JPH09232913A - 適応フィルタの係数更新装置 - Google Patents
適応フィルタの係数更新装置Info
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- JPH09232913A JPH09232913A JP3934496A JP3934496A JPH09232913A JP H09232913 A JPH09232913 A JP H09232913A JP 3934496 A JP3934496 A JP 3934496A JP 3934496 A JP3934496 A JP 3934496A JP H09232913 A JPH09232913 A JP H09232913A
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- circuit
- filter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、適応フィルタの係数を推定する係数
更新装置の改良に関し、亜逐次最小2乗法の収束特性の
改善と、演算量の削減を目的とする。 【解決手段】特性が未知の信号伝達系に送出する参照信
号とその応答とから該信号伝達系の応答特性を推定し、
その応答特性に等価な応答を出力する非巡回型フィルタ
の係数を推定する係数更新装置において、その非巡回型
フィルタのタップ数に対応する行および列からなる参照
信号の相関行列を計算し、その相関行列の対角要素で各
行を正規化する第一の回路と、その相関行列の対角要素
だけからなる第二の行列を作成する第二の回路と、非巡
回型フィルタのタップに対応する遅延をもった該参照信
号と該応答との積を計算して累積する第三の回路と、該
第一の回路で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との
積と、該第三の回路の出力との差に1以下の定数を乗じ
る乗算器とを有し、その乗算結果を該非巡回型フィルタ
の係数に加算することによって該係数を更新する。
更新装置の改良に関し、亜逐次最小2乗法の収束特性の
改善と、演算量の削減を目的とする。 【解決手段】特性が未知の信号伝達系に送出する参照信
号とその応答とから該信号伝達系の応答特性を推定し、
その応答特性に等価な応答を出力する非巡回型フィルタ
の係数を推定する係数更新装置において、その非巡回型
フィルタのタップ数に対応する行および列からなる参照
信号の相関行列を計算し、その相関行列の対角要素で各
行を正規化する第一の回路と、その相関行列の対角要素
だけからなる第二の行列を作成する第二の回路と、非巡
回型フィルタのタップに対応する遅延をもった該参照信
号と該応答との積を計算して累積する第三の回路と、該
第一の回路で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との
積と、該第三の回路の出力との差に1以下の定数を乗じ
る乗算器とを有し、その乗算結果を該非巡回型フィルタ
の係数に加算することによって該係数を更新する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特性が未知の信号
伝達系に送出した既知の信号(参照信号)とその応答と
から、該信号伝達系のインパルス応答を模擬する非巡回
型(FIR:Finite Impulse Response )フィルタの係
数を推定する係数更新装置の改良に関する。
伝達系に送出した既知の信号(参照信号)とその応答と
から、該信号伝達系のインパルス応答を模擬する非巡回
型(FIR:Finite Impulse Response )フィルタの係
数を推定する係数更新装置の改良に関する。
【0002】図2は本発明が適用される適応システムの
基本構造である。このシステムにおいて既知の参照信号
Xj が該信号伝達系200に送出されたとき、その信号
伝達系の出力には応答 gj =hj T Xj (1) j:時刻(sample time index iteration ) が得られる。ここで、hj は未知の信号伝達系のイン
パルス応答であって、参照信号と同様 hj T =〔hj (1) ,hj (2) ,・・・hj (I) 〕 (2) Xj T =〔Xj (1) ,Xj (2) ,・・・Xj (I) 〕 (3) と表される。また、この両式に与えるIはインパルス応
答として検知される最大遅延を標本化周期で換算して得
られる。
基本構造である。このシステムにおいて既知の参照信号
Xj が該信号伝達系200に送出されたとき、その信号
伝達系の出力には応答 gj =hj T Xj (1) j:時刻(sample time index iteration ) が得られる。ここで、hj は未知の信号伝達系のイン
パルス応答であって、参照信号と同様 hj T =〔hj (1) ,hj (2) ,・・・hj (I) 〕 (2) Xj T =〔Xj (1) ,Xj (2) ,・・・Xj (I) 〕 (3) と表される。また、この両式に与えるIはインパルス応
答として検知される最大遅延を標本化周期で換算して得
られる。
【0003】非巡回型フィルタ210は、この応答gj
に対して擬似応答 Gj =Hj T Xj (4) を合成し、その応答gj は減算器220において相殺さ
れる。このとき、この減算の結果として得られる応答相
殺の程度は、係数更新回路230によって算定される非
巡回型フィルタ210の係数Hj と該信号伝達系20
0のインパルス応答hj との誤差(推定誤差) Δj =hj −Hj (5) によって測られ、係数更新回路230は残差信号 Ej =Yj −Gj (6) =Δj T Xj +Nj (7) が最も小さくなるように係数Hj を更新する。ここ
で、Nj は外乱であり、加算器221は現実には回路と
して構成されない。
に対して擬似応答 Gj =Hj T Xj (4) を合成し、その応答gj は減算器220において相殺さ
れる。このとき、この減算の結果として得られる応答相
殺の程度は、係数更新回路230によって算定される非
巡回型フィルタ210の係数Hj と該信号伝達系20
0のインパルス応答hj との誤差(推定誤差) Δj =hj −Hj (5) によって測られ、係数更新回路230は残差信号 Ej =Yj −Gj (6) =Δj T Xj +Nj (7) が最も小さくなるように係数Hj を更新する。ここ
で、Nj は外乱であり、加算器221は現実には回路と
して構成されない。
【0004】この適応システムの応用例の一つに図3に
示す音響エコーキャンセラがある。この音響エコーキャ
ンセラのスピーカ300からマイクロホン301に至る
音響伝達系が図2に示す未知の信号伝達系200に対応
する。この音響エコーキャンセラの目的は、非巡回型フ
ィルタ210で合成した擬似エコーをもってスピーカ3
00からマイクロホン301に至る音響結合を相殺し、
ハウリングの発生を防ぐことである。しかし、非巡回型
フィルタ210の係数が収束し、十分なエコー消去量が
確保されるまでには時間がかかるために、その間におい
てハウリングが発生する危険が否定できない。係数更新
回路230は非巡回型フィルタ210の係数を素早く更
新して、ハウリングが発生する前に音響結合を小さく抑
える必要がある。当然ながら、その収束の高速化と同時
に、実用的には、その係数更新に要する処理量が少ない
ことが求められる。
示す音響エコーキャンセラがある。この音響エコーキャ
ンセラのスピーカ300からマイクロホン301に至る
音響伝達系が図2に示す未知の信号伝達系200に対応
する。この音響エコーキャンセラの目的は、非巡回型フ
ィルタ210で合成した擬似エコーをもってスピーカ3
00からマイクロホン301に至る音響結合を相殺し、
ハウリングの発生を防ぐことである。しかし、非巡回型
フィルタ210の係数が収束し、十分なエコー消去量が
確保されるまでには時間がかかるために、その間におい
てハウリングが発生する危険が否定できない。係数更新
回路230は非巡回型フィルタ210の係数を素早く更
新して、ハウリングが発生する前に音響結合を小さく抑
える必要がある。当然ながら、その収束の高速化と同時
に、実用的には、その係数更新に要する処理量が少ない
ことが求められる。
【0005】この係数更新回路を実現する比較的計算量
が少ないアルゴリズムとして学習同定法(NLMS:No
rmalized Least Mean Square)がよく知られている。そ
の係数更新式は Hj+1 =Hj +KEj Xj /Xj T Xj (8) と書かれる。ここで、Kはステップゲイン(0<K<
2)である。この学習同定法は処理量が少ないことを特
徴としており、実用システムへの適用が最もよく検討さ
れているアルゴリズムの一つとなっている。その難点は
収束が遅いことである。
が少ないアルゴリズムとして学習同定法(NLMS:No
rmalized Least Mean Square)がよく知られている。そ
の係数更新式は Hj+1 =Hj +KEj Xj /Xj T Xj (8) と書かれる。ここで、Kはステップゲイン(0<K<
2)である。この学習同定法は処理量が少ないことを特
徴としており、実用システムへの適用が最もよく検討さ
れているアルゴリズムの一つとなっている。その難点は
収束が遅いことである。
【0006】一方、逐次最小2乗法(RLS法:Recurs
ive Least Square)は、その収束が大幅に高速化される
アルゴリズムとして知られ、その係数更新式は Hj+1 =Hj +Ej Pj Xj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (9) と与えられる。但し、 Pj+1 =Pj −Pj Xj Xj T Pj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (10) である。一見して明らかなように、RLS法は学習同定
法に比較して計算量が多いという欠点をもつ。
ive Least Square)は、その収束が大幅に高速化される
アルゴリズムとして知られ、その係数更新式は Hj+1 =Hj +Ej Pj Xj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (9) と与えられる。但し、 Pj+1 =Pj −Pj Xj Xj T Pj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (10) である。一見して明らかなように、RLS法は学習同定
法に比較して計算量が多いという欠点をもつ。
【0007】このRLS法に対して、発明者らによって
学習同定法の1次巡回型フィルタ表現から導出されたア
ルゴリズムが亜逐次最小2乗法(Sub−RLS法)であ
る。この亜逐次最小2乗法の参考文献としては例えば,
A Fast Adaptive Algorithm Suitable for Acoustic Ec
ho Canceller,IEICB Trans.,volE75-A,No.11,pp,1509-1
515,Nov.1992が挙げられる。この亜逐次最小2乗法の計
算式は Hj+1 =Sj Σt=1,j Yt Xt T −Rj Hj (11) と書かれる。
学習同定法の1次巡回型フィルタ表現から導出されたア
ルゴリズムが亜逐次最小2乗法(Sub−RLS法)であ
る。この亜逐次最小2乗法の参考文献としては例えば,
A Fast Adaptive Algorithm Suitable for Acoustic Ec
ho Canceller,IEICB Trans.,volE75-A,No.11,pp,1509-1
515,Nov.1992が挙げられる。この亜逐次最小2乗法の計
算式は Hj+1 =Sj Σt=1,j Yt Xt T −Rj Hj (11) と書かれる。
【0008】但し、上式中のΣt=1,j は本明細書ではt
=1からjまでの加算、を意味するものとし、 Snm=1/Σt=1,j Xt (n) Xt (n) (13) rnm=Σt=1,j Xt (n) Xt (m) /Σt=1,j Xt (n) Xt (n) 〔但し、n≠m〕 (15) である。なお本明細書では上式中等の| |は行列を表
すものとして用いる。
=1からjまでの加算、を意味するものとし、 Snm=1/Σt=1,j Xt (n) Xt (n) (13) rnm=Σt=1,j Xt (n) Xt (m) /Σt=1,j Xt (n) Xt (n) 〔但し、n≠m〕 (15) である。なお本明細書では上式中等の| |は行列を表
すものとして用いる。
【0009】この係数更新法における計算量の大部分を
占める式(12)、(14)の合計もRLS法における
Xj Xj T と、その行列の対角要素で各行の要素を
正規化する計算量に等しく、その量はRLS法と比較し
て明らかに少ない。また、その収束速度は、Sub-RLS
法の収束特性をRLS法と比較して示す図4から確認さ
れるように、RLS法に比較して少し劣る程度である。
但し、この例において未知の信号伝達系200のインパ
ルス応答の振幅特性は平坦で、I=128、参照信号と
外乱はともに白色雑音で、そのパワー比は約40dBと
している。また、推定精度は Dj =Δj T Δj /hj T hj (16) を標本化周期ごとに計算して対数で表示している。
占める式(12)、(14)の合計もRLS法における
Xj Xj T と、その行列の対角要素で各行の要素を
正規化する計算量に等しく、その量はRLS法と比較し
て明らかに少ない。また、その収束速度は、Sub-RLS
法の収束特性をRLS法と比較して示す図4から確認さ
れるように、RLS法に比較して少し劣る程度である。
但し、この例において未知の信号伝達系200のインパ
ルス応答の振幅特性は平坦で、I=128、参照信号と
外乱はともに白色雑音で、そのパワー比は約40dBと
している。また、推定精度は Dj =Δj T Δj /hj T hj (16) を標本化周期ごとに計算して対数で表示している。
【0010】しかし、亜逐次最小2乗法において行列
Rj を得る計算量は依然として多い。しかも、収束が
保証されるのはRj の各行の要素が平均して1/(I
−1)以下となってから以降に制限される。この時刻は
参照信号が例えば白色ガウス信号である場合においてj
=I−1となる。図4の例において亜逐次最小2乗法の
収束特性がj=128の少し前から急速に立ち上がって
いるのは、この理由による。従って、当然ながら有色信
号の場合において収束条件を満たす時刻は更に遅れるこ
とになる。その場合、この時刻以前に係数を更新した場
合に発散の危険が生じる。
Rj を得る計算量は依然として多い。しかも、収束が
保証されるのはRj の各行の要素が平均して1/(I
−1)以下となってから以降に制限される。この時刻は
参照信号が例えば白色ガウス信号である場合においてj
=I−1となる。図4の例において亜逐次最小2乗法の
収束特性がj=128の少し前から急速に立ち上がって
いるのは、この理由による。従って、当然ながら有色信
号の場合において収束条件を満たす時刻は更に遅れるこ
とになる。その場合、この時刻以前に係数を更新した場
合に発散の危険が生じる。
【0011】本発明の目的は、以上に述べた亜逐次最小
2乗法がもつ以上の問題を解決するもので、フィルタ係
数を少ない処理量で高速に推定する適応フィルタの係数
更新装置を提供することにある。
2乗法がもつ以上の問題を解決するもので、フィルタ係
数を少ない処理量で高速に推定する適応フィルタの係数
更新装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。100は参照信号Xj からXj Xj T を計
算し、その対角要素で各行を正規化した行列Qj を計
算する回路、110はその対角要素の逆数からなる行列
Sj を得る回路、132は減算器、130、131、
134、135は各々乗算器、120は更新した係数
Hj を保持する記憶回路(レジスタ)である。本発明
はこれらの回路から構成される。
ある。100は参照信号Xj からXj Xj T を計
算し、その対角要素で各行を正規化した行列Qj を計
算する回路、110はその対角要素の逆数からなる行列
Sj を得る回路、132は減算器、130、131、
134、135は各々乗算器、120は更新した係数
Hj を保持する記憶回路(レジスタ)である。本発明
はこれらの回路から構成される。
【0013】ここで、本発明の理解を助けるために最小
2乗法の基本から説明する。まず、最小2乗法は係数の
更新開始t=1からt=jまでに得た残差信号Et の自
乗和 J=Σt=1,j Et 2 (17) が最小となるように非巡回型フィルタの係数を更新する
ことを特徴とする。ここで、例えば Yj T =〔Y1 ,Y2 ,・・・Yj 〕 (18) Zj T =〔X1 T ,X2 T ,・・・Xj T 〕 (19) とおけば、式(17)は J=(Yj −Zj Hj )T (Yj −Zj Hj ) (20) と書き換えられる。更に、上式(20)を係数Hj で
微分し、その結果を −2Zj T Yj +2Zj T Zj Hj =0 (21) とおけば式(20)を最小にする係数Hj は、この連
立方程式を解いて求められる。すなわち、 Hj =(Zj T Zj )-1Zj T Yj (22) として得られる。
2乗法の基本から説明する。まず、最小2乗法は係数の
更新開始t=1からt=jまでに得た残差信号Et の自
乗和 J=Σt=1,j Et 2 (17) が最小となるように非巡回型フィルタの係数を更新する
ことを特徴とする。ここで、例えば Yj T =〔Y1 ,Y2 ,・・・Yj 〕 (18) Zj T =〔X1 T ,X2 T ,・・・Xj T 〕 (19) とおけば、式(17)は J=(Yj −Zj Hj )T (Yj −Zj Hj ) (20) と書き換えられる。更に、上式(20)を係数Hj で
微分し、その結果を −2Zj T Yj +2Zj T Zj Hj =0 (21) とおけば式(20)を最小にする係数Hj は、この連
立方程式を解いて求められる。すなわち、 Hj =(Zj T Zj )-1Zj T Yj (22) として得られる。
【0014】この最小2乗法を実際のシステムに応用す
る場合において問題は、第一に、逆行列の計算が必要な
こと、第二に、同じ計算を各時刻ごとに繰り返す必要が
あることである。この二つの問題を解決するために導出
された方法が式(22)を逐次的に計算するRLS法で
ある。しかし、この方法も式(9)、(10)から明ら
かなように計算量が多いという欠点が残っている。
る場合において問題は、第一に、逆行列の計算が必要な
こと、第二に、同じ計算を各時刻ごとに繰り返す必要が
あることである。この二つの問題を解決するために導出
された方法が式(22)を逐次的に計算するRLS法で
ある。しかし、この方法も式(9)、(10)から明ら
かなように計算量が多いという欠点が残っている。
【0015】ここで、本発明が改良の対象とする亜逐次
最小2乗法は、学習同定法の1次巡回型フィルタ表現か
ら見出されたアルゴリズムである。しかし、式(21)
からも導くことができる。まず、説明を簡単にするため
に外乱Nj を無視すると、 Yj =Zj hj (23) とおくことができる。この点に注意して式(21)を −2Zj T Zj hj +2Zj T Zj Hj =0 (24) と書き換える。すなわち、最小2乗法は Zj T Zj Hj =Zj T Zj hj (25) となる係数Hj を求めることに等しいことが分かる。
最小2乗法は、学習同定法の1次巡回型フィルタ表現か
ら見出されたアルゴリズムである。しかし、式(21)
からも導くことができる。まず、説明を簡単にするため
に外乱Nj を無視すると、 Yj =Zj hj (23) とおくことができる。この点に注意して式(21)を −2Zj T Zj hj +2Zj T Zj Hj =0 (24) と書き換える。すなわち、最小2乗法は Zj T Zj Hj =Zj T Zj hj (25) となる係数Hj を求めることに等しいことが分かる。
【0016】次に、Zj T Zj を qnm=Σt=1,j Xt (n) Xt (m) (27) と表し、そのZj T Zj の各行をqnnで正規化する
と、その正規化された行列Qj は式(15)に与えた
要素を用いて と表すことができる。ここで、 rnm=qnm/qnn (29) である。すなわち、式(25)は上記行列Qj を用い
て Qj Hj =Qj hj (30) とおくことができる。
と、その正規化された行列Qj は式(15)に与えた
要素を用いて と表すことができる。ここで、 rnm=qnm/qnn (29) である。すなわち、式(25)は上記行列Qj を用い
て Qj Hj =Qj hj (30) とおくことができる。
【0017】更に、この式(30)を と表し、この左辺を と分解する。
【0018】従って、この第二項を右辺に移項すれば、 が得られる。
【0019】同様に、式(33)の右辺第1項も分離す
ることができ、その右辺は結局、 と整理される。
ることができ、その右辺は結局、 と整理される。
【0020】すなわち、 Hj =hj +Rj Δj (35) であり、行列Rj の各要素が0に漸近するとき、ある
いは、推定誤差の漸減が保証されるときに係数Hj は
インパルス応答hj に収束することになる。これが亜
逐次最小2乗法の原理である。すなわち、式(33)の
第1項および第2項が計算される構造が現実に得られる
ときにおいて係数Hj は推定される。
いは、推定誤差の漸減が保証されるときに係数Hj は
インパルス応答hj に収束することになる。これが亜
逐次最小2乗法の原理である。すなわち、式(33)の
第1項および第2項が計算される構造が現実に得られる
ときにおいて係数Hj は推定される。
【0021】そこで、まず、式(25)の右辺が Zj T Yj =Σt=1,j Xj T Yt (36) となることに注意して、その各行をqnnで正規化(行列
Sj を乗じる)する。この結果は式(33)の第1項
を与える。また、式(33)の第2項を構成する行列
Rj は明らかに、参照信号から容易に計算される。残
るは右辺にある係数Hj である。これは現時点で既知
となっているHj-1 で近似される。
Sj を乗じる)する。この結果は式(33)の第1項
を与える。また、式(33)の第2項を構成する行列
Rj は明らかに、参照信号から容易に計算される。残
るは右辺にある係数Hj である。これは現時点で既知
となっているHj-1 で近似される。
【0022】この係数Hj をHj-1 とおく近似手法
が、本発明者らがすでに提案している式(11)として
与える亜逐次最小2乗法である。ここで、その係数更新
法の名称に冠した『亜』は行列Rj 対角項が0となっ
ていることを意味する。すなわち、従来の逐次更新法で
ある学習同定法やRLS法では式(8)や式(9)にあ
るように、例えば、i番目のタップ係数Hj+1 (i) につ
いて、その更新に自身の一つ前の係数Hj (i) を用い
る。しかしその巡回構造が亜逐次最小2乗法にはない
(対角項が0となっている)ところに特徴がある。
が、本発明者らがすでに提案している式(11)として
与える亜逐次最小2乗法である。ここで、その係数更新
法の名称に冠した『亜』は行列Rj 対角項が0となっ
ていることを意味する。すなわち、従来の逐次更新法で
ある学習同定法やRLS法では式(8)や式(9)にあ
るように、例えば、i番目のタップ係数Hj+1 (i) につ
いて、その更新に自身の一つ前の係数Hj (i) を用い
る。しかしその巡回構造が亜逐次最小2乗法にはない
(対角項が0となっている)ところに特徴がある。
【0023】(1) 前述の課題を解決するために、本
発明においては、第1の形態として、特性が未知の信号
伝達系に送出する参照信号とその応答とから該信号伝達
系の応答特性を推定し、その応答特性に等価な応答を出
力する非巡回型フィルタの係数を推定する係数更新装置
において、その非巡回型フィルタのタップ数に対応する
行および列からなる参照信号の相関行列を計算し、その
相関行列の対角要素で各行を正規化する第一の回路と、
その相関行列の対角要素だけからなる第二の行列を作成
する第二の回路と、非巡回型フィルタのタップに対応す
る遅延をもった該参照信号と該応答との積を計算して累
積する第三の回路と、該第一の回路で得た行列と該非巡
回型フィルタの係数との積と該第三の回路の出力との差
に1以下の定数を乗じる乗算器とを有し、その乗算結果
を該非巡回型フィルタの係数に加算することによって該
係数を更新することを特徴とする適応フィルタの係数更
新装置が提供される。
発明においては、第1の形態として、特性が未知の信号
伝達系に送出する参照信号とその応答とから該信号伝達
系の応答特性を推定し、その応答特性に等価な応答を出
力する非巡回型フィルタの係数を推定する係数更新装置
において、その非巡回型フィルタのタップ数に対応する
行および列からなる参照信号の相関行列を計算し、その
相関行列の対角要素で各行を正規化する第一の回路と、
その相関行列の対角要素だけからなる第二の行列を作成
する第二の回路と、非巡回型フィルタのタップに対応す
る遅延をもった該参照信号と該応答との積を計算して累
積する第三の回路と、該第一の回路で得た行列と該非巡
回型フィルタの係数との積と該第三の回路の出力との差
に1以下の定数を乗じる乗算器とを有し、その乗算結果
を該非巡回型フィルタの係数に加算することによって該
係数を更新することを特徴とする適応フィルタの係数更
新装置が提供される。
【0024】上述の式(33)からわかるように亜逐次
最小2乗法はHj+1 =〔Sj Σt=1,j Yj Xj −Qj Hj 〕+Hj (37) とおいて巡回構造を持たせることができる。当然なが
ら、式(37)と式(11)は等価である。しかし、亜
逐次最小2乗法を式(37)で表現する場合において次
の変形を可能とする。すなわち、式(37)の第1項中
の差分は、係数H j に対する時刻j+1における係数
の推定誤差に相当する更新量であり、従って、定数 α≦1 (38) を導入してその更新量を小さめに見積もり、 Hj+1 =α(Sj Σt=1,j Yj Xj −Qj Hj )+Hj (38)’ としても係数更新は有効に実行される。当然ながら、そ
の更新量を最大に見積もるα=1と与えるときに収束が
もっとも早く、α<1として小さめに見積もるときに収
束は遅くなる。
最小2乗法はHj+1 =〔Sj Σt=1,j Yj Xj −Qj Hj 〕+Hj (37) とおいて巡回構造を持たせることができる。当然なが
ら、式(37)と式(11)は等価である。しかし、亜
逐次最小2乗法を式(37)で表現する場合において次
の変形を可能とする。すなわち、式(37)の第1項中
の差分は、係数H j に対する時刻j+1における係数
の推定誤差に相当する更新量であり、従って、定数 α≦1 (38) を導入してその更新量を小さめに見積もり、 Hj+1 =α(Sj Σt=1,j Yj Xj −Qj Hj )+Hj (38)’ としても係数更新は有効に実行される。当然ながら、そ
の更新量を最大に見積もるα=1と与えるときに収束が
もっとも早く、α<1として小さめに見積もるときに収
束は遅くなる。
【0025】このαを導入した効用は、行列Qj に要
求される収束条件『rnmが平均して1/(I−1)以下
となる』を満たすより前から係数の更新が有効となるこ
とである。すなわち、α<1とするときはrnmを小さく
する効果があり、この効果によって係数更新の繰り返し
による推定誤差の増加が抑えられる。図5は、(ロ)が
定数αを導入したときに得られる亜逐次最小2乗法の収
束特性の例であり、(イ)のRLS法と比較して示して
ある。但し、α=0.7、その他は図4と同様の条件を
設定している。なお、以降の各図においてもRLS法
(イ)との比較で各収束特性を示す。図4の結果と比較
して早い時期から推定精度が上昇し、収束条件を満たす
時刻以前から係数更新が有効となっていることが確認さ
れる。この効果は以下で更に顕著に現れる例によって確
認される。
求される収束条件『rnmが平均して1/(I−1)以下
となる』を満たすより前から係数の更新が有効となるこ
とである。すなわち、α<1とするときはrnmを小さく
する効果があり、この効果によって係数更新の繰り返し
による推定誤差の増加が抑えられる。図5は、(ロ)が
定数αを導入したときに得られる亜逐次最小2乗法の収
束特性の例であり、(イ)のRLS法と比較して示して
ある。但し、α=0.7、その他は図4と同様の条件を
設定している。なお、以降の各図においてもRLS法
(イ)との比較で各収束特性を示す。図4の結果と比較
して早い時期から推定精度が上昇し、収束条件を満たす
時刻以前から係数更新が有効となっていることが確認さ
れる。この効果は以下で更に顕著に現れる例によって確
認される。
【0026】(2) また、本発明においては、第2の
形態として、上記第1の形態において、上記1以下の定
数を一定時刻の経過後には1とすることを特徴とする適
応フィルタの係数更新装置が提供される。
形態として、上記第1の形態において、上記1以下の定
数を一定時刻の経過後には1とすることを特徴とする適
応フィルタの係数更新装置が提供される。
【0027】本発明で導入した定数αは収束条件を満た
してから以降については、当然ながらα=1と設定し
て、その時刻以降の収束を早める処理が可能である。図
6はα=0.5に固定した場合(ハ)と、収束条件を満
たす時刻j=127以降からα=1と修正した場合
(ロ)の収束速度の比較である。この定数αの設定変更
が有効に作用して収束が早くなっていることが確認され
る。定数Аα=0.7→0.5とした効果によって図5
と比較して更に早い時期から係数更新の効果が現れてい
ることも同時に確認される。
してから以降については、当然ながらα=1と設定し
て、その時刻以降の収束を早める処理が可能である。図
6はα=0.5に固定した場合(ハ)と、収束条件を満
たす時刻j=127以降からα=1と修正した場合
(ロ)の収束速度の比較である。この定数αの設定変更
が有効に作用して収束が早くなっていることが確認され
る。定数Аα=0.7→0.5とした効果によって図5
と比較して更に早い時期から係数更新の効果が現れてい
ることも同時に確認される。
【0028】(3) また、本発明においては、第3の
形態として、上記第1の形態において、係数更新の結果
得られた係数を再度用いて係数更新することで、係数更
新を複数回繰り返して実行することを特徴とする適応フ
ィルタの係数更新装置が提供される。
形態として、上記第1の形態において、係数更新の結果
得られた係数を再度用いて係数更新することで、係数更
新を複数回繰り返して実行することを特徴とする適応フ
ィルタの係数更新装置が提供される。
【0029】式(33)は厳密には、係数Hj の推定
に現時点(時刻j)における係数の推定値Hj を必要
とする。それを前回(時刻j−1)の更新で得られてい
る係数推定値Hj-1 をもって代用するとき、時刻j−
1で得られている係数Hj- 1 の方が、時刻jで得られ
る係数の推定値Hj よりも推定誤差が多くなるのは当
然である。すなわち、この近似は収束を遅らせる要因と
なる。一方、収束条件を満たしている場合に係数の更新
は推定精度を向上させるので、この更新の結果として得
られた係数を再度用いて係数更新を実行すれば推定精度
が向上すると期待される。この係数更新の繰り返しは式
(33)の右辺に用いる係数を現時点において得られる
予定の係数Hj に徐々に近づかせ、式(33)の近似
を高める結果となる。図7は各時刻における係数更新を
2回、4回と繰り返した場合に得られる収束特性の改善
効果を確認する例である、但し、α=0.5と固定する
方法を採用している。明らかに、この反復更新によって
収束速度が改善されていることが分かる。
に現時点(時刻j)における係数の推定値Hj を必要
とする。それを前回(時刻j−1)の更新で得られてい
る係数推定値Hj-1 をもって代用するとき、時刻j−
1で得られている係数Hj- 1 の方が、時刻jで得られ
る係数の推定値Hj よりも推定誤差が多くなるのは当
然である。すなわち、この近似は収束を遅らせる要因と
なる。一方、収束条件を満たしている場合に係数の更新
は推定精度を向上させるので、この更新の結果として得
られた係数を再度用いて係数更新を実行すれば推定精度
が向上すると期待される。この係数更新の繰り返しは式
(33)の右辺に用いる係数を現時点において得られる
予定の係数Hj に徐々に近づかせ、式(33)の近似
を高める結果となる。図7は各時刻における係数更新を
2回、4回と繰り返した場合に得られる収束特性の改善
効果を確認する例である、但し、α=0.5と固定する
方法を採用している。明らかに、この反復更新によって
収束速度が改善されていることが分かる。
【0030】なお、Hj をHj-1 で近似する方法に
対して、係数更新は通常、非巡回型フィルタの各タップ
1〜Iについて一つずつ順に実行される。従って、例え
ば、1番目のタップ係数Hj-1(1)の係数更新にはHj-1 =〔Hj-1(1), Hj-1(2), Hj-1(3),Hj-1(4)
・・・Hj-1(I)〕T を用いる必要があるとしても、続くHj-1(2)の更新の際
には、この係数を用いた更新の結果として得たHj (1)
をHj-1(1)の代わりにして、Hj-1 =〔Hj (1),Hj-1(2), Hj-1(3),Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T を用いることが可能である。同様に、Hj-1(3)の更新に
は、Hj-1 =〔Hj (1), Hj (2),Hj-1(3),Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T として、以下同様に、Hj-1 =〔Hj (1), Hj (2),Hj (3) ,Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T ・・・・・・・・Hj-1 =〔Hj (1),Hj (2),Hj (3),Hj (4) ・・H
j (I-1),Hj-1(I)〕T を用いるならば、前記近似の度合いは更に向上して収束
は高速化される。このことは、I番目のタップの係数の
更新が終了した時点で、Hj-1 (1) の更新に、Hj-1 =〔Hj (1),Hj (2),Hj (3),Hj (4) ・・・
Hj (I) 〕T が利用できるようになったことを表す。すなわち、以上
で得られた係数を用いて複数回更新を実行するならば、
近似の度合いは順次向上し、高い収束速度が実現される
ことになる。
対して、係数更新は通常、非巡回型フィルタの各タップ
1〜Iについて一つずつ順に実行される。従って、例え
ば、1番目のタップ係数Hj-1(1)の係数更新にはHj-1 =〔Hj-1(1), Hj-1(2), Hj-1(3),Hj-1(4)
・・・Hj-1(I)〕T を用いる必要があるとしても、続くHj-1(2)の更新の際
には、この係数を用いた更新の結果として得たHj (1)
をHj-1(1)の代わりにして、Hj-1 =〔Hj (1),Hj-1(2), Hj-1(3),Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T を用いることが可能である。同様に、Hj-1(3)の更新に
は、Hj-1 =〔Hj (1), Hj (2),Hj-1(3),Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T として、以下同様に、Hj-1 =〔Hj (1), Hj (2),Hj (3) ,Hj-1(4)・
・・Hj-1(I)〕T ・・・・・・・・Hj-1 =〔Hj (1),Hj (2),Hj (3),Hj (4) ・・H
j (I-1),Hj-1(I)〕T を用いるならば、前記近似の度合いは更に向上して収束
は高速化される。このことは、I番目のタップの係数の
更新が終了した時点で、Hj-1 (1) の更新に、Hj-1 =〔Hj (1),Hj (2),Hj (3),Hj (4) ・・・
Hj (I) 〕T が利用できるようになったことを表す。すなわち、以上
で得られた係数を用いて複数回更新を実行するならば、
近似の度合いは順次向上し、高い収束速度が実現される
ことになる。
【0031】(4) また、本発明においては、第4の
形態として、上記第1の形態において、上記第一の回路
と第二の回路で作成する行列の計算を第1行だけとして
他の要素は該第1行を構成する要素をもって与えること
を特徴とする適応フィルタの係数更新装置が提供され
る。
形態として、上記第1の形態において、上記第一の回路
と第二の回路で作成する行列の計算を第1行だけとして
他の要素は該第1行を構成する要素をもって与えること
を特徴とする適応フィルタの係数更新装置が提供され
る。
【0032】上記図4〜図7に示した収束特性は非巡回
型フィルタを構成するシフトレジスタを動作開始時にリ
セット(0を初期設定)しないことを条件に得られた結
果である。この初期設定を行い、未知の信号伝達系への
参照信号の送出の開始と同時に係数を更新する場合に
は、両アルゴリズムの収束特性は図8のようになる。す
なわち、この初期設定は両アルゴリズムの両収束特性間
の差を小さくし、収束速度がやや低下することが分か
る。
型フィルタを構成するシフトレジスタを動作開始時にリ
セット(0を初期設定)しないことを条件に得られた結
果である。この初期設定を行い、未知の信号伝達系への
参照信号の送出の開始と同時に係数を更新する場合に
は、両アルゴリズムの収束特性は図8のようになる。す
なわち、この初期設定は両アルゴリズムの両収束特性間
の差を小さくし、収束速度がやや低下することが分か
る。
【0033】しかし、この初期設定は計算量削減の効果
をもたらす。まず、 Xt (n) =Xt-n+1 (39) と表されることに注意して、シフトレジスタを初期リセ
ットした場合に式(13)は順に j=1 S11=1/X1 2,S22=0,S33=0,・・
・ j=2 S11=1/(X1 2+X2 2),S22=1/X1
2 ,S33=0,・・・ j=3 S11=1/(X1 2+X2 2+X3 2),S22=1
/(X1 2+X2 2),S33=1/X1 2,・・・ ・・・・・・・・・・・・・ を与える。この結果から分かるように行列Sj はこの
場合、各要素を時間の経過とともに対角線方向に移動さ
せることで得られる。
をもたらす。まず、 Xt (n) =Xt-n+1 (39) と表されることに注意して、シフトレジスタを初期リセ
ットした場合に式(13)は順に j=1 S11=1/X1 2,S22=0,S33=0,・・
・ j=2 S11=1/(X1 2+X2 2),S22=1/X1
2 ,S33=0,・・・ j=3 S11=1/(X1 2+X2 2+X3 2),S22=1
/(X1 2+X2 2),S33=1/X1 2,・・・ ・・・・・・・・・・・・・ を与える。この結果から分かるように行列Sj はこの
場合、各要素を時間の経過とともに対角線方向に移動さ
せることで得られる。
【0034】また、式(15)についても同様に j=1 r11=r21=0,r13=r31=0,r14=r
41=0,・・・・・ j=2 r12=r21=X1 X2 /X1 2,r13=r31=
0,r14=r41=0,・・・・ j=3 r12=r21=(X1 X2 +X2 X3 )/(X
1 2+X2 2),r13=r31=X1 X2 /X1 2,r14=r41
=0,・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ として得られ、行列Rj の計算も第1行についてだけ
行えば、残りは移動するだけで得られる。図9は、この
簡易計算法によって得られた収束特性である。両行列の
計算を省略しない図8と比較して、全く同等の特性が得
られることが確認される、但し、定数α=1とし、時間
軸は倍の尺度にとっている。この計算法の採用により、
行列計算に要する乗算が1/タップ数に減少する。
41=0,・・・・・ j=2 r12=r21=X1 X2 /X1 2,r13=r31=
0,r14=r41=0,・・・・ j=3 r12=r21=(X1 X2 +X2 X3 )/(X
1 2+X2 2),r13=r31=X1 X2 /X1 2,r14=r41
=0,・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ として得られ、行列Rj の計算も第1行についてだけ
行えば、残りは移動するだけで得られる。図9は、この
簡易計算法によって得られた収束特性である。両行列の
計算を省略しない図8と比較して、全く同等の特性が得
られることが確認される、但し、定数α=1とし、時間
軸は倍の尺度にとっている。この計算法の採用により、
行列計算に要する乗算が1/タップ数に減少する。
【0035】(5) また、本発明においては、第5の
形態として、上記第4の形態において、上記第1行の要
素を1次巡回型フィルタで積分して得ることを特徴とす
る適応フィルタの係数更新装置が提供される。
形態として、上記第4の形態において、上記第1行の要
素を1次巡回型フィルタで積分して得ることを特徴とす
る適応フィルタの係数更新装置が提供される。
【0036】推定精度は通常、図4〜9のように飽和す
ることなく増加させる一方とする必要はない。所要の精
度が得られたら、それ以上は不要となる例が多い。その
場合、行列Rj の各要素の積分計算を1次巡回型のフ
ィルタで構成することとし rnmの分子=rnmの分子×β+(1−β)Xt (n) Xt (m) (40) rnmの分母=rnmの分母×β+(1−β)Xt (n) Xt (n) (41) と更新して、 rnm=rnmの分子/rnmの分母 (42) として求める方法の採用が可能となる。図10は図9の
簡易計算法に対して、この積分法を適用して得た収束特
性である。但し、β=127/128とし、RLS法に
も忘却係数として同じβ=127/128を設定してい
る。また。定数α=1である。
ることなく増加させる一方とする必要はない。所要の精
度が得られたら、それ以上は不要となる例が多い。その
場合、行列Rj の各要素の積分計算を1次巡回型のフ
ィルタで構成することとし rnmの分子=rnmの分子×β+(1−β)Xt (n) Xt (m) (40) rnmの分母=rnmの分母×β+(1−β)Xt (n) Xt (n) (41) と更新して、 rnm=rnmの分子/rnmの分母 (42) として求める方法の採用が可能となる。図10は図9の
簡易計算法に対して、この積分法を適用して得た収束特
性である。但し、β=127/128とし、RLS法に
も忘却係数として同じβ=127/128を設定してい
る。また。定数α=1である。
【0037】(6) また、本発明においては、第6の
形態として、上記第1の形態において、該参照信号に対
する未知の信号伝達系の応答と該参照信号の極性との積
に、該参照信号と該参照信号の極性との積を要素とする
行列で逆行列を乗じた結果を該非巡回型フィルタの係数
とすることを特徴とする適応フィルタの係数更新装置が
提供れさる。
形態として、上記第1の形態において、該参照信号に対
する未知の信号伝達系の応答と該参照信号の極性との積
に、該参照信号と該参照信号の極性との積を要素とする
行列で逆行列を乗じた結果を該非巡回型フィルタの係数
とすることを特徴とする適応フィルタの係数更新装置が
提供れさる。
【0038】RLS法は残差信号Ej の2乗を最小にす
る係数を求める逐次更新アルゴリズムである。一方、既
に本発明者らは参照信号の極性(±)を用い、積Ej
ej(ej は参照信号の極性を適応システムに適用した
ときに得られる残差信号)を最小化する係数を求める逐
次更新アルゴリズム、‘Polarized-x ’法を提案してい
る。この‘Polarized-x ’法の参考文献としては、例え
ば「‘Polarized-x ’法の有用性に関する検討」、信学
技報告、DSP95−27、1995−05などがあ
る。
る係数を求める逐次更新アルゴリズムである。一方、既
に本発明者らは参照信号の極性(±)を用い、積Ej
ej(ej は参照信号の極性を適応システムに適用した
ときに得られる残差信号)を最小化する係数を求める逐
次更新アルゴリズム、‘Polarized-x ’法を提案してい
る。この‘Polarized-x ’法の参考文献としては、例え
ば「‘Polarized-x ’法の有用性に関する検討」、信学
技報告、DSP95−27、1995−05などがあ
る。
【0039】亜逐次最小2乗法は、この‘Polarized-x
’法にも同様に適用可能である。この場合、評価関数
は式(17)に代えて J=Σt=1,j Et et (43) が用いられる。ここで、参照信号の極性 zj T =〔x1 T ,x2 T ,・・・・,xj T 〕 (44) xj =sgn 〔Xj 〕 (45) を印加したときに得られる未知の信号伝達系の応答は外
乱Nj を無視すると、 yj T =〔y1 ,y2 ,・・・・,yj 〕 (46) yj =hj T Xj (47) を用いて式(43)は J=(Yj −Zj Hj )T (yj zj Hj ) (48) と書き換えられる。同様に、上式(48)を係数Hj
で微分し、その結果を −Zj T yj −Yj T zj +2Zj T zj Hj =0 (49) とおけば式(48)を最小にする係数Hj は、この連
立方程式を解いて求められる。
’法にも同様に適用可能である。この場合、評価関数
は式(17)に代えて J=Σt=1,j Et et (43) が用いられる。ここで、参照信号の極性 zj T =〔x1 T ,x2 T ,・・・・,xj T 〕 (44) xj =sgn 〔Xj 〕 (45) を印加したときに得られる未知の信号伝達系の応答は外
乱Nj を無視すると、 yj T =〔y1 ,y2 ,・・・・,yj 〕 (46) yj =hj T Xj (47) を用いて式(43)は J=(Yj −Zj Hj )T (yj zj Hj ) (48) と書き換えられる。同様に、上式(48)を係数Hj
で微分し、その結果を −Zj T yj −Yj T zj +2Zj T zj Hj =0 (49) とおけば式(48)を最小にする係数Hj は、この連
立方程式を解いて求められる。
【0040】問題は、未知の信号伝達系の参照信号Xj
に対する応答Yj と参照信号Xj の極性に対する応答y
j を同時に求める必要があり、それは現実には不可能な
ことである。そこで‘Polarized-x ’法では Zj T yj =Zj T zj hj (50) Yj T zj =zj T Zj hj (51) においてZj T zj とzj T Zj の期待値が等
しくなることに利用し、式(49)を −2Yj T zj +2Zj T zj Hj =0 (52) と近似する。このとき、非巡回型フィルタの係数Hj
は Hj =(Zj T zj )-1zj T Yj (53) として得られる。
に対する応答Yj と参照信号Xj の極性に対する応答y
j を同時に求める必要があり、それは現実には不可能な
ことである。そこで‘Polarized-x ’法では Zj T yj =Zj T zj hj (50) Yj T zj =zj T Zj hj (51) においてZj T zj とzj T Zj の期待値が等
しくなることに利用し、式(49)を −2Yj T zj +2Zj T zj Hj =0 (52) と近似する。このとき、非巡回型フィルタの係数Hj
は Hj =(Zj T zj )-1zj T Yj (53) として得られる。
【0041】(7) また、本発明においては、第7の
形態として、上記第6の形態において、上記係数更新を
逐次的に行うことを特徴とする適応フィルタの係数更新
装置が提供される。
形態として、上記第6の形態において、上記係数更新を
逐次的に行うことを特徴とする適応フィルタの係数更新
装置が提供される。
【0042】当然ながら、式(53)は逐次的に計算す
ることも可能であり、その更新式は式(9)、式(1
0)においてXj をxj にXj T をそのままにお
いて Hj+1 =Hj +Ej Pj xj /〔1+Xj T Pj xj 〕 (54) Pj+1 = Pj −Pj xj Xj T Pj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (55) として得られる。
ることも可能であり、その更新式は式(9)、式(1
0)においてXj をxj にXj T をそのままにお
いて Hj+1 =Hj +Ej Pj xj /〔1+Xj T Pj xj 〕 (54) Pj+1 = Pj −Pj xj Xj T Pj /〔1+Xj T Pj Xj 〕 (55) として得られる。
【0043】(8) また、本発明においては、第8の
形態として、上記第1の形態において、上記相関行列を
計算する参照信号の一方の極性で、第三の回路で乗じる
参照信号を置き換えて得た相関行列をもって該非巡回型
フィルタの係数を更新することを特徴とする適応フィル
タの係数更新装置が提供される。
形態として、上記第1の形態において、上記相関行列を
計算する参照信号の一方の極性で、第三の回路で乗じる
参照信号を置き換えて得た相関行列をもって該非巡回型
フィルタの係数を更新することを特徴とする適応フィル
タの係数更新装置が提供される。
【0044】同様に、亜逐次最小2乗法では行列Rj
を与える参照信号の一方を極性(±)として各要素を rnm=Σt=1,j Xt (n) sgn 〔Xt (m) 〕/Σt=1,j abs 〔Xt (n) 〕 〔但し、n≠m〕 (56) Snm=1/Σt=1,j abs 〔Xt (n) 〕 (57) として計算するとともに、その係数更新式を Hj+1 =α(Sj Σt=1,j Yj sgn[Xj ] −Rj Hj )+Hj (58) と置き換えればよい。但し、‘Polarized-x ’法ではR
j の各要素の分散が大きくなるので、収束条件を満たす
までに時間がかかることになる。図11はその収束特性
である。但し、RLS法については収束速度を比較する
ために参照信号の極性は用いていない。また、本制御法
に対しては係数の更新をj=500から開始している。
この結果から明らかに、‘Polarized-x ’法によっても
係数更新が可能となっていることが分かる。
を与える参照信号の一方を極性(±)として各要素を rnm=Σt=1,j Xt (n) sgn 〔Xt (m) 〕/Σt=1,j abs 〔Xt (n) 〕 〔但し、n≠m〕 (56) Snm=1/Σt=1,j abs 〔Xt (n) 〕 (57) として計算するとともに、その係数更新式を Hj+1 =α(Sj Σt=1,j Yj sgn[Xj ] −Rj Hj )+Hj (58) と置き換えればよい。但し、‘Polarized-x ’法ではR
j の各要素の分散が大きくなるので、収束条件を満たす
までに時間がかかることになる。図11はその収束特性
である。但し、RLS法については収束速度を比較する
ために参照信号の極性は用いていない。また、本制御法
に対しては係数の更新をj=500から開始している。
この結果から明らかに、‘Polarized-x ’法によっても
係数更新が可能となっていることが分かる。
【0045】(9) また、本発明におていは、第9の
形態として、上記第2の形態において、上記1以下の定
数を係数更新の開始時から徐々に大きくする制御を施す
ことを特徴とする適応フィルタの係数更新装置が提供さ
れる。
形態として、上記第2の形態において、上記1以下の定
数を係数更新の開始時から徐々に大きくする制御を施す
ことを特徴とする適応フィルタの係数更新装置が提供さ
れる。
【0046】図12の例から分かるように‘Polarized-
x ’法では収束条件を満たすまでに時間がかかる。この
場合、既に述べたように定数αを設定する効果がよく現
れる。図12は αj =(63/64)(480-j)/480 (59) と徐々に大きく与え、j=480以降においてα=1と
おいた場合に得られる収束特性の例である。図11と比
較して収束特性が改善されていることが分かる。
x ’法では収束条件を満たすまでに時間がかかる。この
場合、既に述べたように定数αを設定する効果がよく現
れる。図12は αj =(63/64)(480-j)/480 (59) と徐々に大きく与え、j=480以降においてα=1と
おいた場合に得られる収束特性の例である。図11と比
較して収束特性が改善されていることが分かる。
【0047】(10) また、本発明においては、第1
0の形態として、上記第1の形態において、上記第一の
回路で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との積と該
第三の回路の出力との差から該定数を設定することを特
徴とする適応フィルタの係数更新装置。が提供される。
0の形態として、上記第1の形態において、上記第一の
回路で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との積と該
第三の回路の出力との差から該定数を設定することを特
徴とする適応フィルタの係数更新装置。が提供される。
【0048】このように定数αを導入した亜逐次最小2
乗法を構成する式(38)あるいは式(58)の第1項
は時刻jにおける係数Hj の修正量を与え、その大き
さは係数の収束とともに小さくなる。このことは、この
修正量から係数の収束状況が知られることを意味する。
従って、この収束状況に合わせて上記定数αを徐々に小
さくする制御を加えることで収束特性が改善されると期
待される。図13は式(58)の第1項を各係数につい
て2乗して加算した結果γj に対して αj =1/(1+512γj ) (60) とおいて得られた‘Polarized-x ’法に適用した亜逐次
最小2乗法の収束特性である。
乗法を構成する式(38)あるいは式(58)の第1項
は時刻jにおける係数Hj の修正量を与え、その大き
さは係数の収束とともに小さくなる。このことは、この
修正量から係数の収束状況が知られることを意味する。
従って、この収束状況に合わせて上記定数αを徐々に小
さくする制御を加えることで収束特性が改善されると期
待される。図13は式(58)の第1項を各係数につい
て2乗して加算した結果γj に対して αj =1/(1+512γj ) (60) とおいて得られた‘Polarized-x ’法に適用した亜逐次
最小2乗法の収束特性である。
【0049】(11) また、本発明においては、第1
1の形態として、上記第1の形態において、該非巡回型
フィルタの係数を記憶する記憶回路を2回路用意し、第
1の記憶回路に記憶する係数については上記第一の回路
で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との積と該第三
の回路の出力との差を計算するのに用い、その差が減少
傾向にあるときには第1の記憶回路の記憶される係数を
第2の記憶回路に転送し、増加傾向にあるときには第1
の記憶回路に記憶する係数を第2の記憶回路に転送する
ことを特徴とする請求項1記載の適応フィルタの係数更
新装置が提供される。
1の形態として、上記第1の形態において、該非巡回型
フィルタの係数を記憶する記憶回路を2回路用意し、第
1の記憶回路に記憶する係数については上記第一の回路
で得た行列と該非巡回型フィルタの係数との積と該第三
の回路の出力との差を計算するのに用い、その差が減少
傾向にあるときには第1の記憶回路の記憶される係数を
第2の記憶回路に転送し、増加傾向にあるときには第1
の記憶回路に記憶する係数を第2の記憶回路に転送する
ことを特徴とする請求項1記載の適応フィルタの係数更
新装置が提供される。
【0050】式(60)に与える定数αj の増加率を大
きくとり、例えば αj =1/(1+256γj ) (60) とおくと、その収束特性は図14のように収束の初期に
おいて推定精度の上昇速度は高くなり、その後は減少し
て推定精度40dBに達するまでに若干の遅れが生じ
る。しかし、収束の初期において推定精度が高く得られ
ることに着目すれば、推定精度の減少時においては係数
更新を停止する構成が見出される。その係数更新の停止
と実行は非巡回型フィルタの係数を記憶するレジスタを
2つ用意して亜逐次最小2乗法による係数更新には第1
のレジスタに記憶された係数を用い、その係数更新によ
って得られる係数修正量に対応するパラメータγj が前
回の更新時よりも減少したときには第2のレジスタに記
憶した係数を更新し、増加したときには第2のレジスタ
に記憶した係数と置き換える操作を加える。また、擬似
応答の生成には第2のレジスタに記憶された係数を用い
る。
きくとり、例えば αj =1/(1+256γj ) (60) とおくと、その収束特性は図14のように収束の初期に
おいて推定精度の上昇速度は高くなり、その後は減少し
て推定精度40dBに達するまでに若干の遅れが生じ
る。しかし、収束の初期において推定精度が高く得られ
ることに着目すれば、推定精度の減少時においては係数
更新を停止する構成が見出される。その係数更新の停止
と実行は非巡回型フィルタの係数を記憶するレジスタを
2つ用意して亜逐次最小2乗法による係数更新には第1
のレジスタに記憶された係数を用い、その係数更新によ
って得られる係数修正量に対応するパラメータγj が前
回の更新時よりも減少したときには第2のレジスタに記
憶した係数を更新し、増加したときには第2のレジスタ
に記憶した係数と置き換える操作を加える。また、擬似
応答の生成には第2のレジスタに記憶された係数を用い
る。
【0051】図15は定数αj を16標本化周期ごとに
設定し直し、また、その増加率を式(60)のように与
えて係数修正量に対応するパラメータγj が前回(16
標本化周期前の時刻)よりも増加したときには係数の更
新を停止する操作を加えた制御法で得られる収束特性の
例である。明らかに、収束特性が改善されていることが
分かる。
設定し直し、また、その増加率を式(60)のように与
えて係数修正量に対応するパラメータγj が前回(16
標本化周期前の時刻)よりも増加したときには係数の更
新を停止する操作を加えた制御法で得られる収束特性の
例である。明らかに、収束特性が改善されていることが
分かる。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば、亜逐次最小2乗
法の収束特性の改善と、演算量の削減が実現される。
法の収束特性の改善と、演算量の削減が実現される。
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明が適用される適応システムの基本構造を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明が適用される適応システムの応用例の一
つとしての音響エコーキャンセラを示す図である。
つとしての音響エコーキャンセラを示す図である。
【図4】RLS法とSub-RLS法の収束特性を比較する
図である。
図である。
【図5】本発明の定数αを導入したときに得られる亜逐
次最小2乗法の収束特性をRLS法と比較して示す図で
ある。
次最小2乗法の収束特性をRLS法と比較して示す図で
ある。
【図6】本発明の定数αの途中変更の効果を示すための
収束特性の図である。
収束特性の図である。
【図7】各時刻における係数更新を複数回繰り返した場
合に得られる収束特性を示す図である。
合に得られる収束特性を示す図である。
【図8】参照信号の送出と同時に係数更新を開始する場
合の収束特性を示す図である。
合の収束特性を示す図である。
【図9】演算量削減構成法の収束特性を示す図である。
【図10】1次巡回形フィルタによる行列要素の計算法
を用いて得られる収束特性を示す図である。
を用いて得られる収束特性を示す図である。
【図11】亜逐次最小2乗法を適用した‘Polarized-x
’法の収束特性を示す図である。
’法の収束特性を示す図である。
【図12】定数αを漸増させる亜逐次最小2乗法が与え
る収束特性の例を示す図である。
る収束特性の例を示す図である。
【図13】係数修正量の関数として定数αを設定したと
きに得られる収束特性の例を示す図である。
きに得られる収束特性の例を示す図である。
【図14】定数αの増加率を大きく与えたときの収束特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図15】係数修正量の増加時には係数更新を停止する
制御を加えた亜逐次最小2乗法の収束特性を示す図であ
る。
制御を加えた亜逐次最小2乗法の収束特性を示す図であ
る。
100 行列Qj の計算回路 110 行列Sj の選択回路 130、131、134、135 乗算器 132 減算器 120 記憶回路(レジスタ) 200 特性が未知の信号伝達系 210 非巡回形フィルタ 220 減算器 230 係数更新回路 300 スピーカ 301 マイクロホン
Claims (11)
- 【請求項1】特性が未知の信号伝達系に送出する参照信
号とその応答とから該信号伝達系の応答特性を推定し、
その応答特性に等価な応答を出力する非巡回型フィルタ
の係数を推定する係数更新装置において、 その非巡回型フィルタのタップ数に対応する行および列
からなる参照信号の相関行列を計算し、その相関行列の
対角要素で各行を正規化する第一の回路と、 その相関行列の対角要素だけからなる第二の行列を作成
する第二の回路と、 非巡回型フィルタのタップに対応する遅延をもった該参
照信号と該応答との積を計算して累積する第三の回路
と、 該第一の回路で得た行列と該非巡回型フィルタの係数と
の積と、該第三の回路の出力との差に1以下の定数を乗
じる乗算器とを有し、その乗算結果を該非巡回型フィル
タの係数に加算することによって該係数を更新すること
を特徴とする適応フィルタの係数更新装置。 - 【請求項2】上記1以下の定数を一定時刻の経過後には
1とすることを特徴とする請求項1記載の適応フィルタ
の係数更新装置。 - 【請求項3】係数更新の結果得られた係数を再度用いて
係数更新することで、係数更新を複数回繰り返して実行
することを特徴とする請求項1記載の適応フィルタの係
数更新装置。 - 【請求項4】上記第一の回路と第二の回路で作成する行
列の計算を第1行だけとして他の要素は該第1行を構成
する要素をもって与えることを特徴とする請求項1記載
の適応フィルタの係数更新装置。 - 【請求項5】上記第1行の要素を1次巡回型フィルタで
積分して得ることを特徴とする請求項4記載の適応フィ
ルタの係数更新装置。 - 【請求項6】該参照信号に対する未知の信号伝達系の応
答と該参照信号の極性との積に、該参照信号と該参照信
号の極性との積を要素とする行列で逆行列を乗じた結果
を該非巡回型フィルタの係数とすることを特徴とする請
求項1記載の適応フィルタの係数更新装置。 - 【請求項7】上記係数更新を逐次的に行うことを特徴と
する請求項6記載の適応フィルタの係数更新装置。 - 【請求項8】上記相関行列を計算する参照信号の一方の
極性で、第三の回路で乗じる参照信号を置き換えて得た
相関行列をもって該非巡回型フィルタの係数を更新する
ことを特徴とする請求項1記載の適応フィルタの係数更
新装置。 - 【請求項9】上記1以下の定数を係数更新の開始時から
徐々に大きくする制御を施すことを特徴とする請求項2
記載の適応フィルタの係数更新装置。 - 【請求項10】上記第一の回路で得た行列と該非巡回型
フィルタの係数との積と該第三の回路の出力との差から
該定数を設定することを特徴とする請求項1記載の適応
フィルタの係数更新装置。 - 【請求項11】該非巡回型フィルタの係数を記憶する記
憶回路を2回路用意し、第1の記憶回路に記憶する係数
については上記第一の回路で得た行列と該非巡回型フィ
ルタの係数との積と該第三の回路の出力との差を計算す
るのに用い、その差が減少傾向にあるときには第1の記
憶回路の記憶される係数を第2の記憶回路に転送し、増
加傾向にあるときには第1の記憶回路に記憶する係数を
第2の記憶回路に転送することを特徴とする請求項1記
載の適応フィルタの係数更新装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3934496A JPH09232913A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 適応フィルタの係数更新装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3934496A JPH09232913A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 適応フィルタの係数更新装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09232913A true JPH09232913A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12550476
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3934496A Withdrawn JPH09232913A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 適応フィルタの係数更新装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09232913A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100607419B1 (ko) * | 2004-07-09 | 2006-08-01 | 학교법인연세대학교 | 근반응 억제를 위한 적응 필터 |
| JP2009210700A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Japan Steel Works Ltd:The | 狭帯域能動騒音制御方法および狭帯域能動騒音制御装置 |
| JP2011081411A (ja) * | 2010-12-20 | 2011-04-21 | Japan Steel Works Ltd:The | 狭帯域能動騒音制御方法および狭帯域能動騒音制御装置 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3934496A patent/JPH09232913A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100607419B1 (ko) * | 2004-07-09 | 2006-08-01 | 학교법인연세대학교 | 근반응 억제를 위한 적응 필터 |
| JP2009210700A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Japan Steel Works Ltd:The | 狭帯域能動騒音制御方法および狭帯域能動騒音制御装置 |
| JP2011081411A (ja) * | 2010-12-20 | 2011-04-21 | Japan Steel Works Ltd:The | 狭帯域能動騒音制御方法および狭帯域能動騒音制御装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |