JPH09220481A - 電気加熱式触媒装置用メタル担体 - Google Patents

電気加熱式触媒装置用メタル担体

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JPH09220481A
JPH09220481A JP8030835A JP3083596A JPH09220481A JP H09220481 A JPH09220481 A JP H09220481A JP 8030835 A JP8030835 A JP 8030835A JP 3083596 A JP3083596 A JP 3083596A JP H09220481 A JPH09220481 A JP H09220481A
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JP
Japan
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honeycomb body
electrically heated
metal carrier
honeycomb
catalyst device
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JP8030835A
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Katsunori Matsuoka
克憲 松岡
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気加熱式触媒用メタル担体10を形成する
ロール状の第2のハニカム体12の上流に直列に配設さ
れ、接合されない電気絶縁用波板を有する、軸方向に短
いロール状の電気加熱式第1のハニカム体11の、テレ
スコーピングを防止する。 【解決手段】 直列に配設された第2のハニカム体12
と電気加熱式第1のハニカム体11との間の間隔Cの中
に複数のサポートピン13を配設し、電気加熱式第1の
ハニカム体11に生じるテレスコーピングを第2のハニ
カム体12によって抑える。第2のハニカム体12は軸
方向長さが長いのでテレスコーピングを生じない。サポ
ートピン13は円筒状で端面13aで第1のハニカム体
に当接し端面13bから延びる軸部13cで第2のハニ
カム体12に保持される。端面の合計面積はハニカム体
の通気路の全面積の30%以下とする。サポートピン1
3は端面13aに電気絶縁性被膜層を設けるか、セラミ
ックなどの材料で作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気ガス
浄化装置に用いられるハニカム体をなす触媒装置用メタ
ル担体に関し、特に電気加熱式触媒装置用メタル担体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排気ガス浄化装置に用いられる触
媒装置用メタル担体は、薄い金属の平板と波板の間にろ
う材を介在させて、平板と波板を重ねて中心からロール
状に巻き込んでハニカム体を形成し、高真空炉を使用し
てろう材を溶融させ、板材の接触部分において接合を行
っていた。ろう材にはNi基ろう材を用い、平板と波板
にはフェライト系ステンレス材料が使用されていた。そ
のようにして形成されたハニカム体を金属製外筒内に収
容したものが触媒装置用メタル担体として知られている
(例えば特開昭65−4373号公報)。
【0003】ハニカム体のハニカム通路表面には触媒担
持層が形成され、その触媒担持層に貴金属触媒が担持さ
れて排気ガス浄化触媒の役目をなす。そして内燃機関の
排気通路に配設されて排気ガス中のHC、CO、NOx
などを浄化する。なお限られた容積中にできるだけ多く
のハニカム通路面積を確保する必要から、平板および波
板の厚さは強度を維持できる範囲内でできるだけ薄くな
っている。
【0004】上述した触媒担持層に担持された貴金属触
媒は、ある程度の高温環境下で触媒反応が促進されるの
で、触媒装置はできるだけ、高温の排気ガスに曝される
ように内燃機関の排気弁の近くに設けられている。
【0005】また、ハニカム体を通過する排気ガスの流
速がハニカム体の外層部より内層部に至るほど大きく、
したがってハニカム体では高温の排気ガスとの接触、触
媒反応による発熱および外筒からの熱放散により、内層
部ほど高温で外層部ほど低温となる温度分布を生じる。
この温度分布により、温度の高いハニカム体の内層部の
膨張・収縮量が、温度の低い外層部の膨張・収縮量より
大となるため、内層部と外層部との間に熱応力が発生す
る。この熱応力は、ハニカム体の膨張・収縮の度に繰り
返されるが、従来の触媒装置用メタル担体においては、
全ての平板材と波板材とがろう材を介して一体にろう付
けされているため熱応力を逃がすことができず、長期間
の使用により平板材と波板材との接合箇所が破断すると
いう欠点がある。
【0006】この欠点を除くため、ハニカム体を形成す
る平板を2枚以上重ね、それら平板同志の間は接合せず
単に重ねられており、さらに2枚の平板の間に第2の波
板を接合することなく配設して、接合されない平板の間
および平板と第2の波板の間が、互いに自由に滑って熱
応力が緩和されるメタル担体が開示されている。
【0007】しかしながら、このような触媒装置用メタ
ル担体においては、内燃機関の始動時には排気ガスの温
度が低いため触媒反応が充分に行われず、そのため排気
ガス中のHC,CO,NOxなどを浄化する能力が不充
分となる。この欠点を除くため種々の電気加熱式触媒装
置用メタル担体が開示されていて、始動時にメタル担体
を電気的に加熱して触媒反応を促進するようになってい
る。
【0008】上述のように、複数の平板とそれら平板の
間に第2の波板を装入した形式のハニカム体において
は、第2の波板の表面に酸化アルミニウムなどの被膜層
を施して、ハニカム体のロール状に巻き回された層の間
を電気的に絶縁し、ハニカム体の巻き始めと巻き終りの
板材の端部にそれぞれ電源と接続するための電極を設け
て、ハニカム体の巻き取り方向に電流を流す方式が採用
されている。このようなハニカム体全体を加熱する電気
加熱式メタル担体では、同じ外形の場合に軸方向の長さ
が短い方が同じ消費電力に対して所要温度までの加熱時
間は短くなる。
【0009】したがって、容量の大きいメタル担体や、
容量は小さいがより少ない消費電力で有効な電気加熱を
行わんとする電気加熱式メタル担体では、図6に示すよ
うにメタル担体30の中のハニカム体を2分割して、電
気加熱するのに適当な容量の第1のメタル担体31と、
加熱部分を含まない主要なメタル担体を形成する第2の
メタル担体32とを直列に配設したものが開示されてい
る。
【0010】第1のメタル担体の構成の一例を挙げると
図8に示すように、1枚の波板41と複数枚の平板42
とが重なり合い、複数枚の平板42の中の隣り合う2枚
の間に電気絶縁性被膜層を有する絶縁用波板43を介在
させてロール状に巻いてハニカム構造をなすメタル担体
を形成し、ロール状に巻回された層間を電気的に絶縁し
て、ハニカム体40の巻始めと巻終りの板材の端部に電
源と接続するための電極を設け、ハニカム体40の巻取
り方向に電流を流すことによってハニカム体40を電気
的に加熱するようになっている。絶縁用波板43は通常
ろう付けによる接合を行なわない。このように形成され
た電気加熱式触媒装置用メタル担体の消費電力すなわち
発熱量の設定は、平板42の枚数を増減して電気抵抗体
の断面積を加減することにより行なっている(以下これ
を平板多重構造という)。
【0011】さらに別の例として、図9に示すように、
1枚の波板51と少なくとも1枚の平板52を重ねて1
層とし、その層を2層以上重ね合わせ、重ね合わせた層
の中の少なくとも1枚の波板に電気絶縁性被膜層を施し
て絶縁用波板53とし、ロール状に巻き回してハニカム
構造のメタル担体を形成し、ハニカム体50の巻始めと
巻終りの板材の端部に電源と接続するための電極4,5
を設け、ハニカム体50の巻取り方向に電流を流すこと
によってハニカム体50を電気的に加熱するようになっ
ている。このように形成された電気加熱式触媒装置用メ
タル担体の消費電力すなわち発熱量の設定は、重ね合わ
せる層の数を増減することによって行なっている(以下
これを多層構造という)。
【0012】図6において、第1のメタル担体31の容
量が小さく、軸方向の長さが例えば20mm以下のよう
に短い場合には、第1のメタル担体は絶縁用波板に施さ
れた絶縁層のために、絶縁用波板はろう材による接合が
行なわれず、さらにまた、複数枚の平板の間も熱応力を
逃すため通常接合を行なわないので、使用中に層がずれ
て所謂テレスコーピングが生じるという欠点がある。こ
の現象を防止するため、図7に示すように、電気加熱式
の第1のハニカム体21の中心部に設けられた中心電極
26を延長して第2のハニカム体22の中心部に装入
し、第1のハニカム体21の中心部と第2のハニカム体
22の中心部とを結合することによってテレスコーピン
グを防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1のハニカム
体の中心部の中心電極を延長して第2のハニカム体に結
合し、第1のハニカム体のテレスコーピングを防止する
方法において、第1のハニカム体のうち軸方向に固定さ
れている部分は、中心電極に近い部分と外筒に近い部分
だけで、その他の部分は充分に固定されていないためテ
レスコーピングを完全に防止できないという欠点がある
ほか、第1と第2のハニカム体の中心部分の位置がそれ
ぞれのハニカム体で異なるために、保持筒に装入する場
合無理な心合わせを行うため、加熱の際に第1のハニカ
ム体が変形するという欠点がある。さらに電気加熱を行
わない第2のハニカム体においても絶縁を考慮する必要
があるため構造が複雑になるという欠点がある。
【0014】本発明の目的は、軸方向長さが短くテレス
コーピングを生じ易い電気加熱式メタル担体のテレスコ
ーピングを防止することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電気加熱式触媒
装置用メタル担体は、帯状をなす薄い金属板を折曲げて
連続的な波形の凹凸を形成した1枚の波板材と、平坦な
帯状をなす薄い金属板からなる少なくとも1枚の平板材
とが相互に当接して重なり合って形成された層が、少な
くとも2層以上積み重ねられてロール状に巻かれて形成
されて多数の網目状通気路を備えたハニカム体をなし、
積み重ねられた層のうちの少なくとも1層の波板材が、
電気絶縁性被膜層を施されて接合されることなくロール
状に巻回された層間を電気的に絶縁し、ハニカム体の中
心部に中心電極を有し、ハニカム体の外周部に中心電極
と逆性の外周電極を有し、中心電極と外周電極の間に電
流を流してハニカム体を加熱する、軸方向長さが短い第
1のハニカム体と、帯状をなす薄い金属板を折り曲げて
連続的な波形の凹凸を形成した波板材と、平坦な帯状を
なす薄い金属板からなる平板材とが相互に当接して重な
り合いロール状に巻かれて形成されて多数の網目状通気
路を備えたハニカム体をなし、第1のハニカム体の下流
に直列にかつ間隔を置いて配設された第2のハニカム体
と、第1と第2のハニカム体を覆って両ハニカム体を保
持する保持筒とを含む、電気加熱式触媒装置用メタル担
体において、第1と第2のハニカム体の対向する軸方向
端部に当接する複数の間隔片を有している。
【0016】前述の間隔片は、ハニカム体の軸に直角な
両端面を有し、端面の大きさは、第1のハニカム体を形
成する通気路1個の寸法より大なる寸法を有し、両端面
の一方が、ハニカム体の軸に平行な軸部を有し、軸部が
第2のハニカム体を形成する通気路の中の1個に装入可
能で、かつ通気路とろう付けにより接合可能な形状を有
しており、軸部は、第2のハニカム体の端部から通気路
の中に5mm以上装入されることが好適である。
【0017】また、複数の間隔片の端面の面積の合計
が、ハニカム体の通気路の断面積合計の30%以下にす
ることが好ましい。
【0018】間隔片の材料には金属材料が用いられ、そ
の第1のハニカム体に当接する端面には電気絶縁性被膜
層が施される。さらに代わりの材料として耐熱性のある
電気絶縁材料も用いることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の電気加熱式触媒装置用メ
タル担体は、1枚の波板と少なくとも1枚の平板とを重
ね合わせた層を、少なくとも2層以上積み重ね、積み重
ねた層のうちの少なくとも1層の波板に電気絶縁性被膜
層を施し、絶縁用波板として層間を電気的に絶縁し、積
み重ねた層の一方の端部を中心としてロール状に巻いて
ハニカム体を形成し、ハニカム体の巻取り方向に電流を
流すことによってハニカム体の加熱を行なうようにした
第1のハニカム体と、別の波板材と平板材とを重ね合わ
せてロール状に巻いて第2のハニカム体とを形成し、第
1のハニカム体の下流に直列に、所定の間隔をおいて第
2のハニカム体を配設し、所定の間隔内に両ハニカム体
の端部に当接する複数個の間隔片を配置するものであ
る。
【0020】軸方向長さが短く、かつ絶縁用波板をロー
ルの間に接合せずに介在させている第1のハニカム体で
も、第2のハニカム体に保持されている複数個の間隔片
によって、軸方向下流に向かっての動きが止められるか
ら、使用中排気ガスの流れによるテレスコーピングを発
生するおそれがなくなる。
【0021】さらに、本発明によるメタル担体を上述の
構成としたため、電気的に加熱される第1のハニカム体
の構造が、互いに接合されない複数の平板材を有する平
板多重構造の場合や、2層以上の層が重ね合わされて形
成された多層構造の場合のような、板材の軸方向の拘束
力が極めて小なる場合であっても、テレスコーピングが
発生することはない。
【0022】従って、第1のハニカム体の消費電力を設
計するに際し、多層構造において積み重ねる層の数の増
減や、さらに各層の板材の全長の増減によって、比較的
大幅な消費電力の増減を行なうことができ、また平板多
重構造において平板の枚数の増減によって比較的小幅の
消費電力の増減が可能となるので、これらの組み合せに
よって更に細かい客先の消費電力のニーズに合致したハ
ニカム体を提供することが出来る。
【0023】積み重ねた層のうちの少なくとも1層を形
成する波板に電気絶縁性被膜層を施して絶縁用波板を形
成する場合、その被膜層は波板の片面又は両面に施すこ
とが出来る。両面に被膜層を施した場合には平板と接合
しないが、片面のみに被膜層を施した場合には、被膜層
を施さない面を平板と接合できるので、テレスコーピン
グの防止に効果がある。
【0024】電気絶縁性被膜層を間隔片及び波板に施す
方法には、下記の方法がある。すなわち、 イ.物理的方法(PVD)例えば真空蒸着、スパッタ、
イオンプレーティングによって絶縁被膜をコーティン
グ、 ロ.化学的方法(CVD)によって絶縁被膜をコーティ
ング、 ハ.大気焼成によって絶縁性被膜層に変化する材料、例
えばアルミニウムをコーティングした後大気焼成、 ニ.波板又は間隔片の母材にアルミニウムを含有するス
テンレスを用い、形成後大気焼成するか又はろう付け後
大気焼成して、酸化アルミニウム被膜を析出、 ホ.形成後又はろう付け後の状態で溶融アルミニウム中
に浸漬し、浸漬中にアルミニウム(Al)と母材中の鉄
(Fe)とを相互拡散させることによって表面に合金層
を形成し、その後大気焼成して酸化アルミニウム被膜を
析出させる。
【0025】間隔片には、少なくとも第1のハニカム体
に当接する端面に絶縁性被膜を施すものとする。
【0026】上述の方法によって電気絶縁性被膜層を両
面に施した絶縁用波板を用いて形成したロール状ハニカ
ム体において、絶縁用波板の巻き始め及び巻き終りの部
分を平板材とろう付けすることにより、絶縁用波板にも
電流を流して発熱体とすることが出来るので消費電力を
増加させる方法として効果がある。また片面のみに被膜
層を施した絶縁用波板は、平板と片面を接合出来るので
発熱体とすることが出来同様の効果が得られる。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1(A)は本発明の電気加熱式触媒装置用
メタル担体の軸を含む断面略図、図1(B)はサポート
ピンの外観の斜視図、図1(C)は図1(A)の第2の
ハニカム体の外観の斜視略図で、サポートピンが装入さ
れた状態を示す図、図2は、図1(A)の電気加熱式第
1のハニカム体の板材の構成を示す模式的断面図であ
る。
【0028】図1(A)において、電気加熱式触媒装置
用メタル担体10には、電気加熱式の第1のハニカム体
11と、第1のハニカム体11の下流に同軸に所定の間
隔Cを隔てて第2のハニカム体12が配設されており、
所定の間隔Cには、間隔片である円筒状のサポートピン
13が複数個設けられている。第1のハニカム体11と
第2のハニカム体12の外側面は、それぞれ外筒11
a,12aで覆われ、さらに電気絶縁体14を介して共
通の保持筒15内に装入されている。
【0029】第1のハニカム体11は、図2に示すよう
な、帯状をなす薄い金属板を折り曲げて連続的な波形の
凹凸を形成した1枚の波板材1と、平坦な帯状をなす薄
い金属板からなる1枚の平板材21 とで形成される層
と、1枚の平板材22 と帯状をなす薄い金属板を折り曲
げて連続的な波形の凹凸を形成した電気絶縁性被膜層を
有する絶縁用波板3とで形成される層とが積み重ねら
れ、平板材21 ,22 と絶縁用波板3との間はろう材で
接合されることなく、ロール状に巻かれて形成されてい
る。第1のハニカム体11の中心部には、断面が円形で
細長い棒状の中心電極16が配設されて波板材1および
平板材21 ,22 に接合されている。第1のハニカム体
11のロール状の各層は、絶縁用波板3によって絶縁さ
れているから、波板材1と平板材21 ,22 のロールの
外周部の端末に外周電極17を設けることにより、中心
電極16と外周電極17との間の板材はロール状の電気
抵抗体を形成する。したがって、中心電極16と外周電
極17とをそれぞれ不図示の電源に接続すれば、第1の
ハニカム体11は電気加熱式のメタル担体となる。
【0030】第2のハニカム体12は、第1のハニカム
体11と同様に、波板材と平板材とを重ねてロール状に
巻き回して形成したハニカム体であるが、必ずしも平板
二重構造や多層構造である必要はない。また絶縁用波板
は配設されない。第2のハニカム体12は主要な触媒装
置用メタル担体としての役目を果たすものであるから、
第1のハニカム体11に比べ軸方向長さは長くなってい
る。したがって一部の板材間がろう材によって接合され
ていない場合、または平板二重構造や多層構造の場合で
も、テレスコーピングを起こすことはない。
【0031】サポートピン13は、第1と第2のハニカ
ム体の間の所定の間隔Cの中に配設される間隔片であっ
て、図1(B)に示すように、軸方向に二つの端面13
a,13bを有する円筒形状をなし、一方の端面13b
にはハニカム体の軸に平行な軸部13cが固設されてい
る。軸部13cの軸に直角な方向の断面の形状は、第2
のハニカム体12の1個の通気路の中に装入してろう材
によって通気路に接合可能な形状とする。軸部13cの
長さは、通気路の中に少なくとも5mm装入できる長さ
とする。他方の端面13aは、第1のハニカム体11の
端部に当接して、第1のハニカム体11がガス流による
テレスコーピングを生じるのを防止している。端面13
aの面積は、第1のハニカム体11の1個の通気路の面
積に等しいかまたは僅かに大きくする。すなわち通気路
の密度に応じて寸法が定められるが、通常その直径は1
〜10mmの範囲である。
【0032】サポートピン13の形状は、図1(B)に
示すような円筒状のほか、断面形状が多角形や十文字形
のものも用いられるが、その端面の最大寸法は、図1
(B)の円筒の直径Aの円に内接する寸法以上とするこ
とが必要である。
【0033】サポートピンの所要個数は、第1のハニカ
ム体11の容量、構造によって異なるが、その端面の面
積の総和が第1のハニカム体11の通気路断面積合計の
30%以下とすることが好ましい。その理由は、30%
を越えるとガス流に対する抵抗が大となって圧力損失を
増大させるほか、メタル担体に触媒を担持させる際の目
詰まりの原因となり、またサポートピンが設けられた通
気路の触媒層の担持が不充分となったり、サポートピン
の下流の部分のガスの流れが悪くなって触媒効率が低下
するからである。
【0034】第1と第2のハニカム体の間の間隔Cの寸
法、すなわちサポートピン13の円筒部分の軸方向長さ
は、両ハニカム体間の絶縁および加熱式メタル担体とし
ての熱効率を考慮して2〜30mmの間に設定すること
が望ましい。
【0035】サポートピン13の配置は、図1(c)に
示すように、電気加熱を行う第1のハニカム体11の絶
縁用波板3の端部に沿うように渦巻状に配列することが
望ましいが、このほかテレスコーピングを防止可能な、
どのような配置を行ってもよい。
【0036】サポートピン13の材質に鉄、ステンレス
などの導電性のある材料を使用した場合には、電気加熱
式の第1のハニカム体11と接する少なくとも一方の端
面13aに電気絶縁処理を施す必要がある。電気絶縁処
理の方法として、サポートピン単独に行う場合には、P
VD,CVDまたはイオンプレーティング法によって、
酸化アルミニウム(Al23 )またはその他の絶縁性
被膜層をコーティングするか、またはアルミニウムを含
有する材料や、溶融アルミニウム中に浸漬して鉄とアル
ミニウムの合金層を生成させた材料からなるピンを大気
焼成することによって、絶縁性被膜層を得る。サポート
ピンをハニカム体に組み付けた後に絶縁性被膜層を得る
には、あらかじめサポートピンにアルミニウムを含有す
る材料か溶融アルミニウムに浸漬した材料を用いて、大
気焼成法により酸化アルミニウムの絶縁性被膜層を得
る。
【0037】サポートピン13の材質に、セラミックな
どの耐熱性のある電気絶縁材料を使用することもでき
る。
【0038】第1のハニカム体11と第2のハニカム体
12とを固定するには、図1(A)に示すような保持筒
15が用いられるが、保持筒15の使用方法には、さら
に図3(A)、図3(B)に示すようなものがある。図
3(A)に示す実施例では、第1のハニカム体11の外
筒を延長して第2のハニカム体12の外筒12aを覆
い、保持筒15を形成するものであり、図3(B)に示
す実施例では、第2のハニカム体12の外筒を延長して
第1のハニカム体11の外筒11aを覆い、保持筒15
を形成するものである。これらの保持筒15はそれぞれ
の外筒12aまたは11aと溶接などによって固定す
る。
【0039】触媒担持を行うには、第1と第2のハニカ
ム体を組み付け後同時に行うことも可能であるが、第1
と第2のハニカム体について別個の触媒担持を行って異
なる担持仕様とし、または第1のハニカム体に触媒担持
を行わないなど、種々の方法をとることができる。
【0040】本発明によるサポートピンを、第1と第2
のハニカム体の間に設けることにより、電気加熱式の第
1のハニカム体のテレスコーピングの発生を防止するこ
とができるので、第1のハニカム体を電気加熱するに適
した形状とし、さらに客先の消費電力のニーズに合致す
るように、軸方向長さの短縮、多層構造、平板多重構造
の採用を行なうことができる。
【0041】次に、電気加熱式のハニカム体の設計にお
いて、種々の消費電力を設定する為の板材の構成を説明
する。
【0042】図4は本発明の電気加熱式触媒装置用メタ
ル担体の種々の板材の構成を示す模式的断面の図であっ
て、従来の技術による全長がlで各1枚の平板と波板を
含む1層からなるハニカム体を基準層とし、以下この基
準層を分割して長さl/2ないしl/8の層としてそれ
ら各層を積み重ねたときの板材の構成を示す断面略図
と、基準層及び2層積み重ねた本発明の基本形式の層を
基準とした夫々の比較消費電力(発熱量)とを示してい
る。この際層毎の各板材の電気抵抗値を同一と仮定し、
また波板のうち少なくとも1枚に絶縁被膜層を施して、
全ての板材に対し巻取り方向に電流を流しうるようにし
てある。
【0043】図4に於て、従来の技術による全長lで波
板1と平板2各1枚からなる「基準層」を、長手方向に
1/2に切断して積み重ねて、本発明の基本形式である
2層積み重ね構造を形成すれば、板材の断面積の合計は
基準層に比し2倍となり、全長は1/2であるため電気
抵抗値は1/4となり、従って消費電力を4倍とするこ
とができるのに対して、重量と圧力損失は不変であり、
加熱速度は速くなる。以下同様に全長lを1/3ないし
1/8に切断して3層ないし8層に積み重ねれば、板材
の断面積は3倍ないし8倍となり、全長は1/3ないし
1/8となるため、従来の技術の基準層に対し電気抵抗
値は1/9ないし1/64となり、従って消費電力を9
倍ないし64倍とすることができる。
【0044】このようにして形成した本発明による多層
構造のハニカム体は、重量及び圧力損失を増加させるこ
となく大幅な消費電力の増加を計ることができる。
【0045】さらに本発明の基本形式の2層構造を基準
にとれば、3層に積み重ねた場合の消費電力は2.25
倍となる。この場合2.25倍迄の間に更に細かい段階
の消費電力を設定が必要な場合には、図5に示すよう
に、本発明の基本構造である2層積み重ね構造に於て、
板材の全長を変えずに平板1枚を追加することによって
板材の断面積が5/4倍となり、従って消費電力も5/
4倍=1.25倍となる。同様にして2層積み重ね構造
の平板をさらに1枚づつ増すことによって1.5倍、
1.75倍、2.0倍と細かい消費電力の増加設定が可
能となる。
【0046】このように本発明により2層構造を基本形
式として層の数と平板の枚数の少なくとも何れか一方の
数を増減し、さらに層の巻き取り方向長さを増減するこ
とを併せて行えば、所望の消費電力を有するハニカム体
が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は1枚の波板
材と少なくとも1枚の平板材とが重なり合って形成され
た層を少なくとも2層重ねて、少なくとも1層の波板材
が電気絶縁性被膜を施されて接合されることなく配設さ
れ、ロール状に巻かれて形成された、軸方向長さが短い
電気加熱式の第1のハニカム体を形成し、その下流に直
列に所定の間隔を隔てて、主要な触媒担体をなす第2の
ハニカム体を配設して、両ハニカム体の対向する端部の
間に複数の間隔片を設けたため、第1のハニカム体がガ
ス流によってテレスコーピングを発生するのを防止でき
るという効果がある。
【0048】したがって第1のハニカム体に設けた中心
電極を第2のハニカム体まで延長して保持させる必要が
ないため、第2のハニカム体に電気的絶縁を考慮する必
要がなくて構造が簡単となり、かつ第1のハニカム体と
第2のハニカム体を同一の保持筒の中へ無理なく装入で
き、また両ハニカム体の熱による膨張・収縮に際しても
無理がかからないため、耐久性が向上するという効果を
奏する。
【0049】さらにまた、第1のハニカム体の積み重ね
た層の数と平板材の枚数のうちの少なくとも何れか一方
の数を増減するか、或いはさらに層の巻き取り方向の長
さを増減することによって、設計時の消費電力を広範囲
にかつ細かく設定出来るようにしたため、ハニカム体の
重量や圧力損失を増加させず、均一に加熱可能でろう付
け部分が過熱せず、加熱速度が速く、テレスコーピング
を生じる恐れがなく、かつ消費電力に対する客先の細か
いニーズに対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の電気加熱式触媒装置用メタル
担体の軸を含む断面略図、(B)はサポートピンの外観
の斜視図、(C)は(A)の中の第2のハニカム体の外
観の斜視略図である。
【図2】図1(A)の第1のハニカム体の板材の構成を
示す模式的断面図である。
【図3】(A),(B)は本発明のそれぞれ別の実施例
の軸を含む断面略図である。
【図4】本発明の電気加熱式触媒装置用メタル担体の、
種々の多層構造を示す模式的断面と、基準層と比較した
各多層構造の消費電力の比較を示す図表である。
【図5】本発明の電気加熱式触媒装置用メタル担体の、
多層+平板多重構造の消費電力の比較を示す図表であ
る。
【図6】従来の技術による電気加熱式触媒装置用メタル
担体の軸を含む断面略図である。
【図7】従来の技術による別の電気加熱式触媒装置用メ
タル担体の軸を含む断面略図である。
【図8】従来の技術による電気加熱式触媒装置用メタル
担体の図で、(A)は板材の構成を示す模式図、(B)
はハニカム体の軸に直角な断面略図である。
【図9】従来の技術による電気加熱式触媒装置用メタル
担体の図で、(A)は板材の構成を示す図、(B)はハ
ニカム体の斜視図である。
【符号の説明】
1,41,51 波板材/波板 21 ,22 ,42,52 平板材/平板 3,43,53, 絶縁用波板 4,5 電極 10,30 メタル担体 11,21 第1のハニカム体 12,22 第2のハニカム体 11a,12a 外筒 13 間隔片/サポートピン 13a,13b 端面 13c 軸部 14 絶縁体 15 保持筒 16,26 中心電極 17 外周電極 31 第1のメタル担体 32 第2のメタル担体 40,50 ハニカム体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状をなす薄い金属板を折曲げて連続的
    な波形の凹凸を形成した1枚の波板材と、平坦な帯状を
    なす薄い金属板からなる少なくとも1枚の平板材とが相
    互に当接して重なり合って形成された層が、少なくとも
    2層以上積み重ねられてロール状に巻かれて形成されて
    多数の網目状通気路を備えたハニカム体をなし、 前記積み重ねられた層のうちの少なくとも1層の前記波
    板材が、電気絶縁性被膜層を施されて接合されることな
    く前記ロール状に巻回された層間を電気的に絶縁し、前
    記ハニカム体の中心部に中心電極を有し、前記ハニカム
    体の外周部に前記中心電極と逆性の外周電極を有し、前
    記中心電極と前記外周電極との間に電流を流すことによ
    り前記ハニカム体を加熱する、軸方向長さが短い第1の
    ハニカム体と、 帯状をなす薄い金属板を折り曲げて連続的な波形の凹凸
    を形成した波板材と、平坦な帯状をなす薄い金属板から
    なる平板材とが相互に当接して重なり合いロール状に巻
    かれて形成されて多数の網目状通気路を備えたハニカム
    体をなし、前記第1のハニカム体の下流に直列にかつ間
    隔を置いて配設された第2のハニカム体と、 前記第1と第2のハニカム体を覆って両ハニカム体を保
    持する保持筒とを含む、電気加熱式触媒装置用メタル担
    体において、 前記第1と第2のハニカム体の、対向する軸方向端部に
    当接する複数の間隔片を有することを特徴とする、電気
    加熱式触媒装置用メタル担体。
  2. 【請求項2】 前記間隔片は、前記ハニカム体の軸に直
    角な両端面を有し、該端面の大きさは、第1のハニカム
    体を形成する前記通気路1個の寸法より大なる寸法を有
    し、前記両端面の一方が、前記軸に平行な軸部を有し、
    該軸部が第2のハニカム体を形成する前記通気路1個に
    装入可能でかつ該通気路とろう付けにより接合可能な形
    状を有する、請求項1に記載の電気加熱式触媒装置用メ
    タル担体。
  3. 【請求項3】 前記間隔片の前記軸部が、第2のハニカ
    ム体の前記端部から5mm以上装入される、請求項2に
    記載の電気加熱式触媒装置用メタル担体。
  4. 【請求項4】 前記複数の間隔片の前記端面の面積の合
    計が、ハニカム体の通気路断面積合計の30%以下であ
    る、請求項1ないし3に記載の電気加熱式触媒装置用メ
    タル担体。
  5. 【請求項5】 前記間隔片の材料が金属材料である、請
    求項1ないし4に記載の電気加熱式触媒装置用メタル担
    体。
  6. 【請求項6】 前記間隔片の、少なくとも前記第1のハ
    ニカム体に当接する前記端面が、電気絶縁性被膜層を有
    する、請求項1ないし5に記載の電気加熱式触媒装置用
    メタル担体。
  7. 【請求項7】 前記間隔片の材料が耐熱電気絶縁材料で
    ある、請求項1ないし4に記載の電気加熱式触媒装置用
    メタル担体。
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