JPH09227921A - 溶鉄内へのガスの吹き込み方法 - Google Patents
溶鉄内へのガスの吹き込み方法Info
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- JPH09227921A JPH09227921A JP3700496A JP3700496A JPH09227921A JP H09227921 A JPH09227921 A JP H09227921A JP 3700496 A JP3700496 A JP 3700496A JP 3700496 A JP3700496 A JP 3700496A JP H09227921 A JPH09227921 A JP H09227921A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】底吹き不活性ガス流量を増大すると羽口が閉塞
し、減少すると羽口が溶損してしまって、ガスの吹き込
み流量の可変範囲を大きくできなかった。 【解決手段】単管ノズルもしくは単管ノズルを集合した
羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際
し、健全なマッシュルームが維持されるように、不活性
ガスの吹き込み流量を増加する場合にはO2ガスを混合
し、および/または、不活性ガスの吹き込み流量を減少
する場合にはプロパンガス等の炭化水素ガスを混合して
吹き込むことを特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方
法。
し、減少すると羽口が溶損してしまって、ガスの吹き込
み流量の可変範囲を大きくできなかった。 【解決手段】単管ノズルもしくは単管ノズルを集合した
羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際
し、健全なマッシュルームが維持されるように、不活性
ガスの吹き込み流量を増加する場合にはO2ガスを混合
し、および/または、不活性ガスの吹き込み流量を減少
する場合にはプロパンガス等の炭化水素ガスを混合して
吹き込むことを特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶鉄の精錬を行う
際の溶鉄内へのガスの吹き込み方法に関し、とくに吹き
込みガス流量の可変範囲の広いガスの吹き込み方法に関
する。
際の溶鉄内へのガスの吹き込み方法に関し、とくに吹き
込みガス流量の可変範囲の広いガスの吹き込み方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼精錬においては溶鋼内へのガ
ス吹き込みが常用されるようになってきたが、精錬技術
の高度化、多様化に伴い、一連の精錬工程の中で吹き込
みガスの流量を大幅に変更しうる技術の必要性が高まっ
ている。
ス吹き込みが常用されるようになってきたが、精錬技術
の高度化、多様化に伴い、一連の精錬工程の中で吹き込
みガスの流量を大幅に変更しうる技術の必要性が高まっ
ている。
【0003】例えば、上底吹き転炉で低燐の高炭素鋼を
溶製するためには、脱炭吹錬の末期に底吹きガス流量を
絞り、スラグ中の(T.Fe)を高めて脱燐を促進させ
る必要がある。また、上底吹き転炉で極低炭素域まで脱
炭するに際しては、脱炭末期に酸素の供給が過剰になら
ないように、極低炭素域で底吹き酸素流量を低減させる
必要がある。
溶製するためには、脱炭吹錬の末期に底吹きガス流量を
絞り、スラグ中の(T.Fe)を高めて脱燐を促進させ
る必要がある。また、上底吹き転炉で極低炭素域まで脱
炭するに際しては、脱炭末期に酸素の供給が過剰になら
ないように、極低炭素域で底吹き酸素流量を低減させる
必要がある。
【0004】また、電気炉においても底吹き精錬が多用
されるようになってきたが、溶解初期の溶鋼量の少ない
時期は、底吹きガス流量を小さくし、溶鋼量が多くなる
溶解中期以降に、底吹きガス流量を増大させる必要があ
る。
されるようになってきたが、溶解初期の溶鋼量の少ない
時期は、底吹きガス流量を小さくし、溶鋼量が多くなる
溶解中期以降に、底吹きガス流量を増大させる必要があ
る。
【0005】一般に溶鋼中にガスを吹き込む羽口として
は、羽口れんが内に金属製の単管又は二重管ノズルを埋
め込んだものが多く用いられる。しかし、このような管
状のノズルは、ガス流量を低減させた時にノズル内に溶
鋼が差し込んで閉塞するという問題がある。そのために
管状のノズルでは、吹き込みガス流量の可変範囲が狭い
ということが問題であった。
は、羽口れんが内に金属製の単管又は二重管ノズルを埋
め込んだものが多く用いられる。しかし、このような管
状のノズルは、ガス流量を低減させた時にノズル内に溶
鋼が差し込んで閉塞するという問題がある。そのために
管状のノズルでは、吹き込みガス流量の可変範囲が狭い
ということが問題であった。
【0006】これに対して、多孔質の耐火物いわゆるポ
ーラスプラグを用いて溶鋼内にガスを吹き込む方法で
は、管状のノズルのような溶鋼の差し込みがないため、
流量を絞ることは可能であるが、吹き込めるガス流量が
少なく、大幅な精錬効果の向上が期待できない。
ーラスプラグを用いて溶鋼内にガスを吹き込む方法で
は、管状のノズルのような溶鋼の差し込みがないため、
流量を絞ることは可能であるが、吹き込めるガス流量が
少なく、大幅な精錬効果の向上が期待できない。
【0007】一方、例えば特開昭62−96612号公
報には、羽口れんが内に多数の金属製の細管を埋め込ん
で(集合管方式)、低流量時に溶鋼の差し込みを起こり
にくくして流量可変巾を広くする方法が開示されてい
る。この方法では、健全に形成されたマッシュルームが
羽口を保護し寿命を延ばす役割を果たしており、通常
は、マッシュルームを健全に形成させるために、細管ノ
ズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流量をノズル断
面積で除した細管ノズル先端における見かけのガス流速
が300Nm/秒前後となるようにCO2やN2等の不
活性ガスを吹き込んでいる。
報には、羽口れんが内に多数の金属製の細管を埋め込ん
で(集合管方式)、低流量時に溶鋼の差し込みを起こり
にくくして流量可変巾を広くする方法が開示されてい
る。この方法では、健全に形成されたマッシュルームが
羽口を保護し寿命を延ばす役割を果たしており、通常
は、マッシュルームを健全に形成させるために、細管ノ
ズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流量をノズル断
面積で除した細管ノズル先端における見かけのガス流速
が300Nm/秒前後となるようにCO2やN2等の不
活性ガスを吹き込んでいる。
【0008】この方法でガス流量を大幅に絞ろうとする
と、溶鋼の差し込みは防止できるものの、ガスによる冷
却能が低下し、マッシュルームが溶け落ちて羽口の寿命
が著しく短くなる問題が生じる。ガス流量を大幅に増大
させようとすると、ガスによる冷却が過多となり、マッ
シュルームが異常に成長して、ガス流路が閉塞するとい
う問題が生じる。
と、溶鋼の差し込みは防止できるものの、ガスによる冷
却能が低下し、マッシュルームが溶け落ちて羽口の寿命
が著しく短くなる問題が生じる。ガス流量を大幅に増大
させようとすると、ガスによる冷却が過多となり、マッ
シュルームが異常に成長して、ガス流路が閉塞するとい
う問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑み、羽口の寿命を低下させるこ
となく、不活性ガスの吹き込み流量の可変範囲を大きく
する溶鉄内へのガスの吹き込み方法を提供することを目
的とする。
な従来技術の問題点に鑑み、羽口の寿命を低下させるこ
となく、不活性ガスの吹き込み流量の可変範囲を大きく
する溶鉄内へのガスの吹き込み方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、不活
性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際し、健全なマ
ッシュルームが維持されるように、不活性ガスの吹き込
み流量を増加する場合にはO2ガスを混合し、および/
または、不活性ガスの吹き込み流量を減少する場合には
プロパン等の炭化水素ガスを混合して吹き込むことを特
徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法である。
決するためになされたものであって、その要旨は、不活
性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際し、健全なマ
ッシュルームが維持されるように、不活性ガスの吹き込
み流量を増加する場合にはO2ガスを混合し、および/
または、不活性ガスの吹き込み流量を減少する場合には
プロパン等の炭化水素ガスを混合して吹き込むことを特
徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法である。
【0011】また、単管ノズルもしくは単管ノズルを集
合した羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行
うに際し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流
量をノズル出口断面積で除した見かけの線流速が400
Nm/秒超となる場合には、下式で示される範囲内の流
量QONm3/時のO2ガスを混合して吹き込むことを特
徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法である。
合した羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行
うに際し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流
量をノズル出口断面積で除した見かけの線流速が400
Nm/秒超となる場合には、下式で示される範囲内の流
量QONm3/時のO2ガスを混合して吹き込むことを特
徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法である。
【0012】0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.2
2×(Q−2/3Q*) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600 。
2×(Q−2/3Q*) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600 。
【0013】また、単管ノズルもしくは単管ノズルを集
合した羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行
うに際し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流
量をノズル出口断面積で除した見かけの線流速が200
Nm/秒未満となる場合には、下式で示される範囲内の
流量QLPGNm3/時のプロパンガスを混合して吹き込む
ことを特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法であ
る。
合した羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行
うに際し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流
量をノズル出口断面積で除した見かけの線流速が200
Nm/秒未満となる場合には、下式で示される範囲内の
流量QLPGNm3/時のプロパンガスを混合して吹き込む
ことを特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法であ
る。
【0014】0.16×(2/3Q*−Q)≦QLPG≦0.2
3×(4/3Q*−Q) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600 。
3×(4/3Q*−Q) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600 。
【0015】なお、ここで言う「健全なマッシュルー
ム」とは、羽口先端を保護しつつ、所定のガス流量を安
定して吹き込める流路を有するマッシュルームを意味す
る。また、「不活性ガス」とは、CO2、N2、Arある
いはこれらの混合ガスを意味する。
ム」とは、羽口先端を保護しつつ、所定のガス流量を安
定して吹き込める流路を有するマッシュルームを意味す
る。また、「不活性ガス」とは、CO2、N2、Arある
いはこれらの混合ガスを意味する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施する際のガ
スの吹き込み経路の例を示す説明図である。転炉1の底
部に羽口2が埋め込まれており、ガスは混合器3内で混
合された後、羽口2を通って溶鉄4内に吹き込まれる。
通常は、CO2バルブ5および/またはN2バルブ6を開
とし、その他のバルブは閉として不活性ガスのみを吹き
込む。
スの吹き込み経路の例を示す説明図である。転炉1の底
部に羽口2が埋め込まれており、ガスは混合器3内で混
合された後、羽口2を通って溶鉄4内に吹き込まれる。
通常は、CO2バルブ5および/またはN2バルブ6を開
とし、その他のバルブは閉として不活性ガスのみを吹き
込む。
【0017】ガスを通常よりも高流量で吹き込む場合
は、O2バルブ8を開としてO2ガスを不活性ガスに混合
してから吹き込む。ガスを通常よりも低流量で吹き込む
場合は、LPGバルブ7を開としてプロパンガスを不活
性ガスに混合してから吹き込む。なお、図1はCO2と
N2ガスを使用した場合であるが、不活性ガスとしてA
r等の他のガスを使用しても良い。また、プロパンガス
の代わりに、天然ガス等の他の炭化水素ガスを使用して
も良い。
は、O2バルブ8を開としてO2ガスを不活性ガスに混合
してから吹き込む。ガスを通常よりも低流量で吹き込む
場合は、LPGバルブ7を開としてプロパンガスを不活
性ガスに混合してから吹き込む。なお、図1はCO2と
N2ガスを使用した場合であるが、不活性ガスとしてA
r等の他のガスを使用しても良い。また、プロパンガス
の代わりに、天然ガス等の他の炭化水素ガスを使用して
も良い。
【0018】本発明の発明者らは、溶鉄中に不活性ガス
のみを吹き込んで精錬を行う場合に、高流量の不活性ガ
スを流しているとマッシュルームが過度に成長してガス
流路が閉塞気味となり流量が低下してくること、低流量
の不活性ガスを流しているとマッシュルームが溶け落ち
羽口が溶損して寿命が著しく低下すること、ノズル1本
当たりの吹き込み流量をノズル出口断面積で除した見か
けの線流速が200〜400Nm/秒とすれば健全なマ
ッシュルームが形成され羽口の寿命が伸びることを知見
した。すなわち、吹き込みガスによる冷却能がマッシュ
ルームの形成条件を支配する。
のみを吹き込んで精錬を行う場合に、高流量の不活性ガ
スを流しているとマッシュルームが過度に成長してガス
流路が閉塞気味となり流量が低下してくること、低流量
の不活性ガスを流しているとマッシュルームが溶け落ち
羽口が溶損して寿命が著しく低下すること、ノズル1本
当たりの吹き込み流量をノズル出口断面積で除した見か
けの線流速が200〜400Nm/秒とすれば健全なマ
ッシュルームが形成され羽口の寿命が伸びることを知見
した。すなわち、吹き込みガスによる冷却能がマッシュ
ルームの形成条件を支配する。
【0019】そこで、発明者らは、見かけのガス線流速
が200Nm/秒未満あるいは400Nm/秒超となる
ようにガス流量を変更した場合でも冷却能がほぼ一定と
なるようにガス組成を制御すれば健全なマッシュルーム
形成を維持しつつ不活性ガスの吹き込み流量の可変巾
(範囲)を大きくできるとの考えから、見かけの線流速
を400Nm/秒超の高流量のガスを吹き込む場合には
発熱反応を伴うO2ガスを不活性ガスに混合し、見かけ
の線流速を200Nm/秒未満の低流量のガスを吹き込
む場合には分解吸熱反応を伴う炭化水素ガスを不活性ガ
スに混合して吹き込む方法を検討した。
が200Nm/秒未満あるいは400Nm/秒超となる
ようにガス流量を変更した場合でも冷却能がほぼ一定と
なるようにガス組成を制御すれば健全なマッシュルーム
形成を維持しつつ不活性ガスの吹き込み流量の可変巾
(範囲)を大きくできるとの考えから、見かけの線流速
を400Nm/秒超の高流量のガスを吹き込む場合には
発熱反応を伴うO2ガスを不活性ガスに混合し、見かけ
の線流速を200Nm/秒未満の低流量のガスを吹き込
む場合には分解吸熱反応を伴う炭化水素ガスを不活性ガ
スに混合して吹き込む方法を検討した。
【0020】不活性ガスを吹き込む場合には、羽口はガ
スの顕熱のみで冷却され、ガスの比熱から冷却能を計算
すると、25℃のガスを1500℃の溶鉄に吹き込む場
合、CO2ガスの場合が16 kcal/molでN2ガスの場合
が約11 kcal/molとなる。O2ガスを吹き込む場合に
は、ガスの顕熱増加により羽口が奪われる熱よりも、 O2+2C→2CO の発熱反応で受ける熱の方が大きく、差し引き約74 k
cal/molの熱を発生する。従って、CO2ガスを増加す
る場合にはその増加量の16/74=約0.22倍のO
2ガスを混合し、N2ガスを増加する場合にはその増加量
の11/74=約0.15倍のO2ガスを混合すれば、
羽口の冷却能が維持される。
スの顕熱のみで冷却され、ガスの比熱から冷却能を計算
すると、25℃のガスを1500℃の溶鉄に吹き込む場
合、CO2ガスの場合が16 kcal/molでN2ガスの場合
が約11 kcal/molとなる。O2ガスを吹き込む場合に
は、ガスの顕熱増加により羽口が奪われる熱よりも、 O2+2C→2CO の発熱反応で受ける熱の方が大きく、差し引き約74 k
cal/molの熱を発生する。従って、CO2ガスを増加す
る場合にはその増加量の16/74=約0.22倍のO
2ガスを混合し、N2ガスを増加する場合にはその増加量
の11/74=約0.15倍のO2ガスを混合すれば、
羽口の冷却能が維持される。
【0021】また、健全なマッシュルームの形成条件
が、見かけ線流速200〜400Nm/秒であることか
ら、基準流量を Q*(Nm3/時)=300(Nm/秒)×ノズル総断面積(m2)
×3600 と定義すると、不活性ガスのみを吹き込む場合、流量が
2/3Q*以上4/3Q*以下であれば、健全なマッシュ
ルームを維持できる。
が、見かけ線流速200〜400Nm/秒であることか
ら、基準流量を Q*(Nm3/時)=300(Nm/秒)×ノズル総断面積(m2)
×3600 と定義すると、不活性ガスのみを吹き込む場合、流量が
2/3Q*以上4/3Q*以下であれば、健全なマッシュ
ルームを維持できる。
【0022】以上のことから、CO2ガスを見かけ線流
速が400Nm/秒超となる流量Qで吹き込む場合、 0.22×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.22×(Q−2/3
Q*) を満たす流量QOでO2ガスを混合すれば、羽口の冷却能
がほぼ不変となり、健全なマッシュルーム形成が維持さ
れることになる。
速が400Nm/秒超となる流量Qで吹き込む場合、 0.22×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.22×(Q−2/3
Q*) を満たす流量QOでO2ガスを混合すれば、羽口の冷却能
がほぼ不変となり、健全なマッシュルーム形成が維持さ
れることになる。
【0023】同様に不活性ガスとしてN2ガスを使用す
る場合、 0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.15×(Q−2/3
Q*) を満たす流量QOでO2ガスを混合すれば、羽口の冷却能
がほぼ一定となり、健全なマッシュルーム形成が維持さ
れることになる。
る場合、 0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.15×(Q−2/3
Q*) を満たす流量QOでO2ガスを混合すれば、羽口の冷却能
がほぼ一定となり、健全なマッシュルーム形成が維持さ
れることになる。
【0024】実際には、CO2とN2の混合ガスを不活性
ガスとして使用する場合もあり、O2ガスの混合量は、 0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.22×(Q−2/3
Q*) の範囲となる。
ガスとして使用する場合もあり、O2ガスの混合量は、 0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.22×(Q−2/3
Q*) の範囲となる。
【0025】一方、プロパンガスを吹き込む場合には、
ガスの顕熱増加により羽口が奪われる熱に加えて、 C3H8 → 3C+4H2 の分解反応で奪われる熱があり、合計約70kcal/molの
冷却能を有する。従って、CO2ガスを減少する場合は
その減少量の16/70=約0.23倍のプロパンガス
を混合し、N2ガスを減少する場合はその減少量の11
/70=約0.16倍のプロパンガスを混合すれば、羽
口の冷却能が維持される。
ガスの顕熱増加により羽口が奪われる熱に加えて、 C3H8 → 3C+4H2 の分解反応で奪われる熱があり、合計約70kcal/molの
冷却能を有する。従って、CO2ガスを減少する場合は
その減少量の16/70=約0.23倍のプロパンガス
を混合し、N2ガスを減少する場合はその減少量の11
/70=約0.16倍のプロパンガスを混合すれば、羽
口の冷却能が維持される。
【0026】従って、不活性ガス流量を減少して見かけ
線流速が200Nm/秒未満となる流量Qで吹き込む場
合、健全なマッシュルーム形成を維持するためのプロパ
ンガスの混合量QLPGは、O2ガスの時と同様に考えて、 0.16×(2/3Q*−Q)≦QLPG≦0.23×(4/3Q
*−Q) となる。
線流速が200Nm/秒未満となる流量Qで吹き込む場
合、健全なマッシュルーム形成を維持するためのプロパ
ンガスの混合量QLPGは、O2ガスの時と同様に考えて、 0.16×(2/3Q*−Q)≦QLPG≦0.23×(4/3Q
*−Q) となる。
【0027】もちろん、羽口の冷却能は、炉や羽口毎
に、また吹き込みガス種や溶鉄の温度によっても多少異
なり、健全なマッシュルームが形成されるための不活性
ガスの適正流量も異なってくる。従って、本発明を適用
する際には、その炉での不活性ガスの適正流量を把握
し、その適正流量からの増減分の不活性ガスの顕熱を相
殺するだけの冷却能もしくは発熱能を有するように、プ
ロパンガスもしくは他の炭化水素ガスやO2ガスの流量
を計算して、混合、吹き込むのが望ましい。
に、また吹き込みガス種や溶鉄の温度によっても多少異
なり、健全なマッシュルームが形成されるための不活性
ガスの適正流量も異なってくる。従って、本発明を適用
する際には、その炉での不活性ガスの適正流量を把握
し、その適正流量からの増減分の不活性ガスの顕熱を相
殺するだけの冷却能もしくは発熱能を有するように、プ
ロパンガスもしくは他の炭化水素ガスやO2ガスの流量
を計算して、混合、吹き込むのが望ましい。
【0028】
【実施例】容量100tonの転炉を用いて、本発明のガ
ス吹き込み方法と、不活性ガスのみを吹き込んだ場合の
吹き込み状況と羽口溶損速度を比較した。実施例、比較
例とも直径3mmの小径ノズルをスリーブれんがに15本
埋め込んだ羽口を炉底に4本配置し、不活性ガスとして
CO2ガスを使用した。この羽口を使用した場合、本発
明で定義した基準流量Q*は458Nm3/時となる。C
O2ガスの流量が150、450、1500 Nm3/時
の3水準で比較を行い、実施例では、1500Nm3/
時の場合O2ガスを230Nm3/時と混合し、150N
m3/時の場合プロパンガスを70Nm3/時混合して吹
き込んだ。実施例の結果を表1に、比較例の結果を表2
に示す。
ス吹き込み方法と、不活性ガスのみを吹き込んだ場合の
吹き込み状況と羽口溶損速度を比較した。実施例、比較
例とも直径3mmの小径ノズルをスリーブれんがに15本
埋め込んだ羽口を炉底に4本配置し、不活性ガスとして
CO2ガスを使用した。この羽口を使用した場合、本発
明で定義した基準流量Q*は458Nm3/時となる。C
O2ガスの流量が150、450、1500 Nm3/時
の3水準で比較を行い、実施例では、1500Nm3/
時の場合O2ガスを230Nm3/時と混合し、150N
m3/時の場合プロパンガスを70Nm3/時混合して吹
き込んだ。実施例の結果を表1に、比較例の結果を表2
に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】比較例の場合には、150Nm3/時の水
準では羽口の溶損進行が速く、実験回数を重ねるにつれ
吹き込み圧力が低下し、1500Nm3/時の水準では
羽口が閉塞気味となり吹き込み流量が徐々に低下して最
終的に300〜400Nm3/時までしか吹き込めない
ようになった。
準では羽口の溶損進行が速く、実験回数を重ねるにつれ
吹き込み圧力が低下し、1500Nm3/時の水準では
羽口が閉塞気味となり吹き込み流量が徐々に低下して最
終的に300〜400Nm3/時までしか吹き込めない
ようになった。
【0032】一方、実施例では、いずれの流量の場合に
も、安定した吹き込みが実現でき、羽口の溶損速度も大
きな変化は認められなかった。従って、本発明の吹き込
み方法によれば、従来の吹き込み方法に比較して、羽口
の寿命低下なしにガス流量の可変範囲を大幅に拡大でき
ることが明らかになった。
も、安定した吹き込みが実現でき、羽口の溶損速度も大
きな変化は認められなかった。従って、本発明の吹き込
み方法によれば、従来の吹き込み方法に比較して、羽口
の寿命低下なしにガス流量の可変範囲を大幅に拡大でき
ることが明らかになった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、溶鉄内へのガスを吹き込
みに際し、従来の吹き込み方法と比較して、羽口の寿命
の低下なしに、吹き込みガス流量の可変範囲を大幅に拡
大することが可能となった。
みに際し、従来の吹き込み方法と比較して、羽口の寿命
の低下なしに、吹き込みガス流量の可変範囲を大幅に拡
大することが可能となった。
【図1】本発明を実施する際のガスの吹き込み経路の例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 転炉 2 羽口 3 ガスの混合器 4 溶鉄 5 CO2バルブ 6 N2バルブ 7 LPGバルブ 8 O2バルブ
Claims (3)
- 【請求項1】不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行う
に際し、健全なマッシュルームが維持されるように、不
活性ガスの吹き込み流量を増加する場合にはO2ガスを
混合し、および/または、不活性ガスの吹き込み流量を
減少する場合にはプロパン等の炭化水素ガスを混合して
吹き込むことを特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方
法。 - 【請求項2】単管ノズルもしくは単管ノズルを集合した
羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際
し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流量をノ
ズル出口断面積で除した見かけの線流速が400Nm/
秒超となる場合には、下式で示される範囲内の流量QO
Nm3/時のO2ガスを混合して吹き込むことを特徴とす
る溶鉄内へのガスの吹き込み方法。 0.15×(Q−4/3Q*)≦QO≦0.22×(Q−2/3
Q*) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600 - 【請求項3】単管ノズルもしくは単管ノズルを集合した
羽口から不活性ガスを吹き込んで溶鉄の精錬を行うに際
し、ノズル1本当たりの不活性ガスの吹き込み流量をノ
ズル出口断面積で除した見かけの線流速が200Nm/
秒未満となる場合には、下式で示される範囲内の流量Q
LPGNm3/時のプロパンガスを混合して吹き込むことを
特徴とする溶鉄内へのガスの吹き込み方法。 0.16×(2/3Q*−Q)≦QLPG≦0.23×(4/3Q
*−Q) ここで、Q :不活性ガスの吹き込み流量(Nm3/
時) Q* :基準吹き込み流量(Nm3/時)=300(Nm/秒)
×ノズル総断面積(m2)×3600
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3700496A JPH09227921A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 溶鉄内へのガスの吹き込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3700496A JPH09227921A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 溶鉄内へのガスの吹き込み方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09227921A true JPH09227921A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12485567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3700496A Pending JPH09227921A (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 溶鉄内へのガスの吹き込み方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09227921A (ja) |
-
1996
- 1996-02-26 JP JP3700496A patent/JPH09227921A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20031224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |