JPH09240216A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JPH09240216A
JPH09240216A JP8075110A JP7511096A JPH09240216A JP H09240216 A JPH09240216 A JP H09240216A JP 8075110 A JP8075110 A JP 8075110A JP 7511096 A JP7511096 A JP 7511096A JP H09240216 A JPH09240216 A JP H09240216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
curvature
distance
ground contact
radius
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8075110A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kadowaki
弘 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP8075110A priority Critical patent/JPH09240216A/ja
Publication of JPH09240216A publication Critical patent/JPH09240216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行形態(カーブ走行、直進走行)に拘ら
ず、トレッド端部における早期摩耗を抑制するととも
に、トレッド中央部に向かう摩耗の進展を抑制する。 【解決手段】 カーブ走行時に高接地圧となるショル
ダー領域32の曲率半径Rをセンター領域31の曲率半径Q
の 1/2未満としてショルダー領域32の接地圧を低減さ
せ、早期摩耗の発生を抑制する。また、センター、ショ
ルダー領域31、32の境界に明瞭な角部を設けるととも
に、センター領域31の接地長をほぼ一様としてショルダ
ー領域32に発生した早期摩耗のセンター領域31への進展
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用車・バン・
ピックアップ・小型トラックと呼ばれる比較的小型の自
動車に使用される空気入りラジアルタイヤに関し、特
に、トレッド部における耐偏摩耗性を向上させた空気入
りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、なかでも上記種類の比較的小型
の自動車に装着した空気入りラジアルタイヤは、トレッ
ド端部(トレッド部の幅方向両側端部)のトレッドゴム
がトレッド中央部(タイヤ赤道面近傍)のゴムに比較し
てより多く、より早く摩耗する(偏摩耗が発生する)傾
向がある。ここで、このような偏摩耗は、カーブ走行頻
度の高いタイヤの場合には、トレッド端部の接地圧がト
レッド中央部の接地圧より高いことによる強制摩耗が原
因であると、一方、直線走行頻度が高いタイヤの場合に
は、トレッド端部における接地長がトレッド中央部にお
ける接地長よりかなり短いことによる自励摩耗が原因で
あると考えられている。そして、このような偏摩耗が進
行してトレッド端部が凹んでしまうと、トレッド中央部
に多量の未活用ゴムが残っているにも拘らず使用済みタ
イヤとして廃棄せざるを得ず、また、前述のような廃棄
に至る前に、トレッド端部に生じた偏摩耗がトレッド中
央部まで進展して濡れた路面での操縦安定性・ブレーキ
性能を低下させることもあった。
【0003】このため、カーブ走行頻度が高いタイヤに
対しては、トレッド部の断面外輪郭を小さな曲率半径の
単一円弧で形成することが、一方、直進走行頻度の高い
タイヤに対してはトレッド部の断面外輪郭を大きな曲率
半径の単一円弧で形成することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような改良手段は二律背反的であるため、カーブ走行頻
度の高いタイヤあるいは直線走行頻度の高いタイヤのど
ちらかにしか効果を発揮することができず、しかも、そ
の効果も充分とは言えなかった。
【0005】この発明は、カーブ走行、直進走行のいず
れの走行形態が主体であるかに拘らず、トレッド端部に
おける早期摩耗を抑制し、かつ、その早期摩耗がタイヤ
の操縦安定性・ブレーキ性能などに大きな影響を与える
トレッド中央部まで進展することを効果的に抑制するこ
とができる長寿命な空気入りラジアルタイヤを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明者は鋭意研究を行い、以下のようなこと
を知見した。即ち、トレッド端部における早期摩耗を抑
制するためには、トレッド端部の接地圧を低下させてト
レッド中央部の接地圧に近付けること、およびトレッド
端部における接地長とトレッド中央部における接地長と
の差が大きくなり過ぎないようにすることが有効であ
り、また、トレッド端部に発生した早期摩耗がトレッド
中央部に進展するのを抑制するためには、トレッド中央
部での接地長の変化を小さくすることが有効であること
を知見した。
【0007】この発明は、このような知見に基づきなさ
れたもので、一対のビード部と、これらビード部から略
半径方向外側に向かってそれぞれ延びる一対のサイドウ
ォール部と、これらサイドウォール部の半径方向外端同
士を連ねるトレッド部とを備え、標準リムに組み付け標
準内圧を充填した後、標準荷重を負荷しながら平板に押
し付けたときの接地領域の最外側点を接地端Pとすると
ともに、無負荷状態に戻したときのタイヤ赤道面Sから
前記接地端Pまでの軸方向距離を距離Wとした空気入り
ラジアルタイヤにおいて、標準リムに組み付け標準内圧
を充填した状態でタイヤ回転軸線を含む平面により切断
したときのトレッド部の外輪郭を、曲率半径が異なる互
いに滑らかに連なった少なくとも2種類の円弧から構成
し、かつ、タイヤ赤道面Sから接地端Pに向かって順
次、少なくとも1種類の円弧からなるセンター領域およ
び1種類の円弧からなるショルダー領域に区分けされた
トレッド部の外輪郭は、タイヤ赤道面Sから測ったセン
ター、ショルダー各領域の最外側点までの距離をそれぞ
れL、M、センター、ショルダー各領域における円弧の
曲率半径をそれぞれQ、R、センター、ショルダー各領
域の最外側点でのトレッドセンターからの落ち高をそれ
ぞれH、Jであらわしたとき、前記曲率半径Qと曲率半
径Rとの間に 1/2Q>Rの関係を、また、前記距離L、
Mと距離Wとの間にそれぞれ0.65W≦L≦0.85W、M=
Wの関係を、さらに、前記落ち高Hと落ち高Jとの間に
0.3J≦H≦ 0.6Jの関係を満たしている空気入りラジ
アルタイヤである。
【0008】まず、本願発明は、ショルダー領域に配置
された円弧の曲率半径Rをセンター領域に配置された円
弧の曲率半径Qの 1/2未満としているため、該ショルダ
ー領域は軸方向外側に向かうに従い急激に直径が小さく
なる。ここで、このショルダー領域は、タイヤ赤道面S
から距離L(0.65W〜0.85W)だけ離れた点より軸方向
外側の領域であって、カーブ走行時には高い接地圧が発
生していたのであるが、前述のようにその直径を軸方向
外側に向かうに従い急激に小さくしたので、カーブ走行
を行ってもショルダー領域に発生する接地圧はあまり高
くはならず、センター領域の接地圧に近付くのである。
このようなことからカーブ走行を主体とした走行を行っ
ても、ショルダー領域が早期に摩耗するような事態は抑
制される。しかも、本願発明は前述のような関係に加
え、落ち高Hを落ち高Jの 0.6倍以下としたので、セン
ター領域とショルダー領域との境界に明瞭な角部(折れ
曲がり部)が発生するとともに、センター領域内の接地
長は、該センター領域における円弧の曲率半径Qがいず
れの位置においても大きな値を維持(ショルダー領域に
おける円弧の曲率半径Rの2倍を超えている)している
ことからあまり変化せず、これにより、ショルダー領域
に早期摩耗が発生しても、該早期摩耗がセンター領域に
向かって進展するのが抑制される。また、この発明にお
いては、落ち高Hを落ち高Jの 0.3倍以上としたので、
ショルダー領域の接地長とセンター領域の接地長の差を
限界内に抑えることができ、これにより、直進走行を中
心とした走行を行っても、ショルダー領域が自励摩耗に
よって早期摩耗するような事態は抑制される。
【0009】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、ショルダー領域における早期摩耗を効果的に抑制す
ることができる。さらに、請求項3に記載のように構成
すれば、ショルダー領域に早期摩耗が発生しても、この
早期摩耗は周方向溝によって遮断され、センター領域へ
の進展が効果的に抑制される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、空気入りラジアルタイ
ヤ11を標準リム12に組み付けた後、標準内圧を充填した
ときの該タイヤ11およびリム12の組立体13を示すもの
で、該タイヤ11の回転軸線を含む平面による断面のうち
右半断面を簡略化した線図である。ここで、標準リム、
標準内圧および後述の標準荷重とは、JATMA YE
AR BOOK(1992、日本自動車タイヤ協会規格)に
定められたラジアルプライタイヤのサイズに対応する適
用リムおよび空気圧ー負荷能力対応表に基づくものであ
る。
【0011】図1、2において、11は断面がトロイダル
状をした空気入りラジアルタイヤであり、このタイヤ11
は一対のビード部17と、これらビード部17から略半径方
向外側に向かってそれぞれ延びる一対のサイドウォール
部18と、これらサイドウォール部18の半径方向外端同士
を連ねるトレッド部19とを備えている。そして、このタ
イヤ11は前記ビード部17にそれぞれ埋設されたビードコ
ア20間において延び、前記サイドウォール部18およびト
レッド部19を補強するラジアルカーカス層21と、該カー
カス層21の半径方向外側に配置され、トレッド部19を補
強するベルト層22とを備えている。
【0012】前記トレッド部19の外輪郭(標準リム12に
前記タイヤ11を組み付け標準内圧を充填した状態でタイ
ヤ回転軸線を含む平面により切断したときのトレッド部
19の外表面輪郭であり、踏面とも呼ばれる)25は少なく
とも2種類の円弧26(この実施形態では第1、第2、第
3円弧26a、26b、26cの3種類の円弧)の複合から構
成されており、これらの第1、第2、第3円弧26a、26
b、26cは曲率半径が互いに異なるとともに、互いに滑
らかに連なっている。ここで、互いに滑らかに連なって
いるとは、互いに隣接する円弧曲線が接するように、即
ち2つの円弧曲線が一つの共有点を持ち、この点におい
て接線を共有させるように円弧同士を連結させることを
いう。また、前記トレッド部19の外輪郭25はタイヤ赤道
面Sから接地端Pに向かって順次配置されたセンター領
域31およびショルダー領域32に区分けされ、このセンタ
ー領域31は少なくとも1種類の円弧(この実施形態では
軸方向内側に位置する第1円弧26aと軸方向外側に位置
する第2円弧26bの2種類の円弧)から構成され、一
方、ショルダー領域32は1種類の円弧(この実施形態で
は最外側の第3円弧26c)から構成されている。ここ
で、前記接地端Pとは、標準リム12にタイヤ11を組み付
け標準内圧を充填した後、標準荷重を負荷しながらタイ
ヤ11の回転軸線に平行な平板に押し付けたときの接地領
域の軸方向最外側点をいう。
【0013】そして、タイヤ11を前述のように平板に押
し付けた後、該平板から離して無負荷状態に戻したとき
のタイヤ赤道面Sから前記接地端Pまでの軸方向距離を
距離Wとし、タイヤ赤道面Sから測ったセンター、ショ
ルダー各領域31、32の最外側点33、34(前記接地端Pと
同じ)までの距離をそれぞれL、M、センター、ショル
ダー各領域31、32における第1、第2円弧26a、26bお
よび第3円弧26cの曲率半径をそれぞれQ1 、Q2 およ
びR、センター、ショルダー各領域31、32の最外側点3
3、34でのトレッドセンターTからの落ち高をそれぞれ
H、Jとすると、前記曲率半径Rと曲率半径Q1 、Q2
との間に1/2Q1 >R、1/2Q2 >Rの関係を、また、前
記距離L、Mと距離Wとの間にそれぞれ0.65W≦L≦0.
85W、M=Wの関係を、さらに、前記落ち高Hと落ち高
Jとの間に 0.3J≦H≦ 0.6Jの関係を持たせている。
また、前記曲率半径Rと距離Wとの間には 0.3W≦R≦
1.3Wの関係を持たせることが好ましい。ここで、第
1、第2、第3円弧26a、26b、26cを互いに滑らかに
連ねるために、この実施形態においては、第1円弧26a
の曲率中心をタイヤ赤道面S上にとり、また、第2円弧
26bの曲率中心を、第1、第2円弧26a、26b同士の接
続点と第1円弧26aの曲率中心とを結ぶ直線上にとり、
さらに、第3円弧26cの曲率中心を、第2、第3円弧26
b、26c同士の接続点と第2円弧26bの曲率中心とを結
ぶ直線上にとるようにしている。なお、ここでは、タイ
ヤ赤道面Sから測った第1円弧26aの最外側点35(第1
円弧26aと第2円弧26bとの接続点)までの距離をKと
している。
【0014】37はトレッド部19の外周に形成された周方
向に連続して延びる幅狭の周方向溝であり、これらの周
方向溝37はタイヤ赤道面Sから接地端Pに向かって距離
U、即ち距離Lの0.90〜1.10倍だけ離れた位置に配置す
ることが好ましい。なお、トレッド部19には周知の円周
方向に延びる主溝が複数本形成されているが、図面が煩
雑となるため、図1、2にはこの主溝を図示していな
い。
【0015】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。まず、前述したような空気入りラジアルタ
イヤ11を、例えばカーブ走行を中心として走行させる
と、該タイヤ11のトレッド端部に高い接地圧が発生する
と考えられる。しかしながら、この実施形態において
は、前述のように距離Lと距離Wとの間に0.65W≦L≦
0.85Wの関係を持たせるとともに、曲率半径Rと曲率半
径Q1 、Q2 との間に 1/2×Q1 >R、 1/2×Q2 >R
の関係を持たせ、即ち、前記高い接地圧が発生しそうな
領域(タイヤ赤道面Sから距離L(0.65W〜0.85W)だ
け離れた点より軸方向外側の領域で、ここではショルダ
ー領域32)に配置されている第3円弧26cの曲率半径R
を、センター領域31に配置されている第1、第2円弧26
a、26bの曲率半径Q1 、Q2 の 1/2未満とすること
で、前記領域(ショルダー領域32)の曲率半径Rを充分
に小さくし、これにより、該領域(ショルダー領域32)
の直径を軸方向外側に向かうに従い急激に小さくなるよ
うにしている。このため、前述のようにカーブ走行を行
っても、前記領域(ショルダー領域32)に発生する接地
圧はあまり高くはならず、センター領域31の接地圧に近
付くのである。このようなことからカーブ走行を主体と
した走行を行っても、ショルダー領域32が早期に摩耗す
るような事態は抑制されるのである。ここで、前記距離
Lが距離Wの0.65倍未満であると、濡れた路面での操縦
安定性・ブレーキ性能に大きな影響を与えるセンター領
域31の幅を充分に確保することができず、一方、距離L
が距離Wの0.85倍を超えると、センター領域31の軸方向
外側端部(ショルダー領域32との境界近傍)の接地圧が
高くなってセンター領域31内に早期摩耗が発生してしま
うため、前記距離Lは前述のように距離Wの0.65倍以上
で0.85倍以下でなければならない。また、前記曲率半径
Rが曲率半径Qの 1/2以上であると、ショルダー領域32
の曲率半径Rを充分に小さくすることができず、これに
より、ショルダー領域32における早期摩耗を抑制するこ
とができなくなるため、曲率半径Rは前述のように曲率
半径Qの 1/2未満でなければならない。
【0016】一方、前述の空気入りラジアルタイヤ11を
直線走行を中心として走行させると、センター領域31の
直径とショルダー領域32の直径との径差(接地長差)に
よってショルダー領域32にブレーキング力が作用し、こ
れにより、該ショルダー領域32に早期摩耗が発生するお
それがあるが、この実施形態においては、前述のように
落ち高Hと落ち高Jとの間に 0.3J≦Hの関係を持た
せ、即ち、落ち高Hを落ち高Jの 0.3倍以上としたの
で、ショルダー領域32の接地長とセンター領域31の接地
長の差を限界内に抑えることができ、これにより、直進
走行を中心とした走行を行っても、ショルダー領域32が
自励摩耗によって早期摩耗するような事態が抑制され
る。ここで、前記落ち高Hが落ち高Jの 0.3倍未満であ
ると、ショルダー領域32における接地長がセンター領域
31における接地長より短くなり過ぎて、直線走行したと
きショルダー領域32が自励摩耗によって早期摩耗した
り、あるいはコーナリング時の操縦安定性が低下するた
め、前記落ち高Hは落ち高Jの 0.3倍以上でなければな
らない。
【0017】そして、前記曲率半径Rと距離Wとの間に
0.3W≦R≦ 1.3Wの関係を持たせる、即ち、ショルダ
ー領域32に配置された円弧26cの曲率半径Rを距離Wの
0.3倍以上で 1.3倍以下とすれば、ショルダー領域32に
おける早期摩耗をさらに効果的に抑制することができ
る。ここで、曲率半径Rが距離Wの 0.3倍未満である
と、ショルダー領域32における接地長がセンター領域31
における接地長より多少短くなって自励摩耗による早期
摩耗が発生し易くなるとともに、ショルダー領域32の一
部が接地しなくなってタイヤ性能が低下することがあ
り、一方、曲率半径Rが距離Wの 1.3倍を超えると、シ
ョルダー領域32における接地圧が高くなって早期摩耗が
発生するおそれがあるからである。
【0018】前述のようにしてショルダー領域32におけ
る早期摩耗を抑制しているが、それでも早期摩耗が発生
すると、この早期摩耗はセンター領域31に向かって進展
しようとする。しかしながら、この実施形態において
は、前述のような関係に加え、落ち高Hと落ち高Jとの
間にH≦ 0.6Jの関係を持たせ、即ち、落ち高Hを落ち
高Jの 0.6倍以下としたのである。このため、センター
領域31とショルダー領域32との境界に明瞭な角部(折れ
曲がり部)が発生し、また、センター領域31内の接地長
は、該センター領域31における第1、第2円弧26a、26
bの曲率半径Q1、Q2 がいずれの位置においても大き
な値を維持(ショルダー領域32における第3円弧26cの
曲率半径Rの2倍を超えている)していることからあま
り変化せず、これにより、前述のようにショルダー領域
32に早期摩耗が発生しても、該早期摩耗がセンター領域
31に向かって進展するのが抑制されるのである。ここ
で、前記落ち高Hが落ち高Jの 0.6倍を超えると、前述
のような角部が不明瞭となってショルダー領域32に発生
した早期摩耗のセンター領域31への進展を抑制すること
が困難となるため、前記落ち高Hは落ち高Jの 0.6倍以
下でなければならない。
【0019】また、ショルダー領域32に発生した早期摩
耗のセンター領域31への進展は、接地長が急激に変化す
るセンター領域31とショルダー領域32との境界近傍、詳
しくは、タイヤ赤道面Sから距離Lの0.90〜1.10倍だけ
離れた位置に、前述した周方向溝37を形成してショルダ
ー領域32とセンター領域31とを分断したので、該周方向
溝37によって遮断され、さらに効果的に抑制される。こ
こで、タイヤ赤道面Sから周方向溝37までの距離Uが距
離Lの0.90倍未満であると、ショルダー領域32に発生し
た早期摩耗は、センター領域31内を周方向溝37が配置さ
れている位置まで軸方向内側に向かって進展することが
できるため、ウエット性能が低下することがあり、逆
に、周方向溝37までの距離Uが距離Lの1.10倍を超えて
いると、周方向溝37より軸方向内側部分に強制摩耗また
は自励摩耗による早期摩耗が発生し、センター領域31へ
の摩耗進展を抑制することが困難となるため、周方向溝
37はタイヤ赤道面Sから距離Lの0.90〜1.10倍だけ離れ
た位置に配置することが好ましい。
【0020】このようにカーブ走行、直進走行のいずれ
の走行形態が主体であるかに拘らず、ショルダー領域32
における早期摩耗を抑制し、かつ、その早期摩耗がタイ
ヤの操縦安定性・ブレーキ性能などに大きな影響を与え
るセンター領域31まで進展することを効果的に抑制する
ことができ、タイヤ11を長寿命とすることができる。
【0021】
【実施例】以下に説明する偏摩耗試験に用いたタイヤ
は、サイズが 185R14のLT(小型トラック)用空気入
りラジアルタイヤであり、カーカス層はポリエステルコ
ードをラジアル配列した1枚のプライから構成し、ベル
ト層はスチールコード層から構成している。このような
タイヤを標準リム 5.0J×14に組み付け、これに標準内
圧300kPaを充填して組立体とした。この組立体に標準荷
重 600kgを負荷して接地端Pを決定した後、無負荷状態
に戻してタイヤ赤道面Sから接地端Pまでの距離を測定
し、その結果の67.5mmを距離Wとした。
【0022】この偏摩耗試験においては、トレッド部の
外輪郭が大きな曲率半径( 405.2mm)の単一円弧からな
る従来タイヤ1と、トレッド部の外輪郭が小さな曲率半
径( 252.3mm)の単一円弧からなる従来タイヤ2と、第
1タイヤグループを構成する供試タイヤ1〜3および比
較タイヤ1〜2と、第2タイヤグループを構成する供試
タイヤ4〜7および比較タイヤ3〜6と、第3タイヤグ
ループを構成する供試タイヤ8〜11および比較タイヤ
7〜10と、第4タイヤグループを構成する供試タイヤ
12〜15および比較タイヤ11〜14と、第5タイヤ
グループを構成する供試タイヤ16〜19および比較タ
イヤ15〜18とを準備した。ここで、前記供試タイヤ
1における各諸元は以下の通りである。即ち、距離Kは
22.0mm、距離Lは50.3mm、距離M=Wは67.5mm、距離U
は52.5mm、第1円弧の曲率半径Q1 は 349.4mm、第2円
弧の曲率半径Q2 は 368.6mm、第3円弧の曲率半径Rは
61.7mm、落ち高Jは8.64mm、第3円弧の曲率半径Rと第
2円弧の曲率半径Q2 との比R/Q2 は 0.167、距離L
と距離Wとの比L/Wは 0.745、落ち高の比H/Jは
0.414、第3円弧の曲率半径Rと距離Wの比R/Wは 0.
914、距離Uと距離Lとの比U/Lは1.04であった。ま
た、前記第1タイヤグループを構成する各タイヤは、供
試タイヤ1の諸元のうちR/Q2 の値をそれぞれ以下の
表1に示すように変化させたものである。しかしなが
ら、前記R/Q2 の値のみを変化させることができない
ため、他の諸元も変化させたが、ここでは該他の諸元の
変化を可能な限り抑えてある。
【表1】 さらに、前記第2タイヤグループを構成する各タイヤ
は、供試タイヤ1の諸元のうちL/Wの値のみをそれぞ
れ以下の表2に示すように変化させたものである。しか
しながら、前記L/Wの値のみを変化させることができ
ないため、他の諸元も変化させたが、ここでは該他の諸
元の変化を可能な限り抑えてある。
【表2】 また、前記第3タイヤグループを構成する各タイヤは、
供試タイヤ1の諸元のうちH/Jの値のみをそれぞれ以
下の表3に示すように変化させたものである。しかしな
がら、前記H/Jの値のみを変化させることができない
ため、他の諸元も変化させたが、ここでは該他の諸元の
変化を可能な限り抑えてある。
【表3】 さらに、前記第4タイヤグループを構成する各タイヤ
は、供試タイヤ1の諸元のうちR/Wの値のみをそれぞ
れ以下の表4に示すように変化させたものである。しか
しながら、前記R/Wの値のみを変化させることができ
ないため、他の諸元も変化させたが、ここでは該他の諸
元の変化を可能な限り抑えてある。
【表4】 また、前記第5タイヤグループを構成する各タイヤは、
供試タイヤ1の諸元のうちU/Lの値のみをそれぞれ以
下の表5に示すように変化させたものである。しかしな
がら、前記U/Lの値のみを変化させることができない
ため、他の諸元も変化させたが、ここでは該他の諸元の
変化を可能な限り抑えてある。
【表5】
【0023】次に、前記各タイヤを小型トラックに装着
した後、カーブ走行と直線走行がほぼ半々の良路を20,0
00km走行して偏摩耗試験を行ったが、その結果を以下の
表6に示す。
【表6】 ここで、前記偏摩耗試験の評価方法は、前記距離走行後
におけるトレッド部の摩耗量を測定し、ショルダー領域
における摩耗量Sm のセンター領域における摩耗量Cm
に対する比の値およびセンター領域内の3箇所の主溝位
置における最大摩耗量Ma の最小摩耗量Mi に対する比
の値を求めた。ここで、これらの値が 1.0に近いほど耐
偏摩耗性およびショルダー領域に発生した早期摩耗のセ
ンター領域への進展阻止性が良好である。そして、前記
表6より明らかなように、本発明を実施した各供試タイ
ヤは、ショルダー領域における摩耗量のセンター領域に
おける摩耗量に対する比Sm/Cm、およびセンター領域
内での最大摩耗量の最小摩耗量に対する比Ma/Miが、
共に従来タイヤより改良され、比較タイヤより良好であ
ることがわかる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カーブ走行、直進走行のいずれの走行形態が主体で
あるかに拘らず、トレッド端部における早期摩耗を抑制
し、かつ、その早期摩耗がタイヤの操縦安定性・ブレー
キ性能などに大きな影響を与えるトレッド中央部まで進
展することを効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す右半断面図であ
る。
【図2】トレッド部の外輪郭を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
11…空気入りラジアルタイヤ 12…標準リム 17…ビード部 18…サイドウォール部 19…トレッド部 25…外輪郭 26…円弧 31…センター領域 32…ショルダー領域 33…最外側点 34…最外側点 37…周方向溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のビード部と、これらビード部から略
    半径方向外側に向かってそれぞれ延びる一対のサイドウ
    ォール部と、これらサイドウォール部の半径方向外端同
    士を連ねるトレッド部とを備え、標準リムに組み付け標
    準内圧を充填した後、標準荷重を負荷しながら平板に押
    し付けたときの接地領域の最外側点を接地端Pとすると
    ともに、無負荷状態に戻したときのタイヤ赤道面Sから
    前記接地端Pまでの軸方向距離を距離Wとした空気入り
    ラジアルタイヤにおいて、標準リムに組み付け標準内圧
    を充填した状態でタイヤ回転軸線を含む平面により切断
    したときのトレッド部の外輪郭を、曲率半径が異なる互
    いに滑らかに連なった少なくとも2種類の円弧から構成
    し、かつ、タイヤ赤道面Sから接地端Pに向かって順
    次、少なくとも1種類の円弧からなるセンター領域およ
    び1種類の円弧からなるショルダー領域に区分けされた
    トレッド部の外輪郭は、タイヤ赤道面Sから測ったセン
    ター、ショルダー各領域の最外側点までの距離をそれぞ
    れL、M、センター、ショルダー各領域における円弧の
    曲率半径をそれぞれQ、R、センター、ショルダー各領
    域の最外側点でのトレッドセンターからの落ち高をそれ
    ぞれH、Jであらわしたとき、前記曲率半径Qと曲率半
    径Rとの間に 1/2Q>Rの関係を、また、前記距離L、
    Mと距離Wとの間にそれぞれ0.65W≦L≦0.85W、M=
    Wの関係を、さらに、前記落ち高Hと落ち高Jとの間に
    0.3J≦H≦ 0.6Jの関係を満たしていることを特徴と
    する空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレッド部の外輪郭は曲率半径Rと距
    離Wとの間に 0.3W≦R≦ 1.3Wの関係を満たしている
    請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】タイヤ赤道面Sから接地端Pに向かって距
    離Lの0.90〜1.10倍だけ離れた位置に周方向に連続して
    延びる周方向溝を形成した請求項1または2記載の空気
    入りラジアルタイヤ。
JP8075110A 1996-03-05 1996-03-05 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH09240216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8075110A JPH09240216A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8075110A JPH09240216A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09240216A true JPH09240216A (ja) 1997-09-16

Family

ID=13566716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8075110A Pending JPH09240216A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09240216A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000079808A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2004237941A (ja) * 2003-02-10 2004-08-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
CN116533685A (zh) * 2022-02-02 2023-08-04 住友橡胶工业株式会社 二轮机动车用轮胎对
CN117341395A (zh) * 2023-10-12 2024-01-05 安徽佳通乘用子午线轮胎有限公司 一种抗偏磨低滚阻载重轮胎

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000079808A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2004237941A (ja) * 2003-02-10 2004-08-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
CN116533685A (zh) * 2022-02-02 2023-08-04 住友橡胶工业株式会社 二轮机动车用轮胎对
CN117341395A (zh) * 2023-10-12 2024-01-05 安徽佳通乘用子午线轮胎有限公司 一种抗偏磨低滚阻载重轮胎

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3854311B2 (ja) 低アスペクト比トラックタイヤ
US7036541B2 (en) Pneumatic tire
US7469731B2 (en) Heavy-duty tire having ground-contact surface shape
JP2703172B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP3917682B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH05229308A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH10258612A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH0781324A (ja) 重荷重用タイヤ
JP2000006616A (ja) 空気入りタイヤ
JPH09240216A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4450439B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP4063417B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH1159128A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP3078560B2 (ja) 高速走行用空気入りラジアルタイヤ
JP3575912B2 (ja) 小型荷物積載用自動車の空気入りラジアルタイヤ
JP2006168638A (ja) 空気入りタイヤ
JP5054264B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3467097B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2007076594A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0747808A (ja) 空気入りタイヤ
JP3555782B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH10250316A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JPH11151911A (ja) 空気入りタイヤ
JP4202500B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3242448B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040914