JPH09228572A - コンクリート建造物の断熱防水工法 - Google Patents
コンクリート建造物の断熱防水工法Info
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- JPH09228572A JPH09228572A JP4154096A JP4154096A JPH09228572A JP H09228572 A JPH09228572 A JP H09228572A JP 4154096 A JP4154096 A JP 4154096A JP 4154096 A JP4154096 A JP 4154096A JP H09228572 A JPH09228572 A JP H09228572A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的短時間で施工でき、しかも防水の信頼
性が高いコンクリート建造物の断熱防水工法を提供す
る。 【解決手段】 建造物のコンクリート面10の上に、面
方向に通気性を発現し得る凹溝21が設けられた独立気
泡性発泡シートからなる断熱材20を、凹溝21をコン
クリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートからな
る補強材30を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなる
バインダー31を塗布し、その上から全体を防水シート
40で覆い、この防水シートの全周縁部41をコンクリ
ート面に接着し、その後防水シートのみを貫通するか或
いは防水シートから補強材及び断熱材を貫通する吸引孔
50を設け、この吸引孔に排気管51を取り付け、この
吸引孔及び排気管から内部に存在する空気を吸引除去す
ることによりバインダー31を補強材30に充分含浸さ
せた後、バインダー31を硬化させる。
性が高いコンクリート建造物の断熱防水工法を提供す
る。 【解決手段】 建造物のコンクリート面10の上に、面
方向に通気性を発現し得る凹溝21が設けられた独立気
泡性発泡シートからなる断熱材20を、凹溝21をコン
クリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートからな
る補強材30を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなる
バインダー31を塗布し、その上から全体を防水シート
40で覆い、この防水シートの全周縁部41をコンクリ
ート面に接着し、その後防水シートのみを貫通するか或
いは防水シートから補強材及び断熱材を貫通する吸引孔
50を設け、この吸引孔に排気管51を取り付け、この
吸引孔及び排気管から内部に存在する空気を吸引除去す
ることによりバインダー31を補強材30に充分含浸さ
せた後、バインダー31を硬化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート建
造物の断熱防水工法に関する。
造物の断熱防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建造物、例えばビル屋上等
のコンクリートは、ひび割れが生じて雨漏りを起すこと
が多く、雨漏りを防ぐためにコンクリート面上に、防水
層が設けられ、また、断熱性を高めるために防水層の下
に断熱材層が設けられる。さらに、内部の湿気による防
水層のふくれの発生を防止するために、断熱材層から防
水層の外側へ通気管を取り付けることも提案されている
(特開平3−93953号公報参照)。
のコンクリートは、ひび割れが生じて雨漏りを起すこと
が多く、雨漏りを防ぐためにコンクリート面上に、防水
層が設けられ、また、断熱性を高めるために防水層の下
に断熱材層が設けられる。さらに、内部の湿気による防
水層のふくれの発生を防止するために、断熱材層から防
水層の外側へ通気管を取り付けることも提案されている
(特開平3−93953号公報参照)。
【0003】また、強度を高めて防水の信頼性を向上さ
せるために、コンクリート面上に、表面に不織布を貼着
したゴムアスファルトシートを設け、その上のハンドレ
イアップ法により繊維強化樹脂(FRP)からなる補強
層を設けて複合防水層を形成する工法も提案されている
(特開平4−155052号公報参照)。
せるために、コンクリート面上に、表面に不織布を貼着
したゴムアスファルトシートを設け、その上のハンドレ
イアップ法により繊維強化樹脂(FRP)からなる補強
層を設けて複合防水層を形成する工法も提案されている
(特開平4−155052号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
方法のうち、前者の工法では、強度が充分でなく防水層
に亀裂が発生することがあり、防水の信頼性に劣る。ま
た、後者の工法では、硬化性樹脂液を繊維強化材に塗布
したあと、その表面をローラーで何回も繰り返して押圧
せねば硬化性樹脂液が繊維強化材に充分に含浸されず、
ローラーによる含浸作業に時間がかかるという問題があ
る。
方法のうち、前者の工法では、強度が充分でなく防水層
に亀裂が発生することがあり、防水の信頼性に劣る。ま
た、後者の工法では、硬化性樹脂液を繊維強化材に塗布
したあと、その表面をローラーで何回も繰り返して押圧
せねば硬化性樹脂液が繊維強化材に充分に含浸されず、
ローラーによる含浸作業に時間がかかるという問題があ
る。
【0005】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、比較的短時間で施工で
き、しかも防水の信頼性が高いコンクリート建造物の断
熱防水工法を提供することにある。
で、その目的とするところは、比較的短時間で施工で
き、しかも防水の信頼性が高いコンクリート建造物の断
熱防水工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のコンクリート
建造物の断熱防水工法は、建造物のコンクリート面上
に、面方向に通気性を発現し得るようになされた独立気
泡性発泡シートからなる断熱材を、通気性発現可能側を
コンクリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートか
らなる補強材を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなる
バインダーを塗布し、その上から全体を防水シートで覆
い、この防水シートの全周縁部をコンクリート面に接着
し、その後防水シートに吸引孔を設け、この吸引孔から
内部に存在する空気を吸引除去しバインダーを硬化させ
ることを特徴とし、それにより上記の目的を達成するこ
とができる。
建造物の断熱防水工法は、建造物のコンクリート面上
に、面方向に通気性を発現し得るようになされた独立気
泡性発泡シートからなる断熱材を、通気性発現可能側を
コンクリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートか
らなる補強材を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなる
バインダーを塗布し、その上から全体を防水シートで覆
い、この防水シートの全周縁部をコンクリート面に接着
し、その後防水シートに吸引孔を設け、この吸引孔から
内部に存在する空気を吸引除去しバインダーを硬化させ
ることを特徴とし、それにより上記の目的を達成するこ
とができる。
【0007】以下、図面を参照しながら、この発明の工
法を詳しく説明する。図1は、この発明の一実施態様を
示す一部切欠斜視図である。図2は、この発明の他の実
施態様を示す一部切欠斜視図である。
法を詳しく説明する。図1は、この発明の一実施態様を
示す一部切欠斜視図である。図2は、この発明の他の実
施態様を示す一部切欠斜視図である。
【0008】図1及び図2において、10はビル屋上等
のコンクリート面であって、このコンクリート面上に、
独立気泡性発泡シートからなる断熱材20を敷設する。
独立気泡性発泡シートとしては、ポリオレフィン樹脂発
泡シートや硬質ポリウレタン樹脂発泡シートなど耐溶剤
性に優れた発泡シートが好適に用いられる。連続気泡性
発泡シートを用いると、あとで塗布される硬化性樹脂液
からなるバインダーが気泡内部に入り込んで硬化し、断
熱性が低下する。
のコンクリート面であって、このコンクリート面上に、
独立気泡性発泡シートからなる断熱材20を敷設する。
独立気泡性発泡シートとしては、ポリオレフィン樹脂発
泡シートや硬質ポリウレタン樹脂発泡シートなど耐溶剤
性に優れた発泡シートが好適に用いられる。連続気泡性
発泡シートを用いると、あとで塗布される硬化性樹脂液
からなるバインダーが気泡内部に入り込んで硬化し、断
熱性が低下する。
【0009】上記独立気泡性発泡シートには、例えば、
面方向に格子状の凹溝21が形成されていて、コンクリ
ート面上に敷設した際に、面方向に通気性を発現し得る
ようになされている。凹溝21は、格子状に限らず互い
に平行な凹溝でもよく、また多数の独立した凸起とこの
凸起に対する連通した凹部とからなる凹凸であってもよ
い。
面方向に格子状の凹溝21が形成されていて、コンクリ
ート面上に敷設した際に、面方向に通気性を発現し得る
ようになされている。凹溝21は、格子状に限らず互い
に平行な凹溝でもよく、また多数の独立した凸起とこの
凸起に対する連通した凹部とからなる凹凸であってもよ
い。
【0010】また、独立気泡性発泡シートに、織布や不
織布や網状物からなる繊維シートを貼り付け、この織布
や不織布や網状物の網目によって、面方向に通気性を発
現せしめてもよい。
織布や網状物からなる繊維シートを貼り付け、この織布
や不織布や網状物の網目によって、面方向に通気性を発
現せしめてもよい。
【0011】このような凹溝21などは、独立気泡性発
泡シートの少なくとも片面に公知のエンボスロール法や
型発泡成形法により設けられる。そして、上記断熱材2
0は、通気性の凹溝21をコンクリート面10に向けて
敷設する。この際、コンクリート面10と断熱材20と
は接着剤を用いて接着しておくのが好ましい。この場
合、ポリオレフィン樹脂発泡シートの接着には、一般に
クロロプレン系接着剤が用いられ、硬質ポリウレタン樹
脂発泡シートに対しては、一般にアスファルト系接着剤
が用いられる。断熱材20の厚さは、環境温度により異
なるが、一般に10〜70mmのものを用いるのが好まし
い。
泡シートの少なくとも片面に公知のエンボスロール法や
型発泡成形法により設けられる。そして、上記断熱材2
0は、通気性の凹溝21をコンクリート面10に向けて
敷設する。この際、コンクリート面10と断熱材20と
は接着剤を用いて接着しておくのが好ましい。この場
合、ポリオレフィン樹脂発泡シートの接着には、一般に
クロロプレン系接着剤が用いられ、硬質ポリウレタン樹
脂発泡シートに対しては、一般にアスファルト系接着剤
が用いられる。断熱材20の厚さは、環境温度により異
なるが、一般に10〜70mmのものを用いるのが好まし
い。
【0012】次に、上記断熱材20の上に、繊維シート
からなる補強材30を敷設する。繊維シートとしては、
ガラス繊維やカーボン繊維などの高強度の無機繊維、ポ
リエステル繊維やナイロン繊維などの高強度の有機繊維
からなる織布や不織布や網状物が用いられる。特に、補
強効果及び価格の点からチョップドストランドマットや
コンテニュアスストランドマットなどのガラス繊維マッ
トが好適に用いられる。繊維シートは、補強硬化及びバ
インダーの含浸性の点から、500〜1000g/m2
のものを用いるのが好ましい。
からなる補強材30を敷設する。繊維シートとしては、
ガラス繊維やカーボン繊維などの高強度の無機繊維、ポ
リエステル繊維やナイロン繊維などの高強度の有機繊維
からなる織布や不織布や網状物が用いられる。特に、補
強効果及び価格の点からチョップドストランドマットや
コンテニュアスストランドマットなどのガラス繊維マッ
トが好適に用いられる。繊維シートは、補強硬化及びバ
インダーの含浸性の点から、500〜1000g/m2
のものを用いるのが好ましい。
【0013】そして、上記補強材30の上に、硬化性樹
脂液からなるバインダー31を塗布器具を用いて塗布す
る。硬化性樹脂液としては、硬化剤を含有する不飽和ポ
リエステル樹脂液、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂
等の熱硬化性樹脂液が用いられる。硬化剤としては、屋
外で硬化させるために常温硬化タイプが用いられ、不飽
和ポリエステル樹脂に対しては、ビスブチルシクロヘキ
シルパーオキシジカーボネート、メチルイソブチルケト
ンパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドが
用いられ、エポキシ樹脂に対しては、アミン系硬化剤が
用いられる。
脂液からなるバインダー31を塗布器具を用いて塗布す
る。硬化性樹脂液としては、硬化剤を含有する不飽和ポ
リエステル樹脂液、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂
等の熱硬化性樹脂液が用いられる。硬化剤としては、屋
外で硬化させるために常温硬化タイプが用いられ、不飽
和ポリエステル樹脂に対しては、ビスブチルシクロヘキ
シルパーオキシジカーボネート、メチルイソブチルケト
ンパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドが
用いられ、エポキシ樹脂に対しては、アミン系硬化剤が
用いられる。
【0014】バインダー31を塗布器具を用いて塗布し
たあと、バインダー31は塗布器具に付属しているロー
ラーで軽く伸ばす程度でよく、ここでは従来工法のよう
に、その表面をローラーで何回も繰り返し押圧して、補
強材30に含浸させる必要はない。バインダー31は、
補強材30に50〜80重量%となるように、例えば5
00〜2000g/m2 の範囲で塗布するのが好まし
い。
たあと、バインダー31は塗布器具に付属しているロー
ラーで軽く伸ばす程度でよく、ここでは従来工法のよう
に、その表面をローラーで何回も繰り返し押圧して、補
強材30に含浸させる必要はない。バインダー31は、
補強材30に50〜80重量%となるように、例えば5
00〜2000g/m2 の範囲で塗布するのが好まし
い。
【0015】さらに、バインダー31を塗布した補強材
30の上に、全体を防水シート40で覆い、この防水シ
ート40の全周縁部41をコンクリート面10に接着す
る。防水シート40としては、ゴム系や軟質塩化ビニル
樹脂系の防水シートが用いられ、具体的には、(株)ク
ラレ製のシャットシート、筒中シート防水(株)製のサ
ンロイドDNシート、東洋ゴム工業(株)のトヨーシー
トエキストエラ、三つ星ベルト社製のネオルーフィング
などが挙げられる。防水シート40の裏面には、バイン
ダー31で強化した補強材30(FRP)と接着性の良
好な下塗剤層を塗工しておくのが好ましい。
30の上に、全体を防水シート40で覆い、この防水シ
ート40の全周縁部41をコンクリート面10に接着す
る。防水シート40としては、ゴム系や軟質塩化ビニル
樹脂系の防水シートが用いられ、具体的には、(株)ク
ラレ製のシャットシート、筒中シート防水(株)製のサ
ンロイドDNシート、東洋ゴム工業(株)のトヨーシー
トエキストエラ、三つ星ベルト社製のネオルーフィング
などが挙げられる。防水シート40の裏面には、バイン
ダー31で強化した補強材30(FRP)と接着性の良
好な下塗剤層を塗工しておくのが好ましい。
【0016】上記防水シート40は、通常、巻物になっ
ており、これを施工の初めにコンクリート面に広げて、
防水を行うコンクリート面10の広さに接着剤により接
合し、これを予めロール状に巻き重ねて、コンクリート
面10の片隅に寄せておく。そして、この巻物から防水
シート40巻き戻しながら、補強材30の全体を防水シ
ート40で覆う。
ており、これを施工の初めにコンクリート面に広げて、
防水を行うコンクリート面10の広さに接着剤により接
合し、これを予めロール状に巻き重ねて、コンクリート
面10の片隅に寄せておく。そして、この巻物から防水
シート40巻き戻しながら、補強材30の全体を防水シ
ート40で覆う。
【0017】この場合、図1に示すように、断熱材20
及び補強剤30は、防水シート40の広さより少し狭く
しておき、防水シート40の全周縁部41がコンクリー
ト面10と接するようにしてもよく、また断熱材20及
び補強剤30をコンクリート面10と同じ広さにしてお
き、防水シート40の周縁部41がコンクリートの垂直
面11に接するように設けてもよい。また、図2に示す
ように、防水シート40、断熱材20及び補強剤30
を、コンクリート面10からコンクリートの垂直面11
まで延長し、防水シート40の周縁部41がコンクリー
トの垂直面11に接するように設けてもよい。
及び補強剤30は、防水シート40の広さより少し狭く
しておき、防水シート40の全周縁部41がコンクリー
ト面10と接するようにしてもよく、また断熱材20及
び補強剤30をコンクリート面10と同じ広さにしてお
き、防水シート40の周縁部41がコンクリートの垂直
面11に接するように設けてもよい。また、図2に示す
ように、防水シート40、断熱材20及び補強剤30
を、コンクリート面10からコンクリートの垂直面11
まで延長し、防水シート40の周縁部41がコンクリー
トの垂直面11に接するように設けてもよい。
【0018】そして、上記防水シート40の全周縁部4
1を、接着剤によりコンクリート面10に接着して気密
にシールする。接着剤としては、例えば、エポキシ系、
ポリウレタン系、スチレン−ブタジエンゴム、ネオプレ
ンゴム、ニトリルゴム等のゴム系の接着剤が使用され
る。
1を、接着剤によりコンクリート面10に接着して気密
にシールする。接着剤としては、例えば、エポキシ系、
ポリウレタン系、スチレン−ブタジエンゴム、ネオプレ
ンゴム、ニトリルゴム等のゴム系の接着剤が使用され
る。
【0019】その後、防水シート40の一個所或いは複
数個所に、筒状刃物などの工具を用いて吸引孔50を設
ける。この吸引孔50は防水シート40のみを貫通する
ように設けてもよいが、防水シート40から補強層30
と断熱層20を貫通するように設けるのが好ましい。吸
引孔50の部分の防水シート40の小片或いは防水シー
ト40と補強層30と断熱層20との小片は取り除かれ
る。こうして形成された吸引孔50に、排気管51を差
し込み、その周囲をコーキング剤で気密にシールする。
数個所に、筒状刃物などの工具を用いて吸引孔50を設
ける。この吸引孔50は防水シート40のみを貫通する
ように設けてもよいが、防水シート40から補強層30
と断熱層20を貫通するように設けるのが好ましい。吸
引孔50の部分の防水シート40の小片或いは防水シー
ト40と補強層30と断熱層20との小片は取り除かれ
る。こうして形成された吸引孔50に、排気管51を差
し込み、その周囲をコーキング剤で気密にシールする。
【0020】最後に、上記排気管51の先端を吸引ポン
プ又は吸引ブロワーに接続し、排気管51を通して吸引
孔50から内部に存在する空気を吸引除去する。断熱材
20には通気性の凹溝21が設けられているので、内部
の空気はこの通気性の凹溝21を通って吸引孔50及び
排気管51から外部へ良好に排出される。
プ又は吸引ブロワーに接続し、排気管51を通して吸引
孔50から内部に存在する空気を吸引除去する。断熱材
20には通気性の凹溝21が設けられているので、内部
の空気はこの通気性の凹溝21を通って吸引孔50及び
排気管51から外部へ良好に排出される。
【0021】吸引孔50から内部に存在する空気を吸引
除去することにより、内部が減圧されて、防水シート4
0の全体に外部から大気による圧力が均一にかかり、防
水シート40は全体として均一に補強材30に押圧さ
れ、その結果、補強材30に塗布されているバインダー
31は、補強材30の中に充分に含浸される。その後、
バインダー31が硬化し、補強材30の各繊維が強固に
結合されて繊維強化層が形成される。
除去することにより、内部が減圧されて、防水シート4
0の全体に外部から大気による圧力が均一にかかり、防
水シート40は全体として均一に補強材30に押圧さ
れ、その結果、補強材30に塗布されているバインダー
31は、補強材30の中に充分に含浸される。その後、
バインダー31が硬化し、補強材30の各繊維が強固に
結合されて繊維強化層が形成される。
【0022】そして、施工後、排気管51は、吸引孔5
0に取り付けた状態で使用され、施工後にコンクリート
から発生する湿気が、通気性の凹溝21を通って吸引孔
50及び排気管51から外部へ良好に排出される。それ
ゆえ、内部に空気や湿気が滞留して、防水シート40に
ふくれが発生するような事態が防止される。
0に取り付けた状態で使用され、施工後にコンクリート
から発生する湿気が、通気性の凹溝21を通って吸引孔
50及び排気管51から外部へ良好に排出される。それ
ゆえ、内部に空気や湿気が滞留して、防水シート40に
ふくれが発生するような事態が防止される。
【0023】なお、施工後、上記排気管51には、図1
に示すように、排気管51から内部へ雨水が進入しない
ように、排気管51の先端に傘状の覆いが取り付けられ
る。また、傘状の覆いを取り付ける代わりに、図2に示
すように、先端が下方へ曲がった排気管51を取り付け
て、内部への雨水の進入を防止してもよい。
に示すように、排気管51から内部へ雨水が進入しない
ように、排気管51の先端に傘状の覆いが取り付けられ
る。また、傘状の覆いを取り付ける代わりに、図2に示
すように、先端が下方へ曲がった排気管51を取り付け
て、内部への雨水の進入を防止してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例及び比較
例を示す。実施例1 図1に示す工法で、コンクリート建造物の断熱防水を行
った。ビル屋上のコンクリート面(10m×10m)1
0に、厚さ1.2mmの防水シート(三つ星ベルト社製の
ネオルーフィング)を広げ、これを接着剤(三つ星ベル
ト社製のネオボンド♯110JS)で接合して10m×
10mの防水シート40を作製し、予めこれをロール状
に巻き重ねてコンクリート面10の片隅に寄せておく。
例を示す。実施例1 図1に示す工法で、コンクリート建造物の断熱防水を行
った。ビル屋上のコンクリート面(10m×10m)1
0に、厚さ1.2mmの防水シート(三つ星ベルト社製の
ネオルーフィング)を広げ、これを接着剤(三つ星ベル
ト社製のネオボンド♯110JS)で接合して10m×
10mの防水シート40を作製し、予めこれをロール状
に巻き重ねてコンクリート面10の片隅に寄せておく。
【0025】次に、断熱材20として、片面に格子状の
通気性の凹溝(幅2mm×深さ2mm×ピッチ100mm)2
1が設けられた架橋ポリエチレン・ポリプロピレン混合
樹脂発泡シート(厚さ25mm)を用い、この断熱材20
の通気性の凹溝21をコンクリート面10に向け、接着
剤(積水化学社製のエスダイン♯7850)でコンクリ
ート面10に接着させた。この断熱材20の寸法は、コ
ンクリート面10の全周縁部を200mm残して、9.6
m×9.6mとした。
通気性の凹溝(幅2mm×深さ2mm×ピッチ100mm)2
1が設けられた架橋ポリエチレン・ポリプロピレン混合
樹脂発泡シート(厚さ25mm)を用い、この断熱材20
の通気性の凹溝21をコンクリート面10に向け、接着
剤(積水化学社製のエスダイン♯7850)でコンクリ
ート面10に接着させた。この断熱材20の寸法は、コ
ンクリート面10の全周縁部を200mm残して、9.6
m×9.6mとした。
【0026】次に、断熱材20の上に、補強材30とし
て、断熱材20と同じの寸法のチョップドストランドガ
ラスマット(380g/m2 )(日東紡社製のMC38
0)を二層(合計760g/m2 )に敷き、その上にバ
インダー31として、不飽和ポリエステル樹脂100重
量部と常温硬化剤(化薬アクゾ社製のパーカドックス1
6)1重量部からなる硬化性樹脂液を、塗布器具を用い
て1800g/m2 の割合で塗布した。
て、断熱材20と同じの寸法のチョップドストランドガ
ラスマット(380g/m2 )(日東紡社製のMC38
0)を二層(合計760g/m2 )に敷き、その上にバ
インダー31として、不飽和ポリエステル樹脂100重
量部と常温硬化剤(化薬アクゾ社製のパーカドックス1
6)1重量部からなる硬化性樹脂液を、塗布器具を用い
て1800g/m2 の割合で塗布した。
【0027】さらに、バインダー31を塗布した補強材
30の上に、コンクリート面10の片隅に寄せておいた
防水シート40で全体を覆い、この防水シート40の全
周縁部41を、接着剤(三つ星ベルト社製のネオボンド
F)を用いてコンクリート面10に接着した。さらに、
コンクリート面10から縦横2m内側の箇所に、直径1
00mmの吸引孔50を、防水シート40から補強層30
と断熱層20とを貫通するように設け、この吸引孔50
に直径100mmのステンレス製の排気管51を差し込
み、管周囲をコーキング剤で気密にシールして取り付け
た。
30の上に、コンクリート面10の片隅に寄せておいた
防水シート40で全体を覆い、この防水シート40の全
周縁部41を、接着剤(三つ星ベルト社製のネオボンド
F)を用いてコンクリート面10に接着した。さらに、
コンクリート面10から縦横2m内側の箇所に、直径1
00mmの吸引孔50を、防水シート40から補強層30
と断熱層20とを貫通するように設け、この吸引孔50
に直径100mmのステンレス製の排気管51を差し込
み、管周囲をコーキング剤で気密にシールして取り付け
た。
【0028】最後に、上記排気管51の先端を吸引ポン
プに接続し、1時間吸引し続けて、排気管51を通して
吸引孔50から内部に存在する空気を吸引除去した。こ
の吸引操作により、防水シート40は全体として均一に
バインダー31を塗布した補強材30に押圧され、補強
材30に塗布されているバインダー31は、補強材30
の中に良好に含浸された状態で硬化した。その後、排気
管51の先端に傘状の覆いを取り付けた。
プに接続し、1時間吸引し続けて、排気管51を通して
吸引孔50から内部に存在する空気を吸引除去した。こ
の吸引操作により、防水シート40は全体として均一に
バインダー31を塗布した補強材30に押圧され、補強
材30に塗布されているバインダー31は、補強材30
の中に良好に含浸された状態で硬化した。その後、排気
管51の先端に傘状の覆いを取り付けた。
【0029】上記工法は、初めから終わりまで合計6.
1時間を要した。特に、バインダー31を塗布器具を用
いて塗布する操作は0.2時間であった。また、吸引ポ
ンプによる吸引は1時間が必要であった。
1時間を要した。特に、バインダー31を塗布器具を用
いて塗布する操作は0.2時間であった。また、吸引ポ
ンプによる吸引は1時間が必要であった。
【0030】比較例1 実施例1において、バインダー31を塗布したあと、そ
の表面をローラーで何回も繰り返して押圧して、バイン
ダー31が補強材30の繊維へ充分に含浸させた。この
場合、吸引孔50及び排気管51は設けたが、この排気
管51ら吸引ポンプによる吸引操作は行わなかった。そ
れ以外は実施例1と同様に行った。
の表面をローラーで何回も繰り返して押圧して、バイン
ダー31が補強材30の繊維へ充分に含浸させた。この
場合、吸引孔50及び排気管51は設けたが、この排気
管51ら吸引ポンプによる吸引操作は行わなかった。そ
れ以外は実施例1と同様に行った。
【0031】上記工法は、初めから終わりまで合計9.
4時間を要した。特に、バインダー31を塗布する操作
は0.2時間であったが、その後バインダー31をロー
ラーで何回も繰り返して押圧して、バインダー31が繊
維シートからなる補強材30に充分に含浸させねばなら
ず、このローラー押圧操作に3.3時間が必要であっ
た。
4時間を要した。特に、バインダー31を塗布する操作
は0.2時間であったが、その後バインダー31をロー
ラーで何回も繰り返して押圧して、バインダー31が繊
維シートからなる補強材30に充分に含浸させねばなら
ず、このローラー押圧操作に3.3時間が必要であっ
た。
【0032】
【発明の効果】上述の通り、この発明のコンクリート建
造物の断熱防水工法は、建造物のコンクリート面上に、
面方向に通気性を発現し得るようになされた独立気泡性
発泡シートからなる断熱材を、通気性発現可能側をコン
クリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートからな
る補強材を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなるバイ
ンダーを塗布し、その上から全体を防水シートで覆い、
この防水シートの全周縁部をコンクリート面に接着し、
その後防水シートに吸引孔を設け、この吸引孔から内部
に存在する空気を吸引除去しバインダーを硬化させるも
ので、特に吸引孔から内部に存在する空気を吸引除去す
ることにより、繊維シートからなる補強材に硬化性樹脂
液からなるバインダーを良好に含浸させることができ
る。
造物の断熱防水工法は、建造物のコンクリート面上に、
面方向に通気性を発現し得るようになされた独立気泡性
発泡シートからなる断熱材を、通気性発現可能側をコン
クリート面に向けて敷設し、その上に繊維シートからな
る補強材を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなるバイ
ンダーを塗布し、その上から全体を防水シートで覆い、
この防水シートの全周縁部をコンクリート面に接着し、
その後防水シートに吸引孔を設け、この吸引孔から内部
に存在する空気を吸引除去しバインダーを硬化させるも
ので、特に吸引孔から内部に存在する空気を吸引除去す
ることにより、繊維シートからなる補強材に硬化性樹脂
液からなるバインダーを良好に含浸させることができ
る。
【0033】そして、この発明の工法によれば、独立気
泡性発泡シートからなる断熱材と繊維シートからなる補
強材とを併用することにより、高い断熱性が得られると
ともに防水層が補強され、防水の信頼性が高められる。
しかも、硬化性樹脂液からなるバインダーを塗布したあ
と、従来工法のように、その表面をローラーで何回も繰
り返し押圧してバインダーが繊維シートからなる補強材
に充分に含浸させる必要はないので、それだけ工法に要
する時間が短縮され、比較的短時間で施工できるという
利点がある。
泡性発泡シートからなる断熱材と繊維シートからなる補
強材とを併用することにより、高い断熱性が得られると
ともに防水層が補強され、防水の信頼性が高められる。
しかも、硬化性樹脂液からなるバインダーを塗布したあ
と、従来工法のように、その表面をローラーで何回も繰
り返し押圧してバインダーが繊維シートからなる補強材
に充分に含浸させる必要はないので、それだけ工法に要
する時間が短縮され、比較的短時間で施工できるという
利点がある。
【図1】この発明の一実施態様を示す一部切欠斜視図で
ある。
ある。
【図2】この発明の他の実施態様を示す一部切欠斜視図
である。
である。
10 コンクリート面 20 断熱材 21 格子状の凹溝 30 補強材 31 バインダー 40 防水シート 50 吸引孔 51 排気管
Claims (1)
- 【請求項1】 建造物のコンクリート面上に、面方向に
通気性を発現し得るようになされた独立気泡性発泡シー
トからなる断熱材を、通気性発現可能側をコンクリート
面に向けて敷設し、その上に繊維シートからなる補強材
を敷設し、その上に硬化性樹脂液からなるバインダーを
塗布し、その上から全体を防水シートで覆い、この防水
シートの全周縁部をコンクリート面に接着し、その後防
水シートに吸引孔を設け、この吸引孔から内部に存在す
る空気を吸引除去しバインダーを硬化させることを特徴
とするコンクリート建造物の断熱防水工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4154096A JPH09228572A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | コンクリート建造物の断熱防水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4154096A JPH09228572A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | コンクリート建造物の断熱防水工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228572A true JPH09228572A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12611260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4154096A Pending JPH09228572A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | コンクリート建造物の断熱防水工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228572A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007297866A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Tajima Inc | 長尺床シートと下地との接着による床構造体 |
| JP2010031567A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Achilles Corp | 屋上断熱防水構造 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP4154096A patent/JPH09228572A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007297866A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Tajima Inc | 長尺床シートと下地との接着による床構造体 |
| JP2010031567A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Achilles Corp | 屋上断熱防水構造 |
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