JPH09227577A - 錯体及びそれを用いたヒドロキシスルフィド類の製造方法 - Google Patents

錯体及びそれを用いたヒドロキシスルフィド類の製造方法

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JPH09227577A
JPH09227577A JP8041096A JP4109696A JPH09227577A JP H09227577 A JPH09227577 A JP H09227577A JP 8041096 A JP8041096 A JP 8041096A JP 4109696 A JP4109696 A JP 4109696A JP H09227577 A JPH09227577 A JP H09227577A
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正勝 柴崎
Hiroaki Sasai
宏明 笹井
Takehiko Iida
剛彦 飯田
Yasuaki Hanazaki
保彰 花崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エポキシド類とチオール類との反応において、
短時間でかつ満足のいく光学収率で、光学活性ヒドロキ
シスルフィド類を得ることができなかった。 【解決手段】三塩化ガリウムと(R)−1,1´−ビ−
2−ナフトール−ジリチウム塩とから調製した錯体の存
在下、シクロヘキセンオキシドとベンジルチオールを反
応させて、(1R,2R)−2−(ベンジルチオ)シク
ロヘキサノールを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性グリコー
ルオキシドと三塩化ガリウムとから調製した光学活性ガ
リウムグリコールオキシド錯体に関するものである。ま
た本発明は、その錯体存在下、エポキシド類とチオール
類を反応させることを特徴とする、光学活性ヒドロキシ
スルフィド類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでにヒドロキシスルフィド類の製
造方法としては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化サ
マリウム等の存在下、エポキシド類とチオール類とを反
応させる方法が報告されている(Tetrahedro
n Lett.,28,6065(1987))。ま
た、光学活性ヒドロキシスルフィド類の製造方法として
は、光学活性酒石酸塩と塩化亜鉛あるいは塩化マンガン
の存在下、エポキシド類とチオール類とを反応させる方
法が報告されている(Bull. Chem. So
c. Jpn.,61,1213(1988))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法によれば、
光学活性ヒドロキシスルフィド類を得ることはできな
い。また後者の方法によれば、光学活性ヒドロキシスル
フィド類を得ることはできるものの、反応時間が5〜1
4日間と非常に長く、さらに光学収率も満足のいくもの
ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に関し鋭意検討を重ねた結果、エポキシド類とチオール
類との反応において、光学活性グリコールオキシドと三
塩化ガリウムとから調製した光学活性ガリウムグリコー
ルオキシド錯体を存在させることにより、短い反応時間
で、かつ満足のいく光学収率で光学活性ヒドロキシスル
フィド類が得られることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明の特徴は一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1は(炭素数1〜6のアルキル
基またはフェニル基が置換してもよい)ナフチル基また
は(炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基が置換
してもよい)フェナントリル基、Mはアルカリ金属また
はアルカリ土類金属を示す。]で表される光学活性グリ
コールオキシドと三塩化ガリウムとから調製されること
を特徴とする光学活性ガリウムグリコールオキシド錯体
にある。
【0008】また本発明は、一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R2、R3は水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基または互いに連結して(カルボニル基を
含んでもよい)5〜8員環を示す。]で表されるエポキ
シド類とR4−SH(R4は炭素数1〜6のアルキル基、
ベンジル基、フェネチル基またはフェニルプロピル基を
示す。)で表されるチオール類とを、上述の光学活性ガ
リウムグリコールオキシド錯体の存在下、反応させるこ
とを特徴とする一般式(III)
【0011】
【化6】
【0012】[式中、R2、R3、R4は前記と同じであ
る。]で表される光学活性ヒドロキシスルフィド類の製
造方法にある。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0013】本明細書中、R1、R2、R3、R4の置換基
として挙げられている炭素数1〜6のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t
−ブチル基、n−ペンチル基、シクロペンチル基、n−
ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜6の直
鎖、分枝あるいは環状アルキル基を挙げることができ
る。
【0014】R2、R3が互いに連結した(カルボニル基
を含んでもよい)5〜8員環としては、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、シクロオクタン、シクロペンテノ
ン等を挙げることができる。
【0015】アルカリ金属としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等を挙げることができる。アルカリ土類
金属としては、マグネシウム、カルシウム等を挙げるこ
とができる。
【0016】一般式(I)で表される光学活性グリコー
ルオキシドは、光学活性グリコールに溶媒中で、反応に
不活性な雰囲気下、塩基を作用させることにより得るこ
とができる。塩基の使用量としては、光学活性グリコー
ル1モルに対し1〜3モル、好ましくは1.9〜2.1
モルである。溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、水等の
反応に不活性な溶媒の単一または混合物を挙げることが
できる。反応に不活性な雰囲気としては、アルゴン、窒
素、ヘリウム等を挙げることができる。反応温度として
は、−50〜120℃、好ましくは−20〜100℃で
ある。反応時間としては、0.1〜5時間、好ましくは
0.2〜2時間である。
【0017】光学活性グリコールとしては、1,1´−
ビ−2−ナフトール、6,6´−ジフェニル−1,1´
−ビ−2−ナフトール、6,6´−ジメチル−1,1´
−ビ−2−ナフトール、6,6´−ジエチル−1,1´
−ビ−2−ナフトール、3,3´−ジフェニル−1,1
´−ビ−2−ナフトール、3,3´−ジフェニル−2,
2´−ビ−1−ナフトール、2,2´−ジフェニル−
3,3´−ビ−4,4´−フェナントロール、9,9´
−ビ−10,10´−フェナントロール等の光学活性体
を挙げることができる。光学活性体の光学純度としては
必ずしも100%でなくてもよい。
【0018】塩基としては、メチルリチウム、n−ブチ
ルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウ
ム、メチルマグネシウムクロリド、メチルマグネシウム
ブロミド、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム等を挙げることができる。
【0019】本発明の光学活性ガリウムグリコールオキ
シド錯体は、一般式(I)で表される光学活性グリコー
ルオキシドに溶媒中、反応に不活性な雰囲気下、三塩化
ガリウムを作用させることにより得ることができる。溶
媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類等の反応に不活性な溶媒
の単一または混合物を挙げることができる。反応に不活
性な雰囲気としては、アルゴン、窒素、ヘリウム等を挙
げることができる。反応に供される反応剤の量として
は、三塩化ガリウム1モルに対し、光学活性グリコール
オキシド0.5〜6モル、好ましくは1〜3モルであ
る。反応温度としては、−50〜120℃、好ましくは
−20〜100℃である。反応時間としては、0.1〜
48時間、好ましくは1〜24時間である。
【0020】調製した光学活性ガリウムグリコールオキ
シド錯体は、単離せずにそのまま一般式(III)で表
される光学活性ヒドロキシスルフィド類の製造に用いて
もよい。
【0021】本発明の光学活性ヒドロキシスルフィド類
の製造方法は、光学活性ガリウムグリコールオキシド錯
体の存在下、一般式(II)で表されるエポキシド類と
4−SHで表されるチオール類とを反応溶媒中、反応
に不活性な雰囲気下で反応させる。溶媒としては、ペン
タン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、リン酸
ヘキサメチルトリアミド等の極性溶媒等の反応に不活性
な溶媒の単一または混合物を挙げることができる。
【0022】反応に不活性な雰囲気としては、アルゴ
ン、窒素、ヘリウム等を挙げることができる。反応に供
される反応剤の量としては、エポキシド類1モルに対
し、チオール類0.5〜3モル、好ましくは0.9〜
1.5モル、光学活性ガリウムグリコールオキシド錯体
(調製時の三塩化ガリウムの量として)0.001〜3
モル、好ましくは0.01〜1.5モルである。反応温
度としては、−50〜140℃、好ましくは0〜100
℃である。反応時間としては、0.1〜168時間、好
ましくは0.2〜72時間である。本製造方法では、反
応剤の添加順序には特に制限はないが、好ましくは最後
にチオール類を添加するのがよく、さらに好ましくはチ
オール類を1〜7時間かけてゆっくり添加するのがよ
い。
【0023】
【発明の効果】本発明によって、光学活性ガリウムグリ
コールオキシド錯体を得ることができる。またエポキシ
ド類とチオール類との反応において、光学活性ガリウム
グリコールオキシド錯体を存在させることにより、短い
反応時間かつ満足のいく光学収率で光学活性ヒドロキシ
スルフィド類を得ることができる。本発明によって得ら
れる光学活性ヒドロキシスルフィド類は、例えば光学活
性アリルアルコール類へ容易に導くこともでき、有機中
間体及び医農薬中間体として有用な化合物である。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】実施例1 (R)−1,1´−ビ−2−ナ
フトール−ジリチウム塩溶液の調製。
【0026】(R)−1,1´−ビ−2−ナフトール
(573mg,2.00mmol)の無水テトラヒドロ
フラン溶液(7.5ml)に、氷冷下、n−ブチルリチ
ウム(1.56Mヘキサン溶液)(2.57ml,4.
01mmol)を加え、10分間攪拌し、更に室温にて
20分間攪拌することにより(R)−1,1´−ビ−2
−ナフトール−ジリチウム塩溶液を調製した。
【0027】実施例2 三塩化ガリウムと(R)−1,
1´−ビ−2−ナフトール−ジリチウム塩とからの錯体
(Ga−Li−(R)−BINOL)溶液の調製。
【0028】三塩化ガリウム(1.823g,10.4
mmol)のトルエン(30ml)溶液を調製し、その
内の2.89ml(1.00mmol)をテトラヒドロ
フラン(5ml)に加え、室温下、更に実施例1で調製
した(R)−1,1´−ビ−2−ナフトール−ジリチウ
ム塩溶液を加えた。更にテトラヒドロフラン(1.5m
l)を加え、この溶液を2時間攪拌した後、一晩放置す
ることにより錯体(Ga−Li−(R)−BINOL)
溶液(0.05M)を調製した。
【0029】13C−NMR(溶媒:THF、ロック溶媒
として重水使用、単位:δppm):121.0,12
1.3,124.0,125.2,126.3,12
7.0,127.3,128.4,134.6,15
7.4。
【0030】実施例3 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(1)。
【0031】実施例2で調製した錯体(Ga−Li−
(R)−BINOL)溶液(0.05M)1.0ml
(0.05mmol)を反応容器に入れ、室温下30分
間、真空ポンプを用いて溶媒を留去した。残渣に溶媒と
してトルエン(1.0ml)、シクロヘキセンオキシド
(0.5mmol)、ベンジルチオール(0.6mmo
l)を順次加え、室温下にて15時間攪拌した。反応混
合物はジエチルエーテル(20ml)で希釈し、5%く
えん酸水溶液(10ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(10ml)、飽和食塩水(10ml)にて順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液;ヘキサン:アセトン=10:1)にて精
製することにより、(1R,2R)−2−(ベンジルチ
オ)シクロヘキサノールを得た。
【0032】化学収率=87%、光学収率=40%e
e。
【0033】光学収率はHPLC分析により決定した
(ダイセルCHIRALCEL OD;ヘキサン:イソ
プロパノール=95:5、フロー速度;0.5ml/
分)。また、(R)−BINOLはカラム精製において
溶出液をアセトンにすることによりほぼ定量的に回収し
た。
【0034】1H−NMR(溶媒:CDCl3、単位:δ
ppm):1.17−1.51 (4H,m),1.6
3−1.74(2H,m),1.97−2.12(2
H,m),2.40(1H,ddd,J=4.3,7.
9,10.2Hz),2.79(1H,s),3.31
(1H,dt,J=5.3,9.6Hz),[3.76
(d,J=13.2Hz),3.82(d,J=13.
2Hz),each1H],7.22−7.33(5
H,m)。
【0035】実施例4 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(2)。
【0036】溶媒としてトルエンの代わりにジエチルエ
ーテルを用い、さらに反応時間を24時間にした以外は
実施例3と同様に行うことにより、(1R,2R)−2
−(ベンジルチオ)シクロヘキサノールを得た。
【0037】化学収率=86%、光学収率=3%ee。
【0038】実施例5 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(3)。
【0039】溶媒としてトルエンの代わりにジクロロメ
タンを用い、さらに反応時間を8時間にした以外は実施
例3と同様に行うことにより、(1R,2R)−2−
(ベンジルチオ)シクロヘキサノールを得た。
【0040】化学収率=75%、光学収率=19%e
e。
【0041】実施例6 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(4)。
【0042】溶媒としてトルエンの代わりにペンタンを
用い、さらに反応時間を20時間にした以外は実施例3
と同様に行うことにより、(1R,2R)−2−(ベン
ジルチオ)シクロヘキサノールを得た。
【0043】化学収率=66%、光学収率=11%e
e。
【0044】実施例7 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(5)。
【0045】溶媒としてトルエンの代わりにアセトニト
リルを用い、さらに反応時間を72時間にした以外は実
施例3と同様に行うことにより、(1R,2R)−2−
(ベンジルチオ)シクロヘキサノールを得た。
【0046】化学収率=10%、光学収率=7%ee。
【0047】実施例8 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(6)。
【0048】実施例2で調製した錯体(Ga−Li−
(R)−BINOL)溶液(0.05M)を10ml
(0.5mmol)用いる以外は実施例3と同様に行う
ことにより、(1R,2R)−2−(ベンジルチオ)シ
クロヘキサノールを得た。
【0049】化学収率=87%、光学収率=88%e
e。
【0050】実施例9 (1R,2R)−2−(ベンジ
ルチオ)シクロヘキサノールの製造法(7)。
【0051】実施例2で調製した錯体(Ga−Li−
(R)−BINOL)溶液(0.05M)1.0ml
(0.05mmol)を反応容器に入れ、室温下30分
間、真空ポンプを用いて溶媒を留去した。残渣に溶媒と
してトルエン(1.0ml)、シクロヘキセンオキシド
(0.5mmol)を加え、室温にてベンジルチオール
(0.6mmol)のトルエン(1ml)溶液をシリン
ジポンプを用いて4時間かけて添加した。添加後、室温
下にて1時間攪拌した。反応混合物はジエチルエーテル
(20ml)で希釈し、5%くえん酸水溶液(10m
l)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、飽
和食塩水(10ml)にて順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサ
ン:アセトン=10:1)にて精製することにより、
(1R,2R)−2−(ベンジルチオ)シクロヘキサノ
ールを得た。
【0052】化学収率=54%、光学収率=62%e
e。
【0053】実施例10 (1R,2R)−2−(ベン
ジルチオ)シクロヘキサノールの製造法(8)。
【0054】室温にてベンジルチオール(0.6mmo
l)のトルエン(1ml)溶液をシリンジポンプを用い
て4.7時間かけて添加し、添加後、室温下にて48時
間攪拌した以外は実施例9と同様に行うことにより、
(1R,2R)−2−(ベンジルチオ)シクロヘキサノ
ールを得た。
【0055】化学収率=72%、光学収率=56%e
e。
【0056】実施例11 (1R,2R)−2−(ベン
ジルチオ)シクロヘキサノールの製造法(9)。
【0057】0℃においてベンジルチオール(0.6m
mol)のトルエン(1ml)溶液をシリンジポンプを
用いて5時間かけて添加し、添加後、0℃にて35時間
攪拌した以外は実施例9と同様に行うことにより、(1
R,2R)−2−(ベンジルチオ)シクロヘキサノール
を得た。
【0058】化学収率=63%、光学収率=35%e
e。
【0059】実施例12 (1R,2R)−2−(ベン
ジルチオ)シクロヘキサノールの製造法(10)。
【0060】50℃においてベンジルチオール(0.6
mmol)のトルエン(1ml)溶液をシリンジポンプ
を用いて3時間かけて添加し、添加後、50℃にて1時
間攪拌した以外は実施例9と同様に行うことにより、
(1R,2R)−2−(ベンジルチオ)シクロヘキサノ
ールを得た。
【0061】化学収率=61%、光学収率=77%e
e。
【0062】実施例13 光学活性2−(フェネチルチ
オ)シクロヘキサノールの製造法。
【0063】ベンジルチオールの代わりに、フェネチル
チオールを用い、さらに反応時間を48時間にした以外
は実施例3と同様に行うことにより、(1R,2R)−
2−(フェネチルチオ)シクロヘキサノールを得た。
【0064】化学収率=76%、光学収率=63%e
e。
【0065】[α]D 24:−36°(c=0.67、C
HCl3)。
【0066】1H−NMR(溶媒:CDCl3、単位:δ
ppm):1.25−1.53 (4H,m),1.6
4−1.82(2H,m),2.01−2.20(2
H,m),2.39(1H,ddd,J=5.9,8.
2,9.9Hz),2.77−2.95(5H,m),
3.22−3.35(1H,m),7.19−7.34
(5H,m)。
【0067】13C−NMR(溶媒:CDCl3、単位:
δppm):24.5,26.3,31.4,32.
9,33.8,36.7,53.7,72.2,12
6.5,128.5,128.5,140.3。
【0068】実施例14 (1R,2R)−2−(ベン
ジルチオ)シクロペンテノールの製造法。
【0069】シクロヘキセンオキシドの代わりに、シク
ロペンテンオキシドを用い、さらに反応時間を72時間
にした以外は実施例3と同様に行うことにより、(1
R,2R)−2−(ベンジルチオ)シクロペンテノール
を得た。
【0070】化学収率=76%、光学収率=50%e
e。
【0071】1H−NMR(溶媒:CDCl3、単位:δ
ppm):1.44−1.77 (5H,m),1.9
5−2.18(2H,m),2.81(1H,dt,J
=5.0,7.6Hz),[3.74(J=13.2H
z),3.85(J=13.2Hz),each1
H],4.03(1H,ddd,J=5.0,6.5,
9.9Hz),7.21−7.37(5H,m)。
【0072】実施例15 光学活性2−(フェネチルチ
オ)シクロペンテノールの製造法。
【0073】ベンジルチオールの代わりにフェネチルチ
オールを、シクロヘキセンオキシドの代わりにシクロペ
ンテンオキシドを用い、さらに反応時間を50時間にし
た以外は実施例3と同様に行うことにより、(1R,2
R)−2−(フェネチルチオ)シクロペンテノールを得
た。
【0074】化学収率=68%、光学収率=64%e
e。
【0075】[α]D 24:−7.60°(c=1.5
4、CHCl3)。
【0076】1H−NMR(溶媒:CDCl3、単位:δ
ppm):1.46−1.79 (4H,m),1.9
6−2.22(3H,m),2.80−2.94(5
H,m),4.02(1H,dd,J=5.3,11.
2Hz),7.18−7.33(5H,m)。
【0077】13C−NMR(溶媒:CDCl3、単位:
δppm):21.6,31.4,33.1,33.
3,36.5,52.2,78.9,126.3,12
8.4,140.5。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/12 7419−4H C07C 323/12 323/13 7419−4H 323/13 323/15 7419−4H 323/15 323/16 7419−4H 323/16 323/17 7419−4H 323/17 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1は(炭素数1〜6のアルキル基またはフェ
    ニル基が置換してもよい)ナフチル基または(炭素数1
    〜6のアルキル基またはフェニル基が置換してもよい)
    フェナントリル基、Mはアルカリ金属またはアルカリ土
    類金属を示す。]で表される光学活性グリコールオキシ
    ドと三塩化ガリウムとから調製されることを特徴とする
    光学活性ガリウムグリコールオキシド錯体。
  2. 【請求項2】一般式(II) 【化2】 [式中、R2、R3は水素原子、炭素数1〜6のアルキル
    基または互いに連結して(カルボニル基を含んでもよ
    い)5〜8員環を示す。]で表されるエポキシド類とR
    4−SH(R4は炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル
    基、フェネチル基またはフェニルプロピル基を示す。)
    で表されるチオール類とを、請求項1に記載の光学活性
    ガリウムグリコールオキシド錯体の存在下、反応させる
    ことを特徴とする一般式(III) 【化3】 [式中、R2、R3、R4は前記と同じである。]で表さ
    れる光学活性ヒドロキシスルフィド類の製造方法。
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WO2010098193A1 (ja) * 2009-02-24 2010-09-02 国立大学法人名古屋大学 β-アミノカルボニル化合物の製法及びリチウムビナフトラート錯体
KR101255850B1 (ko) * 2010-09-29 2013-04-17 한국화학연구원 신규의 갈륨 글리콜레이트 화합물 및 그 제조 방법

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