JPH09237582A - ジャイロトロン装置 - Google Patents

ジャイロトロン装置

Info

Publication number
JPH09237582A
JPH09237582A JP4356296A JP4356296A JPH09237582A JP H09237582 A JPH09237582 A JP H09237582A JP 4356296 A JP4356296 A JP 4356296A JP 4356296 A JP4356296 A JP 4356296A JP H09237582 A JPH09237582 A JP H09237582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gyrotron
magnetic field
electron gun
electron
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4356296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Asano
啓行 浅野
Takeshi Oi
健史 大井
Toshiyuki Kikunaga
敏之 菊永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4356296A priority Critical patent/JPH09237582A/ja
Publication of JPH09237582A publication Critical patent/JPH09237582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石200が発生する磁場の磁束密度の
設計値と、実際に発生する磁束密度の値との間には数%
程度の差が生じることが多く、主磁場微調整電磁石30
および電子銃磁場微調整電磁石31に大きな電流を流す
必要がある場合があり、ジュール発熱により補助電磁石
が高温になるなどの課題があった。 【解決手段】 電子銃1を構成するカソード2とアノー
ド4の位置関係を変えることなく、電子銃1の軸方向位
置が調節できる構造にすれば、電子銃1を構成するカソ
ード2とアノード4の位置関係を変えることなく、永久
磁石20が発生する磁場分布に対する電子銃1の軸方向
位置を調整可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子サイクロト
ロン共鳴メーザ作用を利用しマイクロ波またはミリ波を
発生するジャイロトロン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28は、当出願人が先に出願した特願
平6−315133号に示された従来のジャイロトロン
装置を示す正面断面図であり、図において、1は電子
銃、2は電子放出部3を有するカソード、4はカソード
2と共に電子放出部3から電子を引き出すための電界を
電子放出部3の表面に形成するアノード、5は電子を加
速するための電界を形成する加速電極である。なお、一
般にはカソード2、アノード4および加速電極5からな
る部分を3極型電子銃と呼ぶが、この明細書ではカソー
ド2およびアノード4からなる部分を電子銃1とし、加
速電極5は電子銃1に含めないものとする。また、3極
型電子銃を採用したジャイロトロンを3極型ジャイロト
ロンと呼ぶものとする。
【0003】6は電子ビーム9と高周波電磁場とが共鳴
的に相互作用を起こし、高周波10を発生する空胴共振
器、7は相互作用を終えた電子ビーム9を回収するコレ
クタ、8は高周波10を取り出す出力窓、20は電子銃
1、空胴共振器6、コレクタ7、および出力窓8などか
ら構成されたジャイロトロン100内において、電子ビ
ーム9に旋回運動を与えるための軸方向磁場の大部分を
発生する永久磁石である。30は空胴共振器6内の磁場
を微調整するための主磁場微調整電磁石、31は電子銃
1における磁場を微調整するための電子銃磁場微調整電
磁石であり、主磁場微調整電磁石30および電子銃磁場
微調整電磁石31とをまとめて補助電磁石と呼ぶ。20
0はジャイロトロン100、永久磁石20、主磁場微調
整電磁石30、及び電子銃磁場微調整電磁石31からな
るジャイロトロン装置である。
【0004】図29は当出願人が先に出願した特願平6
−315133号に示された従来の2極型電子銃を採用
したジャイロトロンを示す正面断面図であり、図におい
て、図28のものと同一符号は同一または相当部分を示
すので説明を省略する。2極型電子銃を採用したジャイ
ロトロン100を2極型ジャイロトロンと呼ぶこととす
る。ここで、2極型ジャイロトロンにおけるアノード4
は3極型ジャイロトロンの加速電極5の役割も兼ねてお
り、空胴共振器6において固有モードの電磁場とサイク
ロトロン共鳴メーザ相互作用を行う電子ビームを引き出
す点で、3極型電子銃と同様の働きをしている。
【0005】次に動作について説明する。電子放出部3
から放出された電子ビーム9はカソード2とアノード4
や加速電極5との間の電界により加速され、永久磁石2
0、主磁場微調整電磁石30、および電子銃磁場微調整
電磁石31からなる磁場発生装置によって発生された磁
場により、旋回運動しながら軸方向にドリフトする。さ
らに、磁場発生装置によって発生された強力な磁場によ
って電子ビーム9は圧縮され、電子の速度比v⊥/v‖
(v⊥およびv‖は、それぞれ電子速度の磁場に対する
垂直方向成分および平行方向成分)を増大させ、空胴共
振器6に入る。
【0006】そして、上記磁場発生装置が発生する軸方
向磁場によってサイクロトロン運動している電子は、通
常円筒状空胴からなる空胴共振器6における固有モード
の高周波電磁場とサイクロトロン共鳴メーザ相互作用
し、電子の磁場に対する垂直速度成分v⊥によるエネル
ギーの一部は高周波電磁場のエネルギーに変換される。
また、空胴共振器6で励起された高周波10は出力窓8
を透過して外部に取り出される。空胴共振器6において
電子ビームのエネルギーが効果的に高周波のエネルギー
に変換されるのは、次式が成り立つときである。
【0007】 ω−kzz ⌒ sΩc ・・・(1) ω:空胴共振器6の固有モードの電磁場の共振角周波数 kz :固有モードの軸方向波数 vz :電子の軸方向速度 s:高調波次数 Ωc :相対論的効果を考慮した電子のサイクロトロン角
周波数
【0008】さらに、Ωc は次式で与えられる。 Ωc =eB0 /γm0 ・・・(2) ただし、 e:電子の電荷(絶対値) B0 :空胴共振器内での軸方向磁束密度 γ:相対論的係数 m0 :電子の静止質量
【0009】なお、式(1)からわかるように、電子ビ
ームのエネルギーが効果的に高周波のエネルギーに変換
され、強力な電磁波が発生するのは、式(1)の右辺が
左辺より僅かに小さいときである。
【0010】また、電子銃1における磁場の磁束密度や
電子放出部表面の電界強度と発振効率との間には以下の
関係がある。但し、ここでは空間電荷効果は考慮してい
ない。
【0011】 vk⊥=Ek⊥/Bk ・・・(3) vk ⊥:電子放出部から飛び出した直後の電子の磁場に
対して垂直方向の速度成分 Ek ⊥:電子放出部表面の磁場に対して垂直方向の電界
強度 Bk :電子放出部における磁場の磁束密度
【0012】さらに、vk ⊥、Bk 、電子が電子銃1か
ら空胴共振器6に至る間の任意の位置での電子の磁場に
対して垂直方向の速度成分v⊥、磁束密度Bの間には以
下の関係がある。
【0013】 v⊥2 /B=vk2 /Bk ・・・(4)
【0014】式(3)を式(4)に代入して整理する
と、次のようになる。
【0015】 v⊥=Ek ⊥・B1/2 /Bk 3/2 ・・・(5)
【0016】ジャイロトロン内の軸方向磁場は、図30
のように、電子銃1から空胴共振器6まで単調に増加す
る分布になっており、電子放出部3から放出された電子
は、式(5)に従ってv⊥を増大させながらドリフトし
空胴共振器6に達する。図30は従来のジャイロトロン
装置で用いられる磁場発生装置が発生する磁場分布を示
すグラフ図である。空胴共振器6において、式(5)と
同様に、次式が成り立つ。
【0017】 v0 ⊥=Ek ⊥・B0 1/2/Bk 3/2 ・・・(6)
0 ⊥:空胴共振器6における電子の磁場に対して垂直
方向の速度成分 B0 :空胴共振器6における磁場の磁束密度
【0018】空胴共振器6において、ジャイロトロン1
00の発振に利用されるのは、電子の磁場に対して垂直
方向の速度成分v0 ⊥による運動エネルギーであるた
め、高い発振効率を得るために、v0 ⊥ができるだけ大
きくなるように、Ek ⊥、B0、Bk を調整する。ただ
し、電子の全速度、磁場に対して平行方向の速度成分を
それぞれv、v‖とすると、v、v‖、v⊥の間には、
【0019】 v2 =v‖2 +v⊥2 ・・・(7)
【0020】の関係があり、v⊥を大きくし過ぎると、
電子は電子銃1から空胴共振器6に至るまでにv‖が0
となり、電子銃1側へ反射する現象が起こる。したがっ
て、電子が反射を起こさない範囲内でv⊥の大きさを制
御する必要がある。なお、主磁場微調整電磁石30と電
子銃磁場微調整電磁石31は、それぞれ空胴共振器6と
電子銃1において、ジャイロトロン100が発振するた
めに必要な磁場の磁束密度と、永久磁石20が発生して
いる磁場の磁束密度との差を補正し、発振出力を制御す
るために用いられる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のジャイロトロン
装置200は以上のように構成されているので、補助的
に用いられている主磁場微調整電磁石30および電子銃
磁場微調整電磁石31にに電流を流して磁場の磁束密度
を調整し、ジャイロトロン100を発振させ、さらに高
い効率を得るようにしている。しかし、永久磁石20が
発生する磁場の磁束密度の設計値と、実際に発生する磁
束密度の値との間には数%程度の差が生じることが多
く、主磁場微調整電磁石30および電子銃磁場微調整電
磁石31に大きな電流を流す必要がある場合があり、ジ
ュール発熱により補助電磁石が高温になるなどの課題が
あった。また、ジャイロトロン100では通常、電子銃
1のカソード2として熱カソードを用いるので、電子銃
磁場微調整電磁石31は自身のジュール熱以外に、カソ
ード2からの熱伝導によっても高温になるなどの課題が
あった。
【0022】また、2極型ジャイロトロンにおいては、
アノード4が加速電極5を兼ねているため、加速電圧を
変えることなしに、電子放出部表面の電界強度を調整す
ることはできないなどの課題があった。
【0023】さらに、ジャイロトロン100と永久磁石
20とは、それぞれの中心軸が一致する位置関係(以
下、同軸という)に保持される必要があり、従来はジャ
イロトロン100の出力窓8側の永久磁石20端面にお
いて、フランジ(図示なし)を用いて、ジャイロトロン
100と永久磁石20とを同軸に保持していた。しか
し、例えば、高周波10が水平方向に放射されるような
方向にジャイロトロン装置200を設置した場合、ジャ
イロトロン100の自重によって、ジャイロトロン10
0と永久磁石20とが同軸でなくなるなどの課題があっ
た。
【0024】さらに、永久磁石20が発生する磁場の磁
束密度は経年変化および温度変化により変化するが(磁
束密度の変化は残留磁束密度温度係数で決まり、ネオジ
ム系材料を用いた永久磁石20ではこの係数は−0.1
%/℃程度である)、この磁場の磁束密度の変化を補正
するために、補助電磁石(主磁場微調整電磁石30およ
び電子銃磁場微調整電磁石31)に流す電流を調整して
いた。また、ジャイロトロン100の出力パワーを調整
するためにも上記補助電磁石に流す電流を調整していた
が、これらの調整を1つの直流定電流源を用いて行って
いたため、上記補助電磁石に流す電流の調整方法が複雑
であるなどの課題があった。
【0025】さらに、永久磁石20内面には凹凸があ
り、ジャイロトロン100の挿入作業の際に、ジャイロ
トロン100が永久磁石20の内面に引っかかったり、
接触して、永久磁石20およびジャイロトロン100に
損傷を与える可能性があるなどの課題があった。
【0026】さらに、永久磁石20が発生する磁場分布
の特徴から、給電線を接続するためのジャイロトロン1
00の電子銃1の端子が、永久磁石20の端面より外側
に出ないため、給電線の接続作業に手間取るなどの課題
があった。
【0027】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、特に電子銃磁場微調整電磁石31
に流す電流を小さく、あるいは零にするとともに、発生
した熱を放出しやすくすることにより、さらに高信頼
性、高発振効率のジャイロトロン装置を得ることを目的
とする。
【0028】また、この発明は、カソード2とアノード
4間の距離を可変とすることによって、カソード2とア
ノード4間の電圧すなわち加速電圧を変えなくても、電
子放出部表面の電界強度を調整可能なジャイロトロン装
置を得ることを目的とする。
【0029】さらに、この発明は、ジャイロトロン10
0を横置きした場合のように、ジャイロトロン100の
中心軸が鉛直方向を向いていない場合でも、ジャイロト
ロン100と永久磁石20とが同軸に保持されるジャイ
ロトロン装置を得ることを目的とする。
【0030】さらに、この発明は、永久磁石の温度変化
および経年変化による発生磁場の変化の補正およびジャ
イロトロン100の出力パワーを調整する専用の直流定
電流源を各々に設け、これらを1つの補助電磁石に並列
接続して、より運転しやすいジャイロトロン装置を得る
ことを目的とする。
【0031】さらに、この発明は、ジャイロトロン10
0の挿入作業が簡単で、ジャイロトロン100および永
久磁石20のいずれにも損傷を与えずに永久磁石20に
ジャイロトロン100を設置することのできるジャイロ
トロン装置を得ることを目的とする。
【0032】さらに、この発明は、給電線の接続が容易
なジャイロトロン装置を得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るジャイロトロン装置は、永久磁石が発生している磁場
分布に対して、電子銃の軸方向位置を調整可能とした軸
方向位置調整機構を備えたものである。
【0034】請求項2記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、電子銃は、電子放出部を有するカソードと電子
放出部から電子を引き出すための電界を形成するアノー
ドを有する2極型電子銃であり、カソードとアノードの
位置関係を変更することなく、永久磁石が発生している
磁場分布に対して、電子銃の軸方向位置を調整可能とし
た軸方向位置調整機構を備えたものである。
【0035】請求項3記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、軸方向位置調整機構において、アノードの外壁
に形成された第1のつばと、空胴共振器へ向かう電子ビ
ームが通過するビームドリフト部の外壁に形成された第
2のつばと、アノードとビームドリフト部との間に介在
しジャイロトロン装置内を真空に保っているベローズ
と、第1のつばと第2のつばとの間に配置され、アノー
ドと上記ビームドリフト部との距離を任意に変更固定で
きる固定ネジとを備えたものである。
【0036】請求項4記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、電子銃は、電子放出部を有するカソード、電子
放出部から電子を引き出すための電界を形成するアノー
ド、および電子を加速するための電界を形成する加速電
極を有する3極型電子銃であり、カソードとアノードの
位置関係を変更することなく、永久磁石が発生している
磁場分布に対して、電子銃の軸方向位置を調整可能とし
た軸方向位置調整機構を備えたものである。
【0037】請求項5記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、軸方向位置調整機構において、内部にアノード
を有する筒の外壁に形成された第1のつばと、アノード
と加速電極との間を絶縁する絶縁筒にろう付けされた金
属の外壁に形成された第2のつばと、内部にアノードを
有する筒と絶縁筒との間に介在しジャイロトロン装置内
を真空に保っているベローズと、第1のつばと第2のつ
ばとの間に配置され、アノードと加速電極との距離を任
意に変更固定できる固定ネジとを備えたものである。
【0038】請求項6記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、軸方向位置調整機構において、内部に加速電極
を有する筒の外壁に形成された第1のつばと、空胴共振
器へ向かう電子ビームが通過するビームドリフト部の外
壁に形成された第2のつばと、内部に加速電極を有する
筒とビームドリフト部との間に介在しジャイロトロン装
置内を真空に保っているベローズと、第1のつばと第2
のつばとの間に配置され、加速電極とビームドリフト部
との距離を任意に変更固定できる固定ネジとを備えたも
のである。
【0039】請求項7記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、軸方向位置調整機構を電子銃からジャイロトロ
ンを永久磁石に固定するフランジまでのいずれかの位置
に配置させたものである。
【0040】請求項8記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、軸方向位置調整機構において、ジャイロトロン
を永久磁石に固定するフランジを軸方向に対して移動可
能にしたものである。
【0041】請求項9記載の発明に係るジャイロトロン
装置は、主磁場微調整電磁石と接するジャイロトロンの
外壁面、および電子銃磁場微調整電磁石と接するジャイ
ロトロンの外壁面の少なくとも一方に、軸方向に沿って
溝を形成したものである。
【0042】請求項10記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、2極型電子銃を構成するカソードとアノード
との間隔を調整可能とした軸方向位置調整機構を備えた
ものである。
【0043】請求項11記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、軸方向位置調整機構において、カソードとア
ノードとが同軸を保つように設けられた軸合わせリング
の外壁に形成された第1のつばと、カソードの後端に固
定し、軸合わせリングの内壁に沿って移動するカソード
支持フランジの外壁に形成された第2のつばと、第1の
つばと第2のつばとの間に配置され、カソードとアノー
ドとの距離を任意に変更固定できる固定ネジとを設けた
ものである。
【0044】請求項12記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、ジャイロトロンと永久磁石との各中心軸が一
致する位置関係に保持する支持部を各軸方向に異なった
位置に複数設置したものである。
【0045】請求項13記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、電子銃磁場微調整電磁石、または主磁場微調
整電磁石の少なくとも一方に、複数の直流定電流源を接
続して励磁するものである。
【0046】請求項14記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、永久磁石の温度変化や経年変化による発生磁
場の変化を補正するために一方の直流定電流源の電流を
主磁場微調整電磁石に出力し、ジャイロトロンの出力パ
ワーを制御するために他方の直流定電流源の電流を主磁
場微調整電磁石に出力するものである。
【0047】請求項15記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、永久磁石の温度変化や経年変化による発生磁
場の変化を補正するために一方の直流定電流源の電流を
電子銃磁場微調整電磁石に出力し、ジャイロトロンの出
力パワーを制御するために他方の直流定電流源の電流を
電子銃磁場微調整電磁石に出力するものである。
【0048】請求項16記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、永久磁石の内面に非磁性体の円筒を設置した
ものである。
【0049】請求項17記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、非磁性体の円筒にジャイロトロンと永久磁石
との同軸を保持する支持部を形成したものである。
【0050】請求項18記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、2極型電子銃への給電用の接続導体をジャイ
ロトロン側のカソード端子とヒータ端子にそれぞれ接続
し、この接続導体の先端を永久磁石の端面より外側に突
出させたものである。
【0051】請求項19記載の発明に係るジャイロトロ
ン装置は、3極型電子銃にアノード端子を設けて接続導
体を接続し、この接続導体の先端を永久磁石の端面より
外側に突出させたものである。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による2
極型ジャイロトロンを有するジャイロトロン装置を示す
正面断面図、図2は図1のジャイロトロン装置において
永久磁石が発生する磁場の軸方向分布を示すグラフ図、
図3は図1のジャイロトロン装置の電子銃を拡大して示
す正面断面図である。図において、1は電子銃、2は電
子放出部3を有するカソード、4はカソード2と共に電
子放出部3から電子を引き出すための電界を電子放出部
3の表面に形成し電子を加速するための電界を形成する
アノードである。
【0053】6は上記電子ビームと高周波電磁場とが共
鳴的に相互作用を起こし、高周波を発生する空胴共振
器、7は相互作用を終えた電子ビームを回収するコレク
タ、8は高周波を取り出す出力窓、20は電子銃1、空
胴共振器6、コレクタ7、および出力窓8などから構成
されたジャイロトロン100内において、電子ビームに
旋回運動を与えるための軸方向磁場の大部分を発生する
永久磁石である。30は空胴共振器6内の磁場を微調整
するための主磁場微調整電磁石、31は電子銃1におけ
る磁場を微調整するための電子銃磁場微調整電磁石であ
り、主磁場微調整電磁石30および電子銃磁場微調整電
磁石31とをまとめて補助電磁石と呼ぶ。200はジャ
イロトロン100、永久磁石20、主磁場微調整電磁石
30、及び電子銃磁場微調整電磁石31からなるジャイ
ロトロン装置である。
【0054】15ははめ合わせ部12において、磁場分
布に対する電子銃1の軸方向位置を可変にすると同時
に、ジャイロトロン1内の真空を保っているベローズで
あり、16はカソード支持フランジ、17はジャイロト
ロン100を永久磁石20に固定するためのフランジ、
19は電子放出部3から放出され、空胴共振器6へ向か
う電子ビームが通過するビームドリフト部であり、この
ビームドリフト部19の電子銃1側の端はアノード4と
はめ合わせ部12ではめ合わされている。
【0055】35はつば90とつば91との間に配置さ
れ、アノード4とビームドリフト部19との距離を任意
に変更固定できる軸方向位置調整機構99としての固定
ネジであり、電子銃1の軸方向位置の調整後にその位置
で固定させ、空胴共振器6に向かう大気圧(ジャイロト
ロン100内は真空に保たれているため、大気圧により
電子銃1は常に力を受けている)に対して電子銃1を支
えるものである。90は内部にアノード4を有する筒の
外壁に形成された軸方向位置調整機構99としてのつば
(第1のつば)、91はビームドリフト部19の外壁に
形成された軸方向位置調整機構99としてのつば(第2
のつば)である。
【0056】次に動作について説明する。式(6)から
もわかるように、電子銃1における磁束密度を適切な値
に調整することは、高い発振効率を得るために重要であ
る。ジャイロトロン100の設計段階においては、電子
銃1における磁束密度が最適になるように、永久磁石2
0が発生している磁場分布に対する電子銃1の位置を決
定するが、永久磁石20が発生する磁場の磁束密度の設
計値と、実際に発生する磁束密度の値との間には数%程
度の差が生じることが多い。
【0057】このため、従来のジャイロトロン装置は電
子銃磁場微調整電磁石31に電流を流すことによりこの
差を補正していたが、差が大きい場合には、電子銃磁場
微調整電磁石31に流す電流が大きくなり、電磁石の発
熱が大きくなることがあった。したがって、はめ合わせ
部12を設けることにより、電子銃1と空胴共振器6と
の同軸を維持した状態で、電子銃1の磁場分布に対する
軸方向位置を変えられる構造とする。すなわち、電子銃
1を構成するカソード2とアノード4の位置関係を変え
ることなく、電子銃1の軸方向位置が調節できる構造に
すれば、電子銃1を構成するカソード2とアノード4の
位置関係を変えることなく、永久磁石20が発生する磁
場分布に対する電子銃1の軸方向位置を調整可能とな
る。
【0058】また、永久磁石20が発生する磁場分布は
図2のようになっており、電子銃1付近の磁場は単調に
変化している。したがって、電子銃1の軸方向位置を調
整することによって、永久磁石20が発生する磁場分布
との相対的な位置を調整できるため、電子銃1における
磁束密度を調整することができる。なお、電子銃1の軸
方向位置の調整後は、固定ネジ35によってその位置に
固定する。
【0059】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、電子銃磁場微調整電磁石31に流す電流を小さくす
る、あるいは零にすることができる。その結果、電子銃
磁場微調整電磁石31での発熱を抑える、あるいはなく
するようにしながら、電子銃1での磁束密度を最適な大
きさにすることができるので、ジャイロトロン装置の信
頼性、および発振効率を向上させることができる効果が
得られる。
【0060】また、永久磁石20が発生する磁場の設計
値に対する差の許容値を大きくすることができるため、
永久磁石20の製作精度を厳密にする必要が無くなり、
永久磁石20の製作価格が下がり、安価なジャイロトロ
ン装置を提供することができるという効果も得られる。
【0061】また、電子銃1の軸方向位置の固定の方法
として、図4に示した方法でもよい。図4はこの発明の
実施の形態1による2極型ジャイロトロンを有するジャ
イロトロン装置の電子銃を拡大して示す正面断面図であ
る。アノード4側にあるつば90に設けられたネジ穴は
右ネジ穴、ビームドリフト部側のつば91に設けられた
ネジ穴は左ネジである。固定ネジ35は、アノード側の
つば90に接触する部分は右ネジ、ビームドリフト部側
のつば91に接触する部分は左ネジとしている。固定ネ
ジ35を回転させると、その回転方向によって電子銃1
と空胴共振器6の距離が近づいたり離れる構成とする。
【0062】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、固定ネジ35で電子銃1の軸方向位置調整と固定を
行うことができ、電子銃磁場微調整電磁石31に流す電
流を小さくする、あるいは零にすることができる。その
結果、電子銃磁場微調整電磁石31での発熱を抑える、
あるいはなくするようにしながら、電子銃1での磁束密
度を最適な大きさにすることができる効果が得られる。
【0063】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による3極型ジャイロトロンを有するジャイロトロ
ン装置を示す正面断面図であり、図6はこの発明の実施
の形態2による3極型ジャイロトロンを有するジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。図において、実施
の形態1のものと同一符号は同一または相当部分を示す
ので説明を省略する。5は電子を加速するための電界を
形成する加速電極である。なお、一般にはカソード2、
アノード4および加速電極5からなる部分を3極型電子
銃と呼ぶが、この明細書ではカソード2およびアノード
4からなる部分を電子銃1とし、加速電極5は電子銃1
に含めないものとする。また、3極型電子銃を採用した
ジャイロトロンを3極型ジャイロトロンと呼ぶものとす
る。
【0064】14aはカソード2とアノード4との間を
絶縁するための絶縁筒、14bはアノード4と加速電極
5との間を絶縁するための絶縁筒、92は内部にアノー
ド4を有する筒の外壁に形成された軸方向位置調整機構
99としてのつば(第1のつば)、93はアノード4と
加速電極5との間を絶縁する絶縁筒14bにろう付けさ
れた金属の外壁に形成された軸方向位置調整機構99と
してのつば(第2のつば)、94はビームドリフト部1
9の外壁に形成された軸方向位置調整機構99としての
つば(第2のつば)、95は内部に加速電極5を有する
筒の外壁に形成された軸方向位置調整機構99としての
つば(第1のつば)である。
【0065】また、図5に示すベローズ15は内部にア
ノード4を有する筒と絶縁筒14bとの間に介在し当該
ジャイロトロン100内を真空に保っている。固定ネジ
35はアノード4と加速電極5との距離を任意に変更し
て固定できるものである。さらに、図6に示すベローズ
15は内部に加速電極5を有する筒と上記ビームドリフ
ト部19との間に介在しジャイロトロン100を真空に
保っている。固定ネジ35は加速電極5とビームドリフ
ト部19との距離を任意に変更して固定できるものであ
る。
【0066】実施の形態1では、2極型ジャイロトロン
について、はめ合わせ部12を設けることにより、電子
銃1と空胴共振器6との同軸を維持した状態で、電子銃
1の磁場分布に対する軸方向位置を変えられるものにつ
いて示したが、図5に示すように、3極型ジャイロトロ
ンについて、軸方向位置調整機構99をアノード4と絶
縁筒14bとの間に設けることによって、磁場分布に対
する電子銃1の軸方向位置を調整できるようにしてもよ
い。また、図6に示すように、3極型ジャイロトロンに
ついて、軸方向位置調整機構99を加速電極5とビーム
ドリフト部19との間に設けることによって、磁場分布
に対する電子銃の軸方向位置を調整できるようにしても
よい。
【0067】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、3極型ジャイロトロンにおいても、永久磁石20が
発生する磁場分布に対する電子銃1の軸方向位置が調整
可能となり、実施の形態1と同様の効果が得られる。な
お、図5、図6いずれの場合も、図3に示したのと同様
の方法で、軸方向位置の調整後は固定ネジ35で固定す
るようにしているが、図4に示したような、右ネジと左
ネジを組み合わせた方法でもよい。
【0068】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3による2極型ジャイロトロンを有するジャイロトロ
ン装置を示す正面断面図であり、図において、実施の形
態1および実施の形態2のものと同一符号は同一または
相当部分を示すので説明を省略する。実施の形態1およ
び実施の形態2では、軸方向位置調整機構99をビーム
ドリフト部19より電子銃1側に設けることによって、
永久磁石20が発生している磁場分布に対する電子銃1
の軸方向位置を調整できるものについて示したが、図7
に示すように、軸方向位置調整機構99はジャイロトロ
ン100のフランジ17から電子銃1に至る間のいずれ
の場所に設けてもよい。
【0069】図7では、例えば軸方向位置調整機構99
を空胴共振器6とコレクタ7の間に設けている。なお、
軸方向位置の調整後は図3あるいは図4と同様に固定ネ
ジ35で固定する。
【0070】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、永久磁石20が発生している磁場分布に対する電子
銃1の軸方向位置を調整可能であり、実施の形態1およ
び実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0071】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4によるジャイロトロン装置を示す正面断面図であ
り、図において、実施の形態1から実施の形態3のもの
と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略
する。実施の形態1および実施の形態3では、ジャイロ
トロン100のいずれかの場所に軸方向位置調整機構9
9を設けることによって、永久磁石20が発生している
磁場分布に対する電子銃1の軸方向位置を調整できるも
のについて示したが、図8に示すように、ジャイロトロ
ン100に対して軸方向に移動可能な移動フランジ40
を介して、ジャイロトロン100を永久磁石20に設置
することにより、永久磁石20が発生している磁場分布
に対するジャイロトロン100の軸方向位置を調整可能
となる。その結果、永久磁石20が発生している磁場分
布に対する電子銃1の軸方向位置を調整可能となる。
【0072】永久磁石20が発生している磁場分布は図
2で示したようであり、電子銃1付近の磁場は空胴共振
器6から遠ざかるにしたがい単調に減少するため、図8
のような構造でジャイロトロン100の軸方向位置を調
整することにより、電子銃1の軸方向位置を調整すれ
ば、電子銃1における磁束密度を調整することができ
る。なお、この場合、空胴共振器6の軸方向位置も変わ
るが、空胴共振器6での磁場分布は平坦であるため、軸
方向位置の変化がわずかであれば、空胴共振器6内の磁
場分布はほとんど変化せず、ジャイロトロン100の発
振に大きな影響はない。
【0073】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、発振に必要な空胴共振器6内の磁場を確保しなが
ら、電子銃1における磁束密度を調整することが可能と
なるため、電子銃磁場微調整電磁石31に流す電流を小
さくする、あるいは零にすることができる。その結果、
電子銃磁場微調整電磁石31での発熱を抑える、あるい
はなくするようにしながら、電子銃1での磁束密度を最
適な大きさにすることができるので、ジャイロトロン装
置200の信頼性および発振効率を向上させることがで
きるという効果が得られる。
【0074】さらに、永久磁石20が発生する磁場の設
計値に対する差の許容値を大きくすることができるた
め、永久磁石20の製作精度を高める必要がなくなり、
永久磁石20の価格が下がり、ジャイロトロン装置20
0を安価にすることができるという効果が得られる。
【0075】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5によるジャイロトロン装置を示す正面断面図であ
り、図において、実施の形態1から実施の形態4のもの
と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略
する。実施の形態4では、永久磁石20が発生している
磁場分布に対しジャイロトロン100の軸方向位置を調
整するために、移動フランジ40を用いたものについて
示したが、図9に示すように、永久磁石20の端面とフ
ランジ17との間にスペーサ42を1個あるいは2個以
上設置してもよく、永久磁石20が発生している磁場分
布に対する電子銃1の軸方向位置の調整が可能となり、
電子銃1における磁束密度を調整することが可能とな
る。
【0076】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、実施の形態4と同様の効果を発揮し、ジャイロトロ
ン装置200の信頼性および発振効率を向上させること
ができるという効果が得られる。
【0077】実施の形態6.図10はこの発明の実施の
形態6によるジャイロトロン装置を示す正面断面図、図
11は図10のジャイロトロン装置のA−A断面による
側面断面図、図12は図10のジャイロトロン装置のB
−B断面による側面断面図である。図において、実施の
形態1から実施の形態5のものと同一符号は同一または
相当部分を示すので説明を省略する。43は主磁場微調
整電磁石30と接するジャイロトロン100の外壁面に
形成された溝、44は電子銃磁場微調整電磁石31と接
するジャイロトロン100の外壁面に形成された溝であ
る。
【0078】永久磁石20の発生する磁場が設計値より
大きくずれている場合、磁場を補正するために補助電磁
石に大きな電流を流さなければならず、補助電磁石自身
のジュール熱により補助電磁石が損傷を受けるようにな
る。また、ジャイロトロン100では通常、電子銃1の
カソード2として熱カソードを用いるので、電子銃磁場
微調整電磁石31は、自身のジュール熱以外に、電子銃
1におけるカソード2の電子放出部3での発熱の影響を
受けるため、特に熱による損傷を受けやすい。以上のよ
うなことから、永久磁石20が発生する磁場の設計値か
らのずれは、上記のような問題の生じない範囲内に抑え
られ、補助電磁石によって磁場を調整できるようにする
必要がある。
【0079】この実施の形態6では、図11、図12に
示すように、主磁場微調整電磁石30と接するジャイロ
トロン100の外壁面に溝43を形成するとともに、電
子銃磁場微調整電磁石31と接するジャイロトロン10
0の外壁面に溝44を形成することにより、これらの溝
43または溝44を介して主磁場微調整電磁石30また
は電子銃磁場微調整電磁石31を空冷することができる
ので、溝43または溝44を形成していない場合と比べ
て、主磁場微調整電磁石30または電子銃磁場微調整電
磁石31に大きな電流を流すことができ、結果的に永久
磁石20が発生する磁場の設計値に対する差の許容範囲
を大きくすることができる。これにより、永久磁石20
の価格を安価にする効果が得られる。
【0080】なお、溝43または溝44を設けたのみで
は冷却が不十分な場合は、ジャイロトロン100のコレ
クタ7側または電子銃1側より冷風を吹き込むことによ
り、冷却効果を高めることができる。また、空胴共振器
6を水冷する場合は、主磁場微調整電磁石30とジャイ
ロトロン100の外壁との間に溝43を形成しなくても
よい。なお、図10から図12では溝数は周方向に6つ
であるが、必ずしも6つでなくてもよい。
【0081】実施の形態7.図13はこの発明の実施の
形態7による2極型ジャイロトロンを有するジャイロト
ロン装置を示す正面断面図であり、図において、実施の
形態1から実施の形態6のものと同一符号は同一または
相当部分を示すので説明を省略する。13はカソード2
とアノード4とが同軸を保つようにするための軸合わせ
リング、15は軸合わせリング13とカソード支持フラ
ンジ16の間に設けられたベローズ、16は軸合わせリ
ング13の内壁に沿って移動し、カソード2とアノード
4との間隔を変えることができるカソード支持フラン
ジ、96はカソード支持フランジ16の外壁に形成され
たつば(第2のつば)、97は軸合わせリング13の外
壁に形成されたつば(第1のつば)であり、つば96と
つば97との間には、カソード2とアノード4との距離
を任意に変更して固定できる固定ネジ35が螺合されて
いる。
【0082】電子放出部3表面の磁場に垂直方向の電界
強度Ek ⊥は、カソード2とアノード4間の電圧と間隔
とによって決定されるため、カソード2とアノード4と
の間隔を可変とすることによって、電界強度Ek ⊥を調
整できる。この実施の形態7による2極型ジャイロトロ
ン100においては、アノード4が3極型ジャイロトロ
ンの加速電極5を兼ねているため、カソード2とアノー
ド4間の電圧が、すなわち加速電圧でもあるが、このよ
うに構成することによって、加速電圧を変えなくても電
子放出部表面の磁場に垂直方向の電界強度を調整可能と
なる。
【0083】したがって、式(6)からわかるとおり、
電界強度Ek ⊥を調整することによって、空胴共振器6
における電子の磁場に対して垂直方向の速度成分v0
を制御でき、電子が反射を起こさない範囲内で、v0
をできるだけ大きくすることによって、高い発振効率が
得られる。
【0084】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、2極型ジャイロトロン100において、カソード2
とアノード4との間隔を可変とすることによって、加速
電圧を変えなくても電子放出部3の表面の磁場に垂直方
向の電界強度を調整可能となり、ジャイロトロン装置2
00の発振効率を向上させることができる効果が得られ
る。
【0085】なお、図13では、図3に示したものと同
様の方法で、カソード2とアノード4との間隔を調整後
に、固定ネジ35を用いて固定するようにしているが、
図4に示したような右ネジと左ネジを組み合わせた方法
を用いてもよい。
【0086】実施の形態8.図14はこの発明の実施の
形態8によるジャイロトロン装置を示す正面断面図であ
り、図において、実施の形態1から実施の形態7のもの
と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略
する。実施の形態7では、カソード2とアノード4との
間隔の調整のみを行えるものについて示したが、図14
に示すように、実施の形態1の軸方向位置調整機構99
をアノード4を有する筒の外壁とビームドリフト部19
の外壁との間に形成し、永久磁石20が発生する磁場の
分布に対する電子銃1の軸方向位置の調整と、カソード
2とアノード4との間隔の調整とを独立に行えるように
してもよい。
【0087】図14では、カソード2とアノード4との
間隔の調整をはめ合わせ部12aをすべらせることによ
って、また、電子銃1の軸方向位置の調整をはめ合わせ
部12bをすべらせることによって、それぞれ独立に行
えるようにしている。このようにすれば、電子放出部表
面の電界強度を最適な値に調整し、かつ、永久磁石20
が発生している磁場分布に対する電子銃1の軸方向位置
を調整可能となるので、電子銃磁場微調整電磁石31に
流す電流を小さくする、あるいは零にすることができ、
かつ、加速電圧を変えなくても電子放出部3の表面の磁
場に垂直方向の電界強度を調整可能となり、ジャイロト
ロン装置200の発振効率を向上させることができる効
果が得られる。
【0088】なお、図14では、アノード2とカソード
4との間隔調整、および電子銃1の軸方向位置調整後
は、図3に示したものと同様の方法で、固定ネジ35を
用いて固定するようにしているが、図4に示したよう
な、右ネジと左ネジを組み合わせた方法を用いてもよ
い。
【0089】実施の形態9.図15はこの発明の実施の
形態9によるジャイロトロン装置を示す正面断面図であ
り、図において、実施の形態1から実施の形態8のもの
と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略
する。45はジャイロトロン100の軸を保持するため
の支持部である。ジャイロトロン100はフランジ17
および支持部45の軸方向に異なった2つの場所におい
て、永久磁石20に対して同軸となるように設置され
る。
【0090】このような構成にすることによって、ジャ
イロトロン100と永久磁石20とが正確に同軸の状態
に保たれるため、ジャイロトロン100の空胴共振器6
における電子ビームの通過位置を設計通りの場所にする
ことができ、電子ビームの通過位置のずれによる発振効
率の低下を防止することができる効果が得られる。
【0091】さらに、ジャイロトロン装置200を傾け
ても、ジャイロトロン100と永久磁石20との同軸を
維持することができるので、ジャイロトロン装置200
の設置の際にジャイロトロン100の中心軸の向きを鉛
直方向、水平方向、あるいは斜め方向等自由に決めるこ
とができる効果が得られる。また、支持部45はジャイ
ロトロン100と永久磁石20の間にできた隙間を全部
うめる必要はなく、同軸を確保できる機能があればよい
ため、通気穴等を設けることができる。
【0092】実施の形態10.図16はこの発明の実施
の形態10によるジャイロトロン装置を示す正面断面
図、図17は電子ビーム加速電圧と電子ビーム電流を一
定とした場合の複数の永久磁石温度に対するジャイロト
ロンの出力パワーと主磁場微調整電磁石電流との関係を
示すグラフ図、図18は永久磁石の温度変化による磁場
の変化を補正するために主磁場微調整電磁石に流す電流
と永久磁石の温度の関係を示すグラフ図、図19は電子
ビーム加速電圧、電子ビーム電流、永久磁石温度を一定
とした場合の、ジャイロトロンの出力パワーと主磁場微
調整電磁石電流との関係を示すグラフ図である。図にお
いて、実施の形態1から実施の形態9のものと同一符号
は同一または相当部分を示すので説明を省略する。60
および61は永久磁石の温度変化や経年変化による発生
磁場の変化を補正するための電流を主磁場微調整電磁石
30に流し、永久磁石の発生磁場の変化補正用の直流定
電流源である。
【0093】主磁場微調整電磁石30に電流を流して磁
場を調整するのには、以下の2つの目的がある。第1の
目的は永久磁石20の発生する磁場の磁束密度は永久磁
石の温度変化、及び経年変化により変化するが、ジャイ
ロトロン100の出力パワーと電子ビーム電流との関係
や、出力パワーと主磁場微調整電磁石30に流す電流と
の関係などの出力特性データは、予め取得されている。
したがって、ジャイロトロン装置200を運転するとき
に、永久磁石20が発生する磁束密度に経時変化や温度
変化による変化がある場合には、出力特性データ取得時
の磁束密度と等しくなるように補正する必要があり、そ
のために主磁場微調整電磁石30に電流を流すものであ
る。
【0094】第2の目的は、ジャイロトロン100の出
力パワーを制御することであり、出力パワーと主磁場微
調整電磁石30の電流との間の関係は、例えば図17の
ようになる。この図は例えば3つの永久磁石20の温度
1 、T2 、T3 に対して、電子ビームの加速電圧と電
子ビーム電流を一定としたときの、出力パワーと主磁場
微調整電磁石30の電流との間の関係を示している。例
えば、永久磁石20の温度がT1 の時には、主磁場微調
整電磁石30にI1 の電流を流したときに、最も大きな
出力パワーが得られ、I1 から電流を大きくする、ある
いは小さくすることにより、出力パワーを制御できるこ
とを示している。
【0095】従来は、上記2つの目的、すなわち永久磁
石20の温度変化や経年変化による発生磁場の変化を補
正することと、出力パワーの制御とを1個の直流定電流
源で行うために、図17に示すようないくつかの永久磁
石温度に対するデータを予め取得しておき、実際にジャ
イロトロン100を運転する際には、そのときの永久磁
石20の温度に対する出力パワーと主磁場微調整電磁石
30の電流との間の関係を示すデータに基づいて、主磁
場微調整電磁石30の電流の調整を行っていた。
【0096】この実施の形態10では、ジャイロトロン
100の運転をさらに簡単に行うために、永久磁石20
の温度変化や経年変化による発生磁場の変化の補正と、
出力パワーの制御とを主磁場微調整電磁石30に並列接
続された、それぞれ別々の直流定電流源60および61
を用いて行うようにしている。この時、例えば図18の
グラフ図を参考にすると、永久磁石20の温度がT0
ときには、例えば直流定電流源60を用いて主磁場微調
整電磁石30にI0 の電流を流せばよいことがわかる。
図18のグラフ図が右上がりになっているのは、永久磁
石20の残留磁束密度温度係数が負の値であるため、永
久磁石20の温度が例えば上昇すると永久磁石20が発
生する磁場の磁束密度が減少し、その分大きな磁場を主
磁場微調整電磁石30によって発生させる必要があるか
らである。
【0097】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、永久磁石20の温度変化や経年変化による発生磁場
の変化は、直流定電流源60を用い、図18を参考にし
て補正することができるので、ジャイロトロン100の
出力パワーを制御するためには、例えば図19に示した
ようなデータが1つあればよく、これを参考に出力パワ
ー制御用の直流定電流源60の出力電流を調整してジャ
イロトロン100の出力パワーを制御することが可能と
なるため、ジャイロトロン装置200の運転が簡単にな
るとともに、信頼性を向上させる効果が得られる。
【0098】実施の形態11.図20はこの発明の実施
の形態11によるジャイロトロン装置を示す正面断面図
であり、図において、実施の形態1から実施の形態10
のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明
を省略する。62は電子銃磁場微調整電磁石31に並列
接続された永久磁石20の発生磁場の変化補正用の直流
定電流源、63は電子銃磁場微調整電磁石31に並列接
続された出力パワー制御用の直流定電流源である。実施
の形態10では、空胴共振器6における磁場の調整方法
について示したが、図20に示すように、電子銃1の磁
場の調整について同様の方法を用いてもよい。電子銃1
においても、永久磁石20の温度変化や経年変化による
発生磁場の変化を補正する目的と、出力パワーの制御の
目的のために、電子銃磁場微調整電磁石31に流す電流
を調整する必要がある。
【0099】この実施の形態11では、例えば、直流定
電流源62を用いて、永久磁石20の温度変化や経年変
化による発生磁場の変化を補正するための電流を電子銃
磁場微調整電磁石31に出力し、出力パワー制御用の直
流定電流源63を用いてジャイロトロン100の出力パ
ワーを制御するための電流を電子銃磁場微調整電磁石3
1に出力する。このように構成することによって、実施
の形態10と同様にジャイロトロン装置200の運転が
簡単で、信頼性を向上させることができる効果が得られ
る。
【0100】実施の形態12.図21はこの発明の実施
の形態12によるジャイロトロン装置を示す正面断面図
であり、図において、実施の形態1から実施の形態11
のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明
を省略する。47はアルミニウム、アクリル等の非磁性
材料から形成され、永久磁石20の内面に配置された円
筒である。永久磁石20は、多くの磁石片を組み合わせ
て作られており、図2に示すような磁場分布を発生させ
る上で、永久磁石20の内面には、図21に示すような
凹凸ができる。したがって、永久磁石20の内壁にジャ
イロトロン100を挿入する作業の際に、永久磁石とジ
ャイロトロンが接触して、永久磁石が損傷を受けたり、
補助電磁石の絶縁被覆に傷が入ったりする。
【0101】そこで、上記の課題を解決するためには、
ジャイロトロン100の挿入作業を十分慎重に行わなけ
ればならない。そこで、図21に示すような非磁性体の
円筒47を永久磁石20の内面に設置することにより、
永久磁石20の内面の凹凸とジャイロトロン100との
接触を防ぐことができ、ジャイロトロン100を挿入す
る作業を円滑に行うことができ、作業効率を向上させる
ことができる効果が得られる。
【0102】実施の形態13.図22はこの発明の実施
の形態13によるジャイロトロン装置を示す正面断面図
であり、図において、実施の形態1から実施の形態12
のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明
を省略する。上記実施の形態12では、ジャイロトロン
100の永久磁石20への挿入を円滑に行うために、非
磁性体の円筒47を永久磁石20の内面に設置するもの
について示したが、図22に示すように、この機能に加
えて、ジャイロトロン100を永久磁石20に設置した
とき、ジャイロトロン100の電子銃付近の適当な位置
で、ジャイロトロン100と永久磁石20との同軸を保
持する支持部47aを非磁性体の円筒47に付与しても
よい。
【0103】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、ジャイロトロン100を永久磁石20に挿入する作
業が円滑に行えるだけでなく、永久磁石20とジャイロ
トロン100との中心軸の軸あわせを容易に行うことが
でき、また軸の一致した状態を維持することができる。
さらに、ジャイロトロン装置200を傾けても、永久磁
石20とジャイロトロン100の同軸が保持できるの
で、ジャイロトロン装置200の設置の際に、ジャイロ
トロン100の中心軸の向きを鉛直方向、水平方向、斜
め方向等自由に決めることができ、発振を安定にするこ
とができる効果が得られる。
【0104】実施の形態14.図23はこの発明の実施
の形態14による2極型ジャイロトロンと電子ビームを
発生、加速するための電源との配線図であり、図24は
図23のジャイロトロン装置を示す正面断面図である。
図において、実施の形態1から実施の形態13のものと
同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略す
る。50はアノード端子52とカソード端子53との間
に接続された電子ビーム電源であり、直流電源またはパ
ルス電源のいずれでもよい。
【0105】51はカソード端子53とヒータ端子54
との間には接続されたヒータ電源、55a、55bはジ
ャイロトロン100側のカソード端子53とヒータ端子
54にそれぞれ接続された接続導体、56は永久磁石2
0の下端に取り付けられた絶縁基板、70はカソード2
の電子放出部3を加熱するためのヒータである。なお、
アノード4はアース電位となっているとともに、カソー
ド端子53はヒータ70の一端と共通となっている。
【0106】ところで、永久磁石20が発生する磁場分
布の特徴から、ジャイロトロン100を永久磁石20に
設置した状態で、電子銃1が永久磁石20の端面から外
側に出るようにするには、電子銃1を長くする必要があ
り、組立精度の点で好ましくない。ところで、電子銃1
には少なくともカソード端子53とヒータ端子54への
配線が必要であるが、ジャイロトロン100を永久磁石
20に設置した状態での電子銃1への給電線の接続作業
には、時間がかかり、作業効率が悪い。
【0107】したがって、この実施の形態14では、接
続導体55a、55bの長さは、少なくともジャイロト
ロン100を永久磁石20に設置した状態で、接続導体
55a、55bの先端が永久磁石20の端面より外側に
出る長さである。永久磁石20内にジャイロトロン10
0を挿入すると、接続導体55a、55bは絶縁基板5
6に設けた穴を通して外側に出るようになっている。な
お、接続導体55a、55bは絶縁被覆された高電圧用
ケーブルでもよく、この場合は、絶縁基板56ではな
く、金属基板を用いてもよい。以上のように、この実施
の形態14によれば、電子銃1への給電線の接続作業を
効率よく行うことができる。
【0108】実施の形態15.図25はこの発明の実施
の形態15によるジャイロトロン装置を示す正面断面図
であり、図において、実施の形態1から実施の形態14
のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明
を省略する。実施の形態14では、接続導体55a、5
5bはジャイロトロン100側のカソード端子53とヒ
ータ端子54にそれぞれ接続されたものについて示した
が、図25に示すように、あらかじめ接続導体55a、
55bを絶縁基板56上に配置してもよい。この場合、
接続導体55a、55bと絶縁基板56とからなるソケ
ット57とし、永久磁石20内にジャイロトロン100
を挿入すると、自動的にジャイロトロン100と接続さ
れるようにソケット57を永久磁石20の下部に配置す
る。
【0109】また、ソケット57は永久磁石20の下部
に固定されていなくてもよく、ジャイロトロン100を
永久磁石20内に挿入した後、永久磁石20の下部から
ソケット57をはめ込むようにしてもよい。さらに、接
続導体55a、55bと絶縁基板56に剛性をもたせる
ことによって、ジャイロトロン100と永久磁石20と
の同軸を保持できるようにしてもよい。この実施の形態
15によれば、電子銃1への給電線の接続作業を効率よ
く行うことができる。
【0110】実施の形態16.図26はこの発明の実施
の形態16による3極型ジャイロトロンと電子ビームを
発生、加速するための電源との配線図であり、図27は
図26のジャイロトロン装置を示す正面断面図である。
図において、実施の形態1から実施の形態15のものと
同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略す
る。上記実施の形態14および実施の形態15では2極
型ジャイロトロンについて示したが、図27に示すよう
に、3極型ジャイロトロンであってもよい。
【0111】加速電極端子58とカソード端子53間に
電子ビーム電源50が接続されており、加速電極5はア
ース電位となっている。71および72は分圧用抵抗で
あり、アノード4には分圧用抵抗71および72によっ
て、電子ビーム電源50の出力電圧の分圧された電圧が
印加される。3極型ジャイロトロンの場合、電子銃1に
はヒータ70およびカソード2用の配線に加えて、アノ
ード4への配線が必要である。このような場合は、電子
銃部1にアノード端子52を設けて接続導体55cを接
続すればよい。この実施の形態16によれば、電子銃1
への給電線の接続作業を効率よく行うことができる。
【0112】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、永久磁石が発生している磁場分布に対して、電子
銃の軸方向位置を調整可能とした軸方向位置調整機構を
備えるように構成したので、電子銃での磁束密度を最適
な大きさにすることができ、ジャイロトロン装置の信頼
性、および発振効率を向上させることができる効果があ
る。
【0113】請求項2記載の発明によれば、電子銃にお
いて、電子放出部を有するカソードと電子放出部から電
子を引き出すための電界を形成するアノードを有する2
極型電子銃であり、カソードとアノードの位置関係を変
更することなく、永久磁石が発生している磁場分布に対
して、電子銃の軸方向位置を調整可能とした軸方向位置
調整機構を備えるように構成したので、電子銃での磁束
密度を最適な大きさにすることができ、ジャイロトロン
装置の信頼性、および発振効率を向上させることができ
る効果がある。
【0114】請求項3記載の発明によれば、軸方向位置
調整機構において、アノードの外壁に形成された第1の
つばと、空胴共振器へ向かう電子ビームが通過するビー
ムドリフト部の外壁に形成された第2のつばと、アノー
ドとビームドリフト部との間に介在しジャイロトロン装
置内を真空に保っているベローズと、第1のつばと第2
のつばとの間に配置され、アノードと上記ビームドリフ
ト部との距離を任意に変更して固定できる固定ネジとを
備えるように構成したので、電子銃での磁束密度を最適
な大きさにすることができ、ジャイロトロン装置の信頼
性、および発振効率を向上させることができる効果があ
る。
【0115】請求項4記載の発明によれば、電子銃にお
いて、電子放出部を有するカソード、電子放出部から電
子を引き出すための電界を形成するアノード、および電
子を加速するための電界を形成する加速電極を有する3
極型電子銃であり、カソードとアノードの位置関係を変
更することなく、永久磁石が発生している磁場分布に対
して、電子銃の軸方向位置を調整可能とした軸方向位置
調整機構を備えるように構成したので、電子銃での磁束
密度を最適な大きさにすることができ、ジャイロトロン
装置の信頼性、および発振効率を向上させることができ
る効果がある。
【0116】請求項5記載の発明によれば、軸方向位置
調整機構において、内部にアノードを有する筒の外壁に
形成された第1のつばと、アノードと加速電極との間を
絶縁する絶縁筒にろう付けされた金属の外壁に形成され
た第2のつばと、内部にアノードを有する筒と絶縁筒と
の間に介在しジャイロトロン装置内を真空に保っている
ベローズと、第1のつばと第2のつばとの間に配置さ
れ、アノードと加速電極との距離を任意に変更して固定
できる固定ネジとを備えるように構成したので、電子銃
での磁束密度を最適な大きさにすることができ、ジャイ
ロトロン装置の信頼性、および発振効率を向上させるこ
とができる効果がある。
【0117】請求項6記載の発明によれば、軸方向位置
調整機構において、内部に加速電極を有する筒の外壁に
形成された第1のつばと、空胴共振器へ向かう電子ビー
ムが通過するビームドリフト部の外壁に形成された第2
のつばと、内部に加速電極を有する筒とビームドリフト
部との間に介在しジャイロトロン装置内を真空に保って
いるベローズと、第1のつばと第2のつばとの間に配置
され、加速電極とビームドリフト部との距離を任意に変
更して固定できる固定ネジとを備えるように構成したの
で、電子銃での磁束密度を最適な大きさにすることがで
き、ジャイロトロン装置の信頼性、および発振効率を向
上させることができる効果がある。
【0118】請求項7記載の発明によれば、軸方向位置
調整機構を電子銃からジャイロトロンを永久磁石に固定
するフランジまでのいずれかの位置に配置させるように
構成したので、電子銃での磁束密度を最適な大きさにす
ることができ、ジャイロトロン装置の信頼性、および発
振効率を向上させることができる効果がある。
【0119】請求項8記載の発明によれば、軸方向位置
調整機構において、ジャイロトロンを永久磁石に固定す
るフランジを軸方向に対して移動可能となるように構成
したので、ジャイロトロン装置の信頼性および発振効率
を向上させることができる効果がある。
【0120】請求項9記載の発明によれば、主磁場微調
整電磁石と接するジャイロトロンの外壁面、および電子
銃磁場微調整電磁石と接するジャイロトロンの外壁面の
少なくとも一方に、軸方向に沿って溝を形成するように
構成したので、ジャイロトロン装置の信頼性および発振
効率を向上させることができる効果があるとともに、永
久磁石が発生する磁場の設計値に対する差の許容範囲を
大きくすることができ、永久磁石の価格を安価にするこ
とができる効果がある。
【0121】請求項10記載の発明によれば、2極型電
子銃を構成するカソードとアノードとの間隔を調整可能
とした軸方向位置調整機構を備えるように構成したの
で、加速電圧を変えなくても電子放出部表面の磁場に垂
直方向の電界強度が調整可能となり、ジャイロトロン装
置の発振効率を向上させることができる効果が得られ
る。
【0122】請求項11記載の発明によれば、軸方向位
置調整機構において、カソードとアノードとが同軸を保
つように設けられた軸合わせリングの外壁に形成された
第1のつばと、カソードの後端に固定し、軸合わせリン
グの内壁に沿って移動するカソード支持フランジの外壁
に形成された第2のつばと、第1のつばと第2のつばと
の間に配置され、カソードとアノードとの距離を任意に
変更して固定できる固定ネジとを設けるように構成した
ので、加速電圧を変えなくても電子放出部表面の磁場に
垂直方向の電界強度が調整可能となり、ジャイロトロン
装置の発振効率を向上させることができる効果が得られ
る。
【0123】請求項12記載の発明によれば、ジャイロ
トロンと永久磁石との各中心軸が一致する位置関係に保
持する支持部を各軸方向に異なった位置に複数設置する
ように構成したので、ジャイロトロンと永久磁石とが正
確に同軸の状態に保たれるため、ジャイロトロンの空胴
共振器における電子ビームの通過位置を設計通りの場所
にすることができ、電子ビームの通過位置のずれによる
発振効率の低下を防止することができる効果がある。
【0124】請求項13記載の発明によれば、電子銃磁
場微調整電磁石、または主磁場微調整電磁石の少なくと
も一方に、複数の直流定電流源を接続して励磁するよう
に構成したので、出力パワー制御用の直流定電流源の出
力電流を調整してジャイロトロンの出力パワーを制御す
ることが可能となるため、ジャイロトロン装置の運転が
簡単になるとともに、信頼性を向上させることができる
効果がある。
【0125】請求項14記載の発明によれば、永久磁石
の温度変化や経年変化による発生磁場の変化を補正する
ために一方の直流定電流源の電流を主磁場微調整電磁石
に出力し、ジャイロトロンの出力パワーを制御するため
に他方の直流定電流源の電流を主磁場微調整電磁石に出
力するように構成したので、出力パワー制御用の直流定
電流源の出力電流を調整してジャイロトロンの出力パワ
ーを制御することが可能となるため、ジャイロトロン装
置の運転が簡単になるとともに、信頼性を向上させるこ
とができる効果がある。
【0126】請求項15記載の発明によれば、永久磁石
の温度変化や経年変化による発生磁場の変化を補正する
ために一方の直流定電流源の電流を電子銃磁場微調整電
磁石に出力し、ジャイロトロンの出力パワーを制御する
ために他方の直流定電流源の電流を電子銃磁場微調整電
磁石に出力するように構成したので、出力パワー制御用
の直流定電流源の出力電流を調整してジャイロトロンの
出力パワーを制御することが可能となるため、ジャイロ
トロン装置の運転が簡単になるとともに、信頼性を向上
させることができる効果がある。
【0127】請求項16記載の発明によれば、永久磁石
の内面に非磁性体の円筒を設置するように構成したの
で、永久磁石の内面の凹凸とジャイロトロンとの接触を
防ぐことができ、ジャイロトロンを挿入する作業を円滑
に行うことができ、作業効率を向上させることができる
効果がある。
【0128】請求項17記載の発明によれば、非磁性体
の円筒にジャイロトロンと永久磁石との同軸を保持する
支持部を形成するように構成したので、永久磁石の内面
の凹凸とジャイロトロンとの接触を防ぐことができ、ジ
ャイロトロンを挿入する作業を円滑に行うことができ、
作業効率を向上させることができる効果があると同時
に、ジャイロトロンの中心軸の向きを鉛直方向、水平方
向、斜め方向等自由に決めることができ、発振を安定に
することができる効果もある。
【0129】請求項18記載の発明によれば、2極型電
子銃への給電用の接続導体をジャイロトロン側のカソー
ド端子とヒータ端子にそれぞれ接続し、この接続導体の
先端を永久磁石の端面より外側に突出させるように構成
したので、電子銃への給電線の接続作業を効率よく行う
ことができる効果がある。
【0130】請求項19記載の発明によれば、3極型電
子銃にアノード端子を設けて接続導体を接続するように
構成したので、電子銃への給電線の接続作業を効率よく
行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による2極型ジャイ
ロトロンを有するジャイロトロン装置を示す正面断面図
である。
【図2】 図1のジャイロトロン装置において永久磁石
が発生する磁場の軸方向分布を示すグラフ図である。
【図3】 図1のジャイロトロン装置の電子銃を拡大し
て示す正面断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による2極型ジャイ
ロトロンを有するジャイロトロン装置の電子銃を拡大し
て示す正面断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による3極型ジャイ
ロトロンを有するジャイロトロン装置を示す正面断面図
である。
【図6】 この発明の実施の形態2による3極型ジャイ
ロトロンを有するジャイロトロン装置を示す正面断面図
である。
【図7】 この発明の実施の形態3による2極型ジャイ
ロトロンを有するジャイロトロン装置を示す正面断面図
である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるジャイロトロ
ン装置を示す正面断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるジャイロトロ
ン装置を示す正面断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6によるジャイロト
ロン装置を示す正面断面図である。
【図11】 図10のジャイロトロン装置のA−A断面
による側面断面図である。
【図12】 図10のジャイロトロン装置のB−B断面
による側面断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による2極型ジャ
イロトロンを有するジャイロトロン装置を示す正面断面
図である。
【図14】 この発明の実施の形態8によるジャイロト
ロン装置を示す正面断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態9によるジャイロト
ロン装置を示す正面断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態10によるジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。
【図17】 電子ビーム加速電圧と電子ビーム電流を一
定とした場合の複数の永久磁石温度に対するジャイロト
ロンの出力パワーと主磁場微調整電磁石電流との関係を
示すグラフ図である。
【図18】 永久磁石の温度変化による磁場の変化を補
正するために主磁場微調整電磁石に流す電流と永久磁石
の温度の関係を示すグラフ図である。
【図19】 電子ビーム加速電圧、電子ビーム電流、永
久磁石温度を一定とした場合の、ジャイロトロンの出力
パワーと主磁場微調整電磁石電流との関係を示すグラフ
図である。
【図20】 この発明の実施の形態11によるジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態12によるジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態13によるジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。
【図23】 この発明の実施の形態14による2極型ジ
ャイロトロンと電子ビームを発生、加速するための電源
との配線図である。
【図24】 図23のジャイロトロン装置を示す正面断
面図である。
【図25】 この発明の実施の形態15によるジャイロ
トロン装置を示す正面断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態16による3極型ジ
ャイロトロンと電子ビームを発生、加速するための電源
との配線図である。
【図27】 図26のジャイロトロン装置を示す正面断
面図である。
【図28】 従来の3極型ジャイロトロン装置を示す正
面断面図である。
【図29】 従来の2極型ジャイロトロン装置を示す正
面断面図である。
【図30】 従来のジャイロトロン装置で用いられる磁
場発生装置が発生する磁場分布を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 電子銃、2 カソード、3 電子放出部、4 アノ
ード、5 加速電極、6 空胴共振器、7 コレクタ、
8 出力窓、13 軸合わせリング、14a,14b
絶縁筒、15 ベローズ、16 カソード支持フラン
ジ、17 フランジ、19 ビームドリフト部、20
永久磁石、30 主磁場微調整電磁石、31 電子銃磁
場微調整電磁石、35 固定ネジ、43 溝、45 支
持部、47非磁性体の円筒、47a 支持部、52 ア
ノード端子、53 カソード端子、54 ヒータ端子、
55a〜55c 接続導体、60〜63 直流定電流
源、70 ヒータ、90,92,95,97 つば(第
1のつば)、91,93,94,96 つば(第2のつ
ば)、99 軸方向位置調整機構、100 ジャイロト
ロン、200 ジャイロトロン装置。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを射出する電子銃と、この電
    子銃から射出された電子と固有モードで共振している高
    周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メーザ作用を起
    こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通過した電子
    ビームを回収するコレクタ、および上記サイクロトロン
    共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部に取り出す
    出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石と電磁石と
    から構成され上記電子銃から射出された電子に旋回運動
    を起こさせる軸方向磁場を発生する磁場発生装置とを備
    えたジャイロトロン装置において、上記永久磁石が発生
    している磁場分布に対して、上記電子銃の軸方向位置を
    調整可能とした軸方向位置調整機構を備えたことを特徴
    とするジャイロトロン装置。
  2. 【請求項2】 電子銃は電子放出部を有するカソードと
    上記電子放出部から電子を引き出すための電界を形成す
    るアノードを有する2極型電子銃であり、上記カソード
    と上記アノードの位置関係を変更することなく、永久磁
    石が発生している磁場分布に対して、上記2極型電子銃
    の軸方向位置を調整可能とした軸方向位置調整機構を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のジャイロトロン装
    置。
  3. 【請求項3】 軸方向位置調整機構は、アノードの外壁
    に形成された第1のつばと、空胴共振器へ向かう電子ビ
    ームが通過するビームドリフト部の外壁に形成された第
    2のつばと、上記アノードと上記ビームドリフト部との
    間に介在し当該ジャイロトロン装置内を真空に保ってい
    るベローズと、上記第1のつばと上記第2のつばとの間
    に配置され、上記アノードと上記ビームドリフト部との
    距離を任意に変更固定できる固定ネジとを備えたことを
    特徴とする請求項2記載のジャイロトロン装置。
  4. 【請求項4】 電子銃は電子放出部を有するカソード、
    上記電子放出部から電子を引き出すための電界を形成す
    るアノード、および上記電子を加速するための電界を形
    成する加速電極を有する3極型電子銃であり、上記カソ
    ードと上記アノードの位置関係を変更することなく、上
    記永久磁石が発生している磁場分布に対して、上記電子
    銃の軸方向位置を調整可能とした軸方向位置調整機構を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のジャイロトロン
    装置。
  5. 【請求項5】 軸方向位置調整機構は、内部にアノード
    を有する筒の外壁に形成された第1のつばと、上記アノ
    ードと加速電極との間を絶縁する絶縁筒にろう付けされ
    た金属の外壁に形成された第2のつばと、上記内部にア
    ノードを有する筒と上記絶縁筒との間に介在し当該ジャ
    イロトロン装置内を真空に保っているベローズと、上記
    第1のつばと上記第2のつばとの間に配置され、上記ア
    ノードと上記加速電極との距離を任意に変更固定できる
    固定ネジとを備えたことを特徴とする請求項4記載のジ
    ャイロトロン装置。
  6. 【請求項6】 軸方向位置調整機構は、内部に加速電極
    を有する筒の外壁に形成された第1のつばと、空胴共振
    器へ向かう電子ビームが通過するビームドリフト部の外
    壁に形成された第2のつばと、上記内部に加速電極を有
    する筒と上記ビームドリフト部との間に介在し当該ジャ
    イロトロン装置内を真空に保っているベローズと、上記
    第1のつばと上記第2のつばとの間に配置され、上記加
    速電極と上記ビームドリフト部との距離を任意に変更固
    定できる固定ネジとを備えたことを特徴とする請求項4
    記載のジャイロトロン装置。
  7. 【請求項7】 軸方向位置調整機構は、電子銃からジャ
    イロトロンを永久磁石に固定するフランジまでの何れか
    の位置に配置されたことを特徴とする請求項1記載のジ
    ャイロトロン装置。
  8. 【請求項8】 軸方向位置調整機構は、ジャイロトロン
    を永久磁石に固定するフランジを軸方向に対して移動可
    能にしたことを特徴とする請求項1記載のジャイロトロ
    ン装置。
  9. 【請求項9】 電子ビームを射出する電子銃と、この電
    子銃から射出された電子と固有モードで共振している高
    周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メーザ作用を起
    こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通過した電子
    ビームを回収するコレクタ、および上記サイクロトロン
    共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部に取り出す
    出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石、電子銃磁
    場微調整電磁石、および主磁場微調整電磁石から構成さ
    れ上記電子銃から射出された電子に旋回運動を起こさせ
    る軸方向磁場を発生する磁場発生装置とを備えたジャイ
    ロトロン装置において、上記主磁場微調整電磁石と接す
    る上記ジャイロトロンの外壁面、および上記電子銃磁場
    微調整電磁石と接する上記ジャイロトロンの外壁面の少
    なくとも一方に、軸方向に沿って溝を形成したことを特
    徴とするジャイロトロン装置。
  10. 【請求項10】 電子放出部を有するカソードと上記電
    子放出部から電子を引き出すための電界を形成するアノ
    ードを有し、電子ビームを射出する2極型電子銃と、こ
    の2極型電子銃から射出された電子と固有モードで共振
    している高周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メー
    ザ作用を起こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通
    過した電子ビームを回収するコレクタ、および上記サイ
    クロトロン共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部
    に取り出す出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石
    と電磁石とから構成され上記2極型電子銃から射出され
    た電子に旋回運動を起こさせる軸方向磁場を発生する磁
    場発生装置とを備えたジャイロトロン装置において、上
    記2極型電子銃を構成するカソードとアノードとの間隔
    を調整可能とした軸方向位置調整機構を備えたことを特
    徴とするジャイロトロン装置。
  11. 【請求項11】 軸方向位置調整機構は、カソードとア
    ノードとが同軸を保つように設けられた軸合わせリング
    の外壁に形成された第1のつばと、上記カソードの後端
    に固定し、軸合わせリングの内壁に沿って移動するカソ
    ード支持フランジの外壁に形成された第2のつばと、上
    記第1のつばと上記第2のつばとの間に配置され、上記
    カソードと上記アノードとの距離を任意に変更固定でき
    る固定ネジとを設けたことを特徴とする請求項10記載
    のジャイロトロン装置。
  12. 【請求項12】 電子ビームを射出する電子銃と、この
    電子銃から射出された電子と固有モードで共振している
    高周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メーザ作用を
    起こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通過した電
    子ビームを回収するコレクタ、および上記サイクロトロ
    ン共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部に取り出
    す出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石と電磁石
    とから構成され上記電子銃から射出された電子に旋回運
    動を起こさせる軸方向磁場を発生する磁場発生装置とを
    備えたジャイロトロン装置において、上記ジャイロトロ
    ンと上記永久磁石との各中心軸が一致する位置関係で保
    持する支持部を各軸方向に異なった位置に複数設置した
    ことを特徴とするジャイロトロン装置。
  13. 【請求項13】 電子ビームを射出する電子銃と、この
    電子銃から射出された電子と固有モードで共振している
    高周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メーザ作用を
    起こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通過した電
    子ビームを回収するコレクタ、および上記サイクロトロ
    ン共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部に取り出
    す出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石、電子銃
    磁場微調整電磁石、および主磁場微調整電磁石から構成
    され上記電子銃から射出された電子に旋回運動を起こさ
    せる軸方向磁場を発生する磁場発生装置とを備えたジャ
    イロトロン装置において、上記電子銃磁場微調整電磁
    石、または上記主磁場微調整電磁石の少なくとも一方
    に、複数の直流定電流源を接続して励磁することを特徴
    とするジャイロトロン装置。
  14. 【請求項14】 永久磁石の温度変化や経年変化による
    発生磁場の変化を補正するために一方の直流定電流源の
    電流を主磁場微調整電磁石に出力し、ジャイロトロンの
    出力パワーを制御するために他方の直流定電流源の電流
    を上記主磁場微調整電磁石に出力することを特徴とする
    請求項13記載のジャイロトロン装置。
  15. 【請求項15】 永久磁石の温度変化や経年変化による
    発生磁場の変化を補正するために一方の直流定電流源の
    電流を電子銃磁場微調整電磁石に出力し、ジャイロトロ
    ンの出力パワーを制御するために他方の直流定電流源の
    電流を上記電子銃磁場微調整電磁石に出力することを特
    徴とする請求項13記載のジャイロトロン装置。
  16. 【請求項16】 電子ビームを射出する電子銃と、この
    電子銃から射出された電子と固有モードで共振している
    高周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メーザ作用を
    起こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通過した電
    子ビームを回収するコレクタ、および上記サイクロトロ
    ン共鳴メーザ作用により発生した高周波を外部に取り出
    す出力窓を有するジャイロトロンと、永久磁石と電磁石
    とから構成され上記電子銃から射出された電子に旋回運
    動を起こさせる軸方向磁場を発生する磁場発生装置とを
    備えたジャイロトロン装置において、上記永久磁石の内
    面に非磁性体の円筒を設置したことを特徴とするジャイ
    ロトロン装置。
  17. 【請求項17】 非磁性体の円筒にジャイロトロンと永
    久磁石との同軸を保持する支持部を形成したことを特徴
    とする請求項16記載のジャイロトロン装置。
  18. 【請求項18】 電子放出部を有するカソードと上記電
    子放出部から電子を引き出すための電界を形成するアノ
    ードを有し、電子ビームを射出する2極型電子銃と、こ
    の2極型電子銃から射出された電子と固有モードで共振
    している高周波電磁場との間でサイクロトロン共鳴メー
    ザ作用を起こさせる空胴共振器、この空胴共振器内を通
    過した電子ビームを回収するコレクタ、上記カソードの
    電子放出部を加熱するためのヒータ、このヒータに接続
    されたヒータ端子、上記カソードに接続されたカソード
    端子、および上記サイクロトロン共鳴メーザ作用により
    発生した高周波を外部に取り出す出力窓を有するジャイ
    ロトロンと、永久磁石と電磁石とから構成され上記2極
    型電子銃から射出された電子に旋回運動を起こさせる軸
    方向磁場を発生する磁場発生装置とを備えたジャイロト
    ロン装置において、上記2極型電子銃への給電用の接続
    導体を上記ジャイロトロン側のカソード端子とヒータ端
    子にそれぞれ接続し、これら接続導体の先端を上記永久
    磁石の端面より外側に突出させたことを特徴とするジャ
    イロトロン装置。
  19. 【請求項19】 電子放出部を有するカソード、上記電
    子放出部から電子を引き出すための電界を形成するアノ
    ード、および上記電子を加速するための電界を形成する
    加速電極を有し、電子ビームを射出する3極型電子銃
    と、この3極型電子銃から射出された電子と固有モード
    で共振している高周波電磁場との間でサイクロトロン共
    鳴メーザ作用を起こさせる空胴共振器、この空胴共振器
    内を通過した電子ビームを回収するコレクタ、上記カソ
    ードの電子放出部を加熱するためのヒータ、このヒータ
    に接続されたヒータ端子、上記カソードに接続されたカ
    ソード端子、および上記サイクロトロン共鳴メーザ作用
    により発生した高周波を外部に取り出す出力窓を有する
    ジャイロトロンと、永久磁石と電磁石とから構成され上
    記電子銃から射出された電子に旋回運動を起こさせる軸
    方向磁場を発生する磁場発生装置とを備えたジャイロト
    ロン装置において、上記3極型電子銃にアノード端子を
    設けて接続導体を接続し、この接続導体の先端を上記永
    久磁石の端面より外側に突出させたことを特徴とするジ
    ャイロトロン装置。
JP4356296A 1996-02-29 1996-02-29 ジャイロトロン装置 Pending JPH09237582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4356296A JPH09237582A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 ジャイロトロン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4356296A JPH09237582A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 ジャイロトロン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09237582A true JPH09237582A (ja) 1997-09-09

Family

ID=12667195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4356296A Pending JPH09237582A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 ジャイロトロン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09237582A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151068A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Mitsubishi Electric Corp ジャイロトロン装置
KR20150122882A (ko) * 2014-04-23 2015-11-03 한국전기연구원 이중 애노드 구조를 가지는 마그네트론 인젝션 건
CN108269723A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 核工业西南物理研究院 一种四维可调大功率回旋管管座
CN110808200A (zh) * 2019-11-27 2020-02-18 华中科技大学 一种回旋管管体与磁体的同轴装配装置及方法
CN114242545A (zh) * 2021-11-23 2022-03-25 中国工程物理研究院应用电子学研究所 一种紧凑型千瓦级毫米波源
CN115800995A (zh) * 2023-02-06 2023-03-14 中国科学院合肥物质科学研究院 一种回旋管振荡器的输出波功率控制方法、装置及设备
US11798770B2 (en) 2019-12-03 2023-10-24 Nec Network And Sensor Systems, Ltd. Microwave tube and method for controlling the same
CN120413392A (zh) * 2025-04-27 2025-08-01 电子科技大学 一种用于回旋波保护器的新型电子枪
CN120862179A (zh) * 2025-09-29 2025-10-31 四川杰诺创科技有限公司 一种回旋管整管组装焊接自动化生产设备
CN120901611A (zh) * 2025-09-29 2025-11-07 四川杰诺创科技有限公司 一种应用于回旋管整管组装焊接的固定装置
CN121619724A (zh) * 2026-02-02 2026-03-06 中国科学院合肥物质科学研究院 基于长脉冲功率禁区预判的回旋管快速调压方法及系统

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151068A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Mitsubishi Electric Corp ジャイロトロン装置
KR20150122882A (ko) * 2014-04-23 2015-11-03 한국전기연구원 이중 애노드 구조를 가지는 마그네트론 인젝션 건
CN108269723B (zh) * 2016-12-30 2023-08-15 核工业西南物理研究院 一种四维可调大功率回旋管管座
CN108269723A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 核工业西南物理研究院 一种四维可调大功率回旋管管座
CN110808200A (zh) * 2019-11-27 2020-02-18 华中科技大学 一种回旋管管体与磁体的同轴装配装置及方法
US11798770B2 (en) 2019-12-03 2023-10-24 Nec Network And Sensor Systems, Ltd. Microwave tube and method for controlling the same
CN114242545A (zh) * 2021-11-23 2022-03-25 中国工程物理研究院应用电子学研究所 一种紧凑型千瓦级毫米波源
CN115800995A (zh) * 2023-02-06 2023-03-14 中国科学院合肥物质科学研究院 一种回旋管振荡器的输出波功率控制方法、装置及设备
CN120413392A (zh) * 2025-04-27 2025-08-01 电子科技大学 一种用于回旋波保护器的新型电子枪
CN120862179A (zh) * 2025-09-29 2025-10-31 四川杰诺创科技有限公司 一种回旋管整管组装焊接自动化生产设备
CN120901611A (zh) * 2025-09-29 2025-11-07 四川杰诺创科技有限公司 一种应用于回旋管整管组装焊接的固定装置
CN121619724A (zh) * 2026-02-02 2026-03-06 中国科学院合肥物质科学研究院 基于长脉冲功率禁区预判的回旋管快速调压方法及系统
CN121619724B (zh) * 2026-02-02 2026-03-31 中国科学院合肥物质科学研究院 基于长脉冲功率禁区预判的回旋管快速调压方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970005769B1 (ko) 자계 계침형 전자총
US8129913B2 (en) Closed electron drift thruster
JPH09237582A (ja) ジャイロトロン装置
US12324088B2 (en) Ion source, circular accelerator using same, and particle beam therapy system
JP3444999B2 (ja) ジャイロトロン装置
JPH0828280B2 (ja) 電子蓄積リング
US20140158047A1 (en) Plasma generation apparatus, deposition apparatus, and deposition method
JP3754033B2 (ja) ジャイロトロン装置
JP2835265B2 (ja) 磁界界浸型電子銃及び磁界界浸型電子銃操作方法
JP3414977B2 (ja) ジャイロトロン装置
JP3258224B2 (ja) ジャイロトロン用磁場発生装置
JPH1125872A (ja) イオン発生装置
RU2162624C1 (ru) Способ ускорения ионов и устройство для его реализации
JP2876280B2 (ja) ビーム発生方法及び装置
CN120072597B (zh) 磁会切模组和电子枪设备
KR101297074B1 (ko) 마그네트론 주입 총의 애노드 구조
Pikin et al. High perveance electron gun with controllable current density
JP2767079B2 (ja) ジャイロトロン装置
WO2025109820A1 (ja) 回転コンデンサ、円形加速器及び粒子線治療システム
JP6121186B2 (ja) バンチャー及び加速器
WO2024209780A1 (ja) イオン源、加速器および粒子線治療システム
KR200152115Y1 (ko) 마그네트론
JPH1055765A (ja) ジャイロトロン装置
JPH09312136A (ja) ジャイロトロン
JPH07263199A (ja) 加速器のビーム加速システム