JPH09237555A - 真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点並びに製造法 - Google Patents
真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点並びに製造法Info
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- JPH09237555A JPH09237555A JP6521596A JP6521596A JPH09237555A JP H09237555 A JPH09237555 A JP H09237555A JP 6521596 A JP6521596 A JP 6521596A JP 6521596 A JP6521596 A JP 6521596A JP H09237555 A JPH09237555 A JP H09237555A
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- arc electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ろう付け接合部がないため比抵抗が従来のもの
に比べ小さく、強度のばらつきも少なく、また従来に比
べ大きい縦磁界によるアーク分散効果の優れた小型,長
寿命のアーク電極を用いた真空遮断器とその製造法及び
電気接点とその製造法を提供する。 【解決手段】アーク電極又はそれを支持する構成基材と
を放電焼結により形成されている真空遮断器とその製造
法及び電気接点とその製造法。
に比べ小さく、強度のばらつきも少なく、また従来に比
べ大きい縦磁界によるアーク分散効果の優れた小型,長
寿命のアーク電極を用いた真空遮断器とその製造法及び
電気接点とその製造法を提供する。 【解決手段】アーク電極又はそれを支持する構成基材と
を放電焼結により形成されている真空遮断器とその製造
法及び電気接点とその製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高電圧,大電流遮断
用として信頼性の高い真空遮断器用電極を備えた真空遮
断器及びその製造方法,真空バルブ,電気接点とその製
造法に関する。
用として信頼性の高い真空遮断器用電極を備えた真空遮
断器及びその製造方法,真空バルブ,電気接点とその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧,大電流遮断用の真空遮断器は、
絶縁され高真空に保たれた容器内に固定側電極と可動側
電極とを備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固
定側電極と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接
続された導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロ
ッドを介して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え
た構造になっている。上記固定電極及び可動電極の構造
は、アーク電極と該アーク電極を支持するアーク電極支
持部材と該アーク電極支持部材に連なり、アークを電極
全面に分散させる働きをするコイル電極材とコイル電極
端部の電極棒の4つの部材、更に用途によっては、電極
の強度を増すための補強部材を追加する場合もある。
絶縁され高真空に保たれた容器内に固定側電極と可動側
電極とを備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固
定側電極と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接
続された導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロ
ッドを介して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え
た構造になっている。上記固定電極及び可動電極の構造
は、アーク電極と該アーク電極を支持するアーク電極支
持部材と該アーク電極支持部材に連なり、アークを電極
全面に分散させる働きをするコイル電極材とコイル電極
端部の電極棒の4つの部材、更に用途によっては、電極
の強度を増すための補強部材を追加する場合もある。
【0003】上述したアーク電極材は、高電圧,大電流
を開閉遮断するため直接アークにさらされる。アーク電
極材に要求される特性としては、遮断容量が大きいこ
と、耐電圧値が高いこと、接触抵抗値が小さいこと(電
気伝導に優れていること)、耐溶着性に優れているこ
と、接点消耗量が少ないこと及び裁断電流値が小さいこ
とがあげられる。従来の電極はCr,Cu,W,Co,
Mo,V,Nbあるいはこれらの合金粉末を所定の組
成,形状,空孔量に成形,焼結後、焼結体の骨格にCu
あるいはCu合金溶湯を含浸させて作製している(以
下、溶浸法と称する)が、上記特性のうち耐電圧値を改
善するため特開昭63−62122号,同63−202813号公報で
は、溶浸前の焼結工程で密度をあげ、空孔率をできるだ
け少なくする熱間等方圧加圧(HIP)処理によりアー
ク電極材を製造する方法が開示されている。前記熱間等
方圧加圧処理により作製されたアーク電極材は、Cu合
金溶湯を含浸させて作製したアーク電極材に比べ耐電圧
が高く、耐電圧値の製品によるばらつきも少ないという
特徴を有する。
を開閉遮断するため直接アークにさらされる。アーク電
極材に要求される特性としては、遮断容量が大きいこ
と、耐電圧値が高いこと、接触抵抗値が小さいこと(電
気伝導に優れていること)、耐溶着性に優れているこ
と、接点消耗量が少ないこと及び裁断電流値が小さいこ
とがあげられる。従来の電極はCr,Cu,W,Co,
Mo,V,Nbあるいはこれらの合金粉末を所定の組
成,形状,空孔量に成形,焼結後、焼結体の骨格にCu
あるいはCu合金溶湯を含浸させて作製している(以
下、溶浸法と称する)が、上記特性のうち耐電圧値を改
善するため特開昭63−62122号,同63−202813号公報で
は、溶浸前の焼結工程で密度をあげ、空孔率をできるだ
け少なくする熱間等方圧加圧(HIP)処理によりアー
ク電極材を製造する方法が開示されている。前記熱間等
方圧加圧処理により作製されたアーク電極材は、Cu合
金溶湯を含浸させて作製したアーク電極材に比べ耐電圧
が高く、耐電圧値の製品によるばらつきも少ないという
特徴を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術ではアーク
電極の製法が溶浸法であると熱間等方圧加圧処理法であ
るとにかかわらず、アーク電極と該アーク電極を支持す
るアーク電極支持部材と該アーク電極支持部材に連なる
コイル電極材とコイル電極端部の電極棒の4つの部材を
各部品ごとに作製し機械加工を行った後、それらをろう
付けして電極を作製していた。ろう付けはアーク電極と
該アーク電極を支持するアーク電極支持部材と該アーク
電極支持部材に連なるコイル電極材とコイル電極端部の
電極棒のそれぞれの間に接合材と濡れ性の良好なろう材
を入れ、真空中あるいは還元性雰囲気中で昇温し、ろう
付け接合される。ろう付け接合を用いて構成される電極
は、各部材の機械加工工程と、ろう付けするための部品
組立て時の各部品の芯合わせに時間がかかり、また、ろ
う付け不良による電極材の破壊や脱落の事故原因となっ
ていた。更に、今後の真空遮断器の高電圧,大電流化を
考えた場合、接合面のろう材の電気抵抗が電極材に比べ
て高いことによるろう付け部からの局部発熱の問題も危
惧される。
電極の製法が溶浸法であると熱間等方圧加圧処理法であ
るとにかかわらず、アーク電極と該アーク電極を支持す
るアーク電極支持部材と該アーク電極支持部材に連なる
コイル電極材とコイル電極端部の電極棒の4つの部材を
各部品ごとに作製し機械加工を行った後、それらをろう
付けして電極を作製していた。ろう付けはアーク電極と
該アーク電極を支持するアーク電極支持部材と該アーク
電極支持部材に連なるコイル電極材とコイル電極端部の
電極棒のそれぞれの間に接合材と濡れ性の良好なろう材
を入れ、真空中あるいは還元性雰囲気中で昇温し、ろう
付け接合される。ろう付け接合を用いて構成される電極
は、各部材の機械加工工程と、ろう付けするための部品
組立て時の各部品の芯合わせに時間がかかり、また、ろ
う付け不良による電極材の破壊や脱落の事故原因となっ
ていた。更に、今後の真空遮断器の高電圧,大電流化を
考えた場合、接合面のろう材の電気抵抗が電極材に比べ
て高いことによるろう付け部からの局部発熱の問題も危
惧される。
【0005】更に、近年の遮断性能の向上の一環として
遮断器開閉速度の向上が試みられているが、遮断速度が
早くなると電極開閉時に電極に大きな衝撃応力がかか
り、電極の変形も起こりうる。そのため、電極各部材の
接合部強度が問題となり、従来のろう付けでは接合強度
の大きさに不安も生じてきた。
遮断器開閉速度の向上が試みられているが、遮断速度が
早くなると電極開閉時に電極に大きな衝撃応力がかか
り、電極の変形も起こりうる。そのため、電極各部材の
接合部強度が問題となり、従来のろう付けでは接合強度
の大きさに不安も生じてきた。
【0006】また、高電圧,大電流対応の真空遮断器の
電極は直径が100mm以上のものも要求されるが、従来
の各部材をろう付けで作製する方法では、この径以上の
ものは、ろう付け欠陥による強度不足のため実用的には
歩留の問題等から作製が困難であった。
電極は直径が100mm以上のものも要求されるが、従来
の各部材をろう付けで作製する方法では、この径以上の
ものは、ろう付け欠陥による強度不足のため実用的には
歩留の問題等から作製が困難であった。
【0007】また、アーク電極と該アーク電極を支持す
るアーク電極支持部材には電極開閉時に発生するアーク
を電極全体に分散させ、電極寿命を向上させるため、電
極中心軸に並行な磁界(縦磁界という)を発生させるよ
う電極の側面部に溝がきってあった。これは電流が金属
表面を流れることを利用したもので、電流は溝の切って
いない部分に沿って流れるため、その流れのまわりに渦
状の磁界が生じ、これにより上記縦磁界を生じさせるも
のである。縦磁界を効率良く発生させるためには上記溝
がアーク電極及び前記アーク電極支持部材の側面部にお
いて連続していることが最も有効である。従来のろう付
けによる電極では、ろう付け界面を横断して溝が切られ
ていると、アーク発生時にアークが溝の底部にある、ろ
う付け面まで達し、ろう付け部の温度が上昇し、ろう材
が溶け出すという問題点があった。そのため、アーク電
極支持部材の側面のみに溝がきってあった。十分な縦磁
界の発生のためには電極自体を大きくする必要があり、
小型の電極を作製するための障害となっていた。
るアーク電極支持部材には電極開閉時に発生するアーク
を電極全体に分散させ、電極寿命を向上させるため、電
極中心軸に並行な磁界(縦磁界という)を発生させるよ
う電極の側面部に溝がきってあった。これは電流が金属
表面を流れることを利用したもので、電流は溝の切って
いない部分に沿って流れるため、その流れのまわりに渦
状の磁界が生じ、これにより上記縦磁界を生じさせるも
のである。縦磁界を効率良く発生させるためには上記溝
がアーク電極及び前記アーク電極支持部材の側面部にお
いて連続していることが最も有効である。従来のろう付
けによる電極では、ろう付け界面を横断して溝が切られ
ていると、アーク発生時にアークが溝の底部にある、ろ
う付け面まで達し、ろう付け部の温度が上昇し、ろう材
が溶け出すという問題点があった。そのため、アーク電
極支持部材の側面のみに溝がきってあった。十分な縦磁
界の発生のためには電極自体を大きくする必要があり、
小型の電極を作製するための障害となっていた。
【0008】本発明の目的は、ろう材を使用せず、一体
で電極を作製することにより、上記問題を解決し、小型
で長寿命を有する真空遮断器及びそれに用いる真空バル
ブと電気接点並びに製造法を提供することにある。
で電極を作製することにより、上記問題を解決し、小型
で長寿命を有する真空遮断器及びそれに用いる真空バル
ブと電気接点並びに製造法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は耐火性金属と高
導電性金属とを有する放電焼結合金よりなるアーク電極
部材と該アーク電極を支持するアーク電極支持部材及び
該支持部材あるいはこれに連なるコイル電極部材又はア
ーク電極部材と通電電極棒とを備える真空遮断器用電極
であって、前記アーク電極部材、前記アーク電極部材と
前記アーク電極支持部材、前記アーク電極部材とアーク
電極支持部材とコイル電極部材又はアーク電極部材と通
電電極棒とが、放電焼結により金相学的に一体に接合さ
れており、耐火性金属が機械粉砕されたギザギサした角
ばった粒子よりなる真空遮断器電極としたものである。
導電性金属とを有する放電焼結合金よりなるアーク電極
部材と該アーク電極を支持するアーク電極支持部材及び
該支持部材あるいはこれに連なるコイル電極部材又はア
ーク電極部材と通電電極棒とを備える真空遮断器用電極
であって、前記アーク電極部材、前記アーク電極部材と
前記アーク電極支持部材、前記アーク電極部材とアーク
電極支持部材とコイル電極部材又はアーク電極部材と通
電電極棒とが、放電焼結により金相学的に一体に接合さ
れており、耐火性金属が機械粉砕されたギザギサした角
ばった粒子よりなる真空遮断器電極としたものである。
【0010】ここで放電焼結とは、例えば黒鉛のダイと
上下パンチの間に目的の粉末を装填し、上下パンチの間
に電流を流すことで粉末の自己加熱あるいは、粒子間に
発生する放電エネルギーにより高導電性金属の融点以下
の固相で短時間で焼結する方法である。放電焼結する場
合は、雰囲気は減圧下でも大気圧下でも構わない。また
上下パンチを加圧し粉末を圧縮しながら焼結しても構わ
ない。また黒鉛のダイと上下パンチの間に粉末とバルク
を装填し焼結することや、バルクと粉末を交互に装填し
バルク同士を接合することも可能である。
上下パンチの間に目的の粉末を装填し、上下パンチの間
に電流を流すことで粉末の自己加熱あるいは、粒子間に
発生する放電エネルギーにより高導電性金属の融点以下
の固相で短時間で焼結する方法である。放電焼結する場
合は、雰囲気は減圧下でも大気圧下でも構わない。また
上下パンチを加圧し粉末を圧縮しながら焼結しても構わ
ない。また黒鉛のダイと上下パンチの間に粉末とバルク
を装填し焼結することや、バルクと粉末を交互に装填し
バルク同士を接合することも可能である。
【0011】更に上記電極のうち望ましいものとして
は、前記アーク電極部材は、20〜70重量%(好まし
くは35〜65%)がCr,W,Mo,Co,Feの群
の中から選ばれた1種以上の金属成分と、20〜70重
量%がCu,Ag,Auの群から選ばれた1種以上の金
属成分とを有する合金よりなるものがある。
は、前記アーク電極部材は、20〜70重量%(好まし
くは35〜65%)がCr,W,Mo,Co,Feの群
の中から選ばれた1種以上の金属成分と、20〜70重
量%がCu,Ag,Auの群から選ばれた1種以上の金
属成分とを有する合金よりなるものがある。
【0012】また、前記アーク電極部材は、0.5 〜5
重量%(好ましくは1〜3%)がV,Nb,Zr,T
i,Ta,Siの群の中から選ばれた1種以上の金属成
分からなり、30〜70重量%がCu,Ag,Auの群
から選ばれた1種以上の金属成分からなる合金よりなる
ものも好ましい。
重量%(好ましくは1〜3%)がV,Nb,Zr,T
i,Ta,Siの群の中から選ばれた1種以上の金属成
分からなり、30〜70重量%がCu,Ag,Auの群
から選ばれた1種以上の金属成分からなる合金よりなる
ものも好ましい。
【0013】また、前記アーク電極支持部材,コイル電
極部材及び通電電極棒は、1.0 重量%以下(0は除
く)がCr,V,Nb,Zr,Si,W,Beの群の中
から選ばれた1種以上の金属成分からなり、残部がC
u,Ag,Auの群から選ばれた1種以上の金属成分か
らなる合金よりなるものも好ましい。
極部材及び通電電極棒は、1.0 重量%以下(0は除
く)がCr,V,Nb,Zr,Si,W,Beの群の中
から選ばれた1種以上の金属成分からなり、残部がC
u,Ag,Auの群から選ばれた1種以上の金属成分か
らなる合金よりなるものも好ましい。
【0014】また、上記構造の真空遮断器用電極におい
て、前記アーク電極及び前記アーク電極支持部材に縦磁
界発生用の複数本の溝を有し、かつ、その溝がアーク電
極及び前記アーク電極支持部材の側面部において連続し
ており、かつ前記アーク電極部材と前記アーク電極支持
部材,コイル電極部材及び通電電極棒とは前述のように
固相拡散により金相学的に一体に摩擦圧接又は放電焼結
により接合されていることにより更に性能を向上させる
ことができる。
て、前記アーク電極及び前記アーク電極支持部材に縦磁
界発生用の複数本の溝を有し、かつ、その溝がアーク電
極及び前記アーク電極支持部材の側面部において連続し
ており、かつ前記アーク電極部材と前記アーク電極支持
部材,コイル電極部材及び通電電極棒とは前述のように
固相拡散により金相学的に一体に摩擦圧接又は放電焼結
により接合されていることにより更に性能を向上させる
ことができる。
【0015】また、上記真空遮断機用電極は、前記アー
ク電極部材と前記アーク電極支持部材,コイル電極部材
及び通電電極棒のうちの少なくとも1つの接合部を一体
に固相接合することにより製造される。
ク電極部材と前記アーク電極支持部材,コイル電極部材
及び通電電極棒のうちの少なくとも1つの接合部を一体
に固相接合することにより製造される。
【0016】更に、本発明は前述真空遮断器において、
前記電極支持部の0.2% 耐力が4kg/cm2以上で比抵
抗が2.8μΩcm以下であるものが好ましい。
前記電極支持部の0.2% 耐力が4kg/cm2以上で比抵
抗が2.8μΩcm以下であるものが好ましい。
【0017】本発明は、高真空に保たれた絶縁容器内に
固定側電極と可動側電極とを備えた真空バルブにおい
て、前記両電極は耐火性金属と高導電性金属との放電焼
結合金よりなるアーク電極部材からなり、また該アーク
電極部材を支持する高導電性金属からなるアーク電極支
持部材又は通電電極棒とを有し、前記アーク電極とアー
ク電極支持部材又は通電電極部材とは摩擦圧接又は放電
焼結にて一体に形成されていることを特徴とする真空バ
ルブにある。
固定側電極と可動側電極とを備えた真空バルブにおい
て、前記両電極は耐火性金属と高導電性金属との放電焼
結合金よりなるアーク電極部材からなり、また該アーク
電極部材を支持する高導電性金属からなるアーク電極支
持部材又は通電電極棒とを有し、前記アーク電極とアー
ク電極支持部材又は通電電極部材とは摩擦圧接又は放電
焼結にて一体に形成されていることを特徴とする真空バ
ルブにある。
【0018】前記固定側電極と可動側電極の少なくとも
一方の電極は前記電極支持部材に高導電性金属からなる
縦磁界発生コイルが設けられていることが好ましい。
一方の電極は前記電極支持部材に高導電性金属からなる
縦磁界発生コイルが設けられていることが好ましい。
【0019】前記縦磁界発生コイルは円筒状であり、そ
の円周面にスリット溝が設けられた形状又は横断面が略
卍状であるのが好ましい。
の円周面にスリット溝が設けられた形状又は横断面が略
卍状であるのが好ましい。
【0020】前記固定側電極及び可動側電極はそれらの
外周部がスリット溝によって分離された羽根型を有する
のが好ましい。
外周部がスリット溝によって分離された羽根型を有する
のが好ましい。
【0021】本発明は耐火性金属と高導電性金属との放
電焼結合金からなるアーク電極部材からなり、また、該
アーク電極部材を支持する高導電性金属からなるアーク
電極支持部材又は通電電極棒とが摩擦圧接又は放電焼結
によって一体に形成されていることを特徴とする電気接
点にある。
電焼結合金からなるアーク電極部材からなり、また、該
アーク電極部材を支持する高導電性金属からなるアーク
電極支持部材又は通電電極棒とが摩擦圧接又は放電焼結
によって一体に形成されていることを特徴とする電気接
点にある。
【0022】真空遮断器用電極を、放電焼結合金からな
る前記アーク電極部材と前記アーク電極支持部材,コイ
ル電極部材及び通電電極棒の接合部のうちの少なくとも
1つの接合部基材を摩擦圧接又は放電焼結により一体に
形成することにより、アーク電極部材と前記アーク電極
支持部材,アーク電極部材とアーク電極支持部材とコイ
ル電極部材又はアーク電極部材と通電電極棒の4部材の
うちの少なくとも2つ以上の部材間をろう材を用いるこ
となく接合することができる。この場合、接合部の強度
が問題となるが接合部の基材(Cu合金)が固相拡散に
より金相学的に一体に固相接合されていれば、強度も十
分得られ、また使用時の接合部での発熱の問題も生じな
い。ここで固相拡散により金相学的に連続、又は金相学
的に一体に固相接合するとは、上記部材の接合部におい
て基材(この場合は純Cu)の結晶(柱状に成長してい
る結晶で、一つ一つは単結晶)が接合部においても連続
しており、接合境界部が明瞭に示さない状態をいう。固
相拡散を用いて金相学的に一体とした場合、特徴的なの
は基材中に分散しているCr,W,Moなどの1800℃以
上の融点を有する高融点金属の形状が、原料粉の形状を
そのまま保っていることである。すなわち、原料粉は破
砕等により粒径を小さくするため、粒の形状が角ばって
いることが多いが、固相拡散を用いた場合は焼結温度が
低く、Crなどの高融点金属がほとんど反応しないため
粒の形状が角ばったままで、更にギザギザの表面を有し
ている。一方、アーク電極部材を溶融含浸させる方法で
の製造では、高温で処理するため、Crなどの高融点金
属の一部が反応し、粒の形状が丸くなる。これらの違い
を顕微鏡で観察すると色の濃い部分がCr粒子であり、
白っぽく見えるマトリックスがCu合金である。高融点
金属の一部が反応した場合は、その元素が基材のCu合
金中に拡散するため、基材の電気伝導率が低下する。電
極材料は高電圧,大電流を流すため、電気伝導率のわず
かな低下が、エネルギーロスにつながるため好ましくな
い。固相拡散により一体に形成する部材は、4つの部材
のうちの2つ以上の部材に適用でき、製造コストとの関
係で、一部の接合をろう付けとすることもできる。
る前記アーク電極部材と前記アーク電極支持部材,コイ
ル電極部材及び通電電極棒の接合部のうちの少なくとも
1つの接合部基材を摩擦圧接又は放電焼結により一体に
形成することにより、アーク電極部材と前記アーク電極
支持部材,アーク電極部材とアーク電極支持部材とコイ
ル電極部材又はアーク電極部材と通電電極棒の4部材の
うちの少なくとも2つ以上の部材間をろう材を用いるこ
となく接合することができる。この場合、接合部の強度
が問題となるが接合部の基材(Cu合金)が固相拡散に
より金相学的に一体に固相接合されていれば、強度も十
分得られ、また使用時の接合部での発熱の問題も生じな
い。ここで固相拡散により金相学的に連続、又は金相学
的に一体に固相接合するとは、上記部材の接合部におい
て基材(この場合は純Cu)の結晶(柱状に成長してい
る結晶で、一つ一つは単結晶)が接合部においても連続
しており、接合境界部が明瞭に示さない状態をいう。固
相拡散を用いて金相学的に一体とした場合、特徴的なの
は基材中に分散しているCr,W,Moなどの1800℃以
上の融点を有する高融点金属の形状が、原料粉の形状を
そのまま保っていることである。すなわち、原料粉は破
砕等により粒径を小さくするため、粒の形状が角ばって
いることが多いが、固相拡散を用いた場合は焼結温度が
低く、Crなどの高融点金属がほとんど反応しないため
粒の形状が角ばったままで、更にギザギザの表面を有し
ている。一方、アーク電極部材を溶融含浸させる方法で
の製造では、高温で処理するため、Crなどの高融点金
属の一部が反応し、粒の形状が丸くなる。これらの違い
を顕微鏡で観察すると色の濃い部分がCr粒子であり、
白っぽく見えるマトリックスがCu合金である。高融点
金属の一部が反応した場合は、その元素が基材のCu合
金中に拡散するため、基材の電気伝導率が低下する。電
極材料は高電圧,大電流を流すため、電気伝導率のわず
かな低下が、エネルギーロスにつながるため好ましくな
い。固相拡散により一体に形成する部材は、4つの部材
のうちの2つ以上の部材に適用でき、製造コストとの関
係で、一部の接合をろう付けとすることもできる。
【0023】本発明のアーク電極部材は通電加熱による
焼結により製造することにより、従来の製造法では不可
能であったアーク電極材を任意の組成勾配をもつように
することができる。これにより、各材質の熱膨張係数の
違いによる熱応力を緩和することができ、電極使用時の
熱応力による割れの発生を抑制することができる。
焼結により製造することにより、従来の製造法では不可
能であったアーク電極材を任意の組成勾配をもつように
することができる。これにより、各材質の熱膨張係数の
違いによる熱応力を緩和することができ、電極使用時の
熱応力による割れの発生を抑制することができる。
【0024】電極は使用時は常に電流が流れているた
め、電気エネルギーの損失ができるだけ少ないように、
電気抵抗のできるだけ小さい材料を用いることが好まし
いが、純Cuでは融点がアーク温度より低いため使用中
に溶け出し使用中に溶着してしまう。できるだけ電気抵
抗を上昇させない範囲で、溶着性を向上させるような元
素として従来より、前記Cr,W,Mo,V,Nb,Z
r,Ta,Ti,Si,Co元素が用いられている。こ
れらの金属は、従来構造の電極に用いられるものと同じ
ものが使われる。これらは融点が1800℃以上の高融
点金属、Cr,W,Mo,V,Nb,Zr,Ta,T
i,Si,Coなどが単体またはこれらの群から選ばれ
た2種以上の合金をCu等の基材に添加して用いられ
る。含有量は合計量で20〜70重量%が好ましい。遮
断速度が速く強度が要求されるようなものに対しては、
含有量を多くするなど電極の要求特性に応じ、含有量を
加減することが望ましい。
め、電気エネルギーの損失ができるだけ少ないように、
電気抵抗のできるだけ小さい材料を用いることが好まし
いが、純Cuでは融点がアーク温度より低いため使用中
に溶け出し使用中に溶着してしまう。できるだけ電気抵
抗を上昇させない範囲で、溶着性を向上させるような元
素として従来より、前記Cr,W,Mo,V,Nb,Z
r,Ta,Ti,Si,Co元素が用いられている。こ
れらの金属は、従来構造の電極に用いられるものと同じ
ものが使われる。これらは融点が1800℃以上の高融
点金属、Cr,W,Mo,V,Nb,Zr,Ta,T
i,Si,Coなどが単体またはこれらの群から選ばれ
た2種以上の合金をCu等の基材に添加して用いられ
る。含有量は合計量で20〜70重量%が好ましい。遮
断速度が速く強度が要求されるようなものに対しては、
含有量を多くするなど電極の要求特性に応じ、含有量を
加減することが望ましい。
【0025】また、比抵抗は合金元素を加えることによ
って増加するが、電極支持部,コイル電極部及び通電棒
の比抵抗はできるだけ小さくすることによって通電中の
電極温度上昇を押えること及び遮断時のアーク発生に伴
うアーク熱を電極棒を通して放熱するため、その熱伝導
率を高くする必要がある。アーク電極支持部,コイル電
極部材及び通電棒の比抵抗は2.5μΩ・cm 以下とする
のが好ましく、各元素の含有量を重量比でCr1.18
%,Ag1.0%,V1.0%,Nb1.0%,Zr0.8
%,Si0.5%,W0.8%,Be1.0%を上限とし
て含有させることが好ましい。
って増加するが、電極支持部,コイル電極部及び通電棒
の比抵抗はできるだけ小さくすることによって通電中の
電極温度上昇を押えること及び遮断時のアーク発生に伴
うアーク熱を電極棒を通して放熱するため、その熱伝導
率を高くする必要がある。アーク電極支持部,コイル電
極部材及び通電棒の比抵抗は2.5μΩ・cm 以下とする
のが好ましく、各元素の含有量を重量比でCr1.18
%,Ag1.0%,V1.0%,Nb1.0%,Zr0.8
%,Si0.5%,W0.8%,Be1.0%を上限とし
て含有させることが好ましい。
【0026】摩擦圧接は、一次圧力1〜5kg/mm2,二
次圧力5〜30kg/mm2(好ましくは7.5〜20kg/mm
2 ),回転数1000〜3000rpm(好ましくは13
00〜2000rpm),0.1〜2.5秒(好ましくは0.
3〜1秒)以内で行うのが好ましい。
次圧力5〜30kg/mm2(好ましくは7.5〜20kg/mm
2 ),回転数1000〜3000rpm(好ましくは13
00〜2000rpm),0.1〜2.5秒(好ましくは0.
3〜1秒)以内で行うのが好ましい。
【0027】放電焼結は、高導電性金属の融点以下とす
る固相で行う。融点以上とすると耐火金属が高導電性金
属中に固溶し、電気伝導率を低下させるために好ましく
ない。通電加熱電流は210〜300A/cm2、加圧圧
力は610〜1000kg/cm2が好ましく、高導電性金
属としてCuを用い、耐火金属としてCr,Wにおいて
は210〜300A/cm2,700〜900kg/cm2が好
ましい。
る固相で行う。融点以上とすると耐火金属が高導電性金
属中に固溶し、電気伝導率を低下させるために好ましく
ない。通電加熱電流は210〜300A/cm2、加圧圧
力は610〜1000kg/cm2が好ましく、高導電性金
属としてCuを用い、耐火金属としてCr,Wにおいて
は210〜300A/cm2,700〜900kg/cm2が好
ましい。
【0028】
(実施例1)粒径44μm〜150μmのCr粉末と粒
径44μm〜150μmのCr粉末と粒径44μm〜9
0μmのNb粉末を重量比で45%Cr−50%Cu−
5%NbとなるようにV型ミキサーを用いて混合した。
この混合粉末を40mmφの黒鉛製ダイスに充填し、更に
その上部に粒径44μm〜150μmのCr粉末のみを
充填し、反応炉内で真空度5×10-2torr以下に脱気
し、800kg/cm2 の加圧力をかけた。
径44μm〜150μmのCr粉末と粒径44μm〜9
0μmのNb粉末を重量比で45%Cr−50%Cu−
5%NbとなるようにV型ミキサーを用いて混合した。
この混合粉末を40mmφの黒鉛製ダイスに充填し、更に
その上部に粒径44μm〜150μmのCr粉末のみを
充填し、反応炉内で真空度5×10-2torr以下に脱気
し、800kg/cm2 の加圧力をかけた。
【0029】次に前記粉末を充填した黒鉛ダイスを加圧
した状態で、3800Aの電流を5分間通電した。図1
は通電焼結後のCr−Cu−Nb混合成形体の100倍
の金属組織、図2は通電焼結後のCr−Cu−Nb混合
成形体とCu粉成形体の界面の50倍の金属組織を示
す。これらの図で色の濃い粒子がCr及び若干灰色がN
bであり、白いぽいマトリックスがCu合金である。図
2から混合成形体とCu粉成形体の接合部においてもC
u基材は金相学的に一体構造となっている。写真上部が
アーク電極部材,下部がCuである。すなわちCu基材
には不連続な境界部がないことがわかる。なお、Cu粉
成形体の強度を大きくするためCu,Ag,W,V,N
b,Mo,Ta,Zr,Si,Be,Co,Ti,Fe
の粉末を0.8 重量%添加した混合粉成形体においても
同様の結果が得られることを確認した。また、合金中の
Cr粒子は機械的に粉砕したものを用いられているの
で、焼結後においても角ばっており、更にギザギザした
凹凸の激しい形状で、ひげ状のものが表面にあった。ま
た、Nb粒子は角ばった形状であるが、ギザギザは見当
らない。
した状態で、3800Aの電流を5分間通電した。図1
は通電焼結後のCr−Cu−Nb混合成形体の100倍
の金属組織、図2は通電焼結後のCr−Cu−Nb混合
成形体とCu粉成形体の界面の50倍の金属組織を示
す。これらの図で色の濃い粒子がCr及び若干灰色がN
bであり、白いぽいマトリックスがCu合金である。図
2から混合成形体とCu粉成形体の接合部においてもC
u基材は金相学的に一体構造となっている。写真上部が
アーク電極部材,下部がCuである。すなわちCu基材
には不連続な境界部がないことがわかる。なお、Cu粉
成形体の強度を大きくするためCu,Ag,W,V,N
b,Mo,Ta,Zr,Si,Be,Co,Ti,Fe
の粉末を0.8 重量%添加した混合粉成形体においても
同様の結果が得られることを確認した。また、合金中の
Cr粒子は機械的に粉砕したものを用いられているの
で、焼結後においても角ばっており、更にギザギザした
凹凸の激しい形状で、ひげ状のものが表面にあった。ま
た、Nb粒子は角ばった形状であるが、ギザギザは見当
らない。
【0030】(実施例2)粒径44μm〜150μmの
Cr粉末と粒径44μm〜150μmのCr粉末と粒径
44μm〜90μmのW粉末を重量比で30%Cr−3
0%Cu−40%W,30%Cr−50%Cu−20%
W,30%Cr−60%Cu−10%W,30%Cr−
70%Cuの4種類の組成をV型ミキサーを用いて混合
した。次にφ40の黒鉛製ダイスを用いて4種類の混合
粉末をCuの少ない粉末から順に、それぞれ厚さ1mmに
なるように充填し積層する。このようにして最終層がC
u粉成形体となるようにφ40mm,厚さ4mmの4組成積
層成形体とした。更に上部にCu粉のみを厚さ80mmの
成形体とした。このようにして充填された積層成形体を
実施例1の条件下で放電焼結を行った。図3に放電焼結
後の積層成形体とCu粉成形体接触部の50倍の金属組
織を示す。各組成の積層面あるいはCu面接触部のいず
れも放電焼結により緻密化されCu基材は金相学的に一
体化構造になっており、境界部のない成形体が得られ
た。Cr粒子は実施例1と同様の形状を示し、W粉はN
b粒子と同様の形状であった。
Cr粉末と粒径44μm〜150μmのCr粉末と粒径
44μm〜90μmのW粉末を重量比で30%Cr−3
0%Cu−40%W,30%Cr−50%Cu−20%
W,30%Cr−60%Cu−10%W,30%Cr−
70%Cuの4種類の組成をV型ミキサーを用いて混合
した。次にφ40の黒鉛製ダイスを用いて4種類の混合
粉末をCuの少ない粉末から順に、それぞれ厚さ1mmに
なるように充填し積層する。このようにして最終層がC
u粉成形体となるようにφ40mm,厚さ4mmの4組成積
層成形体とした。更に上部にCu粉のみを厚さ80mmの
成形体とした。このようにして充填された積層成形体を
実施例1の条件下で放電焼結を行った。図3に放電焼結
後の積層成形体とCu粉成形体接触部の50倍の金属組
織を示す。各組成の積層面あるいはCu面接触部のいず
れも放電焼結により緻密化されCu基材は金相学的に一
体化構造になっており、境界部のない成形体が得られ
た。Cr粒子は実施例1と同様の形状を示し、W粉はN
b粒子と同様の形状であった。
【0031】(実施例3)表1は実施例1〜2で実施し
た放電焼結における通電電流と、加圧力との関係を示し
たものである。表中白丸印は成形体の理論密度比が97
%以上であることを示し、半分塗り潰したものは95〜
97%未満、黒丸印は95%未満を示す。
た放電焼結における通電電流と、加圧力との関係を示し
たものである。表中白丸印は成形体の理論密度比が97
%以上であることを示し、半分塗り潰したものは95〜
97%未満、黒丸印は95%未満を示す。
【0032】
【表1】 表1に示すように成形体の理論密度は実施例1〜2とも
通電電流が3000A以下であると極端に低下し、38
00A以上で、加圧力が400kg/cm2 以上であれば9
7%以上になることがわかる。
通電電流が3000A以下であると極端に低下し、38
00A以上で、加圧力が400kg/cm2 以上であれば9
7%以上になることがわかる。
【0033】(実施例4)表2は本発明である放電焼結
によるアーク電極とアーク電極支持部を一体成形した材
料No.1〜10の接合部電気抵抗及び強度測定結果を示
したものである。比較として従来方法であるろう付け接
合した場合の接合部の電気抵抗及び強度(比較例1)、
及び800℃で焼鈍した純Cuの電気抵抗及び強度(比
較例2)を示す。
によるアーク電極とアーク電極支持部を一体成形した材
料No.1〜10の接合部電気抵抗及び強度測定結果を示
したものである。比較として従来方法であるろう付け接
合した場合の接合部の電気抵抗及び強度(比較例1)、
及び800℃で焼鈍した純Cuの電気抵抗及び強度(比
較例2)を示す。
【0034】
【表2】 電気抵抗測定は4点式抵抗測定法で、強度測定はアムス
ラー引張試験機を用いて実施した。従来方法でろう付け
接合した界面(接合部の厚さ約3μm)の強度は12〜
22kg/mm2 とばらつきが大きく、強度12kg/mm2 の
試験片にはろう付け不良部が確認された。また、界面部
の電気接触抵抗値は0.4〜0.44μΩ・cmと高い抵抗
値である。それに対しNo.1の界面強度は25〜26kg
/mm2 と安定した強度を示し、試験片の欠陥は観察され
なかった。またNo.2はアーク電極支持部にCrが約
0.90% 含むCu合金であるにもかかわらず、ろう付
け接合部がないので、界面の電気接触抵抗は0.04μ
Ω・cm と比較例1より低い値であり、大電流を流す遮
断器電極として好適であることがわかる。
ラー引張試験機を用いて実施した。従来方法でろう付け
接合した界面(接合部の厚さ約3μm)の強度は12〜
22kg/mm2 とばらつきが大きく、強度12kg/mm2 の
試験片にはろう付け不良部が確認された。また、界面部
の電気接触抵抗値は0.4〜0.44μΩ・cmと高い抵抗
値である。それに対しNo.1の界面強度は25〜26kg
/mm2 と安定した強度を示し、試験片の欠陥は観察され
なかった。またNo.2はアーク電極支持部にCrが約
0.90% 含むCu合金であるにもかかわらず、ろう付
け接合部がないので、界面の電気接触抵抗は0.04μ
Ω・cm と比較例1より低い値であり、大電流を流す遮
断器電極として好適であることがわかる。
【0035】一方、比較例2の純Cuの破断強度は8〜
9kg/mm2 で、0.2% 耐力は3〜5kg/mm2 と非常に
軟弱であり、アーク電極支持部材あるいはコイル電極材
に使用した場合には衝撃的な荷重に耐えきれず経時的に
変形してしまうことがわかる。これに対し、Crあるい
はAg,V,Nb,Zr,Si,W,Beをそれぞれ含
有したCu合金のNo.2〜10の電気抵抗値は、0.0
4〜0.07μΩ・cmと、従来のろう付け接合界面抵抗
値と比較すると約半分以下であり十分に実機真空遮断器
用電極材に使用可能である。また、No.2〜10の強度
は、いずれも24〜25kg/mm2 と純Cuより2〜3倍
の強度を有し、0.2% 耐力においても10〜11kg/
mm2 と約2倍の強度である。
9kg/mm2 で、0.2% 耐力は3〜5kg/mm2 と非常に
軟弱であり、アーク電極支持部材あるいはコイル電極材
に使用した場合には衝撃的な荷重に耐えきれず経時的に
変形してしまうことがわかる。これに対し、Crあるい
はAg,V,Nb,Zr,Si,W,Beをそれぞれ含
有したCu合金のNo.2〜10の電気抵抗値は、0.0
4〜0.07μΩ・cmと、従来のろう付け接合界面抵抗
値と比較すると約半分以下であり十分に実機真空遮断器
用電極材に使用可能である。また、No.2〜10の強度
は、いずれも24〜25kg/mm2 と純Cuより2〜3倍
の強度を有し、0.2% 耐力においても10〜11kg/
mm2 と約2倍の強度である。
【0036】このように、本発明によるCrあるいはA
g,V,Nb,Zr,Si,W,Beをそれぞれ含有す
るCu合金製アーク電極支持部材,コイル電極材及び電
極棒は、電極開閉時の衝撃的荷重の繰返しによる変形が
生じないため変形に伴う溶着障害を防止して信頼性及び
安全性の向上が図られる。
g,V,Nb,Zr,Si,W,Beをそれぞれ含有す
るCu合金製アーク電極支持部材,コイル電極材及び電
極棒は、電極開閉時の衝撃的荷重の繰返しによる変形が
生じないため変形に伴う溶着障害を防止して信頼性及び
安全性の向上が図られる。
【0037】(実施例5)図4は各種アーク電極材と各
種アーク電極支持部材の放電焼結方法を示したものであ
る。1はアーク電極の目標組成に調整された混合粉末で
ある。7はアーク電極材である。2はアーク電極支持部
材の目標組成に調整された混合粉末である。3はアーク
電極支持部材である。4は黒鉛のパンチである。5は黒
鉛のダイである。6は通電電極である。
種アーク電極支持部材の放電焼結方法を示したものであ
る。1はアーク電極の目標組成に調整された混合粉末で
ある。7はアーク電極材である。2はアーク電極支持部
材の目標組成に調整された混合粉末である。3はアーク
電極支持部材である。4は黒鉛のパンチである。5は黒
鉛のダイである。6は通電電極である。
【0038】(a)の製法は、アーク電極の目標組成に
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
その上からアーク電極支持部の目標組成に調整された粉
末を目標厚さになるように充填し放電焼結する方法であ
る。(a)の製法ではアーク電極の目標組成に調整され
た混合粉末とアーク電極支持部の目標組成に調整された
粉末が上下逆になっても構わない。
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
その上からアーク電極支持部の目標組成に調整された粉
末を目標厚さになるように充填し放電焼結する方法であ
る。(a)の製法ではアーク電極の目標組成に調整され
た混合粉末とアーク電極支持部の目標組成に調整された
粉末が上下逆になっても構わない。
【0039】(b)の製法は、アーク電極支持部の目標
組成に調整された粉末を目標厚さになるように充填し、
その上からアーク電極の目標組成に調整された混合粉末
を目標の厚さになるように充填し、更にアーク電極支持
部の目標組成に調整された粉末を目標厚さになるように
充填し放電焼結する方法である。焼結後に中心のアーク
電極部を切断することで、一度の焼結で2つの部材を作
ることができる。
組成に調整された粉末を目標厚さになるように充填し、
その上からアーク電極の目標組成に調整された混合粉末
を目標の厚さになるように充填し、更にアーク電極支持
部の目標組成に調整された粉末を目標厚さになるように
充填し放電焼結する方法である。焼結後に中心のアーク
電極部を切断することで、一度の焼結で2つの部材を作
ることができる。
【0040】(c)の製法は、アーク電極の目標組成に
調整された粉末を目標厚さになるように充填し、その上
からアーク電極支持部の目標組成に調整された混合粉末
を目標の厚さになるように充填し、更にアーク電極部の
目標組成に調整された粉末を目標厚さになるように充填
し放電焼結する方法である。焼結後に中心のアーク電極
支持部を切断することで、一度の焼結で2つの部材を作
ることができる。
調整された粉末を目標厚さになるように充填し、その上
からアーク電極支持部の目標組成に調整された混合粉末
を目標の厚さになるように充填し、更にアーク電極部の
目標組成に調整された粉末を目標厚さになるように充填
し放電焼結する方法である。焼結後に中心のアーク電極
支持部を切断することで、一度の焼結で2つの部材を作
ることができる。
【0041】(d)の製法は、ダイスに凹凸をつけ焼結
する方法である。
する方法である。
【0042】(e)の製法は、アーク電極の目標組成に
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
更に柱状のアーク電極支持部材を装填し放電焼結する方
法である。なお焼結時にダイが破損することを防止する
ため、柱状のアーク電極支持部材の直径は、ダイの直径
から熱膨張分以上小さくしたほうが良い。
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
更に柱状のアーク電極支持部材を装填し放電焼結する方
法である。なお焼結時にダイが破損することを防止する
ため、柱状のアーク電極支持部材の直径は、ダイの直径
から熱膨張分以上小さくしたほうが良い。
【0043】(f)の製法は、アーク電極の目標組成に
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
その上にダイの直径よりも小さい柱状のアーク電極支持
部材を装填し、更にダイとアーク電極支持部材の隙間及
び上部にアーク電極の目標組成に調整された混合粉末を
目標の厚さになるように充填し放電焼結する方法であ
る。(b),(c)同様中心を切断することで、一度の焼
結で2つの部材を作ることができる。
調整された混合粉末を目標の厚さになるように充填し、
その上にダイの直径よりも小さい柱状のアーク電極支持
部材を装填し、更にダイとアーク電極支持部材の隙間及
び上部にアーク電極の目標組成に調整された混合粉末を
目標の厚さになるように充填し放電焼結する方法であ
る。(b),(c)同様中心を切断することで、一度の焼
結で2つの部材を作ることができる。
【0044】(g)の製法は、アーク電極材を装填し、
その上からアーク電極支持部の目標組成に調整された混
合粉末あるいは、アーク電極部の目標組成に調整された
混合粉末あるいはアーク電極の目標組成とアーク電極支
持部の目標組成の中間組成を目標の厚さになるように充
填し、更にアーク電極支持部材を装填し放電焼結する方
法である。なお焼結時にダイが破損することを防止する
ため、柱状のアーク電極材及びアーク電極支持部材の直
径は、ダイの直径から熱膨張分以上小さくしたほうが良
い。
その上からアーク電極支持部の目標組成に調整された混
合粉末あるいは、アーク電極部の目標組成に調整された
混合粉末あるいはアーク電極の目標組成とアーク電極支
持部の目標組成の中間組成を目標の厚さになるように充
填し、更にアーク電極支持部材を装填し放電焼結する方
法である。なお焼結時にダイが破損することを防止する
ため、柱状のアーク電極材及びアーク電極支持部材の直
径は、ダイの直径から熱膨張分以上小さくしたほうが良
い。
【0045】(実施例6)粒径44μm〜150μmの
Cr粉末と粒径44μm〜150μmのCu粉末と粒径
44μm〜90μmのNb粉末を重量比で65%Cr−
35%Cu−5%NbとなるようにV型ミキサーを用い
て混合した。この混合粉末を黒鉛製ダイスにつめ、実施
例1と同様に放電焼結を行った。
Cr粉末と粒径44μm〜150μmのCu粉末と粒径
44μm〜90μmのNb粉末を重量比で65%Cr−
35%Cu−5%NbとなるようにV型ミキサーを用い
て混合した。この混合粉末を黒鉛製ダイスにつめ、実施
例1と同様に放電焼結を行った。
【0046】このようにして得られた焼結合金からφ3
8mm×50mmのアーク電極部材と、別に用意したφ38
mm×50mmの純Cu棒を摩擦圧力接合を実施した。摩擦
圧力接合条件は、一次圧力1〜3kg/mm2 で回転させ、
次いで二次摩擦圧力12.5kg/mm2,回転数1500rp
m,接合時間0.5 秒である。重量で40%Cr−55
%Cu−5%Nbの組成を有するアーク電極部材と純C
u通電電極棒とを摩擦圧接部の組織を観察した結果、接
合部において金相学的に一体構造となっていた。すなわ
ちアーク電極部材と純Cu通電電極棒の接合部には結晶
粒の不連続な境界部がなく良好な接合が得られた。な
お、純Cu通電電極棒の強度を大きくするためCr,A
g,W,V,Nb,Mo,Ta,Zr,Si,Be,C
o,Ti、及びFeを0.8 %含んだCu合金において
も同様の結果が得られることを確認した。一方重量%で
40%Cr−55%Cu−5%Nb、HIPアーク電極
部材に対しCr量を20%〜70%まで変化させた組織
においても同様の結果が得られることを確認した。
8mm×50mmのアーク電極部材と、別に用意したφ38
mm×50mmの純Cu棒を摩擦圧力接合を実施した。摩擦
圧力接合条件は、一次圧力1〜3kg/mm2 で回転させ、
次いで二次摩擦圧力12.5kg/mm2,回転数1500rp
m,接合時間0.5 秒である。重量で40%Cr−55
%Cu−5%Nbの組成を有するアーク電極部材と純C
u通電電極棒とを摩擦圧接部の組織を観察した結果、接
合部において金相学的に一体構造となっていた。すなわ
ちアーク電極部材と純Cu通電電極棒の接合部には結晶
粒の不連続な境界部がなく良好な接合が得られた。な
お、純Cu通電電極棒の強度を大きくするためCr,A
g,W,V,Nb,Mo,Ta,Zr,Si,Be,C
o,Ti、及びFeを0.8 %含んだCu合金において
も同様の結果が得られることを確認した。一方重量%で
40%Cr−55%Cu−5%Nb、HIPアーク電極
部材に対しCr量を20%〜70%まで変化させた組織
においても同様の結果が得られることを確認した。
【0047】このように本発明によればアーク電極とア
ーク電極支持部,コイル電極部及び通電棒とが一体構造
で構成され、接合部は金相学的に連続一体となっている
電極の作製が可能であることがわかる。
ーク電極支持部,コイル電極部及び通電棒とが一体構造
で構成され、接合部は金相学的に連続一体となっている
電極の作製が可能であることがわかる。
【0048】また、Cr粒子は実施例1と同様に機械的
に粉砕したものを用いたので、角ばった形状を有すると
ともにひげ状のものがあり、また細長く粒子がつらなっ
たように種々の形状を有する。
に粉砕したものを用いたので、角ばった形状を有すると
ともにひげ状のものがあり、また細長く粒子がつらなっ
たように種々の形状を有する。
【0049】(実施例7)図5は実施例1〜6で得られ
たアーク電極を用いた真空バルブの断面図である。絶縁
材で形成された絶縁筒体からなる真空容器35の上下開
口部に上下一体をなす端板38a,38bを設けて真空
室を形成する真空容器を構成し、上記上端板38aの中
程に固定電極30aの直下に位置する上記下端板38b
の中程に可動電極30bの一部を形成する可動側の電極
棒34bを昇降自在に設け、この可動側の電極棒34b
に縦磁界発生コイル33b及びアーク電極31bを付設
し、上記固定電極30aのアーク電極31aに対して上
記可動電極30bのアーク電極31bを接触,遮断する
ようにし、上記可動側の電極棒34bの周りに位置する
上記下端板38bの内側に金属製のベローズ37を伸縮
するようにして覆い被せ、さらに上記両アーク電極の周
りに円筒状をなす金属板のシールド部材36を真空容器
35にそって設置し、このシールド部材36は上記真空
容器35の絶縁性を損なわないようにして構成したもの
である。
たアーク電極を用いた真空バルブの断面図である。絶縁
材で形成された絶縁筒体からなる真空容器35の上下開
口部に上下一体をなす端板38a,38bを設けて真空
室を形成する真空容器を構成し、上記上端板38aの中
程に固定電極30aの直下に位置する上記下端板38b
の中程に可動電極30bの一部を形成する可動側の電極
棒34bを昇降自在に設け、この可動側の電極棒34b
に縦磁界発生コイル33b及びアーク電極31bを付設
し、上記固定電極30aのアーク電極31aに対して上
記可動電極30bのアーク電極31bを接触,遮断する
ようにし、上記可動側の電極棒34bの周りに位置する
上記下端板38bの内側に金属製のベローズ37を伸縮
するようにして覆い被せ、さらに上記両アーク電極の周
りに円筒状をなす金属板のシールド部材36を真空容器
35にそって設置し、このシールド部材36は上記真空
容器35の絶縁性を損なわないようにして構成したもの
である。
【0050】更に、上記アーク電極31a,31bは前
述の放電焼結によって得られたアーク電極支持部材32
a,32bに一体固着され、各縦磁界発生コイル33
a,33bに純鉄からなる補強部材39a,39bによ
って補強されてろう付けされる。補強部材39a,39
bとして他にオーステナイト系ステンレス鋼が用いられ
る。真空容器35にはガラス,セラミックス焼結体が用
いられる。絶縁筒体35は金属製端板38a,38bに
コバール等のガラス,セラミックスの熱膨張係数に近い
合金板を介してろう付けされ、10-6mmHg以下の高真
空に保たれる。
述の放電焼結によって得られたアーク電極支持部材32
a,32bに一体固着され、各縦磁界発生コイル33
a,33bに純鉄からなる補強部材39a,39bによ
って補強されてろう付けされる。補強部材39a,39
bとして他にオーステナイト系ステンレス鋼が用いられ
る。真空容器35にはガラス,セラミックス焼結体が用
いられる。絶縁筒体35は金属製端板38a,38bに
コバール等のガラス,セラミックスの熱膨張係数に近い
合金板を介してろう付けされ、10-6mmHg以下の高真
空に保たれる。
【0051】固定側の電極棒34aは端子に接続され、
電流の通路となる。排気管(図示なし)は上端板38a
に設けられ、排気の時真空ポンプに接続される。ゲッタ
は真空容器内部に微量のガスが発生した場合に吸収して
真空を保つために設けられる。シールド部板36は主電
極表面のアークによって発生した金属蒸気を付着し、冷
却させる働きを有する。
電流の通路となる。排気管(図示なし)は上端板38a
に設けられ、排気の時真空ポンプに接続される。ゲッタ
は真空容器内部に微量のガスが発生した場合に吸収して
真空を保つために設けられる。シールド部板36は主電
極表面のアークによって発生した金属蒸気を付着し、冷
却させる働きを有する。
【0052】図6は電極の詳細を示す断面図である。固
定電極及び可動電極のいずれもほぼ同じ構造を有する。
アーク電極31は実施例4に示すアーク電極支持部材3
2を放電焼結によって一体化したものである。この一体
構造のものを図のように切削加工によって得た。アーク
電極支持部材32には更に非磁性のオーステナイト系ス
テンレス鋼からなる補強の平板40をろう付けするとと
もに、コイル電極33は純Cuからなるもので、前述の
ろう材より低融点のろう材を用いて電極棒34及びアー
ク電極支持部材32に各々ろう付けした。
定電極及び可動電極のいずれもほぼ同じ構造を有する。
アーク電極31は実施例4に示すアーク電極支持部材3
2を放電焼結によって一体化したものである。この一体
構造のものを図のように切削加工によって得た。アーク
電極支持部材32には更に非磁性のオーステナイト系ス
テンレス鋼からなる補強の平板40をろう付けするとと
もに、コイル電極33は純Cuからなるもので、前述の
ろう材より低融点のろう材を用いて電極棒34及びアー
ク電極支持部材32に各々ろう付けした。
【0053】本実施例におけるアーク電極支持部材32
は純Cuによって形成したもので、そのアーク電極支持
部材32へのCr,Ag,V,Nb,Zr,Si,W,
Be量は前述の通りであり、要求される強度と電気抵抗
とを考慮して決められる。なお、電気抵抗は熱処理によ
り金属間化合物を析出させることによって強度を下げず
に小さくすることができる。
は純Cuによって形成したもので、そのアーク電極支持
部材32へのCr,Ag,V,Nb,Zr,Si,W,
Be量は前述の通りであり、要求される強度と電気抵抗
とを考慮して決められる。なお、電気抵抗は熱処理によ
り金属間化合物を析出させることによって強度を下げず
に小さくすることができる。
【0054】(実施例8)図7は、本発明で作製した、
アーク電極側面部まで溝を有する真空遮断器電極の斜視
図である。このように電極側面部まで溝をきることによ
って、発生する縦磁界の強度を大きくすることができ
る。この図では図6に示したようなアーク電極が円板状
となっているのと異なっている。このような形状の電極
をカップ型電極と称しているが、図6の電極構造でも、
電極上部まで連続して溝を形成して、縦磁界の発生を強
めることができる。図8に磁束密度とアーク電圧の関係
を示す。アーク電圧は、電流によって変化する磁界によ
り、最小値をとることがわかる。遮断電流値が大きくな
るとアーク電圧を最低にするために要する磁束密度が大
きくなることがわかる。大電流を遮断する遮断器では大
きな縦磁界が必要とされるが、上記のように電極側面部
まで溝をきることによって、同じ径をもつアーク電極を
比較した場合、従来構造の電極に比べ大きな縦磁界を得
ることができる。すなわち、本発明で得られる構造の電
極は、同性能でより小型化が可能になる。 (実施例9)図9は、実施例8で得られた真空バルブを
用いた真空遮断器の全体図である。操作機構部を前面配
置とし、背面に真空バルブを支持する3相一括型の3組
の耐トラッキング性を有するエポキシレジン筒60を配
置した小型,軽量な構造である。各相端はエポキシレジ
ン筒,真空バルブ支持板で水平に支持された水平引き出
し形である。真空バルブは、絶縁操作ロッド61を介し
て、操作機構によって開閉される。操作機構部は、構造
が簡単で、小型軽量な電磁操作式の機械的引きはずし自
由機構である。開閉ストロークが少なく、可動部の質量
が小さいために衝撃が少ない。本体前面には、手動連結
式の二次端子のほか、開閉表示器,動作回数計,手動引
きはずしボタン,手動投入装置,引き出し装置及びイン
ターロックレバーなどが配置されている。
アーク電極側面部まで溝を有する真空遮断器電極の斜視
図である。このように電極側面部まで溝をきることによ
って、発生する縦磁界の強度を大きくすることができ
る。この図では図6に示したようなアーク電極が円板状
となっているのと異なっている。このような形状の電極
をカップ型電極と称しているが、図6の電極構造でも、
電極上部まで連続して溝を形成して、縦磁界の発生を強
めることができる。図8に磁束密度とアーク電圧の関係
を示す。アーク電圧は、電流によって変化する磁界によ
り、最小値をとることがわかる。遮断電流値が大きくな
るとアーク電圧を最低にするために要する磁束密度が大
きくなることがわかる。大電流を遮断する遮断器では大
きな縦磁界が必要とされるが、上記のように電極側面部
まで溝をきることによって、同じ径をもつアーク電極を
比較した場合、従来構造の電極に比べ大きな縦磁界を得
ることができる。すなわち、本発明で得られる構造の電
極は、同性能でより小型化が可能になる。 (実施例9)図9は、実施例8で得られた真空バルブを
用いた真空遮断器の全体図である。操作機構部を前面配
置とし、背面に真空バルブを支持する3相一括型の3組
の耐トラッキング性を有するエポキシレジン筒60を配
置した小型,軽量な構造である。各相端はエポキシレジ
ン筒,真空バルブ支持板で水平に支持された水平引き出
し形である。真空バルブは、絶縁操作ロッド61を介し
て、操作機構によって開閉される。操作機構部は、構造
が簡単で、小型軽量な電磁操作式の機械的引きはずし自
由機構である。開閉ストロークが少なく、可動部の質量
が小さいために衝撃が少ない。本体前面には、手動連結
式の二次端子のほか、開閉表示器,動作回数計,手動引
きはずしボタン,手動投入装置,引き出し装置及びイン
ターロックレバーなどが配置されている。
【0055】(a)閉路状態 遮断器の閉路状態を示し、電流は上部端子62,主電極
30,集電子63,下部端子64を流れる。主電極間の
接触力は、絶縁操作ロッド61に装着された接触バネ6
5によって保たされている。
30,集電子63,下部端子64を流れる。主電極間の
接触力は、絶縁操作ロッド61に装着された接触バネ6
5によって保たされている。
【0056】主電極の接触力,早切りバネの力および短
絡電流による電磁力は、支えレバー66およびプロップ
67で保持されている。投入コイルを励磁すると開路状
態からプランジャ68がノッキングロッド69を介して
ローラ70を押し上げ、主レバー71を回して接触子を
閉じた後、支えレバー66で保持している。
絡電流による電磁力は、支えレバー66およびプロップ
67で保持されている。投入コイルを励磁すると開路状
態からプランジャ68がノッキングロッド69を介して
ローラ70を押し上げ、主レバー71を回して接触子を
閉じた後、支えレバー66で保持している。
【0057】(b)引きはずし自由状態 開離動作により可動主電極が下方に動かされ、固定・可
動両主電極が開離した瞬間からアークが発生する。
動両主電極が開離した瞬間からアークが発生する。
【0058】アークは、真空中の高い絶縁耐力と激しい
拡散作用によって短時間に消弧される。引きはずしコイ
ル72が励磁されると、引きはずしレバー73がプロッ
プ67の係合をはずし、主レバー71は早切りバネの力
で回って主電極が開かれる。この動作は、閉路動作の有
無には全く関係無く行われる機械的引きはずし自由方式
である。
拡散作用によって短時間に消弧される。引きはずしコイ
ル72が励磁されると、引きはずしレバー73がプロッ
プ67の係合をはずし、主レバー71は早切りバネの力
で回って主電極が開かれる。この動作は、閉路動作の有
無には全く関係無く行われる機械的引きはずし自由方式
である。
【0059】(c)開路状態 主電極が開かれたあと、リセットバネ74によってリン
クが復帰し、同時にプロップ67が係合する。この状態
で投入コイル75を励磁すると(a)の閉路状態にな
る。76は排気筒である。
クが復帰し、同時にプロップ67が係合する。この状態
で投入コイル75を励磁すると(a)の閉路状態にな
る。76は排気筒である。
【0060】真空遮断器は高真空中でアーク遮断し、真
空の持っている高い絶縁耐力と、アークの高速拡散作用
により優れた遮断性能を有しているが、反面無負荷のモ
ーター、変圧器を開閉する場合電流が零点に達する以前
に遮断してしまい、いわゆる裁断電流を生じ、この電流
とサージインピーダンスの積に比例する開閉サージ電圧
を発生する場合がある。このため3kV変圧器や3k
V,6kV回転機などを真空遮断器で直接開閉するとき
は、サージアブソーバを回路に接続してサージ電圧を抑
制し、機器を保護する必要がある。サージアブソーバと
しては、コンデンサを標準としますが、負荷の衝撃波耐
電圧値によって、ZnO非直線抵抗体を使用することも
できる。
空の持っている高い絶縁耐力と、アークの高速拡散作用
により優れた遮断性能を有しているが、反面無負荷のモ
ーター、変圧器を開閉する場合電流が零点に達する以前
に遮断してしまい、いわゆる裁断電流を生じ、この電流
とサージインピーダンスの積に比例する開閉サージ電圧
を発生する場合がある。このため3kV変圧器や3k
V,6kV回転機などを真空遮断器で直接開閉するとき
は、サージアブソーバを回路に接続してサージ電圧を抑
制し、機器を保護する必要がある。サージアブソーバと
しては、コンデンサを標準としますが、負荷の衝撃波耐
電圧値によって、ZnO非直線抵抗体を使用することも
できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、アーク電極と該アーク
電極を支持する支持部材と該支持部材に連なるコイル電
極とを有する固定側電極及び可動側電極を備えた真空遮
断器において、少なくとも前記アーク電極、また該電極
と上記アーク電極支持部材とは放電焼結による金相学的
に一体の構造を有し、前記支持部材及びコイル電極は
1.0 重量%以下のCr,V,Nb,Zr,Si,W,
Be等を含有したCu合金から構成されるので、ろう付
け接合に伴う各部材の機械加工工程及び組立て工程の低
減とろう付け接合不良による電極材の破壊や脱落を防止
するとともに、アーク電極支持部材及びコイル電極材の
強度向上により電極変形に伴う溶着障害を防止できるこ
とからより信頼性,安全性の高い真空遮断器とそれに用
いる真空バルブ及び電気接点を提供できる。
電極を支持する支持部材と該支持部材に連なるコイル電
極とを有する固定側電極及び可動側電極を備えた真空遮
断器において、少なくとも前記アーク電極、また該電極
と上記アーク電極支持部材とは放電焼結による金相学的
に一体の構造を有し、前記支持部材及びコイル電極は
1.0 重量%以下のCr,V,Nb,Zr,Si,W,
Be等を含有したCu合金から構成されるので、ろう付
け接合に伴う各部材の機械加工工程及び組立て工程の低
減とろう付け接合不良による電極材の破壊や脱落を防止
するとともに、アーク電極支持部材及びコイル電極材の
強度向上により電極変形に伴う溶着障害を防止できるこ
とからより信頼性,安全性の高い真空遮断器とそれに用
いる真空バルブ及び電気接点を提供できる。
【図1】本発明で得られたアーク電極材の金属組織を有
する顕微鏡写真。
する顕微鏡写真。
【図2】本発明で得られるアーク電極材とアーク電極支
持部材との境界部の金属組織を示す顕微鏡写真。
持部材との境界部の金属組織を示す顕微鏡写真。
【図3】放電焼結後のCu−Cr−W積層成形体とCu
粉成形体の接触界面付近の金属組織を示す顕微鏡写真。
粉成形体の接触界面付近の金属組織を示す顕微鏡写真。
【図4】放電焼結方法と電極形状とを示す断面図。
【図5】真空バルブの断面図。
【図6】電極の断面図。
【図7】電極の断面図。
【図8】磁束密度とアーク電圧の関係を示す図。
【図9】真空遮断器全体の構成図。
4…黒鉛製パンチ、5…黒鉛製ダイ、6…通電電極、3
1,31a,31b…アーク電極、32,32a,32
b…アーク電極支持部材、33,33a,33b…縦磁界
発生コイル、34,34a,34b…可動側電極棒、3
5…真空容器、36…シール部材、37…ベローズ、3
9,39a,39b…補強部材、42…ろう付け部、5
0…電極溝、60…エポキシレジン筒、61…絶縁操作
ロッド、62…上部端子、63…集電子、64…下部端
子、65…接触バネ、66…支えレバー、68…プラン
ジャ、71…主レバー、72…引きはずしコイル、75
…投入コイル、76…排気筒。
1,31a,31b…アーク電極、32,32a,32
b…アーク電極支持部材、33,33a,33b…縦磁界
発生コイル、34,34a,34b…可動側電極棒、3
5…真空容器、36…シール部材、37…ベローズ、3
9,39a,39b…補強部材、42…ろう付け部、5
0…電極溝、60…エポキシレジン筒、61…絶縁操作
ロッド、62…上部端子、63…集電子、64…下部端
子、65…接触バネ、66…支えレバー、68…プラン
ジャ、71…主レバー、72…引きはずしコイル、75
…投入コイル、76…排気筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 馬場 昇 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (24)
- 【請求項1】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記固
定側電極と可動側電極がアーク電極部材と該アーク電極
を支持するアーク電極支持部材と該支持部材に連なるコ
イル電極部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を備
えた真空遮断器において、前記アーク電極部材、該アー
ク電極部材と前記アーク電極支持部材、前記アーク電極
部材とアーク電極支持部材とコイル電極部材、又は前記
アーク電極部材と通電電極棒は放電焼結により形成され
ていることを特徴とする真空遮断器。 - 【請求項2】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記固
定側電極と可動側電極がアーク電極部材と該アーク電極
を支持するアーク電極支持部材と該支持部材に連なるコ
イル電極部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を備
えた真空遮断器において、 前記アーク電極部材は高導電性金属中に該高導電性金属
よりも高融点である耐火性金属粒子が分散した焼結合金
からなり、前記耐火性金属粒子は表面がギザギザした角
ばった形状を有することを特徴とする真空遮断器。 - 【請求項3】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記固
定側電極と可動側電極がアーク電極部材と該アーク電極
を支持するアーク電極支持部材と該支持部材に連なるコ
イル電極部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を備
えた真空遮断器において、 前記アーク電極部材は、20〜70重量%のCr,W,
Mo,Co,Feから選ばれた1種以上の耐火性金属
と、20〜70重量%のCu,Ag,Auから選ばれた
1種以上の高導電性金属とを有する放電焼結合金よりな
り、前記アーク電極部材合金よりなり、 該アーク電極部材と前記アーク電極支持部材、前記アー
ク電極部材とアーク電極支持部材とコイル電極部材又は
前記アーク電極部材と通電電極棒とは放電焼結により形
成されていることを特徴とする真空遮断器。 - 【請求項4】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記固
定側電極と可動側電極がアーク電極部材と該アーク電極
を支持するアーク電極支持部材と該支持部材に連なるコ
イル電極部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を備
えた真空遮断器において、 前記アーク電極部材は、20〜70重量%のCr,W,
Mo,Co,Feから選ばれた1種以上の金属と、0.
5 〜5重量%のV,Nb,Zr,Ti,Ta,Siか
ら選ばれた1種以上の金属と、30〜70重量%のC
u,Ag,Auから選ばれた1種以上の金属とを有する
焼結合金よりなり、前記アーク電極部材、 該アーク電極部材と前記アーク電極支持部材、前記アー
ク電極部材とアーク電極支持部材とコイル電極部材又は
前記アーク電極部材と通電電極棒とは放電焼結により形
成されていることを特徴とする真空遮断器。 - 【請求項5】前記アーク電極支持部材,コイル電極部材
又は通電電極棒は、1.0 重量%以下のCr,V,N
b,Zr,Si,W,Beの群の中から選ばれた1種以
上の金属を含み、残部がCu,Ag,Auの群から選ば
れた1種以上の金属からなる合金よりなり、請求項1記
載の真空遮断器。 - 【請求項6】前記アーク電極及び前記アーク電極支持部
材が、縦磁界発生用の複数本の溝を有し、該溝が前記ア
ーク電極及び前記アーク電極支持部材の側面部において
連続している請求項1〜5のいずれかに記載の真空遮断
器。 - 【請求項7】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記固
定側電極と可動側電極がアーク電極部材と該アーク電極
を支持するアーク電極支持部材及び該支持部材に連なる
コイル電極部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を
備えた真空遮断器の製造方法において、前記アーク電極
部材,前記アーク電極部材と前記アーク電極支持部材,
前記アーク電極部材とアーク電極支持部材とコイル電極
部材又は前記アーク電極部材と通電電極棒を放電焼結に
より形成することを特徴とする真空遮断器の製造方法。 - 【請求項8】前記放電焼結の加熱温度は、前記アーク電
極部材を構成するCu,Ag,Auの群から選ばれた1
種以上の金属の融点以下であることを特徴とする請求項
7に記載の真空遮断器の製造方法。 - 【請求項9】前記アーク電極部材を構成する金属粉末を
黒鉛製ダイスに充填し、該ダイス内を脱気し前記加圧通
電加熱することを特徴とする請求項7又は8に記載の真
空遮断器の製造方法。 - 【請求項10】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極と
を備えた真空バルブと、該空気バルブ内の前記固定側電
極と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続され
た導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを
介して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備えた真空
遮断器において、前記固定側電極及び可動側電極は耐火
性金属と高導電性金属との合金からなるアーク電極部材
と、該アーク電極部材を支持する高導電性金属からなる
アーク電極支持部材又は前記アーク電極部材と通電電極
棒とを有し、前記アーク電極部材は放電焼結合金よりな
り、前記アーク電極支持部の0.2%耐力が4kg/cm2以
上で比抵抗が2.8μΩcm 以下であることを特徴とする
真空遮断器。 - 【請求項11】高真空に保たれた絶縁容器内に固定側電
極と可動側電極とを備えた真空バルブにおいて、前記両
電極は耐火性金属と高導電性金属との複合部材よりなる
アーク電極部材と、該アーク電極部材を支持する高導電
性金属からなるアーク電極支持部材又は通電電極棒とを
有し、前記アーク電極部材、前記アーク電極とアーク電
極支持部材又は通電電極部材は放電焼結により形成され
ていることを特徴とする真空バルブ。 - 【請求項12】前記固定側電極と可動側電極の少なくと
も一方の電極は前記電極支持部材に高導電性金属からな
る縦磁界発生コイルが設けられている請求項11に記載
の真空バルブ。 - 【請求項13】前記縦磁界発生コイルは円筒状であり、
その円周面にスリット溝が設けられた形状又は横断面が
略卍状である請求項11又は12に記載の真空バルブ。 - 【請求項14】前記固定側電極及び可動側電極はそれら
の外周部がスリット溝によって分離された羽根型を有す
る請求項11に記載の真空バルブ。 - 【請求項15】高真空に保たれた絶縁容器内に固定側電
極と可動側電極とを備えた真空バルブにおいて、前記両
電極は耐火性金属と高導電性金属との複合部材よりなる
アーク電極部材と、該アーク電極部材を支持する高導電
性金属からなるアーク電極支持部材又は通電電極部材と
を有し、前記アーク電極部材、前記アーク電極部材とア
ーク電極支持部材又は通電電極棒は放電焼結によって一
体に形成され、前記電極支持部材の0.2% 耐力が4kg
/cm2 以上で比抵抗が2.8 μΩcm以下であることを特
徴とする真空バルブ。 - 【請求項16】高導電性金属と、該高導電性金属より高
融点を有する耐火性金属とを有し、前記耐火性金属は機
械粉砕されたギザギサの状態を角ばった形状を有する焼
結合金よりなることを特徴とする電気接点。 - 【請求項17】Cr,W,Mo及びTaの1種又は2種
以上の混合物からなる耐火性金属と、Cu,Ag又はA
uからなる高導電性金属又はこれらを主にした高導電性
合金からなり、前記電極支持部材又は通電電極棒は前記
高導電性金属又は合金からなる請求項15に記載の電気
接点。 - 【請求項18】Cr,W,Mo及びTaの1種又は2種
以上の合計量50〜80重量%とCu,Ag又はAu2
0〜50重量%とを含む放電焼結合金からなるアーク電
極部材に電極支持部材又は通電電極棒はCr,Ag,
W,V,Nb,Mo,Ta,Zr,Si,Be,Ti,
Co及びFeの1種又は2種以上の合計量が2.5 重量
%以下及び残部Cu,Ag又はAuである高導電性合金
からなる電極支持部材又は通電電極棒が一体に形成され
ていることを特徴とする電気接点。 - 【請求項19】耐火性金属と高導電性金属とを有する放
電焼結合金からなるアーク電極部材、又は該アーク電極
部材と該アーク電極部材を支持する高導電性合金からな
るアーク電極支持部材又は通電電極棒とが前記焼結又は
摩擦圧接によって一体に形成され、前記電極支持部の
0.2耐力が4kg/mm2以上で比抵抗が2.8μΩcm 以下
であることを特徴とする電気接点。 - 【請求項20】耐火性金属と高導電性金属との合金から
なるアーク電極部材と、該アーク電極部材を支持する高
導電性金属からなるアーク電極支持部材又は通電電極棒
とを有する電気接点の製造法において、前記アーク電極
部材は耐火性金属粉と前記高導電性金属粉とを含む混合
粉末又は該混合粉末に前記アーク電極支持部材又は通電
電極棒を構成する高導電性金属粉末を積層させて放電焼
結することを特徴とする電気接点の製造法。 - 【請求項21】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極と
を備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電
極と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続され
た導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを
介して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備え、前記
固定側電極と可動側電極がCu−Cr系合金からなるア
ーク電極部材と該アーク電極を支持するアーク電極支持
部材及び該支持部材に連なる電極部材及び通電電極棒よ
り構成されている真空遮断器において、前記アーク電極
部材は耐火性金属と高導電性金属とを有する放電焼結合
金よりなり、前記アーク電極部材と前記アーク電極支持
部材,コイル電極部材及び通電電極棒の各部材の接合部
のうちの少なくとも1つの接合部の基材が、摩擦圧接さ
れていることを特徴とする真空遮断器。 - 【請求項22】前記アーク電極部材と前記アーク電極支
持部材,コイル電極支持部及び通電電極部材の各部材の
接合部のうちいずれか一方を回転し、一次圧力より高い
二次圧力を加えて0.1〜2.5秒以内に回転を止める摩
擦圧力接合により前記アーク電極部材と前記アーク電極
支持部材,コイル電極部材及び通電電極棒の各部材の接
合部のうち少なくとも1つの接合部の基材が金相学的に
一体に形成されている請求項21に記載の真空遮断器。 - 【請求項23】前記アーク電極部材と前記アーク電極支
持部材,コイル電極部材及び通電電極棒のうちいずれか
一方を回転し、一次圧力より高い5〜30kg/mm2 の範
囲内で相互間に加圧することでフラッシュを発生させる
摩擦圧力接合により前記アーク電極部材と前記アーク電
極支持部材,コイル電極部材及び通電電極棒の各部材の
接合部のうち少なくとも1つの接合部の基材が金相学的
に一体に形成されている請求項21又は22に記載の真
空遮断器。 - 【請求項24】前記アーク電極部材と前記アーク電極支
持部材,コイル電極部材及び通電電極棒のうちいずれか
一方を1000〜3000rpm で回転し、一次圧力より
高い二次圧力を加えることでフラッシュを発生させる摩
擦圧力接合により前記アーク電極部材と前記アーク電極
支持部材,コイル電極部材及び通電電極棒の各部材の接
合部のうち少なくとも1つの接合部の基材が金相学的に
一体に形成されている請求項21〜23のいずれかに記
載の真空遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6521596A JPH09237555A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点並びに製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6521596A JPH09237555A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点並びに製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09237555A true JPH09237555A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13280475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6521596A Pending JPH09237555A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点並びに製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09237555A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014202390A1 (de) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von kontaktelementen für elektrische schaltkontakte |
| WO2014202389A1 (de) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von kontaktelementen für elektrische schaltkontakte |
| CN120714388A (zh) * | 2025-07-04 | 2025-09-30 | 上海晶维材料科技有限公司 | 一种金属基座组合式高强度吸气剂 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP6521596A patent/JPH09237555A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014202390A1 (de) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von kontaktelementen für elektrische schaltkontakte |
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| US20160141124A1 (en) * | 2013-06-20 | 2016-05-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and device for producing contact elements for electrical switching contacts |
| US10256054B2 (en) | 2013-06-20 | 2019-04-09 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and device for producing contact elements for electrical switch contacts |
| US10573472B2 (en) | 2013-06-20 | 2020-02-25 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and device for producing contact elements for electrical switching contacts |
| CN120714388A (zh) * | 2025-07-04 | 2025-09-30 | 上海晶维材料科技有限公司 | 一种金属基座组合式高强度吸气剂 |
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