JPH09219338A - セラミック電子部品 - Google Patents

セラミック電子部品

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JPH09219338A
JPH09219338A JP8022190A JP2219096A JPH09219338A JP H09219338 A JPH09219338 A JP H09219338A JP 8022190 A JP8022190 A JP 8022190A JP 2219096 A JP2219096 A JP 2219096A JP H09219338 A JPH09219338 A JP H09219338A
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nickel
ceramic
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linear expansion
intermediate film
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JP8022190A
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Hiroaki Takashima
浩昭 高島
Kunihiko Hamada
邦彦 浜田
Yasunobu Yoneda
康信 米田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック素体およびその外表面上に形成さ
れる外部電極を備え、外部電極が下地層およびこれを覆
うようにめっきにより形成されるニッケル膜を備えてい
る、そのようなセラミック電子部品に対して、温度サイ
クル試験のような急激な温度変化が与えられたとき、ニ
ッケル膜の伸び縮みにより、外部電極近傍において、セ
ラミック素体にクラックが生じることがある。 【解決手段】 ニッケル膜6の下に、ニッケルより線膨
張率の小さい金属からなる中間膜10をめっきにより形
成する。中間膜10を構成する金属としては、たとえば
CrまたはMoのように、6×106 /K以下の線膨張
率を有するものが好ましい。中間膜10は、温度変化の
ためにニッケル膜6の内部に生じる応力を緩和し、セラ
ミック素体2にクラックが発生することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミック電子
部品に関するもので、特に、セラミック電子部品に備え
るセラミック素体の外表面上に形成される外部電極の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味あるセラミック電
子部品として、たとえば、積層セラミックコンデンサが
ある。この積層セラミックコンデンサの一部が、図2に
拡大されて断面図で示されている。図2を参照して、積
層セラミックコンデンサ1は、セラミックからなるセラ
ミック素体2およびセラミック素体2の両端部(一方の
端部のみが図示されている。)の外表面上にそれぞれ形
成される外部電極3を備える。セラミック素体2の内部
には、複数の内部電極4が互いに重なり合うように形成
され、これら内部電極4は、外部電極3の一方または他
方に交互に電気的に接続される。
【0003】外部電極3は、ある典型的な例では、たと
えば銀の焼付けにより形成される下地層5、下地層5を
覆うようにめっきにより形成されるニッケル膜6、およ
びニッケル膜6上にたとえば錫のめっきにより形成され
る外層7を備える。ニッケル膜6は、下地層5に含まれ
る銀の半田食われを防止するためのものであり、また、
たとえば錫からなる外層7は、外部電極3に良好な半田
付け性を与えるためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層セラミックコンデンサ1に対して温度サイクル試
験を実施したとき、図2に図解的に示すように、外部電
極3の近傍において、セラミック素体2にクラック8が
発生することがある。これらクラック8は、積層セラミ
ックコンデンサ1の絶縁抵抗の劣化を引き起こす。ま
た、これらクラック8は、図2に示すように、内部電極
4を分断する深さにまで至ることもある。
【0005】より具体的な実験によれば、図2に示した
ような積層セラミックコンデンサ1を試料として、−5
5℃〜+150℃の温度サイクルを付与したとき、10
0個の試料につき、以下の表1に示すような数の試料に
クラックの発生が観察された。
【0006】
【表1】 上述の試料とした積層セラミックコンデンサ1の外部電
極3は、下地層5が銀の焼付けにより形成され、ニッケ
ル膜6が1.0±0.2μmの厚みを有し、外層7が錫
のめっきにより2.0±0.5μmの厚みに形成された
ものであった。
【0007】なお、クラック8の対策として、たとえク
ラック8が生じても、それが内部電極4にまでは達しな
い程度に、内部電極4をセラミック素体2のより内部に
位置させたりすることもあるが、この場合には、内部電
極4の形成領域が限られ、その結果、積層セラミックコ
ンデンサ1の小型かつ高容量化を阻害することになって
好ましくない。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述のような
温度サイクル試験でセラミック素体にクラックが発生す
ることを防止または抑制し得る構造を有するセラミック
電子部品を提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件発明者は、セラミッ
ク素体に発生するクラックは、その発生場所が外部電極
の近傍に集中していることから、セラミック素体の外表
面上に形成される外部電極が原因して引き起こされるも
のと推測するに至った。特に、外部電極に備えるニッケ
ル膜の線膨張率が13×106 /Kというように比較的
大きいことに注目した。このように線膨張率が大きいと
き、温度サイクル試験において、ニッケル膜内に繰り返
し比較的大きな熱応力が生じ、たとえば、高温から低温
に移行するときには、図2に矢印で示すような方向に応
力9が生じる。この応力9がセラミック素体2に作用
し、これによってセラミック素体2にクラック8が生じ
るものと考えられる。
【0010】この発明は、簡単に言えば、上述の応力が
セラミック素体に及ぼす影響を低減することによって、
セラミック素体におけるクラックの発生を防止または抑
制しようとするものである。なお、ニッケル膜の厚みを
薄くして、上述の応力9の低減を図ることも考えられる
が、ニッケル膜の厚みをたとえば0.8μm未満にまで
薄くした場合、しばしば下地層の銀が半田中に拡散する
ことが観察されるので、この対策を採用することは好ま
しくない。
【0011】この発明は、セラミックからなるセラミッ
ク素体およびこのセラミック素体の外表面上に形成され
る外部電極を備え、外部電極は、下地層およびこの下地
層を覆うようにめっきにより形成されるニッケル膜を備
えている、そのようなセラミック電子部品に向けられる
ものであって、上述した技術的課題を解決するため、外
部電極において、ニッケルより線膨張率の小さい金属か
らなる中間膜をニッケル膜の下にたとえばめっきにより
形成したことを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、ニッケルより線膨張
率の小さい金属からなる中間膜がニッケル膜の下に形成
されるので、温度サイクル試験において付与される温度
変化によってニッケル膜中に生じる応力は中間膜によっ
て緩和される。したがって、セラミック素体にクラック
が発生することが有利に防止または抑制される。そのた
め、絶縁抵抗の劣化を招かず、急激な温度変化が生じ得
る環境においても問題なく使用できるセラミック電子部
品を得ることができる。
【0013】中間膜は、それを構成する金属の線膨張率
がニッケルの線膨張率より小さいときに、上述したよう
な効果を発揮するものであるが、この中間膜を構成する
金属の線膨張率は、より小さい方が好ましい。特に、8
×106 /K未満、より好ましくは、6×106 /K以
下の線膨張率を有する金属を、中間膜のための金属とし
て用いたとき、クラック防止効果がより高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には、この発明の一実施形態
によるセラミック電子部品としての積層セラミックコン
デンサ1aが示されている。ここに示した積層セラミッ
クコンデンサ1aは、図2に示した積層セラミックコン
デンサ1と共通する要素を備えているので、これら共通
する要素には同様の参照符号を付している。
【0015】積層セラミックコンデンサ1aは、積層セ
ラミックコンデンサ1と同様、セラミックからなるセラ
ミック素体2およびセラミック素体2の両端部の外表面
上にそれぞれ形成される外部電極3aを備える。セラミ
ック素体2の内部には、いずれかの外部電極3aに電気
的に接続される複数の内部電極4が互いに重なり合うよ
うに形成されている。
【0016】外部電極3aは、図2に示した外部電極3
と同様、たとえば銀の焼付けにより形成される下地層
5、下地層5を覆うようにめっきにより形成されるニッ
ケル膜6、およびニッケル膜6上にたとえば錫のめっき
により形成される外層7を備える。ニッケル膜6は、下
地層5の銀が半田中へ拡散することを防止するために
は、少なくとも1.0±0.2μmの厚みで形成される
ことが好ましい。
【0017】この実施形態において、外部電極3aは、
下地層5上であって、ニッケル膜6の下に形成される中
間膜10をさらに備えることを特徴としている。中間膜
10は、ニッケルより線膨張率の小さい金属から構成さ
れ、たとえばめっきにより形成される。この中間膜10
を構成する金属としては、たとえば、クロム(線膨張
率:6×106 /K)またはモリブデン(線膨張率:5
×106 /K)等が有利に用いられる。また、中間膜1
0の厚みは、少なくとも1μmあれば十分である。
【0018】この発明は、上述したような積層セラミッ
クコンデンサに限らず、セラミックからなるセラミック
素体を備え、かつこのセラミック素体の外表面上に外部
電極が形成されたセラミック電子部品であれば、どのよ
うなセラミック電子部品に対しても適用することができ
る。また、セラミック電子部品の外表面上に形成される
外部電極は、積層セラミックコンデンサの場合のよう
に、セラミック素体の端部にU字状の断面をもって形成
されるものに限らず、セラミック素体の平坦な面上に平
面状に形成されるものであってもよい。
【0019】
【実施例】図1に示すように、セラミック素体2の端部
の外表面上に、銀の焼付けによる下地層5を形成した
後、以下の表2に示す各金属を用いてバレルめっき法に
より中間膜10を2.0±0.5μmの厚みをもって形
成し、次いでバレルめっき法によりニッケル膜6を1.
0±0.2μmの厚みをもって形成し、さらに錫を用い
てバレルめっき法により外層7を2.0±0.5μmの
厚みをもって形成した。また、比較例として、中間膜1
0を形成しない試料も作製した。
【0020】
【表2】 表2には、各金属の線膨張率も併せて示されている。な
お、参考のため、ニッケルの線膨張率は、13×106
/Kであり、錫の線膨張率は、20×106 /Kであ
る。
【0021】次に、これら各試料に対して、−55℃〜
+150℃の温度サイクルを付与し、100、200お
よび300の各温度サイクル数の段階で、どれだけの個
数の試料においてクラックが発生したかを調査した。以
下の表3には、100個の試料中、クラックの発生した
試料数が示されている。
【0022】
【表3】 表3から、ニッケルより線膨張率の小さい金属からなる
中間膜を備える試料2〜6は、いずれも、中間膜を備え
ない試料1と比較して、クラックの発生数が低減されて
いることがわかる。特に、線膨張率が8×106 /K未
満、より特定的には6×106 /K以下である、Crま
たはMoからなる中間膜を備える試料2および5につい
ては、温度サイクル数が少なくとも300までのクラッ
ク発生を完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミック電子部
品としての積層セラミックコンデンサ1aの一部を拡大
して示す断面図である。
【図2】従来の積層セラミックコンデンサ1を示す、図
1に相当の図である。
【符号の説明】
1a 積層セラミックコンデンサ 2 セラミック素体 3a 外部電極 5 下地層 6 ニッケル膜 7 外層 10 中間膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックからなるセラミック素体およ
    び前記セラミック素体の外表面上に形成される外部電極
    を備え、前記外部電極は、下地層および前記下地層を覆
    うようにめっきにより形成されるニッケル膜を備えてい
    る、セラミック電子部品において、 前記外部電極は、前記ニッケル膜の下に形成されるニッ
    ケルより線膨張率の小さい金属からなる中間膜をさらに
    備えることを特徴とする、セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記中間膜を構成する金属は、8×10
    6 /K未満の線膨張率を有する、請求項1に記載のセラ
    ミック電子部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019212717A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 太陽誘電株式会社 積層セラミックコンデンサ
CN113690052A (zh) * 2020-05-19 2021-11-23 太阳诱电株式会社 层叠陶瓷电子部件制造方法、层叠陶瓷电子部件和电路板

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