JPH09226225A - 装飾体およびその製造方法 - Google Patents
装飾体およびその製造方法Info
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- JPH09226225A JPH09226225A JP6524096A JP6524096A JPH09226225A JP H09226225 A JPH09226225 A JP H09226225A JP 6524096 A JP6524096 A JP 6524096A JP 6524096 A JP6524096 A JP 6524096A JP H09226225 A JPH09226225 A JP H09226225A
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- Japan
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- ink
- printing layer
- resin
- decorative body
- screen
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 布を軸体に巻くことなく、布を軸体に張り付
けた場合と同様の外観装飾効果が得られる装飾体および
その製造方法を提供すること。 【構成】 樹脂膜を形成した筒状の軸体と、前記樹脂膜
上に昇華性染料を吸着させることにより多色のパタ−ン
を形成した凹凸表面を有し、且つ、樹脂ビ−ズを分散し
た印刷層とよりなる装飾体。筒状の軸体表面に樹脂膜を
形成し、次いでメッシュが16〜100である紗を用い
て作成したスクリ−ン版を用い、少なくとも樹脂ビ−ズ
をインキ樹脂固形分に対して20〜100重量%分散さ
せたメジュ−ムインキで表面に凹凸を有するスクリ−ン
印刷層を形成し、その後昇華性染料を含むインキを塗布
した転写シ−トを用いて転写シ−トのインキ塗布面を印
刷層に密着させて巻き、更に加熱、加圧し、転写シ−ト
の図柄を印刷層に転写し、印刷層に凹凸表面を有する多
色のパタ−ンを形成した装飾体の製造方法。
けた場合と同様の外観装飾効果が得られる装飾体および
その製造方法を提供すること。 【構成】 樹脂膜を形成した筒状の軸体と、前記樹脂膜
上に昇華性染料を吸着させることにより多色のパタ−ン
を形成した凹凸表面を有し、且つ、樹脂ビ−ズを分散し
た印刷層とよりなる装飾体。筒状の軸体表面に樹脂膜を
形成し、次いでメッシュが16〜100である紗を用い
て作成したスクリ−ン版を用い、少なくとも樹脂ビ−ズ
をインキ樹脂固形分に対して20〜100重量%分散さ
せたメジュ−ムインキで表面に凹凸を有するスクリ−ン
印刷層を形成し、その後昇華性染料を含むインキを塗布
した転写シ−トを用いて転写シ−トのインキ塗布面を印
刷層に密着させて巻き、更に加熱、加圧し、転写シ−ト
の図柄を印刷層に転写し、印刷層に凹凸表面を有する多
色のパタ−ンを形成した装飾体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の軸体表面に
多色(複数色)の染色パタ−ンが形成された凹凸表面を
有する印刷層が形成された装飾体およびその製造方法に
関する。
多色(複数色)の染色パタ−ンが形成された凹凸表面を
有する印刷層が形成された装飾体およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリ−ン印刷法は、スクリ−ン
インキをスクリ−ンを透過させて被印刷物に塗布するこ
とによりパタ−ン形成などを行っていた。この時、製版
条件、インキの状態などにより、特に、スクリ−ン紗メ
ッシュが粗い場合には、印刷膜表面およびパタ−ンの周
囲にスクリ−ン紗の跡が残ることがあった。これは、印
刷膜表面の光沢低下とパタ−ンエッジがギザギザになる
という不都合を有するため、密なスクリ−ン紗メッシュ
を用いることが一般的であった。
インキをスクリ−ンを透過させて被印刷物に塗布するこ
とによりパタ−ン形成などを行っていた。この時、製版
条件、インキの状態などにより、特に、スクリ−ン紗メ
ッシュが粗い場合には、印刷膜表面およびパタ−ンの周
囲にスクリ−ン紗の跡が残ることがあった。これは、印
刷膜表面の光沢低下とパタ−ンエッジがギザギザになる
という不都合を有するため、密なスクリ−ン紗メッシュ
を用いることが一般的であった。
【0003】又、従来、筆記具の軸筒などの筒状の軸体
に、その装飾効果を高めるためには、塗装、印刷、めっ
き、ホットスタンプ、布巻き、皮巻き等の方法が用いら
れている。これら従来の方法で、表面に多色のパタ−ン
形成しようとした場合、塗装法においては、マ−ブル塗
装の様に多数の色塗料を重ね塗りしたり、クラック、レ
ザ−ト−ン塗装などの模様塗料を用いて塗装したりして
いた。又、印刷法においては、インキの色数だけ印刷を
行い多色化を行っていた。更に、ホットスタンプ法にお
いては、転写フィルムに多色の印刷を形成し、それを加
熱したラバ−を介して基材に転写していた。更に、めっ
き法においては、金属皮膜を形成することから金属その
ものの色しか表現できなかった。
に、その装飾効果を高めるためには、塗装、印刷、めっ
き、ホットスタンプ、布巻き、皮巻き等の方法が用いら
れている。これら従来の方法で、表面に多色のパタ−ン
形成しようとした場合、塗装法においては、マ−ブル塗
装の様に多数の色塗料を重ね塗りしたり、クラック、レ
ザ−ト−ン塗装などの模様塗料を用いて塗装したりして
いた。又、印刷法においては、インキの色数だけ印刷を
行い多色化を行っていた。更に、ホットスタンプ法にお
いては、転写フィルムに多色の印刷を形成し、それを加
熱したラバ−を介して基材に転写していた。更に、めっ
き法においては、金属皮膜を形成することから金属その
ものの色しか表現できなかった。
【0004】又、筒状の軸体表面に凹凸を形成する方法
としては、機械的に加工したり、スクリ−ン印刷により
パタ−ン印刷したり、別部品を装着したりして行ってい
た。特に、布や皮革の凹凸パタ−ンを表面に形成しよう
とした場合には、機械加工では非常に困難であり、又、
スクリ−ン印刷法では布や皮革の平面的な模様は形成で
きるが三次元的な構造を形成するのは困難であった。更
に、スクリ−ン印刷により筒状の軸体にパタ−ン印刷を
する場合には、刷り初めと終わりの合わせ目処理が非常
に難しく、熟練した印刷技術が必要であり、刷り初めと
終わりが重なってしまった場合には、刷り初めのパタ−
ンがつぶれ軸の長手方向に線状痕が残ってしまうので、
これを避けるために合わせ目の部分だけパタ−ン変更し
たりして対応していた。
としては、機械的に加工したり、スクリ−ン印刷により
パタ−ン印刷したり、別部品を装着したりして行ってい
た。特に、布や皮革の凹凸パタ−ンを表面に形成しよう
とした場合には、機械加工では非常に困難であり、又、
スクリ−ン印刷法では布や皮革の平面的な模様は形成で
きるが三次元的な構造を形成するのは困難であった。更
に、スクリ−ン印刷により筒状の軸体にパタ−ン印刷を
する場合には、刷り初めと終わりの合わせ目処理が非常
に難しく、熟練した印刷技術が必要であり、刷り初めと
終わりが重なってしまった場合には、刷り初めのパタ−
ンがつぶれ軸の長手方向に線状痕が残ってしまうので、
これを避けるために合わせ目の部分だけパタ−ン変更し
たりして対応していた。
【0005】更に、パタ−ン形成した布や皮革シ−トを
軸体表面に巻いて装飾を行う場合には、布や皮革シ−ト
の固定方法によってはシ−トの端の部分が剥離するなど
耐久性の問題、合わせ目が目立つ等の装飾効果の低下を
避けきれないという問題点があった。
軸体表面に巻いて装飾を行う場合には、布や皮革シ−ト
の固定方法によってはシ−トの端の部分が剥離するなど
耐久性の問題、合わせ目が目立つ等の装飾効果の低下を
避けきれないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の手法を用いて布
目調のパタ−ンを筒状の軸体表面に形成し、且つ、多色
(複数色)のパタ−ンを筒状の軸体に形成しようとした
場合には、工程が増えコストアップになったり、デザイ
ン自由度が制限されたり装飾効果の低下を避けられな
い。又、再現性が低く大量生産に向いていないとか、耐
久性が低い等の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果本
発明に到達したものである。
目調のパタ−ンを筒状の軸体表面に形成し、且つ、多色
(複数色)のパタ−ンを筒状の軸体に形成しようとした
場合には、工程が増えコストアップになったり、デザイ
ン自由度が制限されたり装飾効果の低下を避けられな
い。又、再現性が低く大量生産に向いていないとか、耐
久性が低い等の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果本
発明に到達したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、布を軸体に巻
くことなく、布を軸体に張り付けた場合と同様の外観装
飾効果が得られる装飾体およびその製造方法を提供する
ことを目的とするものであり、スクリ−ン紗のメッシュ
の跡を残さないという従来の考え方から発想転換を行
い、積極的にメッシュの跡を残すことにより布目のパタ
−ンが容易に形成できることを見い出し本発明に至った
ものである。即ち、本発明は、樹脂膜を形成した筒状の
軸体と、前記樹脂膜上に昇華性染料を吸着させることに
より多色のパタ−ンを形成した凹凸表面を有し、且つ、
樹脂ビ−ズを分散した印刷層とよりなる装飾体を第1の
要旨とし、第1の要旨において、印刷層表面の凹凸が、
スクリ−ン紗の目の跡である装飾体を第2の要旨とし、
第1の要旨又は第2の要旨において、印刷層表面の凹凸
が、昇華性染料により凸部は濃く、凹部は薄く染色され
ている装飾体を第3の要旨とし、筒状の軸体表面に樹脂
膜を形成し、次いでメッシュが16〜100である紗を
用いて作成したスクリ−ン版を用い、少なくとも樹脂ビ
−ズをインキ樹脂固形分に対して20〜100重量%分
散させたメジュ−ムインキで表面に凹凸を有するスクリ
−ン印刷層を形成し、その後昇華性染料を含むインキを
塗布した転写シ−トを用いて転写シ−トのインキ塗布面
を印刷層に密着させて巻き、更に加熱、加圧し、転写シ
−トの図柄を印刷層に転写し、印刷層に凹凸表面を有す
る多色のパタ−ンを形成した装飾体の製造方法を第4の
要旨とする。
くことなく、布を軸体に張り付けた場合と同様の外観装
飾効果が得られる装飾体およびその製造方法を提供する
ことを目的とするものであり、スクリ−ン紗のメッシュ
の跡を残さないという従来の考え方から発想転換を行
い、積極的にメッシュの跡を残すことにより布目のパタ
−ンが容易に形成できることを見い出し本発明に至った
ものである。即ち、本発明は、樹脂膜を形成した筒状の
軸体と、前記樹脂膜上に昇華性染料を吸着させることに
より多色のパタ−ンを形成した凹凸表面を有し、且つ、
樹脂ビ−ズを分散した印刷層とよりなる装飾体を第1の
要旨とし、第1の要旨において、印刷層表面の凹凸が、
スクリ−ン紗の目の跡である装飾体を第2の要旨とし、
第1の要旨又は第2の要旨において、印刷層表面の凹凸
が、昇華性染料により凸部は濃く、凹部は薄く染色され
ている装飾体を第3の要旨とし、筒状の軸体表面に樹脂
膜を形成し、次いでメッシュが16〜100である紗を
用いて作成したスクリ−ン版を用い、少なくとも樹脂ビ
−ズをインキ樹脂固形分に対して20〜100重量%分
散させたメジュ−ムインキで表面に凹凸を有するスクリ
−ン印刷層を形成し、その後昇華性染料を含むインキを
塗布した転写シ−トを用いて転写シ−トのインキ塗布面
を印刷層に密着させて巻き、更に加熱、加圧し、転写シ
−トの図柄を印刷層に転写し、印刷層に凹凸表面を有す
る多色のパタ−ンを形成した装飾体の製造方法を第4の
要旨とする。
【0008】以下図面に基づき本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明により得られた装飾体を模式的に示
した断面図である。参照符号1は、筒状の軸体となる基
材である。基材1の材質は、銅および銅合金、アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金、鉄および鉄合金などの金
属や、ポリプロピレン、ポリアミド、フェノ−ル樹脂、
ポリエ−テルエ−テルケトン等の耐熱性の高い熱可塑性
の樹脂が用いられる。
る。図1は、本発明により得られた装飾体を模式的に示
した断面図である。参照符号1は、筒状の軸体となる基
材である。基材1の材質は、銅および銅合金、アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金、鉄および鉄合金などの金
属や、ポリプロピレン、ポリアミド、フェノ−ル樹脂、
ポリエ−テルエ−テルケトン等の耐熱性の高い熱可塑性
の樹脂が用いられる。
【0009】参照符号2は、樹脂膜である。樹脂膜2の
目的は、多色のパタ−ンの色調をより鮮明に転写できる
ようにするためのものである。樹脂膜2は、塗装、印刷
などの方法で形成される。塗膜の材質は限定されなく市
販されている合成樹脂塗料、インキを用いればよいが、
特に、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、
アルキッド系の合成樹脂塗料は作業性が良く、安価であ
り染色性が良いので好ましい。塗膜の色調は基本的には
問わないが転写されるパタ−ンの鮮明性を考慮すると、
白またはパステル調の色が好ましい。更に印刷層3の転
写パタ−ンの鮮明性と染色性を向上させるためには、白
又はパステル調の塗装膜上にクリア−層を形成し、樹脂
膜2を2層としてもよい。又、印刷層の合わせ目を目立
たなくするために、塗膜層の光沢を印刷層の光沢に合わ
せるとさらによい。
目的は、多色のパタ−ンの色調をより鮮明に転写できる
ようにするためのものである。樹脂膜2は、塗装、印刷
などの方法で形成される。塗膜の材質は限定されなく市
販されている合成樹脂塗料、インキを用いればよいが、
特に、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、
アルキッド系の合成樹脂塗料は作業性が良く、安価であ
り染色性が良いので好ましい。塗膜の色調は基本的には
問わないが転写されるパタ−ンの鮮明性を考慮すると、
白またはパステル調の色が好ましい。更に印刷層3の転
写パタ−ンの鮮明性と染色性を向上させるためには、白
又はパステル調の塗装膜上にクリア−層を形成し、樹脂
膜2を2層としてもよい。又、印刷層の合わせ目を目立
たなくするために、塗膜層の光沢を印刷層の光沢に合わ
せるとさらによい。
【0010】参照符号3は、印刷層である。印刷は、ス
クリ−ン印刷法を用いる。印刷層の材質は、ポリエステ
ル、ポリウレタン、アクリル、エポキシ等の合成樹脂よ
りなるが、後述する染料の定着性を考慮すると、ポリエ
ステル、ポリウレタンの合成樹脂が好ましい。印刷層の
色調は、染色性および発色性から透明が好ましい。尚、
染料が吸着された印刷層を保護するために、印刷層上に
保護皮膜を形成してもよい。保護皮膜は、従来の塗装
法、印刷法で従来の材料を用いて形成すればよい。
クリ−ン印刷法を用いる。印刷層の材質は、ポリエステ
ル、ポリウレタン、アクリル、エポキシ等の合成樹脂よ
りなるが、後述する染料の定着性を考慮すると、ポリエ
ステル、ポリウレタンの合成樹脂が好ましい。印刷層の
色調は、染色性および発色性から透明が好ましい。尚、
染料が吸着された印刷層を保護するために、印刷層上に
保護皮膜を形成してもよい。保護皮膜は、従来の塗装
法、印刷法で従来の材料を用いて形成すればよい。
【0011】印刷層3中には、樹脂ビ−ズ4が分散され
ている(印刷層3を形成するインキ中に樹脂ビ−ズ4を
分散する)。樹脂ビ−ズは市販されているものを使用す
ればよく、特に、染色性の良いナイロン系、ポリエステ
ル系が好ましい。粒子形状は、球状、不定形どちらでも
問わない。粒子径は、特に限定されないが1〜50μm
が好ましい。粒子径が1μmより小さいと充填量が多く
なり塗膜の物性が低下することがあり、50μmより大
きいと塗膜表面の艶が調整し難くなることがあるからで
ある。樹脂ビ−ズのインキへの充填量は、インキ樹脂固
形分の20〜100重量%が好ましい。20重量%未満
だとインキのチキソ性が十分でなく、染色の定着が悪く
なることがあり、又、100重量%を超えると充填量が
多くなり塗膜強度の低下につながることがあるからであ
る。
ている(印刷層3を形成するインキ中に樹脂ビ−ズ4を
分散する)。樹脂ビ−ズは市販されているものを使用す
ればよく、特に、染色性の良いナイロン系、ポリエステ
ル系が好ましい。粒子形状は、球状、不定形どちらでも
問わない。粒子径は、特に限定されないが1〜50μm
が好ましい。粒子径が1μmより小さいと充填量が多く
なり塗膜の物性が低下することがあり、50μmより大
きいと塗膜表面の艶が調整し難くなることがあるからで
ある。樹脂ビ−ズのインキへの充填量は、インキ樹脂固
形分の20〜100重量%が好ましい。20重量%未満
だとインキのチキソ性が十分でなく、染色の定着が悪く
なることがあり、又、100重量%を超えると充填量が
多くなり塗膜強度の低下につながることがあるからであ
る。
【0012】図2は、スクリ−ン印刷の概念図である。
参照符号5は、スクリ−ンインキである。スクリ−ンイ
ンキ5は、スクリ−ン紗6aに保持、スクリ−ン紗
6aを透過、基材1(樹脂膜2)に移動という順序で
基材に形成される。基材に移動したときに印刷形状を維
持することが、インキの重要な特性(チキソ性)とな
る。チキソ性が低いとインキは形状を維持できなく流れ
てしまい、極端な場合には、塗装により形成した膜の様
に、平滑なフィルム状になってしまう。本発明のインキ
は、チキソ性が高く、且つ、粘度の高い状態で使用する
ことにより、移動したインキが乾燥固化するまで形状を
維持することができることとなる。
参照符号5は、スクリ−ンインキである。スクリ−ンイ
ンキ5は、スクリ−ン紗6aに保持、スクリ−ン紗
6aを透過、基材1(樹脂膜2)に移動という順序で
基材に形成される。基材に移動したときに印刷形状を維
持することが、インキの重要な特性(チキソ性)とな
る。チキソ性が低いとインキは形状を維持できなく流れ
てしまい、極端な場合には、塗装により形成した膜の様
に、平滑なフィルム状になってしまう。本発明のインキ
は、チキソ性が高く、且つ、粘度の高い状態で使用する
ことにより、移動したインキが乾燥固化するまで形状を
維持することができることとなる。
【0013】参照符号6は、スクリ−ン版である。スク
リ−ン版6は、市販の材料を用い、従来の方法で作成さ
れたものを使用すればよい。本発明は、インキの特性を
利用しスクリ−ン紗の目の跡を表面に残すことにより、
布の三次元構造と同様の構造を形成できるようにしたも
のである。スクリ−ン紗6aのメッシュは、16〜10
0が好ましい。16より粗いと、インキの保持が困難に
なり、100より密だと紗の目の跡が残りにくくなるた
めである。参照符号6bは、乳剤である。従来、乳剤
は、スキ−ジ面が薄く、印刷面が厚くなるように塗られ
ている。これは、印刷パタ−ンの鮮明性を高め、平滑な
印刷表面になるように考慮されているためである。本発
明においては、従来の乳剤の塗り方で作成された版で実
施しても同様な結果が得られるが、意識的に紗の目の跡
を残すことを意図しているので、スキ−ジ面を厚く、印
刷面を薄く乳剤を塗った方がより好ましい。又、印刷層
が筒状の軸体全周に形成される必要があるので、ベタで
製版されていればよい。これは、刷り初めと終わりの合
わせ目が目立ちにくいという利点も有する。
リ−ン版6は、市販の材料を用い、従来の方法で作成さ
れたものを使用すればよい。本発明は、インキの特性を
利用しスクリ−ン紗の目の跡を表面に残すことにより、
布の三次元構造と同様の構造を形成できるようにしたも
のである。スクリ−ン紗6aのメッシュは、16〜10
0が好ましい。16より粗いと、インキの保持が困難に
なり、100より密だと紗の目の跡が残りにくくなるた
めである。参照符号6bは、乳剤である。従来、乳剤
は、スキ−ジ面が薄く、印刷面が厚くなるように塗られ
ている。これは、印刷パタ−ンの鮮明性を高め、平滑な
印刷表面になるように考慮されているためである。本発
明においては、従来の乳剤の塗り方で作成された版で実
施しても同様な結果が得られるが、意識的に紗の目の跡
を残すことを意図しているので、スキ−ジ面を厚く、印
刷面を薄く乳剤を塗った方がより好ましい。又、印刷層
が筒状の軸体全周に形成される必要があるので、ベタで
製版されていればよい。これは、刷り初めと終わりの合
わせ目が目立ちにくいという利点も有する。
【0014】参照符号7は、スキ−ジである。スキ−ジ
7は、市販されているものを用いればよい。スキ−ジ7
の材質、形状、硬さは特に問わない。スキ−ジ7の硬さ
は、ゴム硬度で60〜90が好ましい。60より柔らか
いと鮮明なパタ−ンが得られ難く、90より硬いとパタ
−ンがつぶれ易くなり所定の厚さが得られにくくなるこ
とがあるからである。
7は、市販されているものを用いればよい。スキ−ジ7
の材質、形状、硬さは特に問わない。スキ−ジ7の硬さ
は、ゴム硬度で60〜90が好ましい。60より柔らか
いと鮮明なパタ−ンが得られ難く、90より硬いとパタ
−ンがつぶれ易くなり所定の厚さが得られにくくなるこ
とがあるからである。
【0015】
【実施例】次に実施例に基づき本発明を説明する。 〈実施例1〉円筒状にプレス成形された真鍮軸を脱脂し
て試験に使用した。白色のアクリル系合成樹脂塗料(M
G1000、関西ペイント(株)製)を用いて、スプレ
−塗装し150℃、20分間の条件で乾燥した。その
後、ウレタン系のメジュ−ムインキ(VIC、(株)セ
イコ−アドバンス製)にナイロンビ−ズ(SNP609
B、(株)メタルカラ−藻類研究所製)を樹脂固形分に
対し60重量%添加しロ−ル分散したインキと50メッ
シュのスクリ−ン紗を用いて作成したスクリ−ン版を用
いて軸全面にベタ印刷を行い100℃、20分間の条件
で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセットレッドB(日
本化薬(株)製)10部、メチルセルロ−ス5部、メチ
ルセロソルブ30部を混合したインキとカヤセットブラ
ウン940(日本化薬(株)製)10部、メチルセルロ
−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合したインキを
用いて和紙にオフセット印刷により2色の所望のパタ−
ンを形成し、転写シ−トを作成した。この転写シ−トを
前記印刷層を形成した軸体に、昇華性染料を含むインキ
と印刷層が接触するように巻き付け、200℃に温度設
定したアイロンで加熱しながら加圧を30秒間行った。
転写シ−トを取り除き印刷層にレッドとブラウン2色の
パタ−ンが形成された装飾体を得た。
て試験に使用した。白色のアクリル系合成樹脂塗料(M
G1000、関西ペイント(株)製)を用いて、スプレ
−塗装し150℃、20分間の条件で乾燥した。その
後、ウレタン系のメジュ−ムインキ(VIC、(株)セ
イコ−アドバンス製)にナイロンビ−ズ(SNP609
B、(株)メタルカラ−藻類研究所製)を樹脂固形分に
対し60重量%添加しロ−ル分散したインキと50メッ
シュのスクリ−ン紗を用いて作成したスクリ−ン版を用
いて軸全面にベタ印刷を行い100℃、20分間の条件
で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセットレッドB(日
本化薬(株)製)10部、メチルセルロ−ス5部、メチ
ルセロソルブ30部を混合したインキとカヤセットブラ
ウン940(日本化薬(株)製)10部、メチルセルロ
−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合したインキを
用いて和紙にオフセット印刷により2色の所望のパタ−
ンを形成し、転写シ−トを作成した。この転写シ−トを
前記印刷層を形成した軸体に、昇華性染料を含むインキ
と印刷層が接触するように巻き付け、200℃に温度設
定したアイロンで加熱しながら加圧を30秒間行った。
転写シ−トを取り除き印刷層にレッドとブラウン2色の
パタ−ンが形成された装飾体を得た。
【0016】〈実施例2〉円筒状に射出成形されたポリ
プロピレン軸を脱脂して試験に使用した。白色のウレタ
ン系合成樹脂塗料(V−7#420S、長島ペイント
(株)製)を用いて、スプレ−塗装し80℃、20分間
の条件で乾燥した。その後、ポリエステル系のメジュ−
ムインキ(RAM、(株)セイコ−アドバンス製)にア
クリルビ−ズ(MR−10HG、綜研化学(株)製)を
樹脂固形分に対し30重量%添加しロ−ル分散したイン
キと30メッシュのスクリ−ン紗を用いて作成したスク
リ−ン版を用いて軸全面にベタ印刷を行い100℃、2
0分間の条件で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセット
バイオレット318(日本化薬(株)製)10部、メチ
ルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合した
インキとカヤセットブラウン940(日本化薬(株)
製)5部、メチルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ3
0部を混合したインキを用いて和紙にオフセット印刷に
より2色の所望パタ−ンを形成し、転写シ−トを作成し
た。この転写シ−トを前記印刷層を形成した軸体に、昇
華性染料を含むインキと印刷層が接触するように巻き付
け、200℃に温度設定したアイロンで加熱しながら加
圧を30秒間行った。転写シ−トを取り除き印刷層にバ
イオレットとブラウン2色のパタ−ンが形成された装飾
体を得た。
プロピレン軸を脱脂して試験に使用した。白色のウレタ
ン系合成樹脂塗料(V−7#420S、長島ペイント
(株)製)を用いて、スプレ−塗装し80℃、20分間
の条件で乾燥した。その後、ポリエステル系のメジュ−
ムインキ(RAM、(株)セイコ−アドバンス製)にア
クリルビ−ズ(MR−10HG、綜研化学(株)製)を
樹脂固形分に対し30重量%添加しロ−ル分散したイン
キと30メッシュのスクリ−ン紗を用いて作成したスク
リ−ン版を用いて軸全面にベタ印刷を行い100℃、2
0分間の条件で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセット
バイオレット318(日本化薬(株)製)10部、メチ
ルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合した
インキとカヤセットブラウン940(日本化薬(株)
製)5部、メチルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ3
0部を混合したインキを用いて和紙にオフセット印刷に
より2色の所望パタ−ンを形成し、転写シ−トを作成し
た。この転写シ−トを前記印刷層を形成した軸体に、昇
華性染料を含むインキと印刷層が接触するように巻き付
け、200℃に温度設定したアイロンで加熱しながら加
圧を30秒間行った。転写シ−トを取り除き印刷層にバ
イオレットとブラウン2色のパタ−ンが形成された装飾
体を得た。
【0017】〈実施例3〉円筒状にプレス成形された真
鍮軸を脱脂して試験に使用した。白色のアクリル系合成
樹脂塗料(MG1000、関西ペイント(株)製)を用
いて、スプレ−塗装し150℃、20分間の条件で乾燥
した。その後、ウレタン系のメジュ−ムインキ(VI
C、(株)セイコ−アドバンス製)にスチレン系ビ−ズ
(PB200H、花王(株)製)を樹脂固形分に対し1
00重量%添加しロ−ル分散したインキと70メッシュ
のスクリ−ン紗を用いて作成したスクリ−ン版を用い
て、軸全面にベタ印刷を行い100℃、20分間の条件
で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセットレッドB(日
本化薬(株)製)10部、メチルセルロ−ス5部、メチ
ルセロソルブ30部を混合したインキとカヤセットブラ
ウン940(日本化薬(株)製)10部、メチルセルロ
−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合したインキと
カヤセットバイオレット318(日本化薬(株)製)1
0部、メチルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ30部
を混合したインキを用いて和紙にオフセット印刷により
3色の所望のパタ−ンを形成し、転写シ−トを作成し
た。この転写シ−トを前記印刷層を形成した軸体に、昇
華性染料を含むインキと印刷層が接触するように巻き付
け、200℃に温度設定したアイロンで加熱しながら加
圧を30秒間行った。転写シ−トを取り除き印刷層にレ
ツドとブラウンとバイオレット3色のパタ−ンが形成さ
れた装飾体を得た。
鍮軸を脱脂して試験に使用した。白色のアクリル系合成
樹脂塗料(MG1000、関西ペイント(株)製)を用
いて、スプレ−塗装し150℃、20分間の条件で乾燥
した。その後、ウレタン系のメジュ−ムインキ(VI
C、(株)セイコ−アドバンス製)にスチレン系ビ−ズ
(PB200H、花王(株)製)を樹脂固形分に対し1
00重量%添加しロ−ル分散したインキと70メッシュ
のスクリ−ン紗を用いて作成したスクリ−ン版を用い
て、軸全面にベタ印刷を行い100℃、20分間の条件
で乾燥した。一方、昇華性染料カヤセットレッドB(日
本化薬(株)製)10部、メチルセルロ−ス5部、メチ
ルセロソルブ30部を混合したインキとカヤセットブラ
ウン940(日本化薬(株)製)10部、メチルセルロ
−ス5部、メチルセロソルブ30部を混合したインキと
カヤセットバイオレット318(日本化薬(株)製)1
0部、メチルセルロ−ス5部、メチルセロソルブ30部
を混合したインキを用いて和紙にオフセット印刷により
3色の所望のパタ−ンを形成し、転写シ−トを作成し
た。この転写シ−トを前記印刷層を形成した軸体に、昇
華性染料を含むインキと印刷層が接触するように巻き付
け、200℃に温度設定したアイロンで加熱しながら加
圧を30秒間行った。転写シ−トを取り除き印刷層にレ
ツドとブラウンとバイオレット3色のパタ−ンが形成さ
れた装飾体を得た。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、布を筒状の軸体に張り
付けることなく、スクリ−ン紗のメッシュを残すように
ベタ印刷し、その後、昇華性染料をベ−スとしたインキ
を用いてパタ−ン形成した転写シ−トを密着させ加熱、
加圧することにより印刷の合わせ目が目立たなく、簡単
に低コストで多色のパタ−ンが形成された布調の装飾体
を得ることができる。
付けることなく、スクリ−ン紗のメッシュを残すように
ベタ印刷し、その後、昇華性染料をベ−スとしたインキ
を用いてパタ−ン形成した転写シ−トを密着させ加熱、
加圧することにより印刷の合わせ目が目立たなく、簡単
に低コストで多色のパタ−ンが形成された布調の装飾体
を得ることができる。
【図1】本発明により得られた装飾体を模式的に示した
断面図。
断面図。
【図2】本発明におけるスクリ−ン印刷の概念図。
1 基材 2 樹脂膜 3 印刷層 4 樹脂ビ−ズ 5 スクリ−ンインキ 6 スクリ−ン版 6a スクリ−ン紗 6b 乳剤 7 スキ−ジ
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂膜を形成した筒状の軸体と、前記樹
脂膜上に昇華性染料を吸着させることにより多色のパタ
−ンを形成した凹凸表面を有し、且つ、樹脂ビ−ズを分
散した印刷層とよりなる装飾体。 - 【請求項2】 印刷層表面の凹凸が、スクリ−ン紗の目
の跡である請求項1記載の装飾体。 - 【請求項3】 印刷層表面の凹凸が、昇華性染料により
凸部は濃く、凹部は薄く染色されている請求項1又は2
記載の装飾体。 - 【請求項4】 筒状の軸体表面に樹脂膜を形成し、次い
でメッシュが16〜100である紗を用いて作成したス
クリ−ン版を用い、少なくとも樹脂ビ−ズをインキ樹脂
固形分に対して20〜100重量%分散させたメジュ−
ムインキで表面に凹凸を有するスクリ−ン印刷層を形成
し、その後昇華性染料を含むインキを塗布した転写シ−
トを用いて転写シ−トのインキ塗布面を印刷層に密着さ
せて巻き、更に加熱、加圧し、転写シ−トの図柄を印刷
層に転写し、印刷層に凹凸表面を有する多色のパタ−ン
を形成した装飾体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6524096A JPH09226225A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 装飾体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6524096A JPH09226225A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 装飾体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09226225A true JPH09226225A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13281204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6524096A Pending JPH09226225A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 装飾体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09226225A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000024397A (ko) * | 2000-02-11 | 2000-05-06 | 김익환 | 이중효과를 가진 무늬 재귀반사 제품의 제조방법 |
| JP6923244B1 (ja) * | 2021-01-13 | 2021-08-18 | 株式会社 プラスコーポレイション | 熱可塑性合成樹脂製装飾片の製造方法 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP6524096A patent/JPH09226225A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000024397A (ko) * | 2000-02-11 | 2000-05-06 | 김익환 | 이중효과를 가진 무늬 재귀반사 제품의 제조방법 |
| JP6923244B1 (ja) * | 2021-01-13 | 2021-08-18 | 株式会社 プラスコーポレイション | 熱可塑性合成樹脂製装飾片の製造方法 |
| WO2022153396A1 (ja) * | 2021-01-13 | 2022-07-21 | 株式会社プラスコーポレイション | 熱可塑性合成樹脂製装飾片の製造方法 |
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