JPH09236149A - 防振装置の制御方法及び該方法を使用する防振装置 - Google Patents

防振装置の制御方法及び該方法を使用する防振装置

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JPH09236149A
JPH09236149A JP8042696A JP4269696A JPH09236149A JP H09236149 A JPH09236149 A JP H09236149A JP 8042696 A JP8042696 A JP 8042696A JP 4269696 A JP4269696 A JP 4269696A JP H09236149 A JPH09236149 A JP H09236149A
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vibration
actuator
controlling
detection sensor
exposure apparatus
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Hideaki Sakamoto
英昭 坂本
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振対象物の正確な機械的定数を求め、その
機械的定数に基づいて防振装置を高精度に制御する。 【解決手段】 実際の運転に先立ち、第2制御部12に
より防振装置のアクチュエータ7A及び他のアクチュエ
ータを駆動して、レチクル28、レチクルステージ2
7、ウエハ22、ウエハステージ20等の投影露光装置
の主要部、それらを支持する第1コラム24、第2コラ
ム26、及びそれらを支持する定盤6等からなる露光装
置本体30の振動状態を加速度センサ32A〜32D及
び変位センサ33A〜33Cで計測し、その露光装置本
体30の機械的定数を演算部13により求める。演算部
13はその機械的定数から各アクチュエータの駆動量を
定めるためのパラメータを求め、第1制御部11はこの
パラメータに基づいて実際の運転時における各アクチュ
エータの動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象とする装置の
振動を抑えるための防振装置の制御方法及びその制御方
法を使用する防振装置に関し、特に半導体素子等を製造
するためのフォトリソグラフィ工程で使用される露光装
置のアクティブ型の防振装置に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より例えば半導体素子、液晶表示素
子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁気ヘッド等を製
造するためのフォトリソグラフィ工程では、レチクル
(又はフォトマスク等)上のパターンをウエハ(又はガ
ラスプレート等)上に露光するためにステッパー等の投
影露光装置、又はプロキシミティ方式の露光装置等の露
光装置が使用されている。これらの露光装置において
は、例えばレチクルのパターンをウエハ上に高い重ね合
わせ精度で転写するために極めて高度な防振特性が要求
される。そのため、これらの露光装置の本体(レチクル
のパターンをウエハ上に転写する部分)は、外部からの
振動、及び内部で発生する振動を減衰するための防振装
置上に設置されている。
【0003】この防振装置は通常ばね材と振動減衰材と
の組み合わせにより構成されており、従来、振動状態に
よって、あるいは装置の状態(姿勢等)によって防振性
能を変えることのない、いわば受動的な防振システムと
いえる防振装置が使用されてきた。これらの防振装置は
一般的に「パッシブ型防振装置」と呼ばれる。これに対
して、外部又は内部の振動状態をリアルタイムに加速度
計又は変位計等のセンサによって検出し、能動的に防振
装置の性能を変化させる「アクティブ型防振装置」も最
近使用されるようになっている。
【0004】ところで、露光装置に使用される防振装置
には主に2つの機能が要求される。1つは露光装置が設
置されている床面からの振動を露光装置本体に伝えない
という機能であり、もう1つは露光装置内部のステージ
部分等の駆動によって発生する露光装置本体内の振動を
速やかに減衰させるという機能である。この両者の機能
は、これまで長く使用されていたパッシブ型防振装置の
場合元々相反する機能であって、どちらかの機能を強化
するともう1つの機能が損なわれるという関係にある。
これに対して、アクティブ型防振装置であればそれら2
つの機能を満足できるため、最近はそのアクティブ型防
振装置が注目されている。
【0005】アクティブ型防振装置は、一般的には防振
対象の装置全体の重量を支持するマウントとして剛性の
小さな柔らかいばねである空気ばね(エアーダンパ)を
使用し、床の振動成分のうちの中高周波成分(20Hz
以上)の振動伝達を遮断する効果を持たせると共に、低
周波領域の振動成分については、振動検出センサと振動
抑制のための推力を発生するアクチュエータとのフィー
ドバック制御によって抑制することを特徴としている。
【0006】このようなアクティブ型防振装置は、露光
装置に適用した場合には、露光装置本体の重量を支持
するためのマウント部、露光装置本体の姿勢及び位置
を検出するための位置センサ、露光装置本体の運動状
態(振動)を検出するための振動センサ(速度又は加速
度センサ)、露光装置本体の振動の抑制力を発生する
ためのアクチュエータ、及びセンサの計測値に基づい
てアクチュエータ発生推力を算出する制御部等を主要な
要素として構成されている。そして、露光装置本体を安
定して支持し、且つ露光装置本体の振動を全自由度(6
自由度)について測定し制御するためには、少なくとも
3個以上のマウント部、6個以上の位置センサ、又は振
動センサ、及び6個以上のアクチュエータが必要とされ
ている。
【0007】近年、露光装置には益々高い位置決め精度
が要求されるようになっている。更に、露光装置は複雑
化しているため、アクティブ型防振装置において許容さ
れる残留振動量は益々厳しいものとなり、ミクロンオー
ダからサブミクロンオーダへと推移しつつある。そのよ
うな制御を行うためには、上記の制御部の中で機械的
定数としての重量、重心、慣性モーメント、及び慣性主
軸等を正確に求め、これらの機械的定数に基づいてアク
チュエータの動作を制御する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ステッパー
等の露光装置の場合、機械的定数を予め簡便な方法によ
り十分な精度をもって設定することはこれまで事実上極
めて困難と考えられており、従来は設計図面をベースに
して計算によって求めた機械的定数を使用する他に適当
な方法がなかった。そのような計算に基づく機械的定数
の値は部分要素毎の実測値を基にして修正されつつ使用
されるが、正確さに欠けるものであることは否定できな
かった。そのため、そのような計算値を制御部において
機械的定数として使用した場合には装置の振動を高精度
に制御できないという不都合があった。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、防振対象物の正
確な機械的定数を求め、この機械的定数に基づいて、防
振装置を高精度に制御できる防振装置の制御方法を提供
することを目的とする。また、本発明はそのような制御
方法が実施できる防振装置を提供することをも目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による防振装置の
制御方法は、防振対象物(30)を設置面(2)上に支
持する複数の防振マウント(3A〜3D)と、その防振
対象物(30)の姿勢及び運動状態を検出する検出セン
サ(32A〜32D,33A〜33C)と、この検出セ
ンサの出力に基づいてその防振対象物(30)の振動を
制御するアクチュエータ(7A〜7D,31A〜31
C)と、を有する防振装置の制御方法において、そのア
クチュエータを所定量駆動することによってその防振対
象物(30)を振動させてその検出センサの応答出力を
取り込み、そのアクチュエータの駆動量とその検出セン
サの応答出力との関係に基づいてその防振対象物(3
0)の機械的定数(重量、慣性モーメント等)を求める
ものである。斯かる本発明の防振装置の制御方法によれ
ば、その防振装置に備えられているアクチュエータの駆
動量に対するそれら検出センサの応答出力に基づいて、
防振対象物(30)の機械的定数が求められる。従っ
て、特別に機械的定数を求めるための測定装置を使用す
ることなく、正確にその機械的定数が求められる。そし
て、その機械的定数に基づいて防振装置を高精度に制御
できる。
【0011】この場合、その求められた機械的定数に基
づいてその検出センサの出力からそのアクチュエータの
駆動量(推力等)を定める際のパラメータ(ゲイン等)
を決定し、この決定されたパラメータを用いてそのアク
チュエータの動作を制御することが好ましい。これによ
り、アクチュエータの駆動量を求めるためのパラメータ
が正確に求められ、その正確なパラメータに基づいてア
クチュエータの動作を高精度に制御できる。
【0012】また、その防振対象物(30)の機械的定
数の算出、及びそのパラメータの決定をその防振装置の
制御の初期化時に行うようにしてもよい。これにより、
防振対象物の状態が変化していても、最適な防振を行う
ことができる。また、本発明による防振装置は、防振対
象物(30)を設置面(2)上に支持する複数の防振マ
ウント(3A〜3D)と、その防振対象物(30)の姿
勢及び運動状態を検出する検出センサ(32A〜32
D,33A〜33C)と、この検出センサの出力に基づ
いてその防振対象物(30)の振動を制御するアクチュ
エータ(7A〜7D,31A〜31C)と、を有する防
振装置において、その検出センサの出力と所定のパラメ
ータとに基づいてそのアクチュエータの駆動量を制御す
る第1制御手段(11)と、その検出センサの出力とは
無関係にそのアクチュエータの駆動量を制御する第2制
御手段(12)と、この第2制御手段を介してそのアク
チュエータを所定量駆動したときのその検出センサの応
答出力に基づいてその防振対象物(30)の機械的定数
を求め、この機械的定数よりその検出センサの出力から
そのアクチュエータの駆動量を定めるためのその所定の
パラメータの値を決定する演算手段(13)と、を備え
たものである。斯かる本発明の防振装置によれば、上述
の本発明の防振装置の制御方法を実施することができ、
正確な機械的定数に基づいて高精度な防振性能が得られ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態の
一例につき図面を参照して説明する。本例は、ステッパ
ー型の投影露光装置の防振装置に本発明を適用したもの
である。図1は、本例の投影露光装置の全体の構成を表
す斜視図を示し、この図1において、所定のチャンバ内
の床の上に固定されたベースフレーム2上に、4個の防
振マウント3A〜3D(図2参照、図1では3A〜3C
のみが現れている。以下同様)が設置され、これら4個
の防振マウント3A〜3Dを介して投影露光装置の定盤
6が設置されている。防振マウント3A〜3Dは、それ
ぞれベースフレーム2上に固定された不図示の上下動機
構、その上下動機構上の振動吸収系、及び定盤6に接す
る荷重センサから構成されている。ここで、後述のよう
に本例では投影光学系25が使用されているため、投影
光学系25の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平
面内での直交座標系をX軸及びY軸として説明する。
【0014】図2は、図1のAA線に沿う断面図を示
す。この場合、図1のAA線は装置の上部に平行に進
み、投影光学系25等を支持する第1コラム24の+X
方向の端部付近から下部に貫通してウエハ22上の空間
で−X方向に進んだ後、第1コラム24の−X方向の端
部を貫通して装置の上部に達する線である。この図2に
示すように、防振マウント3A〜3Dは、それぞれ定盤
6の四角形の底面の4個の頂点付近に配置されている。
これらの防振マウント3A〜3Dは装置全体の動作を統
轄制御する第1制御部11により制御される。なお、防
振マウント3A〜3D内の振動吸収系は後述するよう
に、それぞれ空気ばね又は機械式ばね等のばね部材によ
る振動吸収系と粘性流体による振動吸収系とが一体構造
となったものであり、以下説明の都合上、ばね部材によ
る振動吸収系を構成する構造体をばね緩衝系、粘性流体
による振動吸収系を構成する構造体を流体緩衝系として
説明する。
【0015】図1に戻り、ベースフレーム2と定盤6と
の間に防振マウント3A,3Bと並列に、ボイスコイル
モータ方式のアクチュエータ7A,7Bが設置されてい
る。アクチュエータ7A,7Bはそれぞれベースフレー
ム2に固定された固定子8A,8Bと、定盤6の下面に
固定された可動子9A,9Bとから構成されている。ア
クチュエータ7A,7Bは、それぞれ切換部14を介し
て通常は投影露光装置を統轄制御する第1制御部11、
又は後述するように露光装置本体30の機械的定数を求
める際には第2制御部12により制御されており、第1
制御部11又は第2制御部12からの指示に応じてベー
スフレーム2から定盤6の底面に対するZ方向への付勢
力、又は定盤6の底面からベースフレーム2に向かう吸
引力を発生する。他の防振マウント3C,3Dにおいて
も、防振マウント3A,3Bと同様にそれぞれ並列にア
クチュエータ7C,7Dが設置され(図2参照)、これ
らアクチュエータ7C,7Dの付勢力又は吸引力もそれ
ぞれ第1制御部11又は第2制御部12により設定され
る。本例では、4個のアクチュエータ3A〜3Dによっ
て、定盤6のZ方向の変位、X軸の周りの回転、及びY
軸の周りの回転が制御される。なお、本例では定盤6と
ベースフレーム2との間には4つのアクチュエータ7A
〜7Dが設置されているが、制御する自由度は3である
ため、3つのアクチュエータを設けるだけでもよい。
【0016】また、定盤6上にウエハステージ20が固
定され、ウエハステージ20上にウエハホルダ21を介
してウエハ22が吸着保持されている。定盤6上でその
ウエハステージ20を囲むように4脚の第1コラム24
が植設され、第1コラム24の上板の中央部に投影光学
系25が固定されている。更に、第1コラム24の上板
に投影光学系25を囲むように4脚の第2コラム26が
植設され、第2コラム26の上板の中央部にレチクルス
テージ27を介してレチクル28が載置されている。図
2に示すように、定盤6の上面の−X方向及び−Y方向
の端部にはそれぞれウエハステージ20のX方向及びY
方向の位置を計測するためのレーザ干渉計23X,23
Yが設置されており、これらのレーザ干渉計23X,2
3Yの測定結果に基づいて、ウエハステージ20は2次
元的にウエハ22の位置決めを行うと共に、ウエハ22
のZ方向への移動、回転、及びレベリングを行う機能を
有する。
【0017】また、第2コラム26の上板の−X方向及
び+Y方向の端部にはそれぞれレチクルステージ27の
X方向及びY方向の位置を計測するためのレーザ干渉計
29X,29Yが設置されており、レチクルステージ2
7は、レーザ干渉計29X,29Yの計測値に基づいて
レチクル28の2次元的な位置の微調整、及び回転角の
調整を行う機能を有する。レチクル28の上方に不図示
の照明光学系が配置され、照明光学系からの露光用の照
明光のもとで、レチクル28のパターンの投影光学系2
5を介した像がウエハ22の各ショット領域に順次露光
される。以上のレチクルステージ27及びウエハステー
ジ20、並びにそれらを支持する第1コラム24、第2
コラム26、及び定盤6等から露光装置本体30が構成
されている。
【0018】図2に示すように、第1コラム24は4本
の脚部24a〜24dにより定盤6上に植設されてい
る。また、第1コラム24の上板の−X,−Y方向の角
部近傍には、第1コラム24のX方向、Y方向、及びZ
方向の加速度を検出するための加速度センサ32Aが設
置され、第1コラム24の上板の+X,−Y方向の角部
近傍には、第1コラム24のZ方向の加速度を検出する
ための加速度センサ32Bが設置されている。更に、第
1コラム24の上板の+X方向の中央端部、及び+X,
+Y方向の角部には、それぞれ第1コラム24のY方向
の加速度及びZ方向の加速度を検出するための加速度セ
ンサ32C,32Dが設置されている。加速度センサ3
2A〜32Dの検出結果は、第1制御部11に供給され
ている。また、加速度センサ32A〜32Dの検出結果
は露光装置本体30の機械的定数を求める際には演算部
13にも供給されるようになっている。第1コラム24
は定盤6上に植設されており、第1コラム24の加速度
は定盤6の加速度として検出される。
【0019】加速度センサ32Aにより計測される3自
由度の方向の加速度に加えて、加速度センサ32A,3
2Cの2つのY方向の加速度から定盤6のXY平面上の
(Z軸の周りの)回転方向の加速度(角加速度)が求め
られる。また、加速度センサ32A,32Bの2つのZ
方向の加速度から定盤6のZX平面での(Y軸の周り
の)角加速度が求められ、加速度センサ32B,32D
の2つのZ方向の加速度から定盤6のZY平面上での
(X軸の周りの)角加速度が求められる。即ち、加速度
センサ32A〜32Dにより、露光装置本体30の6自
由度の方向の加速度が検出される。
【0020】なお、加速度は変位の2階微分であるた
め、加速度センサ32A〜32Dを設けることなく、例
えば後述の変位センサ33A〜33Cの出力より加速度
を算出してもよい。逆に、変位センサ33A〜33Cを
省いて、加速度センサ32A〜32Dの出力を積分して
変位を求めるようにしてもよい。また、加速度センサ3
2A〜32Dの代わりに速度センサを設けてもよい。
【0021】更に、ベースフレーム2の−X方向及び+
X方向のそれぞれの端部には、実質的に剛体とみなせる
「コの字」型の支柱4A,4Bが植設されている。支柱
4Aの上板の−Y方向の端部付近には、ボイスコイルモ
ータ方式のアクチュエータ31Aが設置されている。ア
クチュエータ31Aに内蔵されたコイルよりなる固定子
への電流を制御することにより第1コラム24の上板に
固定された発磁体よりなる可動子35Aに対して+Y方
向又は−Y方向の付勢力を与えることができる。同様
に、支柱4Bの上板の−Y方向の端部付近には、アクチ
ュエータ31Aと同様のアクチュエータ31Bが設置さ
れており、第1コラム24の上板の−Y方向の端部に設
置された可動子35Bに対して+Y方向又は−Y方向の
付勢力を与える。更に、支柱4Bの上板のほぼ中央部に
は、アクチュエータ31Cが設けられており、第1コラ
ム24のアクチュエータ31Cに対応する側面に固定さ
れた発磁体よりなる可動子34に+X方向、又は−X方
向の付勢力を与えるように構成されている。それらのア
クチュエータ31A〜31Cは、それぞれ切換部14を
介して第1制御部11又は第2制御部12により制御さ
れており、第1制御部11又は第2制御部12によりア
クチュエータ31A〜31Cから対応する可動子35
A,35B,34への付勢力が制御される。本例では、
アクチュエータ31A,31Bによって、露光装置本体
30のY方向への変位、及びZ軸の周りの回転角を制御
し、アクチュエータ31CによってそのX方向への変位
を制御する。
【0022】また、支柱4Aの上板の−Y方向の端部に
は、第1コラム24のX方向、Y方向、及びZ方向のそ
れぞれの変位を検出するための変位センサ33Aが設置
されている。同様に、支柱4Bの上板の−Y方向の端部
には、第1コラム24のY方向及びZ方向のそれぞれの
変位を検出するための変位センサ33Bが設置され、支
柱4Bの上板の+Y方向の端部には、第1コラム24の
Z方向の変位を検出するための変位センサ33Cが設置
されている。これらの3つの変位センサ33A〜33C
の検出結果は第1制御部11に供給されている。同様
に、露光装置本体30の機械的定数を求める際には、こ
れらの変位センサ33A〜33Cの検出結果は演算部1
4に供給される。第1コラム24は定盤6上に植設され
ており、第1コラム24の変位は定盤6の変位として検
出される。
【0023】変位センサ33Aにより定盤6の3自由度
の方向の変位が検出され、変位センサ33A,33Bの
2つのY方向の変位の測定値から定盤6のXY平面上で
の(Z軸の周りの)回転角が求められる。また、変位セ
ンサ33A,33Bの2つのZ方向の変位の測定値から
定盤6のXZ平面上での回転角が求められ、変位センサ
33B,33Cの2つのZ方向の変位の測定値から定盤
6のYZ平面上での回転角が求められる。即ち、変位セ
ンサ33A〜33Cにより定盤6の6自由度の方向の変
位が検出される。なお、変位センサ33A〜33Cとし
ては、例えば分解能0.1mm程度のポテンショメー
タ、又は光電式のリニアエンコーダ等が使用できる。
【0024】次に、本例の防振装置の動作につき説明す
る。本例では、実際の運転に先立ち、所定のアクチュエ
ータに対して所定の駆動信号を入力し、そのアクチュエ
ータの駆動による露光装置本体30の姿勢変動及び振動
をモニタする。図3は、本例の防振装置の単純化した動
作モデルを示し、この図3において、図1の露光装置本
体30のZ方向への変位(振動)を制御するための動作
モデルが示されている。更に、図1の変位センサ33A
及び加速度センサ32Aを露光装置本体30に内蔵する
形で示す。なお、上述のように加速度センサ32Aの代
わりに速度センサを用いてもよいため、以下では速度又
は加速度を検出するものとして説明する。図3におい
て、点線の矩形内のモデルは図1の防振マウント3Aの
振動吸収系5Aを示す。振動吸収系5Aは、ばねK(例
えば空気ばねが使用されている)からなるばね緩衝系B
Kと所定の容器CAに充填されたダンパー用の油等の粘
性流体Dからなる流体緩衝系RKとから構成される緩衝
系である。この場合先ず、切換部14により第1制御部
11から第2制御部12への切り換えが行われ、第2制
御部12から切換部14を介してアクチュエータ7Aに
対して所定の駆動信号が出力される。この場合、切換部
14を介して演算部14にも第2制御部12のその駆動
信号が供給され、その駆動信号が演算部14に記憶され
る。第2制御部12からの駆動信号に基づくアクチュエ
ータ7Aの推力に対応して、露光装置本体30がZ方向
に変位する。この図3では、変位センサ33Aが設置さ
れた位置において、露光装置本体30がZ方向にDZA
け変位している。変位センサ33AからはZ方向の変位
量DZAが演算部13に供給され、その変位量DZAが演算
部13に記憶される。同時に加速度センサ32Aから
は、加速度センサ32Aが設置された位置における露光
装置本体30のZ方向の速度VZA又は加速度GZAのデー
タが演算部13に供給され、それらのデータが演算部1
3に記憶される。
【0025】実際には、変位センサ33Aからは、露光
装置本体30のX方向の変位量DXA、及びY方向の変位
量DYAのデータも演算部13に供給され、加速度センサ
32AからはX方向の速度VXA又は加速度GXA、及びY
方向の速度VYA又は加速度G YAも演算部13に供給され
る。また、変位センサ33Bからもその位置におけるY
方向の変位量DYB及びZ方向の変位量DZBのデータが演
算部13に供給され、変位センサ33Cからは、その位
置におけるZ方向の変位量DZCが演算部13に供給され
る。更に、他の加速度センサ32B〜32Dからも、そ
れぞれZ方向の速度VZB又は加速度GZB、Y方向の速度
YC又は加速度GYC、及びZ方向の速度VZD又は加速度
ZDが演算部13に供給される。それらのデータは全て
演算部13に記憶される。
【0026】第2制御部12の駆動信号によりアクチュ
エータ7Aの異なる推力において同様の動作が繰り返さ
れ、演算部13にはアクチュエータ7Aへの複数の異な
る駆動信号における露光装置本体30の変位量、速度、
又は加速度のデータが供給され、それらのデータが記憶
される。5つの自由度の変位についても同様の動作が行
われ、それらの検出データが演算部13に供給され、そ
れらの検出データが演算部13で記憶される。一連のシ
ーケンスの終了後、演算部13は供給された測定データ
に基づき、露光装置本体30の重心位置、重量、慣性モ
ーメント(回転角を制御する場合)、及び慣性主軸等の
機械的定数を正確に求める。
【0027】図4は、図3の動作モデルに対応した機械
的定数を求めるための最も単純な1質点系の振動モデル
の例を示し、この例では支持部CLから露光装置本体3
0に対応する質点Mが、所定の容器CAに充填された粘
性流体Dからなる流体緩衝系RK、及びばねKからなる
ばね緩衝系BKを介して吊り下げられている。この例に
おける構成要素は質点M、ばねK、及び粘性流体Dであ
って、それぞれ質量m、ばね定数k、及び粘性係数cに
よって特性が決められている。この振動モデルに外部か
ら質点Mに例えば下向き(−Z方向)に力Fが加えられ
た場合、質点Mは次第に変化する変位dで上下に振動す
る。
【0028】図5(a)〜図5(c)は、初期の変位が
共通にd0 で、且つそれぞれ異なる3つの減衰比におけ
る質点Mの振動の様子を示し、この図5(a)〜図5
(c)において横軸は時間t、縦軸は変位dを表す。図
5(a)は、減衰比hが0.05の場合を示し、振動を
表す曲線36は、減衰比hが比較的小さいためになかな
か収束しない。また、図5(b)は、減衰比hが0.1
の場合を示しているが、振動を表す曲線37は、減衰比
hが図5(a)の場合より大きいために比較的早く収束
する。そして、図5(c)のように減衰比hが0.2の
場合、振動を表す曲線38は、減衰比hが比較的大きい
ために極めて早く収束する。
【0029】以上の図5(a)〜図5(c)に示すよう
に減衰比hにより質点Mの振動の収束状態が異なる。こ
の場合、質点Mの質量mが分かっていれば、この振幅変
動からばね定数k及び粘性係数cを逆算することができ
る。また逆に、ばね定数k及び粘性係数cが分かってい
れば、質量mを算出することができる。実際の露光装置
の場合はもっと複雑な振動系であり、自由度も並進成分
に加えて回転成分も考えなくてはならない。振動物も質
点ではなく慣性モーメントを持った構造体となる。しか
し、本例のように回転成分を含めた全自由度の振動状態
をモニタすることにより、露光装置本体30を支持する
防振マウント7A〜7Dのばね定数及び粘性係数が正確
に分かっていれば、図4の振動モデルと同じように質量
及び慣性モーメントを求めることができるだけでなく、
重心位置及び慣性主軸等の機械的定数を求めることもで
きる。本例では、更に以上のような方法で求めた機械的
定数を使用して、図1の演算部13において精密防振適
用時の各アクチュエータの駆動量(推力)を決定する際
のパラメータを求める。具体的に、変位センサ33A〜
33C、及び加速度センサ32A〜32Dの出力からア
クチュエータ7A〜7D、31A〜31Cの駆動信号を
設定するためのゲインがパラメータとして求められる。
【0030】以上の計算結果は第1制御部11の指令に
基づき、演算部13から第1制御部11に供給され、第
1制御部11の記憶装置に記憶される。そして、実際の
運転時には第1制御部11はこの供給されたパラメータ
に基づいて各センサの出力より各アクチュエータの駆動
信号(推力)を計算し、その結果に基づいて各アクチュ
エータの動作を制御する。以上の一連のシーケンスによ
り求めた機械的定数は実測値であり、これらの数値を適
用してアクチュエータの発生推力のパラメータの計算を
行うため、従来よりも高いレベルで露光装置本体30の
振動抑制を行うことができる。
【0031】次に、本例の方法を実際の運転時に適用す
る場合の例について説明する。第1の適用方法は、露光
装置の全ての要素が組み立てられた直後に1回だけ上述
の一連のシーケンスを実施し、重量、重心、慣性モーメ
ント、及び慣性主軸等の機械的定数を求めた後、アクチ
ュエータの発生推力を定めるためのパラメータを決定す
るものである。決定された機械的定数及びパラメータの
値は第1制御部11の記憶装置に格納され、各アクチュ
エータの駆動量を計算する際に第1制御部11において
使用される。但し、この場合は露光装置に対してなんら
かの改造又は要素追加が行われた際に、本例と同様のシ
ーケンスを組み込む必要がある。
【0032】第2の適用方法は、露光装置の電源投入時
のイニシャライズ(初期化)動作の中に本例のシーケン
スを組み込んでしまうものである。これにより、アクチ
ュエータの推力を計算する際に、装置状態の変化を気に
することなく各アクチュエータに対するパラメータを第
1制御部11で使用することができる。また、第3の適
用方法は、露光装置本体30のレチクルステージ27及
びウエハステージ20等の移動可能部の複数の位置に対
応して、複数のパラメータを持つものである。例えばレ
チクルステージ27及びウエハステージ20等ステージ
部の重量は数十kgから百数十kg程度あり、露光装置
本体30の全重量の数%を占める。従って、精密なレベ
ルの振動抑制を考えた場合、決して無視できる量ではな
い。そのため、例えばウエハステージ20に関し、全て
のステージの移動範囲について各パラメータを算出し、
それらのパラメータを記憶することが好ましいが、この
ような膨大なデータを得るための時間及び記憶量から考
えて現実的とは言えない。しかし、本例が適用されるよ
うな露光装置の場合、実際に各パラメータが正確に必要
なのは、露光する瞬間である。従って、ウエハ22上の
各ショット領域が投影光学系25の露光領域に設定され
ている際のパラメータのみ分かっていればよい。例えば
8インチウエハの場合、ショット領域の数は多くても7
0程度であり、十分に現実性がある。
【0033】なお、本例で求められた各アクチュエータ
の駆動量を定めるためのパラメータはウエハステージ2
0の位置座標、即ち、ステージ座標系に対応して計測さ
れる。従って、第1及び第2の適用方法の中で各パラメ
ータをステージ座標系の適当な関数で表し、第1及び第
2の適用方法に対応して、各パラメータを計測及び算出
することにより、その関数を決定するための係数値を正
確に算出しておけば、第3の適用方法のように多くのデ
ータを記憶部に記憶する必要はなく、その関数に基づい
てステージ位置に対応するパラメータの計算をその都度
行えばよい。
【0034】次に、以上の計算方法及び適用方法により
得られたパラメータを実際の運転に適用する場合の動作
について説明する。この場合、切換部14では、各アク
チュエータの動作を第1制御部11により制御できるよ
うに切り換えが行われている。図1及び図2に示すよう
に、第1コラム24上の加速度センサ32A〜32Dに
より検出される6自由度の加速度の情報、及び変位セン
サ33A〜33Cで計測された6自由度の変位の情報が
第1制御部11に供給されている。第1制御部11に
は、上述の第1〜第3の適用方法により求められたアク
チュエータの駆動量のパラメータに関するデータが供給
されており、第1制御部11は、それらのパラメータに
基づいて、その6自由度の加速度及び変位をそれぞれ0
にするように、Z方向用の4個のアクチュエータ7A〜
7D、Y方向用の2個のアクチュエータ31A,31
B、及びX軸用の1個のアクチュエータ31Cを駆動す
る。これによって、定盤6上の露光装置本体30の6自
由度の搖れを迅速に止めることができる。
【0035】なお、上述の例はステッパー方式の投影露
光装置に本発明を適用したものであるが、本発明はステ
ップ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光
装置にも適用できる。特に、走査露光型では走査露光の
開始時に大きな加速度が発生するため、本例のように定
盤6の搖れを止めるアクチュエータが備えられているア
クティブ型の防振装置は有効である。
【0036】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0037】
【発明の効果】本発明による防振装置の制御方法によれ
ば、本来は振動抑制用に使用されるアクチュエータを用
いて防振対象物を加振して、検出センサの応答出力を取
り込むことによって、その防振対象物の機械的定数を正
確に求めることができる。従って、防振対象物の正確な
機械的定数に基づいて、防振装置を高精度に制御できる
利点がある。また、防振対象物の機械的定数を求めるた
めの特別の測定装置を必要としないという利点もある。
【0038】また、求められた機械的定数に基づいて検
出センサの出力からアクチュエータの駆動量を求める際
のパラメータを決定し、この決定されたパラメータを用
いてアクチュエータの動作を制御する場合には、正確な
機械的定数に基づいてアクチュエータの駆動量を決定す
るための正確なパラメータが求められ、結果的に残留振
動発生分をほぼゼロに抑えることができる。
【0039】また、防振対象物の機械的定数の算出、及
びパラメータの決定を防振装置の制御の初期化時に行う
場合には、防振対象物の状態が変化しても、最適な防振
が行える利点がある。また、本発明の防振装置によれ
ば、上述の本発明の防振装置の制御方法を適用すること
ができ、正確な機械的定数に基づいて高精度な防振性能
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置の全体の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のAA線に沿う断面図である。
【図3】図1の投影露光装置に備えられている防振装置
を単純化した動作モデルを示す図である。
【図4】図3の動作モデルに対応する1質点系の振動モ
デルを示す図である。
【図5】図4の振動モデルにおいて減衰比が変化した場
合の質点Mの振動の変化を説明するための図である。
【符号の説明】
2 ベースフレーム 3A〜3D 防振マウント 6 定盤 7A〜7D,31A〜31C アクチュエータ 11 第1制御部 12 第2制御部 13 演算部 20 ウエハステージ 22 ウエハ 27 レチクルステージ 28 レチクル 30 露光装置本体 32A〜32D 加速度センサ 33A〜33C 変位センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振対象物を設置面上に支持する複数の
    防振マウントと、前記防振対象物の姿勢及び運動状態を
    検出する検出センサと、該検出センサの出力に基づいて
    前記防振対象物の振動を制御するアクチュエータと、を
    有する防振装置の制御方法において、 前記アクチュエータを所定量駆動することによって前記
    防振対象物を振動させて前記検出センサの応答出力を取
    り込み、 前記アクチュエータの駆動量と前記検出センサの応答出
    力との関係に基づいて前記防振対象物の機械的定数を求
    めることを特徴とする防振装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防振装置の制御方法であ
    って、 前記求められた機械的定数に基づいて前記検出センサの
    出力から前記アクチュエータの駆動量を定める際のパラ
    メータを決定し、該決定されたパラメータを用いて前記
    アクチュエータの動作を制御することを特徴とする防振
    装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の防振装置の制御方法であ
    って、 前記防振対象物の機械的定数の算出、及び前記パラメー
    タの決定を前記防振装置の制御の初期化時に行うことを
    特徴とする防振装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 防振対象物を設置面上に支持する複数の
    防振マウントと、前記防振対象物の姿勢及び運動状態を
    検出する検出センサと、該検出センサの出力に基づいて
    前記防振対象物の振動を制御するアクチュエータと、を
    有する防振装置において、 前記検出センサの出力と所定のパラメータとに基づいて
    前記アクチュエータの駆動量を制御する第1制御手段
    と、 前記検出センサの出力とは無関係に前記アクチュエータ
    の駆動量を制御する第2制御手段と、 該第2制御手段を介して前記アクチュエータを所定量駆
    動したときの前記検出センサの応答出力に基づいて前記
    防振対象物の機械的定数を求め、該機械的定数より前記
    検出センサの出力から前記アクチュエータの駆動量を定
    めるための前記所定のパラメータの値を決定する演算手
    段と、を備えたことを特徴とする防振装置。
JP8042696A 1996-02-29 1996-02-29 防振装置の制御方法及び該方法を使用する防振装置 Pending JPH09236149A (ja)

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KR1019970006683A KR100478527B1 (ko) 1996-02-29 1997-02-28 방진장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6518721B2 (en) * 2000-03-24 2003-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Oscillation isolator
KR100659479B1 (ko) * 2003-08-04 2006-12-20 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 스테이지 장치용 반력 처리 시스템
US8138693B2 (en) 2006-11-30 2012-03-20 Mitsubishi Electric Corporation Vibration isolation control system

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