JPH09242814A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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Publication number
JPH09242814A
JPH09242814A JP5634496A JP5634496A JPH09242814A JP H09242814 A JPH09242814 A JP H09242814A JP 5634496 A JP5634496 A JP 5634496A JP 5634496 A JP5634496 A JP 5634496A JP H09242814 A JPH09242814 A JP H09242814A
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JP
Japan
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fluid chamber
vibration
main fluid
movable member
leaf spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP5634496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazue Aoki
和重 青木
Tsutomu Hamabe
勉 浜辺
Toshihiko Kakimoto
寿彦 柿本
Takahisa Hiraide
高久 平出
Akihiro Mayama
昭宏 間山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動部材の振動変位量が増大しても、可動部材
を弾性支持している弾性部材の弾性変形量を増大させる
ことによって弾性部材の耐久性を向上させることが可能
な防振支持装置を提供する。 【解決手段】主流体室66の隔壁を形成するように板バ
ネ48が配設されている。そして、この板バネの板中央
部に磁路部材46が一体に固定されている。また、板バ
ネ48の外周縁部4aにはOリング49が当接してい
る。そして、磁路部材46が変位する際には、板バネ4
8及びOリング49がそれぞれ弾性変形する。このよう
に、板バネ48及びOリング49が直列ばねを構成して
いるので、磁路部材46の変位量が増大しても、板バネ
48及びOリング49に永久歪みが発生せず、耐久性が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動体側を支持体側
に防振しつつ支持する防振支持装置に係わり、特に、主
流体室の隔壁の一部を形成する可動部材を、主流体室の
容積を変化させる方向に変位可能に弾性支持している弾
性部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両のパワーユニットを支持する
ために用いられる防振支持装置であるエンジンマウント
には、主として、アイドル振動やこもり音振動及び加速
時騒音振動等に対して良好な防振機能が発揮されること
が要求されるが、これら各種の振動のうち、20〜30
Hz程度の比較的大振幅の振動であるアイドル振動を低減
するために防振支持装置に要求される特性は、高動ばね
定数で且つ高減衰であるのに対し、80〜800Hz程度
の比較的小・中振幅の振動であるこもり音振動・加速時
騒音振動を低減するために防振支持装置に要求される特
性は、低動ばね定数で且つ低減衰である。従って、通常
の弾性体のみからなるエンジンマウントや、従来の液体
封入式のエンジンマウントでは、全ての振動を防振する
ことは困難である。
【0003】そこで、自動車のエンジン等の振動体を能
動的に減衰して支持することが可能な防振支持装置とし
て、例えば特開平5−60168号公報(以下、従来技
術と称する。)に開示した技術が知られている。
【0004】この従来技術の防振支持装置は、自動車の
車体側に支持体を固定し、この支持体の外側上方に所定
の間隔をおいて外殻を配置し、この外殻と前記支持体と
の間に中空円錐状のゴム状弾性体からなる支持弾性体
(公報では、膨張ばねと称している。)を連結し、この
支持弾性体の外側下部を覆うように前記外殻と前記支持
体との間にベローを配設し、前記外殻の上部開口部に環
状の板バネの外周縁部を固着し、この板バネの内周縁部
に磁化可能な略円板状の振動板を固着して支持し、前記
外殻の上部と連結しながらこの振動板の上面に対向する
ように自動車のエンジン側に支承部材を固定し、前記振
動板と対向するように前記支承部材に永久磁石を設ける
とともに、永久磁石の周囲に電磁石からなる磁石体を設
けている。また、前記膨張ばねの上面と前記振動板の下
面との間に密閉した主流体室(公報では、作用室と称し
ている。)を形成し、前記支持弾性体の下面とベローの
上面との間に密閉した副流体室(公報では、調圧室と称
している。)を形成し、これら主流体室及び副流体室に
液体を封入するとともに、主流体室及び副流体室の間
を、前記外殻に穿設した緩衝孔を介して互いに連通した
構造としている。
【0005】この従来技術は、電磁石が発生する電磁力
によって振動板が振動すると、主流体室に容積変動が生
じ、その容積変動が支持弾性体に作用してここに能動的
な支持力が発生するので、振動発生状態に応じて振動板
を適宜振動させて、支持体側に伝達される振動を低減す
るようにしている。また、主流体室は、緩衝孔を介して
副流体室に連通するようになっており、振動体側から入
力される振動によって支持弾性体が変形して主流体室に
容積変動が生じると、主流体室内に封入した液体と副流
体室内に封入した液体とが緩衝孔を介して互いに移動し
合うことにより減衰力が発生するので、受動的な流体封
入式の防振支持装置の作用も得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
防振支持装置は、所定の変位量で振動する可動板が、こ
の可動板の外周縁部と外殻の上部開口部との間に固着さ
れた環状の板バネにより弾性支持されている。しかしな
がら、この板バネの弾性変形量は小さいので、可動板の
振動変位量が増大すると板バネに永久歪みが発生してし
まうおそれがあり、板バネの耐久性の面で問題がある。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
解決すべき課題に着目してなされたものであって、可動
部材の振動変位量が増大しても、可動部材を弾性支持し
ている弾性部材の弾性変形量を増大させることによって
弾性部材の耐久性を向上させることが可能な防振支持装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の防振支持装置は、振動体及び支持体
間に介在する支持弾性体と、この支持弾性体によって画
成された主流体室と、この主流体室にオリフィスを介し
て連通する容積可変の副流体室と、これら主流体室、副
流体室及びオリフィス内に封入された流体と、前記主流
体室の隔壁の一部を形成する可動部材と、この可動部材
を前記主流体室の容積を変化させる方向に変位可能に弾
性支持する弾性部材と、前記可動部材を前記方向に変位
させる変位力を発生するアクチュエータとを備えた防振
支持装置において、前記弾性部材を、前記可動部材を変
位させる方向にそれぞれ弾性変形する少なくとも2個の
直列ばねにより構成した。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の防振支持装置において、前記弾性部材を、板中央部
に前記可動部材を一体に連結した板バネと、この板バネ
の外周縁部に当接した状態で配置され、前記可動部材を
変位させる方向に前記板バネが弾性変形したときに、前
記板バネの変形とともに弾性変形する環状弾性体とで構
成した。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の防振支持装置において、前記環状弾性体をOリング
により構成した。また、請求項4記載の発明は、請求項
2記載の防振支持装置において、前記環状弾性体を、波
形状が周方向に連続して形成され、前記板バネの変形と
ともに前記波形状を変化させながら弾性変形する環状の
バネ部材により構成した。
【0011】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の防振支持装置において、前記弾性部材を、板中央
部のみが互いに連結された2枚の板バネにより構成し、
一方の板バネの外周縁部に前記可動部材を一体に連結す
るとともに、他方の板バネの外周縁部を前記主流体室側
に係合した。
【0012】一方、請求項6記載の発明は、振動体及び
支持体間に介在する支持弾性体と、この支持弾性体によ
って画成された主流体室と、この主流体室にオリフィス
を介して連通する容積可変の副流体室と、これら主流体
室、副流体室及びオリフィス内に封入された流体と、前
記主流体室の隔壁の一部を形成する可動部材と、この可
動部材を前記主流体室の容積を変化させる方向に変位可
能に弾性支持する弾性部材と、前記可動部材を前記方向
に変位させる変位力を発生するアクチュエータとを備え
た防振支持装置において、前記弾性部材を、前記主流体
室側の一部を仕切る外輪部と、この外輪部の内周縁部か
ら前記可動部材の変位方向に延在するじゃばら形状の周
壁を有する筒状変形部と、この筒状変形部の端部を閉塞
し、且つ中央部に前記可動部材を一体に連結した閉塞板
部とを備えた構造とした。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の防振支持装置によると、
可動部材が主流体室の容積を変化する方向に変位する際
には、可動部材は弾性部材によって弾性支持されている
が、本発明では、弾性部材を少なくとも2個の直列ばね
によって構成しているので、弾性部材の弾性変形量が増
大する。このため、可動部材の変位量が増大しても、弾
性部材に永久歪みが発生せず、弾性部材の耐久性を向上
させることができる。
【0014】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、板バネ
と、この板バネの外周縁部に当接する環状弾性体とによ
って直列ばねを構成しているので、装置の簡便化を図る
ことができる。
【0015】また、請求項3記載の発明によると、請求
項2記載の効果を得ることができるとともに、環状弾性
体を構成するOリングは、弾性部材の弾性変形量を増大
させる機能とともに、主流体室側の液密とアクチュエー
タ側の気密とを保持する機能とを同時に備えることがで
きる。
【0016】また、請求項4記載の発明によると、請求
項2記載の効果を得ることができるとともに、環状弾性
体を構成している環状のバネ部材は、波形状が変化する
ことにより弾性変形する簡単な構造としているので、装
置コストの低減化を図ることができる。
【0017】また、請求項5記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、2枚の板
バネの板中央部どうしを互いに連結することによって直
列ばねの弾性部材を構成しているので、装置の簡便化を
図ることができる。
【0018】さらに、請求項6記載の発明によると、弾
性部材の筒状変形部は、可動部材の変位方向に延在する
じゃばら形状の周壁を有して形成されているので、可動
部材の変位量が増大しても、じゃばら形状の周壁の伸縮
変形によって弾性部材の弾性変形量が大きくなる。この
ため、弾性部材に永久歪みが発生せず、弾性部材の耐久
性を向上させることができる。
【0019】また、前記筒状変形部を、アクチュエータ
から離間する方向、即ち主流体室側に向けて延在させる
と、じゃばら形状の周壁の圧縮変形によってバネ定数が
高くなる非線形のばね特性を備えた弾性部材とすること
ができる。これにより、アクチュエータを電磁アクチュ
エータとし、可動部材を磁化可能な金属により形成する
場合には、可動部材が電磁アクチュエータに近接する
と、磁力の増大によって可動部材が電磁アクチュエータ
に引きつけられて変位量が変化するおそれがあるが、前
述したじゃばら形状の周壁の圧縮変形によってバネ定数
を高くした筒状変形部が、電磁アクチュエータの引きつ
けによる可動部材の変位量の変化を防止することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る防振支持装
置を、振動体としてのエンジン側から支持体としての車
体側部材に伝達される振動を能動的に低減する所謂アク
ティブエンジンマウント(以下、単にエンジンマウント
と称する)に適用したものである。そして、図1の符号
20で示すエンジンマウントは、横置に搭載したエンジ
ン22の車体後方側に配設され、その上部がブラケット
24に、下部が車体26に固定された支持体としてのメ
ンバ28に取り付けられている。
【0021】エンジンマウント20の第1実施形態につ
いて、図2から図6を参照して説明する。このエンジン
マウント20は、第2部材としての装置ケース43内
に、主流体室と複数のオリフィス及び副流体室を画成す
る支持弾性体32、内筒34、第1オリフィス構成部材
36、外筒38等のマウント部品を内蔵し、これらマウ
ント部品の下部に、主流体室の隔壁の一部を形成しなが
ら弾性支持された可動部材を主流体室の容積が変化する
方向に変位させるアクチュエータとしての電磁アクチュ
エータ52を内蔵した装置である。
【0022】すなわち、このエンジンマウント20は、
互いに平行に離間した2本の連結ボルト30aを上方に
向けて固定したエンジン側連結部材30を備えている。
このエンジン側連結部材30の下部には、断面逆台形状
の中空筒部30bが固定されている。
【0023】そして、エンジン側連結部材30の上面に
は、2本の連結ボルト30a間を結ぶ線に対して直交す
る方向に、リバウンドストッパ部材31となる所定厚さ
の弾性体が加硫接着により固定されているとともに、こ
のリバウンドストッパゴム31と連続するエンジン側連
結部材30の下面側には、エンジン側連結部材30の下
部側及び中空筒部30bの周囲を覆うように、支持弾性
体32が加硫接着により固定されている。
【0024】この支持弾性体32は、中央部から外周部
に向けて緩やかに下方に傾斜する肉厚の略円筒状の弾性
体であって、その外周面は、軸心が中空筒部30bと同
軸に振動体支持方向(この場合は、上下方向)を向く内
筒34の内周面に加硫接着により結合されている。
【0025】前記内筒34は、上端筒部34aから下方
に向かうに従い徐々に縮径されて傾斜部34bが形成さ
れ、傾斜面34bの下端部から下方に向けて上端筒部3
4aより小径の小径部34cが形成されている。そし
て、この小径部34cの下端部から径方向外方に向けて
環状部34dが形成され、この環状部34dの外周端部
から下方に向けて前記上端筒部34aと同一外周径の下
端筒部34eが形成された部材である。そして、小径部
34cには、軸心に対して互いに対称となる位置に第1
開口孔34f及び第2開口孔34gが形成されている。
そして、内筒34の傾斜部34b、小径部34cの内周
面には、支持弾性体32の下部側から連続する薄膜弾性
体32aが結合しており、この薄膜弾性体32aは、さ
らに環状部34d側及び下端筒部34e側まで延びて、
環状部34d及び下端筒部34eの内周面に結合してい
る。ここで、薄膜弾性体32aの下端部は、肉厚を厚く
した形状とされている。また、第1開口孔34fは、薄
膜弾性体32aに閉塞されて第1ダイアフラム32cを
形成しているが、第2開口孔34gは薄膜弾性体32a
によって閉塞されずに開口している。
【0026】また、支持弾性体32の内部に断面山形状
の空洞部32bが形成されており、この空洞部32bの
下部に位置するように、第1オリフィス構成部材36が
内筒34に内嵌されている。この第1オリフィス構成部
材36は、内筒34の小径部34cより小径に形成され
た最小径筒部36aを備え、その最小径筒部36aの上
下端部に径方向外方に向けて環状部36b、36cが形
成された筒状部材である。上部側の環状部36bは、外
周径が内筒34の小径部34cより僅かに小径となるよ
うに形成されている。また、下部側の環状部36cは、
内筒34の下端筒部34eより小径に形成されていると
ともに、その外周端部から下方に向けて筒状端部36c
1 が形成されている。さらに、最小径筒部36aには、
内筒34に形成した第2開口孔34gと対向する位置
に、第3開口孔36dが形成されている。ここで、肉厚
を厚くした薄膜弾性体32aの下端部は、内筒34の下
端筒部34e及び第1オリフィス構成部材36の筒状端
部36c1 との間で挟み込まれることにより、径方向に
圧縮されながら挟み込まれた部分から下側に僅かに突出
している。
【0027】また、内筒34には外筒38が外嵌されて
おり、傾斜部4b、小径部34c及び環状部34dの外
周面で形成した凹部を外筒38の内周面で囲むことによ
り、周方向に環状空間が画成されている。そして、この
環状空間に、第2オリフィス構成部材40及び第2ダイ
アフラム42が配設されている。
【0028】すなわち、外筒38は、その内周径を内筒
34の外周径と同一寸法とし、また軸方向の長さを内筒
34と同一寸法とした円筒部材であり、その内周面には
弾性体からなる薄肉の液密シール材が接合されている。
そして、この外筒38には、前記凹部の略1/3の部分
を外周側から臨むことが可能となるように、長手方向が
周方向に延びるスリット状の開口部38bが形成されて
いる。
【0029】また、第2ダイアフラム42はゴム状の薄
膜弾性体であり、図5に示すように、開口部38bの開
口縁部の全周に結合して開口部38bを閉塞し、前記凹
部の略1/3の部分に向けて膨出した状態で配設されて
いる。また、第2オリフィス構成部材40は、第2ダイ
アフラム42の配設により小空間となった残りの環状空
間(凹部の略2/3の部分に対応する環状空間)に配設
されており、図5及び図6に示すように、弾性体からな
る隔壁部材40a及び通路形成部材40bとで構成され
ている。
【0030】前記隔壁部材40aは、第2ダイアフラム
42の長手方向の一端部42aに近接する環状空間に、
この環状空間を形成する内筒34及び外筒38の間に嵌
入された状態で配設されており、この隔壁部材40aに
よって通路形成部材40b側から第2ダイヤフラム42
側への流体の流れが遮断されている。また、通路形成部
材40bは、隔壁部材40aに近接する位置から第2ダ
イアフラムの長手方向の他端部42bに近接する位置ま
での環状空間を連続して形成されており、一端開口部4
0b3 が内筒34の第2開口孔34gと連通して周方向
に沿って延在し、他端開口部が隔壁部材40aに向けて
開口する第1通路40b1 と、この第1通路40b1
上部の異なる通路として第1通路40b1 の略2倍の長
さで周方向に延在し、一端開口部が隔壁部材40aに向
けて開口し、他端開口部40b4が第2ダイヤフラム4
2の他端部42bに向けて開口する第2通路40b2
を備えた部材である。そして、この外筒38は、装置ケ
ース43の上部側に内嵌されている。
【0031】前記装置ケース43は、その上端部に内筒
34の外周径より小径の円形開口部を有する上端かしめ
部43aが形成されているとともに、この上端かしめ部
43aと連続するケース本体の形状を、内周径が外筒3
8の外周径と同一寸法で下端開口部まで連続する円筒形
状(下端開口部を図3の破線で示した形状)とした部材
である。そして、支持弾性体32及び内筒34と一体化
された外筒38を、装置ケース43の下端開口部から内
部に嵌め込んでいき、上端かしめ部43aの下面に外筒
38及び内筒34の上端部が当接することにより、それ
らは装置ケース43内の上部に配設される。ここで、図
2及び図5に示すように、装置ケース43の内周面と第
1ダイヤフラム32cとで囲まれた部分に空気室42c
が画成されるが、この空気室42cを臨む位置に空気孔
42dを形成することにより、この空気孔42dを介し
て空気室42cと大気が連通している。
【0032】さらに、装置ケース43内の下部には、電
磁アクチュエータ52等の複数のアクチュエータ部品が
順次配設され、全ての部品を配設した後、装置ケース4
3の下端部を径方向内方に向けて変形することにより、
図2の実線で示すように下端かしめ部43cが形成され
ている。
【0033】すなわち、外筒38の下部には、磁路部材
46と一体化された板バネ48、板バネ48の外周縁部
48aをOリング49を介して保持するバネ装着リング
51、ギャップ保持リング50、電磁アクチュエータ5
2、荷重センサ54及び車体側連結部材56が、装置ケ
ース43の下側開口部から順次配設されている。
【0034】前記バネ装着リング51は、図2に示すよ
うに、外周径寸法を装置ケース43の内周径と同一と
し、内周径を第1オリフィス構成部材36の下部側の環
状部36cより小径の寸法として開口部が内側を向く環
状凹溝51aを形成した断面コ字形状の部材であり、こ
のバネ装着リング51は、その上面が外筒38の下端部
に当接して配設されている。
【0035】また、板バネ48は円板形状の部材であ
り、その中央部48bの下部に鉄等の磁化可能な金属か
らなる磁路部材46が同軸に固定されている。そして、
板バネ48の外周縁部48aは、前記バネ装着リング5
1の環状凹溝51a内に挿入されているとともに、その
外周縁部48aを、環状凹溝51a内に挿入された弾性
体からなるOリング49が下面側から当接して支持して
いる。そして、バネ装着リング51の下部にギャップ保
持リング50が配設されている。ここで、本実施形態で
は、板バネ48及びOリング49が本発明における弾性
部材に対応するとともに、板バネ48の中央部48b及
び磁路部材46によって、本発明における可動部材が構
成される。
【0036】前記ギャップ保持リング50は、磁路部材
46の下面と電磁アクチュエータ52の上面との間に所
定の隙間が設けられるように、軸方向の長さを、板バネ
48の下面から磁路部材46の下面までの軸方向長さに
隙間の寸法を加えた値に設定した環状部材である。
【0037】また、このギャップ保持リング50の下面
に当接して配設された電磁アクチュエータ52は、円筒
形のヨーク52aと、ヨーク52a内の上端面側に軸方
向を上下方向として巻き付けられた励磁コイル52b
と、励磁コイル52bに包囲されている範囲内のヨーク
52aの上面に磁極を上下方向に向けて固定された永久
磁石52cとから構成されている。
【0038】また、電磁アクチュエータ52の下側に
は、互いに離間した2本の車体側取付けボルト56aを
下方に向けて固定した略円板形状の車体側連結部材56
が配設されるが、この車体側連結部材56の上面とヨー
ク52aの下面との間に荷重センサ54が配設されてい
る。
【0039】そして、前述したように装置ケース43の
下端部に下端かしめ部43dを形成すると、車体側連結
部材56の周縁部が外側から覆われた状態で固定され
る。この際、電磁アクチュエータ52が外筒38側に押
し込まれるので、下端筒部34e及び筒状端部36c1
との間で挟みこまれている薄膜弾性体32aの下端部
が、バネ装着リング51の上面によって押圧されて圧縮
状態となる。そして、ギャップ保持リング50の上下面
は、バネ装着リング51の下面及びヨーク52aの上面
に当接するので、磁路部材46の下面と電磁アクチュエ
ータ52の上面との間に所定の隙間が設けられる。
【0040】さらに、図3及び図4に示すように、装置
ケース43の上端かしめ部43aの周方向に離間した位
置に、2つのストッパ金具59bが固定されており、こ
れらストッパ金具59bの上面に、所定厚さの弾性体か
らなるバウンドストッパ部材59aが固定されている。
そして、ブラケット24に連結ボルト30aを介してエ
ンジン側連結部材30を連結すると、前記2つのバウン
ドストッパ部材59aがブラケットの一部に対向するよ
うになっている。
【0041】また、2本の連結ボルト30a間を結ぶ線
に対して直交し、エンジン側連結部材30の上方をアー
チ状に延在するようにリバウンド規制部材60が装置ケ
ース43に固定されており、このリバウンド規制部材6
0は、リバウンドストッパ部材31と対向する規制体6
0aと、規制体60aの両端部から徐々に下がって装置
ケース43の外周に固定された一対のストッパ脚部60
b、60cとで構成されている。
【0042】ところで、本実施形態のエンジンマウント
20は、第1オリフィス構成部材36の外周側及び第1
オリフィス構成部材36の内部が、第3開口孔36dを
介して連通し、第1オリフィス構成部材26の内部及び
第2オリフィス構成部材40の第1通路40b1 が、第
2開口孔34gを介して連通し、第1通路40b1 から
第2ダイヤフラム42が膨出している空間までが、第2
通路40b2 を介して連通している。
【0043】そして、支持弾性体32の空洞部32bと
第1オリフィス構成部材36の上部外周面とで画成され
た部分を主流体室66とすると、この主流体室66から
前述した第2ダイヤフラム42が膨出している空間まで
の連通路内に、油等の流体が封入されている。そして、
前述した第1及び第2オリフィス構成部材36、40及
び第1及び第2ダイアフラム32c、42cによって、
主流体室66の容積が変動する際に流体共振を発生する
3箇所の第1〜第3オリフィス68A、70A、72A
及び第1〜第3副流体室68B、70B、72Bが形成
されている。
【0044】すなわち、第1オリフィス68Aは、図6
に示すように、第1オリフィス構成部材36の最小径筒
部36aと内筒34の小径部34cで囲まれた内部空間
であり、第1副流体室68Bは、第1ダイアフラム32
c近傍の第1オリフィス構成部材36の内部空間として
いる。また、第2オリフィス70Aは、図6及び図7に
示すように、第1通路40b1 から第2通路40b2
通過して第2ダイヤフラム42が内部に膨出している位
置までの空間であり、第2副流体室70Bは、第2ダイ
ヤフラム42が内部に膨出している空間としている。さ
らに、第3オリフィス72Aは、最小径筒部36aの内
周側の空間であり、第3副流体室72Bは、最小径筒部
36aの下端面から板バネ48までの空間としている。
【0045】そして、第1オリフィス68A及び第1副
流体室68Bで構成した流体共振系の特性は、減衰ピー
ク周波数(減衰が最大となる周波数)が、車両停車中に
発生するアイドル振動(20〜30Hz程度)の周波数に
一致するように調整されている。また、第2オリフィス
70A及び第2副流体室70Bで構成した流体共振系の
特性は、減衰ピーク周波数がブレーキング時に発生する
シェイク振動(20Hz以下)の周波数に一致するように
調整されている。さらに、第3オリフィス72A及び第
3副流体室72Bで構成した流体共振系の特性は、減衰
ピーク周波数が、車室内のこもり音振動・加速時騒音振
動(80〜800Hz以上)の周波数に一致するように調
整されている。
【0046】そして、電磁アクチュエータ52の励磁コ
イル52bは、コントローラ74にハーネスを介して接
続されており、図1のブロック図で示すように、コント
ローラ74から供給される駆動電流としての駆動信号y
に応じて所定の電磁力を発生するようになっている。
【0047】コントローラ74は、マイクロコンピュー
タ,必要なインタフェース回路,A/D変換器,D/A
変換器,アンプ等を含んで構成されており、アイドル振
動周波数及びそれ以上の高周波の振動(例えば、こもり
音振動)が入力されている場合には、その振動と同じ周
期の制御振動がエンジンマウント20に発生して、メン
バ28への振動の伝達力が“0”となるように(より具
体的には、エンジン22側の振動によってエンジンマウ
ント20に入力される加振力が、電磁アクチュエータ5
2の電磁力によって得られる制御力で相殺されるよう
に)、駆動信号yを生成し励磁コイル52bに供給する
ようになっている。
【0048】ここで、アイドル振動やこもり音振動は、
例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2
次成分のエンジン振動がエンジンマウント20を介して
メンバ28に伝達されることが主な原因であるから、そ
のエンジン回転2次成分に同期して駆動信号yを生成し
出力すれば、振動伝達率の低減が可能となる。そこで、
本実施形態では、エンジン22のクランク軸の回転に同
期した(例えば、レシプロ4気筒エンジンの場合には、
クランク軸が180度回転する度に一つの)インパルス
信号を生成し基準信号xとして出力するパルス信号生成
器76を設けていて、その基準信号xが、エンジン22
における振動の発生状態を表す信号としてコントローラ
74に供給されている。
【0049】一方、前述したようにエンジンマウント2
0には荷重センサ54が内蔵されており、メンバ28の
振動状況を荷重の形で検出し残留振動信号eとして出力
し、その残留振動信号eが干渉後における振動を表す信
号としてコントローラ74に供給されている。
【0050】そして、コントローラ74は、それら基準
信号x及び残留振動信号eに基づき、逐次更新形の適応
アルゴリズムの一つであるFiltered−X LM
Sアルゴリズムに従って駆動信号yを生成し出力する。
【0051】次に、本実施形態の防振機構の作用を説明
する。エンジン22が始動状態となりエンジンマウント
20に振動が入力されるようになると、コントローラ7
4は、所定の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ5
2に駆動信号yを出力し、エンジンマウント20に振動
を低減し得る能動的な制御力を発生させる。
【0052】すなわち、コントローラ74からエンジン
マウント22の電磁アクチュエータ52に対しては、基
準信号xが入力された時点から所定のサンプリング・ク
ロックの間隔で、適応ディジタルフィルタWのフィルタ
係数が順番に駆動信号yとして供給される。この結果、
励磁コイル52bに駆動信号yに応じた磁力が発生する
が、磁路部材46には既に永久磁石52cによる一定の
磁力を付与されているから、その励磁コイル52bによ
る磁力は、永久磁石52cの磁力を強める又は弱めるよ
うに作用すると考えることができる。つまり、励磁コイ
ル52bに駆動信号yが供給されていない状態では、磁
路部材46は、板バネ48による弾性支持力と、永久磁
石52cの磁力との釣り合った中立の位置に変位するこ
とになる。そして、この中立の状態で励磁コイル52b
に駆動信号yが供給されると、その駆動信号yによって
励磁コイル52bに発生する磁力が永久磁石52cの磁
力と逆方向であれば、磁路部材46は電磁アクチュエー
タ52とのクリアランスが増大する方向に変位する。逆
に、励磁コイル52bに発生する磁力が永久磁石52c
の磁力と同じ方向であれば、磁路部材46は電磁アクチ
ュエータ52とのクリアランスが減少する方向に変位す
る。
【0053】このように、板バネ48は電磁アクチュエ
ータ52が発生する磁力によって上下両方向に変位可能
であり、板バネ48が上下に変位すれば、主流体室66
の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体32
の拡張方向ばねが変形するから、このエンジンマウント
20に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのであ
る。そして、駆動信号yとなる適応ディジタルフィルタ
Wの各フィルタ係数W1は同期式Filtered−X
LMSアルゴリズムに従って逐次更新されるため、あ
る程度の時間が経過して適応ディジタルフィルタWの各
フィルタ係数Wiが最適値に収束した後は、駆動信号y
がエンジンマウント20に供給されることによって、エ
ンジン22からエンジンマウント20を介してメンバ2
8側に伝達されるアイドル振動やこもり音振動が低減さ
れるようになる。
【0054】ここで、エンジン22側からエンジンマウ
ント20に入力される振動の周波数が、ブレーキング時
のシェイク振動周波数の近傍であれば、本実施形態で
は、主流体室66を第2オリフィス70Aを介して第2
副流体室70Bに連通させており、しかもその流体共振
系の共振周波数をシェイク振動周波数に一致させている
ため、主流体室66の容積が変動すると第2オリフィス
70Aを通じて主流体室66及び第2副流体室70B間
に流体移動による流体共振が発生する。その結果、シェ
イク振動に対して高減衰力を与えることができ、良好な
防振効果を得ることができる。
【0055】また、エンジン22側からエンジンマウン
ト20に入力される振動の周波数が、車両停車中のアイ
ドル振動周波数の近傍となると、その周波数で主流体室
66に容積変化が生じても第2オリフィス70A内の流
体はそのアイドル振動周波数に追従できずスティック状
態となるため、第2オリフィス70Aを介した主流体室
66及び第2副流体室70B間での流体の移動は生じな
い。したがって、主流体室66内の容積変動は、第1オ
リフィス68Aを介して第1副流体室68Bに伝達され
るが、この流体共振系の共振周波数はアイドル振動周波
数に一致させているので、主流体室66の容積がその周
波数で周期的に変化しても第1オリフィス68A内の流
体はスティック状態とならず、主流体室66内の圧力変
化が直接作用する第1オリフィス68Aを介して主流体
室66及び第1副流体室68B間で流体の移動が生じ
る。これにより、第1オリフィス68Aを通じて主流体
室66及び第2副流体室68B間で流体共振が発生する
ので、同一の電磁アクチュエータ52によってより大き
な制御力を発生することができる。特にエンジン22側
で発生する振動の振幅が大きいアイドル振動に対して大
きな振幅の制御振動を重畳させることができ、良好な防
振効果を得ることができるのである。
【0056】さらに、エンジン22側からエンジンマウ
ント20に入力される振動の周波数が、こもり音振動や
加速時騒音振動の周波数の近傍になると、その周波数で
主流体室66に容積変化が生じても第1オリフィス68
A内の流体はそのこもり音振動周波数に追従できずステ
ィック状態となるため、第1オリフィス68Aを介した
主流体室66及び第2副流体室68B間での流体の移動
は生じない。したがって、主流体室66内の容積変動
は、第3オリフィス72Aを介して第3副流体室72B
に伝達されるが、この流体共振系の共振周波数はこもり
音振動・加速時騒音振動の周波数に一致させているの
で、主流体室66の容積がその周波数で周期的に変化し
ても第3オリフィス72A内の流体はスティック状態と
ならず、主流体室66の容積が変動すると第3オリフィ
ス72Aを通じて主流体室66及び第3副流体室72B
間で流体共振が発生し、同一の電磁アクチュエータ52
によって、より大きな制御力を発生することができる。
【0057】ここで、励磁コイル52bに発生する磁力
及び永久磁石52cの磁力によって電磁アクチュエータ
52とのクリアランスが増大又は減少する方向に磁路部
材46が変位すると、板バネ48が弾性変形するととも
に、板バネ48より上部の液室側の液密及び電磁アクチ
ュエータ52側の気密を保持しているOリング49も弾
性変形する。このように、本実施形態では、板バネ48
及びOリング49が直列ばねを構成し、弾性変形量を増
大させながら磁路部材46を弾性支持する構造としてい
る。このため、磁路部材46の変位量が増大しても、弾
性変形量を増大させた直列ばね(板バネ48及びOリン
グ49)には永久歪みが発生することがなく、板バネ4
8及びOリング49の耐久性を向上させることができ
る。
【0058】また、板バネ48の外周縁部48bに当接
したOリング49は、板バネ48より上部の液室側の液
密及び電磁アクチュエータ52側の気密を保持する機能
と、弾性変形量を増大させて磁路部材46を弾性支持す
る機能の2つの機能を備えるので、装置コストの低減化
を図ることができる。
【0059】次に、図7及び図8に示すものは、第2実
施形態のエンジンマウント20を示すものである。図1
から図6に示した第1実施形態と同様の構成部分には、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】本実施形態のエンジンマウント20は、環
状凹溝51aの上面に形成したリング溝内に、板バネ4
8の外周縁部48aの上面に当接するシールリング51
bが装着されている。また、環状凹溝51a内には、板
バネ48の外周縁部48aの下面と当接するリングバネ
80が配設されている。このリングバネ80は、図8に
示すように、周方向に同形状の波形が連続して形成され
たバネ部材である。
【0061】ここで、本実施形態では、板バネ48及び
リングバネ80が本発明における弾性部材に対応すると
ともに、板バネ48の中央部48a及び磁路部材46に
よって本発明における可動部材が構成される。
【0062】上記構成のエンジンマウント20による
と、励磁コイル52bに発生する磁力及び永久磁石52
cの磁力によって磁路部材46が電磁アクチュエータ5
2とのクリアランスが増大又は減少する方向に変位する
と、板バネ48が弾性変形するとともに、板バネ48の
外周縁部48aの下面に当接しているリングバネ80
も、波形状を変化させながら弾性変形する。これによ
り、本実施形態では、板バネ48及びリングバネ80が
直列ばねを構成し、弾性変形量を増大させながら磁路部
材46を弾性支持する構造としている。このため、弾性
変形量を増大させた直列ばね(板バネ48及びリングバ
ネ80)には永久歪みが発生することがなく、板バネ4
8及びリングバネ80の耐久性を向上させることができ
る。そして、板バネ48の外周縁部48bにリングバネ
80を当接させるだけの簡単な構造によって従来の課題
を解決することが可能となるので、装置コストの低減を
図ることができる。
【0063】次に、図9に示すものは、第3実施形態の
エンジンマウント20を示すものである。本実施形態の
エンジンマウント20は、外観皿状のバネ部材として形
成され、互いの外周縁部82b、84bが主流体66側
と電磁アクチュエータ52側に離間するように底部82
c、84cどうしを一体に連結した2枚の第1板バネ8
2、第2板バネ84と、主流体室66側に位置した第1
板バネ82の外周縁部82bを摺動自在に係合する板バ
ネ係合部材86と、電磁アクチュエータ52側に位置し
た第2板バネ84の外周縁部84bと液密に一体化さ
れ、永久磁石52cとの間に所定のクリアランスを設け
て配設された磁路部材88と、磁路部材88の外周縁部
及びギャップ保持リング50の間の空間を閉塞するシー
ル部材90とを備えている。ここで、シール部材90の
上部まで流体が封入されているが、このシール部材90
によって電磁アクチュエータ52側の気密と主流体室6
6側の液密が確保されている。そして、本実施形態で
は、第1板バネ82及び第2板バネ84が本発明におけ
る弾性部材に対応するとともに、第2板バネ84及び磁
路部材88によって本発明における可動部材が構成され
る。
【0064】上記構成のエンジンマウント20による
と、励磁コイル52bに発生する磁力及び永久磁石52
cの磁力によって磁路部材88が電磁アクチュエータ5
2とのクリアランスが増大又は減少する方向に変位する
と、第2板バネ84が軸方向に弾性変形するとともに、
この第2板バネ82と連結している第1板バネ82も軸
方向に弾性変形する。この第1板バネ82が弾性変形す
る際には、その外周縁部82bは板バネ係合部材86内
部で摺動する。
【0065】これにより、本実施形態では、第1板バネ
82及び第2板バネ84が直列ばねを構成し、弾性変形
量を増大させながら磁路部材88を弾性支持する構造と
しているので、上述した他の実施形態と同様に、第1及
び第2板バネ82、84に永久歪みが発生するおそれが
なく、第1及び第2板バネ82、84の耐久性を向上さ
せることができる。
【0066】次に、図10に示すものは、第4実施形態
のエンジンマウント20を示すものである。本実施形態
のエンジンマウント20は、弾性変形量が大きな弾性バ
ネ92に磁路部材94が一体に固定されている。
【0067】すなわち、弾性バネ92は、外周径寸法を
装置ケース43の内周径と同一とした外輪部92aと、
この外輪部92aの内周縁部から電磁アクチュエータ5
2側に延在するじゃばら形状の周壁を有する筒状変形部
92bと、この筒状変形部92bの端部を閉塞する閉塞
板部92cとを備えた部材である。そして、閉塞板部9
2cには、永久磁石52cとの間に所定のクリアランス
を設けて磁路部材94が固定されている。ここで、外輪
部92aの外周縁部92a1 は、Oリング98aを装着
したシールリング98の下面とギャップ保持リング96
の上面との間で挟持されている。そして、本実施形態で
は、じゃばら形状の周壁を有する筒状変形部92aが本
発明における弾性部材に対応するとともに、閉塞板部9
2c及び磁路部材94によって本発明における可動部材
が構成される。
【0068】上記構成のエンジンマウント20による
と、励磁コイル52bに発生する磁力及び永久磁石52
cの磁力によって磁路部材94が電磁アクチュエータ5
2とのクリアランスが増大又は減少する方向に変位する
と、じゃばら形状の筒状変形部92bが弾性変形する。
この際、筒状変形部92bを形成している波92b1
92b2 の伸縮変形により弾性変形量が大きいので、磁
路部材94の変位量が増大しても筒状変形部92bに永
久歪みが発生することがなく、弾性バネ92の耐久性を
向上させることができる。
【0069】さらに、図11に示すものは、図10に示
した第4実施形態の変形例である。本実施形態のエンジ
ンマウント20は、弾性バネ92の筒状変形部92bを
主流体室66側に延在させて配置するとともに、閉塞板
部92cに、永久磁石52cとの間に所定のクリアラン
スを設けて磁路部材94を固定した構造としている。
【0070】上記構成のエンジンマウント20による
と、励磁コイル52bに発生する磁力及び永久磁石52
cの磁力によって磁路部材94が電磁アクチュエータ5
2とのクリアランスが増大又は減少する方向に変位する
と、じゃばら形状の筒状変形部92bが変形量を増大し
て弾性変形するので、筒状変形部92bに永久歪みが発
生することがない。また、本実施形態では、磁路部材9
4が電磁アクチュエータ52とのクリアランスが減少す
る方向に変位すると、磁路部材94の近接による永久磁
石52cの磁力の増大によってクリアランスがさらに減
少するおそれがある。ところが、本実施形態では、筒状
変形部92bを形成している波92b1 、92b2 が圧
縮変形するとバネ定数が高くなる非線形のばね特性を備
えているので、バネ定数を高くした筒状変形部92bに
よって永久磁石52cの磁力が増大しても磁路部材94
の変位量の変化を防止し、磁路部材94を最適位置に設
定することができる。
【0071】なお、上述した各実施形態では、本発明に
係る防振支持装置を、エンジン22を支持するエンジン
マウント20に適用した場合を示しているが、本発明に
係る防振支持装置の適用対象はエンジンマウント20に
限定されるものではなく、例えば振動を伴う工作機械の
防振支持装置等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振支持装置の配置状態を示す全
体構成図である。
【図2】第1実施形態の防振支持装置の軸方向に沿った
断面を示す図である。
【図3】防振支持装置を平面視で示した図である。
【図4】防振支持装置を側面視で示した図である。
【図5】防振支持装置を軸方向に直交する方向に切断し
た状態の断面を示す図である。
【図6】防振支持装置の構成部材である第2オリフィス
構成部材の要部を示した斜視図である。
【図7】第2実施形態の防振支持装置の軸方向に沿った
断面を示す図である。
【図8】第2実施形態の弾性部材を構成している板バネ
と、周方向に波形状が連続する環状のばね部材とを示し
た図である。
【図9】第3実施形態の防振支持装置の軸方向に沿った
断面を示す図である。
【図10】第4実施形態の防振支持装置の軸方向に沿っ
た断面を示す図である。
【図11】第4実施形態の防振支持装置の変形例として
軸方向に沿った断面を示す図である。
【符号の説明】
20 エンジンマウント(防振支持装置) 22 エンジン(振動体) 28 メンバ(支持体) 32 支持弾性体 46、88、94 磁路部材 48 板バネ 48a 板バネの外周縁部 48b 板バネの板中央部 49 Oリング 52 電磁アクチュエータ(アクチュエータ) 66 主流体室 68A 第1オリフィス 68B 第1副流体室 70A 第2オリフィス 70B 第2副流体室 72A 第3オリフィス 72B 第3副流体室 80 リングバネ 82 第1板バネ 82c 第1板バネの板中央部 84 第2板バネ 84c 第2板バネの板中央部 92 弾性バネ 92a 外輪部 92b 筒状変形部 92c 閉塞板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平出 高久 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 間山 昭宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体及び支持体間に介在する支持弾性
    体と、この支持弾性体によって画成された主流体室と、
    この主流体室にオリフィスを介して連通する容積可変の
    副流体室と、これら主流体室、副流体室及びオリフィス
    内に封入された流体と、前記主流体室の隔壁の一部を形
    成する可動部材と、この可動部材を前記主流体室の容積
    を変化させる方向に変位可能に弾性支持する弾性部材
    と、前記可動部材を前記方向に変位させる変位力を発生
    するアクチュエータと、を備えた防振支持装置におい
    て、 前記弾性部材を、前記可動部材を変位させる方向にそれ
    ぞれ弾性変形する少なくとも2個の直列ばねにより構成
    したことを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材を、板中央部に前記可動部
    材を一体に連結した板バネと、この板バネの外周縁部に
    当接した状態で配置され、前記可動部材を変位させる方
    向に前記板バネが弾性変形したときに、前記板バネの変
    形とともに弾性変形する環状弾性体とで構成したことを
    特徴とする請求項1記載の防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記環状弾性体を、Oリングにより構成
    したことを特徴とする請求項2記載の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 前記環状弾性体を、波形状が周方向に連
    続して形成され、前記板バネの変形とともに前記波形状
    を変化させながら弾性変形する環状のバネ部材により構
    成したことを特徴とする請求項2記載の防振支持装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材を、板中央部のみが互いに
    連結された2枚の板バネにより構成し、一方の板バネの
    外周縁部に前記可動部材を一体に連結するとともに、他
    方の板バネの外周縁部を前記主流体室側に係合したこと
    を特徴とする請求項1記載の防振支持装置。
  6. 【請求項6】 振動体及び支持体間に介在する支持弾性
    体と、この支持弾性体によって画成された主流体室と、
    この主流体室にオリフィスを介して連通する容積可変の
    副流体室と、これら主流体室、副流体室及びオリフィス
    内に封入された流体と、前記主流体室の隔壁の一部を形
    成する可動部材と、この可動部材を前記主流体室の容積
    を変化させる方向に変位可能に弾性支持する弾性部材
    と、前記可動部材を前記方向に変位させる変位力を発生
    するアクチュエータと、を備えた防振支持装置におい
    て、 前記弾性部材を、前記主流体室側の一部を仕切る外輪部
    と、この外輪部の内周縁部から前記可動部材の変位方向
    に延在するじゃばら形状の周壁を有する筒状変形部と、
    この筒状変形部の端部を閉塞し、且つ中央部に前記可動
    部材を一体に連結した閉塞板部とを備えた構造としたこ
    とを特徴とする防振支持装置。
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