JPH09227768A - 着色剤組成物およびその着色剤組成物を用いて成る成形物 - Google Patents

着色剤組成物およびその着色剤組成物を用いて成る成形物

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JPH09227768A
JPH09227768A JP797096A JP797096A JPH09227768A JP H09227768 A JPH09227768 A JP H09227768A JP 797096 A JP797096 A JP 797096A JP 797096 A JP797096 A JP 797096A JP H09227768 A JPH09227768 A JP H09227768A
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JP
Japan
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colorant composition
titanium oxide
polyester resin
weight
intrinsic viscosity
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JP797096A
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English (en)
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Susumu Miyashita
進 宮下
Kana Sakuma
奏 佐久間
Masayasu Kawamura
昌靖 川村
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化チタンを高濃度に含有する着色剤組成物
であって、分散性に優れ、成形物の物性低下を引き起こ
さない着色剤組成物を提供すること。 【解決手段】 0.1〜2.0重量%のポリオールを含
有する酸化チタン、およびポリエステル系樹脂を含有
し、加熱混練して成る着色剤組成物であって、該着色剤
組成物中のポリエステル樹脂の極限粘度保持率が80%
以上であることを特徴とする着色剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を着
色成形加工する際に用いられる着色剤組成物に関し、詳
しくはポリエステル成形物、特にポリエステルフィル
ム、シート等の薄膜の成形物、あるいは繊維の着色に適
した分散性に優れる着色剤組成物に関する。更に詳しく
は成形物の物性低下を引き起こさない着色剤組成物、お
よびその着色剤組成物を用いてなる成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を着色成形加工する際に用
いられる着色剤組成物には、顔料と分散剤とを混合した
粉末状のドライカラー、常温液状の分散剤中に顔料を分
散させたリキッドカラーまたはペーストカラー、常温固
体状の樹脂に顔料を高濃度に分散させてペレット状やフ
レーク状にしたマスターバッチ等がある。中でも、取り
扱いの容易さ、および使用時の作業環境保全に優れるマ
スターバッチが用いられることが多い。
【0003】従来からポリエステル樹脂は、その優れた
機械的特性や寸法安定性、耐薬品性を活かし包装用、フ
イルム用途、繊維等多くの分野で利用されている。ま
た、酸化チタンは、優れた白さ・高隠蔽性・高着色力の
ため樹脂着色用白色顔料として多量に使用されている。
近年、係る優れた特性を有するポリエステル樹脂と優れ
た隠蔽性等を有する酸化チタンとを含有する着色剤組成
物が、金属板ラミネートフイルム、クレジットカードや
テレフォンカード用のフィルム、あるいは繊維等その他
の種々の成形物に広く利用され、その利用範囲は益々広
がっていく傾向にある。
【0004】特に近年、フィルム等の成形物に対してつ
のる薄膜化・薄肉化の要求と、求められる隠蔽性とを共
に満足するために、成形物中の酸化チタンの含有量を増
加し(高濃度化)、成形物中の酸化チタンの分散性も向
上する必要が生じてきた。繊維用途に対しては、紡糸す
る際の糸切れ防止や紡糸機中のフィルターの目詰り頻度
の低減、つまり酸化チタンの高分散性が要求されてい
る。成形物に対するこれらの要求に対応するために、成
形物を得る際に使用される着色剤組成物にも同様の要
求、すなわち着色剤組成物中に酸化チタンを分散性良
く、高濃度に含有することが求められている。
【0005】一方、ポリエステル樹脂を着色する際に使
用する酸化チタンは、耐候性・分散性等を向上するため
に種々の表面処理が施されていることが一般的である。
この表面処理は、無機処理(アルミナ、シリカ、チタニ
ヤ、ジルコニヤ等)と、有機処理(ポリオール系、シリ
コン系)に大別される。上記のような処理によってポリ
エステル樹脂に対する酸化チタンの分散性は向上し、該
酸化チタンを含有する成形物の耐候性も向上する。
【0006】しかしながら、上記のような処理を施した
酸化チタンであっても、一般に水分を有するものであ
り、係る水分によって、着色剤組成物中のポリエステル
樹脂が加水分解を起こし、分子量が低下する。そして、
係る分子量の低下したポリエステル樹脂を含有する着色
剤組成物は、該着色剤組成物を用いて成る成形物の物性
の低下を原因となる。特に着色剤組成物中に高濃度の酸
化チタンを含有すると、ポリエステル樹脂の分子量低下
が顕著になり、分子量低下の顕著なポリエステル樹脂を
含有する着色剤組成物を用いると成形物の物性低下も顕
著になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸化
チタンを高濃度に含有する着色剤組成物であって、分散
性に優れ、成形物の物性低下を引き起こさない着色剤組
成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、0.1〜2.0重量%のポリオールを含有する酸化
チタン、およびポリエステル系樹脂を含有加熱混練して
成る着色剤組成物であって、該着色剤組成物中のポリエ
ステル樹脂の極限粘度保持率が80%以上であることを
特徴とする着色剤組成物である。
【0009】第2の発明は、0.01〜2.0重量%の
アルミナと0.1〜2.0重量%のポリオールとを含有
する酸化チタン、およびポリエステル系樹脂を含有し、
加熱混練して成る着色剤組成物であって、該着色剤組成
物中のポリエステル系樹脂の極限粘度保持率が80%以
上であることを特徴とする着色剤組成物である。
【0010】第3の発明は、酸化チタンがアナターゼ型
であることを特徴とする第1の発明または第2の発明記
載の着色剤組成物である。
【0011】第4の発明は、ポリエステル系樹脂用の着
色剤組成物であることを特徴とする第1の発明ないし第
3の発明いずれか記載の着色剤組成物である。
【0012】第5の発明は、第1の発明ないし4の発明
いずれか記載の着色剤組成物を用いて成る成形物であ
り、第6の発明は、フイルムまたは繊維であることを特
徴とする第5の発明記載の成形物である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するポリエステル系樹脂は、従来公知の樹
脂である。テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸、又
は、そのエステルとエチレングリコール、ジエチレング
リコール、テトラメチレングリコール等の如きグリコー
ルとを縮重合させて得ることのできるポリエステルであ
る。代表的なものとしてポリエチレンテレフタレートや
ポリブチレンテレフタレートが挙げられる。これらのポ
リエステル樹脂は、複数種のカルボン酸成分と複数種の
ジオール成分とを組み合わせたものであっても良い。
【0014】本発明で使用する酸化チタンは、0.1〜
2.0重量%のポリオールを含有するものであるか、あ
るいは0.01〜2.0重量%のアルミナ及び0.1〜
2.0重量%のポリオールを含有するものであり、ポリ
オールは0.3〜1.5重量%含有することが好まし
く、アルミナを含有する場合には0.1〜0.6重量%
含有することが好ましい。また、白色度の点からはアナ
ターゼ型であることが好ましい。
【0015】アルミナが2.0重量%を越えると、アル
ミナ中の水分が着色剤組成物中のポリエステル樹脂の加
水分解を促進し分子量低下を引き起こす原因となる。
【0016】また、ポリオールが2.0重量%を越える
と、着色剤組成物製造時にポリオールが分解し、臭気、
発煙が発生し易くなる。一方、ポリオールが0.1重量
%未満であると酸化チタンの分散性が不良となる。
【0017】アルミナを含有する酸化チタンを得る方法
としては、酸化チタンを製造する際にアルミニウムの塩
類水溶液を加え、これを中和するアルカリまたは酸を加
えて、生成する含水酸化物で酸化チタン粒子表面を被覆
する。副生する水溶性塩類はデカンテーション、濾過、
洗浄により除去し、最終的にスラリーpHを調節して濾過
し純水により洗浄する。その洗浄済ケーキはスプレード
ライヤー等により乾燥しジェットミルなどの流体エネル
ギー粉砕機で粉砕し目的の酸化チタンを得る。または、
市販の酸化チタンに表面処理を施しても良い。
【0018】ポリオールを含有する酸化チタンを得るに
は、酸化チタンにトリメチロールプロパン、トリメチロ
ールエタン、トリエタノールアミン等のポリオールを添
加し、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサーなどの高
剪断力混合機を用いて均一に混合し表面処理すればよ
い。
【0019】本発明で用いられる上記のような酸化チタ
ンは、粒度分布0.05〜0.40μm で平均粒径0.
15〜0.20μm であることが好ましい。
【0020】本発明の着色剤組成物は、前記の酸化チタ
ンとポリエステル樹脂とを2/8〜8/2の割合で配合
すれば良く、5/5〜7/3であることが好ましく、種
々の混合機や分散機や混練機を用いて酸化チタンとポリ
エステル樹脂とを加熱混練すれば良い。また、本発明の
着色剤組成物は、ペレット状やフレーク状のマスターバ
ッチであることが好ましい。
【0021】本発明の着色剤組成物中のポリエステル系
樹脂の極限粘度は、該ポリエステル系樹脂の劣化(加水
分解)の状態を示すものである。酸化チタンとポリエス
テル樹脂とを含有し、加熱混練して成る着色剤組成物を
適当な溶媒を用いて、着色剤組成物中のポリエステル樹
脂を溶解せしめ、酸化チタンを分離してなる、濃度の異
なるポリエステル樹脂溶液を複数用いて、各樹脂溶液の
粘度を求め、定法に従い、粘度/濃度の値を濃度に対し
てプロットし、濃度0に補外して求めた値である。極限
粘度保持率とは、該着色剤組成物中のポリエステル樹脂
の極限粘度の、該着色剤組成物に用いられるポリエステ
ル樹脂(ブランク)の極限粘度に対する比であって、係
る値が大きいほど、つまり該着色剤組成物中のポリエス
テル樹脂の極限粘度がブランクの極限粘度に近いほど、
該着色剤組成物中のポリエステル樹脂は劣化していな
い。
【0022】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1〜5 ホモポリエチレンテレフタレート((η)=0.630)50重量
%、アナターゼ型酸化チタン(表1.に示す各処理を施し
たもの)50重量%を溶融混練機にて、溶融混練し、ペ
レット状の着色剤組成物(マスターバッチ)を得、得ら
れたマスターバッチ中のポリエステル樹脂の極限粘度保
持率を下記の方法に従って求めた。また、得られたマス
ターバッチの分散性を評価すると共に、得られたマスタ
ーバッチを用いて、フィルムを作成し、その物性等を評
価した。結果を表1 に示す。なお、比較例2、5は、マ
スターバッチ作成時に臭気が発生した。
【0023】[極限粘度(η)]および[極限粘度
(η)保持率] 極限粘度(η)は、ポリエステル樹脂をそれぞれ0.1
g、0.3g、0.5gを含有するマスターバッチを、
フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量
比)の混合溶媒100mlを用いて、マスターバッチ中
のポリエステル樹脂を溶解し、酸化チタンを遠心分離に
よって除去した後の各ポリエステル樹脂溶液の30℃に
おける粘度を測定し、定法に従い、求めた。なお、ブラ
ンクの場合は、マスターバッチの代わりに、ポリエステ
ル樹脂そのものを用い、遠心分離による酸化チタンの除
去を経ない以外は、上記と同様にして極限粘度を求め
た。極限粘度保持率は、マスターバッチ中のポリエステ
ル樹脂の極限粘度/ブランクの極限粘度である。
【0024】[分散性評価方法]ラボプラストミル単軸
押出機20mm( 東洋精機 製) の出口の40/80/120/500 と
順次メッシュの細かくなるスクリーンを装着し、50rpm,
押出温度300 ℃にて、低密度ポリエチレン( 比重0.916,
MFR 9.0g/10min) とマスターバッチを1:1 に配合したペ
レットを通し、通し始めた時の初期圧力(P1)を求め、前
記1:1 に配合したペレットを所定量( 該ペレット中に酸
化チタンを200g含有する量) を通過させた時の終了圧力
(P2)を求める。この圧力差ΔP=P2-P1 が小さい程酸化チ
タンの分散性が良好であることを示す。
【0025】[フィルム製膜方法]得られたマスターバ
ッチ40重量部、ホモポリエチレンテレフタレート
((η)=0.630)60重量を混合し、270〜300℃で溶
融押出し、200μのシートを得た。該シートを90℃
で同時二軸延伸し、20μのフィルムを作成した。フィ
ルムの製膜状態と、得られたフィルムの平滑性を評価し
た。
【0026】[フィルムの製膜状態] ○:破断しないで円滑にフィルムを作成できた。 △:ときどき破断する。 ×:頻繁に破断する。
【0027】[フィルムの平滑性]:目視評価。 ○:均一で滑らかである。 △:若干ブツが生じる。 ×:著しくブツが生じる。
【0028】[紡糸方法]得られたマスターバッチ10
重量部、ホモポリエチレンテレフタレート((η)=0.630)
100重量部を混合し、縦型テスト紡糸機(富士フィル
ター製スピニングテスター)にて紡糸、4倍延伸後14
0℃にて熱処理を行い、3.00デニールの繊維を作製
した。紡糸する際の糸切れ性を評価した。
【0029】[糸切れ性] ○:糸切れしないで円滑に紡糸できた。 △:ときどき糸切れが生じる。 ×:頻繁に糸切れする。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の着色剤組成物を使用することに
よって、高分散かつ物性低下の少ないポリエステル着色
成形物を得ることができる。特にフィルム、シートなど
の薄膜及び繊維などの成形品にとっては極めて高い分散
性が要求されると同時に物性維持も要求されるため本発
明の着色剤組成物は極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 9/04 C08K 9/04 D01F 1/04 D01F 1/04 6/62 302 6/62 302Z 306 306C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1〜2.0重量%のポリオールを含
    有する酸化チタン、およびポリエステル系樹脂を含有
    し、加熱混練して成る着色剤組成物であって、該着色剤
    組成物中のポリエステル系樹脂の極限粘度保持率が80
    %以上であることを特徴とする着色剤組成物。
  2. 【請求項2】 0.01〜2.0重量%のアルミナと
    0.1〜2.0重量%のポリオールとを含有する酸化チ
    タン、およびポリエステル系樹脂を含有し、加熱混練し
    て成る着色剤組成物であって、該着色剤組成物中のポリ
    エステル系樹脂の極限粘度保持率が80%以上であるこ
    とを特徴とする着色剤組成物。
  3. 【請求項3】 酸化チタンがアナターゼ型であることを
    特徴とする請求項1または2記載の着色剤組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系樹脂用の着色剤組成物で
    あることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の
    着色剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の着色剤
    組成物を用いて成る成形物。
  6. 【請求項6】 フイルムまたは繊維であることを特徴と
    する請求項5記載の成形物。
JP797096A 1995-12-18 1996-01-22 着色剤組成物およびその着色剤組成物を用いて成る成形物 Pending JPH09227768A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002031042A3 (de) * 2000-10-13 2002-08-08 Sachtleben Chemie Gmbh Verfahren zur zugabe von anorganischen additiven zu fertigen polymerschmelzen
JP2013181123A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd リフレクター用樹脂組成物、リフレクター用樹脂フレーム、リフレクター、半導体発光装置、及び成形方法
EP2826808A4 (en) * 2012-03-12 2015-11-18 Iqap Masterbatch Group S L CONCENTRATED POLYMERIC COMPOSITION (MASTERBATCH), METHOD OF MANUFACTURING THEREOF, AND USE THEREOF AS ADDITIONAL TO POLYESTER FIBERS AND FILAMENTS

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