JPH09228203A - レース編物の編成方法及びレース編物 - Google Patents
レース編物の編成方法及びレース編物Info
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Abstract
ら、同時に所要の局部にのみ伸縮性を付与して、必要に
応じて要部のみを伸長させ、復元させたり、要所を締め
付けたりすることが可能なレース編物を提供する。 【解決手段】 解決のための特徴手段として、複数のウ
ェール1の少なくとも一部の夫々に伸縮糸4を編み込む
と共に、連続して編成する前記コース7群を複数種形成
し、その複数種のコース7群夫々における伸縮糸4を伸
長する伸長度を異ならせて編成する。解決のための特徴
構成として、複数のウェール1の少なくとも一部の夫々
に伸縮糸4を編み込むと共に、縦方向に連続形成された
前記コース7群を複数種編成してあり、その複数種のコ
ース7群夫々に、編み込んだ前記伸縮糸4に付与する前
記縦方向に対する復元収縮性を異ならせてある。
Description
代表される、ループ状に編んだ経糸で形成するウェール
を複数設けたレース編物に関し、詳しくは、前記ウェー
ルの長手方向に伸縮性を付与したレース編物に関する。
を編んで形成されたものであり、多少の伸縮性は有する
点を利用して、そのレースの編み地の一部又は全てのウ
ェールに、ゴム糸等の伸縮性を有する伸縮糸を編み込ん
で、全長に亘って縦方向の弾力性と伸縮性を付与したレ
ース編物があった。こうしたレース編物を編成するレー
ス編機の一種であるラッシェル編機の一例を図4に示
す。ラッシェル編機20は、レース編物10を編成する
編成部24と、前記編成部24で編成された編物10を
巻取るロール25と、前記編成部24に経糸2と緯糸5
などからなる地糸11を夫々供給するグランドビーム2
1と、前記経糸2に編み込むために前記編成部24に伸
縮糸4を供給する伸縮糸ビーム22と、前記編物10の
柄を形成するために前記地糸11の間に挿入して編み込
むために前記編成部24に柄糸6aを供給するための柄
ビーム23などから構成されている。前記編成部24に
は、上記の地糸11、伸縮糸4、柄糸6aなどを導くガ
イドを備える複数の筬、前記経糸2を鎖編みするための
多数の編み針、前記多数の編針を上下に導く針釜等が設
けられており(図示省略)、この編成部24でレース編
物10が形成され、前記巻取ロール25に巻き取られ
る。前記編み針の上下1往復の動作で1つのコース7が
形成され、ウェール1のループ3が形成されるが、詳細
の説明は省略する。前記巻取ロール25に巻き取られる
レース編物10の一例を図5に示す。前記地糸11のう
ちの夫々の経糸2が前記多数の編み針の1回の動作によ
って鎖編みされた多数のウェール1を構成する前記ルー
プ3のニードルループ部3aとシンカーループ部3bの
間に緯糸5が挿入されており、前記ウェール1を連結し
てグランド部12を形成している。これらの地糸11の
編成されたグランド部12には、前記緯糸5の挿入され
るコースピッチによって異なる形状の透孔14が形成さ
れる。前記伸縮糸4は、従来前記ニードルループ部3a
と、前記シンカーループ部3b及び前記緯糸5との間
に、夫々の前記ウェール1に沿って各1本を挿入して編
み込まれており、編み込まれる各地糸11等には必要な
張力は加えられてはいるが、前記伸縮糸4には、大きな
伸長度が与えられ、伸長状態で編み込まれており、この
伸縮糸4の弾性伸縮性能が利用されてレース編物10に
全長に亘って略均一な伸縮性が付与されている。さら
に、前記ニードルループ部3a、前記緯糸5及び前記伸
縮糸4と、前記シンカーループ部3bとの間に、柄糸6
a等の挿入糸6が挿入されて編み込まれて、前記柄糸6
aにより柄が構成された柄部13が形成されている。こ
れらの地糸11及び挿入糸6は、前記伸縮糸4と共に前
記伸縮糸4の伸長状態で編成されたものであり、機上
(つまり、レース編機においてレースを編成している状
態)におけるコース幅(1つのコースを編成して形成さ
れるループの長さ)は一定であり、製品(レース編機か
ら取り外した状態のレース編物)は前記伸縮糸4の弾性
復元力によって前記ウェール1の長手方向に復元収縮し
た状態であり、略編成時の長さまで略均一に伸長可能と
なる。
においては、前記伸縮糸4を機上(即ち、レース編機上
においてレース編物を編成する状態)において伸長状態
で前記ウェール1に編み込むことによって長手方向に前
記伸縮糸4の弾性復元による復元収縮性を付与されては
いるが、この復元収縮性は全長に亘って均一であった。
従って、例えばガードルのような局部のみを締め付ける
のに供するのに、連続した伸縮性のレース編物を利用す
ることは出来ず、必要部分のみにレース編物を縫い付け
ることがなされており、美観的に優れたものとはならな
いという問題があった。そこで、本発明の目的は、上記
の問題点を解決し、連続したレース編物を縫い付けて装
飾しながら、同時に所要の局部にのみ復元収縮性を付与
して、必要に応じて要部のみを伸長させ、復元させた
り、要所を締め付けたりすることが可能なレース編物を
提供するところにある。
レース編機の1動作サイクルで複数の経糸を鎖編みして
複数のループが横に並ぶコースを形成し、前記コースを
縦方向に連続形成して、複数のウェールを同時に編成す
るに際して、前記複数のウェールの少なくとも一部の夫
々に伸縮糸を編み込むと共に、連続して編成する前記コ
ース群を複数種形成し、その複数種のコース群夫々にお
ける伸縮糸を伸長する伸長度を異ならせて編成する(請
求項1に対応)点にある。 〔特徴手段の作用効果〕従って、上記特徴構成によれ
ば、機上(即ち、レース編機上においてレース編物を編
成する状態)において伸縮糸を伸長して(つまり、伸縮
糸に他の糸より大きな伸長度を与えて)編成することに
よって、伸縮糸を大きく伸長した場合には伸縮糸は大き
な弾性復元力を示すので、その伸縮糸を編み込んだウェ
ールには、伸長された伸縮糸の弾性復元力によって大き
な復元収縮力が加わり、この伸長の度合いが小なる場合
にはこの復元収縮力は小さくなるので、長手方向の部分
によって長手方向に伸長した際の復元収縮力の異なるレ
ース編物を編成することが出来る。その結果、例えば、
ガードルに装飾を兼ねて縫い付けられる伸縮性のレース
編についていえば、異なる部分において異なる締め付け
力を発揮しながら、継ぎ足すこと無く用いることが出
来、美観の優れたガードルに利用可能なレース編物を提
供出来るようになる。 〔付加的手段1及び作用効果〕尚、前記特徴手段におい
て編成するコース群を2種形成するとともに、前記形成
した一方の第1コース群においては前記伸縮糸を伸長
し、または伸長することなく、前記形成した他方の第2
コース群においては前記伸縮糸を前記第1コース群に比
して大きな伸長度で伸長して編成する(請求項2に対
応)ようにすればよく、このようにすれば、伸縮糸を伸
長することによってウェールに復元収縮力が加わるもの
であるから、前記第1コース群においては復元収縮性を
付与し、または付与せず、前記第2コース群においては
前記第1コース群に比して大きな復元収縮性を付与した
レース編物を編成することが出来、要部のみに締め付け
力を与える用途に適したレース編物を編成出来る。その
結果、例えば、ガードルの必要部分のみに締め付け力を
付与しながら、所望の装飾を付することが可能なレース
編物を提供出来るようになる。 〔付加的手段2及び作用効果〕また、レース編機上にお
いて、前記付加的手段1を構成する、前記第1コース群
におけるコース幅に比して前記第2コース群におけるコ
ース幅を大きく編成する(請求項3に対応)ようにすれ
ばなおよく、このようにすれば、編成後のレース編物
は、上記コース幅(即ち、機上におけるコース間隔、つ
まり、レース編機におけるレース巻取りドラムの巻取り
量)までは伸長可能であり、前記第1コース群と前記第
2コース群とで異なる伸縮度(つまり、レース編物を放
置してある状態からその長手方向に引っ張った状態へ
の、そのレース編物の地の長さの変化の度合い)を前記
レース編物に付与することが可能になる。従って、復元
収縮力は伸縮糸の弾性復元力によって加わるものである
から、その伸縮糸の引き伸ばす程度によって復元収縮力
が決まり、小なるコース幅の部分の伸縮度の限界を超え
て引き伸ばした場合には、大きなコース幅の部分のみが
さらに伸長する結果、引き伸ばしたレース編物は、前記
大きなコース幅の部分は大きな復元収縮性を発揮し、部
分的に異なる復元収縮性を発揮することになる。これ
は、肌着等の装飾に用いる場合に、伸縮性を付与したい
部分(例えば、肌着の襟ぐりの胸部分や、ウエストの脇
部分)等を、開きを備えず、従って、ファスナーを用い
たり、ホック止めすることなくレース飾りする場合に用
いるのに適したレース編物を編成するのに適している。
その結果、例えば、ガードル等の下着や衣類の必要部分
のみに締め付け力を付与しながら、所望の装飾を付する
と同時に、その締め付け力を調節することが可能なレー
ス編物を編成出来るようになる。尚、ウェスト部にレー
ス編物を用いて縫製する衣類に本手段によって編成した
レース編物を適用するような場合には、脇部分にレース
編物の大きな伸縮性を付与した部分を配置して、或い
は、背部にレース編物の大きな伸縮性を付与した部分を
配置して縫製すれば、脇開き或いは背開きを設けないで
も着脱容易な衣類とすることが出来、さらに、衣類の美
観をも向上することが出来る。 〔付加的手段3及び作用効果〕そして、前記付加的手段
1又は2を構成する、前記第1コース群と、前記第2コ
ース群とを交互に編成する(請求項4に対応)ようにす
ればさらによく、このようにすれば、レース編物に異な
る復元収縮性を有する部分を交互に配置出来るようにな
る。その結果、例えば、ガードルに用いる場合には、そ
のサイズに合わせて復元収縮性の異なる部分を配置して
おけば、必要部分のみに締め付け力を付与しながら、所
望の装飾を付すると同時に、その締め付け力を調節する
ことが可能なレース編物を編成できるようになる。 〔付加的手段4及び作用効果〕さらに、前記特徴手段又
は、付加的手段1〜3の何れかに記載の複数のウェール
の全てに、伸縮糸を編み込む(請求項5に対応)ように
すれば一層よく、このようにすれば、レース編物の幅全
体に亘って上記のような部分的、或いは部分によって異
なる伸縮性を付与したレース編物を編成することが出来
る。その結果、例えば、ガードルに用いる場合には、弾
性復元力の大きな伸縮糸を編み込むことによって、必要
箇所のみに充分な締め付け力を付与できる装飾を兼ねた
レース編物を編成できるようになる。
特徴構成は、鎖編みした経糸で縦方向に形成されたウェ
ールを複数設けてあり、複数の前記経糸における複数の
ループが横に並ぶコースを縦方向に連続形成して編成し
てあるレース編物において、前記複数のウェールの少な
くとも一部の夫々に伸縮糸を編み込むと共に、縦方向に
連続形成された前記コース群を複数種編成してあり、そ
の複数種のコース群夫々に、前記縦方向に伸長した際の
前記編み込んだ伸縮糸の弾性復元による復元収縮性を異
ならせてある(請求項6に対応)点にある。 〔作用効果〕従って、上記特徴構成によれば、縦方向に
連続形成された複数種のコース群夫々に、前記編み込ん
だ伸縮糸が前記縦方向に伸長した際にもたらす復元収縮
性を異ならせてあるので、その伸縮糸を編み込んだウェ
ールには、各コース群によって異なる復元収縮性が付与
され、この復元収縮性の差異によって、長手方向の部分
によって復元収縮性の異なるレース編物となる。これ
は、肌着等の装飾に用いる場合に、伸縮性を付与したい
部分(例えば、肌着の襟ぐりの胸部分や、ウエストの脇
部分等)に、開きを設けることなく、従って、ホック止
めすることなくレース飾りする場合等に用いるのに適し
たレース編物となる。その結果、例えば、ガードルに装
飾を兼ねて縫い付けられるレース飾りのように、異なる
部分において異なる締め付け力を発揮させたい場合に
も、レース編物を継ぎ足すこと無く用いることが出来、
美観の優れたガードルを提供出来るようになる。尚、ウ
ェスト部にレース編物を用いて縫製する衣類に本特徴構
成のレース編物を適用するような場合には、脇部分にレ
ース編物の大きな伸縮性を付与した部分を配置して、或
いは、背部にレース編物の大きな伸縮性を付与した部分
を配置して縫製すれば、脇開き或いは背開きを設けない
でも着脱容易な衣類とすることが出来、さらに、衣類の
美観をも向上することが出来る。 〔付加的構成1及び作用効果〕尚、前記特徴構成におけ
る複数のウェールの全てに前記伸縮糸を編み込んで(請
求項7に対応)あればよく、このようにすれば、レース
編物の幅全体に亘って上記のような部分的、或いは部分
によって異なる復元収縮性が付与される。その結果、例
えば、ガードルに用いる場合に、弾性復元力の大きな伸
縮糸が編み込まれたものを用いれば、必要箇所のみに充
分な締め付け力を付与できると同時に、装飾を兼ねるこ
とができる。 〔付加的構成2及び作用効果〕また、前記特徴構成に記
載の縦方向に連続形成された前記コース群を2種形成
し、前記形成した一方の第1コース群と、他方の第2コ
ース群とを交互に繰り返し編成して、或いはこれに前記
付加的構成1を附加して(請求項8に対応)あればなお
よく、このようにすれば、レース編物には、異なる復元
収縮性を有する部分が交互に配置される。その結果、例
えば、ガードルに用いる場合に、レース編物に、その用
途及びサイズに合わせて復元収縮力の異なる部分を配置
しておけば、必要部分のみに締め付け力を付与しなが
ら、所望の装飾を付すると同時に、その締め付け力を所
望の配分とすることが可能になり、美観に優れ、且つ、
有効に身体を締め付けることの出来るガードルを提供す
ることが出来る。また、全体的に伸縮性を有するトリコ
ット製の肌着等に用いる場合に、襟開き、脇のファスナ
ー止め或いはホック止め等を用いない、美観に優れた肌
着を提供できるようになる。 〔付加的構成3及び作用効果〕そして、前記付加的構成
2に記載の前記第1コース群においては前記編み込んだ
伸縮糸による復元収縮性を付与することなく、前記第2
コース群においては前記復元収縮性を付与するように、
前記伸縮糸を前記ウェールに編み込んで(請求項9に対
応)あればさらによく、このようにすれば、前記第1コ
ース群においては復元収縮性を有せず、前記第2コース
群においては復元収縮性を有するレース編物になり、要
部のみに伸縮性を与えたり、締め付け力を与える用途に
適した、部分的に復元収縮性を有するレース編物とな
る。殊に、編み込む伸縮糸の弾性復元力をレース編物の
幅方向に変化させれば、伸縮性を有する部分において湾
曲するレース編物となる。その結果、例えば、ガードル
に用いる場合には、その必要部分のみに締め付け力を付
与しながら、所望の装飾を付することが可能になり、ま
た、全体的に伸縮性をあまり有しない肌着等に用いる場
合に、襟開き、脇のホック止め等を用いる部分には生地
を配さず、この部分の生地に代えてこのレース編物の伸
縮性を有する部分を配置すれば、美観に優れた肌着を提
供できるようになる。
て、以下に、図面を参照しながら説明する。以下に本発
明の特徴手段を適用した特徴構成の一実施形態を示す
が、図1は、図4に示したラッシェル編機の編成部24
からロール25に巻き取られる機上レース10aの部分
を模式的に示したもので、経糸2、挿入糸6は省略して
ある。本発明に用いるラッシェル編機の図面は省略する
が、図4と同様の構成であり、伸縮糸ビーム22から編
成部24に到る間の伸縮糸4が張力調整手段(図外)を
経由して編成部24に送り込まれている点に特徴があ
る。レース編物10は図2のような一般構成からなって
いる。レース編物10のグランド部12、柄部13及び
透孔14に関しては、従来のレース地の構成と同様に、
多数のウェール1を構成する経糸2の形成するループ3
のニードルループ部3aとシンカーループ部3bの間に
緯糸5が挿入されており、前記ウェール1を連結してグ
ランド部12を形成している。これら経糸2及び緯糸4
の編成されたグランド部12には、前記緯糸5の挿入さ
れるコースピッチ等の変化によって異なる形状の透孔1
4が形成されている。さらに、前記ニードルループ部3
a及び前記伸縮糸4と、前記シンカーループ部3bとの
間に、前記緯糸5と共に柄糸6a等の挿入糸6が挿入さ
れて編み込まれて、前記柄糸6aにより柄が構成された
柄部13が形成されている。ゴム糸からなる伸縮糸4
は、前記ニードルループ部3aと、前記シンカーループ
部3b及び前記緯糸5、前記挿入糸6等との間に、前記
ウェール1に沿って挿入して編み込まれている。つま
り、他の糸は伸長度は一定のまま、レース編物10の長
手方向の部分によってロール25の巻取速度を変えて編
成されながら、前記ゴム糸4は、前記他の糸より大きな
伸長度を与えた伸長状態で編み込まれ、さらに、前記経
糸2、緯糸5及び柄糸6aは、前記ゴム糸4と共に前記
ゴム糸4の伸長状態で編成されたものであり、前記ゴム
糸4の伸縮性能が利用されてレース編物10に伸縮性が
付与されている。つまり、前記レース編物10にその長
手方向に引張り力を加えた際に、前記ゴム糸4が伸長す
る結果、そのゴム糸4の弾性復元力が各ウェール1に及
ぼされて、前記レース編物10は伸長すると同時に、復
元収縮力を発揮するようになるのである。前記ゴム糸4
は、第1ゴム糸4aと第2ゴム糸4bとからなり、前記
第1ゴム糸4aは、夫々ループ3のニードルループ部3
aとシンカーループ部3bとの間に全て挿入されて編み
込まれ、前記第2ゴム糸4bは、夫々ループ3のニード
ルループ部3aとシンカーループ部3bとの間に一部間
欠的に挿入されて編み込まれている。従って、前記ルー
プ3には、前記第1、第2ゴム糸4a,4bが共に同一
方向に沿って挿入されているものと、交差して挿入され
ているものと、前記第1ゴム糸4aのみが挿入されてい
るものとがある。このため、レースの仕上げ段階で熱を
加えられたときに、前記第1・第2ゴム糸4a,4bが
共に挿入されている前記ループ3の部位において、前記
第1、第2ゴム糸4a,4bが一部互いに融着し、前記
グランド部12に於けるウェール1の長手方向に位置を
拘束されるようになる。その結果、レースの長手方向端
部において切断した場合にも、前記ゴム糸4a,4bが
共にレース中に抜け込むことがなくなる。さらに、上記
のように、前記ループ3には、前記第1ゴム糸4aのみ
が挿入されているものがあるので、少なくともこれらの
ループにおいては、上述したループ内において挿入糸が
余裕を持って挿入されているので、充分な伸縮性をレー
スに付与することが可能となる。
上レース10aを模式的に示したもので、ゴム糸4は編
み込み方、本数を示しておらず、また、地糸11のうち
経糸2のみを示しており、レース編物10は、復元収縮
性を付与しない第1コース群8で構成するリジッドゾー
ンR(つまり、殆ど伸縮性を有しない領域。)と、復元
収縮性を付与した第2コース群9で構成したストレッチ
ゾーンS(つまり、大きな伸縮性を有する領域。)とが
連続して繰り返し配置されている。図示を省略した緯糸
5、挿入糸6等は、前記リジッドゾーンR、前記ストレ
ッチゾーンS共に同一のコースピッチで編み込まれてい
る。そして、前記ストレッチゾーンSにおけるコース幅
15bは、前記リジッドゾーンRにおけるコース幅15
aに比して大きくしてあり、ゴム糸4の復元収縮代を大
きくしてある。このようにコース幅15を変化させるこ
とによって、レース編物10の長さ方向への復元収縮性
に変化を持たせてある。さらに、前記リジッドゾーンR
においては、ゴム糸4には他の地糸11等の糸の伸長度
と同等の伸長度を与えているが、前記ストレッチゾーン
Sにおいては、前記コース幅15の変化に伴って、伸長
度を変化させており、大きな伸長度をゴム糸4に付与し
ている。このように構成してあるので、レース編物10
は、製品の状態では、前記ループ3が前記コース幅15
までの伸長を可能としているので、レース編物10を引
き伸ばした状態では、前記リジッドゾーンRにおいて
は、ゴム糸4がレース地の伸縮性程度(前記コース幅1
5a程度)にまでしか伸びないが、前記ストレッチゾー
ンSにおいては、前記コース幅15b程度にまで伸び得
るので、部分的に伸縮性を有するレース編物となるので
ある。尚、図2に示したように、ゴム糸4を第1・第2
両ゴム糸4a,4bとして、ウェール1への挿入箇所に
おいて交差させるように編み込んであれば、上述のよう
に両ゴム糸4a,4bがループ3に対して相対移動し難
くなるので、前記リジッドゾーンRと前記ストレッチゾ
ーンSとの間を移動することを阻止出来、両ゾーンR,
Sを確実に形成できる。なお、図1においては緯糸5、
挿入糸6等は図示を省略し、第2コース群9はコース数
を実際より少なく示している。
を参照しながら詳しく説明すると、地糸11と挿入糸6
とは従来同様に供給されるが、ゴム糸4は、前記伸縮糸
ビーム22から前記張力調整手段(図外)を経由して前
記編成部24に送り込まれている。前記張力調整手段の
具体的構成は説明を省略するが、前記伸縮糸ビーム22
から前記編成部24へのゴム糸4の経路長を変更可能に
構成されている。つまり、前記ゴム糸4への伸長度付与
は、前記ゴム糸4の前記伸縮糸ビーム22からの繰出し
速度と前記レース編物10を巻取る前記ドラム25の巻
取り速度との差によって行われるので、前記コース幅1
5が前記ドラム25の1コース間の巻取り量によって決
定されることから、前記ドラム25からの繰出し速度に
連動させて前記伸縮糸ビーム22を制御するのである
が、前記伸縮糸ビーム22から前記編成部24に到る経
路長が一定であれば、前記リジッドゾーンRから前記ス
トレッチゾーンSへの移行の際、及び、前記ストレッチ
ゾーンSから前記リジッドゾーンRへの移行の際に、ゴ
ム糸4に附加すべき伸長度の変化に大きな遅れが生ずる
ので、この遅れを小さくするために前記張力調整手段を
用いているのである。この張力調整は、前記伸縮糸ビー
ム22から前記編成部24に到る経路長を変化させるこ
とによって行う。これは、例えば、複数のガイドを設
け、各ガイドを経由する経路に前記ゴム糸4の経路を形
成し、これらのガイドを相対移動させることによって、
これらのガイドを経由するゴム糸4の経路長を変化させ
ることが出来る。つまり、前記リジッドゾーンRから前
記ストレッチゾーンSへの移行の際には、所望の伸長力
に到るまで前記経路長を長くし、前記ストレッチゾーン
Sから前記リジッドゾーンRへの移行の際には、前記経
路長を元に戻すのである。例えば、この経路長の変更は
約3秒間(例えば約10コースの編成の間)に行う。こ
のようにすれば、ごく狭い幅の中で連続的に伸縮性を変
化させたレース編物とすることが出来る。このようにし
て編成したレース編物10の伸縮性を説明する図を図3
に示した。図中(イ)は製品即ち自然に放置した状態の
レース編物10の外形を示し、(ロ)は長手方向に引張
った状態のレース編物10の外形を示している。尚、外
観形状は形状変化を判りやすくするために単純化して示
し、レース地に施された模様は図示を省略したが、
(イ)の状態においては前記リジッドゾーンR、前記ス
トレッチゾーンS共に模様の差異はなく、(ロ)の状態
においては、前記リジッドゾーンRは殆ど変化していな
いに対して、前記ストレッチゾーンSは引張り方向に伸
長するとともに、前記模様も前記長手方向に伸びるよう
になる。
明する。 〈1〉上述の実施の形態においては、伸縮糸4を同一の
ウェールに2本編み込んだものを示したが、この伸縮糸
の本数は任意であり、1本であってもよく、また3本以
上であってもよい。 〈2〉上述の実施の形態においては、前記伸縮糸をウェ
ールへの編み込み位置で一部交差させたものを示した
が、これは好ましい実施の形態であって、全挿入位置で
交差させてあってもよく、また、交差させないで編み込
んであってもよい。さらに、一方の伸縮糸を各ループに
挿入し、他方の伸縮糸を間欠的にループに挿入したもの
を示しているが、これも、両者共に全ループに挿入して
あってもよく、また、両者共に間欠的にループに挿入し
てもよい。 〈3〉上述の実施の形態においては、前記伸縮糸は全ウ
ェールに挿入したものを示したが、一部のウェールには
挿入しないものであってもよく、また、挿入本数を異な
らせて各ウェールに挿入してあってもよい。さらに、挿
入する前記両伸縮糸は同じ弾性復元力のものとしたが、
異なる弾性復元力の伸縮糸を夫々のウェールに挿入して
もよい。尚、伸縮糸の弾性復元力によって各ウェールに
加える復元収縮力をレース編物の幅方向に傾斜させてあ
れば、前記ストレッチゾーンにおいて湾曲した形状のレ
ース編物を得ることが出来る。 〈4〉上述の実施の形態においては、第2コース群9か
ら成るストレッチゾーン15bと、第1コース群8から
成るリジッドゾーン15aとから成る2つの部分を形成
したレース編物を示したが、仮に、2種類の領域を設け
る場合にも、上記第1コース群8にも復元収縮性を付与
して別のストレッチゾーンを形成し、復元収縮性の異な
る2領域から構成したレース編物としてもよく、また、
3領域以上に領域を分けて、各領域に異なる復元収縮性
を付与したレース編物を構成してもよい。 〈5〉上述の実施の形態においては、ストレッチゾーン
15bと、リジッドゾーン15aとの間で機上における
前記コース幅を異ならせたものを示したが、これは好ま
しい実施の形態であって、このコース幅は変化しなくて
もよい。また、上記リジッドゾーン15aに代えて、上
記ストレッチゾーン15bに比して復元収縮性の小なる
ストレッチゾーンを形成してあってもよい。 〈6〉上述の実施の形態においては、ストレッチゾーン
15bとリジッドゾーン15aとを交互に連続して配置
してレース編物を形成する例を示したが、レース編物を
長さ方向に繰り返すことなく前記リジッドゾーン15a
と前記ストレッチゾーン15bとを形成してもよく、さ
らに、3領域以上の復元収縮性の異なる領域を形成して
もよい。こうすれば、一度の編成準備作業で、異なるレ
ース編物、例えば、殆ど復元収縮性を付与しないリジッ
ドレースと復元収縮性を付与したストレッチレースとを
連続して編成することが出来、レース編み作業の効率化
を図ることが出来る。これは、同様にして、伸縮性の異
なる2種類以上のレース編物を一度の準備作業で編成す
ることが可能であることを意味しており、多種少ロット
生産の場合に有効な生産方法を提供することが可能であ
ることを意味している。つまり、同一素材のレース編物
で伸縮性の異なるレース編物を編成する場合に、レース
編機の幅全体を用いて編成するにはロットサイズが小さ
すぎて、1反の巻取り長さを短くしなければならないよ
うな場合においても、本発明の編成方法によって連続し
て他のロットを編成することが可能で、必要ならばパタ
ーン板を取り替えるだけで、手間の掛かるガイドへの糸
の挿入作業を省略出来て、生産の効率化に資するもので
ある。尚、このような複数種のレース編物を連続して編
成する場合には、上記の実施の形態に例示した張力調整
機構は必ずしも用いなくてよい。
連続したレース編物を縫い付けて装飾しながら、同時に
所要の局部にのみ伸縮性を付与して、必要に応じて要部
のみを伸長させ、復元させたり、要所を締め付けたりす
ることが可能なレース編物を提供出来るようになった。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
的説明図
説明図
ース編機の側面図
部説明図
Claims (9)
- 【請求項1】 レース編機の1動作サイクルで複数の経
糸(2)を鎖編みして複数のループ(3)が横に並ぶコ
ース(7)を形成し、前記コース(7)を縦方向に連続
形成して、複数のウェール(1)を同時に編成するレー
ス編物の編成方法であって、 前記複数のウェール(1)の少なくとも一部の夫々に伸
縮糸(4)を編み込むと共に、連続して編成する前記コ
ース(7)群を複数種形成し、その複数種のコース
(7)群夫々における伸縮糸(4)を伸長する伸長度を
異ならせて編成するレース編物の編成方法。 - 【請求項2】 前記コース(7)群を2種形成するとと
もに、前記形成した一方の第1コース群(8)において
は前記伸縮糸(4)を伸長し、または伸長することな
く、前記形成した他方の第2コース群(9)においては
前記伸縮糸(4)を前記第1コース群(8)に比して大
きな伸長度で伸長して編成する請求項1記載のレース編
物の編成方法。 - 【請求項3】 レース編機上において、前記第1コース
群(8)におけるコース幅に比して前記第2コース群
(9)におけるコース幅を大きく編成する請求項2記載
のレース編物の編成方法。 - 【請求項4】 前記第1コース群(8)と、前記第2コ
ース群(9)とを交互に編成する請求項2又は3に記載
のレース編物の編成方法。 - 【請求項5】 前記複数のウェール(1)の全てに、伸
縮糸(4)を編み込む請求項1〜3の何れかに記載のレ
ース編物の編成方法。 - 【請求項6】 鎖編みした経糸(2)で縦方向に形成さ
れたウェール(1)を複数設けてあり、複数の前記経糸
(2)における複数のループ(3)が横に並ぶコース
(7)を縦方向に連続形成して編成してあるレース編物
であって、 前記複数のウェール(1)の少なくとも一部の夫々に伸
縮糸(4)を編み込むと共に、縦方向に連続形成された
前記コース(7)群を複数種編成してあり、その複数種
のコース(7)群夫々に、前記縦方向に伸長した際の前
記編み込んだ伸縮糸(4)の弾性復元による復元収縮性
を異ならせてあるレース編物。 - 【請求項7】 前記複数のウェール(1)の全てに前記
伸縮糸(4)を編み込んである請求項6記載のレース編
物。 - 【請求項8】 前記縦方向に連続形成された前記コース
(7)群を2種形成し、前記形成した一方の第1コース
群(8)と、他方の第2コース群(9)とを交互に繰り
返し編成してある請求項6又は7に記載のレース編物。 - 【請求項9】 前記第1コース群(8)においては前記
編み込んだ伸縮糸(4)による復元収縮性を付与するこ
となく、前記第2コース群(9)においては前記復元収
縮性を付与するように、前記伸縮糸(4)を前記ウェー
ル(1)に編み込んである請求項8記載のレース編物。
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