JPH09236200A - 液化天然ガス貯蔵タンク用メイブレン構造 - Google Patents

液化天然ガス貯蔵タンク用メイブレン構造

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JPH09236200A
JPH09236200A JP18612195A JP18612195A JPH09236200A JP H09236200 A JPH09236200 A JP H09236200A JP 18612195 A JP18612195 A JP 18612195A JP 18612195 A JP18612195 A JP 18612195A JP H09236200 A JPH09236200 A JP H09236200A
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JP
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membrane
stress
wrinkles
wrinkle
ring
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JP18612195A
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English (en)
Inventor
Seikin Kin
青均 金
Seiko Ko
性浩 洪
仁 ▲ソー▼ ▲ユン▼
Jinsoo Yun
Eikei Kin
榮奎 金
Jinki Den
仁基 田
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Korea Gas Corp
Original Assignee
Korea Gas Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最も簡単な構造を取りながらも、他の従来の
メンブレンに比して応力が均一に分布し、特に圧力及び
温度荷重が作用した時に皺の曲率は多少大きくなるが、
皺の高さは減少するので、非常に実用的で安定した液化
天然ガス貯蔵タンク用メンブレン構造を提供することで
ある。 【構成】 板材の外縁部からアンカーボルト固定用孔の
方に直線方向に十字形をなす四つの皺と、前記四つの皺
の端部に連結される環状外面及び前記環状外面と一体的
で対称である環状内面でなったリング節とから構成させ
る液化天然ガス貯蔵タンク用メンブレン構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化天然ガス貯蔵用タン
ク用メンブレンの改善された構造に関するもので、詳し
くは板材の一部にリング節と皺が互いに組み合わされた
リング節式メンブレン(Ring Knot Mebr
ane)と分離されたリング節式メンブレンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液化天然ガスは大気圧下で沸騰
点が−162℃である超低温液体(Cryogenic
liquid)で、大型タンクに貯蔵されることが一
般的であり、貯蔵タンクは垂直円筒形に二重構造で構成
される。内部タンクで使用されるメンブレンは低温脆性
に強い材質を使用し、外部タンクである側板はPC(P
restressed Concrete)又は炭素鋼
を使用して作り、内部及び外部タンク間には断熱材をい
れて、タンク外部からの侵入熱量による気化ガス(bo
il−off gas)の発生が最小になるように製作
する。
【0003】超低温貯蔵タンクにおけるメンブレンとい
うのは材質が温度と荷重の変化に対して自由に膨張と収
縮できるよう設計、製作した特殊板材を意味するもの
で、タンクの側面と底面に設置されて超低温液体の漏洩
を防止する密封機能を一次に担当し、熱荷重による疲労
荷重(fatgue cyclic load)を耐え
ながら液圧又は自重量等により発生する荷重を吸収して
断熱パネル(insulation panel)に伝
達する機能を有する。
【0004】従来のメンブレンとして、図1に示す日本
国特公昭50−21008号に公知された波形板は温度
変化による膨張収縮を吸収する連続の六角形態(蜂巣構
造)の皺を形成し、各皺が互いに120゜の角度でY字
形の交点を形成する皺板である。このような構造の単一
皺の蜂巣構造形は応力解釈が難解であり、プレス加工に
よる製作施工が難しく、残留応力が存在するという欠点
があった。
【0005】又、図2に示す日本国特公昭60−149
59号に公知された無曲率低温タンクは断面三角形の三
角皺と、この三角皺に直交する梯形皺の頂上面に前記三
角皺を嵌め込んで起立させ、頂上部と会って対向する一
対の三角面と、各々の三角面の両辺と前記三角皺を面積
の過不足なしに折曲形成されて連結する4つの平行四辺
形の四角面とを有する成形板体を備えるものであるが、
このような三角及び四角皺の組合型のメンブレン構造は
応力構造は応力解釈が難解であり、残留応力が存在し、
高価の製作費用がかかり、成形加工の困難もあった。
【0006】また、図3に示す日本国特公昭60−32
079号に公知されたメンブレンの伸縮構造は低温液化
ガスタンクのメンブレン表面に突出成形された皺が少な
くとも1つの集結部に分岐配列されている伸縮構造で、
集結部には平板部に対して上部が隆起した形状に折曲成
形されており、上部と前記皺は両側の折曲面を嵌め込ん
で連結するように結合され溶接形成されていることを特
徴とするが、応力解釈が困難であり、応力集中現象が発
生し、残留応力が存在し、製作施工時の困難があった。
【0007】又、図4に示す日本国特公昭62−124
39号に公知された単一三角皺式メンブレンは三角形の
リング節が色々の形態に結合されているが、応力解釈が
困難であり、応力集中現象が発生し、残留応力が存在
し、製作施工時の困難があった。
【0008】又、図5に示す日本国特公昭62−467
59号に公知されたメンブレン構造はユニット皺の一方
及び他方の横断形状がゆるやかな屈曲波の形状であり、
かつ縦断面の両端部がゆるやかな屈曲面を形成して平板
部に接続し、平板に対して立体的に緩慢に突出した表面
形状を有するように形成され、さらに前記ユニットメン
ブレンが相互溶接結合したことを特徴とするが、応力集
中現象があり、残留応力が存在し、回転熱収縮が発生し
た。
【0009】
【発明を解釈しようとする課題】このように従来のメン
ブレンの種類が多く公知されているが、これらを類型別
に再び区分しその問題を具体的に指摘する。三角皺と梯
形皺が互いに交差する構造(以下、”第1皺式メンブレ
ン”という)は底面と壁が触れ合うコーナー部と皺の曲
線形状が鋭利な部分に多くの応力集中現象が発生すると
いう問題点がある。
【0010】又、ステンレス板の2つの平行な皺が互い
に直角形態に交差する構造(以下”第2複列皺式メンブ
レン”という)は二重並列皺の熱変形に対する吸収作用
により回転収縮(rotational contra
ction)の挙動が発生し、このような回転収縮変形
が互いに反対方向に対称作用することにより皺の変形は
互いに均衡を維持するように設計されたので問題となら
ないが、仮に熱変形が外部条件により均衡が砕けると、
局部的に酷い熱応力集中現象が発生して、深刻な問題点
を提起することもできる。
【0011】しかし、溶接施工,成形製作,応力解釈面
では第1皺式メンブレンより容易である。このメンブレ
ンのコーナー部分での曲率半径は比較的大きくゆるやか
であるため、第1皺式メンブレンよりはこの部分での局
部的応力集中が発生する憂いが小さい。
【0012】又、板材の端部をフランジ折曲形状を作っ
た後、その頂上部を互いに突き合せた形態に接触して溶
接した構造(以下、”第3皺式メンブレン”という)は
二枚板材を溶接結合して成形した形態のメンブレンで、
製作が容易であるが、成形加工及び溶接技術が非常に優
秀である時にだけ品質の安定性が確保できる。
【0013】又、メンブレン板に皺がない構造(以下”
第4皺式メンブレン”という)はLNG運搬船に主に使
用されている非皺式メンブレンで、熱膨張係数が非常に
小さいインバー(invar)材質を使用したメンブレ
ンである。インバー材質は低温で熱収縮率が非常に優秀
であるが、値段が高く購入しやすくない点等で制約を受
けている。従って、本発明は前述した従来の問題点を改
善するためのもので、本発明の目的はリング節と皺が組
み合わされている対称形態で、製造時に便利で簡単な構
造を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的はメンブレンに圧力及び
温度荷重が作用した時に皺の曲率は多少大きくなるが皺
の高さは減少するようにして、非常に実用的で安定なメ
ンブレンを提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、メンブレンに圧力が作用した時に応力が均一に分
布し、低い応力水準を維持することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1実施例によるメンブレン構造は、板材の
外縁部からアンカーボルト固定用孔の方に直線方向に十
字形をなす4つの皺と、前記4つの皺の端部に連結され
る環状外面及び前記環状外面と一体的で対称である環状
内面でなったリング節とから構成される。
【0016】本発明の第2実施例によるメンブレン構造
は板材の外縁部からアンカーボルト固定用孔の方に直線
方向に向い、屈曲形状の前端屈曲部を有する4つの屈曲
皺と、前記前端屈曲部から一定間隔を置いて形成された
環状外面及び前記環状外面と一体的で対称である環状内
面でなったリング節とから構成される。
【0017】
【実施例】
(第1実施例) 本発明による第1実施例が図6〜図8
に図示されている。先ず単位メンブレン板材Aが四角形
に備えられている。この四角形は説明の便宜のための形
状で、大抵のものは円形に構成される。メンブレンは使
用状態が極低温であり、脈動する流体荷重を受けるた
め、材質選定と設計側面で応力変形挙動解釈は非常に重
要である。メンブレン材質としては、ステンレス鋼、ア
ルミニウム合金、インバー、9%Ni鋼等が使用され、
SUS材の場合1.2〜2.0mm厚さのオーステナイ
ト系ステンレス鋼が最も多く使用されている。
【0018】所定大きさの板材Aの外縁部1からアンカ
ーボルト固定用孔9側に直接方向に十字形を成す4つの
皺10が形成されている。前記4つの皺はそれぞれ同一
断面を有し、同一曲率を有する。各々の皺の左側面12
とこれと一体である右側面13の曲率は同一である。こ
のように板材Aに所定の曲率を有する4つの皺10を形
成することにより、板材Aの断面中立軸が伸縮して応力
が生じないようにする。前記4つの皺10は十字形に形
成されるが、アンカーボルト固定用孔9から所定直径ま
での皺間は直接交差しない。
【0019】前記所定の直径を外径としアンカーボルト
固定用孔9から前記外径より小さい直径を内径とする環
状リング節2を形成し、アンカーボルト固定用孔9を中
心として位置するようにする。環状リング節2は4つの
皺10が交差するように交差部の役割をする。リング節
は環状内面4とこれと一体の外面5とから構成され、こ
れら内面4と外面5の曲率は同一である。板材から隆起
された前記4つの皺及びリング節の高さ、つまり平板材
Aから皺の頂上部とリング節の頂上部までの高さは同じ
とすることが望ましい。
【0020】前記4つの皺及びリング節の断面はおおよ
そ半円形、または横方向直径が縦方向直径より小さい楕
円形であることもできる。このように、本発明による単
位板材は全体的に対称形態を取るので、製作が容易であ
るものである。前述した単位板材Aは皺とリング節が一
体的に製造するためにプレス加工により形成することが
望ましい。単位板材Aはパネル板材(図示せず)により
固定されるが、板材の費用を節減ずるために単位板材A
はパネル板材の厚さはパネル板材の厚さより厚いものが
望ましい。例えば、プレス加工する単位板材は2mmの
ステンレス鋼板を使用し、折曲加工をするパネル板材は
1.2mmのステンレス鋼板を使用することができる。
【0021】メンブレン構造物の応力挙動解釈はメンブ
レン節(membrane knot)の複雑な3次元
形状のため理論的に解釈することが難しいため、これま
で実験的解釈に依存した。本発明は有限要素法を用いて
超低温タンクにおいて最も重要な構造物であるメンブレ
ンの応力変形挙動を解釈し既存のモデルと比較し検討す
ることにより、既存の問題点を克服し、新しい形態のメ
ンブレンモデル開発とこのモデルの最適化設計を提供し
ようとする。メンブレン板の幾何学的対称性を考慮しモ
デルを1/4に分割して三次元挙動解釈W遂行した。メ
ンブレン板には貯蔵液体の圧力により皺に垂直に作用す
る均一分布荷重と−162℃の超低温液体による熱収縮
と熱膨張効果が作用するため、これらによる影響を同時
に考慮して有限要素解釈をした。
【0022】図9,図10及び図11はメンブレンの有
限要素解釈のための有限要素網を示すもので、1100
〜1300個の軸対称四角形要素と120〜1400個
の要素節点で構成されており、メンブレンの形状は機能
上構造が非常に複雑であるため、四角形メッシュ構造は
構造物の形状特性に合うように再構成させ、特に皺端
部、リング節、皺とリング節が相互に会う部分は図面に
示すようにより微細な要素に分割した。ここで、有限要
素解釈用プログラムはMARC(”mARC Use
r’s Manual ”1993,Version
K.5,MARCAnalysis Research
Co.)を使用し、メンブレン板材に実際に作用する
荷重条件に最も近似する境界条件を代入した。
【0023】数値解釈に使用する材質特性又は境界条件
に関するシュミレーションデータ値は表1に示し、本発
明のメンブレンの解釈モデルを逐行するための境界条件
は図12のようである。
【0024】
【表1】
【0025】図12において境界面(Boundar
y)1は、Y軸方向の変移とX,Y軸方向の回転変移を
それぞれ排除し、境界面(Boundary)2はX軸
方向の変移とY,Z軸方向の回転変移がないものと仮定
した。又、リング節及び皺を除外した平板部はZ軸方向
の変移がない状態で解釈した。他の比較例(図9及び図
10)のモデルに対する境界条件も本発明のメンブレン
のリング節式境界条件と同じに適用した。
【0026】コンピューターシュミレーションを遂行し
たモデルは既存に開発されたメンブレン中の代表的な例
と言えるフランスのテクニガズ(Techni ga
z)メンブレン(図2;第1皺式メンブレンに該当)、
本発明によるリング節式メンブレン(RM)である。メ
ンブレンをより正確に解釈するために板材の厚さを液と
接触する上面(Layer1)、厚さの中間面(Lay
er2)及び下面(Layer3)の三部分に分けて数
値的結果を得た図13,図14及び図15はメンブレン
板材にかかる等価ボンミーゼス応力(Equivale
nt Von Mises Stress)分布図を示
す。三種のモデル解釈において、メンブレン上面で発生
する等価ボンミーゼス応力は、図13a、図14a及び
図15Aaに示すように、テクニガズメンブレンが10
5Kg、カワサキメンブレンが78kg、本発明のメン
ブレンが32Kgであると解釈された。又は、メンブレ
ンの中間面で現れる等価ボンミーゼス応力はテクニガズ
メンブレンが最も大きい61Kg、カワサキメンブレン
は35Kg、本発明のメンブレンは最も小さい21Kg
程度と現れた。
【0027】これらの計算結果によると、テクニガザメ
ンブレンは応力集中度が局部的に高いが、応力分布度は
比較的均一に解釈され、カワサキメンブレンは応力集中
度は相対的に低いが、少し不均一に分布されて回転変形
挙動の不安定性を現し、本発明のリング節式メンブレン
は応力が対称に均一に分布し、応力集中度でもテクニガ
ズメンブレン対比約65.6%、カワサキメンブレン対
比40%の水準を維持することから、既存の二種のメン
ブレンモデルに比して非常に優秀な性能を現す。また、
メンブレンにおいて最も脆弱な部位を指摘している十字
節部と皺部位を三種のモデルに対して互いに比較した結
果、本発明のリング節式メンブレンモデルが21〜32
Kgで最も安定したものと解釈された。
【0028】図13aはテクニガズメンブレン上面にか
かる引張又は圧縮応力分布度を示すもので、板材の平板
部と皺が交差する皺においては節部で84Kg程度の最
大圧縮応力が作用するが、図13bの中間面皺においう
ては上下面で発生する引張応力と圧縮応力が相殺して応
力が現れない。テクニガズメンブレン板に作用する液荷
重は皺板に均一に圧力荷重で作用し、この時の皺頂上部
は皺側面に加わる圧力荷重の影響が相対的に大きく作用
することと現れた。従って、皺の頂上部がふつくらと変
わる少変形(small displacement)
を起こすので皺板で圧縮変形が発生し、温度荷重はタン
ク内のメンブレンを収縮させることになるが、温度変化
によりスリップ現象が起こって引張変形として挙動する
ことになる。
【0029】図14aのカワサキメンブレンの上面で
は、78Kg程度の最大引張応力が皺の終わる付近に作
用しており、図14bの中間面では、35Kg程度の引
張と圧縮応力が皺の終わる付近で不均一に発生する現象
を現している。カワサキメンブレンの場合は、テクニガ
ズメンブレンとは相違する挙動変動を現し、特に均一な
圧力荷重での皺部分の挙動は皺の頂上部の高さが低くな
る形態に変形が起こり、その結果、平板と皺が互いに接
するコーナー半径に大きい応力が集中されると現れた。
これはテクニガズメンブレンに比して皺部分での変形率
は大きくなるが、応力値は減少する結果を見せる。
【0030】図15aの本発明のリング節式メンブレン
においては、32Kg程度の引張応力が平板部と交差す
る皺付近で発生し、リング節の頂上部では26Kg程度
の圧縮応力が作用している。図15bの中間面では圧力
分布が完全に対称に均一に発生し、リング節頂上部と皺
が会う部位では約21Kgの圧縮応力が発生する。
【0031】数値的解釈結果によると、本発明のリング
節式メンブレンの特徴は前記二種類のモデルに比し応力
は完全に対称に分布し、リング節と皺間の応力差があま
りないという点である。本発明のリング節式メンブレン
において、リング節部分の挙動は、均一な圧力荷重が作
用している時に下部分に変形が起こる。即ち、節での変
形率は大きくなるが応力集中度は大きく減少し、これは
メンブレン板で発生する疲労破壊の原因を大きく緩和さ
せることができる。
【0032】本発明のリング節式メンブレンの場合、節
部分で応力が小さく発生していることはメンブレン構造
物の安定性側面で非常に重要な利点となることができ
る。又、温度の変化による収縮変形はテクニガズメンブ
レンのような方式の変形挙動が起こり、このような圧力
及び温度変化による挙動と組合して全体的な挙動解釈を
するとよい。
【0033】このように有限要素プログラムを用いた数
値解釈結果によると、応力集中度又は応力分布度面で本
発明のメンブレンが最も優秀に現れ、テクニガズメンブ
レン又はカワサキメンブレンは応力が大きくかかるもの
と解釈されたが、強度上には問題点がなかった。
【0034】以上、超低温貯蔵タンクに広く使用される
代表的な三種のメンブレンモデルについて有限要素解釈
法を用いて応力変形挙動解釈をした。テクニガズメンブ
レン、カワサキメンブレン、本発明のリング節式メンブ
レンについての挙動解釈を遂行した結果、三種のメンブ
レンは全て平板部と皺が互いに接するコーナー部分と皺
節に大きい応力が集中する現象を現した。メンブレンモ
デルの板材中間にかかる応力集中度は、テクニガズメン
ブレンが61Kg、カワサキメンブレンが35Kg、リ
ング節式メンブレンが21Kgであるとそれぞれ現れ、
超低温液体が接触する上面では、テクニガズメンブレン
が105Kg、カワサキメンブレンが78Kg、リング
節式メンブレンが32Kgであると解釈された。
【0035】本発明のリング節式メンブレンは、応力集
中度又は応力分布において、他のメンブレンモデルに比
して対称にかつ均一に分布しながらも最も安定したもの
と解釈された。この結果、船舶用貯蔵タンク用メンブレ
ンで液圧力変動荷重により特に問題となる疲労寿命を大
きく延長させ得るという点で非常に重要である。
【0036】(第2実施例)本発明による第2実施例が
図16及び図17に図示されている。先ず、単位メンブ
レン板材Bが四角形として備えられている。メンブレン
材質は第1実施例と同一である。
【0037】所定大きさの板材Bの外縁部21のおおよ
そ中央からアンカーボルト固定用孔9側に直線方向に向
かう四つの皺20が形成されている。前記四つの皺はそ
れぞれ同一断面を有し、同一曲率を有する。各々の皺の
左側面23とこれと一体である右側面24の曲率は同一
であり、皺の前端部31は屈曲されて板材に連結され
る。このように板材Bに所定の曲率を有する四つの皺2
0を形成することにより、板材Bの断面中立立軸が伸縮
して応力が生じないようにする。アンカーボルト固定用
孔9から所定直径で前端屈曲部31が形成されて皺間は
直交交差しない。
【0038】本発明のリング節25はアンカーボルト固
定用孔9から所定間隔を置いて形成された環状内面27
とこの環状内面と一体的であり対称である環状外面28
とから構成され、前記皺20とともにプレス加工で形成
する。環状リング節25は四つの皺20から隔たって構
成されることが重要であり、環状内面27と外面28の
曲率は同一である。板材から隆起された前記四つの皺及
びリング節の高さ、つまり平板材Bから皺の頂上部まで
の高さは同じにすることが望ましい。前記四つの皺及び
リング節の断面はおおよそ半円形、又は横方向直径が縦
方向直径より小さい楕円形であることもできる。
【0039】このように、本発明による単位板材は全体
的に対称形態を取るので、製作が容易であるものであ
る。本実施例においても、前記第1実施例と同様な環境
でコンピュータシミュレーションを遂行した。ここで
は、メンブレンをより正確に解釈するために、板材の厚
さを液と接触する上面(Layer1)、厚さの中間面
(Layer2)及び下面(Layer3)の三部分に
分けて数値的結果を得た。
【0040】図15はリング節式メンブレン板材にかか
る等価ボンミーゼス分布度を示す。前述した実験の結
果、リング節式メンブレンの上面で発生する等価ボンミ
ーゼス応力は、図15aに示すように、32Kgである
と解釈された。又、リング節式メンブレンの中間面での
等価ボンミーゼス応力は21Kg程度と現れた。これら
計算結果によると、リング節式メンブレンは応力が対称
に均一に分布し、応力集中度で優秀な性能を現すが、メ
ンブレンで最も脆弱な部位と指摘しているリング節と皺
部位には21〜23Kgの応力が発生した。
【0041】このようにリング節頂上部とリング皺が会
う部位では約21Kgの圧縮応力が発生するので、リン
グ節頂上部とリング皺が会う部位で圧縮応力が発生しな
いようにするためにはこれらを分離させる必要があり、
これを解決するために、本発明による分離されたリング
節皺式メンブレンの設計と解釈を遂行した。
【0042】本発明による分離されたリング節皺式メン
ブレンの基本形状は本発明者が開発したリング節皺式メ
ンブレンのリング節と皺間に一定距離を置いて分離させ
ることにより応力集中と応力水準を減少させるためのも
ので、このようなメンブレンの主設計変数としては、表
2及び図17に提示したようにねアンカーボルト固定用
孔からリング節の頂点間の距離をa、リング節の頂点と
分離された皺の頂点間をbとし、各々の大きさを変化さ
せながら解釈を遂行した。
【0043】
【表2】
【0044】本発明の分離されたリング節式メンブレン
に適用した与えられた境界条件は既存のメンブレン及び
リング節式メンブレンの解釈に使用されたものと同じで
あり、材質の物値性及び厚さに関する資料もリング節皺
式メンブレンと同様に解釈した。シミュレーションの結
果はメンブレンセルが液体と接する面(Layer1)
と中立面(Layer2)に対する等価ボンミーゼス応
力として図18〜図25に提示されている。図18〜図
25を見るとねリング節式メンブレンに比して改良され
た本実施例の分離されたリング節式メンブレンの応力水
準が大きく減少したことがわかり、設計変数の変化によ
り応力集中度も減少させ得ることがわかる。
【0045】図27〜図31に示すように、リングの半
径を示すaが小さい本実施例の分離されたリング節式メ
ンブレンの場合、リング節の曲率半径があまり小さくて
リング節内側に応力が比較的大きくかかることがわか
り、aが大きい分離されたリング節式メンブレンタイプ
4の場合、リングの内側部分の大きさが大きくなって応
力集中減少は現れないが、剛性が減少して応力水準が増
加することが確認できた。リング節の中心から設計変数
aを変化させながら遂行した解釈の結果、aが100m
mである時に最適の応力水準と応力分布が得られること
が確認され、その後からタイプ2、3、4については設
計変数bのみを変化させて解釈を遂行した。
【0046】図27、図29〜図31で設計変数bが変
化することによる応力の変化を調べると、bが増加する
ほどに応力の水準が低くなり、リング節と皺が会う部位
での応力集中度が大きく減少させることを確認した。し
かし、bの距離があまり遠くなる場合、応力水準の減少
は大変微弱であるが、応力の分布に現れない、リング頂
上部と皺頂上部を示す設計変数bが120mm〜140
mmの値を有するものが応力水準や応力の集中度面でよ
いと予想し、この部分について解釈を進行した。
【0047】図32〜図36は図26のAC線の断面に
ついての応力の分布を示すもので、応力の分布は比較的
全てのモデルにら対して同一形状を取っており、設計変
数bの増減による応力水準の変化は一定しないが、bの
増加にされて少し増加してから120mm以上になる地
点からは減少する。
【0048】このような解釈結果から分かるように、設
計変数の過少又は過大でないようにして最適値を探すべ
きであり、設計変数bの場合は増加するにつれて応力の
水準が低くなる面では有利であるが、どの量を過ぎる場
合は応力分布面での不均一性とプレス加工範囲の大きさ
による加工比の増加を招来するため不利であると思われ
る。従って、aとbを最適にすることによりメンブレン
全体の応力水準を低め応力分布を均一にすると、メンブ
レンの安定性、特に疲労寿命を向上させることができ
る。
【0049】次に、メンブレンの溶接について説明す
る。超低温液体を貯蔵するために使用されるメンブレン
は貯蔵タンクの内部壁面と底面に設置されるので、次の
ように区分して溶接部位を分けることができる。 メンブレン板の重なる部位 メンブレン板とアングルコーナー メンブレン板とアングルピース メンブレン板とアンカー点
【0050】又、メンブレン溶接をするために洗浄され
たメンブレン板は縁部を溶接することによりメンブレン
板1組のメンブレンパネルに部分組立されてものを全て
検査し貯蔵タンク現場に送って設置工事を遂行すること
になる。メンブレン板を貯蔵タンクに設置する時に使用
される溶接には、アンカー点の円周溶接とメンブレン板
と板を重ねて溶接する二種の形態がある。
【0051】本発明によるリング節式メンブレンと分離
されたリング節式メンブレンの鋼板の接合は既存の重ね
溶接(Lap welding)とプラグ溶接(Plu
gwelding)方式を採択して接合させ、単位板材
とパネル板材が会う部分は重ね溶接方式で接合する。こ
のように単位板材とパネル板材を重ね溶接でメンブレン
構造に製作すると、単位板材はプレス加工で、パネル板
材は折曲加工で形成できることになる。これら二種の加
工法の利点を活かした接合方式により製作されたメンブ
レンの特徴を要約すると次のようである。
【0052】パネル板材の折曲加工により残留応力又
は応力集中現象を大きく緩和させることができる。プレ
ス加工をすると、加工部で、特に加工厚さの不均一な変
化により残留応力が発生するためアニーリング等の熱処
理をすべきであるが、折曲加工はこのような付加的処理
を必要としない。 プレス加工を行う金型が単純にかつ小さくなる。パネ
ル板材までプレス加工するとメンブレン全体を金型加工
すべきであるが、ここでは単位板材のみをプレス加工す
るので比較的加工法が易しく行われる。
【0053】プレス加工すべき単位板材は2mm以上
の鋼板を使用し、折曲加工すべきパネル板材は1.2m
mステンレス鋼板を使用して素材を大きく節約し得る可
能性を提示した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は最も簡単
な構造を取りながら他の従来のメンブレンに比して応力
が均一に分布し、かつただ23〜29%以下の応力水準
を現すほど優秀なもので、特に圧力及び温度荷重が作用
した時に皺の曲率は多少大きくなるが、皺の高さは減少
するので、非常に実用的で安定なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の単一皺の蜂巣構造形のメンブレン構造を
示す斜視図である。
【図2】従来の三角及び四角皺の組合型のメンブレン構
造を示す斜視図である。
【図3】従来の単一三角皺式メンブレン構造を示す平面
図である。
【図4】従来の単一三角皺式の色々の変形メンブレン構
造を示す斜視図である。
【図5】従来の複式皺式メンブレン構造を示す平面図及
び側面である。
【図6】本発明の第1実施例によるリング節式メンブレ
ン構造を示す斜視図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の側面図である。
【図9】テクニガズメンブレンの有限要素網である。
【図10】カワサキメンブレンの有限要素網である。
【図11】本発明によるリング節式メンブレンの有限要
素網である。
【図12】本発明によるリング節式メンブレンの境界条
件図である。
【図13】テクニガズメンブレンの等価ボンミーゼス応
力図である。
【図14】カワサキメンブレンの等価ボンミーゼス応力
図である。
【図15】本発明によるリング節式メンブレンの等価ボ
ンミーゼス応力図である。
【図16】本発明の第2実施例による分離されたリング
節式メンブレン構造を示す斜視図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図19】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図20】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図21】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図22】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図23】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図24】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図25】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図26】本発明の第1実施例及び第2実施例によるメ
ンブレン構造の平面図である。
【図27】本発明による第1実施例のリング節式メンブ
レンの図26のAB線についての応力分布図である。
【図28】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図29】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図30】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図31】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図32】リング節式メンブレンの図26のAB線につ
いての応力分布図である。
【図33】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図34】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図35】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図36】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【符号の説明】
A、B 板材 1、21 外縁部 2、25 環状リング 4、27 環状内面 5、28 環状外面 9 アンカーボルト固定用孔 10、20 皺 12、23 皺の左側面 13、24 皺の右側面 31 皺の前端部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【種類名】 明細書
【発明の名称】液化天然ガス貯蔵タンク用メイブレン構
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化天然ガス貯蔵タンク
メンブレンの改善された構造に関するもので、詳しく
は板材の一部にリング節と皺が互いに組み合わされたリ
ング節式メンブレン(Ring Knot Membr
ane)と分離されたリング節式メンブレンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液化天然ガスは大気圧下で沸騰
点が−162℃である超低温液体(Cryogenic
liquid)で、大型タンクに貯蔵されることが一
般的であり、貯蔵タンクは垂直円筒形に二重構造で構成
される。内部タンクで使用されるメンブレンは低温脆性
に強い材質を使用し、外部タンクである側板はPC(P
restressed Concrete)又は炭素鋼
を使用して作り、内部及び外部タンク間には断熱材をい
れて、タンク外部からの侵入熱量による気化ガス(bo
il−off gas)の発生が最小になるように製作
する。
【0003】超低温貯蔵タンクにおけるメンブレンとい
うのは材質が温度と荷重の変化に対して自由に膨張と収
縮できるよう設計、製作した特殊板材を意味するもの
で、タンクの側面と底面に設置されて超低温液体の漏洩
を防止する密封機能を一次に担当し、熱荷重による疲労
荷重(fatigue cyclic load)を耐
えながら液圧又は自重量等により発生する荷重を吸収し
て断熱パネル(insulation panel)に
伝達する機能を有する。
【0004】従来のメンブレンとして、図1に示す日本
国特公昭50−21008号に公知された波形板は温度
変化による膨張収縮を吸収する連続の六角形態(蜂巣構
造)の皺を形成し、各皺が互いに120°の角度でY字
形の交点を形成する皺板である。このような構造の単一
皺の蜂巣構造形は応力解釈が難解であり、プレス加工に
よる製作施工が難しく、残留応力が存在するという欠点
があった。
【0005】又、図2に示す日本国特公昭60−149
59号に公知された無曲率低温タンクは断面三角形の三
角皺と、この三角皺に直交する梯形皺の頂上面に前記三
角皺を嵌め込んで起立させ、頂上部と会って対向する一
対の三角面と、各々の三角面の両辺と前記三角皺を面積
の過不足なしに折曲形成されて連結する4つの平行四辺
形の四角面とを有する成形板体を備えるものであるが、
このような三角及び四角皺の組合型のメンブレン構造は
応力解釈が難解であり、残留応力が存在し、高価の製作
費用がかかり、成形加工の困難もあった。
【0006】また、図3に示す日本国特公昭60−32
079号に公知されたメンブレンの伸縮構造は低温液化
ガスタンクのメンブレン表面に突出成形された皺が少な
くとも1つの集結部に分岐配列されている伸縮構造で、
集結部には平板部に対して上部が隆起した形状に折曲成
形されており、上部と前記皺は両側の折曲面を嵌め込ん
で連結するように結合され溶接形成されていることを特
徴とするが、応力解釈が困難であり、応力集中現象が発
生し、残留応力が存在し、製作施工時の困難があった。
【0007】又、図4に示す日本国特公昭62−124
39号に公知された単一三角皺式メンブレンは三角形の
リング節が色々の形態に結合されているが、応力解釈が
困難であり、応力集中現象が発生し、残留応力が存在
し、製作施工時の困難があった。
【0008】又、図5に示す日本国特公昭62−467
59号に公知されたメンブレン構造はユニット皺の一方
及び他方の横断形状がゆるやかな屈曲波の形状であり、
かつ縦断面の両端部がゆるやかな屈曲面を形成して平板
部に接続し、平板に対して立体的に緩慢に突出した表面
形状を有するように形成され、さらに前記ユニットメン
ブレンが相互溶接結合したことを特徴とするが、応力集
中現象があり、残留応力が存在し、回転熱収縮が発生し
た。
【0009】
【発明を解釈しようとする課題】このように従来のメン
ブレンの種類が多く公知されているが、これらを類型別
に再び区分しその問題を具体的に指摘する。三角皺と梯
形皺が互いに交差する構造(以下、”第1皺式メンブレ
ン”という)は底面と壁が触れ合うコーナー部と皺の曲
線形状が鋭利な部分に多くの応力集中現象が発生すると
いう問題点がある。
【0010】又、ステンレス板の2つの平行な皺が互い
に直角形態に交差する構造(以下”第2複列皺式メンブ
レン”という)は二重並列皺の熱変形に対する吸収作用
により回転収縮(rotational contra
ction)の挙動が発生し、このような回転収縮変形
が互いに反対方向に対称作用することにより皺の変形は
互いに均衡を維持するように設計されたので問題となら
ないが、仮に熱変形が外部条件により均衡が砕けると、
局部的に酷い熱応力集中現象が発生して、深刻な問題点
を提起することもできる。
【0011】しかし、溶接施工,成形製作,応力解釈面
では第1皺式メンブレンより容易である。このメンブレ
ンのコーナー部分での曲率半径は比較的大きくゆるやか
であるため、第1皺式メンブレンよりはこの部分での局
部的応力集中が発生する憂いが小さい。
【0012】又、板材の端部をフランジ折曲形状を作っ
た後、その頂上部を互いに突き合せた形態に接触して溶
接した構造(以下、”第3皺式メンブレン”という)は
二枚板材を溶接結合して成形した形態のメンブレンで、
製作が容易であるが、成形加工及び溶接技術が非常に優
秀である時にだけ品質の安定性が確保できる。
【0013】又、メンブレン板に皺がない構造(以下”
第4皺式メンブレン”という)はLNG運搬船に主に使
用されている非皺式メンブレンで、熱膨張係数が非常に
小さいインバー(invar)材質を使用したメンブレ
ンである。インバー材質は低温で熱収縮率が非常に優秀
であるが、値段が高く購入しやすくない点等で制約を受
けている。従って、本発明は前述した従来の問題点を改
善するためのもので、本発明の目的はリング節と皺が組
み合わされている対称形態で、製造時に便利で簡単な構
造を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的はメンブレンに圧力及び
温度荷重が作用した時に皺の曲率は多少大きくなるが皺
の高さは減少するようにして、非常に実用的で安定なメ
ンブレンを提供することにある。本発明のさらに他の目
的は、メンブレンに圧力が作用した時に応力が均一に分
布し、低い応力水準を維持することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1実施例によるメンブレン構造は、板材の
外縁部からアンカーボルト固定用孔の方に直線方向に十
字形をなす4つの皺と、前記4つの皺の端部に連結され
る環状外面及び前記環状外面と一体的で対称である環状
内面でなったリング節とから構成される。
【0016】本発明の第2実施例によるメンブレン構造
は板材の外縁部からアンカーボルト固定用孔の方に直線
方向に向い、屈曲形状の前端屈曲部を有する4つの屈曲
皺と、前記前端屈曲部から一定間隔を置いて形成された
環状外面及び前記環状外面と一体的で対称である環状内
面でなったリング節とから構成される。
【0017】
【実施例】 (第1実施例) 本発明による第1実施例が図6〜図8
に図示されている。先ず単位メンブレン板材Aが四角形
に備えられている。この四角形は説明の便宜のための形
状で、大抵のものは円形に構成される。メンブレンは使
用状態が極低温であり、脈動する流体荷重を受けるた
め、材質選定と設計側面で応力変形挙動解釈は非常に重
要である。メンブレン材質としては、ステンレス鋼、ア
ルミニウム合金、インバー、9%Ni鋼等が使用され、
SUS材の場合1.2〜2.0mm厚さのオーステナイ
ト系ステンレス鋼が最も多く使用されている。
【0018】所定大きさの板材Aの外縁部1からアンカ
ーボルト固定用孔9側に直線方向に十字形を成す4つの
皺10が形成されている。前記4つの皺はそれぞれ同一
断面を有し、同一曲率を有する。各々の皺の左側面12
とこれと一体である右側面13の曲率は同一である。こ
のように板材Aに所定の曲率を有する4つの皺10を形
成することにより、板材Aの断面中立軸が伸縮して応力
が生じないようにする。前記4つの皺10は十字形に形
成されるが、アンカーボルト固定用孔9から所定直径ま
での皺間は直接交差しない。
【0019】前記所定の直径を外径としアンカーボルト
固定用孔9から前記外径より小さい直径を内径とする環
状リング節2を形成し、アンカーボルト固定用孔9を中
心として位置するようにする。環状リング節2は4つの
皺10が交差するように交差部の役割をする。リング節
は環状内面4とこれと一体の外面5とから構成され、こ
れら内面4と外面5の曲率は同一である。板材から隆起
された前記4つの皺及びリング節の高さ、つまり平板材
Aから皺の頂上部とリング節の頂上部までの高さは同じ
とすることが望ましい。
【0020】前記4つの皺及びリング節の断面はおおよ
そ半円形、または横方向直径が縦方向直径より小さい楕
円形であることもできる。このように、本発明による単
位板材は全体的に対称形態を取るので、製作が容易であ
るものである。前述した単位板材Aは皺とリング節が一
体的に製造するためにプレス加工により形成することが
望ましい。単位板材Aはパネル板材(図示せず)により
固定されるが、板材の費用を節減するために単位板材A
の厚さはパネル板材の厚さより厚いものが望ましい。例
えば、プレス加工する単位板材は2mmのステンレス鋼
板を使用し、折曲加工をするパネル板材は1.2mmの
ステンレス鋼板を使用することができる。
【0021】メンブレン構造物の応力挙動解釈はメンブ
レン節(membrane knot)の複雑な3次元
形状のため理論的に解釈することが難しいため、これま
で実験的解釈に依存した。本発明は有限要素法を用いて
超低温タンクにおいて最も重要な構造物であるメンブレ
ンの応力変形挙動を解釈し既存のモデルと比較し検討す
ることにより、既存の問題点を克服し、新しい形態のメ
ンブレンモデル開発とこのモデルの最適化設計を提供し
ようとする。メンブレン板の幾何学的対称性を考慮しモ
デルを1/4に分割して三次元挙動解釈を遂行した。メ
ンブレン板には貯蔵液体の圧力により皺に垂直に作用す
る均一分布荷重と−162℃の超低温液体による熱収縮
と熱膨張効果が作用するため、これらによる影響を同時
に考慮して有限要素解釈をした。
【0022】図9,図10及び図11はメンブレンの有
限要素解釈のための有限要素網を示すもので、1100
〜1300個の軸対称四角形要素と1200〜1400
個の要素節点で構成されており、メンブレンの形状は機
能上構造が非常に複雑であるため、四角形メッシュ構造
は構造物の形状特性に合うように再構成させ、特に皺端
部、リング節、皺とリング節が相互に会う部分は図面に
示すようにより微細な要素に分割した。ここで、有限要
素解釈用プログラムはMARC(”MARCUser’
s Manual ”1993,Version K.
5,MARCAnalysis Research C
o.)を使用し、メンブレン板材に実際に作用する荷重
条件に最も近似する境界条件を代入した。
【0023】数値解釈に使用する材質特性又は境界条件
に関するシミュレーションデータ値は表1に示し、本発
明のメンブレンの解釈モデルを遂行するための境界条件
は図12のようである。
【0024】
【表1】
【0025】図12において境界面(Boundar
y)1は、Y軸方向の変移とX,Z軸方向の回転変移を
それぞれ排除し、境界面(Boundary)2はX軸
方向の変移とY,Z軸方向の回転変移がないものと仮定
した。又、リング節及び皺を除外した平板部はZ軸方向
の変移がない状態で解釈した。他の比較例(図9及び図
10)のモデルに対する境界条件も本発明のメンブレン
のリング節式境界条件と同じに適用した。
【0026】コンピューターシミュレーションを遂行し
たモデルは既存に開発されたメンブレン中の代表的な例
と言えるフランスのテクニガズ(Technigaz)
メンブレン(図2;第1皺式メンブレンに該当)、カワ
サキメンブレン(図5;第2複列皺式メンブレンに該
当)、本発明によるリング節式メンブレン(RM)であ
る。メンブレンをより正確に解釈するために板材の厚さ
を液と接触する上面(Layer1)、厚さの中間面
(Layer2)及び下面(Layer3)の三部分に
分けて数値的結果を得た図13,図14及び図15はメ
ンブレン板材にかかる等価ボンミーゼス応力(Equi
valent Von Mises Stress)分
布図を示す。三種のモデル解釈において、メンブレン上
面で発生する等価ボンミーゼス応力は、図13a、図1
4a及び図15Aaに示すように、テクニガズメンブレ
ンが105Kg/mm 、カワサキメンブレンが78k
/mm 、本発明のメンブレンが32Kg/mm
あると解釈された。又は、メンブレンの中間面で現れる
等価ボンミーゼス応力はテクニガズメンブレンが最も大
きい61Kg/mm 、カワサキメンブレンは35Kg
/mm 、本発明のメンブレンは最も小さい21Kg
mm 程度と現れた。
【0027】これらの計算結果によると、テクニガザメ
ンブレンは応力集中度が局部的に高いが、応力分布度は
比較的均一に解釈され、カワサキメンブレンは応力集中
度は相対的に低いが、少し不均一に分布されて回転変形
挙動の不安定性を現し、本発明のリング節式メンブレン
は応力が対称に均一に分布し、応力集中度でもテクニガ
ズメンブレン対比約65.6%、カワサキメンブレン対
比40%の水準を維持することから、既存の二種のメン
ブレンモデルに比して非常に優秀な性能を現す。また、
メンブレンにおいて最も脆弱な部位指摘している十字
節部と皺部位を三種のモデルに対して互いに比較した結
果、本発明のリング節式メンブレンモデルが21〜32
Kg/mm で最も安定したものと解釈された。
【0028】図13aはテクニガズメンブレン上面にか
かる引張又は圧縮応力分布度を示すもので、板材の平板
部と皺が交差する皺においては節部で84Kg/mm
程度の最大圧縮応力が作用するが、図13bの中間面皺
においうては上下面で発生する引張応力と圧縮応力が相
殺して応力が現れない。テクニガズメンブレン板に作用
する液荷重は皺板に均一に圧力荷重で作用し、この時の
皺頂上部は皺側面に加わる圧力荷重の影響が相対的に大
きく作用することと現れた。従って、皺の頂上部がふっ
くらと変わる少変形(Small displacem
ent)を起こすので皺板で圧縮変形が発生し、温度荷
重はタンク内のメンブレンを収縮させることになるが、
単位メンブレン板はアンカーボルトのように溶接された
状態であるので、温度変化によりスリップ現象が起こっ
て引張変形として挙動することになる。
【0029】図14aのカワサキメンブレンの上面で
は、78Kg/mm 程度の最大引張応力が皺の終わる
付近に作用しており、図14bの中間面では、35Kg
/mm 程度の引張と圧縮応力が皺の終わる付近で不均
一に発生する現象を現している。カワサキメンブレンの
場合は、テクニガズメンブレンとは相違する挙動変動を
現し、特に均一な圧力荷重での皺部分の挙動は皺の頂上
部の高さが低くなる形態に変形が起こり、その結果、平
板と皺が互いに接するコーナー半径に大きい応力が集中
されると現れた。これはテクニガズメンブレンに比して
皺部分での変形率は大きくなるが、応力値は減少する結
果を見せる。
【0030】図15aの本発明のリング節式メンブレン
においては、32Kg/mm 程度の引張応力が平板部
と交差する皺付近で発生し、リング節の頂上部では26
Kg/mm 程度の圧縮応力が作用している。図15b
の中間面では圧力分布が完全に対称に均一に発生し、リ
ング節頂上部と皺が会う部位では約21Kg/mm
圧縮応力が発生する。
【0031】数値的解釈結果によると、本発明のリング
節式メンブレンの特徴は前記二種類のモデルに比し応力
は完全に対称に分布し、リング節と皺間の応力差があま
りないという点である。本発明のリング節式メンブレン
において、リング節部分の挙動は、均一な圧力荷重が作
用している時に下部分に変形が起こる。即ち、節での変
形率は大きくなるが応力集中度は大きく減少し、これは
メンブレン板で発生する疲労破壊の原因を大きく緩和さ
せることができる。
【0032】本発明のリング節式メンブレンの場合、節
部分で応力が小さく発生していることはメンブレン構造
物の安定性側面で非常に重要な利点となることができ
る。又、温度の変化による収縮変形はテクニガズメンブ
レンのような方式の変形挙動が起こり、このような圧力
及び温度変化による挙動と組合して全体的な挙動解釈を
するとよい。
【0033】このように有限要素プログラムを用いた数
値解釈結果によると、応力集中度又は応力分布度面で本
発明のメンブレンが最も優秀に現れ、テクニガズメンブ
レン又はカワサキメンブレンは応力が大きくかかるもの
と解釈されたが、強度上には問題点がなかった。
【0034】以上、超低温貯蔵タンクに広く使用される
代表的な三種のメンブレンモデルについて有限要素解釈
法を用いて応力変形挙動解釈をした。テクニガズメンブ
レン、カワサキメンブレン、本発明のリング節式メンブ
レンについての挙動解釈を遂行した結果、三種のメンブ
レンは全て平板部と皺が互いに接するコーナー部分と皺
節に大きい応力が集中する現象を現した。メンブレンモ
デルの板材中間にかかる応力集中度は、テクニガズメン
ブレンが61Kg/mm 、カワサキメンブレンが35
Kg/mm 、リング節式メンブレンが21Kg/mm
であるとそれぞれ現れ、超低温液体が接触する上面で
は、テクニガズメンブレンが105Kg/mm 、カワ
サキメンブレンが78Kg/mm 、リング節式メンブ
レンが32Kg/mm であると解釈された。
【0035】本発明のリング節式メンブレンは、応力集
中度又は応力分布において、他のメンブレンモデルに比
して対称にかつ均一に分布しながらも最も安定したもの
と解釈された。この結果、船舶用貯蔵タンク用メンブレ
ンで液圧力変動荷重により特に問題となる疲労寿命を大
きく延長させ得るという点で非常に重要である。
【0036】(第2実施例)本発明による第2実施例が
図16及び図17に図示されている。先ず、単位メンブ
レン板材Bが四角形として備えられている。メンブレン
材質は第1実施例と同一である。
【0037】所定大きさの板材Bの外縁部21のおおよ
そ中央からアンカーボルト固定用孔9側に直線方向に向
かう四つの皺20が形成されている。前記四つの皺はそ
れぞれ同一断面を有し、同一曲率を有する。各々の皺の
左側面23とこれと一体である右側面24の曲率は同一
であり、皺の前端部31は屈曲されて板材に連結され
る。このように板材Bに所定の曲率を有する四つの皺2
0を形成することにより、板材Bの断面中立軸が伸縮し
て応力が生じないようにする。アンカーボルト固定用孔
9から所定直径で前端屈曲部31が形成されて皺間は
接交差しない。
【0038】本発明のリング節25はアンカーボルト固
定用孔9から所定間隔を置いて形成された環状内面27
とこの環状内面と一体的であり対称である環状外面28
とから構成され、前記皺20とともにプレス加工で形成
する。環状リング節25は四つの皺20から隔たって構
成されることが重要であり、環状内面27と外面28の
曲率は同一である。板材から隆起された前記四つの皺及
びリング節の高さ、つまり平板材Bから皺の頂上部とリ
ング節の頂上部までの高さは同じにすることが望まし
い。前記四つの皺及びリング節の断面はおおよそ半円
形、又は横方向直径が縦方向直径より小さい楕円形であ
ることもできる。
【0039】このように、本発明による単位板材は全体
的に対称形態を取るので、製作が容易であるものであ
る。本実施例においても、前記第1実施例と同様な環境
でコンピュータシミュレーションを遂行した。ここで
は、メンブレンをより正確に解釈するために、板材の厚
さを液と接触する上面(Layer1)、厚さの中間面
(Layer2)及び下面(Layer3)の三部分に
分けて数値的結果を得た。
【0040】図15はリング節式メンブレン板材にかか
る等価ボンミーゼス分布度を示す。前述した実験の結
果、リング節式メンブレンの上面で発生する等価ボンミ
ーゼス応力は、図15aに示すように、32Kg/mm
であると解釈された。又、リング節式メンブレンの中
間面での等価ボンミーゼス応力は21Kg/mm 程度
と現れた。これら計算結果によると、リング節式メンブ
レンは応力が対称に均一に分布し、応力集中度で優秀な
性能を現すが、メンブレンで最も脆弱な部位と指摘して
いるリング節と皺部位には21〜23Kg/mm の応
力が発生した。
【0041】このようにリング節頂上部とリング皺が会
う部位では約21Kg/mm の圧縮応力が発生するの
で、リング節頂上部とリング皺が会う部位で圧縮応力が
発生しないようにするためにはこれらを分離させる必要
があり、これを解決するために、本発明による分離され
たリング節皺式メンブレンの設計と解釈を遂行した。
【0042】本発明による分離されたリング節皺式メン
ブレンの基本形状は本発明者が開発したリング節皺式メ
ンブレンのリング節と皺間に一定距離を置いて分離させ
ることにより応力集中と応力水準を減少させるためのも
ので、このようなメンブレンの主設計変数としては、表
2及び図17に提示したように、アンカーボルト固定用
孔からリング節の頂点間の距離をa、リング節の頂点と
分離された皺の頂点間の距離をbとし、各々の大きさを
変化させながら解釈を遂行した。
【0043】
【表2】
【0044】本発明の分離されたリング節式メンブレン
に適用した与えられた境界条件は既存のメンブレン及び
リング節式メンブレンの解釈に使用されたものと同じで
あり、材質の物値性及び厚さに関する資料もリング節皺
式メンブレンと同様に解釈した。シミュレーションの結
果はメンブレンセルが液体と接する面(Layer1)
と中立面(Laser2)に対する等価ボンミーゼス応
力として図18〜図25に提示されている。図18〜図
25を見るとリング節式メンブレンに比して改良された
本実施例の分離されたリング節式メンブレンの応力水準
が大きく減少したことがわかり、設計変数の変化により
応力集中度も減少させ得ることがわかる。
【0045】図27〜図31に示すように、リングの半
径を示すaが小さい本実施例の分離されたリング節式メ
ンブレンの場合、リング節の曲率半径があまり小さくて
リング節内側に応力が比較的大きくかかることがわか
り、aが大きい分離されたリング節式メンブレンタイプ
4の場合、リングの内側部分の大きさが大きくなって応
力集中減少は現れないが、剛性が減少して応力水準が増
加することが確認できた。リング節の中心から設計変数
aを変化させながら遂行した解釈の結果、aが100m
mである時に最適の応力水準と応力分布が得られること
が確認され、その後からタイプ2、3、4については設
計変数bのみを変化させて解釈を遂行した。
【0046】図27、図29〜図31で設計変数bが変
化することによる応力の変化を調べると、bが増加する
ほどに応力の水準が低くなり、リング節と皺が会う部位
での応力集中度が大きく減少させることを確認した。し
かし、bの距離があまり遠くなる場合、応力水準の減少
は大変微弱であるが、応力の分布が均等に現れ、リング
頂上部と皺頂上部を示す設計変数bが120mm〜14
0mmの値を有するものが応力水準や応力の集中度面で
よいと予想し、この部分について解釈を進行した。
【0047】図32〜図36は図26のAC線の断面に
ついての応力の分布を示すもので、応力の分布は比較的
全てのモデルに対して同一形状を取っており、設計変数
bの増減による応力水準の変化は一定しないが、bの増
加にされて少し増加してから120mm以上になる地点
からは減少する。
【0048】このような解釈結果から分かるように、設
計変数の過少又は過大でないようにして最適値を探すべ
きであり、設計変数bの場合は増加するにつれて応力の
水準が低くなる面では有利であるが、どの量を過ぎる場
合は応力分布面での不均一性とプレス加工範囲の大きさ
による加工比の増加を招来するため不利であると思われ
る。従って、aとbを最適にすることによりメンブレン
全体の応力水準を低め応力分布を均一にすると、メンブ
レンの安定性、特に疲労寿命を向上させることができ
る。
【0049】次に、メンブレンの溶接について説明す
る。超低温液体を貯蔵するために使用されるメンブレン
は貯蔵タンクの内部壁面と底面に設置されるので、次の
ように区分して溶接部位を分けることができる。 メンブレン板の重なる部位 メンブレン板とアングルコーナー メンブレン板とアングルピース メンブレン板とアンカー点
【0050】又、メンブレン溶接をするために洗浄され
たメンブレン板は縁部と縁部を溶接することによりメン
ブレン板が1組のメンブレンパネルに部分組立されても
のを全て検査し貯蔵タンク現場に送って設置工事を遂行
することになる。メンブレン板を貯蔵タンクに設置する
時に使用される溶接には、アンカー点の円周溶接とメン
ブレン板と板を重ねて溶接する二種の形態がある。
【0051】本発明によるリング節式メンブレンと分離
されたリング節式メンブレンの鋼板の接合は既存の重ね
溶接(Lap welding)とプラグ溶接(Plu
gwelding)方式を採択して接合させ、単位板材
とパネル板材が会う部分は重ね溶接方式で接合する。こ
のように単位板材とパネル板材を重ね溶接でメンブレン
構造に製作すると、単位板材はプレス加工で、パネル板
材は折曲加工で形成できることになる。これら二種の加
工法の利点を活かした接合方式により製作されたメンブ
レンの特徴を要約すると次のようである。
【0052】パネル板材の折曲加工により残留応力又
は応力集中現象を大きく緩和させることができる。プレ
ス加工をすると、加工部で、特に加工厚さの不均一な変
化により残留応力が発生するためアニーリング等の熱処
理をすべきであるが、折曲加工はこのような付加的処理
を必要としない。 プレス加工を行う金型が単純にかつ小さくなる。パネ
ル板材までプレス加工するとメンブレン全体を金型加工
すべきであるが、ここでは単位板材のみをプレス加工す
るので比較的加工法が易しく行われる。
【0053】プレス加工すべき単位板材は2mm以上
の鋼板を使用し、折曲加工すべきパネル板材は1.2m
mステンレス鋼板を使用して素材を大きく節約し得る可
能性を提示した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は最も簡単
な構造を取りながら他の従来のメンブレンに比して応力
が均一に分布し、かつただ23〜29%以下の応力水準
を現すほど優秀なもので、特に圧力及び温度荷重が作用
した時に皺の曲率は多少大きくなるが、皺の高さは減少
するので、非常に実用的で安定なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の単一皺の蜂巣構造形のメンブレン構造を
示す斜視図である。
【図2】従来の三角及び四角皺の組合型のメンブレン構
造を示す斜視図である。
【図3】従来の単一三角皺式メンブレン構造を示す平面
図である。
【図4】従来の単一三角皺式の色々の変形メンブレン構
造を示す斜視図である。
【図5】従来の複式皺式メンブレン構造を示す平面図及
び側面図である。
【図6】本発明の第1実施例によるリング節式メンブレ
ン構造を示す斜視図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の側面図である。
【図9】テクニガズメンブレンの有限要素網である。
【図10】カワサキメンブレンの有限要素網である。
【図11】本発明によるリング節式メンブレンの有限要
素網である。
【図12】本発明によるリング節式メンブレンの境界条
件図である。
【図13】テクニガズメンブレンの等価ボンミーゼス応
力図である。
【図14】カワサキメンブレンの等価ボンミーゼス応力
図である。
【図15】本発明によるリング節式メンブレンの等価ボ
ンミーゼス応力図である。
【図16】本発明の第2実施例による分離されたリング
節式メンブレン構造を示す斜視図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図19】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図20】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図21】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図22】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図23】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図24】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の上面での等価ボンミーゼス応力図である。
【図25】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の中立面での等価ボンミーゼス応力図であ
る。
【図26】本発明の第1実施例及び第2実施例によるメ
ンブレン構造の平面図である。
【図27】本発明による第1実施例のリング節式メンブ
レンの図26のAB線についての応力分布図である。
【図28】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図29】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図30】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図31】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の図26のAB線についての応力分布図であ
る。
【図32】リング節式メンブレンの図26のAB線につ
いての応力分布図である。
【図33】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ1の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図34】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ2の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図35】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ3の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【図36】本発明による分離されたリング節式メンブレ
ンタイプ4の図26のAC線についての応力分布図であ
る。
【符号の説明】 A、B 板材 1、21 外縁部 2、25 環状リング 4、27 環状内面 5、28 環状外面 9 アンカーボルト固定用孔 10、20 皺 12、23 皺の左側面 13、24 皺の右側面 31 皺の前端部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 榮奎 大韓民国ソウル市瑞草区瑞草2洞 宇盛ア パート19棟101 (72)発明者 田 仁基 大韓民国京畿道安山市高残2洞 住公アパ ート504棟1101

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の外縁部からアンカーボルト固定用
    孔の方に直線方向に向かい屈曲形状の前端屈曲部を有す
    る4つの屈曲皺と、 前記前端屈曲部から一定間隔を置いて形成された環状外
    面及び前記環状外面と一体的で対称である環状内面でな
    ったリング節とから構成されることを特徴とする液化天
    然ガス貯蔵用タンク用メンブレン構造
  2. 【請求項2】 前記板材から隆起された前記4つの皺及
    びリング節の高さは同一であることを特徴とする請求項
    1記載の液化天然ガス貯蔵用タンク用メンブレン構造
  3. 【請求項3】 前記4つの皺及びリング節の断面はおお
    よそ半円形であることを特徴とする請求項1又は2記載
    の液化天然ガス貯蔵用タンク用メンブレン構造
  4. 【請求項4】 前記4つの皺及びリング節の断面は横方
    向直径が縦方向直径より小さい楕円形であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の液化天然ガス貯蔵用タンク
    用メンブレン構造
  5. 【請求項5】 板材の外縁部からアンカーボルト固定用
    孔の方に直線方向に十字形をなす4つの皺と、 前記4つの皺の端部に連結される環状外面及び前記環状
    外面と一体的で対称である環状内面でなったリング節と
    から構成されることを特徴とする液化天然ガス貯蔵用タ
    ンク用メンブレン構造
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