JPH0859889A - 繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法Info
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- JPH0859889A JPH0859889A JP7147144A JP14714495A JPH0859889A JP H0859889 A JPH0859889 A JP H0859889A JP 7147144 A JP7147144 A JP 7147144A JP 14714495 A JP14714495 A JP 14714495A JP H0859889 A JPH0859889 A JP H0859889A
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- thermoplastic resin
- resin sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、スクリュおよび/またはシリンダ加
工された押出機によって、補強繊維の開繊度合および繊
維長を制御することにより、高い生産性で、流動性、機
械的性質に優れたバラツキの少ない繊維強化熱可塑性樹
脂シートを提供することを目的とする。 【構成】強化繊維で補強された繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートにおいて、シート中の強化繊維の重量平均繊維長
(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比(Lw/L
n)が1.1から5.0であり、重量平均繊維長が3m
mから200mmであるとともに、該シート中で、観察
される全強化繊維の内、10本以上集束した強化繊維が
60%以下であることを特徴とする繊維強化熱可塑性樹
脂シート。
工された押出機によって、補強繊維の開繊度合および繊
維長を制御することにより、高い生産性で、流動性、機
械的性質に優れたバラツキの少ない繊維強化熱可塑性樹
脂シートを提供することを目的とする。 【構成】強化繊維で補強された繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートにおいて、シート中の強化繊維の重量平均繊維長
(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比(Lw/L
n)が1.1から5.0であり、重量平均繊維長が3m
mから200mmであるとともに、該シート中で、観察
される全強化繊維の内、10本以上集束した強化繊維が
60%以下であることを特徴とする繊維強化熱可塑性樹
脂シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化繊維を開繊し繊維
長が制御され、成形性や機械的性質に優れた繊維強化熱
可塑性樹脂シート及び高い生産性を有するその製造方法
に関する。更に詳しくは、自動車のシリンダヘッドカバ
ー、バンパービーム、シートフレーム、インスツルメン
トパネル、ホイールキャップ、バッテリートレー、外板
材等や、OAや家電機器のシャーシや筐体等、更には、
工具ハウジング等の熱成形用シートに適した繊維強化熱
可塑性樹脂シートに関する。
長が制御され、成形性や機械的性質に優れた繊維強化熱
可塑性樹脂シート及び高い生産性を有するその製造方法
に関する。更に詳しくは、自動車のシリンダヘッドカバ
ー、バンパービーム、シートフレーム、インスツルメン
トパネル、ホイールキャップ、バッテリートレー、外板
材等や、OAや家電機器のシャーシや筐体等、更には、
工具ハウジング等の熱成形用シートに適した繊維強化熱
可塑性樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂シートは、その優
れた機械的性質を活かして、構造体として利用された
り、スタンピング成形等により特定の形状に成形して自
動車部品やOA機器などの種々の用途に使用されてい
る。その繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法として
は、特公昭63−15135号公報のようなガラス繊維
マットを熱可塑性樹脂シートで挟み込むラミネート法に
よるシートや特公平4−40372号公報のごとき7〜
50mmの不連続繊維を含む抄紙法によるシートが知ら
れている。また特開昭59−49929号公報や特開昭
62−208914号公報記載のように熱可塑性樹脂粉
末と強化繊維をジェット気流下で混合し、その混合物を
コンベアベルト上に集積させ搬送しながら加熱、加圧し
て熱可塑性樹脂を溶融させて熱可塑性樹脂シートを得る
方法が知られている。また、特開平2−235613号
公報のような熱可塑性樹脂と3〜100mmのガラス繊
維からなるウェブ状材料を押出機内に導入し、溶融混練
金型に供給してウェブシートを成形する方法も知られて
いる。
れた機械的性質を活かして、構造体として利用された
り、スタンピング成形等により特定の形状に成形して自
動車部品やOA機器などの種々の用途に使用されてい
る。その繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法として
は、特公昭63−15135号公報のようなガラス繊維
マットを熱可塑性樹脂シートで挟み込むラミネート法に
よるシートや特公平4−40372号公報のごとき7〜
50mmの不連続繊維を含む抄紙法によるシートが知ら
れている。また特開昭59−49929号公報や特開昭
62−208914号公報記載のように熱可塑性樹脂粉
末と強化繊維をジェット気流下で混合し、その混合物を
コンベアベルト上に集積させ搬送しながら加熱、加圧し
て熱可塑性樹脂を溶融させて熱可塑性樹脂シートを得る
方法が知られている。また、特開平2−235613号
公報のような熱可塑性樹脂と3〜100mmのガラス繊
維からなるウェブ状材料を押出機内に導入し、溶融混練
金型に供給してウェブシートを成形する方法も知られて
いる。
【0003】また、押出機によって、強化繊維の開繊性
や繊維長を制御しようとする試みは、特開昭58−56
818号公報のごとく二軸押出機の第二の供給口からガ
ラスロービングを供給して単繊維化する方法、特開昭6
0−221460号公報のごとき強化された材料や特開
平4−125110号公報のように混練装置内で切断さ
れた短繊維を分散させた材料や特公平4−80810号
公報のようにピストン運動を利用して混練する方法が知
られている。また、スクリューやシリンダ加工された押
出機としては、特公昭62−57491号公報のよう
に、有機フィラーを擦り潰すために多数の突起を有する
開繊混練領域を設けたスクリュ、特公昭63−5684
5号公報のように無機物添加剤等を破砕するため凹凸加
工したバリアー型ミキシング部のスクリュや特公昭60
−8934号公報のように熱可塑性樹脂を混練するため
特殊加工されたシリンダやスクリュからなる混練要素が
知られている。
や繊維長を制御しようとする試みは、特開昭58−56
818号公報のごとく二軸押出機の第二の供給口からガ
ラスロービングを供給して単繊維化する方法、特開昭6
0−221460号公報のごとき強化された材料や特開
平4−125110号公報のように混練装置内で切断さ
れた短繊維を分散させた材料や特公平4−80810号
公報のようにピストン運動を利用して混練する方法が知
られている。また、スクリューやシリンダ加工された押
出機としては、特公昭62−57491号公報のよう
に、有機フィラーを擦り潰すために多数の突起を有する
開繊混練領域を設けたスクリュ、特公昭63−5684
5号公報のように無機物添加剤等を破砕するため凹凸加
工したバリアー型ミキシング部のスクリュや特公昭60
−8934号公報のように熱可塑性樹脂を混練するため
特殊加工されたシリンダやスクリュからなる混練要素が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記繊
維強化熱可塑性樹脂シートでは高い生産性で、シート中
の繊維長を長く保ちつつ、開繊度合を制御することは難
しく、また、樹脂と繊維の界面の接着強度が低くなった
りして強度不足となる問題がある。特公昭63−151
35号公報記載の方法では機械的性質は優れるものの、
繊維が束で存在するため流動性が悪く、コーナー部等に
繊維が流れなかったり、部分的に強度がひくいところが
発生する問題がある。また、特公平4−40372号公
報記載の方法では繊維破損がなく単繊維レベルまで開繊
した均質なシートが得られるものの、混練作用が小さい
ため、樹脂と強化繊維界面の接着強度が低く、機械的性
質に劣る問題点もある。また、特開昭59−49929
号公報や特開昭62−208914号公報記載の方法に
よると、シート中に長いガラス繊維は存在するものの、
製造効率が悪かったり、樹脂とガラス繊維の分布が不均
一であったり、界面の接着力が弱かったりして高い物性
値が得られない。
維強化熱可塑性樹脂シートでは高い生産性で、シート中
の繊維長を長く保ちつつ、開繊度合を制御することは難
しく、また、樹脂と繊維の界面の接着強度が低くなった
りして強度不足となる問題がある。特公昭63−151
35号公報記載の方法では機械的性質は優れるものの、
繊維が束で存在するため流動性が悪く、コーナー部等に
繊維が流れなかったり、部分的に強度がひくいところが
発生する問題がある。また、特公平4−40372号公
報記載の方法では繊維破損がなく単繊維レベルまで開繊
した均質なシートが得られるものの、混練作用が小さい
ため、樹脂と強化繊維界面の接着強度が低く、機械的性
質に劣る問題点もある。また、特開昭59−49929
号公報や特開昭62−208914号公報記載の方法に
よると、シート中に長いガラス繊維は存在するものの、
製造効率が悪かったり、樹脂とガラス繊維の分布が不均
一であったり、界面の接着力が弱かったりして高い物性
値が得られない。
【0005】一般に押出機を用いると高い生産性が得ら
れるが、特開昭58−56818号公報、特開昭60−
221460号公報、特開平4−125110号公報や
特公平4−80810号公報の方法では、強化繊維の開
繊度合と繊維長が十分に制御できず、スクリュの混練作
用を強化すると繊維長が短くなり機械的性質が低下して
しまい、混練を弱くすると開繊度合が不十分で強化繊維
が不均一となる問題点がある。更に、特公昭62−57
491号公報、特公昭63−56845号公報や特公昭
60−8934号公報は、単に無機や有機物フィラーを
擦り潰したり、熱可塑性樹脂を混練する設計になってい
るため、強化繊維の開繊度合と繊維長を制御できない課
題がある。
れるが、特開昭58−56818号公報、特開昭60−
221460号公報、特開平4−125110号公報や
特公平4−80810号公報の方法では、強化繊維の開
繊度合と繊維長が十分に制御できず、スクリュの混練作
用を強化すると繊維長が短くなり機械的性質が低下して
しまい、混練を弱くすると開繊度合が不十分で強化繊維
が不均一となる問題点がある。更に、特公昭62−57
491号公報、特公昭63−56845号公報や特公昭
60−8934号公報は、単に無機や有機物フィラーを
擦り潰したり、熱可塑性樹脂を混練する設計になってい
るため、強化繊維の開繊度合と繊維長を制御できない課
題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、強化繊
維を単繊維近くまで開繊し均一に分散させると共に、そ
の重量平均繊維長を長く保ったまま、混練作用によって
特定の繊維長分布の繊維強化熱可塑性樹脂シートとする
事によって、繊維が均一に分散し、流動性や機械的性質
等の上記課題を解決できることを見出した。
維を単繊維近くまで開繊し均一に分散させると共に、そ
の重量平均繊維長を長く保ったまま、混練作用によって
特定の繊維長分布の繊維強化熱可塑性樹脂シートとする
事によって、繊維が均一に分散し、流動性や機械的性質
等の上記課題を解決できることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、強化繊維で補強され
た繊維強化熱可塑性樹脂シートにおいて、シート中の強
化繊維の重量平均繊維長(Lw)に対する数平均繊維長
(Ln)の比(Lw/Ln)が1.1から5.0であ
り、重量平均繊維長が3mmから200mmであるとと
もに、該シート中で、観察される全強化繊維の内、10
本以上集束した強化繊維が60%以下であることを特徴
とする繊維強化熱可塑性樹脂シートを提供するものであ
る。更に本発明は、スクリュおよび/またはシリンダを
加工した押出機によって、連続した強化繊維を開繊し繊
維長を制御することにより、繊維を均一に分散し、流動
性や機械的性質に優れた繊維強化熱可塑性樹脂シートの
高い生産性の製造方法を提供するものである。
た繊維強化熱可塑性樹脂シートにおいて、シート中の強
化繊維の重量平均繊維長(Lw)に対する数平均繊維長
(Ln)の比(Lw/Ln)が1.1から5.0であ
り、重量平均繊維長が3mmから200mmであるとと
もに、該シート中で、観察される全強化繊維の内、10
本以上集束した強化繊維が60%以下であることを特徴
とする繊維強化熱可塑性樹脂シートを提供するものであ
る。更に本発明は、スクリュおよび/またはシリンダを
加工した押出機によって、連続した強化繊維を開繊し繊
維長を制御することにより、繊維を均一に分散し、流動
性や機械的性質に優れた繊維強化熱可塑性樹脂シートの
高い生産性の製造方法を提供するものである。
【0008】本発明の特徴は、押出機シリンダ内で集束
した連続強化繊維を高度に開繊して強化繊維を均一に分
散させると共に、長い繊維長を保ったまま、混練作用に
よって特定の繊維長分布のシートを提供する点にあり、
更にスクリュ式押出機に強化繊維の開繊や繊維長の制御
機構部を設け、その機構部が連続した強化繊維に対し
“櫛”として作用することによって、特定の繊維長と繊
維長分布に制御する点にある。以下に、本発明を更に詳
細に説明する。
した連続強化繊維を高度に開繊して強化繊維を均一に分
散させると共に、長い繊維長を保ったまま、混練作用に
よって特定の繊維長分布のシートを提供する点にあり、
更にスクリュ式押出機に強化繊維の開繊や繊維長の制御
機構部を設け、その機構部が連続した強化繊維に対し
“櫛”として作用することによって、特定の繊維長と繊
維長分布に制御する点にある。以下に、本発明を更に詳
細に説明する。
【0009】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートは、
スタンピング成形や圧縮成形や真空成形などの成形方法
により種々の用途に用いられる繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートをいい、シート中に均一に分散した強化繊維の重量
平均繊維長(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比
(Lw/Ln)が1.1から5.0、好ましくは1.3
から5.0、重量平均繊維長が3mmから200mmで
あり、より好ましくは4mmから50mmである。重量
平均繊維長が3mm未満の場合は、機械的性質の向上効
果が不十分となり、200mmを越えると繊維の絡み合
いのため不均一な構造のシートとなるため好ましくな
い。また、重量平均繊維長と数平均繊維長の比は、1.
1から5.0、好ましくは1.3から5.0、特に好ま
しくは、1.5から4.0、更に好ましくは1.8から
3.5である。1.1未満とは実質的に1つの繊維長か
らなるシートを表わし、この場合、良好な機械的性質と
均一性をバランス良く得ることが難しい。また、5.0
を越えると、繊維のからみあいのため不均一な流動にな
り、均一な成形品が得られないため望ましくない。
スタンピング成形や圧縮成形や真空成形などの成形方法
により種々の用途に用いられる繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートをいい、シート中に均一に分散した強化繊維の重量
平均繊維長(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比
(Lw/Ln)が1.1から5.0、好ましくは1.3
から5.0、重量平均繊維長が3mmから200mmで
あり、より好ましくは4mmから50mmである。重量
平均繊維長が3mm未満の場合は、機械的性質の向上効
果が不十分となり、200mmを越えると繊維の絡み合
いのため不均一な構造のシートとなるため好ましくな
い。また、重量平均繊維長と数平均繊維長の比は、1.
1から5.0、好ましくは1.3から5.0、特に好ま
しくは、1.5から4.0、更に好ましくは1.8から
3.5である。1.1未満とは実質的に1つの繊維長か
らなるシートを表わし、この場合、良好な機械的性質と
均一性をバランス良く得ることが難しい。また、5.0
を越えると、繊維のからみあいのため不均一な流動にな
り、均一な成形品が得られないため望ましくない。
【0010】本発明において重量平均繊維長および数平
均繊維長は、成形品の一部を500℃の電気炉内で熱可
塑性樹脂のみ燃焼させたものを顕微鏡で写真撮影し、そ
の写真から1000本以上の繊維の長さを計測し、その
繊維長分布から求める。また、本発明の開繊度合は、シ
ート中の繊維を顕微鏡で観察し、1000本以上観察し
た強化繊維、すなわち観察された全強化繊維の内で10
本以上束になった強化繊維の本数の占める割合(10本
以上束になった強化繊維の総本数/強化繊維の総本数×
100%)が60%以下であり、好ましくは35%以下
である。60%を越えた場合では、シート中での強化繊
維の分散状態が悪く良好な流動性が得られない。
均繊維長は、成形品の一部を500℃の電気炉内で熱可
塑性樹脂のみ燃焼させたものを顕微鏡で写真撮影し、そ
の写真から1000本以上の繊維の長さを計測し、その
繊維長分布から求める。また、本発明の開繊度合は、シ
ート中の繊維を顕微鏡で観察し、1000本以上観察し
た強化繊維、すなわち観察された全強化繊維の内で10
本以上束になった強化繊維の本数の占める割合(10本
以上束になった強化繊維の総本数/強化繊維の総本数×
100%)が60%以下であり、好ましくは35%以下
である。60%を越えた場合では、シート中での強化繊
維の分散状態が悪く良好な流動性が得られない。
【0011】本発明のシートを製造する方法は、上記の
規定を満足するシートが得られる方法であれば特に制限
はないが、最も好ましい方法は、熱可塑性樹脂と連続し
た強化繊維を押出機シリンダ内で溶融混練することによ
り繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造する方法である。
詳しくは、溶融した熱可塑性樹脂と連続した強化繊維と
をスクリュ表面および/またはシリンダ内壁の少なくと
も一部が表面異形化加工されたスクリュおよび/または
シリンダで形成される制御機構部を通過させることによ
り、異形化加工表面の櫛作用で熱可塑性樹脂マトリック
ス中の強化繊維を開繊し、繊維長を制御する方法であ
る。
規定を満足するシートが得られる方法であれば特に制限
はないが、最も好ましい方法は、熱可塑性樹脂と連続し
た強化繊維を押出機シリンダ内で溶融混練することによ
り繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造する方法である。
詳しくは、溶融した熱可塑性樹脂と連続した強化繊維と
をスクリュ表面および/またはシリンダ内壁の少なくと
も一部が表面異形化加工されたスクリュおよび/または
シリンダで形成される制御機構部を通過させることによ
り、異形化加工表面の櫛作用で熱可塑性樹脂マトリック
ス中の強化繊維を開繊し、繊維長を制御する方法であ
る。
【0012】上述の連続した強化繊維を開繊し、繊維長
を制御するスクリュおよび/またはシリンダを加工した
押出機とは、単軸または多軸のスクリュ式の押出機であ
って、その内部に連続した強化繊維の開繊度合や繊維長
の制御機構部を含む押出機を言う。連続した強化繊維
は、スクリュフライトとシリンダ間の剪断力によって押
出機シリンダ内に一定速度で巻き込まれ、スクリュに巻
き付きながら前進する。通常樹脂はスクリュの溝を流動
するが、上記の方法において強化繊維はスクリュフライ
トを乗り越えて前進する。従って、スクリュ外周部やシ
リンダ内壁に種々の加工をほどこすことによって、スク
リュに巻き付いた強化繊維にスクリュとシリンダ間で
“櫛”の作用を及ぼすことができる。
を制御するスクリュおよび/またはシリンダを加工した
押出機とは、単軸または多軸のスクリュ式の押出機であ
って、その内部に連続した強化繊維の開繊度合や繊維長
の制御機構部を含む押出機を言う。連続した強化繊維
は、スクリュフライトとシリンダ間の剪断力によって押
出機シリンダ内に一定速度で巻き込まれ、スクリュに巻
き付きながら前進する。通常樹脂はスクリュの溝を流動
するが、上記の方法において強化繊維はスクリュフライ
トを乗り越えて前進する。従って、スクリュ外周部やシ
リンダ内壁に種々の加工をほどこすことによって、スク
リュに巻き付いた強化繊維にスクリュとシリンダ間で
“櫛”の作用を及ぼすことができる。
【0013】具体的な制御機構部の例としては、スクリ
ュ表面、好ましくは円柱状のスクリュ表面やニュートラ
ルエレメントなどの楕円状のスクリュ表面に、凹凸加工
を施す事が挙げられる。凹凸を形成する方法は特に制限
はないが、切削加工、研削加工、ブラスト加工等を採用
することができる。
ュ表面、好ましくは円柱状のスクリュ表面やニュートラ
ルエレメントなどの楕円状のスクリュ表面に、凹凸加工
を施す事が挙げられる。凹凸を形成する方法は特に制限
はないが、切削加工、研削加工、ブラスト加工等を採用
することができる。
【0014】また、凹凸の形態としては、図1a,bに
示すようなスクリュ1またはシリンダ3、図1c,dに
示すようなスクリュ5またはシリンダ7が好ましく挙げ
られ、図1a,bのスクリュ1またはシリンダ3はスク
リュ軸と垂直方向に特定の刃先角度で凹凸を形成した刃
状加工部2、4を有しており、図1c,dのスクリュ5
またはシリンダ7は網目加工部6、8を有している。特
に刃状の加工を施したものが繊維長をより長く制御でき
る点で好ましい。図3aはフライト上に刃状加工部10
を有する順のフルフライトスクリュ9の例であり、図3
bはフライト上に網目状加工部12を有する順のフルフ
ライトスクリュ11の例である。
示すようなスクリュ1またはシリンダ3、図1c,dに
示すようなスクリュ5またはシリンダ7が好ましく挙げ
られ、図1a,bのスクリュ1またはシリンダ3はスク
リュ軸と垂直方向に特定の刃先角度で凹凸を形成した刃
状加工部2、4を有しており、図1c,dのスクリュ5
またはシリンダ7は網目加工部6、8を有している。特
に刃状の加工を施したものが繊維長をより長く制御でき
る点で好ましい。図3aはフライト上に刃状加工部10
を有する順のフルフライトスクリュ9の例であり、図3
bはフライト上に網目状加工部12を有する順のフルフ
ライトスクリュ11の例である。
【0015】刃状加工部2、4は図2に示すように、特
定の刃先角度(θ)、凹凸形状の山頂と谷底の高さ
(h)および山頂とその隣の山頂の距離、ピッチ(t)
により表現し得る。特定の刃先角度(θ)は60度以下
が望ましく特に45度以下が好ましい。凹凸形状の山頂
と谷底の高さ(h)は繊維径の30倍以上が望ましく、
更に75倍以上が望ましい。刃状加工の刃先角度が大き
すぎたり台形形状の場合や、凹凸の山頂と谷底の高さの
繊維径に対する割合が小さすぎる場合は、強化繊維に対
し“櫛”として及ぼす作用が小さくなり開繊性が悪くな
ったり、擦り潰し作用により繊維長が短くなる傾向があ
る。刃先とそれに隣接する刃先の距離であるピッチ
(t)は強化繊維径の30から200倍にすることが好
ましい。
定の刃先角度(θ)、凹凸形状の山頂と谷底の高さ
(h)および山頂とその隣の山頂の距離、ピッチ(t)
により表現し得る。特定の刃先角度(θ)は60度以下
が望ましく特に45度以下が好ましい。凹凸形状の山頂
と谷底の高さ(h)は繊維径の30倍以上が望ましく、
更に75倍以上が望ましい。刃状加工の刃先角度が大き
すぎたり台形形状の場合や、凹凸の山頂と谷底の高さの
繊維径に対する割合が小さすぎる場合は、強化繊維に対
し“櫛”として及ぼす作用が小さくなり開繊性が悪くな
ったり、擦り潰し作用により繊維長が短くなる傾向があ
る。刃先とそれに隣接する刃先の距離であるピッチ
(t)は強化繊維径の30から200倍にすることが好
ましい。
【0016】このようにして、連続した強化繊維を開繊
し、繊維長を制御する事ができる。上記制御機構部は、
連続した強化繊維の投入部に隣接して、設ける事が望ま
しい。投入部から離れ過ぎると、強化繊維が制御機構部
に到達する前に、通常のスクリュフライトとシリンダ間
で擦り切れてしまい、繊維長や開繊度合の制御が困難と
なるため、望ましくない。また、投入部以降に通常の混
練部を設けると、そこで強化繊維が破損するため望まし
くない。投入部と制御機構部間に混練部を設けると、前
述と同様に強化繊維が切れてしまい、制御できなくな
る。更に、制御機構部以降に混練部を設けた場合も、特
に繊維長を短くしたい場合を除けば、繊維が破損してし
まうため望ましくない。
し、繊維長を制御する事ができる。上記制御機構部は、
連続した強化繊維の投入部に隣接して、設ける事が望ま
しい。投入部から離れ過ぎると、強化繊維が制御機構部
に到達する前に、通常のスクリュフライトとシリンダ間
で擦り切れてしまい、繊維長や開繊度合の制御が困難と
なるため、望ましくない。また、投入部以降に通常の混
練部を設けると、そこで強化繊維が破損するため望まし
くない。投入部と制御機構部間に混練部を設けると、前
述と同様に強化繊維が切れてしまい、制御できなくな
る。更に、制御機構部以降に混練部を設けた場合も、特
に繊維長を短くしたい場合を除けば、繊維が破損してし
まうため望ましくない。
【0017】連続した強化繊維の投入部は、熱可塑性樹
脂の溶融部よりも下流に設け、溶融した樹脂中に投入す
る。樹脂と同時に投入すると、樹脂の溶融時に繊維が切
れてしまい、制御が困難になるため好ましくない。ま
た、連続した強化繊維の投入部は窒素などでシールし、
溶融樹脂と空気との接触を断つことが樹脂の酸化劣化を
防止する点で望ましい。
脂の溶融部よりも下流に設け、溶融した樹脂中に投入す
る。樹脂と同時に投入すると、樹脂の溶融時に繊維が切
れてしまい、制御が困難になるため好ましくない。ま
た、連続した強化繊維の投入部は窒素などでシールし、
溶融樹脂と空気との接触を断つことが樹脂の酸化劣化を
防止する点で望ましい。
【0018】押出機としては、特に限定する物ではない
が、特にユニット構造の二軸押出機のような多軸の押出
機が簡便である。多軸押出機としては、最も一般的な二
軸押出機が好ましく、同方向、異方向、噛み合い型、非
噛み合い型、どのタイプでも良い。また、スクリュとし
ても、深溝や浅溝、1条、2条、3条ネジ等が利用でき
る。二軸押出機は、単軸押出機に比較すると、樹脂供給
量とスクリュ回転数を独立に制御できるため、強化繊維
の添加量を制御しやすい。また、ユニット構造であれ
ば、開繊度合や繊維長の制御機構部を設けやすく、かつ
その位置も変えやすい点で有利である。
が、特にユニット構造の二軸押出機のような多軸の押出
機が簡便である。多軸押出機としては、最も一般的な二
軸押出機が好ましく、同方向、異方向、噛み合い型、非
噛み合い型、どのタイプでも良い。また、スクリュとし
ても、深溝や浅溝、1条、2条、3条ネジ等が利用でき
る。二軸押出機は、単軸押出機に比較すると、樹脂供給
量とスクリュ回転数を独立に制御できるため、強化繊維
の添加量を制御しやすい。また、ユニット構造であれ
ば、開繊度合や繊維長の制御機構部を設けやすく、かつ
その位置も変えやすい点で有利である。
【0019】また、樹脂や繊維から発生する揮発成分や
強化繊維が抱き込む気泡による、物性の低下や外観不良
を防止する目的から、開繊度合や繊維長の制御機構部以
降に、脱気口を設けることが望ましい。
強化繊維が抱き込む気泡による、物性の低下や外観不良
を防止する目的から、開繊度合や繊維長の制御機構部以
降に、脱気口を設けることが望ましい。
【0020】本発明においては、繊維供給後のスクリュ
の表面及び/又はシリンダの内壁の少なくとも一部に凹
凸を施した制御機構部を設けることが重要であり、凹凸
加工部のピッチ、深さは、目的とする制御の程度によっ
て変更できる。また、加工を有するスクリュと加工を有
するシリンダを各々単独で用いたり、組み合わせて用い
ることもできる。組み合わせて用いるときは、突起の山
と谷を各々を噛み合わせたり、山同志を近接させる事も
できる。図1.a.c.では、スクリュ断面は楕円形の
場合を例示してあるが、円形状も可能で、特に噛み合い
型の二軸押出機の場合は、セルフクリーニング性を維持
するために、楕円形状が望ましい。また、異なる加工を
組み合わせて用いることもできる。更に、繊維長の制御
のために、制御機構部の長さを変えたり、必要に応じ両
端部で径を変えたり、ピッチや深さの異なる突起を組み
合わせて用いることもできる。好ましい制御機構部の長
さは、スクリュ径の0.1から10倍、より好ましくは
0.2から5倍である。本発明は、これらの例に限定さ
れるものではなく、強化繊維を単繊維にまで開繊し、目
的とする繊維長に応じて、“櫛”のごとき機能を有する
加工全てを包含する物である。
の表面及び/又はシリンダの内壁の少なくとも一部に凹
凸を施した制御機構部を設けることが重要であり、凹凸
加工部のピッチ、深さは、目的とする制御の程度によっ
て変更できる。また、加工を有するスクリュと加工を有
するシリンダを各々単独で用いたり、組み合わせて用い
ることもできる。組み合わせて用いるときは、突起の山
と谷を各々を噛み合わせたり、山同志を近接させる事も
できる。図1.a.c.では、スクリュ断面は楕円形の
場合を例示してあるが、円形状も可能で、特に噛み合い
型の二軸押出機の場合は、セルフクリーニング性を維持
するために、楕円形状が望ましい。また、異なる加工を
組み合わせて用いることもできる。更に、繊維長の制御
のために、制御機構部の長さを変えたり、必要に応じ両
端部で径を変えたり、ピッチや深さの異なる突起を組み
合わせて用いることもできる。好ましい制御機構部の長
さは、スクリュ径の0.1から10倍、より好ましくは
0.2から5倍である。本発明は、これらの例に限定さ
れるものではなく、強化繊維を単繊維にまで開繊し、目
的とする繊維長に応じて、“櫛”のごとき機能を有する
加工全てを包含する物である。
【0021】本発明で使用される熱可塑性樹脂は、押出
機によって成形することができる熱可塑性樹脂であれば
特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン−アクリルニトリル共重合
体、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6やナイロ
ン66等の脂肪族ナイロン、脂肪族ナイロンにさらにテ
レフタル酸等の芳香族ジカルボン酸または芳香族ジアミ
ンを共重合した共重合体等の芳香族ポリアミド、各種共
重合ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ポリメチルメタアクリレート、ポリスルホン、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリ
エステルおよびそれらの共重合体、それらポリエステル
をハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルやポリカプロラクトン等のポリエス
テルをソフトセグメントとする共重合ポリエステル、特
公平3−72099号公報に記載されているようなサー
モトロピック液晶ポリマ、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエーテルアミドおよびポリエス
テルアミド等が挙げられ、これらは単独または2種以上
組み合わせて用いることも可能である。最も好ましい樹
脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート共重合系液晶ポリマ、ナイロン11、ナイ
ロン12、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロ
ン、共重合ナイロン、ポリフェニレンスルフィド、AB
S樹脂である。
機によって成形することができる熱可塑性樹脂であれば
特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン−アクリルニトリル共重合
体、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6やナイロ
ン66等の脂肪族ナイロン、脂肪族ナイロンにさらにテ
レフタル酸等の芳香族ジカルボン酸または芳香族ジアミ
ンを共重合した共重合体等の芳香族ポリアミド、各種共
重合ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ポリメチルメタアクリレート、ポリスルホン、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリ
エステルおよびそれらの共重合体、それらポリエステル
をハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルやポリカプロラクトン等のポリエス
テルをソフトセグメントとする共重合ポリエステル、特
公平3−72099号公報に記載されているようなサー
モトロピック液晶ポリマ、ポリフェニレンスルフィド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミ
ド、ポリウレタン、ポリエーテルアミドおよびポリエス
テルアミド等が挙げられ、これらは単独または2種以上
組み合わせて用いることも可能である。最も好ましい樹
脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート共重合系液晶ポリマ、ナイロン11、ナイ
ロン12、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロ
ン、共重合ナイロン、ポリフェニレンスルフィド、AB
S樹脂である。
【0022】本発明に使用される連続した強化繊維とし
ては、連続した単繊維を集束したロービングを使用する
ことが望ましい。強化繊維としては、通常樹脂の補強用
として用いられているものならば特に限定されるもので
はなく、ガラス繊維,炭素繊維,金属繊維および有機繊
維(ナイロン,ポリエステル,アラミド,ポリフェニレ
ンスルフィド、液晶ポリマ,アクリル等)等を使用する
ことが可能であり、1種または2種以上併用することも
可能であるが、ガラス繊維や炭素繊維が最も望ましい。
また、繊維径は通常樹脂の補強用として使用されるもの
であれば特に限定されるものではなく、好ましくは、直
径1から30μm、好ましくは1から20μmの繊維を
使用することができる。繊維の集束本数においても特に
限定されるものはないが、単繊維やモノフィラメントを
10〜20000本集束したものがハンドリングの点で
望ましい。通常これら強化繊維のロービングは、樹脂と
の界面接着性向上のためのシランカップリング剤等の表
面処理を行って使用することもできる。例えば、ポリエ
ステル樹脂に対しては、特公平4−47697号公報等
公知の表面処理を行うことができる。これらの表面処理
は、前もって処理した強化繊維を用いても良いし、強化
繊維を押出機に投入する直前に行って、連続的に本発明
の構造体を製造することもできる。熱可塑性樹脂と繊維
の比率は、特に限定されるものではなく、最終使用目的
に応じて任意の組成比で繊維強化熱可塑性樹脂組成物及
び成形品を製造することができるが、好ましくは繊維の
含有量が0.5〜70重量%、特に1〜60重量%が機
械的性質や表面平滑性の点から好ましい。
ては、連続した単繊維を集束したロービングを使用する
ことが望ましい。強化繊維としては、通常樹脂の補強用
として用いられているものならば特に限定されるもので
はなく、ガラス繊維,炭素繊維,金属繊維および有機繊
維(ナイロン,ポリエステル,アラミド,ポリフェニレ
ンスルフィド、液晶ポリマ,アクリル等)等を使用する
ことが可能であり、1種または2種以上併用することも
可能であるが、ガラス繊維や炭素繊維が最も望ましい。
また、繊維径は通常樹脂の補強用として使用されるもの
であれば特に限定されるものではなく、好ましくは、直
径1から30μm、好ましくは1から20μmの繊維を
使用することができる。繊維の集束本数においても特に
限定されるものはないが、単繊維やモノフィラメントを
10〜20000本集束したものがハンドリングの点で
望ましい。通常これら強化繊維のロービングは、樹脂と
の界面接着性向上のためのシランカップリング剤等の表
面処理を行って使用することもできる。例えば、ポリエ
ステル樹脂に対しては、特公平4−47697号公報等
公知の表面処理を行うことができる。これらの表面処理
は、前もって処理した強化繊維を用いても良いし、強化
繊維を押出機に投入する直前に行って、連続的に本発明
の構造体を製造することもできる。熱可塑性樹脂と繊維
の比率は、特に限定されるものではなく、最終使用目的
に応じて任意の組成比で繊維強化熱可塑性樹脂組成物及
び成形品を製造することができるが、好ましくは繊維の
含有量が0.5〜70重量%、特に1〜60重量%が機
械的性質や表面平滑性の点から好ましい。
【0023】本発明の製造方法の特徴として、公知の熱
可塑性樹脂のアロイ化や種々の添加剤等の添加が同時に
行える点が挙げられる。
可塑性樹脂のアロイ化や種々の添加剤等の添加が同時に
行える点が挙げられる。
【0024】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂構造物に
は、目的に応じ所望の特性を付与するため、一般に熱可
塑性樹脂に用いられる公知の物質、例えば、酸化防止
剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤などの公知の安定剤、帯
電防止剤、難燃剤、難燃助剤、染料や含量等の着色剤、
潤滑剤、可塑剤、結晶化促進剤、結晶核剤等を配合する
事ができる。また、ガラスフレーク、ガラス粉、ガラス
ビーズ、シリカ,モンモリナイト、石英、タルク,クレ
ー、アルミナ、カーボンブラック、ウオラストナイト、
マイカ、炭酸カルシウム、金属粉等の無機充填剤を同時
に配合することも可能である。
は、目的に応じ所望の特性を付与するため、一般に熱可
塑性樹脂に用いられる公知の物質、例えば、酸化防止
剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤などの公知の安定剤、帯
電防止剤、難燃剤、難燃助剤、染料や含量等の着色剤、
潤滑剤、可塑剤、結晶化促進剤、結晶核剤等を配合する
事ができる。また、ガラスフレーク、ガラス粉、ガラス
ビーズ、シリカ,モンモリナイト、石英、タルク,クレ
ー、アルミナ、カーボンブラック、ウオラストナイト、
マイカ、炭酸カルシウム、金属粉等の無機充填剤を同時
に配合することも可能である。
【0025】次に本発明の製造方法の具体例を図で説明
する。図4は本発明で好ましく使用される二条ネジスク
リュ式二軸押出機の全体断面図であり、第1の供給口1
6より熱可塑性樹脂を供給し、スクリュ18によって押
出し方向に搬送されながら溶融され、ニーディングゾー
ン19にて完全に熱可塑性樹脂を溶融する。その後、強
化繊維の投入口17よりロービング状態の繊維を供給し
て、順ネジのフルフライト20で構成されたスクリュに
よって溶融樹脂と繊維はスクリュ先端へと送られる。投
入口に隣接した制御機構部であるスクリュ凹凸面形成部
21によって、繊維を開繊し繊維長を制御した後、シー
トダイス22を通って繊維強化熱可塑性樹脂シート23
を得る。尚、スクリュ凹凸面形成部21に対応するシリ
ンダ内壁24に、凹凸面形成部25を形成することも可
能である。
する。図4は本発明で好ましく使用される二条ネジスク
リュ式二軸押出機の全体断面図であり、第1の供給口1
6より熱可塑性樹脂を供給し、スクリュ18によって押
出し方向に搬送されながら溶融され、ニーディングゾー
ン19にて完全に熱可塑性樹脂を溶融する。その後、強
化繊維の投入口17よりロービング状態の繊維を供給し
て、順ネジのフルフライト20で構成されたスクリュに
よって溶融樹脂と繊維はスクリュ先端へと送られる。投
入口に隣接した制御機構部であるスクリュ凹凸面形成部
21によって、繊維を開繊し繊維長を制御した後、シー
トダイス22を通って繊維強化熱可塑性樹脂シート23
を得る。尚、スクリュ凹凸面形成部21に対応するシリ
ンダ内壁24に、凹凸面形成部25を形成することも可
能である。
【0026】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例、比較例中で示される各機械特性値は、10個の
サンプルについて測定し、その平均値を求めた。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例、比較例中で示される各機械特性値は、10個の
サンプルについて測定し、その平均値を求めた。
【0027】アイゾット衝撃強度の評価、曲げ弾性率の
評価は、繊維強化熱可塑性樹脂シートから試験片を切り
出し各々ASTM D−256,ASTM D−790
に従って測定した。
評価は、繊維強化熱可塑性樹脂シートから試験片を切り
出し各々ASTM D−256,ASTM D−790
に従って測定した。
【0028】シート中の繊維の観察は、シートを500
℃の電気炉で熱可塑性樹脂のみ燃焼させ、重量変化から
繊維含有量を測定し、更に灰分を顕微鏡で観察して繊維
長を測定した。繊維長は1000本以上の繊維を測定
し、重量平均繊維長(Lw)と数平均繊維長(Ln)を
求め、分布Lw/Lnを求めた。また、圧縮プレス成形
後のシート成形品のコーナー部分を1cm×1cmの正
方形に切り出し同様に燃焼させ繊維含有量を測定した。
繊維の開繊度合は、シートの垂直断面を顕微鏡で観察
し、1000本以上の繊維を観察し、観察された強化繊
維の総本数の内10本以上が集束した繊維が占める本数
の割合を求めた。
℃の電気炉で熱可塑性樹脂のみ燃焼させ、重量変化から
繊維含有量を測定し、更に灰分を顕微鏡で観察して繊維
長を測定した。繊維長は1000本以上の繊維を測定
し、重量平均繊維長(Lw)と数平均繊維長(Ln)を
求め、分布Lw/Lnを求めた。また、圧縮プレス成形
後のシート成形品のコーナー部分を1cm×1cmの正
方形に切り出し同様に燃焼させ繊維含有量を測定した。
繊維の開繊度合は、シートの垂直断面を顕微鏡で観察
し、1000本以上の繊維を観察し、観察された強化繊
維の総本数の内10本以上が集束した繊維が占める本数
の割合を求めた。
【0029】実施例1、比較例1−2 図4のごとく押出し方向に2つの供給口を有するスクリ
ュ径30mm、L/D45.5の同方向回転2軸押出機
((株)日本製鋼所製TEX30)を用い、2条ネジで
相互の噛み合い3.5mmのスクリュを使用し、第一の
樹脂供給口と強化繊維投入口の間にL/D=1の45度
に傾いた5枚のニーディングディスクからなるスクリュ
エレメントを、順逆の順番に組み合わせて設けた。強化
繊維投入口の吐出側にL/D=1のフルフライトスクリ
ュを介して、図1a.(ピッチ1mm、刃先角30度、
山頂と谷底の高さ1mm)加工を施したL/D=0.7
5、楕円断面のニューラルエレメントを用いた。スクリ
ュ式ペレット供給装置によって樹脂供給口に、ポリエチ
レンテレフタレート(東レ(株)製F20A)を供給
し、繊維投入口から直径13μm、1000m当たり1
100gのガラスロービング(日本電気硝子(株)製)
を導入し、シリンダ温度290℃,スクリュ回転数20
0rpmの条件でシートダイスを介して押出した。シー
トは厚み5mm、幅80mm、80cm/分の速度で押
出され、クーリングベルトで冷却後、300mm長にカ
ッティングして繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た。得
られたシートは130℃で6時間乾燥した後、280℃
のプレス温度で圧縮成形し、機械特性、繊維長などを測
定した。また、得られたシートのガラス繊維含量は、4
5重量%であった(実施例1)。
ュ径30mm、L/D45.5の同方向回転2軸押出機
((株)日本製鋼所製TEX30)を用い、2条ネジで
相互の噛み合い3.5mmのスクリュを使用し、第一の
樹脂供給口と強化繊維投入口の間にL/D=1の45度
に傾いた5枚のニーディングディスクからなるスクリュ
エレメントを、順逆の順番に組み合わせて設けた。強化
繊維投入口の吐出側にL/D=1のフルフライトスクリ
ュを介して、図1a.(ピッチ1mm、刃先角30度、
山頂と谷底の高さ1mm)加工を施したL/D=0.7
5、楕円断面のニューラルエレメントを用いた。スクリ
ュ式ペレット供給装置によって樹脂供給口に、ポリエチ
レンテレフタレート(東レ(株)製F20A)を供給
し、繊維投入口から直径13μm、1000m当たり1
100gのガラスロービング(日本電気硝子(株)製)
を導入し、シリンダ温度290℃,スクリュ回転数20
0rpmの条件でシートダイスを介して押出した。シー
トは厚み5mm、幅80mm、80cm/分の速度で押
出され、クーリングベルトで冷却後、300mm長にカ
ッティングして繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た。得
られたシートは130℃で6時間乾燥した後、280℃
のプレス温度で圧縮成形し、機械特性、繊維長などを測
定した。また、得られたシートのガラス繊維含量は、4
5重量%であった(実施例1)。
【0030】また、上記ポリエチレンテレフタレートパ
ウダを繊維径13μm、繊維長13mmのチョップドス
トランド(日本電気硝子(株)製)を用い、特開平3−
7307号公報と同様な抄紙法でガラス繊維45重量%
の多孔質ウエブシートを作製した。このウエブを5枚重
ね約290℃でプレス成形し、厚さ5mm、縦250m
m、横250mmのシートを得た(比較例1)。
ウダを繊維径13μm、繊維長13mmのチョップドス
トランド(日本電気硝子(株)製)を用い、特開平3−
7307号公報と同様な抄紙法でガラス繊維45重量%
の多孔質ウエブシートを作製した。このウエブを5枚重
ね約290℃でプレス成形し、厚さ5mm、縦250m
m、横250mmのシートを得た(比較例1)。
【0031】更に実施例1と同様なポリエチレンテレフ
タレートを厚さ1.5にプレスしたシートと、目付け1
00g/m2 、繊維長50mmのチョップドストランド
マットを、ガラス繊維含有量が45重量%になるように
重ね、約280℃でプレス成形し、厚さ5mm、縦25
0mm、横250mmのシートを得た(比較例2)。比
較例1−2も実施例1と同様に乾燥後圧縮成形し、機械
特性、繊維長を測定した。
タレートを厚さ1.5にプレスしたシートと、目付け1
00g/m2 、繊維長50mmのチョップドストランド
マットを、ガラス繊維含有量が45重量%になるように
重ね、約280℃でプレス成形し、厚さ5mm、縦25
0mm、横250mmのシートを得た(比較例2)。比
較例1−2も実施例1と同様に乾燥後圧縮成形し、機械
特性、繊維長を測定した。
【0032】表1に示すように、本実施例では機械特性
に優れ、コーナー部への繊維の流動性にも優れた繊維強
化熱可塑性樹脂シートを得ることができた。一方比較例
1は繊維と樹脂の界面の接着性が不十分となり、高い機
械特性が得られていない。また、比較例2では、高い機
械特性値は得られるものの繊維の開繊度合が悪く、コー
ナー部の繊維含有量が少なく流動性が劣っている。
に優れ、コーナー部への繊維の流動性にも優れた繊維強
化熱可塑性樹脂シートを得ることができた。一方比較例
1は繊維と樹脂の界面の接着性が不十分となり、高い機
械特性が得られていない。また、比較例2では、高い機
械特性値は得られるものの繊維の開繊度合が悪く、コー
ナー部の繊維含有量が少なく流動性が劣っている。
【0033】実施例2−4、比較例3−4 ポリブチレンテレフタレート(東レ(株)製PBT11
00S)と炭素繊維(東レ(株)製”トレカ”T−30
0B)ロービングを用いた以外は実施例1と同様の方法
で、繊維含有量20重量%、シート厚み4mmの繊維強
化熱可塑性樹脂シートを製造した。約100cm/分の
速度で押出され、クーリングベルトで冷却後、300m
m長にカッティングして繊維強化熱可塑性樹脂シートを
得た(実施例2)。更に、実施例2の押出機において開
繊性の向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラル
エレメントの替わりにL/D=0.75の図1c.(ピ
ッチ0.5mm、刃先角30度、山頂と谷底の高さ0.
5mm)の網目状に加工を施した楕円断面のニュートラ
ルスクリュエレメントを用いた他は実施例2と同じ装
置、樹脂、補強繊維を使用して、実施例2と同様にシー
ト厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た(実
施例3)。また実施例2と同じ押出機において開繊性の
向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルスクリ
ュエレメントの替わりにL/D=0.75の図3a.
(ピッチ0.5mm、刃先角30度、山頂と谷底の高さ
0.5mm)に示すような順フルフライトスクリュのフ
ライト上に刃状の加工を施したスクリュエレメントを用
い、その他は実施例2と同じ装置、樹脂、強化繊維を使
用してシート厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シート
を得た(実施例4)。
00S)と炭素繊維(東レ(株)製”トレカ”T−30
0B)ロービングを用いた以外は実施例1と同様の方法
で、繊維含有量20重量%、シート厚み4mmの繊維強
化熱可塑性樹脂シートを製造した。約100cm/分の
速度で押出され、クーリングベルトで冷却後、300m
m長にカッティングして繊維強化熱可塑性樹脂シートを
得た(実施例2)。更に、実施例2の押出機において開
繊性の向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラル
エレメントの替わりにL/D=0.75の図1c.(ピ
ッチ0.5mm、刃先角30度、山頂と谷底の高さ0.
5mm)の網目状に加工を施した楕円断面のニュートラ
ルスクリュエレメントを用いた他は実施例2と同じ装
置、樹脂、補強繊維を使用して、実施例2と同様にシー
ト厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た(実
施例3)。また実施例2と同じ押出機において開繊性の
向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルスクリ
ュエレメントの替わりにL/D=0.75の図3a.
(ピッチ0.5mm、刃先角30度、山頂と谷底の高さ
0.5mm)に示すような順フルフライトスクリュのフ
ライト上に刃状の加工を施したスクリュエレメントを用
い、その他は実施例2と同じ装置、樹脂、強化繊維を使
用してシート厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シート
を得た(実施例4)。
【0034】更に、実施例2と同じ押出機において開繊
性の向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルエ
レメントの替わりにL/D=0.75の45度に傾いた
5枚のニーディングディスクからなるスクリュエレメン
トを、順逆の順番に組合せて設けた他は実施例2と同じ
装置、樹脂、補強繊維を使用して、実施例2と同様にシ
ート厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た
(比較例3)。更に実施例2の押出機において開繊性の
向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルスクリ
ュエレメントをはずし、強化繊維投入口から吐出側にか
けては全て順のフルフライトとしたスクリュを使用し、
その他は実施例2と同じ装置、樹脂、強化繊維を使用し
てシート厚み5mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得
た(比較例4)。これらのサンプルは、各々260℃の
プレス温度で実施例1と同様に圧縮成形し、切断後評価
した。
性の向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルエ
レメントの替わりにL/D=0.75の45度に傾いた
5枚のニーディングディスクからなるスクリュエレメン
トを、順逆の順番に組合せて設けた他は実施例2と同じ
装置、樹脂、補強繊維を使用して、実施例2と同様にシ
ート厚み4mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得た
(比較例3)。更に実施例2の押出機において開繊性の
向上を図る加工を施した楕円断面のニュートラルスクリ
ュエレメントをはずし、強化繊維投入口から吐出側にか
けては全て順のフルフライトとしたスクリュを使用し、
その他は実施例2と同じ装置、樹脂、強化繊維を使用し
てシート厚み5mmの繊維強化熱可塑性樹脂シートを得
た(比較例4)。これらのサンプルは、各々260℃の
プレス温度で実施例1と同様に圧縮成形し、切断後評価
した。
【0035】表2のごとく、本実施例の繊維強化熱可塑
性樹脂シートはいずれも成形時の繊維の流動性に優れ、
高い機械特性値を示している。しかし、比較例4では開
繊性が不十分なため、コーナー部の繊維含有量が少なく
なっている。また、比較例3では、シート中の繊維長が
短くなり成形品の機械特性は低いものであった。
性樹脂シートはいずれも成形時の繊維の流動性に優れ、
高い機械特性値を示している。しかし、比較例4では開
繊性が不十分なため、コーナー部の繊維含有量が少なく
なっている。また、比較例3では、シート中の繊維長が
短くなり成形品の機械特性は低いものであった。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上の説明および実施例から明らかなよ
うに、本発明は、開繊度合を制御して強化繊維を均一に
分散させると共に、その重量平均繊維長を長く保ったま
ま、混練作用によって特定の繊維長分布にした繊維強化
熱可塑性樹脂シートであって、スタンピング成形や圧縮
成形等の際の流動性に優れ、得られた成形品の物性バラ
ツキが少なく、機械的性質に優れた繊維強化熱可塑性樹
脂シートを得ることが可能である。更に連続した強化繊
維がスクリュに巻き込まれることおよび、スクリュ外周
及び/またはシリンダ内面に施した加工によって、連続
した強化繊維に櫛作用を及ぼし、強化繊維の開繊度合や
繊維長を制御できる事を見出だした。これにより、従来
得られなかった高い生産性と成形時の良流動性、優れた
機械的性質の繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ることが
可能であり、極めて工業的な価値の高いものである。
うに、本発明は、開繊度合を制御して強化繊維を均一に
分散させると共に、その重量平均繊維長を長く保ったま
ま、混練作用によって特定の繊維長分布にした繊維強化
熱可塑性樹脂シートであって、スタンピング成形や圧縮
成形等の際の流動性に優れ、得られた成形品の物性バラ
ツキが少なく、機械的性質に優れた繊維強化熱可塑性樹
脂シートを得ることが可能である。更に連続した強化繊
維がスクリュに巻き込まれることおよび、スクリュ外周
及び/またはシリンダ内面に施した加工によって、連続
した強化繊維に櫛作用を及ぼし、強化繊維の開繊度合や
繊維長を制御できる事を見出だした。これにより、従来
得られなかった高い生産性と成形時の良流動性、優れた
機械的性質の繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ることが
可能であり、極めて工業的な価値の高いものである。
【図1】図1aは刃状の加工を施したスクリュの斜視
図、図1bは刃状の加工を施したシリンダの切開斜視図
である。図1cは本発明で網目の加工を施したスクリュ
の斜視図、図1dは網目の加工を施したシリンダの切開
斜視図である。
図、図1bは刃状の加工を施したシリンダの切開斜視図
である。図1cは本発明で網目の加工を施したスクリュ
の斜視図、図1dは網目の加工を施したシリンダの切開
斜視図である。
【図2】図2は図1aまたはbで示した刃状加工を施し
たスクリュまたはシリンダの刃状部分の側面の断面を拡
大した概念図である。
たスクリュまたはシリンダの刃状部分の側面の断面を拡
大した概念図である。
【図3】図3aは順のフルフライトスクリュのフライト
上に刃状の加工を施したスクリュの側面図であり、図3
bは順のフルフライトスクリュのフライト上に網目加工
を施したスクリュの側面図である。
上に刃状の加工を施したスクリュの側面図であり、図3
bは順のフルフライトスクリュのフライト上に網目加工
を施したスクリュの側面図である。
【図4】図4は本発明で好ましく使用される供給口を2
ケ設けた押出機の全体断面図である。
ケ設けた押出機の全体断面図である。
θ.刃先角度 t.ピッチ h.山頂と谷底の高さ 1.刃状加工部を有するスクリュ 2.スクリュの刃状加工部 3.刃状加工部を有するシリンダ 4.シリンダ内壁の刃状加工部 5.網目状加工を有するスクリュ 6.スクリュの網目状加工部 7.網目状加工を有するシリンダ 8.シリンダ内壁の網目状加工部 9.刃状加工部を有する順のフルフライトスクリュ 10.スクリュの刃状加工部 11.網目状加工を有する順のフルフライトスクリュ 12.スクリュの網目状加工部 13.スクリュフルフライト部 14.フライト面 15.シリンダ内壁 16.第1の供給口 17.第2の供給口 18.スクリュ 19.ニーディングゾーン 20.順ネジのフルフライト 21.スクリュ凹凸面形成部 22.ダイス 23.繊維強化熱可塑性樹脂シート 24.シリンダ内壁 25.シリンダ内壁凹凸面形成部
Claims (13)
- 【請求項1】強化繊維で補強された繊維強化熱可塑性樹
脂シートにおいて、シート中の強化繊維の重量平均繊維
長(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比(Lw/
Ln)が1.1から5.0であり、重量平均繊維長が3
mmから200mmであるとともに、該シート中で、観
察される全強化繊維の内、10本以上集束した強化繊維
が60%以下であることを特徴とする繊維強化熱可塑性
樹脂シート。 - 【請求項2】強化繊維で補強された繊維強化熱可塑性樹
脂シートにおいて、シート中の強化繊維の重量平均繊維
長(Lw)に対する数平均繊維長(Ln)の比(Lw/
Ln)が1.3から5.0であることを特徴とする請求
項1記載の繊維強化熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項3】重量平均繊維長が3mmから100mmで
あることを特徴とする請求項1または2記載の繊維強化
熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項4】シート中で、観察される全強化繊維の内、
10本以上集束した強化繊維が35%以下であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の繊維強化熱可
塑性樹脂シート。 - 【請求項5】重量平均繊維長(Lw)に対する数平均繊
維長(Ln)の比(Lw/Ln)が1.3から4.0で
あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の繊
維強化熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項6】重量平均繊維長(Lw)に対する数平均繊
維長(Ln)の比(Lw/Ln)が1.5から4.0で
あることを特徴とする請求項5記載の繊維強化熱可塑性
樹脂シート。 - 【請求項7】強化繊維が、ガラス繊維および/または炭
素繊維である請求項1〜6のいずれか記載の繊維強化熱
可塑性樹脂シート。 - 【請求項8】熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート共重合系液晶ポリ
マ、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロ
ン66、芳香族ナイロン、共重合ナイロン、ポリフェニ
レンスルフィド、ABS樹脂から選ばれる少なくとも1
種類以上である請求項1〜7のいずれか記載の繊維強化
熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項9】繊維強化熱可塑性樹脂シート中の強化繊維
含有量が1〜60重量%である請求項1〜8のいずれか
記載の繊維強化熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項10】繊維強化熱可塑性樹脂シートが押出機を
用いて製造されたものである請求項1〜9のいずれか記
載の繊維強化熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項11】熱可塑性樹脂と連続した強化繊維を押出
機シリンダ内に供給し、押出機シリンダ内で溶融した熱
可塑性樹脂と強化繊維とをスクリュ表面および/または
シリンダ内壁の少なくとも一部が表面異形化加工された
スクリュおよび/またはシリンダで形成される制御機構
部を通過させることにより、異形化加工表面の櫛作用で
熱可塑性樹脂マトリックス中における強化繊維を開繊
し、繊維長を制御することにより請求項1〜10のいず
れか記載の繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造すること
を特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項12】繊維を開繊し、繊維長を制御する表面異
形化加工されたスクリュが、楕円筒や円柱状のスクリュ
の表面に、凹凸加工を施したスクリュであることを特徴
とする請求項11記載の繊維強化熱可塑性樹脂シートの
製造方法。 - 【請求項13】繊維を開繊し、繊維長を制御するスクリ
ュ表面および/またはシリンダ内壁の表面異形化加工
が、スクリュ軸と垂直方向に凸凹を形成した刃状の加工
であることを特徴とする請求項11または12記載の繊
維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7147144A JPH0859889A (ja) | 1994-06-15 | 1995-06-14 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13306494 | 1994-06-15 | ||
| JP6-133064 | 1994-06-15 | ||
| JP7147144A JPH0859889A (ja) | 1994-06-15 | 1995-06-14 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0859889A true JPH0859889A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=26467503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7147144A Pending JPH0859889A (ja) | 1994-06-15 | 1995-06-14 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0859889A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004529018A (ja) * | 2001-06-19 | 2004-09-24 | ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト | 成形品を製造する方法および装置 |
| JP2012148443A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Toyota Motor Corp | リブ付き構造の繊維強化樹脂材とその製造方法 |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP7147144A patent/JPH0859889A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004529018A (ja) * | 2001-06-19 | 2004-09-24 | ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト | 成形品を製造する方法および装置 |
| JP2012148443A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Toyota Motor Corp | リブ付き構造の繊維強化樹脂材とその製造方法 |
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