JP3409684B2 - 防振支持装置 - Google Patents
防振支持装置Info
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- JP3409684B2 JP3409684B2 JP6858098A JP6858098A JP3409684B2 JP 3409684 B2 JP3409684 B2 JP 3409684B2 JP 6858098 A JP6858098 A JP 6858098A JP 6858098 A JP6858098 A JP 6858098A JP 3409684 B2 JP3409684 B2 JP 3409684B2
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Description
ンジン等の振動体を車体等の支持体に防振しつつ支持す
る装置に係り、可動部材の変位量が空気バネに影響され
ない構造とした防振支持装置に関する。
平9−273585号公報に記載された防振支持装置が
ある。
5を用いて説明すると、この防振支持装置1は、例えば
エンジン等の振動体側に固定される平板状の固定部材2
を有し、この固定部材2の上面にはエンジンへの取り付
け用のボルト2aが一体に設けられていて、この固定部
材2の裏面には、支持弾性体3の上面中央部が加硫接着
されている。
も上方に盛り上がった肉厚円形状のゴム状弾性体であ
り、その外周面は、オリフィス構成部材4の上端部内周
面に加硫接着されている。オリフィス構成部材4は、円
環状のシールリング5、円環状のギャップ保持リング
6、円筒状のスペーサ7及び電磁アクチュエータ8とと
もに、円筒状の装置ケース9の内部に配設されている。
電磁アクチュエータ8の下部には、振動低減制御に必要
な残留振動を検出する荷重センサ10が配設されてお
り、この荷重センサ10を下側から覆うように下蓋11
が配設されている。そして、装置ケース9の下端部を下
蓋11の外周に向けてかしめ固定することにより、各部
品が装置ケース9に内蔵されている。
筒形の鉄製のヨーク8aと、このヨーク8aの上面に軸
を上下に向けて固定した環状の励磁コイル8bと、ヨー
ク8aの上面中央部に極を上下に向けて固定した永久磁
石8cとから構成されている。ヨーク8aは、円環状の
上部ヨーク部材8a1 と、中央部に永久磁石8cを固定
した中実円筒部を有する下部ヨーク部材8a2 との2分
構造となっており、これらの外周面に環状の凹部8a3
が形成されている。
ダイアフラム12を一体に固定した部材であり、ヨーク
8aの凹部8a3内にダイアフラム12が入り込むこと
により、ヨーク8aの凹部8a 3 を形成している面との
間にダイアフラム室(以下、アクチュエータ側ダイアフ
ラム室と称する。)15が形成されている。そして、装
置ケース9及びスペーサ7に空気孔を形成したことで、
ダイアフラム12の外周面が大気に接触している。
グ6は、円盤形状の板ばね13の外周を挟み込んで支持
しており、この板ばね13の中央下部には、鉄などの磁
化可能な金属からなる可動部材14が固定され、この可
動部材14と永久磁石8cとの間に所定間隔のギャップ
が設けられている。さらに、板ばね13の上面と、支持
弾性体3の下面と、オリフィス構成部材4の内周面とで
流体室15が形成されていて、その流体室16内に流体
が封入されている。
ば、図示しないコントローラから供給される駆動信号に
よって電磁アクチュエータ8が発生する電磁力が変化
し、可動部材14が上下方向に変位して流体室16の容
積が変化し、その容積変化が支持弾性体3の拡張方向ば
ねに作用するから、固定部材2及び装置ケース9間には
能動的な支持力が発生する。そこで、電磁アクチュエー
タ8に供給する駆動信号を適応アルゴリズム等に従って
適切に生成することにより、固定部材2側から外筒装置
ケース9側に伝達される振動を支持力によって相殺又は
低減することができるから、支持体側の振動レベルを低
減することができるのである。
間に空気室(図5の符号S1で示す空間)が形成されて
いるが、この空気室S1内の空気は、空気温度や気圧に
応じた体積変動によりバネ定数が変化する空気バネとし
て作用するため、空気温度や気圧の変化とともに可動部
材14の変位量が変化するおそれがある。しかし、上記
構成によると、空気室S1は、励磁コイル8bの周囲の
空気通路、上部ヨーク部材8a1及び下部ヨーク部材8
a2間の空気通路を介してダイアフラム12のアクチュ
エータ側ダイアフラム室15と連通している。そして、
ダイアフラム12の外周面は、装置ケース9及びスペー
サ7に形成した空気孔により大気と接触しているので、
空気温度や気圧が変化しても空気室S1内の空気のバネ
定数が常に一定となって可動部材14の変位量が一定と
なるので、安定した制御特性を得ることができる。
クチュエータ8は、図6に示すように、下部ヨーク部材
8a2 上に励磁コイル8bを載せ、次いで、下部ヨーク
部材8a2 を囲むようにスペーサ7を外嵌し、次いで、
下部ヨーク部材8a2 の上部に位置するようにスペーサ
7の上部に上部ヨーク部材8a3 を内嵌するといった手
順で組み立てられている。これは、内周面にダイアフラ
ム12を固定した円筒状のスペーサ7を使用しているの
で、上部及び下部ヨーク部材8a1 、8a2 を一体化す
る前に、環状の凹部8a3 が形成される位置にダイアフ
ラム12を配設しなければならないからである。しか
し、この構造の電磁アクチュエータ8を備えた防振支持
装置1は、組み立て部品点数が多くなり、それに伴って
組み立て工程数も増えてしまうので、組み立て完了まで
多くの時間を費やさなければならない。
cに対向している可動部材14は、電磁アクチュエータ
8と同軸(電磁アクチュエータ8と可動部材14が軸心
P0で一致する位置)に対向していないと、励磁コイル
8bの電磁力が同一半径の周方向に作用せず、電磁アク
チュエータ8に対して水平状態を保持せずに上下方向に
ストロークしてしまうので、防振制御特性にバラツキが
生じるおそれがある。そのため、製造した防振支持装置
の全てに防振制御特性のバラツキが生じないように、可
動部材14を支持しているシールリング5、ギャップ保
持リング6及び板ばね13を、可動部材14が軸心P0
と一致するように微調整を繰り返し行いながら装置ケー
ス9内に込まなければならない。このように、従来の防
振支持装置1は、組み立て効率の面で問題がある。
置が有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、組み立て効率を大幅に改善しながら高精度の防振支
持特性を得ることができる防振支持装置を提供すること
を目的としている。
に、請求項1に係る発明は、振動体及び支持体間に介在
する支持弾性体と、この支持弾性体に連設された装置ケ
ースと、前記支持弾性体内に画成され内部に流体が封入
された流体室と、この流体室の容積を変化させる方向に
変位する可動部材と、前記装置ケース内に配設され駆動
信号に応じて前記可動部材を変位させる力を発生する電
磁アクチュエータとを備え、前記電磁アクチュエータ
に、内部空間にダイアフラム室を設け、外面に大気が接
触するダイアフラムを配置し、前記ダイアフラム室と前
記可動部材が変位する位置の内部空間とを連通する空気
通路を設けている防振支持装置において、前記電磁アク
チュエータは、中実円筒形状をなすヨークの一方の端面
に前記可動部材を引きつける永久磁石と、この永久磁石
に対して正逆方向に電磁力が発生する励磁コイルとを配
設し、前記ヨークの側周面に環状の凹部を形成し、当該
凹部と前記空気通路とが連通する構造としているととも
に、前記ヨークの側周面の径寸法と同一内径寸法に設定
した第1筒体及び第2筒体と、これら筒体の軸方向端部
間に固着した筒状のダイアフラムとからなるスペーサ
を、前記ダイアフラムを外側に膨出させた状態で前記電
磁アクチュエータの側周面に外嵌し、これにより、前記
第1筒体を前記凹部より前記一方の端面側に配設し、前
記第2筒体を前記凹部を挟んで前記第1筒体の逆側に配
設して前記ダイアフラムを前記凹部に対向させ、さら
に、前記ダイアフラムを前記凹部内で膨出させることに
より前記ヨークの側周面側に前記ダイアフラム室を形成
した。
載の防振支持装置において、前記第1筒体を、前記ヨー
クの一方の端面から突出するように前記電磁アクチュエ
ータの側周面に外嵌する一方、板ばねを介して前記可動
部材を弾性支持している円筒形状の支持リングと、前記
流体室から前記電磁アクチュエータ側への流体の漏洩を
防止するシール部材を固定している円筒形状のシールリ
ングとの両者の外径寸法を前記第1筒体の内径寸法と同
一に設定し、これら支持リング及びシールリングを前記
第1筒体に内嵌した。
記載の防振支持装置において、前記可動部材が前記ヨー
クの一方の端面に対して所定のギャップを設けて対向す
るように前記端面に当接して配設される円筒形状のギャ
ップ保持部材の外径寸法を、前記第1筒体の内径寸法と
同一に設定し、このギャップ保持部材を前記第1筒体に
内嵌した。
面の径寸法と同一内径寸法に設定した第1筒体及び第2
筒体と、これら筒体の軸方向端部間に固着した筒状のダ
イアフラムとからなるスペーサを、前記ダイアフラムを
外側に膨出させた状態で電磁アクチュエータの側周面に
外嵌し、第1筒体を、ヨークの側周面に形成した凹部よ
り一方の端面側に配設し、第2筒体を凹部を挟んで第1
筒体の逆側に配設して前記ダイアフラムを前記凹部に対
向させ、さらに、前記ダイアフラムを前記凹部内で膨出
させるだけの簡単な組み込みよりダイアフラム室を形成
することができるので、分解した部品から電磁アクチュ
エータ及びスペーサを一体化する従来装置と比較して、
組み立て部品点数を低減し、それに伴い組み立て工程数
も減少させることができる。したがって、本発明は、防
振支持装置の組み立てを短時間でで完了することができ
る。
を、ヨークの一方の端面から突出するように電磁アクチ
ュエータの側周面に外嵌する一方、支持リングとシール
リングとを前記第1筒体に内嵌するだけで、これら支持
リング及びシールリングを電磁アクチュエータと同軸に
配設することができるので、可動部材の位置合わせ調整
が不要となる。したがって、位置合わせ等の微調整作業
が減少するので、従来の防振支持装置と比較して組み立
て効率を向上させることができる。
ャップ保持リングも、第1筒体内に内嵌するだけで電磁
アクチュエータと同軸に配設されるので、ヨーク側に配
設した永久磁石と可動部材との間のギャップを高精度に
設定することができる。
に基づいて説明する。図1は本発明に係る防振支持装置
の一実施形態である能動型振動制御装置を適用した車両
の概略側面図である。
体)17が駆動信号に応じた能動的な支持力を発生可能
な防振支持装置(能動型エンジンマウント)20を介し
て、サスペンションメンバ等から構成される車体(支持
体)18に支持されている。なお、実際には、エンジン
17及び車体18間には、防振支持装置20の他にエン
ジン17及び車体18間の相対変位に応じた受動的な支
持力を発生する複数のエンジンマウントも介在してい
る。受動的なエンジンマウントとしては、例えばゴム状
の弾性体で荷重を支持する通常のエンジンマウントや、
ゴム状の弾性体内部に減衰力発生可能に流体を封入して
なる公知の流体封入式のマウントインシュレータ等が適
用できる。
0の具体的な構成を示すものである、装置ケース43に
外筒34、オリフィス構成部材36、内筒37、支持弾
性体32等のマウント部品を内蔵し、これらマウント部
品の下部に、流体室84の隔壁の一部を形成しながら弾
性支持された可動部材78を流体室84の容積が変化す
る方向に変位させる電磁アクチュエータ52と、車体メ
ンバ28の振動状況を検出する荷重センサ64とを内蔵
している。
は、連結ボルト30aを上方に向けて固定したエンジン
側連結部材30を備えている。このエンジン側連結部材
30の下部には、断面逆台形状の中空筒体30bが固定
されている。
は、エンジン側連結部材30の下部側及び中空筒体30
bの周囲を覆うように、支持弾性体32が加硫接着によ
り固定されている。この支持弾性体32は、中央部から
外周部に向けて緩やかに下方に傾斜する厚肉の略円筒状
の弾性体であって、内面に断面山形状の空洞部32aが
形成されている。そして、薄肉形状とした支持弾性体3
2の下端部は、軸心(以下、マウント軸と称する)P1
が中空筒体30bと同軸に振動体支持方向(この場合
は、上下方向)を向くオリフィス構成部材36の内周面
に加硫接着により結合している。
した上端筒部36a及び下端筒部36bの間に小径筒部
36cを連続して形成した部材であり、外周に環状凹部
を設けている。また、図示しないが、小径筒部36cに
は開口部が形成されており、この開口部を介してオリフ
ィス構成部材36の内側及び外側が連通している。
4が嵌合しており、この外筒34は内周径をオリフィス
構成部材36の上端筒部36a及び下端筒部36bの外
周径と同一寸法とし、軸方向の長さをオリフィス構成部
材36と同一寸法に設定した円筒部材である。また、こ
の外筒34には開口部34aが形成されており、この開
口部34aの開口縁部にゴム製の薄膜弾性体からなるダ
イアフラム42の外周が結合して開口部34aを閉塞し
つつ、外筒34の内側に向けて膨出している。
を囲むようにオリフィス構成部材36に外嵌すると、外
筒34及びオリフィス構成部材36間の周方向に環状空
間が画成され、その環状空間にダイアフラム42が膨出
した状態で配設される。
いる内筒37は、オリフィス構成部材36の小径筒部3
6cより小径に形成した最小径筒部37aを備え、その
最小径筒部37aの上下端部に径方向外方に向けて環状
部37b、37cが形成されている。上部側の環状部3
7bは、外周径がオリフィス構成部材36の小径筒部3
6cより僅かに小径に形成され、下部側の環状部36c
は、オリフィス構成部材36の下端筒部36bより小径
に形成されているとともに、最小径筒部37aに第2開
口部37dが形成されている。
36aの外周径より小径の円形開口部を有する上端かし
め部43cが形成されているとともに、この上端かしめ
部43cと連続するケース本体の形状を、内周径が外筒
34の外周径と同一寸法で下端開口部まで連続する円筒
形状(下端開口部を図2の破線で示した形状)とした部
材であり、全てのマウント部品の組み込みが完了した後
に下端開口部を径方向内方に向けてかしめていくことに
より、図2の実線で示すかしめ部が形成される。
材36、内筒37及びダイアフラム42を一体化した外
筒34を装置ケース43の下端開口部から内部に嵌め込
んでいき、上端かしめ部43cの下面に外筒34及びオ
リフィス構成部材36の上端部を当接させると、それら
が装置ケース43内の上部に配設される。この際、装置
ケース43の内周面とダイヤフラム42とで囲まれた部
分に空気室42cが画成されるが、この空気室42cを
臨む位置に空気孔43aが形成されており、この空気孔
43aを介して空気室42cと大気が連通している。
ーサ70が嵌め込まれており、このスペーサ70内の上
部に可動部材78が配置されているとともに、スペーサ
70内の下部に電磁アクチュエータ52が配置されてい
る。
円筒状の上部筒体(第1筒体)70aと、円筒状の下部
筒体(第2筒体)70bと、これら筒体の上下端部間に
加硫接着したゴム製の薄膜弾性体からなる略円筒状のダ
イアフラム70cとで構成されている。
形のヨーク52aと、ヨーク52aの上端面側に配設し
た円環状の励磁コイル52bと、ヨーク52aの上面中
央部に磁極を上下方向に向けて固定した永久磁石52c
とで構成されている。
ように、円環状の第1ヨーク部材53aと、中央円筒部
に永久磁石52cを固定した第2ヨーク部材53bとで
構成されており、これら第1及び第2ヨーク部材53
a、53bの側周面には環状の凹部52dが周方向に連
続して形成されているとともに、これらの間の環状空間
に、ボビン53cで被覆された励磁コイル52bが配設
されている。
0bは、凹部52dと連続する第2ヨーク部材53bの
外周に形成した環状の段差部53b1 に外嵌し、第2ヨ
ーク部材53bと同軸に(下部筒体70bの軸心と第2
ヨーク部材53bの軸心とが軸心P1 で一致するよう
に)配設されている。また、スペーサ70の上部筒体7
0aは、第1ヨーク部材53aの外周に外嵌し、第1ヨ
ーク部材53aと同軸に(上部筒体70aの軸心と第1
ヨーク部材53aの軸心とが軸心P1 で一致するよう
に)配設されている。ここで、上部筒体70aは、下端
部のみが第1ヨーク部材53aの外周に外嵌しており、
その上端側は、ヨーク52aから上方に突出した状態で
配設されている。
間のダイアフラム70cは、凹部52dに向かって膨出
しており、装置ケース43の内周面とダイヤフラム70
cとで囲まれた部分にアクチュエータ側ダイアフラム室
70dが画成される。なお、装置ケース43には、アク
チュエータ側ダイアフラム室70dを臨む位置に空気孔
43bが形成されており、アクチュエータ側ダイアフラ
ム室70dを画成していないダイアフラム70cの外周
面が、空気孔43bを介して大気と接触している。
と、車体側連結ボルト60を備えた蓋部材62との間に
は、振動低減制御に必要な残留振動を検出るために、加
重センサ64が介装されている。荷重センサ64として
は、圧電素子,磁歪素子,歪ゲージ等が適用可能であ
り、このセンサの検出結果は、図1に示すように、残留
振動信号eとしてコントローラ25に供給されるように
なっている。
には、シール部材固定用のシールリング72と、後述す
る板ばね82の外周部を下側から自由端支持する支持リ
ング74と、電磁アクチュエータ52の永久磁石52c
及び可動部材78間のギャップHを設定するギャップ保
持リング76とが配置されている。これらシールリング
72、支持リング74及びギャップ保持リング76の外
周径は、前述したスペーサ70の上部筒体70aの内周
径と同一寸法に設定されており、ヨーク52aから上方
に突出している上部筒体70a内にシールリング72、
支持リング74及びギャップ保持リング76の全てが内
嵌されている。そして、これらシールリング72、支持
リング74及びギャップ保持リング76の内側には、上
下方向に変位可能となるように可動部材78が配置され
ている。
成部材78Aと、この隔壁形成部材78Aより大径円盤
状に形成した磁路形成部材78Bとで構成した部材であ
って、電磁アクチュエータ52に対して遠い方に位置す
る隔壁形成部材78Aの軸心にボルト孔80aを形成
し、電磁アクチュエータ52に近い磁路形成部材78B
を貫通した可動部材用ボルト80がボルト孔80aに螺
合することにより、隔壁形成部材78A及び磁路形成部
材78Bを一体に連結した構造となっている。
B間には、リング状に連続したくびれ部79が画成され
ているが、このくびれ部79に可動部材78を弾性支持
するための板ばね82が収容されている。つまり、板ば
ね82は、中央部に孔部を形成した円盤形状の部材であ
り、この板ばね82の内周部を隔壁形成部材78Aの裏
面中央部の下側から自由端支持し、板ばね82の外周部
を支持リング74のばね支持部74aが下側から自由端
支持しており、これにより可動部材78が装置ケース4
3に板ばね82を介して弾性支持されている。
面している隔壁部80cの肉厚を薄くし、隔壁部80c
の外周から上方に突出する環状のリブ80bを形成した
部材である。そして、隔壁形成部材78の上面と、支持
弾性体32の下面と、内筒37の内周面とで流体室84
が形成され、この流体室84内に流体が封入される。
ているくびれ部79側への流体の漏洩を防止するため、
隔壁形成部材78Aの外周とシールリング72の内周と
の間には、ゴム状弾性体からなるリング形状のシール部
材86が固定されており、このシール部材86の弾性変
形によって、シールリング72や装置ケース43に対す
る可動部材78の上下方向への相対変位を許容してい
る。
ル52bは、コントローラ25から供給される電流であ
る駆動信号yに応じて所定の電磁力を発生するようにな
っている。コントローラ25は、マイクロコンピュー
タ,必要なインタフェース回路,A/D変換器,D/A
変換器,アンプ、ROM,RAM等の記憶媒体等を含ん
で構成され、エンジン17で発生する振動を低減できる
能動的な支持力が防振支持装置20に発生するように、
防振支持装置20に対する駆動信号yを生成し出力する
ようになっている。
振動やこもり音振動は、例えばレシプロ4気筒エンジン
の場合、エンジン回転2次成分のエンジン振動が車体1
8に伝達されることが主な原因であるから、そのエンジ
ン回転2次成分に同期して駆動信号yを生成し出力すれ
ば、車体側振動の低減が可能となる。そこで、本実施の
形態では、エンジン17のクランク軸の回転に同期した
(例えば、レシプロ4気筒エンジンの場合には、クラン
ク軸が180度回転する度に一つの)インパルス信号を
生成し基準信号xとして出力するパルス信号生成器19
を設けていて、その基準信号xが、コントローラ25に
供給されるようになっている。
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、逐次更新型の
適応アルゴリズムの一つである同期式Filtered
−XLMSアルゴリズムを実行することにより、防振支
持装置20に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号
yを防振支持装置20に出力するようになっている。
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力する
一方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する
処理を実行するようになっている。
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(1)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(1) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、防振支持装置1の電磁アクチュエータ5
2及び荷重センサ64間の伝達関数Cを有限インパルス
応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィルタC^で
フィルタ処理した値であるが、基準信号xの大きさは
“1”であるから、伝達関数フィルタC^のインパルス
応答を基準信号xに同期して次々と生成した場合のそれ
らインパルス応答波形のサンプリング時刻nにおける和
に一致する。また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
ち、エンジン17でアイドル振動やこもり音振動が発生
している状況では、コントローラ25から防振支持装置
20の電磁アクチュエータ52に対しては、基準信号x
が入力された時点から、サンプリング・クロックの間隔
で、適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi が順
番に駆動信号yとして供給される。
に応じた磁力が発生するが、磁路形成部材78Bには、
既に永久磁石52cによる一定の磁力が付与されている
から、その励磁コイル52bによる磁力は永久磁石52
cの磁力を強める又は弱めるように作用すると考えるこ
とができる。このように、永久磁石52cの磁力が強ま
ったり、弱まったりすると可動部材78が正逆両方向に
変位し、可動部材78が変位すれば、流体室84の隔壁
の一部を形成する隔壁形成部材78Aも変位し、これに
より流体室84の容積が変化し、その容積変化によって
支持弾性体32の拡張ばねが変形するから、この防振支
持装置20に正逆両方向の能動的な支持力が発生するの
である。
Wの各フィルタ係数Wi は、同期式Filtered−
X LMSアルゴリズムに従った上記(1)式によって
逐次更新されるため、ある程度の時間が経過して適応デ
ィジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi が最適値に収
束した後は、駆動信号yが防振支持装置1に供給される
ことによって、エンジン17から防振支持装置20を介
して車体18側に伝達されるアイドル振動やこもり音振
動が低減されるようになるのである。
の周囲には空気室(図2に示す符号S2で示す空間)が
形成されており、この空気室S2の空気が温度や気圧に
応じた体積変動によりバネ定数が変化する空気バネとし
て作用するため、空気温度や気圧の変化とともに可動部
材78の変位量が変化するおそれがある。しかし、本実
施形態では、磁路形成部材78Bの周囲の空気室S
2は、励磁コイル52bを被覆しているボビン53cの
周囲の隙間と、第1ヨーク部材53a及び第2ヨーク部
材53bの接合部の隙間と(図2の太線矢印で示す空気
通路)を介してダイアフラム70cのアクチュエータ側
ダイアフラム室70dと連通している。そして、ダイア
フラム70cの外周面(アクチュエータ側ダイアフラム
室70dを画成していない面)が、空気孔43bにより
大気と接触しているので、空気温度や気圧が変化しても
空気室S2の空気のバネ定数が常に一定となって可動部
材78の変位量が変化しないので、安定した制御特性を
得ることができる。
込み手順の一部を、図2から図4を参照して説明する。
先ず、図3に示すように、スペーサ70のダイアフラム
70cを、上部及び下部筒体70a、70bの外周側に
向けて膨出するように変形させる。そして、このスペー
サ70を、第1及び第2ヨーク部材53a及び53bを
一体化した電磁アクチュエータ52(励磁コイル52b
及永久磁石52cも一体化されている)に対して上方か
ら外嵌する。すなわち、下部筒体70bを、第2ヨーク
部材53bの段差部53b1 に外嵌し、上部筒体70a
を、第1ヨーク部材53aの外周に外嵌することによ
り、電磁アクチュエータ52にスペーサ70が同軸に
(軸心どうしが軸心P1 に一致するように)配設され
る。そして、ヨーク52aの環状の凹部52dに対応す
る位置で外周側に向けて膨出しているダイアフラム70
cを、環状の凹部52d内に入り込むように変形させ
る。
た上部筒体70bの一部が電磁アクチュエータ52の上
方から突出しているが、図4に示すように、その突出し
ている部分の内周部に、ギャップ保持リング76と、板
ばね82を介して可動部材78を支持している支持リン
グ74と、シール部材86が固着しているシールリング
72とを内嵌していく。この際、シールリング72、支
持リング74及びギャップ保持リング76の外周径は、
上部筒体70aの内周径と同一寸法に設定されており、
上部筒体70aの内周面に面接触した状態で内嵌するの
で、電磁アクチュエータ52の軸と同軸に(すべての部
材の軸心が軸心p1 に一致するように)配設される。
電磁アクチュエータ52の上部に位置するスペーサ70
の上部筒体70bに内嵌したシールリング72、支持リ
ング74、ギャップ保持リング76等の部材を、装置ケ
ース43の下端開口部から組み込んでいき、この組み込
みが完了した後に下端開口部を径方向内方に向けてかし
めていくことにより、図2の実線で示すかしめ部を形成
する。
筒体70aと、下部筒体70bと、これら上部及び下部
筒体70a、70b間に固定したダイアフラム70cか
らなるスペーサ70を、ダイアフラム70cが外側に膨
出するように変形させた状態とし、第1及び第2ヨーク
部材53a及び53bを一体化した電磁アクチュエータ
52に上方から外嵌し、ヨーク52aの環状の凹部52
dに対面したダイアフラム70cを凹部52d側に向け
て変形させるだけで簡単に配設することができるので、
分解した部品から電磁アクチュエータ8及びスペーサ7
を一体化する図5及び図6の従来装置と比較して、組み
立て部品点数を低減し、それに伴い組み立て工程数も減
少させることができる。これにより、防振支持装置の組
み立てを短時間の間に完了することができる。
クチュエータ52から上方に突出している上部筒体70
bに内嵌するだけで軸心P1 の位置合わせをせずに電磁
アクチュエータ52と同軸に配設されるので、電磁アク
チュエータ52の永久磁石52c及び可動部材78間の
ギャップHを高精度に設定することができる。また、シ
ールリング及び支持リング74も、上部筒体70bに内
嵌するだけで軸心P1の位置合わせをせずに電磁アクチ
ュエータ52と同軸に配設されるので、可動部材78の
位置合わせ調整が不要となる。したがって、位置合わせ
等の微調整作業が減少するので、従来の防振支持装置と
比較して組み立て効率を向上させることができる。
るものではなく、エンジン17以外で発生する振動を低
減するための防振支持装置であっても本発明は適用可能
であり、適用対象に関係なく上記各実施の形態と同様の
作用効果を奏することができる。例えば、工作機械から
フロアや室内に伝達される振動を低減する防振支持装置
であっても、本発明は適用可能である。
yを生成するアルゴリズムとして同期式Filtere
d−X LMSアルゴリズムを適用しているが、適用可
能なアルゴリズムはこれに限定されるものではなく、例
えば、通常のFiltered−X LMSアルゴリズ
ム等であってもよい。
る。
ム室を設けるスペーサの組み込み方法を示す図である。
ャップ保持リングの組み込み方法を示す図である。
る。
ダイアフラム室を設けるスペーサの組み込み方法を示す
図である。
ム室) 72 シールリング 74 支持リング 76 ギャップ保持リング 78 可動部材 82 板ばね 84 流体室 86 シール部材 S2 空気室(内部空間) H ギャップ
Claims (3)
- 【請求項1】 振動体及び支持体間に介在する支持弾性
体と、この支持弾性体に連設された装置ケースと、前記
支持弾性体内に画成され内部に流体が封入された流体室
と、この流体室の容積を変化させる方向に変位する可動
部材と、前記装置ケース内に配設され駆動信号に応じて
前記可動部材を変位させる力を発生する電磁アクチュエ
ータとを備え、前記電磁アクチュエータに、内部空間に
ダイアフラム室を設け、外面に大気が接触するダイアフ
ラムを配置し、前記ダイアフラム室と前記可動部材が変
位する位置の内部空間とを連通する空気通路を設けてい
る防振支持装置において、 前記電磁アクチュエータは、中実円筒形状をなすヨーク
の一方の端面に前記可動部材を引きつける永久磁石と、
この永久磁石に対して正逆方向に電磁力が発生する励磁
コイルとを配設し、前記ヨークの側周面に環状の凹部を
形成し、当該凹部と前記空気通路とが連通する構造とし
ているとともに、前記ヨークの側周面の径寸法と同一内
径寸法に設定した第1筒体及び第2筒体と、これら筒体
の軸方向端部間に固着した筒状のダイアフラムとからな
るスペーサを、前記ダイアフラムを外側に膨出させた状
態で前記電磁アクチュエータの側周面に外嵌し、これに
より、前記第1筒体を前記凹部より前記一方の端面側に
配設し、前記第2筒体を前記凹部を挟んで前記第1筒体
の逆側に配設して前記ダイアフラムを前記凹部に対向さ
せ、さらに、前記ダイアフラムを前記凹部内で膨出させ
ることにより前記ヨークの側周面側に前記ダイアフラム
室を形成したことを特徴とする防振支持装置。 - 【請求項2】 前記第1筒体を、前記ヨークの一方の端
面から突出するように前記電磁アクチュエータの側周面
に外嵌する一方、板ばねを介して前記可動部材を弾性支
持している円筒形状の支持リングと、前記流体室から前
記電磁アクチュエータ側への流体の漏洩を防止するシー
ル部材を固定している円筒形状のシールリングとの両者
の外径寸法を前記第1筒体の内径寸法と同一に設定し、
これら支持リング及びシールリングを、前記第1筒体に
内嵌したことを特徴とする請求項1記載の防振支持装
置。 - 【請求項3】 前記可動部材が前記ヨークの一方の端面
に対して所定のギャップを設けて対向するように前記端
面に当接して配設される円筒形状のギャップ保持部材の
外径寸法を、前記第1筒体の内径寸法と同一に設定し、
このギャップ保持部材を前記第1筒体に内嵌したことを
特徴とする請求項2記載の防振支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6858098A JP3409684B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 防振支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6858098A JP3409684B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 防振支持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11264434A JPH11264434A (ja) | 1999-09-28 |
| JP3409684B2 true JP3409684B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=13377870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6858098A Expired - Lifetime JP3409684B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 防振支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3409684B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100488784B1 (ko) * | 2002-03-21 | 2005-05-12 | 기아자동차주식회사 | 차량용 유체형 트랜스미션 마운트 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP6858098A patent/JP3409684B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11264434A (ja) | 1999-09-28 |
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