JPH09223305A - クリーニングテープ - Google Patents

クリーニングテープ

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JPH09223305A
JPH09223305A JP2796196A JP2796196A JPH09223305A JP H09223305 A JPH09223305 A JP H09223305A JP 2796196 A JP2796196 A JP 2796196A JP 2796196 A JP2796196 A JP 2796196A JP H09223305 A JPH09223305 A JP H09223305A
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JP
Japan
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magnetic
tape
magnetic head
cleaning tape
cleaning
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JP2796196A
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Hirofumi Kondo
洋文 近藤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドのブラウンステインやヘッドクロ
ッグを防止し、エラーレートの増加等の特性の低下を防
止すると共に磁気ヘッドの製品寿命も確保する。 【解決手段】 支持体の一主面側に、結合剤と無機粒
子、末端にカルボキシル基を有するパーフルオロポリエ
ーテルと長鎖アミンとのアミン塩を少なくとも含有して
なる顔料層を形成する。なお、上記長鎖アミンの長鎖部
分の一部がフッ素に置換されていても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドのクリー
ニングに使用されるクリーニングテープに関する。詳し
くは、支持体上に形成される顔料層中に含有される潤滑
剤の種類を規定することにより、磁気ヘッドのエラーレ
ートの増加等の特性の低下を防止するとともに、ヘッド
の耐久性も確保することを可能とするクリーニングテー
プに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】最近の高記録密度化の要求に対して、非
常に微細な磁性粒子と樹脂結合剤とを含む磁性塗料を非
磁性支持体上に塗布し、これを磁性層としたいわゆる塗
布型の磁気記録媒体や、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等よりなる非磁性支持体を基板としてこれに
磁性層を真空蒸着法、鍍金法、スパッタリング法等の手
法により形成した薄膜磁気記録媒体等が開発実用化され
ている。
【0003】このような磁気記録媒体においては、スペ
ーシングロスを減少させて高記録密度化を図るべく、磁
性層の極めて高い表面平滑性が要求されており、これに
対応するものとされている。しかしながら、このように
磁性層の表面平滑性を高めると、磁気ヘッドに対する実
質的な接触面積が大きくなり、磁性層の磁気ヘッド表面
への焼き付き現象(ブラウンステイン)が起こり易く、
再生時のレベルダウン等を引き起こす。
【0004】そこで、このような磁気記録媒体において
は、磁性層中に潤滑剤を内添するようにしているが、こ
れだけでは上記のような現象を回避することは難しく、
潤滑剤の内添されている磁性層上に更に潤滑剤を塗布し
てトップコートと称される膜を形成する場合もある。
【0005】しかし、このようなトップコートを設けて
も、このトップコートの潤滑剤は磁性層中に拡散してし
まうため、磁性層表面の潤滑剤の濃度が減少し、効果が
弱まる。特に、磁気記録媒体のエージング後において
は、潤滑剤が枯渇してくるため、この潤滑剤の効果が弱
まってくる。
【0006】そのため、磁気ヘッド表面に磁気記録媒体
の磁性層中の結合剤あるいは潤滑剤等の有機物が付着
し、これが酸化され通常の溶剤では払拭不可能な付着物
を形成してしまい、結果的にブラウンステインが生じ、
再生時のレベルダウンを引き起こし、エラーレートの増
加等の特性の低下を引き起こす。
【0007】一方、ブラウンステインを除去する方法と
して、磁気記録媒体の磁性層中の研磨剤粒子によって磁
気ヘッド表面のブラウンステインを研磨するという方法
が挙げられるが、研磨剤を多量に添加すると磁気ヘッド
の表面が著しく摩耗し、且つ偏摩耗が促進され、磁気ヘ
ッドの製品寿命の観点から好ましくない。
【0008】また、磁気記録媒体の磁性層中の磁性粉末
の含有率が減少するため、磁気テープの電磁変換特性が
著しく劣化してしまう。
【0009】ブラウンステインを除去する他の方法とし
ては、支持体上に研磨剤を含有する層を有するクリーニ
ングテープを磁気ヘッド上に走行させて磁気ヘッド表面
のブラウンステインを研磨する方法も挙げられるが、こ
の方法においても上述の方法と同様の不都合が生じる。
【0010】また、上記のようなブラウンステインや、
磁気テープから生じる結合剤等を含んだ摩耗粉は、磁気
ヘッドのフェライト部分に徐々に蓄積され、その後ギャ
ップ部に溜まり、ヘッドクロッグを引き起こし、磁気ヘ
ッドの耐久性を低下させる。
【0011】このようなヘッドクロッグを解消する方法
として、磁気ヘッドの表面に有機物を塗布してブラウン
ステインや摩耗粉の蓄積を防止する方法が挙げられる。
このような有機物としては、例えば、株式会社アイエヌ
ジー社製のデッキソルベント(商品名)等が挙げられ
る。このデッキソルベントは、パーフルオロポリエーテ
ルをパーフルオロ炭素(Cn F2n+2)に溶解させたもの
で、磁気ヘッドの汚れを取り除く溶液状のものである。
また、このデッキソルベントにおいては、パーフルオロ
ポリエーテルが極性基を持っているために金属に吸着
し、潤滑剤として機能して、汚れの付着も防止すると言
われている。
【0012】また、金属との結合力を更に高めた、末端
にカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルと
長鎖アミンのアミン塩を塗布するといった方法も挙げら
れている。
【0013】これらの方法は、磁気ヘッド表面へのブラ
ウンステインや摩耗粉の蓄積防止という点においては効
果が高いものの、これらの有機物を磁気ヘッド表面に塗
布する場合、何れも綿棒等を用いて塗布を行っており、
塗布方法等に個人差があるため、必ずしも均一な条件で
塗布が行われているとは限らず、その効果が必ずしも均
一とは限らない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
特別なメンテナンスを行うことなく、磁気ヘッド表面へ
の付着物の除去効果及び蓄積防止効果を均一に得られる
手法の出現が望まれている。
【0015】そこで本発明は、従来の実状に鑑みて提案
されたものであり、磁気ヘッド表面への付着物の除去効
果及び蓄積防止効果が均一に得られ、磁気ヘッドのブラ
ウンステインやヘッドクロッグを防止し、エラーレート
の増加等の特性の低下を防止すると共に磁気ヘッドの製
品寿命の確保も可能とするクリーニングテープを提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明のクリーニングテープは、支持体の一主面側
に、結合剤と無機粒子、末端にカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩を
少なくとも含有してなる顔料層が形成されていることを
特徴とするものである。
【0017】また、このとき、長鎖アミンの長鎖部分の
一部がフッ素に置換されていても良い。
【0018】なお、本発明のクリーニングテープは、結
合剤と無機粒子、末端にカルボキシル基を有するパーフ
ルオロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩を少なく
とも含有してなるクリーニング塗料を支持体の一主面側
に塗布して顔料層を形成することにより製造される。
【0019】上記末端にカルボキシル基を有するパーフ
ルオロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩は、化1
及び化2に示されるような構造を有する化合物である。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】このような末端にカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩
は、磁気ヘッド表面に付着した付着物を拭き取る除去効
果を有するとともに、付着物を拭き取った後の磁気ヘッ
ド表面に付着してこの磁気ヘッド表面の保護膜として機
能し、付着物が再度付着するのを防止する効果も有す
る。
【0023】そして、本発明のクリーニングテープにお
いては、上記末端にカルボキシル基を有するパーフルオ
ロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩をクリーニン
グ塗料中の結合剤を100重量部とした場合に0.5重
量部〜40重量部の割合で含有させることが好ましい。
【0024】アミン塩の含有量が0.5重量部よりも少
ないと、アミン塩の効果が弱く、40重量部よりも多い
と、顔料層にべたつきが生じ、磁気ヘッド表面に貼り付
きやすくなるため好ましくない。
【0025】本発明において使用される末端にカルボキ
シル基を有するパーフルオロポリエーテルと長鎖アミン
のアミン塩は、以下に示すような方法により容易に合成
される。
【0026】すなわち、末端にカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと長鎖アミン(長鎖部分の一
部がフッ素に置換されているものを含む。)とを融点以
上の温度で加熱攪拌させながら均一に溶解させることに
よって容易に合成され、必要に応じて加熱してもよい。
【0027】このとき、長鎖アミンの構造式中のR1 R
2 R3 は、前述のように、水素、炭化水素あるいは部分
フッ素化炭化水素を示すが、炭化水素あるいは部分フッ
素化炭化水素鎖においては分岐や二重結合を含んでいて
もよい。また分子鎖中に芳香族環を含んでいても良い。
【0028】また、上記R1 R2 R3 の炭素数に特に制
限はないが、この中の少なくとも一つは炭素数が7以上
であることが好ましく、特に10以上であると溶剤への
溶解性が良好であることから好ましい。
【0029】一方、末端にカルボキシル基を有するパー
フルオロポリエーテルの主鎖(Rf)の構造としては、
以下に示すようなものが挙げられるが、これに限られる
ものではない。
【0030】単官能のパーフルオロポリエーテルの主鎖
としては、化3〜化5に示すようなものが挙げられる。
【0031】
【化3】
【0032】
【化4】
【0033】
【化5】
【0034】一方、多官能のパーフルオロポリエーテル
としては、化6に示すようなものが挙げられる。
【0035】
【化6】
【0036】これらパーフルオロポリエーテルの分子量
は特に限定されないが、分子量が大きすぎると、末端極
性基の効果が小さくなり、分子量が小さすぎると、パー
フルオロポリエテル基の効果が薄れることから、600
から5000程度が好ましい。
【0037】また、本発明のクリーニングテープにおい
ては、上記無機物粒子をモース硬度5以上のものとし、
その含有量を結合剤を100重量部とした場合に5重量
部以下とすることが好ましい。
【0038】無機粒子のモース硬度が5未満であると、
クリーニングテープの磁気ヘッド表面に対する研磨効果
が弱く、磁気ヘッド表面への付着物の除去効果が弱い。
なお、この無機粒子としては磁気ヘッド表面の摩耗を促
進しなように、モース硬度10以下のものを使用するこ
とが好ましい。
【0039】また、無機粒子の含有量が5重量部よりも
多いと、磁気ヘッド表面の摩耗を促進してしまい、好ま
しくない。
【0040】さらに、このような無機粒子としては、平
均粒径が0.002μm〜1μm程度のものが好まし
く、0.05μm〜0.3μmがより好ましい。無機粒
子の粒子径が上記範囲よりも小さいとクリーニングテー
プの走行性が悪くなり、上記範囲よりも大きいと磁気ヘ
ッド表面の摩耗を促進してしまい、磁気ヘッド表面に傷
を付け易くなることから好ましくない。
【0041】そして、このような無機粒子としては、T
iO2 、SiO2 、SiC、Al2O3 、Cr2 O3 、
CrO2 、γ−Fe2 O3 、α−Fe2 O3 等が例示さ
れる。
【0042】また、結合剤としては、例えばポリエステ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、フェノール系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルブチラール、ニト
ロセルロース、セルロースアセテートブチレート、アク
リル系樹脂、電子線硬化型樹脂などの有機高分子化合物
が挙げられる。
【0043】これらの結合剤は、それぞれ長所及び短所
を有しており、単独使用では望ましい性質を得ることが
難しいため、2種類以上を組み合わせて使用しても良
い。
【0044】具体的には、例えば、塩化ビニル系樹脂、
ポリビニルブチラール、ニトロセルロースなどの比較的
硬い樹脂と、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などの比較
的軟らかい樹脂とを組み合わせて使用すれば良い。ま
た、顔料層の粉落ちを防止するために硬化剤としてポリ
イソシアネート化合物を使用する場合も多い。
【0045】本発明のクリーニングテープに使用する末
端にカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテル
と長鎖アミンとのアミン塩は、前述のように末端にカル
ボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルと長鎖ア
ミンとを融点以上の温度で加熱攪拌させながら均一に溶
解させることによって合成される。このとき、未反応の
パーフルオロポリエーテルを残さないために長鎖アミン
を過剰に添加することが好ましい。そして、このように
して製造された末端にカルボキシル基を有するパーフル
オロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩にアミンを
過剰に添加した化合物を顔料層中に含有させたり、上記
化合物よりなる層を顔料層上に形成するようにしても良
い。
【0046】本発明のクリーニングテープにおいては、
顔料層中に研磨剤として機能する無機粒子とともに、電
気抵抗を下げて磁気ヘッド表面へのゴミの付着を防止
し、付着物の付着を防止する帯電防止剤を含有させても
良い。このような帯電防止剤としては、吉村油化学社製
のカチオン系ポリマー(商品名:PM−70)、や4級
アンモニウム塩等が挙げられる。上記帯電防止剤の含有
率は、クリーニング塗料中の結合剤を100重量部とし
た場合に、0.5重量部〜10重量部、さらには1重量
部〜5重量部とすることがより好ましい。
【0047】なお、本発明のクリーニングテープは、ク
リーニングテープ単独として使用する他、通常の磁気テ
ープのリーダーテープとして使用することも可能であ
る。
【0048】本発明のクリーニングテープにおいては、
支持体の一主面側に形成される顔料層中に、結合剤と無
機粒子、末端にカルボキシル基を有するパーフルオロポ
リエーテルと長鎖アミンとのアミン塩を少なくとも含有
しており、このようなクリーニングテープを磁気ヘッド
表面に走行させると、上記無機粒子が磁気ヘッド表面に
付着した付着物を研磨して除去するとともに、アミン塩
が磁気ヘッド表面を払拭して付着物を除去する。また、
上記アミン塩が、付着物を除去した後の磁気ヘッド表面
に付着して膜を形成し、保護膜の如く機能して、付着物
が再度付着するのを防止する。
【0049】また、本発明のクリーニングテープによれ
ば、研磨と払拭により付着物を除去することから、磁気
ヘッド表面を研磨しすぎることもない。
【0050】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について実験例
に基づいて説明するが、本発明がこれらの実施例に限定
されるものではないことは言うまでもない。
【0051】ここでは、顔料層中の潤滑剤の種類を変更
して各種クリーニングテープを製造し、これを磁気テー
プのリーダーテープとして磁気テープの両端に接続し、
この磁気テープを走行させた場合のエラーレート及びブ
ラウンステインの発生の有無について調査した。
【0052】すなわち、上記磁気テープのリーダーテー
プと磁気テープの接続部においては、図1に示されるよ
うに、ポリエチレンテレフタレート等よりなるベースフ
ィルムである非磁性支持体1の一主面1a側に磁性層2
と少なくとも結合剤及び無機顔料と潤滑剤を含有する顔
料層3とが隣合って形成されることとなる。
【0053】なお、ここでは、磁気テープとクリーニン
グテープを別個に製造した後に、これらを接続するよう
にしたが、非磁性支持体1上に磁性層2を形成した後、
続いて顔料層3を形成するようにしても良い。
【0054】実施例1 先ず、クリーニングテープを製造した。すなわち、先
ず、以下に示すような配合の顔料層用塗料を調整した。
【0055】 (顔料層用塗料配合) γ−Fe2 O3 磁性粉末 100重量部 Al2 O3 20重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10.5重量部 ポリウレタン樹脂 10.5重量部 4級アンモニウム塩 5重量部 メチルエチルケトン 150重量部 トルエン 150重量部 シクロヘキサノン 100重量部 潤滑剤1 5重量部 なお、上記潤滑剤1の特性を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】上記配合の材料をボールミルにて24時間
混合してからフィルターを通して取り出し、これに更に
硬化剤としてポリイソシアネート化合物を4重量部添加
して30分間攪拌した。そして、この顔料層用塗料を8
μm厚のポリエチレンテレフタレートよりなる非磁性支
持体の一主面上に乾燥後の厚みが3μmとなるように塗
布した後、乾燥して巻き取った。さらに、これを1/2
インチ幅に裁断し、クリーニングテープとした。
【0058】次に、磁気テープを製造した。すなわち、
先ず、下記に示すような配合の磁性塗料を調整した。
【0059】 (磁性塗料配合) 金属磁性粉末 100重量部 帯電防止剤(カーボン) 5重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10.5重量部 ポリウレタン樹脂 10.5重量部 ステアリン酸ブチルエステル 2重量部 メチルエチルケトン 150重量部 トルエン 150重量部 シクロヘキサノン 100重量部 上記配合の材料をボールミルにて24時間混合してから
フィルターを通して取り出し、更に硬化剤としてポリイ
ソシアネート化合物を4重量部添加して30分間攪拌し
た。この磁性塗料を8μm厚のポリエチレンテレフタレ
ートよりなる非磁性支持体の一主面上に乾燥後の厚みが
3μmとなるように塗布し、磁場配向を行った後、乾燥
して巻き取った。これをカレンダー処理した後l/2イ
ンチ幅に裁断し、磁気テープを製造した。
【0060】次に、この磁気テープの両端に前述のクリ
ーニングテープをリーダーテープとして取り付け、先に
図1に示したような構成の実施例1の磁気テープを製造
した。
【0061】そして、上記実施例1の磁気テープを温度
25℃、湿度60%RHの条件下でTSS型の磁気ヘッ
ド上に24時間走行させ、その際のレベルダウンに伴う
エラーレートの増加及びブラウンステインの発生の有無
について調査した。また、条件を温度40℃、湿度20
%RHとして同様の調査を行った。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】なお、表2中、ブラウンステインの発生の
有無の結果は、磁気ヘッドのセンダスト部分が汚れてお
らず、ブラウンステインが発生していない状態を○とし
て示し、磁気ヘッドのセンダスト部分が少し汚れてブラ
ウンステインが発生している状態を△として示し、磁気
ヘッドのセンダスト部分が半分以上変化してブラウンス
テインが発生している状態を×として示す。
【0064】実施例2〜実施例14 実施例1において使用したクリーニングテープの顔料層
用塗料中の潤滑剤1の代わりに表1中に示すような構造
を有する潤滑剤2〜14をそれぞれ添加して、実施例1
で述べたようにして顔料層用塗料をそれぞれ調整し、こ
れら顔料層用塗料を用いて実施例1で述べたようにして
13種類のクリーニングテープを製造した。
【0065】続いて、実施例1で述べたような磁気テー
プを製造し、この磁気テープの両端に13種類のクリー
ニングテープをそれぞれリーダーテープとして取り付
け、実施例2〜実施例14の磁気テープを製造した。
【0066】そして、これら実施例2〜実施例14の磁
気テープのエラーレートとブラウンステインの発生の有
無を実施例1と同様にして調査した。結果を表2中に併
せて示す。
【0067】比較例1〜3 実施例1において使用したクリーニングテープの顔料層
用塗料中の潤滑剤1の代わりに、一般的に使用されてい
る潤滑剤であるステアリン酸ブチルエステル、或いはス
テアリン酸をそれぞれ添加して、実施例1で述べたよう
にして顔料層用塗料をそれぞれ調整し、これら顔料層用
塗料を用いて実施例1で述べたようにして2種類のクリ
ーニングテープを製造した。
【0068】続いて、実施例1で述べたような磁気テー
プを製造し、この磁気テープの両端に上記2種類のクリ
ーニングテープをそれぞれリーダーテープとして取り付
け、比較例1〜比較例2の磁気テープを製造した。
【0069】また、潤滑剤を添加しないで実施例1で述
べたようにして顔料層用塗料を調整し、この顔料層用塗
料を用いて実施例1で述べたようにしてクリーニングテ
ープを製造した。
【0070】続いて、実施例1で述べたような磁気テー
プを製造し、この磁気テープの両端に上記のクリーニン
グテープをリーダーテープとして取り付け、比較例3の
磁気テープを製造した。
【0071】そして、これら比較例1〜比較例3の磁気
テープのエラーレートとブラウンステインの発生の有無
を実施例1と同様にして調査した。結果を表2中に併せ
て示す。
【0072】表2の結果から明らかなように、本発明が
適用されて、支持体の一主面側に形成される顔料層中
に、結合剤と無機粒子、末端にカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと長鎖アミンとのアミン塩が
少なくとも含有されているクリーニングテープをリーダ
ーテープとしている実施例1〜14においては、エラー
レートが小さく、磁気ヘッドの特性の低下が防止され、
ブラウンステインの発生も抑えられていることが確認さ
れた。
【0073】また、エラーレートが小さいこと、ブラウ
ンステインの発生が抑えられていることから、ヘッドク
ロッグの発生も抑えられており、磁気ヘッドの製品寿命
が確保され、磁気記録システムの耐久性が確保されてい
る。
【0074】これは、これら実施例1〜14において
は、無機粒子が磁気ヘッド表面に付着した付着物を研磨
して除去するとともに、アミン塩が磁気ヘッド表面を払
拭して付着物を除去し、また、上記アミン塩が、付着物
を除去した後の磁気ヘッド表面に付着して膜を形成し、
保護膜の如く機能して、付着物が再度付着するのを防止
するためと思われる。
【0075】そして、本発明を適用した実施例1〜14
においては、研磨と払拭により付着物を除去することか
ら、磁気ヘッド表面を研磨しすぎることもない。
【0076】従って、本発明のクリーニングテープを使
用すれば、ヘッドクロッグやブラウンステインの発生を
抑え、低温下等、如何なる使用条件下でも磁気記録シス
テムの耐久性を良好なものとし、また長期にわたりそれ
を保つことができる。
【0077】また、本発明を適用したクリーニングテー
プを使用すれば、磁気ヘッドの他の部分に触れることな
く、磁気ヘッド表面のクリーニングが可能であるため、
磁気ヘッド表面以外の部分を侵さずにクリーニングがな
される。
【0078】さらに、本発明を適用したクリーニングテ
ープを使用すれば、綿棒等で塗布する等の煩雑な操作が
なくなる上、操作時の個人差等もないことから、均一な
効果が得られ、機器のメンテナンスが非常に容易かつ迅
速になる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のクリーニングテープにおいては、支持体の一主面側
に形成される顔料層中に、結合剤と無機粒子、末端にカ
ルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルと長鎖
アミンとのアミン塩を少なくとも含有しており、このよ
うなクリーニングテープを磁気ヘッド表面に走行させる
と、上記無機粒子が磁気ヘッド表面に付着した付着物を
研磨して除去するとともに、アミン塩が磁気ヘッド表面
を払拭して付着物を除去する。また、上記アミン塩が、
付着物を除去した後の磁気ヘッド表面に付着して膜を形
成し、保護膜の如く機能して、付着物が再度付着するの
を防止する。
【0080】また、本発明のクリーニングテープによれ
ば、研磨と払拭により付着物を除去することから、磁気
ヘッド表面を研磨しすぎることもない。
【0081】従って、本発明のクリーニングテープを使
用すれば、ヘッドクロッグやブラウンステインの発生を
抑え、エラーレートの増加等の特性の低下を防止すると
共に磁気ヘッドの製品寿命の確保も可能とし、低温下
等、如何なる使用条件下でも磁気記録システムの耐久性
を良好なものとし、また長期にわたりそれを保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクリーニングテープを使用し
た磁気テープを示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 非磁性支持体 2 磁性層 3 顔料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一主面側に、結合剤と無機粒
    子、末端にカルボキシル基を有するパーフルオロポリエ
    ーテルと長鎖アミンとのアミン塩を少なくとも含有して
    なる顔料層が形成されていることを特徴とするクリーニ
    ングテープ。
  2. 【請求項2】 長鎖アミンの長鎖部分の一部がフッ素に
    置換されていることを特徴とする請求項1記載のクリー
    ニングテープ。
JP2796196A 1996-02-15 1996-02-15 クリーニングテープ Withdrawn JPH09223305A (ja)

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JP2796196A JPH09223305A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 クリーニングテープ

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