JPH09235575A - ガソリンエンジン用燃料油 - Google Patents
ガソリンエンジン用燃料油Info
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- JPH09235575A JPH09235575A JP4124896A JP4124896A JPH09235575A JP H09235575 A JPH09235575 A JP H09235575A JP 4124896 A JP4124896 A JP 4124896A JP 4124896 A JP4124896 A JP 4124896A JP H09235575 A JPH09235575 A JP H09235575A
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Abstract
オクタン価を向上させ、かつ耐ノック性能を向上させ、
冷始動時の運転性能を向上させたガソリンエンジン用燃
料油を提供すること。 【解決手段】 シクロペンタン環を有する炭化水素化合
物を1〜30容量%、ベンゼンを3容量%以下、及び硫
黄分を100ppm以下含有し、かつ温度37.8℃にお
ける蒸気圧が0.45〜0.95kg/cm2 であり、蒸留
性状が、10%留出温度70℃以下,50%留出温度7
5〜105℃、90%留出温度180℃以下であり、更
に、リサーチ法オクタン価が89〜106であることを
特徴とするガソリンエンジン用燃料油。
Description
燃料油に関し、さらに詳しくは、発熱量を低下させるこ
となく、軽質分のオクタン価を向上させ、耐ノック性能
及び冷始動時の運転性能を向上させたガソリンエンジン
用燃料油に関するものである。
ン用燃料油(ガソリンということもある)としては、高
オクタン価及び高発熱量を有するとともに環境汚染問題
から、環境性能にも優れるものが要望されるようになっ
てきた。従来、四エチル鉛を配合することにより、オク
タン価の高いガソリンが製造されていたが、現在では鉛
による公害問題のために、その配合は禁止されている。
そこで、高オクタン価のガソリンを得るために、これま
で様々な方法がとられてきた。その一つとして、オクタ
ン価の高いガソリン基材を用いる方法が知られている。
この場合、主として芳香族分を多く含有する基材が用い
られるが、この芳香族分はオクタン価は高いものの、排
気ガス中のベンゼン量を増加させ、かつオゾンの生成を
増加させるなどの環境上の問題がある。また、高オクタ
ン価基材としてメタノールやメチルtert−ブチルエ
ーテル(以下、MTBEと略記する)などを配合する方
法が知られているが、これらはガソリンのオクタン価向
上には有効であるものの、発熱量が他の炭化水素より低
いという欠点があり、燃費や出力が低下する上、配合量
を増やすと排ガス中のNOx が増加する場合がある。と
ころで、ガソリンエンジンを搭載した自動車において
は、耐ノック性能及び冷始動時の運転性能の向上が要求
される。この場合オクタン価の高い軽質分を含むガソリ
ンが必要であるが、現状では軽質でオクタン価の高いガ
ソリン基材は得られていないのが実状である。一方、芳
香族分を減少した高性能ガソリンとして、例えば(1)
MTBE1〜15容量%とナフテン系炭化水素1〜30
容量%を含有するガソリン(特開平5−179264号
公報)、(2)分子内に7員環又は8員環を有し、かつ
環構造内に3個以上の不飽和結合を有する化合物を含有
するガソリン組成物(特開平5−230475号公
報)、炭素数6以上のシクロ環を有する脂環式化合物1
容量%以上を含有する低アロマ分高性能ガソリン(特開
平5−302090号公報)、(4)1,3−シクロヘ
キサジエン及び/又は1,4−シクロヘキサジエンを含
有するガソリン組成物(特開平6−136372号公
報)などが提案されている。しかしながら、これらのガ
ソリンは、いずれもガソリン留分の全領域においての高
オクタン価及び高発熱量を必ずしも充分に満足するもの
ではない。
状況下で、発熱量を低下させることなく、軽質分のオク
タン価を向上させ、ガソリン留分の全領域において高オ
クタン価及び高発熱量を発揮することができ、特に、耐
ノック性能及び冷始動時の運転性能を向上させたガソリ
ンエンジン用燃料油を提供することを目的とするもので
ある。
ましい性質を有するガソリンエンジン用燃料油を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、ベンゼンを低減し、低沸点
でオクタン価の高いシクロペンタン類を所定の割合で含
有し、かつ特定の蒸気圧,蒸留性状及びオクタン価を有
する燃料油により、その目的を達成しうることを見出し
た。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであ
る。
ン環を有する炭化水素化合物を1〜30容量%、(ロ)
ベンゼンを3容量%以下、及び(ハ)硫黄分を100p
pm以下含有し、かつ(ニ)温度37.8℃における蒸気
圧が0.45〜0.95kg/cm2 であり、(ホ)蒸留性
状が、10%留出温度70℃以下,50%留出温度75
〜105℃、90%留出温度180℃以下であり、更に
(ヘ)リサーチ法オクタン価が89〜106であること
を特徴とするガソリンエンジン用燃料油を提供するもの
である。
ロペンタン環を有する炭化水素化合物は、ベンゼンにか
わる基材として考えられているMTBEやシクロヘキサ
ンに比べてオクタン価と発熱量とが高いレベルでバラン
スしたものである。このようなシクロペンタン環を有す
る炭化水素化合物としては、本発明においては、シクロ
ペンタン,メチルシクロペンタン又は1,1−ジメチル
シクロペンタン等が好ましく用いられる。下記第1表
に、上記シクロペンタン環を有する炭化水素化合物,M
TBE及びシクロヘキサンのリサーチ法オクタン価(R
ON),モーター法オクタン価(MON),沸点及び真
発熱量を示す。
合物は、その由来については特に制限はないが、好まし
くは、炭化水素を熱分解してオレフィンを製造する装置
から生成される熱分解油を分留及び抽出により処理して
得られるシクロペンタン環を有するガソリン基材等を使
用でき、特に、石油化学エチレン製造装置からの分解油
からの芳香族分を抽出した残油(ラフィネート等)留分
を更に分留して得られる留分を含む基材(L−RAF)
を好適に使用することができる。このL−RAFとして
は、工程の途中でジエン類の抽出や水添による精製をし
たものが好ましく用いられる。本発明の燃料油において
は、上記シクロペンタン環を有する炭化水素化合物の含
有量は1〜30容量%の範囲で選ばれる。この含有量が
1容量%未満では軽質分のオクタン価の向上効果が充分
に発揮されず、耐ノック性能及び冷始動時の運転性能が
向上せず、本発明の目的が達せられない。また、30容
量%を超えると夏場にベーパーロック等を起こす可能性
が高くなる。軽質分のオクタン価向上効果及びベーパー
ロックなどの点から、シクロペンタン環を有する炭化水
素化合物の好ましい含有量は2〜25容量%の範囲であ
り、更に3〜25容量%、特に5〜25容量%の範囲が
好適である。また、本発明の燃料油においては、ガソリ
ン自体及び排気ガスの低公害性の観点からベンゼン含有
量が3容量%以下、好ましくは1容量%以下である。ま
た、硫黄分含有量は100ppm以下、好ましくは50
ppm以下である。硫黄分含有量が上記範囲を超える場
合は、SOX 低減及び三元触媒被毒低減の観点から好ま
しくない。
蒸気圧が0.45〜0.95kg/cm 2 の範囲である。こ
の蒸気圧が上記範囲を逸脱すると始動性,運転性及び加
速性のバランスに優れ、また耐ノック性に優れた燃料油
が得られない。このような観点から、上記蒸気圧は0.5
0〜0.85kg/cm2 の範囲であることが好ましい。
また、本発明の燃料油においては、蒸留性状が、10%
留出温度70℃以下、50%留出温度75〜105℃、
90%留出温度180℃以下であれば、耐ノック性能及
び始動性,運転性,加速性が優れたものとなり、いずれ
か一つでも上記範囲を逸脱すると始動性が低下したり、
運転性が低下したり、あるいは加速性が低下したりす
る。始動性,運転性及び加速性がバランスした運転性
能,耐ノック性能並びにエンジンの汚染防止などの面か
らも、好ましい蒸留性状は、10%留出温度が35〜6
5℃、50%留出温度が80〜100℃、90%留出温
度が135〜175℃である。
タン価が89〜106である。このリサーチ法オクタン
価が上記範囲を逸脱する場合は本発明の目的が達せられ
ない。好ましいリサーチ法オクタン価は89以上96未
満の範囲である。なお、本発明における蒸気圧はJIS
K−2258,蒸留性状はJIS K−2254及び
リサーチ法オクタン価はJIS K−2280に準拠し
て求めた値である。本発明の燃料油においては、芳香族
分の含有量は10〜40容量%の範囲にあるものが好ま
しく、またオレフィン分の含有量は3〜30容量%の範
囲にあるものが好適である。芳香族分の含有量が10容
量%未満では所望のオクタン価が得られにくく、また4
0容量%を超えると排気ガスの環境汚染の問題などから
好ましくない。オクタン価及び環境性能などの面から、
より好ましい芳香族分の含有量は15〜35容量%の範
囲である。一方、オレフィン分の含有量が上記範囲にあ
れば、燃料油の安定性の面では問題が生じない。この点
から、より好ましいオレフィン含有量は5〜25容量%
の範囲である。なお、上記芳香族分及びオレフィン分の
含有量は、石油学会法JP1−5S−33−90に準拠
し、ガスクロマトグラフィー法により測定した値であ
る。
であればよく、その起源については特に制限はないが、
例えば次に示すガソリン基材を用いて、上記各条件を満
たすように適宜配合することにより調製することができ
る。該ガソリン基材としては、例えば、原油の常圧蒸留
により得られたナフサ、この常圧蒸留によるナフサ留分
を分留して得られるナフサやイソペンタン、接触分解法
や水素化分解法などで得られる分解ガソリン、接触改質
法などで得られる改質ガソリン、この改質ガソリンから
ベンゼンを除去した脱ベンゼン改質ガソリン、オレフィ
ンの重合により得られる重合ガソリン、イソブタンなど
の炭化水素にプロピレンやブテンなどの低級オレフィン
を付加(アルキル化)することにより得られるアルキレ
ート、さらにはアイソメレート、脱n−パラフィン油、
及びこれらの製造過程で得られるブタン、又はこれらの
特定範囲の留分や芳香族炭化水素、あるいはMTBE,
メチルtert−アミルエーテル,エチルtert−ブ
チルエーテル,エチルtert−アミルエーテルなどの
含酸素化合物などが挙げられる。しかし、MTBE等の
含酸素化合物の場合は発熱量の低下を引き起こすので、
混合しないかあるいは使用しても3%未満、更には1%
未満とするのが好ましい。更に、炭化水素を熱分解して
オレフィンを製造する装置から生成される熱分解油を分
留及び抽出により処理して得られるシクロペンタン環を
有するガソリン基材が好ましく用いられることは前述の
通りである。
て、各種の添加剤を適宜配合することができる。このよ
うな添加剤としては、例えば、フェノール系やアミン系
などの酸化防止剤、シッフ型化合物やチオアミド型化合
物などの金属不活性剤、有機リン系化合物などの表面着
火防止剤、コハク酸イミド,ポリアルキルアミン,ポリ
エーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコール及び
エーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属やア
ルカリ土類金属塩,高級アルコールの硫酸エステルなど
の助燃剤、アニオン性界面活性剤,カチオン性界面活性
剤,両性界面活性剤などの帯電防止剤、アゾ染料などの
着色剤など、公知の燃料油添加剤が挙げられ、これらを
一種あるいは二種以上添加することができる。また、こ
れらの添加剤の添加量は状況に応じて適宜選定すればよ
いが、通常は添加剤の合計量として燃料油の0.1重量%
以下とすることが望ましい。
ロマトグラフィー法により測定
触媒装着のオートマチック車を用い、室温(20℃)に
てエンジン冷機状態でアクセル1/2開度で加速し、加
速開始からエンジン回転数が3000rpmに到達する
時間を加速時間(sec)とした。この時間が短いほど
エンジン冷機時の燃料の加速応答性が良好である。な
お、ここでは、比較例1の結果を基準にして到達時間を
%で示した。 (2)耐ノック性能 通常、レギュラーガソリン仕様車においては、リサーチ
法オクタン価が89未満になるとノッキングが発生し始
める。特に、オクタン価の低いガソリンでは激しいノッ
キングが起こり、場合によってはエンジンが故障する。
そこで、リサーチ法オクタン価が89以上のガソリンの
耐ノック性能を○と評価し、89未満のガソリンの耐ノ
ック性能を×と評価した。
BEを用い、第3表に示す割合で混合して燃料油を調製
し、その各々について性状及び性能を求めた。結果を第
3表に示す。
pmに到達する時間が短く、運転性能がよいことを示
す。 第2表及び第3表から分かるように、比較例1は、実施
例1に比べてシクロペンタン留分が少ないため、運転性
能及び耐ノック性能が悪く、一方、比較例2はMTBE
を配合したため、発熱量が低下し、運転性能が著しく悪
化する。
発熱量を低下させることなく、軽質分のオクタン価を向
上させたものであって、ガソリン留分の全領域において
高オクタン価及び高発熱量を発揮することができ、特
に、耐ノック性能及び冷始動時の運転性能が良好であ
る。更に、本発明のガソリンエンジン用燃料油は、環境
性能にも優れたものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)シクロペンタン環を有する炭化水
素化合物を1〜30容量%、(ロ)ベンゼンを3容量%
以下、及び(ハ)硫黄分を100ppm以下含有し、か
つ(ニ)温度37.8℃における蒸気圧が0.45〜0.95
kg/cm2であり、(ホ)蒸留性状が、10%留出温
度70℃以下,50%留出温度75〜105℃、90%
留出温度180℃以下であり、更に(ヘ)リサーチ法オ
クタン価が89〜106であることを特徴とするガソリ
ンエンジン用燃料油。 - 【請求項2】 リサーチ法オクタン価が89以上96未
満である請求項1記載のガソリンエンジン用燃料油。 - 【請求項3】 シクロペンタン環を有する炭化水素化合
物がシクロペンタン,メチルシクロペンタン又は1,1
−ジメチルシクロペンタンである請求項1又は2に記載
のガソリンエンジン用燃料油。 - 【請求項4】 炭化水素を熱分解してオレフィンを製造
する装置から生成される熱分解油を分留及び抽出により
処理して得られたシクロペンタン環を有するガソリン基
材を含む請求項1〜3のいずれかに記載のガソリンエン
ジン用燃料油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04124896A JP4090082B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ガソリンエンジン用燃料油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04124896A JP4090082B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ガソリンエンジン用燃料油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09235575A true JPH09235575A (ja) | 1997-09-09 |
| JP4090082B2 JP4090082B2 (ja) | 2008-05-28 |
Family
ID=12603145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04124896A Expired - Lifetime JP4090082B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ガソリンエンジン用燃料油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4090082B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005290159A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ガソリン組成物 |
| JP2006233033A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Japan Energy Corp | 二酸化炭素低排出ガソリン組成物 |
| JP2011213902A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | ガソリン組成物 |
| JP2012072226A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 過給エンジン用燃料組成物 |
| JP2022111455A (ja) * | 2021-01-20 | 2022-08-01 | 本田技研工業株式会社 | ガソリンの製造方法 |
| JP2022111454A (ja) * | 2021-01-20 | 2022-08-01 | 本田技研工業株式会社 | 火花点火式エンジン燃料の製造方法 |
| CN115197758A (zh) * | 2021-04-13 | 2022-10-18 | 山西华商新能源发展有限公司 | 一种车用汽油助燃增效添加剂 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP04124896A patent/JP4090082B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005290159A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ガソリン組成物 |
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| CN115197758A (zh) * | 2021-04-13 | 2022-10-18 | 山西华商新能源发展有限公司 | 一种车用汽油助燃增效添加剂 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4090082B2 (ja) | 2008-05-28 |
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