JPH09228206A - 編機用複合針 - Google Patents

編機用複合針

Info

Publication number
JPH09228206A
JPH09228206A JP27103396A JP27103396A JPH09228206A JP H09228206 A JPH09228206 A JP H09228206A JP 27103396 A JP27103396 A JP 27103396A JP 27103396 A JP27103396 A JP 27103396A JP H09228206 A JPH09228206 A JP H09228206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
needle
tongue
opening
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27103396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yabuta
正弘 籔田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shima Seiki Mfg Ltd filed Critical Shima Seiki Mfg Ltd
Priority to JP27103396A priority Critical patent/JPH09228206A/ja
Publication of JPH09228206A publication Critical patent/JPH09228206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スライダーに揺動自在に軸支される鈎口開閉子
を備えた新規な構成の編機用複合針の提供及び鈎口開閉
子の揺動により針に対する糸の供給条件の許容範囲を大
きくできる前記した編機用複合針の提供等を目的とす
る。 【解決手段】針幹の先端にフック部を有する針本体と該
針本体の長手方向に進退自在なスライダーと一端にタン
グを有し前記スライダーに揺動自在に取付けられる鈎口
開閉子とからなる複合針であって、前記鈎口開閉子が前
記針本体とスライダーとの相対な運動関係において揺動
変位されフックの鈎口を開閉するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横編機、丸編機等
の編機において使用する複合針に関する。
【0002】
【従来の技術】針本体と、針本体に対し相対移動して針
本体の先端に設けたフックの鈎口部を開閉する先端にタ
ング部を有するスライダーとを備えた編機の複合針が知
られている。複合針は編成運動における編針のストロー
クの行程がベラ針の略半分でよいのでカムキャリッジを
小型にし生産性の向上を図ること、針の長寿命化、およ
び生地の風合いが柔らかくなるなど多くのメリットを有
する。
【0003】複合針は上記したように針本体とスライダ
ーとの進退動による相対移動によりフック部の鈎口を開
閉することで給糸口から供給される糸をフックで捕捉し
たり、既に編成され針に係止された編目を鈎口部を閉じ
たフック上縁を越えてノックオーバーさせる。そのため
糸をフックで捕捉するためには少なくとも糸がフックま
たはスライダーの何れかで捕捉できる位置へ供給しなけ
ればならない。ベラ針の場合では、給糸口から供給され
る糸はベラの回動領域内に存在すればよく、フック部に
向かって回動するベラによって糸が鈎口内へ押し下げら
れ鈎口が閉じられるので給糸条件の許容範囲は複合針の
場合に比べ格段に大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した複合針とは異なり、スライダーに揺動自在に軸支さ
れる鈎口開閉子を備えた新規な構成の編機用複合針を提
供することである。
【0005】また、本発明の他の目的は、給糸条件の許
容範囲を大きくできる編機用複合針を提供することであ
る。
【0006】また、本発明の他の目的は、針の長手方向
に対し横向きの荷重がかかる場合にもタング部を強固に
支持できる編機用複合針を提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は、針に係止され
た編目がフックを越えてノックオーバーされるようにそ
のタイミングを遅らせるための編機用複合針を提供する
ことである。
【0008】また、本発明の他の目的は、目移し機能を
備えた編機用複合針を提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、編目に過度の
テンションをかけず編目をスムーズに目移しするための
編機用複合針を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の複合針は、針幹
の先端にフック部を有する針本体と、該針本体の長手方
向に進退自在なスライダーと、一端にタングを有し、前
記スライダーに揺動自在に取付けられる鈎口開閉子とか
らなり、前記鈎口開閉子が前記針本体とスライダーとの
相対的な運動関係において揺動変位されフック部の鈎口
を開閉する。鈎口開閉子の揺動は、複合針自身の構造か
ら引き起こすことやあるいは編機に設けた揺動駆動機構
などの適宜手段によって引き起こすことができる。これ
により新規な構造の複合針の編機での使用が可能とな
る。
【0011】スライダーが針本体のフック部に近づく方
向に相対移動するときに鈎口開閉子が揺動され、そのタ
ング先端部を上昇して鈎口を閉鎖し、スライダーが針本
体のフック部から離れる方向に相対移動するときにタン
グ先端部を下降させ、鈎口を開放する。複合針自体の構
成によって鈎口開閉子を揺動変位する場合は、針本体に
形成されたカム面に鈎口開閉子の一部が係合するように
する。そのとき鈎口開閉子のタング下縁部が針本体に形
成したカム面に係合するときにタング先端部が上昇し、
タング部後方に設けた係合突起が前記カム面の後方に形
成したカム面に係合するときにタング先端部が下降す
る。
【0012】カム面を鈎口開閉子のタング部を収容する
収容溝の溝底に形成することで編成中の鈎口開閉子は針
本体に強固に支持される。また、鈎口開閉子のタング上
縁にノックオーバーのタイミングを遅らせる凹部を形成
することでタング上縁部を滑動してノックオーバーされ
る編目を一時的に停滞させる。複合針に編目受け渡しの
ための受け針進入用の空間を設けた。この受け針進入用
の空間は、針本体の一側面に貼付される羽根、あるいは
鈎口開閉子のタング部を含む先端側がフックを越えて進
出し、鈎口開閉子の該フックを越えた部分で形成され
る。これにより本発明の複合針を使用して編目形成と編
目の受け渡しを行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の複合針の実施の形態を図
面とともに以下説明する。尚、説明の便宜を図る目的で
複合針の新規な構造部分についてのみ詳述するものと
し、公知のものと何ら変わらず本発明の特徴部分とされ
ないような部分についての図示あるいは説明は省略す
る。図1は本発明の実施の形態の複合針の全体概略図を
示したもので、複合針1を構成する針本体3、スライダ
ー5、鈎口開閉子7の各部品とジャック9が編機の針溝
内に装着されるように組み合わされた状態を示す。図2
は、複合針1の特徴部分を拡大して示した図で、図2−
Aは側面図、図2−Bは図2−Aを鈎口開閉子の側面か
ら見た縦断面、図2−Cは図2−Aにおける線I−Iに
おける矢視方向の断面を拡大した図を示す。本実施の形
態は、フック部11の高さよりもチーク部13の高さを
低くさせ針に係止される編目がチーク13上を滑動する
際に過大なテンションがかからないタイプの複合針に適
用させた例である。
【0014】針本体3は、本体上縁にスライダー5を摺
動支持する幹状のシャンク部15と本体の先端側に高さ
の一段低い先頭部分17を有する。先頭部分17には先
端から鈎口を有するフック部11、それに続いてスロー
ト部19と上縁を平坦面とするチーク部13が形成され
る。チーク部13には上縁を切削して長手溝21が形成
されている。この長手溝21は、タング部23を収納で
きるスペースを確保するとともに前方にフック部11に
向かって上昇した傾斜面25aと後方にシャンクに向か
って上昇する傾斜面25bを溝底にカム面25として形
成し、その間に針本体下縁に開口する貫通孔27を備え
ている。また針本体3に段差を形成するチーク部13と
シャンク部15との間に凹欠部29が形成され、後述す
るスライダー3の係合突起31が嵌合できるようになっ
ている。また、針本体3のシャンク部15にはジャック
9と連結する嵌合凹部33が設けられる。本実施の形態
では、針本体3とジャック9は別体にて構成されている
が一体としても構わない。ジャック9には進退操作用の
制御バット35が設けられ、後述するスライダー5の制
御バット37とともに不図示のカムキャリッジ等の操作
手段によって進退操作され編成を行う。
【0015】スライダー5は針本体3の厚みと均しい厚
みを有し、針本体3のシャンク部15上縁に摺動自在に
支持されている。スライダー5は針本体3のシャンク部
15上に摺接する長手方向に延びるシャンク部39と先
端に鈎口開閉子7を揺動自在に取付け支持する取付部4
1およびスライダー5後退時に針本体3のシャンク部1
5前縁に形成した凹欠部29に嵌合する係合突起31を
有する。シャンク39先端に設けた取付部41には、鈎
口開閉子7の上腕部47を挿入するスリット状の溝43
が形成される。該溝43側壁には鈎口開閉子7の枢支軸
線と同軸の貫通孔45が形成される。該溝43天井部分
は挿入される鈎口開閉子7の外形に沿った形状に形成さ
れている。
【0016】鈎口開閉子7は大略U字形状をしており、
その一端に設けた上腕部47に厚み方向に貫通する孔4
9を形成する。上腕部47を前記スライダー5の溝43
内に挿入して符号48で示すピンやリベット等を前記各
孔47,49に貫挿する等の適宜方法にて鈎口開閉子7
をスライダー5に揺動自在に軸支させる。上腕部47に
対峙する他方には先端をフック部11と接離するタング
部23が形成される。図示のようにフック部11に向か
って真っ直ぐ延びるタング部23は、針に係止された編
目が滑動する上縁部51、その反対側に下縁部53、お
よびフック部11に当接して鈎口を閉鎖する先端部55
を備える。
【0017】タング部23の先端側は、上縁部51の一
部に凹部51aを形成するとともに下縁部53に膨出部
53aを形成したく字形形状を有する。この凹部51a
は、編目形成の際にタング上縁部51を滑ってノックオ
ーバーされるべき編目のノックオーバーのタイミングを
遅らせるように作用し、編目が完全に鈎口を閉鎖してい
ないタング先端部55からフック内に落ち込むというト
ラブルを解消する働きを有する。符号53bは、膨出部
53aに続く後方下縁部である。この下縁部53に形成
した膨出部53aはスライダー5と針本体3とが相対移
動してスライダー5が前進する際に針本体3に削設した
長手溝21の溝底に形成された傾斜面25aに係合し鈎
口開閉子7を反時計回りに揺動変位させる。タング部2
3に膨出部53aを必ずしも設ける必要はないが、膨出
部53aを設け、これを針本体3に設けた傾斜面25a
と係合させることでタング部の先端部55の揺動量を大
きくでき、その分高く上昇させることができる。膨出部
53aをタング先端部55から遠ざかる位置に形成する
程タング先端部55の上昇量は増大する。また、針本体
3の傾斜面25aの傾斜角等を変更することで針本体3
とスライダー5との相対移動量に対する鈎口開閉子7の
揺動量を変更できる。このようにフック部11の鈎口を
閉鎖する場合のタング先端部55の進出軌跡はタング下
縁部53と針本体3との係合関係によって種々変更可能
で、複合針のタイプに応じてその関係を決定すればよ
い。
【0018】鈎口開閉子7の上腕部47とタング部23
を形成するU字の付け根部分57は針に係止される編目
の下限位置を規制する。付け根部57の後方に突出部5
9が設けられ、その下縁にはスライダー5が針本体3に
対し後退する際に針本体3に削設した長手溝21の溝底
に形成された傾斜面25bに係合して鈎口開閉子7を時
計回りに揺動変位させる係合突起61が形成されてい
る。
【0019】このように構成された複合針1の動作につ
いて説明する。図3−A〜図3−Eは針本体3に対しス
ライダー5が進出し、フック部11の鈎口を徐々に閉鎖
していく状態を示したものである。このスライダー5の
進出時の鈎口開閉子7の揺動はタング下縁部53と傾斜
面25aとが係合することにより引き起こされる。
【0020】図3−Aは、フック部11の鈎口を全開と
した状態で、スライダー5が針本体3に対し最も後退し
た位置を示す。通常この位置は針の針床上における進出
位置を示す。この位置における鈎口開閉子7の揺動位置
は係合突起61と針本体3のチーク13上縁との係合に
よって決定され、タング上縁部51はチーク13上縁部
と略面一の高さでタング部23全体を長手溝21内に没
入している(この位置を以下、基準位置という)。ま
た、この位置ではスライダー5に設けた係合突起31
は、針本体3の凹欠部29内に進入していて針本体3の
下方への変形を抑制し、スライダー5と針本体3との剛
性を高める。
【0021】図3−Bは、スライダー5が前記図3−A
の位置から進出し、タング下縁部53に形成した膨出部
53aが長手溝21に形成した傾斜面25aに係合する
直前の状態を示す。このとき鈎口開閉子7の揺動位置は
基準位置を保持したままでタング部23は依然として長
手溝21内に没入している。スライダー5および鈎口開
閉子7の係合突起31,61は針本体3の凹欠部29か
ら抜け出しており、鈎口開閉子7の係合突起61は長手
溝21の直上に位置する。
【0022】図3−Cは、図3−Bの位置からスライダ
ーが更に進出し、タング下縁部53に形成した膨出部5
3aが長手溝21の傾斜面25aに係合して鈎口開閉子
7が反時計回りに揺動した状態を示す。揺動支点を中心
とする鈎口開閉子7の揺動運動はタング先端部55をチ
ーク部13上縁から上昇させるとともに係合突起61を
長手溝21内に没入させることで実現される。
【0023】図3−Dは、更にスライダーが進出し、鈎
口開閉子7の膨出部53aが傾斜面25aに沿って傾斜
面25aの最上位まで上昇した状態を示す。図3−Cか
ら図3−Dの間、鈎口開閉子7は揺動し続けタング先端
部55を更に上昇させていく。鈎口開閉子7は、膨出部
53aが傾斜面25aの最上位を過ぎた後はタング先端
部55の上昇は停止され、後方下縁部53bが傾斜面2
5aの最上位と係合しながら図3−Dに示した揺動位置
を維持した状態でフック部に向いて進出する。この間、
針に係止される編目はタング上縁を先端部55に向かっ
て滑動していくのであるが上縁に形成した凹部51aに
よりその滑動が一時的に抑制されるためタング先端部5
5をすり抜けて完全に閉鎖されていない鈎口内に落ち込
むことが阻止される。このことは糸が前後の針床上にジ
グザグ状に掛け渡され編成されるゴム編み等の編成を行
う際に特に有利である。
【0024】図3−Eは、スライダー5が更に進出し、
鈎口開閉子7のタング先端部55がフック部11に当接
しフック部11の鈎口を閉ざした状態を示す。鈎口開閉
子7が反時計回りに揺動変位する間、係合突起61が傾
斜面25bに当接することでタング先端部55の過大な
浮上は規制される。また、鈎口開閉子7が揺動しフック
部11の鈎口が閉鎖されていく間においてタング部23
および突出部59が針本体3の長手溝21内に進入した
状態にあるため鈎口開閉子7は針本体3によって強固に
支持される。その結果、編成中に編目からのテンション
により鈎口開閉子が横方向に変形するのを阻止される。
【0025】このようにスライダー5の進出に伴い、鈎
口開閉子7が揺動してタング先端部55を上昇させてフ
ック部11の鈎口を閉じるので針に供給される糸をタン
グ先端部55で押さえフック部11で捕捉することが可
能となり従来に比べ糸の供給条件の許容範囲を大きくで
きる。
【0026】次に針本体3に対しスライダー5が後退
し、フック部11の鈎口が閉鎖された状態から鈎口を開
放させていく場合について説明する。スライダー5が針
本体3に対し後退することで鈎口開閉子7に設けた係合
突起61は傾斜面25bと係合し、鈎口開閉子7を時計
回りに揺動させながら傾斜面25bを上昇していく。こ
れにより先端をフック部11に当接したタング部23は
鈎口を開放しながら徐々に針本体3の長手溝21内へと
没入していく。この間における鈎口開閉子7の時計回り
の過大な揺動はタング下縁部53が傾斜面25aと当接
することにより阻止される。また、スライダー5が最も
後退し鈎口が全開となる位置では、スライダー5に設け
た係合突起31が針本体の凹欠部29内に進入するとと
もに鈎口開閉子7の係合突起61がチーク部13上縁に
支持されることで鈎口開閉子7の不要な妄動を阻止し基
準位置を維持させる。
【0027】上記した本実施の形態の複合針1では、揺
動時のタング先端部55の上昇高さを略フック部11の
高さと等しい高さに設定しているが、タング先端部55
をフック部11より高く上昇させることも可能であり次
にその例について図4、図5に示す。
【0028】図4の複合針101では、鈎口開閉子10
7のタング下縁部153に形成した膨出部153aの膨
出量が増大され、それに伴ってU字の付け根部157に
設けた係合突起161を有する突出部159の形状が変
更されている点、並びに針本体103に削設した長手溝
121の切削量が変更されている点である。これにより
スライダー105が進出し、前記膨出部153aが長手
溝121の傾斜面125aに係合し、進出する際の鈎口
開閉子107の揺動量を増大させ、その分タング先端部
155はより高く上昇するので針に供給される糸をタン
グ先端部155で確実に押さえフック部111の鈎口で
捕捉できる。同時にスライダー105が後退する際に鈎
口開閉子107が揺動変位してタング部123を前記長
手溝121内に格納することが可能となる。フック部1
11より高く上昇したタング先端部155は針自身が係
止する編目がタング上縁部151を滑動することによっ
て押し下げられフック部111に当接して鈎口が閉鎖さ
れるので鈎口開閉子107を押し下げるための機構を別
途設ける必要はない。
【0029】図5は、変形例を示し、フック部211と
チーク部213の上縁高さが同じ複合針201に適用さ
せた実施の形態の図4に対応する図を示す。この複合針
201では針に係止される編目のテンションを軽減する
目的でチーク部213の下縁に凹欠部213aが設けら
れている。本実施の形態の複合針ではチーク部213上
縁からのタング先端部255の上昇量が上記した他の複
合針に比べ高く設定されていて糸の捕捉が更に容易に行
えるメリットがある。このように上記した図4、図5の
ように揺動時のタング先端の上昇高さを増大させた場合
には、先のものに比べ針に対する糸の供給条件の許容範
囲を更に大きくできるメリットがあり、糸の捕捉を更に
確実にできる。
【0030】図6は本発明を実施して作製された幾つか
のタイプの複合針のフック部の鈎口を開放した状態から
閉鎖するまでのタング先端部の進出軌跡を示した図であ
る。上記のように針本体とスライダーとの相対移動の間
におけるタング先端部の昇降はスライダーの揺動支点を
中心とした鈎口開閉子の揺動変位によって引き起こされ
るためスライダーは針本体に対し高さ方向に変位するこ
とはなく従来の複合針の場合のようにスライダーが針本
体の高さ方向に変位可能とするための構造を設ける必要
はない。
【0031】図7及び図8は、他の変形例を示し、目移
し機能を備えた複合針を示す。図7は針本体の側面に設
けた通称、羽根と呼ばれる編目拡開部材により目移しを
行うタイプの複合針を示し、図8は鈎口開閉子のタング
部により目移しを行うタイプの複合針を示す。前者は実
開平3−55892号公報に、後者は特開昭58−21
4568号公報や特開平8−81863号公報に開示さ
れる。
【0032】まず図7の複合針について説明する。図7
−Aは複合針の先頭側を示した側面図、図7−Bはその
平面図を示す。基本的な構成は図1の複合針と同じであ
るため異なる部分について以下説明する。羽根360
は、弾性を有する細長薄板状プレートで形成され、針本
体303側面との間に受け針の進入空間Pを形成するよ
うにその基部361を針本体側面に形成した凹部370
に固着し、取付基部361から中央側にかけて側方に張
り出させた後、中央付近で湾曲させ、先端部363をチ
ーク313付近に形成した凹部372に収容される自由
端とする。羽根360の湾曲部365と先端との間に段
部366を形成する。湾曲部365は羽根360の強度
を高めるためのものである。針本体303には、先頭部
分317のチーク313の後方側を一段高くして羽根の
段部366と同じ位置に段部374を形成するとともに
段部374に続く先頭部分の上縁368をスライダー3
05の先頭側を支持する支持面とした。この支持面はス
ライダー305が針本体303に対し相対移動する間、
スライダー305を支持するため鈎口開閉子307を安
定させる。この針本体303と羽根360に設けた段部
366,374により目移しされる編目(不図示)は受
けとめられ、その間に進入する受け針により受け取られ
る。図の311はフック部、321は長手溝を示す。
【0033】次に図8の複合針について説明する。図9
は、図8の線II−IIにおける矢視方向の断面を拡大
して示した図である。本例の複合針401の基本的な構
成は図1の複合針と同じで、異なる部分について以下説
明する。この複合針401の注目すべき点は目移しを行
うために鈎口開閉子407の編目(不図示)を係止する
タング部423がフック部411の鈎口を閉鎖した後も
フック部411を越えて更に進出する点である。目移し
を行うために鈎口開閉子407は、2枚の薄板状プレー
ト407a,407bを重ね合わせた構成としてスライ
ダー405の取付部441に軸支される。鈎口開閉子4
07は、タング部423の後方側に編目受け止め用の段
部480を形成する。タング部423がフックを越えて
進出する際に鈎口開閉子407はフック部411と当接
し、タング部423の先端に設けた傾斜したガイド面4
08a,408bにより図9に示すように押し広げら
れ、フック部411を越えた部分に受け針進入空間Pを
形成する。チーク413後方の針本体先頭部417を一
段高く形成し、この段部482に続く先頭部の上縁46
8をスライダー405の摺動面として支持する。また、
段部482を形成し先頭部417を高くすることで長手
溝421を深くでき揺動しながら進退動作する鈎口開閉
子407を強固に支持できる。
【0034】また、目移し位置においては、鈎口開閉子
407の係合突起461が長手溝421内で支持される
ようにするとともに鈎口開閉子407の上腕部447の
背を取付部441のスリット状溝443の溝底に当接さ
せ時計針方向の揺動を規制する。図8−Aは、鈎口開閉
子407が後退し、鈎口が開放された状態を示す。この
とき鈎口開閉子のタング部423および段部480は長
手溝内421に収容される。図8−Bは、鈎口開閉子4
07が進出し、鈎口が閉鎖された状態を示す。この位置
は編目形成の場合のタング部423の最上昇位置に相当
するが、目移しの場合には目移しされる編目はタング部
上に引き続き保持される。図8−Cは、スライダー40
5と鈎口開閉子407が更に進出した目移しの状態を示
し、目移しされる編目は段部480で受け止められ、フ
ック411を越えた目移し位置へと案内される。本例の
場合では、タング部423はフック411を越えた後は
下降しながら進出するので段部480で受け止められる
編目のテンションは緩められ、目移しがスムーズに行わ
れるのを助ける。符号490は受け針を示す。
【0035】尚、本発明は上記した実施の形態のものに
限定されるものではなく例えばタング先端部の上昇を針
本体に形成したカム面に代えてスライダーに軸支される
鈎口開閉子とスライダーとの間に板バネ等の弾性付勢手
段を配設してタング先端部が常に上昇するように付勢さ
せてもよい。この場合には、タング先端部を下降させる
カム面によって鈎口開閉子の時計回り、反時計回りの揺
動量を調整して鈎口の開閉を行う。また、鈎口開閉子に
制御バットを設けキャリッジに設けたカムにより該制御
バットを進退操作する等、鈎口開閉子の揺動変位を複合
針以外の他の手段を使用して引き起こすことも可能であ
る。また、上記した実施の形態ではタング部の全体がチ
ーク上縁から埋没して長手溝内に収容する例を示した
が、鈎口に係止された編目がクリアできる必須要件とし
てタング先端部がチーク上縁から埋没するよう構成すれ
ばタング部全体をチーク上縁から埋没させる必要はない
等本発明の主旨を逸脱しない範囲において実施可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記したようにスライダーにタ
ング部を有する鈎口開閉子を揺動自在に軸支するととも
に針本体とスライダーとの相対移動の間に鈎口開閉子を
揺動変位させフック部の鈎口を開閉するようにしたので
編機の複合針としての使用に供することができる。
【0037】また、針に供給される糸を捕捉する際に鈎
口開閉子が揺動してタング先端部を上昇させるので糸の
捕捉が容易となり、その分糸の供給条件の許容範囲を大
きくすることができる。
【0038】また、鈎口開閉子は針本体の長手溝により
支持されているので編成中に横方向の荷重がタング部に
かかっても針本体によって強固に支持されてその変形を
抑えることができる。
【0039】また、タング上縁に形成した凹部はタング
上縁部を滑動してノックオーバーされる編目を一時的に
停滞させるので編目が鈎口の閉鎖を待ってノックオーバ
ーされる。これにより例えばゴム編等のような前後針床
で編成される編地編成において編目が鈎口内へ戻りノッ
クオーバーしないといったトラブルを解消できる。
【0040】また、受け針進入用の空間を形成する目移
し用部材を複合針に設けることで編目形成だけでなく目
移し編成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の複合針の全体側面を示し
た図である。
【図2】図2−Aは複合針の一部を拡大して示した図、
図2−Bは図2−Aを鈎口開閉子の側面から見た縦断
面、図2−Cは図2−Aにおける線I−Iの矢視方向の
断面図を拡大して示した図である。
【図3】鈎口が開いた状態から閉じるまでの状態を示し
た連続図で、図3−Aは鈎口が全開した状態、図3−B
は揺動する直前の状態、図3−Cは揺動した状態、図3
−Dは傾斜面の最上位まで上昇した状態、図3−Eは鈎
口を閉じた状態をそれぞれ示した図である。
【図4】本発明の実施の形態の変形例で鈎口の開閉を示
した図である。
【図5】本発明の他の変形例による鈎口の開閉を示した
図である。
【図6】本発明を実施して作製された幾つかのタイプの
複合針のフック部の鈎口を開放した状態から閉鎖するま
でのタング先端部の進出軌跡を示した図である。
【図7】本発明の更なる他の変形例を示し、針本体の側
面に設けた羽根により目移しを行うタイプの複合針を示
し、図7−Aは側面図、図7−Bはその平面図である。
【図8】本発明の更なる他の変形例を示し、鈎口開閉子
により目移しを行うタイプの複合針を示し、図8−Aは
鈎口を開いた状態、図8−Bは鈎口を閉じた状態、図8
−Cは鈎口開閉子をフックを越える位置まで進出させた
目移しの状態を示す。
【図9】図8の線II−IIにおける矢視方向の断面拡
大図を示す。
【符号の説明】
1,101,201,301,401…複合針、3,1
03,203,303,403…針本体、5,105,
205,305,405…スライダー、7,107,2
07,307,407…鈎口開閉子、13,313,4
13…チーク部、17,317,417…先頭部分、1
9…スロート部、21,321,421…長手溝、2
3,423…タング部、25a,25b…カム面、29
…凹欠部、31,61,461…係合突起、41…取付
部、43,443…溝、47…上腕部、51…タング上
縁部、53…タング下縁部、53a…膨出部、55…タ
ング先端部、360…羽根、361…基部、363…先
端部、365…湾曲部、366,374,482…段
部、368,468…先頭部上縁部、370,372…
凹部、480…段部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針幹の先端にフック部を有する針本体
    と、該針本体の長手方向に進退自在なスライダーと、一
    端にタングを有し前記スライダーに揺動自在に取付けら
    れる鈎口開閉子とからなる複合針であって、前記鈎口開
    閉子が前記針本体とスライダーとの相対な運動関係にお
    いて揺動変位されフックの鈎口を開閉するように構成し
    たことを特徴とする編機用複合針。
  2. 【請求項2】 前記鈎口開閉子の揺動は、針本体とスラ
    イダーとが鈎口を閉鎖する方向に相対移動するときにタ
    ング先端部を上昇させ、針本体とスライダーとが鈎口を
    開放する方向に相対移動するときにタング先端を下降さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の編機用複合針。
  3. 【請求項3】 前記鈎口開閉子の揺動は、針本体に形成
    されたカム面に鈎口開閉子の一部が係合することによっ
    て引き起こされることを特徴とする請求項2に記載の編
    機用複合針。
  4. 【請求項4】 前記鈎口開閉子のタング下縁部が針本体
    に形成したカム面に係合するときにタング先端部を上昇
    させ、タング部後方に設けた係合突起が前記カム面の後
    方に形成したカム面に係合するときにタング先端部を下
    降させることを特徴とする請求項3に記載の編機用複合
    針。
  5. 【請求項5】 前記針本体に形成したカム面は、前記鈎
    口開閉子のタング部の少なくとも先端部を収容する収容
    溝の溝底に形成したことを特徴とする請求項4に記載の
    編機用複合針。
  6. 【請求項6】 スライダーの先端に設けた取付部に前記
    鈎口開閉子の上腕部を軸支し、且つ、その下方前方にタ
    ング先端部を、後方に係合突起を配設したことを特徴と
    する請求項1に記載の編機用複合針。
  7. 【請求項7】 前記鈎口開閉子のタング下縁に膨出部を
    形成したことを特徴とする請求項1から6の何れかに記
    載の編機用複合針。
  8. 【請求項8】 前記鈎口開閉子のタング上縁にノックオ
    ーバーのタイミングを遅らせる凹部を形成したことを特
    徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の編機用
    複合針。
  9. 【請求項9】 複合針に編目受け渡しのための受け針進
    入用の空間を形成する目移し用部材を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の編機用複合針。
  10. 【請求項10】 前記目移し用の部材は、鈎口開閉子に
    設けられ、鈎口開閉子のタング部を含む先端側がフック
    を越えて進出する際に、該フックを越えた部分に受け針
    進入用の空間を形成することを特徴とする請求項9に記
    載の編機用複合針。
JP27103396A 1995-12-22 1996-10-14 編機用複合針 Pending JPH09228206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27103396A JPH09228206A (ja) 1995-12-22 1996-10-14 編機用複合針

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-334441 1995-12-22
JP33444195 1995-12-22
JP27103396A JPH09228206A (ja) 1995-12-22 1996-10-14 編機用複合針

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09228206A true JPH09228206A (ja) 1997-09-02

Family

ID=26549504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27103396A Pending JPH09228206A (ja) 1995-12-22 1996-10-14 編機用複合針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09228206A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1233093B1 (fr) * 2001-02-20 2005-11-23 Atelier De Construction Steiger S.A. Aiguille à coulisse pour machine à tricoter
CN114000256A (zh) * 2021-12-10 2022-02-01 武汉纺织大学 一种短动程一体化复合舌针

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1233093B1 (fr) * 2001-02-20 2005-11-23 Atelier De Construction Steiger S.A. Aiguille à coulisse pour machine à tricoter
CN114000256A (zh) * 2021-12-10 2022-02-01 武汉纺织大学 一种短动程一体化复合舌针

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6125661A (en) Flat knitting machine
JP4121286B2 (ja) 編機用スライダタイプ複合針
JP3085657B2 (ja) 横編機
US5899094A (en) Flat knitting machine comprising a set-up device
JP4125319B2 (ja) 横編機の給糸装置
JP2917146B2 (ja) 編目形成方法及び該編目形成のための横編機
US6883352B2 (en) Loop presser, flatbed knitting machine having loop presser, and fabric knitting method using loop presser
JPH03234847A (ja) 横編機における可動シンカー
JP5010460B2 (ja) 横編機およびその目移し方法ならびにそのカム機構
US6904774B2 (en) Composite needs
JPH09228206A (ja) 編機用複合針
KR101356443B1 (ko) 트랜스퍼 리시빙 니들용 캠 장치
JP2013060679A (ja) 複合針を備える横編機、および横編機のスライダー制御方法
JP4176038B2 (ja) 横編機の可動シンカー装置
JPS6114270B2 (ja)
JP3886900B2 (ja) 目移し機構を備えた横編機および目移し方法
JP3000461B2 (ja) 目移し装置を備えた横編機
JP2002155455A (ja) 特に緯編み機用のラッチニードル
CN100478512C (zh) 用针在针织机上分线圈的方法以及所述针的用途
JP2779862B2 (ja) 横式メリヤス編機における編針増減装置
JP2942795B2 (ja) メリヤス編針
JPH0217029Y2 (ja)
JPS605024Y2 (ja) タツク編み装置
CN121285665A (zh) 具备移圈底脚片的横机及移圈底脚片
JPS6122057B2 (ja)