JPH09241920A - 染色性に優れた再生セルロース繊維及びその製造方法 - Google Patents

染色性に優れた再生セルロース繊維及びその製造方法

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JPH09241920A
JPH09241920A JP7812596A JP7812596A JPH09241920A JP H09241920 A JPH09241920 A JP H09241920A JP 7812596 A JP7812596 A JP 7812596A JP 7812596 A JP7812596 A JP 7812596A JP H09241920 A JPH09241920 A JP H09241920A
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JP
Japan
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viscose
wool
fiber
solution
dyeability
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JP7812596A
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English (en)
Inventor
Masafumi Ikeda
政史 池田
Hideaki Mukoyama
秀明 向山
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸性染料及び含金染料に対する染色性、並び
に染色物に対する耐光性が良好な再生セルロース繊維及
びその製造方法を提供する。 【構成】 羊毛溶液をビスコースに添加・混合した後、
紡糸ノズルより吐出させ、凝固再生後、精錬乾燥し、セ
ルロースに対して1〜40重量%の羊毛を含有した再生
セルロース繊維を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸性染料及び含金染料
に対する染色性が改善され、なおかつ染色物の耐光性が
優れた再生セルロース繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビスコースレーヨンは、極めて吸湿性に
優れた繊維として、又、染色の容易な繊維として多くの
用途に用いられる。しかし、アニオン系染料である酸性
染料あるいは含金染料に対しては、直接の親和性を有し
ていないため、酸性染料あるいは含金染料による染色は
不可能であった。その為、アニオン系染料と親和性の高
い羊毛との混紡、又は交織編され、その後染色される場
合には、レーヨンサイド及び羊毛サイドは各々適性染料
により個別浴、或いは同浴の染色操作により染色、色合
わせが行われていたため、煩雑であると同時に多大な費
用と処理時間を要していた。
【0003】その為、レーヨンに対しアニオン系染料へ
の親和性を付与することは大きな意義があり、その方法
として、ポリエチレンイミンなどのアミノ基及びイミノ
基を有する高分子重合体を利用し、改質する方法が提案
されている。例えば特公昭48−23834号公報には
ポリエチレンイミン水溶液にレーヨンを浸漬させる方法
が、また、特開昭64−20313号公報及び特開昭5
2−91913号公報などには4級アンモニウム塩を含
むオリゴマーあるいはポリマーをビスコースに混合し、
常法により紡糸して得る方法が報告されている。
【0004】しかしながら前者の場合は後処理による改
質であり、操作が煩雑なことと共に後処理ゆえに改質剤
であるポリエチレンイミンとレーヨンとの結合の強さに
懸念がある。後者の場合はレーヨンのダル糸を作る場合
の手法がそのまま適用され、煩雑さはなくなり、製造に
関しては非常に優位な方法であるが、ポリマーを使用し
た場合にはビスコースとの相溶性が非常に悪くビスコー
ス粘度が異常に上昇し、紡糸が困難とること、一方、オ
リゴマーの場合は紡糸時に紡浴への流出が避けられず非
常に歩留まりが悪いばかりでなく、紡糸工程での凝固再
生の不良に起因すると思われるビスカス(繊維状の塊状
物、膠着物)が多発し、該改質レーヨンを安定して製造
することは困難であるという欠点を有している。また、
これら製造工程における欠点を解決すべく、例えば特公
平1−59361公報には、添加剤にポリエチレンイミ
ンを使用した方法が提案されているが、耐光性に劣るた
め、使用用途が限られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、超微粉末化した
コラーゲン繊維(動物性蛋白質繊維)を合成繊維、再生
繊維等に含有させた高吸湿性繊維が提案されているが
(例えば、特開平2−191708号公報、特開平4−
11016号公報、特開平4−11017号公報、
等)、超微粉末化が困難であること、ビスコースへの分
散性が困難なこと、染色むらが生じること、耐光性に劣
ることという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、係る課題
を解決するために鋭意研究した結果、特に羊毛溶液をビ
スコースに添加混合し紡糸したものは、アニオン系染料
に対する染色性が改善されるばかりでなく、染色物の耐
光堅牢度が良好であることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は羊毛を含有した再生セルロ
ース繊維およびその製造方法を提供するものである。
【0007】本発明で使用される羊毛種は、生産地、品
質等特に限定されるものではなく、いずれのものでも使
用できる。羊毛のビスコースへの添加率はセルロース重
量当たり1〜40%が好ましく、特に10〜35%が好
適である。添加率が1%未満であると染料との親和性基
である塩基性窒素原子の絶対量が少なく、目的とするア
ニオン系染料の染着性の改善効果が充分ではなく、また
添加率が40%を越えた場合だと紡糸性及び強伸度など
の糸の物性値の低下をきたして好ましくない。
【0008】羊毛をビスコースに混合させるにはアルカ
リ溶解溶液、あるいは微粉砕した羊毛を適当な溶媒に分
散した溶液として添加混合するなど様々な方法で実施可
能であるが、羊毛の微粉砕が困難であること、微粉砕し
た羊毛はアルカリで膨潤するためビスコース分散が困難
となり紡糸性が悪くなること等から、微粉砕したもので
なく、溶液として添加することが好ましい。このように
して溶解させたビスコースは、ビスコース内に極めて均
一に分散しており、粘度、流動性が良好であり、紡糸す
る際も通常ビスコースとなんら変わりがない条件で紡糸
され、精錬乾燥され得られる。すなわち、通常のビスコ
ースレーヨンフィラメント、ビスコースレーヨンスフ、
さらには羊毛と共存することでトラブルを生じるような
化学反応や物理的変化を引き起こすことのない改質剤を
含むビスコースから得られる再生セルロース繊維等に適
用できる。
【0009】本発明で得られる再生セルロース繊維は、
ビスコース中に改質剤を含有させて得られる繊維に発生
しやすい染色斑、物理的性質斑がほとんど発生しない。
この理由は通常ビスコースに塩基性窒素原子を含む化合
物を添加すると、ビスコースを凝固させる働きがある
が、羊毛は、塩基性窒素原子を含むにもかかわらずビス
コースへの分散性が非常に良好であり、ビスコースに極
めて均一に分散されたまま凝固再生されるためと考えら
れる。本発明の再生セルロース繊維は、羊毛を含有して
いるため、通常の再生セルロース繊維と比較して皺にな
りにくく、保温性に優れるという性質を有する。更に、
染色物の耐光堅牢度が羊毛単体と同等であるため、羊毛
との混合使用した場合でも全く問題ないという、大きな
特徴を有している。
【0010】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。尚、本実施例中の評価方法は以下の通りである。 1.乾強度、乾伸度:JIS L-1069(繊維の引張試験法)
に準ずる。 2.繊維中の羊毛の残存率:羊毛の添加量から求めた理
論窒素量と、ケールダール法による実存窒素量とから計
算により求めた。 3.染料吸収率:試験片の染料吸尽率を示す。あらかじ
め作成した染料浴の、染色前後の染料濃度(染料液の光
線透過率から測定)の変化率から算出した。 4.耐光堅牢度:JIS L-0841(日光に対する染色堅牢度
試験法)
【0011】実施例1 常法によって得られたビスコース(セルロース8.5
%、全アルカリ6.0%、全硫黄2.0%)にあらかじ
め5%アルカリ水溶液に溶解した20%羊毛溶液をセル
ロース重量当たり羊毛量で1%、5%、10%、20
%、40%となるように添加した。羊毛溶液のビスコー
スへの添加、混合法は、紡糸直前のビスコース配管に真
空密閉型の攪拌装置を設置し、ポンプにて定量的に連続
して添加、混合した。このようにして得られた重合物含
有のビスコースは、65μm×8000Hの紡口を使用
し、通常のミューラー浴(硫酸120g/L、硫酸ナト
リウム350g/L、硫酸亜鉛15g/L、紡浴温度4
5℃)にて紡糸された後、通常の精錬工程を経て90℃
×24Hr乾燥され、3dの繊維を得た。得られた繊維
の物理的特性、染色特性及び染色物の耐光堅牢度を表1
に示す。(尚、参考例として、羊毛添加率0%について
も併記した。)
【0012】比較例1 常法によって得られたビスコース(セルロース8.5
%、全アルカリ6.0%、全硫黄2.0%)にポリエチ
レンイミン水溶液(10%)をセルロース当たりポリエ
チレンイミン量で2%となるように添加した。ビスコー
スへの添加混合方法は、実施例1と同様である。得られ
た繊維の物理的特性、染色特性及び染色物の耐光堅牢度
を表1に示す。
【0013】比較例2 常法によって得られたビスコース(セルロース8.5
%、全アルカリ6.0%、全硫黄2.0%)にポリビニ
ルピロリドン水溶液(10%)をセルロース当たりポリ
ビニルピロリドン量で5%となるように添加した。ビス
コースへの添加混合方法は、実施例1と同様である。得
られた繊維の物理的特性、染色特性及び染色物の耐光堅
牢度を表1に示す。
【0014】比較例3 常法によって得られたビスコース(セルロース8.5
%、全アルカリ6.0%、全硫黄2.0%)にポリジエ
チルアクリルアミド水溶液(10%)をセルロース当た
りポリジエチルアクリルアミド量で10%となるように
添加した。ビスコースへの添加混合方法は、実施例1と
同様である。得られた繊維の物理的特性、染色特性及び
染色物の耐光堅牢度を表1に示す。
【0015】比較例4 常法によって得られたビスコース(セルロース8.5
%、全アルカリ6.0%、全硫黄2.0%)に、コラー
ゲン溶液(30%アルカリ溶液)をセルロース当たりコ
ラーゲン量で40%となるように添加した。ビスコース
への添加混合方法は、実施例1と同様である。得られた
繊維の物理的特性、染色特性及び染色物の耐光堅牢度を
表1に示す。
【0016】
【表1】 注: * (%/セルロース) 染料1 Polar Red BL (Ciba Geigy社製) 染料2 Lanaset Red G (Ciba Geigy社製)
【0017】表1からも明らかなように、本発明の再生
セルロース繊維は、通常のビスコースレーヨンに比べ強
伸度等の物理的性質において変わりがなく、酸性染料に
対する染着性が改善されている。また、本発明のレーヨ
ンは、比較例と比較しても改質剤の繊維残留率が非常に
高いだけでなく、耐光堅牢度の向上が顕著である。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明により得られ
た再生セルロース繊維は、通常ビスコース繊維と同様の
紡糸性・強伸度等の物理的性質を持ちながら皺になりに
くく保温性に優れるという性質を有しているばかりでは
なく、アニオン系染料に対する染色性が良好な上染色物
の耐光堅牢度が良好な再生セルロース繊維に改質された
ものであって、その工業的効果は極めて大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスコースに羊毛溶液を添加・混合した
    後、紡糸した、羊毛を含有した染色性に優れた再生セル
    ロース繊維。
  2. 【請求項2】 羊毛の含量が、セルロース重量に対し1
    〜40重量%である請求項1記載の羊毛を含有した染色
    性に優れた再生セルロース繊維。
  3. 【請求項3】 ビスコースを紡糸ノズルより吐出させて
    凝固再生後精錬乾燥する連続紡糸方法によるビスコース
    レーヨン製造工程において、羊毛溶液をビスコースに添
    加・混合した後、紡糸することを特徴とする、羊毛を含
    有した染色性に優れた再生セルロース繊維の製造方法。
JP7812596A 1996-03-07 1996-03-07 染色性に優れた再生セルロース繊維及びその製造方法 Pending JPH09241920A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023120697A1 (ja) 2021-12-24 2023-06-29 株式会社ファーマフーズ 再生セルロース繊維、その製造方法、及びその繊維構造物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023120697A1 (ja) 2021-12-24 2023-06-29 株式会社ファーマフーズ 再生セルロース繊維、その製造方法、及びその繊維構造物

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Effective date: 20040406