JPH09239931A - 感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルム

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JPH09239931A
JPH09239931A JP8048706A JP4870696A JPH09239931A JP H09239931 A JPH09239931 A JP H09239931A JP 8048706 A JP8048706 A JP 8048706A JP 4870696 A JP4870696 A JP 4870696A JP H09239931 A JPH09239931 A JP H09239931A
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JP
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polyester film
parts
wax
weight
group
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JP8048706A
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English (en)
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Shigehiro Masuda
成裕 増田
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードプリンターで膨大な枚数の印刷を
行う際にも、サーマルヘッドを汚すことが極めて少な
く、鮮明な印刷状態を長期間保つことができる感熱転写
材料を提供する。 【解決手段】 水に分散可能でかつ融点が40〜90℃
であるワックスまたは高級脂肪酸もしくはその誘導体
と、水に溶解または分散可能なポリオルガノシロキサン
−ポリビニル共重合体とを含む塗布液をフィルムの片面
に塗布した後、延伸、乾燥してなる感熱転写用二軸配向
ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱転写用二軸配
向ポリエステルフィルムに関する。詳しくは、本発明
は、滑り性が良好で、しかもサーマルヘッドへの汚染が
少ない感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】感熱転写方式の印刷は、パーソナルコン
ピューター、ファクス、ワープロなどのプリンターで行
うパーソナルユース、オフィスユースの他に、バーコー
ドを用いて、物流管理、製品・在庫管理、販売管理を目
的としたラベル等を印刷する用途が、近年急速に普及し
ている。バーコードは、これらの管理業務にコンピュー
ターを導入することで、省力化と同時に管理の一元化が
可能となることに普及の要因があると考えられる。運輸
などの物流関係では、物が動く場所ではほとんどバーコ
ードによる認識・管理が行われているし、製造業では、
製品の在庫・出荷を管理することはもとより、必要な材
料や部品の在庫管理・調達にもバーコードが用いられて
いる。また、スーパー、コンビニエンスストア等の小売
り業では、レジへの入力のほとんどがバーコードによる
ものである。
【0003】バーコードは通常、コンピューター出力で
プリントアウトされるが、この印刷には溶融型感熱転写
方式が有利である。その理由は、溶融転写に用いるイン
クがワックスインクであるため耐水性に優れること、印
刷枚数が膨大であるため印刷スピードが速いこと、赤外
線検出器で読み取れる最低必要限の画質があれば十分で
あることなどが挙げられる。ところで、感熱転写方式で
用いられるインクリボンは、例えば二軸配向ポリエステ
ルフィルムを支持体として、その片面にインク層を付与
し、反対面にはサーマルヘッドと接する耐熱層を付与し
た構成が一般的である。この耐熱層は、高温のサーマル
ヘッドと接しながら走行する必要があり、この際フィル
ムとヘッドとの融着(スティッキング)によりリボンに
穴があいたり、場合によってはリボンが切れるなどの不
都合を生じる場合がある。これに対して、例えば特開平
4−220396号公報、特開平5−131537号公
報などで、この耐熱層の改良が提案されている。
【0004】しかしながら、前述したバーコードラベル
を感熱転写方式で印刷する場合、スティッキングがない
ことはもちろん必要であるが、これの他に膨大な枚数を
印刷してもサーマルヘッドを汚れを付着させないこと
が、耐熱層には厳しく求められる。耐熱層は、高温のサ
ーマルヘッドと接触するため、ヘッドの発熱体に焦げ付
きを付着させたり、耐熱層が一旦溶融してこれが再度凝
固する際に、白粉として堆積するなどの現象により、サ
ーマルヘッドに汚れを発生させる結果となる。この汚れ
は、転写画像に悪影響を及ぼし、著しい場合にはバーコ
ードの「かすれ」、あるいは白地に「かぶり」といった
異常転写が発生する。特にバーコードラベルの場合、前
述したように印刷枚数が多いため、この異常転写の発生
頻度が高くなる。一旦サーマルヘッドに汚れが生じる
と、これの清掃作業が必要となり、プリンターの保守に
手間取る結果となっていた。さらに、このサーマルヘッ
ドの汚れは、バーコードラベルのプリンターだけに限っ
たことではなく、例えば高精細画質が得られる昇華型感
熱転写方式の印刷の際にも、ヘッド汚れが原因で画質が
著しく低下することもしばしばであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バーコード
プリンターで膨大な枚数の印刷を行う際にも、サーマル
ヘッドを汚すことが極めて少なく、鮮明な印刷状態を長
期間保つことができる感熱転写材料を提供することを解
決課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ある特定の塗布層を耐
熱層として設けたポリエステルフィルムを用いたなら
ば、サーマルヘッドとのスティッキングがなく、しかも
ヘッドを汚すことが極めて少なくなることを見いだし、
本発明を完成する至った。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、水に分散可能
でかつ融点が40〜90℃であるワックスまたは高級脂
肪酸もしくはその誘導体と、水に溶解または分散可能な
ポリオルガノシロキサン−ポリビニル共重合体とを含む
塗布液をフィルムの片面に塗布した後、延伸、乾燥して
なる感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルムに存す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるポリエステルフィルムのポリエステルと
は、通常、その繰り返し単位の80モル%以上、好まし
くは90モル%以上がエチレンテレフタレート、エチレ
ン−2、6−ナフタレート、あるいはシクロヘキサンジ
メチレンテレフタレートであるものを指す。20モル%
以下の割合であれば、例えば、グリコール成分としてエ
チレングリコール、プロピレンングリコール、ジエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブチ
レングリコール、1,4−シクロヘキサンジメチレング
リコール、ポリアルキレングリコール等のジオール成分
など、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、イソフタ
ル酸、2,6ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、オ
キシ安息香酸等のオキシカルボン酸などを、共重合成分
としたコポリエステルであってもよい。
【0009】本発明で用いるポリエステルフィルムは、
必要に応じて無機粒子、有機系潤滑剤、帯電防止剤、安
定剤、染料、顔料、有機高分子等を組成物として含有し
ていてもよい。特に、転写記録画像の光沢調整、感熱転
写材の製造や印字の際の走行性改良等のために、無機粒
子や有機粒子をポリエステルフィルムに含有させ、ポリ
エステルフィルムの表面を粗面化することが好ましい。
本発明で用いるポリエステルフィルムの厚さは、その強
度、熱伝導性または感熱転写材の製造時の操作性等が適
切となるように、適宜選択することができるが、好まし
くは2〜20μmの範囲である。本発明の二軸配向ポリ
エステルフィルムの塗布層は、上記ポリエステルフィル
ムの一方の面に、いわゆる塗布延伸法により設けられる
ものである。
【0010】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの
塗布層は、水に分散可能でかつ融点が40〜90℃であ
るワックスまたは高級脂肪酸もしくはその誘導体を含む
塗布液を塗布した後、延伸、乾燥して形成される必要が
ある。このワックス、高級脂肪酸またはその誘導体(以
下、ワックス類と略称することがある)の例としては、
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ろうなどの植物系ワックス、みつろう、ラノ
リンおよびその誘導体、鯨ろうなどの動物系ワックス、
モンタンワックス、オゾケライトなどの鉱物系ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロ(クリスタリン)ワ
ックスなどの石油系ワックス、フィッシャー・トロプシ
ュワックス(サゾールワックス)、モンタンワックス誘
導体、エステルワックス、ヘキストワックスなどの合成
あるいは変性ワックス、ソルビタンステアラート、ヒド
ロキシステアリン酸、オレイン酸アミド、エチレングリ
コールモノステアラートなどの高級脂肪酸またはその誘
導体を挙げることができる。上記ワックス、高級脂肪酸
またはその誘導体は、どれか1種類を単独に使用するこ
ともできるが、2種類以上を併用して使用することもで
きる。
【0011】また、上記ワックス、高級脂肪酸またはそ
の誘導体は、その融点が40〜90℃の範囲にあること
が必要であり、50〜85℃の範囲にあること好まし
い。本発明でいう融点とは、示差熱分析装置(DSC)
を用いて、10℃/分の速度で昇温した時に、融解に伴
う吸熱のピーク値を示す温度を指すものとする(測定方
法詳細は実施例の項参照)。また、後述するように、ワ
ックス類を水分散化する必要があるが、この際に使用す
る分散剤、添加剤等を含んだ状態で、水分を完全に除去
した後に測定した融点を指すものとする。前述において
列記した、ワックス類の例示の中でも、融点が40〜9
0℃の範囲にないものは、本発明で用いることはできな
い。また逆に、2種類以上のワックスあるいは高級脂肪
酸またはその誘導体を混合して用いた場合、混合物の融
点がその範囲にあれば本発明で用いることができる。
【0012】ワックス類の融点が90℃を超える場合に
は、ロングランの印刷の際に、サーマルヘッド上に白粉
が堆積しやすくなる。また逆に融点が40℃を下回る場
合には、サーマルヘッドへの汚染は生じないものの、フ
ィルムを巻き取った状態で保存しているうちに、塗布層
成分がフィルムの裏面に転着する現象(裏面転着)、あ
るいはフィルム同士が貼り合わさってしまう現象(ブロ
ッキング)が著しくなる等の不都合が生じるため好まし
くない。
【0013】本発明で用いるワックス類は、水に分散し
た状態でフィルムに塗布する必要がある。このため水に
分散した後には、安定なエマルジョンとして存在するこ
とが好ましい。ワックス類の中には、カルボン酸基、水
酸基などの親水性官能基を多く持ち、自己乳化性を有す
るものもあるが、多くの場合、乳化剤を添加して安定な
エマルジョンとすることが好ましい。この乳化剤には、
金属石けんのようなアルカリ金属イオンを含むものは、
サーマルヘッドを腐食させる懸念があるので好ましくな
く、アルカリ金属塩の代わりにアミン塩やホスホニウム
塩とするか、あるいはエーテル型非イオン活性剤を用い
るのが好ましい。また乳化させる方法も、一般に工業的
に良く用いられる方法、例えば『ワックスの性質と応
用』(付瀬川健蔵監修 改定第2版 幸書房)で紹介さ
れている、可溶化状態により析出させる方法、界面張力
を下げて微粒子化する方法、機械力により微粒子化する
方法などを採用することができる。
【0014】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの
片面に付与する塗布層は、上述のワックス類に加え、水
に溶解または分散可能なポリオルガノシロキサン−ポリ
ビニル共重合体を含む塗布液を塗布後、延伸、乾燥して
形成する必要がある。この時ポリオルガノシロキサンと
ポリビニル化合物とは、共有結合で結合している必要が
あり、ポリオルガノシロキサン単独、あるいはポリビニ
ル化合物単独、あるいはそれらの単なる混合物であるも
のは、本発明で用いることができない。ポリオルガノシ
ロキサンは耐熱性に優れるが、撥水性・撥油性が強いた
め、発明者の知見によれば、塗布層からごく一部が裏面
に転着しても、これが原因でインクがうまく塗工できな
くなることが多い。本発明では、ポリオルガノシロキサ
ンは、この裏面転着を防ぐため、ポリビニル化合物と共
有結合で結合している共重合体であることが必要であ
る。
【0015】ポリオルガノシロキサンは、−Si
(R1 、R2 )O−を繰り返し単位として持つ化合物で
あり、R1 およびR2 はケイ素原子に直接共有結合した
炭素原子を有する置換基を表す。この置換基には、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、2−エチルヘキシル基、
ラウリル基などのアルキル基、あるいはフェニル基、ト
リル基、キシリル基、ナフチル基などのアリール基を用
いることができ、さらにこれらの炭化水素基にビニル
基、水酸基、カルボン酸基、エポキシ基、アミノ基など
の官能基を導入してもよい。R1 とR2 は同じであって
も異なっていてもよく、また1種類だけの置換基でもよ
いが、2種類以上の置換基を用いてもよい。さらに
1 、R2 は、ポリオルガノシロキサンの片方の末端あ
るいは両末端のケイ素原子に直接共有結合していてもよ
い。ポリビニル化合物としては、アルキルアクリレート
あるいはアルキルメタクリレートを主要な成分とするも
のが好ましく、当該成分が30〜90モル%であり、共
重合可能でかつ官能基を有するビニル単量体成分を70
〜10モル%含有する水溶性あるいは水分散性樹脂であ
ることが好ましい。
【0016】アルキルアクリレートおよびアルキルメタ
クリレートのアルキル基の例としては、メチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル
基、シクロヘキシル基などが挙げられる。アルキルアク
リレートあるいはアルキルメタクリレートと共重合する
官能基を有するビニル系単量体は、反応性官能基、自己
架橋性官能基、親水性基などの官能基を有する下記の化
合物類が使用できる。
【0017】カルボキシル基またはその塩、あるいは酸
無水物基を有する化合物として、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、これらのカルボン酸の
アミン塩、ホスホニウム塩あるいは無水マレイン酸など
が挙げられる。スルホン酸基またはその塩を有する化合
物として、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、こ
れらのスルホン酸のアミン塩、ホスホニウム塩などが挙
げられる。
【0018】アミド基あるいはアルキロール化されたア
ミド基を有する化合物として、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、メチロール
化アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、ウ
レイドビニルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニル
エーテル、ウレイドエチルアクリレートなどが挙げられ
る。アミノ基またはアルキロール化されたアミノ基ある
いはそれらの塩を有する化合物として、ジエチルアミノ
エチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエーテ
ル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミノブ
チルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それらの
アミノ基をメチロール化したもの、ハロゲン化アルキ
ル、ジメチル硫酸、サルトンなどにより4級化したもの
などが挙げられる。
【0019】水酸基を有する化合物として、β−ヒドロ
キシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタク
リレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシビ
ニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレートなどが挙げられる。
【0020】エポキシ基を有する化合物として、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが挙
げられる。さらに上記の反応性官能基、自己架橋性官能
基、親水性基などの官能基を有する化合物類以外に次に
示すような化合物を併用してもよい。すなわち、アクリ
ロニトリル、スチレン、ジビニルベンゼン、ブチルビニ
ルエーテル、マレイン酸モノあるいはジアルキルエステ
ル、フマル酸モノあるいはジアルキルエステル、イタコ
ン酸モノあるいはジアルキルエステル、メチルビニルケ
トン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニ
ルピリジン、ビニルピロリドンなどを用いることができ
る。
【0021】ポリオルガノシロキサンとポリビニル化合
物を共重合化する方法は、ポリオルガノシロキサンの末
端あるいは中間にビニル基を導入したものをマクロビニ
ルモノマーとして、他のビニルモノマーと一緒に存在さ
せて付加重合を行う方法、あるいは官能基を導入したビ
ニルモノマーと、官能基を導入したポリオルガノシロキ
サンとの官能基同士を反応させ結合させたのもをマクロ
モノマーとして、他のビニルモノマーと一緒に存在させ
て付加重合を行う方法、官能基を導入してあらかじめ付
加重合させたポリビニル化合物に、官能基を導入したポ
リシリキサンを添加して官能基同士を反応させ結合させ
る方法などを用いることができる。
【0022】この時、ポリオルガノシロキサン部分とポ
リビニル化合物部分との比率は、ポリオルガノシロキサ
ン部分100重量部に対してポリビニル化合物部分が1
〜10000重量部であることが好ましい。ポリオルガ
ノシロキサン部分が少なすぎると耐熱性に劣る結果とな
り、逆に多すぎる場合にはポリエステルフィルムとの接
着性に劣り、塗布層の脱落が発生するなどの不都合が生
じる。
【0023】本発明に用いるポリオルガノシロキサン−
ポリビニル共重合体は、水に可溶または分散可能である
ことが必要であるが、この共重合体は、含有する官能基
の種類、量によっては、それ自体水に可溶化あるいは自
己乳化する場合もあり、そうでない場合にも、乳化重合
により付加重合終了時に水分散体として得られることが
多い。それ以外の場合には、ポリオルガノシロキサン−
ポリビニル共重合体を一旦有機溶剤に溶かし、その有機
溶剤溶液を強制撹拌しながら水を添加してエマルジョン
化し、後に有機溶剤を留去する、いわゆる溶液乳化法を
用いて水分散体とする方法や、共重合ポリマーを固体状
態で取り出した後、ノニオン系界面活性剤を添加した水
を加えて加温し、強制撹拌して機械的に水分散化する方
法などを用いることができる。また、乳化重合その他の
際には、前述のワックス類を水分散化する際に述べたも
のと同じ乳化剤を用いることができる。
【0024】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの
片面に付与する塗布層には、前述したワックス類、およ
びポリオルガノシロキサン−ポリビニル共重合体が含ま
れていることが必要だが、これらの比率については、前
者が5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%、後
者が20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%の
範囲として通常用いられる。本発明においては上記塗布
層中に、前述したワックス類およびポリシロキサン−ポ
リビニル共重合体の他に、水に可溶または分散可能な架
橋剤を添加することができる。特に本発明においては、
融点が40〜85℃のワックス類を塗布層中に添加する
ため、フィルムを巻き取った状態で保存しているうち
に、塗布層成分がフィルムの裏面に転着する裏面転着、
あるいはフィルム同士が貼り合わさってしまうブロッキ
ングが発生することがあるが、これを軽減するために架
橋剤の添加は有効な手段である。この目的で使用できる
架橋剤としては、メチロール化あるいはアルキロール化
した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミ
ド系、ポリアミド系などの化合物、エポキシ化合物、ア
ジリジン化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン
化合物、シランカップリング剤、チタンカップリング剤
などを挙げることができる。
【0025】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムの
片面に付与する塗布層には、ブロッキングや滑り性の改
良のため、有機系高分子微粒子や無機系微粒子などを含
有していてもよく、また帯電を防止するため、金属、金
属酸化物、導電性カーボンブラック等の導電性粉体や界
面活性剤を含有していてもよい。さらに、必要に応じ
て、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、有機系潤滑剤、酸
化防止剤、防カビ剤などを含有していてもよい。上述し
た塗布液をポリエステルフィルムに塗布する方法として
は、『コーティング方法』(原崎勇次著、槙書店、19
79年発行)に示されるリバースロールコーター、グラ
ビアコーター、ロッドコーター、エアードクタコーター
等の塗布装置を用いて、ポリエステル未延伸フィルムに
塗布し、逐次あるいは同時に二軸延伸する方法、一軸延
伸されたポリエステルフィルムに塗布し、さらに先の一
軸延伸方向と直角の方向に延伸する方法、あるいは二軸
延伸ポリエステルフィルムに塗布し、さらに横および/
または縦方向に延伸する方法を採用することができる。
【0026】上記の延伸工程は、このましくは60〜1
80℃で行われ、延伸倍率は、面積倍率で少なくとも4
倍以上、好ましくは6〜20倍である。延伸されたフィ
ルムは、通常150〜260℃で熱処理される。熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにて、縦方向および横方向に0.1〜30%弛
緩処理することも好ましい。特に、60〜180℃でロ
ール延伸法により長手方向に2〜6倍に延伸された一軸
延伸ポリエステルフィルムに塗布液を塗布し、適当な乾
燥を行った後、横方向に60〜180℃で2〜6倍に延
伸し、150〜260℃で1〜600秒間熱処理を行う
方法が好ましい。本方法によれば、基材フィルムの延伸
と同時に塗布層を薄くすることができる。また、通常の
二軸配向ポリエステルフィルムに塗布する方法に比べ、
容易に高温処理を施すことができ、基材フィルムの平面
性の低下や熱収縮を生じさせることなく、耐熱性の優れ
た強固な塗布層を設けることができる。また本方法にお
いて、塗布層の基材フィルムへの塗布性、接着性を改良
するために、塗布前のフィルムに化学処理や放電処理を
施すことも好ましい。
【0027】上記方法により設けた塗布層の厚みは特に
限定されないが、スティッキング防止およびサーマルヘ
ッド汚染防止の観点から、通常0.005〜1.0μ
m、好ましくは0.01〜0.5μmとするのが良い。
本発明の感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルムは、
塗布層を有する面の反対面に、カラーあるいはモノクロ
の溶融ワックスインク層、またはカラー昇華性インク層
が付与されて、感熱転写インクリボンとなる。これらの
インク層はそれぞれ公知のものを用いることができ、ま
たインク層を付与する方法も公知の方法を採用すること
ができる。また、これらのインク層とポリエステルフィ
ルムの間には、公知の易接着層や離型層を設けることも
できる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、本発明におけ
る特性測定方法および効果の評価方法は以下のとおりで
ある。 (1)ワックスあるいは高級脂肪酸またはその誘導体の
融点 パーキン・エルマー社製示差熱分析装置(DSC7)を
用いて、−50℃から昇温開始して、10℃/分の速度
で昇温した時に、融解に伴う吸熱のピーク値を示す温度
を、ワックス、高級脂肪酸およびその誘導体の融点とし
た。ワックス、高級脂肪酸およびその誘導体は、界面活
性剤等を含む水分散体を用い、水分を蒸発、乾固させた
後、分解の起こらない範囲で一旦均一の溶融状態になる
まで加熱したものを冷却した後、融点を測定した。また
2種類以上のワックスあるいは高級脂肪酸またはその誘
導体を混合して用いる場合にも、同様の方法で融点を測
定した。
【0029】(2)耐スティック性 片面に塗布層を有する二軸配向ポリエステルフィルムの
反塗布層面に、次に示す溶融インク層あるいは昇華性イ
ンク層を付与してインクリボンを作成した。 (a)溶融インクリボン 下記の組成を有する溶融インクを、ホットメルト法によ
り4μmの厚みになるように塗布し、適当な幅に裁断し
て巻き取り、インクリボンとした。
【0030】
【表1】 ──────────────────────── カルナウバワックス 80重量部 マイクロクリスタリンワックス 30重量部 酢酸ビニル・エチレン共重合体 30重量部 カーボンブラック 20重量部 ────────────────────────
【0031】(b)昇華性インクリボン 下記の組成昇華性インクを、乾燥した後に5μmの厚み
となるように塗布した後、乾燥し適当な幅に裁断して巻
き取り、カセットに組み込んでインクリボンとした。
【0032】
【表2】 ──────────────────────── アントラキノン系染料PTR−63 4重量部 (三菱化学社製) エチルヒドロキシエチルセルロース 6重量部 メチルエチルケトン 45重量部 トルエン 45重量部 ──────────────────────── 上記インクリボンのうち、溶融インクリボンについては
テック社製バーコードラベルプリンター(B−30)を
用いて、印字エネルギーは通常として、印字スピードを
4インチ/秒を選択して、バーコドテストパターンで専
用ラベル紙にプリントテストを行い、昇華性インクリボ
ンについては松下電器産業社製ビデオプリンター(MP
−10)を用いて、通常の印刷条件にて専用紙にプリン
トテストを行った。耐スティック性に関して、次の基準
で判定した。
【0033】 (a)耐スティック性:溶融インクリボン
【表3】 ──────────────────────────── ○:スティックがまったく起こらず、走行性が良い △:走行はするが、スティックが生じており、インクリボンの 基材フィルムの所々に小さな穴が発生する ×:スティックにより、インクリボンが走行しない ──────────────────────────── (b)耐スティック性:昇華性インクリボン
【0034】
【表4】 ────────────────────────── ○:スティックがまったく起こらず、走行性が良い △:走行はするが、ベタ印字部でスティック音が発生する ×:スティックが発生し、印刷部の判読ができない ──────────────────────────
【0035】(3)インク塗工時のハジキによる抜けの
程度 上記(2)耐スティック性で作成した(a)溶融インク
リボンを目視で観察し、インクの抜けの有無あるいは程
度を次の基準で評価した。
【表5】 ─────────────────── ○:ピンホール状の抜けすら発見できない △:ピンホール状の抜けが少量見られる ×:ピンホール状の抜けが全面に存在する ───────────────────
【0036】(4)サーマルヘッドの汚染の程度 上記(2)耐スティック性で作成したインクリボンを用
いて、同じラベルプリンターを同じ印字条件を選択して
用い、専用ラベル紙(ラベルサイズ 長さ73mm、幅
78mm)に同じバーコードテストパターンを200枚
および20000枚印刷した。この後、サーマルヘッド
を取りはずし、10〜100倍の顕微鏡で観察して、サ
ーマルヘッド発熱体上の焦げ付き、および発熱体下流側
での白粉の発生量を、次の基準で判別した。なおサーマ
ルヘッドは1回毎に洗浄してからテストに用いた。
【0037】
【表6】発熱体上の焦げ付きランク ──────────────────────── A:焦げ付きがほとんどない B:焦げ付きが少しあるが、簡単に拭き落とせる C:焦げ付きが多く発生し、強固にこびりついている ────────────────────────
【0038】
【表7】発熱体下流側での白粉の発生量ランク ───────────────────── A:白粉の発生がほとんどない B:白粉の発生が見られ、少し堆積している C:白粉の発生が著しく、多量に堆積している ─────────────────────
【0039】(5)耐インクブロッキング性 上記(2)耐スティック性で作成したインクリボンを用
いて、インク層と基材フィルムの塗布層とがお互いに接
するように重ね合わせ、75Kg/cm2 の圧力を加え
たまま50℃×50%RHの雰囲気下1時間放置し、そ
の後、23℃で50%RH雰囲気下、24時間冷却し
た。ここで重ね合わせたインクリボンを剥した時に、イ
ンクが基材フィルムの塗布層に剥ぎ取られる面積割合
で、次のようにランク付けした。
【0040】
【表8】耐インクブロッキング性ランク ────────────────── A:なし B:加圧面積の1/16未満 C:加圧面積の1/16以上1/4未満 D:加圧面積の1/4以上 ──────────────────
【0041】実施例1 (ポリオルガノシロキサン−ポリビニル共重合体Aの合
成)片末端にメタクリルジメチルシリル基を有する分子
量約1000のジメチルシロキサンマクロモノマー30
重量部、メチルメタクリレート200重量部、エチルア
クリレート200重量部、およびメタクリル酸10重量
部の混合物を、α,α’−アゾビスイソブチロニトリル
0.5重量部、メチルエチルケトン200重量部、およ
びトルエン1000重量部が封入されて80℃に加熱さ
れた反応器に、撹拌しながらゆっくり滴下した。滴下終
了後、還流しながら約5時間反応させた後、反応液を冷
却してから、n−ヘキサン中で再沈精製を行い、ポリオ
ルガノシロキサン−ポリビニル共重合体Aを得た。次い
でこのポリマーに、エチレングリコールモノエチルエー
テルおよびポリオキシエチレンノニフェニルエーテルを
含有する、アンモニアで弱アルカリ性とした水を加え、
70℃に加温してホモミキサーで5時間激しく撹拌し、
固形分濃度20重量%の水分散体とした。 (ワックスA水分散体の合成)パラフィンワックス35
重量部、ソルビタンモノステアラート2重量部、ポリオ
キシエチレンノニフェニルエーテル3重量部、および水
60重量部を全量容器に入れて加熱撹拌し、W/O系エ
マジョンとなるまで加温した後、冷却し、一旦可溶化状
態を通過した後、O/W系で固形分濃度約40%の水分
散体とした。
【0042】(ポリエステルフィルムの作成)平均粒子
径1.0μmのシリカ粒子を0.3%含有する固有粘度
0.66のポリエチレンテレフタレ−トペレットを、十
分に加熱乾燥した後、押出機に供給して290℃で溶融
押出して無定形シートとした。この際、押出機には10
μmカットの異物除去フィルターを設置して濾過を行
い、Tダイよりフィルムに押出し、これを静電密着法を
用いて表面温度30℃の冷却ドラムに巻きつけて冷却固
化させた。この無定形シートを、ロール延伸法を用いて
縦方向へ83℃で2.60倍延伸した後、さらに縦方向
へ92℃で1.30倍延伸した。このフィルムの片面に
空気中でコロナ放電処理を施し、その処理面にグラビア
コート方式で、次に示す組成となるように各々の水分散
液を混合して塗布した。
【0043】
【表9】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体A 45部(固形分比) ワックスA 15部(固形分比) メラミン系架橋剤 40部(固形分比) (商品名 ベッカミンJ101 大日本インキ化学工業社製) ────────────────────────────── 次いで、横方向に110℃で4.0倍延伸し、230℃
で熱処理を行い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステ
ルフィルムの厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィル
ムを得た。このポリエステルフィルムの特性を下記表−
1に示す。
【0044】実施例2 (ポリオルガノシロキサン−ポリビニル共重合体Bの合
成)両末端にメタクリルジメチルシリル基を有する分子
量約1000のジメチルシロキサンマクロモノマー30
重量部、メチルメタクリレート200重量部、エチルア
クリレート180重量部、スチレン20重量部、および
メタクリル酸10重量部の混合物を、α,α’−アゾビ
スイソブチロニトリル0.5重量部、メチルエチルケト
ン200重量部、およびトルエン1000重量部が封入
されて80℃に加熱された反応器に、撹拌しながらゆっ
くり滴下した。滴下終了後、還流しながら約5時間反応
させた後、反応液を冷却してから、n−ヘキサン中で再
沈精製を行い、ポリオルガノシロキサン−ポリビニル共
重合体Bを得た。水分散化は実施例1のポリオルガノシ
ロキサン−ポリビニル共重合体Aと同様に行い、固形分
濃度20重量%の水分散体とした。 (ワックスB水分散体の合成)エステルワックス35重
量部、ソルビタンモノステアラート2重量部、ポリオキ
シエチレンノニフェニルエーテル3重量部、水60重量
部を全量容器に入れて加熱撹拌し、W/O系エマジョン
となるまで加温した後、冷却し、一旦可溶化状態を通過
した後、O/W系で固形分濃度約40%の水分散体とし
た。
【0045】(ポリエステルフィルムの作成)実施例1
と同じポリエステル原料を用いて、実施例1とまったく
同様に押出し、縦延伸・コロナ放電処理をした後、その
処理面にグラビアコート方式で、次に示す組成となる様
に各々の水分散液を混合して塗布した。
【0046】
【表10】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体B 50部(固形分比) ワックスB 25部(固形分比) エポキシ系架橋剤 25部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
【0047】実施例3 (ワックスC水分散体の合成)酸化ポリエチレンワック
ス(単独軟化点103℃)20重量部、パラフィンワッ
クス10重量部、ソルビタンモノステアラート5重量
部、ポリオキシエチレンノニフェニルエーテル5重量
部、および水60重量部を全量容器に入れて加熱撹拌
し、W/O系エマジョンとなるまで加温した後、冷却
し、一旦可溶化状態を通過した後、O/W系で固形分濃
度約40%の水分散体とした。 (ポリエステルフィルムの作成)実施例1と同じポリエ
ステル原料を用いて、実施例1とまったく同様に押出
し、縦延伸・コロナ放電処理をした後、その処理面にグ
ラビアコート方式で、次に示す組成となるように各々の
水分散液を混合して塗布した。
【0048】
【表11】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体A 50部(固形分比) ワックスC 20部(固形分比) エポキシ系架橋剤 30部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
【0049】実施例4 (ワックスD水分散体の合成)カルナバウワックス25
重量部、ソルビタンモノステアラート2重量部、ポリオ
キシエチレンノニフェニルエーテル3重量部、および水
70重量部を全量容器に入れて加熱撹拌し、W/O系エ
マジョンとなるまで加温した後、冷却し、一旦可溶化状
態を通過した後、O/W系で固形分濃度約30%水分散
体とした。 (ポリエステルフィルムの作成)実施例1と同じポリエ
ステル原料を用いて、実施例1とまったく同様に押出
し、縦延伸・コロナ放電処理をした後、その処理面にグ
ラビアコート方式で、次に示す組成となるように各々の
水分散液を混合して塗布した。
【0050】
【表12】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体A 45部(固形分比) ワックスD 15部(固形分比) メラミン系架橋剤 40部(固形分比) (商品名 ベッカミンJ101 大日本インキ化学工業社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
【0051】比較例1 (ポリエステルフィルムの作成)実施例1と同じポリエ
ステル原料を用いて、実施例1とまったく同様に押出
し、縦延伸・コロナ放電処理をした後、その処理面にグ
ラビアコート方式で、次に示す組成となるように各々の
水分散液を混合して塗布した。
【0052】
【表13】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体A 80部(固形分比) エポキシ系架橋剤 20部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を下記表−2に示す。
【0053】比較例2 (ワックスE水分散体の合成)ラノリンワックス20重
量部、ソルビタンモノステアラート5重量部、ポリオキ
シエチレンノニフェニルエーテル5重量部、水70重量
部を全量容器に入れて加熱攪拌し、W/O系エマルジョ
ンとなるまで加温した後、冷却し、一旦可溶化状態を通
過した後、O/W系で固形分濃度約30%の水分散体と
した。実施例1と同じポリエステル原料を用いて、実施
例1とまったく同様に押出し、縦延伸・コロナ放電処理
をした後、その処理面にグラビアコート方式で、次に示
す組成となるように各々の水分散液を混合して塗布し
た。
【0054】
【表14】 ────────────────────────────── ワックスE 30部(固形分比) エポキシ系架橋剤 70部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表−2に示す。
【0055】比較例3 実施例1と同じポリエステル原料を用いて、実施例1と
まったく同様に押出し、縦延伸・コロナ放電処理をした
後、その処理面にグラビアコート方式で、次に示す組成
となるように各々の水分散液を混合して塗布した。
【0056】
【表15】 ────────────────────────────── ポリシロキサン−ポリビニル共重合体B 50部(固形分比) 酸化ポリエチレンワックス 25部(固形分比) (商品名 ハイテックE103N 東邦化学社製) エポキシ系架橋剤 25部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表−2に示す。
【0057】比較例4 実施例1と同じポリエステル原料を用いて、実施例1と
まったく同様に押出し、縦延伸・コロナ放電処理をした
後、その処理面にグラビアコート方式で、次に示す組成
となるように各々の水分散液を混合して塗布した。
【0058】
【表16】 ────────────────────────────── ジメチルシロキサン水分散体 5部(固形分比) (商品名 BY22−835 東レ・ダウコーニング社製) 酸化ポリエチレンワックス 60部(固形分比) (商品名 ハイテックE103N 東邦化学社製) エポキシ系架橋剤 35部(固形分比) (商品名 デコナールEX−521 ナガセ化成社製) ────────────────────────────── 次いで実施例1とまったく同様に横延伸・熱固定を行
い、塗布層の厚さ0.1μm、ポリエステルフィルムの
厚さ5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。こ
のポリエステルフィルムの特性を表−2に示す。
【0059】
【表17】
【0060】
【表18】
【0061】
【発明の効果】本発明の感熱転写用二軸配向ポリエステ
ルフィルムは、特定の組成を有する耐熱層が付与された
ポリエステルフィルムであるため、反対面にインク層を
付与することで、インクリボンとなすことができる。ま
た付与された耐熱層は、バーコードプリンターで膨大な
枚数の印刷を行う際にも、サーマルヘッドを汚すことが
極めて少なく、鮮明な印刷状態を長期間保つことができ
るため、その工業的利用価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に分散可能でかつ融点が40〜90℃
    であるワックスまたは高級脂肪酸もしくはその誘導体
    と、水に溶解または分散可能なポリオルガノシロキサン
    −ポリビニル共重合体とを含む塗布液をフィルムの片面
    に塗布した後、延伸、乾燥してなる感熱転写用二軸配向
    ポリエステルフィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999028133A1 (en) * 1997-12-02 1999-06-10 Mitsubishi Polyester Film Corporation Biaxially oriented polyester film for thermal transfer
WO2015194418A1 (ja) * 2014-06-19 2015-12-23 東レ株式会社 ポリエステルフィルム

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