JPH09227785A - 樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

樹脂組成物及びその成形体

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JPH09227785A
JPH09227785A JP19414096A JP19414096A JPH09227785A JP H09227785 A JPH09227785 A JP H09227785A JP 19414096 A JP19414096 A JP 19414096A JP 19414096 A JP19414096 A JP 19414096A JP H09227785 A JPH09227785 A JP H09227785A
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JP
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resin
resin composition
weight
transparent resin
inorganic compound
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JP19414096A
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Inventor
Shuji Hoshina
修司 保科
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種照明機器に於いて光源保護カバー部材と
して使用される帯電防止性と表面外観に優れた樹脂組成
物及びその成形体を提供する。 【解決手段】 透明樹脂、数平均分子量が特定範囲内に
ある下記式(1)で示されるポリエーテル、アルキル基
の炭素数平均値が特定範囲内にある下記式(2)で示さ
れるアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩及び重量平均
粒径が特定範囲内にある一種以上の白色系無機化合物粒
子から成る樹脂組成物及びその成形体。 【化1】 (ただし、R1 はHまたはCH3 、nは平均分子量によ
り定まる定数である。) (c)下記式(2)で示されるアルキル基の炭素数平均
値が10〜18の範囲内にあるアルキルスルホン酸のア
ルカリ金属塩0.1〜5重量部、 【化2】 (ただし、R2 はC8 〜C18の直鎖ないし分岐状のアル
キル基、Mはアルカリ金属である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種照明機器に於
いて光源を保護するカバー部材として使用される帯電防
止性と表面外観に優れた樹脂組成物及びその成形体に関
する。
【0002】
【従来の技術】家庭用照明、施設照明、店装表示用照
明、自動車内外装照明等の各種照明機器に於ける光源を
保護するカバー部材には、透明樹脂中に屈折率の異なる
微粒子を分散させ、光透過性と光拡散性を同時に持たせ
た樹脂組成物又は成形体が用いられている。しかしなが
ら、それらの一般の透明樹脂には、表面固有抵抗が大き
いため接触、摩擦等で誘起された静電気が消失しにく
く、光源保護カバーとして使用した時に、ほこり等が付
着して美観の低下や光学特性の低下をもたらすという欠
点があった。
【0003】従来より、このような静電気障害を除くた
めに、例えば透明樹脂のアクリル系樹脂にアルキルスル
ホン酸又はアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属
塩とグリセリン脂肪酸エステルを配合する方法(特開平
1−197552)や、メタクリル樹脂にアルキルスル
ホン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩とチオ
エーテル系抗酸化剤を配合する方法(特開平4−680
45)等が開示されており、それらの方法によっても帯
電防止性を有する樹脂組成物が得られる事が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
で得られる樹脂組成物を用いて各種照明機器の保護カバ
ー部材に用いる樹脂成形体を製造すると、光を拡散させ
るために配合する光拡散剤や帯電防止剤の分散不良に起
因した表面光沢の低下や表面の微小模様及び凝集体の発
生等の外観不良が生じ、照明効果を低下させるととも
に、外観的にも好ましくないという問題が生じる。
【0005】一方、表面外観を重視して、特定の種類及
び添加量の帯電防止剤を使用すると、十分な帯電防止性
能が得られないという別の問題が生じてしまう。本発明
の課題は、上記した従来技術の問題を解決し、帯電防止
性と表面外観とが同時に優れた各種照明機器の光源保護
カバー部材として使用する事ができる樹脂組成物及びそ
の成形体を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、透明樹脂に特定分子量
のポリエーテル、アルキル基の炭素数が特定範囲にある
アルキルスルホン酸のアルカリ金属塩、及び重量平均粒
径が特定範囲にある白色系無機化合物粒子を特定量含有
する事により、帯電防止性と表面外観とが同時に優れた
樹脂組成物が得られる事を見出し本発明を完成した。即
ち本発明は、(a)透明樹脂100重量部、(b)下記
式(1)で示される数平均分子量が2,000〜50,
000のポリエーテル0.01〜10重量部、
【0007】
【化3】 (ただし、R1 はHまたはCH3 、nは平均分子量によ
り定まる定数である。) (c)下記式(2)で示されるアルキル基の炭素数平均
値が10〜18の範囲内にあるアルキルスルホン酸のア
ルカリ金属塩0.1〜5重量部、
【0008】
【化4】 (ただし、R2 はC8 〜C18の直鎖ないし分岐状のアル
キル基、Mはアルカリ金属である。) (d)重量平均粒径が0.1〜20μmの範囲にある少
なくとも一種以上の白色系無機化合物粒子0.5〜20
重量部、から成る事を特徴とする樹脂組成物である。
【0009】そして、今一つの本発明は、上記樹脂組成
物を任意の形状に成形した成形体であって、少なくとも
一方の面の算術平均粗さ(Ra )が1μm以下である樹
脂成形体である。また、本発明は、透明樹脂から成る基
材部の少なくとも一方の面に、上記の樹脂組成物から成
る層を5〜200μmの厚さで積層した構成を持つ樹脂
成形体である。更に、本発明に於いては、白色系無機化
合物として、炭酸カルシウム、又は硫酸バリウムが好ま
しく適用され、透明樹脂としてメタクリル樹脂が好まし
く適用される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる透明樹脂とは、JIS K−7105に準じ
て測定した曇り度が10%以下となる物質として定義さ
れる。具体的にはメタクリル樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−メチルメタクリレー
ト共重合樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、非晶
質ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等が挙げら
れる。特に好ましく採用されるものは、メタクリル樹脂
である。
【0011】本発明で用い得るメタクリル樹脂は、メタ
クリル酸メチルを主体とする樹脂が挙げられ、これには
メチルメタクリレートの単独重合体、又はメチルメタク
リレートとメチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、アクリロニトリル、アクリル
酸、メタクリル酸、ビニルピリジン、ビニルモルホリ
ン、ビニルピリドンテトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシアクリレ
ート、エチレングリコールモノアクリレート、グリセリ
ンモノアクリレート、無水マレイン酸、スチレン、もし
くはα−メチルスチレンなどの共重合可能なモノマーの
いずれか一つ以上との共重合体、及び耐熱性アクリル樹
脂、低吸湿性アクリル樹脂などが含まれる。これらは単
独で用いてもよいしブレンドしてもよい。
【0012】透明性を維持して耐衝撃性を同時に持たせ
るためには耐衝撃性アクリル樹脂が用いられ、そのゴム
弾性体は特開昭53−58554号公報、同55−94
917号公報、同61−32346号公報等に開示され
ている。簡単に説明すると、アクリル系重合体芯材料の
まわりに弾性層及び非弾性層を交互に生成させる多段階
逐次重合法により製造される多段重合体である。
【0013】これらの樹脂は、塊状重合法、懸濁重合
法、乳化重合法、溶液重合法等の公知の重合方法で得ら
れる。樹脂の形状は、いわゆるペレット、パウダー、ビ
ーズと呼ばれる物、又は粉砕した不定形物等を用いる事
ができる。
【0014】本発明で用いられるポリエーテルは、下記
の一般式(1)で示される構造単位を有する。通常のポ
リエーテルは、分子鎖末端に水酸基を有するが、両末端
あるいは片末端がメトキシ基のもの、脂肪酸などの有機
酸とのエステル型のもの等の誘導体を用いる事もでき
る。
【0015】
【化5】 (ただし、R1 はHまたはCH3 、nは平均分子量によ
り定まる定数である。)
【0016】本発明で用いられるポリエーテルの具体例
としては、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレング
リコール、メトキシポリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコー
ルモノステアレート、ポリエチレンオキサイド−ポリプ
ロピレングリコールブロック共重合体、エチレンオキサ
イド−プロピレンオキサイド共重合体等を挙げることが
できる。
【0017】本発明で用いられるポリエーテルの数平均
分子量は、2,000〜50,000の範囲にある事が
好ましい。数平均分子量が2,000〜50,000の
範囲にある場合、透明樹脂に含有して効果的に帯電防止
性能を持たせる事ができる点で非常に好ましいのであ
る。ポリエーテルの数平均分子量は、ポリエーテルを任
意の溶媒に溶かし、液体クロマトグラフ法等の一般的な
機器分析法を用いて分子量分布を測定し、得られる分布
曲線から求める事ができる。
【0018】本発明で用いられるポリエーテルの添加量
は、透明樹脂100重量部に対して0.01〜10重量
部が好ましい。添加量が0.01〜10重量部の範囲で
あれば、透明樹脂に含有して得られる樹脂組成物の機械
的強度、耐熱性等の物性が低下しない点で好ましいから
である。
【0019】本発明で用いられるアルキルスルホン酸の
アルカリ金属塩は、下記の一般式(2)で示され、アル
キル基の炭素数平均値が10〜18の範囲内にある事が
好ましい。炭素数平均値が10〜18の範囲内にあれ
ば、アルキル基の炭素数は分布を示しても良く、アルキ
ル基の構造は直鎖状でも分枝状でもよい。アルキル基の
炭素数平均値が前記範囲にある場合、透明樹脂中に含有
した時に帯電防止性能を持たせ、かつ表面外観の劣化さ
せないという併用効果が現れる点で非常に好ましい。
【0020】
【化6】 (ただし、R2 はC8 〜C18の直鎖ないし分岐状のアル
キル基、Mはアルカリ金属である。)
【0021】アルキル基の炭素数平均値は、アルキルス
ルホン酸のアルカリ金属塩を任意の溶媒に溶かし、各種
イオン化法を組み合わせた質量分析法により質量スペク
トルを測定し、得られたアルキル基の炭素数分布強度か
ら求める事ができる。また、上記のアルキルスルホン酸
のアルカリ金属塩は、アルカリ金属としてナトリウム、
リチウム、カリウム等が好ましく用いられる。
【0022】本発明で用いられるアルキルスルホン酸の
アルカリ金属塩の具体例としては、オクチルスルホン酸
ナトリウム、オクチルスルホン酸リチウム、オクチルス
ルホン酸カリウム、イソオクチルスルホン酸ナトリウ
ム、ノニルスルホン酸ナトリウム、デシルスルホン酸ナ
トリウム、デシルスルホン酸リチウム、ドデシルスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸リチウム、テトラ
デシルスルホン酸ナトリウム、ペンタデシルスルホン酸
ナトリウム、ヘキサデシルスルホン酸ナトリウム、オク
タデシルスルホン酸ナトリウム、及びこれらの混合物等
が挙げられる。
【0023】本発明で用いられるアルキルスルホン酸の
アルカリ金属塩の添加量は、透明樹脂100重量部に対
して0.1〜5重量部が好ましい。添加量が0.1〜5
重量部の範囲内にあれば、透明樹脂中に含有して得られ
る樹脂組成物又は成形体表面に汚れ、べたつき等の副作
用が生じない点で好ましいからである。
【0024】本発明で用いられる白色系無機化合物は、
重量平均粒径が0.1〜20μmの範囲にあるものから
選ばれる少なくとも一種以上が好ましい。無機化合物粒
子の粒径分布は、公知の光透過式沈降粒度分布測定法等
により測定する事ができ、得られる分布から重量平均粒
径を求める事ができる。重量平均粒径が0.1〜20μ
mの範囲に入らない場合は、粒子を分級して前記範囲に
入るようにして使用する事ができる。無機化合物粒子の
重量平均粒径が0.1〜20μmの範囲にあると、透明
樹脂中に分散させる時に粒子同士の二次凝集が起こら
ず、成形時に表面外観の劣化を起こす事もなく好ましい
のである。また、前記粒子径範囲内に調整されている場
合、各粒子の界面における可視光線の屈折、反射が有効
に生じるため、光源保護カバー用途に適した光学特性が
得られる点で好ましい。
【0025】さらに、本発明に用いられる白色系無機化
合物粒子は、上記透明樹脂の成形温度に於いて溶融しな
い事が好ましい。透明樹脂の成形温度に於いて溶融しな
ければ、透明樹脂中に分散させた時に形状及び粒径等の
形態が保たれ、光源保護カバー用途に適した安定した色
調と光学特性が得られる点で好ましいからである。
【0026】本発明に用いられる白色系無機化合物粒子
の具体例としては、炭酸カルシウム、沸化カルシウム、
沸化カリウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、酸化
チタン、チタン酸カリウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、結晶形シリカ、不定形シリカ、ガラス
フレーク、ガラス繊維、アルミナ、マイカ、タルク、ク
レー等が挙げられ、これらは単独もしくは二種以上の組
合せで利用しても良い。特に、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウムは透明樹脂と混練した場合に光学、色調特性が優
れているという点で好ましい。
【0027】本発明に用いられる白色系無機化合物粒子
の使用量は、透明樹脂100重量部に対して0.5〜2
0重量部である事が好ましい。この範囲にある場合、透
明樹脂中に分散させた時の光学特性、特に全光線透過率
を極端に低下させる事なく色調の調整が可能となり、光
源保護カバー用途への適用が好ましいのである。
【0028】本発明に於ける樹脂組成物には、その物性
を損なわない範囲に於いて他の成分、例えば顔料、染
料、充填剤、離型剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤等を任意の過程において
含有させる事ができる。
【0029】本発明に於ける樹脂組成物の製造方法は、
透明樹脂中に上記ポリエーテル、アルキルスルホン酸の
アルカリ金属塩、及び白色系無機化合物粒子が均一に分
散する方法が好ましく、例えば透明樹脂を構成する重合
性単量体もしくは部分重合した重合性単量体のシラップ
中にこれらの含有物を分散させて重合する方法、又は先
に重合しておいた透明樹脂に該含有物を混合し、溶融混
練して押出す方法等により得る事ができる。ポリエーテ
ルとアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩は、予め混合
しておいても良い。また、樹脂組成物中のポリエーテ
ル、アルキルスルホン酸のアルカリ金属塩、及び白色系
無機化合物粒子の各含有量は所定量のままでも良いし、
濃度を高くしてマスターバッチとしても良い。
【0030】本発明に於いては、上記樹脂組成物を用い
て成形体を得た場合、その成形体は少なくとも一方の面
の算術平均粗さ(Ra )が1μm以下になることが好ま
しい。更に好ましくはRa は0.8μm以下である。R
a が1μmを超えると目視で表面の凹凸形状が確認で
き、かつ光の表面散乱が生じるため、光源保護カバー部
材に適用した場合に外観劣化や照明効果の低下等の問題
が発生し好ましくない。Ra の測定は、上記樹脂組成物
を例えば1〜5mmの厚みのシート状物にして、JIS
−B0601−1994に準じた方法で市販の測定機を
用いて行う事ができる。
【0031】上記の樹脂組成物から樹脂成形体を得る方
法は、Tダイを用いた押出シート成形、環状ダイによる
異形押出成形、ブロー成形、射出成形、圧縮成形等の一
般的な方法が挙げられる。また、これらの方法により得
られた平滑、波形、プリズム形等のシートを真空成形、
圧空成形、スタンパブル成形等の方法で任意の形状に二
次加工しても良い。
【0032】更に、本発明に於いては、透明樹脂から成
る基材部の少なくとも一方の面に、上記樹脂組成物から
成る層を5〜200μmの厚さで積層された樹脂成形体
を構成した場合、帯電防止性と表面外観が同時に向上す
るという効果に加えて、光源保護カバーへ適用する場合
には、その必要性に応じて任意の面のみに帯電防止性能
を付与させる事ができるという点でより好ましい。
【0033】積層部の厚みは、充分な帯電防止性を安定
して発現させることができる点で5〜200μmの範囲
にある事が好ましい。基材部に使用する透明樹脂は、上
記樹脂組成物に用いられる透明樹脂と同種でも異種でも
良いが、好ましくは同種のものが適用され、更に好まし
くはメタクリル樹脂が適用される。
【0034】多層構造の樹脂成形体を得るには、二種類
以上の樹脂組成物を同時に溶融し押し出す共押出成形方
法、二種類の樹脂組成物の一方を単層押出しながら予め
成形された他方をラミネートする方法、二種類の樹脂組
成物を予め成形した後プレスして熱圧着する方法、連続
的に重ねて貼り合わせる方法、真空成形、圧空成形時に
積層する方法等がある。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、実施例、比較例で本発明の
実施の形態を説明する。なお、各実施例、比較例で用い
た評価及び試験方法は次の通りである。 (1)ポリエーテルの数平均分子量の測定:ポリエーテ
ルをクロロホルムに溶かし、GPC法測定機(東ソー社
製、液体クロマトグラフ8010シリーズ)により分子
量分布を測定し、得られた分布から数平均分子量を求め
る。 (2)アルキルスルホン酸のアルカリ金属塩のアルキル
基の炭素数平均値の測定:アルキルベンゼンスルホン酸
のアルカリ金属塩を水に溶かし、FAB法(高速原子衝
突によるイオン化法)を組み合わせた質量分析機(日本
電子社製、JMS−PX303型)により質量スペクト
ルを測定し、得られたアルキル基の炭素数分布強度から
炭素数平均値を求める。
【0036】(3)白色系無機化合物粒子の重量平均粒
径の測定:白色系微粒子を界面活性剤水溶液中に超音波
で分散させ、遠心式自動粒度分布測定装置(堀場製作所
社製、CAPA−700型)を用いて、光透過式沈降粒
度分布測定法により粒径分布を測定する。得られた粒径
分布から、重量平均粒径Dd を求める。 (4)算術平均粗さ(Ra )の測定:JIS−B060
1−1994に準じて東京精密社製サーフコム575A
型表面粗さ計を用いて、試験片表面の算術平均粗さ(R
a )を測定する。
【0037】(5)表面固有抵抗値の測定:JIS−K
6911に準じて東亜電波工業社製SM−8210型極
超絶縁計を用いて、試験片表面の二つの電極間に付加し
た直流電圧を表面層を通して流れる電流で除した数値を
表面固有抵抗値として測定する。試験片は23℃、50
%RHの条件で24時間状態調節した後測定する。測定
値が1013Ω未満であればほこり等の付着を防ぐことが
でき、充分な帯電防止性を示すと判断できる。 (6)照明機器への設置評価:2本の蛍光管を備えた照
明光源の前面に試験片を設置し、表面の凹凸による光散
乱、微小な模様、異物及び凝集体等の有無を判定する。
判定基準は、いずれの異常も確認できなければ○、何ら
かの異常があれば×とし、その理由を記入する。
【0038】
【実施例】
実施例1〜6、比較例1〜5 メタクリル樹脂(商品名デルパウダ70H、旭化成工業
製)と、分子量が異なるポリエチレングリコール、及び
アルキル基の炭素数分布が異なるアルキルスルホン酸ナ
トリウム、及び重量平均粒径が異なる炭酸カルシウム、
硫酸バリウムを表1に示す配合で混合し、ヘンシェルミ
キサーでブレンドした後、ベント付き押出機40mmφ
で樹脂温度250℃にてペレット化して原料組成物を得
る。
【0039】表1には、上記(1)〜(3)の評価によ
り得られた、ポリエチレングリコールの数平均分子量、
アルキルスルホン酸ナトリウムのアルキル基の炭素数平
均値、及び白色系無機化合物粒子の重量平均粒径を示
す。得られたペレットを押出機(スクリュー径50mm
φ、L/D=32、単軸)、マルチマニホールドダイ、
及びポリッシングロール3本から成るユニットを用いて
押出シート成形を行い、幅300mmの単層シートを作
製する。
【0040】積層シートを作製する場合は、第二の押出
機(スクリュー径25mmφ、L/D=32、単軸)を
組み合わせて共押出シート成形を行い、同様に幅300
mmの積層シートを得る事ができる。シートの厚みはポ
リッシングロールのクリアランスで2.0mmを目標に
調整する。積層シートの積層部の厚みは、二機の押出機
の吐出量バランスで調整する。得られたシートを試験片
として上記(4)〜(6)の評価を行い、表2に示す結
果を得る。
【0041】実施例1〜3では、ポリエチレングリコー
ルとアルキルスルホン酸ナトリウムの種類及び添加量を
同一とし、炭酸カルシウムと硫酸バリウムの種類及び添
加量を変えて単層シート試験片を作製し評価を実施す
る。いずれも算術平均粗さは1μm以下であり、表面固
有抵抗値も1012Ωオーダーを示し、表面外観、帯電防
止性能ともに好ましい。また、照明機器へ設置しても異
常は認められず、光源保護カバー用部材として非常に好
ましい。
【0042】実施例4では、アルキル基の炭素数平均値
が異なるアルキルスルホン酸ナトリウムを用いて、単層
シート試験片を作製し評価を実施する。算術平均粗さは
1μm以下、表面固有抵抗値は1011Ωオーダーを示
し、表面外観、帯電防止性能ともに好ましい。また、照
明機器へ設置しても異常は認められず、光源保護カバー
用部材として非常に好ましい。
【0043】実施例5〜6では、アルキルスルホン酸ナ
トリウム、炭酸カルシウム、及び硫酸バリウムの種類及
び添加量を同一とし、ポリエチレングリコールの数平均
分子量を変えた原料組成物を用いて積層シート試験片を
作製し評価を実施する。算術平均粗さはいずれも0.5
μm、表面固有抵抗値は1011Ωオーダーを示し、表面
外観、帯電防止性能ともに好ましい。また、照明機器へ
設置しても異常は認められず、光源保護カバー用部材と
して非常に好ましい結果を得る。
【0044】比較例1では、数平均分子量が500のポ
リエチレングリコールを用いて、単層シート試験片を作
製し評価を実施する。算術平均粗さは1.5μmと大き
く、表面固有抵抗値も1014Ωオーダーと高く、表面外
観及び帯電防止性能ともに充分とは言えず好ましくな
い。また、照明機器へ設置した場合、帯電防止剤の分散
不良による斑点状模様が非常に多く確認され、光源保護
カバー部材として好ましくない。
【0045】比較例2では、無機化合物粒子に平均粒径
15μmのタルクを使用し、単層シート試験片を作製し
評価を実施する。算術平均粗さは5μmと非常に大き
く、表面外観は好ましくない。表面固有抵抗値は1013
Ωオーダーであるが充分な帯電防止性能を示すとは言え
ない。また、照明機器へ設置すると表面凹凸に起因した
光散乱が大きくなり、光源保護カバー部材として好まし
くない。
【0046】比較例3では、無機化合物粒子を含まない
原料組成物を用いて、単層シート試験片を作製し評価を
実施する。算術平均粗さは1μmを超え、表面外観は好
ましくない。表面固有抵抗値は1013Ωオーダーを示
し、帯電防止性能も十分ではない。照明機器へ設置して
も光源が透けて見えたり、帯電防止剤の凝集による表面
の斑点模様が認められ、光源保護カバー部材として好ま
しくない。
【0047】比較例4では、アルキルスルホン酸ナトリ
ウムを含まない原料組成物を用いて、単層シート試験片
を作製し評価を実施する。表面固有抵抗値は1014Ωオ
ーダーと高く、算術平均粗さも1μmを超え、帯電防止
性能、表面外観ともに好ましくない。照明機器へ設置し
た場合、帯電防止性能が低いため埃が付着して暗くな
り、光源保護カバー部材として好ましくない。
【0048】比較例5では、ポリエチレングリコールを
含まない原料組成物を用いて、単層シート試験片を作製
し評価を実施する。算術平均粗さは2μm、表面固有抵
抗値は1013Ωオーダーを示し、表面外観、帯電防止性
能ともに好ましくない。また、照明機器へ設置した場
合、表面凹凸による光散乱及び帯電防止剤の凝集による
ライン状模様が確認され、光源保護カバー部材として好
ましくない。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明によって得られる樹脂組成物及び
その成形体は、帯電防止性と表面外観とが同時に優れる
ため、各種照明機器の光源保護カバー部材として極めて
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71:02)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)透明樹脂100重量部、 (b)下記式(1)で示される数平均分子量が2,00
    0〜50,000のポリエーテル0.01〜10重量
    部、 【化1】 (ただし、R1 はHまたはCH3 、nは平均分子量によ
    り定まる定数である。) (c)下記式(2)で示されるアルキル基の炭素数平均
    値が10〜18の範囲内にあるアルキルスルホン酸のア
    ルカリ金属塩0.1〜5重量部、 【化2】 (ただし、R2 はC8 〜C18の直鎖ないし分岐状のアル
    キル基、Mはアルカリ金属である。) (d)重量平均粒径が0.1〜20μmの範囲にある少
    なくとも一種以上の白色系無機化合物粒子0.5〜20
    重量部、から成る事を特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 無機化合物粒子が、炭酸カルシウム又は
    硫酸バリウムである請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 透明樹脂が、メタクリル樹脂である請求
    項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組
    成物を成形したものであって、少なくとも一方の面の算
    術平均粗さ(Ra )が1μm以下である事を特徴とする
    樹脂成形体。
  5. 【請求項5】 透明樹脂から成る基材部の少なくとも一
    方の面に、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物
    から成る層を5〜200μmの厚さで積層した構造を有
    する事を特徴とする樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 無機化合物粒子が、炭酸カルシウム又は
    硫酸バリウムである請求項4又は5に記載の樹脂成形
    体。
  7. 【請求項7】 透明樹脂が、メタクリル樹脂である請求
    項4〜6のいずれかに記載の樹脂成形体。
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