JPH09223684A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JPH09223684A JPH09223684A JP5406196A JP5406196A JPH09223684A JP H09223684 A JPH09223684 A JP H09223684A JP 5406196 A JP5406196 A JP 5406196A JP 5406196 A JP5406196 A JP 5406196A JP H09223684 A JPH09223684 A JP H09223684A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アッシング開始直後からしばらくの間酸素供
給量に見合ったアッシング速度が得られず、アッシング
速度が低下し、しかも、その間安定したアッシング処理
を行うことができない。 【解決手段】 本アッシング装置は、プラズマ生成室1
1内で生成した酸素プラズマPの酸素ラジカルをイオン
トラップ12を下方のプラズマ処理室13へ導入し、載
置台14上半導体ウエハWをアッシングする装置で、上
記イオントラップ12の表面にアルミニウム酸化膜層1
2Bを設け、アルミニウム酸化膜層12によりその内部
の金属アルミニウム12Cの酸化を防止することを特徴
とする。
給量に見合ったアッシング速度が得られず、アッシング
速度が低下し、しかも、その間安定したアッシング処理
を行うことができない。 【解決手段】 本アッシング装置は、プラズマ生成室1
1内で生成した酸素プラズマPの酸素ラジカルをイオン
トラップ12を下方のプラズマ処理室13へ導入し、載
置台14上半導体ウエハWをアッシングする装置で、上
記イオントラップ12の表面にアルミニウム酸化膜層1
2Bを設け、アルミニウム酸化膜層12によりその内部
の金属アルミニウム12Cの酸化を防止することを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素プラズマによ
り被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置に関す
る。
り被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプラズマ処理装置として
例えばエッチング装置やアッシング装置を挙げることが
できる。後者のアッシング装置は例えば半導体表面に集
積回路を形成する際に利用された有機高分子物質からな
るマスクを酸素プラズマ等を用いてアッシングを行って
除去する装置である。アッシング装置には種々のタイプ
のものがある。最近では半導体製品の多品種少量生産に
対応し、半導体ウエハ等の被処理体の大型化に対応する
ため、アッシング装置はバッチ式から枚葉式に移行する
傾向にある。枚葉式アッシング装置の一例として例えば
酸素プラズマを利用したダウンフロータイプのものがあ
る。
例えばエッチング装置やアッシング装置を挙げることが
できる。後者のアッシング装置は例えば半導体表面に集
積回路を形成する際に利用された有機高分子物質からな
るマスクを酸素プラズマ等を用いてアッシングを行って
除去する装置である。アッシング装置には種々のタイプ
のものがある。最近では半導体製品の多品種少量生産に
対応し、半導体ウエハ等の被処理体の大型化に対応する
ため、アッシング装置はバッチ式から枚葉式に移行する
傾向にある。枚葉式アッシング装置の一例として例えば
酸素プラズマを利用したダウンフロータイプのものがあ
る。
【0003】ダウンフロータイプのアッシング装置は、
例えば、上方のプラズマ生成室で生成した酸素プラズマ
を下方のプラズマ処理室へ導入し、このプラズマ処理室
内で載置台上の半導体ウエハ表面のマスクを除去するよ
うにしてある。プラズマ生成室とプラズマ処理室とは一
般にトラップ板と称される多数の通過孔を有する隔壁に
より区画され、トラップ板によりイオンを捕獲し、プラ
ズマ処理に必要な酸素ラジカルのみを通過孔を介してプ
ラズマ処理室へダウンフローで導入し、半導体ウエハ表
面に残存する使用済みのマスクを酸素ラジカルにより効
率良くアッシングして除去するようにしてある。また、
アッシングを行うと、半導体ウエハ表面のマスクされて
いない、プラズマに曝された部分がプラズマによるダメ
ージを受けるため、アッシング後に、例えばフルオロカ
ーボン系のガスを主体にしたエッチングガスにより半導
体ウエハ表面を短時間だけ軽くエッチング(以下、「ラ
イトエッチング」と称す)するようにしてある。
例えば、上方のプラズマ生成室で生成した酸素プラズマ
を下方のプラズマ処理室へ導入し、このプラズマ処理室
内で載置台上の半導体ウエハ表面のマスクを除去するよ
うにしてある。プラズマ生成室とプラズマ処理室とは一
般にトラップ板と称される多数の通過孔を有する隔壁に
より区画され、トラップ板によりイオンを捕獲し、プラ
ズマ処理に必要な酸素ラジカルのみを通過孔を介してプ
ラズマ処理室へダウンフローで導入し、半導体ウエハ表
面に残存する使用済みのマスクを酸素ラジカルにより効
率良くアッシングして除去するようにしてある。また、
アッシングを行うと、半導体ウエハ表面のマスクされて
いない、プラズマに曝された部分がプラズマによるダメ
ージを受けるため、アッシング後に、例えばフルオロカ
ーボン系のガスを主体にしたエッチングガスにより半導
体ウエハ表面を短時間だけ軽くエッチング(以下、「ラ
イトエッチング」と称す)するようにしてある。
【0004】ところで、トラップ板はプラズマ中のイオ
ンを効率良く除去するために導電性に優れた高純度のア
ルミニウムによって形成されている。そして、このトラ
ップ板によりプラズマ生成室で生成したイオンを効率よ
く捕獲し、プラズマ処理室内へのイオンの侵入を防止
し、半導体ウエハに対するイオン衝撃や半導体ウエハで
の帯電に起因するダメージを防止するようにしてある。
ンを効率良く除去するために導電性に優れた高純度のア
ルミニウムによって形成されている。そして、このトラ
ップ板によりプラズマ生成室で生成したイオンを効率よ
く捕獲し、プラズマ処理室内へのイオンの侵入を防止
し、半導体ウエハに対するイオン衝撃や半導体ウエハで
の帯電に起因するダメージを防止するようにしてある。
【0005】一方、最近はパーソナルコンピュータ、携
帯電話等の種々の電気製品が開発され、半導体製品の利
用分野が多岐に渡り、半導体製品の需要が逼迫してい
る。その需要に応えるためには、半導体製品をより高品
質でより効率良く生産する必要がある。このような点か
ら半導体製造の各処理工程ではスループットを向上させ
ることが極めて重要である。
帯電話等の種々の電気製品が開発され、半導体製品の利
用分野が多岐に渡り、半導体製品の需要が逼迫してい
る。その需要に応えるためには、半導体製品をより高品
質でより効率良く生産する必要がある。このような点か
ら半導体製造の各処理工程ではスループットを向上させ
ることが極めて重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アッシング装置の場合には、アッシング開始直後からし
ばらくするとアッシング開始直後よりアッシング速度が
速くなり安定した処理を行うことができるが、アッシン
グ開始直後から安定するまでの間(アッシングの初期期
間)は酸素供給量に見合ったアッシング速度が得られ
ず、その分だけスループットが落ちるという課題があっ
た。アッシングの初期期間とは言え、半導体ウエハが大
口径化し、集積回路の高集積化が進むほどその影響が大
きくなる。
アッシング装置の場合には、アッシング開始直後からし
ばらくするとアッシング開始直後よりアッシング速度が
速くなり安定した処理を行うことができるが、アッシン
グ開始直後から安定するまでの間(アッシングの初期期
間)は酸素供給量に見合ったアッシング速度が得られ
ず、その分だけスループットが落ちるという課題があっ
た。アッシングの初期期間とは言え、半導体ウエハが大
口径化し、集積回路の高集積化が進むほどその影響が大
きくなる。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、プラズマ処理開始直後から酸素供給量に見
合ったプラズマ処理速度を確保することができ、スルー
プットを高めることができるプラズマ処理装置を提供す
ることを目的としている。
れたもので、プラズマ処理開始直後から酸素供給量に見
合ったプラズマ処理速度を確保することができ、スルー
プットを高めることができるプラズマ処理装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アッシン
グ処理の開始直後のアッシング速度が遅い原因について
種々検討した結果、アッシング開始直後からしばらくの
間はプラズマ生成室内の酸素が高純度アルミニウムから
なるトラップ板を酸化するために消費され、その消費量
分だけプラズマの生成量が抑制され、プラズマ処理室へ
導入される酸素ラジカルの量が少なくなってアッシング
速度が遅くなるということを知見した。
グ処理の開始直後のアッシング速度が遅い原因について
種々検討した結果、アッシング開始直後からしばらくの
間はプラズマ生成室内の酸素が高純度アルミニウムから
なるトラップ板を酸化するために消費され、その消費量
分だけプラズマの生成量が抑制され、プラズマ処理室へ
導入される酸素ラジカルの量が少なくなってアッシング
速度が遅くなるということを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、本発明の請求項1に記載のプラズマ処理装置は、
酸素ガスを受給して酸素プラズマを生成するプラズマ生
成室と、このプラズマ生成室で生成した酸素プラズマ中
のイオン成分を捕獲すると共に酸素ラジカルを通過させ
る導電性材料からなる隔壁と、この隔壁を介して上記プ
ラズマ生成室に連結されたプラズマ処理室と、このプラ
ズマ処理室に配設され且つ上記酸素ラジカルによってプ
ラズマ処理される被処理体を載置する載置台とを備えた
プラズマ処理装置において、上記隔壁の表面に上記導電
性材料の酸化膜を設け、上記酸化膜によりその内部の導
電性材料の酸化を防止することを特徴とするものであ
る。
ので、本発明の請求項1に記載のプラズマ処理装置は、
酸素ガスを受給して酸素プラズマを生成するプラズマ生
成室と、このプラズマ生成室で生成した酸素プラズマ中
のイオン成分を捕獲すると共に酸素ラジカルを通過させ
る導電性材料からなる隔壁と、この隔壁を介して上記プ
ラズマ生成室に連結されたプラズマ処理室と、このプラ
ズマ処理室に配設され且つ上記酸素ラジカルによってプ
ラズマ処理される被処理体を載置する載置台とを備えた
プラズマ処理装置において、上記隔壁の表面に上記導電
性材料の酸化膜を設け、上記酸化膜によりその内部の導
電性材料の酸化を防止することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の請求項2に記載のプラズマ
処理装置は、請求項1に記載の発明において、上記導電
性材料がアルミニウムであることを特徴とするものであ
る。
処理装置は、請求項1に記載の発明において、上記導電
性材料がアルミニウムであることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。図1は本発明のプラズマ
処理装置の一実施形態であるアッシング装置の断面を示
す図である。本実施形態のアッシング装置10は、図1
に示すように、酸素プラズマPを生成するプラズマ生成
室11と、このプラズマ生成室11で生成した酸素プラ
ズマP中のイオン成分を捕獲すると共に酸素ラジカルが
通過する導電性材料(例えばアルミニウム)からなる隔
壁、即ちトラップ板12と、このトラップ板12を介し
てプラズマ生成室11に連結されたプラズマ処理室13
とを備えて構成されている。また、プラズマ処理室13
には半導体ウエハWを載置する載置台14が配設され、
プラズマ生成室11からプラズマ処理室13内にダウン
フローで導入された酸素ラジカルにより載置台14上の
半導体ウエハW表面の有機高分子物質からなるフォトレ
ジスト膜(図示せず)をアッシングにより除去するよう
にしてある。
に基づいて本発明を説明する。図1は本発明のプラズマ
処理装置の一実施形態であるアッシング装置の断面を示
す図である。本実施形態のアッシング装置10は、図1
に示すように、酸素プラズマPを生成するプラズマ生成
室11と、このプラズマ生成室11で生成した酸素プラ
ズマP中のイオン成分を捕獲すると共に酸素ラジカルが
通過する導電性材料(例えばアルミニウム)からなる隔
壁、即ちトラップ板12と、このトラップ板12を介し
てプラズマ生成室11に連結されたプラズマ処理室13
とを備えて構成されている。また、プラズマ処理室13
には半導体ウエハWを載置する載置台14が配設され、
プラズマ生成室11からプラズマ処理室13内にダウン
フローで導入された酸素ラジカルにより載置台14上の
半導体ウエハW表面の有機高分子物質からなるフォトレ
ジスト膜(図示せず)をアッシングにより除去するよう
にしてある。
【0012】上記プラズマ生成室11は、椀状部11A
と、この椀状部12Aの球面部上端から上方へ延設され
た筒状部11Bとからなり、例えば石英によって形成さ
れている。筒状部12Bには絶縁部材からなるスペーサ
15を介して上下一対の電極16A、16Bが取り付け
られている。上方の電極16Aには整合回路17を介し
て高周波電源18に接続され、下方の電極16Bはアー
スされている。また、筒状部11Bにはガス供給管19
を介してガス供給源20が接続され、このガス供給源2
0から酸素ガスまたは四フッ化炭素等のフルオロカーボ
ン系のガスを主体とするエッチング用ガスを適宜供給す
るようにしてある。また、ガス供給管19には流量調整
器21が配設され、この流量調整器21により酸素ガス
またはエッチング用ガスの流量を調整するようにしてあ
る。
と、この椀状部12Aの球面部上端から上方へ延設され
た筒状部11Bとからなり、例えば石英によって形成さ
れている。筒状部12Bには絶縁部材からなるスペーサ
15を介して上下一対の電極16A、16Bが取り付け
られている。上方の電極16Aには整合回路17を介し
て高周波電源18に接続され、下方の電極16Bはアー
スされている。また、筒状部11Bにはガス供給管19
を介してガス供給源20が接続され、このガス供給源2
0から酸素ガスまたは四フッ化炭素等のフルオロカーボ
ン系のガスを主体とするエッチング用ガスを適宜供給す
るようにしてある。また、ガス供給管19には流量調整
器21が配設され、この流量調整器21により酸素ガス
またはエッチング用ガスの流量を調整するようにしてあ
る。
【0013】また、上記プラズマ生成室11に連結され
たプラズマ処理室13は、例えば表面にアルマイト処理
が施されたアルミニウムによって偏平な筒状に形成され
ている。このプラズマ処理室13の側面には半導体ウエ
ハWを搬入搬出する搬送路22が連結され、その搬出入
口にはゲートバルブ23が取り付けられている。従っ
て、ゲートバルブ23を開放することにより高真空下で
搬送路22からプラズマ処理室13内へ半導体ウエハW
を搬入し、アッシング後には高真空下で半導体ウエハW
を搬出できるようにしてある。また、プラズマ処理室1
3の底面には真空排気管24を介して真空排気装置25
が接続され、プラズマ生成室11及びプラズマ処理室1
3内を所定の真空度まで真空引きすると共に処理後のガ
スを排出するようにしてある。また、プラズマ処理室1
3底面中央には載置台14が配設されている。この載置
台14の中央部には例えば3本の昇降ピン14Aが昇降
可能に配設され、3本の昇降ピン14Aが上昇した状態
で半導体ウエハWを授受し、半導体ウエハWを受け取っ
た後昇降ピン14Aが下降し、載置台14表面に配設さ
れた静電チャック(図示せず)を介して半導体ウエハW
を載置台14上に静電吸着するようにしてある。
たプラズマ処理室13は、例えば表面にアルマイト処理
が施されたアルミニウムによって偏平な筒状に形成され
ている。このプラズマ処理室13の側面には半導体ウエ
ハWを搬入搬出する搬送路22が連結され、その搬出入
口にはゲートバルブ23が取り付けられている。従っ
て、ゲートバルブ23を開放することにより高真空下で
搬送路22からプラズマ処理室13内へ半導体ウエハW
を搬入し、アッシング後には高真空下で半導体ウエハW
を搬出できるようにしてある。また、プラズマ処理室1
3の底面には真空排気管24を介して真空排気装置25
が接続され、プラズマ生成室11及びプラズマ処理室1
3内を所定の真空度まで真空引きすると共に処理後のガ
スを排出するようにしてある。また、プラズマ処理室1
3底面中央には載置台14が配設されている。この載置
台14の中央部には例えば3本の昇降ピン14Aが昇降
可能に配設され、3本の昇降ピン14Aが上昇した状態
で半導体ウエハWを授受し、半導体ウエハWを受け取っ
た後昇降ピン14Aが下降し、載置台14表面に配設さ
れた静電チャック(図示せず)を介して半導体ウエハW
を載置台14上に静電吸着するようにしてある。
【0014】ところで、上記プラズマ生成室11とプラ
ズマ処理室12間には本発明の要部を構成する上記トラ
ップ板12が配設されている。このトラップ板12は、
図1、図2に示すように、多数の通過孔12Aが均等に
分散して形成され、多数の通過孔12Aを介してプラズ
マ生成室11内で生成した酸素ラジカルをプラズマ処理
室13内へダウンフローで導入するようにしてある。ま
た、トラップ板12はアースされている。
ズマ処理室12間には本発明の要部を構成する上記トラ
ップ板12が配設されている。このトラップ板12は、
図1、図2に示すように、多数の通過孔12Aが均等に
分散して形成され、多数の通過孔12Aを介してプラズ
マ生成室11内で生成した酸素ラジカルをプラズマ処理
室13内へダウンフローで導入するようにしてある。ま
た、トラップ板12はアースされている。
【0015】また、トラップ板12の表面には図2で誇
張して示すようにアルミニウムを酸化処理したアルミニ
ウム酸化膜層12Bとして形成され、このアルミニウム
酸化膜層12Bによりその内部のアルミニウム金属12
Cの酸化を防止するようにしてある。つまり、アッシン
グ時に酸素プラズマP中の活性酸素がトラップ板12に
吸着されると、酸素原子はアルミニウム酸化膜層12B
によって内部への拡散が阻まれ、トラップ板12表面で
の酸素吸着が飽和状態に達してそれ以上吸着されず、プ
ラズマ生成室11内の酸素の消費を防止し、ひいては酸
素ラジカルの生成を安定させ、プラズマ処理室13内へ
供給する酸素ラジカルの量を低減させることなく、しか
も酸素ラジカルを安定した状態で供給することができ
る。酸素原子が内部へ拡散しない結果としてアルミニウ
ム酸化膜層12Bの下地であるアルミニウム金属12C
の酸化を防止することができる。このように酸素原子の
内部への拡散を防止できるのは、酸化処理によって形成
されたアルミニウム酸化膜層12Bの結晶構造が自然酸
化膜と比較して格段に緻密な構造になっていることに起
因していると思われる。
張して示すようにアルミニウムを酸化処理したアルミニ
ウム酸化膜層12Bとして形成され、このアルミニウム
酸化膜層12Bによりその内部のアルミニウム金属12
Cの酸化を防止するようにしてある。つまり、アッシン
グ時に酸素プラズマP中の活性酸素がトラップ板12に
吸着されると、酸素原子はアルミニウム酸化膜層12B
によって内部への拡散が阻まれ、トラップ板12表面で
の酸素吸着が飽和状態に達してそれ以上吸着されず、プ
ラズマ生成室11内の酸素の消費を防止し、ひいては酸
素ラジカルの生成を安定させ、プラズマ処理室13内へ
供給する酸素ラジカルの量を低減させることなく、しか
も酸素ラジカルを安定した状態で供給することができ
る。酸素原子が内部へ拡散しない結果としてアルミニウ
ム酸化膜層12Bの下地であるアルミニウム金属12C
の酸化を防止することができる。このように酸素原子の
内部への拡散を防止できるのは、酸化処理によって形成
されたアルミニウム酸化膜層12Bの結晶構造が自然酸
化膜と比較して格段に緻密な構造になっていることに起
因していると思われる。
【0016】しかし、トラップ板12への活性酸素の吸
着は避けられず、処理開始直後は僅かではあるが活性酸
素がトラップ板12に吸着されるため、アッシング開始
直後には若干のアッシング速度の低下が認められるが、
その吸着量は無視し得る程度のものである。また、アル
ミニウム酸化膜層12Bの膜厚は酸素原子が内部へ拡散
しない膜厚に形成されておれば良く、その膜厚としては
例えば300〜10000オングストロームが好まし
い。膜厚が300オングストローム未満であれば、酸素
原子の拡散が起こり得、膜厚が10000オングストロ
ームを超えると、イオン及び電荷によるチャージが起こ
り好ましくない。また、アルミニウム酸化膜層12Bに
フッ素が含有されていると、酸化膜の成長を抑制するこ
とができ、より効果的であることが判った。
着は避けられず、処理開始直後は僅かではあるが活性酸
素がトラップ板12に吸着されるため、アッシング開始
直後には若干のアッシング速度の低下が認められるが、
その吸着量は無視し得る程度のものである。また、アル
ミニウム酸化膜層12Bの膜厚は酸素原子が内部へ拡散
しない膜厚に形成されておれば良く、その膜厚としては
例えば300〜10000オングストロームが好まし
い。膜厚が300オングストローム未満であれば、酸素
原子の拡散が起こり得、膜厚が10000オングストロ
ームを超えると、イオン及び電荷によるチャージが起こ
り好ましくない。また、アルミニウム酸化膜層12Bに
フッ素が含有されていると、酸化膜の成長を抑制するこ
とができ、より効果的であることが判った。
【0017】ところで、アルミニウム酸化膜層の膜厚変
動及び酸素の吸着挙動を考察するに当たって、X線回折
を利用したXMA(?)分析法を用いてトラップ板のア
ルミニウム酸化膜層の膜厚を測定すると共に、TDS
(熱脱離質量)分析法を用いてアルミニウム酸化膜層に
おいて吸着、脱離する酸素ガス等のガスの分子数を測定
した。その結果、ライトエッチング時にはエッチング用
ガス、例えば四フッ化炭素等のフルオロカーボン系ガス
のプラズマによりアッシング時の吸着酸素が図3の
(a)で模式的に示すようにエッチング用ガス中の炭素
と結合し一酸化炭素などを生成して消費されるが、アル
ミニウム酸化膜層12Bの表面は既に酸素飽和の状態に
なっており酸素が奪われるほどではなく、アルミニウム
酸化膜層12Bは殆ど変化しない。
動及び酸素の吸着挙動を考察するに当たって、X線回折
を利用したXMA(?)分析法を用いてトラップ板のア
ルミニウム酸化膜層の膜厚を測定すると共に、TDS
(熱脱離質量)分析法を用いてアルミニウム酸化膜層に
おいて吸着、脱離する酸素ガス等のガスの分子数を測定
した。その結果、ライトエッチング時にはエッチング用
ガス、例えば四フッ化炭素等のフルオロカーボン系ガス
のプラズマによりアッシング時の吸着酸素が図3の
(a)で模式的に示すようにエッチング用ガス中の炭素
と結合し一酸化炭素などを生成して消費されるが、アル
ミニウム酸化膜層12Bの表面は既に酸素飽和の状態に
なっており酸素が奪われるほどではなく、アルミニウム
酸化膜層12Bは殆ど変化しない。
【0018】これに対して従来の無垢のアルミニウムか
らなるトラップ板12’の場合には、図3の(b)で模
式的に示すようにその表面にアルミニウムの自然酸化膜
12’Bが形成されているが、その自然酸化膜層は極め
て薄く、アッシング時に吸着酸素原子が内部へ拡散し易
く、同図に破線の矢印で示すようにその酸素原子がアル
ミニウム金属12’Cとの界面まで拡散し界面のアルミ
ニウム金属12’Cを酸化しアルミニウム酸化膜層1
2’Bが徐々に成長して膜厚が厚くなる。そのため、吸
着酸素によるアルミニウム金属12’Cの酸化が停止す
るまではトラップ板12’の表面に吸着した酸素原子は
順次トラップ板12’の内部へ拡散し表面の酸素は不飽
和状態にあり、プラズマ生成室11内の酸素が徐々に消
費され、その消費量分だけ酸素ラジカルの生成量が減少
し、酸素の供給量に見合った所期のアッシング速度が得
られない。しかし、それ以上の酸化が起こらなくなれ
ば、安定したアッシング速度を得ることができる。従っ
て、アッシング開始直後からしばらくの時間が経過すれ
ば安定したアッシング速度を得ることができることにな
る。また、図3の(c)で模式的に示すようにライトエ
ッチング時にはトラップ板12’における拡散途上の酸
素原子がエッチング用ガスのプラズマ中の分解生成物で
ある炭素等により消費され、ライトエッチング速度が低
下すると共に、アルミニウム金属12Cの酸化が抑制さ
れる。
らなるトラップ板12’の場合には、図3の(b)で模
式的に示すようにその表面にアルミニウムの自然酸化膜
12’Bが形成されているが、その自然酸化膜層は極め
て薄く、アッシング時に吸着酸素原子が内部へ拡散し易
く、同図に破線の矢印で示すようにその酸素原子がアル
ミニウム金属12’Cとの界面まで拡散し界面のアルミ
ニウム金属12’Cを酸化しアルミニウム酸化膜層1
2’Bが徐々に成長して膜厚が厚くなる。そのため、吸
着酸素によるアルミニウム金属12’Cの酸化が停止す
るまではトラップ板12’の表面に吸着した酸素原子は
順次トラップ板12’の内部へ拡散し表面の酸素は不飽
和状態にあり、プラズマ生成室11内の酸素が徐々に消
費され、その消費量分だけ酸素ラジカルの生成量が減少
し、酸素の供給量に見合った所期のアッシング速度が得
られない。しかし、それ以上の酸化が起こらなくなれ
ば、安定したアッシング速度を得ることができる。従っ
て、アッシング開始直後からしばらくの時間が経過すれ
ば安定したアッシング速度を得ることができることにな
る。また、図3の(c)で模式的に示すようにライトエ
ッチング時にはトラップ板12’における拡散途上の酸
素原子がエッチング用ガスのプラズマ中の分解生成物で
ある炭素等により消費され、ライトエッチング速度が低
下すると共に、アルミニウム金属12Cの酸化が抑制さ
れる。
【0019】次に動作について説明する。まず、真空排
気装置25を用いてプラズマ生成室11及びプラズマ処
理室13内を所定の真空度になるまで真空引きする。そ
の後、ゲートバルブ23を開き、図示しない搬送機構を
用いて搬送路22からプラズマ処理室13内へ半導体ウ
エハWを搬入し、その半導体ウエハWを載置台14上へ
載置した後、ゲートバルブ23を閉じる。次いで、高周
波電源18により整合回路17を介して高周波電力を電
極16Aに印加すると共に、ガス供給源20から酸素ガ
スを供給する。この時、ガスの供給量は流量調整器21
により所定のガス流量を保持する。
気装置25を用いてプラズマ生成室11及びプラズマ処
理室13内を所定の真空度になるまで真空引きする。そ
の後、ゲートバルブ23を開き、図示しない搬送機構を
用いて搬送路22からプラズマ処理室13内へ半導体ウ
エハWを搬入し、その半導体ウエハWを載置台14上へ
載置した後、ゲートバルブ23を閉じる。次いで、高周
波電源18により整合回路17を介して高周波電力を電
極16Aに印加すると共に、ガス供給源20から酸素ガ
スを供給する。この時、ガスの供給量は流量調整器21
により所定のガス流量を保持する。
【0020】ガス供給管19からプラズマ生成室11内
へ酸素ガスを供給すると、筒状部11Bで電極16A、
16B間で酸素プラズマPを生成する。この時、真空排
気装置25が駆動しているため、プラズマ生成室11で
生成した酸素プラズマPは図1に矢印で示したように下
方へ流れる。この時、トラップ板12が酸素プラズマP
中のイオンを捕獲し、酸素ラジカルのみをトラップ板1
2の多数の通過孔12Aからプラズマ処理室13へ通
す。プラズマ処理室13内では酸素ラジカルが半導体ウ
エハWのフォトレジスト膜の有機高分子化合物と反応
し、フォトレジスト膜をアッシングにより除去する。ア
ッシングにより生成した二酸化炭素、水等のガスは真空
排気管24から流出する。アッシング後、酸素ガスから
エッチング用ガスに切り換え、半導体ウエハWをライト
エッチングしてアッシングによる部分的なダメージを除
去する。これら一連の処理が終了した後、ゲートバルブ
23を開き、次の半導体ウエハWと入れ替え、新しい半
導体ウエハWをアッシングする。
へ酸素ガスを供給すると、筒状部11Bで電極16A、
16B間で酸素プラズマPを生成する。この時、真空排
気装置25が駆動しているため、プラズマ生成室11で
生成した酸素プラズマPは図1に矢印で示したように下
方へ流れる。この時、トラップ板12が酸素プラズマP
中のイオンを捕獲し、酸素ラジカルのみをトラップ板1
2の多数の通過孔12Aからプラズマ処理室13へ通
す。プラズマ処理室13内では酸素ラジカルが半導体ウ
エハWのフォトレジスト膜の有機高分子化合物と反応
し、フォトレジスト膜をアッシングにより除去する。ア
ッシングにより生成した二酸化炭素、水等のガスは真空
排気管24から流出する。アッシング後、酸素ガスから
エッチング用ガスに切り換え、半導体ウエハWをライト
エッチングしてアッシングによる部分的なダメージを除
去する。これら一連の処理が終了した後、ゲートバルブ
23を開き、次の半導体ウエハWと入れ替え、新しい半
導体ウエハWをアッシングする。
【0021】ところで、アッシング時には酸素プラズマ
P中の酸素がトラップ板12の表面に酸素が吸着する
が、トラップ板12の表面にはアルミニウム酸化膜層1
2Bが施されているため、吸着した酸素原子はアルミニ
ウム酸化膜層12Bにより内部への拡散が阻まれ、その
表面での酸素の吸着量はすぐに飽和状態に達し、それ以
上の吸着がなく、酸素プラズマP中の酸素がアッシング
以外に消費される量は無視でき、アッシング開始直後か
ら酸素ガスの供給量に見合ったアッシング速度を確保す
ることができ、アッシング開始直後から高いスループッ
トでアッシングを行うことができる。また、ライトエッ
チング時には、トラップ板12表面に吸着した僅かの吸
着酸素がエッチング用ガスによって消費されるが、アル
ミニウム酸化膜層12Bを奪うほどでもない。
P中の酸素がトラップ板12の表面に酸素が吸着する
が、トラップ板12の表面にはアルミニウム酸化膜層1
2Bが施されているため、吸着した酸素原子はアルミニ
ウム酸化膜層12Bにより内部への拡散が阻まれ、その
表面での酸素の吸着量はすぐに飽和状態に達し、それ以
上の吸着がなく、酸素プラズマP中の酸素がアッシング
以外に消費される量は無視でき、アッシング開始直後か
ら酸素ガスの供給量に見合ったアッシング速度を確保す
ることができ、アッシング開始直後から高いスループッ
トでアッシングを行うことができる。また、ライトエッ
チング時には、トラップ板12表面に吸着した僅かの吸
着酸素がエッチング用ガスによって消費されるが、アル
ミニウム酸化膜層12Bを奪うほどでもない。
【0022】
【実施例】次に、具体的な実施例について図4〜図6を
参照しながら説明する。尚、図4は図2に示すトラップ
板と従来のトラップ板を用いてアッシング、ライトエッ
チングを行った場合のトラップ板のアルミニウム酸化膜
の膜厚の変化を比較して示す表で、図5は実施例1にお
いて図2に示すトラップ板を用いてアッシング、ライト
エッチングを3回繰り返して行った場合のアッシング速
度の変化を比較して示す表、図6は新規のトラップ板が
エージングを行った場合よりアッシング速度が遅い原因
を究明するためにトラップ板に吸着した吸着分子を分析
した結果を示す表である。
参照しながら説明する。尚、図4は図2に示すトラップ
板と従来のトラップ板を用いてアッシング、ライトエッ
チングを行った場合のトラップ板のアルミニウム酸化膜
の膜厚の変化を比較して示す表で、図5は実施例1にお
いて図2に示すトラップ板を用いてアッシング、ライト
エッチングを3回繰り返して行った場合のアッシング速
度の変化を比較して示す表、図6は新規のトラップ板が
エージングを行った場合よりアッシング速度が遅い原因
を究明するためにトラップ板に吸着した吸着分子を分析
した結果を示す表である。
【0023】実施例1 本実施例では、表面に500オングストロームのアルミ
ニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシング
装置を用い、次に示す条件1〜3でシリコンウエハ及び
シリコンウエハにフォトレジスト膜が形成されたフォト
レジストウエハをアッシングし、その結果を図4に示し
た。また、本実施例では、条件1ではエージングを1時
間行った場合と行わない場合についてアッシングを3回
行い、両者間のアッシング速度の変動を観た。条件2及
び条件3ではアッシングあるいは一貫処理を1ロット
(L)〜3L(75枚)のウエハについて行い、その処
理を3回繰り返し、ロット間及び処理回数によるアッシ
ング速度の変動を観た。そして、これらのアッシング速
度の変動結果を図5に示した。尚、図5におけるアッシ
ング速度は各ロットでの平均値である。
ニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシング
装置を用い、次に示す条件1〜3でシリコンウエハ及び
シリコンウエハにフォトレジスト膜が形成されたフォト
レジストウエハをアッシングし、その結果を図4に示し
た。また、本実施例では、条件1ではエージングを1時
間行った場合と行わない場合についてアッシングを3回
行い、両者間のアッシング速度の変動を観た。条件2及
び条件3ではアッシングあるいは一貫処理を1ロット
(L)〜3L(75枚)のウエハについて行い、その処
理を3回繰り返し、ロット間及び処理回数によるアッシ
ング速度の変動を観た。そして、これらのアッシング速
度の変動結果を図5に示した。尚、図5におけるアッシ
ング速度は各ロットでの平均値である。
【0024】図4のアルミニウム酸化膜の変化を示す結
果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合には、
アルミニウム酸化膜の膜厚がプラズマを照射しない時よ
り多少厚くなっているが、条件2及び条件3のライトエ
ッチングを加えて一貫処理を行った場合にはアルミニウ
ム酸化膜層の膜厚がプラズマを照射しない時と比較して
殆ど変化しておらずアルミニウム酸化膜層が安定してい
る。
果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合には、
アルミニウム酸化膜の膜厚がプラズマを照射しない時よ
り多少厚くなっているが、条件2及び条件3のライトエ
ッチングを加えて一貫処理を行った場合にはアルミニウ
ム酸化膜層の膜厚がプラズマを照射しない時と比較して
殆ど変化しておらずアルミニウム酸化膜層が安定してい
る。
【0025】また、図5に示すアッシング速度の変化を
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、エージングを行った方がエージングを行わない場
合より高いアッシング速度が得られた。この原因を究明
するために、プラズマを照射しないトラップ板、及びプ
ラズマを照射した条件1、2のトラップ板をサンプリン
グし、その表面の吸着ガスをTDSにより分析し、その
結果を図6に示した。図6に示す分析結果によれば、プ
ラズマを照射しない場合には酸素分子の他に水分子が大
量に吸着し、プラズマを照射した場合には吸着水分子が
略半減していることが判った。この結果からプラズマ照
射により吸着水分子がトラップ板から脱離し、アッシン
グ速度が高くなったものと推定される。また、図5に示
す結果によれば、アッシング処理を繰り返しても殆どア
ッシング速度に変動が観られなかった。条件2及び条件
3のライトエッチングを加えて一貫処理を行った場合に
は、ウエハのロット数に関係なくアッシング速度が略一
定し、アッシング開始直後から一貫して高いアッシング
速度が得られた。また、処理を繰り返しても各回でアッ
シング速度に違いのないことが判った。
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、エージングを行った方がエージングを行わない場
合より高いアッシング速度が得られた。この原因を究明
するために、プラズマを照射しないトラップ板、及びプ
ラズマを照射した条件1、2のトラップ板をサンプリン
グし、その表面の吸着ガスをTDSにより分析し、その
結果を図6に示した。図6に示す分析結果によれば、プ
ラズマを照射しない場合には酸素分子の他に水分子が大
量に吸着し、プラズマを照射した場合には吸着水分子が
略半減していることが判った。この結果からプラズマ照
射により吸着水分子がトラップ板から脱離し、アッシン
グ速度が高くなったものと推定される。また、図5に示
す結果によれば、アッシング処理を繰り返しても殆どア
ッシング速度に変動が観られなかった。条件2及び条件
3のライトエッチングを加えて一貫処理を行った場合に
は、ウエハのロット数に関係なくアッシング速度が略一
定し、アッシング開始直後から一貫して高いアッシング
速度が得られた。また、処理を繰り返しても各回でアッ
シング速度に違いのないことが判った。
【0026】〔条件1〕:下記の条件で酸素によるアッ
シングのみを行った。図3には、エージングをせずにア
ッシングを行った場合と、1時間エージングを行った後
アッシングを行った場合についてアッシング速度の変化
を観た。 被処理体 :シリコンウエハ 高周波電力:700W 真空度 :2Torr ガス流量 :1500sccm 処理時間 :5時間 〔条件2〕:下記の条件で酸素によるアッシング及びラ
イトエッチングを行った。 被処理体 :シリコンウエハ アッシング 高周波電力:700W 真空度 :2Torr ガス流量 :1500sccm 処理時間 :3分 ライトエッチング 高周波電力:800W 真空度 :1Torr ガス流量 :CF4/O2=900sccm/100sc
cm 処理時間 :10秒 全処理時間:5時間 〔条件3〕:シリコンウエハに代えてフォトレジストウ
エハを用いた以外は条件2と同一の条件で処理を行っ
た。
シングのみを行った。図3には、エージングをせずにア
ッシングを行った場合と、1時間エージングを行った後
アッシングを行った場合についてアッシング速度の変化
を観た。 被処理体 :シリコンウエハ 高周波電力:700W 真空度 :2Torr ガス流量 :1500sccm 処理時間 :5時間 〔条件2〕:下記の条件で酸素によるアッシング及びラ
イトエッチングを行った。 被処理体 :シリコンウエハ アッシング 高周波電力:700W 真空度 :2Torr ガス流量 :1500sccm 処理時間 :3分 ライトエッチング 高周波電力:800W 真空度 :1Torr ガス流量 :CF4/O2=900sccm/100sc
cm 処理時間 :10秒 全処理時間:5時間 〔条件3〕:シリコンウエハに代えてフォトレジストウ
エハを用いた以外は条件2と同一の条件で処理を行っ
た。
【0027】実施例2 本実施例では、表面に2030オングストロームのアル
ミニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシン
グ装置を用い、実施例1と同様に処理を施し、その結果
を図4に示した。図4に示す結果によれば、本実施例で
も実施例1と略同様の結果が得られることが判った。
ミニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシン
グ装置を用い、実施例1と同様に処理を施し、その結果
を図4に示した。図4に示す結果によれば、本実施例で
も実施例1と略同様の結果が得られることが判った。
【0028】実施例3 本実施例では、表面に7050オングストロームのアル
ミニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシン
グ装置を用い、実施例1と同様に処理を施し、その結果
を図4に示した。図4に示す結果によれば、本実施例で
も実施例1と略同様の結果が得られることが判った。
ミニウム酸化膜を施したトラップ板を装着したアッシン
グ装置を用い、実施例1と同様に処理を施し、その結果
を図4に示した。図4に示す結果によれば、本実施例で
も実施例1と略同様の結果が得られることが判った。
【0029】実施例1〜3の結果から、トラップ板のア
ルミニウム酸化膜はある程度(500オングストロー
ム)の膜厚があれば、膜厚に関係なくアッシング開始直
後から高いアッシング速度を得ることができ、しかも安
定したアッシングを継続して行えることが判った。
ルミニウム酸化膜はある程度(500オングストロー
ム)の膜厚があれば、膜厚に関係なくアッシング開始直
後から高いアッシング速度を得ることができ、しかも安
定したアッシングを継続して行えることが判った。
【0030】比較例1 本比較例では無垢のアルミニウムからなるトラップ板を
用いて条件1〜3でアッシングを行い、その結果を図
4、図5に示した。図4のアルミニウム酸化膜の変化を
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、トラップ板の表面に酸素プラズマ中の酸素が吸着
して酸化が進み、アルミニウム酸化膜が大きく成長して
いる。換言すれば、酸素プラズマ中の酸素がトラップ板
の酸化に消費されている。また、条件2及び条件3のラ
イトエッチングを加えて一貫処理を行った場合には条件
1の場合と比較してアルミニウム酸化膜の成長は少ない
が、実施例1〜3と比較すると膜厚が格段に成長してお
り酸素が多く消費されている。
用いて条件1〜3でアッシングを行い、その結果を図
4、図5に示した。図4のアルミニウム酸化膜の変化を
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、トラップ板の表面に酸素プラズマ中の酸素が吸着
して酸化が進み、アルミニウム酸化膜が大きく成長して
いる。換言すれば、酸素プラズマ中の酸素がトラップ板
の酸化に消費されている。また、条件2及び条件3のラ
イトエッチングを加えて一貫処理を行った場合には条件
1の場合と比較してアルミニウム酸化膜の成長は少ない
が、実施例1〜3と比較すると膜厚が格段に成長してお
り酸素が多く消費されている。
【0031】また、図5に示すアッシング速度の変化を
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、エージングを行わずにアッシングを行うと、上述
のように酸素がトラップ板の酸化に消費され、アッシン
グ速度が実施例1〜3と比較すると格段に低い。また、
実施例1〜3で1時間エージングした時のアッシング速
度を本比較例で得ようとすると、30時間もの長時間を
エージングしなくてはならない。換言すれば、アッシン
グ直後から30時間は酸素ガス供給量に見合ったアッシ
ング速度を得られない。
示す結果から以下のことが判った。即ち、条件1の場合
には、エージングを行わずにアッシングを行うと、上述
のように酸素がトラップ板の酸化に消費され、アッシン
グ速度が実施例1〜3と比較すると格段に低い。また、
実施例1〜3で1時間エージングした時のアッシング速
度を本比較例で得ようとすると、30時間もの長時間を
エージングしなくてはならない。換言すれば、アッシン
グ直後から30時間は酸素ガス供給量に見合ったアッシ
ング速度を得られない。
【0032】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、酸素ガスのプラズマを用いて処理する
装置であれば、エッチング装置等広く適用することがで
き、被処理体も半導体ウエハに制限されるものではな
く、LCD基板等にも適用することができる。
るものではなく、酸素ガスのプラズマを用いて処理する
装置であれば、エッチング装置等広く適用することがで
き、被処理体も半導体ウエハに制限されるものではな
く、LCD基板等にも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に記載の
発明によれば、プラズマ処理開始直後から酸素供給量に
見合ったプラズマ処理速度を確保することができ、スル
ープットを高めることができるプラズマ処理装置を提供
することができる。
発明によれば、プラズマ処理開始直後から酸素供給量に
見合ったプラズマ処理速度を確保することができ、スル
ープットを高めることができるプラズマ処理装置を提供
することができる。
【図1】本発明のプラズマ処理装置の一実施形態である
アッシング装置を示す断面図である。
アッシング装置を示す断面図である。
【図2】図1に示すアッシング装置に用いられたトラッ
プ板の断面構造を説明するための説明図である。
プ板の断面構造を説明するための説明図である。
【図3】アッシング処理時及びライトエッチング時にお
けるトラップ板表面での酸素及びフルオロカーボン系の
ガスの挙動を示す説明図で、同図(a)は本発明のトラ
ップ板表面におけるライトエッチング時のガスの挙動を
示す図、同図(b)は従来のトラップ板表面におけるア
ッシング時の酸素ガスの挙動を示す図、同図(c)はト
ラップ板表面におけるライトエッチング時のガスの挙動
を示す図である。
けるトラップ板表面での酸素及びフルオロカーボン系の
ガスの挙動を示す説明図で、同図(a)は本発明のトラ
ップ板表面におけるライトエッチング時のガスの挙動を
示す図、同図(b)は従来のトラップ板表面におけるア
ッシング時の酸素ガスの挙動を示す図、同図(c)はト
ラップ板表面におけるライトエッチング時のガスの挙動
を示す図である。
【図4】図2に示すトラップ板と従来のトラップ板を用
いてアッシング、ライトエッチングを行った場合のトラ
ップ板のアルミニウム酸化膜の膜厚の変化を比較して示
す表である。
いてアッシング、ライトエッチングを行った場合のトラ
ップ板のアルミニウム酸化膜の膜厚の変化を比較して示
す表である。
【図5】新規のトラップ板がエージングを行った場合よ
りアッシング速度が遅い原因を究明するためにトラップ
板に吸着した吸着分子を分析した結果を示す表である。
りアッシング速度が遅い原因を究明するためにトラップ
板に吸着した吸着分子を分析した結果を示す表である。
【図6】新規のトラップ板がエージングを行った場合よ
りアッシング速度が遅い原因を究明するためにトラップ
板に吸着した吸着分子を分析した結果を示す表である。
りアッシング速度が遅い原因を究明するためにトラップ
板に吸着した吸着分子を分析した結果を示す表である。
10 アッシング装置(プラズマ処理装置) 11 プラズマ生成室 12 トラップ板(隔壁) 12B アルミニウム酸化膜層(酸化膜) 12C アルミニウム金属(導電性材料) 13 プラズマ処理室 14 載置台 W 半導体ウエハ(被処理体) P 酸素プラズマ
Claims (2)
- 【請求項1】 酸素ガスを受給して酸素プラズマを生成
するプラズマ生成室と、このプラズマ生成室で生成した
酸素プラズマ中のイオン成分を捕獲すると共に酸素ラジ
カルを通過させる導電性材料からなる隔壁と、この隔壁
を介して上記プラズマ生成室に連結されたプラズマ処理
室と、このプラズマ処理室に配設され且つ上記酸素ラジ
カルによってプラズマ処理される被処理体を載置する載
置台とを備えたプラズマ処理装置において、上記隔壁の
表面に上記導電性材料の酸化膜を設け、上記酸化膜によ
りその内部の導電性材料の酸化を防止することを特徴と
するプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 上記導電性材料がアルミニウムであるこ
とを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05406196A JP3237743B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05406196A JP3237743B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09223684A true JPH09223684A (ja) | 1997-08-26 |
| JP3237743B2 JP3237743B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=12960109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05406196A Expired - Fee Related JP3237743B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3237743B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007149788A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Aqua Science Kk | リモートプラズマ装置 |
| JP2012509592A (ja) * | 2008-11-21 | 2012-04-19 | アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | 灰化方法及び装置による基板工程プラズマ |
| JP2014522104A (ja) * | 2011-07-20 | 2014-08-28 | ラム リサーチ コーポレーション | 不活性ガスから生成される準安定ガスを使用する原子層エッチング |
| JP2015201654A (ja) * | 2004-06-30 | 2015-11-12 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | フォトマスクプラズマエッチングの為の方法および装置 |
| CN108205244A (zh) * | 2016-12-20 | 2018-06-26 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 机台的调试方法和机台 |
| US10923358B2 (en) | 2016-02-19 | 2021-02-16 | Tokyo Electron Limited | Substrate processing method |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP05406196A patent/JP3237743B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015201654A (ja) * | 2004-06-30 | 2015-11-12 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | フォトマスクプラズマエッチングの為の方法および装置 |
| JP2007149788A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Aqua Science Kk | リモートプラズマ装置 |
| JP2012509592A (ja) * | 2008-11-21 | 2012-04-19 | アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | 灰化方法及び装置による基板工程プラズマ |
| JP2014522104A (ja) * | 2011-07-20 | 2014-08-28 | ラム リサーチ コーポレーション | 不活性ガスから生成される準安定ガスを使用する原子層エッチング |
| US10014192B2 (en) | 2011-07-20 | 2018-07-03 | Lam Research Corporation | Apparatus for atomic layering etching |
| US10923358B2 (en) | 2016-02-19 | 2021-02-16 | Tokyo Electron Limited | Substrate processing method |
| CN108205244A (zh) * | 2016-12-20 | 2018-06-26 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 机台的调试方法和机台 |
| CN108205244B (zh) * | 2016-12-20 | 2021-07-13 | 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 | 机台的调试方法和机台 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3237743B2 (ja) | 2001-12-10 |
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