JPH09222808A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09222808A
JPH09222808A JP8029015A JP2901596A JPH09222808A JP H09222808 A JPH09222808 A JP H09222808A JP 8029015 A JP8029015 A JP 8029015A JP 2901596 A JP2901596 A JP 2901596A JP H09222808 A JPH09222808 A JP H09222808A
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JP8029015A
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Masaru Sato
優 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙に吸着バイアスを印加して搬送ベルトによ
る用紙搬送を正しく維持するとともに未転写トナーや転
写電流を阻害することなく正しい画像転写を行う画像形
成装置を提供する。 【解決手段】感光体ドラム21と転写ブラシ26とで転
写部が構成される。搬送ベルト25の上流を従動回転ロ
ーラ29で支持し、これに吸着帯電ローラ31が圧接し
て用紙Pを搬送する。スイッチ33を介し、用紙Pの先
端余白部と後端余白部には高い吸着バイアス電圧を電源
32−1から印加し、用紙Pの印字領域には、低い吸着
バイアス電圧を電源32−2から印加するか電圧を印加
しない。用紙Pは先端余白部を搬送ベルト25に吸着さ
れ安定した状態で転写部へ搬送される。転写部でトナー
像を担持した感光体ドラム21の表面には用紙Pの弱い
電荷の印字領域が近接し当接するから、未転写のトナー
が転写前に用紙の強い吸着電荷に乱されることがなく、
高品質の画像が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の搬送ベルト
への安定した吸着とその用紙への安定したトナー像の転
写とを行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
がある。この画像形成装置は、像担持体に光書込みによ
って潜像を形成し、この潜像をトナー像化して、そのト
ナー像を用紙に転写して定着させる。
【0003】図7は、そのような画像形成装置の例を主
要部のみ図示したものである。同図に示す画像形成装置
は、像担持体として感光体ドラム1を備え、その感光体
ドラム1の円周面に沿って初期化帯電ブラシ2、書込み
ヘッド3、現像器4、転写ブラシ5、及びクリーナ6を
備えている。
【0004】感光体ドラム1は、通常、導電性の金属ロ
ーラの表面に光導電体を一様に被着して成り、金属ロー
ラ部は接地されている。そして、初期化帯電ブラシ2
は、高圧電源2−1によりマイナスの高電圧を感光体ド
ラム1に印加する。この印加により感光体ドラム1の周
表面の感光層がマイナス高電位に一様に帯電する。書込
みヘッド3は、レーザー光源又はLED光源を備えてお
り、感光体ドラム1のマイナス高電位に帯電した周表面
を画像情報に応じて選択的に露光する。この露光により
感光体ドラム1の表面には電位の減衰したマイナス低電
位部が形成され、その低電位部と予め帯電した上記の高
電位部とで構成される静電潜像が形成される。
【0005】現像器4は、内部に非磁性のトナー4−1
を収容し、下部開口に現像ローラ4−2を支持してい
る。現像ローラ4−2は、電源4−3から強さが中間の
マイナス電位の現像バイアスを印加され、一方、トナー
4−1は、不図示の規制部材により摩擦による弱いマイ
ナス電位に帯電し、一定の層厚に規制されて現像ローラ
4−2の表面に付着する。このトナー4−1を現像ロー
ラ4−2が回転しながら感光体ドラム1との対向部に搬
送する。現像ローラ4−2と感光体ドラム1との対向部
では、静電潜像の低電位部と現像ローラ4−2の中間電
位間に電位差が形成され、静電潜像の低電位部は現像ロ
ーラ4−2に対して相対的にプラス極性の電位を形成す
る。この電位差による電界により、マイナス極性に帯電
している非磁性トナー4−1が感光体ドラム1のプラス
極性の静電潜像低電位部に転移する。これによってトナ
ー像が形成(反転現像)される。このトナー像は、感光
体ドラム1の回転によって、感光体ドラム1と転写ブラ
シ5との対向部に順次移動する。
【0006】この感光体ドラム1と転写ブラシ5との対
向部に、上記感光体ドラム1上のトナー像を転写するた
めに用紙7が搬送される。この用紙7の搬送には、従来
は搬送ロール対と搬送ガイド板を用いるのが極めて一般
的であったが、画像形成処理を高速で行う場合等に用紙
7を安定して搬送できる利点があることから近年では搬
送ベルト8が多用されている。また、搬送ベルト8を用
いると感光体ドラム1上に残留するトナー4−1で転写
ブラシ5が汚染されることがないために装置全体の保守
及び維持が容易であるという利点もある。更に、搬送ベ
ルト方式は、フルカラーの画像を形成する場合、複数の
感光体ドラムを多段式に配設して色毎に対応する複数の
画像形成部を構成することが容易であるという利点もあ
る。
【0007】この搬送ベルト8は、一般に厚さ百数十μ
m程度のフィルム状部材から成り誘電体又は半導電体で
構成される。搬送ベルト8は、水平方向にループ状に配
置され、水平方向の両端部を回転ローラ9及び10に夫
々支持されて張設され、上部表面が感光体ドラム1に接
して図の矢印Aで示す反時計回り方向に循環移動する。
この上循環部の外周面に用紙7を載せて安定した状態
(姿勢)で搬送するために、搬送ベルト8の用紙搬送方
向上流側の端部(用紙搬入部)に吸着帯電ローラ13が
設けられている。この吸着帯電ローラ13にはプラス極
性の電圧を出力する電源14が接続されており、吸着帯
電ローラ13は搬送ベルト8を介して回転ローラ10に
圧接し、用紙7に電荷を与える。これによって、用紙7
は搬送ベルト8に静電的に吸着され安定して保持され
る。
【0008】図8(a),(b) は、用紙搬入部に搬入されて
きた用紙7の吸着原理を示しており同図(a) は上述した
図7の構成を部分的に再掲したもの、図8(b) は、設計
によっては用紙搬入部の形態が異なる様子を示したもの
である。これら図8(a),(b)に示すように、吸着帯電ロ
ーラ13からプラス極性の電圧が用紙7に印加される
と、用紙7の吸着帯電ローラ13側の面はプラス電荷に
帯電される。これと同時に搬送ベルト8の裏面に回転ロ
ーラ10から逆極性つまりマイナス極性の電荷が誘起さ
れて、用紙7の電荷に対する対向電荷が形成される。こ
れにより用紙7と搬送ベルト8間に強い静電吸着力が生
じ、用紙7が搬送ベルト8に吸着されて、感光体ドラム
1と転写ブラシ5との対向部へと搬送される。
【0009】同図(a),(b) に示すように、転写ブラシ5
は、搬送ベルト8を挟んで感光体ドラム1と対向し、搬
送ベルト8の裏面に摺接して、転写部を形成している。
転写ブラシ5は、導電性のブラシ状部材で形成され、正
極性の電源5−1に接続されている。この転写ブラシ5
は、搬送ベルト8を介して正極性の転写バイアスを用紙
7に印加する。これによりプラス電位となった用紙7に
感光体ドラム1上の負極性のトナー像が転写される。
【0010】トナー像を転写された用紙7は、搬送方向
下流側で搬送ベルト8表面に先端を当接させている分離
爪11(図7参照)によって搬送ベルト8から分離さ
れ、その下流に位置する定着部12に搬入される。定着
部12は、防熱板で囲まれた発熱ローラと圧接ローラと
から成り、回転する発熱ローラと圧接ローラとで用紙7
を挟持して搬送し、搬送しながら用紙7にトナー像を熱
定着させ、このトナー像の定着した用紙7を機外に排出
する。
【0011】上記のように、搬送ベルトの上面に用紙を
担持するのであるから、そのままでも用紙の搬送が可能
であるにも拘らず、更に吸着ローラからの電圧印加によ
って用紙を搬送ベルトに吸着させるのは、印字処理を高
速に行うために用紙を高速に搬送するような場合に、用
紙を単に搬送ベルト上に担持しただけでは、用紙に浮き
やバタつきが生じて転写が正しく行われないことが多い
からである。また、印字処理が高速でなくとも、図8
(b) に示したような用紙搬入部から転写部までの間に凸
屈折があるような場合に、凸屈折の部分で用紙に浮き上
がりがなく、用紙を転写部まで正しく搬送できるように
するためである。また、タンデム型のフルカラー画像形
成装置のように用紙の位置精度が高度に要求されるよう
な場合、用紙を単に搬送ベルト上に担持しただけでは、
用紙が各転写部を通過していく間に前後左右の位置ずれ
が発生するからである。もし位置ずれが発生すると、例
えば用紙の対向する2角の間で1ドット分(標準的な画
像分解能でおよそ1/9mm(ミリメートル))の位置
ずれ(回転)が生じても、完成画像に不正な縞模様(モ
アレ)が現れて画質が低下する。
【0012】したがって、搬送ベルトに対する用紙の位
置精度を維持することは極めて重要である。そして、上
述の静電吸着法は、機械的なグリップ機構や複雑なバキ
ューム機構などを必要とせず、簡単な構成で充分な吸着
力が得られるから極めて有効な方法であるといえる。特
に、多段式に転写部を形成するタンデム方式のフルカー
の画像形成には好適といえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、トナー画像を転写する前に用紙が電荷を持っ
ていると、転写性に悪影響を及ぼすという問題が発生す
る。すなわち、トナー像の現像された感光体ドラム表面
に用紙が近接すると、用紙表面の電荷が、未転写のトナ
ーを引き付けたり或はトナーが反撥して、感光体ドラム
上のトナーの付着状態が乱れてしまう。このような転写
前のトナーの乱れは、転写後の画像に「チリ」(散り)
や「トビ」(飛び)といった障害を発生させる。
【0014】このような障害は、低湿時になると、普通
紙では発生しないような場合でも、OHP用紙のように
帯電性の高い用紙では発生し易くなる。また、高湿時で
は、用紙の吸湿の度合いが高いと、用紙の電気抵抗が低
下し、吸着ローラから用紙を介して感光体ドラムに印加
電流が流れ、このため転写電流による電界が正しく形成
されず、転写不良を引き起こすという不具合が発生す
る。
【0015】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
用紙に吸着バイアスを印加して搬送ベルトによる用紙搬
送を正しく維持するとともに未転写トナーや転写電流を
阻害することなく正しい画像転写を行う画像形成装置を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
画像形成装置の構成を述べる。本発明の画像形成装置
は、像担持体と、用紙を給送する用紙給送手段と、上記
像担持体上に画像情報に対応したトナー像を形成するト
ナー像形成手段と、上記像担持体の外側に配設された第
1及び第2の回転ローラと、該第1及び第2の回転ロー
ラに掛け渡され上記用紙給送手段から給送される用紙を
担持して上記第1の回転ローラ側から上記第2の回転ロ
ーラ側へ移動する間に上記像担持体に上記用紙を接触さ
せるべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送ベルトの内
側に上記像担持体と対応させて転写部を構成すべく配設
され像担持体に接触中の上記用紙にトナー像を転写する
転写手段と、上記搬送ベルトを介して上記第1の回転ロ
ーラを押圧すべく配設され、上記用紙給送手段により給
送された用紙を上記搬送ベルトとで挟持搬送するととも
に、上記用紙を上記搬送ベルトへ吸着させる作用を付与
する電圧を吸着バイアス印加手段により印加される吸着
ローラと、上記用紙の端部の所定の長さ部分が上記吸着
ローラと接触している間に上記吸着バイアス印加手段が
上記吸着ローラに印加する電圧を、上記端部の所定の長
さ部分以外の用紙部分が上記吸着ローラと接触している
間に上記吸着バイアス印加手段が上記吸着ローラに印加
する電圧よりも大きくなるように制御する印加電圧制御
手段とを備えて構成される。
【0017】上記印加電圧制御手段は、例えば請求項2
記載のように、上記用紙の端部の所定の長さ部分以外の
用紙部分が上記吸着ローラと接触している間には上記吸
着バイアス印加手段が上記吸着ローラに電圧を印加しな
いように制御するように構成される。また、上記所定の
長さ部分は、例えば請求項3記載のように、予めトナー
像が転写されない範囲として設定された先端余白部分で
あり、また、例えば請求項4記載のように、予めトナー
像が転写されない範囲として設定された後端余白部分で
ある。
【0018】そして、例えば請求項5記載のように、上
記像担持体を上記第1及び第2の回転ローラ間に並設し
て複数設け、上記トナー像形成手段及び上記転写手段を
上記複数の像担持体に対応して複数配設して構成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る画像形成装置の主要部の構成を模式的に示す側断面図
である。同図に示すように、画像形成装置は、感光体ド
ラム21を備え、その感光体ドラム21の円周面に沿っ
て配置される初期化帯電ブラシ22、書込みヘッド2
3、現像器24、搬送ベルト25、転写ブラシ26、及
びクリーナ27を備えている。
【0020】感光体ドラム21は、導電性の金属ローラ
の周表面を一様に覆った例えばアントラセン、フタロシ
アニンのような有機光導体(OPC)あるいはSeやa
−Siのような無機光導電体を被着して感光層を形成し
ており、金属ローラ部が装置本体に接地接続されてい
る。
【0021】初期化帯電ブラシ22は、高圧電源22−
1を接続してあり、マイナスの高電圧を感光体ドラム2
1に印加して、感光体ドラム21の周表面の感光層を、
例えば「−650V(ボルト)」のマイナス高電位に一
様に帯電させる。
【0022】書込みヘッド23は、レーザー光源又はL
ED光源を備え、感光体ドラム21のマイナス高電位に
帯電した周表面に、画像情報に応じた選択的露光により
電位が略「−50V」に減衰したマイナス低電位部を生
成し、その「−50V」の低電位部と予め帯電した上記
「−650V」の高電位部とで構成される静電潜像を形
成する。
【0023】現像器24は、匡体内部に非磁性のトナー
24−1を収容し、下部開口に現像ローラ24−2を支
持している。現像ローラ24−2は、現像バイアス電源
24−3から例えば「−250V」の現像バイアスを印
加される。現像ローラ24−2は、回転の摩擦により弱
いマイナス電荷に帯電したトナー24−1を表面に付着
させて、そのトナー24−1を感光体ドラム21との対
向部に搬送する。
【0024】感光体ドラム21と現像ローラ24−2と
の対向部では、上記「−50V」の静電潜像の低電位部
と現像ローラ24−2との間に「−200V」の電位差
が形成される。即ち静電潜像の低電位部は現像ローラ2
4−2に対して相対的にプラス極性の電位を形成する。
この電位差による電界により、マイナス極性に帯電して
いる非磁性トナー24−1が感光体ドラム21のプラス
極性の静電潜像低電位部に転移してトナー像を形成(反
転現像)する。感光体ドラム21は、回転しながらその
トナー像を搬送ベルト25との対向部に搬送する。
【0025】搬送ベルト25は、フッ素樹脂(テトラフ
ルオロエチレン共重合体(ETFE))にカーボンブラ
ックを添加して抵抗調整することにより、1011〜10
14Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さおよそ150μ
mのフィルム状部材で構成される。搬送ベルト25は、
図1に示すように、水平方向に偏平なループ状に配置さ
れ、ループの水平方向の両端部を駆動回転ローラ28及
び従動回転ロー29に夫々支持されて張設され、上部表
面が感光体ドラム21に接して図の矢印Bで示す反時計
回り方向に循環移動する。この搬送ベルト25の搬送方
向上流側(図の右方)の端部上方に吸着帯電ローラ31
が設けられる。
【0026】吸着帯電ローラ31は、プラス極性の出力
電圧の異なる複数(本例では2つ)の吸着バイアス電源
32−1及び32−2を備え、電圧切換スイッチ33を
介してそれら吸着バイアス電源32−1及び32−2に
接続している。電圧切換スイッチ33は、不図示の制御
回路によって、自動的に切り換えられる。上記の吸着帯
電ローラ31は、搬送ベルト25を介して従動回転ロー
ラ29に圧接し、ここに搬送ベルト25及び従動回転ロ
ーラ29と共に用紙搬入部を形成する。
【0027】用紙搬入部の上流には、特には図示しない
が、多枚数の用紙Pを載置・収納した給紙カセット又は
手差しトレー等が設けられ、それらの給紙口には給紙ロ
ーラ等が配設されている。給紙ローラは、捌き部材又は
給紙分離爪等の助けを借りて用紙Pを一枚毎に上記用紙
搬入部に給送する。この用紙Pを、吸着帯電ローラ31
が、後述するように搬送ベルト25に吸着させ、搬送ベ
ルト25が感光体ドラム21との対向部へ搬送する。
【0028】転写ブラシ26は、上記搬送ベルト25と
感光体ドラム21との対向部において搬送ベルト25の
ループ内に配置され、搬送ベルト25の裏面に摺接し
て、ここに転写部を形成する。この転写ブラシ26は、
導電性のレーヨン、ナイロン、又はアクリル等を繊維素
材としてパイル状に織った織物を、ブラシ状に形成して
金属又はプラスチックの基体に取り付けて構成される。
この転写ブラシ26には、プラス極性の電流を出力する
転写バイアス電源26−1が接続される。この接続部は
分岐しており、所定の抵抗値を有する抵抗素子26−2
が装置本体に接地接続されている。転写ブラシ26は、
搬送ベルト25に正極性の電荷を印加し、この電荷は搬
送ベルト25の誘電効果によって用紙Pに印加される。
この電荷による電界により、感光体ドラム21に接触中
の用紙Pに、感光体ドラム21上の負極性のトナー像が
転写される。
【0029】搬送ベルト25の下流側(図の左方)の端
部には、排紙分離爪34が設けられその先端が不図示の
付勢部材により付勢されて搬送ベルト25に当接してい
る。排紙分離爪34は、トナー像を転写され搬送ベルト
25に吸着したまま排出されてくる用紙Pを搬送ベルト
25から分離する。その排紙分離爪34の更に下流に
は、定着器35が配設されている。 定着器35は、防
熱板で囲まれた発熱ローラと圧接ローラとから成り、回
転する発熱ローラと圧接ローラとで、搬送ベルト25が
排出する用紙Pを挟持して搬送し、搬送しながら用紙P
上のトナー像を用紙Pに熱定着させ、この用紙Pを機外
(図の左方)に排出する。
【0030】図2は、上述の吸着帯電ローラ31から、
用紙Pへの、吸着バイアス電圧の印加状態を示す図であ
る。一般に、印字は用紙の先端から直ちに開始されるこ
とはなく、先端から少なくとも数ミリから多いときは数
十ミリの余白を置いて開始される。また、1頁分の印字
終了も、用紙の後端ぎりぎりまで印字されることはな
く、後端から少なくとも数ミリから多いときは数十ミリ
の余白を残して終了する。本発明は、上記のように用紙
に印字の余白部分が必ず存在することに着目して構成さ
れている。
【0031】すなわち、吸着帯電ローラ31に電圧切換
スイッチ33を介して吸着バイアス電圧を印加する制御
回路は、図2に示すように、吸着帯電ローラ31が用紙
Pの先端余白部36に当接しているとき、及び用紙Pの
後端余白部38に当接しているときに、高いほうの吸着
バイアス電圧を発生する電源32−1側に電圧切換スイ
ッチ33を切り換え、それら余白部の中間にある印字領
域37に吸着帯電ローラ31が当接しているときは、低
いほうの吸着バイアス電圧を発生する電源32−2に電
圧切換スイッチ33を切り換える。尚、その場合、電源
32−2の電圧を「0」ボルトに設定してもよい。
【0032】上記の構成において、本実施の形態におけ
る画像形成装置の動作を、再び図1を用いて説明する。
先ず、画像形成装置への電源投入後、用紙枚数、用紙サ
イズ、余白範囲の設定、及びその他の指定がキー入力あ
るいは接続するホスト機器からの信号として入力され
て、初期設定処理が行われ、印字スタートが指示される
と、不図示の駆動機構によって図1に示す各部が駆動さ
れる。
【0033】この駆動によって、先ず、感光体ドラム2
1が時計回り方向に回転する。そして、初期化帯電ブラ
シ22は、感光体ドラム21の周面に一様な電荷を付与
し、書込みヘッド21は、その感光体ドラム21周面に
画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム21周面上
に静電潜像を形成する。現像器24の現像ローラ24−
1は、静電潜像の低電位部にトナー24−1を転移させ
て感光体ドラム21周面上にトナー像を形成(反転現
像)する。
【0034】これと共に、駆動回転ローラ28は、反時
計回り方向に回転を開始し、従動回転ローラ29が従動
して同じく反時計回り方向に回転を開始する。これによ
り搬送ベルト25は、上循環部が感光体ドラム21に当
接して全体が反時計回り方向に循環移動する。
【0035】上記の感光体ドラム21周面上のトナー像
の先端が、搬送ベルト25との対向点に回転搬送されて
くるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始位置
(図2に示した印字領域37の先端)が一致するよう
に、給紙ローラが用紙カセットに載置収容されている用
紙Pを一枚毎に、吸着帯電ローラ31と搬送ベルト25
及び従動回転ローラ29とが圧接する用紙搬入部へ給送
する。
【0036】従動回転ローラ29と吸着帯電ローラ31
は、給送された用紙Pを搬送ベルト25と共に挟持して
回転し、吸着帯電ローラ31は、制御回路からの制御に
より、上記の初期設定によって予め定められている先端
から所定の長さの余白部分(図2に示した先端余白部3
6)に当接している期間だけ、電源32−1の高い吸着
バイアス電圧を用紙Pに印加する。これにより、用紙P
は、先端余白部を搬送ベルト25に吸着され、安定した
状態で転写部へ搬送される。
【0037】吸着帯電ローラ31は、上記の先端余白部
への吸着バイアス電圧の印加が終了すると、印字領域3
7の先端から後端までの期間、電源32−2の低い吸着
バイアス電圧を用紙Pに印加しながら用紙Pを搬送す
る。これにより、トナー像の現像された感光体ドラム2
1の表面が用紙Pに近接したとき、用紙Pの電荷は弱い
ほうの電荷に変化しており、したがって、感光体ドラム
21上の未転写のトナーが、用紙表面の電荷に引き付け
られたり或は電荷に反撥するようなことはなく、すなわ
ち、チリやトビ等の乱れのない、品質のよいトナー像が
用紙P上に転写される。
【0038】転写ブラシ26は、上記の転写において、
転写バイアス電源26−1から出力される転写電流を搬
送ベルト25を介して用紙Pに印加する。用紙Pの印字
領域37の電荷は弱いほうの電荷であるので、転写ブラ
シ26から印加される転写電流が適正に働いて、感光体
ドラム21上のトナー像が上記印加される転写電流によ
って安定した状態で用紙Pに順次転写される。
【0039】吸着帯電ローラ31は、用紙Pの後端余白
部38に当接すると、再び電源32−1の高い吸着バイ
アス電圧を用紙Pに印加する。これにより、用紙Pの後
端部が搬送ベルト25に強く吸着され、用紙Pは後端部
を搬送ベルト25から浮き上がらせたりバタつかせるこ
となく引き続き搬送される。
【0040】トナー像を転写された用紙Pは、分離爪3
4によって搬送ベルト25から分離され、定着器35に
搬入される。定着器35は、トナー像を用紙に熱定着さ
せながら用紙Pの搬送を引き継いで、不図示の排紙コ
ロ、ガイド板等を介して、そのまま水平に後部排紙口か
らトナー像を上にして、又は上部に反転させて上部排紙
口からトナー像を下にして、機外に排出する。
【0041】上述した単一の感光体ドラムを用いた構成
の画像形成装置の場合は、上記の用紙後端余白部への高
い吸着バイアス電圧の印加は、低速で印字を行う場合は
必ずしも必要でなく、先端余白部への高い吸着バイアス
電圧の印加だけでもよい。後端余白部にも高い吸着バイ
アス電圧を印加するのは高速で印字を行う場合に有効で
ある。また、このように先端余白部だけでなく後端余白
部にも高い吸着バイアス電圧を印加する方法は、感光体
ドラムを単一でなく多段式に備えたタンデム型のカラー
画像形成装置の場合に極めて効力を発揮する。次に、そ
のタンデム型のカラー画像形成装置における実施の形態
について説明する。
【0042】図3は、タンデム型のカラー画像形成装置
の主要部の構成を模式的に示す側面図である。このカラ
ー画像形成装置は、フルカラー印字モードとモノクロ印
字モードとを有しており、同図はフルカラー印字モード
における転写部の状態を示している。
【0043】同図に示すように、このカラー画像形成装
置の転写部は、水平方向に偏平なループ状に配置されて
そのループの水平方向の両端部を駆動回転ローラ36と
従動回転ローラ37に保持されて循環移動する搬送ベル
ト38、この搬送ベルト38の上循環部に当接して用紙
搬送方向に多段式に並設された4個の感光体ドラム39
(39a、39b、39c、39d)、及びこの搬送ベ
ルト38と各感光体ドラム39との当接部に搬送ベルト
38裏面から押接して配置された転写ブラシ41(41
a、41b、41c、41d)とで構成される。
【0044】上記の各感光体ドラム39も、図1の感光
体ドラム21と同様に金属ローラ部の表面に光導電体を
被着した構成であり、詳しくは後述する画像形成ユニッ
トに組み付けられている。画像形成ユニットが装置本体
に配設されたとき金属ローラ部はその支持軸を介して装
置本体に接地接続される。
【0045】搬送ベルト38も、図1の搬送ベルト25
と同様の構成であり、1011〜10 14Ω・cmの体積固有
抵抗を持った厚さおよそ150μmのフィルム状部材で
形成されている。この場合も、搬送ベルト38の搬送方
向上流側(図の右方)の端部上方に吸着帯電ローラ42
が設けられる。
【0046】吸着帯電ローラ42は、プラス極性の出力
電圧の異なる2つの吸着バイアス電源42−1及び42
−2を備え、電圧切換スイッチ42−3を介してそれら
吸着バイアス電源42−1及び42−2に接続してい
る。電圧切換スイッチ42−3は、不図示の制御回路に
よって、自動的に切り換えられる。上記の吸着帯電ロー
ラ42は、搬送ベルト38を介して従動回転ローラ37
に圧接し、ここに搬送ベルト38及び従動回転ローラ3
7と共に用紙搬入部を形成する。
【0047】この搬送ベルト38の下循環部の内周面に
当接してテンションローラ43が駆動回転ローラ36寄
りに配置される。このテンションローラ43は、不図示
の回動部材の先端に回転自在に支持され、不図示の付勢
部材により下方に付勢されて、搬送ベルト38の後述す
る印字モードの切り換えに伴う状態変化に拘わり無く搬
送ベルト38の撓みを吸収して搬送ベルト38全体を所
定の張力で駆動回転ローラ36と従動回転ローラ37間
に張設している。
【0048】上記の搬送ベルト38の上循環部と下循環
部の間に位置し、搬送方向に平行に延在して、揺動アー
ム44が配設されている。この揺動アーム44は、下流
側の端部に固定支持ロ一ラ45を備え、上流側の端部に
は可動支持ローラ46を備えている。揺動アーム44
は、下部に当接して滑動する不図示のカムにより、固定
支持ロ一ラ45の支持軸を中心にして上流側端部が上下
に回動する。
【0049】上記の転写ブラシ41は、搬送ベルト38
と感光体ドラム39との対向部において搬送ベルト38
のループ内に配置され、搬送ベルト38の裏面に摺接し
て、ここに転写部を形成する。この転写ブラシ41も、
図1の転写ブラシと同様に導電性の繊維素材をパイル状
に織った織物をブラシ状に形成して金属又はプラスチッ
クの基体に取り付けて構成される。各転写ブラシ41に
は、図1の場合と同様に、転写バイアス電源47(47
a、47b、47c、47d)とこれに並列な抵抗素子
48(48a、48b、48c、48d)が配設されて
いる。最下流の転写ブラシ41dは、装置本体のフレー
ムに固定され、他の転写ブラシ41a〜41cは、揺動
アーム44に固定されている。これらの転写ブラシ41
a〜41cは、揺動アーム44の回動(揺動)に伴って
搬送ベルト38と共に上下に移動する。
【0050】固定支持ローラ45は、感光体ドラム39
dと転写ブラシ41dからなる最下流の転写部と、すぐ
上流の感光体ドラム39cと転写ブラシ41cからなる
転写部の中間下流寄りに設けられ、装置本体のフレーム
に回転自在に位置固定され、搬送ベルト38の内周面に
当接してこれを下から支持し、最下流の感光体ドラム3
9dに搬送ベルト38を常時接触させている。
【0051】可動支持ローラ46は、揺動アーム44の
回動する自由端に支持されて、従動回転ローラ37に支
持される搬送ベルト38の端部と、最上流の感光体ドラ
ム39a及び転写ブラシ41aからなる転写部との中間
に位置している。可動支持ローラ46は、図3に示すよ
うに、揺動アーム44が上方に回動しているときは、搬
送ベルト38の内周面に当接して搬送ベルト38を下か
ら支持し、これにより各感光体ドラム39a、39b、
39c及び39dの全てに搬送ベルト38を当接させ
る。これによって、上流から下流まで、4個の感光体ド
ラム39に対応して4つの転写部が実働可能に形成さ
れ、4色のフルカラー印刷モードが設定される。
【0052】次に、図4は、黒のみの印刷を行う場合の
モノクロ印刷モードにおける転写部の状態を示してい
る。同図に示すように、モノクロ印刷モードでは、揺動
アーム44が下方に回動する。これにより可動支持ロー
ラ46が下方に移動して搬送ベルト38から離隔する。
搬送ベルト38は、駆動回転ローラ36と固定支持ロー
ラ45間では従前通り支持されて感光体ドラム39dに
対する当接状態を維持している。一方、固定支持ローラ
45と従動回転ローラ37間では、上記可動支持ローラ
46の支持離脱により搬送ベルト38が上流側斜め下方
に傾斜して、転写ブラシ41a、41b及び41cと共
にカラートナーの画像形成を行う3個の感光体ドラム3
9a、39b及び39cから離隔している。この揺動ア
ーム44の回動によって、最下流の感光体ドラム39d
と転写ブラシ41dのみからなる転写部により黒トナー
画像のみの形成を行うモノクロ印刷モードが設定され
る。
【0053】図5は、上記のカラー画像形成装置の全体
構成を示す側断面図である。同図に示すように、カラー
画像形成装置50は、装置本体の前面(図の右方)に開
閉トレー51を備え、下部に用紙カセット52を着脱自
在に備えている。また、上蓋53には、その上面に排紙
トレー54が形成されており、そこには上部排紙口55
から排出される画像形成済みの用紙が積載される。その
上蓋53の前部側方には図では見えないが電源スイッ
チ、液晶表示装置、複数の入力キー等が配設されてい
る。
【0054】装置本体内部には、略中央に、上述した搬
送ベルト38、4個の感光体ドラム39(39a、39
b、39c、39d)、及び各感光体ドラム39に対向
して搬送ベルト38裏面に摺接する転写ブラシ41(4
1a、41b、41c、41d)からなる転写部が配設
されている。尚、同図は、上記搬送ベルト38、感光体
ドラム39、転写ブラシ41の他、図3及び図4に示し
た駆動回転ローラ36、従動回転ローラ37及び吸着帯
電ローラ42を番号と共に示し、同じく図3及び図4に
示したテンションローラ43、可動支持ローラ46、転
写バイアス電源47及び抵抗素子48は番号を省略して
示し、揺動アーム44及び固定支持ロ一ラ45は図示を
省略している。
【0055】上記搬送ベルト38の用紙搬送方向上流側
(図の右方)には、待機ロール対56、用紙検出センサ
57が配設され、それより上流は横(装置前方)と下に
分岐して、横方向には給紙ローラ58、捌き部材59、
及び上述の開閉トレー51が配設されている。また、下
方には2枚のガイド板から形成される搬送路61が配設
され、その上流(下方)に、上述した用紙カセット52
が多枚数の用紙Pを収容して位置している。用紙カセッ
ト52の給紙端上方に給紙コロ62が配設されている。
【0056】また、搬送ベルト38の用紙搬送方向下流
(図の左方)には、分離爪63、定着器64、排紙コロ
65、切り換えレバー66が設けられる。定着器64
は、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発熱
ローラ、周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ等
から構成され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に熱
定着させる。切り換えレバー66は、同図に示すように
下の位置にあるときは用紙を上方の排出路67へ案内
し、上に回動しているときは用紙を装置後面に開口する
後部排紙口68へ案内する。上記の排出路67の下流
(上方)は排紙ロール対69を介して上部排紙口55に
連絡する。
【0057】搬送ベルト38と用紙カセット52の間に
は、クリーナボトル71が着脱自在に配設されている。
この、クリーナボトル71の上部にはブレードスクレー
パ72が取り付けられて、その先端が搬送ベルト38の
下循環部の表面に当接している。ブレードスクレーパ7
2は、搬送ベルト38の表面に残留するトナーを掻き取
って搬送ベルト38を清掃し、掻き取った不要のトナー
をクリーナボトル71に貯留する。
【0058】そして、上記の各感光体ドラム39の真上
には、上蓋53裏面に配設されている書込みヘッド73
(73a、73b、73c、73d)が、上蓋53の閉
成により挿入されて配置される。上蓋53は、装置本体
40後方の支軸74を中心にして開閉する。上記の各感
光体ドラム39(39a、39b、39c、39d)
は、夫々画像形成ユニット75(75a、75b、75
c、75d)に組み付けられている。
【0059】図6(a) は、その画像形成ユニット75の
外観斜視図であり、同図(b) はその内部構成の側断面図
を上述の書込みヘッド73、搬送ベルト38、転写ブラ
シ41等と共に示している。画像形成ユニット75(7
5a、75b、75c、75d)は、内部に収容するト
ナーの色が異なるだけで、いずれも同一の構成である。
尚、これらの画像形成ユニット75は、装置本体の上蓋
53を開成して着脱する。この画像形成ユニット75
は、同図(b) に示すように、感光体ドラム39を中心に
して、クリーナ78、初期化帯電器79、現像器81か
らなる。現像器81は容器を形成しており、その下部開
口に現像ローラ82を回転可能に保持し、内部にはトナ
ー83を収容している。駆動回転ローラ36に最も近い
転写部に位置する画像形成ユニット75dの現像器81
には文字等に専用されるBk(ブラック:黒)トナーが
収容されている。そして、他の画像形成ユニット75
a、75b、及び75cには、減法混色の三原色である
Y(イエロー:黄色)、M(マゼンタ:赤色染料)及び
C(シアン:緑味のある青色)の色トナーが夫々収容さ
れている。
【0060】現像器81の内部下方にはトナー攪拌部材
84が配設され、このトナー攪拌部材84は、図の二点
鎖線で示すように回転して、トナー83を攪拌しながら
下方の供給ローラ85へトナー83を送り込むようにな
っている。供給ローラ85は、スポンジ部材からなり、
現像ローラ82に圧接し、攪拌部材84から送られるト
ナー83を擦り付けるようにして現像ローラ82周面に
供給する。現像ローラ82の回転方向周面には板バネ状
のドクターブレード86が当接しており、トナー83に
摩擦電荷を与えて現像ローラ82への付着を助成すると
共に、付着するトナー層を一定の厚さに抑制する。これ
らの画像形成ユニット75に組み込まれている上述の諸
装置は、夫々不図示のギア又は電極を備えており、各ギ
アはユニット内部で夫々係合している。画像形成ユニッ
ト75が図5に示すように装置本体に装着されると、感
光体ドラム39の支持軸39−1や現像ローラ82の支
持軸82−1及び各電極等が装置本体の駆動機構及び電
源電極に係合して駆動される。
【0061】上記初期化帯電器79と現像ローラ82と
の間には、図5に示した上蓋53に配設されている書込
みヘッド73が、上蓋53の閉成に伴って図6(b) の矢
印Dで示すように円弧状の軌跡を描いて降下し、その先
端が、同図(a) に示す画像形成ユニット75の下部匡体
上面の溝75−1に嵌合して、画像形成位置に位置決め
される。上蓋53を開成して書込みヘッド73を引き上
げると、画像形成ユニット75を、斜め右上方向に夫々
単独に機外へ取り出すことができる。このように画像形
成ユニット75を取り出したとき保護蓋87が反時計回
り方向に回動して感光体ドラム39の露出した下面を覆
って保護するようになっている。続いて上記構成のカラ
ー画像形成装置50の動作を、上述した図3、図4及び
図5を再び参照しながら説明する。
【0062】先ず、フルカラー印字モードにおける処理
動作について説明する。図5において、装置本体50に
電源が投入され、使用する用紙枚数、印字モード、その
他の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの
信号として入力されると、不図示の駆動機構によりカム
が駆動されて、揺動アーム44(図3参照)が上方に回
動し、これにより可動支持ローラ46が上方に移動し
て、搬送ベルト38を、4個全ての感光体ドラム39
(39a、39b、39c、39d)に当接させる。
【0063】続いて、給紙コロ62(図5参照)が用紙
カセット52に載置収容されている用紙Pを搬送路61
を介して待機ロール対56へ給送する。又は、給紙ロー
ラ58が開閉トレー51に載置された用紙を待機ロール
対56へ給送する。この給送されてくる用紙Pを用紙検
出センサ57が検知する。待機ロール対56は回転を停
止し、用紙Pの先端を挟持部に当接させて待機させる。
【0064】駆動回転ローラ36が反時計回り方向に回
転を開始し、従動回転ローラ37が従動して同じく反時
計回り方向に回転を開始する。これにより搬送ベルト3
8は、上循環部が4個の感光体ドラム39に当接して図
3の矢印Eで示す右から左方向へ移動する方向へ、全体
が循環移動する。
【0065】これと共に、画像形成ユニット75a、7
5b、75c及び75dが、印字タイミングに合わせて
順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム39a、
39b、39c及び39dが、順次時計回り方向に回転
駆動される。そして、夫々の画像形成ユニット75に対
応する書込みヘッド73が順次駆動される。この駆動に
より、初期化帯電ブラシ79(図6参照)は、感光体ド
ラム39の周面に一様な電荷を付与し、書込みヘッド7
3は、その感光体ドラム39周面に画像信号に応じて露
光を行って感光体ドラム39周面上に静電潜像を形成す
る。現像ローラ82は、静電潜像の低電位部にトナー8
3を転移させて感光体ドラム39周面上にトナー像を形
成(反転現像)する。
【0066】最上流の感光体ドラム39a周面上のトナ
ー像の先端が、搬送ベルト38との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始
位置が一致するように、待機ロール対56が回転を開始
して用紙Pを画像形成部の用紙搬入部へ給送する。
【0067】この場合も、従動回転ローラ37と吸着帯
電ローラ42は、給送された用紙Pを搬送ベルト38と
共に挟持して搬送する。吸着帯電ローラ42は、制御回
路からの制御により、上記の初期設定によって予め定め
られている先端から所定の長さの余白部分(図2の先端
余白部36参照)に当接している期間だけ、電源42−
1の高い吸着バイアス電圧を用紙Pに印加する。これに
より、用紙Pは、先端余白部を搬送ベルト38に吸着さ
れ、安定した状態で、感光体ドラム39aと転写ブラシ
41aにより形成されている最初の転写部へ搬送され
る。
【0068】吸着帯電ローラ31は、上記の先端余白部
への吸着バイアス電圧の印加が終了すると、印字領域3
7(図2参照)の先端から後端までの期間、電源42−
2の低い吸着バイアス電圧を用紙Pに印加しながら用紙
Pを搬送する。これにより、トナー像の現像された感光
体ドラム39aの表面が用紙Pに近接したとき、用紙P
の電荷は弱いほうの電荷に変化しており、したがって、
感光体ドラム39a上の未転写のトナーが、用紙表面の
電荷に引き付けられたり或は電荷に反撥するようなこと
はなく、すなわち、チリやトビ等の原因となるトナーの
乱れは発生しない。
【0069】転写ブラシ41a(図3参照)は、転写バ
イアス電源47aから出力される転写電流を搬送ベルト
38を介して用紙Pに印加する。用紙Pの印字領域37
の電荷は弱いほうの電荷であるので、転写ブラシ41a
から印加される転写電流が適正に働いて、感光体ドラム
39a上のトナー像が安定した状態で用紙Pに転写さ
れ、品質のよいY(イエロー)トナー像が用紙P上に形
成される。
【0070】続いて、感光体ドラム39bと転写ブラシ
41bにより形成されている上流から2番目の転写部に
おいてM(マゼンタ)トナー像が転写され、更に感光体
ドラム39cと転写ブラシ41cにより形成されている
上流から3番目の転写部でC(シアン)トナー像が転写
される。そして、感光体ドラム39dと転写ブラシ41
dにより形成されている最下流の転写部でBk(ブラッ
ク)トナー像が順次転写される。
【0071】いずれも、用紙Pの先端余白部が搬送ベル
ト38に吸着されているので位置ずれがなく、したがっ
て各色とも正しい位置に転写される(塗り重ねられ
る)。また、用紙Pの印字領域の帯電電位が低いので、
いずれの場合も未転写トナーの乱れが無く、且つ転写電
流が適正に働いて、高品質の色トナー像が形成される。
この場合も、高速に搬送するときは用紙Pの後端余白部
38にも電源42−1の高い吸着バイアス電圧を印加す
るようにしてもよい。
【0072】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙Pは、分離爪63(図5参照)によって搬送ベ
ルト38から分離され、定着器64に搬入される。定着
器64は、トナー像を用紙Pに熱定着させる。この画像
定着後、用紙Pは、排紙コロ65によって後部排紙口6
8からトナー像を上にして、又は上部排紙口55からト
ナー像を下にして機外に排出される。
【0073】次に、モノクロ印字モードにおける処理動
作について説明する。例えば上記フルカラー印字の後、
黒印字が指定されると、図4に示すように、揺動アーム
44が下方に回動し、これにより可動支持ローラ46が
下方に移動して搬送ベルト38から離隔する。これによ
り、搬送ベルト38は、一方では駆動回転ローラ36と
固定支持ローラ45間で感光体ドラム39dとの当接状
態を維持し、他方では固定支持ローラ45と従動回転ロ
ーラ37間で、残る他の感光体ドラム39(39a、3
9b、39c)との当接から離隔する。これによって、
最下流の感光体ドラム39dと転写ブラシ41dによっ
て形成されている黒トナーの転写部のみが実働可能に形
成され、モノクロ印刷モードが設定される。
【0074】続く給紙コロ62又は給紙ローラ58によ
る用紙Pの給送、用紙検出センサ57による用紙の検
知、待機ロール対56による用紙Pの待機、及び駆動回
転ローラ36と従動回転ローラ37による搬送ベルト3
8の循環移動は、上述したフルカラー印字の場合と同様
である。
【0075】そして、これと共に、画像形成ユニット7
5dが駆動され、他の画像形成ユニット75a、75b
及び75cは休止する。画像形成ユニット75dに対応
する感光体ドラム39dの回転駆動、初期化帯電ブラシ
41による感光体ドラム39dへの電荷付与、書込みヘ
ッド73dによる感光体ドラム39d周面への静電潜像
の形成、及び現像ローラ82による静電潜像のトナー像
化は、上述したフルカラー印字の場合と同様である。
【0076】感光体ドラム39d周面上の黒トナー像の
先端が、搬送ベルト38との対向点に回転搬送されてく
るタイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始位置が
一致するように、待機ロール対56が回転を開始して用
紙Pを、吸着帯電ローラ42と従動回転ローラ37によ
って形成されている用紙搬入部へ給送する。
【0077】用紙搬入部から、黒トナーの転写部までの
搬送経路は、カラー印字の最初の転写部であるY(イエ
ロー)トナーの転写部までの搬送経路に比較して極めて
長い。また、途中の他の転写部で挟持されることもな
い。したがって、用紙Pの先端だけを搬送ベルト38に
強く吸着させただけでは、用紙Pの搬送が進行し、吸着
帯電ローラ42と従動回転ローラ37による挟持が解除
されたとき、用紙Pの後端が搬送ベルト38から浮き上
がったりバタつく虞が多分にある。
【0078】このモノクロ印字モードでは、吸着帯電ロ
ーラ42は、用紙Pの後端余白部38に当接すると、再
び電源42−1の高い吸着バイアス電圧を用紙Pに印加
する。これにより、吸着帯電ローラ42と従動回転ロー
ラ37による挟持が解除された後も、用紙Pの後端部が
搬送ベルト38に強く吸着され、用紙Pの後端部の姿勢
が安定した状態で黒トナーの転写部まで引き続き搬送さ
れていく。
【0079】転写ブラシ41dによる黒トナー像の紙面
上への転写、その後の分離爪63による用紙Pの搬送ベ
ルト38からの分離、定着器64によるトナー像の熱定
着、排紙コロ65による後部排紙口68又は上部排紙口
55からの用紙Pの排出は、上述したフルカラー印字の
場合と同様である。
【0080】尚、上述の実施の形態では、いずれも吸着
バイアス電圧を、電源42−1(又は32−1)を強い
電圧、電源42−2(又は32−2)を弱い電圧にして
いるが、電源42−2(又は32−2)は電圧0であっ
てもよい。つまり弱い電圧は印加しないようにしてもよ
い。
【0081】また、用紙Pの先端余白部と後端余白部
を、予め設定された印字余白部としているが、これに限
ることなく、設定されている用紙サイズとその用紙に印
字すべき画像情報によって、ページの先端と後端の余白
を認識して吸着バイアス電圧を切り換えるようにしても
よい。この場合、例えば表紙のように表題だけを印字す
るページ、或は最終ページのように通常は用紙後端に設
定余白以上の余白ができるページでは、そのような余白
部には、強い吸着バイアス電圧を印加するようにする。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用紙の先端余白部と後端余白部の内、先端余白部のみ又
は両方へ、搬送ベルトにより強く吸着する高いバイアス
電圧を印加し、印字領域には弱い電圧を印加するか又は
電圧を印加しないので、感光体上の未転写トナーの状態
が用紙の高い帯電電位によって乱されることがなく、し
たがって、チリやトビ等のない高品質の転写画像を形成
することが可能となる。また、同様に印字領域には弱い
電圧を印加するか又は電圧を印加しないので、転写電流
が用紙の帯電電位に悪影響を受けることなく適正に作用
し、したがって、画像信号に応じた質の良い画像を形成
することができる。また、用紙搬送期間の大部分を占め
る印字領域に従来のような高い吸着バイアス電圧を印加
しないので、吸着バイアス電源の電力が省力化され、し
たがって、節電に貢献でき且つ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における画像形成装置の主要部の
構成を模式的に示す側断面図である。
【図2】吸着帯電ローラから用紙への吸着バイアス電圧
の印加状態を示す図である
【図3】タンデム型のカラー画像形成装置の主要部の構
成を模式的に示し、フルカラー印字モードにおける転写
部の状態を示す図である。
【図4】タンデム型のカラー画像形成装置の主要部の構
成を模式的に示し、モノクロ印刷モードにおける転写部
の状態を示す図である。
【図5】カラー画像形成装置の全体構成を示す側断面図
である。
【図6】(a) はカラー画像形成装置の画像形成ユニット
の外観斜視図、(b) はその内部構成の側断面図を書込み
ヘッド、搬送ベルト、転写ブラシ等と共に示す図であ
る。
【図7】従来の画像形成装置の主要部のみ示す図であ
る。
【図8】(a),(b) は用紙押えローラによる電圧印加によ
って用紙が搬送ベルトに吸着される原理を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 初期化帯電ブラシ 2−1 高圧電源 3 書込みヘッド 4 現像器 4−1 トナー 4−2 現像ローラ 4−3 電源 5 転写ブラシ 5−1 電源 6 クリーナ 7 用紙 8 搬送ベルト 9、10 回転ローラ 11 分離爪 12 定着部 13 吸着帯電ローラ 14 電源 21 感光体ドラム 22 初期化帯電ブラシ 22−1 高圧電源 23 書込みヘッド 24 現像器 24−1 トナー 24−2 現像ローラ 24−3 現像バイアス電源 25 搬送ベルト 26 転写ブラシ 26−1 転写バイアス電源 26−2 抵抗素子 27 クリーナ 28 駆動回転ローラ 29 従動回転ローラ 31 吸着帯電ローラ 32−1、32−2 吸着バイアス電源 33 電圧切換スイッチ 34 排紙分離爪 35 定着器 36 駆動回転ローラ 37 従動回転ローラ 38 搬送ベルト 39(39a、39b、39c、39d) 感光体ドラ
ム 41(41a、41b、41c、41d) 転写ブラシ 42 吸着帯電ローラ 42−1、42−2 吸着バイアス電源 42−3 電圧切換スイッチ 43 テンションローラ 44 揺動アーム 45 固定支持ロ一ラ 46 可動支持ローラ 47(47a、47b、47c、47d) 転写バイア
ス電源 48(48a、48b、48c、48d) 抵抗素子 50 カラー画像形成装置 51 開閉トレー 52 用紙カセット 53 上蓋 54 排紙トレー 55 上部排紙口 56 待機ロール対 57 用紙検出センサ 58 給紙ローラ 59 捌き部材 61 搬送路 62 給紙コロ 63 分離爪 64 定着器 65 排紙コロ 66 切り換えレバー 67 排出路 68 後部排紙口 69 排紙ロール対 71 クリーナボトル 72 ブレードスクレーパ 73(73a、73b、73c、73d) 書込みヘッ
ド 74 支軸 75(75a、75b、75c、75d) 画像形成ユ
ニット 75−1 溝 78 クリーナ 79 初期化帯電器 81 現像器 82 現像ローラ 83 トナー 84 トナー攪拌部材 85 供給ローラ 86 ドクターブレード 87 保護蓋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、 用紙を給送する用紙給送手段と、 前記像担持体上に画像情報に対応したトナー像を形成す
    るトナー像形成手段と、 前記像担持体の外側に配設された第1及び第2の回転ロ
    ーラと、 該第1及び第2の回転ローラに掛け渡され前記用紙給送
    手段から給送される用紙を担持して前記第1の回転ロー
    ラ側から前記第2の回転ローラ側へ移動する間に前記像
    担持体に前記用紙を接触させるべく循環移動する搬送ベ
    ルトと、 該搬送ベルトの内側に前記像担持体と対応させて転写部
    を構成すべく配設され像担持体に接触中の前記用紙にト
    ナー像を転写する転写手段と、 前記搬送ベルトを介して前記第1の回転ローラを押圧す
    べく配設され、前記用紙給送手段により給送された用紙
    を前記搬送ベルトとで挟持搬送するとともに、前記用紙
    を前記搬送ベルトへ吸着させる作用を付与する電圧を吸
    着バイアス印加手段により印加される吸着ローラと、 前記用紙の端部の所定の長さ部分が前記吸着ローラと接
    触している間に前記吸着バイアス印加手段が前記吸着ロ
    ーラに印加する電圧を、前記端部の所定の長さ部分以外
    の用紙部分が前記吸着ローラと接触している間に前記吸
    着バイアス印加手段が前記吸着ローラに印加する電圧よ
    りも大きくなるように制御する印加電圧制御手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記印加電圧制御手段は、前記用紙の端
    部の所定の長さ部分以外の用紙部分が前記吸着ローラと
    接触している間には前記吸着バイアス印加手段が前記吸
    着ローラに電圧を印加しないように制御することを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の長さ部分は、予めトナー像が
    転写されない範囲として設定された先端余白部分である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の長さ部分は、予めトナー像が
    転写されない範囲として設定された後端余白部分である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体を前記第1及び第2の回転
    ローラ間に並設して複数設け、前記トナー像形成手段及
    び前記転写手段を前記複数の像担持体に対応して複数配
    設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2002169385A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Toshiba Tec Corp 画像形成方法及びその装置、並びに転写材吸着方法
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JP2008107506A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Canon Inc 画像形成装置

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