JPH09225764A - 高さ調整治具 - Google Patents
高さ調整治具Info
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- JPH09225764A JPH09225764A JP5551796A JP5551796A JPH09225764A JP H09225764 A JPH09225764 A JP H09225764A JP 5551796 A JP5551796 A JP 5551796A JP 5551796 A JP5551796 A JP 5551796A JP H09225764 A JPH09225764 A JP H09225764A
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- wedge
- shaped block
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- stage
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- Machine Tool Units (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高分解能、高剛性、小型という3つの要求を同
時に満たし、ハードディスク用薄膜ヘッドの研削加工に
応用した場合に大幅な歩留り向上が可能な高さ調整治具
を提供することを目的とする。 【解決手段】ワーク20を接着したベースバー19を載
置する3つのステージ24、25、26を有し、これら
のステージ24、25、26をそれぞれ圧縮空気によっ
て完全に非接触の状態で移動されるくさび状ブロック3
3によって移動調整して高さ調整を互いに独立に行なう
ようにしたものである。
時に満たし、ハードディスク用薄膜ヘッドの研削加工に
応用した場合に大幅な歩留り向上が可能な高さ調整治具
を提供することを目的とする。 【解決手段】ワーク20を接着したベースバー19を載
置する3つのステージ24、25、26を有し、これら
のステージ24、25、26をそれぞれ圧縮空気によっ
て完全に非接触の状態で移動されるくさび状ブロック3
3によって移動調整して高さ調整を互いに独立に行なう
ようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高さ調整治具に係
り、とくに加工を行なうためのワークを高さ方向に調整
して保持する高さ調整治具に関する。
り、とくに加工を行なうためのワークを高さ方向に調整
して保持する高さ調整治具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの記録手段として、ハード
ディスクが広く用いられている。ハードディスクに対す
る情報の書込みと読出しとは、薄膜ヘッドを介して行な
われる。薄膜ヘッドは棒状部材の側面に膜付けを行な
い、浮上面の研削を行なった後にカットして所定の寸法
に加工されるようになっている。
ディスクが広く用いられている。ハードディスクに対す
る情報の書込みと読出しとは、薄膜ヘッドを介して行な
われる。薄膜ヘッドは棒状部材の側面に膜付けを行な
い、浮上面の研削を行なった後にカットして所定の寸法
に加工されるようになっている。
【0003】すなわちワーク1は図36に示すように、
その側面の所定の位置に薄膜ヘッド膜2が取付けられた
状態において、分割線3の位置においてカットされ、こ
れによって単一のワーク1から複数個の薄膜ヘッド4を
製造するようにしている。このような薄膜ヘッド4はと
くにその高さ方向の寸法t0 を高精度に仕上げる必要が
あり、このために後述するように、カップ砥石を備える
研削盤によって浮上面の研削が行なわれる。
その側面の所定の位置に薄膜ヘッド膜2が取付けられた
状態において、分割線3の位置においてカットされ、こ
れによって単一のワーク1から複数個の薄膜ヘッド4を
製造するようにしている。このような薄膜ヘッド4はと
くにその高さ方向の寸法t0 を高精度に仕上げる必要が
あり、このために後述するように、カップ砥石を備える
研削盤によって浮上面の研削が行なわれる。
【0004】そして浮上面の研削のために、図37に示
すように、板状をなすワーク1の側端面に薄膜ヘッド膜
2が膜付けされる。そしてワーク1は例えばステンレス
鋼製のベースバー5に接着されて固定される。そしてこ
の後に図38あるいは図39に示すように、ワーク1の
浮上面の研削が行なわれる。
すように、板状をなすワーク1の側端面に薄膜ヘッド膜
2が膜付けされる。そしてワーク1は例えばステンレス
鋼製のベースバー5に接着されて固定される。そしてこ
の後に図38あるいは図39に示すように、ワーク1の
浮上面の研削が行なわれる。
【0005】ここで薄膜ヘッド4の厚さ、すなわち図3
8あるいは図39における寸法t0は、ヘッドの記録性
能を決定する重要な要素であって、そのバラツキは研削
終了時において±0.5μm以下の精度が必要になって
いる。
8あるいは図39における寸法t0は、ヘッドの記録性
能を決定する重要な要素であって、そのバラツキは研削
終了時において±0.5μm以下の精度が必要になって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ベースバー5の下面と
高さ調整治具6の上面との間に異物が存在する場合や、
ベースバー5の下面あるいは高さ調整治具6の上面に凹
凸がある場合には、ワーク1が傾いた状態になり、この
ような状態でカップ砥石7によって研削が行なわれる
と、図38に示すように、分割後における薄膜ヘッド4
の高さ方向の寸法t0 にバラツキを生じ、薄膜ヘッド4
の製造の歩留りが低下する。
高さ調整治具6の上面との間に異物が存在する場合や、
ベースバー5の下面あるいは高さ調整治具6の上面に凹
凸がある場合には、ワーク1が傾いた状態になり、この
ような状態でカップ砥石7によって研削が行なわれる
と、図38に示すように、分割後における薄膜ヘッド4
の高さ方向の寸法t0 にバラツキを生じ、薄膜ヘッド4
の製造の歩留りが低下する。
【0007】図39に示すようにベースバー5が弓形に
変形しているような場合においても、ペースバー5上に
取付けられるワーク1の浮上面の研削をカップ砥石7に
よって行なうと、薄膜ヘッド4の高さ方向の寸法t0 が
バラつくことになり、この場合においても歩留りが悪化
する。
変形しているような場合においても、ペースバー5上に
取付けられるワーク1の浮上面の研削をカップ砥石7に
よって行なうと、薄膜ヘッド4の高さ方向の寸法t0 が
バラつくことになり、この場合においても歩留りが悪化
する。
【0008】このように薄膜ヘッド4を製造する場合に
は、薄膜ヘッド4の高さ方向の寸法に対する要求精度が
非常に厳しく、たとえワーク1の中心部の高さを正確に
合わせても、ワーク1が微小な傾きをもっていたり、変
形している場合には、個々の薄膜ヘッド4の厚さt0 が
バラバラになってしまう。従ってワーク1の浮上面の研
削を行なう場合には、ワーク1をその長さ方向に沿って
非常に高精度に位置決めを行なうことが必要になる。
は、薄膜ヘッド4の高さ方向の寸法に対する要求精度が
非常に厳しく、たとえワーク1の中心部の高さを正確に
合わせても、ワーク1が微小な傾きをもっていたり、変
形している場合には、個々の薄膜ヘッド4の厚さt0 が
バラバラになってしまう。従ってワーク1の浮上面の研
削を行なう場合には、ワーク1をその長さ方向に沿って
非常に高精度に位置決めを行なうことが必要になる。
【0009】またワーク1を加工する際に、カップ砥石
7によって高さ調整治具6の高さ方向に押圧力が加わ
る。このような押圧力によってワーク1が変形すると、
たとえ正しく位置決めしても正確な加工を行なうことが
できない。すなわちワーク1は高い剛性をもった高さ調
整手段によって位置決めされることを要する。
7によって高さ調整治具6の高さ方向に押圧力が加わ
る。このような押圧力によってワーク1が変形すると、
たとえ正しく位置決めしても正確な加工を行なうことが
できない。すなわちワーク1は高い剛性をもった高さ調
整手段によって位置決めされることを要する。
【0010】またカップ砥石7による浮上面の研削が湿
式研削の場合には、高い耐食性のある装置によって高さ
調整を行なうことを要する。
式研削の場合には、高い耐食性のある装置によって高さ
調整を行なうことを要する。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、ワークの高さ方向の位置を高精度で調
整可能に支持するようにした高さ調整治具を提供するこ
とを目的とする。
たものであって、ワークの高さ方向の位置を高精度で調
整可能に支持するようにした高さ調整治具を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工するワー
クを複数の部位においてそれぞれ支持するための複数の
ステージを有し、該複数のステージの高さを互いに独立
に調整する高さ調整手段を各ステージに設けるようにし
た、ことを特徴とする高さ調整治具に関するものであ
る。
クを複数の部位においてそれぞれ支持するための複数の
ステージを有し、該複数のステージの高さを互いに独立
に調整する高さ調整手段を各ステージに設けるようにし
た、ことを特徴とする高さ調整治具に関するものであ
る。
【0013】前記高さ調整手段が前記ステージをステー
ジシャフトを介して支持するパッドとベースとの間に介
装されるくさび状ブロックから構成され、しかも該くさ
び状ブロックが圧縮空気分配機構を備え、前記パッドと
くさび状ブロックとの接合面および前記くさび状ブロッ
クと前記ベースとの接合面に空気層を形成した状態で前
記くさび状ブロックを前記ステージの高さ方向と交差す
る方向に移動させることによって前記ステージの高さ調
整が行なわれてよい。
ジシャフトを介して支持するパッドとベースとの間に介
装されるくさび状ブロックから構成され、しかも該くさ
び状ブロックが圧縮空気分配機構を備え、前記パッドと
くさび状ブロックとの接合面および前記くさび状ブロッ
クと前記ベースとの接合面に空気層を形成した状態で前
記くさび状ブロックを前記ステージの高さ方向と交差す
る方向に移動させることによって前記ステージの高さ調
整が行なわれてよい。
【0014】前記ステージを前記ベースに対して押圧す
るような力を付与するプリロード機構を有し、前記プリ
ロード機構を作動させて高さ方向に所定の剛性を有する
ようにしてよい。
るような力を付与するプリロード機構を有し、前記プリ
ロード機構を作動させて高さ方向に所定の剛性を有する
ようにしてよい。
【0015】前記プリロード機構が前記ステージシャフ
トに一体に設けられているピストンと、該ピストンを摺
動可能に保持するハウジングのシリンダとから構成さ
れ、前記シリンダによって前記ピストンに対して流体圧
を印加してプリロードを付与するようにしてよい。
トに一体に設けられているピストンと、該ピストンを摺
動可能に保持するハウジングのシリンダとから構成さ
れ、前記シリンダによって前記ピストンに対して流体圧
を印加してプリロードを付与するようにしてよい。
【0016】前記プリロード機構によってプリロードを
付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配機
構によって圧縮空気を供給することによって、前記パッ
ドと前記くさび状ブロックとの間および前記くさび状ブ
ロックと前記ベースとの間に空気流を発生させて異物の
除去を行なうようにしてよい。
付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配機
構によって圧縮空気を供給することによって、前記パッ
ドと前記くさび状ブロックとの間および前記くさび状ブ
ロックと前記ベースとの間に空気流を発生させて異物の
除去を行なうようにしてよい。
【0017】前記くさび状ブロックを調整ねじによって
ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるように
するとともに、前記プリロード機構によってプリロード
を付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配
機構によって圧縮空気を前記調整ねじとねじ孔との間に
供給し、前記調整ねじとねじ孔との間に空気流を発生さ
せて異物の除去を行なうようにしてよい。
ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるように
するとともに、前記プリロード機構によってプリロード
を付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配
機構によって圧縮空気を前記調整ねじとねじ孔との間に
供給し、前記調整ねじとねじ孔との間に空気流を発生さ
せて異物の除去を行なうようにしてよい。
【0018】前記ベース側に設けられ、前記くさび状ブ
ロックの圧縮空気分配機構に圧縮空気を供給する給気孔
が長孔から構成されてよい。
ロックの圧縮空気分配機構に圧縮空気を供給する給気孔
が長孔から構成されてよい。
【0019】その上にくさび状ブロックが載置されるベ
ースが加工機のターンテーブルと兼用されてよい。
ースが加工機のターンテーブルと兼用されてよい。
【0020】前記くさび状ブロックを調整ねじによって
前記ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるよ
うにするとともに、調整位置でくさび状ブロックをロッ
クするロックねじを具備し、前記くさび状ブロックに形
成されている摺動孔を摺動するピストンの雌ねじ孔に前
記ロックねじが螺合するとともに、前記ピストンが前記
調整ねじを受けている固定側のベースフランジに当接す
る方向の付勢力を受けるようにしてよい。
前記ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるよ
うにするとともに、調整位置でくさび状ブロックをロッ
クするロックねじを具備し、前記くさび状ブロックに形
成されている摺動孔を摺動するピストンの雌ねじ孔に前
記ロックねじが螺合するとともに、前記ピストンが前記
調整ねじを受けている固定側のベースフランジに当接す
る方向の付勢力を受けるようにしてよい。
【0021】
[1]実施の形態の概要 本実施の形態は、薄膜磁気ヘッドを製造するためのワー
ク20を図1に示すような研削盤によって研削するため
に用いられる高さ調整治具18に関するものである。
ク20を図1に示すような研削盤によって研削するため
に用いられる高さ調整治具18に関するものである。
【0022】薄膜ヘッドは、側端面に膜付けがなされた
ワーク20の上面であって浮上面を図1に示す研削盤の
カップ砥石14によって研削し、これによって所要の厚
さとするとともに、その後に切断して薄膜ヘッドを製造
するようにしている。このような薄膜ヘッドは、図36
を参照しながら述べた従来の薄膜ヘッドと同様である。
ワーク20の上面であって浮上面を図1に示す研削盤の
カップ砥石14によって研削し、これによって所要の厚
さとするとともに、その後に切断して薄膜ヘッドを製造
するようにしている。このような薄膜ヘッドは、図36
を参照しながら述べた従来の薄膜ヘッドと同様である。
【0023】研削盤の概要を説明すると、図1に示すよ
うに研削盤はベッド10を備えるとともに、このベッド
10の背面側にアーム11が直立している。そしてアー
ム11の上端に支持部12が連設されており、支持部1
2によって主軸13が回転可能に支持されている。そし
て主軸13の下端部にカップ砥石14が取付けられるよ
うになっており、このカップ砥石14を主軸13を介し
て回転させるようにしている。
うに研削盤はベッド10を備えるとともに、このベッド
10の背面側にアーム11が直立している。そしてアー
ム11の上端に支持部12が連設されており、支持部1
2によって主軸13が回転可能に支持されている。そし
て主軸13の下端部にカップ砥石14が取付けられるよ
うになっており、このカップ砥石14を主軸13を介し
て回転させるようにしている。
【0024】これに対してベッド10上にはターンテー
ブル17が載置されるとともに、このターンテーブル1
7上に図2〜図4に示すように、120°間隔で3個の
高さ調整治具18が載置され、これらの高さ調整治具1
8上にベースバー19が載置されている。ベースバー1
9の上面にはワーク20が接着によって取付けられるよ
うになっている。なおベースバー19とワーク20の関
係は図37に示す従来のそれと同様であってよい。
ブル17が載置されるとともに、このターンテーブル1
7上に図2〜図4に示すように、120°間隔で3個の
高さ調整治具18が載置され、これらの高さ調整治具1
8上にベースバー19が載置されている。ベースバー1
9の上面にはワーク20が接着によって取付けられるよ
うになっている。なおベースバー19とワーク20の関
係は図37に示す従来のそれと同様であってよい。
【0025】このようにベースバー19上にワーク20
を接着し、ベースバー19をそれぞれ対応する高さ調整
治具18上に載置する。そしてターンテーブル17上に
3個の高さ調整治具18を図2〜図4に示すように載置
する。
を接着し、ベースバー19をそれぞれ対応する高さ調整
治具18上に載置する。そしてターンテーブル17上に
3個の高さ調整治具18を図2〜図4に示すように載置
する。
【0026】このような状態において、ターンテーブル
17を例えば100rpmの比較的低速で回転させる。
これに対して主軸13を介してカップ砥石14を100
00rpmで高速回転させ、上記高さ調整治具18上に
おいてベースバー19の上面に接着されているワーク2
0の上面であって薄膜ヘッドの浮上面をカップ砥石14
で研削し、所定の加工精度に仕上げる。
17を例えば100rpmの比較的低速で回転させる。
これに対して主軸13を介してカップ砥石14を100
00rpmで高速回転させ、上記高さ調整治具18上に
おいてベースバー19の上面に接着されているワーク2
0の上面であって薄膜ヘッドの浮上面をカップ砥石14
で研削し、所定の加工精度に仕上げる。
【0027】ワーク20はその側端面に薄膜が取付けら
れた状態になっており、このようなワーク20の高さ方
向の寸法、すなわち厚さは、ヘッドの記録性能を決定す
る重要な要素になっている。一般にワーク20の高さ方
向の寸法のバラツキは、研削盤による研削終了時におい
て±0.5μm以下の精度を必要とする。このようなサ
ブミクロン台の精度が要求される研削加工用ワーク20
を単純にターンテーブル17に取付けただけでは、高精
度な加工をすることができない。そこで高さ調整治具1
8によってそれぞれのワーク20の高さを微調整し、研
削代を総て一定にしている。なおこの後にワーク20は
複数個に切断されて1本のワーク20から複数個の薄膜
ヘッドが製造されることになる(図36参照)。
れた状態になっており、このようなワーク20の高さ方
向の寸法、すなわち厚さは、ヘッドの記録性能を決定す
る重要な要素になっている。一般にワーク20の高さ方
向の寸法のバラツキは、研削盤による研削終了時におい
て±0.5μm以下の精度を必要とする。このようなサ
ブミクロン台の精度が要求される研削加工用ワーク20
を単純にターンテーブル17に取付けただけでは、高精
度な加工をすることができない。そこで高さ調整治具1
8によってそれぞれのワーク20の高さを微調整し、研
削代を総て一定にしている。なおこの後にワーク20は
複数個に切断されて1本のワーク20から複数個の薄膜
ヘッドが製造されることになる(図36参照)。
【0028】[2]独立複数ステージ方式 このような高精度の加工を施すワーク20を支持する高
さ調整治具18として、複数ステージ方式の高さ調整治
具18が用いられている。図5〜図7に示すように、こ
の高さ調整治具18は左ステージ24、中ステージ2
5、右ステージ26の3つのステージをもつようになっ
ており、これらのステージ24、25、26の高さをそ
れぞれ別々に調整できるようにしている。
さ調整治具18として、複数ステージ方式の高さ調整治
具18が用いられている。図5〜図7に示すように、こ
の高さ調整治具18は左ステージ24、中ステージ2
5、右ステージ26の3つのステージをもつようになっ
ており、これらのステージ24、25、26の高さをそ
れぞれ別々に調整できるようにしている。
【0029】その構造を説明すると図8〜図10に示す
ように、各ステージ24、25、26はそれぞれステー
ジシャフト30の上端に支持されている。そしてステー
ジシャフト30はハウジング31の貫通孔を上下に貫通
するとともに、ステージシャフト30の下端にはパッド
32が固着されている。そしてこのパッド32を支える
ようにその下側にくさび状ブロック33が配されてい
る。なおくさび状ブロック33はベース34上に載置さ
れている。そしてくさび状ブロック33の両側をサイド
ガイド35によって案内するようにしている。
ように、各ステージ24、25、26はそれぞれステー
ジシャフト30の上端に支持されている。そしてステー
ジシャフト30はハウジング31の貫通孔を上下に貫通
するとともに、ステージシャフト30の下端にはパッド
32が固着されている。そしてこのパッド32を支える
ようにその下側にくさび状ブロック33が配されてい
る。なおくさび状ブロック33はベース34上に載置さ
れている。そしてくさび状ブロック33の両側をサイド
ガイド35によって案内するようにしている。
【0030】以上のような構成において、図9および図
10に示すように、それぞれのステージ24〜26をス
テージシャフト30を介して支持するパッド32の下面
に配されているくさび状ブロック33をベース34の幅
方向(X方向)に移動させることによって、パッド32
を介してステージ24〜26の高さ調整を行なうことを
可能にしている。
10に示すように、それぞれのステージ24〜26をス
テージシャフト30を介して支持するパッド32の下面
に配されているくさび状ブロック33をベース34の幅
方向(X方向)に移動させることによって、パッド32
を介してステージ24〜26の高さ調整を行なうことを
可能にしている。
【0031】すなわちくさび状ブロック33をX方向に
スライドさせると、ステージ24〜26のZ方向、すな
わち高さ方向の精密位置決めが可能になる。いまくさび
状ブロック33の上面の勾配αをα=1/1000とす
ると、くさび状ブロック33をX方向に100μm移動
することによって、ステージを0.1μm変位させるこ
とができる。すなわち高さ方向の位置決めのストローク
を±25μmとし、ステージ25の位置決め精度が0.
1μmになるようにするためには、くさび状ブロック3
3のX方向の位置を±25mmの範囲内において、分解
能100μmで移動調整すればよい。
スライドさせると、ステージ24〜26のZ方向、すな
わち高さ方向の精密位置決めが可能になる。いまくさび
状ブロック33の上面の勾配αをα=1/1000とす
ると、くさび状ブロック33をX方向に100μm移動
することによって、ステージを0.1μm変位させるこ
とができる。すなわち高さ方向の位置決めのストローク
を±25μmとし、ステージ25の位置決め精度が0.
1μmになるようにするためには、くさび状ブロック3
3のX方向の位置を±25mmの範囲内において、分解
能100μmで移動調整すればよい。
【0032】このような高さ調整を3つのステージ2
4、25、26についてそれぞれ別々に対応するくさび
状ブロック33の移動調整によって達成することができ
る。従ってこのことから図8に示すように、ステージ2
4、25、26の高さ調整のみならず、3つのステージ
24〜26の相互の調整、すなわち中凸、中凹の調整が
行ない得られる。あるいはまたステージ24、25、2
6上に載置されているベースバー19の傾きの調整が行
ない得られる。
4、25、26についてそれぞれ別々に対応するくさび
状ブロック33の移動調整によって達成することができ
る。従ってこのことから図8に示すように、ステージ2
4、25、26の高さ調整のみならず、3つのステージ
24〜26の相互の調整、すなわち中凸、中凹の調整が
行ない得られる。あるいはまたステージ24、25、2
6上に載置されているベースバー19の傾きの調整が行
ない得られる。
【0033】従来はワークの要求精度の高さおよび精密
位置決め機構の剛性の低さ等によって、ワークセッティ
ングの最終調整は熟練した作業者の勘に頼るしかなかっ
た。しかるに本実施の形態に係る高さ調整治具18によ
れば、高分解能のステージ24、25、26をそれぞれ
別々にくさび状ブロック33によって補正することによ
って、高さ、傾き、中凸、中凹の調整が同時に可能にな
っている。
位置決め機構の剛性の低さ等によって、ワークセッティ
ングの最終調整は熟練した作業者の勘に頼るしかなかっ
た。しかるに本実施の形態に係る高さ調整治具18によ
れば、高分解能のステージ24、25、26をそれぞれ
別々にくさび状ブロック33によって補正することによ
って、高さ、傾き、中凸、中凹の調整が同時に可能にな
っている。
【0034】なおワーク20の寸法が大きい場合等にお
いては、任意にステージの数を増やすことが可能であっ
て、4つ以上任意の数のステージをそれぞれ別々にくさ
び状ブロック33で高さ調整することによって、よりき
め細かな形状補正をすることが可能になる。
いては、任意にステージの数を増やすことが可能であっ
て、4つ以上任意の数のステージをそれぞれ別々にくさ
び状ブロック33で高さ調整することによって、よりき
め細かな形状補正をすることが可能になる。
【0035】[3]くさび状ブロックのエア浮上方式 上述の如くこの高さ調整治具18は、3つのステージ2
4、25、26についてそれぞれ独立に対応するくさび
状ブロック33をX方向に移動させることにより高さ調
整を行なうようにしている。このようにくさび状ブロッ
ク33によって高さ調整を行なう場合には、くさび状ブ
ロック33をパッド32とベース34との間でX方向に
移動させることになる。
4、25、26についてそれぞれ独立に対応するくさび
状ブロック33をX方向に移動させることにより高さ調
整を行なうようにしている。このようにくさび状ブロッ
ク33によって高さ調整を行なう場合には、くさび状ブ
ロック33をパッド32とベース34との間でX方向に
移動させることになる。
【0036】このようにくさび状ブロック33を高さ調
整のためにX方向に移動させると、パッド32・くさび
状ブロック33間、くさび状ブロック33・ベース34
間、およびくさび状ブロック33・サイドガイド35間
にそれぞれ摩擦および摩耗を生じ、高精度の安定した再
現性の高いステージ24〜26の高さ調整を行なうこと
ができない。このような問題を解決するために、くさび
状ブロック33に分配孔39を設け、このような分配孔
39によって圧縮空気を供給し、エア浮上方式でくさび
状ブロック33の移動調整を行なうようにしている。
整のためにX方向に移動させると、パッド32・くさび
状ブロック33間、くさび状ブロック33・ベース34
間、およびくさび状ブロック33・サイドガイド35間
にそれぞれ摩擦および摩耗を生じ、高精度の安定した再
現性の高いステージ24〜26の高さ調整を行なうこと
ができない。このような問題を解決するために、くさび
状ブロック33に分配孔39を設け、このような分配孔
39によって圧縮空気を供給し、エア浮上方式でくさび
状ブロック33の移動調整を行なうようにしている。
【0037】くさび状ブロック33には図11〜図14
に示すように、その内部を貫通するように分配孔39が
形成されている。そしてこのような分配孔39がベース
34に形成されている給気孔40と図15に示すように
連通されている。給気孔40から分配孔39を通して圧
縮空気を取込むことによって、パッド32・くさび状ブ
ロック33間、くさび状ブロック33・ベース34間、
およびくさび状ブロック33・サイドガイド35間にそ
れぞれ空気膜が形成される。これによってくさび状ブロ
ック33は完全に非接触な状態となり、摩擦のないスム
ーズなくさび状ブロック33の移動が可能になる。
に示すように、その内部を貫通するように分配孔39が
形成されている。そしてこのような分配孔39がベース
34に形成されている給気孔40と図15に示すように
連通されている。給気孔40から分配孔39を通して圧
縮空気を取込むことによって、パッド32・くさび状ブ
ロック33間、くさび状ブロック33・ベース34間、
およびくさび状ブロック33・サイドガイド35間にそ
れぞれ空気膜が形成される。これによってくさび状ブロ
ック33は完全に非接触な状態となり、摩擦のないスム
ーズなくさび状ブロック33の移動が可能になる。
【0038】従って後述する調整ねじによってくさび状
ブロック33をX方向に移動させる際に、このくさび状
ブロック33がパッド32、ベース34、サイドガイド
35との間で摩擦や摩耗を生ずることがなく、安定なく
さび状ブロック33の移動が可能になる。これによって
高さ調整治具18のステージ24〜26の高さ方向の位
置決め精度を再現性の高い高精度の位置決めとすること
が可能になる。
ブロック33をX方向に移動させる際に、このくさび状
ブロック33がパッド32、ベース34、サイドガイド
35との間で摩擦や摩耗を生ずることがなく、安定なく
さび状ブロック33の移動が可能になる。これによって
高さ調整治具18のステージ24〜26の高さ方向の位
置決め精度を再現性の高い高精度の位置決めとすること
が可能になる。
【0039】図16および図17に示す給気孔40の形
状は、ベース34の給気孔40を長孔から構成したもの
である。すなわちくさび状ブロック33の上下面に分配
される浮上エア量を常に均一に保つために、給気孔40
を長孔形状としている。
状は、ベース34の給気孔40を長孔から構成したもの
である。すなわちくさび状ブロック33の上下面に分配
される浮上エア量を常に均一に保つために、給気孔40
を長孔形状としている。
【0040】くさび状ブロック33の浮上時において、
ステージ24〜26に加わる負荷が非常に小さい場合や
ない場合には、くさび状ブロック33の上下に形成され
る空気膜が100μmにも達し、それに伴って消費空気
量が大きくなる。従って圧縮空気の流速変化による圧力
変動が無視できない可能性がある。またベース34側の
給気孔40とくさび状ブロック33の分配孔39の入口
とが完全に重合った場合に、浮上用の圧縮空気が極端に
増加する。
ステージ24〜26に加わる負荷が非常に小さい場合や
ない場合には、くさび状ブロック33の上下に形成され
る空気膜が100μmにも達し、それに伴って消費空気
量が大きくなる。従って圧縮空気の流速変化による圧力
変動が無視できない可能性がある。またベース34側の
給気孔40とくさび状ブロック33の分配孔39の入口
とが完全に重合った場合に、浮上用の圧縮空気が極端に
増加する。
【0041】ところが給気孔40として長孔状の給気孔
を形成すると、圧縮空気の流速変化による圧力変動を抑
えることが可能になるとともに、給気孔40と分配孔3
9との整合のずれがなくなり、給気孔40を通して分配
孔39に常に安定した量の圧縮空気を供給することが可
能になり、不安定な動作を回避することが可能になる。
を形成すると、圧縮空気の流速変化による圧力変動を抑
えることが可能になるとともに、給気孔40と分配孔3
9との整合のずれがなくなり、給気孔40を通して分配
孔39に常に安定した量の圧縮空気を供給することが可
能になり、不安定な動作を回避することが可能になる。
【0042】図18に示す高さ調整治具18は、研削盤
のターンテーブル17上に配されたベース34の給気孔
40を通してくさび状ブロック33側に圧縮空気を供給
するようにしている。このような構成に代えて、ターン
テーブル17に直接給気孔40を形成するようにしても
よい。
のターンテーブル17上に配されたベース34の給気孔
40を通してくさび状ブロック33側に圧縮空気を供給
するようにしている。このような構成に代えて、ターン
テーブル17に直接給気孔40を形成するようにしても
よい。
【0043】一般にワーク20の加工のための高さ調整
治具18はロータリ研削盤のターンテーブル17に搭載
された状態で使用される。すなわち一般にこのような状
態での使用が前提となるために、ベース34をターンテ
ーブル17と兼用し、ターンテーブル17にその機能を
組込むようにしてもよい。
治具18はロータリ研削盤のターンテーブル17に搭載
された状態で使用される。すなわち一般にこのような状
態での使用が前提となるために、ベース34をターンテ
ーブル17と兼用し、ターンテーブル17にその機能を
組込むようにしてもよい。
【0044】このような構成によれば、ターンテーブル
17および高さ調整治具18の小型化が可能になるとと
もに、ベース34を省略できることから、ベース34を
ターンテーブル17に締結するための部品がいらなくな
って高さ方向の剛性が向上する。
17および高さ調整治具18の小型化が可能になるとと
もに、ベース34を省略できることから、ベース34を
ターンテーブル17に締結するための部品がいらなくな
って高さ方向の剛性が向上する。
【0045】ステージ24〜26の高さ調整のためのく
さび状ブロック33の変位調整機構としては、ニードル
コロ等を用いた方式が考察される。しかるにニードルコ
ロを用いると、線接触による支持構造になってその剛性
が極めて低いものになる。また仮に圧縮空気を用いるこ
とが考察されるとしても、くさび状ブロック33を非接
触で移動させるためには、総ての案内面から給気を行な
うことが可能になり、極めて大型化する。
さび状ブロック33の変位調整機構としては、ニードル
コロ等を用いた方式が考察される。しかるにニードルコ
ロを用いると、線接触による支持構造になってその剛性
が極めて低いものになる。また仮に圧縮空気を用いるこ
とが考察されるとしても、くさび状ブロック33を非接
触で移動させるためには、総ての案内面から給気を行な
うことが可能になり、極めて大型化する。
【0046】これに対して本実施の形態に係るくさび状
ブロック33のエア浮上方式は、圧縮空気を分配する分
配孔39を有するくさび状ブロック33が用いられ、く
さび状ブロック33に対してベース34の給気孔40か
ら供給された圧縮空気をくさび状ブロック33内におい
て周囲に分配し、これによってくさび状ブロック33そ
れ自体を完全に浮上させてしまうようにしている。従っ
て非常にシンプルな構造でありながら、くさび状ブロッ
ク33の完全エア浮上方式が可能になる。
ブロック33のエア浮上方式は、圧縮空気を分配する分
配孔39を有するくさび状ブロック33が用いられ、く
さび状ブロック33に対してベース34の給気孔40か
ら供給された圧縮空気をくさび状ブロック33内におい
て周囲に分配し、これによってくさび状ブロック33そ
れ自体を完全に浮上させてしまうようにしている。従っ
て非常にシンプルな構造でありながら、くさび状ブロッ
ク33の完全エア浮上方式が可能になる。
【0047】[4]くさび状ブロックの移動調整 上述の如くステージ24〜26はそれぞれ独立に対応す
るくさび状ブロック33をベース34の幅方向、すなわ
ちX方向に移動させることによって調整されるようにな
っている。このようなくさび状ブロック33の移動は、
例えば図20〜図22に示す調整ねじ44によって達成
される。
るくさび状ブロック33をベース34の幅方向、すなわ
ちX方向に移動させることによって調整されるようにな
っている。このようなくさび状ブロック33の移動は、
例えば図20〜図22に示す調整ねじ44によって達成
される。
【0048】くさび状ブロック33には図23に示すよ
うに雌ねじ孔45が設けられており、この雌ねじ孔45
に調整ねじ44をねじ込むようにしている。しかもくさ
び状ブロック33には雌ねじ孔45と平行な摺動孔46
が形成されており、このような摺動孔46にピストンピ
ン47が摺動可能に嵌装されている。ピストンピン47
は摺動孔46内に供給される空気圧によってその先端側
の部分がベース34に一体に設けられているベースフラ
ンジ48に当接されている。
うに雌ねじ孔45が設けられており、この雌ねじ孔45
に調整ねじ44をねじ込むようにしている。しかもくさ
び状ブロック33には雌ねじ孔45と平行な摺動孔46
が形成されており、このような摺動孔46にピストンピ
ン47が摺動可能に嵌装されている。ピストンピン47
は摺動孔46内に供給される空気圧によってその先端側
の部分がベース34に一体に設けられているベースフラ
ンジ48に当接されている。
【0049】従って調整ねじ44を回転操作することに
よって、このねじ44の軸線方向にくさび状ブロック3
3が移動される。調整ねじ44を雌ねじ孔45にねじ込
むと、ベースフランジ48に近接する方向にくさび状ブ
ロック33が移動される。これに対して調整ねじ44を
緩めると、ピストンピン47に加わる空気圧の反力によ
ってくさび状ブロック33がベースフランジ48から離
間する方向、すなわち図23において右方へ移動され
る。
よって、このねじ44の軸線方向にくさび状ブロック3
3が移動される。調整ねじ44を雌ねじ孔45にねじ込
むと、ベースフランジ48に近接する方向にくさび状ブ
ロック33が移動される。これに対して調整ねじ44を
緩めると、ピストンピン47に加わる空気圧の反力によ
ってくさび状ブロック33がベースフランジ48から離
間する方向、すなわち図23において右方へ移動され
る。
【0050】ピストンピン47は調整ねじ44のバック
ラッシュを吸収する機能をも併せもつ。上述の如くピス
トンピン47が摺動可能に挿入されている摺動孔46に
は分配孔39を通して圧縮空気の空気圧が加わっている
ために、ピストンピン47はその先端部がベースフラン
ジ48に当接する方向に弾性付勢されており、このよう
な付勢力がベースフランジ48を介して調整ねじ44を
常に図23において左方へ押圧している。このために調
整ねじ44のバックラッシュが除去される。
ラッシュを吸収する機能をも併せもつ。上述の如くピス
トンピン47が摺動可能に挿入されている摺動孔46に
は分配孔39を通して圧縮空気の空気圧が加わっている
ために、ピストンピン47はその先端部がベースフラン
ジ48に当接する方向に弾性付勢されており、このよう
な付勢力がベースフランジ48を介して調整ねじ44を
常に図23において左方へ押圧している。このために調
整ねじ44のバックラッシュが除去される。
【0051】次にロック機構をもった調整機構について
図24〜図28によって説明する。この機構は図24〜
図26に示す摺動ピストン52を備えている。摺動ピス
トン52の先端側にはその軸線方向と交差する方向に延
出された突片53が設けられており、この突片53の貫
通孔54を調整ねじ44が貫通することによってピスト
ン52の回転を阻止するようになっている。そして摺動
ピストン52に設けられている雌ねじ孔55にロックね
じ56が螺合されている。またロックねじ56はフラン
ジ57を備え、このフランジ57がベース34に連設さ
れているベースフランジ48の内側面に接触するように
なっている。
図24〜図28によって説明する。この機構は図24〜
図26に示す摺動ピストン52を備えている。摺動ピス
トン52の先端側にはその軸線方向と交差する方向に延
出された突片53が設けられており、この突片53の貫
通孔54を調整ねじ44が貫通することによってピスト
ン52の回転を阻止するようになっている。そして摺動
ピストン52に設けられている雌ねじ孔55にロックね
じ56が螺合されている。またロックねじ56はフラン
ジ57を備え、このフランジ57がベース34に連設さ
れているベースフランジ48の内側面に接触するように
なっている。
【0052】このようなロック機構を有する調整機構に
よるくさび状ブロック33の位置決めは調整ねじ44の
回転操作によって行なわれる。すなわち調整ねじ44を
ねじ込むことによってベースフランジ48側にくさび状
ブロック33を移動させることが可能になる。これに対
して調整ねじ44を緩めると、摺動ピストン52に加わ
る圧縮空気の圧力によって、くさび状ブロック33がベ
ースフランジ48から離間する方向に移動する。
よるくさび状ブロック33の位置決めは調整ねじ44の
回転操作によって行なわれる。すなわち調整ねじ44を
ねじ込むことによってベースフランジ48側にくさび状
ブロック33を移動させることが可能になる。これに対
して調整ねじ44を緩めると、摺動ピストン52に加わ
る圧縮空気の圧力によって、くさび状ブロック33がベ
ースフランジ48から離間する方向に移動する。
【0053】また摺動孔46内に印加される空気圧によ
って摺動ピストン52が図27において左方に押圧され
ており、この押圧力がロックねじ56のフランジ57を
介してベーヘフランジ48に加わるために、調整ねじ4
4のバックラッシュが除去される。
って摺動ピストン52が図27において左方に押圧され
ており、この押圧力がロックねじ56のフランジ57を
介してベーヘフランジ48に加わるために、調整ねじ4
4のバックラッシュが除去される。
【0054】調整ねじ44によるステージ24〜26の
高さ方向の調整を終ったならば、この後に図28に示す
ようにロックねじ56を緩める方向に回転する。ロック
ねじ56はその頭部とフランジ57とによってベースフ
ランジ48を挟着しているために、ロックねじ56が軸
線方向に移動されることがなく、その代りにロックねじ
56がその雌ねじ孔55と螺合している摺動ピストン5
2が軸線方向右方に移動し、摺動ピストン52の先端部
が摺動孔46の底部に当接する。すなわち調整ねじ44
のバックラッシュを除去した状態においてロックねじ5
6および摺動ピストン52を介してセルフロック状態と
することが可能になる。従って摺動ピストン52を押圧
する空気圧を除去しても、調整ねじ44のバックラッシ
ュが除かれた状態でくさび状ブロック33は調整位置に
ロックされる。
高さ方向の調整を終ったならば、この後に図28に示す
ようにロックねじ56を緩める方向に回転する。ロック
ねじ56はその頭部とフランジ57とによってベースフ
ランジ48を挟着しているために、ロックねじ56が軸
線方向に移動されることがなく、その代りにロックねじ
56がその雌ねじ孔55と螺合している摺動ピストン5
2が軸線方向右方に移動し、摺動ピストン52の先端部
が摺動孔46の底部に当接する。すなわち調整ねじ44
のバックラッシュを除去した状態においてロックねじ5
6および摺動ピストン52を介してセルフロック状態と
することが可能になる。従って摺動ピストン52を押圧
する空気圧を除去しても、調整ねじ44のバックラッシ
ュが除かれた状態でくさび状ブロック33は調整位置に
ロックされる。
【0055】[5]エアフラッシュ機能 ステージ24〜26の高さ調整は、上述の如くくさび状
ブロック33をX軸方向に移動させることにより行なわ
れる。くさび状ブロック33の厚さの変化によってステ
ージ24〜26を0.1μmの分解能で高さ調整を行な
うようにしている。ここで問題になるのは異物対策であ
る。すなわちくさび状ブロック33はその上面がパッド
32に対接し、下面がベース34に対接され、両者とそ
れぞれ接触・浮上を繰返す。そこでこれらの接合面に侵
入する異物をどのように処理するかが重要な問題にな
る。
ブロック33をX軸方向に移動させることにより行なわ
れる。くさび状ブロック33の厚さの変化によってステ
ージ24〜26を0.1μmの分解能で高さ調整を行な
うようにしている。ここで問題になるのは異物対策であ
る。すなわちくさび状ブロック33はその上面がパッド
32に対接し、下面がベース34に対接され、両者とそ
れぞれ接触・浮上を繰返す。そこでこれらの接合面に侵
入する異物をどのように処理するかが重要な問題にな
る。
【0056】くさび状ブロック33の可動範囲の両端付
近は使用頻度が低いために、異物がとくに蓄積し易く、
接触面が異物を挟み込むと、その影響がダイレクトにス
テージ24〜26の高さにあらわれる。
近は使用頻度が低いために、異物がとくに蓄積し易く、
接触面が異物を挟み込むと、その影響がダイレクトにス
テージ24〜26の高さにあらわれる。
【0057】さらにくさび状ブロック33を調整ねじ4
4によって移動調整する際において、調整ねじ44の雄
ねじのねじ山の部分がくさび状ブロック33の雌ねじ孔
45と接触することになる。このようなねじ部における
接触によって、調整毎に摩擦・摩耗が生じ、必然的に発
生する微小な摩耗くずを如何に排出するかが問題にな
る。
4によって移動調整する際において、調整ねじ44の雄
ねじのねじ山の部分がくさび状ブロック33の雌ねじ孔
45と接触することになる。このようなねじ部における
接触によって、調整毎に摩擦・摩耗が生じ、必然的に発
生する微小な摩耗くずを如何に排出するかが問題にな
る。
【0058】これら2種類の異物対策のために、図29
に示すエアフラッシュが行なわれる。エアフラッシュは
後述するプリロードをこの高さ調整治具18にかけ、く
さび状ブロック33を完全に挟み込む直前に、やや低め
のプリロードをステージ24〜26に付加することによ
って機能させるようにしたものである。図29Aはステ
ージ25の高さ調整を行なう前の状態を示している。こ
のような状態において図29Bに示すように、給気孔4
0を通して圧縮空気を供給し、分配孔39を通して空気
を排出することによってくさび状ブロック33の浮上を
行なう。このような状態で調整ねじ44によってくさび
状ブロック33の移動調整を行ない、ステージ25の高
さ調整を行なう。
に示すエアフラッシュが行なわれる。エアフラッシュは
後述するプリロードをこの高さ調整治具18にかけ、く
さび状ブロック33を完全に挟み込む直前に、やや低め
のプリロードをステージ24〜26に付加することによ
って機能させるようにしたものである。図29Aはステ
ージ25の高さ調整を行なう前の状態を示している。こ
のような状態において図29Bに示すように、給気孔4
0を通して圧縮空気を供給し、分配孔39を通して空気
を排出することによってくさび状ブロック33の浮上を
行なう。このような状態で調整ねじ44によってくさび
状ブロック33の移動調整を行ない、ステージ25の高
さ調整を行なう。
【0059】この後に図29Cに示すように、加工時に
加えられるプリロードの約50〜80%のプリロードを
加えた状態において、給気孔40を通して圧縮空気を供
給することによって行なわれる。すなわちステージ25
の高さ調整を終った後に、圧縮空気を供給した状態で若
干低めのプリロードを加えることによって、くさび状ブ
ロック33の回りに形成される空気膜の厚さを浮上時の
50〜100μmから10μm以下へと強制的に絞込
む。すると浮上面の空気膜の圧力が浮上エアの給気圧と
ほぼ同じレベルまで向上する。この結果、浮上面の空気
は10数倍まで高速化し、そこに存在する異物を完全に
排出することが可能になる。なおこの状態においては、
くさび状ブロック33にく加わる僅かな応力状態のバラ
ツキによって浮上面が接触する恐れがあり、くさび状ブ
ロック33の位置調整を行なうことができない。また使
用する浮上エアとしては、当然瀘過度の高いものが使用
される。
加えられるプリロードの約50〜80%のプリロードを
加えた状態において、給気孔40を通して圧縮空気を供
給することによって行なわれる。すなわちステージ25
の高さ調整を終った後に、圧縮空気を供給した状態で若
干低めのプリロードを加えることによって、くさび状ブ
ロック33の回りに形成される空気膜の厚さを浮上時の
50〜100μmから10μm以下へと強制的に絞込
む。すると浮上面の空気膜の圧力が浮上エアの給気圧と
ほぼ同じレベルまで向上する。この結果、浮上面の空気
は10数倍まで高速化し、そこに存在する異物を完全に
排出することが可能になる。なおこの状態においては、
くさび状ブロック33にく加わる僅かな応力状態のバラ
ツキによって浮上面が接触する恐れがあり、くさび状ブ
ロック33の位置調整を行なうことができない。また使
用する浮上エアとしては、当然瀘過度の高いものが使用
される。
【0060】この後に図29Dに示すように、プリロー
ドを加工時のレベルにまで上げる。するとくさび状ブロ
ック33がパッド32とベース34とに完全に挟み込ま
れるようになり、くさび状ブロック33内に分配孔39
を通して供給された圧縮空気はそのほとんどが調整ねじ
44と雌ねじ孔45との間の隙間を通して排出される。
すなわちくさび状ブロック33とサイドガイド35との
間の隙間がこの高さ調整治具18においては、約10μ
mに設定されており、その流量が極めて微量になってい
る。従って雌ねじ孔45を通して大部分の浮上エアを排
出することによって、この部分に存在する摩耗くずを確
実に排出することが可能になる。
ドを加工時のレベルにまで上げる。するとくさび状ブロ
ック33がパッド32とベース34とに完全に挟み込ま
れるようになり、くさび状ブロック33内に分配孔39
を通して供給された圧縮空気はそのほとんどが調整ねじ
44と雌ねじ孔45との間の隙間を通して排出される。
すなわちくさび状ブロック33とサイドガイド35との
間の隙間がこの高さ調整治具18においては、約10μ
mに設定されており、その流量が極めて微量になってい
る。従って雌ねじ孔45を通して大部分の浮上エアを排
出することによって、この部分に存在する摩耗くずを確
実に排出することが可能になる。
【0061】このように浮上エアを利用し、後述するプ
リロード機構を利用してプリロードを付加することによ
って、くさび状ブロック33の接触面および調整ねじ4
4と螺合する雌ねじ孔45の調整ねじ部がともにクリー
ンな状態に保持される。
リロード機構を利用してプリロードを付加することによ
って、くさび状ブロック33の接触面および調整ねじ4
4と螺合する雌ねじ孔45の調整ねじ部がともにクリー
ンな状態に保持される。
【0062】[6]プリロード機構 くさび状ブロック33の移動調整に伴うステージ24〜
26の高さ調整を行なった後に、研削のための加工圧力
を加えると、ステージ24〜26が押されて高さ方向に
大きく変位する。このような変位によって0.1μmレ
ベルの精度を維持することができない。すなわちステー
ジ24〜26をそれぞれ別々にくさび状ブロック33に
よって高さ調整を行なっても、高さ調整治具18が加工
に耐える剛性を維持していない場合には、所望の精度の
加工を行なうことができない。そこでこの高さ調整治具
18においては、ステージ24〜26の高さ方向に、図
30に示すように、ステージ24〜26を下方に押込む
ようなプリロードPを加えることによってステージの高
剛性化を図るようにしている。
26の高さ調整を行なった後に、研削のための加工圧力
を加えると、ステージ24〜26が押されて高さ方向に
大きく変位する。このような変位によって0.1μmレ
ベルの精度を維持することができない。すなわちステー
ジ24〜26をそれぞれ別々にくさび状ブロック33に
よって高さ調整を行なっても、高さ調整治具18が加工
に耐える剛性を維持していない場合には、所望の精度の
加工を行なうことができない。そこでこの高さ調整治具
18においては、ステージ24〜26の高さ方向に、図
30に示すように、ステージ24〜26を下方に押込む
ようなプリロードPを加えることによってステージの高
剛性化を図るようにしている。
【0063】図31は高さ調整治具18のステージ25
にプリロードPを加えるとともに、その大きさを次第に
増大させた場合における、ステージ25の剛性を示して
いる。再現性が高くバラツキの小さいプリロードPを次
第に大きくしていくと、ステージ25の剛性が次第に増
加するとともに、プリロードの値がP1 に達した段階で
飽和し、ステージ剛性がG1 になる。一般に高さ調整治
具18の各構成要素がプリロードによって互いに強く密
着されると、それらが限りなく1つの弾性体の状態に近
づくようになり、これによってステージ25として所望
の剛性を付与することが可能になる。
にプリロードPを加えるとともに、その大きさを次第に
増大させた場合における、ステージ25の剛性を示して
いる。再現性が高くバラツキの小さいプリロードPを次
第に大きくしていくと、ステージ25の剛性が次第に増
加するとともに、プリロードの値がP1 に達した段階で
飽和し、ステージ剛性がG1 になる。一般に高さ調整治
具18の各構成要素がプリロードによって互いに強く密
着されると、それらが限りなく1つの弾性体の状態に近
づくようになり、これによってステージ25として所望
の剛性を付与することが可能になる。
【0064】原理的な実験によれば、P1 =2000
(N)を付加することによって、G1=500(N/μ
m)の剛性が得られた。G1 =500(N/μm)の剛
性とは、ステージ25を高さ方向、すなわちZ軸方向へ
1μm変位させるのに500Nの力が必要であることを
意味する。従って研削盤のカップ砥石14によって研削
を行なう際の研削圧力によって仮に50Nの力が加わっ
たとしても、それによるステージ25の変位は僅か0.
1μmになり、所要の精度を確保できるようになる。
(N)を付加することによって、G1=500(N/μ
m)の剛性が得られた。G1 =500(N/μm)の剛
性とは、ステージ25を高さ方向、すなわちZ軸方向へ
1μm変位させるのに500Nの力が必要であることを
意味する。従って研削盤のカップ砥石14によって研削
を行なう際の研削圧力によって仮に50Nの力が加わっ
たとしても、それによるステージ25の変位は僅か0.
1μmになり、所要の精度を確保できるようになる。
【0065】図32はステージ25に対して所要の剛性
を付与するためのプリロード機構を示している。このプ
リロード機構はステージシャフト30に一体に連設され
ているピストン61と、ハウジング31に設けられてい
るシリンダ62とから構成されており、給気孔63を通
してシリンダ62内に摺動可能に嵌合するピストン61
に空気圧を印加することによって、プリロードが加えら
れるようになる。そしてこのプリロードによってパッド
32、くさび状ブロック33間、およびくさび状ブロッ
ク33、およびベース34間を強く押して密着させるこ
とにより、所要の剛性が得られることになる。
を付与するためのプリロード機構を示している。このプ
リロード機構はステージシャフト30に一体に連設され
ているピストン61と、ハウジング31に設けられてい
るシリンダ62とから構成されており、給気孔63を通
してシリンダ62内に摺動可能に嵌合するピストン61
に空気圧を印加することによって、プリロードが加えら
れるようになる。そしてこのプリロードによってパッド
32、くさび状ブロック33間、およびくさび状ブロッ
ク33、およびベース34間を強く押して密着させるこ
とにより、所要の剛性が得られることになる。
【0066】図33〜図35はプリロードを付与するた
めのピストン61を外周部に一体に備えるステージシャ
フト30におけるラジアル方向の隙間を除去するための
構造を示している。ここではステージシャフト30の上
部側において、その外周部にバックアップリング67と
Oリング68とを取付け、ハウジング31の周溝69内
に収納するようにしている。またピストン61の外周側
に形成されているリング溝70にOリング71とバック
アップリング72とを装着するようにしている。上下の
バックアップリング67、72は何れも図33および図
34に示す構造になっており、円周方向の一部が切断さ
れるとともに、一方の端面が傾斜面になっており、自由
な状態で周溝69またはシリンダ62の内径よりも小さ
な外形になっている。
めのピストン61を外周部に一体に備えるステージシャ
フト30におけるラジアル方向の隙間を除去するための
構造を示している。ここではステージシャフト30の上
部側において、その外周部にバックアップリング67と
Oリング68とを取付け、ハウジング31の周溝69内
に収納するようにしている。またピストン61の外周側
に形成されているリング溝70にOリング71とバック
アップリング72とを装着するようにしている。上下の
バックアップリング67、72は何れも図33および図
34に示す構造になっており、円周方向の一部が切断さ
れるとともに、一方の端面が傾斜面になっており、自由
な状態で周溝69またはシリンダ62の内径よりも小さ
な外形になっている。
【0067】上下のOリング68、71間に空気圧を印
加してプリロードを加えると、これらのOリング68、
71がそれぞれ対応するバックアップリング67、72
と圧接され、これによってシールが行なわれる。従って
ピストン61の外周部のラジアル方向のガタが存在して
も、確実にプリロードを付与することが可能になる。従
ってピストン61の外周側の加工精度を高くすることな
く、しかもラジアル方向のガタを完全になくすことが可
能になる。なおプリロードのための空気圧を解除する
と、バックアップリング72それ自身の弾性復元力によ
って隙間が自動復帰することになり、バックアップリン
グ72とシリンダ62との間に隙間を生ずることにな
る。
加してプリロードを加えると、これらのOリング68、
71がそれぞれ対応するバックアップリング67、72
と圧接され、これによってシールが行なわれる。従って
ピストン61の外周部のラジアル方向のガタが存在して
も、確実にプリロードを付与することが可能になる。従
ってピストン61の外周側の加工精度を高くすることな
く、しかもラジアル方向のガタを完全になくすことが可
能になる。なおプリロードのための空気圧を解除する
と、バックアップリング72それ自身の弾性復元力によ
って隙間が自動復帰することになり、バックアップリン
グ72とシリンダ62との間に隙間を生ずることにな
る。
【0068】図32に示す構成あるいは図35に示す構
成は何れもステージシャフト30とピストン61とを一
体化するようにしており、これによって大幅な小型化と
省スペース化とが可能になっている。また図35に示す
構成によれば、シリンダシール材であるOリング68、
71の影響が懸念されたが、繰返し精度に全く問題がな
かった。一般に市販されているシリンダを用いてステー
ジ25を直接加圧する繰返しテストも行なったが、全く
同様の再現性のデータが得られている。
成は何れもステージシャフト30とピストン61とを一
体化するようにしており、これによって大幅な小型化と
省スペース化とが可能になっている。また図35に示す
構成によれば、シリンダシール材であるOリング68、
71の影響が懸念されたが、繰返し精度に全く問題がな
かった。一般に市販されているシリンダを用いてステー
ジ25を直接加圧する繰返しテストも行なったが、全く
同様の再現性のデータが得られている。
【0069】[7]実施の形態のまとめ 本実施の形態によれば、小型で、安価で、高精度で、し
かも高剛性で、制御が容易で、完全防水仕様の高さ調整
治具18を提供することを可能にしている。すなわち従
来不可能とされている総ての条件を兼備えたワーク形状
補正治具となっている。このような高さ調整治具18を
用いることによって、極めて低い薄膜ヘッドの加工歩留
りを大幅に向上させることが可能になっている。なおこ
の高さ調整治具は、薄膜ヘッドの加工のみならず、同様
の加工形態を必要とする様々なワークに対して応用が可
能であって、例えばシリコンウエハの表面研削や磁気ヘ
ッドのデプス加工等にも十分適用可能である。
かも高剛性で、制御が容易で、完全防水仕様の高さ調整
治具18を提供することを可能にしている。すなわち従
来不可能とされている総ての条件を兼備えたワーク形状
補正治具となっている。このような高さ調整治具18を
用いることによって、極めて低い薄膜ヘッドの加工歩留
りを大幅に向上させることが可能になっている。なおこ
の高さ調整治具は、薄膜ヘッドの加工のみならず、同様
の加工形態を必要とする様々なワークに対して応用が可
能であって、例えばシリコンウエハの表面研削や磁気ヘ
ッドのデプス加工等にも十分適用可能である。
【0070】本実施の形態に係る高さ調整治具18は、
精密位置決め機構によく用いられるベアリング等の精密
規格部品やカム等の高精度加工部品等を全く使用してお
らず、総てのパーツが一般的な機械加工部品および完全
な機械要素部品によって構成されている。すなわち非常
に自由度の高い高剛性位置決め機構として、種々な市場
のニーズに対して柔軟な対応をとることが可能になって
いる。
精密位置決め機構によく用いられるベアリング等の精密
規格部品やカム等の高精度加工部品等を全く使用してお
らず、総てのパーツが一般的な機械加工部品および完全
な機械要素部品によって構成されている。すなわち非常
に自由度の高い高剛性位置決め機構として、種々な市場
のニーズに対して柔軟な対応をとることが可能になって
いる。
【0071】このような装置は、その分解能を上げるた
めに、くさび状ブロック33の勾配を小さくし、あるい
はまたくさび状ブロック33、パッド32、ベース34
の接触面の高密度鏡面加工仕上げを行なうようにし、調
整ねじ44としてボールねじを使用し、あるいはまたパ
ルスモータの分解能を高くし、浮上用圧縮空気やプリロ
ードを付加するための圧縮空気の温度管理を厳しくし、
ハウジング31やシャフト30の剛性を向上させ、プリ
ロードを完全に飽和させるようにすればよい。
めに、くさび状ブロック33の勾配を小さくし、あるい
はまたくさび状ブロック33、パッド32、ベース34
の接触面の高密度鏡面加工仕上げを行なうようにし、調
整ねじ44としてボールねじを使用し、あるいはまたパ
ルスモータの分解能を高くし、浮上用圧縮空気やプリロ
ードを付加するための圧縮空気の温度管理を厳しくし、
ハウジング31やシャフト30の剛性を向上させ、プリ
ロードを完全に飽和させるようにすればよい。
【0072】高さ調整治具18のより小型化を図るため
には、くさび状ブロック33の勾配を大きくし、ステー
ジシャフト30やピストン61の直径を小さくし、調整
ねじ44としてより小さいものを使用すればよい。
には、くさび状ブロック33の勾配を大きくし、ステー
ジシャフト30やピストン61の直径を小さくし、調整
ねじ44としてより小さいものを使用すればよい。
【0073】高さ調整治具18の低コスト化を図る場合
には、パッド32、くさび状ブロック33、ベース34
の相互の接触面の鏡面加工を省略すればよい。あるいは
またピストンピン47や摺動ピストン52を省略すれば
よい。
には、パッド32、くさび状ブロック33、ベース34
の相互の接触面の鏡面加工を省略すればよい。あるいは
またピストンピン47や摺動ピストン52を省略すれば
よい。
【0074】高さ調整治具18のステージ24〜26の
剛性をより高くするためには、ステージシャフト30の
直径を大きくし、パッド32、くさび状ブロック33、
ベース34の接触面の高精度鏡面仕上げを行なうように
すればよい。あるいはまたくさび状ブロック33のステ
ージ幅および厚さを大きくすればよい。またプリロード
をより完全に飽和させることによって、高い剛性が得ら
れることになる。
剛性をより高くするためには、ステージシャフト30の
直径を大きくし、パッド32、くさび状ブロック33、
ベース34の接触面の高精度鏡面仕上げを行なうように
すればよい。あるいはまたくさび状ブロック33のステ
ージ幅および厚さを大きくすればよい。またプリロード
をより完全に飽和させることによって、高い剛性が得ら
れることになる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明は、加工するワーク
を複数の部位においてそれぞれのステージで支持するよ
うになし、複数のステージを互いに独立にそれぞれ高さ
調整手段で高さ調整を行なうようにしたものである。
を複数の部位においてそれぞれのステージで支持するよ
うになし、複数のステージを互いに独立にそれぞれ高さ
調整手段で高さ調整を行なうようにしたものである。
【0076】従って加工するワークの高さ調整と、中
凸、中凹調整と、傾き調整とを同時に行なうことが可能
になる。
凸、中凹調整と、傾き調整とを同時に行なうことが可能
になる。
【0077】とくに高さ調整手段がステージをステージ
シャフトを介して支持するパッドとベースとの間に介装
されるくさび状ブロックから構成され、しかもこのよう
なくさび状ブロックが圧縮空気分配機構を備え、パッド
とくさび状ブロックとの接合面およびくさび状ブロック
とベースの接合面に空気層を形成した状態でくさび状ブ
ロックをステージの高さ方向と交差する方向に移動させ
ることによってステージの高さ調整が行なわれるように
した構成によれば、くさび状ブロックを非接触状態とし
て摩擦のないスムーズなくさび状ブロックの移動による
高さ調整が可能になる。
シャフトを介して支持するパッドとベースとの間に介装
されるくさび状ブロックから構成され、しかもこのよう
なくさび状ブロックが圧縮空気分配機構を備え、パッド
とくさび状ブロックとの接合面およびくさび状ブロック
とベースの接合面に空気層を形成した状態でくさび状ブ
ロックをステージの高さ方向と交差する方向に移動させ
ることによってステージの高さ調整が行なわれるように
した構成によれば、くさび状ブロックを非接触状態とし
て摩擦のないスムーズなくさび状ブロックの移動による
高さ調整が可能になる。
【0078】またステージをベースに対して押圧するよ
うな力を付与するプリロード機構を有し、プリロード機
構を作動させて高さ方向に所定の剛性を有するようにし
た高さ調整治具によれば、加工圧がステージに加わって
も高さ方向の変位を生ずることがなく、これによって高
精度の加工が可能になる。
うな力を付与するプリロード機構を有し、プリロード機
構を作動させて高さ方向に所定の剛性を有するようにし
た高さ調整治具によれば、加工圧がステージに加わって
も高さ方向の変位を生ずることがなく、これによって高
精度の加工が可能になる。
【図1】研削盤の正面図である。
【図2】ワークが載置されたターンテーブルの斜視図で
ある。
ある。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】高さ調整治具を介してワークを載置したターン
テーブルの拡大平面図である。
テーブルの拡大平面図である。
【図6】高さ調整治具の平面図である。
【図7】高さ調整治具の正面図である。
【図8】高さ調整の動作を示す高さ調整治具の正面図で
ある。
ある。
【図9】高さ調整治具の長さ方向に沿った断面図であ
る。
る。
【図10】くさび状ブロックによる高さ調整の動作を示
す高さ調整治具の要部縦断面図である。
す高さ調整治具の要部縦断面図である。
【図11】くさび状ブロックの平面図である。
【図12】同正面図である。
【図13】同底面図である。
【図14】同縦断面図である。
【図15】くさび状ブロックの空気浮上を示す高さ調整
治具の一部を破断した工程図である。
治具の一部を破断した工程図である。
【図16】長孔から成る給気孔を示すベースの平面図で
ある。
ある。
【図17】くさび状ブロックの浮上を示す要部縦断面図
である。
である。
【図18】給気孔の構成を示す高さ調整治具の正面図で
ある。
ある。
【図19】ターンテーブルに給気孔を形成した構成を示
す要部縦断面図である。
す要部縦断面図である。
【図20】調整ねじによる調整機構を示すベースの平面
図である。
図である。
【図21】同正面図である。
【図22】同側面図である。
【図23】同要部横断面図である。
【図24】摺動ピストンの平面図である。
【図25】同左側面図である。
【図26】同右側面図である。
【図27】調整ねじによる調整動作を示す要部横断面図
である。
である。
【図28】ロックねじによるロック動作を示す要部横断
面図である。
面図である。
【図29】圧縮空気によるフラッシュ動作を示す工程図
である。
である。
【図30】プリロードの付与を示す高さ調整治具の正面
図である。
図である。
【図31】プリロードとステージ剛性との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図32】プリロード機構を示す高さ調整治具の縦断面
図である。
図である。
【図33】バックアップリングの平面図である。
【図34】同縦断面図である。
【図35】バックアップリングおよびOリングを用いた
プリロード機構の要部拡大断面図である。
プリロード機構の要部拡大断面図である。
【図36】薄膜ヘッドの製造プロセスを示す工程図であ
る。
る。
【図37】ベースバーに対するワークの取付けを示す工
程図である。
程図である。
【図38】研削盤によるワークの加工を示す工程図であ
る。
る。
【図39】研削盤によるワークの加工を示す工程図であ
る。
る。
10‥‥ヘッド、11‥‥アーム、12‥‥支持部、1
3‥‥主軸、14‥‥カップ砥石、17‥‥ターンテー
ブル、18‥‥高さ調整治具、19‥‥ベースバー、2
0‥‥ワーク、24‥‥ステージ(左)、25‥‥ステ
ージ(中)、26‥‥ステージ(右)、30‥‥ステー
ジシャフト、31‥‥ハウジング、32‥‥パッド、3
3‥‥くさび状ブロック、34‥‥ベース、35‥‥サ
イドガイド、39‥‥分配孔、40‥‥給気孔、44‥
‥調整ねじ、45‥‥雌ねじ孔、46‥‥摺動孔、47
‥‥ピストンピン、48‥‥ベースフランジ、52‥‥
摺動ピストン、53‥‥突片、54‥‥貫通孔、55‥
‥雌ねじ孔、56‥‥ロックねじ、57‥‥フランジ、
61‥‥ピストン、62‥‥シリンダ、63‥‥給気
孔、67‥‥バックアップリング、68‥‥Oリング、
69‥‥周溝、70‥‥リング溝、71‥‥Oリング、
72‥‥バックアップリング
3‥‥主軸、14‥‥カップ砥石、17‥‥ターンテー
ブル、18‥‥高さ調整治具、19‥‥ベースバー、2
0‥‥ワーク、24‥‥ステージ(左)、25‥‥ステ
ージ(中)、26‥‥ステージ(右)、30‥‥ステー
ジシャフト、31‥‥ハウジング、32‥‥パッド、3
3‥‥くさび状ブロック、34‥‥ベース、35‥‥サ
イドガイド、39‥‥分配孔、40‥‥給気孔、44‥
‥調整ねじ、45‥‥雌ねじ孔、46‥‥摺動孔、47
‥‥ピストンピン、48‥‥ベースフランジ、52‥‥
摺動ピストン、53‥‥突片、54‥‥貫通孔、55‥
‥雌ねじ孔、56‥‥ロックねじ、57‥‥フランジ、
61‥‥ピストン、62‥‥シリンダ、63‥‥給気
孔、67‥‥バックアップリング、68‥‥Oリング、
69‥‥周溝、70‥‥リング溝、71‥‥Oリング、
72‥‥バックアップリング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 B23Q 1/04
Claims (9)
- 【請求項1】加工するワークを複数の部位においてそれ
ぞれ支持するための複数のステージを有し、 該複数のステージの高さを互いに独立に調整する高さ調
整手段を各ステージに設けるようにした、 ことを特徴とする高さ調整治具。 - 【請求項2】前記高さ調整手段が前記ステージをステー
ジシャフトを介して支持するパッドとベースとの間に介
装されるくさび状ブロックから構成され、しかも該くさ
び状ブロックが圧縮空気分配機構を備え、前記パッドと
くさび状ブロックとの接合面および前記くさび状ブロッ
クと前記ベースとの接合面に空気層を形成した状態で前
記くさび状ブロックを前記ステージの高さ方向と交差す
る方向に移動させることによって前記ステージの高さ調
整が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の高さ
調整治具。 - 【請求項3】前記ステージを前記ベースに対して押圧す
るような力を付与するプリロード機構を有し、前記プリ
ロード機構を作動させて高さ方向に所定の剛性を有する
ようにしたことを特徴とする請求項2に記載の高さ調整
治具。 - 【請求項4】前記プリロード機構が前記ステージシャフ
トに一体に設けられているピストンと、該ピストンを摺
動可能に保持するハウジングのシリンダとから構成さ
れ、前記シリンダによって前記ピストンに対して流体圧
を印加してプリロードを付与するようにしたことを特徴
とする請求項3に記載の高さ調整治具。 - 【請求項5】前記プリロード機構によってプリロードを
付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配機
構によって圧縮空気を供給することによって、前記パッ
ドと前記くさび状ブロックとの間および前記くさび状ブ
ロックと前記ベースとの間に空気流を発生させて異物の
除去を行なうことを特徴とする請求項3、または請求項
4に記載の高さ調整治具。 - 【請求項6】前記くさび状ブロックを調整ねじによって
ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるように
するとともに、前記プリロード機構によってプリロード
を付与した状態で前記くさび状ブロックの圧縮空気分配
機構によって圧縮空気を前記調整ねじとねじ孔との間に
供給し、前記調整ねじとねじ孔との間に空気流を発生さ
せて異物の除去を行なうことを特徴とする請求項3、ま
たは請求項4に記載の高さ調整治具。 - 【請求項7】前記ベース側に設けられ、前記くさび状ブ
ロックの圧縮空気分配機構に圧縮空気を供給する給気孔
が長孔から構成されることを特徴とする請求項2、請求
項5、または請求項6に記載の高さ調整治具。 - 【請求項8】その上にくさび状ブロックが載置されるベ
ースが加工機のターンテーブルと兼用されることを特徴
とする請求項2、または請求項3に記載の高さ調整治
具。 - 【請求項9】前記くさび状ブロックを調整ねじによって
前記ステージの高さ方向と交差する方向に移動させるよ
うにするとともに、調整位置でくさび状ブロックをロッ
クするロックねじを具備し、前記くさび状ブロックに形
成されている摺動孔を摺動するピストンの雌ねじ孔に前
記ロックねじが螺合するとともに、前記ピストンが前記
調整ねじを受けている固定側のベースフランジに当接す
る方向の付勢力を受けることを特徴とする請求項2、ま
たは請求項6に記載の高さ調整治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5551796A JPH09225764A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 高さ調整治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5551796A JPH09225764A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 高さ調整治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09225764A true JPH09225764A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13000904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5551796A Pending JPH09225764A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 高さ調整治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09225764A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006341354A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Denso Corp | 加工装置 |
| US7364147B2 (en) | 2005-03-04 | 2008-04-29 | Koganei Corporation | Workpiece support device |
| CN103551864A (zh) * | 2013-11-04 | 2014-02-05 | 哈尔滨工业大学 | 一种高刚度高分辨率精密升降装置 |
| CN107900714A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-04-13 | 贵州航天风华精密设备有限公司 | 一种楔形可调式支撑工装 |
| JP2020015139A (ja) * | 2018-07-26 | 2020-01-30 | 株式会社牧野フライス製作所 | 工作機械及びワーク取付台の傾き調整方法 |
| JP2021063953A (ja) * | 2019-10-16 | 2021-04-22 | キヤノン株式会社 | ステージ装置、ステージ装置の調整方法、および物品製造方法 |
| CN112895571A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-04 | 济南二机床集团有限公司 | 一种新型压力机移动工作台升降式定位装置 |
| JP2024151009A (ja) * | 2023-04-11 | 2024-10-24 | ヒラノ技研工業株式会社 | コッタ装置及びそれを用いたロール装置 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP5551796A patent/JPH09225764A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7364147B2 (en) | 2005-03-04 | 2008-04-29 | Koganei Corporation | Workpiece support device |
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