に設けられ周囲に袋体が折
り畳み状態で配置されるガス噴出手段と、このガス噴出
手段及び袋体を包囲し袋体の膨張圧によって破断される
カバーと、を含んで袋体収納手段が構成されるので、袋
体収納手段のコンパクト化を図ることができるという優
れた効果を有する。
【0082】請求項5記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
発明において、ガス噴出手段が設けられるアームの回転
中心が車両用フロントシート側又は車両用リヤシート側
にあるため、常に最適な袋体の膨張制御を行うことがで
きると共に袋体の形状設計が容易になるという優れた効
果を有する。
【0083】請求項6記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
発明において、袋体の膨張方向を、車両用フロントシー
ト用にあっては主としてインストルメントパネル側に向
かう方向に、車両用リヤシート用にあっては主として車
両用フロントシート側に向かう方向に設定したので、袋
体から乗員に作用する荷重を低減することができるとい
う優れた効果を有する。
【0084】請求項7記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項4又は請求項5に記載の発明におい
て、使用位置にて乗員に対向する側のガス噴出孔を閉止
する弁体を設けたので、袋体から乗員に作用する荷重を
低減することができるという優れた効果を有する。
【0085】請求項8記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
発明において、袋体をその膨張状態で上部室と下部室と
に区画すると共に当該上部室よりも当該下部室の方の内
圧を高く設定したので、乗員の前方移動速度をより一層
低減させることができ、これにより一層早い段階から乗
員の前方移動を阻止することができるという優れた効果
を有する。
【0086】請求項9記載の本発明に係る車両用エアバ
ッグ装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
発明において、サイドドアの開閉を検出するドア開閉検
出手段と、袋体収納手段を車両前後方向に回転させるア
クチュエータと、を設けたので、利便性及び乗降性を向
上させることができるという優れた効果を有する。
【0087】請求項10記載の本発明に係る車両用エア
バッグ装置は、請求項9に記載の発明において、手動式
の切替手段を設け、アクチュエータの作動を阻止する作
動禁止状態とアクチュエータの作動を許容する作動許容
状態との切替を可能としたので、子供用シートが装着さ
れた場合に、袋体収納手段が使用位置へ移動するのを乗
員の意思で確実に防止することができるという優れた効
果を有する。
【0088】請求項11記載の本発明に係る車両用エア
バッグ装置は、乗降性を阻害しない不使用位置と、イン
ストルメントパネルや車両用フロントシートのシートバ
ック等の車体側構成部材と乗員との略中間位置である使
用位置と、の間を移動可能に袋体収納手段を設けたの
で、車体側構成部材と乗員との距離が長い場合にも、バ
ッグの膨張速度を低下させることができるという優れた
効果を有する。
【0089】また、本発明によれば、早い段階から乗員
の前方移動を阻止することができるという効果も得られ
る。
【0090】さらに、本発明によれば、所定の高荷重作
用時に乗員からの荷重を膨張した袋体を介して車体側構
成部材で受けるように構成したので、袋体収納手段を使
用位置にて強固に保持する必要がない。それ故、袋体収
納手段を使用位置から前後に若干移動できるようにする
ことも可能であり、乗員の居住性を妨げないようにする
こともできるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、エアバッグ装置を備えた車
両の室内前部を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるエアバッグ装置を備えた車両の
縦断面図である。
【図3】図1に示されるエアバッグ装置本体を示す斜視
図である。
【図4】図1に示されるアームの位置を検出するスイッ
チとアームのロック機構を示す概略図である。
【図5】図1に示される車両において、子供用シートを
装着させた場合の状態を示す図2に対応する縦断面図で
ある。
【図6】第1実施例の変形例を示す図2に対応する縦断
面図である。
【図7】第2実施例に係り、リヤシート用のエアバッグ
装置を備えた車両の縦断面図である。
【図8】第3実施例に係り、フロントシートのシートク
ッションにアームの回転中心を有するエアバッグ装置を
示す図2に対応する縦断面図である。
【図9】第4実施例に係り、車両後方側のガス噴出孔を
閉止させるための弁体を備えたエアバッグ装置本体を示
す図3に対応するエアバッグ装置本体の斜視図である。
【図10】図9に示されるエアバッグ装置本体が作動し
た場合のバッグの状態を示す作動説明図である。
【図11】第5実施例に係り、上部室と下部室とに区画
されたバッグが膨張した状態を示す図2に対応する縦断
面図である。
【図12】第5実施例の変形例を示す図11に対応する
縦断面図である。
【図13】第6実施例に係り、ドア開閉に連動してアー
ムを移動させるための構成を示す構成図である。
【図14】従来例に係るエアバッグ装置を示す斜視図で
ある。
【図15】図14に示されるエアバッグ装置の作動シス
テムを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 インストルメントパネル 16 フロントシート 22 バッグ(袋体) 24 エアバッグ装置本体(袋体収納手段) 26 アーム 36 ガス噴出孔 38 ガス噴出管(ガス噴出手段) 40 カバー 56 アーム 60 リヤシート 64 弁(弁体) 70 バッグ(袋体) 74 下部室 76 上部室 78 上部バッグ(上部室) 80 下部バッグ(下部室) 84 サイドドア 86 モータ(アクチュエータ) 96 ドアスイッチ(ドア開閉検出手段) 102 メインスイッチ(切替手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の高荷重作用時に噴出するガスによ
    って膨張する袋体を折り畳み状態で収納する袋体収納手
    段を含んで構成される車両用エアバッグ装置であって、 前記袋体収納手段を、車両のインストルメントパネル或
    いは車両用フロントシートに近い位置である不使用位置
    と、インストルメントパネルと車両用フロントシートと
    の略中間位置である使用位置と、の間を移動可能に設け
    た、 ことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 所定の高荷重作用時に噴出するガスによ
    って膨張する袋体を折り畳み状態で収納する袋体収納手
    段を含んで構成される車両用エアバッグ装置であって、 前記袋体収納手段を、車両用フロントシート或いは車両
    用リヤシートに近い位置である不使用位置と、車両用フ
    ロントシートと車両用リヤシートとの略中間位置である
    使用位置と、の間を移動可能に設けた、 ことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記不使用位置は前記袋体を膨張させな
    いエアバッグ非作動位置であり、前記使用位置は前記袋
    体を膨張させ得るエアバッグ作動可能位置である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用
    エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記袋体収納手段は、 車体フロア側又はインストルメントパネル側に回転中心
    を有しかつ車両前後方向に回転可能に設けられたアーム
    の端部に設けられ、周囲に袋体が折り畳み状態で配置さ
    れかつガス噴出孔を有するガス噴出手段と、 このガス噴出手段及び袋体を包囲し、袋体の膨張圧によ
    って破断されるカバーと、 を含んで構成される、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の車両用エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記袋体収納手段は、 車両用フロントシート側又は車両用リヤシート側に回転
    中心を有しかつ車両前後方向に回転可能に設けられたア
    ームの端部に設けられ、周囲に袋体が折り畳み状態で配
    置されかつガス噴出孔を有するガス噴出手段と、 このガス噴出手段及び袋体を包囲し、袋体の膨張圧によ
    って破断されるカバーと、 を含んで構成される、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の車両用エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記袋体の膨張方向を、車両用フロント
    シート用にあっては主としてインストルメントパネル側
    に向かう方向に、車両用リヤシート用にあっては主とし
    て車両用フロントシート側に向かう方向に設定した、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の車両用エアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 前記ガス噴出手段に、 前記使用位置にて乗員に対向する側の前記ガス噴出孔を
    閉止する弁体を設けた、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車両用
    エアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 前記袋体を、 膨張状態で上部室と下部室とに区画すると共に当該上部
    室よりも当該下部室の方の内圧を高く設定した、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載の車両用エアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 サイドドアの開閉を検出するドア開閉検
    出手段と、 このドア開閉検出手段の検出結果に基づいて前記袋体収
    納手段を車両前後方向に移動させるアクチュエータと、 設けた、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の車両用エアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記アクチュエータの作動を阻止する
    作動禁止状態と前記アクチュエータの作動を許容する作
    動許容状態とに切替えが可能な手動式の切替手段を設け
    た、 ことを特徴とする請求項9に記載の車両用エアバッグ装
    置。
  11. 【請求項11】 所定の高荷重作用時に噴出するガスに
    よって膨張する袋体を折り畳み状態で収納する袋体収納
    手段を含んで構成される車両用エアバッグ装置であっ
    て、 前記袋体収納手段を、乗降性を阻害しない不使用位置
    と、車体側構成部材と乗員との略中間位置である使用位
    置と、の間を移動可能に設け、 さらに、所定の高荷重作用時に乗員からの荷重を膨張し
    た袋体を介して車体側構成部材で受けるように構成し
    た、 ことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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