JPH09230537A - 写真用支持体 - Google Patents

写真用支持体

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JPH09230537A
JPH09230537A JP8036471A JP3647196A JPH09230537A JP H09230537 A JPH09230537 A JP H09230537A JP 8036471 A JP8036471 A JP 8036471A JP 3647196 A JP3647196 A JP 3647196A JP H09230537 A JPH09230537 A JP H09230537A
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JP
Japan
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film
acid
temperature
layer
polyester
Prior art date
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Pending
Application number
JP8036471A
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English (en)
Inventor
Akihisa Nakajima
彰久 中島
Masato Takada
昌人 高田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた機械的強度、寸法安定性を有し、かつ
巻芯を小径化しても巻癖カールがつきにくい、搬送不良
のない優れた写真用支持体を提供する。 【解決手段】 2軸延伸されたポリエステルフィルムか
らなる写真用支持体に於いて、該支持体が下引塗布乾燥
後乳剤塗布前までに、130℃±20℃の温度で2秒以
上熱処理されたのちに、Tg+5℃以上Tg+30℃以
下の温度で5秒以上熱処理されることを特徴とする写真
用支持体、該支持体を室温まで冷却する際の平均冷却速
度が1000℃/min〜1℃/minであり、前記ポ
リエステルがエチレン−テレフタル酸エステルユニット
を主構成成分とすることを特徴とする写真用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的強度、寸法
安定に優れた写真用支持体に関し、特にロール状にまか
れ保存されても巻きぐせがつきにくく、また熱処理後の
ベースの平面性がよい、取り扱い性に優れた写真用支持
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料の用途は多様化して
おり、撮影時のフィルム巻き出しの高速化、撮影倍率の
高倍率化、撮影装置の小型化が著しく進んでいる。この
ため写真感光材料用の支持体としては、優れた機械的強
度、寸法安定性などの性質が要求されている。特に、ロ
ールフィルム状の写真感光材料では、撮影装置のコンパ
クト化のために巻芯の小径化が要求されている。
【0003】二軸延伸したポリエチレンテレフタレート
(以下PETと略称する)フィルムは、優れた透明性、
機械的強度、寸法安定性を有しており、フィルムの薄膜
化が必要なマイクロフィルムや、寸法安定性が厳しく要
求される印刷感材、透明性や腰の強さが要求されるレン
トゲン用フィルムで使用されている。ところが、PET
フィルムには、現像処理後の巻きぐせ回復性がなく、ロ
ールフィルム状の写真感光材料に用いると、長時間ロー
ルの状態で置かれたサンプルは、巻きぐせカールが大き
くなり撮影時の自動搬送や自現機への搬送時のジャミン
グなどが生じてしまうという問題があった。
【0004】また、PETフィルムは、巻芯を小径化し
た場合には、巻きぐせによる障害が大きくなるという問
題もあった。
【0005】従ってPETフィルムに代表されるポリエ
ステルフィルムの巻ぐせカールを低減することにより、
上記の問題を解決できると思われる。
【0006】この様な観点から、ポリエステルフィルム
の巻ぐせカールを低減する方法として、特開昭51−1
6358号には、熱可塑性樹脂フィルムをTg−5℃〜
Tg−30℃で0.1〜1500時間、加熱処理する方
法が提案されている。更に、特開平6−35118号に
は、Tgが90℃〜200℃のポリエステルフィルムを
下塗り後、50℃〜Tgで0.1〜1500時間、加熱
処理する方法が提案されている。
【0007】熱可塑性樹脂フィルムをTg−5℃〜Tg
−30℃で0.1〜1500時間加熱処理する方法は、
PETフィルムやポリエチレンナフタレート(以下PE
Nと略称する)フィルムをはじめ、結晶性や半結晶性の
熱可塑性樹脂の巻ぐせカールを低減する効果があリ、有
効に思われた。ところが、このような比較的高温での長
時間熱処理はフィルムの品質を著しく損なうという問題
がある。
【0008】つまり、一般に写真感光材料は、プラスチ
ックフィルムなどを基材とし、その表面に接着層、帯電
防止層などの各種機能性層や写真感光層などが積層され
ている。その製造手順としては、通常、広巾で長尺のプ
ラスチックフィルムに、先に挙げたような機能性層を塗
設し、比較的径の大きな巻心に中間製品として巻き取ら
れる。その後、最終の製品形態に断裁され、包装加工さ
れることになる。
【0009】この中間製品は、可能な限り広巾で長尺で
あることが、切替え時間の短縮や生産性向上の点から有
利であり、中間製品の重量はますます増大の方向にあ
る。この結果、巻心部には相当な荷重がかかっているの
が実情である。
【0010】ところで、熱可塑性樹脂フィルムは、その
Tg近傍に加熱されると、急激に弾性率が低下してしま
うことは、良く知られている。従って、大きな荷重がか
かっている条件下で、熱可塑性樹脂フィルムをそのTg
近傍で長時間加熱処理すると、フィルムはその荷重に耐
えられず、シワ、折れ、押されなどのさまざまな、写真
用支持体として使用に耐えない表面故障が生じてしまう
のである。
【0011】Tgが90℃〜200℃のポリエステルフ
ィルムを下塗り後、50℃〜Tgで0.1〜1500時
間、加熱処理する方法は、原理的には特開昭51−16
358号に記載の方法と全く同じ方法であり、従って、
巻ぐせカールを十分に低減するためには、フィルムのT
g近傍での加熱処理が必要である。例えば、Tgが90
℃のポリエステルフィルムでは、60℃以上で加熱処理
しないと十分に効果が得られないし、Tgが120℃の
ポリエステルフィルムでは、90℃以上で加熱処理しな
いと十分に効果が得られないのが実情である。従って、
フィルムのTgが高く、非常に高い温度で加熱処理しな
くてはならないので、フィルムの品質を著しく損なうと
いう問題に加え、次のような新たな問題が生じる。
【0012】つまり、一般に写真感光材料は、その常用
可能な最高温度は、高々50℃であり、これより高温で
の使用は短時間の場合に限られる。そして、各種機能性
層からなる下塗り層の耐熱性も、この常用温度条件を考
慮して設計されてあるのが普通である。従って、これら
下塗り層は、フィルムの巻ぐせカールを十分に低減する
ための加熱処理に耐えることができず、素材の劣化や分
解をはじめ添加物の塗膜表面への移行やブリードアウ
ト、塗膜表面のひび割れなどのさまざまな問題を生じる
のである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
本発明の目的は、撮影時のフィルム巻き出しの高速化、
撮影倍率の高倍率化、撮影装置の小型化などを可能とす
る優れた機械的強度、寸法安定性を有し、かつ巻芯を小
径化しても巻癖カールがつきにくい、搬送不良のない優
れた写真用支持体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(1)
2軸延伸されたポリエステルフィルムからなる写真用支
持体に於いて、該支持体が下引塗布乾燥後乳剤塗布前ま
でに、130℃±20℃の温度で2秒以上熱処理された
のちに、Tg+5℃以上Tg+30℃以下の温度で5秒
以上熱処理されることを特徴とする写真用支持体、
(2)前記の写真用支持体において、支持体を室温まで
冷却する際に平均冷却速度が1000℃/min〜1℃
/minであることを特徴とする写真用支持体、(3)
前記のポリエステルがエチレン−テレフタル酸エステル
ユニットを主構成成分とすることを特徴とする写真用支
持体、により達成された。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムを
構成するポリエステルは、特に限定されるものではない
が、ジカルボン酸成分とジオール成分を主要な構成成分
とするフィルム形成性を有するポリエステルであること
が好ましい。
【0017】主要な構成成分のジカルボン酸成分として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルチオエーテルジカルボン酸、ジフェニル
ケトンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸な
どを挙げることができる。また、ジオール成分として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロ
パン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
フェノールフルオレンジヒドロキシエチルエーテル、ジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ハイド
ロキノン、シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノールなどを挙げることができる。
【0018】これらを主要な構成成分とするポリエステ
ルの中でも透明性、機械的強度、寸法安定性などの点か
ら、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸、ジオール
成分として、エチレングリコール及び/又は1,4−シ
クロヘキサンジメタノールを主要な構成成分とするポリ
エステルが好ましい。中でも、ポリエチレンテレフタレ
ートを主要な構成成分とするポリエステルが特に好まし
い。
【0019】ポリエステルに対してエチレンテレフタレ
ートユニットが70重量%以上含有していると、透明
性、機械的強度、寸法安定性などに高度に優れたフィル
ムが得られる。
【0020】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムを
構成するポリエステルは、本発明の効果を阻害しない範
囲であれば、更に他の共重合成分が共重合されていても
良いし、他のポリエステルが混合されていても良い。こ
れらの例としては、先に挙げたジカルボン酸成分やジオ
ール成分、又はそれらから成るポリエステルを挙げるこ
とができる。
【0021】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムを
構成するポリエステルには、フィルムのデラミネーショ
ンを起こし難くするため、スルホネート基を有する芳香
族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体、ポリオ
キシアルキレン基を有するジカルボン酸又はそのエステ
ル形成性誘導体、ポリオキシアルキレン基を有するジオ
ールなどを共重合してもよい。
【0022】中でもポリエステルの重合反応性やフィル
ムの透明性の点で、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、4−ナトリウ
ムスルホフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナ
フタレンジカルボン酸及びこれらのナトリウムを他の金
属、(例えばカリウム、リチウムなど)やアンモニウム
塩、ホスホニウム塩などで置換した化合物又はそのエス
テル形成性誘導体、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリ
プロピレングリコール共重合体及びこれらの両端のヒド
ロキシ基を酸化するなどしてカルボキシル基とした化合
物などが好ましい。この目的で共重合される割合として
は、ポリエステルを構成する二官能性ジカルボン酸を基
準として、0.1〜10モル%が好ましい。
【0023】また、フィルムの耐熱性を向上する目的で
は、ビスフェノール系化合物、ナフタレン環又はシクロ
ヘキサン環を有する化合物を共重合することができる。
これらの共重合割合としては、ポリエステルを構成する
二官能性ジカルボン酸を基準として、1〜20モル%が
好ましい。
【0024】本発明に用いられるポリエステルには、酸
化防止剤が含有されていても良い。特にポリエステル
が、ポリオキシアルキレン基を有する化合物を含む場合
に効果が顕著となる。含有させる酸化防止剤はその種類
につき特に限定はなく、各種の酸化防止剤を使用するこ
とができるが、例えばヒンダードフェノール系化合物、
ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物などの酸
化防止剤を挙げることができる。中でも透明性の点でヒ
ンダードフェノール系化合物の酸化防止剤が好ましい。
【0025】酸化防止剤の含有量は、通常、ポリエステ
ルに対して0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜
0.5%である。酸化防止剤の含有量をこの範囲とする
ことで、写真感光材料の未露光部分の濃度が高くなるい
わゆるかぶり現象を防止でき、かつ、フィルムのヘーズ
を低く抑えられるので、透明性に優れた写真用支持体が
得られる。なお、これらの酸化防止剤は一種を単独で使
用しても良いし、二種以上を組合せて使用しても勿論良
い。
【0026】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムに
は、必要に応じて易滑性を付与することもできる。易滑
性付与手段としては、特に限定はないが、ポリエステル
に不活性無機粒子を添加する外部粒子添加方法、ポリエ
ステルの合成時に添加する触媒を析出させる内部粒子析
出方法、或いは界面活性剤などをフィルム表面に塗布す
る方法などが一般的である。これらの中でも、析出する
粒子を比較的小さくコントロールできる内部粒子析出方
法が、フィルムの透明性を損なうことなく易滑性を付与
できるので好ましい。触媒としては、公知の各種触媒が
使用できるが、特にCa、Mnを使用すると高い透明性
が得られるので好ましい。これらの触媒は一種でも良い
し、二種を併用しても良い。
【0027】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムは
異種のポリエステルからなる多層構成であっても良い。
例えば、エチレンテレフタレートユニットを主構成成分
とするポリエステルからなる層をA層、他のポリエステ
ルからなる層をB層或いはC層とした場合、A層とB層
とからなる二層構成でも良いし、A層/B層/A層、A
層/B層/C層、B層/A層/B層又はB層/A層/C
層などの三層構成でも良い。更に四層以上の構成も勿論
可能であるが、製造設備が複雑になるので実用上あまり
好ましくない。A層の厚みは、ポリエステルフィルムの
全体の厚みに対し、30%以上の厚みであることが好ま
しく、更に50%以上の厚みであることが好ましい。
【0028】B層或いはC層を構成するポリエステルと
して、透明性、機械的強度、寸法安定性などの優れたポ
リエチレンテレフタレート或いは他のホモポリエステ
ル、或いは他の共重合ポリエステルを用いることで、フ
ィルム全体の透明性、機械的強度、寸法安定性などを向
上することができる。
【0029】更に、本発明の二軸延伸ポリエステルフィ
ルムが多層構成を有する場合は、上記の酸化防止、易滑
性などの機能付与、又は上記以外の各種添加剤の添加
は、表面層のみに行えばよいので、フィルムの透明性を
高く維持できる。
【0030】本発明のポリエステルフィルムには、更に
その両側に他のポリエステルからなる層を積層すること
により、フィルム表面へのオリゴマー析出を高度に防止
することができる。この時、両側に積層される他のポリ
エステル(ポリエステルD)からなる層を構成するポリ
エステルとしては、前述のポリエステルを用いることが
好ましい。ポリエステルDのTgは、内層のポリエステ
ルのTgより高いことが好ましい。ポリエステルDのT
gは、内層のポリエステルのTgより5℃以上、更に1
5℃以上高いことが好ましい。また、ポリエステルDか
らなる層の厚さは、フィルムの吸水性を維持するため、
ある範囲で薄いことが必要であり、0.05〜10μm
が好ましい。
【0031】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの
原料のポリエステルの合成方法は、特に限定があるわけ
ではなく、従来公知のポリエステルの製造方法に従って
製造できる。例えば、ジカルボン酸成分をジオール成分
と直接エステル化反応させる直接エステル化法、初めに
ジカルボン酸成分としてジアルキルエステルを用いて、
これとジオール成分とでエステル交換反応させ、これを
減圧下で加熱して余剰のジオール成分を除去することに
より重合させるエステル交換法を用いることができる。
この際、必要に応じてエステル交換触媒或いは重合反応
触媒を用い、或いは耐熱安定剤を添加することができ
る。また、合成時の各過程で着色防止剤、酸化防止剤、
結晶核剤、すべり剤、安定剤、ブロッキング防止剤、紫
外線吸収剤、粘度調節剤、消泡剤、透明化剤、帯電防止
剤、pH調整剤、染料、顔料などを添加させてもよい。
【0032】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの
ガラス転移温度(以下Tg)は、60℃以上が好まし
い。Tgは示差走査熱量計で測定するところのベースラ
インが偏奇し始める温度と、新たにベースラインに戻る
温度との平均値として求められる。Tgがこの値以下で
あると、如何に本発明の熱処理を施したとしても、現像
処理機の乾燥工程でのフィルムの変形が起こり、現像処
理後の巻きぐせカールがつき易い感光材料となってしま
う。
【0033】次に、本発明のポリエステルフィルムの製
造方法について説明する。
【0034】未延伸シートを得る方法及び縦方向に一軸
延伸する方法は、従来公知の方法で行うことができる。
例えば、原料のポリエステルをペレット状に成型し、熱
風乾燥又は真空乾燥した後、溶融押出し、Tダイよりシ
ート状に押出して、静電印加法などにより冷却ドラムに
密着させ、冷却固化させ、未延伸シートを得る。次い
で、得られた未延伸シートを複数のロール群及び/又は
赤外線ヒーターなどの加熱装置を介してポリエステルの
TgからTg+100℃の範囲内に加熱し、一段又は多
段縦延伸する方法である。延伸倍率は、通常2.5倍〜
6倍の範囲で、続く横延伸が可能な範囲とする必要があ
る。シートが多層構成の場合の延伸温度の設定は各構成
層のポリエステルのTgのなかで最も高いTgを基準に
することが好ましい。
【0035】この際、ポリエステルを積層する場合も、
従来公知の方法でよい。例えば、複数の押出機及びフィ
ードブロック式ダイ或いはマルチマニフォールド式ダイ
による共押出法、積層体を構成する単層フィルム又は積
層フィルム上に積層体を構成するその他の樹脂を押出機
から溶融押出し、冷却ドラム上で冷却固化させる押出ラ
ミネート法、積層体を構成する単層フィルム又は積層フ
ィルムを必要に応じてアンカー剤や接着剤を介して積層
するドライラミネート法などが挙げられる。中でも、製
造工程が少なくてすみ、各層間の接着性が良好な共押出
法が好ましい。
【0036】次に、上記の様にして得られた縦方向に一
軸延伸されたポリエステルフィルムを、Tg〜融点(以
下Tm)−20℃の温度範囲内で、横延伸し、次いで熱
固定する。横延伸倍率は通常3〜6倍であり、また、
縦、横延伸倍率の比は、得られた二軸延伸フィルムの物
性を測定し、好ましい特性を有するように適宜調整す
る。本発明の場合、巾手方向の弾性率が長手方向の弾性
率より大きくなるようにする。使用目的に応じて変化さ
せても良い。この時、2つ以上に分割された延伸領域で
温度差を1〜50℃の範囲で順次昇温しながら横延伸す
ると巾方向の物性の分布が低減でき好ましい。更に横延
伸後、フィルムを、その最終横延伸温度以下でTg−4
0℃以上の範囲に0.01〜5分間保持すると巾手方向
の物性の分布が更に低減でき好ましい。
【0037】熱固定は、その最終横延伸温度より高温
で、Tm−20℃以下の温度範囲内で通常0.5〜30
0秒間熱固定する。この際、2つ以上に分割された領域
で温度差を1〜100℃の範囲で順次昇温しながら熱固
定することが好ましい。
【0038】熱固定されたフィルムは通常Tg以下まで
冷却され、フィルム両端のクリップ把持部分をカットし
巻き取られる。この際、最終熱固定温度以下、Tg以上
の温度範囲内で、巾手方向及び/又は長手方向に0.1
〜10%弛緩処理することが好ましい。また、冷却は、
最終熱固定温度からTgまでを、毎秒100℃以下の冷
却速度で冷却することが好ましい。冷却、弛緩処理する
手段は特に限定はなく、従来公知の手段で行えるが、特
に複数の温度領域で順次冷却しながら、これらの処理を
行うことが、フィルムの寸法安定性向上の点で好まし
い。なお、冷却速度は、最終熱固定温度をT1,フィル
ムが最終熱固定温度からTgに達するまでの時間をtと
したとき、(T1−Tg)/tで求めた値である。
【0039】これら熱固定条件、冷却、弛緩処理条件の
より最適な条件は、フィルムを構成するポリエステルに
より異なるので、得られた二軸延伸フィルムの物性を測
定し、好ましい特性を有するように適宜調整することに
より決定すればよい。
【0040】また、上記フィルム製造に際し、延伸の前
及び/又は後で帯電防止層、易滑性層、接着層、バリア
ー層などの機能性層を塗設してもよい。この際、コロナ
放電処理、薬液処理などの各種表面処理を必要に応じて
施すことができる。更に、強度を向上させる目的で、多
段縦延伸、再縦延伸、再縦横延伸、横・縦延伸など公知
の延伸フィルムに用いられる延伸を行うこともできる。
勿論カットされたフィルム両端のクリップ把持部分は、
粉砕処理された後、或いは必要に応じて造粒処理や解重
合・再重合などの処理を行った後、同じ品種のフィルム
用原料として又は異なる品種のフィルム用原料として再
利用してもよい。
【0041】以上のようにして得られた二軸延伸ポリエ
ステルフィルムは、まだ巻ぐせが付きやすい性質なの
で、本発明では、フィルムを、下記方法で求められるT
gより高温で熱処理を施す。
【0042】<ガラス転移温度Tg>フィルム10mg
を、毎分300ccの窒素気流中、300℃で溶融し、
直ちに液体窒素中で急冷する。この急冷サンプルを示差
走査型熱量計(理学電器社製、DSC8230型)にセ
ットし、毎分100ccの窒素気流中、毎分10℃の昇
温速度で昇温し、Tg及び結晶化温度(以下Tc)を検
出する。Tgはベースラインが偏奇し始める温度と、新
たにベースラインに戻る温度との平均値の温度である。
なお、測定開始温度は、測定されるTgより50℃以上
低い温度とする。
【0043】熱処理温度がTg以下の低い温度の場合、
巻ぐせカールの低減効果を得るには非常に長い時間が必
要であり連続的に製造することが困難となり、生産性に
劣る。またTg以上の高い熱処理温度の場合、巻ぐせカ
ールの低減効果を得ることはできないと信じられてき
た。しかしながら、本発明者らが検討した結果、Tg以
上の温度であっても、ある特定の温度範囲で、ある時間
処理することにより、即ち、130℃±20℃の範囲で
2秒以上の前熱処理を行った後、Ta+5℃以上Tg+
30℃以下の温度範囲で5秒以上後熱処理を行うことに
より、非常に高い巻ぐせカールの低減効果を得ることが
できることを見出したものである。
【0044】より好ましい温度範囲はTg+8℃以上、
Tg+25℃以下である。フィルムが多層構成の場合
は、実質的にフィルムの剛性を担っている層を構成する
ポリエステルの中で最も高いTgを基準とする。
【0045】130℃±20℃の前熱処理時間は、フィ
ルムが加熱されるのに十分な時間であればよく、通常2
秒以上であり、Tg+5℃以上Tg+30℃以下の後熱
処理は5秒以上の処理時間が必要であるが、この後熱処
理による巻ぐせカールの低減効果は6分程度で飽和して
しまう。連続的に製造する点からこのような熱処理時間
は短いほうがよいので、総熱処理時間は10分未満がよ
り好ましい。
【0046】本発明の熱処理を施す方法は、特に限定さ
れないが、本発明では従来の巻ぐせカール低減方法に比
べ遥かに短い時間で熱処理することにより巻ぐせカール
低減効果が得られるところに特徴があるので、例えばフ
ィルムを幾重にも重ねた状態やロール状に巻かれた状態
で熱処理してもフィルムは均一に加熱されないので本発
明の効果が得られにくい。従って、なるべく短時間で均
一にフィルムの加熱が行える方法が好ましい。この様な
方法としては、例えば、フィルムの両端をピンやクリッ
プで把持して搬送したり、複数のロール群によるロール
搬送や空気をフィルムに吹付けて浮揚させるエアー搬送
などによりフィルムを連続的に搬送させておき、複数の
スリットから加熱空気をフィルム面の片面或いは両面に
吹き付ける方法、赤外線ヒーターなどによる輻射熱を利
用する方法、加熱した複数のロールと接触させる方法な
どを単独又は複数組合わせて熱処理する方法が挙げられ
る。
【0047】また、熱処理温度はフィルムのTg以上で
あるから、一方向に巻かれた状態で熱処理するとその巻
状態の癖が付いてしまう。従って、フィルムを平坦な状
態に保持して熱処理を行うことが好ましいが、必要に応
じて最終的に写真感光材料としたときに写真乳剤層との
カールバランスがとれるように、フィルムに、接触させ
る熱ロールなどの径を調整したり、エアー搬送で適度な
曲面を通過させるなどして、適度な巻状態の癖をつけて
おくこともできる。
【0048】フィルムを平坦な状態に保持する方法は、
特に限定はないが、例えば上述したピンやクリップによ
る搬送方法、エアー搬送方法、ロール搬送方法などが挙
げられる。ロール搬送方法はロールにフィルムがある抱
き角を持って搬送されるので完全には平坦ではないが、
フィルムはその表裏が交互にロールに接触しフィルムの
巻き方向が一方向とはならないので、実質的にフィルム
は平坦と見なすことができる。
【0049】以上の様な熱処理を施す工程は、フィルム
製造から最終製品の形態に断裁、包装されるまでの間の
何れの工程でもよいが、熱処理が施されたフィルムは、
その後フィルムがそのTg以上の温度で30分以上熱せ
られるとその効果が薄れてしまう。特にTc以上では非
常に短時間でその効果が消失してしまうので注意が必要
である。勿論一旦効果が消失しても、もう一度本発明の
熱処理を施すことで、もとの巻ぐせカールの低減効果が
得られる。
【0050】熱処理は一段階で行っても良いし、温度差
を付けて2ゾーン以上に分けて行っても良い。また、フ
ィルム表面に接着層、導電性層、易滑性層、磁気記録層
などの各種の機能性層(いわゆる下引き層)を塗布、乾
燥した後、引続き本発明の熱処理を行うことが好まし
い。
【0051】この場合も、乾燥温度を調節して、或いは
必要な加熱設備を追加することにより熱処理することが
でき、新たに搬送設備を設置する必要がなく、製造工程
上非常に有利である。
【0052】このようにして得られた熱処理ベースは、
Tg以上であるのでこれを室温まで冷却する必要があ
る。この時の冷却は、平面性を得るために速ければ速い
方がよいが、好ましくは1000℃/min以下、少な
くとも1℃/min以上である。
【0053】以上のようにして熱処理され室温まで冷却
されたフィルムは、巻き取られ、次工程に送られるまで
の間、保管される。この際、フィルムの水分率を0.1
%以下に調節することにより、ここでの巻ぐせを防止す
ることができ好ましい。フィルムの含水率は、微量水分
計(例えば三菱化成株式会社製CA−05型)を用い
て、乾燥温度150℃で測定して求めた値である。
【0054】以上のようにして得られたフィルムは十分
に巻ぐせカールが付き難くなっているが、必要により更
に従来から知られている巻ぐせカールの低減処理を行っ
ても良い。例えば、特開昭51−16358号や特開平
6−35118号に記載の方法である。この際、フィル
ム中の含水率を0.1%以上3%以下に調湿した状態と
すると熱処理効果が加速され、常温付近の低い温度で熱
処理しても巻ぐせの付きにくいフィルムが得られるので
好ましい。この様な熱処理をする場合、処理時間が長い
ので、フィルム同志が重なった状態で熱処理する必要が
あり、フィルム同志がくっつかないような工夫が必要で
ある。例えば、フィルムの端部や中央部の任意の場所に
部分的に或いは全長に渡ってエンボス加工、端部を折り
曲げる加工、部分的にフィルムの厚みを厚くするなどの
方法、巻き取りの際、紙などの吸湿性のよい物質をフィ
ルムとフィルムの間に挟み込む方法、更にフィルム表面
に、マット剤、ワックス、界面活性剤、磁性粉などの粒
子などの滑り剤としての効果が期待できる添加物の含有
層或いは熱処理温度以上のTgを持つポリマーや熱可塑
性を示さないポリマーからなる層などを設ける方法など
が挙げられる。中でもエンボス加工を施す方法が最も簡
単でかつ確実であり好ましい。勿論これらの方法を複数
組合わせてもよい。このような目的では、エンボス加工
は通常10〜100μmの凹凸ができるように加工する
のが好ましい。
【0055】巻き取るコアは特に限定されないが、フィ
ルムが巻かれても撓みなどを起こさない強度を備え、か
つ熱処理に耐えられればよい。これらの例としては紙ロ
ール、樹脂ロール、樹脂含浸紙ロール、繊維強化樹脂ロ
ール、溝付き金属ロール、メッシュロール、セラミック
コーティングロールなどが挙げられる。コア径は、あま
り小さすぎると巻心部にしわなどが発生しやすいのであ
る程度大きい方が好ましく、通常75mm以上、更に2
00mm以上が好ましい。
【0056】巻き取られたフィルムロールのロール径
は、あまり大きすぎると均一な処理が難しくなるので、
ある程度小さい方が好ましく、通常1000mm以下、
更に850mm以下が好ましい。
【0057】また、適度な水分を含ませたフィルムを加
熱処理する場合、フィルムロールを水蒸気バリアー性の
素材で、包むことが好ましい。水蒸気バリアー性の素材
としては、特に限定はなく、加熱処理温度に耐えられれ
ばよい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステルなどの各種フィルムや金属蒸着したフィルムな
どであり、厚みは5〜1000μmである。
【0058】次に、写真感光材料を形成する方法につい
て説明する。
【0059】一般に、疎水性のポリマーフィルムを写真
用支持体として使用する場合、ポリマーフィルムに親水
性の写真乳剤層を直接塗設しても必要な接着力は得られ
ない。そこで通常ポリマーフィルムには表面処理が必要
である。このような目的の表面処理としてはコロナ放電
処理、紫外線処理、グロー放電処理、プラズマ処理、火
炎処理などの表面活性化処理する方法やレゾルシン処
理、フェノール類処理、アルカリ処理、アミン処理、ト
リクロル酢酸処理などのエッチング処理する方法、更に
一層又は二層以上の接着層を積層する方法などが挙げら
れる。これらの方法は単独でもよいし併用してもよい。
【0060】接着層を積層する方法において用いること
のできる素材は特に限定されないが、例えば塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、アク
リル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、を出発原料とす
る共重合体を始めとして、ポリエチレンイミン、ポリエ
ステル、ポリスチレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
グラフト化ゼラチン、ニトロセルロースなどやこれらの
混合物などを挙げることができる。これら接着層中には
界面活性剤、帯電防止剤、アンチハレーション剤、クロ
スオーバーカット剤、着色染料、顔料、増粘剤、塗布助
剤、カブリ防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線
安定剤、エッチング処理剤、磁性粉、マット剤などの各
種添加剤を一種又は二種以上含有していてもよい。
【0061】これら接着層などを積層する方法は特に限
定はなく、従来から知られている各種の方法を用いるこ
とができる。例えばポリエステルフィルムの二軸配向完
了前や二軸配向完了後に、エアーナイフコーター、ディ
ップコーター、カーテンコーター、ワイヤーバーコータ
ー、グラビアコーター、エクストルージョンコーターな
どのコーティング方法や、ポリエステルフィルムの溶融
製膜時に共押出しやラミネートする方法などが挙げられ
る。
【0062】下引層を塗設する際には、支持体表面を、
薬品処理(特公昭34−11031号、特公昭38−2
2148号、特公昭40−2276号、特公昭41−1
6423号、特公昭44−5116号記載)化学的機械
的粗面化処理(特公昭47−19068号、特公昭55
−5104号記載)、コロナ放電処理(特公昭39−1
2838号、特開昭47−19824号、特開昭48−
28067号記載)、火炎処理(特公昭40−1238
4号、特開昭48−85126号記載)、紫外線処理
(特公昭36−18915号、特公昭37−14493
号、特公昭43−2603号、特公昭43−2604
号、特公昭52−25726号記載)高周波処理(特公
昭49−10687号記載)、グロー放電(特公昭37
−17682号記載)、更には、活性プラズマ処理、レ
ーザー処理などが挙げられる。これらの処理により特公
昭57−487号記載のように、支持体表面と水との接
触角を58゜以下にする事が好ましい。
【0063】下引処理は、単層の場合でも構わないが、
より機能性を求め接着力を高めるためには、重層法であ
ることが望ましい。
【0064】重層法で下引第1層は、支持体に良くくっ
つく層であることが好ましく、素材としては、メタクリ
ル酸、アクリル酸、等の不飽和カルボン酸若しくはその
エステル、スチレン、等の合成樹脂モノマーから得られ
る重合体若しくは、共重合体、水分散系のポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂
などが挙げられる。
【0065】本発明の下引層に用いる合成樹脂のモノマ
ーとしては、スチレンやその誘導体、不飽和カルボン
酸、例えばメタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、そ
のエステル類、例えばアルキルアクリレート、アルキル
メタクリレート(アルキル基としてはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、
シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニル
エチル基等);2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロプルメタクリ
レート等のヒドロキシ含有モノマー;アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチロ
ールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミ
ド等のアミド基含有モノマー;N,N−ジエチルアミノ
エチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノメタクリ
レート等のアミノ基含有モノマー;グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有モ
ノマー;アクリル酸、メタクリル酸の塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル基
又はその塩を含有するモノマー;スチレンスルホン酸、
ビニルスルホン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩)等のスルホン酸基又はその塩
を含有するモノマー;イタコン酸、マレイン酸、フマー
ル酸の塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩)等のカルボキシル基又はその塩を含有するモノマ
ー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物を含
有するモノマー;ビニルイソシアネート、アリルイソシ
アネート、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、アクリロニトリル、酢酸ビニル等が挙げられる。上
述のモノマーは、1種若しくは2種以上を用いて共重合
させることができる。
【0066】本発明の下引用合成樹脂としては、ゴム状
物質を用いても良い。ゴム状物質としては、一般にビニ
ル単量体−ジオレフィンからなるが、ビニル単量体とし
ては、スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、酢酸ビニ
ル等が好ましく用いられ、ジオレフィンとしては、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレンが好ましく用いられ
る。これらの成分に加え不飽和カルボン酸としてアクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、若
しくはこれらのアルキルエステル、アクロレイン、メタ
クロレイン、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリ
シジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸アリル、メタクリ
ル酸アリル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、ビニルイソシアネート、アリ
ルイソシアネート等の架橋可能な成分を加えると良い。
【0067】ジオレフィンの含有量としては、10〜6
0重量%が好ましい。
【0068】市販されていて入手し易いという点で好ま
しい重合体としては、スチレン−ブタジエン、スチレン
−イソプレン、スチレン−クロロプレン、メチルメタク
リレート−ブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン
等を挙げることができる。
【0069】これらの重合方法としては、例えば、乳化
重合法、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、放射線
重合法等が挙げられる。
【0070】溶液重合では、溶媒中で適当な濃度の単量
体の混合物(通常、溶剤に対して40重量%以下、好ま
しくは10〜25重量%の混合物)を開始剤の存在下で
約10〜200℃、好ましくは30〜120℃の温度
で、約0.5〜48時間、好ましくは2〜20時間重合
を行うことで得られる。
【0071】開始剤としては、重合溶媒に可溶なものな
らばよく、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブ
チロニトリル(AIBN)、過酸化ジ第3ブチル等の有
機溶媒系開始剤、過硫酸アンモニウム(APS)、過硫
酸カリウム、2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロ
パン)−ハイドロクロライド等の水溶性開始剤、またこ
れらとFe2+塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組
み合わせたレドックス系重合開始剤等を挙げることがで
きる。
【0072】溶媒としては、単量体の混合物を溶解する
ものであればよく、例えば、水、メタノール、エタノー
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジ
オキサン、若しくは、これらの2種以上の混合溶媒等を
挙げることができる。
【0073】重合終了後、生成した共重合体を溶かさな
い媒質中に反応混合物を注ぎこみ、生成物を沈降させ、
ついで乾燥することにより未反応混合物を分離除去する
ことができる。
【0074】乳化重合法では、水を分散媒とし、水に対
して10〜50重量%のモノマーとモノマーに対して
0.05〜5重量%の重合開始剤、0.1〜20重量%
の分散剤を用い、約30〜100℃、好ましくは60〜
90℃で3〜8時間攪拌下重合させることによって得ら
れる。モノマーの濃度、開始剤量、反応温度、時間等は
幅広くかつ容易に変更できる。
【0075】開始剤としては、水溶性過酸化物(例えば
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、水溶性アゾ
化合物(例えば2,2′−アゾビス−(2−アミジノプ
ロパン)−ハイドロクロライド等)又はこれらとFe2+
塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレ
ドックス系重合開始剤等を挙げることができる。
【0076】分散剤としてはアニオン性界面活性剤、ノ
ニオン性界面活性剤、水溶性ポリマー等が挙げられる。
このようにして得られる重合体の分子量は、用いられる
用途によって一義的に決めることはできないが、通常、
ポリスチレン若しくはポリエチレンオキシド換算で約5
00〜5,000,000、好ましくは1,000〜5
00,000である。
【0077】疎水性ポリマーの合成法に関しては、米国
特許2,852,386 号、同2,853,457
号、同3,411,911号、同3,411,912
号、同4,197,127号、ベルギー特許688,8
82号、同691,360号、同712,823号、特
公昭45−5331号、特開昭60−18540号、同
51−130217号、同58−137831号、同5
5−50240号などに詳しく記載されている。
【0078】疎水性ポリマーの平均粒径は、0.01〜
2.0μmのものであれば何れも好ましく、0.05〜
0.8μmが特に好ましく使用することができる。
【0079】疎水性ポリマーは、有機溶剤中で重合され
る場合には、更に水に分散させて減圧に引くことにより
溶剤を水に置換することにより使用することができる本
発明に用いることの出来る水分散性ポリエステルとして
は、多塩基酸又はそのエステル形成性誘導体とスルホン
酸基を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル形成
性誘導体とポリオール又はそのエステル形成性誘導体と
の縮重合反応により得られる実質的に線状のポリマーで
ある。このポリマーの多塩基酸成分としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ダイマー酸などを例示することが
できる。これら成分と共にマレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸などの不飽和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香
酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸などのヒ
ドロキシカルボン酸を小割合用いることができる。
【0080】また、ポリオール成分としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、キシリレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、
ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールなどを例示
することができる。
【0081】該水分散性ポリエステルに水分散性及び水
溶性を付与するために、スルホン酸塩、ジエチレングリ
コール、ポリアルキレンエーテルグリコールなどの導入
が有効な手段である。特にスルホン酸塩を有するジカル
ボン酸成分(スルホン酸塩を有するジカルボン酸及び/
又はそのエステル形成性誘導体)を水分散性ポリエステ
ル中の全ジカルボン酸成分に対して5〜15モル%含有
することが好ましい。
【0082】本発明の下引層に用いられるスルホン酸塩
を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘
導体としてはスルホン酸アルカリ金属塩の基を有するも
のが特に好ましく、例えば4−スルホイソフタル酸、5
−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スル
ホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸など
のアルカリ金属塩又はそのエステル形成性誘導体が用い
られるが、5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩又はそ
のエステル形成性誘導体が特に好ましい。これらのスル
ホン酸塩を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル
形成性誘導体は、水溶性及び耐水性の点から全ジカルボ
ン酸成分に対し6〜10モル%で用いられることが特に
好ましい。
【0083】更に、水分散性ポリエステルとスチレン系
重合体を構成要素とする共重合体も好ましい。これは、
上記の水分散性ポリエステルとスチレン系重合体を構成
要素とする共重合体又は、組成物である。
【0084】水分散性ポリエステルとは、上記多塩基酸
又はそのエステル形成性誘導体とポリオール又はそのエ
ステル形成性誘導体との縮重合反応により得られる線状
のポリマーである。
【0085】本発明に用いることの出来る過酸化物とし
ては、水溶性でない場合には、水中に分散させ使用でき
るが、水溶性である場合が好ましい。水溶性の過酸化物
は、ビニル重合体の合成に用いる開始剤、例えば水溶性
過酸化物(例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等)や過酸化水素が挙げられるが取り扱いの点でみると
過酸化水素であることが好ましい。過酸化物の使用量と
しては、有効量換算で下引層の固形分に対して0.1〜
30重量%であることが好ましい。更に好ましくは、1
〜10重量%である。
【0086】本発明の下引層中には、硬膜剤を混合する
ことが好ましい。
【0087】下引加工液中には更に、塗布性を向上させ
るために活性剤の添加やメチルセルロース等のセルロー
ス化合物を含有させることが好ましい。
【0088】下引第2層は、写真乳剤層と良くくっつく
親水性樹脂層であることが好ましい。親水性樹脂層を、
構成するバインダーとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導
体、ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
等の水溶性ポリマー類、ポリスチレンスルホン酸ソーダ
共重合体と疎水性ラテックスの組み合わせなどが挙げら
れるが、ゼラチンが好ましい。
【0089】この中にも上述の硬膜剤を添加することが
好ましい。
【0090】この下引第2層には、2酸化珪素、2酸化
チタン、等の無機微粒子やポリメタクリル酸メチル等の
有機系マット材(1〜10μm)を含有することが好ま
しい。
【0091】これ以外にも必要に応じて、各種の添加剤
例えば、帯電防止剤、ハレーション防止剤、着色用染
料、顔料、塗布助剤を含有することができる。
【0092】本発明においては、ポリエステルからなる
支持体が上記下引塗布乾燥後、下記に示すハロゲン化銀
乳剤塗布前までに、130℃±20℃の温度で2秒以上
5分以内で熱処理されたのちに、Tg以上Tg+30℃
以下の温度で5秒以上5分以下で熱処理することによ
り、優れたカール特性を示すことを見い出したものであ
る。
【0093】これらの熱処理は、下引塗布乾燥後一度巻
き取られた後、乳剤層が塗布されるまでの何れかの段階
で熱処理を行ってもよいが、生産性を考慮すると、下引
塗布乾燥後続けて熱処理を行うのが最も好ましい態様で
ある。特にポリマー下引塗布を行った後、熱乾燥ゾーン
を経た後巻き取られる間に、本発明の熱処理条件のゾー
ンを経由するのが最も好ましい。
【0094】次に、本発明の支持体を用いた写真感光材
料について説明する。本発明に用いられる写真感光材料
は、露光後、現像、定着、水洗(又は安定化浴)及び乾
燥の少なくとも4プロセスを持つ自動現像機で写真処理
されることが好ましい。
【0095】また、本発明には下記に記載された方法及
び機構を有する自動現像機を好ましく用いることができ
る。
【0096】(1)脱臭装置:特開昭64−37560
号544(2)頁左上欄〜545(3)頁左上欄 (2)水洗水再生浄化剤及び装置:特開平6−2503
52号(3)頁「0011」〜(8)頁「0058」 (3)廃液処理方法:特開平2−64638号388
(2)頁左下欄〜391(5)頁左下欄 (4)現像浴と定着浴の間のリンス浴:特開平4−31
3749号(18)頁「0054」〜(21)頁「00
65」 (5)水補充方法:特開平1−281446号250
(2)頁左下欄〜右下欄 (6)外気温度湿度検出して自動現像機の乾燥風を制御
する方法:特開平1−315745号496(2)頁右
下欄〜501(7)頁右下欄及び特開平2−10805
1号588(2)頁左下欄〜589(3)頁左下欄 (7)定着廃液の銀回収方法:特開平6−27623号
報(4)頁「0012」〜(7)頁「0071」 本発明に用いられる写真感光材料のハロゲン化銀乳剤中
のハロゲン化銀のハロゲン組成は特に制限はないが、補
充量を少なくして処理する場合や迅速処理を行う場合
は、純塩化銀、60モル%以上の塩化銀を含む塩臭化
銀、60モル%以上の塩化銀を含む塩沃臭化銀の組成か
らなるハロゲン化銀乳剤を用いるのが好ましい。
【0097】ハロゲン化銀の平均粒子サイズは1.2μ
m以下であることが好ましく、特に0.8〜0.1μm
が好ましい。平均粒径とは、写真科学の分野の専門家に
は常用されており、容易に理解される用語である。粒径
とは、粒子が球状又は球に近似できる粒子の場合には粒
子直径を意味する。粒子が立方体である場合には球に換
算し、その球の直径を粒径とする。平均粒径を求める方
法の詳細については、ミース,ジェームス:ザ・セオリ
ー・オブ・ザ・フォトグラフィックプロセス(C.E.
Mees&T.H.James著:The theor
y of the photographic pro
cess),第3版,36〜43頁(1966年(マク
ミラン「Mcmillan」社刊))を参照すればよ
い。
【0098】ハロゲン化銀粒子の形状には制限はなく、
平板状、球状、立方体状、14面体状、正八面体状その
他何れの形状でもよい。又、粒子サイズ分布は狭い方が
好ましく、特に平均粒子サイズの±40%の粒子サイズ
域内に全粒子数の90%、望ましくは95%が入るよう
な、いわゆる単分散乳剤が好ましい。
【0099】また物理熟成時や化学熟成時に亜鉛、鉛、
タリウム、イリジウム、ロジウム,ルテニウム、オスミ
ウム、パラジウム、プラチナ等の金属塩等を共存させる
ことができる。高照度特性を得るためにイリジウムを1
-9から10-3モル/Agモルの範囲でドープさせるこ
とは、ハロゲン化銀乳剤においてしばしば常用される。
本発明においては、硬調乳剤を得るためにはロジウム、
ルテニウム、オスミウム及び/又はレニウムをハロゲン
化銀1モルあたり10-9モルから10-3モルの範囲でド
ープさせることが好ましい。
【0100】ハロゲン化銀乳剤及びその調製方法につい
ては、詳しくはリサーチ・ディスクロージャー(Res
earch Disclosure)176号1764
3,22〜23頁(1978年12月)に記載若しくは
引用された文献に記載されている。
【0101】ハロゲン化銀乳剤は化学増感されても、さ
れなくともよい。化学増感の方法としては硫黄増感、セ
レン増感、テルル増感、還元増感及び貴金属増感法が知
られており、これらの何れをも単独で用いても又併用し
てもよい。
【0102】本発明に用いられる感光材料には、感光材
料の製造工程、保存中或いは写真処理中のカブリを防止
し、或いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合
物を含有させることができる。
【0103】本発明に係る写真乳剤の結合剤又は保護コ
ロイドとしてはゼラチンを用いるのが有利であるが、そ
れ以外の親水性コロイドも用いることができる。例えば
ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポ
リマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セル
ロース硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アル
ギン酸ナトリウム、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセター
ル、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミ
ダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一或いは共重合
体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いることがで
きる。
【0104】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、
ゼラチン酵素分解物も用いることができる。
【0105】本発明の写真乳剤には、寸法安定性の改良
などの目的で水不溶又は難溶性合成ポリマーの分散物を
含むことができる。例えばアルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアクリル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
ビニルエステル(例えば酢酸ビニル)、アクリロニトリ
ル、オレフィン、スチレンなどの単独若しくは組合せ、
又はこれらとアクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽
和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート、スルホアルキル(メタ)アクリレート、スチレン
スルホン酸等の組合せを単量体成分とするポリマーを用
いることができる。
【0106】本発明の写真乳剤及び非感光性の親水性コ
ロイド層には無機又は有機の硬膜剤を、ゼラチン等の親
水性コロイドの架橋剤として添加される。これらの硬膜
剤はリサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)176巻17643(197
8年12月発行)第26頁のA〜C項に記載されてい
る。
【0107】本発明に用いられる感光材料には、その他
の種々の添加剤が用いられる。例えば、減感剤、可塑
剤、滑り剤、現像促進剤、オイルなどが挙げられる。
【0108】本発明においては、下記に記載された化合
物をハロゲン化銀写真感光材料の構成層中に含有させる
ことが好ましい。
【0109】(1)染料の固体分散微粒子体;特開平7
−5629号公報(3)頁[0017]〜(16)頁
[0042]記載の化合物 (2)酸基を有する化合物;特開昭62−237445
号公報292(8)頁左下欄11行目 〜309(2
5)頁右下欄3行目記載の化合物 (3)酸性ポリマー;特開平6−186659号公報
(10)頁[0036]〜(17)頁[0062]記載
の化合物 (4)増感色素;特開平5−224330号公報(3)
頁[0017]〜(13)頁[0040]記載の化合
物;特開平6−194771号公報(11)頁[004
2]〜(22)頁[0094]記載の化合物;特開平6
−242533号公報(2)頁[0015]〜(8)頁
[0034]記載の化合物;特開平6−337492号
公報(3)頁[0012]〜(34)頁[0056]記
載の化合物;特開平6−337494号公報(4)頁
[0013]〜(14)頁[0039]記載の化合物 (5)強色増感剤;特開平6−347938号公報
(3)頁[0011]〜(16)頁[0066]記載の
化合物 (6)ヒドラジン誘導体;特開平7−114126号公
報(23)頁[0111]〜(32)頁[0157]記
載の化合物 (7)造核促進剤;特開平7−114126号公報(3
2)頁[0158]〜(36)頁[0169]記載の化
合物 (8)テトラゾリウム化合物;特開平6−208188
号公報(8)頁[0059]〜(10)頁[0067]
記載の化合物 (9)ピリジニウム化合物;特開平7−110556号
公報(5)頁[0028]〜(29)頁[0068]記
載の化合物 (10)レドックス化合物;特開平4−245243号
公報235(7)頁〜250(22)頁記載の化合物 前述の添加剤及びその他の公知の添加剤については、例
えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.17
643(1978年12月)、同No.18716(1
979年11月)及び同No.308119(1989
年12月)に記載された化合物が挙げられる。これら三
つのリサーチ・ディスクロージャーに示されている化合
物種類と記載箇所を次表に掲載した。
【0110】 添加剤 RD−17643 RD−18716 RD−308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 B 染料 25〜26VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649 右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651 左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜7 XI 650 右 1005〜6 XI 帯電防止剤 27 XII 650 右 1006〜7 XIII 可塑剤 27 XII 650 右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650 右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX
【0111】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に詳
述する。
【0112】以下の実施例において、作製したポリエス
テルを以下のように密度、ガラス転移温度及び融点、フ
ィルムヘーズ、フィルムの表面故障、固有粘度、弾性率
及び破断強度、熱収縮率、吸湿膨張係数、各評価ランク
は下記により求められたものである。
【0113】(1)密度 23℃、55%RHで8時間調湿したフィルムを、25
±0.5℃に保持された密度勾配管(n−ヘプタン−四
塩化炭素系)に投入し、24時間後、フィルム位置の目
盛りを読取る。同時に標準球の位置の目盛りも読取り検
量線を作成し密度を求める。単位はg/cm3 である。
【0114】(2)ガラス転移温度Tg、結晶化温度T
c及び融点Tm フィルム或いはペレット10mgを、毎分300ccの
窒素気流中、300℃で溶融し、直ちに液体窒素中で急
冷する。この急冷サンプルを示差走査型熱量計(理学電
器社製、DSC8230型)にセットし、毎分100c
cの窒素気流中、毎分10℃の昇温速度で昇温し、T
g、Tc及びTmを検出する。Tgはベースラインが偏
奇し始める温度と、新たにベースラインに戻る温度との
平均値、Tcはその発熱ピークのピーク温度、Tmはそ
の吸熱ピークのピーク温度とした。なお、測定開始温度
は、測定されるTgより50℃以上低い温度とする。
【0115】(3)固有粘度 フィルム或いはペレットを、フェノールと1,1,2,
2−テトラクロロエタンの混合溶媒(重量比60/4
0)に溶かし、濃度0.2g/dl、0.6g/dl、
1.0g/dlの溶液を作製し、ウベローデ型粘度計に
より、20℃で、それぞれの濃度(C)における比粘度
(ηSP)を求める。次いで、ηSP/CをCに対してプロ
ットし、得られた直線を濃度ゼロに補外して
【0116】
【数1】
【0117】を求める。単位は、dl/gで示される。
【0118】次に、ここで用いるフィルムの製造方法に
ついて、まとめて説明する。
【0119】以下のようにして、ポリエステルAを準備
した。
【0120】(ポリエステルA)テレフタル酸ジメチル
100重量部、エチレングリコール65重量部にエステ
ル交換触媒として酢酸マグネシウム水和物0.05重量
部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行った。
得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05重量部、
リン酸トリメチルエステル0.03重量部を添加した。
次いで、徐々に昇温、減圧にし、280℃、0.5mm
Hgで重合を行い、固有粘度0.65、Tg76℃、T
c125℃、Tm260℃のポリエステルを得た。
【0121】(フィルム1−1〜1−22)ポリエステ
ルAを用いて、150℃で8時間真空乾燥した後、押出
機を用いて、285℃で溶融押出し、Tダイから層状押
出し、30℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着さ
せ、冷却固化させ2層構成の積層未延伸シートを得た。
この未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて、95℃
で縦方向に3.3倍延伸した。
【0122】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、第一延伸ゾーン100℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第二延伸ゾーン115℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、70
℃で2秒間熱処理し、更に第一熱固定ゾーン150℃で
5秒間熱固定し、第二熱固定ゾーン230℃で15秒間
約3%巾方向にトーインをかけながら熱固定した。これ
を室温まで冷却した。
【0123】〈下引層の塗設〉上記のフィルムを用い
て、以下のようにして下引処理した。
【0124】支持体の両面に23W/(m2・min)
のコロナ放電処理を施し、支持体のA面に下引加工液A
−1を乾燥膜厚0.8ミクロンになるように塗布して下
引層A−1を形成し、また支持体の他方の面であるB面
に下引加工液B−1を乾燥膜厚0.8ミクロンになるよ
うにして下引層B−1を形成した。
【0125】 〈下引塗布液〉 〈下引塗布液A−1〉 ブチルアクリレート30重量%,t−ブチルアクリレート20重量%, スチレン25重量%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量% の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−1〉 ブチルアクリレート40重量%,スチレン20重量%及び グリシジルアクリレート40重量%の共重合体ラテックス液 (固形分30%) 270g 化合物(UL−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8g 水で仕上げる 1000ml 更に、下引層A−1及び下引層B−1の上に8W/(m
2・min)のコロナ放電を施し、下引層A−1の上に
は、下記塗布液A−2を乾燥膜厚0.1μmになるよう
に塗布して下引層A−2を形成し、下引層B−1の上に
は、下記塗布液B−2が乾燥膜厚4.0μmになるよう
に塗布して帯電防止機能を持つ層B−2を形成した。
【0126】 〈塗布液A−2〉 ゼラチン 10g 化合物(UL−1) 0.2g 化合物(UL−2) 0.2g 化合物(UL−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径:3μm) 0.1g 水で仕上げる 1000ml 〈塗布液B−2〉下記の成分を一緒にディゾルバーで混
和し、その後サンドミルで分散し、作成した。
【0127】 石原産業(株)製アンチモンドープ酸化スズ粉末SN−100P 200g ゼラチン(吸湿膨潤係数25×10−5) 100g UL−3 2g DF−1 0.5g 水 700ml
【0128】
【化1】
【0129】〈下引塗布後の熱処理〉得られた下引済み
フィルムに表1に示すような熱処理温度、熱処理時間を
変化させて処理し、厚さ100μmの二軸延伸フィルム
試料1−1〜1−22を得、以下のように評価した。
【0130】評価 (1)ベースの平面性 熱処理後のベースを2m×5m(巾*長さ)切り出し平
面性の優れた台に載せ目視でベースの凹凸を評価した。
【0131】1:平面性が良く台にぴったりとくっつい
ている 2:所々にベースのつれがみえる 3:ベースのつれで全体的に波打っている (2)ベースの立上カール 熱処理後のベースを23℃55%の条件下で24時間調
湿した後に50mm×210mm(巾×長さ)に断裁し
直径が2インチのコアに巻き込む。これをバリア包装し
た後に、55℃で4時間加熱し、その後解放4隅の立ち
上がった高さの平均を取る。
【0132】
【表1】
【0133】表1に示すように、本発明の熱処理を行う
ことにより、短時間で平面性の優れた、巻癖カールの少
ない支持体を得ることができることがわかる。
【0134】<写真感光層の塗設>上記の支持体フィル
ム試料1−1〜1−22に、25W/(m2/min)
のコロナ放電処理を施し、A面には、下記の印刷感材用
の写真構成層を、B面には、下記の印刷感材用のバッキ
ング層を順次形成し、写真感光材料試料2−1〜2−2
2を得た。
【0135】〔ハロゲン化銀乳剤塗布液Em−1の調
製〕温度40℃、pH3.0の硝酸酸性雰囲気下で、銀
電位EAgを1N−NaClで170mVに保持しなが
ら下記溶液Aに溶液Bと溶液Cをコントロールドダブル
ジェット法で11分間で混合した。
【0136】 溶液A ゼラチン 5.6g HO(CH2CH2O)n(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.56ml 塩化ナトリウム 0.12g 濃硝酸 0.43ml 蒸留水 445ml 溶液B 硝酸銀 60g 濃硝酸 0.208ml 蒸留水 85.2ml 溶液C ゼラチン 3g HO(CH2CH2O)n(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.3ml 塩化ナトリウム 20.2g ソジウムヘキサクロロロデート(1%水溶液) 蒸留水 85.61ml 溶液D ゼラチン 1.4g HO(CH2CH2O)n(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2O)mH (但しn+m=6)の10%エタノール溶液 0.14ml 蒸留水 48.8ml 得られたハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.12μm
で、単分散度は8〜15%であった。
【0137】このようにして調製した乳剤に溶液Dを添
加し、炭酸ナトリウムでpHを6.0に調製し、ついで
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデンを200mg加えた。その後、各ハロゲン
化銀乳剤を常法に従って水洗、脱塩し、防腐剤として溶
液Eを加えた。
【0138】 溶液E 2−メチル−5−クロロイソチアゾール−3−オン 15mg 純水 0.3ml 上記乳剤に安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンを200mgとゼ
ラチン8.6gを加えた。更に、下記塗布用添加剤を加
え、塗布液の総量が303mlになるよう純水で調整し
ハロゲン化銀乳剤塗布液Em−1を調製した。
【0139】 サポニン33%(W/V)水溶液 2.2ml ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム20%(W/V)水溶液 2.2ml 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2− スルホン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 0.3ml ポリマーラテックス20%(W/V)エマルジョン液 (平均粒径0.25μm:シクロヘキシル−メタクリレート、 イソノニルアクリレート、グリシジルアクリレートとスチレン −イソプレンスルホン酸のコポリマー) 31.8ml ヒドラジン誘導体(Hd)2%(W/V)メタノール溶液 7.5ml アミン化合物(Am)5%(W/V)水溶液 4ml クエン酸7%(W/V)水溶液 0.4ml p−C91964O(CH2CH2O)35Hの2%(W/V)水溶液 26.5ml 2−メルカプトヒポキサンチン0.5%(W/V)アルカリ水溶液 4ml エチレンジアミン4酢酸ナトリウム5%(W/V)水溶液 10ml スピロビス(3,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシインダン)の 5%(W/V)メタノール溶液 1.5ml ハイドロキノン20%(W/V)水溶液 2.5ml スチレンスルホン酸とマレイン酸の水溶性コポリマーの4%(W/V) 水溶液 4ml 2−メチル−5−クロロイソチアゾール−3−オンの5%(W/V) メタノール溶液 0.1ml
【0140】
【化2】
【0141】〔中間層用塗布液M−1の調製〕下記添加
剤を添加混合し、総量が1414mlになるよう純水で
調整して中間層用塗布液M−1を調製した。
【0142】 ゼラチン12%(W/V)水溶液 250ml サポニン33%(W/V)水溶液 12.3ml ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム20%(W/V)水溶液 12.3ml クエン酸7%(W/V)水溶液 3ml ジメゾンS 2%(W/V)メタノール溶液 20ml レゾルシン20%(W/V)水溶液 40ml ガーリック酸プロピルエステル10%メタノール溶液 60ml 下記染料Eの2%(W/V)水溶液 700ml スチレンスルホン酸とマレイン酸の水溶性コポリマーの4%(W/V) 水溶液 22.7ml 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールの0.1%(W/V) 水溶液 6ml 下記染料分散液Bu 250ml 〔保護層用塗布液P−1の調製〕下記添加剤を添加混合
し、総量が1414mlになるよう純水で調整して保護
層用塗布液P−1を調製した。
【0143】 ゼラチン12%(W/V)水溶液 250ml 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2− スルホン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 50ml NaCl10%水溶液 22ml 不定型シリカ(平均粒径3.5μm) 2g 不定型シリカ(平均粒径6μm) 4g p−C917OC64SO3Naの0.08%メタノール溶液 70ml クエン酸7%(W/V)水溶液 5.1ml ジメゾンS 2%(W/V)メタノール溶液 20ml 下記染料Eの2%(W/V)水溶液 700ml スチレンスルホン酸とマレイン酸の水溶性コポリマーの4%(W/V) 水溶液 22.7ml 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールの0.1%(W/V) 水溶液 6ml 下記染料分散液 Bu 250ml 〔染料分散液Buの調製〕下記染料Seを100mg/
2の塗布付き量になる量、酢酸エチル200mlに溶
解した液とゼラチン30g、クエン酸147mg、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸400mg、及びフェノ
ール3gを純水で250mlに溶解した液をPD分散機
で分散後、減圧加温しながら酢酸エチルを除去。純水で
250mlに仕上げ後冷却セットして染料平均粒径0.
20μmの染料分散液を調製した。
【0144】
【化3】
【0145】〔バッキング層塗布液BC1の調製〕下記
添加剤を添加混合後、総量が895mlになるよう純水
で調整してバッキング層塗布液BC1を調製した。
【0146】 ゼラチン 32.4g 純水 696ml 下記染料Cの6%(W/V)水溶液 64ml 下記染料Dの5%(W/V)水溶液 24ml サポニン33%(W/V)水溶液 6.6ml ポリマーラテックス20%(W/V)エマルジョン液 (平均粒径0.10μmのシクロヘキシル−メタクリレート、 イソノニルアクリレート、グリシジルアクリレートとスチレン− イソプレンスルホン酸のコポリマー) 33.6ml 酸化亜鉛の10%(W/V)固体微粒子分散液(平均粒径0.15μm) 10ml 下記化合物Fの固体微粒子分散液(平均粒径0.1μm) 10ml クエン酸7%(W/V)水溶液 3.8ml スチレンスルホン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 23ml
【0147】
【化4】
【0148】〔バッキング保護膜層用塗布液BP1の調
整〕下記添加剤を添加混合後、総量が711mlになる
よう純水で調整してバッキング保護層用塗布液BP1を
調製した。
【0149】 ゼラチン 24.9g 純水 605ml メタクリル酸メチル(平均粒径7μ)の2%(W/V)分散液 72ml 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2− スルホン酸ナトリウム4%(W/V)水溶液 11ml グリオキザール4%(W/V)水溶液 4ml 〔バッキング層インライン添加用硬膜剤液BH1の調製〕 純水 27.22ml メタノール 1.5ml 硬膜剤 H1 1.28ml NaCl 0.005g 上記添加剤を混合して保護層塗布液に塗布直前にインラ
インで混合添加する硬膜剤液BH1を30ml調製し
た。
【0150】
【化5】
【0151】〔写真感光材料試料No.2−1〜2−2
2の作成〕 先に得られた下引済み支持体試料1−1〜1−22を用
いて各写真感光材料試料No.2−1〜2−22 上記ハロゲン化銀乳剤塗布液E−1をゼラチン乾燥重量
1.0g/m2、銀付量3.5g/m2になるように、中
間層用塗布液M−1をゼラチン乾燥重量0.3g/m2
になるように、保護膜層用塗布液P−1をゼラチン乾燥
重量0.3g/m2になるように同時重層塗布した。そ
の際にインラインで硬膜剤H−1を添加した。
【0152】同時に支持体の反対側にバッキング層用塗
布液BC−1をバッキング層インライン添加用硬膜剤液
BH1と前記記載の仕上げ比率で塗布直前に混合しなが
らゼラチン乾燥重量が1.8g/m2になるように、バ
ッキング保護層用塗布液BP−1をゼラチン乾燥重量が
0.5g/m2になるように重層塗布した。全ての塗布
液を35℃の塗布液温度で塗布後、5℃の冷風で6秒間
処理しセットさせ、乾球温度35℃以下、フイルム表面
温度20℃以下を保つ条件を順次コントロールして両面
の塗布層を2分間で乾燥し、乾燥終了後20秒以内に乾
球温度50℃、露点−5℃で50秒間処理した。
【0153】(1)乳剤付き試料の立上カール 乳剤塗布後の試料を23℃、55%RHの条件下で24
時間調湿した後に50mm×210mm(巾×長さ)に
断裁し直径が2インチのコアに巻き込む。これをバリア
包装した後に、55度で4時間加熱し、その後解放4隅
の立ち上がった高さの平均を取る。
【0154】(2)処理前後の寸法変化 乳剤塗布後の試料を23℃、55%RHの条件下で24
時間調湿した後に50mm×610mm(巾×長さ)に
断裁しガラス乾板上に560mm間隔で引かれた線を、
得られたサンプルで返し露光をしこれをコニカオートマ
チックプロセッサーGR−48の乾燥温度を42℃に設
定して現像した後に再び23℃、55%RHの条件下で
24時間調湿し原稿のガラス乾板の線とのズレを測定し
た。
【0155】(3)乳剤塗布ムラの評価 乳剤塗布後の試料に175線の網点濃度70%の原稿を
用いて、返し網点濃度が30%となるように露光した
後、(2)と同様の処理を行い、得られたサンプルをラ
イトテーブルの上に並べて目視で評価した。
【0156】1:濃度ムラが全く観察されない 2:濃度ムラが僅かに観察される 3:濃度ムラが発生している。
【0157】
【表2】
【0158】表2に示すように、本発明の熱処理を施し
た支持体を用いた写真感光材料は、比較試料に比べて、
優れた平面性及び少ない巻癖カール、優れた寸法安定性
を有することが分かる。
【0159】
【発明の効果】下引塗布乾燥後乳剤塗布前までに、13
0℃±20℃の温度で2秒以上5分以下で熱処理しか
つ、Tg以上Tg+30℃以下の温度で5秒以上5分以
下で熱処理することにより、機械的強度、寸法安定性に
優れ、かつ巻癖カールの少ない2軸延伸ポリエステルか
らなる写真用支持体を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸延伸されたポリエステルフィルムか
    らなる写真用支持体に於いて、該支持体が下引塗布乾燥
    後乳剤塗布前までに、130℃±20℃の温度で2秒以
    上熱処理されたのちに、Tg+5℃以上Tg+30℃以
    下の温度で5秒以上熱処理されることを特徴とする写真
    用支持体。
  2. 【請求項2】 熱処理温度からTgをまたいで室温まで
    冷却する際の平均冷却速度が1000℃/min〜1℃
    /minであることを特徴とする請求項1記載の写真用
    支持体。
  3. 【請求項3】 ポリエステルがエチレン−テレフタル酸
    エステルユニットを主構成成分とすることを特徴とする
    請求項1又は2記載の写真用支持体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0895123A1 (en) * 1997-08-01 1999-02-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photographic film and heat-treatment method thereof
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