JPH09235476A - 木質系樹脂組成物 - Google Patents

木質系樹脂組成物

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JPH09235476A
JPH09235476A JP7114096A JP7114096A JPH09235476A JP H09235476 A JPH09235476 A JP H09235476A JP 7114096 A JP7114096 A JP 7114096A JP 7114096 A JP7114096 A JP 7114096A JP H09235476 A JPH09235476 A JP H09235476A
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JP
Japan
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resin
wood
styrene
resin composition
woody
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JP7114096A
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Kazunari Kosaka
一成 小坂
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
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GE Plastics Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 特定の熱可塑性樹脂及びハロゲン含有化合物
を使用することにより、強度、剛性、耐熱性、表面外観
に優れ、アルカリ物質の添加が不要で、かつ寸法安定性
に優れた木質系樹脂成形品を得るに適した木質系樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】(A)粉状または繊維状の木質材であっ
て、アルカリ物質による中和を受けていない木質材1〜
90重量部、および(B)酸性に強く、特に酢酸に対す
る耐性が優れた熱可塑性樹脂99〜10重量部からな
り、かつ、(C)スチレン系、アクリル系、オレフィン
系、ウレタン系、エステル系、アミド系のゴム成分のう
ち、少なくとも1種以上の成分を含む、木質系樹脂組成
物により解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質材と特定の合
成樹脂よりなる木質系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】木質材としては、パーチクルボードが汎
用的に用いられているが、これは、主には木材小薄片
(典型的にはミリメートル単位の大きさ)に、結合剤
(尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、またはイソシアネート樹脂等)及び必要に
応じてアンモニウム化合物たとえば硫酸アンモニウム及
び塩化アンモニウムを硬化促進剤として0.1〜5重量
%加え、圧縮して作られる。木材小薄片の代わりに、木
材チップを解繊して得たファイバーに、上記結合剤及び
硬化促進剤を加え、圧縮して作られたファイバーボード
も知られている。
【0003】パーチクルボード及びファイバーボード
は、その使い勝手のよさから、テーブル、カウンター、
家具などの木製什器、あるいは床材、壁材等の木製建材
の表面材として用いられている。但しこれらは、板状の
圧縮成形で主に作られており、デザインの自由度は限定
されている。
【0004】一方、汎用樹脂たとえばポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂と、木材粉
または同様のセルロース物質とを含有する混合物が報告
されている。ところが上記のような汎用樹脂は本発明に
ある樹脂に比べて強度、剛性や耐熱性が乏しく木質材の
用途としては限定されている。
【0005】また該混合物に含まれるセルロース物質か
ら生じる酸性物質(一般的に木酸と呼ばれている)は樹
脂によっては悪い影響を受けるものもあり、モノエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、硫酸アンモニウ
ム、尿素、アンモニア等のアルカリ物質を添加して中和
する方法が知られている(特公昭52−26534号公
報参照)。
【0006】木酸の中和には、このような手段は好適で
あるが、製造面では工程が一つ増えることになり必ずし
も好ましいとは言えない。
【0007】さらにこのような中和工程を含む方法で作
成された木質系成形物は屋外環境に放置して置くと、吸
湿、自然乾燥を繰り返していく内に尿素が成形物表面に
滲出してくることが判明した。
【0008】滲出してきた尿素は、表面に白っぽい不規
則なシミを形成し、成形物の美観を著しく損なう。加え
てこれらの汎用樹脂とセルロース物質とからなる混合物
は寸法安定性が悪く木製建材の代替品としては不十分で
ある。
【0009】また、これら木質材含有熱可塑性樹脂は、
成形ができることからデザインの自由度は、従来のパー
チクルボード等の合板に比べると格段に向上している
が、木質材が混入することから、樹脂本来の耐衝撃性は
低下する傾向にある。これは木質材の含有量にも依る
が、耐衝撃性の低下は用途が限定されることにもなるの
で一般的に好ましいとは言えない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の熱可
塑性樹脂およびゴム成分を使用することにより、強度、
耐熱性、耐衝撃性、表面外観に優れ、アルカリ物質の添
加を必要とすることがなく、かつ寸法安定性が良い木質
系成形品を与える組成物を提供とすることを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の熱可
塑性樹脂を用いることにより、硫酸アンモニウムや尿素
等による木質材中和工程を必要とせず(従って該樹脂の
滲出の問題が無く)、しかも木酸による特定樹脂の劣化
(特に成形時における高温下での劣化)が無く特定樹脂
と木質材の混合、成形が円滑に行え、優れた外観、強
度、衝撃性、寸法安定性を有する成形品が得られること
を見いだした。
【0012】即ち、本発明の課題は、(A)粉状または
繊維状の木質材であって、アルカリ性物質による中和を
受けていない木質材1〜90重量部、及び(B)酸性に
影響を受けにくく、特に酢酸に強い耐性を示す特定の熱
可塑性樹脂99〜10重量部からなり、かつ、(C)ス
チレン系、アクリル系、オレフィン系、ウレタン系、エ
ステル系、アミド系のゴム成分のうち、少なくとも1種
以上を含む、木質系樹脂組成物によって解決される。
【0013】粉状または繊維状の木質材は、破砕チッ
プ、パルプ、木材加工工程から生じる廃材またはおがく
ずから作られる。これら木質材は通常10〜20重量%
程度の水分を含んでいる。該木質材を加熱下(例えば1
00〜150℃)にて破砕することにより、好ましくは
50〜300メッシュの粉状にすることができる。ある
いはこの際に強いせん断力をかけることにより木質素材
を解繊して、繊維状にすることができる。かくして得た
木質材(A)は、好ましくは6重量%以下、特に3重量
%以下の水分含量を有する。
【0014】この工程においてアルカリ性物質による木
質材の中和を伴わないものとする。ここでアルカリ性物
質とはそれ自身がアルカリ性であるか、または分解して
アルカリ性物質、たとえばガスを放出するものを言い、
たとえばモノエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、硫酸アンモニウム、尿素、アンモニア等が挙げられ
る。
【0015】本発明において用いる特定の熱可塑性樹脂
は、酸性に影響を受けにくい熱可塑性樹脂であることが
必須である。耐酸性のある熱可塑性樹脂で無いと、中和
工程が必要となり前述のような不具合点が発生するの
で、特に木酸(主に酢酸)に強いことが必要である。
【0016】耐酸性のレベルは、明確では無いが溶液濃
度が50%の酢酸溶液で常温下で影響のある樹脂は好ま
しくない。即ち、軟質塩化ビニル樹脂のような実用レベ
ルに耐えられない程度のものは使用できない。
【0017】用いられる熱可塑性樹脂は、上記のような
耐酸性を有するものであれば特に制限はないが、例え
ば、ポリフェニレンエーテル樹脂(スチレン変性ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂を含む)、ポリエーテルイミド
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、AB
S樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂(軟質塩
化ビニルを除く)、ポリフェニレンスルホン樹脂、ポリ
エーテルスルホン樹脂などのホモポリマーもしくは、2
種以上からなるブレンド物が挙げられる。
【0018】また、該熱可塑性樹脂は、木質材と混合し
たときに充分な機械的強度を発現するために、それ自体
がある程度の機械的強度を持っていた方が良い。機械的
強度の程度は、高いほど良いが一つの指標として、AS
TM法に基ずく試験方法で引張降伏強度が、300kg
/cm2以上、曲げ弾性率で20000kg/cm2以上
であることが挙げられる。
【0019】これは、いわゆるエンジニアリングプラス
チックと呼ばれる樹脂に対して求められる強度レベルで
あり、本発明に用いられる樹脂成分も好ましくは、この
程度の強度はあった方が望ましい。即ち、汎用プラスチ
ックの範疇に入るポリオレフィン樹脂などは、それ1種
だけでは、充分な機械的特性を有していない。そのため
使用範囲も限定されるため好ましくない。
【0020】かかる熱可塑性樹脂は、それ自体は公知の
ものであり、製造方法などもすでに多数の方法が報告さ
れている。本発明で使用される熱可塑性樹脂はそれらを
使用することができる。
【0021】好ましい熱可塑性樹脂としては、上記のよ
うな用件を全て満たしたものが良く、例えば、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂(スチレン変性ポリフェニレンエー
テル系樹脂を含む)、ポリエーテルイミド樹脂が挙げら
れる。
【0022】ポリフェニレンエーテル系樹脂はそれ自体
は公知であり、一般式(化1)、
【0023】
【化1】
【0024】(式中R1、R2、R3並びにR4は水
素、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子とフェニル環との間に少なくとも2個の炭素原子を有
するハロアルキル基及びハロアルコキシ基で第3級α−
炭素を含まないものから選んだ一価置換基を示し、nは
重合度を表す整数である)で表される重合体の総称であ
って、上記一般式で表される重合体の一種単独であって
も、二種以上が組み合わされた共重合体であっても良
い。
【0025】好ましい具体例ではR1及びR2は炭素原
子数1〜4のアルキル基であり、R3、R4は水素もし
くは炭素原子数1〜4のアルキル基である。
【0026】例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポ
リ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル等が挙げられる。特に好ましいポリフェ
ニレンエーテル樹脂は、ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテルである。
【0027】またポリフェニレンエーテル共重合体とし
ては上記ポリフェニレンエーテル繰り返し単位中にアル
キル3置換フェノールで、例えば2,3,6−トリメチ
ルフェノールを一部含有する共重合体を挙げることがで
きる。
【0028】またこれらのポリフェニレンエーテルに、
スチレン系化合物がグラフトした共重合体であっても良
い。スチレン系化合物グラフト化ポリフェニレンエーテ
ルとしては、上記ポリフェニレンエーテルに、スチレン
系化合物として、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、クロルスチレン等をグラフト重合
して得られる共重合体である。
【0029】本発明のスチレン変性ポリフェニレンエー
テル樹脂の変性材料として用いられるスチレン系樹脂も
それ自体公知のものであり、一般式(化2)、
【0030】
【化2】
【0031】(式中Rは水素または炭素原子数1〜4の
アルキル基であり、Zはハロゲンまたは炭素原子数1〜
4のアルキル基である置換基を示し、Pは0〜5の整数
である)で示されるビニル芳香族化合物から誘導された
繰り返し単位を、その重合体中に少なくとも25重量%
以上有するものでなければならない。
【0032】かかるポリスチレン系樹脂としては、例え
ばスチレンもしくはその誘導体中の単独重合体ならびに
例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチルゴム、
EPDMゴム、エチレン−プロピレン共重合体、天然ゴ
ム、ポリスルフィドゴム、ポリウレタンゴム、エピクロ
ロヒドリンの如き、天然または合成エラストマー物質の
混合あるいは相互作用によって変性されたスチレン重合
体、さらにはスチレン含有共重合体、例えばスチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
アクリロニトリル−ブタジエンターポリマー、ポリα−
メチルスチレン、エチルビニルベンゼンとジビニルベン
ゼンの共重合体等が挙げられる。
【0033】さらに本発明のためにより好ましい樹脂
は、ポリスチレンホモポリマー、またはポリブタジエン
ゴムもしくはEPDMゴムの3〜30重量%好ましくは
4〜15重量%と混合、またはそれでグラフト化したゴ
ム変性ポリスチレンである。
【0034】ポリフェニレンエーテル樹脂に対するスチ
レン系樹脂の混合比率はポリフェニレンエーテル樹脂の
優れた特性を損なわない範囲が望ましく、従ってポリフ
ェニレンエーテル系樹脂10〜90重量%とスチレン系
重合体90〜10重量%の比であることが好ましい。
【0035】本発明で用いられるポリエーテルイミド系
樹脂もそれ自体公知のものであり、一般式(化3)、
【0036】
【化3】
【0037】(式中、Tは−O−または式−O−Z−O
−の基であり、該基−O−または−O−Z−O−の2価
の結合手は3,3’、3,4’、4,3’または4,
4’位にあり、Zは下式(化4)、
【0038】
【化4】
【0039】及び一般式(化5)、
【0040】
【化5】 (式中、Xは式(化6)、
【0041】
【化6】
【0042】(但しyは1〜約5整数である)の2価の
基からなる群から選んだ一員である)の2価の有機基か
らなる群の一員であり、そしてRは6〜約20個の炭素
原子を持つ芳香族炭化水素基及びそのハロゲン化誘導
体、2〜約20個の炭素原子を持つアルキレン基、3〜
約20個の炭素原子を持つシクロアルキレン基及び一般
式(化7)、
【0043】
【化7】 (式中、Qは下式(化8)、
【0044】
【化8】
【0045】からなる群基からなる群から選んだ一員で
ありそしてxは1〜5の整数である)の2価の基からな
る群から選んだ2価の有機基である)好ましいポリエー
テルイミドは、更に下記式(化9)のポリイミド繰り返
し単位を含む。
【0046】
【化9】 (式中、Rは上記式(化2)に関して定義した通りであ
り、そしてMは、下記式(化10)の群から選ばれたも
のである。
【0047】
【化10】 式中Bは下記式(化11)からなる群から選ばれる。
【0048】
【化11】
【0049】特に好適なポリエーテルイミド樹脂として
下記一般式(化12)、
【0050】
【化12】
【0051】(式中、Rは炭素数6〜20個の芳香族炭
化水素基であり、nは2以上の整数である)で表される
ものが挙げられ、ゼネラルエレクトリック社製造のウル
テム(登録商標)がその代表的な例である。その製造方
法は特公昭57−9372号公報などによって開示され
ている。このポリエーテルイミド樹脂は、耐衝撃性を有
する程度の重合度を備えていなければならない。
【0052】木質材(A)と上記樹脂成分(B)の混合
割合は、広い範囲で変えることができ、圧縮成形により
成形品をつくることが意図される場合には、(A):
(B)は、(1〜90):(99〜10)、好ましくは
(30〜80):(70〜20)である。
【0053】押し出し成形または射出成形のより成形品
を作ることが意図される場合には、(A):(B)は
(1〜90):(99〜10)、好ましくは(10〜9
0):(90〜10)、特に(20〜70):(80〜
30)である。
【0054】また木質材と樹脂を混合する際に、必要に
応じて木質材以外の配合物を予め作っておき、次いでそ
れと木質材を混合することもできる(2段階法)。
【0055】本発明で使用されるゴム成分は、スチレン
系、アクリル系、オレフィン系、ウレタン系、エステル
系、アミド系、ジエン系から選択されるゴム成分であ
る。これらは1種を単独で使用しても良いし、2種以上
を併用しても良い。
【0056】スチレン系ゴム成分は、それ自体は公知の
物であり、ポリブタジエンの如きジエンゴム中央ブロッ
クとポリスチレンの如きポリビニル芳香族炭化水素末端
ブロックとのブロック共重合体、またはかかるブロック
共重合体への水素添加物である。
【0057】このスチレン系ゴムの末端ブロック例えば
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルスチレン、ビニ
ルキシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタレン
等およびこれらの混合物からなるビニル芳香族炭化水素
重合体であり、末端ブロック同志は同種重合体であって
も異種重合体であっても良い。
【0058】中央ブロックは例えば、ブタジエン、プロ
ピレン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−
ジメチルブタジエン等およびこれらの混合物からなるゴ
ム質重合体である。
【0059】好ましいスチレン系ゴムは、末端ブロック
がホモポリスチレンで中央ブロックがポリブタジエンで
あるスチレン系ゴムまたはそれを水素添加したものであ
る。特に水素化A−B−A’型ブロック共重合体、水素
化A−B型ブロック共重合体、不飽和A−B−A型ブロ
ック共重合体、不飽和A−B型ブロック共重合体が好ま
しい。
【0060】アクリルゴムは、アクリル酸アルキルエス
テルを主原料とするゴムである。アルキル基は、多くは
エチル基、ブチル基が使用されるが、これにこだわる必
要はない。このゴムは、必要に応じて橋架け点となる活
性モノマーを含んでいても良い。
【0061】活性モノマーは、2−クロルエチルビニル
エーテルに代表されるようなハロゲン化ビニルエーテル
が使用されるが、より反応性の高い活性モノマーが必要
な場合は、ヘキサメチレンジアミンのようなポリアミン
を使用することもできる。
【0062】またその他にハロゲン化ビニルエーテル
は、側鎖がエーテルになっているため、反応性に乏しい
がモノクロル酢酸ビニルのように、カルボニル基を導入
することにより、より活性化することもできる。これら
活性モノマーは、一般的には2〜5%の範囲で添加され
る。活性モノマーの使用は1種単独でも良いし、同種の
ものを2種以上、もしくは異種のものを2種以上併用で
用いても良い。
【0063】オレフィン系ゴムは、種々のものが提案さ
れているが、第1にエチレン−プロピレン共重合体に代
表されるようなエチレン−αオレフィン共重合体が挙げ
られる。αオレフィンは、好ましくは3〜18の炭素数
を有しており、共重合体中に7〜70モル%の割合で含
まれることが望ましい。αオレフィンの具体例として
は、プロピレン、ブテン−1、イソブチレン、ペンテン
−1等が挙げられる。
【0064】またこれらはエチレン−αオレフィン共重
合体は、必要に応じて各種不飽和ジカルボン酸またはそ
の誘導体等で変性されたものも使用することもできる。
かかる不飽和ジカルボン酸としては、マレイン酸、イタ
コン酸、シトラコン酸等、またその誘導体としては酸ハ
ライド、アミド、イミド、無水物、エステル等が挙げら
れる。
【0065】またこれらは、EPDMに代表されるよう
な非共役ジエン結合成分を持つ化合物との共重合体も含
まれる。すなわち、エチレン、プロピレンにひ共役ジエ
ンを第3成分とする3元共重合体である。非共役ジエン
成分としては、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒ
ドロインデン、メチレンノルボルネン、エチリデンノル
ボルネン、1,4−ヘキサジエン等が挙げられる。
【0066】また該ゴムの第2は、αオレフィンと不飽
和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体である。α
オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1等が挙げら
れ、好ましいものとしてエチレン、プロピレンが挙げら
れる。
【0067】不飽和カルボン酸アルキルエステルは、炭
素数が3〜8個の不飽和カルボン酸、例えばアクリル
酸、メタクリル酸などのアルキルエステルであって、具
体例としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0068】これらαオレフィン−不飽和カルボン酸ア
ルキルエステル共重合体は、必要に応じて無水ジカルボ
ン酸、例えば無水マレイン酸等で変性することもでき
る。またその他、エポキシ変性された不飽和カルボン酸
アルキルエステル等の使用も有用である。例としてエチ
レン−グリシジルメタアクリレート共重合体、エチレン
−グリシジルアクリレート共重合体などが挙げられる。
【0069】ウレタン系ゴムは、一般的にソフトセグメ
ントにジオール成分、ハードセグメントにジイソシアネ
ート成分の重付加反応にて製造される。主鎖の構造によ
ってポリエステルタイプとポリエーテルタイプがあるが
どちらを使用しても差し支えない。
【0070】かかるウレタン系ゴムは既に各社より上市
されており、例えば日本ポリウレタン(株)のパラプレ
ン(商標)や大日本インキ化学工業(株)のパンデック
ス(商標)等がそれであり、これらをそのまま使用する
ことができる。
【0071】エステル系ゴムは、一般的にソフトセグメ
ントにポリエーテル成分、ハードセグメントにポリエス
テルから構成されている。ポリエーテルは、ポリアルキ
レングリコールが用いられるが、一般的にはポリ(オキ
シテトラメチレン)グリコールが使われている。
【0072】ポリエステルは、公知のポリエステル成分
を用いることができるが、ゴム特性を十分に発現できる
ものとして、ポリブチレンテレフタレート成分を用いる
ことが望ましい。
【0073】かかるエステル系ゴムは、東洋紡績(株)
のペルプレン(商標)やデポン社のハイトレル(商
標)等が製造販売しており、これらをそのまま使用する
ことができる。
【0074】アミド系ゴムも公知のものが使用できる。
一般的にポリアミド成分とポリアルキルエーテルから構
成されている。ポリアミド成分は、ナイロン6またはナ
イロン12が最も多く使用されており、ポリアルキルエ
ーテル成分は、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコー
ルが多く使用されている。
【0075】本発明の組成物に於いてゴム成分の添加量
は、木質材と樹脂成分の合計に対して1〜50重量部で
あり、好ましくは5〜30重量%が望ましい。これより
少ないと耐衝撃性の改良効果が認められず、これより多
いと他の機械的特性が低下するので好ましくない。
【0076】本発明の木質系樹脂組成物には、上記成分
の他にその物性を損なわない範囲において、樹脂の混練
時、成形時に慣用の他の添加剤、例えば顔料、染料を含
む着色剤、補強材(ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラ
スビーズ、カーボン繊維、マイカ、タルク、カオリン、
クレーその他無機充填材等)、難燃剤(ハロゲン系,リ
ン系など)、その他の耐衝撃改良剤、耐候性改良剤(紫
外線吸収剤など)、滑剤、離型剤、可塑剤、流動性改良
剤、帯電防止剤、発泡剤、各種熱安定剤を使用すること
ができる。
【0077】木質材と樹脂とを混合する方法は特に制限
は無いが、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー等
のミキサー類、混練押し出し機、ロールを用いて樹脂の
溶融下に混練する方法がある。
【0078】また上記のような方法で得られた木質材と
樹脂の混合物は従来の成形方法を使用することにより容
易に所望の成形品を得ることができる。成形方法として
は例えば、射出成形、押し出し成形、圧縮成形(プレス
成形)、真空成形、吹き込み成形、積層成形等が挙げら
れる。
【0079】
【実施の形態】以下の実施例に即して本発明をさらに詳
しく説明する。なお、実施例においては下記の成分を使
用した。成分A 木質材:粒径20メッシュ以下、水分含有量0.9重量
%以下成分B 変性ポリフェニレンエーテル:ノリル115(商標:日
本ジーイープラスチックス(株)製)成分C−1 スチレン系ゴム:カリフレックスTR1101(商標:
シェルケミカル社製)成分C−2 オレフィン系ゴム:エチレン−エチルアクリレート共重
合体でエチルアクリレート成分が30重量%、数平均分
子量が14000のものを使用した。
【0080】製造方法 最初に成分Bと成分Cを表1の割合で2軸混練押出機を
用いてゴム含有樹脂組成物を得た。次いで得られた樹脂
組成物と上記木質材を表1の割合でヒーター付きミキサ
ーで260℃で溶融混合した。このようにして得られた
ゴム含有木質系樹脂組成物を射出成形機にて所望の試験
片を作成し、これを用いて機械的強度、耐衝撃性を測定
した。
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】以上の記述及び試験結果より明らかなよ
うに、本発明による特定の樹脂と木質材の混合物は、強
度、耐熱性、寸法安定性を高いレベルで維持しつつ、耐
衝撃性、軽量化が改善される。また、製造工程上の中和
工程を省くことにより、生産性の向上を図ることができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 木質系樹脂組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPP C08L 69/00 LPP 71/12 LQP 71/12 LQP 79/08 LRC 79/08 LRC 81/06 LRF 81/06 LRF 101/00 LSY 101/00 LSY

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)粉状または繊維状の木質材であっ
    て、アルカリ性物質による中和を受けていない木質材1
    〜90重量部、及び、(B)酸性に影響を受けにくく、
    特に酢酸に強い耐性を示す特定の熱可塑性樹脂99〜1
    0重量%からなり、かつ、(C)スチレン系、アクリル
    系、オレフィン系、ウレタン系、エステル系、アミド系
    のゴム成分のうち、少なくとも1種以上の成分を含むこ
    とを特徴とする木質系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記該熱可塑性樹脂の機械的強度が、A
    STM法に基ずく試験方法で引張降伏強度が、300k
    g/cm2以上、曲げ弾性率で20000kg/cm2
    上である請求項1記載の木質系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記該熱可塑性樹脂が、ポリフェニレン
    エーテル樹脂(スチレン変性ポリフェニレンエーテル系
    樹脂を含む)、ポリエーテルイミド樹脂、ポリカーボネ
    ート樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、ポリオレフ
    ィン樹脂、塩化ビニル樹脂(軟質塩化ビニルを除く)、
    ポリフェニレンスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹
    脂から選ばれる少なくとも一種以上からなる請求項1ま
    たは請求項2記載の木質系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (A)木質材が、50〜300メッシュ
    の粉状であるか、または解繊された繊維状である請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の木質系樹脂組成
    物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103602002A (zh) * 2013-10-25 2014-02-26 安徽冠泓塑业有限公司 一种用于制备塑料收纳盒盒盖把手的组合物

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