JPH09225523A - 分散強化材の製造方法 - Google Patents

分散強化材の製造方法

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JPH09225523A
JPH09225523A JP4006796A JP4006796A JPH09225523A JP H09225523 A JPH09225523 A JP H09225523A JP 4006796 A JP4006796 A JP 4006796A JP 4006796 A JP4006796 A JP 4006796A JP H09225523 A JPH09225523 A JP H09225523A
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JP
Japan
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dispersion
base metal
powder
wire
strengthening
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Application number
JP4006796A
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English (en)
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Tsukasa Kono
宰 河野
Kazumoto Suzuki
和素 鈴木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09225523A publication Critical patent/JPH09225523A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES, PROFILES OR LIKE SEMI-MANUFACTURED PRODUCTS OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C23/00Extruding metal; Impact extrusion
    • B21C23/005Continuous extrusion starting from solid state material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度であると共に長尺な分散強化材も容易
に製造することができる分散強化材の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 適宜の駆動装置(図示せず)により回転
ホイール1を矢印20の方向に回転させ、回転ホイール
1の溝7に向けて、投入ホッパ4から、投入粉末5を投
入し、溝とシュー2との間に投入粉末を充填する。投入
粉末5は、回転ホイール1の回転により素材集合部8ま
で運ばれ、その後ダイセグメント3に供給される。この
場合に、回転ホイール1と投入粉末5との間の摩擦熱に
より投入粉末5は軟化して流動化しつつ、ダイセグメン
ト3内に供給される。ダイセグメント3内の投入粉末5
は、軟化して金属フロー状態となっているため、投入粉
末5中のベース金属材と分散粒子とが均一に混ざり合
い、両者が結合する。こうして両者が一体化することに
より、投入粉末5は、長尺の分散強化線材6となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散強化線材及び
分散強化複合線材並びに分散強化管材等の長尺の分散強
化材を製造するのに好適の分散強化材の製造方法に関す
る。なお、本願明細書においては、純銅及び銅合金を総
称して銅というと共に、純アルミニウム及びアルミニウ
ムを総称してアルミニウムという。
【0002】
【従来の技術】従来より、銅合金材のうち、銅にアルミ
ナ(Al23)粒子を分散させた分散強化材は、粉末冶
金法により、銅とアルミナとを焼結させて製造されてい
る。粉末冶金法により製造されるため、この銅合金材の
形状は、主に板、円盤及び棒材等である場合が多い。こ
の銅合金材は、例えばハイブリッドマグネットの中心水
冷銅コイルの導体として使用される。ハイブリッドマグ
ネットは高磁場超電導マグネットとして知られており、
このマグネットは高導電率であると共に、高強度である
ため、約20乃至30T(テスラ、Wb/m2)の高磁
場で発生する電磁力に耐えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、以下に示す問題点がある。即ち、粉末冶
金法では、銅粉末中にAl23粒子を均一に分散させる
ため、両者を均一に混合した後、焼結することにより複
合金属としている。この方法は、粉末から成形可能な形
状、例えば板、円盤及び棒材等にしか適用できないとい
う難点があり、粉末冶金法を長尺線材等に適用すること
は極めて困難であるという問題点がある。そこで、粉末
冶金法により棒材を形成し、この棒材を伸線加工して線
材とすることも考えられるが、このような棒材は焼結材
であるため、伸線加工が困難であり、所望の線径又は条
長を有する線材を得ることは困難であるという欠点があ
る。また、粉末冶金法によって分散強化材を製造する場
合は、工程が極めて煩雑となるため、生産コストが極め
て高くなり、製品価格が通常の銅製品に比して2桁程度
高価になるという問題点がある。
【0004】このような問題点を回避するために、粉末
冶金法ではなく、溶銅中に分散粒子を混入させる方法が
提案されているが、Al23等の酸化物は比重が小さい
ため、溶銅中で浮いてしまい、溶銅中に均一に混入させ
ることが困難であるという難点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高強度であると共に長尺な分散強化材も容
易に製造することができる分散強化材の製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の分散
強化材の製造方法は、ベース金属材と分散材とを素材と
し、これをコンフォーム押出法により押出加工して分散
強化材とすることを特徴とする。
【0007】前記コンフォーム押出法は、周面に周方向
に延びる溝を有する回転ホイールと、このホイールの周
面の一部にあてがわれたシューと、このシューとホイー
ルとの間で摩擦熱により流動化した素材を押出成形する
ダイセグメントと、前記シューとホイールとの間に素材
を投入するホッパとを有するコンフォーム装置を使用す
るものであってもよい。
【0008】前記ベース金属材は線材であり、前記コン
フォーム装置の周囲に線材供給装置が配置され、この線
材供給装置により前記ベース金属材が前記溝内に供給さ
れるものであってもよい。
【0009】本発明に係る第2の分散強化材の製造方法
は、ベース金属材と分散材とを素材とし、これをコンフ
ォーム押出法により芯材の周面に被覆して分散強化材と
することを特徴とする。
【0010】この場合に、前記芯材は、アルミニウム被
覆鋼線又は銅被覆鋼線であってもよい。
【0011】前記コンフォーム押出法は、周面に周方向
に延びる溝を有する回転ホイールと、このホイールの周
面の一部にあてがわれ芯材が挿通するシューと、このシ
ューとホイールとの間で摩擦熱により流動化した素材を
前記芯材の周面に被覆するダイセグメントと、前記シュ
ーとホイールとの間に素材を投入するホッパとを有する
コンフォーム装置を使用するものであってもよい。
【0012】請求項2及び6に係るコンフォーム装置に
おいては、前記ベース金属材と前記分散材とは混合して
混合物とした後、前記ホッパに充填されるものであって
もよい。また、前記ホッパは複数個配設されており、少
なくとも前記ベース金属材と前記分散材とは別個のホッ
パに充填して同時に供給されるものであってもよい。
【0013】ホッパに前記ベース金属材を充填する場合
は、前記ベース金属材は粉末状又はチップ状であること
が好ましい。
【0014】前記分散材の融点は前記ベース金属材の軟
化温度に比して高いことが好ましい。
【0015】前記分散材の投入量は前記ベース金属材の
投入量の50体積%以下であることが好ましい。
【0016】本発明において、得られる分散強化材の形
状は特に制限はされず、コンフォーム押出法によって得
られる形状であればよい。具体的には、線材等の条材及
び管材等長手方向に延びる形状を有するものである。ま
た、線材等の断面形状に特に制限はなく、丸線材、矩形
線材及び異形線材等のいずれであってもよい。更に、管
材の断面形状に特にも制限はなく、円筒状及び角筒状等
のいずれであってもよい。
【0017】請求項1に係る分散強化材の製造方法にお
いては、コンフォーム(ContinuousExtrusion Formin
g)押出法により、分散強化材を製造する。即ち、ベー
ス金属材と分散材とをコンフォーム押出法により押出加
工する。そうすると、コンフォーム装置内で素材が発熱
して軟化し、素材が金属フローすることによって、ベー
ス金属材中に分散材が均一に分布する。このベース金属
材と分散材とが結合し、ベース金属材と分散材とが一体
化して分散強化材となる。
【0018】請求項1におけるコンフォーム押出法に使
用されるコンフォーム装置として、請求項2に記載のも
のを使用した場合には、ホッパによりシューと回転ホイ
ールとの間にベース金属及び/又は分散材からなる素材
が投入され、この素材は回転ホイールの溝内に入る。回
転ホイールが回転することにより、溝内の素材はダイセ
グメントに運ばれる。この場合に、素材がダイセグメン
トに近づくにつれ、素材とシュー及び回転ホイールとの
間で摩擦熱が発生して素材の温度が上昇し、素材は流動
化する。この状態で素材はダイセグメントにより押出成
形される。そうすると、素材は軟化しているため、ダイ
セグメント内で素材中のベース金属材と分散材とが流動
化して均一に混合され、両者が結合する。このような金
属フローが複数層に亘って生じるため、ベース金属材と
分散材とが一体化し、高強度な分散強化材(分散強化線
材)を容易に得ることができる。
【0019】なお、請求項3のように、ベース金属材を
線材とし、線材供給装置によりベース金属材を回転ホイ
ールの溝に供給しつつ、ホッパから分散材を回転ホイー
ルの溝に供給して分散強化材を製造することができる。
この場合は、ベース金属材が線材であるため、これを連
続的に回転ホイールの溝に供給することができる。
【0020】請求項4に係る分散強化材の製造方法にお
いては、ベース金属材と分散材とを素材とし、コンフォ
ーム押出法により、芯材の周面に素材を被覆して分散強
化材を製造する。そうすると、コンフォーム装置内で素
材が発熱して軟化し、素材が金属フローすることによっ
て、ベース金属材中に分散材が均一に分布する。この素
材が芯材の周面に被覆されることによって、分散強化材
に強化された芯材を得ることができる。
【0021】なお、芯材は単一の材質からなるものであ
ってもよいが、芯材に被覆材が複合された複合線、即
ち、アルミニウム被覆鋼線又は銅被覆鋼線等であっても
よい。この複合線にベース金属材と分散材とを混合した
ものを被覆してもよい。例えば、ベース金属材としてア
ルミニウム材を用意すると共に、分散材としてアルミニ
ウム粉末、SiCファイバー及びその他のファイバー等
を混合したものを用意し、こららのベース金属及び分散
材をコンフォーム装置に投入して、アルミニウム被覆鋼
線に被覆してもよい。このようなアルミニウム被覆鋼線
を、例えば、送電線の一部として使用した場合は、送電
線のテンションメンバーとして送電線の強度向上を担う
ことができる。また、例えば、ベース金属として銅材を
用意すると共に、分散材としてSiO2ファイバー及び
その他のファイバーの混合物を用意し、これらをコンフ
ォーム装置に投入して、銅被覆鋼線に被覆してもよい。
このような銅被覆鋼線は耐摩耗性が良好であるため、ト
ロリ線等に使用することができる。
【0022】請求項4又は5におけるコンフォーム押出
法に使用されるコンフォーム装置として、例えば、請求
項6に記載のものを使用した場合は、ホッパによりシュ
ーと回転ホイールとの間にベース金属及び/又は分散材
からなる素材を投入し、回転ホイールの回転により、溝
内の素材をダイセグメントを運び、ダイセグメント内に
おける素材の進行方向と芯材の進行方向が同一となるよ
うに、芯材を進行させる。この場合に、素材がダイセグ
メントに近づくにつれ、素材とシュー及び回転ホイール
との間で摩擦熱が発生して素材の温度が上昇し、素材は
流動化する。この状態で素材はダイセグメントにより押
出成形される。そうすると、素材は軟化しているため、
ダイセグメント内で素材中のベース金属材と分散材とが
流動化して均一に混合され、この混合物が芯材に被覆さ
れる。これにより、分散強化された線材等を得ることが
できる。
【0023】請求項2又は6に記載のコンフォーム装置
では、1又は複数個のホッパを設置し、このホッパから
ベース金属材及び分散材を投入してもよい。この場合
に、ベース金属材と分散材とを予め混合して混合物と
し、この混合物をホッパ内に充填して、混合物をコンフ
ォーム装置に投入してもよい。特に、投入される粉末及
びチップ等の粒径が小さい場合等のように、均一な混合
状態を得ることが困難であるときに、ベース金属材と分
散材とを予め混合して混合物としておくことが好まし
い。
【0024】また、請求項2又は6に記載のコンフォー
ム装置では、ベース金属材と分散材とは別個のホッパに
充填した後、各ホッパを同時に解放することにより、ベ
ース金属材及び分散材をコンフォーム装置に投入しても
よい。特に、ベース金属材の比重と分散材の比重とが極
めて異なる場合、又はベース金属材の形状と分散材の形
状とが極めて異なる場合は、ベース金属材と分散材とを
混合して混合物とした後、この混合物の状態を均一に保
つことが困難である。このような場合は、ベース金属材
と分散材とを別個のホッパに充填した後、これらをコン
フォーム装置に投入することが好ましい。
【0025】なお、上述のように、ベース金属材と分散
材とを異なるホッパから投入する場合は、分散強化材の
長手方向に沿って分散強化材中の分散材の濃度を連続的
に変動させることが可能となる。即ち、加工中にベース
金属材と分散材との配合比を変更し、意識的に分散強化
材の長手方向に沿って分散強化材中の分散材の濃度を変
化させて、部位により分散材の濃度が異なる分散強化材
を製造することも可能である。
【0026】本発明におけるベース金属材として、ベー
ス金属材をホッパに充填する場合は、Cu(銅)粉末、
Al(アルミニウム)粉末、Cuチップ材及びAlチッ
プ材等を挙げることができる。また、ベース金属材が線
材である場合は、Cu及びAl線材等であることが好ま
しい。ベース金属材をCuとすれば、高い電気伝導度及
び熱伝導度を有する分散強化材を得ることができる。一
方、ベース金属材をAlとすれば、軽量であると共に高
い電気伝導度を有する分散強化材を得ることができる。
なお、上述のように、Cu及びAlは、夫々、それらの
合金を含む。
【0027】また、分散材として金属及び金属酸化物の
粉末を使用してもよく、これ以外にC(炭素)ファイバ
ー、BN(窒化ホウ素)ファイバー、SiC(炭化ケイ
素)ファイバー、SiN(窒化ケイ素)ファイバー、ボ
ロン系ファイバー及びSiO2(二酸化ケイ素)ファイ
バー、Al23(アルミナ)ファイバー、ZrO2(ジ
ルコニア)ファイバー等のファイバーであってもよい。
更に、SiC、Si34、TiB2、AlN、Al
23、β−サイアロン、MgO及びチタン酸カリウム等
のウイスカであってもよい。この場合に、分散材をベー
ス金属材より融点の高いものとすると、耐熱性が優れた
分散強化材を得ることができる。
【0028】なお、分散材が金属材である場合は、この
金属材の融点がベース金属材のコンフォーム装置内にお
ける最高温度(ベース金属材がフロー状態となる温度)
よりも高温である場合は、粉末ではなく粒径が数μm乃
至数mmの金属粒子であってもよい。同様に、分散材が
金属酸化物材である場合は、粒度にバラツキがある粉末
に替えて、粒度が均一な粒子を分散材として投入するこ
とにより、分散材がより一層均一にベース金属に混合さ
れるため、得られた分散強化材の機械的特性が一定のも
のとなる。これにより、この分散強化材の機械的特性を
容易に推定することができる。
【0029】コンフォーム装置に対する分散材の投入量
はベース金属材の投入量の50体積%以下とすることが
好ましい。分散材の投入量が50体積%を超えると、得
られた分散強化材が脆くなり、曲げ性及び伸びが低下す
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の第1実施例に係る分散強化材の製造方法を示す模式図
であって、コンフォーム装置(ラジアル方式)を示す模
式図である。図1に示すように、円柱状の回転ホイール
1には、その周面中央部に周方向に延びるエンドレス溝
7が設けられており、エンドレス溝7の直上域には投入
ホッパ4が設置されている。投入ホッパ4には予め、投
入粉末5が充填されている。この投入粉末5はベース金
属材とこのベース金属材とは比重が異なる酸化物分散粉
末とを混合したものである。投入ホッパ4の下部には管
10が接続されており、この管10の先端がエンドレス
溝7に達し、投入粉末5が確実にエンドレス溝7内に供
給されるようになっている。エンドレス溝7の上部の略
1/4周部分には、シュー2があてがわれている。シュ
ー2には、エンドレス溝7に対する対向面が設けられて
おり、この対向面は回転ホイール1に倣いつつ接すると
共に、この対向面とエンドレス溝7とは略等間隔で離隔
している。これにより、投入粉末5がエンドレス溝7か
らこぼれ落ちることがないことに加え、投入粉末5とシ
ュー2及び回転ホイール1との間で摩擦熱が発生し、投
入粉末5が流動化するようになっている。シュー2の下
方にはアバットメント9が配置されており、シュー2と
アバットメント9との間にはダイセグメント3が形成さ
れている。ダイセグメント3と回転ホイール2との間に
は、素材集合部8が設けられている。このように各部材
を配置することで、投入ホッパ4の投入粉末5がエンド
レス溝7に投入され、この投入粉末5は前述の摩擦熱に
より軟化しつつ、ダイセグメント3に運ばれ、このダイ
セグメント3で投入粉末5が押出されることにより、線
材6が得られるようになっている。
【0031】このように構成されたコンフォーム装置に
おいて、適宜の駆動装置(図示せず)により回転ホイー
ル1を矢印20の方向に回転させ、回転ホイール1の溝
7に向けて、投入ホッパ4から、投入粉末5を投入し、
溝7とシュー2との間に投入粉末5を充填する。投入粉
末5は、回転ホイール1の回転により素材集合部8まで
運ばれ、その後ダイセグメント3に供給される。この場
合に、回転ホイール1と投入粉末5との間の摩擦により
押出圧力が発生し、この押出圧力により投入粉末5はダ
イセグメント3まで運ばれる。また、この摩擦による摩
擦熱により投入粉末5は軟化して流動化しつつ、ダイセ
グメント3内に供給される。ダイセグメント3内の投入
粉末5は、軟化して金属フロー状態となっているため、
投入粉末5中のベース金属材と分散粒子とが均一に混ざ
り合い、両者が結合する。こうして両者が一体化するこ
とにより、投入粉末5は、長尺の分散強化線材6とな
る。
【0032】本実施例においては、コンフォーム装置を
使用しているため、ベース金属材のフローが何層にも亘
って生じ、分散粒子が均一に分散される。特に、投入さ
れるベース金属材の粒径が小さい場合等、均一な混合状
態を得ることが困難である場合であっても、ベース金属
材と酸化物分散粉末とを予め混合して混合物とするこれ
により、高強度の分散強化線材6を得ることができる。
投入されるベース金属材及び分散材のいずれについて
も、形状の制約はないため、所定の形状以外のベース金
属材及び分散材を投入することができ、例えばスクラッ
プ等を投入することができる。
【0033】ベース金属材を純銅材等とした場合は、ダ
イセグメント付近の温度が800℃近くの高温となり、
ベース金属がフローするため、得られた線材には十分焼
鈍された金属組織と同一の金属組織が形成される。この
ため、この線材に伸線加工等の後加工を良好に施すこと
ができる。また、分散材として酸化物粒子を使用したた
め、得られた線材は耐熱性が高いものとなる。更に、加
工した後の線材を焼鈍した場合は、ベース金属材の強度
は低下するが、酸化物粒子の分散強化作用により線材の
強度を高く維持することができる。
【0034】本実施例に適用可能なベース金属及び分散
粉末並びに本実施例で形成可能な線材形状を以下に示
す。ベース金属としては、Cu(銅)及びAl(アルミ
ニウム)等を挙げることができる。これらのベース金属
は、粉末状又はチップ材のいずれであってもよい。
【0035】分散粉末として、酸化物、金属粉末及び分
散ファイバーを挙げることができる。酸化物としては、
Al23(アルミナ)、Zr23(酸化シ゛ルコニウム)、Y2
3(イットリア)により安定化されたZr23(ジル
コニア)(通称YSZ)、MgO(酸化マグネシウム)
及びCuO(酸化銅)等を挙げることができ、また金属
粉末としては、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、
Co(コバルト)、Nb(ニオブ)及びMo(モリブデ
ン)等の粉末を挙げることができる。なお、ベース金属
材が軟化してフロー状態となり、この軟化温度において
溶解しない金属については金属粒子であってもよい。例
えば、ベース金属がCuである場合は、Cuは700乃
至800℃の温度でフロー状態となるので、この温度で
溶解しない金属粒子であればよい。更に、分散ファイバ
ーとして、C(炭素)ファイバー、BN(窒化ホウ素)
ファイバー、SiC(炭化ケイ素)ファイバー、SiN
(窒化ケイ素)ファイバー及びSiO2(二酸化ケイ
素)ファイバー等を挙げることができる。
【0036】また、本実施例で得られる長尺材の形状と
して、丸線材、矩形線材、異形線材、パイプ及び管材等
を挙げることができる。
【0037】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2は本発明の第2実施例に係る分散強化材の製造
方法を示す模式図である。図2において、図1と同一物
には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図2
に示すように、エンドレス溝7の直上域には投入ホッパ
4aが設置され、エンドレス溝7の直上域のうち、投入
ホッパ4aの回転ホイール1の回転方向側には投入ホッ
パ4bが設置されている。投入ホッパ4aには予め、ベ
ース金属材5aが充填されている。一方、投入ホッパ4
bには酸化物分散粒子5bが充填されている。投入ホッ
パ4a及び4bの下部には、夫々、管11a及び管11
bの一端が接続されている。管11aの他端はエンドレ
ス溝7に達し、投入ホッパ4a内のベース金属材5aが
エンドレス溝7内に供給されるようになっている。同様
に、管11bの他端がエンドレス溝7に達し、投入ホッ
パ4b内の酸化物分散粒子5bがエンドレス溝7内に供
給されるようになっている。
【0038】このように構成されたコンフォーム装置に
おいて、適宜の駆動装置(図示せず)により回転ホイー
ル1を矢印20の方向に回転させ、回転ホイール1の溝
7に向けて、投入ホッパ4aからベース金属材5aを投
入すると共に、投入ホッパ4bから酸化物分散粒子5b
を投入する。そうすると、ベース金属材5aと酸化物分
散粒子5bとが混合されて混合物となり、この混合物
は、回転ホイール1及びシュー2とのすべり摩擦によ
り、発熱する。この発熱により、混合物は軟化して金属
フロー状態となり、ダイセグメント3において混合物中
のベース金属材5aと分散粒子5bとが結合し、両者は
一体化して長尺の分散強化線材6となる。これにより、
本実施例は、第1実施例と同様の効果を奏することに加
え、ベース金属材5aと分散粒子5bとの間の比重差が
大きい場合、またベース金属材5aと分散粒子5bとの
形状の相異が大きい場合であっても、ベース金属材5a
と分散粒子5bとを混合して混合物とした後、この混合
物の状態を均一に保つことができる。また、加工中にベ
ース金属材5aと分散粒子5bとの配合比を変更し、意
識的に長手方向に沿って線材6中の分散粒子5bの濃度
を変化させた場合は、部位により分散粒子5bの濃度が
異なる線材6を製造することができる。
【0039】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図3は本発明の第3実施例に係る分散強化材の製造
方法を示す模式図である。図3において、図1と同一物
には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図3
に示すように、第3実施例においては、ベース金属材を
ベース金属線材21とし、このベース金属線材21を回
転ホイール1のエンドレス溝7に供給するために、線材
供給装置21aがエンドレス溝7の近傍に配置されてい
る。また、投入ホッパ4には、酸化物微粒子が投入粉末
5として充填されている。
【0040】このように構成されたコンフォーム装置に
おいて、適宜の駆動装置(図示せず)により回転ホイー
ル1を矢印20の方向に回転させ、回転ホイール1の溝
7に向けて、投入ホッパ4から、投入粉末5を投入し、
エンドレス溝7とシュー2との間に投入粉末5を充填す
る。また、線材供給装置21を駆動してベース金属線材
21をエンドレス溝7に供給する。投入粉末5及びベー
ス金属線材21は、回転ホイール1の回転により素材集
合部8まで運ばれ、その後ダイセグメント3に供給され
る。この場合に、回転ホイール1と投入粉末5及びベー
ス金属線材21との間の摩擦により押出圧力が発生し、
この押出圧力により投入粉末5及びベース金属線材21
がダイセグメント3まで運ばれる。また、この摩擦によ
る摩擦熱により投入粉末5及びベース金属線材21は軟
化して流動化しつつ、ダイセグメント3内に供給され
る。ダイセグメント3内のベース金属線材21は、軟化
して金属フロー状態となるため、投入粉末5中のベース
金属線材21とが均一に混ざり合い、両者が結合する。
こうして両者が一体化することにより、長尺の分散強化
線材6となる。第3実施例では、第1実施例と同様の効
果を奏する。また、ベース金属材としてベース金属線材
21を使用することにより、ベース金属材が連続的に供
給される。
【0041】上述のいずれの実施例においても、ダイセ
グメント3をダイとニップルとを組み込んで形成するこ
とにより、線材に替えて管材を形成することができる。
【0042】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図4は本発明の第4実施例に係る分散強化材の製造
方法を示す模式図であって、コンフォーム装置(タンジ
ェンシャル方式)を示す模式図である。図4において、
図1と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省
略する。図4に示すように、回転ホイール1のエンドレ
ス溝7の上部には、シュー2があてがわれており、シュ
ー2の下方には投入ホッパ4が配置されている。投入ホ
ッパ4には、ベース金属材と酸化物分散粉末とを混合し
て得られた投入粉末が充填されている。投入ホッパ4に
は管10が接続されており、管10を介して、投入ホッ
パ4内の投入粉末がエンドレス溝7内に供給されるよう
になっている。投入ホッパ4のシュー2と反対側の面に
は、投入ホッパ4内の投入粉末に圧力をかけてエンドレ
ス溝7にこの粉末を供給するために、圧力付加装置22
が配置されている。シュー2の側面のうち、投入ホッパ
4の上部の面には、貫通孔24が形成されており、この
貫通孔24内をアルミニウム被覆鋼線又は銅被覆鋼線等
の複合線(芯材)23が通過するようになっている。シ
ュー2の内部には、素材集合部8とダイセグメント3が
配置されている。素材集合部8は、回転ホイール1の直
上のうち、回転方向の反対方向側に配置されている。一
方、ダイセグメント3は、回転ホイール1の直上のう
ち、回転方向側に配置されている。投入粉末は素材集合
部8に達するまでに摩擦熱により軟化し、この軟化した
投入粉末がダイセグメント3において複合線23に被覆
されるようになっている。
【0043】このように構成されたコンフォーム装置に
おいて、適宜の駆動装置(図示せず)により回転ホイー
ル1を矢印20の方向に回転させると共に、複合線23
を矢印25の方向に進行させる。また、圧力付加装置2
2により、投入ホッパ4から投入粉末5を回転ホイール
1の溝7に送り込み、溝7とシュー2との間に投入粉末
5を充填する。投入粉末5は、回転ホイール1の回転に
より素材集合部8まで運ばれ、その後ダイセグメント3
に供給される。この場合に、回転ホイール1と投入粉末
5との間の摩擦により押出圧力が発生し、この押出圧力
により投入粉末5はダイセグメント3まで運ばれる。ダ
イセグメント3内の投入粉末5は、軟化して金属フロー
状態となっているため、投入粉末5中のベース金属材と
分散粒子とが均一に混ざり合って軟化混合物となる。そ
の後、この軟化混合物がダイセグメント3内を通過する
複合線23に被覆される。これにより、分散強化複合線
材が得られる。このように、第4実施例では、ベース金
属材と分散粒子とを複合線に被覆して、分散粒子の特性
が付加された分散強化複合線材を得ることができる。こ
れにより、例えば、分散粒子がSiC等強度向上に寄与
するものである場合は、得られた分散強化複合線材は強
度が高いものなる。
【0044】
【実施例】次に、第1実施例の分散強化材の製造方法に
より、実際に分散強化材を製造した結果について説明す
る。投入粉末5として、純銅チップ(ベース金属)にA
23粉末(分散材)を混合したものを用意した。この
純銅チップは、直径が2.6mmの純銅線材を約5mm
の長さに切断して得られたものである。また、Al23
粉末の粒径は100乃至200μmである。このような
投入粉末5を使用して、図1に示すコンフォーム装置に
より投入粉末5を押出して、直径が12mmの分散強化
線材6を得た。この強化線材を伸線加工して、直径を1
mmとした後、更に焼鈍を施した。Al23粉末の投入
量を純銅チップの投入量の10体積%として、得られた
線材の特性を下記表1に示す(実施例1,2)。また、
Al23粉末の投入量を純銅チップの投入量の50体積
%として、得られた線材の特性を下記表2に示す(実施
例3,4)。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】上記表1に示すように、Al23粉末の投
入量を純銅チップの投入量の10体積%とした実施例1
では、60kgf/mm2と引張強さを確保しつつ、8
6%IACSと高い導電率の分散強化線材を得ることが
できた。実施例2では、分散強化線材の焼鈍を施したた
め、引張強さが45kgf/mm2と低下したものの、
導電率が90%IACSと極めて高くなった。
【0048】また、上記表2に示すように、Al23
末の投入量を純銅チップの投入量の50体積%とした実
施例3では、45%IACSの導電率を確保しつつ、9
0kgf/mm2と高強度な分散強化線材を得ることが
できた。実施例4では、分散強化線材の焼鈍を施したた
め、引張強さは75kgf/mm2と低下したものの、
導電率が50%IACSと実施例3のものに比して極め
て高くなった。
【0049】なお、純銅チップの投入量の50体積%を
超えてAl23粉末を投入した場合は、更に引張強さが
高くなるものの、伸びが低下してしまい、線材の安定性
に問題が生じた。以上より、Al23粉末の投入量は純
銅チップの投入量の50体積%以下とすることが好まし
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る分
散強化材の製造方法によれば、ベース金属材と分散材と
をコンフォーム押出法により押出加工して一体化するこ
とにより分散強化材とするので、分散材が均一にベース
金属材中に分布し、高強度な分散強化材を得ることがで
きる。
【0051】また、請求項4に係る分散強化材の製造方
法によれば、ベース金属材と分散材とをコンフォーム押
出法により芯材の周面に被覆するので、高強度な分散強
化材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る分散強化材の製造方
法を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る分散強化材の製造方
法を示す模式図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る分散強化材の製造方
法を示す模式図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る分散強化材の製造方
法を示す模式図である。
【符号の説明】
1;回転ホイール 2;シュー 3;ダイセグメント 4,4a,4b;投入ホッパ 5;投入粉末 5a;ベース金属材 5b;酸化物分散粒子 6;線材 7;エンドレス溝 8;素材集合部 9;アバットメント 10,11a,11b;管 21;ベース金属線材 22;圧力付加装置 23;複合線 24;貫通孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース金属材と分散材とを素材とし、こ
    れをコンフォーム押出法により押出加工して分散強化材
    とすることを特徴とする分散強化材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記コンフォーム押出法は、周面に周方
    向に延びる溝を有する回転ホイールと、このホイールの
    周面の一部にあてがわれたシューと、このシューとホイ
    ールとの間で摩擦熱により流動化した素材を押出成形す
    るダイセグメントと、前記シューとホイールとの間に素
    材を投入するホッパとを有するコンフォーム装置を使用
    することを特徴とする請求項1に記載の分散強化材の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記ベース金属材は線材であり、前記コ
    ンフォーム装置の周囲に線材供給装置が配置され、この
    線材供給装置により前記ベース金属材が前記溝内に供給
    されることを特徴とする請求項2に記載の分散強化材の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 ベース金属材と分散材とを素材とし、こ
    れをコンフォーム押出法により芯材の周面に被覆して分
    散強化材とすることを特徴とする分散強化材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記芯材は、アルミニウム被覆鋼線又は
    銅被覆鋼線であることを特徴とする請求項4に記載の分
    散強化材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記コンフォーム押出法は、周面に周方
    向に延びる溝を有する回転ホイールと、このホイールの
    周面の一部にあてがわれ芯材が挿通するシューと、この
    シューとホイールとの間で摩擦熱により流動化した素材
    を前記芯材の周面に被覆するダイセグメントと、前記シ
    ューとホイールとの間に素材を投入するホッパとを有す
    るコンフォーム装置を使用することを特徴とする請求項
    4又は5に記載の分散強化材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ベース金属材と前記分散材とは混合
    して混合物とした後、前記ホッパに充填されることを特
    徴とする請求項2又は6に記載の分散強化材の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ホッパは複数個配設されており、少
    なくとも前記ベース金属材と前記分散材とは別個のホッ
    パに充填して同時に供給することを特徴とする請求項2
    又は6に記載の分散強化材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ベース金属材は粉末状又はチップ状
    であることを特徴とする請求項7又は8に記載の分散強
    化材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記分散材の融点は前記ベース金属材
    の軟化温度に比して高いことを特徴とする請求項1乃至
    9のいずれか1項に記載の分散強化材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記分散材の投入量は前記ベース金属
    材の投入量の50体積%以下であることを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれか1項に記載の分散強化材の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511243A (ja) * 1999-10-12 2003-03-25 ビーダブリュイー リミテッド 連続押出装置
CN110560501A (zh) * 2019-10-17 2019-12-13 大连交通大学 一种以金属粉末为原材料的阶梯式连续挤压装置

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