JPH09228655A - 既存構造物の補強構造 - Google Patents
既存構造物の補強構造Info
- Publication number
- JPH09228655A JPH09228655A JP3950296A JP3950296A JPH09228655A JP H09228655 A JPH09228655 A JP H09228655A JP 3950296 A JP3950296 A JP 3950296A JP 3950296 A JP3950296 A JP 3950296A JP H09228655 A JPH09228655 A JP H09228655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- column
- existing
- steel
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存構造物においてフレームの開口を塞ぐこ
と無く、フレームの剛性を向上することができて、同時
に、柱部材の靱性や強度を向上することができる補強構
造を提供すること。また、単立柱の周りを塞ぐこと無
く、単立柱の靱性及び強度を向上することができる既存
構造物の補強構造を提供すること。 【解決手段】 既存の鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない柱
1,2及び梁3からなるフレームの補強構造であって、
付帯壁を備えない二本の柱と梁との対向する接合部に方
づえ11を設け、柱において少なくとも方づえ下端から
床スラブ近傍までの区間に鋼板10を巻き付け、これに
よりフレームを塞ぐこと無く補強した。また、付帯壁を
備えない柱2の補強構造では、柱と梁3,3との接合部
両側に方づえ21を設け、柱において少なくとも方づえ
下端から床スラブ4までの区間に鋼板20,20’を巻
き付けた。
と無く、フレームの剛性を向上することができて、同時
に、柱部材の靱性や強度を向上することができる補強構
造を提供すること。また、単立柱の周りを塞ぐこと無
く、単立柱の靱性及び強度を向上することができる既存
構造物の補強構造を提供すること。 【解決手段】 既存の鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない柱
1,2及び梁3からなるフレームの補強構造であって、
付帯壁を備えない二本の柱と梁との対向する接合部に方
づえ11を設け、柱において少なくとも方づえ下端から
床スラブ近傍までの区間に鋼板10を巻き付け、これに
よりフレームを塞ぐこと無く補強した。また、付帯壁を
備えない柱2の補強構造では、柱と梁3,3との接合部
両側に方づえ21を設け、柱において少なくとも方づえ
下端から床スラブ4までの区間に鋼板20,20’を巻
き付けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は既存構造物の補強構
造に関し、詳細には既存の鉄筋コンクリート構造物又は
鉄骨鉄筋コンクリート構造物において、付帯壁を備えな
い二本の柱及び梁からなるフレームまたは付帯壁を備え
ない柱の補強構造に関する。
造に関し、詳細には既存の鉄筋コンクリート構造物又は
鉄骨鉄筋コンクリート構造物において、付帯壁を備えな
い二本の柱及び梁からなるフレームまたは付帯壁を備え
ない柱の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨
鉄筋コンクリート構造物において、付帯壁を備えない二
本の柱及び梁からなるフレームや、梁に接合した付帯壁
を備えない単独の柱は、ピロティ、地下駐車場あるいは
倉庫等において用いられている。かように付帯壁の無い
フレームや単立柱は、フレーム内や単立柱の周りを自由
に往き来することができるといった平面利用上の利点か
ら構築されるものの、耐震性能という点ではフレームや
単立柱の剛性及び強度が低くなるといった欠点を有して
いるため、何らかの耐震補強が求められている。
鉄筋コンクリート構造物において、付帯壁を備えない二
本の柱及び梁からなるフレームや、梁に接合した付帯壁
を備えない単独の柱は、ピロティ、地下駐車場あるいは
倉庫等において用いられている。かように付帯壁の無い
フレームや単立柱は、フレーム内や単立柱の周りを自由
に往き来することができるといった平面利用上の利点か
ら構築されるものの、耐震性能という点ではフレームや
単立柱の剛性及び強度が低くなるといった欠点を有して
いるため、何らかの耐震補強が求められている。
【0003】この要求に対して、従来、既存フレームや
単立柱に付帯壁またはブレースを増設してその剛性及び
強度を向上させる方法が提案されている。
単立柱に付帯壁またはブレースを増設してその剛性及び
強度を向上させる方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように付帯壁またはブレースを既存フレームや単立
柱に増設すると、フレームの開口や単立柱周りを塞いで
しまうためフレーム内や単立柱周りを通ることができな
くなって、平面利用上の利点を失ってしまうという不都
合を生じる。
来のように付帯壁またはブレースを既存フレームや単立
柱に増設すると、フレームの開口や単立柱周りを塞いで
しまうためフレーム内や単立柱周りを通ることができな
くなって、平面利用上の利点を失ってしまうという不都
合を生じる。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、その目的は、既存構造物においてフレ
ームの開口を塞ぐこと無く、フレームの剛性及び強度を
向上することができて、同時に、柱部材の靱性や強度も
向上することができる既存構造物の補強構造を提供する
ことにある。
れたものであり、その目的は、既存構造物においてフレ
ームの開口を塞ぐこと無く、フレームの剛性及び強度を
向上することができて、同時に、柱部材の靱性や強度も
向上することができる既存構造物の補強構造を提供する
ことにある。
【0006】本発明の別の目的は、単立柱の周りを塞ぐ
こと無く、単立柱の靱性及び強度を向上することができ
る既存構造物の補強構造を提供することにある。
こと無く、単立柱の靱性及び強度を向上することができ
る既存構造物の補強構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであって、その要旨は、既存の鉄筋コ
ンクリート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物にお
ける付帯壁を備えない柱及び梁からなるフレーム及び柱
の補強構造であって、前記付帯壁を備えない二本の柱と
梁との対向する接合部に方づえを設け、前記柱において
少なくとも前記方づえ下端から床スラブ近傍までの区間
に鋼板を巻き付け、これにより前記フレームを塞ぐこと
無く補強したことを特徴とする既存構造物の補強構造に
ある。
みてなされたものであって、その要旨は、既存の鉄筋コ
ンクリート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物にお
ける付帯壁を備えない柱及び梁からなるフレーム及び柱
の補強構造であって、前記付帯壁を備えない二本の柱と
梁との対向する接合部に方づえを設け、前記柱において
少なくとも前記方づえ下端から床スラブ近傍までの区間
に鋼板を巻き付け、これにより前記フレームを塞ぐこと
無く補強したことを特徴とする既存構造物の補強構造に
ある。
【0008】本発明の既存構造物の補強構造において、
前記方づえ間は補強材で連結して補強しても良く、かよ
うに補強材を設けるとフレームの剛性及び強度を向上す
ることができる。例えば、フレームを構成する梁の上側
にも付帯壁が構築されていない場合には、特に、この方
づえ間の補強材が、フレーム剛性及び強度の向上に寄与
する。
前記方づえ間は補強材で連結して補強しても良く、かよ
うに補強材を設けるとフレームの剛性及び強度を向上す
ることができる。例えば、フレームを構成する梁の上側
にも付帯壁が構築されていない場合には、特に、この方
づえ間の補強材が、フレーム剛性及び強度の向上に寄与
する。
【0009】本発明の別の要旨は、既存の鉄筋コンクリ
ート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付
帯壁を備えない柱の補強構造であって、前記付帯壁を備
えない柱と梁との接合部両側に方づえを設け、前記柱に
おいて少なくとも前記方づえ下端から床スラブ近傍まで
の区間に鋼板を巻き付けたことを特徴とする既存構造物
の補強構造にある。
ート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付
帯壁を備えない柱の補強構造であって、前記付帯壁を備
えない柱と梁との接合部両側に方づえを設け、前記柱に
おいて少なくとも前記方づえ下端から床スラブ近傍まで
の区間に鋼板を巻き付けたことを特徴とする既存構造物
の補強構造にある。
【0010】本発明の既存構造物の補強構造において、
鋼板は、その下端を床スラブから10〜30mm程度上方
に配置し、その上端を方づえの下端よりも上方で、且
つ、梁下面から10〜30mm程度以上下方に配置して巻
き付ければ良い。
鋼板は、その下端を床スラブから10〜30mm程度上方
に配置し、その上端を方づえの下端よりも上方で、且
つ、梁下面から10〜30mm程度以上下方に配置して巻
き付ければ良い。
【0011】本発明の既存構造物の補強構造において、
柱梁の対向する接合部に設けられた方づえと、方づえ間
を連結する補強材とは、鉄骨、鉄筋またはプレキャスト
コンクリート等によって予め一体に形成したものを用い
ても良い。
柱梁の対向する接合部に設けられた方づえと、方づえ間
を連結する補強材とは、鉄骨、鉄筋またはプレキャスト
コンクリート等によって予め一体に形成したものを用い
ても良い。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図を参照して説
明する。
明する。
【0013】図1は本発明のフレームの補強構造を示す
正面図であり、図2(a)(b)は本発明の柱の補強構造であ
る。図1において、本発明の補強構造は、鉄筋コンクリ
ート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付
帯壁を備えないフレーム、すなわち二本の柱1,2と、
この柱1,2間に架設された梁3とからなるフレームに
適用しており、その主要な構成として、付帯壁を備えな
い柱1,2の全長に巻き付けた鋼板10,10と、柱
1,2と梁3との対向する接合部に設けられた方づえ1
1,11とを備え、これら主要部に加えて、さらに前記
方づえ11,11間を連結するように梁3の下面に設け
られた補強材12を備える。
正面図であり、図2(a)(b)は本発明の柱の補強構造であ
る。図1において、本発明の補強構造は、鉄筋コンクリ
ート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付
帯壁を備えないフレーム、すなわち二本の柱1,2と、
この柱1,2間に架設された梁3とからなるフレームに
適用しており、その主要な構成として、付帯壁を備えな
い柱1,2の全長に巻き付けた鋼板10,10と、柱
1,2と梁3との対向する接合部に設けられた方づえ1
1,11とを備え、これら主要部に加えて、さらに前記
方づえ11,11間を連結するように梁3の下面に設け
られた補強材12を備える。
【0014】ここで、鋼板10,10は、その上端と梁
3の下面との間、及び、下端と床スラブとの間に、10
〜30mm程度のクリアランスができるように配置し、巻
き付けた鋼板10,10と柱1,2との間には、それぞ
れ無収縮モルタル等のグラウト材等を充填する。なお、
図1においては鋼板10は柱の全長にわたって巻き付け
たものを例示したが、少なくとも方づえ11,11の下
端から床スラブ4までの区間の柱2に巻き付けられてい
れば良い。
3の下面との間、及び、下端と床スラブとの間に、10
〜30mm程度のクリアランスができるように配置し、巻
き付けた鋼板10,10と柱1,2との間には、それぞ
れ無収縮モルタル等のグラウト材等を充填する。なお、
図1においては鋼板10は柱の全長にわたって巻き付け
たものを例示したが、少なくとも方づえ11,11の下
端から床スラブ4までの区間の柱2に巻き付けられてい
れば良い。
【0015】また、前記方づえ11,11と前記補強材
12とは、予め鉄骨を組み立てることにより一体に形成
したものを、アンカーボルト(図示せず)等によって柱
梁のフレームに固定し、あるいは方づえ11,11は、
柱1,2に巻き付けられた鋼板10,10に溶接等で固
定する。
12とは、予め鉄骨を組み立てることにより一体に形成
したものを、アンカーボルト(図示せず)等によって柱
梁のフレームに固定し、あるいは方づえ11,11は、
柱1,2に巻き付けられた鋼板10,10に溶接等で固
定する。
【0016】次に、図2(a)(b)を参照して付帯壁を備え
ない柱の補強構造について説明する。図2(a)(b)におい
て、本発明の補強構造は、鉄筋コンクリート構造物又は
鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない
柱2に適用しており、その主要な構成として、付帯壁を
備えない柱2に巻き付けた鋼板20,20’と、柱2と
梁3,3との接合部に設けられた方づえ21,21,2
1’,21’とを備える。
ない柱の補強構造について説明する。図2(a)(b)におい
て、本発明の補強構造は、鉄筋コンクリート構造物又は
鉄骨鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない
柱2に適用しており、その主要な構成として、付帯壁を
備えない柱2に巻き付けた鋼板20,20’と、柱2と
梁3,3との接合部に設けられた方づえ21,21,2
1’,21’とを備える。
【0017】ここで、前記鋼板20,20’と方づえ2
1,21とは、上記鋼板10及び方づえ11と同様にし
て形成することができる。すなわち、鋼板20,20’
は、少なくとも方づえ21,21,21’,21’の下
端から床スラブ4までの区間の柱2に巻き付けられてい
れば良く、床スラブ4との間に10〜30mm程度のクリ
アランスを設けて配置する。したがって、鋼板20,2
0’は、図2(a)に示したように柱2のほぼ全長にわた
るように配置しても良く、また、図2(b)に示したよう
に方づえ21の下端から床スラブ4までの区間の柱2に
配置しても良い。
1,21とは、上記鋼板10及び方づえ11と同様にし
て形成することができる。すなわち、鋼板20,20’
は、少なくとも方づえ21,21,21’,21’の下
端から床スラブ4までの区間の柱2に巻き付けられてい
れば良く、床スラブ4との間に10〜30mm程度のクリ
アランスを設けて配置する。したがって、鋼板20,2
0’は、図2(a)に示したように柱2のほぼ全長にわた
るように配置しても良く、また、図2(b)に示したよう
に方づえ21の下端から床スラブ4までの区間の柱2に
配置しても良い。
【0018】次に、本発明の補強構造の効果を検証する
ため、図4(a)〜(e)の簡略図に示した柱梁の試験体を、
図3に示したように拘束し、これらの試験体に水平力及
び軸力を加えた際の柱頭部の水平変位を計算により求
め、その結果を図5のグラフに示す。
ため、図4(a)〜(e)の簡略図に示した柱梁の試験体を、
図3に示したように拘束し、これらの試験体に水平力及
び軸力を加えた際の柱頭部の水平変位を計算により求
め、その結果を図5のグラフに示す。
【0019】すなわち、図4(a)〜(e)においては、上下
に梁3’,5’を備えた柱2’の試験体を示し、特に、
図4(a)では従来の無補強の柱梁の試験体No.Oを示し、
図4(b)では柱のほぼ全長にわたって鋼板を巻き付けた
柱梁の試験体No.A-1,A-2を示し、図4(c)では柱梁の両
接合部それぞれに方づえのみを設けた柱梁の試験体No.B
を示し、図4(d)では柱のほぼ全長にわたって鋼板を巻
き付け、且つ柱梁の両接合部それぞれに方づえを設けた
柱梁の試験体No.Cを示し、図4(e)では柱梁の両接合部
それぞれに方づえを設け、且つ、方づえ下端から下の梁
上面までの区間の柱に鋼板を設けた柱梁の試験体No.Dを
示した。
に梁3’,5’を備えた柱2’の試験体を示し、特に、
図4(a)では従来の無補強の柱梁の試験体No.Oを示し、
図4(b)では柱のほぼ全長にわたって鋼板を巻き付けた
柱梁の試験体No.A-1,A-2を示し、図4(c)では柱梁の両
接合部それぞれに方づえのみを設けた柱梁の試験体No.B
を示し、図4(d)では柱のほぼ全長にわたって鋼板を巻
き付け、且つ柱梁の両接合部それぞれに方づえを設けた
柱梁の試験体No.Cを示し、図4(e)では柱梁の両接合部
それぞれに方づえを設け、且つ、方づえ下端から下の梁
上面までの区間の柱に鋼板を設けた柱梁の試験体No.Dを
示した。
【0020】以上の図4(a)〜(e)に示した試験体を、図
3に示したように、下の梁5’の両側面を拘束し、上の
梁3’の側面から水平力を負荷すると共に、上下の梁
3’,5’から柱を圧縮するように123トンの軸力を
負荷した。また、図5のグラフにおいては、縦軸に水平
力を取り、横軸に柱頭部水平変位を取って、各試験体の
耐力の解析結果を示した。
3に示したように、下の梁5’の両側面を拘束し、上の
梁3’の側面から水平力を負荷すると共に、上下の梁
3’,5’から柱を圧縮するように123トンの軸力を
負荷した。また、図5のグラフにおいては、縦軸に水平
力を取り、横軸に柱頭部水平変位を取って、各試験体の
耐力の解析結果を示した。
【0021】図5のグラフから、試験体No.C(方づえ+
柱全長鋼板巻付け)及び試験体No.D(方づえ+柱下半分
の鋼板巻付け)の剛性(傾き)が最も大きく改善し、か
つ水平耐力も最も大きく上昇したことが判る。また、こ
れら試験体No.Cと試験体No.Dとは、柱に鋼板を巻付けて
いるので、破壊時には曲げ降伏して変形能力が向上す
る。
柱全長鋼板巻付け)及び試験体No.D(方づえ+柱下半分
の鋼板巻付け)の剛性(傾き)が最も大きく改善し、か
つ水平耐力も最も大きく上昇したことが判る。また、こ
れら試験体No.Cと試験体No.Dとは、柱に鋼板を巻付けて
いるので、破壊時には曲げ降伏して変形能力が向上す
る。
【0022】これに対し、無補強の試験体No.Oは剪断破
壊し、また鋼板を巻き付けただけの試験体No.A-1,A-2で
は、破壊モードが剪断から曲げ降伏に移行し変形能力が
向上し、これに伴なって水平耐力も若干の上昇が認めら
れたが、剛性の向上はほとんど期待できないことが判
る。さらに、方づえのみの試験体No.Bでは、無補強の試
験体No.Oよりも剛性および水平耐力は改善したが、方づ
えと柱との接合部で圧壊するため変形能力についてはほ
とんど期待できないことが判る。
壊し、また鋼板を巻き付けただけの試験体No.A-1,A-2で
は、破壊モードが剪断から曲げ降伏に移行し変形能力が
向上し、これに伴なって水平耐力も若干の上昇が認めら
れたが、剛性の向上はほとんど期待できないことが判
る。さらに、方づえのみの試験体No.Bでは、無補強の試
験体No.Oよりも剛性および水平耐力は改善したが、方づ
えと柱との接合部で圧壊するため変形能力についてはほ
とんど期待できないことが判る。
【0023】
【発明の効果】本発明のフレーム及び柱の補強構造で
は、柱に鋼板を巻き付けることによって、柱の靱性を向
上させることができる。また、二本の柱の対向する接合
部に方づえを設けたり、あるいは柱の両側に方づえを設
けたので、各柱と梁との接合を強固にすることができる
と共に、柱の非拘束長さを短くしたため柱の変形可能な
長さが短くなり実質的に強度を向上することができる。
さらに、フレームの補強構造では、対向する方づえ間を
補強材で連結して補強したため、柱梁のフレームの剛性
を向上させることができた。
は、柱に鋼板を巻き付けることによって、柱の靱性を向
上させることができる。また、二本の柱の対向する接合
部に方づえを設けたり、あるいは柱の両側に方づえを設
けたので、各柱と梁との接合を強固にすることができる
と共に、柱の非拘束長さを短くしたため柱の変形可能な
長さが短くなり実質的に強度を向上することができる。
さらに、フレームの補強構造では、対向する方づえ間を
補強材で連結して補強したため、柱梁のフレームの剛性
を向上させることができた。
【0024】また本発明の補強構造では、柱梁のフレー
ムの開口を塞ぐこと無く、柱梁のフレームの剛性を高め
ると共に柱の強度と靱性を向上させたので、フレーム内
を通って自由に往き来することができるといった平面利
用上の利点も享受することができる。
ムの開口を塞ぐこと無く、柱梁のフレームの剛性を高め
ると共に柱の強度と靱性を向上させたので、フレーム内
を通って自由に往き来することができるといった平面利
用上の利点も享受することができる。
【図1】本発明の既設構造物(フレーム)の補強構造を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】本発明の既設構造物(柱)の補強構造を示す正
面図である。
面図である。
【図3】本発明の効果を計算により求める際に用いた柱
と梁の試験体の簡略図である。
と梁の試験体の簡略図である。
【図4】(a)〜(e)は、従来例と比較して本発明の効果を
検証するために用いた柱と梁の試験体の簡略図である。
検証するために用いた柱と梁の試験体の簡略図である。
【図5】図4に示した柱と梁との試験体に、水平力と軸
力を加えた際の柱頭部の水平変位を計算により求め、そ
の結果を示したグラフである。
力を加えた際の柱頭部の水平変位を計算により求め、そ
の結果を示したグラフである。
1,2 柱(付帯壁を備えない柱) 3 梁 4 床スラブ 10,20,20’ 鋼板 11,21 方づえ 12 補強材
フロントページの続き (72)発明者 角 一行 東京都港区北青山2−5−8 株式会社間 組内
Claims (3)
- 【請求項1】 既存の鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない柱及
び梁からなるフレーム及び柱の補強構造であって、 前記付帯壁を備えない二本の柱と梁との対向する接合部
に方づえを設け、前記柱において少なくとも前記方づえ
下端から床スラブ近傍までの区間に鋼板を巻き付け、こ
れにより前記フレームを塞ぐこと無く補強したことを特
徴とする既存構造物の補強構造。 - 【請求項2】 前記方づえ間を補強材で連結し、前記フ
レームを塞ぐこと無く補強したことを特徴とする請求項
1記載の既存構造物の補強構造。 - 【請求項3】 既存の鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における付帯壁を備えない柱の
補強構造であって、 前記付帯壁を備えない柱と梁との接合部両側に方づえを
設け、前記柱において少なくとも前記方づえ下端から床
スラブまでの区間に鋼板を巻き付けたことを特徴とする
既存構造物の補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3950296A JPH09228655A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 既存構造物の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3950296A JPH09228655A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 既存構造物の補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228655A true JPH09228655A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12554831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3950296A Pending JPH09228655A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 既存構造物の補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228655A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11247463A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Shimizu Corp | ピロテイ形式のrc造建物に対する耐震補強方法 |
| JP2000154651A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Shimizu Corp | 既存建物の耐震補強方法および耐震補強構造 |
| JP2010265676A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Nagoya Univ | 耐震補強部材及び耐震建築物 |
| CN103306495A (zh) * | 2013-06-21 | 2013-09-18 | 罗海军 | 木结构截柱加固施工方法 |
| JP2016044392A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-04-04 | 宇部興産株式会社 | 補強構造物 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3950296A patent/JPH09228655A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11247463A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Shimizu Corp | ピロテイ形式のrc造建物に対する耐震補強方法 |
| JP2000154651A (ja) * | 1998-11-19 | 2000-06-06 | Shimizu Corp | 既存建物の耐震補強方法および耐震補強構造 |
| JP2010265676A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Nagoya Univ | 耐震補強部材及び耐震建築物 |
| CN103306495A (zh) * | 2013-06-21 | 2013-09-18 | 罗海军 | 木结构截柱加固施工方法 |
| CN103306495B (zh) * | 2013-06-21 | 2015-09-09 | 罗海军 | 木结构截柱加固施工方法 |
| JP2016044392A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-04-04 | 宇部興産株式会社 | 補強構造物 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09242183A (ja) | 枠組み耐震構造 | |
| JPH09228655A (ja) | 既存構造物の補強構造 | |
| JPH10331437A (ja) | 既存柱梁の耐震補強構造 | |
| JP2003090050A (ja) | 杭と柱との接合構造 | |
| EP1905910A1 (en) | Fixture joint | |
| JP2000186383A (ja) | 曲げ変形制御型制震架構のコア壁及びコアの柱 | |
| JPH1096294A (ja) | 鉄骨・鉄筋コンクリート梁 | |
| JP2000310044A (ja) | 既存建物外殻の制震補強方法 | |
| JP2000034780A (ja) | 柱構造 | |
| JPH0742727B2 (ja) | 柱と梁の仕口構造 | |
| JP2000291289A (ja) | 耐震部材の接合構造 | |
| JP2000265416A (ja) | 立体ラーメン形式の高架橋構造 | |
| JPH09264050A (ja) | 建物構造 | |
| JPH08193324A (ja) | 斜梁の座屈防止構造 | |
| JP3831643B2 (ja) | 耐震補強構造 | |
| JPH0932311A (ja) | 既設建物の補強構造 | |
| JPH07317370A (ja) | 制振装置 | |
| JPS602462B2 (ja) | プレキヤストコンクリ−ト耐震壁の組立架構法 | |
| JP7361561B2 (ja) | ブレース取付構造、構造物およびブレース取付方法 | |
| JPH10299260A (ja) | ロ字型骨組架構による既存建築物の耐震改修方法 | |
| JPH05272171A (ja) | 柱・梁の混合構造 | |
| JPH06316961A (ja) | 柱・梁接合構造 | |
| JPH06316966A (ja) | 柱梁接合部の構造 | |
| JP3430326B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
| KR102349442B1 (ko) | 좌우 방향의 싱글 보와 전후 방향의 더블 보를 갖고 기둥 주변에 콘크리트부가 형성된, 기둥과 보의 결합 구조 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040729 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |