JPH09240893A - 帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り制御方法 - Google Patents

帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り制御方法

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JPH09240893A
JPH09240893A JP8054480A JP5448096A JPH09240893A JP H09240893 A JPH09240893 A JP H09240893A JP 8054480 A JP8054480 A JP 8054480A JP 5448096 A JP5448096 A JP 5448096A JP H09240893 A JPH09240893 A JP H09240893A
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tension
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宏明 槐原
Hisanori Tsujita
尚紀 辻田
Nobuyoshi Shimazaki
信好 島崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状のタイヤ構成部材をライナーを介在させ
た状態でリールに巻取るに当たり、巻弛みや型潰れを起
こさずに、精度良く巻き取ることのできる制御方法を提
供する。 【解決手段】 タイヤ構成部材供給手段1と、ライナー
巻出し手段2と、タイヤ構成部材とライナーをリールに
巻取るリール巻取り手段3とを備え、(1)前記タイヤ
構成部材供給手段により送り出されるタイヤ構成部材の
供給速度に対し、前記ライナー巻出し手段により巻出さ
れるライナー送り速度を制御することにより、リールに
巻取られるタイヤ構成部材の張力を制御し、(2)前記
リール巻取り手段の巻取軸Jのトルクを制御することに
より、リールに巻取られるライナーの張力を制御して、
タイヤ構成部材の張力とライナーの張力を、それぞれ独
立して制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ製造工程に
おいて、帯状をしたタイヤ構成部材、例えばトレッドや
サイドゴムのような未加硫ゴム部材を、変形を来すこと
なくリールに巻取るための制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ製造工程において、所定の前工程
で造られた帯状のタイヤ構成部材は、成型工程で組み立
てられるまで中間製品としてリールに巻取られて保管さ
れる。タイヤ構成部材は互いに極めて密着し易いため、
巻取る時には必ず長尺帯状のライナーをタイヤ構成部材
とタイヤ構成部材の間に介在するように一緒に巻取るや
り方が一般に行われている。タイヤ構成部材の中でも、
特にトレッドやサイドゴムのような未加硫ゴム部材は、
所定の型付けをされているので、その断面形状の厚みが
幅方向で一様ではない。これらの部材をライナーを介在
させてリールに巻取る際に、過度に収縮、伸張したり、
型潰れを起こしたりせずに、精度良く巻き取ることがタ
イヤ品質上求められている。
【0003】このような、タイヤ構成部材にライナーを
介在させてリールに巻取る従来技術として、特開平5ー
270727号公報に示されたごとく巻取り制御をする
方法が知られている。また、特開平5ー270727号
公報においては、たるみ量を制御するのにフェスツーン
を使用しているが、フェスツーンの代わりにダンサーロ
ールを使用したものも一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リールに巻取る際のタ
イヤ構成部材の張力が少なすぎると、タイヤ構成部材に
しわや弛みが生じたり、逆に張力が大きすぎるとゲージ
の厚みが不足する問題を引き起こす。また、ライナーの
張力が不足すると、タイヤ構成部材の巻弛みが生じた
り、逆にライナーの張力が大きすぎるとタイヤ構成部材
に型潰れが生じる恐れがある。この様な巻取り時の問題
を解消するためには、タイヤ構成部材の性状(伸び易く
柔らかいもの、伸びにくく硬いもの、ゲージの厚いもの
薄いもの等種々の性状)に合わせて、タイヤ構成部材の
張力とライナーの張力をそれぞれ独立して調整する必要
がある。しかしながら、上記従来の技術は、以下に述べ
る欠点があった。すなわち、特開平5ー270727号
公報に示された技術は、ライナーの上にタイヤ構成部材
を載せた状態で一緒にリールに巻取るため、巻取り時に
ライナーの張力とタイヤ構成部材の張力とをそれぞれ独
立して調整することができなかった。また、フェスツー
ンにより弛み量を調整する際に、フェスツーン内に垂れ
下がるタイヤ構成部材の長さにより重量が変化するた
め、タイヤ構成部材の張力に影響を与え、フェスツーン
の代わりにダンサーロールを使用する場合も、ダンサー
ロール分の重量による張力、ダンサーロールの振れによ
る巻取軸回転数のバラツキによる張力がタイヤ構成部材
に掛かり、タイヤ品質上悪影響を与えていた。さらに、
巻出し開始から巻取り終わりに至る迄の間の巻取軸回転
数と加速度の変化や、それに伴うメカニカルロスによ
り、ライナーとタイヤ構成部材の張力が変動し、従来技
術ではそれらの変動を吸収出来ず、製品に悪影響を与え
ていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、タイヤ構成部材を巻取る時のタイヤ構成部材の張力
と、同時にライナーを巻取る時のライナーの張力を独立
して任意に調整できるようにし、タイヤ構成部材を任意
に伸縮させながら、巻弛み、巻崩れやタイヤ構成部材の
型潰れを起こさずに、精度良く巻き取ることのできる帯
状タイヤ構成部材のリール巻き取り制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、図1を参照して説明すると、帯状のタイヤ構成
部材TをライナーLを介在させた状態でリールRに巻取
る制御方法において、タイヤ構成部材供給手段1と、ラ
イナー巻出し手段2と、タイヤ構成部材とライナーをリ
ールに巻取るリール巻取り手段3とを備え、(1)前記
タイヤ構成部材供給手段により送り出されるタイヤ構成
部材の供給速度に対し、前記ライナー巻出し手段により
巻出されるライナー送り速度を制御することにより、リ
ールに巻取られるタイヤ構成部材の張力を制御し、
(2)前記リール巻取り手段の巻取軸Jのトルクを制御
することにより、リールに巻取られるライナーの張力を
制御して、タイヤ構成部材の張力とライナーの張力を、
それぞれ独立して制御することを特徴とする帯状タイヤ
構成部材のリール巻き取り制御方法、とした。
【0007】つぎに請求項1記載の発明の作用について
述べる。ライナーは一般に伸縮しない性状をしているた
め、リール巻取り手段3のリールRの巻取り表面速度
は、ライナー巻出し手段2により巻出されるライナーL
の送り速度と同一速度である。したがって、タイヤ構成
部材TとライナーLをリールRに巻取る際に、タイヤ構
成部材供給手段1により送り出されるタイヤ構成部材T
の供給速度に対し、ライナー巻出し手段2により巻出さ
れるライナーLの送り速度を制御することにより、タイ
ヤ構成部材供給手段1により送り出されるタイヤ構成部
材Tの供給速度と、リール巻取り手段3のリールRの巻
取り表面速度を、相対的に変化させることができる。こ
の作用により、リール巻取り手段3のリールRの巻取り
表面速度をタイヤ構成部材Tの供給速度より速くすれ
ば、タイヤ構成部材Tを伸張させ、逆に、リールRの巻
取り表面速度をタイヤ構成部材Tの供給速度より遅くす
れば、タイヤ構成部材Tを収縮させることができる。こ
の様にして、タイヤ構成部材供給手段1とリール巻取り
手段3の間のタイヤ構成部材Tの張力を、プラス側にも
マイナス側にも任意に調整することができる。
【0008】次に、前述のようにリール巻取り手段3の
リールRの巻取り表面速度はライナー巻出し手段2によ
り巻出されるライナーLの送り速度と同一速度であるの
で、リール巻取り手段3の巻取軸Jのトルクを制御する
ことにより、リールに巻取られるライナーの張力を任意
に調整することができる。この作用により、巻取軸Jの
トルクを大きくすればライナーLはきつく巻かれ、ライ
ナーLによるタイヤ構成部材Tを押さえつける圧力も高
くなり、逆に、巻取軸Jのトルクを小さくすればライナ
ーLは緩く巻かれ、ライナーLによりタイヤ構成部材T
を押さえつける圧力は低くなる。
【0009】この様にして、タイヤ構成部材の張力とラ
イナーの張力をそれぞれ独立して制御することにより、
タイヤ構成部材の性状に合わせて、タイヤ構成部材の張
力とライナーの張力およびそれらの組み合わせを任意に
調整できるので、タイヤ構成部材にしわや弛みを生じさ
せたり、ゲージの厚みを不足させたり、巻弛みや型潰れ
を生じさせることなく、精度良く巻き取ることができ
る。さらに、リールの巻芯側部分と巻の外側部分とで
は、巻取られる半径の違いによりタイヤ構成部材の屈曲
の度合が異なり、また、タイヤ構成部材が押さえつけら
れる圧力も変化するので、巻取られる状態も変化し一様
とはならない。これを最適な状態とするため、巻出し開
始から巻取り終わりに至る迄の間のタイヤ構成部材の張
力とライナーの張力をそれぞれ巻き径の変化の度合いに
応じた所望のパターンに調整することができるので、極
めて精度良くタイヤ構成部材をリールに巻き取ることが
できる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、図1を参照
して説明すると、リールRに巻取られるタイヤ構成部材
Tの張力を制御するに当たり、(1)タイヤ構成部材供
給手段1を駆動するモーターM1の回転数を検出する装
置E1により、送り出されるタイヤ構成部材Tの供給速
度を認識する手段と、(2)リール巻取り手段3の巻取
軸Jの回転数を検出する装置E3と、(3)ライナー巻
出し手段2を駆動するモーターM2の回転数を検出する
装置E2により、ライナー送り速度を認識する手段と、
(4)タイヤ構成部材Tの性状によるドロー比、すなわ
ち、タイヤ構成部材Tの性状に合った最適な張力を与え
るためのタイヤ構成部材Tの供給速度とライナー送り速
度の比、を任意に設定することのできる記憶演算手段4
と、(5)リールRの巻取り径の変化に応じたライナー
Lの送り速度の変化量を予め補正するために、その補正
量を設定する記憶演算手段5とを備え、前記ライナー巻
出し手段2により巻出されるライナー送り速度を、下記
の計算式 (ライナー送り速度)=(タイヤ構成部材の供給速度)
×(任意に設定したドロー比)×(巻取り径に応じたラ
イナー送り速度の補正量) により、コンピュータで演算し制御することを特徴とす
る請求項1記載の帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り
制御方法、とした。
【0011】請求項2記載の発明によれば、タイヤ構成
部材の供給速度に対するライナー送り速度を、タイヤ構
成部材の性状に適合した任意のドロー比に制御すると共
に、巻取り径に応じてライナーの送り速度を補正するこ
とができる。この作用により、タイヤ構成部材の性状に
合わせ、さらにリールが巻かれて行くに従って変化して
行く巻径に応じてタイヤ構成部材の伸縮を調整できるの
で、タイヤ構成部材にしわや弛みを生じさせたり、ゲー
ジの厚みを不足させたりすることなしに、精度良く巻き
取ることができる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、図1を参照
して説明すると、リールRに巻取られるライナーLの張
力を制御するに当たり、(1)ライナー巻出し手段2を
駆動するモーターM2の回転数を検出する装置E2によ
り、ライナー送り速度を認識する手段と、(2)リール
巻取り手段3の巻取軸Jをトルク設定にて回転制御する
装置M3と、(3)当該巻取軸Jの回転速度を検出する
装置E3と、(4)タイヤ構成部材の性状によりライナ
ーの張力を任意に設定する記憶演算手段6と、(5)リ
ールの巻取り径の変化に応じたライナーの張力の変化を
予め補正するために、その補正率を設定する記憶演算手
段7と、(6)リール巻取り手段3の巻取軸Jの回転速
度によるメカニカルロス分を補償するトルク量を記憶演
算する手段8と、(7)当該巻取軸Jの回転加減速時の
トルク補償量を記憶演算する手段9とを備え、リール巻
取り手段3の巻取軸Jのトルクを、下記の計算式 (巻取軸のトルク)=(任意に設定したライナー張力)
×(巻取り径に応じたライナーの張力補正率)×(巻取
り径)+(巻取軸の回転速度によるメカニカルロス分補
償量)+(巻取軸の回転加減速時のトルク補償量) により、コンピュータで演算し制御することを特徴とす
る請求項1記載の帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り
制御方法。
【0013】請求項3記載の発明によれば、巻取軸のト
ルクを制御するに当たり、タイヤ構成部材の性状により
設定したライナー張力に対し、巻取り径に応じたライナ
ーの張力補正、巻取軸の回転速度によるメカニカルロス
分の補償、巻取軸の回転加減速時のトルクの補償を行っ
ているので、これらによる悪影響が排除され、タイヤ構
成部材の性状に合わせて任意にライナーの張力を調整す
ることができる。すなわち、巻出し開始から巻取り終わ
りに至る迄の間の巻取軸回転数と加速度の変化や、それ
に伴うメカニカルロスによるライナーの張力変動を受け
ないので、タイヤ構成部材の性状に適合した、滑らかに
変化して行く所望のパターン通りのライナーの張力を得
ることができる。従って、タイヤ構成部材の巻弛みが生
じたり、型潰れが生じたりすることなく、精度良く巻き
取ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態を
図1を参照して説明する。符号1はタイヤ構成部材供給
手段であり、速度可変制御可能なモーターM1と、モー
ターM1により回転駆動されるロールR1と、ロールR
1により前進駆動されるベルトBと、モーターM1の回
転数を検出するエンコーダ装置E1により構成される。
従って、モーターM1の回転数を制御することにより、
タイヤ構成部材Tの供給速度が制御される。
【0015】符号2はライナー巻出し手段であり、ライ
ナーを供給するライナーリールR2と、ライナーリール
R2からのライナーLの送りたるみを取るディスクブレ
ーキ装置DBと、3本のロールすなわちキャプスタン駆
動ロールC1とアイドルロールC2、C3とからなるキ
ャプスタン装置Cと、キャプスタン駆動ロールC1を回
転駆動する速度可変制御可能なモーターM2と、モータ
ーM2の回転数を検出するエンコーダ装置E2により構
成される。ライナーLの送り速度は、キャプスタン装置
Cのキャプスタン駆動ロールC1の表面速度により決ま
る。従って、キャプスタン駆動ロールC1を回転駆動す
るモーターM2の回転数を制御することにより、ライナ
ー送り速度が制御される。
【0016】符号3はタイヤ構成部材とライナーをリー
ルに巻取るリール巻取り手段であり、リールRと、リー
ルの巻取軸Jをトルク設定により回転制御する装置M3
と、装置M3の回転数を検出するエンコーダ装置E3に
より構成される。従って、装置M3のトルクを制御する
ことにより、ライナーLの張力が制御される。また、図
1に示す各装置、M1、M2、M3、E1、E2、E3
に出入りしている矢印の付いた実線は制御情報の流れを
示している。また、文字を箱線で囲んだものは、それぞ
れの記憶演算手段とそれにより設定される制御情報を示
している。これらの情報は図示していないコンピュータ
により演算処理されて、モーターM1、M2、およびト
ルク設定にて回転制御する装置M3の駆動制御が行われ
ている。
【0017】次に、これらの装置や情報を用いて、リー
ルRに巻取られるタイヤ構成部材Tの張力を制御する方
法を述べる。タイヤ構成部材Tの張力を制御するために
は、タイヤ構成部材供給手段1により送り出されるタイ
ヤ構成部材Tの供給速度すなわちモーターM1の回転数
と、ライナー巻出し手段2により巻出されるライナー送
り速度すなわちモーターM2の回転数とを、相対的に変
化させ、その変化量を制御することである。そのために
は、まず最初に初期値として、タイヤ構成部材の供給速
度がタイヤ構成部材供給手段1のモーターM1に指令さ
れる。ついで、モーターM1の回転数がエンコーダ装置
E1により検出され、図示していないコンピュータによ
りタイヤ構成部材の供給速度に変換され、その変換され
た値にタイヤ構成部材Tの性状により任意にドロー比を
設定することのできる記憶演算手段4により設定された
ドロー比と、リールRの巻取り径の変化に応じたライナ
ーLの送り速度の変化量を予め補正するために、その補
正量を設定する記憶演算手段5により設定された巻取り
径に応じたライナー送り速度の補正量とを掛け合わせた
値を、ライナー巻出し手段2のモーターM2に指令す
る。これによりモーターM1とモーターM2の回転数が
制御されるので、所望のタイヤ構成部材Tの張力を得る
ことができる。
【0018】尚、リールRの巻取り径に応じたライナー
Lの送り速度の補正量を設定するためのリールの巻取り
径は、リールの巻取り径をD、巻取軸Jの回転数をNと
し、キャプスタン駆動ロールC1の径をd、キャプスタ
ン駆動ロールC1の回転数をnとすると、 D=dn/
N で求められる。dは固定値であるので、エンコーダ
装置E3よりNを求め、エンコーダ装置E2よりnを求
めることで、前記コンピュータで演算される。
【0019】次に、ライナーの張力を制御する方法を述
べる。ライナーの送り速度は、リール巻取り手段3のリ
ールRの巻取り表面速度と同一速度であるので、このラ
イナーの送り速度と無関係にライナーの張力を制御する
ためには、リール巻取り手段3を回転駆動する装置M3
のトルクを制御すれば良い。そのためには、タイヤ構成
部材の性状によりライナーの張力を任意に設定する記憶
演算手段6により設定されたライナー張力に、リールの
巻取り径の変化に応じたライナーの張力の変化を予め補
正するためにその補正率を設定する記憶演算手段7によ
り設定されたライナーの張力補正率を掛け、さらにこの
値に、リール巻取り手段3の巻取軸Jの回転速度による
メカニカルロス分を補償するトルク量を記憶演算する手
段8により設定される巻取軸の回転速度によるメカニカ
ルロス分補償量と巻取軸Jの回転加減速時のトルク補償
量を記憶演算する手段9により設定される巻取軸の回転
加減速時のトルク補償量を加えたトルク値をトルク設定
にて回転制御する装置M3に指令することにより、所望
のライナー張力を得ることができる。
【0020】尚、メカニカルロス分、すなわちリール巻
取り手段3に使用されている各種の減速機や軸受といっ
た機械装置部品によるロス分は、通常回転速度が速くな
ると増大する。従って、エンコーダ装置E3によりトル
ク設定にて回転制御する装置M3の回転数を検出し、回
転速度によるメカニカルロス分を補償するトルク量を記
憶演算する手段8で処理することにより設定される。ま
た、回転加減速時のトルク補償量は、巻取られた部材
(タイヤ構成部材+ライナー)分のGD2 に、リール巻
取り手段3に使用されている各種の機械装置部品のGD
2 を加えた値に、さらに加速度を掛けた値としている。
当該巻取られた部材分のGD2 は、前述の式 D=dn
/N からもとめられる。当該機械装置部品のGD2 は
固定値である。当該加速度は、ライナー送り速度をvと
し、キャプスタン駆動ロールC1の径をd、キャプスタ
ン駆動ロールC1の回転数をnとすると、 v=πd
n となるので、 時間当たりのvの変化量から加速度
が求められる。従って、前記コンピュータで演算され
る。
【0021】次に、請求項1記載の発明について、第二
〜第三の実施形態をのべる。まず最初に、本発明の第二
の実施形態を図2を参照して説明する。 (1)回転数を検出するエンコーダ装置E4を装備した
速度可変制御可能なモーターM4により駆動されるタイ
ヤ構成部材供給手段11と、(2)速度可変制御可能な
モーターM6により駆動されるライナー巻出し手段21
と、(3)トルク設定にて回転制御可能なモーターM7
により駆動されるリール巻取り手段31と、(4))ラ
イナーの張力とライナーの速度を検出する装置E5とを
備え、テンション制御手段T1により、装置E5により
検出されたライナーの張力を所望の張力と成るようモー
ターM7のトルクを制御することによりライナーの張力
を制御し、ドロー制御手段D2により、エンコーダ装置
E4により検出された回転数と、装置E5により検出さ
れた速度を演算処理し、タイヤ構成部材の供給速度とリ
ール巻取り手段31の表面速度が所望の速度差となるよ
うに、ライナー巻出し手段21の駆動モーターM6の回
転数を制御することにより、タイヤ構成部材の張力を制
御する。
【0022】次に、本発明の第三の実施形態を図3を参
照して説明する。 (1)回転数を検出するエンコーダ装置E4を装備した
速度可変制御可能なモーターM4により駆動されるタイ
ヤ構成部材供給手段11と、(2)速度可変制御可能な
モーターM6により駆動されるライナー巻出し手段21
と、(3)トルク設定にて回転制御可能なモーターM7
により駆動されるリール巻取り手段31と、(4))ラ
イナーの速度を検出する装置E6とを備え、テンション
制御手段T2により、前述の式 D=dn/N から求
められる巻取り部材の巻径を演算して、ライナーの張力
を所望の張力と成るようモーターM7のトルクを制御す
ることによりライナーの張力を制御し、ドロー制御手段
D2により、エンコーダ装置E4により検出された回転
数と、装置E6により検出された速度を演算処理し、タ
イヤ構成部材の供給速度とリール巻取り手段31の表面
速度が所望の速度差となるように、ライナー巻出し手段
21の駆動モーターM6の回転数を制御することによ
り、タイヤ構成部材の張力を制御する。
【0023】次に、その他の実施形態を図4を参照して
説明する。 (1)回転数を検出するエンコーダ装置E4を装備した
速度可変制御可能なモーターM4により駆動されるタイ
ヤ構成部材供給手段11と、(2)ライナーの張力を調
整するディスクブレーキD1を装備したライナー巻出し
手段22と、(3)速度可変制御可能なモーターM5に
より駆動されるリール巻取り手段32と、(4)ライナ
ーの張力とライナーの速度を検出する装置E5とを備
え、テンション制御手段T3により、装置E5により検
出されたライナーの張力を所望の張力と成るようディス
クブレーキD1を制御することによりライナーの張力を
制御し、ドロー制御手段D3により、エンコーダ装置E
4により検出された回転数と、装置E5により検出され
た速度を演算処理し、タイヤ構成部材の供給速度とリー
ル巻取り手段32の表面速度が所望の速度差となるよう
に、リール巻取り手段32の駆動モーターM5の回転数
を制御することにより、タイヤ構成部材の張力を制御す
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)タイヤ構成部材の性状に合わせ、さらにリールが
巻かれて行くに従って変化して行く巻径に応じて、タイ
ヤ構成部材の伸縮を所望のパターンに調整することがで
きる。 (2)巻出し開始から巻取り終わりに至る迄の間の巻取
軸回転数と加速度の変化や、それに伴うメカニカルロス
による影響を排除し、タイヤ構成部材の性状に適合し
た、滑らかに変化して行く所望のパターン通りのライナ
ーの張力に調整することができる。従って、タイヤ構成
部材にしわや弛みを生じさせたり、ゲージの厚み不足や
型潰れを生じさせたりすることなく、精度良くタイヤ構
成部材を巻取ることができるので、著しくタイヤの品質
を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す説明図、
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す説明図、
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す説明図、
【図4】本発明の第四の実施の形態を示す説明図、であ
る。
【符号の説明】
1:タイヤ構成部材供給手段 2:ライナー巻出し手段 3:リール巻取り手段 4:タイヤ構成部材Tの性状によりドロー比を任意に設
定する記憶演算手段 5:リールRの巻取り径の変化に応じたライナーLの送
り速度の補正量を設定する記憶演算手段 6:タイヤ構成部材の性状によりライナーの張力を任意
に設定する記憶演算手段 7:リールの巻取り径の変化に応じたライナーの張力の
変化の補正率を設定する記憶演算手段 8:メカニカルロス分を補償するトルク量を記憶演算す
る手段 9:回転加減速時のトルク補償量を記憶演算する手段 T:タイヤ構成部材 L:ライナー B:ベルト R:リール R1:ロール R2:ライナーリール M1、M2:モーター M3:トルク設定にて回転制御する装置 E1、E2、E3:エンコーダ装置 DB:ディスクブレーキ C:キャプスタン装置 C1:キャプスタン駆動ロール C2、C3:アイドルロール J:巻取軸 d:キャプスタン駆動ロールの径 n:キャプスタン駆動ロールの回転数 D:リールの巻取り径 N:リールの回転数 v:ライナー送り速度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状のタイヤ構成部材をライナーを介在さ
    せた状態でリールに巻取る制御方法において、タイヤ構
    成部材供給手段と、ライナー巻出し手段と、タイヤ構成
    部材とライナーをリールに巻取るリール巻取り手段とを
    備え、(1)前記タイヤ構成部材供給手段により送り出
    されるタイヤ構成部材の供給速度に対し、前記ライナー
    巻出し手段により巻出されるライナー送り速度を制御す
    ることにより、リールに巻取られるタイヤ構成部材の張
    力を制御し、(2)前記リール巻取り手段の巻取軸のト
    ルクを制御することにより、リールに巻取られるライナ
    ーの張力を制御して、タイヤ構成部材の張力とライナー
    の張力を、それぞれ独立して制御することを特徴とする
    帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り制御方法。
  2. 【請求項2】リールに巻取られるタイヤ構成部材の張力
    を制御するに当たり、(1)前記タイヤ構成部材供給手
    段を駆動するモーターの回転数を検出する装置により、
    送り出されるタイヤ構成部材の供給速度を認識する手段
    と、(2)前記リール巻取り手段の巻取軸の回転数を検
    出する装置と、(3)前記ライナー巻出し手段を駆動す
    るモーターの回転数を検出する装置により、ライナー送
    り速度を認識する手段と、(4)タイヤ構成部材の性状
    によりドロー比を任意に設定する記憶演算手段と、
    (5)リールの巻取り径の変化に応じたライナーの送り
    速度の変化量を予め補正するために、その補正量を設定
    する記憶演算手段とを備え、前記ライナー巻出し手段に
    より巻出されるライナー送り速度を、下記の計算式 (ライナー送り速度)=(タイヤ構成部材の供給速度)
    ×(任意に設定したドロー比)×(巻取り径に応じたラ
    イナー送り速度の補正量) により、コンピュータで演算し制御することを特徴とす
    る請求項1記載の帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り
    制御方法。
  3. 【請求項3】リールに巻取られるライナーの張力を制御
    するに当たり、(1)前記ライナー巻出し手段を駆動す
    るモーターの回転数を検出する装置により、ライナー送
    り速度を認識する手段と、(2)前記リール巻取り手段
    の巻取軸をトルク設定にて回転制御する装置と、(3)
    当該巻取軸の回転速度を検出する装置と、(4)タイヤ
    構成部材の性状によりライナーの張力を任意に設定する
    記憶演算手段と、(5)リールの巻取り径の変化に応じ
    たライナーの張力の変化を予め補正するために、その補
    正率を設定する記憶演算手段と、(6)前記リール巻取
    り手段の巻取軸の回転速度によるメカニカルロス分を補
    償するトルク量を記憶演算する手段と、(7)当該巻取
    軸の回転加減速時のトルク補償量を記憶演算する手段と
    を備え、前記リール巻取り手段の巻取軸のトルクを、下
    記の計算式 (巻取軸のトルク)=(任意に設定したライナー張力)
    ×(巻取り径に応じたライナーの張力補正率)×(巻取
    り径)+(巻取軸の回転速度によるメカニカルロス分補
    償量)+(巻取軸の回転加減速時のトルク補償量) により、コンピュータで演算し制御することを特徴とす
    る請求項1記載の帯状タイヤ構成部材のリール巻き取り
    制御方法。
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