JPH09219922A - 多機能保護リレーおよび多機能保護リレーシステムの多機能保護リレー作動方法 - Google Patents

多機能保護リレーおよび多機能保護リレーシステムの多機能保護リレー作動方法

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JPH09219922A
JPH09219922A JP8027628A JP2762896A JPH09219922A JP H09219922 A JPH09219922 A JP H09219922A JP 8027628 A JP8027628 A JP 8027628A JP 2762896 A JP2762896 A JP 2762896A JP H09219922 A JPH09219922 A JP H09219922A
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function
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JP8027628A
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Kazuo Yoshida
和雄 吉田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上流側での多機能保護リレーのみが過電流を
検知した時の遮断応答時間を早くする。 【解決手段】 上流側の多機能保護リレーRY1は下流
側の多機能保護リレーRY2〜RY4から上位計算機2
へ送信されるデータをモニタし、下流側で異常検知が行
われたことを知ると、自己の遮断応答時間を長く設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は過電流を検知し、遮
断器を作動させると共に、電流の測定結果や異常の有無
を上位制御装置に転送可能な多機能保護リレーおよび多
機能保護リレーシステムの多機能保護リレー作動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、過電流を検知し、遮断器を作動さ
せると共に、電流の測定結果や異常の有無を上位制御装
置に転送可能な多機能保護リレーが広く用いられるよう
になってきた。また、この多機能保護リレー複数を上位
計算機に接続し、配電系統(電源系統)の上流と下流側
で協調しながら自己の制御下にある遮断器を動作させる
多機能保護リレーシステムも提案されている。このシス
テムの動作を図1を使用して説明する。
【0003】図1において、101は電源、102、1
05、109、113は遮断器(CB)である。10
3、106、110、114は変流器(CT)である。
104、107、111、115は多機能保護リレーで
あり、接続の変流器の測定電流を入力し、過電流を検知
したときには遮断信号により制御対象の遮断器を動作さ
せる。たとえば、A点で地絡が発生したときの下流側の
多機能保護リレーRY2(符号107)と上流側の多機
能保護リレーRY1(符号104)の動作タイミングを
図2に示す。
【0004】図2において、タイミングT1で地絡が発
生し、多機能保護リレーRY2が動作値以上に増大した
電流を検知すると、内部タイマーにより異常の発生時間
の計測を開始する。タイミングT2で計測時間が所定の
時間t2aに達すると、内部タイマーがカウントアップ
する。これに応じて、時間t3a時間後のタイミングT
3で、多機能保護リレーRY2は遮断器CB2に対して
遮断信号を出力する。これに応じて、遮断器CB2はt
4a時間後のタイミングT4で遮断動作を開始し、t5
a時間後のタイミングT5で電流遮断が完了する。
【0005】一方、上流側の多機能保護リレーRY1の
内部タイマーが過電流の異常を確定するまでの動作時間
t2bは下流側の多機能保護リレーRY2の内部タイマ
ーの動作時間t2aよりも時間が長く設定されている。
このため、タイミングT1で過電流を検知して、内部タ
イマーが動作しても、カウントアップする前のタイミン
グT5で下流側の遮断器CB2が遮断を完了する。
【0006】これによりタイミングT5で上流側の電流
は正常に戻るので、上流側の多機能保護リレーRY1の
内部タイマーは時間計測を中止する。よって、上流側の
多機能保護リレーRY1から遮断信号が出力されず、遮
断器CB1は遮断を行わない。この結果、地絡が生じた
A点付近の負荷2には電源が供給されず他の負荷3、負
荷4には電源が正常に供給される。
【0007】次に図1のB点で地絡が発生した場合のシ
ステム動作を図3を使用して説明する。多機能保護リレ
ーRY2は動作値以上に増大した電流を検知しないの
で、内部タイマーの計時を開始しない。従って遮断動作
は行われない。多機能保護リレーRY1は地絡により動
作値以上に増大した電流を検知し、内部タイマーの計時
を開始する。異常状態が継続され、計時時間がt2bに
達したタイミングT2でカウントアップすると、t3b
時間後のタイミングT3で遮断信号が出力される。これ
により遮断器CB1がt4b時間後のタイミングT4で
遮断動作を開始し、t1b時間後のタイミングT5で遮
断動作を完了する。
【0008】このように従来では、下流側の遮断までの
時間よりも上流側の内部タイマのカウントアップ時間
(動作時間)を長くすることにより上流側の遮断器CB
1を下流側の遮断器CB2よりも遅く動作させている。
これにより負荷3および負荷4に地絡事故の影響が及ば
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上流側での遮断時間t
1bがあまりに長くなると、過電流の悪影響を受けるの
で、ある一定時間より以上になることは好ましくない。
したがって、下流側の遮断時間を速くすることが望まれ
るのであるが、現状では、商用電源の3サイクル(50
Hzのとき、約60ms)より遮断時間t1aを短くす
ることが困難である。
【0010】従来、多機能保護リレーと上位計算機との
間は図4のように接続され、各多機能保護リレーの計測
データが上位計算機に伝送されるが、多機能保護リレー
相互の間には信号線が接続されていない。
【0011】上述のような技術背景において、上流側の
遮断時間を短縮するために、図5に示すように上流側の
多機能保護リレーと下流側の多機能保護リレーとの間に
複数の信号線を設け、下流側の多機能保護リレーの動作
状態を上流側の多機能保護リレーに知らせるようにした
システムが提案されている。しかしながら、下流側の多
機能保護リレーの設置数が増えると、信号線も増大し、
設置コストが増えるのみならず、多機能保護リレー自体
の回路構成も複雑化してしまう。
【0012】そこで、本発明の目的は、多機能保護リレ
ー間の信号線を設置することなく、上流側の遮断時間を
短縮可能な多機能保護リレーおよび多機能保護リレーシ
ステムの作動方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、請求項1の発明は、電源系統の電流
を測定し、異常を検知したときに接続の遮断器を動作さ
せるとともに、上位計算機に対して、自己の動作状態を
送信する多機能保護リレーにおいて、下流側での異常検
知から遮断までの応答時間よりも長い第1の応答時間
と、該第1の応答時間よりも短い第2の応答時間を予め
用意し、下流側の多機能保護リレーから前記上位計算機
への報告を受信する受信手段と、当該受信した報告の中
に、下流側での異常検知の旨を示すデータが有るか否か
を判定する判定手段と、肯定判定が得られた場合には自
己の前記応答時間を前記第1の応答時間に設定し、否定
判定が得られた場合には自己の前記応答時間を前記第2
の応答時間に設定する制御手段とを具えたことを特徴と
する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載の多機
能保護リレーにおいて、前記制御手段は前記応答時間を
規定するタイマーを有し、該タイマーのカウントアップ
時間を前記第1の応答時間および前記第2の応答時間に
それぞれ対応するように切り換えることを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、電源系統の電流を測定
し、異常を検知したときに接続の遮断器を動作させると
ともに、上位計算機に対して、自己の動作状態を送信す
る多機能保護リレー複数台を設置した多機能保護リレー
システムの保護リレー作動方法において、下流側での異
常検知から遮断までの応答時間よりも長い第1の応答時
間と、該第1の応答時間よりも短い第2の応答時間を予
め用意し、下流側の多機能保護リレーから前記上位計算
機への報告を上流側の多機能保護リレーで受信し、当該
受信した報告の中に、下流側での異常検知の旨を示すデ
ータが有るか否かを上流側の多機能保護リレーにおいて
判定し、肯定判定が得られた場合には上流側の多機能保
護リレーの前記応答時間を前記第1の応答時間に設定
し、否定判定が得られた場合には前記応答時間を前記第
2の応答時間に設定することを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項3に記載の多機
能保護リレーシステムの多機能保護リレー動作方法にお
いて、請求項1に記載の多機能保護リレーにおいて、前
記上流側の多機能保護リレーは前記応答時間を規定する
タイマーを有し、該タイマーのカウントアップ時間を前
記第1の応答時間および前記第2の応答時間にそれぞれ
対応するように切り換えることを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項3に記載の多機
能保護リレーシステムの多機能保護リレー作動方法にお
いて、前記遮断器は前記電源系統においてツリーの状態
に設置され、当該ツリーにおいて、各前記多機能保護リ
レーは自己を前記上流側の多機能保護リレーとみなして
自己よりも下流側にある多機能保護リレーの報告を受信
し、該報告に応じて前記応答時間を切り換えることを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明実施
例を詳細に説明する。
【0019】本発明を適用した多機能保護リレーおよび
上位計算機のシステム構成を図6に示す。図6におい
て、多機能保護リレー1aは遮断制御を行うマイクロコ
ンピュータ10、上位計算機2とデータの送受信を行う
送受信回路11、上記遮断制御に使用するデータを記憶
する不揮発性メモリ(EEPROM)12、遮断器3a
に遮断信号を出力する出力回路13、マイクロコンピュ
ータ10に対する動作指示や、遮断制御に使用するデー
タを入力するキー入力回路14、制御結果や計測値を表
示する表示器15、計測対象の電流のレベルを示す計測
信号を変流器5aから入力する計測信号入力回路16お
よびマイクロコンピュータ10に対する入出力データを
一時記憶するメモリ(RAMやROM)17を有してい
る。
【0020】多機能保護リレー1bも多機能保護リレー
1aと同じ構成とすることができる。マイクロコンピュ
ータ10は従来例で記述した内部タイマーとしても機能
し、内部タイマーが計時する時間の値が不揮発性メモリ
12に予め書き込まれている。本実施例では上流側の多
機能保護リレーの不揮発性メモリ12には2種類の計時
時間(カウントアップ時間)が用意されている点に特徴
がある。1番目の時間値は下流側がタイマー動作を実行
中に設定する時間値であり、下流側の計時時間(カウン
トアップ時間)よりも長く設定した従来と同じ時間値で
ある。2番目は、例えば、下流側の計時時間と同じ値の
時間値でこの時間値は下流側がタイマー計時を行ってい
ないときに使用する計時時間である。本実施例では下流
側の多機能保護リレーと上位計算機との間を転送される
データを上流側の多機能保護リレーがモニタし、このデ
ータにより下流側がタイマー計時の有無を検出する。ま
た、この検出結果に応じて、上述の2種類の計時時間値
を使い分ける。
【0021】上位計算機2は制御を行うマイクロコンピ
ュータ20、多機能保護リレー1a、1bとデータの送
受信を行う送受信回路21、多機能保護リレー1a、1
bから受信したデータ、たとえば、電流計測値を表示す
る表示器22を有する。上位計算機と複数の多機能保護
リレー1a,1bは共通バス、あるいは1本の信号線で
接続され、時分割多重方式等の通信方法を使用して通信
が行われる。通信の一例を図7に示す。上位計算機2に
対して多機能保護リレー1a〜1dが接続されているも
のとして説明する。多機能保護リレー1a〜1dにはそ
れぞれ通信アドレスが与えられている。図7において、
上位計算機2が送信命令C1を信号線に送出すると、多
機能保護リレー1a〜1dの各々のマイクロコンピュー
タ10は送受信回路11を介して送信命令を受信する。
マイクロコンピュータ10は送信命令の内容を従来と同
様の方法で識別し、送信命令の指示するデータを応答デ
ータとして作成し、多機能保護リレーに割り当てられた
通信アドレスの順に応答を上位計算機2に送信する。た
とえば、図7において、多機能保護リレー1a、1
b..の順で応答データD1、D2..が一定周期で送
信されていることが示されている。送信周期はマイクロ
コンピュータの処理速度のオーダであって、なお、タイ
マーの計時時間と比べると、非常に小さい時間である。
多機能保護リレーから上位計算機に送信するデータには
動作電流が動作値異常、即ち、過電流であることを示す
データ、換言すると、このデータが本発明に関わり、自
己の内部タイマーが計時を開始したことを示すデータが
含まれている。
【0022】以下、図1のシステムを例にして、上流側
の多機能保護リレーRY2(符号104)の動作を図1
と図8を参照しながら説明する。図8は上流側およびの
多機能保護リレーRY1内のマイクロコンピュータ10
が実行する処理手順を示す。なお、通信に使用される通
信アドレスは上流側の多機能保護リレーから下流側の多
機能保護リレーに向かって順次に割り当てられ、上流側
の多機能保護リレーが下流側の多機能保護リレーよりも
早く上位計算機2に対して送受信するものとする。
【0023】上流側で用意した遮断器を動作させるため
の2種類の動作時間(異常を検知して内部タイマーがカ
ウントアップするまでの時間)をA1,A2とし、下流
側の動作時間(異常を検知してから内部タイマーがカウ
ントアップするまでの時間)をB1とする。A1は下流
側で異常(過電流)が生じていないときに使用する動作
時間(本発明により新たに用意された時間)であり、A
2は下流側で上記異常が生じているときに使用する動作
時間(従来と同じ)である。B1は下流側で使用する動
作時間である。これら動作時間の間にはB1<A2,A
1<A2の関係がある。この動作時間に対応させて、内
部タイマのカウントアップ時間も定められている。
【0024】a)地絡がどこにも発生していない正常動
作 上位計算機2から送信命令を受信すると上流側の多機能
保護リレーRY1のマイクロコンピュータ10は最新の
電流計測値と閾値(動作値)との比較判定を行って、過
電流発生の有無を判断する(図8のステップS1→S
2)。
【0025】その判断結果に応じて動作値未満(正常)
あるいは、動作値以上(異常、タイマにより時間を計測
中)であることを示すデータを上位計算機2に送信する
(ステップS3,S4)。この事例では正常状態が続い
ているので実行手順はステップS3に移行する。
【0026】マイクロコンピュータ10は下流側から上
位計算機2に対して送信されるデータを送受信回路11
を介して取り込み、そのデータが動作値未満(正常)で
あるか、動作値以上(異常、タイマにより時間を計測
中)であるか判別する。正常状態が続いているときの判
別結果として動作値未満(図8においてNO判定)が得
られ、内部タイマー用のカウントアップ値として、短い
動作時間A1に対応するカウントアップ時間が不揮発性
メモリ12に設定される(ステップS6)。自己(上流
側)の多機能保護リレーは内部タイマーによる計時を行
っていないので、計時中かの判定ではNO判定が得ら
れ、以上で1回の処理手順を終了する(ステップS8→
S10)。
【0027】したがって、上流側、下流側が共に電流正
常を検知している間は上流側の多機能保護リレーRY1
のマイクロコンピュータ10は上位計算機2から送信命
令を受ける毎にステップS1→S2→S3→S5→S8
→S10(終了)の実行手順が繰り返される。
【0028】b)図1のA点に地絡が発生した場合 下流側の多機能保護リレーRY2の内部タイマーは図2
に示すタイミングで動作し計測値の異常を検知してから
B1時間の間(図2においてt2a)計時動作を行う。
また、異常を検知した時点から上位計算機2に対して内
部タイマ計時中のデータを送信し続ける。
【0029】上流側の多機能保護リレーRY1ではほぼ
同時に計測値の異常を検知し(ステップS2)、上位計
算機2に内部タイマーの計時中を送信する(ステップS
4)。また、上位計算機2への下流側の多機能保護リレ
ーRY2,RY3,RY4の送信データをモニタし、多
機能保護リレーRY2の送信データが計時中であること
を上流側の多機能保護リレーRY1のCPU10が判別
すると(ステップS5)、上流側の多機能保護リレーR
Y1のCPU10は自己の内部タイマーの動作時間を長
い時間A2に切り替える(ステップS7)。また、内部
タイマーとして計時結果をメモリ17に記憶する。ま
た、不揮発性メモリ12に現在、設定されている短いカ
ウントアップ時間と、現時点の計時結果を比較し、遮断
の要否を判定する。この時点では異常を検知したばかり
なので、内部タイマの計時結果はカウントアップ時間に
達せず、自己に接続する遮断器の遮断動作は行わない
(ステップS8→S9→S10)。以後、上位計算機2
への送信タイミング毎に上述の手順が繰り返される。
【0030】下流側の多機能保護リレーRY2の内部タ
イマーがB1時間後にカウントアップすると下流側の多
機能保護リレーは遮断器を動作させる。この時点では上
流側の多機能保護リレーRY1の内部タイマーは長いカ
ウントアップ時間が設定されているので、カウントアッ
プしない。このとき、上流側の多機能保護リレーRY1
のマイクロコンピュータ10で実行される図8の手順は
以下の通りとなる。
【0031】すなわち、下流側の電流遮断により電流が
正常に復帰していることをステップS2で検知し、ステ
ップ3に進む。このステップで、上位計算機2に対して
電流値が動作値未満であることを送信する。また、これ
までは自己の内部タイマーが動作していたので停止する
べく、計時中の状態を示す内部情報、例えば、フラグ情
報を解除する。
【0032】したがって、ステップS5の判定では上記
フラグ情報に基づきNOの判定が得られ、内部タイマー
のカウントアップ時間は短い動作時間に切り換えられる
(ステップS4→S5→S6)。これにより、手順は時
間計時処理(ステップS9)に移行せず、計時動作は停
止される(ステップS8→S10)。
【0033】c)図1のB点で地絡が発生した場合 上述のa)で説明したように電流正常の間は上流側の多
機能保護リレーRY1には短いカウントアップ時間が設
定されている。この状態で自己の多機能保護リレーがい
ち早く地絡異常を検知した場合には(ステップS2、Y
ES判定)、上位計算機2に計時中の旨のデータを送信
する(ステップS4)。B点での地絡の場合には下流側
の多機能保護リレーRY2、RY3、RY4では異常を
検出しないので、上位計算機2へは計時中の旨のデータ
が送信されない。この結果、カウントアップ時間は短い
カウントアップ時間が維持される。また、計時中の旨の
状態フラグが設定される(ステップS5→S6)。ま
た、状態フラグの判定によりマイクロコンピュータ10
は内部タイマーとして計時処理を行う。この時点では内
部タイマーの計時時間はカウントアップ時間に到達して
おらず、手順はステップS9→S10へと進む。
【0034】上述の手順が繰り返し、実行され、内部タ
イマーの計時時間がカウントアップ時間に到達すると
(図9においてt2b(A1)時間経過後)、上流側の
多機能保護リレーはステップS1〜S8の処理を実行
後、ステップS9で内部タイマーのカウントアップを検
知し、遮断器を動作させるべく遮断信号を出力する(図
9のT3b時間後)。これにより上流側の遮断器CB1
が遮断動作を実行し、B点の地絡異常の影響を阻止す
る。
【0035】以上、説明したように、本実施例では下流
側の多機能保護リレーが上位計算機2に対して動作状態
を報告する点に着目し、上流側の多機能保護リレーでは
この報告をモニタする。この報告の中に内部タイマーに
よる計時中のデータが含まれていることを検知したとき
に自己の内部タイマーのカウントアップ時間を長いもの
切り換える。これにより、下流側の遮断動作の前に上流
側で遮断動作が行われないようにすることができる。ま
た、下流側の多機能保護リレーから、計時中の報告がな
されないときに上流側の多機能保護リレーのみが過電流
を検知した時には短いカウントアップ時間で遮断動作を
実行する。従来では、長いカウントアップ時間を使用し
なければならなかったので、遮断のための応答時間が短
縮されることは明らかであろう。
【0036】本実施例の他に次の例を実施できる。
【0037】1)本実施例では電源系統の電源と負荷と
の間に2階層(遮断器がツリー状に設置された場合の上
流と下流の位置を示す階層が2種類あること)の多機能
保護リレーが設置されている例について説明した。しか
しながら、たとえば、図1の遮断器CB2(符号10
5)の下流側にさらに遮断器と多機能保護リレーを設置
する場合がある。この場合には、多機能保護リレーRY
2は上流側の多機能保護リレーとして図8の処理手順を
実行して、自己の下流側の多機能保護リレーの状態を監
視する(請求項5の発明に対応)。
【0038】2)自己の下流側にある多機能保護リレー
を識別するためには、予め、その通信アドレスをキー入
力回路14から登録して、不揮発性メモリ12に記憶し
ておく。送受信回路11は信号線上を伝送される情報の
中の該当する通信アドレスを持つデータを取り出して、
内容を判別する。この処理を行うことにより、電源系統
の中の任意の多機能保護リレーの間で上流側の遮断動作
を遅らせるという協調動作が実現できる。また、多機能
保護リレーの台数も制約を受けにくい。
【0039】3)本実施例では異常検知から遮断終了ま
での応答時間を内部タイマーにより規定した。しかしな
がら、遮断信号を遮断器が受け手から遮断を完了するま
での時間が設置された遮断器毎に異なる場合には、内部
タイマーの計時時間と遮断器本体の応答時間の合計が本
発明の応答時間となる。したがって、遮断器本体の応答
時間を考慮してタイマーのカウントアップ時間を定める
とよい。また、応答時間の異なる遮断器の交換を考慮し
て内部タイマーカウント時間をキー入力回路14から入
力し、設定値を可変設定することもできる。
【0040】
【発明の効果】請求項1、3の発明によれば、従来の多
機能保護リレーシステムの通信系統を変更することな
く、上流側では下流側の動作状態を知り、応答時間の切
替を実行することができる。また、これにより、上流側
の多機能保護リレーのみが検知した異常に対して、応答
時間を短縮することが可能となる。
【0041】請求項2、4の発明では、内部タイマーの
カウントアップ時間の切替のみで応答時間を変更でき
る。
【0042】請求項5の発明では、多機能保護リレーで
は上流、下流の意識なく、応答時間を設定できるので、
1つの多機能保護リレーを上流側と下流側のいずれでも
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多機能保護リレーシステムの一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】多機能保護リレーの内部タイマーの動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図3】多機能保護リレーの内部タイマーの動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図4】多機能保護リレーシステムの通信系統を示すブ
ロック図である。
【図5】多機能保護リレーシステムの通信系統を示すブ
ロック図である。
【図6】多機能保護リレーの回路構成を示すブロック図
である。
【図7】通信の内容を示す説明図である。
【図8】マイクロコンピュータ10が実行する処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】多機能保護リレーの内部タイマーの動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10、20 マイクロコンピュータ 11 送受信回路 12 不揮発性メモリ 15、22 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 3/08 H02H 3/08 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源系統の電流を測定し、異常を検知し
    たときに接続の遮断器を動作させるとともに、上位計算
    機に対して、自己の動作状態を送信する多機能保護リレ
    ーにおいて、 下流側での異常検知から遮断までの応答時間よりも長い
    第1の応答時間と、該第1の応答時間よりも短い第2の
    応答時間を予め用意し、下流側の多機能保護リレーから
    前記上位計算機への報告を受信する受信手段と、 当該受信した報告の中に、下流側での異常検知の旨を示
    すデータが有るか否かを判定する判定手段と、 肯定判定が得られた場合には自己の前記応答時間を前記
    第1の応答時間に設定し、否定判定が得られた場合には
    自己の前記応答時間を前記第2の応答時間に設定する制
    御手段とを具えたことを特徴とする多機能保護リレー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多機能保護リレーにお
    いて、前記制御手段は前記応答時間を規定するタイマー
    を有し、該タイマーのカウントアップ時間を前記第1の
    応答時間および前記第2の応答時間にそれぞれ対応する
    ように切り換えることを特徴とする多機能保護リレー。
  3. 【請求項3】 電源系統の電流を測定し、異常を検知し
    たときに接続の遮断器を動作させるとともに、上位計算
    機に対して、自己の動作状態を送信する多機能保護リレ
    ー複数台を設置した多機能保護リレーシステムの保護リ
    レー作動方法において、 下流側での異常検知から遮断までの応答時間よりも長い
    第1の応答時間と、該第1の応答時間よりも短い第2の
    応答時間を予め用意し、 下流側の多機能保護リレーから前記上位計算機への報告
    を上流側の多機能保護リレーで受信し、 当該受信した報告の中に、下流側での異常検知の旨を示
    すデータが有るか否かを上流側の多機能保護リレーにお
    いて判定し、 肯定判定が得られた場合には上流側の多機能保護リレー
    の前記応答時間を前記第1の応答時間に設定し、否定判
    定が得られた場合には前記応答時間を前記第2の応答時
    間に設定することを特徴とする多機能保護リレーシステ
    ムの多機能保護リレー作動方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多機能保護リレーシス
    テムの多機能保護リレー作動方法において、 請求項1に記載の多機能保護リレーにおいて、前記上流
    側の多機能保護リレーは前記応答時間を規定するタイマ
    ーを有し、該タイマーのカウントアップ時間を前記第1
    の応答時間および前記第2の応答時間にそれぞれ対応す
    るように切り換えることを特徴とする多機能保護リレー
    システムの多機能保護リレー作動方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の多機能保護リレーシス
    テムの多機能保護リレー作動方法において、前記遮断器
    は前記電源系統においてツリーの状態に設置され、当該
    ツリーにおいて、各前記多機能保護リレーは自己を前記
    上流側の多機能保護リレーとみなして自己よりも下流側
    にある多機能保護リレーの報告を受信し、該報告に応じ
    て前記応答時間を切り換えることを特徴とする多機能保
    護リレーシステムの多機能保護リレー作動方法。
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