JPH09234680A - マーキング用器具 - Google Patents

マーキング用器具

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JPH09234680A
JPH09234680A JP4456996A JP4456996A JPH09234680A JP H09234680 A JPH09234680 A JP H09234680A JP 4456996 A JP4456996 A JP 4456996A JP 4456996 A JP4456996 A JP 4456996A JP H09234680 A JPH09234680 A JP H09234680A
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JP
Japan
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case
tank
marking
split
thread
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JP4456996A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakanishi
豊 阪西
Yoshinori Akazawa
慶典 赤澤
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーキング液の補給作業の容易化を図ること
ができるとともに、マーキング液の色変更作業を迅速か
つ容易に行うことができる。 【解決手段】 マーキング糸2を巻き取ってある巻取体
3を回転自在に保持するケース4に、巻取体3に巻き取
られたマーキング糸2を導出案内する糸導出経路Lを形
成するとともに、糸導出経路Lに導出されたマーキング
糸2にマーキング液を供給するタンク5が、ケース4に
対して脱着自在に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木工、金属加工及
び建築作業における線引き等のマーキング作業に用いる
マーキング用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマーキング用器具として
は、例えば、実開平3−54874号公報に開示されて
いるような墨壺があり、この墨壺では、マーキング糸の
一例である墨糸を巻き取ってある巻取体を回転自在に収
納保持する偏平円筒状の主ケースの外周面の円周方向一
箇所に、巻取体に巻き取られた墨糸を導出可能な接続筒
体を突出形成し、この主ケースの接続筒体に、墨糸を導
出案内する糸導出経路が形成されている円筒状の副ケー
スを着脱自在に接続するとともに、前記副ケース内の軸
芯方向両端部の各々には、中心に墨糸挿通用の貫通孔を
備えた仕切り壁を一体形成してある。そして、前記副ケ
ースの周壁で、かつ、前記両仕切り壁間に位置する部分
に、マーキング液としての墨汁を吸蔵させた墨綿等のマ
ーキング液吸蔵体の出入れを許容する開口を形成すると
ともに、前記副ケース内で、かつ、前記両仕切り壁間に
位置する内部空間には、前記開口を通してマーキング液
吸蔵体を収納して、前記糸導出経路に導出された墨糸と
マーキング液吸蔵体との接触で、当該墨糸に墨汁を供給
するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
墨壺では、副ケースの開口を通して内部空間内に収納さ
れたマーキング液吸蔵体に墨汁を補給する際、墨汁の一
部が副ケースの外面に付着し易いばかりでなく、マーキ
ング作業内容に応じて墨汁の色を、例えば黒色墨汁から
朱色墨汁に変更する場合では、黒色墨汁が吸蔵されてい
るマーキング液吸蔵体を副ケースから取り出したのち、
墨汁の混色を抑制するために副ケース内に残留している
黒色墨汁を拭き取り、再び副ケース内に未使用のマーキ
ング液吸蔵体を新たに収納したのち、この副ケース内の
未使用のマーキング液吸蔵体に、変更後の朱色墨汁を補
給しなければならず、墨汁の色の変更作業が煩雑化する
問題がある。また、墨汁の色変更に対応して墨糸が巻き
取られている巻取体を取り替える場合では、墨糸の先端
に止着されているカルコを切断分離したのち、巻取体を
主ケースから取り出す。次に、本体ケース内に未使用の
墨糸が巻き取られている巻取体を主ケース内に収納する
とともに、この巻取体から導出された墨糸の先端を主ケ
ースの接続筒体及び副ケースの両仕切り壁に形成した貫
通孔に順次挿通させたのち、その挿通された墨糸の先端
にカルコを止着する必要がある。それ故に、巻取体の交
換作業が煩雑化していた。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、マーキング液の補給構造を合理的に改良する
ことにより、マーキング液の補給作業の容易化を図るこ
とができるとともに、マーキング液の色変更作業を迅速
かつ容易に行うことができるマーキング用器具を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のマーキング用器具の特徴構
成は、マーキング糸を巻き取ってある巻取体を回転自在
に保持するケースに、前記巻取体に巻き取られたマーキ
ング糸を導出案内する糸導出経路を形成するとともに、
前記糸導出経路に導出されたマーキング糸にマーキング
液を供給するタンクが、前記ケースに対して脱着自在に
取付けられている点にある。そして、上記特徴構成によ
れば、マーキング糸に対するマーキング液の供給の繰り
返しによりタンク内のマーキング液が消費されて、当該
タンク内のマーキング液の量が少なくなった場合、ケー
スから使用済みのタンクを取り外したのち、所定量のマ
ーキング液を収納した未使用のタンクをケースに装着す
るだけで、ケースに対するマーキング液の補給を行うこ
とができる。また、マーキング液の色を変更する場合で
も、ケースから使用中のタンクを取り外したのち、異な
る色のマーキング液を収納したタンクをケースに装着す
るだけで、マーキング液の色変更作業を行うことができ
る。それ故に、従来のマーキング用器具に比べて、マー
キング液補給作業をケースの汚れを招来することなく迅
速、容易に行うことができ、しかも、マーキング液の色
を変更する場合でも、ケース内に直接収納されているマ
ーキング液吸蔵体を一々取り外したり、或いは、マーキ
ング液吸蔵体が取り出されたのちのケース内を拭き取る
作業が不要であるため、マーキング液の色変更作業も迅
速かつ容易に行うことができる。
【0006】本発明の請求項2記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記ケースが、前記巻取体の回転軸芯方
向で着脱自在に2分割された分割ケースから構成されて
いて、両分割ケースの相対向面間に、前記糸導出経路が
形成されている点にある。そして、上記特徴構成によれ
ば、両分割ケースを分解すると、両分割ケースの相対向
面間に形成された糸導出経路がそれの長手方向全長に亘
って外部に露出することになる。それ故に、特別な糸通
し具等を用いることなくマーキング糸を糸導出経路に沿
って簡単に通すことができるから、マーキング液の色変
更に伴う巻取体の取り換えやマーキング糸の切断時にお
いて必要となる糸挿通作業を能率良く行うことができ
る。
【0007】本発明の請求項3記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記両分割ケースのうち、一方の分割ケ
ースには、前記巻取体を着脱自在及び回転自在に嵌合保
持する嵌合保持部を形成し、他方の分割ケースには、前
記一方の分割ケースに保持された巻取体の回転軸芯方向
での脱着を許容する開口を形成するとともに、前記一方
の分割ケースに保持された巻取体の回転軸芯方向での抜
け出し移動を接当阻止する抜出し阻止面を備えたカバー
体を、前記一方の分割ケースに脱着自在に取付けてある
点にある。そして、上記特徴構成によれば、カバー体を
一方の分割ケースから取り外すと、他方の分割ケースの
開口が開放されるので、他方の分割ケースを一方の分割
ケースから取り外すことなく巻取体のメンテナンスを行
うことができる。それ故に、両分割ケースを接合したま
まで巻取体のメンテナンスを行うことができるので、巻
取体に対するメンテナンス作業を迅速、容易に行うこと
ができる。
【0008】本発明の請求項4記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記カバー体には、前記他方の分割ケー
スに形成された被係合部に係合して、前記一方の分割ケ
ースに対する前記他方の分割ケースの巻取体の回転軸芯
方向への移動と、前記両分割ケースの接合面に沿う方向
への移動とを係合阻止する係合部が形成されているとと
もに、前記両分割ケースの糸導出口側には、前記糸導出
経路の長手方向から互いに着脱自在に嵌合する嵌合凸部
及び嵌合凹部が形成されている点にある。そして、上記
特徴構成によれば、カバー体を一方の分割ケースから取
り外したのち、両分割ケースを糸導出経路の長手方向の
一方に相対移動させると、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合
が解除されて、他方の分割ケースを一方の分割ケースか
ら離脱させることができる。しかも、前記カバー体を一
方の分割ケースに取付けた状態では、該カバー体に設け
た係合部が他方の分割ケースの被係合部に係合して、一
方の分割ケースに対する他方の分割ケースの巻取体回転
軸芯方向及び両分割ケースの接合面方向の相対移動を阻
止しているから、一つのカバー体をもって両分割ケース
を強固に結合することができる。それ故に、マーキング
液の色変更に伴う巻取体の取換時やマーキング糸の切断
時において必要となる両分割ケースの分解、組立作業を
少ない手数で能率良く行うことができるようにしながら
も、両分割ケースを強固に結合することができる。
【0009】本発明の請求項5記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記カバー体には、前記他方の分割ケー
スに形成された被係合部に係合して、前記一方の分割ケ
ースに対する前記他方の分割ケースの巻取体の回転軸芯
方向への移動を接当阻止する接当面が形成されていると
ともに、前記両分割ケースの糸導出口に相当する部位の
各々に、前記マーキング糸の先端に止着されたカルコを
着脱自在に収納するための半筒状ケース部が形成され、
更に、前記両分割ケースが接合された状態において、前
記両半筒状ケース部に対して糸導出経路の長手方向から
着脱自在に外嵌する取付け環が設けられている点にあ
る。そして、上記特徴構成によれば、カバー体を一方の
分割ケースから取り外すとともに、取付け環を両半筒状
ケース部から取り外すだけで、他方の分割ケースを一方
の分割ケースから離脱させることができる。しかも、前
記カバー体は巻取体の回転方向から取付け、また、前記
取付け環を糸導出経路の長手方向から取付けるから、両
分割ケースを緩み発生の少ない状態で強固に結合するこ
とができる。それ故に、前記請求項4と同様に、両分割
ケースを強固に結合しながらも、両分割ケースの分解、
組立作業を少ない手数で能率良く行うことができる。
【0010】本発明の請求項6記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記マーキング糸の先端に止着されたカ
ルコを着脱自在に収納するためのカルコ収納部が、他方
の分割ケースの糸導出口に相当する部位に形成された筒
状ケース部と、一方の分割ケースの糸導出口に相当する
部位に形成された半筒状ケース部とから構成されている
とともに、前記半筒状ケース部と筒状ケース部との糸導
出経路長手方向で相対向する部位には、前記半筒状ケー
ス部の内面と筒状ケース部の内面とが連続する状態で糸
導出経路の長手方向から嵌合する前記嵌合凸部及び嵌合
凹部が形成されている点にある。そして、上記特徴構成
によれば、両分割ケースを強固に結合するための嵌合凸
部と嵌合凹部とを利用して、カルコ収納部を構成する筒
状ケース部と半円筒状ケース部との半径方向での相対移
動を阻止することができるから、筒状ケース部の内面と
半筒状ケース部の内面とを面一状態に保持するための専
用の嵌合凸部及び嵌合凹部を形成する必要がない。それ
故に、両分割ケースの構造の簡素化を図ることができ
る。
【0011】本発明の請求項7記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記タンク内には、前記マーキング液を
吸蔵するマーキング液吸蔵体が収納されているととも
に、前記タンクには、当該タンクをケースに取付けたと
き、糸導出経路に導出されたマーキング糸が前記マーキ
ング液吸蔵体と接触する位置まで、当該マーキング糸の
入り込みを許容する切欠き部が形成されている点にあ
る。そして、上記特徴構成によれば、タンクをケースに
取付けるだけで、糸導出経路に導出されたマーキング糸
が、タンクに形成された切欠き部に入り込み、入り込ん
だマーキング糸がマーキング液吸蔵体に接触する。それ
故に、タンク内のマーキング液吸蔵体とマーキング糸と
を接触させるための手間が不要で、タンクに対するマー
キング糸の装填作業を簡便に行うこができる。
【0012】本発明の請求項8記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記一方の分割ケースには、前記タンク
を糸導出経路に臨む状態で着脱自在に保持するタンク保
持部を形成するとともに、前記他方の分割ケースには、
一方の分割ケースのタンク保持部に保持されたタンクの
抜け出しを接当阻止する押え部が形成されている点にあ
る。そして、上記特徴構成によれば、両分割ケースを接
合するだけで、一方の分割ケースのタンク保持部に保持
させたタンクの抜け出しを、他方の分割ケースに形成し
た押え部にて阻止することができるから、タンクをケー
スに固定するための特別な操作が必要でない。それ故
に、タンクの着脱作業の簡便化を図ることができる。
【0013】本発明の請求項9記載のマーキング用器具
の特徴構成は、前記タンク内に収納されたマーキング液
吸蔵体を圧縮操作自在な押圧操作体が、前記タンク又は
ケースに設けられている点にある。そして、上記特徴構
成によれば、マーキング液吸蔵体に吸蔵されるマーキン
グ液の吸蔵量が減少すると、マーキング液吸蔵体の毛細
管現象による上部への汲み上げ作用が低下するが、押圧
操作体を押圧操作してマーキング液吸蔵体を圧縮する
と、マーキング液吸蔵体に吸蔵されているマーキング液
が強制的に搾り出されるので、マーキング液を効率良く
マーキング糸に供給することができる。それ故に、マー
キング液吸蔵体に吸蔵されたマーキング液を無駄なく使
用することができるから、タンクの寿命の改善を図るこ
とができる。
【0014】本発明の請求項10記載のマーキング用器
具の特徴構成は、前記ケースには、糸導出経路に臨む状
態でタンクを着脱自在に差込み保持するタンク保持部が
形成されているとともに、前記タンクには、当該タンク
を前記タンク保持部内の所定位置まで差し込んだとき、
当該タンク保持部に形成された係合部と係合する被係合
部が係合解除可能に設けられている点にある。そして、
上記特徴構成によれば、タンクをタンク保持部に差し込
むだけで、タンクに形成された係合部とケースの被係合
部とが係合して固定されるので、タンクをケースに固定
するための特別な操作を必要としない。それ故に、ケー
スに対するタンクの着脱作業の簡便化を図ることができ
る。
【0015】本発明の請求項11記載のマーキング用器
具の特徴構成は、前記タンクの側壁の少なくとも相対向
する2箇所には、前記マーキング糸の入り込みを許容す
る切欠き部が形成されているとともに、前記切欠き部の
隣接面間に位置する側壁部分の各々には前記被係合部が
形成されていて、前記被係合部が形成された側壁部分の
切欠き部側への弾性撓み変形により、前記被係合部と前
記タンク保持部側の係合部との係合が解除されるように
構成されている点にある。そして、上記特徴構成によれ
ば、タンクの側壁に形成されたマーキング糸の入り込み
を許容する切欠き部を、タンクの側壁部分に形成された
被係合部を係合位置から係合解除位置へ弾性撓み変形さ
せるための空間に兼用することができる。それ故に、タ
ンク内のマーキング液吸蔵体とマーキング糸とを接触さ
せるための手間を不要化して、タンクに対するマーキン
グ糸の装填作業の簡便化を図りながら、タンク保持部側
の係合部とケースの被係合部との係合解除構造の簡素化
を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1〜図9は本発明のマーキング器具
の一例である墨壺を示し、先端にカルコ1が止着された
マーキング糸としての墨糸2を巻き取る巻取体3が回転
自在に保持されるケース4に、巻取体3に巻き取られた
墨糸2を導出案内する糸導出経路Lを形成するととも
に、この糸導出経路Lに導出された墨糸2にマーキング
液の一例である墨汁を供給するタンク5がケース4内に
対して脱着自在に取付けて構成されている。
【0017】図3と図4に示すように、前記カルコ1
は、ポリアセタール(以下、POMと称する。)製の摘
み部1Aと、マーキング対象部材である木材に突き刺し
て墨糸2による墨打ち範囲の一端を固定するためのステ
ンレス製の針1Bとから構成されているとともに、墨糸
2はナイロン製の縒り糸から構成されていて、カルコ1
と墨糸2とは、当該墨糸2の先端側の一部を針1Bの基
端側に結び掛け、更に、その先端を摘み部1Aに貫通形
成してある孔1aに挿通して、当該孔1aの直径よりも
大きな結び目を有する状態に止め結びし、墨糸2の孔1
aからの抜け出しが阻止されている。前記巻取体3は、
円筒状のリール3Aと、指による操作でこのリール3A
を回動操作或いは回転停止操作する円板状の回転操作体
3Bとから構成され、リール3Aの回転軸芯P方向一端
側に回転操作体3BがPOMにより一体形成されている
とともに、リール3Aと回転操作体3Bとが回転軸芯P
周りを中心とする同芯円状に構成されている。尚、前記
巻取体3の回転操作体3Bの外面には、回転軸芯P周り
で等間隔を隔て四つの窪み状の指掛け部3aが形成され
ていて、当該指掛け部3aに指を掛けて回転操作体3B
を回転操作することにより、リール3Aを墨糸巻取り側
に回転操作することができるとともに、指掛け部3aに
指を掛けた状態でリール3Aの回転を阻止することもで
きる。
【0018】図2〜図8に示すように、前記ケース4
は、巻取体3の回転軸芯P方向で着脱自在に2分割され
たポリエチレン製のほぼ倒伏P字形状の分割ケース4
A,4Bから構成されていて、両分割ケース4A,4B
の相対向面間に前記糸導出経路Lが形成されている。
【0019】図3〜図6に示すように、前記タンク5は
有底円筒状に形成されたPOM製のタンク本体5Aと、
当該タンク本体5Aの開口部側外周面に形成されている
雄ネジ部5aに着脱自在に螺合され、タンク本体5Aの
開口部を閉止するPOM製の蓋体5Bとから構成されて
いて、タンク本体5A内に墨汁を吸蔵するウレタン製の
スポンジからなるマーキング液吸蔵体6が収納されてい
るとともに、タンク本体5Aの側壁の相対向する2箇所
には、蓋体5Aを取り外した状態でタンク本体5Aをケ
ース4に取付けたとき、糸導出経路Lに導出された墨糸
2が、マーキング液吸蔵体6と接触する状態で、当該マ
ーキング液吸蔵体6に形成されたスリット6aを通して
マーキング液吸蔵体6内部に入り込む位置まで、当該墨
糸2の入り込みを許容する切欠き部7が、タンク本体5
Aの開口周縁から側壁の高さ方向ほぼ中心位置に亘って
形成されている。
【0020】図3〜図7に示すように、前記両分割ケー
ス4A,4Bのうち、一方の第1分割ケース4Aの円形
状部分の内部には、リール3Aの開口側内周面が外嵌し
て、巻取体3を着脱自在及び回転自在に嵌合保持する嵌
合保持部としての環状突起8が一体形成され、当該環状
突起8で囲まれた部分には、この環状突起8と同芯状
で、環状突起8の内径よりも小さな直径の円形状の貫通
孔9が形成されているとともに、当該第1分割ケース4
Aのほぼ矩形状部分の内部には、前記タンク5を、タン
ク本体5Aの両切欠き部7が糸導出経路Lに臨み、か
つ、両切欠き部7が糸導出経路Lの長手方向で相対向す
る状態で着脱自在に保持するタンク保持部10が形成さ
れ、タンク5はタンク保持部10内において糸導出経路
L長手方向に沿う方向での移動が許容されている。尚、
前記第1分割ケース4Aの円形状部分の内部とほぼ矩形
状部分の内部との境界部分は、巻取体3から導出された
墨糸2の通過を許容できるように連通開口されている。
前記両分割ケース4A,4Bのうち、他方の第2分割ケ
ース4Bには、両分割ケース4A,4Bの接合状態で、
第1分割ケース4Aの円形状部分に相当する部分が形成
されておらず、当該非形成部分が、第1分割ケース4A
に保持された巻取体3の回転軸芯P方向での脱着を許容
する開口4bに形成されているとともに、前記第1分割
ケース4Aのタンク保持部10には、タンク本体5Aの
側壁部分のうち、両切欠き部7の隣接間に一体形成され
た一対の係合部11に接当して、当該タンク5のタンク
保持部10からの抜け出しを阻止する押え部12が形成
されている。また、前記第2分割ケース4Bには、タン
ク5の蓋体5Bを内嵌保持する円形状の貫通孔13が形
成されていて、蓋体5Bが貫通孔13内に内嵌保持され
た状態では、タンク5のタンク保持部10内における糸
導出経路L長手方向に沿う方向での移動が阻止されてい
るとともに、第2分割ケース4Bの外面側の開口4b周
縁部には、巻取体3の回転軸芯Pと同芯状に形成された
弧状の溝14が形成されている。更に、前記第1分割ケ
ース4Aの円形状部分の側壁部分には、前記第2分割ケ
ース4Bを接合した状態で形成される前記開口4bを覆
うポリエチレン製の断面ほぼ凹状のカバー体18が脱着
自在に取付けられていて、このカバー体18には、その
中心部に第1分割ケース4Aに嵌合保持された巻取体3
の回転操作体3Bを回転軸芯P周りで回転自在に保持す
る貫通孔15と、回転操作体3Bの円周面のうち、リー
ル3A側に偏位した位置に一体形成された鍔部16に接
当して、当該巻取体3の第1分割ケース4Aからの回転
軸芯P方向への抜け出し移動を阻止する抜出し阻止面1
8Aと、第2分割ケース4Bの弧状溝14に係合して、
第1分割ケース4Aに対する第2分割ケース4Bの回転
軸芯P方向への抜け出し移動及び糸導出経路L長手方向
に沿う方向への移動とを係合阻止する周壁部分18Bと
が形成され、更に、前記周壁部分18Bが、被係合部と
しての前記弧状溝14に係合する係合部に構成されてい
る。また、前記第1分割ケース4Aの環状突起8と同芯
状に形成されている第1分割ケース4Aの側壁部分のう
ち、巻取体3の回転軸芯P方向の一端部には雄ネジ部2
0が一体形成されていて、該第1分割ケース4Aの雄ネ
ジ部20に対して前記カバー体18が螺合装着されてい
る。前記カバー体18の外周面側の傾斜面に、その円周
方向に沿って等間隔隔てて12箇所形成されている凹部
18Cは、カバー体18を第1分割ケース4Aの雄ネジ
部20に対して回転操作する際の指の滑り止めに構成さ
れている。尚、前記カバー体18の外周面側の傾斜面
に、その円周方向に沿って等間隔隔てた複数箇所に凸部
を形成し、当該凸部をカバー体18を第1分割ケース4
Aの雄ネジ部20に対して回転操作する際の指の滑り止
めに構成してもよい。
【0021】図3に示すように、前記両分割ケース4
A,4Bの糸導出口21に相当する部位には、前記カル
コ1を着脱自在に収納するための漏斗状のカルコ収納部
22が、第2分割ケース4Bの糸導出口21に相当する
部位に一体形成された筒状ケース部22Aと、第1分割
ケース4Aの糸導出口21に相当する部位に一体形成さ
れた半筒状ケース部22Bとをもって構成されていると
ともに、前記半筒状ケース部22Bと筒状ケース部22
Aとの糸導出経路L長手方向で相対向する部位には、半
筒状ケース部22Bの内面と筒状ケース部22Aの内面
とが連続する状態で糸導出経路Lの長手方向から互いに
着脱自在に嵌合する嵌合凸部23及び嵌合凹部24が形
成されている。
【0022】図5〜図7に示すように、前記第1分割ケ
ース4Aのほぼ矩形状部分のうち、糸導出経路Lを挟ん
で相対向する側壁部分の巻取体3の回転軸芯P方向端部
の各々には突起25が一体形成されていて、両分割ケー
ス4A,4Bの接合状態で、前記両突起25が第2分割
ケース4Bの相対向する側壁部分に形成された凹部26
に係合して、第2分割ケース4Bが、第1分割ケース4
Aに対して、その側壁部分の相対向する方向に相対移動
することを規制されている。
【0023】図3に示すように、前記第1分割ケース4
Aの環状突起8に巻取体3を嵌合保持した状態では、リ
ール3Aの内部空間に、当該リール3Aに墨糸2の巻取
り方向への付勢力を付与する渦巻き状のゼンマイバネ2
7と、このゼンマイバネ27の付勢力を調整するPOM
製の付勢力調整摘み28とが配設されている。前記カル
コ1は、ゼンマイバネ27の巻取り付勢力により、墨糸
2を介してカルコ収納部22内に押圧付勢されている。
【0024】図4に示すように、前記付勢力調整摘み2
8は、巻取体3の回転軸芯P周りで回転自在に構成され
ていて、付勢力調整摘み28の円筒状操作部28Aが第
1分割ケース4Aに形成された貫通孔9に回転自在に保
持されているとともに、円筒状操作部28Aに一体形成
された回転軸28Bの先端が、巻取体3の回転操作体3
Bの裏面に形成された軸受孔3bに回転自在に保持され
ている。前記ゼンマイバネ27は、付勢力調整摘み28
の回転軸28Bの外周に巻き付けられていて、ゼンマイ
バネ27の外周側一端がリール3Aに止着されていると
ともに、内周側他端が回転軸28Bに止着されている。
従って、前記付勢力調整摘み28が、リール3に対して
墨糸2巻取り方向に相対回転操作されると、ゼンマイバ
ネ27が巻き締められてリール3の墨糸2巻取り付勢力
を増大することができる。前記付勢力調整摘み28の円
筒状操作部28A内に一体形成されている仕切り壁28
aは、円筒状操作部28Aの指掛け部である。
【0025】図8に示すように、前記第1分割ケース4
1の環状突起8の内周面の円周方向で90度位相の異な
る四箇所の各々には、係合歯29が形成されているとと
もに、付勢力調整摘み28の円筒状操作部28Aの外周
面の円周方向で180度位相の異なる二箇所には、リー
ル3の墨糸2巻取り方向下手側ほど半径方向外方に突出
し、付勢力調整摘み28の回転軸芯P側への弾性的な撓
み変形が可能な係止爪31が傾斜突設してあり、前記係
合歯29と係止爪31とにより、付勢力調整摘み28の
墨糸巻取り方向、つまり、ゼンマイバネ27を巻き締め
る方向への回転のみを許容する一方向回転クラッチが構
成されている。
【0026】図3と図5に示すように、前記タンク5の
蓋体5Bには、タンク本体5Aの内部と外部とに亘っ
て、タンク本体5A内に収納されたマーキング液吸蔵体
6を圧縮操作自在な押圧操作体34が出退移動自在に保
持されていて、当該押圧操作体34のタンク5内に位置
する一端に、押圧操作体34の押込み操作によりマーキ
ング液吸蔵体6を圧縮する円板状の押圧体35が脱着自
在に取付けられ、当該押圧体35により押圧操作体34
の蓋体5Bからの抜け出しが規制されている。前記押圧
操作体34のタンク5外側に位置する他端に一体形成さ
れている円板状の部材は、押圧操作体34を押圧操作す
るための操作ボタン34Aである。尚、前記操作ボタン
34Aは蓋体5Bと同一直径に構成されている。そし
て、前記墨糸2によるマーキング作業(墨壺の場合に
は、一般に墨打ち作業と称される。)の繰り返しによ
り、マーキング液吸蔵体6に吸蔵された墨汁が消費さ
れ、マーキング液吸蔵体6に吸蔵された墨汁の吸蔵量が
減少すると、マーキング液吸蔵体6の下部に吸蔵された
墨汁の毛細管現象による上方への汲み上げ作用が低下し
て、マーキング液吸蔵体6に接触している墨糸2への墨
汁の供給量が減少するが、このとき、前記押圧操作体3
4を押圧操作してマーキング液吸蔵体6を押圧体35で
圧縮し、マーキング液吸蔵体6の下部に吸蔵された墨汁
を、強制的に当該マーキング液吸蔵体6と墨糸2との接
触部分まで搾り出すことにより、墨糸2に対する墨汁の
供給量を所定量確保させることができ、マーキング液吸
蔵体6に吸蔵された墨汁を無駄なく使用することができ
る。
【0027】尚、図示しないが、前記タンク5の蓋体5
Bと操作ボタン34Aとの間に、押圧操作された押圧操
作体34を押圧操作前の状態に弾性的に復帰付勢するコ
イルスプリングを、前記押圧操作体34に外挿保持させ
た状態で設けてもよい。この場合、前記押圧操作体34
側を下向きとして、当該第1実施形態の墨壺が放置さ
れ、当該墨壺の自重による反力で操作ボタン34Aに押
圧操作体34を押圧操作する押圧力が作用しても、前記
蓋体5Bと操作ボタン34Aとの間に設けられたコイル
スプリングの付勢力により、前記押圧力を減少又は打ち
消すことができ、その結果、押圧操作体34側を下向き
として墨壺が放置されても、マーキング液吸蔵体6に吸
蔵された墨汁が搾り出され難く、蓋体5Bに形成された
押圧操作体34の挿通孔と、当該押圧操作体34の外周
面との隙間を通して墨汁がタンク5外に漏出することを
抑制することができる。
【0028】上記のように構成された当該第1実施形態
の墨壺は、マーキング作業の繰り返しにより、墨糸2に
対する墨汁の供給が繰り返し行われて、タンク5内の墨
汁の吸蔵量が少なくなった場合、或いは、マーキング作
業に使用する墨汁の色を変更する場合、例えば、黒色墨
汁から朱色墨汁に変更する場合では、図9に示すよう
に、前記第1分割ケース4Aの雄ネジ部20からカバー
体18を取り外して、第2分割ケース4Bの円弧状溝1
4とカバー体18の周壁部分18Bとの係合を解除し、
第1分割ケース4Aの突起25と第2分割ケース4Bの
凹部26との係合が解除されるまで、第2分割ケース4
Bを第1分割ケース4Aから巻取体3の回転軸芯P方向
に離間移動させ、しかるのち、前記嵌合凸部23と嵌合
凹部24との嵌合を解除操作するとともに、第2分割ケ
ース4Bを、貫通孔13を通してタンク5の蓋体5B及
び押圧操作体34から抜き取ると、両分割ケース4A,
4Bが分離して分解される。尚、このとき、前記タンク
本体5Aの係合部11と第2分割ケース4Bの押え部1
2との係合も解除されるので、タンク保持部10からの
タンク5の抜け出しが許容されるとともに、前記両分割
ケース4A,4Bを分離した状態では、糸導出経路Lと
糸導出口21とが半割り状に分離されて、当該糸導出経
路Lと糸導出口21とを両分割ケース4A,4Bの接合
面側に露出させることができる。次に、前記両分割ケー
ス4A,4Bの分解状態で、タンク本体5Aから押圧操
作体34と共に蓋体5Bを取り外し、墨糸2を糸導出口
21に位置させたまま、タンク本体5A内の墨糸2をタ
ンク本体5Aの切欠き部7からタンク本体5Aの開口側
に引き出し、タンク保持部10からこのタンク本体5A
を抜き出したのち、墨汁が吸蔵された未使用のマーキン
グ液吸蔵体6を収納したタンク本体5A、或いは、色の
異なる墨汁が吸蔵されたマーキング液吸蔵体6を収納し
たタンク本体5Aをタンク保持部10に装着して切欠き
部7に墨糸2を入り込ませ、取り外された前記蓋体5B
を押圧操作体34と共に、タンク保持部10に新たに装
着されたタンク本体5Aに取付けることにより、タンク
5を交換することができる。更に、タンク5を交換した
後は、前記分解された両分割ケース4A,4Bを、両分
割ケース4A,4Bの分解手順とは反対の手順に沿って
組付けることにより、タンク5の交換作業が完了する。
【0029】また、マーキング作業途中で墨糸2が切断
して、切断部分よりも巻取体3側の墨糸2がゼンマイバ
ネ27の付勢力で全て巻取体3に巻き取られてしまった
場合、或いは、墨汁の色変更に対応して墨糸2が巻き取
られている巻取体3を取り替えた場合には、前記タンク
5の交換作業と同様に両分割ケース4A,4Bを分解す
るとともに、タンク本体5Aから蓋体5Bを取り外し
て、巻取体3から導出した墨糸2を第2分割ケース4B
の筒状ケース部22Aに挿通し、その墨糸2の先端にカ
ルコ1を止着したのち、糸導出経路Lに相当する部分の
墨糸2を、第1分割ケース4Aの接合面側に露出する糸
導出経路Lと糸導出口21及びタンク本体5Aの両切欠
き部7に入り込ませ、蓋体5Bをタンク本体5Aに取付
けた後、両分割ケース4A,4Bを接合することによ
り、再び糸導出経路Lと糸導出口21及びタンク本体5
Aの両切欠き部7に墨糸2を導出することができる。
【0030】更に、図示しないが、ゼンマイバネ27の
付勢力解除機構を第1分割ケース4Aに設け、この付勢
力解除機構によりゼンマイバネ27の付勢力を解除する
ことにより、タンク5の交換作業途中又は墨糸2の装着
作業途中で、墨糸2が不用意に巻取体3のリール3Aに
巻き取られることを防止することができる。
【0031】尚、タンク5の交換に際して、タンク本体
5A側のみを交換するもので説明したが、タンク本体5
Aと押圧操作体34を備えた蓋体5Bとから構成された
タンク5全体を交換するものであってもよい。
【0032】〔第2実施形態〕図10と図11は、本発
明の第2実施形態を示し、前記第2分割ケース4Bの開
口4b側周縁には、前記の弧状溝14に換えて被係合部
としての被係合面40が形成されているとともに、カバ
ー体18の周壁部分18Bのうち、巻取体3の回転軸芯
P方向で第1分割ケース4A側の端面が、前記被係合面
40に接当して、第1分割ケース4Aに対する第2分割
ケース4Bの巻取体3の回転軸芯P方向への抜け出し移
動を阻止する接当面41に形成されている。
【0033】前記両分割ケース4A,4Bの糸導出口2
1に相当する部位の各々には、墨糸2の先端に止着され
たカルコ1を着脱自在に収納するための漏斗状のカルコ
収納部22を構成する半筒状ケース部22C,22Dが
形成されているとともに、前記両分割ケース4A,4B
が接合された状態において、前記両半筒状ケース部22
C,22Dの外周面に形成された雄ネジには、糸導出経
路Lの長手方向から外嵌するポリエチレン製のナット状
の取付け環42が着脱自在に螺合されている。
【0034】前記タンク5は有底円筒状に形成されたP
OM製のタンク本体5Aと、当該タンク本体5Aの開口
部側に着脱自在に装着され、タンク本体5Aの開口部を
閉止するシリコンゴム製のドーム状のゴムキャップ5C
とから構成されているとともに、当該ゴムキャップ5C
は、タンク本体5Aの内部側に弾性的に撓み変形可能に
構成されている。尚、前記ゴムキャップ5Cは、シリコ
ンゴム製のものに限定されるものではなく、ウレタンゴ
ム製やエラストマ製等であってもよい。前記ゴムキャッ
プ5Cの内面には、タンク本体5A内に収納されたマー
キング液吸蔵体6を圧縮操作自在な押圧操作体34が出
退移動自在に装着されていて、当該押圧操作体34の先
端に、ゴムキャップ5Cの弾性的な撓み変形による押圧
操作体34の押込み操作によりマーキング液吸蔵体6を
圧縮する円板状の押圧体35が接当保持させてある。
尚、前記ゴムキャップ5Cの最大直径は貫通孔13の内
径と同一に構成されている。
【0035】前記第1分割ケース4Aの底壁には、糸導
出経路Lにタンク本体5Aの両切欠き部7が臨む状態
で、タンク本体5Aを開口側から着脱自在に差込み可能
な円形の貫通孔39が形成されていて、当該円形孔39
と第2分割ケース4Bに形成されている前記貫通孔13
とでタンク5を保持する円孔状のタンク保持部10が形
成されているとともに、貫通孔13の内周面には、タン
ク本体5Aの外面底部と第1分割ケース4Aの外面とが
面一となるまでタンク5をタンク保持部10に差し込ん
だとき、タンク本体5Aの両切欠き部7の隣接面間に位
置する側壁部分の各々に形成された凸状の被係合部43
と係合する一対の凹状の係合部44が形成されている。
前記被係合部43と係合部44とは、当該被係合部43
が形成された側壁部分の切欠き部7側への撓み変形によ
り係合解除可能に構成されている。つまり、前記タンク
保持部10にタンク5を差し込むとき、被係合部43が
前記貫通孔13の内周面に接当して、被係合部43が形
成された側壁部分が切欠き部7側に撓み変形しながら縮
径方向に移動し、タンク本体5Aの貫通孔13への挿通
が許容され、被係合部43が係合部44に位置すると前
記側壁部分が弾性的に復元して、被係合部43と係合部
44との係合が許容されるとともに、前記タンク保持部
10からタンク5を抜き出すとき、この抜出し力によ
り、被係合部43が形成された側壁部分が切欠き部7側
に撓み変形しながら縮径方向に移動し、被係合部43と
係合部44との係合が解除されるように構成されてい
る。前記ゴムキャップ5Cは、タンク保持部10の係合
部44にタンク本体5Aの被係合部43を係合したの
ち、貫通孔13を通してタンク本体5Aの開口側に装着
される。尚、前記タンク保持部10の外面側周縁に形成
されている凹部45は、タンク5をタンク保持部10か
ら抜き出す際に、タンク5を指で摘むための指挿入穴で
ある。その他の構成は、前記第1実施形態と同様に構成
されている。
【0036】上記のように構成された当該第2実施形態
の墨壺のタンク5の交換作業は、タンク保持部10に対
するタンク5の差し替えにより行うことができ、タンク
本体5Aを、両切欠き部7が糸導出経路Lに臨む姿勢で
タンク保持部10に差し込むと、糸導出経路Lに位置す
る墨糸2が両切欠き部7に自動的に入り込むようになっ
ている。また、前記両半筒状ケース部22C,22Dの
外周面から取付け環42を取り外するとともに、カバー
体18を第1分割ケース4Aから取り外すと、両分割ケ
ース4A,4Bを分解することができ、更に、タンク本
体5Aからゴムキャップ5Cを取り外すと、前記第1実
施形態と同様に、マーキング作業途中で墨糸2が切断し
て、切断部分よりも巻取体3側の墨糸2がゼンマイバネ
27の付勢力で全て巻取体3に巻き取られてしまった場
合、或いは、墨汁の色変更に対応して墨糸2が巻き取ら
れている巻取体3を取り替えた場合に、墨糸2を再び糸
導出経路Lと糸導出口21及びタンク本体5Aの両切欠
き部7に入り込ませることができる。
【0037】〔第3実施形態〕図12は、タンク5及び
タンク保持部10の別実施形態を示し、前記タンク5は
有底円筒状に形成され、当該タンク本体5Aの両切欠き
部7の隣接面間に位置する側壁部分の各々には、開口側
に向かって延設されたL字状の腕部51が一体形成され
ているとともに、両腕部51の先端部に孔状の被係合部
43が形成されている。前記第2分割ケース4Bには、
被係合部43と係合する一対の爪状の係合部44が取付
けられていて、被係合部43と係合部44との係合で第
2分割ケース4Bにタンク本体5Aが着脱自在に装着さ
れている。前記係合部44は、第2分割ケース4Bの側
壁部分に出退自在に設けられた操作片52の押圧操作に
より弾性的に切欠き部7側へ撓み変形して、被係合部4
3との係合を解除できるように構成されている。
【0038】前記第1分割ケース4Aの底壁には、糸導
出経路Lにタンク本体5Aの両切欠き部7が臨む状態
で、タンク本体5Aを開口側から着脱自在に差込み可能
な貫通孔54が形成されていて、当該貫通孔54がタン
ク本体5Aを保持するタンク保持部10に構成されてい
るとともに、タンク本体5Aの外面底部と第1分割ケー
ス4Aの外面とが面一となるまでタンク本体5Aをタン
ク保持部10に差し込んだとき、前記被係合部43と係
合部44とが係合するように構成されている。つまり、
前記タンク保持部10にタンク本体5Aを差し込むと
き、腕部51が係合部44に接当して、両係合部44が
弾性的に切欠き部7側へ撓み変形しながら移動し、被係
合部43が係合部44に位置すると、係合部44が弾性
的に復元して、被係合部43と係合部44との係合が許
容される。また、前記タンク保持部10からタンク本体
5Aを抜き出すときは、操作片52の押圧操作により係
合部44を弾性的に切欠き部7側に撓み変形させながら
移動させると、被係合部43と係合部44との係合が解
除されて、タンク保持部10からのタンク本体5Aの抜
き出しが許容される。前記タンク本体5Aは、被係合部
43と係合部44との係脱により、タンク保持部10に
対する差し替えを行うことができる。尚、前記第2分割
ケース4Bには貫通孔13が形成されておらず、当該第
2分割ケース4Bがタンク本体5Aの開口の蓋体に兼用
構成してある。その他の構成は、前記第1実施形態又は
第2実施形態と同様に構成されている。
【0039】〔その他の実施形態〕 前記各実施形態では、マーキング用器具として、墨
壺を例示して説明したが、墨壺に限定されるものではな
く、マーキング液が多種の色を揃えたインクからなり、
マーキング糸2の先端に吸盤を取付けてある金属板に対
してもマーキング作業可能なものであってもよい。 前記各実施形態では、マーキング糸2をゼンマイバ
ネ27の巻取り付勢力により巻取体3に巻き取るように
構成したが、巻取体3の回転操作のみでマーキング糸2
を巻取体3に巻き取るように構成してもよい。 前記第2実施形態及び第3実施形態においては、ケ
ース4を一体形成して実施してもよい。この場合、タン
ク本体5Aをケース4の側壁部分から着脱自在に差し込
み保持できるように構成してもよい。 前記第1実施形態又は第2実施形態においては、タ
ンク5の蓋体5B又はゴムキャップ5Cを、第2分割ケ
ース4Bに形成された貫通孔13に着脱自在に取付けて
実施してもよい。 前記マーキング糸2を綿糸から構成してもよい。 前記マーキング液吸蔵体6を綿又はフェルトから構
成してもよい。 マーキング用器具を構成する構成部材の材質として
は、前記各実施形態で開示した材質に限定されるもので
はなく、適宜変更が可能である。例えば、カルコ1をポ
リエチレン又はポリプロピレンから成形してもよく、ま
た、巻取体3をポリエチレンから成形してもよい。更
に、タンク5を構成する各部材をポリエチレンから成形
してもよい。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図
【図2】側面図
【図3】図1のIII−III線断面図
【図4】図2のIV−IV線断面図
【図5】図1のV−V線断面図
【図6】図1のVI−VI線断面図
【図7】図1のVII−VII線断面図
【図8】付勢力調整摘みの取付け状態を示す断面図
【図9】組立図
【図10】第2実施形態を示す断面図
【図11】第2実施形態のタンクの保持構造を示す断面
【図12】第3実施形態のタンクの保持構造を示す断面
【符号の説明】
2 マーキング糸 3 巻取体 4 ケース 4A 分割ケース 4B 分割ケース 4b 開口 5 タンク 6 マーキング液吸蔵体 7 切欠き部 10 タンク保持部 12 押え部 14 被係合部 18 カバー体 18B 係合部 21 糸導出口 22 カルコ収納部 22A 筒状ケース部 22B 半筒状ケース部 22C 半筒状ケース部 22D 半筒状ケース部 23 嵌合凸部 24 嵌合凹部 34 押圧操作体 41 接当面 42 取付け環 43 被係合部 44 係合部 L 糸導出経路 P 回転軸芯

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マーキング糸(2)を巻き取ってある巻
    取体(3)を回転自在に保持するケース(4)に、前記
    巻取体(3)に巻き取られたマーキング糸(2)を導出
    案内する糸導出経路(L)を形成するとともに、前記糸
    導出経路(L)に導出されたマーキング糸(2)にマー
    キング液を供給するタンク(5)が、前記ケース(4)
    に対して脱着自在に取付けられているマーキング用器
    具。
  2. 【請求項2】 前記ケース(4)が、前記巻取体(3)
    の回転軸芯(P)方向で着脱自在に2分割された分割ケ
    ース(4A),(4B)から構成されていて、両分割ケー
    ス(4A),(4B)の相対向面間に、前記糸導出経路
    (L)が形成されている請求項1記載のマーキング用器
    具。
  3. 【請求項3】 前記両分割ケース(4A),(4B)のう
    ち、一方の分割ケース(4A)には、前記巻取体(3)
    を着脱自在及び回転自在に嵌合保持する嵌合保持部
    (8)を形成し、他方の分割ケース(4B)には、前記
    一方の分割ケース(4A)に保持された巻取体(3)の
    回転軸芯(P)方向での脱着を許容する開口(4b)を
    形成するとともに、前記一方の分割ケース(4A)に保
    持された巻取体(3)の回転軸芯(P)方向での抜け出
    し移動を接当阻止する抜出し阻止面(18A)を備えた
    カバー体(18)を、前記一方の分割ケース(4A)に
    脱着自在に取付けてある請求項1又は2記載のマーキン
    グ用器具。
  4. 【請求項4】 前記カバー体(18)には、前記他方の
    分割ケース(4B)に形成された被係合部(14)に係
    合して、前記一方の分割ケース(4A)に対する前記他
    方の分割ケース(4B)の巻取体(3)の回転軸芯
    (P)方向への移動と、前記両分割ケース(4A),(4
    B)の接合面に沿う方向への移動とを係合阻止する係合
    部(18B)が形成されているとともに、前記両分割ケ
    ース(4A),(4B)の糸導出口(21)側には、前記
    糸導出経路(L)の長手方向から互いに着脱自在に嵌合
    する嵌合凸部(23)及び嵌合凹部(24)が形成され
    ている請求項3記載のマーキング用器具。
  5. 【請求項5】 前記カバー体(18)には、前記他方の
    分割ケース(4B)に形成された被係合部(14)に接
    当して、前記一方の分割ケース(4A)に対する前記他
    方の分割ケース(4B)の巻取体(3)の回転軸芯
    (P)方向への移動を阻止する接当面(41)が形成さ
    れているとともに、前記両分割ケース(4A),(4B)
    の糸導出口(21)に相当する部位の各々に、前記マー
    キング糸(2)の先端に止着されたカルコ(1)を着脱
    自在に収納するための半筒状ケース部(22C),(22
    D)が形成され、更に、前記両分割ケース(4A),(4
    B)が接合された状態において、前記両半筒状ケース部
    (22C),(22D)に対して糸導出経路(L)の長手
    方向から着脱自在に外嵌する取付け環(42)が設けら
    れている請求項3記載のマーキング用器具。
  6. 【請求項6】 前記マーキング糸(2)の先端に止着さ
    れたカルコ(1)を着脱自在に収納するためのカルコ収
    納部(22)が、他方の分割ケース(4B)の糸導出口
    (21)に相当する部位に形成された筒状ケース部(2
    2A)と、一方の分割ケース(4A)の糸導出口(2
    1)に相当する部位に形成された半筒状ケース部(22
    B)とから構成されているとともに、前記半筒状ケース
    部(22B)と筒状ケース部(22A)との糸導出経路
    (L)長手方向で相対向する部位には、前記半筒状ケー
    ス部(22B)の内面と筒状ケース部(22A)の内面
    とが連続する状態で糸導出経路(L)の長手方向から嵌
    合する前記嵌合凸部(23)及び嵌合凹部(24)が形
    成されている請求項4記載のマーキング用器具。
  7. 【請求項7】 前記タンク(5)内には、前記マーキン
    グ液を吸蔵するマーキング液吸蔵体(6)が収納されて
    いるとともに、前記タンク(5)には、当該タンク
    (5)をケース(4)に取付けたとき、糸導出経路
    (L)に導出されたマーキング糸(2)が前記マーキン
    グ液吸蔵体(6)と接触する位置まで、当該マーキング
    糸(2)の入り込みを許容する切欠き部(7)が形成さ
    れている請求項1〜6のいずれか1項に記載のマーキン
    グ用器具。
  8. 【請求項8】 前記一方の分割ケース(4A)には、前
    記タンク(5)を糸導出経路(L)に臨む状態で着脱自
    在に保持するタンク保持部(10)を形成するととも
    に、前記他方の分割ケース(4B)には、一方の分割ケ
    ース(4A)のタンク保持部(10)に保持されたタン
    ク(5)の抜け出しを接当阻止する押え部(12)が形
    成されている請求項2〜6のいずれか1項に記載のマー
    キング用器具。
  9. 【請求項9】 前記タンク(5)内に収納されたマーキ
    ング液吸蔵体(6)を圧縮操作自在な押圧操作体(3
    4)が、前記タンク(5)又はケース(4)に設けられ
    ている請求項7記載のマーキング用器具。
  10. 【請求項10】 前記ケース(4)には、糸導出経路
    (L)に臨む状態でタンク(5)を着脱自在に差込み保
    持するタンク保持部(10)が形成されているととも
    に、前記タンク(5)には、当該タンク(5)を前記タ
    ンク保持部(10)内の所定位置まで差し込んだとき、
    当該タンク保持部(10)に形成された係合部(44)
    と係合する被係合部(43)が係合解除可能に設けられ
    ている請求項1〜9のいずれか1項に記載のマーキング
    用器具。
  11. 【請求項11】 前記タンク(5)の側壁の少なくとも
    相対向する2箇所には、前記マーキング糸(2)の入り
    込みを許容する切欠き部(7)が形成されているととも
    に、前記切欠き部(7)の隣接面間に位置する側壁部分
    の各々には前記被係合部(43)が形成されていて、前
    記被係合部(43)が形成された側壁部分の切欠き部
    (7)側への弾性撓み変形により、前記被係合部(4
    3)と前記タンク保持部(10)側の係合部(44)と
    の係合が解除されるように構成されている請求項10記
    載のマーキング用器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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