JPH0923822A - ペプチド生成物およびその製造方法 - Google Patents

ペプチド生成物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0923822A
JPH0923822A JP7179111A JP17911195A JPH0923822A JP H0923822 A JPH0923822 A JP H0923822A JP 7179111 A JP7179111 A JP 7179111A JP 17911195 A JP17911195 A JP 17911195A JP H0923822 A JPH0923822 A JP H0923822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soybean protein
product
molecular weight
isoflavone
phytic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7179111A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Kikushima
直 菊島
Minoru Takebe
実 武部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HISHIROKU KK
Nichimo Co Ltd
Original Assignee
HISHIROKU KK
Nichimo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HISHIROKU KK, Nichimo Co Ltd filed Critical HISHIROKU KK
Priority to JP7179111A priority Critical patent/JPH0923822A/ja
Publication of JPH0923822A publication Critical patent/JPH0923822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離大豆蛋白質を麹菌を用いて分子量が15
000ダルトン以下となるように分解させるとともに、
精製工程を経ないで当該分解物を固形物中に85重量%
以上含有させて、穀類に含まれるアレルゲン成分を低減
し、食物アレルギーの発生を低減することができ、同時
にフィチン酸を除去するとともに、イソフラボン化合物
の配糖体を分解して、アグリコン類を多量に含むイソフ
ラボン化合物を生成すること。 【構成】 分離大豆蛋白質より麹菌を用いて酵素分解さ
れて分子量が15000ダルトン以下とされた分解物を
固形物中に85重量%以上含有しており、前記分離大豆
蛋白質中のフィチン酸が除去されているとともに、アグ
リコン類を多量に含むイソフラボン化合物が含有されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離大豆蛋白質を
原料としたペプチド生成物およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、大豆等の豆科の豆類、米、麦、とうもろこし等やこ
れらの粕類を原料とする穀類を原料とした各種の生成物
(食品)が人体に対する有用な蛋白源として用いられて
いる。
【0003】ところで、近年、食物(食品)アレルギー
と称される食物によるアトピー性皮膚炎の症状に代表さ
れるアレルギー疾患に罹患する人が増加している。
【0004】一般に、アレルギーは、I型からIV型に
分類されているが、食物アレルギーはこのうちI型に分
類されるものが圧倒的に多い。このI型はアレルギーの
中でも最も多いタイプで、IgE(免疫グロブリンE)
と称されるアレルギーの原因物質である抗体物質(アレ
ルゲン)が関与していることが知られている。
【0005】食物アレルギーの多くは、乳児期に、卵、
牛乳、大豆、肉等からなる成長に必須な高栄養価の食品
がアレルゲンとなって集中して発生するとともに、近年
では、成人の間で、米、小麦等からなる穀類からなる食
品がアレルゲンとなって発生することが知られている。
【0006】ここで、穀類のアレルゲンの成分について
穀類の一種である大豆を例示して説明する。
【0007】まず、大豆の蛋白質の構成について説明す
る。
【0008】大豆中の蛋白質は、分子量8000〜70
0000ダルトンの蛋白質により構成されており、蛋白
質の約80%は、大豆グロブリンあるいは酸沈殿蛋白質
であるといわれている。そして、大豆グロブリンの主成
分は、11S(subunit)−グロブリン(glo
bulin)と7S−グロブリンであり、その他、分子
量の小さい2S−グロブリン、分子量の大きい15S−
グロブリン等からなり、11S−グロブリンと7S−グ
ロブリンとにより全体の約70%が構成されている。
【0009】そして、大豆のアレルゲン成分は、以下に
記す表Aに示すように、分子量30000ダルトンの7
S−グロブリンに、アトピー性皮膚炎に代表される食物
アレルギー患者の発病頻度が最も高いことが報告されて
いる(小川ら:ビタミン栄養化学、37号、555〜5
65頁(1991))。
【0010】 従って、この表Aより、アレルゲン成分である大豆蛋白
質分子量は14000〜70000ダルトンであり、少
なくとも分子量を15000ダルトン以下にすることに
より、アレルゲンのほとんどを分解除去することができ
る。
【0011】本発明はこの点に着目してなされたもので
ある。
【0012】一方、植物性蛋白を分解して分子量の小さ
いペプチド混合物および経腸栄養組成物を得ることが特
開平4−51872号公報において提案されている。
【0013】前記公報においては、アスペルギルズ属、
ストレプトマイセス属の微生物由来のエンド型プロテア
ーゼおよびエキソ型プロテアーゼを同時に用いることに
より植物性蛋白を酵素分解して、低分子化、ペプチド化
を図っている。また、植物性蛋白内に含まれるフィチン
酸を低減させるために、フィチン酸と2価の金属イオン
との相互作用により沈殿物を生成させ、その沈殿物を遠
心分離や濾過等により分離させている。
【0014】しかしながら、前記公報記載の従来方法に
おいては、得られるペプチド生成物の固形物中における
含有量は少なく、その含有量を上げるためには、前記従
来方法を実施した後に更に精製工程を行なわざるを得
ず、高純度のペプチド生成物を得るためには複雑な工程
と専用の製造設備を必要とし、経済的負担が大きいとい
う問題点があった。更に、前記公報記載の従来方法にお
いては、アレルゲンを除去するというものでもなかっ
た。
【0015】そこで、穀類を原料とした高純度のペプチ
ド生成物であり、低アレルゲンの生成物を経済的負担を
伴わず、かつ、大量に製することのできる製造方法の出
現が望まれている。
【0016】また、前記公報記載の従来例においては、
例えば大豆中のフィチン酸がある程度低減されるもの
の、大豆中に約1〜2重量%含まれているフィチン酸を
0.2重量%程度までしか低減することができず、依然
としてフィチン酸は残留しているものである。
【0017】また、下表Bに示すように、大豆蛋白質を
酵素によって分解した各種の食品が市販されているが、
それぞれフィチン酸が残留したままである。
【0018】 このフィチン酸は、生成物中に含有されているビタミン
B類の活性を抑えて、生成物中に含有されているミネラ
ル等の吸収を阻害するものである。
【0019】更に説明すると、高フィチン酸食物を摂取
した人や動物は、例えばカルシウム、マグネシウム、
鉄、亜鉛等の正常な腸管内吸収が妨害されて、一連の欠
乏障害を起こすこととなる。
【0020】また、大豆蛋白質分離物を含む生成物中に
存在するフィチン酸は、単胃動物による食物中の亜鉛の
利用を妨害することも見出だされている。更に、フィチ
ン酸は、カルシウム等の金属イオンを活性化因子とする
α−アミラーゼやペプシン、トリプシン等を含む胃腸消
化管内の種々の消化酵素に対しても阻害作用を有するこ
とが知られており、生成物中からの完全なる除去が望ま
れている。
【0021】また、大豆中には、ダイジン、ダイゼイ
ン、ゲニスチン、ゲニステイン等からなるイソフラボン
化合物が含有されている。
【0022】このイソフラボン化合物は、次の一般式お
よび組成表により示される。
【0023】 これらのイソフラボン化合物のうち、ダイゼインはダイ
ジンから配糖体であるグルコースを分解されたアグリコ
ン類であり、ゲニステインはゲニスチンから配糖体であ
るグルコースを分解されたアグリコン類である。そし
て、これらのイソフラボン化合物のうち、脱脂大豆中に
おけるダイジンとダイゼインとの組合せおよびゲニスチ
ンとゲニステインとの組合せの含有成分量および成分比
率は次の表Cに示す成分の通りである。
【0024】 この表Cより、大豆においては、ダイジン、ゲニスチン
の含有量が多く、これらのアグリコン類であるダイゼイ
ン、ゲニステインの含有量が少ないことがわかる。
【0025】一方、醤油や味噌の製造工程中に、大豆中
のイソフラボン化合物より配糖体が加水分解されて、ア
グリコン類が生成しているという報告(木原 清:醤
研、Vol.16、No.5、190頁(1990))
がある。
【0026】しかしながら、この報告によれば、脱脂大
豆を蒸煮することや製麹工程で配糖体の加水分解がある
程度進むものの、醤油粕や豆味噌では配糖体がほとんど
分解しているものであり、豆類を原料とした食品の製造
方法として利用することが困難であった。
【0027】また、イソフラボン化合物の配糖体が加水
分解されたアグリコン類に関する薬理作用について多く
の報告がなされている。
【0028】例えば、ゲニステインがチロシンキナーゼ
阻害剤(TK阻害剤)であることが明らかにされた。チ
ロシンキナーゼが癌遺伝子による癌化の誘導に必須であ
ることから、TK阻害剤であるゲニステインには制癌効
果が確認され、その有効性が注目されている(秋山ら:
生化学、59巻9号、1016頁(1987))。
【0029】また、イソフラボン化合物のエストロゲン
作用にも注目されており、骨粗鬆症治療効果や免疫抑制
効果があることが確認されている。特に、イソフラボン
アグリコンであるゲニステインにはエストロゲン作用が
あり、この作用により、カルシウム放出(骨吸収抑制)
の減少が可能となる。
【0030】したがって、大豆中のイソフラボン化合物
に関連する数多くの提案が特開昭62−126186号
公報、特開平1−258669号公報、特開平5−17
0756号公報等においてなされている。
【0031】しかしながら、前記特開昭62−1261
86号公報に記載の方法によれば、得られるイソフラボ
ン化合物はほとんど配糖体を有するダイジン、ゲニスチ
ンであり、アグリコン類の少ないものであり、前記の薬
理効果の優れた食料品等を得ることができない。
【0032】また、前記特開平1−258669号公報
に記載の方法は、大豆自体の持つ酵素の1種であるβ−
グルコシダーゼの力によりイソフラボン化合物の配糖体
を分解する方法であるが、アグリコン類の生成比率が低
かった。
【0033】また、前記特開平5−170756号公報
に記載の方法は、醤油粕または醤油油に生成されたイソ
フラボンアグリコンからイソフラボン化合物を抽出する
方法である。前述の通り、醤油の製造工程中にイソフラ
ボンアグリコンは生成し、しかも生成比率は非常に高い
ものであるが、次のような不都合がある。すなわち、イ
ソフラボンアグリコンは不溶性のため、醤油粕の方に存
在することとなり、醤油粕そのものは食品として供する
ことはできないので、食品の製造方法として採用するこ
とができない。また、製造初期における豆味噌中にもイ
ソフラボンアグリコンが生成しているが、豆味噌は高塩
分食品であり、多量に食することはできない問題があ
る。
【0034】前記のような薬理作用の優れたイソフラボ
ンのアグリコン類を多量に含有する食品を多量に摂取す
ることができれば、人の健康維持の面において優れた効
果を発揮する食生活を送ることができるが、従来におい
てはこの需要を満たす食品がない。
【0035】そこで、豆類を原料として制癌効果、骨粗
鬆症治療効果や免疫抑制効果等に優れており、しかも多
量に食することのできる食品の出現が望まれている。
【0036】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、分離大豆蛋白質を麹菌を用いて分子量が150
00ダルトン以下となるように分解させるとともに、精
製工程を経ないで当該分解物を固形物中に85重量%以
上含有させて、穀類に含まれるアレルゲン成分を低減
し、食物アレルギーの発生を低減することができ、同時
にフィチン酸を除去するとともに、イソフラボン化合物
の配糖体を分解して、アグリコン類を多量に含むイソフ
ラボン化合物を生成して、ペプチド生成物中に含有され
ているビタミンB類等の活性を高く維持して、当該ペプ
チド生成物中に含有されているミネラルの吸収が容易で
あり、更にその吸収を促進可能なペプチド生成物とした
り、制癌効果、骨粗鬆症治療効果や免疫抑制効果等に優
れたペプチド生成物としたり、抗酸化作用にも優れたペ
プチド生成物としたり、しかも、多量に食することので
きる食品、畜産用飼料および水産養殖用の餌料等に好適
であり、化粧品等の素材としても利用することができる
付加価値の高いペプチド生成物を提供するとともに、こ
れらのペプチド生成物を効率的に、かつ、良好に製する
ことのできるペプチド生成物およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明者らは鋭意研究を行った結果、分離大豆蛋
白質に麹菌を接種して製麹し、その後加水分解すること
により、分子量が15000ダルトン以下の分解物を得
て、しかも精製工程を経ないで当該分解物を固形物中に
85重量%以上含有させることができ、前記分離大豆蛋
白質中に含まれるアレルゲン成分を低減し得ること、同
時にフィチン酸を確実に除去し得ること(少なくともフ
ィチン酸を測定できない程度に低減させること)、更に
同時に、イソフラボン化合物の配糖体を分解して、アグ
リコン類を多量に含むイソフラボン化合物を生成し得る
ことを見い出し、本発明を完成したものである。
【0038】即ち、請求項1に記載のペプチド生成物
は、分離大豆蛋白質より麹菌を用いて酵素分解されて分
子量が15000ダルトン以下とされた分解物を固形物
中に85重量%以上含有しており、前記分離大豆蛋白質
中のフィチン酸が除去されているとともに、アグリコン
類を多量に含むイソフラボン化合物が含有されているこ
とを特徴とする。
【0039】そして、請求項2に記載のペプチド生成物
の製造方法は、分離大豆蛋白質に麹菌を接種して製麹
し、この製麹処理による生成物に加水することにより加
水分解して、分子量が15000ダルトン以下の分解物
を固形物中に85重量%以上含有しており、前記分離大
豆蛋白質のフィチン酸を除去するとともに、イソフラボ
ン化合物の配糖体を分解して、アグリコン類を多量に含
むイソフラボン化合物を生成してペプチド生成物を製造
することを特徴とする。
【0040】そして、本発明により製せられるペプチド
生成物としては、前記分離大豆蛋白質を原料とした各種
の食品、化粧品、畜産用飼料および水産養殖用餌料等を
例示することができる。
【0041】特に、本発明により製せられるペプチド生
成物は、分子量を15000ダルトン以下としたことに
より、易消化易吸収性やアレルゲンの低い低抗原性を発
揮するものとなり、その易消化易吸収性を利用して経腸
食、流動食、スポーツマン用食品としたり、また、低抗
原性を利用して食物アレルギーのないアレルギー患者食
品としたりすることができる。
【0042】更に、本発明により製せられるペプチド生
成物は、フィチン酸が確実に除去されているので、発育
促進作用や抗脂肪肝作用を有する有用なビタミンB類等
の活性を高く維持するとともにミネラル等の吸収により
優れたものとなり、食品としての利用価値の高いのもと
なる。
【0043】更に、本発明により製せられるペプチド生
成物は、原料中のイソフラボン化合物の配糖体を分解し
てアグリコン類を多量に含むイソフラボン化合物を生成
したものであり、制癌効果、骨粗鬆症治療効果や免疫抑
制効果等に優れたものとなる。
【0044】また、本発明により製せられるペプチド生
成物は、抗酸化性、抗変異原性等により動物の体内の活
性酸素を消去することができ、DNA損傷予防が可能
で、正常細胞の突然変異を防止して、発癌を抑制でき
る。そして、このような薬理作用の優れたペプチド生成
物を多量に含有する食品を多量に摂取することにより、
人の健康維持の面、癌予防の面において優れた効果を発
揮する食生活を送ることができる。
【0045】また、一般に、蛋白質は脂肪や糖質に比較
して、エネルギー代謝を促進することが知られている。
近年においては、オリゴペプチドが蛋白質以上にエネル
ギー代謝の促進効果が強いことがわかってきた。従っ
て、本発明によるペプチド生成物についても、消化管か
らの脂肪の吸収抑制や、代謝の促進による体脂肪率の減
少効果が期待でき、肥満防止食品(ダイエット食品)や
スポーツ選手の減量用食品として利用することができ
る。
【0046】更に、本発明により製せられるペプチド生
成物は、保水性を有するものであるので、化粧品として
利用することができる。
【0047】更に、本発明により製せられるペプチド生
成物は、分子量の小さい蛋白質酵素分解物として利用す
ることもできる。
【0048】ここで、食品に利用されている前記蛋白質
酵素分解物は、卵白、乳、大豆、コラーゲン等の通常の
食品を食品用の蛋白質分解酵素や食品中に含まれる自己
分解酵素で分解したもので、分子量が15000ダルト
ン以下のものを固形物あたり85%以上含むものであ
る。
【0049】本発明は、この分子量が15000ダルト
ン以下のものを固形物あたり85%以上含むペプチド生
成物を、製麹工程と加水分解工程とを行なうことのみに
より、従来の精製工程を経ることなく、生成することが
でき、工程の簡素化、設備の簡素化、コストの低廉化を
図ることができる。
【0050】また、本発明によれば、水分の多い状態に
おいて加水分解を行なうものであるために、蛋白質が低
分子化されてアンギオテンシン変換酵素活性阻害物質が
大量に生成されることとなり、血圧上昇抑制作用効果が
期待できる機能性を有する食品あるいは食品素材を提供
することができる。
【0051】また、本発明の製麹に用いる麹菌として
は、古くからの日本独特の発酵食品やテンペに用いられ
ている麹菌であり、食品として安全なアスペルギルス・
ウサミ、アスペルギルス・カワチ、アスペルギルス・ア
ワモリ、アスペルギルス・サイトイ、アスペルギルス・
オリゼー、アスペルギルス・ニガー等アスペルギルス属
およびリゾープス属のフィターゼ力価およびフォスファ
ターゼ力価の高い麹菌を例示することができる。
【0052】このように本発明によれば、請求項1に記
載の本発明のペプチド生成物を請求項2に記載の本発明
のペプチド生成物の製造方法に従って製造することによ
り、麹菌を増殖させて分離大豆蛋白質を分子量を150
00ダルトン以下に分解させるとともに、当該分解物を
固形物中に85重量%以上含有させて、当該分離大豆蛋
白質中のアレルゲンを低減させるとともに、フィチン酸
を除去し、更に、前記分離大豆蛋白質中のイソフラボン
化合物の配糖体を分解してアグリコン類を多量に含むイ
ソフラボン化合物を生成することができ、食物アレルギ
ーがより少なく、制癌効果、骨粗鬆症治療効果や免疫抑
制効果等に優れ、かつ、ミネラル等の吸収により優れて
おり、抗酸化性にも優れており、保水性にも優れた生成
物を効率よく製することができる。
【0053】
【発明の効果】このように本発明は構成され作用するも
のであるから、分離大豆蛋白質を麹菌を用いて分子量が
15000ダルトン以下となるように分解させるととも
に、精製工程を経ないで当該分解物を固形物中に85重
量%以上含有させて、穀類に含まれるアレルゲン成分を
低減し、食物アレルギーの発生を低減することができ、
同時にフィチン酸を除去するとともに、イソフラボン化
合物の配糖体を分解して、アグリコン類を多量に含むイ
ソフラボン化合物を生成して、ペプチド生成物中に含有
されているビタミンB類等の活性を高く維持して、当該
ペプチド生成物中に含有されているミネラルの吸収が容
易であり、更にその吸収を促進可能なペプチド生成物と
したり、制癌効果、骨粗鬆症治療効果や免疫抑制効果等
に優れたペプチド生成物としたり、抗酸化作用にも優れ
たペプチド生成物としたり、肥満防止食品(ダイエット
食品)やスポーツ選手の減量用食品として利用すること
ができ、しかも多量に食することのできる食品、畜産用
飼料および水産養殖用の餌料等に好適であり、化粧品等
の素材としても利用することができる付加価値の高いペ
プチド生成物を提供するとともに、これらのペプチド生
成物を効率的に、かつ、良好に製することができるとい
う優れた効果を奏する。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0055】以下の説明においては、本発明に係るペプ
チド生成物およびその製造方法を合わせて説明する。
【0056】本実施形態は、分離大豆蛋白質を分子量を
15000ダルトン以下に分解するとともに、当該分解
物を固形物中に85重量%以上含有させて、当該分離大
豆蛋白質中のアレルゲンを低減し、フィチン酸から少な
くとも2基のリン酸基を遊離させて前記フィチン酸を除
去し、更に、イソフラボン化合物の配糖体を分解してア
グリコン類を多量に含むイソフラボン化合物を生成した
ペプチド生成物およびその製造方法の1例を示すもので
あり、図1は、その工程図である。
【0057】図1の工程に沿って説明すると、先ず原料
となる分離大豆蛋白質を用意する。この分離大豆蛋白質
は、脱脂大豆を水または希アルカリ(0.02〜0.1
%水酸化ナトリウム)で抽出し、遠心分離により不溶物
を除去した後、塩酸でpH4.2〜4.5に調整して蛋
白質を等電沈殿させる。この沈殿物を遠心分離して得た
カード状の分離物を水洗後、水酸化ナトリウムで中和し
て溶解させ、加熱・噴霧乾燥して得られたものである。
この水または希アルカリ抽出により、含有されている水
溶性の配糖体イソフラボン化合物が脱脂大豆より抽出さ
れ、濃縮された状態で分離大豆蛋白質中に多量に含有さ
せられる。分離大豆蛋白質としては、例えば、市販され
ているフジピュリナプロテイン株式会社製商品名フジプ
ロE等を利用することができる。この分離大豆蛋白質は
粉末状であるので、後に行なわれる本発明による製麹処
理を効果的に行なわせるために、水を少しずつ加えなが
ら攪拌することにより直径1〜2mmから10mm前後の粒
状とするとよい。例えば、分離大豆蛋白質200gに対
して水を200ml加える程度とするとよい。また、エク
ストルーダ等を利用することにより、大豆蛋白の膨化成
型を行なって、麹菌の菌糸を良好に育成できるようにし
てもよい。更に、粉末状の大豆蛋白に水を加えて混練し
てブロック状に形成し、その後平板状あるいは棒状にミ
ンチして成型するようにしてもよい。
【0058】更に、必要に応じて分離大豆蛋白質に蒸煮
と冷却とを順に施して、原料の殺菌処理を施すとよい。
【0059】このようにして原料として用意された分離
大豆蛋白質に対して、本発明方法が以下のようにして行
なわれる。
【0060】即ち、前記のようにして粒状とされた分離
大豆蛋白質に麹菌からなる種麹を所定重量比だけ混合し
たものを所定量加え、全体の水分が35〜50重量%好
ましくは42〜44重量%程度になるように調整しなが
ら両者が均一となるまで混合する。
【0061】その後、混合物を製麹装置内に投入して、
25〜45℃好ましくは30℃程度の所定温度に加温し
た状態で所定時間(少なくとも24時間以上)保持し、
前記した水分が35〜50重量%好ましくは42〜44
重量%と低水分量の分離大豆蛋白質を麹菌により発酵さ
せて製麹を行なう。
【0062】この製麹工程においては、麹菌が増殖して
有益な酵素を作り出し、その酵素が分離大豆蛋白質を分
子量を15000ダルトン以下に分解するとともに、当
該分解物を固形物中に85重量%以上含有させて、当該
分離大豆蛋白質中のアレルゲンを低減させ、フィチン酸
を除去し、前記分離大豆蛋白質中のイソフラボン化合物
の配糖体を分解してアグリコン類を多量に含むイソフラ
ボン化合物を生成させる。
【0063】更に説明すると、麹菌が作り出す酵素のう
ちプロテアーゼが分離大豆蛋白質の分子量を15000
ダルトン以下に分解するとともに、当該分解物を固形物
中に85重量%以上含有させる。
【0064】また、麹菌が作り出す酵素のうちフィター
ゼやフォスファターゼという酵素がフィチン酸を分解し
て除去する。
【0065】このようにしてフィチン酸が除去されるこ
とにより、本実施の形態のペプチド生成物は体内おける
カルシウム等の金属の吸収を促進させるという特徴的な
作用を発揮するようになる。
【0066】また、麹菌が作り出す酵素のうちβ−グル
コシターゼという酵素がイソフラボン化合物の配糖体を
分解してイソフラボンのアグリコンを生成する。
【0067】また、本発明による最終生成物であるペプ
チド生成物には、前記イソフラボンのアグリコンやメラ
ノイジン等の相乗効果により抗酸化性が発揮されるよう
になる。
【0068】これらの酵素は麹菌が増殖することにより
同時に作り出されるものであり、それぞれの酵素活性が
同時に発揮されて、分離大豆蛋白質の分子量を1500
0ダルトン以下する分解と、フィチン酸の除去と、イソ
フラボンのアグリコンの生成とが同時に進行される。
【0069】そして、これらの酵素の活性度は製麹の温
度に依存して変化するものであり、また、製麹時間が長
くなると酵素の発生量も多くなるものである。
【0070】この製麹に用いる麹菌としては、古くから
の日本独特の発酵食品やテンペに用いられている麹菌で
あり、食品として安全なアスペルギルス・ウサミ、アス
ペルギルス・カワチ、アスペルギルス・アワモリ、アス
ペルギルス・サイトイ、アスペルギルス・オリゼー、ア
スペルギルス・ニガー等アスペルギルス属およびリゾー
プス属等からなる麹菌を用いるとよい。これ等の麹菌が
経済性、生産性、取扱性、アレルゲン除去性、フィチン
酸の除去性、イソフラボン化合物の配糖体除去性等の点
から好ましい。
【0071】次に、製麹終了後の生成物に対して、水分
が少なくとも50重量%程度以上となるように加水して
から30〜65℃好ましくは50℃程度に加温した状態
で所定時間保持し、生成物中に含まれる前記各酵素の酵
素活性を発揮させて、分離大豆蛋白質の分子量を150
00ダルトン以下する分解と、フィチン酸の除去と、イ
ソフラボンのアグリコンの生成とを継続させる加水分解
を行なう。
【0072】この加水量としては、加水分解を製麹装置
と同一の装置で行なう場合には、例えば90重量%以下
の比較的少量としても、スムースに加水分解を行なうこ
とができる。また、加水分解を製麹装置と異なる分解槽
を用いて行なう場合には、例えば100重量%、200
重量%と比較的多量の加水量とし、必要に応じて攪拌を
加えることにより、スムースに加水分解を行なうように
するとよい。
【0073】この場合、前記プロテアーゼが分離大豆蛋
白質を分子量を15000ダルトン以下にするように分
解して、最終的にはその分解物を固形物中に85%以上
含有させるようにする。この分解により、分離大豆蛋白
質中に含まれるアレルゲン、特に、分子量30000ダ
ルトンの7S−グロブリンが十分に低減させられること
となる。
【0074】同時に、前記フィターゼやフォスファター
ゼが、フィチン酸を除去する。
【0075】更に同時に、前記β−グルコシターゼはそ
の分解作用により分離大豆蛋白質の中に含まれるイソフ
ラボン化合物の配糖体を十分に低減させてイソフラボン
のアグリコンを生成させる。
【0076】また、前記プロテアーゼは酸性域の方がア
ルカリ性域に比較して酵素力価が高いので、加水分解に
際してクエン酸等の食品への添加が可能な有機酸を生成
物中に添加して、酸性域において加水分解を行なうよう
にすると、分離大豆蛋白質の分解効率を高くして、製造
効率を高くすることができる。また、大豆中に含有され
ている少糖類は分離大豆蛋白質中には含有されていない
が、製麹処理および加水分解処理を受けると有機酸に分
解されるので、この少糖類を本発明の原料の分離大豆蛋
白質に予め少量添加しておいて、その少糖類の分解物で
ある有機酸によって加水分解を酸性域に保持して行なわ
せるようにしてもよい。このようにして加水分解を酸性
域に保持して行なわせると、雑菌の繁殖を確実に抑える
ことができる。
【0077】なお、前記製麹時間および加水分解時間な
らびにこれらの温度については、使用する麹菌の種類お
よび添加量や、酵素活性の度合や、分離大豆蛋白質の原
料に含有される蛋白質量等に応じて、分離大豆蛋白質の
分子量を15000ダルトン以下する分解と、フィチン
酸の除去と、イソフラボンのアグリコンの生成とが十分
に行なわれるのに十分な時間ならびに温度とするとよ
い。
【0078】また、このようにして製造されたペプチド
生成物は、図1に示すように、乾燥させ、その後粉砕す
ることにより粉砕ペプチド生成物とすることにより、薬
理作用の高い食品の原料、化粧品の原料、畜産用飼料や
水産養殖用の餌料の原料等の製品とされる。
【0079】この方法によれば、安価な麹菌を用いて従
来の製麹装置をそのまま利用して実施することができ、
専用の生産設備を特に製造する必要もなく、汎用性が高
く、製造工程も簡単となり、製造コストも低廉となると
ともに、発酵の初期において有機酸を生成して分離大豆
蛋白質の中の雑菌の増殖を抑制し、2次汚染の心配がな
くなり、分離大豆蛋白質を原料としたペプチド生成物を
大量生産することができるとともに、分離大豆蛋白質の
分子量を15000ダルトン以下する分解と、フィチン
酸の除去と、イソフラボンのアグリコンの生成とを極め
て良好に行なうことができる。また、低水分としなくと
もイソフラボン化合物の配糖体を十分に低減させる処理
を施すことができる。
【0080】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0081】本実施例においては、原料として分離大豆
蛋白質を用いており、水を加えて粒状とされた分離大豆
蛋白質に、焼酎麹菌(アスペルギルス・ニガー)を所定
重量比だけ接種し、全体の水分が35〜50重量%好ま
しくは42〜44重量%程度になるように調整しながら
両者が均一となるまで混合した。
【0082】その後、混合物を製麹装置内に投入して、
30℃程度に加温した状態で48時間保持して、前記分
離大豆蛋白質に対する製麹を行なった。
【0083】次に、製麹終了後の生成物に対して、水分
が50重量%程度となるように加水してから50℃程度
に加温した状態で48時間保持し、生成物中に含まれる
前記各酵素の酵素活性を発揮させて、分離大豆蛋白質の
分子量を15000ダルトン以下する分解と、フィチン
酸の除去と、イソフラボンのアグリコンの生成とを継続
させる加水分解を行なって、ペプチド生成物を得た。
【0084】実施例の評価1 本実施例において生成されたペプチド生成物と原料の分
離大豆蛋白との分子量分布を、高速液体クロマトグラフ
によって測定したところ、図2の実線および破線に示す
ようになった。
【0085】この高速液体クロマトグラフ操作条件は次
の通りとした。 カラム:内径 7.8mm、長さ 300mm〜 600mmmのステンレ
ス管に、充填剤として、日本ミリポア株式会社ウォータ
ーズクロマトグラフィー事業部製のジオール化した10
μmのシリカゲル (PROTEIN PAK 125)を充填したもの 移動相:0.5 M K2 HPO4 + 0.5 M KH2 PO
4 pH7.4 流 速:0.5ml/min 検 出:UV 280nm(0.08AUFS) 温 度:室温 この図2の破線に示すように、原料の分離大豆蛋白にお
いては分子量が15000ダルトン以上のものが約25
%以上も存在している。これに対し、図2の実線に示す
ように、本実施例のペプチド生成物においては、分子量
が10000ダルトン以下のもののみとなっている。
【0086】従って、本実施例によれば、分離大豆蛋白
質を分子量を15000ダルトン以下に分解するととも
に、従来のような精製工程を付加しないで、当該分解物
を固形物中に85%以上含有させることができる。
【0087】これを当該分離大豆蛋白質中のアレルゲン
について見れば、本発明の処理を受ける前には、分子量
15000ダルトン以上のものが多量に含有されている
が、本発明によるペプチド生成物は、分子量15000
ダルトン以下のものとなり、特に、食物アレルギーの発
生頻度が最も大きい、分子量30000ダルトンの7S
−グロブリンを確実に低減できることが判明した。
【0088】また、分解時間を長くすることにより、蛋
白質の低分子量化がより促進する傾向となることが確認
できた。
【0089】従って、本発明によれば、安価な麹菌を用
いて穀類のアレルゲン成分である高分子量の蛋白質を低
分子量化して低減し、食物アレルギーの発生を確実に低
減し、食物アレルギーの少ない多量の低アレルゲンの生
成物を低コストで製することができる。
【0090】実施例の評価2 本実施例の製造方法により得られたペプチド生成物のフ
ィチン酸除去について評価するために、当該ペプチド生
成物と原料の分離大豆蛋白とについて100g中のフィ
チン酸の含有量について調査した。その結果は下表1の
通りである。
【0091】 表1に示すように、分離大豆蛋白質そのものの中のフィ
チン酸量は1420mg(1.42重量%)であり、ま
た、その分離大豆蛋白質を従来方法に従って酵素のみで
分解したペプチド生成物中のフィチン酸量は1415mg
(1.415重量%)であるのに比較して、本実施例の
焼酎麹処理を施したペプチド生成物中のフィチン酸は検
出限界(0.005重量%)を越えて分解されていて、
フィチン酸が全部分解除去されていることが判明した。
【0092】従って、本実施例のペプチド生成物は、原
料の分離大豆蛋白質中に含有されている発育促進作用や
抗脂肪肝作用を有する有用なビタミンB類等の活性を高
く維持されて、当該分離大豆蛋白質中に含有されている
ミネラル等の吸収が容易な生成物であり、体内に良好に
吸収され易くなり、分離大豆蛋白質中に含まれている栄
養素であるリンが体内に吸収されることとなり、食品ま
たは飼料等として栄養分を増大させるものである。
【0093】このようにして本発明に従ってフィチン酸
を完全に除去されたペプチド生成物は、大豆中に含有さ
れている発育促進作用や抗脂肪肝作用を有する有用なビ
タミンB類等の活性を高く維持されて、当該大豆中に含
有されているミネラル等の吸収が容易なものとなる。
【0094】そして、生きている麹菌を増殖させて穀類
中のフィチン酸を除去するものであるために、穀類が固
形状または液状であっても容易にフィチン酸を除去する
ことができ、従来方法の固形状の生成物を製造する場合
に発生していた次の問題点、すなわち原料を液状とする
工程が必要があり、さらに、フィチン酸の分解処理後に
液状物を固形物にする後工程も必要となり、製造工程が
複雑となり、コストも高いものとなる等の問題点を確実
に解消することができる。
【0095】実施例の評価3 本実施例の製造方法により得られたペプチド生成物のイ
ソフラボン化合物の含有量ついて評価するために、当該
ペプチド生成物について100g中のイソフラボン化合
物の含有量について調査した。その結果は下表2の通り
である。
【0096】 表2に示すように、イソフラボン化合物のアグリコン類
であるダイゼインおよびゲニステインが100mgおよび
94mgと、前記表Bに示す従来例に比較すると約19倍
および21倍となり、大きく増大されていることが判明
した。
【0097】また、分解時間を長くすることにより、イ
ソフラボン化合物のアグリコン類であるダイゼインおよ
びゲニステインが増加する傾向となることが確認でき
た。このことは製麹終了後の分解時間を24時間以上行
なうことで、さらにダイゼインおよびゲニステインの生
成量を増大させることが可能である。
【0098】このように本実施例によれば、イソフラボ
ン化合物のうち薬理作用の高いアグリコン類を極めて高
い生成比率をもって製造することができ、かつ、低水分
としなくともイソフラボン化合物の配糖体を十分に低減
することができる。すなわち、制癌効果、骨粗鬆症治療
効果や免疫抑制効果等に優れた生成物を製することがで
きる。
【0099】以上それぞれ説明したように、本実施例の
ペプチド生成物は、食塩を添加することなく製造されて
いるために、極めて低塩分の食品となり、食品として供
する場合、多量に食することが可能である。そして、そ
の食品中には、アレルゲン成分が少ないとともにミネラ
ルの吸収がより効率的に行なわれるとともに制癌効果、
骨粗鬆症治療効果や免疫抑制効果等に優れているイソフ
ラボンのアグリコン類が多量に含有されているものであ
り、人の健康維持の面において優れた効果を発揮する食
生活を送ることができる。特に骨粗鬆症についてみれ
ば、一方のイソフラボンのアグリコン類が骨量の減少を
防止する効果を発揮し、他方のフィチン酸が除去された
ことにより発育促進作用や抗脂肪肝作用を有する有用な
ビタミンB類等の活性を高く維持されて、当該豆類中に
含有されているカルシウムの吸収が促進される効果が発
揮され、更にこれらの効果が相乗的に発揮されることに
より、骨粗鬆症治療効果に極めて優れた食品となる。特
に、ホルモンの関係により骨粗鬆症になりやすい人の食
事療法に採用すると効果が発揮される。また、本実施例
のペプチド生成物は、抗酸化性、抗変異原性等により動
物の体内の活性酸素を消去することができ、DNA損傷
予防が可能で、正常細胞の突然変異を防止して、発癌を
抑制できる。そして、このような薬理作用の優れたペプ
チド生成物を多量に含有する食品を多量に摂取すること
により、人の健康維持の面、癌予防の面において優れた
効果を発揮する食生活を送ることができる。
【0100】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るペプチド生成物の製造方法の一実
施例を示す工程図
【図2】本発明に係るペプチド生成物の製造方法によっ
て製造されたペプチド生成物とその原料の分離大豆蛋白
の分子量分布とその量との関係を示す線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 14/415 8517−4H C07K 14/415 C12P 21/06 C12P 21/06 // A23L 1/305 A23L 1/305 A61K 35/78 ABF A61K 35/78 ABFJ 38/00 ABC 37/18 ABC ABJ ABJ ADU ADU (C12P 21/06 C12R 1:69)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離大豆蛋白質より麹菌を用いて酵素分
    解されて分子量が15000ダルトン以下とされた分解
    物を固形物中に85重量%以上含有しており、前記分離
    大豆蛋白質中のフィチン酸が除去されているとともに、
    アグリコン類を多量に含むイソフラボン化合物が含有さ
    れていることを特徴とするペプチド生成物。
  2. 【請求項2】 分離大豆蛋白質に麹菌を接種して製麹
    し、この製麹処理による生成物に加水することにより加
    水分解して、分子量が15000ダルトン以下の分解物
    を固形物中に85重量%以上含有しており、前記分離大
    豆蛋白質中のフィチン酸を除去するとともに、イソフラ
    ボン化合物の配糖体を分解して、アグリコン類を多量に
    含むイソフラボン化合物を生成してペプチド生成物を製
    造することを特徴とするペプチド生成物の製造方法。
JP7179111A 1995-07-14 1995-07-14 ペプチド生成物およびその製造方法 Pending JPH0923822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179111A JPH0923822A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 ペプチド生成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179111A JPH0923822A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 ペプチド生成物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0923822A true JPH0923822A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16060213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7179111A Pending JPH0923822A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 ペプチド生成物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0923822A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998043498A1 (en) * 1997-04-01 1998-10-08 Nichimo Co., Ltd. Product comprising health-promotive ingredient and process for producing the same
US5990291A (en) * 1996-06-11 1999-11-23 Protein Technologies International, Inc. Recovery of isoflavones from soy molasses
US6015785A (en) * 1996-04-12 2000-01-18 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isofavone enriched vegetable protein extract and isolate and process for producing
US6083553A (en) * 1998-06-05 2000-07-04 Protein Technologies International, Inc. Recovery of isoflavones from soy molasses
WO2000049896A1 (en) * 1999-02-24 2000-08-31 Geza Bruckner Dietary compositions and methods
US6132795A (en) * 1998-03-15 2000-10-17 Protein Technologies International, Inc. Vegetable protein composition containing an isoflavone depleted vegetable protein material with an isoflavone containing material
WO2002026243A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Fuji Oil Company, Limited Composition permettant de reduire les graisses neutres dans le sang
CN1085189C (zh) * 1996-02-28 2002-05-22 拜尔公司 用于制备氧化铁颜料的合成的,富贝氏体的铁原料的应用
US6521282B1 (en) 1996-08-09 2003-02-18 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isoflavone enriched vegetable flour and grit
US6572876B2 (en) 1999-04-23 2003-06-03 Solae, Llc Administering a composition containing plant sterol, soy protein and isoflavone for reducing LDL-cholesterol
US6579561B2 (en) 1996-08-09 2003-06-17 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isoflavone enriched vegetable flour and vegetable grit and process for making the same from a vegetable material containing isoflavone
WO2004009107A1 (ja) * 2002-07-19 2004-01-29 Fuji Oil Company, Limited 体脂肪低減剤又は体脂肪増加抑制剤
JP2005013116A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Fisheries Research Agency ウナギ仔魚用飼料
JP2007167041A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Taiyo Kagaku Co Ltd 卵白分解物の製造方法
US7285297B1 (en) 1999-04-23 2007-10-23 Archer-Daniels-Midland Company Method of reducing low density liproprotein cholesterol concentration
JP2008237128A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Kigen Biogenics Kenkyusho:Kk 植物系乳酸菌を含む発酵食品
JPWO2018158985A1 (ja) * 2016-03-03 2020-04-23 学校法人藤田学園 アレルギーの抗原およびそのエピトープ
JP2022115966A (ja) * 2016-03-03 2022-08-09 学校法人藤田学園 アレルギーの抗原およびそのエピトープ

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1085189C (zh) * 1996-02-28 2002-05-22 拜尔公司 用于制备氧化铁颜料的合成的,富贝氏体的铁原料的应用
US6303161B1 (en) 1996-04-01 2001-10-16 Nichimo Co., Ltd. Product containing healthful component and process for preparing the same
US6015785A (en) * 1996-04-12 2000-01-18 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isofavone enriched vegetable protein extract and isolate and process for producing
US5990291A (en) * 1996-06-11 1999-11-23 Protein Technologies International, Inc. Recovery of isoflavones from soy molasses
US6706292B2 (en) 1996-06-11 2004-03-16 Solae, Llc Recovery of isoflavones from soy molasses
US6680381B1 (en) 1996-06-11 2004-01-20 Solae, Llc Recovery of isoflavones from soy molasses
US6664382B2 (en) 1996-06-11 2003-12-16 Solae, Llc Recovery of isoflavones from soy molasses
US6323018B1 (en) 1996-06-11 2001-11-27 Protein Technologies Int'l Lnc. Recovery of isoflavones from soy molasses
US6495141B2 (en) 1996-06-11 2002-12-17 Protein Technologies International, Inc. Recovery of isoflavones from soy molasses
US6579561B2 (en) 1996-08-09 2003-06-17 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isoflavone enriched vegetable flour and vegetable grit and process for making the same from a vegetable material containing isoflavone
US6521282B1 (en) 1996-08-09 2003-02-18 Protein Technologies International, Inc. Aglucone isoflavone enriched vegetable flour and grit
WO1998043498A1 (en) * 1997-04-01 1998-10-08 Nichimo Co., Ltd. Product comprising health-promotive ingredient and process for producing the same
US6132795A (en) * 1998-03-15 2000-10-17 Protein Technologies International, Inc. Vegetable protein composition containing an isoflavone depleted vegetable protein material with an isoflavone containing material
US6083553A (en) * 1998-06-05 2000-07-04 Protein Technologies International, Inc. Recovery of isoflavones from soy molasses
WO2000049896A1 (en) * 1999-02-24 2000-08-31 Geza Bruckner Dietary compositions and methods
US6359017B1 (en) 1999-02-24 2002-03-19 Geza Bruckner Dietary compositions and methods
US6572876B2 (en) 1999-04-23 2003-06-03 Solae, Llc Administering a composition containing plant sterol, soy protein and isoflavone for reducing LDL-cholesterol
US6669952B2 (en) 1999-04-23 2003-12-30 Solae, Llc Composition containing isoflavone material and plant sterol for reducing LDL-cholesterol
US6579534B2 (en) 1999-04-23 2003-06-17 Solae, Llc Composition containing soy hypocotyl material and plant sterol for reducing LDL-cholesterol
US7285297B1 (en) 1999-04-23 2007-10-23 Archer-Daniels-Midland Company Method of reducing low density liproprotein cholesterol concentration
WO2002026243A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Fuji Oil Company, Limited Composition permettant de reduire les graisses neutres dans le sang
US7186425B2 (en) 2000-09-29 2007-03-06 Fuji Oil Company, Ltd. Composition for diminishing neutral fat in blood
WO2004009107A1 (ja) * 2002-07-19 2004-01-29 Fuji Oil Company, Limited 体脂肪低減剤又は体脂肪増加抑制剤
JP2005013116A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Fisheries Research Agency ウナギ仔魚用飼料
JP2007167041A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Taiyo Kagaku Co Ltd 卵白分解物の製造方法
JP2008237128A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Kigen Biogenics Kenkyusho:Kk 植物系乳酸菌を含む発酵食品
JPWO2018158985A1 (ja) * 2016-03-03 2020-04-23 学校法人藤田学園 アレルギーの抗原およびそのエピトープ
JP2022115966A (ja) * 2016-03-03 2022-08-09 学校法人藤田学園 アレルギーの抗原およびそのエピトープ
JP2024079829A (ja) * 2016-03-03 2024-06-11 学校法人藤田学園 アレルギーの抗原およびそのエピトープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5885632A (en) Process for preparing a product from a pulse crop as a starting material and a food containing the product prepared from a pulse crop as a starting material
JP3383718B2 (ja) 大豆蛋白を原料とした生成物の製造方法
Marson et al. Spent brewer’s yeast as a source of high added value molecules: A systematic review on its characteristics, processing and potential applications
JPH0923822A (ja) ペプチド生成物およびその製造方法
US6045819A (en) Substance containing health-promoting component and process for the production thereof
JPWO1995016362A1 (ja) 豆類を原料とした生成物の製造方法および豆類を原料とした生成物を含有する食品
CN102696767B (zh) 一种综合利用核桃仁生产低脂核桃乳、活性肽、蛋白粉的深加工方法
KR100734721B1 (ko) 혈관 확장성 약제학적 제조물 및 건강식품 조성물
JPH0723725A (ja) 穀類を原料とした生成物の製造方法
KR20020074421A (ko) 대장암 발병 억제용 영양 보충 조성물 및 이것의 제조방법
CN103045705A (zh) 一种由鱼蛋白肽与大豆肽组成的蛋白肽的生产方法
CN101283805A (zh) 一种锌-多肽配合物及其制备方法和应用
JP2009274960A (ja) ローヤルゼリーペプチド、その製造方法、血糖上昇抑制剤、及び抗酸化剤
JP2010030975A (ja) 可溶化蜂の子処理物、その製造方法、並びに可溶化蜂の子処理物を含有する医薬品、化粧品又は飲食品
CN105076676B (zh) 多肽饲料添加剂的制备方法
CN1275534C (zh) 玉米肽饮料及其加工方法
JP3403795B2 (ja) 穀類を原料とした生成物およびその製造方法
CN101066097B (zh) 幼鱼苗用饲料及用于其中的低肌醇六磷酸钙镁植物蛋白水解物的制造方法
CN114916622A (zh) 一种乳仔猪专用酶解蛋白饲料及其制备方法
JP4084916B2 (ja) 麦若葉由来の素材を含む抗高血圧食品
JP3007135B2 (ja) 食物繊維及びその製造方法
KR100992602B1 (ko) 알로에베라를 함유하는 건강보조식품의 조성물 및 그의제조방법
KR101182761B1 (ko) 고형의 콩 발효 식품 및 이의 제조방법
KR20090022656A (ko) 참깨 단백 펩타이드 및 그의 제조방법
CN109943611B (zh) 一种三籽肽和三通油的制备方法及其应用