JPH09221347A - コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤、それを含有するコンクリート、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用塗料 - Google Patents
コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤、それを含有するコンクリート、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用塗料Info
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- JPH09221347A JPH09221347A JP2494696A JP2494696A JPH09221347A JP H09221347 A JPH09221347 A JP H09221347A JP 2494696 A JP2494696 A JP 2494696A JP 2494696 A JP2494696 A JP 2494696A JP H09221347 A JPH09221347 A JP H09221347A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B20/00—Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
- C04B20/10—Coating or impregnating
- C04B20/1055—Coating or impregnating with inorganic materials
- C04B20/1062—Metals
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B2103/00—Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
- C04B2103/60—Agents for protection against chemical, physical or biological attack
- C04B2103/67—Biocides
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Abstract
(57)【要約】
【課題】効果的に且つ長期間に渡ってコンクリートまた
はモルタルの劣化を防止することができる劣化防止剤、
およびそれを含有するコンクリート、モルタルならびに
塗料の提供。 【解決手段】硫黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌するア
モルファス合金を含有することを特徴とするコンクリー
トまたはモルタル用劣化防止剤、該劣化防止剤を含有す
ることを特徴とするコンクリート、モルタル、ならびに
上記劣化防止剤を樹脂溶液に分散してなることを特徴と
するコンクリートまたはモルタル用塗料。
はモルタルの劣化を防止することができる劣化防止剤、
およびそれを含有するコンクリート、モルタルならびに
塗料の提供。 【解決手段】硫黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌するア
モルファス合金を含有することを特徴とするコンクリー
トまたはモルタル用劣化防止剤、該劣化防止剤を含有す
ることを特徴とするコンクリート、モルタル、ならびに
上記劣化防止剤を樹脂溶液に分散してなることを特徴と
するコンクリートまたはモルタル用塗料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫黄酸化細菌を防
菌及び/又は殺菌することを特徴とするコンクリートま
たはモルタル用劣化防止剤、それを用いたコンクリー
ト、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用
塗料に関する。さらに詳しくは、下水道用コンクリート
に好適に用いられる劣化防止剤に関する。
菌及び/又は殺菌することを特徴とするコンクリートま
たはモルタル用劣化防止剤、それを用いたコンクリー
ト、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用
塗料に関する。さらに詳しくは、下水道用コンクリート
に好適に用いられる劣化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に水が滞留する下水処理管等か
ら発生する硫化水素は、さらに硫黄酸化細菌で酸化され
ることにより硫酸に変化し、コンクリートまたはモルタ
ル構造物中のカルシウムと反応して石膏化を進ませ、コ
ンクリートまたはモルタル構造物を著しく劣化させるこ
とが知られている。さらに、コンクリートまたはモルタ
ル構造物は、塗装されていても、塗膜中のピンホールを
通して塗料が剥離したり、塗膜中のエポキシ樹脂等の高
分子材料にクラックが発生し、劣化することが知られて
いる。
ら発生する硫化水素は、さらに硫黄酸化細菌で酸化され
ることにより硫酸に変化し、コンクリートまたはモルタ
ル構造物中のカルシウムと反応して石膏化を進ませ、コ
ンクリートまたはモルタル構造物を著しく劣化させるこ
とが知られている。さらに、コンクリートまたはモルタ
ル構造物は、塗装されていても、塗膜中のピンホールを
通して塗料が剥離したり、塗膜中のエポキシ樹脂等の高
分子材料にクラックが発生し、劣化することが知られて
いる。
【0003】コンクリート劣化のサイクルについては、
以下のようなことが一般に言われている。即ち、硫化水
素によるコンクリートの腐食メカニズムには、2種類の
微生物が関与している。具体的には、まず、下水中に存
在している硫酸塩(通常、硫酸塩濃度は20〜40mg/Lの範
囲である。)が、嫌気性下で硫酸塩還元細菌により還元
され、硫化水素が発生する。次いで、この硫化水素がコ
ンクリート壁面の付着水に吸着され、好気性下で硫黄酸
化細菌により硫化水素が酸化されて硫酸が発生してコン
クリートの劣化が生じる。
以下のようなことが一般に言われている。即ち、硫化水
素によるコンクリートの腐食メカニズムには、2種類の
微生物が関与している。具体的には、まず、下水中に存
在している硫酸塩(通常、硫酸塩濃度は20〜40mg/Lの範
囲である。)が、嫌気性下で硫酸塩還元細菌により還元
され、硫化水素が発生する。次いで、この硫化水素がコ
ンクリート壁面の付着水に吸着され、好気性下で硫黄酸
化細菌により硫化水素が酸化されて硫酸が発生してコン
クリートの劣化が生じる。
【0004】2種類の微生物のうち、硫黄酸化細菌がコ
ンクリート劣化の主原因であると考えられており、種々
の防止方法が提案されている。例えば、過酸化水素、塩
素化合物又は鉄、亜鉛、鉛、銅等の金属塩を大量に添加
して下水中の硫化水素を捕捉する方法が知られている
が、経済性に問題がある。また、空気をバブリングする
ことにより硫化水素の濃度を低下させる方法が知られて
いるが、十分満足のいく効果が得られていない。さら
に、エポキシ樹脂などのライニングによりコンクリート
を保護する方法が知られているが、この方法は施工費が
高く、寿命が短いため定期的に再塗装が必要である。し
かも、長期間にわたり下水処理施設の運転を停止せざる
を得ないという欠点を有している。
ンクリート劣化の主原因であると考えられており、種々
の防止方法が提案されている。例えば、過酸化水素、塩
素化合物又は鉄、亜鉛、鉛、銅等の金属塩を大量に添加
して下水中の硫化水素を捕捉する方法が知られている
が、経済性に問題がある。また、空気をバブリングする
ことにより硫化水素の濃度を低下させる方法が知られて
いるが、十分満足のいく効果が得られていない。さら
に、エポキシ樹脂などのライニングによりコンクリート
を保護する方法が知られているが、この方法は施工費が
高く、寿命が短いため定期的に再塗装が必要である。し
かも、長期間にわたり下水処理施設の運転を停止せざる
を得ないという欠点を有している。
【0005】また、金属及び/又は金属酸化物をコンク
リートに含有させてコンクリートの劣化を防ぐ方法が、
特開平4-149053号公報に開示されている。しかし、この
方法は、金属又は金属酸化物を単体で、あるいは混合し
て使用しているため、硫酸に対する溶解性が高く、持続
性が短い、また使用量が多くなるなどの欠点を有してい
る。
リートに含有させてコンクリートの劣化を防ぐ方法が、
特開平4-149053号公報に開示されている。しかし、この
方法は、金属又は金属酸化物を単体で、あるいは混合し
て使用しているため、硫酸に対する溶解性が高く、持続
性が短い、また使用量が多くなるなどの欠点を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、効果的に且
つ長期間に渡ってコンクリートまたはモルタルの劣化を
防止することができる劣化防止剤、およびそれを含有す
るコンクリート、モルタルならびに塗料の提供を目的と
する。
つ長期間に渡ってコンクリートまたはモルタルの劣化を
防止することができる劣化防止剤、およびそれを含有す
るコンクリート、モルタルならびに塗料の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、硫
黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌するアモルファス合金
を含有することを特徴とするコンクリートまたはモルタ
ル用劣化防止剤を提供する。また、本発明は、無機粒子
または有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコー
ティングしてなることを特徴とする上記コンクリートま
たはモルタル用劣化防止剤を提供する。さらに、本発明
は、アモルファス合金がニッケル合金であることを特徴
とする上記コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤を
提供する。さらに、本発明は、上記コンクリートまたは
モルタル用劣化防止剤を含有することを特徴とするコン
クリートを提供する。さらに、本発明は、上記コンクリ
ートまたはモルタル用劣化防止剤を含有することを特徴
とするモルタルを提供する。さらに、本発明は、上記コ
ンクリートまたはモルタル用劣化防止剤を樹脂溶液に分
散してなることを特徴とするコンクリートまたはモルタ
ル用塗料を提供する。
黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌するアモルファス合金
を含有することを特徴とするコンクリートまたはモルタ
ル用劣化防止剤を提供する。また、本発明は、無機粒子
または有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコー
ティングしてなることを特徴とする上記コンクリートま
たはモルタル用劣化防止剤を提供する。さらに、本発明
は、アモルファス合金がニッケル合金であることを特徴
とする上記コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤を
提供する。さらに、本発明は、上記コンクリートまたは
モルタル用劣化防止剤を含有することを特徴とするコン
クリートを提供する。さらに、本発明は、上記コンクリ
ートまたはモルタル用劣化防止剤を含有することを特徴
とするモルタルを提供する。さらに、本発明は、上記コ
ンクリートまたはモルタル用劣化防止剤を樹脂溶液に分
散してなることを特徴とするコンクリートまたはモルタ
ル用塗料を提供する。
【0008】本発明の劣化防止剤をコンクリート、モル
タル、コンクリートまたはモルタル用塗料に用いれば、
土壌、水中などに存在して繁殖するチオバチルス属の硫
黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌することにより、コン
クリート劣化サイクルを切断することができ、効果的に
且つ長期間に渡ってコンクリートなどの劣化を防止する
ことができる。
タル、コンクリートまたはモルタル用塗料に用いれば、
土壌、水中などに存在して繁殖するチオバチルス属の硫
黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌することにより、コン
クリート劣化サイクルを切断することができ、効果的に
且つ長期間に渡ってコンクリートなどの劣化を防止する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】アモルファス合金は、水に難溶性
であり、且つ硫黄酸化細菌により生成される硫酸に可溶
なアモルファス合金、即ち該硫酸が発生した際に反応し
て硫酸塩を形成して、硫黄酸化細菌を防菌及び/又は殺
菌することが可能なアモルファス合金であれば特に限定
されるものでない。具体的には、例えば、ニッケル/銅
/錫、ニッケル/銅/亜鉛、ニッケル/銅/鉄、ニッケ
ル/銅/コバルト、ニッケル/錫/亜鉛、ニッケル/銅
/クロム、ニッケル/錫/鉄、ニッケル/鉄/コバル
ト、ニッケル/鉄/クロム、ニッケル/鉄/亜鉛等の合
金が挙げられる。これらのアモルファス合金は耐食性に
優れているので、使用環境が強酸性から弱酸性に大きく
変動しても、各金属イオンの溶出量がほぼ一定となる利
点がある。
であり、且つ硫黄酸化細菌により生成される硫酸に可溶
なアモルファス合金、即ち該硫酸が発生した際に反応し
て硫酸塩を形成して、硫黄酸化細菌を防菌及び/又は殺
菌することが可能なアモルファス合金であれば特に限定
されるものでない。具体的には、例えば、ニッケル/銅
/錫、ニッケル/銅/亜鉛、ニッケル/銅/鉄、ニッケ
ル/銅/コバルト、ニッケル/錫/亜鉛、ニッケル/銅
/クロム、ニッケル/錫/鉄、ニッケル/鉄/コバル
ト、ニッケル/鉄/クロム、ニッケル/鉄/亜鉛等の合
金が挙げられる。これらのアモルファス合金は耐食性に
優れているので、使用環境が強酸性から弱酸性に大きく
変動しても、各金属イオンの溶出量がほぼ一定となる利
点がある。
【0010】アモルファス合金の形態は、コンクリー
ト、モルタル又は塗料に容易に且つ均一に混合し得るよ
うに、微粉末であるのが好ましく、特に平均粒径 0.001
〜1.0mm の微粉末であるのが好ましい。また、アモルフ
ァス合金の分散性を向上させ、硫黄酸化細菌を防菌及び
/又は殺菌する効果を高めるためには、無機粒子または
有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコーティン
グすることが好ましい。硫黄酸化細菌を防菌及び/又は
殺菌するためには、粒子内部まですべてがアモルファス
合金である必要がなく、経済的な観点からも、無機粒子
または有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコー
ティングすることが好ましい。ドライコーティングは、
スパッタリング法により容易に行うことができる。
ト、モルタル又は塗料に容易に且つ均一に混合し得るよ
うに、微粉末であるのが好ましく、特に平均粒径 0.001
〜1.0mm の微粉末であるのが好ましい。また、アモルフ
ァス合金の分散性を向上させ、硫黄酸化細菌を防菌及び
/又は殺菌する効果を高めるためには、無機粒子または
有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコーティン
グすることが好ましい。硫黄酸化細菌を防菌及び/又は
殺菌するためには、粒子内部まですべてがアモルファス
合金である必要がなく、経済的な観点からも、無機粒子
または有機粒子表面に、アモルファス合金をドライコー
ティングすることが好ましい。ドライコーティングは、
スパッタリング法により容易に行うことができる。
【0011】無機粒子または有機粒子の平均粒径は 0.0
01〜1.0mm であることが好ましい。有機粒子としては、
有機顔料や、懸濁重合、乳化重合、沈殿重合、機械粉砕
してなる樹脂粒子を用いることができ、無機粒子として
は、無機顔料、無機フィラー、骨材、セメント、砂など
を用いることができる。無機顔料としては、カーボンブ
ラック、酸化チタンなどが挙げられ、無機フィラーとし
ては、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タル
ク、マイカなどが挙げられるが、コストが安く、スパッ
タリングできる粒子であればこれらに限定されるもので
はない。
01〜1.0mm であることが好ましい。有機粒子としては、
有機顔料や、懸濁重合、乳化重合、沈殿重合、機械粉砕
してなる樹脂粒子を用いることができ、無機粒子として
は、無機顔料、無機フィラー、骨材、セメント、砂など
を用いることができる。無機顔料としては、カーボンブ
ラック、酸化チタンなどが挙げられ、無機フィラーとし
ては、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タル
ク、マイカなどが挙げられるが、コストが安く、スパッ
タリングできる粒子であればこれらに限定されるもので
はない。
【0012】本発明の劣化防止剤の含有割合は、コンク
リート、モルタル中のセメント成分又は塗料中の樹脂成
分 100重量部に対して、劣化防止剤中の硫黄酸化細菌を
防菌及び/又は殺菌するアモルファス合金 0.001〜10重
量部であるのが好ましい。アモルファス合金の含有量が
0.001重量部未満の場合には、硫黄酸化細菌に対する防
菌及び/又は殺菌効果を長期間持続させることが困難で
ある。一方、10重量部を越えて含有させても、硫黄酸化
細菌に対する防菌及び/又は殺菌効果の向上は期待でき
ず、コスト的に高くなり好ましくない。
リート、モルタル中のセメント成分又は塗料中の樹脂成
分 100重量部に対して、劣化防止剤中の硫黄酸化細菌を
防菌及び/又は殺菌するアモルファス合金 0.001〜10重
量部であるのが好ましい。アモルファス合金の含有量が
0.001重量部未満の場合には、硫黄酸化細菌に対する防
菌及び/又は殺菌効果を長期間持続させることが困難で
ある。一方、10重量部を越えて含有させても、硫黄酸化
細菌に対する防菌及び/又は殺菌効果の向上は期待でき
ず、コスト的に高くなり好ましくない。
【0013】無機粒子または有機粒子表面にアモルファ
ス合金をドライコーティングする場合には、コンクリー
ト、モルタル中のセメント成分又は塗料中の樹脂成分 1
00重量部に対して、劣化防止剤中の硫黄酸化細菌を防菌
及び/又は殺菌するアモルファス合金 0.001〜1.0 重量
部で充分な防菌及び/又は殺菌が得られる。なお、アモ
ルファス合金のコーティング膜厚は、10〜10000 Å程度
で十分効果が発揮できる。
ス合金をドライコーティングする場合には、コンクリー
ト、モルタル中のセメント成分又は塗料中の樹脂成分 1
00重量部に対して、劣化防止剤中の硫黄酸化細菌を防菌
及び/又は殺菌するアモルファス合金 0.001〜1.0 重量
部で充分な防菌及び/又は殺菌が得られる。なお、アモ
ルファス合金のコーティング膜厚は、10〜10000 Å程度
で十分効果が発揮できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によりさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。例中、部および%は、重量部および重量%を
それぞれ表す。 〔実施例1〕JIS A 5308の川砂(平均粒径 1.0mm) 2.5
部をスパッタ装置に投入してニッケル/銅/錫3元合金
(34:33:33原子%)のコーティングを行った。コーティ
ングにあたっては、予めアルゴンガス雰囲気下、 2×10
-3Torrの減圧で出力100Wで逆スパッタリングを行って、
川砂表面を活性化した。引き続き、ニッケル/銅/錫3
元合金のターゲットを用いて、出力300W、川砂温度 200
℃の条件で1時間スパッタリングを行って、川砂表面に
約5000Åのニッケル/銅/錫3元アモルファス合金のド
ライコーティングを施したのち、冷却して装置から取り
出した。得られた劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケル
/銅/錫3元アモルファス合金の割合:0.03%)25部
を、セメント 100部、砂 200部および水50部からなるモ
ルタル成分に添加し、モルタルミキサーにより十分混合
撹拌したのち、型枠に入れて養生を28日間行い、モルタ
ル供試体を得た。
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。例中、部および%は、重量部および重量%を
それぞれ表す。 〔実施例1〕JIS A 5308の川砂(平均粒径 1.0mm) 2.5
部をスパッタ装置に投入してニッケル/銅/錫3元合金
(34:33:33原子%)のコーティングを行った。コーティ
ングにあたっては、予めアルゴンガス雰囲気下、 2×10
-3Torrの減圧で出力100Wで逆スパッタリングを行って、
川砂表面を活性化した。引き続き、ニッケル/銅/錫3
元合金のターゲットを用いて、出力300W、川砂温度 200
℃の条件で1時間スパッタリングを行って、川砂表面に
約5000Åのニッケル/銅/錫3元アモルファス合金のド
ライコーティングを施したのち、冷却して装置から取り
出した。得られた劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケル
/銅/錫3元アモルファス合金の割合:0.03%)25部
を、セメント 100部、砂 200部および水50部からなるモ
ルタル成分に添加し、モルタルミキサーにより十分混合
撹拌したのち、型枠に入れて養生を28日間行い、モルタ
ル供試体を得た。
【0015】〔実施例2〕JIS A 5308の川砂の代わりに
セメント(平均粒径0.01mm)を使用した以外は、実施例
1と同様にしてスパッタリングを行って、セメント表面
に約 500Åのニッケル/銅/錫3元アモルファス合金の
ドライコーティングを施したのち、冷却して装置から取
り出した。得られた劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケ
ル/銅/錫3元アモルファス合金の割合: 2.5%)25部
を、骨材(最大寸法25mm)775部、セメント 120部および
水80部からなるコンクリート成分に添加し、コンクリー
トミキサーにより十分混合撹拌したのち、型枠に入れて
養生を28日間行い、コンクリート供試体を得た。
セメント(平均粒径0.01mm)を使用した以外は、実施例
1と同様にしてスパッタリングを行って、セメント表面
に約 500Åのニッケル/銅/錫3元アモルファス合金の
ドライコーティングを施したのち、冷却して装置から取
り出した。得られた劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケ
ル/銅/錫3元アモルファス合金の割合: 2.5%)25部
を、骨材(最大寸法25mm)775部、セメント 120部および
水80部からなるコンクリート成分に添加し、コンクリー
トミキサーにより十分混合撹拌したのち、型枠に入れて
養生を28日間行い、コンクリート供試体を得た。
【0016】〔実施例3〕JIS A 5308の川砂の代わりに
ポリスチレン微粒子(平均粒径0.01mm)を使用した以外
は、実施例1と同様にして劣化防止剤(劣化防止剤中の
ニッケル/銅/錫3元アモルファス合金の割合: 2.5
%)を製造し、モルタル供試体を得た。 〔実施例4〕ニッケル/銅/錫3元合金の代わりにニッ
ケル/銅/亜鉛3元合金(34:33:33原子%)を使用した
以外は、実施例1と同様にして劣化防止剤(劣化防止剤
中のニッケル/銅/亜鉛3元アモルファス合金の割合:
0.03%)を製造し、モルタル供試体を得た。
ポリスチレン微粒子(平均粒径0.01mm)を使用した以外
は、実施例1と同様にして劣化防止剤(劣化防止剤中の
ニッケル/銅/錫3元アモルファス合金の割合: 2.5
%)を製造し、モルタル供試体を得た。 〔実施例4〕ニッケル/銅/錫3元合金の代わりにニッ
ケル/銅/亜鉛3元合金(34:33:33原子%)を使用した
以外は、実施例1と同様にして劣化防止剤(劣化防止剤
中のニッケル/銅/亜鉛3元アモルファス合金の割合:
0.03%)を製造し、モルタル供試体を得た。
【0017】〔実施例5〕液状エポキシ樹脂 100部に、
実施例1で得られた劣化防止剤 5部およびポリアミド樹
脂 100部を混合して塗料を調製し、7cm×7cm×2cmの
モルタル表面に平均膜厚 300μで全面塗装し、モルタル
供試体を得た。 〔実施例6〕JIS A 5308の川砂の代わりに酸化チタン
(平均粒径0.01mm)を使用した以外は、実施例1と同様
にして劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケル/銅/錫3
元アモルファス合金の割合: 2.5%)を製造し、モルタ
ル供試体を得た。
実施例1で得られた劣化防止剤 5部およびポリアミド樹
脂 100部を混合して塗料を調製し、7cm×7cm×2cmの
モルタル表面に平均膜厚 300μで全面塗装し、モルタル
供試体を得た。 〔実施例6〕JIS A 5308の川砂の代わりに酸化チタン
(平均粒径0.01mm)を使用した以外は、実施例1と同様
にして劣化防止剤(劣化防止剤中のニッケル/銅/錫3
元アモルファス合金の割合: 2.5%)を製造し、モルタ
ル供試体を得た。
【0018】〔比較例1〕実施例1で得られた劣化防止
剤を除いた以外は、実施例1と同様にしてモルタル供試
体を得た。 〔比較例2〕実施例1で得られた劣化防止剤を除いた以
外は、実施例5と同様にして塗料を調製し、モルタル供
試体を得た。
剤を除いた以外は、実施例1と同様にしてモルタル供試
体を得た。 〔比較例2〕実施例1で得られた劣化防止剤を除いた以
外は、実施例5と同様にして塗料を調製し、モルタル供
試体を得た。
【0019】実施例および比較例で得られた供試体を下
水処理場の汚泥施設の壁内に曝し、9カ月間汚泥に暴露
して硫黄酸化細菌の付着状況及び供試体の石膏化状況を
以下のようにして評価した。結果を表1に示す。
水処理場の汚泥施設の壁内に曝し、9カ月間汚泥に暴露
して硫黄酸化細菌の付着状況及び供試体の石膏化状況を
以下のようにして評価した。結果を表1に示す。
【0020】(硫黄酸化細菌の付着状況)供試体の表面
を、歯磨き用のブラシを用いて滅菌した水道水(オート
クレーブで20分間滅菌)50mlで洗浄し、その洗浄液を超
音波破砕した後、希釈した。これを、固体ONM培地を
用いて、培養温度30℃で11日間培養し、コロニーを計数
した。 (石膏化状況)供試体の表面を 10gサンプリングし、X
線回折装置で CaSO4の量を測定した。
を、歯磨き用のブラシを用いて滅菌した水道水(オート
クレーブで20分間滅菌)50mlで洗浄し、その洗浄液を超
音波破砕した後、希釈した。これを、固体ONM培地を
用いて、培養温度30℃で11日間培養し、コロニーを計数
した。 (石膏化状況)供試体の表面を 10gサンプリングし、X
線回折装置で CaSO4の量を測定した。
【0021】
【表1】
【0022】 硫黄酸化細菌の付着状況の評価基準 石膏化状況の評価基準 評価1: 106cell/ml 以上 評価1:80%以上 評価2: 104〜106cell/ml 評価2:50〜80% 評価3: 102〜104cell/ml 評価3:30〜50% 評価4: 102cell/ml 未満 評価4: 1〜30% 評価5:全く付着は認められず。 評価5:石膏化が全く認められず。
【0023】
【発明の効果】本発明の劣化防止剤は、特に水と接触す
る下水処理施設等におけるコンクリートまたはモルタル
の劣化防止に極めて有用である。
る下水処理施設等におけるコンクリートまたはモルタル
の劣化防止に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C04B 103:69 (72)発明者 竹島 鋭機 千葉県市川市高谷新町7番地の1日新製鋼 株式会社内 (72)発明者 兒島 薫 千葉県市川市高谷新町7番地の1日新製鋼 株式会社内 (72)発明者 白井 安 千葉県市川市高谷新町7番地の1日新製鋼 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】硫黄酸化細菌を防菌及び/又は殺菌するア
モルファス合金を含有することを特徴とするコンクリー
トまたはモルタル用劣化防止剤。 - 【請求項2】無機粒子または有機粒子表面に、アモルフ
ァス合金をドライコーティングしてなることを特徴とす
る請求項1記載のコンクリートまたはモルタル用劣化防
止剤。 - 【請求項3】アモルファス合金がニッケル合金であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載のコンクリートま
たはモルタル用劣化防止剤。 - 【請求項4】請求項1ないし3いずれか記載のコンクリ
ートまたはモルタル用劣化防止剤を含有することを特徴
とするコンクリート。 - 【請求項5】請求項1ないし3いずれか記載のコンクリ
ートまたはモルタル用劣化防止剤を含有することを特徴
とするモルタル。 - 【請求項6】請求項1ないし3いずれか記載のコンクリ
ートまたはモルタル用劣化防止剤を樹脂溶液に分散して
なることを特徴とするコンクリートまたはモルタル用塗
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2494696A JPH09221347A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤、それを含有するコンクリート、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2494696A JPH09221347A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤、それを含有するコンクリート、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用塗料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09221347A true JPH09221347A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12152188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2494696A Withdrawn JPH09221347A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | コンクリートまたはモルタル用劣化防止剤、それを含有するコンクリート、モルタル、ならびにコンクリートまたはモルタル用塗料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09221347A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009043328A1 (de) * | 2007-10-05 | 2009-04-09 | Matthäi Bauunternehmen GmbH & Co. KG | Mineralstoff zur herstellung einer fahrbahnschicht, verfahren zur herstellung desselben, fahrbahnschicht aus selbigem und verfahren zur herstellung der fahrbahnschicht |
| EP2329720A2 (en) | 2009-09-23 | 2011-06-08 | Povazská cementáren, a.s. | Antimicrobially active agent for building industry, method of its production and use |
| WO2023063394A1 (ja) * | 2021-10-14 | 2023-04-20 | 三井化学株式会社 | 抗微生物性材料および抗微生物性資材 |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP2494696A patent/JPH09221347A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009043328A1 (de) * | 2007-10-05 | 2009-04-09 | Matthäi Bauunternehmen GmbH & Co. KG | Mineralstoff zur herstellung einer fahrbahnschicht, verfahren zur herstellung desselben, fahrbahnschicht aus selbigem und verfahren zur herstellung der fahrbahnschicht |
| EP2329720A2 (en) | 2009-09-23 | 2011-06-08 | Povazská cementáren, a.s. | Antimicrobially active agent for building industry, method of its production and use |
| WO2023063394A1 (ja) * | 2021-10-14 | 2023-04-20 | 三井化学株式会社 | 抗微生物性材料および抗微生物性資材 |
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|---|---|---|---|
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