JPH09220719A - 繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造方法ならびに繊維強化熱可塑性樹脂成形品 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造方法ならびに繊維強化熱可塑性樹脂成形品Info
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高い繊維含有量でありながら、各ペレット毎の
繊維含有量のバラツキが小さく、剛性に優れた繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体、その製造方法およびそれ
からなる成形品を提供する。 【解決手段】平均繊維含有量Waが45〜80重量%
で、各ペレットの繊維含有量が前記平均繊維含有量Wa
に対して±0.03×Waの範囲内で、かつ各ペレット
中の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Ln
の比Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM D−
790の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率が2
0GPa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合
体。
繊維含有量のバラツキが小さく、剛性に優れた繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体、その製造方法およびそれ
からなる成形品を提供する。 【解決手段】平均繊維含有量Waが45〜80重量%
で、各ペレットの繊維含有量が前記平均繊維含有量Wa
に対して±0.03×Waの範囲内で、かつ各ペレット
中の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Ln
の比Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM D−
790の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率が2
0GPa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合
体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い繊維含有量で
ありながら各ペレット毎の繊維含有量のバラツキが小さ
い繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造
方法、ならびにそれから得られる繊維強化熱可塑性樹脂
成形品に関する。
ありながら各ペレット毎の繊維含有量のバラツキが小さ
い繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造
方法、ならびにそれから得られる繊維強化熱可塑性樹脂
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形品の原料である繊維強化熱可
塑性樹脂ペレットの製造方法は、押出機により溶融した
熱可塑性樹脂にチョップドストランドを混練させながら
ガット状に押し出し、そのガットを短くカッティングし
てペレット化するのが最も一般的な方法である(特公昭
41−20738号公報)。また、成形品の機械的性質
を改良するため、強化繊維を長繊維化した繊維強化熱可
塑性樹脂ペレットの製造方法として、連続強化繊維を溶
融熱可塑性樹脂で被覆するプルトルージョン法(引抜成
形法)が知られている(特公昭63−37694号公
報)。
塑性樹脂ペレットの製造方法は、押出機により溶融した
熱可塑性樹脂にチョップドストランドを混練させながら
ガット状に押し出し、そのガットを短くカッティングし
てペレット化するのが最も一般的な方法である(特公昭
41−20738号公報)。また、成形品の機械的性質
を改良するため、強化繊維を長繊維化した繊維強化熱可
塑性樹脂ペレットの製造方法として、連続強化繊維を溶
融熱可塑性樹脂で被覆するプルトルージョン法(引抜成
形法)が知られている(特公昭63−37694号公
報)。
【0003】一方、成形品の機械的特性を一層向上する
ためには、強化繊維の繊維含有量を増大すればよい。し
かし、繊維含有量を45重量%以上にも増大した繊維強
化熱可塑性樹脂ペレットを製造しようとする場合には、
前者の方法では多量の強化繊維を溶融樹脂内に均一に分
散させるために強い練りを加えなければならないが、強
い練りによって剪断発熱が増大するため樹脂が熱劣化
し、かえって物性が低下してしまうという問題があっ
た。
ためには、強化繊維の繊維含有量を増大すればよい。し
かし、繊維含有量を45重量%以上にも増大した繊維強
化熱可塑性樹脂ペレットを製造しようとする場合には、
前者の方法では多量の強化繊維を溶融樹脂内に均一に分
散させるために強い練りを加えなければならないが、強
い練りによって剪断発熱が増大するため樹脂が熱劣化
し、かえって物性が低下してしまうという問題があっ
た。
【0004】また、後者のプルトルージョン法では、樹
脂を含浸させながら連続強化繊維を引き抜いてペレタイ
ジングするため、ペレット中の繊維長は一定であるが
(Lw/Ln=1)、生産性が悪く、かつ低粘度の樹脂
でなければ繊維に十分含浸させることができないという
欠点がある。さらに、連続強化繊維が集束された状態で
ペレット中に存在するため射出成形する場合の流動性が
よくなく、成形品中での繊維の分散が不十分になるとい
う問題があった。その結果、成形品にしたときの弾性率
と衝撃強度の両特性を同時に向上させることは非常に困
難であった。
脂を含浸させながら連続強化繊維を引き抜いてペレタイ
ジングするため、ペレット中の繊維長は一定であるが
(Lw/Ln=1)、生産性が悪く、かつ低粘度の樹脂
でなければ繊維に十分含浸させることができないという
欠点がある。さらに、連続強化繊維が集束された状態で
ペレット中に存在するため射出成形する場合の流動性が
よくなく、成形品中での繊維の分散が不十分になるとい
う問題があった。その結果、成形品にしたときの弾性率
と衝撃強度の両特性を同時に向上させることは非常に困
難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、繊維含有量を高度にしながら
各ペレット毎の繊維含有量のバラツキが小さく、弾性率
に優れた繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体、その製
造方法およびそれからなる成形品を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、弾性率と衝撃強度の両
方を共に増大した繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合
体、その製造方法およびそれからなる成形品を提供する
ことにある。
した従来の問題を解消し、繊維含有量を高度にしながら
各ペレット毎の繊維含有量のバラツキが小さく、弾性率
に優れた繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体、その製
造方法およびそれからなる成形品を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、弾性率と衝撃強度の両
方を共に増大した繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合
体、その製造方法およびそれからなる成形品を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1)繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体であっ
て、任意に採取されたペレット集合体10gの平均繊維
含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペレッ
トの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内にあり、かつ各ペレット中の強
化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの比L
w/Lnが1.1以上であって、ASTM D−790
の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率が20GP
a以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体、
(2)繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体であっ
て、任意に採取されたペレット集合体10gの平均繊維
含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペレッ
トの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内にあるペレットが該ペレット集
合体10gのうちの90重量%以上であり、かつ各ペレ
ット中の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長
Lnの比Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM
D−790の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率
が20GPa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
集合体、(3)前記平均繊維含有量Waが60〜80重
量%である上記(1)または(2)記載の繊維強化熱可
塑性樹脂ペレット集合体、(4)前記強化繊維がガラス
繊維である上記(1)〜(3)のいずれか記載の繊維強
化熱可塑性樹脂ペレット集合体、(5)ASTM D−
256の規定に基づいて測定した場合のノッチ付きアイ
ゾット衝撃強度が170J/m以上である上記(1)〜
(4)のいずれか記載のペレット集合体である。
(1)繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体であっ
て、任意に採取されたペレット集合体10gの平均繊維
含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペレッ
トの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内にあり、かつ各ペレット中の強
化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの比L
w/Lnが1.1以上であって、ASTM D−790
の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率が20GP
a以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体、
(2)繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体であっ
て、任意に採取されたペレット集合体10gの平均繊維
含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペレッ
トの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内にあるペレットが該ペレット集
合体10gのうちの90重量%以上であり、かつ各ペレ
ット中の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長
Lnの比Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM
D−790の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率
が20GPa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
集合体、(3)前記平均繊維含有量Waが60〜80重
量%である上記(1)または(2)記載の繊維強化熱可
塑性樹脂ペレット集合体、(4)前記強化繊維がガラス
繊維である上記(1)〜(3)のいずれか記載の繊維強
化熱可塑性樹脂ペレット集合体、(5)ASTM D−
256の規定に基づいて測定した場合のノッチ付きアイ
ゾット衝撃強度が170J/m以上である上記(1)〜
(4)のいずれか記載のペレット集合体である。
【0007】本発明はまた、(6)シリンダーおよびス
クリューを有する押出機であって、シリンダーおよび/
またはスクリューの少なくとも一部に表面異形化加工し
た制御機構部を設け、スクリュー先端とダイスとの間に
整流プレートを配置した押出機を使用し、熱可塑性樹脂
を溶融し、該溶融樹脂中に45〜80重量%を占める連
続強化繊維を供給して前記制御機構部で混練し、前記整
流プレートを介して押し出してペレット化することによ
り上記(1)〜(5)のいずれか記載の繊維強化熱可塑
性樹脂ペレット集合体を製造することを特徴とする繊維
強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の製造方法、(7)前
記押出機が多軸型であり、該押出機に樹脂供給口と繊維
供給口とを個別に設け、前記強化繊維供給口を前記樹脂
供給口の下流側に配置した上記(6)に記載の繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体の製造方法、および(8)
前記異形化加工が凹凸加工である上記(6)または
(7)記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の製
造方法である。
クリューを有する押出機であって、シリンダーおよび/
またはスクリューの少なくとも一部に表面異形化加工し
た制御機構部を設け、スクリュー先端とダイスとの間に
整流プレートを配置した押出機を使用し、熱可塑性樹脂
を溶融し、該溶融樹脂中に45〜80重量%を占める連
続強化繊維を供給して前記制御機構部で混練し、前記整
流プレートを介して押し出してペレット化することによ
り上記(1)〜(5)のいずれか記載の繊維強化熱可塑
性樹脂ペレット集合体を製造することを特徴とする繊維
強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の製造方法、(7)前
記押出機が多軸型であり、該押出機に樹脂供給口と繊維
供給口とを個別に設け、前記強化繊維供給口を前記樹脂
供給口の下流側に配置した上記(6)に記載の繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体の製造方法、および(8)
前記異形化加工が凹凸加工である上記(6)または
(7)記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の製
造方法である。
【0008】さらに本発明は、(9)上記(1)〜
(5)のいずれか1項記載のペレット集合体を成形して
なる繊維強化熱可塑性樹脂成形品である。
(5)のいずれか1項記載のペレット集合体を成形して
なる繊維強化熱可塑性樹脂成形品である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において繊維強化熱可塑性
樹脂ペレット集合体とは、個々のペレットが複数集まっ
ている集合体を意味する。
樹脂ペレット集合体とは、個々のペレットが複数集まっ
ている集合体を意味する。
【0010】本発明のペレット集合体は、その中から任
意に採取した10gのペレットの平均繊維含有量Waが
45〜80重量%、好ましくは、50〜80重量%、特
に好ましくは60〜80重量%であり、しかも各ペレッ
ト毎の繊維含有量が上記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内、さらに好ましくは±0.02
×Waの狭い範囲内にバラツクものとなっている。
意に採取した10gのペレットの平均繊維含有量Waが
45〜80重量%、好ましくは、50〜80重量%、特
に好ましくは60〜80重量%であり、しかも各ペレッ
ト毎の繊維含有量が上記平均繊維含有量Waに対して±
0.03×Waの範囲内、さらに好ましくは±0.02
×Waの狭い範囲内にバラツクものとなっている。
【0011】例えば、10gのペレット集合体中に含ま
れる強化繊維の平均繊維含有量が60重量%である場
合、各ペレット1個に含まれる強化繊維含有量は60±
60×0.03=60±1.8重量%の範囲内にあると
いうことである。
れる強化繊維の平均繊維含有量が60重量%である場
合、各ペレット1個に含まれる強化繊維含有量は60±
60×0.03=60±1.8重量%の範囲内にあると
いうことである。
【0012】また、本発明においては、上記ペレット集
合体に対し、着色、結晶化促進など、種々の機能を付与
するため、着色用のペレットや結晶化を促進させるため
の核剤などの改質剤を含んだペレットなどを混入させる
ことができる。その際の混入割合は、本発明の効果を損
なわない程度の量であり、通常10重量%以下、特に好
ましくは、5重量%以下であることが好ましい。その場
合、本発明のペレット集合体は、その中から任意に採取
した10gのペレット集合体のうち、90重量%以上が
平均繊維含有量Waが45〜80重量%、好ましくは5
0〜80重量%、特に好ましくは60〜80重量%であ
り、しかも各ペレット毎の繊維含有量が上記平均繊維含
有量Waに対して±0.03×Waの範囲内、さらに好
ましくは±0.02×Waの狭い範囲内にバラツクもの
となる。
合体に対し、着色、結晶化促進など、種々の機能を付与
するため、着色用のペレットや結晶化を促進させるため
の核剤などの改質剤を含んだペレットなどを混入させる
ことができる。その際の混入割合は、本発明の効果を損
なわない程度の量であり、通常10重量%以下、特に好
ましくは、5重量%以下であることが好ましい。その場
合、本発明のペレット集合体は、その中から任意に採取
した10gのペレット集合体のうち、90重量%以上が
平均繊維含有量Waが45〜80重量%、好ましくは5
0〜80重量%、特に好ましくは60〜80重量%であ
り、しかも各ペレット毎の繊維含有量が上記平均繊維含
有量Waに対して±0.03×Waの範囲内、さらに好
ましくは±0.02×Waの狭い範囲内にバラツクもの
となる。
【0013】本発明における繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
ット集合体は、各ペレットに含有される強化繊維の重量
平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの比Lw/Lnが
1.1以上、好ましくは1.15以上である。
ット集合体は、各ペレットに含有される強化繊維の重量
平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの比Lw/Lnが
1.1以上、好ましくは1.15以上である。
【0014】両者の比Lw/Lnが1.1未満であるこ
とは、実質的に一つの繊維長からなることを表し、すな
わちプルトルージョン法で製造された繊維強化熱可塑性
樹脂ペレットを表す。このようなプルトルージョン法に
よるペレットは、生産性、流動性に劣ることは前述のと
おりである。重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの
比Lw/Lnの比の上限には特に制限はないが、5以下
であることが好ましく、3以下であることが特に好まし
い。
とは、実質的に一つの繊維長からなることを表し、すな
わちプルトルージョン法で製造された繊維強化熱可塑性
樹脂ペレットを表す。このようなプルトルージョン法に
よるペレットは、生産性、流動性に劣ることは前述のと
おりである。重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの
比Lw/Lnの比の上限には特に制限はないが、5以下
であることが好ましく、3以下であることが特に好まし
い。
【0015】本発明において、重量平均繊維長Lwと数
平均繊維長Lnは、それぞれ次のように定義されるもの
である。
平均繊維長Lnは、それぞれ次のように定義されるもの
である。
【0016】
【数1】 重量平均繊維長Lw=Σ(ρπr2 Li×Li)/Σ(ρπr2 Li) =ΣLi2 /ΣLi 数平均繊維長Lw= ΣLi/n ただし、ρ:強化繊維の密度 r:強化繊維の半径 Li:i番目の強化繊維の長さ n:強化繊維の本数 である。
【0017】本発明のペレット中における強化繊維の重
量平均繊維長は、得られる成形品の機械的性質および強
化繊維の分散性の点から0.1mm以上10mm未満で
あることが好ましく、さらに好ましくは0.2mm以上
3mm未満である。
量平均繊維長は、得られる成形品の機械的性質および強
化繊維の分散性の点から0.1mm以上10mm未満で
あることが好ましく、さらに好ましくは0.2mm以上
3mm未満である。
【0018】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集
合体は、各ペレット中に高度に多量の強化繊維が含有さ
れ、かつその繊維含有量の各ペレット毎のバラツキが小
さいため、成形品にしたときの弾性率および衝撃強度を
共に増大させることができる。また、本発明の繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体は、ASTM D−790
の規定に基づいて測定された曲げ弾性率が20GPa以
上の性能を有し、それから得られる成形品は剛性に優れ
た成形品とすることができる。
合体は、各ペレット中に高度に多量の強化繊維が含有さ
れ、かつその繊維含有量の各ペレット毎のバラツキが小
さいため、成形品にしたときの弾性率および衝撃強度を
共に増大させることができる。また、本発明の繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体は、ASTM D−790
の規定に基づいて測定された曲げ弾性率が20GPa以
上の性能を有し、それから得られる成形品は剛性に優れ
た成形品とすることができる。
【0019】さらに、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂ペ
レット集合体は、多くの場合、ASTM D−790の
規定に基づいて測定された曲げ弾性率が20GPa以
上、かつASTM D−256の規定に基づいて測定さ
れたノッチ付きアイゾット衝撃強度が170J/M以上
の性能を有する。かかるペレット集合体から得られる成
形品は、剛性および耐衝撃性が共に大きく増大した特性
を有するものにすることができる。
レット集合体は、多くの場合、ASTM D−790の
規定に基づいて測定された曲げ弾性率が20GPa以
上、かつASTM D−256の規定に基づいて測定さ
れたノッチ付きアイゾット衝撃強度が170J/M以上
の性能を有する。かかるペレット集合体から得られる成
形品は、剛性および耐衝撃性が共に大きく増大した特性
を有するものにすることができる。
【0020】本発明に使用される熱可塑性樹脂として
は、成形可能なものであれば特に制限はなく、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン6やナイロン66などの脂肪族ナイロ
ン、脂肪族ナイロンとテレフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸または芳香族ジアミンを共重合した半芳香族ポリ
アミド、各種共重合ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、ポリメチルメタアクリレート、ポリスル
ホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサン
ジエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート
などのポリエステルおよびそれらの共重合体、サーモト
ロピック液晶ポリマ、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポ
リエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポ
リウレタン、ポリエーテルアミドなどが挙げられ、これ
らは単独または2種以上組み合わせて用いることも可能
である。
は、成形可能なものであれば特に制限はなく、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン6やナイロン66などの脂肪族ナイロ
ン、脂肪族ナイロンとテレフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸または芳香族ジアミンを共重合した半芳香族ポリ
アミド、各種共重合ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、ポリメチルメタアクリレート、ポリスル
ホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサン
ジエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート
などのポリエステルおよびそれらの共重合体、サーモト
ロピック液晶ポリマ、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、ポ
リエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポ
リウレタン、ポリエーテルアミドなどが挙げられ、これ
らは単独または2種以上組み合わせて用いることも可能
である。
【0021】これらの中でも、特に好ましい樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート共重合系液晶ポリマ、ナイロン11、ナイロ
ン12、ナイロン6、ナイロン66、半芳香族ナイロ
ン、共重合ナイロン、ポリフェニレンスルフィド、AB
S樹脂である。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート共重合系液晶ポリマ、ナイロン11、ナイロ
ン12、ナイロン6、ナイロン66、半芳香族ナイロ
ン、共重合ナイロン、ポリフェニレンスルフィド、AB
S樹脂である。
【0022】また、本発明に使用される強化繊維として
は、通常樹脂の補強用として使用されるものであれば特
に限定されない。例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、および有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミ
ド、ポリフェニレンスルフィド、アクリル、液晶ポリマ
ーなど)を使用することが可能である。これら強化繊維
は1種単独で使用してもよく、または2種以上を併用す
るようにしてもよい。これら強化繊維のうちでも、特に
ガラス繊維および炭素繊維が好ましい。
は、通常樹脂の補強用として使用されるものであれば特
に限定されない。例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、および有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミ
ド、ポリフェニレンスルフィド、アクリル、液晶ポリマ
ーなど)を使用することが可能である。これら強化繊維
は1種単独で使用してもよく、または2種以上を併用す
るようにしてもよい。これら強化繊維のうちでも、特に
ガラス繊維および炭素繊維が好ましい。
【0023】本発明において強化繊維の繊維径は直径1
〜30μmが好ましく、さらに直径6〜20μmが好ま
しい。
〜30μmが好ましく、さらに直径6〜20μmが好ま
しい。
【0024】本発明の繊維強化樹脂ペレット集合体は、
例えばスクリューおよびシリンダーを有する押出機であ
って、スクリューおよび/またはシリンダーの少なくと
も一部を表面異形化加工した制御機構部を設け、さらに
スクリュー先端とダイス間のシリンダー内に整流プレー
トを1個乃至複数個取り付けた押出機を使用し、これに
熱可塑性樹脂を供給して溶融し、その溶融樹脂に、組成
物中の含有量が45〜80重量%となるように連続強化
繊維を供給しながら上記制御機構部において混練し、こ
れを押し出してペレット化することにより製造すること
ができる。
例えばスクリューおよびシリンダーを有する押出機であ
って、スクリューおよび/またはシリンダーの少なくと
も一部を表面異形化加工した制御機構部を設け、さらに
スクリュー先端とダイス間のシリンダー内に整流プレー
トを1個乃至複数個取り付けた押出機を使用し、これに
熱可塑性樹脂を供給して溶融し、その溶融樹脂に、組成
物中の含有量が45〜80重量%となるように連続強化
繊維を供給しながら上記制御機構部において混練し、こ
れを押し出してペレット化することにより製造すること
ができる。
【0025】ペレットは、押出機から径が1〜8mm程
度の棒状物として吐出し、それを長さ2〜50mm程度
の細片にカッティングしたもの、あるいは厚さ1〜8m
m程度のシート状物を辺長さ2〜50mm程度の細片に
カッティングしたものとして得ることが好ましい。或い
は、吐出口の大きいダイスを用いて吐出させたものを破
砕して、同様の大きさにしてもよい。
度の棒状物として吐出し、それを長さ2〜50mm程度
の細片にカッティングしたもの、あるいは厚さ1〜8m
m程度のシート状物を辺長さ2〜50mm程度の細片に
カッティングしたものとして得ることが好ましい。或い
は、吐出口の大きいダイスを用いて吐出させたものを破
砕して、同様の大きさにしてもよい。
【0026】本発明において、押出機に供給する強化繊
維としては、通常、連続繊維が使用されるが、さらに具
体的には連続した単繊維を集束したロービングを使用す
るとよい。繊維の集束本数は特に限定されないが、単繊
維のモノフィラメントを10乃至50000本を集束し
たものがハンドリングの上で好ましい。通常これら連続
強化繊維のロービングは、樹脂との界面接着性向上のた
め、シランカップリング剤などの表面処理を行って使用
することもできる。
維としては、通常、連続繊維が使用されるが、さらに具
体的には連続した単繊維を集束したロービングを使用す
るとよい。繊維の集束本数は特に限定されないが、単繊
維のモノフィラメントを10乃至50000本を集束し
たものがハンドリングの上で好ましい。通常これら連続
強化繊維のロービングは、樹脂との界面接着性向上のた
め、シランカップリング剤などの表面処理を行って使用
することもできる。
【0027】本発明に使用される押出機は、連続強化繊
維供給口の下流側に、スクリューおよび/またはシリン
ダーの表面が異形化加工された制御機構部を設け、さら
にスクリュー先端とダイス間のシリンダー内に整流プレ
ートを設けた構成を基本構造とする。スクリューは単軸
でも多軸でもよいが、ユニット構造の二軸押出機のよう
な多軸押出機が好ましい。
維供給口の下流側に、スクリューおよび/またはシリン
ダーの表面が異形化加工された制御機構部を設け、さら
にスクリュー先端とダイス間のシリンダー内に整流プレ
ートを設けた構成を基本構造とする。スクリューは単軸
でも多軸でもよいが、ユニット構造の二軸押出機のよう
な多軸押出機が好ましい。
【0028】二軸押出機のタイプとしては、同方向、異
方向、噛み合い型、非噛み合い型など、どのタイプでも
よい。また、スクリューは、溝深さが深溝でも浅溝でも
よく、また、条数は1条、2条、3条などを利用するこ
とができる。二軸押出機は、単軸押出機に比較して、樹
脂供給量とスクリュー回転数を独立に制御することがで
きるため、強化繊維の添加量を制御しやすい。また、ユ
ニット構造であれば、上述した制御機構部を設けやす
く、かつその位置も変えやすい利点がある。また、押出
機には、樹脂や強化繊維の表面処理剤から発生する揮発
性分や強化繊維が抱き込む気泡による物性の低下や外観
不良を防止するため、制御機構部以降に脱気口を設ける
ことが望ましい。
方向、噛み合い型、非噛み合い型など、どのタイプでも
よい。また、スクリューは、溝深さが深溝でも浅溝でも
よく、また、条数は1条、2条、3条などを利用するこ
とができる。二軸押出機は、単軸押出機に比較して、樹
脂供給量とスクリュー回転数を独立に制御することがで
きるため、強化繊維の添加量を制御しやすい。また、ユ
ニット構造であれば、上述した制御機構部を設けやす
く、かつその位置も変えやすい利点がある。また、押出
機には、樹脂や強化繊維の表面処理剤から発生する揮発
性分や強化繊維が抱き込む気泡による物性の低下や外観
不良を防止するため、制御機構部以降に脱気口を設ける
ことが望ましい。
【0029】図1は、本発明で使用する押出機の一例を
示す二条ネジスクリュー式二軸押出機である。
示す二条ネジスクリュー式二軸押出機である。
【0030】この押出機は、2本のスクリュー1をシリ
ンダー2のの中に挿入し、そのシリンダー2の一方の端
部に樹脂供給口3を設け、他方の端部に吐出用のダイス
5を設けている。また、中間部に強化繊維供給口4を設
けている。また、シリンダー2の内部には、強化繊維供
給口4の下流側に、本発明の特徴事項となる制御機構部
6が設けられ、さらにスクリュー1の先端部とダイス5
との間に整流プレート7が設けられている。
ンダー2のの中に挿入し、そのシリンダー2の一方の端
部に樹脂供給口3を設け、他方の端部に吐出用のダイス
5を設けている。また、中間部に強化繊維供給口4を設
けている。また、シリンダー2の内部には、強化繊維供
給口4の下流側に、本発明の特徴事項となる制御機構部
6が設けられ、さらにスクリュー1の先端部とダイス5
との間に整流プレート7が設けられている。
【0031】このような二軸押出機において、樹脂供給
口3から供給された熱可塑性樹脂は、スクリュー1によ
って搬送されながら溶融され、ニーディングゾーン8に
て完全に溶融される。他方、この溶融樹脂の中に強化繊
維供給口4から、溶融樹脂に対して45〜80重量%を
占めるようになる連続強化繊維が供給され、溶融樹脂と
共に制御機構部6に送られる。
口3から供給された熱可塑性樹脂は、スクリュー1によ
って搬送されながら溶融され、ニーディングゾーン8に
て完全に溶融される。他方、この溶融樹脂の中に強化繊
維供給口4から、溶融樹脂に対して45〜80重量%を
占めるようになる連続強化繊維が供給され、溶融樹脂と
共に制御機構部6に送られる。
【0032】強化繊維と溶融樹脂とは、制御機構部6に
おいて均一に混練されることにより強化繊維を含有する
溶融樹脂流になり、その溶融樹脂流は整流プレート7に
よって整えられた後、ダイス5からガットGとして吐出
される。ガットGは冷却された後カッティングされ、繊
維強化熱可塑性樹脂ペレットになる。上記ペレット製造
工程において、強化繊維供給口4から供給される連続強
化繊維は、スクリューフライトとシリンダー間の剪断力
によってシリンダー内に一定速度で巻き込まれ、スクリ
ューに巻き付きながら前進する。通常、チョップドスト
ランドの場合には、溶融樹脂と共にスクリューの溝を前
進するが、上記工程で供給する連続強化繊維はスクリュ
ーフライトを乗り越えて前進する。しかも、上記押出機
には、スクリュー外周部やシリンダー内壁に異形化加工
が施された制御機構部6が設けられているので、この制
御機構部6によってスクリューに巻き付いた連続強化繊
維と溶融樹脂とを均一に混合させることができるのであ
る。
おいて均一に混練されることにより強化繊維を含有する
溶融樹脂流になり、その溶融樹脂流は整流プレート7に
よって整えられた後、ダイス5からガットGとして吐出
される。ガットGは冷却された後カッティングされ、繊
維強化熱可塑性樹脂ペレットになる。上記ペレット製造
工程において、強化繊維供給口4から供給される連続強
化繊維は、スクリューフライトとシリンダー間の剪断力
によってシリンダー内に一定速度で巻き込まれ、スクリ
ューに巻き付きながら前進する。通常、チョップドスト
ランドの場合には、溶融樹脂と共にスクリューの溝を前
進するが、上記工程で供給する連続強化繊維はスクリュ
ーフライトを乗り越えて前進する。しかも、上記押出機
には、スクリュー外周部やシリンダー内壁に異形化加工
が施された制御機構部6が設けられているので、この制
御機構部6によってスクリューに巻き付いた連続強化繊
維と溶融樹脂とを均一に混合させることができるのであ
る。
【0033】本発明の押出機は、好ましくは熱可塑性樹
脂の樹脂供給口と連続強化繊維の強化繊維供給口との二
つを独立に有している。連続強化繊維の供給口は熱可塑
性樹脂の溶融部よりも下流に設け、連続強化繊維を溶融
状態の樹脂中に投入するようにしている。強化繊維と熱
可塑性樹脂とを同時に投入すると、樹脂の熱劣化が起こ
りやすく、良好な機械的性質が得にくくなる。また、連
続強化繊維の供給口は窒素などでシールし、溶融樹脂と
空気との接触を断つようにするとよい。このようなシー
ルによって、樹脂の酸化劣化を防止することができる。
脂の樹脂供給口と連続強化繊維の強化繊維供給口との二
つを独立に有している。連続強化繊維の供給口は熱可塑
性樹脂の溶融部よりも下流に設け、連続強化繊維を溶融
状態の樹脂中に投入するようにしている。強化繊維と熱
可塑性樹脂とを同時に投入すると、樹脂の熱劣化が起こ
りやすく、良好な機械的性質が得にくくなる。また、連
続強化繊維の供給口は窒素などでシールし、溶融樹脂と
空気との接触を断つようにするとよい。このようなシー
ルによって、樹脂の酸化劣化を防止することができる。
【0034】スクリューおよび/またはシリンダーの表
面を異形化加工した制御機構部は、強化繊維供給口に隣
接して設けることが好ましい。制御機構部が供給口から
離れすぎると、強化繊維が制御機構部に到達する前に、
通常のスクリューフライトとシリンダー間で擦り切れて
束繊維が残存し、強化繊維が均一に分散されなくなるこ
とがある。
面を異形化加工した制御機構部は、強化繊維供給口に隣
接して設けることが好ましい。制御機構部が供給口から
離れすぎると、強化繊維が制御機構部に到達する前に、
通常のスクリューフライトとシリンダー間で擦り切れて
束繊維が残存し、強化繊維が均一に分散されなくなるこ
とがある。
【0035】また、強化繊維供給口以降に通常の混練部
を設けると、同様に繊維束が残存し、強化繊維が均一に
分散されなくなることがある。さらに、そこで剪断発熱
による樹脂の熱劣化により機械的性質が低下するように
なる。さらに制御機構部以降に混練部を設けた場合に
も、同様に樹脂の熱劣化により機械的性質が低下するた
め好ましくない。
を設けると、同様に繊維束が残存し、強化繊維が均一に
分散されなくなることがある。さらに、そこで剪断発熱
による樹脂の熱劣化により機械的性質が低下するように
なる。さらに制御機構部以降に混練部を設けた場合に
も、同様に樹脂の熱劣化により機械的性質が低下するた
め好ましくない。
【0036】制御機構部の異形化加工の具体例として
は、スクリュー表面、好ましくは円柱状のスクリュー表
面やニュートラルエレメントなどの楕円状のスクリュー
表面に対して、凹凸加工することが挙げられる。凹凸加
工を形成する方法は、特に制限はないが、切削加工、研
削加工、ブラスト加工などを採用することができる。
は、スクリュー表面、好ましくは円柱状のスクリュー表
面やニュートラルエレメントなどの楕円状のスクリュー
表面に対して、凹凸加工することが挙げられる。凹凸加
工を形成する方法は、特に制限はないが、切削加工、研
削加工、ブラスト加工などを採用することができる。
【0037】図2(a)、(b)は、制御機構部6の一
例を示し、楕円断面のスクリュー1と円筒形状のシリン
ダー2の表面に、それぞれスクリュー軸と垂直方向に鋸
刃状に立設する刃状加工部10を設けるようにしたもの
である。勿論、この刃状加工部10は、スクリュー1ま
たはシリンダー2のいずれか一方に設けるようにしても
よい。
例を示し、楕円断面のスクリュー1と円筒形状のシリン
ダー2の表面に、それぞれスクリュー軸と垂直方向に鋸
刃状に立設する刃状加工部10を設けるようにしたもの
である。勿論、この刃状加工部10は、スクリュー1ま
たはシリンダー2のいずれか一方に設けるようにしても
よい。
【0038】上記刃状加工部10は、図2(c)に示す
ように特定の刃先角度θを有し、山頂と谷底間の高さh
および隣接する山頂間の距離(ピッチ)tにより特定づ
けられる。刃先角度θとしては60度以下が好ましく、
特に45度以下にすることが好ましい。山頂と谷底間の
高さhは強化繊維の繊維径の30倍以上が好ましく、さ
らには75倍以上が好ましい。また、山頂間ピッチt
は、強化繊維の繊維径の30〜200倍にすることが好
ましい。
ように特定の刃先角度θを有し、山頂と谷底間の高さh
および隣接する山頂間の距離(ピッチ)tにより特定づ
けられる。刃先角度θとしては60度以下が好ましく、
特に45度以下にすることが好ましい。山頂と谷底間の
高さhは強化繊維の繊維径の30倍以上が好ましく、さ
らには75倍以上が好ましい。また、山頂間ピッチt
は、強化繊維の繊維径の30〜200倍にすることが好
ましい。
【0039】図3(a)、(b)は、制御機構部6の他
の例を示す。この制御機構部6では、同じく楕円断面の
スクリュー1と円筒形のシリンダー2とに、それぞれ網
目加工部11を形成するようにしたものである。勿論、
スクリュー1またはシリンダー2のいずれか一方に設け
るようにしてもよい。
の例を示す。この制御機構部6では、同じく楕円断面の
スクリュー1と円筒形のシリンダー2とに、それぞれ網
目加工部11を形成するようにしたものである。勿論、
スクリュー1またはシリンダー2のいずれか一方に設け
るようにしてもよい。
【0040】図4(a)の制御機構部6は、スクリュー
のフライト上に鋸刃状の刃状加工部10を設けた順フル
フライトスクリューの例である。また、図4(b)の制
御機構部6は、同じくスクリュー1のフライト上に網目
加工部11を設けた順フルフライトスクリューの例であ
る。
のフライト上に鋸刃状の刃状加工部10を設けた順フル
フライトスクリューの例である。また、図4(b)の制
御機構部6は、同じくスクリュー1のフライト上に網目
加工部11を設けた順フルフライトスクリューの例であ
る。
【0041】上述した制御機構部において、異形化加工
された凹凸のピッチ、深さなどは、強化繊維の添加量な
どに応じて適宜変更することができる。また、異形化加
工されたスクリューとシリンダーとは、各々単独で使用
したり、あるいは組み合わせて使用したりすることがで
きる。
された凹凸のピッチ、深さなどは、強化繊維の添加量な
どに応じて適宜変更することができる。また、異形化加
工されたスクリューとシリンダーとは、各々単独で使用
したり、あるいは組み合わせて使用したりすることがで
きる。
【0042】図2および図3の例では、スクリュー断面
を楕円形にしたが、勿論これを円形状にしてもよい。噛
み合い型の二軸押出機の場合は、楕円形状にすることが
好ましく、それによってセルフクリーニング性を高める
ことができる。また、異形化加工の異なるスクリューお
よび/またはシリンダーを組み合わせるようにしてもよ
い。さらに、制御機構部の長さを変えたり、必要に応じ
て両端部で径を変えたり、あるいはピッチや深さの異な
る凹凸を組み合わせるようにしてもよい。
を楕円形にしたが、勿論これを円形状にしてもよい。噛
み合い型の二軸押出機の場合は、楕円形状にすることが
好ましく、それによってセルフクリーニング性を高める
ことができる。また、異形化加工の異なるスクリューお
よび/またはシリンダーを組み合わせるようにしてもよ
い。さらに、制御機構部の長さを変えたり、必要に応じ
て両端部で径を変えたり、あるいはピッチや深さの異な
る凹凸を組み合わせるようにしてもよい。
【0043】なお、異形化加工は、上述した例に限定さ
れるものではなく、強化繊維と溶融熱可塑性樹脂とを均
一に混練するとともに、樹脂の熱劣化などを防止するた
めの“櫛”のごとき機構を有するものであれば、他の機
構であってもよい。
れるものではなく、強化繊維と溶融熱可塑性樹脂とを均
一に混練するとともに、樹脂の熱劣化などを防止するた
めの“櫛”のごとき機構を有するものであれば、他の機
構であってもよい。
【0044】制御機構部の長さとしては、強化繊維と熱
可塑性樹脂を十分に混錬せしめる点、ガットの引き取り
性、強化繊維の分散性の点および剪断発熱による樹脂の
熱劣化防止の点から、スクリューの径の0.1〜10倍
が好ましく、さらに好ましくは0.2〜5倍とするとよ
い。
可塑性樹脂を十分に混錬せしめる点、ガットの引き取り
性、強化繊維の分散性の点および剪断発熱による樹脂の
熱劣化防止の点から、スクリューの径の0.1〜10倍
が好ましく、さらに好ましくは0.2〜5倍とするとよ
い。
【0045】図5(a),(b)は、本発明においてス
クリュー1先端とダイス5との間のシリンダー2内に取
り付けた整流プレート7を例示するものである。
クリュー1先端とダイス5との間のシリンダー2内に取
り付けた整流プレート7を例示するものである。
【0046】この整流プレート7は、連続強化繊維を含
有する溶融樹脂の流れを整えるために設けたものである
ので、整流作用の機能を有するものであれば特に構成は
限定されない。しかし、好ましくは、図5(a)、
(b)のように、少なくとも押出機の原料供給側を楔状
に形成したものが好ましい。このように楔状に形成する
ことによって、連続強化繊維が整流プレート7上で堆積
するのを防止することができる。連続強化繊維が整流プ
レート上で堆積をを起こさないようにする楔角度として
は、90度以下が好ましく、さらに好ましくは60度以
下にするのがよい。
有する溶融樹脂の流れを整えるために設けたものである
ので、整流作用の機能を有するものであれば特に構成は
限定されない。しかし、好ましくは、図5(a)、
(b)のように、少なくとも押出機の原料供給側を楔状
に形成したものが好ましい。このように楔状に形成する
ことによって、連続強化繊維が整流プレート7上で堆積
するのを防止することができる。連続強化繊維が整流プ
レート上で堆積をを起こさないようにする楔角度として
は、90度以下が好ましく、さらに好ましくは60度以
下にするのがよい。
【0047】また、整流プレート7の形状は、スパイラ
ルフローをさらに効果的に矯正するために湾曲させても
よい。そのための湾曲形状は特に制限されないが、整流
プレート全体を円弧状や楕円の一部または放物線などの
形状に湾曲させたもの、整流プレートの押出機側のみを
円弧状や楕円の一部または放物線などの形状に湾曲させ
たもの、整流プレートの吐出側のみを円弧状や楕円の一
部または放物線などの形状に湾曲させたものなどを挙げ
ることができる。
ルフローをさらに効果的に矯正するために湾曲させても
よい。そのための湾曲形状は特に制限されないが、整流
プレート全体を円弧状や楕円の一部または放物線などの
形状に湾曲させたもの、整流プレートの押出機側のみを
円弧状や楕円の一部または放物線などの形状に湾曲させ
たもの、整流プレートの吐出側のみを円弧状や楕円の一
部または放物線などの形状に湾曲させたものなどを挙げ
ることができる。
【0048】整流プレートの取付位置、取付枚数、取付
方向などは特に制限されるものではなく、1枚だけでも
よく、また多段で取り付けたり、格子状に取り付けたり
することもできる。
方向などは特に制限されるものではなく、1枚だけでも
よく、また多段で取り付けたり、格子状に取り付けたり
することもできる。
【0049】上述した本発明により得られる繊維強化熱
可塑性樹脂ペレット集合体は、個々のペレットが平均繊
維含有量Waを45〜80重量%の高い含有率にすると
共に、各ペレットの繊維含有量が前記平均繊維含有量W
aに対して±0.03×Waの範囲内にあり、バラツキ
の極めて少ないものになっている。かつ、各ペレット中
の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの
比Lw/Lnが1.1以上である。
可塑性樹脂ペレット集合体は、個々のペレットが平均繊
維含有量Waを45〜80重量%の高い含有率にすると
共に、各ペレットの繊維含有量が前記平均繊維含有量W
aに対して±0.03×Waの範囲内にあり、バラツキ
の極めて少ないものになっている。かつ、各ペレット中
の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの
比Lw/Lnが1.1以上である。
【0050】本発明の繊維強化樹脂ペレット集合体はA
STM D−790の規定に基づいて測定される曲げ弾
性率が20GPa以上であり、多くの場合、かかる特性
に加えてASTMD−258の規定に基づいて測定され
たノッチ付きアイゾット衝撃強度をも170J/m以上
と、高品質のものにすることができる。
STM D−790の規定に基づいて測定される曲げ弾
性率が20GPa以上であり、多くの場合、かかる特性
に加えてASTMD−258の規定に基づいて測定され
たノッチ付きアイゾット衝撃強度をも170J/m以上
と、高品質のものにすることができる。
【0051】本発明の繊維強化樹脂ペレット集合体を成
形に供する際、本発明のペレット集合体を単独で使用し
てもよく、マスターペレットとして使用して非強化の樹
脂、あるいは他の添加剤を含有するペレットと混合して
任意の繊維含有量の成形品とすることもできる。
形に供する際、本発明のペレット集合体を単独で使用し
てもよく、マスターペレットとして使用して非強化の樹
脂、あるいは他の添加剤を含有するペレットと混合して
任意の繊維含有量の成形品とすることもできる。
【0052】成形方法としては、ペレット集合体を使用
して成形可能なものであれば特に制限はなく、ブロー成
形、射出成形、押出成形などの種々の成形方法で行うこ
とができる。本発明のペレットのように強化繊維が均一
分散していないペレット集合体や繊維束を含むペレット
を使用すると、成形品中に残った繊維束が応力集中の原
因となり、上記弾性率や衝撃強度のような優れた機械的
性質を得ることはできない。
して成形可能なものであれば特に制限はなく、ブロー成
形、射出成形、押出成形などの種々の成形方法で行うこ
とができる。本発明のペレットのように強化繊維が均一
分散していないペレット集合体や繊維束を含むペレット
を使用すると、成形品中に残った繊維束が応力集中の原
因となり、上記弾性率や衝撃強度のような優れた機械的
性質を得ることはできない。
【0053】本発明の繊維強化熱か組成樹脂ペレット集
合体が適用できる成形品としては、以下に述べるような
ものがあり、多様に適用することができる。
合体が適用できる成形品としては、以下に述べるような
ものがあり、多様に適用することができる。
【0054】すなわち、各種ギア、センサー、コネクタ
ー、ソケット、抵抗器、スイッチ、コイルボビン、コン
デンサ、プラグ、プリント基板、チューナー、スピーカ
ー、マイクロフォン、ヘッドフォン、モーター、磁気ヘ
ッドベース、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、モー
ターブラッシュホルダーなどに代表される電気・電子部
品;テレビ、パラボラアンテナ、VTR、アイロン、ヘ
アードライヤー、炊飯器、電子レンジ、オーディオ・レ
ーザーディスク・コンパクトディスクなどの音響機器、
照明器具、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、乾燥機、タイプ
ライター、ワードプロセッサー、コンピューター、電話
機、ファクシミリ、複写機などに代表される家庭・事務
電気製品の部品やカバー類;洗浄用器具、各種モータ
ー、ヘルメットなどに代表される機械・工具関連の部品
やカバー類;ゴルフクラブのヘッドやシャフト、剣道の
胴、ラグビーやサッカーなどのゴール・テニスラケッ
ト、船体やオール、スキーやマリン用品などに代表され
るスポーツ・レジャー関連の部品やカバー類;顕微鏡、
双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機器・精密
機械関連部品やかバー類;机・椅子などの家具、文具、
文房具、玩具などの雑貨類;窓枠、支柱、屋根材、壁な
どに代表される建築資材;インテークマニホールド、エ
アーインテークノズルスノーケル、燃料ポンプ、燃料関
係・排気系・吸気系各種パイプ、シリンダヘッドカバ
ー、バンパービーム、シートフレーム、バンパー、イン
スツルメントパネル、ホイールキャップ、ホイールカバ
ー、タイヤホイール、バッテリートレー、燃料タンク、
エンジン冷却水ジョイント、キャブレターメインボディ
ー、ラジエーター、ドアミラーベース、クランクケー
ス、シフトレバー、トランスミッションカバー、スポイ
ラー、フレームや外板、ドライブシャフト、エアコン用
サーモスタットベース、暖房温風フローコントロールバ
ルブ、ラジエーターモーター用ブラッシュホルダー、ウ
ォーターポンプインペラー、タービンベイン、ワイパー
モーター関係部品、ディストリビューター、スターター
スイッチ、スターターリレー、トランスミッション系ワ
イヤーハーネス、ウインドウウォッシャーノズル、エア
コンパネルスイッチ基板、ヒューズ用コネクター、ホー
ンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモーターロー
ター、ランプソケット、ランプリフレクター、ランプハ
ウジング、ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エン
ジンオイルフィルター、点火装置ケースなどの、自動車
・車両関連部品やカバー類;およびその他各種用途であ
る。
ー、ソケット、抵抗器、スイッチ、コイルボビン、コン
デンサ、プラグ、プリント基板、チューナー、スピーカ
ー、マイクロフォン、ヘッドフォン、モーター、磁気ヘ
ッドベース、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、モー
ターブラッシュホルダーなどに代表される電気・電子部
品;テレビ、パラボラアンテナ、VTR、アイロン、ヘ
アードライヤー、炊飯器、電子レンジ、オーディオ・レ
ーザーディスク・コンパクトディスクなどの音響機器、
照明器具、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、乾燥機、タイプ
ライター、ワードプロセッサー、コンピューター、電話
機、ファクシミリ、複写機などに代表される家庭・事務
電気製品の部品やカバー類;洗浄用器具、各種モータ
ー、ヘルメットなどに代表される機械・工具関連の部品
やカバー類;ゴルフクラブのヘッドやシャフト、剣道の
胴、ラグビーやサッカーなどのゴール・テニスラケッ
ト、船体やオール、スキーやマリン用品などに代表され
るスポーツ・レジャー関連の部品やカバー類;顕微鏡、
双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機器・精密
機械関連部品やかバー類;机・椅子などの家具、文具、
文房具、玩具などの雑貨類;窓枠、支柱、屋根材、壁な
どに代表される建築資材;インテークマニホールド、エ
アーインテークノズルスノーケル、燃料ポンプ、燃料関
係・排気系・吸気系各種パイプ、シリンダヘッドカバ
ー、バンパービーム、シートフレーム、バンパー、イン
スツルメントパネル、ホイールキャップ、ホイールカバ
ー、タイヤホイール、バッテリートレー、燃料タンク、
エンジン冷却水ジョイント、キャブレターメインボディ
ー、ラジエーター、ドアミラーベース、クランクケー
ス、シフトレバー、トランスミッションカバー、スポイ
ラー、フレームや外板、ドライブシャフト、エアコン用
サーモスタットベース、暖房温風フローコントロールバ
ルブ、ラジエーターモーター用ブラッシュホルダー、ウ
ォーターポンプインペラー、タービンベイン、ワイパー
モーター関係部品、ディストリビューター、スターター
スイッチ、スターターリレー、トランスミッション系ワ
イヤーハーネス、ウインドウウォッシャーノズル、エア
コンパネルスイッチ基板、ヒューズ用コネクター、ホー
ンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモーターロー
ター、ランプソケット、ランプリフレクター、ランプハ
ウジング、ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エン
ジンオイルフィルター、点火装置ケースなどの、自動車
・車両関連部品やカバー類;およびその他各種用途であ
る。
【0055】
【実施例】以下に、実施例と比較例によって本発明を対
比して説明する。
比して説明する。
【0056】これら実施例と比較例において強化繊維と
熱可塑性樹脂の組成比は、ペレットを450℃の電気炉
内で熱可塑性樹脂のみを燃焼させた重量変化から算出し
た。また、強化繊維の繊維長は、電気炉内で燃焼させて
残った灰分を顕微鏡観察して約1000本(±200
本)の繊維長を測定して求めた。曲げ弾性率は、ペレッ
ト集合体を射出成形し、ASTM D−790の規定に
基づいて測定した。ノッチ付きアイゾット衝撃強度は、
ペレット集合体を射出成形し、ASTM D−256の
規定に基づいて測定した。成形下限圧は射出速度を最大
としたときに、樹脂が完全に充填される最低の射出圧力
を成形下限圧として求めた。この成形下限圧は溶融樹脂
の流動性の目安となり、圧力が低いほど流動性や成形性
に優れるといえる。
熱可塑性樹脂の組成比は、ペレットを450℃の電気炉
内で熱可塑性樹脂のみを燃焼させた重量変化から算出し
た。また、強化繊維の繊維長は、電気炉内で燃焼させて
残った灰分を顕微鏡観察して約1000本(±200
本)の繊維長を測定して求めた。曲げ弾性率は、ペレッ
ト集合体を射出成形し、ASTM D−790の規定に
基づいて測定した。ノッチ付きアイゾット衝撃強度は、
ペレット集合体を射出成形し、ASTM D−256の
規定に基づいて測定した。成形下限圧は射出速度を最大
としたときに、樹脂が完全に充填される最低の射出圧力
を成形下限圧として求めた。この成形下限圧は溶融樹脂
の流動性の目安となり、圧力が低いほど流動性や成形性
に優れるといえる。
【0057】実施例1 下記する繊維強化樹脂ペレット集合体を製造するに当た
り、押出機として、図1のように押し出し方向に2つの
供給口を有し、スクリュー径30mm、L/D=35の
同方向回転2軸押出機((株)日本製鋼所TEX30)
を使用した。
り、押出機として、図1のように押し出し方向に2つの
供給口を有し、スクリュー径30mm、L/D=35の
同方向回転2軸押出機((株)日本製鋼所TEX30)
を使用した。
【0058】この押出機の2本のスクリューは2条ネジ
で、相互の噛み合い3.5mmであり、第2の供給口の
直前にニーディングを順逆の順番にL/D=2の長さだ
け設け、第2の供給口の吐出側にL/D=1のフルフラ
イトスクリューを介して、図2(a)(ピッチ1mm、
刃先角30度、山頂と谷底高さ1.5mm)のような加
工を施したL/D=0.5の楕円断面のニュートラルス
クリュー形状の制御機構部を設け、それ以外は深溝の搬
送のみのスクリュー形状としたものを用いた。
で、相互の噛み合い3.5mmであり、第2の供給口の
直前にニーディングを順逆の順番にL/D=2の長さだ
け設け、第2の供給口の吐出側にL/D=1のフルフラ
イトスクリューを介して、図2(a)(ピッチ1mm、
刃先角30度、山頂と谷底高さ1.5mm)のような加
工を施したL/D=0.5の楕円断面のニュートラルス
クリュー形状の制御機構部を設け、それ以外は深溝の搬
送のみのスクリュー形状としたものを用いた。
【0059】また、スクリュー先端とダイス間のシリン
ダー内に、図5(a)、(b)に示す整流プレートを取
り付けた。
ダー内に、図5(a)、(b)に示す整流プレートを取
り付けた。
【0060】この押出機に対して、第1の供給口に、ス
クリュー式ペレット供給装置からナイロン66樹脂ペレ
ット(東レ(株)CM3001を12.3kg/hの速
度で一定供給し、シリンダー温度290℃、スクリュー
回転数200rpmで、まず樹脂のみで押出を行った。
次に第2の供給口で樹脂が完全に溶融していることを確
認した後、直径13μm、番手1400texのガラス
ロービング(日本電気硝子(株)製)17本を、第2の
供給口から導入した。
クリュー式ペレット供給装置からナイロン66樹脂ペレ
ット(東レ(株)CM3001を12.3kg/hの速
度で一定供給し、シリンダー温度290℃、スクリュー
回転数200rpmで、まず樹脂のみで押出を行った。
次に第2の供給口で樹脂が完全に溶融していることを確
認した後、直径13μm、番手1400texのガラス
ロービング(日本電気硝子(株)製)17本を、第2の
供給口から導入した。
【0061】ガラスロービングはスクリュー回転により
定常的に押出機内に引き込まれ、溶融樹脂とともに押出
機先端へと送られ、ガット状に押し出された。この押し
出されたガットを冷却層で冷却し、4mm長に切断して
ペレット化した。この押出成形においてガットの引取り
安定性や樹脂の劣化(変色)などは特に問題なかった。
定常的に押出機内に引き込まれ、溶融樹脂とともに押出
機先端へと送られ、ガット状に押し出された。この押し
出されたガットを冷却層で冷却し、4mm長に切断して
ペレット化した。この押出成形においてガットの引取り
安定性や樹脂の劣化(変色)などは特に問題なかった。
【0062】得られたペレットを80℃で8時間真空乾
燥した後、東芝機械(株)製IS55EPN射出成形機
でシリンダー温度300℃、金型温度80℃の条件で射
出成形し、最大射出速度(設定値266mm/sec)
の時の成形下限圧とその成形品の物性を測定した。ま
た、ペレット中の平均繊維含有量および重量平均繊維長
Lwと数平均繊維長Lnの測定と比Lw/Lnの演算を
行った。その結果を表1に示す。
燥した後、東芝機械(株)製IS55EPN射出成形機
でシリンダー温度300℃、金型温度80℃の条件で射
出成形し、最大射出速度(設定値266mm/sec)
の時の成形下限圧とその成形品の物性を測定した。ま
た、ペレット中の平均繊維含有量および重量平均繊維長
Lwと数平均繊維長Lnの測定と比Lw/Lnの演算を
行った。その結果を表1に示す。
【0063】実施例2 樹脂の供給量を9.1kg/h、ガラスロービングの供
給本数を20本とすること以外は、実施例1と同じ条件
で押出を行い、ペレットを製造した。ガットの引き取り
安定性や樹脂の劣化(変色)など特に問題なかった。得
られたペレットを同様に評価し、表1に示す結果を得
た。
給本数を20本とすること以外は、実施例1と同じ条件
で押出を行い、ペレットを製造した。ガットの引き取り
安定性や樹脂の劣化(変色)など特に問題なかった。得
られたペレットを同様に評価し、表1に示す結果を得
た。
【0064】比較例1 直径13μmのガラス繊維を3mm長のチョップドスト
ランド(日本電気硝子(株)製)とし、ガラス繊維の供
給量を18.8kg/hとする以外は、実施例1と同じ
条件で押出を行い、ペレットを製造した。樹脂の劣化
(変色)は問題なかったが、ガットには毛羽があり、ガ
ット切れが起こった。得られたペレットを同様に評価
し、表1に示す結果を得た。
ランド(日本電気硝子(株)製)とし、ガラス繊維の供
給量を18.8kg/hとする以外は、実施例1と同じ
条件で押出を行い、ペレットを製造した。樹脂の劣化
(変色)は問題なかったが、ガットには毛羽があり、ガ
ット切れが起こった。得られたペレットを同様に評価
し、表1に示す結果を得た。
【0065】比較例2 樹脂の供給量を9.31kg/h、ガラス繊維の供給量
を21.71kg/hとする以外は、比較例1と同じ条
件で押出を行い、ペレットを製造した。樹脂の劣化(変
色)は問題なかったが、ガットには毛羽があり、ガット
切れが頻繁に起こった。得られたペレットを同様に評価
し、表1に示す結果を得た。
を21.71kg/hとする以外は、比較例1と同じ条
件で押出を行い、ペレットを製造した。樹脂の劣化(変
色)は問題なかったが、ガットには毛羽があり、ガット
切れが頻繁に起こった。得られたペレットを同様に評価
し、表1に示す結果を得た。
【0066】比較例3 実施例1で使用した押出機の制御機構部のかわりに、そ
の制御機構部に相当する部分に、L/D=1の45度に
傾いた5枚のニーディングディスクからなるスクリュー
エレメントを順逆の順番に設けたスクリューを用いた以
外は同一構造の押出機を使用し、実施例1と同じ条件で
押出を行ってペレットを製造した。ガットの引取り安定
性は問題なかったが、樹脂は変色していた。得られたペ
レットを同様に評価し、表1に示す結果を得た。
の制御機構部に相当する部分に、L/D=1の45度に
傾いた5枚のニーディングディスクからなるスクリュー
エレメントを順逆の順番に設けたスクリューを用いた以
外は同一構造の押出機を使用し、実施例1と同じ条件で
押出を行ってペレットを製造した。ガットの引取り安定
性は問題なかったが、樹脂は変色していた。得られたペ
レットを同様に評価し、表1に示す結果を得た。
【0067】
【表1】
【0068】表1に示すように、実施例1、2で得た本
発明によるペレットは、高い繊維含有量を有しながら、
比較例1〜3で得たペレットに比べて、その繊維含有量
のバラツキが小さく、かつ成形品の曲げ弾性率およびノ
ッチ付きアイゾット衝撃強度の物性面でも優れているこ
とがわかる。また、成形性の目安である成形下限圧も低
く、成形性にも優れていることがわかる。これに対して
比較例1、2のペレットは、繊維含有量のバラツキが大
きく、曲げ弾性率も低く、成形下限圧が高く成形性に劣
っている。また、比較例3のペレットは繊維含有量のバ
ラツキは小さいが、樹脂の劣化のため物性が低くなって
いる。
発明によるペレットは、高い繊維含有量を有しながら、
比較例1〜3で得たペレットに比べて、その繊維含有量
のバラツキが小さく、かつ成形品の曲げ弾性率およびノ
ッチ付きアイゾット衝撃強度の物性面でも優れているこ
とがわかる。また、成形性の目安である成形下限圧も低
く、成形性にも優れていることがわかる。これに対して
比較例1、2のペレットは、繊維含有量のバラツキが大
きく、曲げ弾性率も低く、成形下限圧が高く成形性に劣
っている。また、比較例3のペレットは繊維含有量のバ
ラツキは小さいが、樹脂の劣化のため物性が低くなって
いる。
【0069】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、強化
繊維供給口の下流側にシリンダーおよびスクリューの少
なくとも一方を表面異形化加工した制御機構部を設け、
かつ前記スクリュー先端とダイスとの間に整流プレート
を配置した押出機を使用し、熱可塑性樹脂と連続強化繊
維を混練して繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体を製
造したことにより、高い繊維含有量でありながら繊維含
有量のバラツキが極めて小さく、強化繊維が均一に分散
し、剛性(弾性率)に優れた繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
ット集合体を得ることができる。
繊維供給口の下流側にシリンダーおよびスクリューの少
なくとも一方を表面異形化加工した制御機構部を設け、
かつ前記スクリュー先端とダイスとの間に整流プレート
を配置した押出機を使用し、熱可塑性樹脂と連続強化繊
維を混練して繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体を製
造したことにより、高い繊維含有量でありながら繊維含
有量のバラツキが極めて小さく、強化繊維が均一に分散
し、剛性(弾性率)に優れた繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
ット集合体を得ることができる。
【0070】また、この繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
集合体によって、多くの場合、剛性と衝撃強度がともに
向上した成形品を得ることができる。
集合体によって、多くの場合、剛性と衝撃強度がともに
向上した成形品を得ることができる。
【図1】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体
の製造に使用される押出機の概略断面図である。
の製造に使用される押出機の概略断面図である。
【図2】(a)は、図1の押出機に設けた制御機構部の
スクリュー部分の要部斜視図、(b)は同制御機構部の
シリンダー部分の半割り要部の斜視図,(c)は同制御
機構部の刃状加工部の縦断面図である。
スクリュー部分の要部斜視図、(b)は同制御機構部の
シリンダー部分の半割り要部の斜視図,(c)は同制御
機構部の刃状加工部の縦断面図である。
【図3】(a)は、図1の押出機に設けた制御機構部の
他の例からなるスクリュー部分の要部斜視図、(b)は
同制御機構部の他の例からなるシリンダー部分の半割要
部の斜視図である。
他の例からなるスクリュー部分の要部斜視図、(b)は
同制御機構部の他の例からなるシリンダー部分の半割要
部の斜視図である。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ図1の押出機に設け
た制御機構部のさらに他の例からなるスクリュー部分の
要部斜視図である。
た制御機構部のさらに他の例からなるスクリュー部分の
要部斜視図である。
【図5】(a)は図1の押出機の先端部分の概略横断面
図、(b)は同概略縦断面図である。
図、(b)は同概略縦断面図である。
1 スクリュー 2 シリンダー 3 樹脂供給口 4 強化繊維供給口 5 ダイス 6 制御機構部 10 刃状加工部(異形化加工) 11 網目状加工部(異形化加工)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 101:12 105:08 309:08
Claims (9)
- 【請求項1】繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体で
あって、任意に採取されたペレット集合体10gの平均
繊維含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペ
レットの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して
±0.03×Waの範囲内にあり、かつ各ペレット中の
強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnの比
Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM D−79
0の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性率が20G
Pa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体。 - 【請求項2】繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの集合体で
あって、任意に採取されたペレット集合体10gの平均
繊維含有量Waが45〜80重量%であると共に、各ペ
レットの繊維含有量が前記平均繊維含有量Waに対して
±0.03×Waの範囲内にあるペレットが該ペレット
集合体10gのうちの90重量%以上であり、かつ各ペ
レット中の強化繊維の重量平均繊維長Lwと数平均繊維
長Lnの比Lw/Lnが1.1以上であって、ASTM
D−790の規定に基づいて測定した場合の曲げ弾性
率が20GPa以上である繊維強化熱可塑性樹脂ペレッ
ト集合体。 - 【請求項3】平均繊維含有量Waが60〜80重量%で
ある請求項1または2記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレ
ット集合体。 - 【請求項4】強化繊維がガラス繊維である請求項1〜3
のいずれか記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合
体。 - 【請求項5】ASTM D−256の規定に基づいて測
定した場合のノッチ付きアイゾット衝撃強度が170J
/m以上である請求項1〜4のいずれか記載の繊維強化
熱可塑性樹脂ペレット集合体。 - 【請求項6】シリンダーおよびスクリューを有する押出
機であって、シリンダーおよび/またはスクリューの少
なくとも一部に表面異形化加工した制御機構部を設け、
スクリュー先端とダイスとの間に整流プレートを配置し
た押出機を使用し、熱可塑性樹脂を溶融し、該溶融樹脂
中に45〜80重量%を占める連続強化繊維を供給して
前記制御機構部で混練し、前記整流プレートを介して押
し出してペレット化することにより請求項1〜5のいず
れか記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体を製造
することを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集
合体の製造方法。 - 【請求項7】前記押出機が多軸型であり、該押出機に樹
脂供給口と繊維供給口とを個別に設け、前記強化繊維供
給口を前記樹脂供給口の下流側に配置した請求項6に記
載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の製造方法。 - 【請求項8】前記異形化加工が凹凸加工である請求項6
または7記載の繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体の
製造方法。 - 【請求項9】請求項1〜5のいずれか1項記載のペレッ
ト集合体を成形してなる繊維強化熱可塑性樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8332567A JPH09220719A (ja) | 1995-12-14 | 1996-12-12 | 繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造方法ならびに繊維強化熱可塑性樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-326096 | 1995-12-14 | ||
| JP32609695 | 1995-12-14 | ||
| JP8332567A JPH09220719A (ja) | 1995-12-14 | 1996-12-12 | 繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造方法ならびに繊維強化熱可塑性樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09220719A true JPH09220719A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=26572074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8332567A Pending JPH09220719A (ja) | 1995-12-14 | 1996-12-12 | 繊維強化熱可塑性樹脂ペレット集合体およびその製造方法ならびに繊維強化熱可塑性樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09220719A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007269308A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | 航空機用内装材 |
| CN103963260A (zh) * | 2014-05-08 | 2014-08-06 | 谢娟 | 一种一体式螺纹塑胶绳挤出模具 |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP8332567A patent/JPH09220719A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007269308A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | 航空機用内装材 |
| CN103963260A (zh) * | 2014-05-08 | 2014-08-06 | 谢娟 | 一种一体式螺纹塑胶绳挤出模具 |
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